1997年度に放送されたTVアニメ動画一覧 55

あにこれの全ユーザーが1997年度に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番の1997年度に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

75.3 1 1997年度アニメランキング1位
剣風伝奇ベルセルク-BERSERK-(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (365)
1670人が棚に入れました
戦災孤児のガッツは、傭兵ガンビーノの気まぐれで拾われて育てられた。ガッツはガンビーノの役に立とうと懸命に剣の稽古をする。そして数年後ガンビーノは戦場で両足を失ってしまう。ガッツは一人前の傭兵になりガンビーノの面倒を見ていたが、当のガンビーノはガッツに養われるのは我慢ならなかった。酒におぼれ、ついには寝ているガッツに切りかかる。反応したガッツは、ついガンビーノを殺してしまう。育て親殺しとして追われる身となったガッツは、各地を転々として傭兵として生きていくのであった。身も心もすさんで行くガッツ。そんな時、連戦連勝の噂を持つ傭兵団「鷹の団」を率いるグリフィスと出会う。

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

どうも、原作ファンです。アニメの方も観てみようかと。

劇場版公開に伴い、その比較を兼ねてまず旧アニメ版の方を視聴しました。

こちらの方も、劇場版3部作と同じく黄金時代篇がメイン。
コミックス(原作)でいうと14巻あたりまでの内容となっております。

気になった内容・作画・声優・音楽について触れていきたいと思います。

内容の方で残念だった点↓

1.主人公「ガッツ」の幼年期のエピソードが軽くしか触れられていない。
なので、ガッツの持つ悲壮感が表現しきれていません。育ての親「ガンビーノ」のガッツに頬を切られてカッとなるシーンや、飼い犬を蹴るシーンが省略されたことで、ガンビーノの持つ複雑な心境も伝わり難くなっています。
肉体派オラオラ系で圧倒的な強さにより敵をなぎ倒してゆくキャラは巷に溢れかえっており、ガッツもその部類ですが、薄っぺらさがなくどこか魅力的に感じてしまうのは、過去に絶望を味わってることがその理由のひとつだと思うのです。
なので、ダークヒーロー・ガッツのキャラ付けとして幼年期の忠実な映像化は欠かせないと思います。
でも‘貫通シーン’はさすがに無理なのかな?w

2.「髑髏の騎士」が登場しなかったということ。
髑髏の騎士は、重要な見せ場である『蝕』のキーパーソンです。
彼が出てこなかったため、『蝕』が締まりのない中途半端な格好になってしまいました。
あの終り方は正直なんのオチにもなっていません。
どうせ伏線回収しきれないから、という理由からかも知れませんが。

その他の省略された部分はそれほど重要なシーンではなく(個人的な判断ですがw)、それで妥当かなといった感じ。むしろ、上の二点を除けば押さえるべきところはちゃんと押さえており、すごく出来は良いと思います。

作画の方について↓

古い作品なので今のアニメと比較するまでもないのですが、物語が進むにつれてどんどんレベルが上がっていきます。終盤には劇場作品(もちろん当時のレベルでw)と比べても遜色ないカットが増えてくるので興奮します。キャラの表情の描写が丁寧。グリフィスの狂気染みたときの表情が原作通り再現されていた。目の書き方とかもうバッチリ。
でも、戦闘シーンの迫力・疾走感は物足りないです。
昔の作品なので贅沢は言えませんが。ボリュームがあり、見応えは十分です。しかし血が飛び散る描写が多々あり、苦手な方は気持ち悪くなるかもしれないです。私も、コミックスだと全然平気だったのですが、映像で観ると案外気持ちの悪いものだなぁと思ってしまいました。
それでもエログロさは原作に比べると控えめ。てか、忠実に再現されると絶対オエッてなるw
映像化する際には、ある程度控えめにした方が観れる気がします。
なので、バランスは良かったと思います。

次に、声優さん↓

これに関しては、とにかくグリフィス役がすごくよかった!!
品のある二枚目なお声。高すぎず、低すぎず、ホント絶妙としか言いようがない。
グリフィスの中性的な美しさ、気高さ、強さ、脆さ、危うさ。その全てが声にしっかりとこもっている。
ここで声優さんに興味が湧きちょっと調べてみました。(一部、黒ペからのソースなので信用しないで見てねw)

グリフィス役の「森川 智之」さん→(出演作:純情ロマンチカ・世界一初恋…などなど)
って、どこかで聞いたことのある作品名だな…嫌な予感w(´・ω・`;)
と思ったらやっぱりBLの人なのねw しかも、アダ名がBL界の『帝王』だなんて、グリフィス顔負けの大物ぷりだなおいww 経歴見ると本気で大物でしたww 福山潤さんのボスなんですね。
恥ずかしながら、私はこのアニメで初めてその存在に気がつきました。
でも、意識してなかっただけでこの人の出演作品を結構観ていた(BLモノじゃない方ね)ことにも気がつきました。ホントいろんな作品に出てらっしゃるんですね!

そして、ガッツ役の「神奈 延年(のぶとし)」さん→(出演作:Fateのランサー役など)
兄貴声がすごく素敵。実はこの方も‘純情ロマンチカ’に出てらっしゃるんですよねwすごいww
(この方はリアルではないそうですが)
なにこれ、中の人面白すぎでしょーwww

ああっと、いけないベルセルクから話題がずれかけてるw
原作の方もガッツとグリフィス、二人の友情がBL臭く見えなくもないことから、
このキャスティングはキャラとの相性バッチリで、だからしっくりきたのだなと納得しちゃいました。
まあ、ベルセルクのアニメの方が古いので実際のところ関係はないと思いますがw

音楽の方は「平沢 進」さんが担当。脳が浸蝕されるような独特のエレクトロサウンドを展開する彼。
今作の劇中歌『BERSERK 〜Forces〜』でも、その片鱗をうかがうことができます。
平沢さんの曲が好きなので、視聴前から曲だけはよく聴いてました。
ベルセルクの世界観と相性バツグンです。
OPとEDは違う音楽グループによるものですが、力の抜けたダークな感じがなかなか良かったです。

長くなっちゃいましたね。スイマセン。
結局、この作品は原作ファンにとっては観て楽しめるものだと思いますが、原作から抜けてる部分が多いので、知らない人だと全然感情移入できず、つまらないのではないかと思います。
なので、ベルセルクに少しでも興味のある方は原作を読むことをおススメします!

劇場版ではどれだけ進化・改善されているのかとても楽しみです^^

投稿 : 2024/04/20
♥ : 29

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

映画版よりも鋭く繊細です

原作準拠の映画版と比べて余計なシーンが少なく、中だるみ無しで一気に見れます。クライマックスに至るまでの過程については端折りすぎなのではという批評も散見しますが、私個人としては、当時原作を未読であった事もあり、違和感無く視聴出来ました。ただ、余りにも目まぐるしく変化していく展開には戦慄を覚えた記憶があります。

戦闘シーンに関しても描写が極めてスマートで、多くの場面でポリゴンモデルを用いている鈍重な映画版と比べ、スピーディーかつ繊細で無駄がありません。取り分けグリフィスが剣を抜く全てのシーンは華麗の極みです。また本作の特徴の一つでもある凄惨な描写も、取捨選択がきっちりしているのでダダ漏れ感が無く、冷たいナイフの様な鋭さで心をえぐられます。オープニング、エンディング、劇中音楽も軽薄さが無く、作品の世界観との高い親和性が感じられます。

最後に声優についてですが、これは今更この場を借りて評価するまでも無く、キャスティングは非の打ち所無し、演技に関しても超高水準という事で満場一致なのではないでしょうか?

総じて、原作の中途までしか描いていないアニメ作品としては非常に高級かつ完成度の高い作品だと言えます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

衝撃のラスト

とにかく原作が素晴らしいので、アニメもかなり面白いです
古いアニメなので作画も古め。
まぁグロさと残酷さではアニメ史上でもトップクラス・・・いやトップといってもいいぐらいです
そういうのが苦手な人はおすすめできません
まぁ終盤以外はそう大したことないかも知れませんが

主人公のガッツが成長し最強の戦士となっていくストーリーなのですが・・・
ラストはもはや異常です。原作でいう前半のクライマックスなのですが
原作が未完なので、一番衝撃的なシーンでアニメが終了してしまいましたw

続きが知りたい人は原作で

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

74.2 2 1997年度アニメランキング2位
少女革命ウテナ(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (514)
2624人が棚に入れました
天上ウテナは、幼い頃自分を助けてくれた王子様に憧れる少女である。だが、彼女は、いわゆる王子様がいつか迎えに来てくれるのを待つお姫さまではない。王子様本人に憧れるあまり、自分が王子様になりたいという願望を持つようになった少女だったのだ。鳳学園に入学したウテナは、そこで「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女、姫宮アンシーと、天上ウテナが王子様から貰ったのと同じ指輪「薔薇の刻印」を持つ生徒会役員達(デュエリスト)に出会う。彼らは、「世界の果て」という謎の人物からの手紙に従い、「薔薇の花嫁」を賭けて決闘を繰り返していた。薔薇の花嫁とエンゲージしたものに与えられるという、「永遠」に至る「世界を革命する力」を得るために…。そして、ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれていくのだった。

声優・キャラクター
川上とも子、渕崎ゆり子、子安武人、草尾毅、三石琴乃、久川綾、西原久美子、緑川光、川村万梨阿、小杉十郎太
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

魔法少女モノをハイティーン、オトナ向けにしたらどうなるのか?百合、ネタアニメの形をした実験的かつ革新的作品

エヴァ大月P&セラムンスタッフが作った名作。
いまや伝説と化したエヴァとセラムン・・その二匹目のドジョウははたしていたのか?

作品の構成が劇中劇、アングラ劇団の挿入歌等いろいろと狂ってる。
演劇を見ているような雰囲気になるわけで・・
しかも作品側から『アニメじゃない』ならぬ私はアニメですよー、といっているようなもん。
加えて何でもかんでも非常に意味深で抽象的。
この時点で敷居が非常に高くなる。
嫌いな人は数話観たら切りです。それくらい尖がってる作品。TV4クール、時代のせいでテンポも遅いw

しかし、ボーイッシュでさっぱりとしてるけど、リボンの騎士、ベルばら的な男装の令嬢的主人公、出崎さんみたいな演出とキャラクター・・やってることはただの学園バトル漫画・・
アイキャッチ後数分には例外はあっても必ず『絶対運命黙示録』なバンクが入ってくる。変身ヒーローの様式。ヒロインだけど。


ギャグ回も多いのだがまるで危ないクスリでもやってるかのような突拍子もないネタが多い。
よくあったセルの切った貼ったしたからとかじゃないんです。
もとの作画と話からすでにおかしいんですw頭・大丈夫ですか?と。

意味不明なデュエル(決闘)シーン、変身バンクも語り草。
なぜか脱いだ服から木が伸びるアンシー、変身するのもむしろその相棒。
ウテナはキュピーンって意匠がつくだけ。服が引っかかった木から薔薇がww
空の上には鏡に映したようなバカデカイお城・・
胸から出てくる謎の剣wと生存戦略な超かっこいいポーズ。

後半では、世界の果てへ行くために真似して車乗ったやつ絶対いたはず・・。オッサン・・なんで制服?なぜ脱ぐの?ボンネット凹むよ・・。これぞスタイリッシュアキオドライヴ!
深い意味はよくわからんが、とにかくかっこいいんだ。


途中で本筋にはあまり絡まない尺稼ぎ的な黒薔薇編があるんですが、これがなかなか面白い。むしろこっちが人気あったり・・・。
島編とは違うのだよ。最終回に向けたタメという意味では本質は同じかもしれない。


忘れられたないのは、夕方の作品だったので少女の成長物語なのは間違いないのですが・・少女から女になる過程で{netabare}主人公がセックスするとかwありえませんw爆笑しました。処女厨発狂wテレ東も発狂wエヴァに対抗したのか?基本声だけなんですけどくっそエロいんだよね・・ミサトさんアンアン事件のクレーム対策か会話でうまいことごまかしてるのが素敵。放送局に電話したらお客さん、変な妄想してませんか?っていわれそうな。。オカズになるだけにオカズの話・・・オトナになっても気高い心をお持ちなのはスタッフさんだった。
{/netabare}

シナリオ、脚本も作りながらいろいろ試行錯誤もあったようで・・
懲り過ぎちゃってていまだにセリフの意味がわからん。
だからといって話しが通らないかといえばそうでもない。
キャラが演じる役割がはっきりときまってるんです。
ポイントだけ抑えてそれを毎度の脚本家さんなりが解釈、アレンジしてるからなんでしょう。

細かい考察うんぬんがむずかしいんだけどそれは当時の本や作った製作者本人が話せばいいだけで、お話自体はシンプルというか、きっとそこんとこがすごいんですね。考えるな、感じろってやつ?ですかねw深く考えたらツボにはまります。
ウテナで主観的な考察、感想を書くのは・・・。
文才ある方なら余裕で容量オーバーするでしょう。

ただ答えが用意してあるのがいい加減、いやファジーなエヴァとは違ういますね。後発だけに。
どんなに考えようが、最終的なメッセージも答えもはっきりと出されてます。妄想、議論になりようがないんです。
だからいつまでも生まれながらの超B級、今の世では参考資料程度になってしまうんでしょう。


作品の概要、大筋がわかってしまえばエンディングに行き着いたときにはへんな夢から覚めたようなすっきり感。
こういうのをカタルシスっていうのかね。
そんな意味でも奥井さんのOPがすばらしい。
あの前フリがあるから視聴できる。ドMにはたまらない残酷でドライなアンシーさんの今週のお言葉、キャラたちのドロドロの愛憎劇を見せられようとも、人生賛歌で友情、成長物語なんですよこれはっていう。これぞアニソンの正しい使い方。



アニメとして作中で語られるがごとく、既存の殻を破ったかどうかはわからないです。
とにかく例外的なことをたくさん詰め込んでどうにかしたいという意思は感じました。
広義のセカイ系であると同時に、『アニメでなにができるのか考えた』『なんでおれらアニメやっての?』ということでエヴァと同じ。まどかとも同じ。
芸術として昇華したという評価をするのであればそれでもいいんじゃないでしょうか。


ちなみに近親相姦ではあるが百合ではないです。絵がそれっぽいだけ。スタッフも映画のときだかにちゃんと書いてたな。
でも映画は完全に百合だっていってました。そんなに百合が観たいか?見せてやる!ってことなんだろうw
あっちはあっちで謎のミッチー起用を除けばすごく分かりやすくリメイクした作品なのでよくできてると思います。


まどかを出しましたが、新房監督が大好きらしいそうな。
誰がどうみてもシャフト演出の原典のひとつ。
似てるとかパクったとか言われる以前に実際にシャフトも参加してたりする。

まどかを賞賛し、本家?(同じ幾原監督)ピンドラに首をかしげてしまう私。
やっぱり映画でもなんでも商業作品ってのは普遍的なテーマにどうやって切り口いれんべか?ってのが大事なことだと思うんですよね。別の意図を狙ってなければですけど。
ピンドラはそこんところがどうにも納得いかず、狙いすぎてね?という。個人の問題でしょう。終盤でストライクゾーンに入らなかったというだけ。
まどかはその点で『魔法少女黙示録(仮)』(ウテナの絶対運命黙示録からと思われ)ってくらいだからウテナを愛していて、美点をちゃんと引き継いでいたな、と感じちゃうんです。
{netabare}アンシー役がキュゥべえになってるのかな?
{/netabare}まぁ本家からしたらウテナと同じじゃイカン!っていうプレッシャー、ポリシーがあるんでしょうが。 

ウテナ単体では柳の下のドジョウにはなれなかったけど、その闘魂継承者は10年を経て立派なそれになったかなと。
もちろん1匹目の。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

演出と作画の「センス」は他作品と次元が違う。

アヴァンギャルドという言葉を使ったのは「ルパン三世 峰不二子という女」でのことだが、まさにアヴァンギャルドの元祖と言えば「ウテナ」であろう。

監督の幾原邦彦さんのセンスというセンスがずば抜けている。

少女漫画的でありながら、少女漫画の枠を超えて訴えかけてくるテーマが毎回素晴らしい。

少女漫画の脱構築作品ともいえる。

美術大学時代、美大の女子はほぼこの作品に影響を受けまくっていたのを覚えている。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

見どころが一カ所しかなく、しかも今の基準では淫行条例違反では?

根強いファンが多い作品であり、きっと本作が放送された20年前は、斬新な演出(*1)だったのだろう・・・と推測します。

だけど、私の評価方法は
(1)「当時、非常に面白く思った」その記憶を評価点数に反映させる、という「思い出補正」込みの方法ではなく、
(2)「果たして今見て面白いか?あるは感動する部分があるか?」というフラットな方法なので、
・・・どうしても本作のような場合は、評価が低くなります。

シナリオに関しては、全39話もあるうち、初めて{netabare}主人公の心身に動きらしい動きが{/netabare}生じる第33話までは、ワン・パターンの{netabare}「決闘」茶番劇{/netabare}が延々と続いて、やはり今の基準でいくと、1クール目で飽きられて打ち切られてしまうパターンでしょう(どう頑張っても2クール目まで)。
タイトルに書いたように、33話も我慢して話に付き合わされて、この結果では、コスパ悪すぎです。

(*1)見どころがほぼ「演出」しかない作品というのも珍しいですが。

・・・ということで、これからもし新規に本作を見るのなら、先に劇場版(TVシリーズのアナザー・ストーリー)の方をお試し視聴して、TVシリーズの方も視聴するかどうか判断した方が賢明だと思いました。


◆制作情報
{netabare}
企画・原作       ビーパパス
原案・監督       幾原邦彦
原案・漫画       さいとうちほ(1996-1999年『ちゃお』に不定期掲載)
シリーズ構成     榎戸洋司
監督補佐        金子伸吾、高橋亨
キャラクターデザイン さいとうちほ(原案)、長谷川眞也
音楽           光宗信吉
アニメーション制作  J.C.STAFF{/netabare}


◆パート別評価

(1) Ⅰ.生徒会編 × 3.3
(2) Ⅱ.黒薔薇編 ☆ 3.5
(3) Ⅲ.鳳暁生編 × 3.2
(4) Ⅳ.黙示録編 ☆ 3.6
(5) 劇場版    ☆ 3.5
-----------------------------------------------
 総合      × 3.3


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================= 少女革命ウテナ (1997年4-12月) =================

 - - - - - - - OP「輪舞-revolution」、ED「truth」 - - - - - - -
-------- Ⅰ.生徒会編 --------------------------------------
{netabare}
第1話 薔薇の花嫁 ☆ 薔薇の刻印、西園寺との決闘、エンゲージ
第2話 誰がために薔薇は微笑む ☆ 姫宮とウテナの寮生活開始、再決闘、世界を革命する力
第3話 舞踏会の夜に ☆ 生徒会長・桐生冬芽、桐生七実のパーティー
第4話 光さす庭・プレリュード × 薫幹(かおる・みき)登場 ※コメディが浮いている
第5話 光さす庭・フィナーレ ☆ 薫との決闘
第6話 七実様御用心! × 中等部1年・七実の王子様 ※コメディが浮いている
第7話 見果てぬ樹璃 ☆ 男装の麗人・有栖川樹璃(フェンシング部長代行、高1)との決闘 
第8話 カレーなるハイトリップ × ウテナ&姫宮心身入れ替わり回 ※内容安直 
第9話 永遠があるという城 ☆ 棺の中の少女、城の降下、生徒会長負傷
第10話 七実の大切なもの ☆ 西園寺退学処分、生徒会長の見舞い、七実の敵意・決闘
第11話 優雅に冷酷・その花を摘む者 ☆ 生徒会長・桐生冬芽との決闘、ウテナ敗れる
第12話 たぶん友情のために ☆ ウテナの変貌(男装放棄)、再決闘、逆転勝利
第13話 描かれる軌跡 ☆ ※Ⅰ.の総集編(これまでの7つの決闘を振り返る構成)、一部新規シーン有り{/netabare}

-------- Ⅱ.黒薔薇編 --------------------------------------
{netabare}
第14話 黒薔薇の少年たち ☆ 黒薔薇会主宰・御影草時(みかげそうじ)、姫宮の兄・鳳暁生(おおとり・あきお、学園理事長代行)の婚約者・鳳香苗との決闘
第15話 その梢が指す風景 ☆ 薫幹双子の妹・薫梢(かおるこずえ)との決闘
第16話 幸せのカウベル × 桐生七実の勘違いファッション・センスを巡る騒動 ※どうでもいい話に・・・
第17話 死の棘 ☆ 有栖川の幼馴染・高槻枝織(たかつき・しおり)との決闘
第18話 みつるもどかしさ ★ 初等部4年・石蕗美蔓(つわぶき・みつる)との決闘
第19話 今は亡き王国の歌 ☆ 若葉の幼馴染・風見達也の恋心
第20話 若葉繁れる ☆ 続き、ウテナのクラスメート&友人・篠原若葉との決闘、西園寺復学
第21話 悪い虫 ☆ 桐生七実のとりまき・苑田茎子(そのだ・けいこ)との決闘
第22話 根室記念館 ☆ 生徒会の黒幕探し、黒薔薇会主宰・御影の過去(根室教授の実験)、時子再訪
第23話 デュエリストの条件 ★ 最後の黒薔薇、御影との決闘、黒幕(鳳暁生)、千唾馬宮(ちだまみや)=姫宮アンシー{/netabare}

-------- Ⅲ.鳳暁生編 --------------------------------------
{netabare}
第24話 七実様秘密日記 × ※半総集編的内容だが、脚本安直{/netabare}

 - - - - OP(変わらず)、ED「バーチャルスター発生学」 - - - -
{netabare}
第25話 ふたりの永遠黙示録 ☆ 明けの明星(ルシファー)、世界の果て、西園寺との再々決闘
第26話 幹の巣箱(光さす庭・アレンジ) ☆ 薫幹との再決闘
第27話 七実の卵 × ※ただのギャグ回、脚本に加えて演出も稚拙
第28話 闇に囁く ☆ フェンシング部部長・土谷瑠果(つちや・るか)との決闘
第29話 空より淡き瑠璃色の ☆ 有栖川樹璃との再決闘
第30話 裸足の少女 ☆ 学園理事長代行&プレイボーイ鳳暁生、ウテナの恋心
第31話 彼女の悲劇 ☆ 桐生七実の情緒不安定(兄との隙間風)
第32話 踊る彼女たちの恋 ☆ 続き(兄の本心、世界の果てからの連絡)、七実との再決闘
第33話 夜を走る王子 ★ ※半総集編的内容だが、ラストで動きあり{/netabare}

-------- Ⅳ.黙示録編 --------------------------------------
{netabare}
第34話 薔薇の刻印 ★ 記憶にない過去(ディオスの封印、魔女の苦しみ、私が王子に)
第35話 冬のころ芽ばえた愛 ☆ 白馬の王子、ウテナの精神の女性化進行、棺の中の少女
第36話 そして夜の扉が開く ☆ 生徒会長の王子さま申込み・再々決闘
第37話 世界を革命する者 ☆ 指輪を外したウテナ、薔薇の門
第38話 世界の果て ★ ウテナの王子さま、革命という名の決闘、裏切り
第39話 いつか一緒に輝いて ☆  ※ED「Rose&release」{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)28、×(疑問回)6 ※個人評価 × 3.3


========= 少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録 (1999年8月) ========

全1話 ☆ 3.5 ※87分、{netabare}TVシリーズを下敷きにしたアナザー・ストーリー{/netabare}、作画は完全新規

挿入歌 「輪舞-revolution」、「時に愛は」
ED 「フィアンセになりたい (Adolescence Mix)」


※TVシリーズはAMAZON PRIME(プライム特典(無料))、劇場版はバンダイチャンネル(\324)にて視聴

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

69.9 3 1997年度アニメランキング3位
ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (83)
578人が棚に入れました
戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーより遥か未来の時代、サイバトロンとデストロンの大戦が終結したセイバートロン星では、両軍が共存し長い間平和と繁栄の時代が続いていた。しかし、サイバトロンが極秘に保管していた大量のエネルゴンの在りかが記録されているゴールデンディスクを、初代メガトロンの後継者を名乗り破壊大帝を自称するメガトロンとその同志が強奪、エネルギーを狙い宇宙へと飛び立ってしまう。数ある追撃艦の中、唯一彼らの宇宙船に追いつくことが出来たサイバトロンの探査船【アクサロン】とその乗組員達は、本来の任務である宇宙探索を中止、時空間ワープを使いながらデストロンを追うも、宇宙空間で交戦になり、両軍の宇宙船はコントロールを失い未知の惑星エネルゴアに墜落してしまった。アクサロン艦長コンボイの判断により探査船に乗り込んでいた救命ポット状の乗組員は衛星軌道上に避難。残りの面々は一命をとりとめたものの、船は飛行能力を失い、惑星外へ一切の通信手段を失ってしまう。さらにこの惑星はエネルゴンの力が大き過ぎ肉体に負担がかかる為、惑星の生物をスキャンした上で環境に合わせた、動物への変身体(ビーストモード)を余儀なくされる。そんな中、デストロンのダイノボットは突如メガトロンから離反し、コンボイに対決を挑んできた。果たしてその狙いとは? そして惑星エネルゴアを舞台に、サイバトロンVSデストロンのビーストウォーズが開始されたのである。

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

声優さんのホンキ!?

海外で制作された世界初のフルCGTVアニメらしいです。
日本版はオリジナルとはかけ離れた編集、脚本で人気を博しました。

一応トランスフォーマーって書いてありますが、
他のシリーズと比べてちょっと毛色が違います。

ほぼ毎回戦闘がありますが、戦闘=ギャグみたいなモノなので
あまり悲壮感とかはないです。
敵味方のどちらもネタに走っていて、他のアニメやバラエティのネタが豊富に登場します。
後で聞いた話では出演声優の方々のアドリブも数多くあったようで…。

回を追うごとにコメディ部分が暴走していき、続編の「メタルス」では
過去放送分の映像をつなぎ合わせて完全なギャク回を放送するほどになります。
バナナに対するコンボイの執念は必見です。
カオスな声優ネタが好みの方には是非おススメしたいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑いに走るww

海外製作のフルCGトランスフォーマー。

一見子供向けですが、勧善懲悪な物語そっちのけで、
豪華声優陣のカオスなアフレコっぷりに大爆笑必至の問題作。
中身より次回予告がメインですよっとw

モノマネ大会やるわ、早口言葉大会やるわ、
お母さんに媚売るわ、ポ○モンにライバル心剥き出すわ、
コロンボとか太陽に吠えろネタなんて、子供わかんないだろーにw

まさにおふざけやりたい放題。
声出して笑えますw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

HeX さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

トランスフォーマーの名を借りた、声優によるコント

フル3DCGでコンボイたちが動き回るのが見ものだったはず。
乗り物でなく動物からロボットへの変身が特徴だったはず。
ある遺物を追って、サイバトロンとデストロンが熾烈な戦いを繰り広げる…だったはず。
戦いの場所になった星がどこなのかってのも謎だったはず。

でもそんなことはどうでも良くなる。

豪華な声優陣のアドリブ?小ネタがあまりにも素晴らしすぎて、ギャグアニメというか、ほとんどコントになってしまっている。
もちろん批判ではなくほめ言葉。
このシリーズはあといくつか続くが、どれも基本的にそのノリ。
はまってしまうと、尋常じゃない中毒性を発揮する。


私は中毒したクチです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

69.4 4 1997年度アニメランキング4位
勇者王ガオガイガー(TVアニメ動画)

1997年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (108)
743人が棚に入れました
 地球を守る宇宙人ガイと少年マモルの友情と戦いを描くSFロボットアクション。1990年に放映された「勇者エクスカイザー」から始まるサンライズ制作の人気ロボットヒーロー「勇者シリーズ」の一作だ。ある日、どこからともなく巨大な宇宙ライオンが飛来する。ライオンの口の中には、小さな赤ん坊の姿が…。子供はマモルと名づけられ、地球人によって育てられることとなった。その数年後、邪悪なゾンダー星人が地球に侵略を開始。だが、地球に降下した彼らの前に、宇宙人組織GGGの戦闘隊長ガイが立ちはだかる。

声優・キャラクター
檜山修之、半場友恵、伊藤舞子、石井康嗣、江川央生、緒方賢一、ならはしみき、石川ひろあき、岩田光央、紗ゆり、吉田小南美、塩屋浩三、真殿光昭、カシワクラツトム

さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ロボット達に萌えた!

超竜神ペア、撃龍神ペア、ボルフォッグが大好きです!
まるで人間のように振舞う彼らのようなロボットAIが実現することを切望せずにはいられません。
主人公のガイはかっこいいし、護君達小学生達は可愛いし、
面食いさんや、ショタコンさんにもご満足頂けるかと。
ガオガイガー達勇者ロボ軍団やキングジェイダーは重厚感たっぷりで、
ロボットが好きな人には是非お勧めしたいです!
必殺技がどれもこれもすごくかっこいい!
次々に登場する超兵器にも注目です。

何より、獅子王家、天海家の家族愛、恋人との愛、ロボット達との友情など、
人間愛が溢れていて、素敵な物語です。
愛と勇気のスーパーロボットアニメ!見て損はありませんよ!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

じゅぴ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

スパロボ30参戦の予習に。

ニコニコdアニメ支店で。
スパロボ30に参戦とのことで予習に。
ガオガイガーなんかしてったけどまさかこんなに熱いロボットモノとは。
ダブル主人公でそれぞれかっこいいしよき。
敵が物量作戦できない理由や、主人公側が決して有利でない、むしろ常に負けそうな感じだけどどのように逆転するのか見ててとても引き込まれました。
グレンラガンみたいな熱血アニメ好きならマジでお勧めします!
めっちゃ面白かったです!!!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

69.1 5 1997年度アニメランキング5位
爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP(TVアニメ動画)

1997年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (102)
602人が棚に入れました
日本が生んだミニ四駆は世界中に普及し、子供から大人まで広い年齢層に親しまれるホビーとして定着した。日本をはじめ、世界の各地で多くのミニ四駆レースが開催されている。しかしその結果、バトルレースが流行、犯罪への悪用といった問題も表面化することとなった。これらの諸問題に対応し、同時に青少年の健全なるホビーとしての指導、統括を目的に組織されたのが国際ミニ四駆連盟である。通称FIMA(フィーマ)。FIMAが開催する最大規模のミニ四駆ワールドグランプリ。記念すべき第一回大会の舞台は日本に決定、ミニ四駆競技施設GPXドームも建設された。競技に使用されるミニ四駆マシンは、GPチップを搭載したグランプリマシンに限定され、参加チームは、5人ひと組が義務づけられている。参加チームは「TRFビクトリーズ」「NAアストロレンジャーズ」「アイゼンヴォルフ」「CCPシルバーフォックス」「クールカリビアンズ」「サバンナソルジャーズ」「オーディンズ」「小四駆走行団光蠍」「ARブーメランズ」「ロッソストラーダ」全10チームで世界グランプリ優勝を競いあうのだ!

声優・キャラクター
渕崎ゆり子、池澤春菜、神代知衣、高乃麗、渡辺久美子、江原正士

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

日本以外のレーサーにも焦点を当てた名作

無印の方が多分好きという人が多いと思いますが、私はWGP編の方が好きですね。登場人物が前作より更に多くなったにも関わらず、ほとんどのGPレーサーにドラマがあるという点を凄く評価しています。かといって烈・豪君達に見せ場が無いというわけでもありません。凄腕のミニ四駆レーサーといっても彼らはやっぱり小学生。年相応の考え方や行動をしますし、失敗もします。でも色んな国のGPレーサーと出会った事で、彼らも人間的に成長していきます。1年間の世界大会を描いた作品ですが、烈君豪君達は明らかに最初の時とは違う顔つきをしていました。ミニ四駆の強さをアピールするのではなく、レーサー達の成長を1年間という期間を通して、視聴者に示してくれました。無印では純粋にミニ四駆の実力を磨くという描写が多かったですが、既に実力も充分に持っている今作ではその分人間的な魅力を磨いていく、という描写が多かった気がします。

世界大会なので、世界各国の様々なチームがエントリーしているんですが、やっぱり強いチームと弱いチームってのがちゃんといました。んで強いチームとの対戦は話的には盛り上がるんでしょうが、弱い所はそれは難しい。でもそこもちゃんと考えられていて、烈君たちが所属しているTRFビクトリーズはマシンポテンシャルは高いんですが、チームワークが最悪という設定で、どちらかというとチームワークを問われるWGPでは苦戦続きでした。弱いチームとはそうやって試合のバランスを取っていましたね。それに弱いチームも、実はオフロードでは強豪顔負けの走りを見せたりとか、後に優秀な指導者を招いて強くなったりとか、チームとしてのレベルアップも大会が進むごとにされていて、チームワークを徐々に磨いていったビクトリーズに互角の試合を見せることもありました。

前作もそうだったんですが、1年間この作品放送されていまして、WGPの世界大会も1年間開催だったんですね。アニメと現実の違いはありますが、当時ガキんちょだった私にとっては本当にTRFビクトリーズが世界大会を日本代表として戦ってくれているんだ!と気持ちになってしまっていて、毎週放送が待ち遠しくてしょうがありませんでした。そういう意味で私にとっては子供時代の宝物という表現がピッタリなアニメです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

ACやざわ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

伝説の100話

少年たちを虜にした(ついでに腐女子も)ミニ四駆アニメ

個人的には1期よりも2期のほうが面白い
ミニ四駆の世界大会で様々なチームと戦う
それぞれ特色があり、魅力的なキャラクターがたくさんいる
特に小学生とは思えないアメリカチームのダンスが上手そうな名前の人

後半にかけての盛り上がりは素晴らしい
特に100話
これだけで評価に値する

子供向けとは言わずにぜひ見てほしい
子供時代を思い出しながら、楽しく見れるのではないか

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

nagi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

コロコロコミックの傑作

これは、社会現象になったアニメだと思います。
小学生の男の子はみんなミニ四駆もってましたよね。

僕もその一人で、いろいろ改造しました。
マグナムトルネードを目指してねw

しかし、終にはマグナムトルネードを繰り出すことはできませんでした。
アニメ内では、叫ぶだけで繰り出せるのに(´・ω・`)

小学生向けなのはわかりますが、過剰すぎます。演出が!
おかげで、物理学に興味をもてたのはいい思い出です。

OPは最高。今でもたまに聞きます。

そんなアニメです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

68.6 6 1997年度アニメランキング6位
スレイヤーズTRY[トライ](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (151)
837人が棚に入れました
テレビ版「スレイヤーズ」第3作で一応の完結編。今回は原作の流れから分岐した完全なオリジナルストーリーで、しかも原作者・神坂一の別作品『ロスト・ユニバース』世界にも関わる大事件が展開される。自称・天才美少女魔導士リナとその仲間ガウリィたちの前に、以前に倒した火竜王ガーブの分身である美青年ヴァルガーヴが現れた。さらにこの世界には、別世界の魔王ダーク・スター出現の予兆が窺える。一同の戦いの行方は?

JBさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なんか違くね?・w・

仕様通りドラグ・スレイブを放った第1話で始まりました。
原作から完全に離れたオリジナルストーリーという事ですが、
ロールを見る限りスタッフの変更はないのですが
やはり原作なしではダメなんでしょうかねぇ。
物語も途中で脱線してダレるし、設定にも矛盾が生じてるし
架橋に入ってからはなんかもぉ無茶苦茶で・・・
異界のエルロゴスとか、極みだぜww
あと、前2作と比べてリナのズル賢さが足りないキガスル・・・=w=;
NEXTで綺麗に終わってたほうがよかったかも??
 
【神魔融合魔法】
闇の王が産み出せし星を紡ぐ五つの光、
その力持て黄昏よりも暗き存在、暁よりもなお眩き存在、
導かれし力を束ね我にただ天空を貫く一条の矢を与えん

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

世界観が素晴らしい

シリーズ第3作目で原作にはない完全オリジナルストーリーを展開。
人間・魔族・神族・異界の者達と様々なキャラ達が絡み合う壮大なスケールで描いた世界観は実によくまとまっており最高に面白い内容でした。
いろいろな苦悩や思惑を持つ者達の心境を非常に分かりやすく表現されており、涙流したり感動に震える場面もあります。
また元々豪華だった声優陣に前作で石田彰、今作では桑島法子が加わりもう反則です。
最終話に流れた桑島法子のエンディング曲は名曲中の名曲。
共通した世界観を持つ「ロストユニバース」と合わせて見たい作品でもあります。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

闇よりも尚暗き存在、夜よりも尚深き存在、混沌の海に弛いし金色なりし闇の王・・・

1997年放映
NEXTに続く3期

前作で冥王フィブリゾを倒した為外の世界と内陸を隔てていた魔族の結界が崩壊した
リナたち一行は竜族のフィリアの依頼を受け外の世界に旅立つ
今回は別次元から来た者と竜族、魔族との間でちょっと複雑な物語となってる
相変わらず獣神官ゼロスはいい味だしてるけど、過去の2作(特にNEXT)に比べると今作は少しパワー不足かな
個人的には話を広げ過ぎてるように感じた
ファンとしてなら楽しめるのではないだろうか

フィリア役は桑島法子さん
電脳コイルのイサコ、犬夜叉の珊瑚、ヤマト2199の森雪など様々な役を演じてるベテラン声優さん

ヴァルガーヴ役は高木渉さん
はじめの一歩の青木、GTOの鬼塚などを演じてるこちらもまた大御所です

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

68.1 7 1997年度アニメランキング7位
ポケットモンスター[ポケモン](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (280)
1501人が棚に入れました
 世界的にヒットしたゲームボーイ用の同名ソフトをもとに、97年から放送開始されたテレビアニメ。不思議な生き物、ポケットモンスターと人間が互いに助け合って生きている世界。この世界ではポケモン同士を戦わせるスポーツ「ポケモンバトル」が盛んに行われており、多くの少年少女たちが最強のトレーナーであるポケモンマスターを目指して旅をしていた。マサラタウンに住む10歳の少年・サトシもポケモンマスターに憧れる一人。彼は10歳の誕生日に、村に住むポケモン研究家のオーキド博士からポケモンをもらって旅立つことになっていた。しかしサトシは旅立ちの朝に大寝坊して、憧れていたヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメ(特にゼニガメ)の3匹を全てライバル達に持っていかれてしまった。そんなサトシに博士が差し出したのは電気ポケモン・ピカチュウ。かわいい容姿のピカチュウにサトシは一目ぼれ。こうしてサトシの旅は始まったが、一方のピカチュウはサトシに心を開かなかった。

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ピカチュウ

非常にいいアニメでした。子供向けで昔ながらの単純なアニメです。常にロケット団が出てきておきまりな展開に。しかし、確実にストーリーが進んでいき最終的にはポケモンリーグで激闘していました。ぴかぴかショックもありましたが、それだけ視聴者が多かったのだと思います。幽遊白書なんて、もっとピカピカしてませんでしたっけ。それにしても、犯人のピカチュウのかわいさは異常です。未だにポケモン人気が続いているのはピカチュウの存在が大きいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

日暮 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

小さい時から好きです!///

私がポケモンにハマったのは、
2歳の時ですねww

「えっ!2歳から!!?」と思う人がいるかも
しれませんので、言っておきます///
それは。。。本当のことです^^;
母が言っていましたです(^^;
母からお話を聞くとですね。。。
凄く見入っていたそうです///
自分でも驚いています^^!

あっ!内容に触れていませんね^^;
そうですね、ストーリーからキャラ・音楽・声優
すべて良いですね^^★
大好きです(*´д`*)

私の場合!ネタばれになってしまう時が多い
ですので。。。(´;ω;`)
ここまでにします^^;

すみません。゚(゚´Д`゚)゚。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

OPを聞くとあの頃を思い出す。

遠い昔にまだ3~6歳頃に見た記憶を頼りに

書くので、何を書いてるのか「???」に

なっているかもしれません。

当時の記憶だと結構良かったように思います。

(当時の年齢から考えてのことですが・・・)

サトシの熱さ、ポケモンを思う気持ちが

色々な状況下に置かれ、悪い方向に変わって

いった心に響き、改心させていたように

思います。まあワンパターンな展開と言えば

そうなると思います。

あとは、OPを聞くと当時のことを思い出せる

くらいすごい記憶に焼きついています。

(どんだけ当時のインパクトが強かったのやら・・・)

とまあ、思い出深い作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

68.1 7 1997年度アニメランキング7位
コジコジ-さくらももこ劇場(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (70)
390人が棚に入れました
動物なのか人なのか?男なのか女なのか?地球上の生き物なのか宇宙から来たのか? ……コジコジには何の肩書きもありません。いわば“存在”のみの根源的なキャラクタ ーです。無為自然に生きる。……コジコジは完璧にピュアな存在ゆえに、そのままでただ生き 「ます。コジコジの邪気のない発言は、その素朴さゆえに新鮮かつ真理だったりする のです。映画「フォレスト・ガンプ」にも通じる世界を、さくらももこは5年も前から 「コジコジ」という作品で呈示し続けてきました。さらにこの作品のユニークなポイントとして“メルヘンの国を舞台にしたファンタジ ー”と“とにかく大爆笑のナンセンスギャグ”という2つの概念が共存している点が挙 げられます。前述の“深読みしようと思えばどこまでも深い”コジコジのキャラクター と相まって、男児&女児から大人まで楽しめる豊かな作品世界が展開されていきます。

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思い出は遠い彼方に記憶の向こうのあっち側へ、過ぎ去りし日々と共に流れて行きましたとさ~

1997年10月~ TBSにて放送
全100話

メルヘンの国を舞台に主人公・コジコジとゆかいな仲間たちの日常生活を描く物語。

メルヘンの国の学校に通っているクラスメートが主な登場人物で彼らは立派なメルヘンキャラクターになるために日々勉強しているのだとか。
ミッキーマウスやスヌーピー、ドラえもんもメルヘンの住民であり、メルヘン住人にとって憧れの存在であるという。


内容はナンセンスで時々ブラックなネタもあるシュールギャグ系。
コジコジのふわふわした雰囲気、天然で愛嬌のあるしゃべり方が可愛くてすごく癒やされます。
他の登場人物もすごく個性的です。存在自体がギャグのようなキャラもいれば妙に人間臭いキャラまで、メルヘンの国といっても実際は何でもありな不思議な世界観です。


主な登場人物

コジコジ
謎の生命体。宇宙生命体であるという設定以外は一切謎。年齢や性別さえも不明で飛行能力がある。マイペースで自由気ままに行動するが時々超神秘的、哲学的な発言をして周りを驚かせることもある。

次郎
コジコジのつっこみ役。半魚鳥であるが飛べないし泳げもしない。

コロ助
雪だるま。次郎と仲がいい。エロ本や下ネタが好き。家賃1万で一人暮らししている。

頭花君
頭花族の少年。下の名前は咲男。理由は頭に花が咲いてるから。

やかん君
頭がやかんで体が人間。興奮すると沸騰してお茶が出る。落ち込むと冷茶が出る。

カメ吉
親友であるやかん君の沸かすお茶をこよなく愛する。必殺技は「かめの思い出」

ペロちゃん
優秀で心の優しい美少女で、クラスの人気者。やかん君が恋焦がれている。

ゲラン
太陽の城の王様。高橋留美子を敬愛していて有名人のサイン集めが趣味。本気で怒らせるとメルヘンの世界から光がなくなる。

ドーデス
雷の城の王様。紳士的で王族の名にふさわしい良識ある大人。ゲランとは仲がいいようだが、本人は親友とは思ってない。

ジョニー
不思議の国のローズに記憶を消されてからメルヘンの国に連れて来られた。拉致被害者。

ハレハレ君
ジョニーの親友。ジョニーが記憶を取り戻して人間界に帰ってしまうのを恐れている。友情以上の複雑な思いを抱いている。

おかめちゃん
おかめ族。クールで実利的な面もあるが毒舌でぶっきらぼうな性格。マニアックな趣味をいくつも持っている。

物知りじいさん
湖に棲む、首の長いじいさん。メルヘン住人からは物知りとして知られているが実際は口からでまかせが多い。首が絡まり死にかけたことがある。


OPとEDはどれも作品の雰囲気に合っていてよかったです。OPはなんともいえない不思議な世界の映像と少しノスタルジックな音楽がなんとも絶妙。EDは電気グルーヴのテクノな音楽に合わせて主要キャラが踊っている映像が独特で視聴後のふわふわした不思議な感覚に合っていました。

OPテーマ「コジコジ銀座」
作詞 さくらももこ / 歌 ホフディラン

EDテーマ「ポケット・カウボーイ」
歌 電気グルーヴ

「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」
作詞 さくらももこ / 歌 カジヒデキ



総評
基本1話完結でストーリーに明確なテーマがあるわけでもないのでまったり見れると思います。メルヘンと聞いて可愛らしいキャラが満載だと思ってみると肩透かしをくらうかも。コジコジは小動物的かわいらしさがあるものの他のキャラは造形的にもシュールで慣れてない人だと不気味に感じるかもしれません。ただどれもアクの強いキャラの設定は作者の特異なセンスが感じられ、まさに「さくらももこ劇場」といった感じ。

最大の見どころはコジコジが時折言う哲学的名言の数々。登場人物が劇中で思わず「真理だ・・・」と言わしめてしまうほど善悪の無い純粋無垢なコジコジの発言にギャグアニメの枠をこえて深く感銘を受けた人も多いと思います。

最後に私の一番好きなコジコジの名言をひとつ



「神様は心の中をウロウロしているのでこの辺をウロウロしていません」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

Q質問 A解答 T突っ込み

Q、このアニメについてどう思った?

A、意味深なアニメ
なんでいうかメルヘンの国なのに会話はとても現実的
ギャグというにはなにかちがうところもあるし
不思議というのもなにかちがうところがあるし
なんていうかこのアニメにしか出せない
すごいインパクトがある
それは観れば分かる
ギャグというにはなにかちがうところもある、
不思議というのもなにかちがうところがあることを
なんという?

T、さあね

A、えーーーーーっとね

T、答え考えてなかったのかい

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ギャグとしてもアートとしても

まさかさくらももこが「アート」系漫画を描くとは思わなかった。しかもギャグも冴えている。

シュールレアリズムとキュビズムをまぜこぜにしたカオスな世界感が特徴で、ここの住人はみなスヌーピーやミッキーを崇拝しているところがメルヘンなのにさくらももこらしい毒である。(笑)

「うまるちゃん」を観てふと思い出したんだが、昔もこういうギャグアニメありましたよね。最近はギャグアニメ自体が子供の数が減ったことにより少なくなった気がします。

無論、漫画も全巻持ってます。「まるこちゃん」よりもこっちが好き

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

67.3 9 1997年度アニメランキング9位
吸血姫 美夕(TVシリーズ)(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (67)
418人が棚に入れました
過去に発表されたOVAシリーズの流れをくむ一作。終盤のどんでん返しに衝撃を受けたファンは数多い。美夕はふだん女子中学生として暮らしているが、実は人に仇なす“はぐれ神魔”を討ち滅ぼすべく、従者ラヴァを従えて狩りに出る監視者である。しかし彼女は決して人類の味方ではなく、一方で愚かな人間をシニカルな視線で射抜き、必要とあれば血を吸うことすらいとわない…。

声優・キャラクター
長沢美樹、三木眞一郎、緒方恵美、かないみか

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やっぱり評価は満点だな~

全26話で前半は1話完結で後半は本線の展開です。

OVAとはやや設定が異なり、色使いは暗めシリアス展開です。

詳細はまた省略しますが、こう言うアニメは最近ないなあ。
蟲師や明るいとこでは夏目あたりに似ているようなとこありますが、美夕はヴァンパイアだからなあ。

BGMはお馴染みの川井サウンドで、これがまた実にこのアニメとぴったり♪
OPナレーションの岸田今日子さんはなんとも言えないいい雰囲気をかもし出してくれています。

まあ、これはもう理屈抜きで満点です。
今のアニメ作画しか受け付けない人にはお勧めしませんが、作画にこだわらない人にはお勧めしたいです。
若干グロいびょうしゃもあります。

伏線の回収が・・・ですが、それを凌駕するくらいいいアニメです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

日本原産の吸血鬼?

垣野内成美さんの漫画でもある妖しくて美しい日本の美少女吸血鬼。
何故日本の美少女というと本当に日本人であることを強調した
吸血鬼です。
何故か下僕の男の吸血鬼もいますが、こちらはヨーロッパの人なんですね。

TV版は過去1988年に作られたOVA版のキャラベースです。
実は9年前の方が作画は凝っています。

監督はどちらも垣野内の旦那である平野俊弘さんが監督しております。
このTV版はなぜか作画監督が門之園恵美さんなんですね。

ともあれ、こちらの日本の学校が舞台となっていて
展開がなかなか面白いですよ。

因みにこちらが私のレビュー300作目です。
そして、この作品の関係で初めてコミケやオフ会に参加した
記念すべき作品です。
垣野内の同人誌とご本人にもお会いしました。
結構綺麗な人でしたよ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「もう寂しさなんて感じなくていいからね」

人間界に潜む"はぐれ神魔"と呼ばれる妖怪を、監視者である主人公"美夕"が相棒"ラヴァ"と共に闇の世界に封印する、という水戸黄門形式のようなわかりやすいお話。
前半は神魔を退治する1話完結型が続き、後半からは登場人物のドロドロっとした心情にスポットを当てられ最終決戦に向かって行きます。


この作品には何でしょう、とても上品で美しさに溢れておりまして。
川井憲次さんが手掛ける和風の音楽、おどろおどろしく怪奇的な雰囲気やストーリー、主人公美夕の形容し難い印象的で魅力溢れたキャラクター等、作品全体がとても洗練されていて気品ある作品だなあと。こういった雰囲気の作品には中々出会えないかもしれない…。一昔前の作品でありながらも、古臭さを漂わせることがありません。


1話完結のシンプルなストーリーでありながらも、テンポよく各エピソード中身がギュッと凝縮された一癖も二癖もある内容を見せてくれます。ただ単に勧善懲悪で終わらせるのではなく、出て来るゲストキャラクターには様々なドラマや生活があり、ほんの少しのことで道を誤ってしまう人間の弱さや悲劇をとくと描写しています。
本来は人の弱さや歪んだ心に取り付くはぐれ神魔の存在も、徹底して外道な奴もいれば、人と共存を願う者もいたり、監視者の目を逃れようとする者もいたりします。それでも”神魔”として生まれた以上、人間のような幸せを願っても運命や宿命には抗っても逆らえない無常観が映し出されていました。”悪”として一方的に描かない所が感傷深く、毎度考えさせられましたね。
各エピソード、大体が後味が悪い悲壮な終わり方をし、最後の美夕の〆となる台詞が非常に効いてきます。美夕の台詞をどう受け止めるかで、話の印象も大きく変わりそうです。


印象的なエピソード
17話「うつほ船」
{netabare}一人の人間に尽くそうとする神魔の物語。神魔が幸せを望んでも、残酷な運命には抗えない哀しさが伝わってきました。夕焼けをバックにした美夕と神魔の会話が互いにやるせなかったです。またいつもは冷酷で容赦ない冷羽が、感情的なところが印象深かったです。最後の「私たちには(西の幸せな国には)行けない所ですね…」台詞がまた寂寥感満載でした。{/netabare}

20話「鱗翅の蠢惑」
{netabare} 一番好きなエピソードです、ハイ。父と娘の禁断の愛…という、当時はよくこのような衝撃的なテーマで放送出来たなあと舌を巻きました。作中屈指の作画クオリティで、ゲストキャラの曽根璃莉が美少女。彼女に穏やかな表情で話しかけるいつになく優しい美夕が見られます。
蝶の妖精に捕われた父親を幻惑していたのは実は娘の璃莉だった…美夕の表情や声のトーンからして道徳的にかなりアレな事をしてしまったんだろう事案を想像出来ます。美夕の微妙な表情や声のかすれ具合から、彼女の複雑な心境が伝わってきます。父親が炎に向かって走って行き、灰になった時の美夕の瞳の揺れが印象的でした。{/netabare}


作中には美夕の名前からか、もしくは"夜と昼の狭間に蠢いている"神魔の設定からか、オレンジ色の美しい夕焼けがよくバックで映し出されます。夕焼けが掛かったキャラクターの色彩の美しさも見所です。

主人公美夕は監視者として動いており、根本的には神魔に取り付かれた人間がどうなろうが興味ありません。ただ”監視者”の運命を受け入れて仕事をこなす職人肌というか古来の日本的な強さというか、そういう達観した部分もあるのですが、時として己の運命に苦悩したり、情に流されやすい甘い部分があったりします。心優しく物哀しい姿にはとても共感しました。基本凛としている美夕が垣間見せる寂しそうな表情や、震えたような哀しい声の演技に注目すると心境が読み取れて面白いです。声優の長沢美樹さんの芯の通った囁くような声が美しい。台詞一言一言が、美夕の人生観を物語っているようでした。

重く辛い運命を背負い生き続けなければならない彼女を見ると、あんまりではないかぁと次ぐ次ぐ思います。それでも美夕の心の支えでもある相棒ラヴァの存在や絆があるからこそ、まだ救いがあるものかなと感じました。
{netabare} 1話「私にも選ぶ権利があると思わない?」の台詞。そういった運命に生まれて来たから”監視者”として生きなければならない美夕の内心を表しているのかと全話見て感じました。しっかしね、お母ちゃんにねそーゆー星に生まれて来たからはぐれ神魔倒すんやでと突然重い仕事を任せれた美夕はもうどうしよーもないというか、ただただ哀しい。冷羽が美夕を恨む事情は確かにわかるのだが、何も美夕にばかり怒りの矛先を向けなくても…。 {/netabare}


出て来るキャラクターは美少女祭りなんですが、萌え萌えキュンな要素は殆どないです。ひたすら作品の雰囲気は一貫していて上品。キャラクター同士の会話も優雅で、媚びている台詞とか全くないのに掛け合いにクスッと来たりします。アメリカンジョークならぬジャパニーズジョークと言ってはなんですけど、美夕の切り返す言葉が余裕ある的確さで痺れます。気品溢れた姿勢で、登場人物や台詞、展開にストレスを感じる事はなかったです。

難点を挙げると、ともかく救いがない展開があまりにも多い事でしょうか…。一話から壮絶な皮肉混じりの後味悪い〆を見せつけてくれ、全話そんな調子なので見ていると参ってしまいそうです。
更に最終話…前半の細かい伏線がえげつない展開に繋がります。あまりにシビアで酷なラストシーンで非常に鬱々しいです。
{netabare} 最後の神魔が千里って…エエー。手鞠歌のEDの後千里の生首もってこちらを振り返る美夕がもう…。折角友達が出来たのに、友情を利用されるなんて、美夕はどう思ったのだろう。{/netabare}
どれだけ酷い目にあっても逆恨みされても運命に翻弄されても、涙を決して流さない美夕の強さには感心させられるけど、「もう無理しないでおくれ…」とこちらが心配してしまう程やるせなくなってきます。

ホラーな雰囲気とよくマッチしているものの、作画がちと荒めな話があります。若干紙芝居のような動かないアニメーションが見られるのも1つ難点。神魔との戦闘シーンはワンパターンが多いので、アクションをメインに捉えると肩透かしを喰らうでしょう。神魔に捕らわれる人間の悲劇、人間ドラマを重視すると物語は楽しめます。


後味が悪いけれど、深い味わいや余韻に浸れる哀愁漂う話は日本映画にもイメージが通じる所がありそうです。アニメ好きももちろん、大人の鑑賞に耐えるアニメなので映画好きな方も是非見て欲しい作品です。
余談ですが…20話にて、監督平野俊貴、脚本小中千昭、作画監督西岡忍、主演岩男潤子のメンツが再集結した別の作品が「デビルマンレディー」です。吸血姫美夕の救いや余裕を徹底的に排除したのがデビルマンレディーになるのかなあと。どちらも雰囲気やおどろおどろしさが似てなるので、お二つ一緒に見ると楽しめるけど鬱々しくなります。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

67.1 10 1997年度アニメランキング10位
金田一少年の事件簿(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (175)
1028人が棚に入れました
名探偵金田一耕助を祖父に持つ主人公・金田一一が、遭遇する難事件をパートナー・七瀬美雪や「親友」剣持勇警部、「ライバル」明智健悟警視らとともに、抜群の推理力で次々と解決していく!

声優・キャラクター
松野太紀、中川亜紀子、池澤春菜、平田広明、小杉十郎太、森川智之

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

過去の事件でわだかまりがあります。

 本作については、過去の盗作事件があり冷静な評価できず。相当ひどいコメントでレビューしてましたが、公の場であることを考慮し削除しました。知りたい方は島田総司氏との関連で調べてみてください。

 作品に対するわだかまりはありますのでストーリーとキャラは1点にしますが、それ以外は3にしておきます。

22年8月 評価見直し中。極端な評価や感情的な部分を補正。初回見たときの印象と改めて旧作と比較したときの点数の補正など。過去のレビューにサンキューくれた方には申し訳ありません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

金田一・コナンのミステリーライン再び!

という事で宣伝も兼ねて旧作の感想を書きたいかなと。

今でこそ推理漫画というジャンルでは名探偵コナンにとって変わられていますが、個人的には金田一の方が好みです。

その理由としては犯人が犯行に至った動機が悲劇的な展開を考えれば同情出来る事に加えて犯行後のアフターフォローを金田一少年は欠かさず行っている点に尽きます。

一見お調子乗りの年相応の態度を見せる金田一少年ですが、犯罪に関しては自分の才能をひけらかすことなく真摯に向き合っているという点がどうも犯罪を軽く見ている節のあるコナンよりは好きなのかなあという印象です。

先程触れた犯人に同情出来るといった要素ですが、金田一の場合犯人が犯行に及ぶきっかけはほとんど残酷な話が多く、故に金田一における犯人は被害者の方が往々にしてクズであるといった認識が強いです。全員が全員という訳ではないですが。

名探偵コナンが犯行のトリックを見破る事を重点的に置いている推理作品だとすれば、金田一はトリックだけでなく犯人の心情等に重点を置いている作品だと言えると思います。

恐らく金田一少年のじっちゃんである金田一耕助の作風を意識してそのような部分を取り込んでいるのでしょうね。

そういった意味で犯人が人を殺すという並々ならぬ憎悪をたぎらせるには半端な理由ではこの作品の魅力が失われてしまいますので、少年誌連載にも関わらず結構エグイ話やシーン等が見受けられるのですが、そこが逆に本格推理漫画という今までありそうでなかったジャンルと合わせて人気を博したのではないかと思います。

さてその点を踏まえてのこのアニメの感想を述べますが、金田一少年の最大の魅力であるエグイ要素をこのアニメは放送時間帯や視聴層に合わせて原作よりやや改変しております。

大筋は原作準拠ですが、中には犯人が改変されていたり、犯行に至るまでの動機が随分マイルドな物に変更されていたりしておりまして原作ファンからの評価は賛否両論になってます。

この傾向からして今度から放送する金田一の新作アニメも時間帯を考えると何かしらの改変が行われる事は必至ではないかと思われます。現在の規制の厳しさを考慮すれば断言は出来ませんがほぼ確実なのではないかと。

アニメの主要キャストを演じていらっしゃった声優さんはかなりイメージに即した方ばっかりでしたので雰囲気作りという意味ではそこそこ成功していただけに内容の一部改変が何とも残念だったなと思う限りです。

にしても一君は毎回体を張らされて意外に体育会系のような探偵になっていますよね。一応運動が苦手という設定になっているのですが、活躍を見る限りだと運動神経に関しては並かそれ以上だと思うのですが・・・w

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

兄貴がよく見ていた バトル物ではなく、ミステリーのジャンルで勝ちたい犯人主人公のスピンオフ、そこでの爆笑をありがとう人 SK(凄く感謝)

嘗て月曜の夜のコナンの前にやっていたミステリー

謎を紐解いた際、身近なものを使ったトリックなのが肝なんだよね
昔はこれのドラマをレンタルして見ていました(兄貴が)
DVDBOXを持っているくらい大好きです(兄貴が)
中の人達はプリキュア率が高いです

コナンよりもこっちの方が犯人の動機が重いから兄貴は評価しています

また出てきてもらえないかな・・・
土曜にやってたリターンズも終わり、今度は37歳になった金田一さんも描くようになった
ここには高遠ちゃんはおらん...

その頃にマガジンポケットに連載されていたのが、犯人たちの事件簿
全ては金田一という『ラスボス』に勝つために...
それと伏兵のみゆき達にも勝つために...
高遠ちゃんから指導を受けてでも勝つために...

必死こいてトリックを作ったのに...苦労したのに
あれよあれよと彼は解いていく...!

(美雪達伏兵含めて)この怒り、はらさでおくべきか

記念すべき最初の怪人、ファントム
{netabare}剣持のオッサンがポンコツなのはこっから始まった...警察の未来はノーフューチャーだったのに、あのラスボスが現れたッ...!
ここで学んだのは『アクシデントに対するアドリブ』でフォローできるか?というもの{/netabare}

次は放課後の魔術師
{netabare}犯人は外部の人間だ。というので誤魔化しきろうとするのだが...
真壁ぇ...あのミス研の屑が元から嫌われ者だったせいで...!!
そして金田一が作ったトリックにデジャヴが襲い掛かる...!
ここで学んだのは『予めトリックを作っておく』というもの{/netabare}

それを実行したのがMr.レッドラム
{netabare}しかし、トリックを実行した場所に課題があった...
新陳代謝のせいで汗だくだく...
原因は煙突のバードストライク、即ち煙突に網が敷かれてなかったせいで...(舞台調査が一番必要だった)
それと人形の衣装で、アレが証拠になって...(美雪に見抜かれた)
弔い合戦と捉えるなら、アレつける必要無かったんじゃ...{/netabare}

伏兵の明智さんをミスリードさせ、ほぼ100%勝てれた雪夜叉
{netabare}下手したら死んでしまう氷橋トリックを安々と再現してしまう...(なのは以外の)悪魔め...!{/netabare}

禁じ手である『主人公補正』に挑んでしまった影の脅迫者
{netabare}ああそうだ、主人公はクマムシさ...美雪を利用したのはいい線だったけどねえ...東大出ても、知らねえものは知らねえ
水上や伊沢とかじゃあ、あるまいし
ここでの学習は『容疑者リストの掲載を回避』いわば『被害者になりきる』こと{/netabare}

事件の発端を知れば、1人だけ殺せば良かったジェイソン
{netabare}別人の遺体を利用して容疑者リストから外れる。確かにいい手だが、殺す対象が多かったせいでダイイングメッセージを確実に消せず、トリックに粗が...自分用の携帯食があれば...
そこに辿りつくまでの凄まじい努力の無駄遣いが爆笑を誘うwwwww

それに S K (凄く感謝){/netabare}

金田一を犯人に仕立て上げた、見えざる敵
{netabare}しかし、謎解きが見え見えだったが故に
肉体労働がきつ過ぎるし、明智さんの演技に嵌められる...{/netabare}

同じ生い立ちを利用し、別人に罪を着させた葬送銀貨
{netabare}だが金田一の『生い立ち』が強すぎた故に勝てないというか、PCができなかったから...www{/netabare}

その次にアイツ、地獄の傀儡師
{netabare}容易くトリックを作っていくのに、非常に退屈していたのだが、金田一に会ってからテンション上がっておかしくなってまうwww
言うまでもないが、何故リスで命拾いができる!?wwwwww
それと体重さえ重ければ...(これ以降、殺人教唆に走ります){/netabare}

既に病気だった凶鳥の命
{netabare}警察介入を防ぐため、爆破による現場の封鎖はOK、その後のアクシデント対策は正解だったが...ダイイングメッセージを引き抜けなかったのもあるし、オーバーキルできる力があれば...{/netabare}

雪夜叉と同じく、100%勝てたはずの地獄の子守歌
{netabare}しかし『ガイシャの癖』とマインドシーカー並みの運ゲーに負ける...(´;ω;`)
ガイシャがカンニングしてしまったことでアリバイが崩れ、別のガイシャの筆圧の悪さから遺書がでっちあげの証拠になった...
それよりもテストの席がランダムだったことも一理ある、もし完全固定だったら...感謝感激雨あられ~~~だったのに
剣持のオッサンを利用してアリバイを確保できたのは素晴らしかったんだが...{/netabare}

発言ミスで美雪にトリックを暴かれた豆腐メンタルの黒死蝶
{netabare}メインヒロインを甘く見ていた罰だッ...アドリブも出来ねえし...別人ジェイソンに罪も着せられねえしwww{/netabare}

美雪を利用できれば...!の首狩り武者
{netabare}だが共犯者がダメダメで...(´;ω;`)
美雪をさらうことができねえし...ラブコメ恒例のラッキースケベに救われる...尾行もされてるし...{/netabare}

それならば、大物を利用すれば...の怪盗紳士(モノホンは女)
{netabare}ここでも発言によるアドリブミスが...(やっぱ情報収集という武器が欲しい)
影ながら遠距離におる伏兵のいつきさんもここから生かされる...!{/netabare}

金田一をキャリアパワーで一時的に逮捕できた赤髭のサンタクロース
{netabare}だが、佐木がトリックを撮られたせいで、原作では殺さざるを得なかった...(しかし、2号に受け継がれることを知らない...)
それと殺しの保険をかけてしまったことで、道具を回収できなくて...
それと明智さんのキャリアの強さ...ゆ”る”さ”ん”!!
勝つためには『最高位』の警視総監レベルに辿りつく必要があるのか...?!{/netabare}

勝てぬなら、愛の力で挑んだ亡霊兵士
{netabare}しかし、金田一の罠にハマってしまったことで2人いることが露呈(奴は忍か!?)
それとアンタがちゃんとコーヒーを飲めれたら勝てるのに...(´;ω;`){/netabare}

高遠ちゃんから殺人教唆を始めて受けた道化人形
{netabare}あんま怪我して無い金田一に唖然...しかも川に落とすための橋をいじることにミスが...
そしてガイシャの髭...そのせいで1日のズレが...『ガイシャの性格』を見抜いてくれれば、殺害現場に『監視者』がおって動向を連絡してくれたら...{/netabare}

自ら犬に噛まれてアリバイを作ったケルベロス
{netabare}奴は呼ばなくても来るwwwだって主人公だもんwwwww
そして別荘を燃やして施設への誘導...美雪とSOXに入会する気は金田一にあったのだろうか...?www
しかし『服装が簡単だった』から笛を落としてしまったのと、リアリティを持たすための髭を剃ったのが裏目にッ...!{/netabare}

ダブルラスボスという修羅の道に挑んだコンダクター
{netabare}いくらメイドでも『天気予報ぐらい観とけよ...』
それと高遠ちゃんの演技を見破るにはそれ相応の修羅の道を潜らない限り...{/netabare}

強固な二重密室を作ったスコーピオン(これも100%行けれた)
{netabare}悪いが100%最悪のピタゴラスイッチだからwwwww
何でガイシャがフミもとい、『犬のポアロ』を呼んだんだッ...いくら人間が嗅げなくても、ラベンダー色に仄かに染まった床に『消臭力』をかけておけばッ...
睡眠薬のトリックをオッサン達が介入したことで狂うッ...(学校だから現場封鎖ができなかったのも一因){/netabare}

金田一をまんま知らなかった白髪鬼
{netabare}子供に噂を広げても、舐めてかかっては困ることがこれで分かる。調査不足のせいで、アリバイを利用され嵌められるんだよなあ...特に置き時計は...
絶対に腕『時計』はするなよ!!{/netabare}

亡霊兵士と同じく2人で挑んだMONSTER
{netabare}ここでも伏兵のフミがッ...!
しかし何故犯罪やっているのに、金田一はムショに行かないッ...!!
警察仕事しろwwwww
それと逃走経路が限られたことにより消去法で解かれるッ...!
あのガキンチョに武術の心得があればッ...!{/netabare}

怪我無ければ勝てた雪影村殺人事件の犯人
{netabare}天 は そ っ け な い
才 能 の 格 が 違 う{/netabare}

ここまでを総合すると
3人以上で挑むべきもとい『企業や組織でグルになる、別々で』
金田一は勿論、ガイシャの癖、殺害現場調査など『確かな情報提供者(別探偵やスパイを使って情報収集する、ゴルゴ13みたいな殺し屋を雇い、遠距離から被害者をアサシンする)』が必要☛大金を払ってでも、根幹を崩す方法でないと勝てないと思う

美雪たちの一挙手一頭側を監視するもとい『閉じ込めておけばいい』
爆弾を使って『現場を閉じ込める』案も出ていたが、逆をとって『警察を買収する』☛となるとお金か警視総監になるしか...
スリや小細工が得意なため『時計』はしない
高遠ちゃんに頼らない。けど基本犯人たちは『凡人』故に『努力』というカードしか札がない
リアルタイムでミスは必ず生じる、そのため『事件に関わらない外部と協力と漏洩の口封じ』するしかミス回避の方法が無い
架空の武器だが『アサシンブレード』を作る(とは言っても手の甲に装備するため第三者に頼らざるを得ない)

こんな悪魔的な人がいない限り、金田一に勝てる訳がない...
いっそのこと、バトルやラブコメ等『他ジャンル』に変えれば、ワンチャンあるのでは...?
でも作者がミステリー以外を描いてくれるはずがないwww

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

66.6 11 1997年度アニメランキング11位
白鯨伝説(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (40)
195人が棚に入れました
『白鯨伝説』(はくげいでんせつ)はNHK衛星第2テレビジョンで放映された番組「衛星アニメ劇場」内で1997-1999年にかけて放送されたTVアニメシリーズ。ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」をモチーフに、監督の出崎統が長年温めていたアイディアから制作したSFアニメである。出崎統・杉野昭夫の共著「アニメーション制作技法~『4701白鯨』を創る~」誌上の題材「4701白鯨」が原案となっている。

rurube さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

衝撃的名作。

宇宙に人類が進出し数多くの宇宙船が行き来していた時代から数十年、宇宙バブルは終わり宇宙には廃棄された宇宙船が残された‥。
エイハブ船長のエイハブカンパニーは廃棄された宇宙船から物資を集めブラックマーケットに流す仕事を縄張りとしていた。彼らは鯨獲り(宇宙船が鯨に似ているから)と言われどんな商品も調達する命知らずの集まりだった。そんな折、エイハブに一人の少年ラッキーが仕事を求めやってくる、しかし彼には大きな秘密があった。厳しい試練に耐えエイハブカンパニーの一員になったラッキーに最初の仕事が入る。その仕事の途中一体のアンドロイドを発見、アンドロイドは政府に管理され一般人が所有する事は禁止されていた。そしてアンドロイドのデュウとの出会いはこれか巻き込まれる大きな事象のはじまりに過ぎなかった。
ラッキーの秘密とは彼の母性である資源惑星が役割を終え、新兵器の実験星に選ばれたのを阻止する事だった。その新兵器の名前は『白鯨』 白い巨大な鯨のような宇宙船であり一度起動すれば星一つを消滅させるエネルギーを放出する。ラッキーの兄は反政府運動をしており今回この計画の中止を求め宇宙一の鯨獲りであるエイハブに協力を求める為にラッキーをエイハブのもとに行かせたのであった。
ラッキーから話を聞き少なからず『白鯨』と因縁があったエイハブは協力する事を容認、ラッキーの母性である惑星モアドに急ぐ。しかし物語が進むにつれある真実が明かされるアンドロイドのデュウは宇宙船 『白鯨』 に何かあった時の代わりとなる起爆装置だったのだ‥。
大きな事象巻き込まれるエイハブカンパニーは何処に行き着くのか‥。

この話、映像も物語りも情熱も詰まっているが悲しくも金が無かった。もともと36話を予定していたが金銭的な問題や制作元が倒産してしまい紆余曲折して24話。話が途中で飛ぶのと制作が追いつかず歌の挿入などで尺を誤魔化していたらしい。観ればその部分は分る。権利も他の会社に譲った問題なのかDVDも手に入らないし視聴が困難で最後まで観れていない。
けれどこの作品に対する監督の熱意には感服せざるおえない。けして奇を狙った訳ではない独特の作画・重厚なストーリー・そしてエイハブ船長の魅力。この作品に掛けた思いが伝わる作品だった。

エイハブ船長の魅力について少し記述したい。
ラッキーの母星である惑星モアドでラッキーの兄 シロー・トキサダ(元ネタは天草四朗)との会話
「俺が神様に頭を下げたのは孤児院の教会で牧師様からココナッツチョコレートそせしめる時だけだった。水を挿すわけじゃねーけどよ‥言いていことは言わせてもらいたい。」
「どうぞ」
「なにかい?この戦は神頼みかい。それでこっちは皆心が清らかで神様に許されて清く正しいお人びとが自由の為にって言うやつなのかい?断っておくが俺たちは、いや少なくとも俺は清くも正しくもねーぜ。」
仲間と言い合いして
「清く正しい戦争なんてねーってことよ。分ってんのかなラッキーの兄さん?どんな理由にせよお互い勝ちに行くには相手をぶっ壊したり殺したりしなきゃなんねーんだ。」
「分っています。」
「分ってねー!分ってたら神様に力を借りたいなんて言えねーはずだ!相手を殺すために力を貸してくれる神様なんぞは本物じゃねー。いいかい神様なんてのは自分が散々好きな事やって最後にすんませんでしたってせいぜい許しを願っておしめーよ。そんなもんよ!」
近づくエイハブ
「俺が何が言いてえか分るかい?危険なんだよ神様とかなんとかを戦争に持ち込むのはよー。命がよ安くなっちまうんだ、神様のためだとか言ってぽんぽん命捨てちゃう奴が必ず出てくるんだ!そういうのだけはよ俺は我慢ならねーんだ。そういう戦争をよ俺は何度も見て来た人間はさ生きてて何ぼだぜ。勝利の為に死ぬ奴より負けても生きてる奴の方が俺は偉いと思っている。もしもあんたの性で誰かが安っぽく死んだら俺はその瞬間にこの星とおさらばするぜ。」
「分りました。」
「分っちゃねーと思うがよ‥まーそういう事だ。」
「でも‥それはきっと貴方が強い心の持ち主だから、力の無いもの弱いものが戦いに望むには何かの力が必要です。」
「馬鹿やろう‥弱い奴ってのが何処にいるんだよ 生きてるって事はな強いって事よ!! どうもな駄目だあんたとは馬が合はねー、ラッキーとは合上手くやれんのによー。」 15話より

多分この台詞が描きたくてこの作品を作ったと感じる。この台詞には監督の人生・台詞の美しさを損なわない洒脱・音の美しさ全てがそろっている。アニメ史に残る名言。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

66.5 12 1997年度アニメランキング12位
夢のクレヨン王国(TVアニメ動画)

1997年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (75)
561人が棚に入れました
『夢のクレヨン王国』(ゆめのクレヨンおうこく)は福永令三が執筆した児童文学作品群である『クレヨン王国』シリーズを原作としたアニメ・漫画作品である。《ストーリー》「死神編(1話 - 49話)」 12の悪い癖を持つ、クレヨン王国のシルバー王女。彼女の12歳の誕生日に、かつて封印された死神がよみがえった。そしてシルバーの親のゴールデン国王とオパール王妃を石にしてしまった。元に戻すにはシルバーの悪い癖を直し、死神の詫び証文を手に入れて封印しなければならない。そこで、シルバーはオンドリのアラエッサ、ブタのストンストン、そして12人の野菜の精をお供に、死神を追って国中を旅する。「天使編(50話 - 70話)」死神を倒した後、クレヨン城の侍女にネコのプーニャが加入。彼女の不手際で古い柱時計に封じ込められていた2人の天使、シャカチックとユックタックが復活。イタズラ好きの彼らは天使のスタンプで国中を混乱させる。シルバー達は天使を追って再び旅に出る。

声優・キャラクター
徳光由禾、坂田おさむ、竹内順子、高村めぐみ、宍戸留美、家富ヨウジ、松尾銀三、桜井ちひろ、望月祐多、松本美和、宮田幸季、赤井田良彦、小西寛子、ゆーり、乃村健次、小栗雄介

ササミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

リメイクか再放送してくれないかな〜!

主人公・シルバーは
クレヨン王国の王女です。
ある日、クレヨン王国の王様とお妃様、
つまりシルバーの両親が
石に変えられてしまいます。
両親を元に戻すためにシルバーの旅が始まります。

この王女様はこの世界で
とっても有名な方です。
なぜなら、12も悪い癖があるから(゜∀ 。 )
と言っても、片付けられない、
すぐ人のせいにする、疑いグセなど
まあ、かわいいレベル(?)のものばかり
ですが、この12の悪い癖を直さないと
シルバー王女の憧れる伝説の武烈女王の
ようにはなれないので、
直さなければいけません。
でも努力してる感じあんまりないけど…(笑)

シルバー王女の旅のお供として
ストンストン(豚)とアラエッサ(鶏)がいます。
この世界では豚や鶏は
食べないのかな、と思いきや、
二人(二匹か…)がヘマをすると
シルバー王女が
『焼き豚にして食べちゃえばよかったあ〜』
『おいしい焼き鳥が食べたいな〜』など
まさかの発言を結構します(;゜0゜)
いなくなったら寂しいくせに
素直になれないシルバー王女です。

それと、シルバー王女には
強い味方の野菜たちがいます。
野菜たちは十二種類いて、
それぞれ小さな香水瓶に入っています。
(出てきたときに、〜をしてたのに、とか
言ったりするので、別場所から
無理やり飛ばされてきてるのかな?)

野菜たちは戦闘能力が高いわけではありません。
(というか戦う場面ないしね(=゚з゚=))
あくまでシルバー王女の『お手伝い』。
知恵を貸したり、手を貸したり、
小さなことしか出来ません。
たまに足を引っ張ったり…(´-ω-`)
でも野菜たちの賑やかさで
シルバー王女が寂しがることはないし、
必要不可欠な存在です。

このアニメでは、ほとんど人間がいません。
主要人物として出てくる人間は、
シルバー王女、その両親、
それとクラウドという男の子位です。
人間と他の生き物が同時に
同じ場で暮らしているのです。

クレヨン王国のお城では
クレヨンが多く働いています。
では、なぜ王様が人間なのか?
クレヨン王国のトップは
代々人間に受け継がれてきました。
王様が存在しないことで、
この世界の色もなくなってしまうそうです。
つまり人間以外の者が王様に
君臨すること、また王族以外の者が
王様となることは不可能なのではないでしょうか。

あくまで私の推測です。
だって、たぶん深く考えてある
アニメじゃないと思うから( ´ ∀`)
このアニメはどちらかと言えば
幼児向けアニメだと感じます。
(夢のクレヨン王国が終わった後は
おジャ魔女どれみが始まりました。)

深く考えすぎず、そのまま素直に
受け取ればいいアニメだと思います。
幼児向けアニメと言いましたが、
可愛いものとか(萌えとは違う可愛さ)
ゆる〜い感じ(日常アニメではないです)のアニメが
好きな方は、大人でも楽しめるのでは
ないでしょうか(。・ω・。)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

子供向けだったのかな?

佐藤順一監督圧倒的作品
癒しアニメを探される疲れた方向けっ・・・・・!
もしくは圧倒的・・・!圧倒的ピュアな潰滅的少年ナイス少女
圧倒的・・・!圧倒的原作は圧倒的・・・!圧倒的童話ということで圧倒的メルヘンチックな潰滅的アニメですっ・・・!
ストーリーは...圧倒的・・・!圧倒的教訓ありながらもざわ・・・ざわ・・・と楽しく進んでいきますっ・・・!
とにかく美女っ…!キャラがやりとり圧倒的光景に癒されませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!
とにかくキャラデザが...可愛らしい
洗練されたものは色褪せませーんね
ストーリー自体は旅の途中で真の敵は‥‥あの男っ‥‥‥‥会長っ‥‥‥!が登場
倒して大円団なノリっ・・・・・!んだっ・・・!分かれよっ・・・!
優れた癒しアニメとしておすすめですっ・・・!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

12の悪い癖を持つ王女と仲間たちの旅。

児童文学作品「クレヨン王国」シリーズを原作とする、
1997年から放送されていたアニメ。

子ども向け(アイテムなどのグッズから特に女児向けであったと思われる)アニメですが、

内容をちゃんと見てみると、
生き方について考えさせられるところも多い。

子どもに自信を持って見せられる作品ですね^^
というか、子どもに見せたい。

全70話です。


● ストーリー
クレヨン王国のシルバー王女は12歳になった。
その誕生日パーティに知らない少年が現れた。

少年は国王と王妃、つまりシルバー王女の大好きなお父様とお母様を石にして去ってしまう。

シルバー王女は少年を追うために旅に出ることに。

ブタのストンストンとニワトリのアラエッサをお供にして、
少年の行方を追う。


70話という長編で、
死神編(1話~49話)と天使編(50話~70話)に分かれています。

死神編がメインの印象があったので、
そこで終わってもよかったのではと思っていたのですが、
後半の天使編も結構楽しめました。

死神編は、石になってしまったお父さんとお母さんを元に戻すために、シルバー王女の12の悪い癖を直し、復活した死神を封印することが旅の目的。

このシルバー王女の12の悪い癖がなかなか曲者でw

おしゃれに3時間かける、散らかし癖、お寝坊、ウソつき、げらげら笑いのすぐ後に怒り出す、自慢癖、欲しがり癖、激しい偏食、意地っ張り、けちんぼ、都合が悪くなるとすぐに人のせいにする、疑い癖。

シルバー王女がいろんな場所を旅し、
いろんな人たちに出会いながら、

自分の悪い癖によって困ったり、
同じ悪い癖を持つ他人に振り回されることで反省したり、
時には自分の悪い癖も使い方次第では長所になるんじゃない?と発見したり、

「人の振り見て我が振り直せ」的なストーリー展開が多かったように思います。

よくないところは良くないと見せ、
正しいことは清々しく行う。

シルバー王女は悪い癖こそあるものの、
まっすぐで明るくて優しくて、根はとてもいい子なんだよね。

その良さが悪い癖によって曇らないところがいい。

自分に悪いところがあったとしても、
自信をなくしたりせず、堂々としているからこそ。

自信を持ち過ぎなので、時には自分を振り返ってみてほしいと感じることも少なくありませんでしたが。笑


後半の天使編は、クレヨン城に封印されていた天使が逃げ出したので、
連れ戻しに旅に出る話。

一度旅の味を覚えたら、
お城での生活なんて退屈だっただろうね♪

死神編で旅した街を再び訪れるのが懐かしい。

“天使のいたずら”という新エッセンスによって、
ストーリーは新鮮になっているのがいいです。

後半からの新キャラ・プーニャもいいかき乱し役です♪


● キャラクター
シルバー王女(cv.徳光由香)、ニワトリのアラエッサ(cv.坂田おさむ)、ブタのストンストン(cv.竹内順子)。

この3人がメインキャラクターです。

そして毎回登場するのが、シルバー王女が持つ“香水箱”から呼び出す12人の野菜の精。

誰が何人登場するのかは、毎回ランダムだけど、
個性豊かな野菜の精達の活躍で物語が大きく動くことも多いから、

この作品には欠かせないキャラです。

私は「どうでもいいけど」が口癖の女子高生ほうれん草のホーレソレがお気に入りでした♪
(この野菜たちのネーミングも好き。)


● 音楽
【 OP「ン・パカ マーチ」/ 徳光由香、東京少年少女合唱隊 】

これは名曲ですよね。

アニメを見たことのない人も聴いたことがありそう。

一度聞くと印象に必ず残る曲。


【 ED「ありのままに」/ 杉山加奈、東京少年少女合唱隊 】

原作者の福永令三さんが作詞した曲。

自然がいっぱい歌われていて、
福永さんらしい歌詞。

OPとは反対に、
しっとりとした曲です。


● まとめ
昔の朝の子ども向け番組は名作が多いですね。

「クレヨン王国」シリーズは子どもの頃原作を読み漁っていたこともあり、思い入れの強い作品です。

アニメはアニメの雰囲気で別物だと捉えていますが、
このアニメのクレヨン王国も好きでした^^

いつか全話観たい!と思っていたので、
完走できて大満足です♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

66.3 13 1997年度アニメランキング13位
CLAMP学園探偵団[クランプ](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (39)
345人が棚に入れました
生徒会役員の優秀な少年らが探偵を結成し、学園内のトラブルを解決するというコメディ作品。 妹之山財閥が私財を投じて作った巨大学園都市「CLAMP学園」。その理事長の末息子である妹之山残率いる初等部学生会が、世のすべての女性の力となるため「CLAMP学園探偵団」を結成した―。

千秋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

26話

小学生とは思えない大人びてイケメンな3人がとってもキュート。
2階から飛び降りすばやく忍者のように走ったり護身術、崖から落ちそうな大人の女性を一人で引き上げたり、イヤムリムリと笑いながら見てしまう。頭が切れて優しくて自由奔放な生徒会長くん。護衛役の高村君は冷静でクール。あきら君は温厚でペットのような可愛さ。どの子も魅力的。
たまに哀愁も漂わせる内容もありつつ、非現実的な所が笑えて面白いのです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは良いショタ萌えアニメ

◆CLAMP初期の学園ものですが、キャラの魅力は流石!

本作の主人公は、日本有数の巨大学園都市、その名も“CLAMP学園”初等部に所属する学生会の3人の美男子たち。

(1) 妹之山残(いものやま・のこる) 初等部6年(学生会会長、学園創立者・妹之山財閥の御曹司)
(2) 鷹村蘇芳(たかむら・すおう) 初等部5年(学生会書記、武道の名門・鷹村家の一族)
(3) 伊集院玲(いじゅういん・あきら) 初等部4年生(学生会会計、その正体は{netabare}怪人20面相{/netabare})

・・・と、こう書くと「ああ、典型的な少女向けアニメなのね。俺はパス。」と思われてしまいそうですが、そこはCLAMP原作、ちゃんと後から確りキャラ立ちしたダブル・ヒロインが登場してきます。

その名も・・・

(4) 大川詠心(おおかわ・うたこ) 幼等部会長、大川財閥の令嬢
(5) 梓夜凪砂(あずや・なぎさ) 幼等部、日本舞踊と雅楽の名手

・・・って、何で幼等部なんだよ!とツッコミが入りそうですが、そこはやはりCLAMP作品の常なのか、年齢差恋愛は常識というか、むしろ、ある程度の年齢差がないとCLAMP作品の少女たちは恋心が湧かない???
(※因みに、主人公の少年たちと同じ初等部の少女も何人も登場しますが、何故か全員シナリオの都合で適当に使い捨てにされるモブ扱いです)

・・・ということで、ショタ萌え作品に免疫がない人でも、割と気楽に見れる面白作ではないでしょうか?

ひとつ本作の難点をいえば、原作マンガおよび関連作品『20面相におねがい!!』に由来するらしい第19話までの展開はまずまず楽しめたものの、完全オリジナル展開となった第20~26話(最終回)がイマイチ面白くなかったことかな?
(※そのため、本作への個人評価は ☆ 3.6 に留まります)

やはり、いくらキャラクターが抜群に好印象のCLAMP原作でも、大川七瀬氏ご自身が書き下ろしたシナリオでないと、あの味はそうそう出ないということなのか??


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      CLAMP(『月刊Asuka』『 ミステリーDX』1992年1月-1993年10月)
監督         鍋島修
シリーズ構成     関島眞頼、あみやまさはる
脚本         あみやまさはる、久保田雅史、荒川稔久、隅沢克之、荒木憲一、吉村元希
キャラクターデザイン CLAMP(原案)、田中比呂人(メイン)、北山真理(サブ)
音楽         片倉三起也
アニメーション制作  ぴえろ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
*付きは原作マンガにないオリジナル回

================ CLAMP学園探偵団 (1997年5-10月) ==============

 - - - OP「ピアニィ・ピンク」、ED「ようこそメタリック・パーティー」 - - - -
{netabare}
第1話 結成! CLAMP学園探偵団 ☆ 初等部学生会3人組の妙齢のご婦人救助(悪徳義弟退治)
第2話 探偵(スルース) ☆ 理事長からの依頼(個人データリスト捜し)
第3話 マイ・フェア・レディ ☆ 京極緑子の挑発、妹乃山残会長の紳士的振る舞いと奮闘、ラベンダーの花言葉
第4話 料理長殿(シェフどの)ご用心 ☆ 初等部4年・伊集院玲(あきら)と大学部生・工藤由紀子の交流、アップルパイ作り
第5話 勝利への脱出・前編 ☆ 残と蘇芳の出遭い(3年前)、カサブランカの残誘拐
第6話 勝利への脱出・後編 ☆ 続き
第7話 暗くなるまでまって ☆ 学園美術館の幽霊騒動
第8話 舞踏会の手帳 ★ 湖の妖精・光と残の出遭い ※残会長の運動神経笑
第9話 我が心に君深く ★ 蘇芳と凪砂の出遭い、幼等部会長・大川詠心(うたこ)の心配、園遊会のカマイタチ(蘇芳の凪砂救助)
*第10話* プリティ・リーグ ★ 蘇芳vs.残&幼等部チーム(野球対決) ※結構トンデモ話で◎
*第11話 おしゃれ泥棒・前編* ★ 詠心と玲(怪人20面相)の出遭い、詠心の次の恋のお相手、「金の鵞鳥号」盗難事件
*第12話 おしゃれ泥棒・後編* ★ 続き、偽20面相の詠心誘拐、玲告白
第13話 ザッツ・エンタテイメント ☆ 残会長捜し、カップルたちへの会長からの贈り物 ※特警デュカリオンちょい出回
第14話 大脱走 ★ カサブランカの残誘拐、雪山踏破、残の休日
第15話 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ ☆ 上海料理人対決 
第16話 地上より永遠に(ここより とわに) ☆ 南の島の恋人たち(マロン&アニタ)、七色珊瑚の産卵
第17話 プリティ・ウーマン ☆ 学園祭のフェレット捜し ※残会長女装回
第18話 トゥルー・ロマンス ★ 蘇芳の交通事故(凪砂との記憶欠落)、弓道大会、笛の音の奇跡
第19話 ある日どこかで ☆ 初等部&幼等部学生会の宝探し{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Gift」 - - - - - - - - - - -
{netabare}
*第20話* 華麗なる賭け ☆ 夜の遊園地への謎の呼び出し、残への挑戦状
*第21話* 大いなる幻影 ☆ 初等部6年転入生・雄大寺挑、バロン強奪事件、学園飛行船自沈
*第22話* 許されざる者 ☆ 学園の事件続発、挑の残接触、サル失踪事件
*第23話* フェイク ☆ 挑の激しい敵意、残の会長休養・探偵団解散宣言
*第24話* デュエリスト ☆ 挑の学生会入会志願、残と挑の過去の因縁
*第25話* サブウェイ・パニック ☆ 学園コンピューターの異常、学園地下鉄暴走(詠心&凪砂ピンチ)
*第26話* まごころを君に ☆ 続き、挑の改心{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)7、☆(並回)19、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

1061000you さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いろいろ混ざってます

原作が好きだったので、アニメ化していると知って視ました。
結果としては、原作のほうが面白かった。

あと、CLAMP学園探偵団以外に、私が知る限りでは、二十面相におねがいも混ざっていたり、
原作にない話も、他の作品からなのでしょうか・・・

いずれもCLAMP独特の雰囲気や、独特の哲学の部分が表現できていませんでした。
結果として、登場人物の魅力も十分伝わってこず・・・残念なカンジでした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

65.9 14 1997年度アニメランキング14位
永久家族(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (20)
62人が棚に入れました
NTTPCコミュニケーションズが運営するインターネット接続プロバイダ、InfosphereのテレビCMとして放送された。
一話25秒のエピソードを、1997年4月から1998年3月まで、毎週内容を更新し全53話を放送するという特異なスタイルでの発表となった。

監督、キャラクターデザインは「ANIMATRIX」「MEMORIES」等で知られる森本晃司。

脚本は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「交響詩篇エウレカセブン」の佐藤大。

 サイバースペースに誕生したチャンポンシティーの一角では、中流階級の娯楽として、リアルなホームドラマが流行していた。
このドラマは中央管理局が市民管理政策の一貫として実施する「試験管家族(カプセル家族)」の様子を実況中継しているものだった。
試験家族とは、郊外に設置されたカプセルホームにシティから寄せ集められてきた落ちこぼれ市民を住まわせ、家族として生活させるというものだった。
夢を失った人間や、親に捨てられた子供などに、同じ家族としての記憶を植え付け、過去も現在も未来も無く、ただ部屋の中で日常を繰り返し、様々なタイプの家族をシミュレートするのである。
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

狂気のアニメ30分

この作品、面白いと思うのだがいかがか。

【形式】
当時は25秒×53話という随分挑戦的な形で放映されたという。とはいえ25秒の1話で完結するわけではなく、25秒の1話を1カットとして、計25分で1つの物語を形成していると考えてもらえばわかりやすいだろう。

【監督 森本晃司】
監督は森本晃司。この人の名前は記憶していなかったが、映画"MEMORIES"の"EPISODE 1 彼女の想いで "の監督だったとか。テレビシリーズや長編アニメの監督はあまりされていないようだが、他の作品も見てみようかな。

【内容】
家族、なんてタイトルについているが、日常ものというよりは非日常もの。
なんとなく筒井康隆の小説、漫画を思い出す。
妄想代理人とかをヤクまみれでハイにしたらこうなる。

まあ、まず設定が面白い。↓で少しストーリーのさわりを説明する。

{netabare}
近未来、あるテレビ番組が始まった。その番組は落ちこぼれ市民たちを(自分たちが本当の家族同士だと)洗脳して、一緒の家族として暮らさせ、その様子をリアルなホームドラマとして24時放映するというもの。集まったのは粒ぞろいの狂人たち。始まる狂気の生活。そして...{/netabare}

展開が早いし情報量多いので2回見ると色々わかって面白いかも。

醜い狂騒の中にセンチメンタリズムがあり、それが魅力。
本当にこういうカラーが自分は好き。

最近のアニメは綺麗すぎじゃないかなあ。自主制作系でもちょっと洗練されすぎている感じがする。
このへんのアニメの流れを誰か継いでくれ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

ShouyouACL さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Cool

Interestingly, the plot really surprises you, even though you deliver everything in the initial text, the way the story is told is very cool because it's different. The music does not have much to listen, dubbing is good, although it does not have time for it shines more. The design is simple, but you end up liking because it's a "unique" style. The animation is awesome, did not win 10 for being a 28 min film and the design make it easier on the animation, but undoubtedly the animation and story is the strong point. Want to see strange anime, it's worth it.

History- 8
Animation- 8.5
Design- 7.5
Music- 6
Voiceover- 9

Final grade- 7,8

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

ねるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

異様なスピード感と狂った世界。コアなファン向け作品

1997年放送。全53話、約30分作品。
1話25秒のエピソードを、1997年4月から1998年3月まで、毎週内容を更新し全53話を放送するという特異なスタイルでの発表した作品。

『鉄コン筋クリート』の3DCGパイロット版を監督した、森本晃司監督作品。『カウボーイビバップ』を手懸けた脚本家、佐藤大のデビュー作でもある。

~あらすじ~
偽の記憶を与えられ、閉鎖された空間で外を知らずに日常を監視される6人の偽りの家族のお話。

最後までぶっ飛んだ話しすぎて全然理解が及びませんでした。
偉大な監督、脚本家の方が作った作品なので、考察すれば深い意図とメッセージがあるのかもしれませんが、考察する時間と元気がない社会人には理解できない物語でした。スピード感だけはある。

全話一気に見ても30分なので、見れちゃいますけ、どのキャラも映像も物語も、到底普通に理解できる作品では無いので、監督や、脚本家のコアなファンの方か、考察するの大好きな方にしかオススメしません。

家族に外があったっていいじゃないかってセリフだけは理解出来たので、そういう事だと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

65.8 15 1997年度アニメランキング15位
バトルアスリーテス 大運動会(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (70)
335人が棚に入れました
物語は西暦4998年、主人公・神崎あかりが訓練校に在籍している時点から始まる。宇宙撫子(コスモビューティー)となった御堂巴を母に持つ神崎あかりは、自分の潜在能力を徐々に開花させつつ、「大運動会」の出場を目指す。
ネタバレ

ももも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

途中までドハマリしていた思い出の作品

一言で言うと、スポ根&ギャグ作品。
スタジオオルフェの倉田英之原作、脚本です。

全26話で前半12話(だったかな…)までが訓練学校編、残りが大学衛生編+αになります。
テレ東の放送を録画してリアルタイムで見ましたが、後半をちょっと見たところで脱落して、未だに全話見ていません。。
なので評価する資格?もないのですが、少なくとも前半はものすごく名作なのです。

{netabare}前半の訓練学校編では、主人公の神崎あかりと親友いっちゃんの関係、ジェシーとアイラのライバル関係など、主に精神面でのアスリートの話が、時にギャグ成分を交えながら描かれます。

個人的にエヴァでアニメを見るようになって
そのちょっとあとでハマった作品で、DVDを初めて買った作品でもあるのですが、後半の大学衛生編で内容を書くのは避けますがあまりに唐突に話が動きすぎ、見る気が起きなくなってしまった作品です…。

この大転回は原作・脚本の倉田英之がたまにやる癖?のようで、後のROD THE TVやサムライフラメンコでも同じような展開を見た記憶があります。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

plm さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

子供の頃みて、しばらくして観なおしたアニメ

昔のアニメは何かをしたくなる力強さがあったなぁ。
スラムダンクでバスケ始め、ヒカルの碁で囲碁を始め、このアニメは陸上がしたくなるものでした。
登場人物が凄く気持ちよさそうに走る走る。
何気に萌えと燃え、シリアスとギャグを兼ね揃えた名作と思う。
たぶん内容思い出せなくても、当時見た人ならOPに聞き覚えあるはず。
これみて⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーンした人は結構いるんじゃなかろうか(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

萌え燃えアスリートアニメ

放送されるまで
萌えアニメかと思ってました。
(当時まだ“萌え”という言葉は
 浸透されていませんでしたが
 そんな傾向がみられるアニメが
 チラホラし始めていた時期でした)
ところが、観ているとけっこう燃えアニメで
気が付くと、どハマリしていた思い出深い
大好きな作品です。
(完全に“萌え”が無いわけでは無いですけど・・・)

登場人物達は
落ちこぼれ、ツッコミ、野生、ズルイ、
無口、エリート、同性愛、気弱、狂気、
天才、天然キャラという
お手本のような個性的なキャラ別けで、
解かりやすく物語は進んでいきます。
でもそれぞれ違った性格の皆が
目指すところは同じ
宇宙撫子【コスモビューティー】

たった一つの栄冠を目指して
いくら、仲良しこよしの友達でも
やはりライバルです。


個人的にこのアニメのBGMも大好きで
メチャクチャ燃えました。
やっぱ、いいシーンで流れるんだコレが


最後は世界観をぶち壊すほどの
ビックリする展開が待っていて
目が離せません。
全然関係ないような回で一応伏線は
あるものの、気にせずスルーしちゃいます。


他のスポーツ系アニメと
ちょっと違った
萌え燃えアスリートアニメ
誰にでもオススメってわけには
いかないかもしれませんが、
『熱血』『美少女』属性の方は、いけると思います。
『スポ根』属性の方は、気に入ってもらえるか
激怒するか難しいところです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

65.6 16 1997年度アニメランキング16位
HAUNTEDじゃんくしょん[ホーンテッドジャンクション](TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (11)
81人が棚に入れました
S東高等学校(アニメでは私立斉東高等学校)は、その立地と由来の故から数多くの学校に関わる精霊や幽霊(学校霊)が集うことで知られている。その学校の中で生徒会の役員を務める北城遥都(生徒会長、教会の息子)、朝比奈睦月(副会長会計、神社の娘)、龍堂和御(副会長書記、寺の息子)の3人は「S東高聖徒会」として学校霊と生徒たちとの仲立ちを行い「霊と人間の理想郷」をこの世に顕現するために奮闘するのである

65.5 17 1997年度アニメランキング17位
忍ペンまん丸(TVアニメ動画)

1997年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (18)
175人が棚に入れました
動物達が忍者として暮らす山々の一つ・念雅山にある日、じいやさんがペンギンを連れてきた。『まん丸』と名づけられた天然ボケなペンギンは、頭領のネンガ、先輩のタヌ太郎・ツネ次郎など、お山の変な仲間たちと修行に励む毎日を送ることになるが、念雅に代々伝わる天容の笛がネンガの弟ギオが率いる羅門衆の手により奪われてしまった。それを取り返すべく、まん丸とタヌ太郎とツネ次郎がギオを探しに旅に出るが……。

声優・キャラクター
池澤春菜、山口勝平、関智一、小杉十郎太

64.9 18 1997年度アニメランキング18位
超魔神英雄伝ワタル(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (34)
329人が棚に入れました
創界山でのドアクダーとの戦いからしばらくたったある日…魔界の手の者によってワタルは「良き心」を奪われ、正義の心と救世主としての記憶を失ってしまう。 人間界へとやってきたヒミコとシバラクによって記憶は取り戻すものの、良き心は無くなったままだった。良き心を取り戻し、そして再度危機に見舞われた創界山を救うため、救世主ワタルのいま一度の戦いが始まるのだった。

声優・キャラクター
田中真弓、玄田哲章、林原めぐみ、西村知道、伊藤健太郎、宮村優子、掛川裕彦、伊倉一恵、愛河里花子、神奈延年、横山智佐、菅原正志、西原久美子、塩沢兼人

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

待望の復活が。。。

10年近くの時をかけて復活。
日テレからテレ東に、タカラからバンダイへ。
いろいろありました・・
製作のサンライズの身売りのせいですけどね。
なんというか、宮村優子がでてた以外印象がない。
キャラクターがぜんぜん・・だめ・・
三重野さんの歌だけは逸品。有名だと思います。
龍神丸、戦神丸のリメイクもかっこよくないんだよなぁ・・
素直に別作画って感じでリファインしてくれればよかったのに。
シバラク先生がついに携帯をww当時は感動しました。
10円、テレカ片手の伝統の電話ボックスに駆け込む芸がなくなってしまった。
しかし圏外などのオチもちゃんと用意してある。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

64.6 19 1997年度アニメランキング19位
中華一番!(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (121)
783人が棚に入れました
清朝末期の動乱の中国。四川省随一と名高い菜館"菊下楼"を切り盛りしていた名料理長のパイが急逝した。息子のマオは、パイの一番弟子でありながら逆恨みするショウアンとの料理対決に勝利し、新たに料理長として指名される。そして、その腕前に深く感銘したリー提督の命令で、マオは食の都・広州で料理の修行をするために旅立つが…。

声優・キャラクター
田中真弓、ゆきのさつき、吉田理保子、引田有美、大塚明夫、坂本千夏、小杉十郎太、石森達幸、置鮎龍太郎、阪口大助、岩永哲哉、神奈延年、塩屋翼

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

中国四千年の料理体系を概観する熱血格闘料理作品。

中国料理界最高位を証する「特級厨師」の称号を持ち、四川省・仙女と謳われた偉大なる母の遺伝子を
受け継ぐ天才料理少年(マオ)が、幾多の好敵手と鎬を削りながら、中国四千年の料理体系を概観する。
瞠目すべき点は職人芸の極致をも超越する絢爛たる包丁捌きに錦上花を添える華麗な刀工技術であり
それに呼応する審査員らの過剰反応を含めた、グルメアニメならではの超人的かつ絵的な演出である。
これは、料理の醍醐味である味・色・香・形の中で、視聴者側の識別領域が色と形に絞られるが故であり
料理の味と香を視聴者に想像させ、可視化させようとする過程において、有機的であったと考えられる。

取り分け、クロッシュを開ける際において、龍の如く天を昇る煌びやかな光輝の演出は美味を訴えており
マオの比類なき天性の舌と型に嵌まらない発想が生み出す料理の無限の可能性を象徴するに値する。
腕利きの料理人同士が互いの誇りを賭け対決する料理勝負は、熱血格闘料理作品の名を恣にしており
裏料理界との対峙や、伝説の厨具を巡る旅など、おおよそ料理の本質からは逸脱している嫌いもあるが
それら諸々の一切を料理ではなく、料理人魂へと置き換えるならば、奇を衒った調理方法も合点がいく。

無論、料理勝負においては隠し味や創意工夫が勝敗を決しており、飽くまでも、秘技は料理人の技量を
表面的に指すものであって、序列化しているわけではなく、必ずしも勝利という結果には結び付かない。
甲乙付け難い審査から引き分けや票割れ現象もあり、そういった意味でも料理の極意が説かれている。
つまり、味・色・香・形の三位一体ならぬ四位一体を高い次元で完成させ、かつ誰も想像し得ない発想を
料理に入魂してこそ、食通の舌を唸らせる。これ即ち前述記載内容における味と香の可視化過程であり
未だかつて食したことのない極上の中華が次々と拵えられていく。故に、食指が動くのは必然であろう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

途中で終わってしまうなんてもったいない! 続編がアニメでみたい^^

【視聴終了直後 20130907】


GYAOというサイトで中華一番! 全話放送をやっていたのがきっかけで観始めました。


ポリゴンフラッシュなど言われる、今のアニメでは禁止されているチカチカした表現などありますが、内容は私好みの熱くさせる内容でワクワクさせてくれました。(途中 水戸黄門みたいになってたけど・・・)



全52話と長いアニメですが、放送当時、原作の漫画にアニメが追い付いてしまって、中途半端に終了してしまったのが、とても残念ですね。


個人的に続編が見たくてしょうがないです。


料理は、人を喜ばせるものであると感じさせてくれたアニメです。


ぜひ時間の余裕があれば観て欲しい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

ヒロ(4代目) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

最近の中華料理は演出が凄い。(違

マガジンで 掲載されていた 中華一番が アニメ化。
雑誌の中でも 料理漫画なのに 
物凄い表現の仕方。
効果の付け方とか 
表現方法とかである意味有名になった作品。
内容も割りと好きでした。

料理漫画を スパロボ(某ゲーム風にたとえると)。

1 おいしんぼ(リアル系)
2 クッキングパパ(リアル系←アゴ以外)
3 ミスター味っ子(スーパー系)
4 中華一番(スーパー系)

下に行く程表現が 大げさ もとい 派手になっていく
感じで 毎回 ねーよ と思いつつ。 (中華一番)
美味そうだなと 思ってました。

古い作品ですけど あの大げさな表現だけでも
ある意味見る価値はあるかもしれないです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

64.5 20 1997年度アニメランキング20位
はいぱーぽりす(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (22)
164人が棚に入れました
猫又ハーフのバウンティハンター“笹原夏姫”は、人と魔物の法と秩序を守るために“ポリスカンパニー”の社員として、凶悪な犯罪者と戦い続けていた。ある日、夏姫はコンビを組んでいる先輩“バタネン藤岡”とともに犯罪者と戦っていたが、誤って彼にケガをさせてしまい……。

声優・キャラクター
宮村優子、芝原チヤコ、大塚明夫、石野竜三

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

綺麗なお姉さんは好きですか?可愛いケモノ耳っ子は好きでつか(゜∀゜)?w

オイラってヲタとしての道を踏み外した原点なるものがハッキリとしてなく、テレビっ子がそのままおっきくなっちゃった感じの駄目人間なのですがw
そんな中でもハッキリと自分は人と違う道に進んでんだなーって自覚するキッカケみたいのを辿っていくとだいたいこの年代に行き着きます
当時は小学校高学年ぐらいですね(爆


で、コイツはオイラが生まれて初めて見た思い出の深夜アニメでつ
当時はなぜ夜中にアニメがやっているのかものすごく不思議な感覚でした^q^
親に内緒でテレビに噛り付いてたドキドキ感がナツカシスw


原作はエロいことで有名なMEE(みーくん)先生ですが、本作は連載が少年誌だったのでエロいシチュエーションとかは全部オミット、普通のローファンタジー&ドタバタSFアクションに


舞台は退廃としてて廃墟ビルが並ぶ2022年の東京は新宿
魔物やら妖怪やらが人間と普通に共存している世界観なんですが、人間より強いことをいいことに犯罪や人殺しを働く輩も沢山で治安は最悪
民間企業として活動し、毎度ドタバタを起こして世間様をお騒がせしつつも、日夜凶悪犯罪者と闘う賞金稼ぎ達のお話でつ


監督は地獄少女、夏目友人帳の大森貴弘
キャラデザはナデシコ、神様ドォルズOPの後藤圭二
音楽はひぐらし、ガンダム00の川井憲次
と、当時でも今見ても地味に豪華なスタッフが集結


主人公の笹原夏姫にはちょうどエヴァでブレイクしたての宮村優子さん
他にもやはり豪華声優陣


正直お話がメチャクチャ面白いとかヌルヌル動く作画があるとかじゃ無いんです
ただ後藤圭二自身はモチロンのこと、神戸洋行さんとか昔の京アニ勢とかが地味にいい仕事してくれてまして、この「線多め」「影入れまくり」「ハイライト増し増し」な繊細キャラデザのおんにゃのこ達をひたすら丹念に描き続けていくっていう幼いオイラに『キャラ萌えの概念』を植えつけた元凶なんですわ(笑)


猫又の夏姫ちゃんに『猫耳の素晴らしさ』を説かれ、他にも妖弧や人狼などひたすら『ケモノ耳萌え』を刷り込まれて今日のオイラに至るわけですw


ってなわけでオイラは今でもコイツをたまーに見返してみてはアニヲタとしての原点回帰と言うかゼロ点調整を行っているのでつ
可愛いお耳をお探しの方はドウゾ^q^
ご飯三杯はいけることをお約束しますw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

64.5 20 1997年度アニメランキング20位
MAZE☆爆熱時空-メイズ(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (18)
134人が棚に入れました
悪夢にうなされ、目を覚ますと少女は見知らぬ異世界に飛ばされていた。さらに彼女は「メイズ」という自分の名前以外の記憶を失っていた。 そこへジャイナ聖教団に追われて飛び込んできた王女ミル。 戦いが嫌いなメイズであったがどうにかミルを追っ手から救う事に成功する。すっかりミルに懐かれてしまい、メイズはそのまま成り行きで ドゥルガーという、聖甲機(ロムアーマー)に乗って、ジャイナ聖教団と戦う羽目になってしまう。 さらにメイズは、どういうわけか夜になると女好きで乱暴な男に変身してしまうという超特異体質。 かくしてメイズ達は仲間達と共に自分の正体を知るため、異世界の平和を守るために旅に出る。

声優・キャラクター
三石琴乃、関智一、丹下桜、石塚運昇、折笠愛、小林優子、西村ちなみ

ヒロ(4代目) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

おねにーさま!!

主人公が メイズ 女の子 のはずが
夜になると何故か 男に なってしまう。

この男の性格が大問題で。 スケベ 凶暴 女好き な 
キャラに一転してしまい 女メイズが毎回頭を悩ませる。

ちょい エロ展開もありますが。それは全て
男メイズのせいであり。 女メイズはご愁傷様。

ミル皇女 って女の子が いるんですけど
ちょいと特殊な人なので・・・。
おねにーさま にぴったりのキャラです。(笑)

OP 「虚空の迷宮」を デーモン閣下が歌ってたので。
割と熱いシャウトが聞けて好きな曲でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

きゃ~~~~って・・オイ・・

OP「虚空の迷宮」作詞:デーモン小暮、作曲:エース清水、
編曲:聖飢魔II・松崎雄一、歌:聖飢魔II・・・悪魔教教祖である閣下が
相撲評論家だったり・・お姉様が元キャスター小暮裕美子という事よりも
ミュージシャンだ!という真実が・・既に風化?知らない人も多いかも?
このOPは特にレトロなバトル系?ヒーロー?アニメを思わせる秀作かな♪


1997年4月2日~9月24日テレビ東京系で放送された。全25話。

「サクラ大戦シリーズ」や「らいむいろ戦奇譚」の作者?だったり脚本家?
『あかほり外道アワーらぶげ』とか・・
「売れなかったらいい作品じゃない。売れたからいい作品なんだ」と言う
あかほりさとる氏の小説を元にアニメ化。アニメーション制作J.C.STAFF
LD版は通称「おげれつ版」と呼ばれる放送コード枠外の桃色作品の様です。

OVA(全2巻)や映画(42分?)等もあるようです。

悪夢から目覚めると・・其処は異世界・・しかも「メイズ」という自分の名
意外は記憶を喪失・・訳も分からず困惑・・
そこへジャイナ聖教団に追われて飛び込んできた王女ミルを助けてしまい
ミルに懐かれてしまい・・成り行きでジャイナ聖教団と戦う羽目に・・

典型的な理不尽巻き込まれスタート?んで・・妙にハイテンションwww
しかもメイには記憶喪失以外にも・・驚愕の問題を抱えていた・・

外道なりの「オズの魔法使い」らしい? インスパイアされた??
聖甲機(ロムアーマー)魔甲機(デミアーマー)等登場メカが出たり・・
基本は・・お馬鹿系エロゲ?ギャルゲのアニメ化作品風ファンタジーバトル
ん~・・

メカデザは癖があって結構好きかも?キャラデザは・・主人公以外は良い
のだけど・・何故主人公だけ手を抜く・・親しみやすい顔ではあるけど・・
なぜ其処だけレトロでズレたヒロイン象に拘ったのか・・それが外道流??

作画は作品の世界観やキャラの魅力の足を引っ張らない程度のギリギリ?
BGMや効果音など作風の割に結構頑張ってるかな。

テンポは良い感じで結構ドタバタもあって妙なノリがあるので・・ハマる
人には可也楽しめるかもしてないけど・・流石に古いって感じは否めない。
ただ 此処ぞって時の描写は綺麗だったり結構な拘りを感じさせたりかな。
登場人物が多い割に・・声優さんはあまり知らない人ばかり・・まぁ・・
17年以上前だから仕方ないけどw 関さん子安さん居るだけで充分かw

一番笑ったのはドゥルガーの内股走法・・あれは良い物見せて貰った。

斑鳩萌衣(声:三石琴乃)
斑鳩明(声:関智一)
ミル・ヴァルナ王女(声:丹下桜)

ゴージャス(声:置鮎龍太郎)
サーベル(声:子安武人)

ファーマウント王(声:三木眞一郎)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

当時の深夜アニメでは中々挑戦的だった

本作が放送されてた1997年頃はまだ深夜アニメが数える程しかなかった時代だけど、
この作品に付いてはあかほり作品らしいエロと、そして近親相姦ネタまでぶち込んでるという
当時の深夜アニメとしては中々挑戦的だったけど、
それにしても改めて本作に付いては性転換ネタとか主人公が異世界に召喚されたり等
まるで近年のなろう作品の走りみたいな感じで何だか今から見ると時代を先取りしてた感もするが、
因みに本作自体に付いて言うと割とテンポ良くストーリー自体は今でもそれなりに面白く見られたり、
それとOPに関しては非常にカッコ良かったですね。

【評価】

75点・3B級

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

64.1 22 1997年度アニメランキング22位
エルフを狩るモノたちII [セカンド](TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (28)
152人が棚に入れました
元の日本に戻る手がかり=どこかのエルフの肌に秘められた呪文の欠片を求めて、今日も異世界を旅する淳平・愛里・律子のトリオ。ガイド役の妖精セルシアは、以前の犬の姿から今度はパンダに変身。イヤイヤながら3人の旅路に同行するのだった。

64.0 23 1997年度アニメランキング23位
ドラゴンボールGT 悟空外伝! 勇気の証しは四星球(TVアニメ動画)

1997年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (63)
441人が棚に入れました
作品時間軸では最終回で悟空Jr.が天下一武道会に出場する前の出来事(サイドストーリー)とされている。100年後の世界を描いた話。パンは悟空の昆孫("こんそん" 孫の孫の孫、六代後)に当たる孫悟空Jrと二人で暮らしていた。孫悟空Jrは、容姿は悟空そっくりだが臆病な性格で、学校ではいつもいじめられていた。そんな中、パンが病気で倒れる。悟空Jrは、高祖母のパンを助けるため、ドラゴンボールを探しに孫家が以前住んでいたパオズ山の家へ向かう。冒頭のナレーションでは「あの頃のみんなはもういない。ただひとりを除いては」と語られている。

63.9 24 1997年度アニメランキング24位
烈火の炎(TVアニメ動画)

1997年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (110)
740人が棚に入れました
忍者にあこがれる主人公花菱烈火は、炎を生みだす不思議な力を持っていたが、それを隠しながら霧沢風子や石島土門と高校生活を送っていた。偶然治癒の力を持つ少女、佐古下柳と出会うところからストーリーは始まる。佐古下柳と花菱烈火は、お互いの力を打ち明け、烈火は柳を守る事を誓う。謎の女性、影法師の出現により、烈火達は魔力を持つ道具、魔道具の存在を知る事となる。

声優・キャラクター
岡野浩介、増田ゆき、平松晶子、飛田展男、緑川光、置鮎龍太郎、三石琴乃、くまいもとこ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

姓は花菱――名は烈火 新火影忍軍頭領、花菱烈火推参ッ!!

『烈火の炎』は1995年から週刊少年サンデーにて連載されていたバトル漫画。全33巻。

忍者に憧れる主人公「花菱烈火」は、生まれつき“炎を操る不思議な力”を持っていた。忍者には仕えるべき君主があると尊敬できる君主を求めて売られた喧嘩に明け暮れていたある日、車に轢かれた猫を不思議な力で癒やした“治癒の少女”、「佐古下柳」との出会いを果たす。



1話の開幕から時空流離で現代へ飛ばされる烈火。

原作では姫(佐古下 柳)との出会いから始まる所を、漫画が進んでいたこともあって紅麗(くれい)や森光蘭をチラ見せしながらの1話になります。アニメでは原作16巻の「裏武闘殺陣編」まで放送。

戦国時代に活躍したとされる「火影忍軍」が使用した「魔導具」と言われる武具でのバトルが、他の忍者作品との相違点。作中で超常の力が扱える人間は数名しかおらず、ほとんどは火影忍軍の遺物である魔導具によって超常バトルを可能にしています。火影忍軍「虚空」と「海魔」の二人が製作した魔導具は戦乱の世で猛威をふるう強力な武器であったが、虚空の「人を生かすための魔導具」と海魔が作った「殺戮する為の魔導具」は両極の位置にあり、主人公サイドが扱う「風神」「閻水」「土星の輪」「金剛暗器」はすべて虚空が製作した物。

主人公の烈火は魔導具を持たずに一族に伝わる「炎術師」の力で戦います。烈火に宿った「八竜」は物語の中で徐々に力を呼び起こされ烈火の助けになっていきます。八竜は炎術師の魂が宿ったもので、元となった人格と炎の型が能力のもとになっている設定が面白い。原作から人気のある「紅麗」「雷覇」「ジョーカー」など、可愛い女の子だけでなく男性キャラクターも魅力的だったので女性人気も高かったようですね。

原画家が変わると顔が違うこの時期のアニメらしい雑さがあるのはご愛嬌。回によっては見どころもありましたが、全体的に作画はあまりよろしくありません。原作の厨二全開バトルは安西信行の作画センスがあって中和されていましたから、名乗りを上げながらわかり易いバトルモノへと変換されたアニメ版は見ていて少し恥ずかしかったですね。残酷描写やHなシーンも子供向けに改変されていて、戦闘シーンでのパンチラや服が脱げるのも全然嬉しくない。パンツがハンペンみたいでした。

少年サンデーにしてはHで残酷描写も多めな烈火の炎ですが、アニメでは原作と違って陰惨なシーンも匂わす程度で、完全な子供向けとして作られています。愚痴を漏らすと、この「烈火の炎」はじめ、昔のアニメは子供向けに描写の軽減が有り大味な物も多くアニメでの改悪は当たり前で、現代は予算の都合や宣伝目的が無いとアニメ化出来ず長尺で放送出来ない時代。アニメがしがらみに縛られず制作されていた時代を知りません。そのため原作が好きでもアニメは面白く無いという評が後を絶えないのだと思います。少しずつ改善され新しい形態も生まれていますけどね。

OPの「なんか幸せ」は烈火の炎らしいポジティブさとアンニュイ感があっていい曲でした。

パチスロ台だと声優が一新しているようです。今でも深夜向けとして森光蘭や木蓮、命(みこと)のえげつなさを全開にした、ポロリと残酷描写増々の原作再現100%で行けば充分通用する気がします。えーと、鴉 -KARAS-じゃなくって…牙狼-GARO-みたいな雰囲気でやってくれないだろうか。・・無理か。漫画後半の裏麗(うらうるは)の面々、螺旋と鬼凛のイチャつきもとい共依存恋愛も観たいし、煉華も神威も濃いですから映えるでしょう。チョコジャンキーの牙王もね。

【余談につぐ余談】
某アプリゲームにサンデー括りで登場もしていました。藤田和日郎の「うしおととら」と出ていたので、師弟共演で微笑ましかったですが出るとは思ってなかった。八竜の「崩(なだれ)」デザインは藤田和日郎がやったほどの師弟愛ですし、藤田先生とアシスタントさん達は今でもTwitterで飲み会をやった報告があったり、アニメ化記念に駆けつけたりと仲が良くて笑顔にさせてもらっています。

サスケ、フジ丸、ピュンピュン丸、ガッチャマン、ハットリくん、忍たま乱太郎など、日本といえばサムライか忍者というくらい忍者を題材にしたアニメは多く、90年代に忍者アニメが復権して数作あった中で特に印象的だったのが「忍空」。その後「NARUTO」が世界的な人気を博しました。NARUTOは約20年前からの作品なのに全く人気も衰えずデザインも古くなりませんね。今や忍者の代名詞となっていますからスゴイ作品です。

幽☆遊☆白書にストーリー構成とキャラ設定が似ていて、「劣化の炎」と呼ばれる事もあって心苦しいのですが、人物や台詞に物語の仕掛けなど別の魅力が多くある作品なので、忍者モノの黒歴史にしないで欲しいですね。ただ、現在連載しているスピンオフ作品「麗の世界で有栖川」は黒歴史になりそうですが。頑張れ(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

-刹那- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

八竜(`・ω・´)

私が小学生でアニメも数作品しか観ていなかった頃に出会ったアニメ。
ですので今観たらどう思うか分かりませんが、当時の私にはとても面白く、思い出の1作と言っても良いでしょう。

小学生時代の私でも楽しめたので、物語は分かりやすくはまりやすいかと思います。
正義感の強い主人公、その主人公烈火に宿った八竜の力は少年だった私の憧れでしたね^^
また、技や武器・戦闘場面も様々な形で有りましたので展開が楽しみでした!
ラストもすっきりな終わり方だったかな。

作画は当時にしては良い出来かと。

声優は、大事な主人公が高校生らしからぬ声で残念・・・

OPである「なんか幸せ」は今でもたまに口ずさんでしまう程好印象でノれる1曲です。
ただ、アニメが42話あるのに対してOP/EDが3曲しか無かったのかな。物足りない;;


姉も好きだったようで全話観たようですが、少年向けかなとは思います。
はまる人にははまると思いますので、年齢性別問わず、気になった方は少し観てみてはいかがでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

負け猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

どうしても比べてしまうよね^^

サンデーの漫画が原作で全33巻もある。
連載中にアニメ化したため途中の区切り部分である
16巻あたりまでがアニメになっている

設定はオリジナル要素が多いものの、
ストーリー展開のとある部分(しかもそこがメインになっている)
が非常に某富樫作品に似ている。意図的に似せたのでは?レベル
しかし、あくまで設定はオリジナルなので普通に面白い作品となっている。
(どうしても考えてしまうだけwww)

連載中にも関わらず2期などは考えていなかったようなので、
所々のキャラの結末や話の展開が原作とはかなり違ったものになっいる。
なので、原作とは別に見る方が良いでしょう^^

お気に入りキャラは断然、風子ですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

63.1 25 1997年度アニメランキング25位
はれときどきぶた(TVアニメ動画)

1997年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (43)
296人が棚に入れました
日記に書いた恥かしい話をママ達から読まれショックを受けた則安は、「それならウソを書いてやる」と「明日の天気ははれ、ときどきぶた…。」と日記に書いた。しかし次の日、空一面ぶたの海になり本当にぶたが降ってくる。慌てて日記に書いたぶたを消すが、一匹だけ子ぶたが残ってしまう。そしてパパやママから子ぶたを捨てて来いと言われるが……。

声優・キャラクター
南央美、かないみか、間宮くるみ、松井菜桜子、梁田清之、三石琴乃、渡辺美佐

けんぼー@@ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

とてもカオスで楽しい作品です

エクセル・サーガやぷにぷに☆ぽえみぃのナベシン初監督作品です。
ついでに脚本はあの浦沢義雄ですからまともな作品であるはずが無い。
登場キャラクターはほぼ全員どこかおかしい人ばかり。
メタネタ、楽屋ネタ、子供向けなのにそれと分からない程度の下ネタ等々……何でもありです。
濃すぎてクドいと感じる人もいるかも知れません。
ギャグのテンポも良く概ねポンポンと調子よく進んでいきます。
三石琴乃さん演じる和子先生にも注目です。

ただし原作はほとんど無視されています。
元ネタ程度でしかありませんので
オリジナルアニメとして楽しむのが正解でしょう。

DVD再販してくれんかなぁ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0
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