「ぼくらの(TVアニメ動画)」

総合得点
81.9
感想・評価
1878
棚に入れた
9772
ランキング
378
★★★★☆ 3.7 (1878)
物語
4.0
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.7

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ネタバレ

ナルセッチ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お気楽さを完全排除した超絶シビアなヒューマンドラマ

鬱展開として有名な作品と聞いて観始めた
はっきり言ってロボットはストーリーの為のオブジェでしかない。

唐突な導入部と状況理解後の
主人公たちの個別ストーリーが非常に深い。
安易な救いを完全に排除した超絶鬱展開。


{netabare}
無知、狂気、絶望、自己犠牲、
救いようがない展開によりかなりリアルな人間性をえぐる。
{/netabare}
視聴を続けるのがかなり苦しいが途中でやめる気にはなれ無い。
はっきり言ってこれを企画・制作したスタッフに驚きを感じる。
今までに視てきた作品でここまで重く、深い作品はなかった。
これでも原作よりは表現が抑えられているいるというから
驚きである。

コンセプトや出現する敵、BGMなどで
「ちょっとふざけてるくらい」にエヴァの影響を受けているが、
エヴァの内容が「明るく楽しい」と感じられるくらいにこの作品は
最後まで切なく、悲しく、苦しい。

ある程度の鬱耐性が無いと本当に気分が悪くなるかもしれない。
ただ、それを覚悟できるのなら是非視てほしい。
世間に迎合せず一切の妥協を排除した渾身の一作であると
感じられる。

安易に人には勧められ無いが
今の時代だからこそ視てほしい作品とも思える。


唯一の救いと思えるのが
{netabare}
最終回のカナが「大地の妹・弟」に大地の想いと振る舞いを
伝えているシーンである。
ありがちな奇跡の生還や時間が巻き戻るような超展開を
入れず、起こった事実を前提とした中で
できうる精一杯の救いだというのが最後までぶれない
この作品の醍醐味。
{/netabare}

投稿 : 2015/08/31
閲覧 : 345
サンキュー:

9

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