「花咲くいろは HOME SWEET HOME(アニメ映画)」

総合得点
80.7
感想・評価
1278
棚に入れた
7226
ランキング
433
★★★★★ 4.1 (1278)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

四十万家物語。

2013年3月に公開された劇場用作品です。

時系列的には20.5話かもです。

夜の喜翆荘から始まる冒頭。

「うっせえ!ババァ!!」
「皐月!!」

皐月ママが今の緒花と同じぐらいの年頃で若い!
見た目もスイッチが入ったら気の激しい部分も緒花に似てる。
これが血というものか!(声も伊藤かな恵だしw)
誰にも若いころがあって皐月さんも最初から、
ビール飲んでタバコ吸ってる大人じゃなかったんですね。
ちなみに回想シーンは多分、西暦1,990年だと思われます。

今回は、TV本編にも増して「家族」がテーマでして、

皐月ママの過去と現在の緒花を重ねあわせる構成。
菜子の家族の話も物語に絡んできています。
心のすれ違いも多いけど、家族の絆みたいなものが描かれていました。

若い時には、

「こんなの本当の私じゃない」
「理想の私になりたい」
「本当の私って何?」
「私って空っぽ人間だ」

みたいに、悩んだ人も結構いるかと思います。
悩んでるからこそ、物言いがきつくなって親にあたったりする。
皐月ママも皐月ママなりに煩悶してたこそ、
母親(スイさん)と喧嘩腰になってたわけでして、
歴史と人格のある人間として、松前皐月という登場人物の厚みが増しましたね。

「私、輝きたいんです」

だれもが一度は心に願ったことがあるかもしれません。

どんなことでも意志と目標を持って、ちゃんとそっちに向かって走らないと、人間は「輝け無い」ですね。

今回の映画の中で、少女だった皐月ママが自分の「輝き」を気づかせてくれた男に恋をして、
好きになったその人と一緒になって、数年後に緒花が生まれた。
断片的にその過程が描かれていまして、彼女は輝いていましたね。

大事なのは、しっかりと地に足をつけて前を向いて歩くことと、
皐月さんやスイさんみたいに挫けない精神を持っていることかな?

娘の緒花が少女時代の皐月ママを思うのが素敵でして、
皐月ママも少女時代にいっぱい反抗して母親のスイとは仲良くはなかったけど、
いつしか母の人生と生き方を理解できる大人になっていたりしていて、
これは、代々血が受け継がれていく家族の物語なんだなと、
この作品を観ていて個人的には満足しました。


これにて感想を終わります。
読んでくださいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2015/11/28
閲覧 : 407
サンキュー:

61

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