メディアミックスおすすめアニメランキング 29

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのメディアミックス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番のメディアミックスおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.0 1 メディアミックスアニメランキング1位
少女☆歌劇 レヴュースタァライト(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (264)
959人が棚に入れました
『舞台少女』――それは未来の舞台女優を目指す、キラめきに溢れた少女たち。ある日彼女たちの元に1通のメールが届く。「お持ちなさい あなたの望んだその星を」。輝く星を掴むべく、オーディションに集まった9人の舞台少女。光を求める想いが、執着が、運命が――舞台の上で交錯する。今、レヴューの幕があがる。

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙

まつはや さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ビジュアルや音楽はいいけど全体的に抽象的すぎる

作画が安定していて、特にアクションシーンについてはかなり力が入っていて見応えがあります。
ただ、そのアクションやキャラクターに話が引っ張られすぎて、戦う目的や全体的なストーリーがおなざりになってしまったという印象です。

4話なんかが特に顕著ですが、具体的な説明やキャラが行動に至るまでの動機を省きすぎだと感じました。結局ひかりが主人公を連れ出した理由は明かされず、和解までの流れも強引です。序盤はひとまずその辺りには目を瞑っていたものの、話が進むにつれ違和感は大きくなり、どうにも作品自体にのめり込めなくなってしまいました。

主人公の、無知で力不足なのにそれを自覚せず色々な出来事に強引に首を突っ込もうとする姿勢も苦手です。ひかりへの思い入れの強さの理由も自分の見ていた範囲では明かされず、どうにも共感できません。他作品でもそうですが、自分は、行動に至るまでの動機が「キラキラしたいから」「ドキドキしたいから」など曖昧だとどうにも入れ込みにくいようです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

苦手なタイプの作品、だけど面白かった

9人のキャラがオーディションでスターになることを目的に戦っていくアニメ。
{netabare}
一話の後半を見るとすぐに、このアニメは「少女革命ウテナ」や「廻るピングドラム」といったイクニ作品の模倣だとわかるはず。
メールが送られてくるところとか、「アタシ再生産」の文字とかまんまそう。
自分はイクニ作品はあまり好きじゃない。
予想通りこのアニメもストーリーは意味不明だった。
だけど、他の部分で楽しませてくれたのでいい作品だった。

具体的にどこがいいのかというと、キャラ魅力。
9人もキャラクターがいるのに、全員魅力的で、個別エピソードも良かった。
基本二人ペアでのエピソードだけど、見ていて癒された。
特に、双葉と香子ペアの話、バナナの話が好き。
主人公とひかりが軸にメインストーリーは進んでいき、最終話手前は不穏な感じだったけど、最終回で二人の話に関しては綺麗にハッピーエンドで終わってくれてよかった。

それとこのアニメの良さとして欠かせないのが演出と作画。
一番最初に8人がオーディションでスターになることを目的に戦うアニメと書いたが、文字通り弓や剣といった武器を持って舞台で戦う。
そのアクションシーンの作画がめっちゃいい。

メインストーリーについて
最初にも書いたけど自分は写ってるものは直接的にしか捉えないから、イクニ作品のような比喩表現にあふれた作品は苦手。
裏付けがないのに考察するのも、妄想しているようで好きじゃない。
まあ、だけどメインストーリーについてさすがに何も書かないのはあれなのでちょっと自分なりのガバガバな考察を。

まず、舞台で武器を持って戦ってるのは、それぞれの個性(歌や演技)などのぶつけ合いの比喩でしょう。
そして、キリンについては、観客の比喩かなと。
最終回での「舞台は演じるものと見るもので成り立つ」「あなたと一緒にみたい」というセリフから観客を表してると推測できます。
なぜ、キリンなのか?という疑問点はあるけど、そこは自分にはわからない。

「きらめき」というのはその人に対する注目度?
人気が出れば出る程他の人を蹴散らして人気になっていく。
そういうことを表したかったんじゃないかなぁと。
「きらめき」が「興味」を表すかのような描写もあったし間違った考察感は否めないけど。

バナナのループについてはわけがわかりません。
そもそもループはこの物語の核になっているわけでもないので、これも単純なことの比喩なのかもしれませんが考えが及びません。
オーディションに何回も勝利して主演を演じたけど、他から移籍してきたひかりに敗れたってだけなのかな?

最終回は完全に自分の理解できる範疇を超えてます。
なぜか勝者のひかりだけが失踪しきらめきを失い、他のメンバーはきらめきを失いません。
そんなひかりと主人公がレヴューで戦い助け出して、負ければきらめきを失うというペナルティを無視して全員で舞台に上がります。
ちょっと意味が分からない。
個人からグループ結成の比喩なのかなとも思ったけどそれほどしっくりこないし何とも。

他人に引きずられたくはないので、他人のレビューや考察は見てないです。
ループと最終回が意味不明すぎたのがマイナス点になってますが、後から考察を見てしっくりきても、自分の感想ではないので評価は変えません。
{/netabare}
声優は素人が多かったけど、素人にしては普通に気にならないレベルだった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

暇人 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

なにこれ?

1話だけ見て面白くなかったので切りましたみたいなゴミレビュー書かないように一応頑張って4話までは見ました。めちゃくちゃ暇な中頑張って4話でした。
絵は綺麗でした。それ以外はキャラのノリや絡みがウザい、男が考えた理想の女子校みたいで気持ち悪い、展開が面白くない、変化がない、訳がわからないといった感じでした。
ラブライブ好きな友達が勧めてきたのでラブライブ好きなら面白く見れるかもしれません(笑)
一応自分の意見が以外の意見も聞いてみたいと思ったので、年100冊以上は漫画読んでる友達と一緒に鑑賞しましたが、その友人も訳分からなかったそうなので、多分普通に誰がみてもわけわかんないです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

70.4 2 メディアミックスアニメランキング2位
Engage Kiss(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (292)
956人が棚に入れました
「ベイロンシティ」――どこの国にも属さない、太平洋に浮かぶメガフロート型の都市。 新エネルギー資源「オルゴニウム」を採掘し、世界でもっとも注目されるこの都市では、「D災害」と呼ばれる、「悪魔」の引き起こす特殊な事件が多発していた。 一部の人間にのみその存在を知られるD災害。対処を行うのは、「PMC(民間軍事会社)」。 ベイロンシティで暮らす青年・シュウはそのひとつを運営しているが、会社の規模は零細。おまけに仕事も選ぶので、資金繰りは常に苦しい。 そんな彼の生活を公私に渡り献身的に支えているのは、ベイロンシティの学校に通う美少女高校生・キサラ。 そしてもうひとり、シュウがかつて所属していた大手PMCの社員で、元恋人であるアヤノも、何かと彼を気にかける。キサラにとってはおもしろくない。 キサラのシュウに対する、強い執着。その根幹にあるのは二人の「契約」。 彼女の正体は悪魔なのだ。 キサラはシュウの生活を支え、契約に基づき悪魔退治にも協力する。 その代償は甘く危険な「キス」。 愛と契約、二人の危うい絆。その運命は、どこへ向かう――。 『冴えない彼女の育てかた』の丸戸史明×『デート・ア・ライブ』のつなこ×『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』のA-1 Picturesによるオリジナルアニメ、予測不能のラブコメディ、ここに開演。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

脚本・構成・設定は作り込まれている印象。意外性が物足りないです。

 本作はストーリーの骨格、キャラの配置などよくできていて「作品」とよべる感じに仕上がっていたと思います。

 キャラ達の背景、性格、立場など上手く作り込まれていています。そして構成も「世界観・設定・キャラ紹介」「謎が提示される・キャラが動き出す」「物語が展開し、舞台が動く」「謎が明らかになり、結末となる」という起承転結的構成になっています。

 それがかえって災いしたのか、典型的な起承転結すぎて「起」の部分のキャラのゆるさ、エロさ、設定とか世界観の変なところが目についてしまい、過小評価になった気がします。主人公のチャランポランとか女子たちのエロさとか、なんかそういうところばかり目についてしまいました。
 やっぱり12、13話構成だと4話~5話の物語が動くところまでは見ないと判断間違えるかも、と思わせる作品でした。

 謎と書いたとおり、いろいろ展開を楽しむ話なので後半のネタバレはしません。
 作画は10段階評価で7くらいはあると思います。キャラデザは8くらいあると思います。

 とここまでは褒めましたが、さて、肝心のストーリーです。少なくとも目新しさは感じません。

 本作のシリアス度から言って、単なるキャラ萌えエロアニメで終わる感じではないですよね。物語を楽しませる作りになっていたと思います。それは出来ていましたが、心に残る何かがないというか、感情が揺さぶられないと言うか…。
 まず、ヒロインどっちとる?ラブストーリが中途半端です。
 そして、契約の取引条件で記憶を失うという肝心の幹の部分ですが、物語上は上手く使えていましたが、上手いだけで感動も謎ときのカタルシスも弱い印象です。

 好みの問題もあるでしょうが、私は面白いことは面白いけど、普通?という印象でした。意外性が足りないというほうがいいでしょうか。

 アニメ作品として、世界観、設定、キャラ、構成、演出、作画などの作り込みがちゃんと出来ている点は、評価できると思います。脚本も個々のエピソードは良くできていたと思います。が、肝心の内容が弱いので、楽しめますが心に残る作品では無かったです。

 ただ、この辺は好みの問題で作品としての出来はいいので、フィーリングが合えば高評価になりえるかも。ゲームとのマルチ展開にしてはかなり良かった作品だと思います。


 なお、以前のレビューは的外れが多いので消しておきます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ヒロインの設定はありきたりでも捻りが効いてる点がアドヴァンテージ⁉だと思いたかった、だがしかし…

本作はラブコメに属するのか否かについて予め予想した段階では
かなりの変化球が来るような期待感が持てました。

ラブコメとは真逆のダークファンタジーの要素が見受けられたのがそう思った理由でありますが、
結局のところ概ねの方向性は{netabare}ラブコメ{/netabare}路線を突き進んだような結末であります。

本作ヒロインと主人公の関係性について考えてみた時
一見してクズ男に見える主人公が負った{netabare}「時限爆弾」{/netabare}が不吉な兆候を示す
であろうことが予想できましたので、主人公の最終的結末が大いに気になり
個人的にはそれが一つの見どころとなりました。

本作で描かれる三角関係もぱっと見ただのラブコメのようでありながらもヒロインの設定を上手く
生かした三角関係の描き方は独自性があり、そこに意外性を大いに感ました。

エナジー{netabare}ドレイン {/netabare}系ヒロインが出てくる他の糞アニメに比べたら本作の方が遥かに見所があり、
もしかしたらという淡い期待感を持つことさえできました。

{netabare}時限爆弾が起爆 {/netabare}すれば、死亡フラグは発動し少なくとも{netabare}廃人化 {/netabare}くらいの結末を受け入れざるを得ない
ような主人公の運命は果たしてどうなったでしょうか?

本作を見てふと思い出したのが「血界戦線」ですが、
それに見られたような王道的な兄弟愛や家族愛についての描写が
本作でも存分に発揮されるものと期待したその結果は、如何だったでしょうか?

●7~9話が物語の{netabare}ピーク
本作の優位点は回想シーンと心理描写の丁寧さ、タイトルセンスなどが挙げられます。

一見してダメ男の主人公がダメ男たる原因は記憶障害にあり、人間とは様々な経験と知識(=記憶?)を蓄積していくことにより成長し大人になるわけですが
問題の主人公においては、そこに欠陥がある。
しかしその反作用といいますか、逆説的で皮肉な結果として純粋無垢で少年のような心を
持ち続けることができるという話でありまして
彼が女性にもてるのもそういう事情があったのかもしれません。

個人的に特によかったと感じたのは9話における育ての親であるモーガン巡査と
主人公の関係性はとても巧く描かれており、この回の物語の満足度はかなり高いものでありました。

7話におけるヒロインの台詞から主人公が負った記憶障害と廃人化のリスクを
最終的にヒロインがすべて引き受けるという結末は予想できるところでありましたが、
オチが悲劇どころか真逆のコメディ的大団円でさっぱりと終わるのは予想外でもあり
期待したのとはまるで違うというとても残念な結果でありました。{/netabare}

●ハーレムknightは趣味じゃないと いうことで
{netabare}母も妹もヒロインも悪魔だらけのバトルロイヤルはあまりにやり過ぎ、
極端すぎて萎えてしまいました。

10話以降ピークアウトして大失速の展開であります。

ラブコメとダークファンタジーのごった煮…この関係性はあまり相性がいいとは言えません。

それでも本作は斬新といいますか、前向きに攻めてはいるようですが
ダメ男の主人公がヒロイン含む3人の女から追い求められ、妹の嫉妬心が燃え盛るという
5角関係など、あまりに斬新過ぎてそれで最後に大団円などハードル上げすぎな気も致します。

5角関係以降嫌な予感が急に鎌首もたげておりましたが、ある意味
「予測不明のラブコメディ」という言葉通りのオチでございました。

未解決で大団円というのも予告通りであり、ハッピーエンドが悪かと言えば
そういうわけでもないのかもしれませんが、悪魔の契約破棄したら
普通のラブコメになっちゃった的な?オチにはかなり萎えてしまいました。

個人的には7話~9話が物語のピークで、そこで期待感が盛り上がった一方
それ以降の反動で期待外れ感と残念感が強まり最終的印象、評価は辛めであります。

育ての親であるモーガン刑事の死が無駄死にも思え、逆の意味で泣けてくるようなラヴコメディ・・・
これがハッピーエンドとは到底思えないと言いますか、
認めたくないというのが正直な気持ちであります。

作画がいい作品というのは鬼門になり得ると改めて実感したのが個人的感想でありました。

ヒロインとの契約を破棄したことにより主人公の死亡フラグや廃人フラグは回避できましたが
それで一体どのように物語を締めるのかということを考えてみた時に
もしかしたらラブコメだから最後は「愛」だろ?とかいうまさかのヌルイ解決法が
提示されたりするような嫌な予感はしていたものの
実際にそういう感じのオチを突き付けられたならば、茫然自失のがっかり感はひとしおでありました。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少し不運だったかも

主人公シュウと契約してる悪魔のキサラ。
アニオリはちょっと評価甘めにしちゃうんですよね。ラブコメらしいが私はそんなにラブコメって感じはしなかったですね。普段だらしないけど、やる時はやるシュウがモテてる感じ、ハーレムと言うより女たらしに見えました。

前半はまったり進めて、後半話が急展開だらけで、終盤は引っ張った割にはあっさりしてる。ちょっと詰め込み過ぎた印象はありますね。それと話がなんでもありみたいになっていったのは残念です。悪魔のキサラとキスして力を与える?そしてシュウが払う代償がせつなくて面白かったです。どんどん会話が成立しなくなるとことか。あと、キサラとアヤノのやり取りも良いですね、しょうもない言い争いで。

キャラ絵は美少女キャラ可愛いし、戦闘シーンも結構多いですが動いてて良かったと思いますね。背景とかも特におかしいとこもないです。

A-1 Picturesが制作。私の好みのキャラ絵で好きなアニメも多い制作会社ですが、2022年夏クール超話題で評価も高いリコリス・リコイル(以下リコリコ)も制作したんですよね。話は全然違うんですが、主に2人の美少女が戦う部分が少し被ってるし、面白さもリコリコには敵わない。勝手な意見ですが、リコリコと違うクールに放送したらもう少し話題になった気がします。ちょっと不運なアニメですね。

とは言え普通に面白いし、美少女キャラが戦うアニメ好きな方には特にオススメです。あまりリコリコと比較せず観ていただいたらと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

71.3 3 メディアミックスアニメランキング3位
takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (321)
908人が棚に入れました
「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」音楽は人の心を照らす光――突如として、その『光』が世界から奪われる。空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。だが、その怪物に抗う者達が現れる。音楽を力とする少女達――『ムジカート』彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』D2の殲滅を望むムジカート『運命』二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

途上のポリフォニー

「音楽の危機」と「危機の音楽」。
本作の設定、いわゆる世界観をまずはこんな風に要約できるだろうか。
侵略者により危機に瀕した世界と音楽。そこに出現した
兵器となって闘う音楽、ムジカート。―そのそれぞれが
主人公タクトの物語、ヒロイン運命の物語として展開される。

ところで、本作で「音楽」が指し示す意味は単一ではない。
例えば「音楽は人の心を照らす光」のような、
主語化されたフレーズだけで捉えようとすると逆に不明瞭になる。

本作ではすべてが「音楽」を介して物語られている。
その多様な現れを「―としての音楽」というかたちで析出し、
それらがポリフォニーのように有機的に連関し、ストーリーの展開を推進する
力学的な構造を想定しつつ、物語の意外な厚みを掘り下げてみよう。


{netabare}喪失としての音楽。
タクトの弾くピアノはそう呼べるだろう。

父の非業の死。禁忌となった愛する音楽。やり場のない怒りと無力感。
失われた音楽に執着するタクトは、ピアノとともに世界から孤立する。
そこにまた、新たに生々しい傷を加える、コゼットの喪失。

一途に音楽を愛するだけの青年が成り行きで戦闘に巻き込まれ、
しかもそれが音楽の名のもとに行われる事態は、皮肉と言うほかないだろう。
だから当然、物語のはじまる時点では、彼自身に戦う意志などありはしない。
だが、コンダクターとなり、旅と戦いの中で危機の世界を経験してゆくことで、
やがて闘う目的と、自らの音楽の新たなかたちを見出してゆく。
その内面の変化は音楽に仮託され、物語の中心軸を形成するのである。

タクトの決定的な転機は第6話で描かれる。
旅の途次に立ち寄ったニューオーリンズとおぼしき街で
自らの演奏をとおして人々の中に今も生き続ける音楽への渇望を実感し、
この経験をきっかけとして作曲が開始される。

 今回は戦闘がなかったのですが、お休み回では決してありません。
 むしろ今後につながる非常に重要な回でした。
 人々の過去と現在を丁寧に描くことで、
 何を代表して戦うのかがはっきりと印象付けされました。

福松さんのレビューでもこのように指摘されているように、これは決して
単なるエピソード回ではなく、物語に転回を画す最重要のポイントである。
なぜなら、戦う動機につながっていく彼自身の音楽の発見、すなわち
「希望」というテーマの、最初の兆しがここに印されるからだ。

それはあたかも分光器のように、彼の音楽を三つの位相に分節する。
あるいはここに、弁証法のプロセスを想定するのは大げさに過ぎるだろうか?
ピアノが象徴する失われた平和な過去。ムジカートとともに戦う彼の闘争は
未来の平和を勝ち取るために経過しなければならないアンチテーゼとしての現在。
だとすれば、その先にある、止揚された平和を自身意味する未来の音楽こそは、
やがて生み出されるタクト自身の曲に他ならないだろう。

死の間際のレニーに、タクトは最後にこう告げる、
「これまで出会ったすべてを曲に込めるつもりだ」と。
旅で出会った様々な人生。音楽をとおして回復された世界とのつながり。
おそらく王道の成長ストーリーと呼んでも差し支えない内実がここにはある。
そして、この作品の本質を最も的確に表現する言葉として自分は
「途上の物語」、―このように呼んでみたい想いに駆られる。


闘争としての音楽。
すなわち、ムジカート。

侵略者と戦う力を有した音楽であるそれは、まさしく危機の音楽である。
タクトと運命との絆の深まりもまた、音楽の媒介によって表現される。
そこに、タクトと同様、運命が戦う意味に目覚めてゆく過程が重ねられる。
戦うこと自体が存在意義であるムジカートは、固有の動機をもたないからだ。

彼女の転機は第8話で語られる。
すでに人間的な心が芽生えていた彼女の中に、未知の感情が現れる。
傷を負い倒れたタクトを見て不安と恐れに駆られ、戦いを放棄する。
物質的な存在ではない彼女は死というものを知らない。だからその時訪れたのは、
タクトと一緒にいられなくなる、彼のピアノを二度と聴けなくなる、
そのような生々しい予感だった。

二人の心の接近が描写不足だと、批判する向きもありそうだが、
音楽とは本来言葉によらず、直接心から心へ真実を伝える力を持つものである。
彼女がタクトのピアノを愛している事実は第6話ではっきり表明されている。
音楽の化身である運命ならば、タクトの音楽の中に流れている
純粋で一途な情熱を直接理解し、愛するようになるのは自然である。

そしてここにドラマが生まれる。運命の中に生じた葛藤である。
タクトが愛する音楽と、ムジカートである自分が具現する闘争の音楽との相克。
平和の中でこそ奏でられるべき彼の音楽は、自らの存在理由とは背反する。
タクトと自分の存在がすでに、相容れないものだと彼女は悟る。
タクトを残して単身、地獄に対して無謀な戦いを挑んだ彼女の言葉には
この苦悩と覚悟とが同時に表れている。

―マエストロは本来なら、こんな戦場に立つべき人じゃなかった・・・
 ただ音楽が好きで、ピアノを弾いているだけで良かったんです。
―音を力とするのがコンダクターとムジカートよ。むしろ戦いに相応しいと思うけど。
―あなたにはわからないでしょう・・・

運命が自らを投げ出してまでも彼を守り抜こうと決意した理由は何か?
そして、この葛藤が乗り越えられるべき契機はどこに求められるか?
・・・ここに、この物語の核心はある。
この前夜、逃げ込んだ洞窟で二人は心の内を明かしあっていた。
コゼットを失ったことで、作曲を続ける意欲を喪失したタクトに、運命は
彼の音楽に寄せる真実な気持ちをありのままに打ち明ける。

「それでもマエストロは曲を作るべきだと思います。
 その音を待っている人が、必要としている人がいます、この世界には。」

この時、彼女の言葉がタクトの曲に新しい意味を与えたのだ、―希望である。


希望としての音楽。
新たに見出されたタクトの、いや、タクトと運命の音楽のかたち。

この世界から希望を絶やしてはならない。希望の音楽を未来につなぎたい。
ムジカートにアプリオリに備わった闘争本能ではなく、
彼女の目覚めた心が獲得した、戦うべき新たな目的がここにあった。
一足早く新しい地平に到達した運命に、タクトがあらためて問いかける。

―この世界には僕の曲を必要としてる人がいる、お前はそう言ったな。
 なら、お前はどうなんだ?
―私も・・・いえ、私は、マエストロの曲が聴きたいです。
―遠慮なく僕の命を使え。僕とお前の二人でやるんだ。・・・

タクトの曲。希望としての音楽。それをいま、二人は共有する。
未来へ希望をつなぐために戦う、この同じ動機の中で二人の心が一つになる。
葛藤を乗り越えて生まれた絆。ここにもまた、弁証法的な過程が認められそうだ。
平和の音楽(タクト)と闘争の音楽(運命)が、希望の音楽として止揚される。
本作の音楽がさらなる高みへの志向を内在させているのだとすれば、
間違いなく、ここがその頂点である。そして同時に、
タクトと運命がたどってきた心の旅の終着点でもあるのだろう。

ここに本作の最終的なテーマを認めて間違いはないだろう。
最終話のザーガンとの闘いに決着をつける、一対一での対峙の場面、
絶望と犠牲による痛みの音楽を讃えるザーガンに、タクトが決然と言い放つ言葉、
そこにはタクトが獲得した信念がさらに強められ、揺るぎなく表明されている。

「だって、この世界には音楽があるじゃないか。
 D2だって僕たちの音楽の力があるから倒せるんじゃないか。
 どこに絶望する必要がある?・・・」

微妙なニュアンスを読み取っていきたい。この言葉はまず「音楽の力」、
すなわち闘争の音楽であるムジカートの存在を肯定するものだ。
同時に、この「力」の中に、新たな意味を読み取ることができるのではないか。
戦闘のための物理的な力であることを越えて、すべての人間にとっての
「絶望と闘う力」、すなわち希望の力へとそれは昇華されているのである。

「音楽はいつだって人を救ってる。
 僕も音楽があったから今ここに立っている。
 いつだって僕は音楽に救われてきた。
 音楽がつないでいく希望と歓びを、二度と誰にも止めさせはしない。」

この「音楽」にもまた、倍音のようにもう一つのニュアンスが響く。
おそらくそれは、今この瞬間、自分と並んで立っている運命を指しているのだ。
並び立つ二人を正面から収めたカットは、互いの存在を受け容れ合い、
ついに同じ地平に到達したタクトと運命の現在を端的に表しているようだ。

「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ。」 ベートーヴェン


最後に、愛としての音楽。

哀切な訣別の時は確実に二人に訪れる。
なぜなら、本作は「途上の物語」だからだ。

全ての生命力を枯渇させたタクトは永い眠りにつき、彼の作曲は途絶える。
だが眠る直前、完成した曲の旋律だけを口ずさんで運命に聴かせる。
その彼の、運命との契約によって失われた右腕・・・
自分とタクトをつなぐ絆だったその存在しない右手を最後まで握り続け、
眠っているタクトに愛を告白し、運命は消えてゆく。このとき初めて彼女は
マエストロではなく、「タクト」と呼んでいたようだ。・・・

さて、タクトの隣には運命に代わって、今度はコゼットがいる。
彼の復活した右手に、彼女がドックタグのようなものを握らせる。
このラストシーンが暗示する意味はほぼ想像できるが、それよりも明瞭に、
すでに第2話で、コゼット自身が予告していることに気づかれただろうか?

ベートーヴェンのピアノソナタに託して、
コゼットがタクトに語ったこんな言葉があった―、

「悲愴の第一楽章は絶望の今。
 かすかな希望の明日を見いだす、第三楽章。
 その間をつなぐ第二楽章は・・・愛なの。」

このフレーズに、物語のすべてが集約されているのは明らかだろう。
本作の本質はやはり、絶望から希望へと至る「途上の物語」なのである。
そして、そこには確かに、ひそやかな「愛の音楽」も鳴り響いている。
なぜなら、絶望の今、すなわち音楽が失われかけた危機の世界の只中で、
自ら戦いに身を投じる音楽とは、「愛」そのものだとは言えないだろうか?

それはまた、「かすかな希望の明日を見出す、第三楽章」へと、
音楽の未来を託されたタクトを導き、ともに戦い、守り抜き、
絶望を希望へとつなぐ使命を果たして、消えていった運命とコゼットの
ひたむきな愛の物語でもあった。
彼らの想いを未来につなぐために、アンナもまた戦いに身を投じてゆく。
闘う音楽、ムジカートとは、希望への途上にある音楽の現在に他ならないのだ。

「途上の物語」―。彼らの旅はまだ終わっていない。{/netabare}


毎期の終わりに、デジャヴのように繰り返される、
ソシャゲ原作アニメへの定番化した評価は本作にも及んでいる。
曰く、作画凄い、キャラ可愛い、ストーリーは薄っぺら・・・等々。
勿論、出色のバトルシーンこそが本作の華であることは言うまでもないが、
バトルに十分な尺を割けば、しわ寄せがストーリーにいくのは当然で、
ドラマメインの場合とは異なった描出法が必要になってくるだろう。
音楽。闘争。愛。主要なモチーフを巧みに組み合わせた緊密な構成と、
細部まで緻密に練られたシナリオによって、そこはクリアされていたように思う。

{netabare}例えば、アンナが死んだ娘と混同されるエピソードは、
彼女自身がコゼットの死を受け容れ、運命と向き合う決心につなげられていく。
また、割り振られた僅かな尺の中でもザーガンの人間像は定着できていた。
戦場で兵士を鼓舞するザーガンの言葉にすでに自己犠牲への賛美が見られ、
歪んだヒロイズムの暴走に至る心理に一貫した整合性が付与されている。
世界を救う使命感と現実との狭間で、重圧に押しつぶされていく彼の苦悩も
二人のムジカートの視点を介して効果的に表出されていたと思う。{/netabare}

ただ、惜しいことには、通常の説明的な描写に慣れた耳には繊細過ぎ、
十分に聴き取れずに終わるかも知れない。自分もそうだったのだが、
再視聴してみるとかなり印象が変わる作品である。

(2022.1.1 初投稿)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いい意味で裏切られました。話の畳み方はかなり秀逸だと思います。

 え、何ですかこれは?いいじゃないですか。7話以降尻上がりに良くなって行って、10話~12話はかなりいい出来だったと思います。

 どうせ話が畳めないで続きはゲームで…かなあ、と思っていたのが思いっきりいい意味で裏切られました。
 謎は残りました。敵の正体とムジカ―トとは何ぞや?ですね。ただ、この辺は昔の世界系と同じと割り切ればいいでしょう。

 初めの数話の話が弱い感じなのが欠点といえば欠点なのですが、2回目視聴したら印象が変わるかも、という可能性を感じます。再視聴の機会があれば追記するかもしれません。

 使命のための命がけの戦いという話に、消えた人格の中に新しく生まれた愛情というなかなか良く練られたストーリーでした。過去の因縁もありましたし。それに主要登場人物のキャラの造形がきちんと表現されていたのも物語が楽しめた要素だと思います。

{netabare} タクトが次第に心を開いて運命への気持ちを自覚し、また音楽への情熱が作曲に向かわせたのはとても良かったです。ここから音楽へ殉ずる覚悟へと向かうプロセスで運命の命を天秤にかける苦悩があればもっと良かったと思うのですが、そこが無かったですね。

 ラブストーリーとして非常に良くできていましたし、エンタメとして綺麗だし面白いしきちんと完結していたので良かったと思うのですが、エンタメ極振りか、といえば何かテーマがあるような無いような歯がゆさがありました。

 なぜ「音楽」だったか、ですよね。もちろん「音楽」をモチーフにしたのは演出というか世界観としていいのですが、例えば表現の自由みたいな「言いたい事」があるか、でしょうね。ここの主張が弱かったからテーマ性が見えなかったですね。

 ひょっとしたら、クリエータの中にはどこか表現の不自由みたいな閉塞感があるのでしょうか。逆転電池少女が同時期にあるのは偶然のような気がしません。法規制にポリコレ…そういった暗い影を創作に携わる人は感じてこういう話が増えてきているのでしょうか。
 それをテーマにしているかと言われると、最終話の敵の思想やタクトを守ったレニーの動機なんかがぴったりと重なる感じではないですね。

 最後の薔薇の花びらになって散るシーン、良かったですね。握っていた手が消えて…涙が流れて…あれはコゼットに戻った?それとも運命の中に生まれた人間性?後者なんでしょう…と私はとりましたが、区別する必要はないかもしれません。
 いろいろ言いましたがひょっとしたら、このシーンから逆算して物語を作ったの?というくらいタクト-運命の関係についての話は素晴らしかったと思います。{/netabare}

 アニメは綺麗だったし、バトルシーン、3Dの出来、華やかさ、音楽がとても良かったです。
 あの2Dだと横顔のとき口の位置が歪む不自然な作画じゃなかったので横顔の時の唇の動きが楽しめました。



以下視聴時のレビューです。

7話{netabare}  7話それ自体は運命の成長とか、描かれていなかったコゼットに対する気持ちとか、タクト自身やニューヨーク側の展開があって面白かったと思います。
 ただ、運命の成長要因って今までの話で見せてましたっけ?人格を失ったコゼットが運命の内面のどこかにいるという展開でもいいと思います。ただ、いままでそういう描写が弱かったですよね。

 今回、望んでいたストーリー性がより出てきましたので、いいと思うんですけど、ちょっと唐突感がありました。{/netabare}

6話{netabare} ニューオリンズなんでしょうね。なんで地名を出さないんでしょう?ちょっと不思議でした。

 で、今回はラプソディーインブルーでした。キャラ紹介ではなかったのが良かったですね。やっと父が音楽家であったことが話に結びついてきました。それに、音楽にまつわる話と高齢化でさびれてゆく街の話がミックスされていて、なかなか味がある話でした。
 
 ラプソディインブルーはのだめのEDだった曲ですね。アレンジが違うしピアノだけなので雰囲気は随分違いますが。

 バトルがないのも息抜きで良い構成だと思います。今回は素直に面白かったです。 {/netabare}


5話 {netabare}ストーリーどんどん面白くなってくるし、ワルキューレちゃん、いいですね。是非ワルキューレの騎行(GATE1期で街をヘリで攻撃したときの曲です)をバックに戦ってほしいところです。

 それにしても、なぜセリフとか演出とかが陳腐なんでしょう。「僕の名前はキサマではない…」とか「気に入ったわ…」とか手プルプルして「その名前、覚えたぞ…」とか…いやいや…ワザと?ギャグ?こういうところをちゃんと作り込めばもっと評価高くなると思うんですけど。
 ワルキューレちゃんも、エライさんも、地獄もなんかキャラとしてはテンプレですし…

 マンガの記号論というのもありますから、記号論をアニメに応用して、受け手側が話を理解しやすい様に、ベタなキャラや演出セリフは記号的なパーツの組み合わせにしていると割り切ればいいのでしょうか。

 それにしてもなあ…話にも興味持てるし、絵が奇麗だし、音楽も良くなってきてるので、勿体ないなあと思います。

 ちなみに地獄ってダンテの神曲の地獄編?{/netabare}

4話 見ました。
{netabare}  来ましたね。運命。第4楽章の序盤と中盤の盛り上がるところをつないだんですね。やっぱりクラッシックをバックに戦うとカッコイイですね。なるほど調和が取れてくると、音楽が響くという演出ですね。これでこそコゼットの衣装の美しさが映えます。
 段々面白くなってきました。期待してなかった分、素直にうれしいです。もう少し本質的な謎に近づいてくれると、さらに興味がもてます。

 ところで、アマプラの時間でですが11分29秒くらいのコゼット。膝から下の長さとそれより上の作画のバランスがおかしくなかったですか?短足すぎません?3DCGじゃあ?{/netabare}

3話見ました。
{netabare} タイタンって、マーラーの巨人ですよね?で、ベートーベンの運命と。クラッシックをモチーフにしているのに曲がかからないのはどういう意図なんでしょうか?

 いや、批判ではなくて、普通の感覚ではないので何か設定があるのかなあと。
 マーラーの巨人の第4楽章とかをバックに戦ったらものすごくカッコイイ絵になると思うのですが、なぜそれをやらない?シリアスシーン用にとってあるのでしょうか。ものすごく不思議です。

 手順…というのが気になるところです。ただ、2話で2人の連弾って、シングシングシングとかだったですよね?コゼットは悲愴だし…運命は主人公が主題をワンフレーズ弾いていましたが…

 タクトはそのまま指揮棒ですから、クラッシックに注目していそうで…コゼットって、レ・ミゼラブルの印象しかないのですが他にありましたっけ?

 とにかく「意味」をばらまいているような、ギミックだけのような…良くわかりません。

 なお、ちょっと面白くなってきました。感情または人格は取り戻せるのでしょうか。ベタでもいいのでハッピーエンドだといいですね。{/netabare}


2話見ました。EDの絵の雰囲気が良かったですね。

{netabare}  さて、音楽がストーリーに入ってきました。音楽と戦うこととの関連とか、なぜ敵が音楽を目の敵にするのかみたいなテーマ性に行き着いていないので、そこにどうやってたどり着くかがちょっと楽しみです。
 疑問に思ったのが人ってそんなに簡単に音楽を捨てるだろうか?防音室とかじゃ駄目なのかなあ、ヘッドホンでは?とか思ってしまいました。


1話見ました。CGはいいですね。非常に自然な仕上がりでした。ここ数ヶ月でまたレベルが上がった気がします。今後はこういう絵が増えて行くのでしょう。

 ただ、魅力および肉感、現実感、個性という意味では全然だめです。キャラ萌えができる3DCGがモデリングできるかはこれからのアニメ業界の課題でしょう。日本のアニメ、コミックという2次元コンテンツを支えてきた大きな要素はキャラ萌えです。
 が、すくなくとも今の3DCGレベルではキャラ萌えからの2次創作は厳しいでしょうね。このレベルの3DCGが続くとアニメの衰退期に入る気がします。近い未来に無くなるのは音楽じゃなくてアニメでした、というオチにならなければ良いのですが。

 テーマの音楽。マンガがこの世から消えるというマンガもありましたが、こっちは音楽ですね。そのテーマ自体は面白い試みだと思います。
 ただ、クラッシックがやりたいのか、独自曲を売り込みたいのか、良くわかりませんでした。戦闘と音楽が全然リンクしてませんし。音楽が盛り上がってくると能力が上がるとか、強力な技が出せるとかなかったですね。戦闘のきっかけにしか見えません。
 2回目以降で何か作品を象徴する音楽は出てくるのでしょうか。Supercellがクレジットされていましたが、どうせ3DCGでやるならボーカロイドでやればいいのにと思うのですが、声優優先なんでしょうね。

 ストーリーはこれからなので何とも言えませんが、コミカル感がちょっと痛い感じです。
 また、勢いだけの雰囲気もします。トレーラーの映像とか初期設定は興味もてるんですけど、なんか設定をやり散らかして好きなように話を進めるアニメが多いですね。なんか今期はこういうアニメが多いのでしょうか。本作もそうなるような予感がしてならないので、いい意味で裏切って欲しいです。

 もちろん、荒唐無稽でも設定に矛盾があっても、話が面白くて感情移入できればいいのですが、感情移入が3DCGでつらい以上は良い評価になるためにはよほど頑張らないと厳しいでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30

Keiner さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

6話で断念。作画だけって感じ

スマホゲー原作にありがちな、崩壊後の世界で異形の敵と戦う異能美少女って感じの設定。楽曲の擬人化的な要素もあるが、途中まで見た感じ、それを活かせているとは感じなかった。主題歌やBGMもそんなに印象に残らなかった。

戦闘の作画こそいいものの、それだけで、キャラも掛け合いも特筆すべきことがなく、愛着が湧かなかった。特に主人公のタクトは、今では希少になりつつあるコテコテのやれやれ系で、ギャグでやってるなら笑えるが。。。

舞台設定がアニメにしては珍しく、アメリカ中西部で、ウェスタンなデザインが好きな人にはいいのかも。個人的には別に好みでもないので、相性が悪かった。

とはいえ、破綻しているような要素はないので、中二系のバトルものに飢えている方なら楽しめるのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

65.4 4 メディアミックスアニメランキング4位
BLOOD THE LAST VAMPIRE -ブラッドザ・ラスト・ヴァンパイア(アニメ映画)

2000年11月18日
★★★★☆ 3.6 (185)
846人が棚に入れました
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)は2000年から展開された、Production I.G制作のメディアミックス作品群。少女と怪物が繰り広げる戦いを描いたホラーアクション作品。
【ストーリー】1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハリウッド映画の監督たちに影響を与えた作品

セーラー服を着た少女が怪物相手に日本刀を振り回しぶった切る。
怪物は翼手と呼ばれるヴァンパイア、そして少女の正体は?
という2000年に公開されたホラーアクション作品。

企画協力に押井守氏 制作はProduction I.G。
パッケージジャケットを観ていただければおわかりのように、
主人公 小夜はものすごく筋肉質で、口元もへの字で表情も強張った感じ。
可愛いってキャラからは程遠いタフウーマン。

個人的にはこの作品の後 2005年に放送された『BLOOD+』の小夜のほうが好みだが
こちらの小夜のほうが好みという人もいるかもしれない。
その『BLOOD+』と話は繋がっていないものの、予習として観るのはおススメ。

とにもかくにも、彼女の強さは圧倒的な迫力。
無駄のない動きで、怪物たちを叩き斬る姿はなかなかのもの。
舞台となるのは1966年の日本。
ベトナム戦争の最中である横田基地内のアメリカンスクールに
転校してきた小夜が、謎の組織による監視のもと、怪物を倒すべく探索するという物語。

登場人物の多くがアメリカ人という設定なので、セリフは英語。
主人公である小夜の声は流暢な英語を話し、ハリウッド映画界でも活躍している
数少ない日本人女優の工藤夕貴。ちなみに英語のセリフは字幕つき。
そのせいもあるが、全体の雰囲気からアメリカ映画を観ているような錯覚をしかけた。

1話完結の映画スタイルなので、話の内容はシンプルそのもの。
若干物足りなさを感じる方もいらっしゃるかもしれない。

が、ジェームス・キャメロン、クゥエンティン・タランティーノ、
ウォシャウスキー兄弟など、ハリウッドを代表する映画監督達に
多大な影響を与えた作品なので、観る価値はあると思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 39
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四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

BLOODシリーズの原点にして、最高にクールなこの劇場版は、押井カラーの暗さ残しつつ、神山健治脚本が、シンプルでスピーディで上出来なアクションホラーで、

本編自体が短いから、息つく暇もないぐらいの早さで、
ベトナム戦争当時の東京郊外の夜の闇の中、
異形のヴァンパイアと太刀もつ小夜の肉弾戦が、
リアルかつグロテスクに繰り広げられる。

日本刀を振り回す、決して美形でない女の子(?)が好きなら、
そして当然だけど、血が飛び散るのがOKなら、
これは一度は見ておかないと。

何しろ、私の場合、最初に大スクリーンでこれ見ちゃったせいで、
のちの、このシリーズの実写版もTVアニメ版も、
全然心に響かないぐらい、
強いインパクトをくれた傑作で、
最近では、意外と公開当時ほどには評価されていないのが残念。

特にTVアニメ版では、
{netabare}主人公にいろいろ伏線盛り過ぎたうえに、
TVスタイルに小奇麗なキャラデザになっちゃって、
さらには当然のように日本刀とか血とかに意味づけしたりで、
アニメ的お約束な中二設定しまくって、{/netabare}
まあ随分とシラけさせられた。

作品中では、日本刀を使う旨味が実によく描かれているのが秀逸で、
サーベルや銃の攻撃が点の殺傷力であるのに対して、
{netabare}日本刀の強みである、線または面の攻撃力、すなわち、
敵の急所を突けなくても、切り払うことで破断面積が多く稼げるならば、
結局失血死に至らしめられる、という、
戦国殺法=実際、日本刀での斬撃には、腿とか腕とかを狙って刃こぼれを抑えながら敵を出血で撃退する、というのがあって、
この殺法にのっとった、大量出血をさせることによって敵を殲滅する殺し方が、
ヴァンパイア相手には有効だというところがきれいに描かれていて、
これが活劇としてもみごとに作画に反映されて、{/netabare}
画面を引き締めてくれるので余計に気持ちいい。

ほとんど唯一のギャグシーンである、
{netabare}「Fake!!」って小夜が叫ぶシーンも、
対敵中でのんびりしてる間もないんで、
見てるこっちも一緒になって前のめりになる始末で、{/netabare}
まあとにかく、オチも含めて、スタイリッシュでクールなんである。

実写版やTVシリーズ見た方には、
ぜひこの世界観を味わって頂きたい作品。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

セーラー服を着た少女が日本刀で怪物どもを斬り殺します

少女、怪物、日本刀を題材として製作された上映時間48分の短編映画。製作会社はProduction I.Gで企画協力に押井守、キャラデザ寺田克也、脚本神山建治、作画監督黄瀬和哉、音楽池頼広、監督に北久保弘之って、油が乗りに乗った超豪華メンツで申し分ない。見る前からとてつもない期待をしてしまいます。


ベトナム戦争最中の横田基地内のアメリカンスクールに転校しに来たセーラー服を身にまとった謎の少女「小夜」が、謎の男達の監視下の中、怪物をぶっ殺すべく探索するというのがあらすじ。
また、舞台がベトナム戦争中の横田基地であることから、キャラクターがほぼアメリカ人で、作中は英会話が多めです。


パッケージの陰鬱さ具合から「一見さんお断り」なコアな雰囲気が漂っていますが、話は至ってシンプル。例え英会話の場面で字幕ナシで聞き取れなくても、話の支障は然程なく見れます。わかりやすい展開なので、今何がどうなっているか意味不明な状況には陥りません。その分物語やキャラクターに掘り下げは少なめなので、予想してたよりも味気なく感じてしまうかもしれません。


怪物を日本刀で斬る一瞬を、美しく格好よく映してあるのが本作の美点なので、これは物語を楽しむというより、レビューの題名の通り、日本刀を使って化物共をぶった切るセーラー服を纏った小夜さんの実験的映像作品及びプロモーションビデオとして捉えた方がいいでしょう。

BLOODシリーズは今や様々な作品がありますので、一応今作は初代BLOODと称させて頂きますが、初代の小夜さんはめっちゃくちゃ強いです。近頃の細腕のか弱いヒロインとは打って変わって、筋肉質でたくましい。アンジェリーナジョリー並の厚めの唇が個性的で、寺田克也氏の癖の強いキャラデザは好みが別れる所です。
私は最初は躊躇していましたが、勇ましい小夜さんを見ている内にすっかり虜にされましたね、ええ。戦う強い女性はやはり素晴らしいですね。cv工藤夕貴さんのクールボイスは文句ナシです。
{netabare} 劇場版BLOOD-Cの小夜はツンデレ具合がとても宜しかったですが、初代BLOODの小夜さんは常に不機嫌そうなんですよねえ…。口元をへの字のようにキュッとつむっているからかもしれませんが。驚いたのはセーラー服に「何だこの服は」と不満げな台詞を洩らす事。好きで着用していたわけではないようです。 {/netabare}


アクションシーンは今見ても全く劣らない動きの滑らかさです。特に序盤の地下鉄のシーンは不気味な音楽も合わさって、非常に緊張感があります。また、全体的に背景美術はもちろんキャラクターのデザインもリアルを目処にされています。陰鬱とした作風も素晴らしいです。
{netabare}「地下鉄=初代BLOOD」のイメージがある通り、地下鉄で斬り殺すシーンはホラー映画のように恐ろしい。後半デビットさんに「ソード!」と叫び、日本刀を投げ渡されてその刀で怪物を回し蹴りのようにスッパリ斬るシーンは痺れました。{/netabare}


話の物足りなさも残念な所ですが、もう一つ私が気になった所は、台詞が陳腐なこと。前述した通りこの作品は比較的リアルな世界覧を表現しているのに、キャラクターの喋る事がいかにもアニメらしいのです。リアルなキャラと台詞の粗雑さがイマイチ噛み合ってない。英語で台詞の簡略さをカバーしているようにも感じてしまいます。台詞回しには何らかの工夫が欲しかったですね。
{netabare} 特に序盤のデビットさんの「上からの指示だ」「本当に何も知らんよ!」はマシな言い方がないものかと。あまり裏組織の人間には見えないですね。
無愛想な小夜が神に対して嫌悪感丸出しにする描写は中々良かったです。小夜が吸血鬼であることを暗示させる描写は多めにあった方が、感情移入しやすかったかなあなんて思いました。
また、BLOODシリーズには巻き込まれ系キャラが大抵います。今作は保健医がそのポジションであるものの、小夜との交流が薄い。2人の関係は淡々として味気ないのもちょっぴり残念です。{/netabare}



映像面の表現法や構図には圧巻されるし、上映時間の少なさからいろいろストーリーは物足りない面もありますが、それもご愛嬌といったところ。セーラー服を着た少女が日本刀を使って怪物を倒すコンセプトの映像作品としては充分完成していると思います。この物語と小夜さんの続きを見たいです。
別作品の「BLOOD-C-the last dark-」は初代BLOODをリスペクトしたシーンがあるので見比べてみると面白いです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

67.4 5 メディアミックスアニメランキング5位
処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (255)
677人が棚に入れました
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした≪迷い人≫。彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。≪迷い人≫の処刑を生業とする≪処刑人≫のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力"により失敗に終わってしまう。アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良い具合の厨二病。そして・・・

<2022/4/28 初投稿>
3話まで見ました。
原作(ラノベ)は未読です。
見始めなので評価はデフォルトの3.0。

1話冒頭見た時は「またいつものなろうかぁ。さよならかな」とか思ってたけど。
進んでいくと意外な感じ。

3話までいくと
「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!(以下略)」
そう、ジョジョのあれです
あんな感じ(いや違うか笑)

まあでも「そうきたか!」という捻りだけなら物足りないところ。
本作はエピソード一つ一つがしっくり腑に落ちる。
もしかしたら演出ってやつが良いのかも。
セリフとかも存外に良いっす。

厨二病にはしっかり罹患してますが、良性の方のようだし。
風俗なんかも異世界と現世界の折衷なとこもあって、変ではあるけどいい味にもなってる。

ただ最近ありがちな可愛い無難なキャラデザで損してる気もする。
無理を言えば、例えば天野喜孝キャラのような重厚さで描かれてたら、この作品物凄いことになってたかも。
つっても天野キャラをアニメ化ってほぼ無理なんですけどね。
もしくは安彦良和キャラデザだったら、と妄想してみたり。

なんてバカなこと空想しながら
今期のダークホースかも、と期待してみます。

<2022/5/1 追記>
4、5話見ました。
そうなるのかぁ。
{netabare}「自分が若返りたいから仕組みました」って大司教オーウェルの予想外の動機にびっくり。このばあちゃん、最初から変な空気感出してはいたけどここまで自己中とは{/netabare}

あと4話の後半からアカリがメノウに百合な感じで甘えるのはなんだろう?
なんか、そこまで親愛の情を感じてしまう何かがあるのかな?

<2022/7/20 追記>
リアタイで最終回見ました。
物語は面白かった。
でもお話で見せるタイプなので途中で終わる感じなのはもったいない。
続編が出て初めて真価が発揮される作品だと思うんだけど2期あるのかなぁ。

あとキャラのデザイン。
今風の可愛らしい絵がストーリーの重さと合ってないというか
絵の見せ方も迫力がないというか。

最近の作品なら例えばシャドーハウスとか薔薇王の葬列のような重厚さがあるとかなり違うと思うんだけど

なんかもったいない

<2022/7/24 追記>
そういえばアンナミラーズの最後の一店舗、高輪店が今年8月末で閉店なのだそうです。
初めてアンミラ行ったのは十代の頃、ウェイトレスのお姉さんに目が釘付けになったのは良い思い出です笑。

このアンミラ閉店のニュース知って、本作のアカリ思い出しました。
アカリの服、どっかで見たことあるなーとは思ってましたが、アンミラのあの制服でした。
ほんと、なんであんな絞り出すようなデザインなんだろ?
われわれ男子には有難いことですが。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 29
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

先制追加点ダメ…押せよ

原作未読


生きる道と書いてヴァージンロードと読む。『“処”刑少“女”』とおっさんの言葉遊びみたいなノリは大歓迎。もぎたての果実のいいところを拝めるのでしょうか。
耳目をひく物騒なタイトルそのままに物騒な第一話には予想外とも予想範囲内とも違って巷に溢れる異世界転生モノとはちょっと毛並みが違うことを感じるでしょう。細かいところ目を瞑ればけっこう楽しめた私です。

 彼女が彼女を殺すための物語

公式キャッチコピーがこちら。全12話終わって意味はきちんと見えてくるので良心的。…と褒めてからの俺たたEND。なんとも評価しづらいです。


なぜか転送(転生!?)されてくるのは日本人ばかりという異世界が舞台。このふざけた設定みればわりといつものやつらをおちょくってるのがわかります。アンチなろうの系譜。日本人は文字や文化を持ち込んだり強大な力をもって多大なる益を異世界にもたらす一方というか反動で災いをもたらすとも言われております。
そんな“災い”をリスク認定する至極当たり前の考えに則して転生者を闇に葬っていく主人公の“生きる道”とはなんぞや?ってお話でした。鎖国って言葉習ったと思いますがそりゃあ交易もメリットだけならわざわざそんなことしません。こいつら無理!って段階にきてシャットアウトする気持ちわかります。よって突拍子もない設定でもなかったと思われます。というかむしろ優れているかと。
全12話終えてみて第1話でぼんやり描いてた展開とは良い意味で違っているのもアリですね。くどいようですが細かいところに目を瞑ればって条件付きでです。

ネタバレ無しだとここまで。第1話の引きの強さに引っかからなければ撤退可。そこから2段階くらいの転機が1クールの中で起こりますのでそこは面白がれるんじゃないかと思われます。



※ネタバレ所感

■オマージュ系?
さわやか鬱系ってジャンルがあるのか知りませんが、暗いトーンで終始進む物語のわりには絶望感が足らないのは、へっぽこな作画だったり、キャラの違和感ある行動だったりで安っぽく見えることに起因してると思われます。シリアスになり切れてません。

{netabare}ただ能天気主人公アカリ(CV佳原萌枝)が実は何度も繰り返してますよ…な種明かしからの不穏な展開には好感。相方の処刑少女メノウ(CV佐伯伊織)も長らく信じてきた使命感に揺らぎが生じるのも良きです。
笑っちゃったのがメノウの後輩こちらも主要キャラのモモ(CV金元寿子)でしょうか。なんとなく不穏系タイムリープものという作品の全容が見えてきてから、ツインテのピンク髪、そして拡がるスカートに白い衣装な後輩モモちゃんが一世を風靡した某魔法少女みたいに見えちゃいました。あくまで見た目。{/netabare}


■備忘的な総評
続きあった時の備忘。

{netabare}たしかに転生者は災厄をもたらすらしい。よってメノウはアカリを殺めることに筋は通っている気もするが、果たして災厄の除去で万事OKなのかは不透明。
一方アカリはどうせ殺されるならメノウの手で!となってるが動機付け弱い。自身が災いもたらす決定的な未来図が見えてるわけでもないのにメノア師匠フレア(CV甲斐田裕子)の手にかかりたくないからメノアちゃんよろ!ってなるのかしら。
・大司教様が宣っていた触媒としてオンリーワン存在のメノウ
・サイコパスなマノン(CV石見舞菜香)が絡む元世界に戻れる可能性
・繰り返しルールを知ってそうなフレアの思惑とは?
このへんが明かされていい感じで絡んでくると良い作品に慣れそうが気がする。未知数です。{/netabare}


化けたらいいなぁ。アカリとメノウが結ばれてヴァージンロードを歩く斜め上展開でタイトル回収!みたいなのだけやめてくれたらいいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

設定だけは良かった。

{netabare}
1話の出だしは、いかにもこの作品は他のなろうとは違いますよと言わんばかりに皮肉を入れたり、異世界ながら現代風な世界観だったり、そして、無能なナナのようなどんでん返し展開でかなり期待してた。続きの2話も結構百合要素も強めな感じで、序盤の印象はクール内でもトップクラスだったのだが、そこからは落ちる一方。

まず一番のガッカリポイントとして処刑少女要素が全然ないこと。
処刑したのが一話のモブだけという...。
あかりは特別な存在だから保留するにして、同時並行で別のターゲットを殺していくという風に、あくまで処刑少女としての仕事を描くべきだったと思う。
なぜか訳の分からない敵とばかり戦っておて、見たいものから逸れている感もあるし、グダグダやっている感も否めない。

急に「異世界人を殺す羽目になってたのは実はあのおばさんのせいなんだ!!」とか言われて喧嘩をし始めても、異世界人を殺す処刑少女としての場面が一話しかないもんだから共感しがたい。
てかそもそもおばさん自体存在感が薄いからそんな意外性のある展開というわけでもなく、唐突な印象を受けた。
おばさんの動機も死ぬほどしょうもないし、あの回でこのアニメはダメだと確信した。

実際おばさんとの戦闘後は良くも悪くも、普通のなろうになったなと言う印象。
この世界が異世界人から影響を受け近代化しているという設定に関しても大して活かされず、目の前に現れた敵を倒すだけという可もなく不可もない展開。
もう灯を殺すとかそんな話はどこか遠くへ行ってしまってるのでグダグダ感が否めなかった。戦闘自体も特段面白いということもなく、本当に普通。
中盤から後半になってくると百合もかなりごり押し感があって、百合好きの自分からしても正直きつかった。

あと、あの金髪のキャラは何がしたかったのか。電車の上で急に戦闘を始めたかと思ったらいつの間にかVSおばさんの回で共闘展開になっているし、その回だけかと思えば最後の敵との戦いでも共闘してるし、本当に何がしたかったのか。こんな共闘した後に対立されても茶番感しか。

まあただ、実は目的が一致しているという、灯やメノウの設定に関しては面白かったというか惹かれるものはあった。
タイムリープキャラをサブ主人公に据えた話と言うのも目新しさがあって良かったかな。
最終目標やラスボスが明瞭になったというのもあってどちらかというと最終回後の話の方が、グダグダ感がなくなって面白くなりそうではある(?)
フレアがラスボスで、自分の弟子を始末している"処刑少女"という設定も面白そう。一期の範囲だと本領が発揮できていない感は少しあった。

序盤は結構面白くて、中盤は微妙、終盤は普通と言った感じの作品ですかね。
キャラの作画に関してはずっと安定していたけど、作画は普通だった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
結構よさそう。あっ...。出だしは良かったのに、異世界転生の流れと「異世界転生!?」って驚く主人公のせいで台無し。
異世界転生の流れ雑すぎない?
いや、けど転生後にネガティブなのは結構いいか?
おい、主人公寒い会話やめろ。なろう特有のマヨネーズ推し。
知ってて草。これは...逆張りなろう作品?
おお、世界観がちゃんとしてる異世界っぽいな。
日本人街が出来てるって言う設定も面白い。ノブレス難民救済。
独自の世界観がある異世界久しぶり。どういうことだってばよ。
無能なナナ? 面白い説。葛藤を残しつつ殺すのがいい。
光学迷彩? 異世界人はノブレスVSファウストの戦争の道具?
予想以上に面白かった。ダークホース枠? かわいい。死なないで。
OPなんて? OP微妙だな...。

2話 ☆8
キャラデザほんと可愛いよな。鬼頭あかり? 焦りすぎ。
自分の傷もいやせるよな。追い打ちはよ。顔芸。これ百合アニメ?
列車あるのか。修羅場。なんか好きだわこのアニメ。

3話 ☆6
やっぱり百合枠だったかw 謎の化け物
ちょっと話それすぎじゃない? 作画頑張って。
異世界人を殺す話だけやってればいいのに。
あかり守るの草。よくある列車が止まらない展開。
エッッッ ??? このもし失敗したらの回想いる?
失敗したけどやり直したのでは?ってこと。

4話 ☆8
今回で結局話面白いアニメか面白くないアニメかはっきりしそう。
怖い。露骨な百合豚向け路線。

5話 ☆2
百合が露骨すぎる。なんでこいつと仲良くなってんの?
心読まれてる?w 何が起こってるんだ?
主人公に殺し依頼してた側がおかしかったってこと?
処刑少女全否定だしなんかなぁ。
いや、けど目的が若返りぐらいなら異世界人殺せるしそれでもいいんじゃないの? 純粋概念受け継がれるの?

6話 ☆6
ちょっとマシなたんもし枠って感じだな。ループものだった? 何があった? 誰の話がしたいのか絞ってくれ。
モモとババアとあかりの話同時にやられても。
いや、フレアに変装できたからといってなんで出し抜けた?
変装する意味あった? 結局これでもう処刑少女()やめるの?
全くやってなかったけど。
まああかりがメノウを信じてた理由は整合性あって良かったかな。
これでまたループなの? サクガンみたいな回想

7話 ☆6
OP好きになった。百合のごり押し。
この子がちゃんと異世界人始末してるとこ一話のあのモブ分しか見てないんだが。最終的にモモが敵対してフレア連れてくるオチありそうだな。
まだ薬飲ませたりしてるんかよw
アイアンメイデンって言うほど苦しまずに死ねそう。

8話 ☆4
この世界の総意として異世界人は始末しないといけないのね。
ちゃんとした理由が必要だよな
下品すぎるわ。麻薬(魔薬) あんまり魔物化に意味なさそうだが。
あかりが少しきつくなってきた。序盤は推してたアニメなんだけどなぁ。

9話 ☆3
なんかもうこのアニメきつい。
もう今更こいつと敵対しても茶番なんだよな。女には優しい。
何がトリガーになって未来が変わった?
何が面白くないんだろうなこれ。処刑少女要素がないにしても展開を結構工夫してるのはわかるんだが。

10話 ☆7
いや、復讐する気満々だったじゃんw なるほど?
フレアが禁忌でないと見逃したことが誤りであったということにしたいのか? 
捻くれてんな。生まれた マトリョーシカかな?
しょうもない会話やってないではよ進めろw
そういやこの世界近代化進んでて映画もあるんだったな。
その割には町は前近代風なのね。

11話 ☆4
敵が寒いわ。この金髪は何がしたいんだよ。
話は悪くないけど敵が生理的に無理。霧ってなんなんだ?

12話 ☆5
エンドロールまで見ろ。これはいいリョナ。
腕ちぎられるとこまでやってくれたら最高だった。
そこであの回想の場面になるのか。
これ結局ダラダラしてるだけで面白くないアニメだったな。設定だけ。

曲評価(好み)
OP「Paper Bouquet」☆8
ED「灯火セレナード」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

72.3 6 メディアミックスアニメランキング6位
第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (182)
664人が棚に入れました
突如出現した人類の敵「ネウロイ」に対抗するべく世界各国が連合軍を組んだ。ただし、彼らに対抗できるのは特殊な魔力を持った、少女たちだけだった・・・。遂に連合軍によるベルリン奪還作戦が始動し、再び結成される第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」、新たな501メンバーとして「服部静夏」も加わりネウロイとの死闘を繰り広げてゆく!果たしてベルリンの空を開放する事は出来るのか!?

声優・キャラクター
福圓美里、園崎未恵、世戸さおり、野川さくら、名塚佳織、斎藤千和、沢城みゆき、小清水亜美、内田彩、門脇舞以、田中理恵、大橋歩夕
ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この私は8年待ったのだ!

劇場版のつづくの文字から8年
ついに三作目がきましたね。タイトルがRtB(Return To Base)のもじりなのでついに完結ですかね

先行上映の1話見てきました
2019年の春アニメで、スピンオフのショートアニメ化を行ったおかげで声優さんたちも声を戻してて安心しました。特にブレ魔女で声出せなくなってたサーニャと、演技的に声が高く朝イチで演じるには難しそうなルッキーニもちゃんとキャラの声でした。制作会社がまた変わり、501では初となるグラフィニカが担当しないCGでしたが、作画もよくCGの質や手書き作画への混ぜ方含め大変満足です。以下1話ストーリについての{netabare} 芳香ちゃんが現地妻つくってる… もっさんはついに飛べなくなってしまいましたけど、出番ありそうでよかった。ネウロイが凶悪な方向性に進化してて、緊張感あった、、、  {/netabare}2話放送が待ちきれない

2話
{netabare} ヤバい。面白い。
王道だけど熱すぎる。シールドアタックして単騎で撃破しようとするところマジエース。男キャラから描かれる世界観もよかった。空戦ウィッチでもない奴なんて簡単に死ぬのに、だからこそいつも決死の覚悟で戦場に出てるのに、それでもなお幼い少女たちに未来を託すことしかできない。そんな歯がゆさと無念さが伝わってきた。二回目見て気づいたけど芳香ちゃんの戦い方ヤバいな。シールドに角度付けたり、得意なシールドに頼り過ぎず最小限で回避してたり。逆シャアのアムロ見てるみたいだったわ {/netabare}

3話
{netabare} 出だし幼女戦記始まったかと思ったw(大将の声優ネタ)
キャラたちの成長見れるのはほんと楽しいですよね。ペリーヌは政治絡んでるとはいえ第506統合戦闘航空団の隊長に推薦されるだけあって、訓練でも上官として優秀。戦闘技能のアドバイスはもちろん、自信の経験を踏まえて、「ここにいない人を頼るのはおやめなさい」っていうのがエモかった。リーネちゃんが新人ではついていけない訓練をしれっとこなしてるのも、501はエースオブエースの集まりなんだって改めて描かれててよかった。最後にセクハラを忘れない芳香ちゃん流石ですw {/netabare}

4話
{netabare} シャッキーニ(シャーリーとルッキーニ)はいいぞ
シャッキーニ回かと思ってたらまさかのバルクホルンお姉ちゃん回だった。
戦闘隊長として奮闘してましたね。いじけてるルッキーニに声掛けに行くシーンはほんま大人になったなって感動した。故郷奪還作戦が延期されて落ち着かないはずなのに、宮藤やルッキーニ達の心配できるようになったの好き。こうやって戦闘力面だけじゃなく、人間的な成長を描けるのは3期のいいところですね!最後の200マイル突破したメーターの演出粋すぎて大好き {/netabare}

5話
{netabare} ペリーヌ回。丸くなったペリーヌと煽り耐性糞雑魚のペリ犬が二度楽しめるお得な回となっております。宮藤の魔法圧問題は解決されたってことでいいのかな?{/netabare}

6話
{netabare} エーゲル回(エーリカ・ハルトマンとゲルトルート・バルクホルン)。6話目にして初めてのハズレ回。ネウロイ強くなりすぎだろ。カールスラントのトップエースがあっけなく落とされるって世界やばい。その割には、一話内であっさり倒すし、バルクホルンのシャーリーの呼び方が「リベリアン」に戻ってたのもいただけない。4話では「シャーリー」って呼ぶようになってたじゃん。今まで絶賛してきたけど、6話のシナリオは雑過ぎる。本来6話で来るはずのエイラーニャ脚本家がいなかったから見る前から不安だったけど、案の定悪いほうに予想的中。やりたいことは伝わってくるけど詰め込み過ぎ。6話がこんなになるなら5話と6話つかって今回の話やってよかった。ペリーヌはOVAも含め十分優遇されてるんだし。{/netabare}

7話
{netabare} 芳リーネ回でありギャグ回。クッソ面白かった。マジでなんだよこの回wwwエロいはずなのにエロさ感じない。ただしリーネちゃんの胸揉むところはエロかった。501内部で完全に宮藤がおっぱい星人扱いされてるの草。内容ふざけてるのにところどころかっこいいの笑う。エイラまじ男子中学生 {/netabare}

8話
{netabare} 待ちに待ったエイラーニャ回
なんか微妙だったな。悪いわけじゃないけど、可もなく不可もなくって感じ。エイラーニャが喧嘩するのはもういいかな。サウナシーンのバスタオル消えるの待ってます。 {/netabare}

9話
{netabare} 今回は結構よかった。強敵に見えたネウロイがバンバン落ちてたけど、発射前なら叩けるのも納得。ネウロイがもう少し賢く、小分けに発射してきたら危なかったけど、そこは戦力運用の知識の差ってことで。ただ挿入歌いるか?とは思った。演出が古臭く感じたのがマイナス点かな。作中設定について思いをはせると、最前線のウィッチが代用コーヒー飲んでるとは思わなかった。3期入って通常兵器も活躍してたから物資割とあるように見えてたけど、ウィッチが代用コーヒー飲んでるって結構ヤバいよな。兵站がすでにガタガタやん。弾薬とかが届かなくなる未来も近い。全裸オチはストパンって感じで俺は好きだよ。 {/netabare}

10話
{netabare} なんか3期になってから戦術が雑になった気がする。もっさん抜けたから意図的にやってるのかどうかは知らないけど。今更だけど宮藤のデバフは失敗だったと思うよ {/netabare}

11&12話
{netabare} 王道だったけど無難に面白かったよ
ついに完結してすっきりした。けど、なにも宮藤にデバフかけなくても、敵の大幅強化や、補給不足や、前線基地孤立とかで、いくらでも過度な無双を防げたんじゃないかと思う。502も出してきたくらいらだし、各方面軍が苦戦してるところに増援として派遣される展開とかも見たかった。それなら501の無双とストーリー上の苦戦も両立できるし。あと緊張感持たせるために、顔も出てこないウィッチ部隊が壊滅して、遺族年金が云々みたいな会話も入れれば、もっと静香ちゃんのピンチにも緊張感出たと思う。 {/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつものストライクウィッチーズ(← 良い意味で)

[総評]
ストーリー展開が宮藤さんのコンディション任せという点では、悪い意味でもいつものストライクウィッチーズでしたね。

内容は悪くなかったですし、これまでのシリーズのファンであれば問題なく楽しめる良作だったとは思いますが。

== [下記は第2話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
「ワールドウィッチーズ」プロジェクトとしてはどうだったか良くわかりませんが、『ストライクウィッチーズ』のテレビシリーズとしては無印、2に続く3作目で、時系列的には2の後になる劇場版のさらに後のお話のようです。

とりあえず第2話まで観たところでこのレビューを書いています。

タイトルに「ROAD to BERLIN」とありますが、本作での戦略的目標は「ベルリン奪還」となるようです。

第1話、第2話で前後編という感じのエピソードで、解散して各地に散っていた501部隊の面々の現在と再結成までを見せる構成でした。

501部隊再結成までの間、短期留学でローザンヌ医学校にいた宮藤芳佳が、学友アルテアによる縁で侵攻するネウロイと戦艦ドージェとの遭遇戦に援軍として駆けつける戦闘からの流れでの綺麗な導入エピソードでした。

作画はこのシリーズでは最高峰じゃないかなと思います。さすがは最新作。動きも込みで、とても良かったと思います。

メンバーはいつものメンバー+劇場版からの服部静夏ということで、良くも悪くも「いつものストライクウィッチーズ」な雰囲気でした。

とりあえず冒頭の2話は面白かったので、今後も楽しみにしています。
== [第2話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.11.12追記:
第6話: X-29みたいな前進翼型のネウロイがおっかなかった。(小並感)

2020.12.25追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。

「ROAD to BERLIN」というタイトル通り、ベルリン攻防戦で幕を閉じました。陸上巡洋艦ラーテは思ったほど「かませ」ではなく意外と活躍していましたね。

でも第6話の高速ネウロイがもっとたくさんいたら、わりと人類終わってないか…(笑)?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 26
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これだよ。これなんだよ。

そうそう、これこれ。
本物のストパン再び?三度?
劇場版やOVAや「発信しますっ!」のせいで久しぶりに感じます。

あっと言う間に再結成した501のベルリンへの道。
熱い友情、熱い戦い、そしていつもの下半身。
総じて楽しませてもらいました。

11人?12人?
名前が覚えきれないのはいつものこと。
おちゃらけキャラの友情ドラマに感動しました。

{netabare}台風の目はやっぱり宮藤かな。
魔力が不安定だったけど、皆を想う気持ちはなくしてはいません。
最終的には流石の活躍でした。{/netabare}

今シーズンも訳の分からない回がありました。
これがストパンの楽しい所。
シリアスとコメディーのバランスが絶妙です。

{netabare}まだまだ、戦いはこれから。
ベルリンから東方へ?
502との共闘も観てみたいです。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

68.5 7 メディアミックスアニメランキング7位
ラブライブ!スーパースター!!(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (269)
544人が棚に入れました
私立結ヶ丘女子高等学校、
表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。

歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、
澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは"スクールアイドル"と出会う。

私、やっぱり歌が好き! 歌でなにかを……叶えたい!!

まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。

全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの「みんなで叶える物語スクールアイドルプロジェクト」。
はばたけ!私たちのラブライブ!

声優・キャラクター
伊達さゆり、Liyuu、岬なこ、ペイトン尚未、青山なぎさ

しお さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

μ's原理主義者(過激派)から観たスーパースター

μ's2期からもう7年。
その間にサンシャイン、虹ヶ咲と続いた。
2作とも良作とは言えるが、μ's程、魂に響く事はなかった。
正直、μ'sを大人の事情で休止させたと伺えるラブライブのシステムが憎くすらなった時もあった。

そんな時にスーパースター。
正直観る前は何も期待していなかった。
どうせμ'sの何番煎じだろ…そう思っていた。

1話観てテンポの良さに普通に観れた。そして主人公の葛藤と命題も良かった。

2話、シリーズお決まりの展開だったが飽きずに観れた。泥臭く努力する2人と相変わらずテンポがいい。

3話。ラブライブシリーズのターニングポイント。
神回。めちゃくちゃ良かった。ライブ前の見せ方も良かったしライブ中、涙が止まらなかった。

μ'sから始まりスーパースターまで来て、彼女達の一生に一度の3年間の想いはこうやってスクールアイドルとしてラブライブは紡がれていくのだと、この作品で「ラブライブ」の命題が初めて良いと思えた。

京極さんと花田さんのコンビなだけにμ's原理主義者でもスッと観れる要因だと思う。音楽も藤澤さんと初代スタッフ達で創る4作目
俺がまた観たかったラブライブがこの作品にはあった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

危なかった・・・。

うっかり沼にハマるところだったw

ラブライブは本作が初めてです。
アイドル物は、ゾンビランドとかウマ娘とかを
知っているぐらい。
NHKが作るアニメだから綺麗にまとめて
お堅いんでしょと思っていましたが、
すっかりLiella!のファンになってしまいました。

まず、ライブ映像が他のアイドル作品の
完全に上位互換ですね。
動きもいいし、振り付けも凝ってる。
ところどころ入れてくるカットインがにくい。

そして楽曲がストレートに私の好みでした。
OPもいいけど、ヴァージョン違いのEDも
これまた、にくいですね。
お気に入りは8話のWish songか最終話かな…。

最後に、初めてセンターが一番いいと思えました。
どこから掘り出しのか、公募で選ばれた伊達さん、
めちゃくちゃ歌がうまいです。
演技も役柄と合っていて、すごい逸材ですね。
(youtubeチャンネルのMCも上手です。)

シナリオがパワープレイなのが気になりますが、
ラブライブ新参者の私は十分楽しませてもらいました。
2期があるのは当然期待したいのですが、
Liella!が紅白に出るまで応援し続けますよw

(追記)
2期の製作が公表されました!
とりあえずは一安心。
5人のままもいいけど新キャラも…悩ましいですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

終了 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

中国人声優の起用に抗議する

靖国神社に参拝した憂国の士・茅野愛衣さんが中国内から排除されつつあるそうだが、日本も対抗措置として唐可可役の中国人声優Liyuuを降板させるべきだ。
反日NHKとしてもゴールデンに放送して、唐可可で日本の子供たちにファシズム犯罪国家中国の印象をよくしようという魂胆があるんだろうが、いい加減このような凶悪な放送局は停波させるべきである。N国にはもう期待できないので、選挙ではテレビ改革党に投票しよう!

内容については9人でなく5人で全員1年、主人公のかのんが穂乃果や千歌と違い内気な性格という従来との違いはあるが、まあ結局は今までと大差ないんじゃないかな。

2話で中国人の可可が乗った台車を日本人のかのんが引くシーンがあったが、まさにウイグル人と同じく日本人のシナ奴隷化をもくろむ作品であることが明確になったと言える。

中国領事館が言及、やはり中共と通じていたシナのイメージアップアニメだった。ラブライブは汚れてしまった。
https://twitter.com/ChnConsul_osaka/status/1448677784205680652
https://twitter.com/ChnConsul_osaka/status/1448677788806881286

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

66.2 8 メディアミックスアニメランキング8位
IDOLY PRIDE(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (168)
476人が棚に入れました
関東郊外にある星見市。「年に一度やってくる流星群の観測に最も適した町」であることからこの名前が付けられた。そんな星見市にある小さな芸能事務所、星見プロダクション。そこから華々しいデビューを飾ったアイドル・長瀬麻奈は、ライブバトルで連戦連勝を果たし、またたく間にアイドルランキング・VENUSプログラムを駆け上がった。数年後、星見プロダクションは新たなアイドルを見出すオーディションを開催。そこへ現れたのが、麻奈を姉に持つ長瀬琴乃と麻奈そっくりの歌声を持つ川咲さくらだった。ふたりをはじめ、続々とアイドル志望者が集まり、活気づく星見プロダクション。集まった10人は、寮での共同生活を始める。加えて、麻奈を超えんとするTRINITYAiLEや、麻奈に並々ならぬライバル心を抱くLizNoirが彼女たちの前に立ちふさがり、プライドを胸に競い合う。麻奈を取り巻く様々な思いが錯綜する中、アイドルたちは最高峰を目指していく。

声優・キャラクター
神田沙也加、橘美來、菅野真衣、結城萌子、夏目ここな、佐々木奈緒、宮沢小春、高尾奏音、相川奏多、日向もか、首藤志奈、雨宮天、麻倉もも、夏川椎菜、戸松遥、高垣彩陽、寿美菜子、豊崎愛生

だんだだん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

スマホゲームの紹介アニメ

楽曲に力の入った布陣で、視聴前はむっちゃ期待してたんですが…

アイドル育成アニメ、としては Wake Up, Girls! が自分の原点。
それと比較すると、なんだかすごく育成あっさりしてるし、
キャラは全然立ってない。 魅力的なキャラをあれだけ大量投入して、
そこに何の深みも持たせない割り切り、スゴイ。

文句なしに素晴らしかったのは、全く破綻を見せない描画。
特に、ライブシーンなどは素晴らしい出来栄え。
まるでリズムゲームのライブシーンだ…w
あぁ、これだ。 スマホゲームのシナリオ展開だ。

キャラの深みも、ストーリーの練りこみも、きっとこれから
始まるゲームの中で行っていくんですよね。
だから、アニメはさらりと。
楽曲に関していえば、原初のアイドルの First Step が最強過ぎ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

6年に一度の超新星

サイバーエージェントグループ×ミュージックレイン×ストレートエッジ
アイドルを題材にした合同メディアミックス企画のアニメ展開作。

【物語 3.5点】
内容は正統派の新人アイドル成長物語。

いきなり、{netabare}かつてマネージャー少年が関わったソロアイドルが幽体になる。{/netabare}
という突飛な展開があり、それがメインストーリーの根幹を成す。
変化球ではあるが、これも、偉大なアイドルの影に対して自分たちは、ライバルはどう向き合うのか?
という王道の補強や、新人とライバルの実力差を覆す下剋上の一因として活用される。

舞台はアイドル物によくある近未来。
トーナメントの勝敗をAIが決する設定。
公平な判定により、弱小事務所でもアイドル活動に集中できる世界の黒子に徹する。

あと、{netabare}医学の進歩{/netabare}も偉大です。現代では不可能な展開もドンドン行けますw


デビューライブが折り返し地点と、やや遅め。
前半、新人たちは、そつなくこなしているけど何かが足りない。
そこを、追加メンバー加入により、人間関係の空気を変化させる。
繊細な心情描写により、アイドルマネジメントを体現した、
長い舞台裏の日々が、私は印象に残りました。

いや……でもアイドルはやっぱりライブでしょ?
という方は後半「VENUSグランプリ」再始動までは、やや退屈でしょうか?
そういう方は、思い切って、公式配信の前半総集編→後半話というルートもあり。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・Lerche

日常シーンは手描き、ライブシーンはCGも交えて。共にソース量は並。
天体やステージ演出に組み込んだ心情比喩などセンスは光るだけに、
ここで動かせばグッと来る!というシーンで止まるのは惜しい。

ライバルとなる先輩たちに、振り付けの手本を示されるシーンでは、
実力差が分るよう、モーションも奮闘。

キャラクター原案はQP:flapper。
このイラストレーターユニットが関わる美少女はカワイイ。衣装、制服含めて凄くカワイイ。
でも作品は今ひとつヒットしないw報われて欲しい……。


【キャラ 3.5点】
メインの星見プロダクションの新人アイドルは総勢10名。他、ライバル等。
1クールで個別回一巡は不可能と割り切り、グループの関係性描写に注力。

伝説のアイドル・長瀬麻奈。
彼女の影を追う妹・長瀬琴乃。受け継いだ物と向き合う川咲さくら。
辺りは物語を追っていれば把握できるが、
他は、私も結構、意識して覚えようとして、
終盤でようやく顔と名前が一致して来たくらい。

アイドル物なのに、もっとキャラを売り込まなくて良いのでしょうかw


推し……というより、そろそろソロアイドルに時代を変えて欲しい
との願望を持った私にとっては、
長瀬麻奈は待望のキャラだったのですが……。
彼女については外伝コミック展開もあり。


【声優 4.0点】
本プロジェクトの一角、ミュージックレイン。
およそ6年に一度「スーパー声優オーディション」を実施し、
多彩な活躍が見込める人材を選りすぐり、
ミッチリ育て上げて、世に送り出している(以下、敬称略)

第1回(2005年)寿 美菜子、高垣 彩陽、戸松 遥、豊崎 愛生
(スフィアとしても活動。本プロジェクトではLizNoirとして登場)

第2回(2011年)麻倉 もも、雨宮 天、夏川 椎菜
(TrySailとしても活動。本プロジェクトではTRINITYAiLEとして登場)

第3回(2017年)相川 奏多、橘 美來、夏目 ここな、日向 もか、宮沢 小春
(本プロジェクトでは星見プロにてユニットを結成)


ミュージックレイン3期生お披露目&3世代集結作でもある本作。
(※アニメでは寿 美菜子さんと、豊崎 愛生さんは{netabare}キャラがデビュー前{/netabare}のため出番少ないですがw)
レビュタイにも掲げた通り、私の視聴動機はほぼ声優目当て。

新人声優さんも、そつなく声を当て、歌える辺り凄い原石ですが、
プラス、オーラーをまとった演技を繰り出して来る先輩声優は格が違います。
特に第10話の{netabare}悔しさと嬉しさで感極まったCV.雨宮 天さんの{/netabare}演技は流石の貫禄。

他の事務所からも、歌って踊れる、売り込みたい若手が
星見プロの中の人として出演。

そんな中、目を引いたのは白石千紗(妹)役の高尾 奏音さん。
彼女もオーディションを勝ち抜きデビューしながら、
所属事務所に撤退されたりと苦労多きお方。
しぶとく活動し続けているのを見ると、嬉しくなります。


【音楽 4.0点】
清 竜人氏、大石 昌良氏らがアイドル曲を提供。
インパクトはさほどでもないが、クオリティは水準以上で、徐々にハマる感じ。

ロックチューンで発破をかけられる、LizNoir
お洒落ポップスで元気を補給できる、TRINITYAiLE
往年のアイドル路線を思わせる、月のテンペスト
動画見るとかわええ~~と萌えるwサニーピース

とユニットごとの音楽性も明快で、気分に応じて使い分け可能。

ただ、本作の一押しは何と言っても「song for you」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アイドルアニメじゃない話の構成

アイドルアニメにしては、ただアイドルが成長するだけではなく、ハートフルアニメの幽霊展開をアイドルアニメに持ってきて斬新だった。
あるあると言えばあるあるなのだが、アイドルアニメとして見てたのに…不意打ちを喰らったところは個人的に評価高い。

キャラ数を各グループもう少し減らしてもよかったかもと思うが、2グループという展開から仕方ないと思わせるくらいには、話の展開で楽しめた。
ある意味、アイドルアニメとして見たら作画であったり中心以外のキャラの薄さという意味で評価が低いのかもしれないが、麻奈・さくら・琴乃とマネージャーのハートフルストーリーで付属にアイドル仲間として見れば楽しめる。

100点中80点

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

67.3 9 メディアミックスアニメランキング9位
プリマドール(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (137)
420人が棚に入れました
喫茶・黒猫亭。 それは皇都五区の片隅に、ぽつんとある喫茶店。 そこで働くのは、技術の粋を結集した、自律式機械人形(オートマタ)の少女たち。 数年前に終結したばかりの大戦争。 そこで兵器として作られた彼女たち。 やがて迎えた戦後の平和。 新品同様に修復されて、ぴかぴかの着物に身を包んで、 新しい役目を探して、高らかに歌声を上げていく。 あなたも彼女達と素敵なひとときを過ごしてみませんか?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

良い要素を活かしきれない、温くて、緩くて、ボヤーッとした作品。

 設定と展開は悪くなかったと思います。まあ、想像通りといえば想像通りですけど。逆にいえばちゃんと王道はやれていました。設定上いい要素は沢山ありました。世界観やAIロボットの過去からの歴史みたいなものは引き付けるものがありました。伏線にちゃんと引っ掛かりもありましたし。

 ただ、圧倒的にテーマ性がなあ。AIと人間の共存の方法として戦争からエンターテイメントへ、という読み方もできますが、記憶云々が全く生きてない気が。
 戦争用AIの悲哀?桜花から灰桜に記憶を引き継いだわけですが、記憶を引き継ぐということは、使命か因縁を引き継がせてテーマ性をそこに置かないとストーリーにならない気が。焦点も伏線もそこにある程度あっただけに、惜しいなあ。もちろん過去の愛憎でもいいんですけど、薄いというか温いというか。

 マクロスFとVIVYという名作に「機巧少女は」を足して8で割ったくらいのヌルさのような気がします。Keyは作る作品作る作品が叩かれすぎて、もうとんがったのが作れなくなっちゃった?

 キャラデザインと戦闘や状況のギャップにまどマギみたいに震えるようなことも無いしなあ。キャラデザ通りのヌルさでしたね。作画もいいけど、感動するほどでもないし。

 丁寧につくったのはなんとなくわかりますけど、このヌルさは3、4話で良かったかな。まあ、不穏な感じが少しずつ増えて行くのは悪くないですけど。
 正直いえば5話くらいから流し見なので、深さを拾いきれてないかもしれませんが、視聴者をそういう状態にしないのもクリエータ側の責任です。

 ということで、いいんですけど、何もかもが温くて、緩くて、ぼやーッとして中途半端な印象の作品でした。評価は2点台はつけられないけど、3.5以上はつかないなあ。




以下 視聴時のレビューです。


1話 油断するとKEYだからなあ…灰桜って不穏過ぎる名前だし…

{netabare}  1話を見る限り能天気お花畑だけでなくちょっと不穏ですよね。涙のエピソードの積み重ねかという気もしますが、最後に現れた女性はどうなんでしょう。

 まほろまてぃっく、プラスティックメモリーズの方向(男抜き)なら、記憶か機能停止なんでしょう。あるいは特殊能力故に再び戦場へ、の可能性もあります。planetarianなら見てられないかもしれません。死にます。Keyですからバッドエンドしか想像できませんけど、そこに救いをどう入れるか、でしょうねえ。

 そういえばしゃべれないアンドロイドがいました。また記憶がないアンドロイドも。ということは脳機能に寿命があって、少しずつ機能が失われて、また1人という感じで…SAOのマザーズロザリオ?だとしたら地獄だなあ。

 冒頭の571年の時に出たアンドロイドと灰桜が同一の個体だとしたら、30年後かあ。壊れて違う機体に移されたのか…その関係で寿命があるとか、短いとか?幼くなっているし…あるいは思い出す系かなあ?

 灰桜って、色の名前ではありますけど色のサイトによると「散った桜の花びらが水面や地上で最後の美しさを見せるような色」だそうです。
 それに分解すると、はなさかじいさんですよね。死して灰になって花を咲かせる、じゃないでしょうね?それとも他人の死で咲かせる?
 何も考えずに付ける色=名前じゃないですよね?普通はクリエータはこの色の意味は良ーく考えると思いますので、何かあるでしょうねえ。逆になければずっこけですけど。

 なにせKEYだからなあ…1話目に桜が舞い散るアニメは、ラストも桜吹雪でしかし主人公は…が多い気がします。日本人の感性がそうなのだからしかたありません。

 dアニメのキービジュアルはぬるーい感じの日常系なんですけど、半分いかないとわからないでしょうね。KEYだから。

 それに本ページのキービジュアルの色合いなんですけど、左側が光ってますよね?左って時系列で進む方向です。アニメ、コミックで光に包まれるのは彼岸此岸でいえば彼岸ですからね。この5人は彼岸=死に向かっている?という風にも見えます。川の色も決して明るい色じゃないし。川の向こうが人々の生活だとするとこっち側が彼岸でしょうね。それでも、右の2人は右向き=生を向いているので助かるのかあなあ、左2人は駄目でしょうねえ。で、ヒロインは?という感じ…かなあ。

 あるいは、単に灰桜が他のロボットを操作できる機能を使って、エピソード毎のエモい話を展開するだけ、最終回で何かあるだけの気もしますが…やっぱりKEYだからなあ。甘いかなあ。


 AIの専門誌の表紙が女性型のメイドアンドロイドかななにかで物議をかもしたことがあります。家事は女性かというジェンダー論の視点からですね。
 人型ロボット、アンドロイドが女性型なのは不自然だという議論はありますけど、人間の心理、家庭用や諜報活動あとは性処理の話等々を考えると、むしろ汎用性という面では女性型が自然だという考えもあります。

 こういう作品でそこを語れればもうちょっと深みが増すと思うのですが、そういう理屈を考えるのもまたSFなので別に良いのかもしれません。

 視聴は流し見しておいて、展開あったら真剣にみるようにします。 {/netabare}



2話 画面やエピソード、演出からいろいろ考えるヒントがあって面白い。クリエータを信頼できる気がします。

{netabare} 桜花は第1世代かあ。なかなか仕掛けがありそうな仕込みですね。
 たぶん灰桜は…第1世代なんでしょうねえ。OPの歌詞が麻枝氏でしたね。「ブリキは軋み命を燃やす」かあ。不穏だなあ…やっぱり何となくですね。
 それとロゴの下の英文は心を理解し内なる声を持った人間のような金属の彫像となっていました。この辺りAIものとしては心を持っているのが前提という設定ですね。

 もらった新聞の裏面が一瞬映りますが「機械人形の暴走」についての記事ですね。皇都新聞の下が「この号外は本誌に再録しません」となっています。
 これはこの新聞はリアリティを持って作り込んでますよ、というクリエータ側のサインですから、これが社会状況の説明になるんでしょう。
(新海誠監督の「ほしのこえ」なども新聞記事を拾っておくかどうかでストーリーの深さが全然かわりますからね。本作は画面に出てきた文字は全部読んだ方が良さそうです)

 卵の話もあり経済が不穏になって人間からの迫害も始まりそうです。仕事の面でも問題になりそうですね。

 少女たちが暴走しないかどうか、ですね。その暴走を灰桜が抑える役割なのんでしょうか?2話の前半までで本作が結果的に「機械の暴走」「少女たちが壊れる」「灰桜がなんらかの役割を果たす」という伏線が張られているんでしょう。

 セリフで説明しちゃっている面もありますが、ストーリーや画面から読み取れる情報も結構散りばめられている気がしました。今の脚本、演出で世界感はかなり読み取れますので、あまり説明しなくていいと思います。謎も散りばめていそうですしね。

 で、最後にそれですか…いいですね。キャラに深みがでますし次回が気になります。やはり単なる少女人形の日常系ではないですね。{/netabare}

 この作品は信頼できる気がします。まあ、普通に視聴決定ですね。

3話 あー一応全キャラのエピソードやっぱりやるんですね。そりゃあそうか。ということは展開は6,7話以降?

{netabare}  となるとちょっといい話かもしれませんが、唐突感といか構成とかいろんな批判がくるかもしれません。私はシャーロットはOK派ですので、感情移入と結末しだいです。

 次のレビューは8話か10話かそれくらいにします。{/netabare}






 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

制作者からとても愛されている主人公のようです

この物語は、戦いの武器として製造されたオートマタの少女たちが、戦争が終わった後は歌をとおして皆に笑顔を与える物語。

主人公は灰桜(はいざくら)。彼女は戦時中の記憶がありません。
喫茶店での仕事も、他のオートマタと比べるとヘタッピでドジばっかりしています。
でも、持ち前の明るい性格で、全然めげません。
そして彼女は、いつもみんなに笑顔を振りまいています。

特に第二話で灰桜がみんなの前で歌った際に見せた笑顔は、とてもステキでした。
すごーく幸せそうな表情で歌っている彼女をみたとき、「この子は制作者からとても愛されている」と、感じたほどです。
もちろん何の証拠もないので、私の勝手な思い込みかもしれません。
でも、もし制作者からとても愛されている女性主人公がいたら、きっと幸せそうな顔をするでしょうね。


物語ではオートマタの少女たち一人一人が過去の戦争で兵器としておこなった行動や、平和の大切さが語られています。
{netabare} もちろん灰桜も、兵器として多くの人々を殺傷したようです。
過去の記憶がないのは、場合によっては幸せなのかもしれません。{/netabare}
しかし私はそんなことよりも、灰桜が歌っているときに見せる幸せそうな顔を見れただけで、満足しました。心が癒されました。
不謹慎ですみません。

自由に歌が歌えるということは、平和な証拠だと思います。
世界には自由に歌が歌えない国がたくさんあります。
笑顔で歌うということは、もしかして、それだけで平和活動なのかもしれません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

歌と共に、世界は目覚める――

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。

この作品で描かれているのは、自律人形(オートマタ)の少女たちの物語です。
公式サイトのTOPページを見ると、オートマタとは思えないほど繊細で可憐な少女たちが佇んでいます。
その少女たちのキャラクターデザインには、複数のイラストレーターの原案が起用されており、この作品のキャラクターデザイン・総作画監督には、矢野茜さんが起用されています。

私の知る限り、KEYと矢野さんが手を組んだ作品はこれが最初だと思います。
この相乗効果…言葉で言い表せないくらい破壊力が半端ありませんね。
そして、監督はRewriteに引き続き天衝監督が務められました。

KEY×天衝監督×矢野茜さんという組み合わせだったからこそ、こんなにも素敵な作品が生まれたんだと思います。

そうそう、キャラデザや作画にばかり目が向いていましたが、少女達を演じる声優さんの顔ぶれも凄いんですよ^^

灰桜(はいざくら):CV-和氣あず未さん、原画-Na-Gaさん
鴉羽(からすば):CV-楠木ともりさん、原画-藤ちょこさん
月下(げっか):CV-とみたん、原画-原悠衣さん
箒星(ほうきぼし):CV-中島由貴さん、原画-森倉円さん
レーツェル:CV-あかりん、原画-lackさん

私はイラストレーターには疎いのですが、Na-Gaさんや森倉円さんは存じ上げております。
改めてみると、錚々たるメンバーが集まって制作されていたんですね。


喫茶・黒猫亭。
それは皇都五区の片隅に、ぽつんとある喫茶店。
そこで働くのは、技術の粋を結集した、自律人形(オートマタ)の少女たち。

数年前に終結したばかりの大戦争。
そこで兵器として作られた彼女たち。

やがて迎えた戦後の平和。
新品同様に修復されて、ぴかぴかの着物に身を包んで、
新しい役目を探して、高らかに歌声を上げていく。

あなたも彼女達と素敵なひとときを過ごしてみませんか?


Key × バイブリーアニメーションスタジオ。
少女人形が歌と奇跡を奏でる
オリジナルTVアニメーション、2022年開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
いやぁ、久しぶりに涙腺にガツンとくる作品でした。
視聴した作品の順番にも問題があったのかもしれませんけれど…

この日は、最初に「planetarian~雪圏球(スノーグローブ)~」を視聴して、次に「リトルバスターズ!EX」を視聴した後に、この作品の最終回を視聴したんです。

別にKEY作品を立て続けに視聴しようと意図していた訳ではありません。
「かぎなど シーズン2」の視聴前に前の2作は視聴しておきたかったというくらいです。
その2作を見終わって涙腺が温まったというか、開き切っているというか…
そんな状態でこの作品の最終回を見たら、完全に涙腺が崩壊する以外の選択肢が私にはありませんでしたよ。

健気なほど直向きで…
過去に受けた恩恵を自身の誇りとして頑なに守り通して…
いつも忠実に実行してきた言われたことを優しさが邪魔して出来なかったり…
自分のことより相手の心配してばかりだったり…
ようやく心から落ち着ける居場所を見つけることが出来て…
そんなみんなが集まった新しい場所は黒猫亭でした。

戦争も終わったばかりで、オートマタにとっての安息の日々は遥か彼方です。
それでも、誰かのために役に立ちたいと強く願う彼女たち…

久々にKEYの真骨頂を見せて貰えた作品だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、メインキャラクターたちのユニット「シャノワール」による「Tin Toy Melody」
エンディングテーマは、各話ごとにメインキャラクターたちが入れ替わりながらオリジナルの楽曲が提供されていました。
「Tin Toy Melody」は初めて聞いた時からお気に入りだったのですが、Amazonの聞き放題では聴けなったんですよね。
それが唯一の心残りでした。

1クール全12話の物語でした。
物語も綺麗に纏まっているので構成も文句なしです。
ラストの展開は、視聴した人がその後を色々想像する終わり方も良かったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。
作り手の皆さまに感謝です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

64.3 10 メディアミックスアニメランキング10位
ヒプノシスマイク Division Rap Battle Rhyme Anima(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (96)
332人が棚に入れました
西暦××××年。第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。――しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。そして西暦最後の年――……。既存の世界は女性の手により終わりを迎える。H歴。武力による戦争は根絶された。争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。その名も「ヒプノシスマイク」。このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる。H歴3年。人々はラップを使い優劣を決する。男性は中王区以外のイケブクロ・ディビジョンヨコハマ・ディビジョンシブヤ・ディビジョンシンジュク・ディビジョン等の区画で生活することになる。各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる。兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、男たちの威信をかけたディビジョンバトルが始まる。

声優・キャラクター
木村昴、石谷春貴、天﨑滉平、浅沼晋太郎、駒田航、神尾晋一郎、白井悠介、斉藤壮馬、速水奨、木島隆一、伊東健人、小林ゆう、たかはし智秋

どどる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

けっこう萌えます

このアニメの良い所はなんと言っても関係の多様性に尽きるでしょう。

3人チームを4つ。
純粋に信頼し合っている主人公っぽいチーム、依存関係に近い健全とは言えないチーム、やけに平和でほほえましいチームがあったり。
さらには4つのチームをつなげる関係性、因縁もあり実に多彩です。

多様性がなぜ素晴らしいかというと、主人公チームに据えるには抵抗感のあるようなネガティブなキャラクター、あるいは人間性が劣悪だったり現実では好意が持てないような生産性のないキャラクター、そういった人物を取り巻く関係性に大きな魅力があるからです。

そういった「正統派ではないキャラクター」に比重をおけるのが群像劇のメリットである以上(正統派のキャラが大量に出てくる水滸伝とかもありますが)、アニメの登場人物に善良さや誠実さを主に求めるタイプの人には向いていないストーリータイプではあります。
ですがいつも脇役が好きになってしまう人、主人公の反対を行くキャラや、嫌われるために存在するようなキャラをこそ好きになってしまう人にはこれだ!となるのが群像劇。

私は単品だと乱数、組み合わせだと独歩と一二三が好きでした。
マッドトリガークルーが勝手にしやがれムードから仲良しなところもけっこう好き。いちばん主人公ぽい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

cubemania さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

女子向けでラップとは。。。

作画や世界観は女子向けで、ラップというよりはミュージカルのような感じなのかな。アニメだから30分の短い尺に何度もラップを組み込まれると話が進まないというか、感情移入はその都度絶たれてしまい、話自体がないに近い。

まあ、1話しかみていないのだが、見続けようとは思わせるものがない。ラップ単独で魅力的でもないし、一般的な女性向けよりは男性にはギャグ的要素があるのだろうが、かといってそれで見続ける感じでもないし。

結局は女子向けで好きな声優の歌が流れていて、作画も綺麗なら魅力的ということになるのだろうか。血なまぐさい争いもないし、好きなひとにはいいのかもしれない。男性にはこのあたりの作画の作品はあわないかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

鬼猿 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

あまりに酷すぎたんでコメント。
糞中の糞。
HIPHOP好きなやつもいるんすよ。流行ってるからって無理矢理こんなアニメ作んなくていいから。音楽の程度が下がるからマジで。
二度と見ないわこんなの。でもtrackは良かったよ♪
餓鬼レンのリリック、tofubeatsのトラック使われてたね。あと横浜のやつでウェッサイ風なtrackだったのも少し評価。今後も色んな人のリリックやtrackが使われるんだろうけど、あまりに気持ち悪いんでもう見ません。よくこんなアニメに提供できるね…。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

71.0 11 メディアミックスアニメランキング11位
シャインポスト(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (138)
320人が棚に入れました
「世界中の人達にアイドルを大好きになってほしい!そのための輝く道標……それが、シャインポストだよ!」大きな夢を抱くも、小さな成果しかあげられないアイドルユニット『TiNgS』の玉城杏夏、青天国春、聖舞理王。彼女らに救いの手として用意されたのは、曰く最強マネージャー、のはずが……「僕、マネージャーはやらないよ」現われたのは、まるでやる気のない男、日生直輝だった。だが、彼には一つ特別な力が備わっていて……?これは、絶対アイドルを目指すため、君と少女たちが光り輝く物語。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

《全身全霊》アイドルアニメ!

【まえがき】
アイドルに関する独り言が長いので折りたたみw

{netabare}以前、中年になった元・昭和の女性アイドルたちが座談会にて、
若い頃、自分はお菓子作りとか全く興味ないのに、
雑誌プロフィールに趣味・お菓子作りとか載せていたと放言していた件が妙に印象に残っています。
が、私はそこに不快感は覚えません。
何故ならアイドルは虚像を飛ばして人々に夢を与えるものだと思っているからです。

アイドル(英:idol)はラテン語の偶像崇拝(宗教的な堕落を揶揄するニュアンス込)をルーツに持つ語句。
「アイドルはトイレに行かない」と言われた頃の往年のアイドルについては、
時に、アイドルを虚像と換言してまで、ブームの熱狂を相対化する言説がはびこったものです。

私は度々、会いに行ける群ドルより、カリスマ的なソロアイドル(本作でいうと“絶対アイドル”螢)の出現を待望しています。
これは近年の群ドルは距離が近すぎて、ファンもアイドルも現実と虚構の区別が付け辛い。
それに起因して、グループ内外で、嘘の扱いの不器用さから様々な問題が発生している。
手が届かない神格化できる存在に、現実と虚構を明快に線引して欲しいという願望が一因となっています。

まさに嘘はアイドルの核心なのです。{/netabare}


【物語 4.5点】
嘘を見抜ける主人公の男性敏腕マネージャーの登場という初回からシビれたアイドルアニメでした。

嘘付きが禍々しいオーラを放って見えるのではなく、輝いて見えるという設定がまた素晴らしいです。
嘘に塗れたアイドル業界に疲弊して、不人気アイドルTiNgSが所属する事務所に落ち延びて来た形のマネージャー。
ですが、決して全ての嘘を否定しているわけではなく、{netabare}ロケで苦手なピーマンを笑顔で食べる{/netabare}といった、
夢を壊さないための嘘ならば方便として認めている。
ただ、嘘をこじらせて真実を見失い、才能を発揮できずにいるアイドルたちを観察し、
{netabare}「アイドルは正しいことをするんじゃない。やりたいことをやるんだ」{/netabare}
などと的確過ぎる指示、助言(名言)を送ることで、背中を押してやる。
アイドルの核心を見事に捉えた、この設定、パターン。
スタッフたちが自分なりのアイドル論を突き詰めないと絶対に出て来ない。
そのアイドル愛に悶えます。


構成はグループの危機を起爆剤に、5人の主要メンバーを約2話ずつ使って掘り下げる。→転機→まとめ。
という典型的なアイドルアニメ。
が、足腰となる設定が強固なため、見知ったド直球な筋書きでも、心にズドン!と来るパワーがあります。
{netabare}TiNgS→TINGSで完全体{/netabare}という仕掛けもベタですがテンション上がりました。
アイドルアニメファンならば、杏夏→理王の{netabare}劣等感→覚醒{/netabare}コンボが決まる6話までにほぼ確実に落ちると思います。
と言うより、アイドルアニメファンなら見なきゃ切腹ですw

そして、本作で1クールアイドルアニメのメンバー数は5人が最適解との確信が一層、深まりました。
各人のアイドル志望のキッカケを“絶対アイドル”螢のワンステージに集約したプロットも、
シナリオ混線防止の観点からも、シンプルで良かったです。
「シャインポスト」の本当の意味でのタイトル回収もプロットの骨格として機能していました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・スタジオKAI

昨年、アニメ版『ウマ娘』2期のウイニングライブでも魅せてくれた同スタジオ。
放送中コロナ禍により延期を挟みながらも
(お陰様で私はギリギリ最終回までに視聴猛追間に合いましたがw)
CGも交えながら躍動感のあるアイドルステージを死守。
作画カロリーも然ることながら、来春、中野サンプラザにて、
これをライブで再現するキャストさんのカロリー消費量も相当なことになりそうです。

ただ、トップアイドルが絶望する才能などの違いについてはやや演出に頼った感。
そこを作画で伝わるレベルになればもっと突き抜けたという欲は残りました。

泣きの心情描写も手慣れたもの。
特に、涙を嘘で隠し損ねる表情。グッと来ます。


【キャラ 4.5点】
杏夏が「お茶目なジョーク大成功です♪」などと滑っていた序盤などは、
正直、このキャラたちで1クール押すのは難しいのでは?との懸念もありました。
が、彼女たちが見せるキャラクターは、本音をグループ、作品内外に覆い隠すための虚飾。
それらが引き剥がされ、虚実が一体化したアイドルたちの真実の輝きが眩しいです。

良作アイドルアニメに良ファンあり。
杏夏推しの古参ファン・トッカさん(CV.金元 寿子さん)。
推しに貢ぐだけでなく、ちゃんと苦言も送れるドルヲタの鑑。
ただ推しの晴れ姿に撃ち抜かれたら気絶するのがw
{netabare}中野サンプラザでも序盤で敢なく失神w
これ、推しが武道館にいってくれたら死ぬんじゃないかと心配になりますw{/netabare}
その他、勝負どころで、ファンたちがTiNgSを広める力になる描写。
ロケ先の色んな職業の方々が新規ファンになって行く流れも熱かったです。

敏腕マネージャー・日生(ひなせ) 直輝とは違った意味で凄腕なのが日生 優希・社長。
発掘した才能のためなら笑って嘘も付ける食えないお方w
若くしてついている杖の理由。詳述待ってます。

【声優 3.5点】
青春国(なばため)春を演じた鈴代 紗弓さんみたいな歌もいける声優さんもいれば、
聖武 理王(りお)役の夏吉 ゆうこさんみたいに当初から声優アイドルとして発掘、育成された方もいれば、
玉城 杏夏(きょうか)役の蟹沢 萌子さんみたいに現役アイドルからの声優初挑戦もある。

キャラの二面性を演じるには経験不足を感じる場面もありました。
が、アイドルグループ内の嘘も飛び交う悲喜こもごもを捉えた本作においては、
心情を理解しているであろうアイドル経験者の声には、時折、技術云々を越えた説得力も感じました。

某エピソードでは歌唱力も求められましたが見事にクリア。
{netabare}CV.夏吉 ゆうこさんの「Yellow Rose」。デパートで耳にしたら私も思わず足を止めると思います。{/netabare}


ただ、マイMVPは、主人公マネージャーを演じた山下 大輝さんの包容力がある落ち着いたイケボかなと。

【音楽 4.0点】
『ラブライブ!』シリーズ等にも楽曲提供してきた高田 暁氏・作曲・編曲のOP主題歌「ワンダー・スターター」を始め、
アイドルアニメソングとしては、変哲もないメロディ。
が、典型的な歌詞世界に隠された、
エピソードを見届けた視聴者だけが知ってるアイドルの本音。
というプレミア感が付加されれば心に染み込んでくる。
これもベタですがアイドルアニメの醍醐味。いとおかし。

楽曲として好きなのがHY:RAIN(ハイレイン)の「GYB!!」
嘘が上手すぎて自縄自縛するアイドルたちの中にあって、
HY:RAINリーダー・黒金 蓮は、突出して嘘が下手。{netabare}変装{/netabare}も下手w
クールなアレンジに乗せて“Get you back!”と直球で連呼する歌詞に、
不器用さが滲み出ていて、何か癒やされます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

カメ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期完全に番狂わせ

自分はラブライブとか○○○48とか興味なく全く見ない人なので
2022夏アニメでのランキングでは完全に番外だと思っていたけど
見てみたらキャラの個性が良い味出しているのと
結構ダンスシーンが動きが良くできているので
しばらく続けて観てみようという気になった

それぞれ自分の悩み、空回り、失意のどん底から
周りのフォローで立ち直って結束が強くなる
王道だけど、それがゆえに気持ち良くちょっと涙もらってしまう
4話できょうかにハートを打ち抜かれて
6話でりお様の歌声で鳥肌がとまらなくて
9話で完全にTINGS!のファンになっちまったじゃないか
どうしてくれるんだ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

真面目オブくそ真面目アイドルアニメ:「だって、あたしはシャインポストだから!」

お茶目なジョーク、大成功です!

……というわけでとりあえずラノベとコミカライズとアニメとゲーム、メディアミックスで展開するらしい「シャインポスト」なのです。
(良くわかりませんが、ライブ公演はやらないかも?)

他の担当アイドルでの実績を買われ、アイドルグループ「TiNgS」のマネージャーとして芸能事務所ブライテストの社長に招聘された日生直輝(ひなせ なおき)が主人公とも言えますしTiNgSのメンバー、中でも青天目春(なばため はる)が主人公とも言えます。

第7話まで観た時点でこのレビューを書いています。本作はいわゆる「アイドルアニメ」の範疇ですが、ストーリーは真正面から「アイドルグループ」というものを捉えたすごく真面目な作りだと思います。

メンバーの能力差によるライブシーンでのパフォーマンスの差をきちんと見せる(メンバーの動きにズレがあったり顔に汗が見えたりする)作画であったり、ストーリー中での歌唱力の差を納得させる歌であったりと、きちんと「ストーリーをアニメーションとして表現できている」と思わせる作品だと感じています。

逆にアニメとして良く出来ているからこそ本作についてはいわゆる2.5次元的な展開は難しいような気がしていて、それで「ライブ公演はやらないかも?」と思う次第です。

新型コロナの影響などによる休止・延期回などもありますが、このクオリティを維持出来たらアイドルアニメとしてはかなり出来の良い作品となるでしょう。

ストーリーのベースは、既に成功している他のアイドルアニメよりは、どちらかというと実存するアイドルグループが売り出しを図ろうとする様に近しい物を感じます。もちろん尺として1クールしか与えられないため直輝にある能力が設定されておりそれが展開を早める要素として働きますが、個々のメンバーが直面する問題はわりと現実的な物だと思います。

また、各メンバーが問題を解決していくにあたって単にメンバー同士でワイのワイのと適当に話し合っていつのまにかどうにかなってしまうアイドルアニメはたくさんありますが、本作は解決に「大人」としてのマネージャーが積極的に関わるという点も他作品との差別化になっているように思います。

終盤どうなっていくのか、期待しています。

2022.10.20追記:
第9話の後に特番2つ、計3話の延期となりましたが無事に最終回を迎え、視聴終了しました。

上記で「ライブ公演はやらないかも?」とありましたが、中野サンプラザでのリアルライブ公演が決定したことが最終話にて告知されました。ただ個人的には、作中のライブシーンの見事さにリアルライブが敵わないと思うので、あまり中の人によるライブ公演にはそそられません。

OPでほのめかされていたTINGSとHY:RAIN、とりわけ春と蓮の関係にも綺麗に決着はついているので1クールアニメできちんとストーリーをまとめたと言えます。

手堅く地下アイドルあるいはトップアイドルという物を語ったという意味でアイドルアニメとして良作だったと思います。ただ、普通のアニメ好きよりは「アイドルも好き」という層によりウケそうな作品でしたね。

キャスティングに関して「杏夏役が残念」みたいな声を聞いた気がします。理解はできますし強く否定もしませんが、私は案外嫌ではありませんでした。

シナリオが変に迷走せず、とても面白かったです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 28

65.6 12 メディアミックスアニメランキング12位
かぎなど KeyミニキャラTVアニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (82)
287人が棚に入れました
Key初のクロスオーバーワールド作品、ミニキャラTVアニメ「かぎなど」
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

世界ふしkey再発見

※ショートものは一律3.5点評価してます

おおむね10年くらい前のアニメ界で一世を風靡したkeyブランドの数々の作品をパロった5分一本勝負。20周年のメディアミックスプロジェクトの一環でとのこと。
知らなきゃ知らないでデフォルメキャラがわちゃわちゃしてるのを楽しむこともできましょうが、往年の名作群に触れている方ならより楽しめる仕様となってます。

元ネタはこちら↓
「Kanon」「AIR」「CLANNAD」「リトルバスターズ!」「Rewrite」「智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜」「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」「Angel Beats!」

私の視聴済み作品は半分くらい。「Kanon」「AIR」「CLANNAD」「Angel Beats!」です。



■おすすめポイント

1.あのネタ再び↑
 名シーンに事欠かない作品群ですので感慨もひとしおとなるかもしれません。
 シーンを彩る曲も思い当たるフシありありでやってることはパロディというギャップも味がある。

2.同窓会
 新陳代謝の激しい声優業界ですので最近お目にかかれないあの人この人に再会できます。 
 {netabare}AIR神尾観鈴役の後任は真田アサミさん。以下記事からの引用。
 Keyは「神尾観鈴について議論を重ねた結果、『AIR』を表現するのに欠かせないキャラクターの一人であることから、キャスト変更の上登場するという決定をいたしました」「後任についてはオーディションを開催し、ゲーム版『AIR』開発スタッフも交えた検討の結果、真田アサミ様に演じていただくことになりました」とキャスティングの経緯を語った。また真田は「オーディションを受けさせていただくことになり、ラジオやアニメでご一緒した時の川上さんを思い出しました。どんな役でも伸び伸びとキャラクターを演じ、現場を明るくまとめていく姿にとても憧れました!」と川上との思い出を振り返り、「私が大切にしたいと感じたものをもう一度しっかり抱え、川上さんが大切に紡いだ観鈴を、しっかりと受け継いでいきます!」と意気込みを話している。

 様々なご意見もありましょうが、こうして再び故川上さんのGREAT WORKSに光をあてる意義はあったと思います。{/netabare}

3.主題歌といえばこの方
 Liaさんありがとう!


■こりゃどうかしら?なポイント

1.あのネタ再び↓
 名シーンほぼ感動的な場面ですのでパロディは諸刃の剣ですね。各個人の思い入れ度合いによる。

2.key作品の一長一短
 突飛なキャラが多いとインパクト強めで覚えてる部分もありますが、一方で突飛なキャラが多いことは物語進行とキャラのアクの強さが喧嘩したりで作品を離れると忘れがちに。一般的な作品より短期記憶で勝負!みたいなところあると思ってます。インパクト重視で賞味期限が早い。
 加えて登場人物が多く、さらに一世を風靡したのは10年以上前です。パロディも元ネタおさえてないと十二分には楽しめないでしょう。


楽しめたというより「そういえばあったな~これ」と懐かしさ喚起の側面が強いです。5分ですし腰据えての鑑賞よりも流す感じでどうぞ!
アフレコ終わって「久しぶりに飲みに行こうよ!」なんてやりとりがあったかもしれませんね。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.11 初稿

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

mimories さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

あまり言いたくないがクソ

 
4話で断念。

5分枠作品。一話あたり実質4分。
こうした人気作のデフォルメスピンオフ作品は幾つか観てきたが、ここまで残念な作品は過去に無かった。これはほとんどのファンに不評を買わないんだろうか…。
面白ければ過去作のファンなどどうでもいいと思ってる自分でも全然面白くない。とにかく何ひとつ全っ然おもしろくない。小学生がチラシの裏に描くレベルでは?

どうせやるなら麻枝准氏にやってほしかった。個人的に氏のギャグは結構ツボるんで。本編よりも(笑)

今回唯一の救いはLiaさんの歌が聴けたことかな。それ以外すべてが嫌いな作品。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Keyの20周年メディアミックスプロジェクト作品

この作品の…というより、この作品の元ネタになっている作品は全て視聴済です。
今回改めてチェックしてみると、視聴済なのはTVアニメ作品で、劇場版のAIR 、CLANNADやクドわふたーは未視聴でした。
こういう企画は、視聴しようと思いながら忘れている作品を思い出させてくれるので、個人的には嬉しい限りです。

この作品は『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ!』『Rewrite』『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』
そして『Angel Beats!』に登場したキャラが一同に介してコメディを繰り広げるクロスオーバー作品です。
つまり「Charlotte」と「神様になった日」以外の全ての作品が対象になっているということ…
これだけの作品の登場人物が一同に介するって凄いことだと思いませんか?


――これは、小さな奇跡の物語。

本来ならば決して出会うことのなかった、違う世界、違う時間に生きる数多の綺羅星たち。
はたしてどんな運命のイタズラか、そんな星々が集うことになった空の名は、『私立かぎなど学園』。

そこで待っていたのは、毎日がお祭りのような、愛と夢と希望がいっぱいの学園生活。
不思議な出会いと交流は、星々に新たな輝きをもたらします。
そして、その輝きの果てにあるものは……?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思うこと…
相当難易度の高い作品だったのではないでしょうか。

まず、元ネタの作品を視聴していないと、何がなんだかさっぱり分からないと思います。
そして例え視聴していたとしても、ブランクで内容やキャラを忘れている場合も然り…

ですが、記憶に強く刻まれているシーンや楽曲のフレーズの一部には激しく反応することができます。
例えば、AIRに登場した国崎往人や神尾観鈴、或いはCLANNADの岡崎朋也や古河渚らの事はどうやっても忘れることなんてできません。
だから、私にとってこの作品は第1話のクライマックスが一番テンションが上がった気がします。

それと、思わず期待しちゃう…というのもあったと思います。
例えば、CLANNADの登場した岡崎朋也の友人である春原陽平には、往年の名台詞がありました。
今回いつ出るのかというワクワク感を感じていたのは、きっと私だけじゃないと思います。

ただ、あまりにも登場人物が多すぎるのと、キャラデザが似通っているので
「あれ、誰だっけ…^^;!?」というキャラがいたのも事実です。

本来なら元ネタの作品を復習してから視聴に臨むのがベストだと分かってはいるのですが、なかなかその時間の捻出が難しいんですよね。
思い返してみると、第1話のクライマックスが導入編だったのかもしれません。

そんなことないか…最終話のラストで流れた楽曲とゆりっぺの一言…
これも次に繋がる布石だったみたいです。

主題歌は、Liaさんの「ちいさなキセキ」

1クール全12話の物語でした。5分枠のショート作品なのでサクッと視聴することができます。
4月からは「シーズン2」の放送と配信が始まるそうです。

公式サイトのTOPページは早くもシーズン2一色です。
中央にゆりっぺ、天使は新キャラでしょうか、渚、あゆ、観鈴、そして篝も絶妙なポジションをキープしているのではないでしょうか。
元ネタをどこまで思い出せるかは記憶との勝負になりますが、シーズン2を楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

66.3 13 メディアミックスアニメランキング13位
SELECTION PROJECT(セレプロ)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (132)
278人が棚に入れました
ずっとずっと憧れたあの場所へ毎年夏に開催される、アイドルを目指す少女たちにとっての最大の登竜門「SELECTION PROJECT」それはアイドルを目指して努力する全ての少女にとっての憧れの舞台。そして、伝説のアイドル「天沢 灯」が生まれた場所。美山鈴音もそんな夢のステージに憧れたひとり。幼い頃から病弱だった彼女は、病室のベッドの中で何度も灯の歌を聴いた。たくさんの笑顔と勇気をくれた彼女の歌声。誰かの支えになれるような、誰かを笑顔にできるような、誰かに幸せを届けられるような……「灯ちゃんみたいなアイドルになりたい」中学校最後の夏、鈴音は夢を叶えるために、第7回「SELECTION PROJECT」への挑戦を決める。SELECTIONに挑む少女たちは、誰にも負けない強い気持ち、積み重ねた努力、人並外れた魅力を持っている子ばかり。それでも、何千人の候補者のなかから選ばれるスターはたったの数名。いま、夢を叶えるために、少女たちの熱く過酷な戦いがはじまる――。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アイドルは趣味の範囲外

オリジナルアニメ


 「ステージの上だけ輝いたらいいと思ったら大間違いよ」

と叱咤激励されながらステージに立つまでのオーディションに臨む少女たちを描いた動画工房さんのオリジナルアニメ。
アイドリー○○とかアイドリッシュ○○みたいな系譜なんだと思います。
世代的には『ASAYAN』を思い出しますが最近だと『Nizi Project』みたいなもんでしょうか。デビューまで密着するリアリティショーなノリは悪くありません。キャラデザインも動画も悪くありません。
ご都合なストーリーに目を瞑れば楽しめるでしょうが当方6話で撤退します。
…レビュー終了



それなのにわざわざこうして書いてるのは、作品の良し悪しよりもアイドルアニメにイマイチ乗り切れない理由が見えてきたので整理がてらに残したいから。基本自分語りで以下

■ここがダメだよアイドルアニメ

(1)前提なり背景

アニメを観るようになって、せっかくだからヲタさんが好きそうなものを経験してみよう!と好奇心で走り抜けた初期フェイズ。
リアタイではないものの『ラブライブ』『バンドリ』は楽しめました。これでエンジンがかかって沼にハマるわけでもなく前者はサンシャインで卒業、後者は3期までは見届けました。賞味期限が切れたことを実感してます。


(2)そんでもって結論

もちろんステージで輝くことが彼女らの活動目的全てではないとお断りしての話ではありますが

 {netabare}成果物に魅力がない{/netabare}

ステージパフォーマンスや楽曲そのものに魅力を感じるからこそバックストーリーに興味がわくものという意味合いで自身納得しました。
アニソンはストーリーやキャラに寄り添って初めて輝きます。神曲と言われるものでも未視聴作品の楽曲に心震えることはほんとに稀。アニメに限らずドラマ主題歌/CMタイアップなんかも同じ向きありますね。昨今は地上波が退潮気味だったりでタイアップものでのヒットが減った分、画と音のシンクロを手軽に楽しめるアニメは貴重です。
本題に戻りましてそれでもさすがに主題歌は力入れててもキャラに歌わせる挿入歌は残念ながらほぼ印象に残りません。ライブ映えとか狙ってるのか良くも悪くも単調なリズムと音の運びだったりしますがまだギリセーフで、詞に目を移すと壊滅的なことがわかります。コール&レスポンスに特化したいのかもしれません。
そんな曲を頑張って唄う少女(少年)たちの構図。素敵な歌い手には素敵な曲を望むところであります。

そして実際に素敵な歌い手さんかどうか。中の人=歌う人であります。ダメさでいえば曲よりもこちらが決定的かもしれません。声優さんはあくまで声のプロであって歌はちょっとと思ってます。技術でそこそこできちゃうんですよ。カラオケ上手い人止まりで“歌”に昇華できてる方がどれだけいるのかしら。
それに特徴的な“声”が排除される構造にもなってます。リアルでのライブ想定なので最低限のビジュアルが求められることになり選択肢が限られてくるのです。特徴あるからといって野沢○子御大に声がかかることはもちろんありません。いわゆるアニメ声に抵抗有る無しも関係ありましょうがそもそも画一的で面白みがないのだと思います。たぶん中の人が一人二人変わっても気づかないです。

あくまで私見です。楽曲に力があり歌い手の実力があると見ることができれば、その裏のストーリーも

 もっと知りたい!

と思えるのだということです。なおパフォーマンスの一翼部分“画”はやる気と予算で制御可能。
“作画”と“曲”と“歌”の3点セットの掛け算はとてつもない魅力となってリターンすることはあります。だがしかし“曲”“歌”どちらかがマイナスを叩き出せば演算結果もマイナスになっちゃう感じ。
※どっちもマイナスだとプラスに転じるかもww


 {netabare}「ステージの上でまず輝いてから!話はそれからだ」{/netabare}

と遠吠えしたところでこれはこれでビジネスモデルが確立しちゃってます。ニーズを掘り起こしてペイさせたことは素直に称賛するに値しますよ。
本作はオーディションものでした。よって“成果物”の発表は最終盤になることでしょう。キャストに新人さんも多いので頑張ってほしいです。



視聴時期:2021年10月~12月 地上波リアタイ

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2021.11.20 初稿

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

mimories さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

エサの質が悪そうですが、何か釣れてますか?

 
(復帰→全話視聴後)

観終わって…4話視聴後と感想が変わらない。やっぱ観なくてもよかった(笑)

1クール観てもキャラが覚えられない。好きになる要素がない。バチバチかと思ったらそうでもないし、噛ませ犬みたいな発言したりモブ化するキャラたち…。
生温かい目で「こんなんでいいの?」と言う他にない。

__________

(4話視聴後→断念)

普段こういう作品は観てなかったので、いい機会だと思って観始めたが…いったい何を観てるんだ自分は?としか思えなかった。

作画はちゃんとしてると思うが、シナリオは眠気を催すレベルだしキャラが薄すぎて感情移入もできず。こういうのはキャラを応援する気持ちが持ててこそだろうから、彼女らに全く魅力を感じない自分には退屈。どうしようもなく合わなかった。

ほんと誰にも薦める気が起きず、むしろどんな人が楽しんでるのかに興味がある作品。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ハロプロのオーディション合宿を連想しますね。

第4話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

あにこれのあらすじにもある通り、作品タイトルになっている「SELECTION PROJECT」は作中でのアイドルオーディションの呼称でもあります。

マニアックというか、視聴者を選びそうなアニメですね。アイドルを扱うアニメはわりとたくさん作られていると思うのですが、オーディションをメインに据えた作品ってあんまりない気がします。

日本全国を9ブロックに分けての地区予選を行った後、さらにオーディション合宿を行って合格者を選抜するそうです。そして地区予選や合宿の様子はテレビ番組として放送宇されたり、今風にネットでライブ配信されたりする設定になっています。

で、ライブ配信はさておきオーディション密着ドキュメンタリー番組が放送されるという作中設定に既視感を覚えたんですが、そういえばかのモーニング娘。は結成以来、何度も追加メンバーオーディションを行ってそこでの最終審査がオーディション合宿だったというのを思い出しました。

最近の事情は良く知らないのですが、2000年前後のテレビ東京系列では、当時のオーディション合宿のドキュメンタリー番組が放送されていたと記憶しています。

そういった番組の放送当時、合宿中に課題が出されたり候補生同士が衝突したりといった様子をテレビで観ていたわけなんですが、このアニメの作りはその頃のテレビの様子と重ねるとそこそこのリアリティがあって、個人的には結構楽しくこのアニメを観ることができています。

「SELECTION PROJECT」は最終的な合格者数が決められていない設定みたいなんですが、その辺りもハロプロのオーディション合宿と重なりますね。

このアニメはそういうライブ感的な物に馴染みがある/楽しめる方向きの作品だと思います。そういう意味では結果が茶番だったとしても自分は満足できる気がするので、たぶん最終回まで視聴すると思います。

==
2022.2.21追記:
最終回を観終わってからだいぶん経ってしまいましたが、更新します。

特に最後の2話が「ええっ!」っていうツッコミどころ満載な本作でしたが、作中世界のセレプロ番組視聴者はあの番組進行は演出としか思わないんだろうなと考えると、病院のシーンなどシリアスだったはずなのにちょっと笑ってしまいますよね。

実はなんだかんだいって、OP主題歌「Glorious Days」はけっこう好きな楽曲でした。アニメーション的には最終話で披露されたダンスショットバージョンよりも、実はOPの方が好きだったりします。

特にサビ入り前の9人が横一線に並んでいてザザザザ……って感じで画面向かって左からポーズを取っていくシーンが好きですね。あそこはさすがの動画工房クオリティ(笑)。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

69.1 14 メディアミックスアニメランキング14位
D4DJ First Mix(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (103)
270人が棚に入れました
あの光景を、私たちは忘れない。「ハッピーアラウンド!」が口癖の愛本りんく。日本に帰国した彼女は、DJ活動が盛んな陽葉学園に転校する。そこで目にしたDJライブに感動し、明石真秀・大鳴門むに・渡月 麗を次々と巻き込んで、ついにはDJユニットを結成することに。Peaky P-keyやPhoton Maidenなど、学内のDJユニットとも交流しながら、りんくたちは大きなステージへと駆け上がっていく……!

声優・キャラクター
西尾夕香、各務華梨、三村遙佳、志崎樺音、愛美、高木美佑、小泉萌香、倉知玲鳳、紡木吏佐、前島亜美、岩田陽葵、佐藤日向、水樹奈々、Raychell、古谷徹

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

莫大な金を掛けた結果

ブシロードが"BanG Dream!"シリーズに続けて手掛ける大型ミディアミックスプロジェクト"D4DJ"のアニメ。
木谷会長が「自らの生涯最大スコアを狙う」と豪語するほどの力の入れ方で、アニメ放送前およびスマホゲームリリース前から宣伝に圧倒的費用をかけ、まさにブシロードの社運を賭けるコンテンツの様相を示した。
ところがいざアニメ&ゲームが始まって見ると、これがなかなかの空気っぷりで、まずゲーム(D4DJ Groovy Mix=グルミク)の方は先行してリリースされたSEGAの"プロジェクトセカイ"に大きく差を付けられてしまった。今回はアニメのレビューであり、ゲームの詳細な話題は避けるが。

さて、アニメ"D4DJ First Mix"の感想に移ると、第一にアニメーションとしての評価は「大変良い」である。
なぜかネット界隈でほとんど話題にならないのが不思議なくらい映像クオリティが高く、アニメーション制作会社サンジゲンの3DCG技術を改めて証明した形。
サンジゲンさんと言えば、"BanG Dream!"の2期~3期を手掛けたことが記憶に新しく、CGと美少女アニメを絶妙に融合させた有能会社という認識。
昨年制作した"新サクラ大戦"の3DCGアニメーションは微妙だったので、やや過大評価だったかなとも思ったが、そこはやはり掛ける製作費が重要だった様子で、本作はブシロードマネーによってCGキャラの力の入れ具合が半端ではない。
CGなのにキャラがヌルヌル動くのは当然のこと、表情や髪の毛が作画以上に細かく躍動していた。
バンドリもキャラの動きにかけては既存CGアニメのトップクラスと言える仕上がりだったが、表情はややCG特有のロボットっぽさが残っていた気がするので、D4DJのキャラモデリングはバンドリ以上の完成度だったであろう。
特にライブシーンは筆舌に尽くしがたいほど圧巻で、CG自体への悪印象を持たない限り既存アニメのライブシーンにおける最高峰に位置付けるべき作品と言っても過言ではない。

ストーリーはあえて冒険せず王道をゆく。
"Happy Around!"というユニットの4人を主役とし、メンバーの結成~学園祭大会まで無難なシナリオを貫いた。
ありがちな主人公の闇落ち(ラブライブ、アイマス、バンドリ他)を回避したのは英断だったと思われる。若干メンヘラの気質がある描写があった"むにちゃん"というキャラがいたものの、なんだかんだ深いトラブルにならずにいつの間にか解決する流れに違和感があったけど…w
とりあえず良かったことは、底抜けの明るさを持つりんくが主人公として終始魅力的なキャラに描けていたこと。
表情豊かで時に破天荒な行動をとるけど、友達に迷惑をかけたらちゃんと謝れる子だったのが好印象。
騒がしいキャラ特有のウザさみたいなものが皆無だったのは、これまでの美少女アニメの主人公たちを分析したのか知らないが、よく練られた主人公だったと思う。
努力家だけど落ち込みやすい真秀ちゃん、ワガママだけど可愛いむにちゃん、真面目だけど天然な麗ちゃん、他のメンバーもそれぞれキャラが立って素晴らしい。
当初ハピアラは他のユニットに比べてインパクトが格落ちすると思われていたが、アニメの主役ユニットにするならやはりハピアラしかいない結論に落ち着いた。

D4DJには6つのDJユニットが存在するが、今回のアニメでは同じ高校に通う3ユニットに絞られた。
"Peaky P-key"は格上の先輩ユニットとして、作中でも実力を如何なく発揮。
バンドリのロゼリアに近いポジションであったが、メインボーカル響子の声優がバンドリの主人公ポピパの香澄を演じた愛実さんというのが感慨深い。
ピキピキの曲はElements Gardenが提供しているので、楽曲レベルも安定してカッコよく、愛実さんの歌い方も「バンドリの香澄」になる前のアニソン歌手だったころの歌い方みたいで良かった。
意外だったのはプロユニットの"Photon Maiden"も、アニメ内でしっかりとした役割を与えられたこと。
フォトメも一応メインビジュアルには載っていたけど、ハピアラが主役になる以上、チョイ役に留められると思ったが。
ゲームやCD楽曲を通じて一応自分の推しユニットに見做していたので、アニメでも活躍してくれたのは嬉しい誤算だった。

以上、高品質な3Dアニメーション、無難なシナリオ、魅力的な主人公とキャラたち…大変満足なアニメだったというレビューを書いた。
ただ、色々と余計なことをしてくれたブシロードには苦言を申したい。
制作会社がこれだけ死力を尽くしてアニメを作ってくれたのに全然アニメが話題にならなかったのは、やはりオンエアを他アニメの3週遅れにしたことなどで、普通のアニメファンからそっぽを向かれてしまったことが要因なのではないか。
「3週遅れ作戦でバンドリシリーズは功を奏した」と木谷会長は自信満々に語るが、バンドリ1期が話題になったのは酷い作画崩壊や"きらきら星事件"がネタになったからであり、そもそもポジティブな理由ではない。
バンドリ2期~3期に関しては、既にガルパで固定ファンが付いていたので、3週遅れは別に利点とはなっていなかったし、むしろ新規ファン獲得の弊害だった。ましてや話題作目白押しの激戦だったD4DJのクールで3週遅れなど正気の沙汰とは思えず。
また、東京MXの放送で3~4話くらいまで視聴者のツイートを画面下部に流し続けた企画も大いに不評を買った。
下手に目に入る分、選挙速報のL字よりもタチの悪いゴミ企画。
ちなみに画像キャプチャ系まとめサイトが何処もD4DJを取り上げなかったのは、ツイート垂れ流し企画が原因だと思った。著作権侵害を防止する効果はあった一方、話題性はなくなったが、得意の「流行ってる感」を打ち出すことを一番大事にしてるブシロードはどう受け取ったんだろうか。

話が脱線したのでレビューを締めると、アニメ自体は素晴らしかったので是非2期(Second Mix?)も希望したい。Merm4id、燐舞曲、LyricalLilyの活躍も楽しみなので。
ただ、巨額のブシロマネー投資したにもかかわらず、この空気っぷりはやはり残念であった。
現状バンドリと共倒れになってることも含め、やっぱりD4DJはプロジェクトとしては失敗だったんじゃないかと。
原因はアニメ制作会社や声優さんではなく完全にブシロード(木谷)側にある。
かつてのネットで散々罵倒されたけど持ち直したバンドリシリーズのように、D4DJも簡単に損切りせず復権してくれることを望んでいる。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本来出会わないものを、繋いで、新たな価値を生み出すのが、DJなのかもしれない。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
バンドリのDJ版ですね。ただ、個人的には本作の方が好きでした。とにかく明るく楽しくワチャワチャした作品になっています。

なんとなくこれ、タイトルで損している気がします。何のアニメか分からず、最初、「あにこれの初期設定IDか?」と思っちゃいましたもん(笑) 別に、「DJパーティー」とかで良かったのでは?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
曲と曲を繋ぐ。曲と映像を繋ぐ。曲とダンスを繋ぐ。

そして、曲と人を繋ぐ。人と人を繋ぐ。

格好よく言えば、DJとはそういう仕事なのだなということを感じさせてくれる作品でした。

本作は、DJの技術や、ライブに関わる要素などをマニアックになりすぎない程よい塩梅で紹介してくれます。実に初心者に優しい仕様。

また、それぞれに異なる特徴(技術)を持つ少女達が出会っていくなかで、次第に大きなグルーヴ感が生み出されていくという、王道かつDJアニメらしい構成。映像も、バンドリの経験を生かしていているのか、予算かけてるからなのか、安定しています。

正直、期待していた数倍は面白かったです。これぞ、ダークホースって感じ。

ただ、本作の最大の問題点は、「DJアニメなのに、あんまりDJしてない」というところかな(苦笑) 彼女らはもはや、「DJもいるアイドルグループ」だよね(笑) 本当は、既存の曲を上手く繋いだりアレンジして、映像や演出をつけて客を盛り上げいくだけの方がDJアニメらしいんでしょうが、既存の曲使いまくれば金かかるし、オリジナル曲出さないと金稼げないし。まあ、ブシロードだからな(笑)

と、ここまで書いておいてなんですが、私はDJにあまり良い印象はもっていないので(この辺は余談に)、ぶっちゃけ、DJ要素とかどうでも良かったのです(笑)

さて、アニメとしての本作の良さは、圧倒的にキャラの良さとキャラ配置のバランスの良さかな。全体としてはリンクの明るさと前向きさが作品の方向性を決め、ムニがトラブルを起こし、レイの天然で癒され、マホのツッコミがうまくまとめる。私は特に、ムニとレイがお気に入りでしたね。ナイスちぐはぐコンビでした!
{/netabare}

【余談~DJという存在について思ってたこと~】
{netabare}
クラブとか、付き合いで2回行っただけだけど(笑)、DJって、「なんとなく、いけ好かない」という感覚がずっとありました。

多分それは、「人のふんどしで相撲取ってる感」だと思うんですよね。映画評論家だとか、コメンテイターとかも同様。

DJって、「なんか良い感じの曲を繋げて、キュッキュキュッキュやって盛り上げるのが仕事」だけど、「盛り上げてるのは、その良い感じの曲を作ったり歌ったりしている人じゃね? お前の手柄じゃなくね?」(なのになんでお前がモテるんじゃい!)

と。この(ちょい意味はズレるけど)「漁夫の利」感がどうにも気にくわなくて。

多分これ、DJ KOO(TRF)さんやDJケミカル(ファンモン)さんの影響も大きいと思うんですよね。だって、歌番組で見る彼ら、素人からすれば何にもやってないですもんw(本当は裏ではかなりたくさんの仕事しているらしいですが、素人には分かりにくい)。

あと、クラブDJとラジオDJ、ターンテーブリストなど、素人には違いが分かりにくいってことも大きいと思います。

個人的には、ラジオDJはトーク力が必要だから、「ちゃんと自分の実力で稼いでいる」感じがして好感がもててました。ターンテーブリストは、DJ松永(Creepy Nuts)さんが関ジャムに出た時の細かな解説を聞いて、「これはギタリストやボーカリストと同じ、職人だな~」と思いました。尊敬ですね。

だから、私がいけ好かないのは、「クラブDJ」限定になりますね。まあ、あちらさんもアニヲタなんていけ好かないでしょうけど(偏見)w

とはいえ、よく知りもしないで一方的に嫌うのもなんなので、多少調べてみると、

①客層や時間帯等に合わせた選曲のセンス。
②場の雰囲気を読み、合わせる能力。
③曲を滑らかに繋ぐ技術。

が特に必要だそうで。①や②は、圧倒的な音楽知識が必要でしょうし、②にはコミュニケーション能力、③には単純な技術。

てかこれ、ほぼ「ソムリエ」と同じ仕事してるんですね。たくさんワイン飲んで、味覚えて、料理との組み合わせを重視しながらも、お客様の好みに寄り添う。③は、デキャンタージュの技術かな?

こうやってちゃんと考えていくと、「人のふんどしで相撲とる」とまでは、言わなくてもよいと思わなくてもないとも言いきれないような気もしてきました(笑)

ただ、本作の彼女らは、圧倒的に「クリエイター」ですよね。だから「人のふんどしで相撲取ってる感」はなく、好感がもてました。逆に、世の中のDJがここまでクリエイトしているかは、知らないけれど(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
懐かしい(笑) DJ導入編。

2話目 ☆3
リミックスするのは、DJとは違うスキルが必要な気もする。ライブは結構良かったのでは?

3話目 ☆4
映像表現も加わるか。あれ? この作品、面白いぞ?

4話目 ☆3
ここで、作曲家。もはや、DJのレベルを超えているのでは?

5話目 ☆4
良い友情だ。パラパラに、あのゲームの伏線が生きるか。キャラソン、お金の匂いがするな~(笑)

6話目 ☆4
バカなのね(笑) レイ大暴れ(笑) 遊び過ぎ(笑)

7話目 ☆3
Jkの腹筋サイト、、、メニアーック(笑) ピキピキの話。ハピアラとの違いが分かりやすい。この飛び入り参加は、アンチも増えそうだけど(笑)

8話目 ☆3
引き抜き未遂。まあ、そんなところだよな。マウントとれそうなステージでだけ強気(笑)

9話目 ☆3
年度末に学園祭。受験大丈夫か?(笑) 普通に考えれば、1位と8位が1回戦だよな。フォトンメイデン。負けてる感ね。レイ、歌は上手いな、セリフは棒だけど(笑)

10話目 ☆3
さらにキャラを深めるか。

11話目 ☆2
せっかく真面目にやってきたのに、ここでふざけちゃったか~という感じ。

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

ブラッキー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ライブシーンは素晴らしい

ブシロードのメディアミックス作品ですね。大体は音楽や劇といった方のクオリティを重視しているため、声優の質が低くなる傾向にある。この作品もその煽りを受けており、主人公陣営の演技力がかなり低い。ピアノの子などただでさえよくない声質に加えて演技力のなさが足を引っ張っており正直聞いていてきつい。VJ?の子は声質はそれなりにいいものの演技力のなさでよくん?となる。
作画はcgなのが演出と死ぬほどあっていない。戦闘シーンのような動きを見せるシーンがないのになぜcgにしたのだろうか?止めが全くないため異質な気持ち悪さというものを感じるし、感情の変化も魅力を感じない。素直に手書きにするべきだったのでは?
また、テンポがおかしい。変なところで変に引き延ばす。尺稼ぎか?ギャグシーンで引き延ばされるとくすっといきたいのにいけないので困る。
話はDJ活動を舞台にした王道ストーリーであり、それなりにいいと思う。間間にDJ活動の解説が出てくるのは非常にいい。DJのシーンは音楽のクオリティを重視していることもあって見応えのあるシーンとなっている。私がどうにか切らずに見ていられる要因だ。
とはいえ、他のところで大きく足を引っ張っているのは擁護しようもない事実であるのでもしかすると切ってしまうかもしれないとは思った。

追記 まあ案の定気が付いたら切ってました。声優さん達ですが声質がやばい人はバンドリだと幾分か声質はましだったのでなぜあんな演技にしたのだろうと疑問がぬぐえませんね。まあ、CMのを見ると全体的に声がきつい人が多かったりするので彼女が特別悪いとも言い切れないのが非常に悩みどころなのですが。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

62.2 15 メディアミックスアニメランキング15位
プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (132)
263人が棚に入れました
日光市に本拠を置くアイスホッケーチーム、ドリームモンキーズ。そのドリームモンキーズが開催する体験教室の門を叩いたのは、地元に住む中学生、愛佳と彼女に強引誘われた妹の彩佳、幼馴染みの薫子と真美。同じ参加者には梨子と尚美の姿もあった。練習後、皆、すっかりアイスホッケーに魅せられてしまい。「来週も参加しようよ」と言うまでになっていた。やがて監督の羊子から誘われて、愛佳、彩佳、薫子、そして梨子と尚美はドリームモンキーズに正式に所属することになる。そんな中、強豪チーム釧路スノウホワイトに所属していた有名選手、優がチームを辞めるだけでなくアイスホッケーさえも辞める決意を固め祖母の住む日光へとやってくる。「もう二度とリンクに立つことはない」そう思っていた優を再びリンクに引き戻したのは、羊子と愛佳達だった。こうして優を迎えた愛佳達ドリームモンキーズ新人チーム。練習試合、合宿などを経て、皆、それぞれ成長していき、またチームも一丸となっていく。「心の絆でパックをつなげっ!」を合言葉に、大会に臨む愛佳達ドリームモンキーズ。果たして、その結果は!?これは少女達の、汗と涙の成長物語なのである。

声優・キャラクター
増田里紅、本郷里実、相良茉優、北守さいか、汐入あすか、森山由梨佳、青山吉能

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

日光アイスバックスの本気が見える(でも日本アイスホッケー界自体は斜陽…)

第2話まで観終わった時点でこのレビューを書いています。

「プラオレ!」はゲームも同時展開するメディアミックスプロジェクトのようで、本作アニメの他はスマホゲームの開発が予定されているようです。

ざっくり言うと、(中には幼少時の経験者もいるようですが)アイススケートは人並みに滑れたけど特にアイスホッケー経験がなかった女の子たちが、アイスホッケーの「日光ドリームモンキーズ」に入って活躍する話なんですかね。

日光ドリームモンキーズのモデルは実在する「H.C.栃木日光アイスバックス」のようで、本作ではアイスホッケー考証としてクレジットされています。作中で練習しているアイスアリーナも、アイスバックスのホームスタジアムである日光霧降アイスアリーナがモデルとなっているようですね。

ゲーム設定の都合なのか、試合に勝つとビクトリーダンスと称して歌って踊るパフォーマンスをするらしいのは、ウマ娘のウイニングライブとかと似たようなシステムですね。とりあえず第1話冒頭であっけに取られましたけど、練習のメニューとかは特におかしな点はなく、以降は無難に普通のスポーツ系のアニメになりそうなのでとりあえず視聴は継続しています。

下記の余談で書いたような状況で彼女たちが実戦機会があるとしたら、誰とどんな試合をするのかはちょっと興味があります。

以下、アニメ本編に直接関係ない余談が長く続きます。

== [余談ここから] ==
野球にはかなり古くから「プロ野球」が発展していましたが、それとは別に昔の日本にはいわゆる「実業団リーグ」と呼ばれる社会人のスポーツリーグがあって、主に高度成長期だった1960~70年代くらいの頃は多くのスポーツが隆盛を迎えていました。

リーグを構成している実業団チームというのは、スポーツ選手を従業員として抱え、営業部などへの社員としての配属とは別に終業後や休日なども含めてスポーツ活動をするといった形態で運営されていました。

そんな中でもサッカーはJリーグでプロリーグとして順調に、またそこまで順調ではなくてもバレーボール、バスケットボール、アメフト、ラグビーなどはプロ契約選手を抱えたり企業とは独立のクラブチームが作られたりして、「実業団リーグ」から次々と脱皮していきました。

しかしそんな中にあって、アイスホッケーは実業団リーグはありながらもテレビ中継されたりもほとんどなく、実業団チームも解散してクラブチームに転換などが図られつつもどんどんチームは脱落していきました。

ついにはアイスホッケー競技のトップリーグは日本単独ではなく隣国の韓国や中国を巻き込んだ「アジアリーグ」として開催するような状況になってしまっています。

アイスバックスは、かつて実業団の名門だった古川電工がチームを手放すことになった際、その選手の受け入れ先として日本で真っ先に結成されたクラブチームです。
== [余談ここまで] ==

レビュー自体はこのまま放置かもしれませんが、気になることがあったら追記があるかもしれません。

2022.2.2追記:
思った以上にアイスホッケーしていました。先輩もいるはずなのに失点シーンも得点シーンも主人公たちのセットがプレーしている画面しか映らないのは、まあアニメだからね…(笑)。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 28
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

your go your way

オリジナルアニメ DMM元締めでcygamesも絡んでる模様


水は水のままで 油は油のままで
ケミストリーは生じる気配がないため途中離脱してます。ところがですよ。。。

・OPなど楽曲はノリがよく中毒性があります
・本丸(アイスホッケー)はそれなりに良く動いてます
・女の子たち頑張ってる上びっくり展開もあります
・ソシャゲもCM見てる限り悪くなさそう

日光を舞台にしたアイスホッケー頑張る女の子たちのお話。日光でアイスホッケーというとしばらく前にセルジオ越後さんががっつり関わってたアイスバックスが有名ですが、このアニメも全面協力してるみたいです。企業努力されてますね。そんなリアルでの企業努力同様になんとかしてアイスホッケーを盛り上げたいと行動を起こす情熱家の女コーチが裏主人公。ある意味誰よりも青春してます。
…とそれなりに楽しめそうではあるんですけどいかんせんその女コーチ?監督?松下羊子(CV小松未可子)女史が取り入れた“ビクトリーダンス”が物語にかちっとハマりません。そのうち主従が逆転するかもしれませんがそれだとなぜアイスホッケー?との疑問も生じましょう。

百歩譲ってフィギュアのエキシビジョンっぽいと言えなくもないですがスケートリンク使ってるだけで別競技だし、リンクの上で歌って踊ったところでスケート靴履いたパフォーマンスでもないためいよいよもってなんで踊るか意味不明なのでした。
何をやりたいのか視点が定まらないのとそれなりに良さげな素材が有機的に絡んでこないことを理由に、{netabare}ついに6話でベールを脱いだモンキーズメンバーによるビクトリーダンスを見届けたことをもって、{/netabare}撤退します。



※閑話休題

■わけわからん組み合わせといえば?

{netabare}『ウマ娘』が良い例。あれはよく考えられていて、通常の競馬でもウィニングランみたいなお披露目的なものがあるためそれがライブに置き換わったのね、と納得させることが可能なんです。{/netabare}


■撤退の第6話

{netabare}特殊EDのビクトリーダンス。アイスホッケー止めるだの私にかまわないで…な北海道からやってきた黒髪ロングの娘さん。彼女のソロから始まる曲だったんだけど、「私はやらない」と直前まで嫌がってた娘を持ってくるんだからもっと彼女を活かすいいフリ方あったのに勿体ない。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 地上波リアタイ

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2021.11.20 初稿

投稿 : 2024/04/20
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

君は、アイスホッケーをしている女子高生と、女子高生がしているアイスホッケーの、どちらが見たい?

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
アイスホッケーアニメ。ただ、ガチのスポ根というわけではなく、かわいい女子中学生、女子高生がキャッハうふふしながら、友情を深めていく、導入系のアニメ。

また、スマホゲームの販促であり、キャラを深めていくのがメインになっています。

個人的に、スポーツアニメで途中切りって珍しいんですが、本作、スポーツアニメか微妙なラインですしね。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(7話目まで)】
{netabare}
さて、この手のアニメでよく書いていることなんですが、

「俺が観たいのはアイスホッケーをしている女子高生じゃない! 女子高生がやっているアイスホッケーなんだ!」

ですね。

序盤の3話はそれでも、アイスホッケーをやろう、魅せようという感じはしました。

ただ、6話目のビクトリーダンス、7話目のビーチバレー、絶対にアイスホッケーより気合い入れてますよね? それじゃあ、ウマ娘にはなれないな~。

アイスホッケー、やったことはないけど、雪国なんで、ちょいちょい観る機会はありました。本当にキツそうな競技。女子はフィジカルコンタクトないはずですが、スタミナという点においては、各スポーツでもトップレベルのキツさではないでしょうか。そこから、「セット」という、アイスホッケーならではの戦術があるんだろうけど、そういう部分の競技としての醍醐味を魅せて欲しいんだよね、スポーツアニメには。

結局、ゲームを売りたいためのアニメ、以上の情熱は感じなかったかな。残念。

唯一誉めるとすれば、「音」かな。氷を削ったりパックを叩いたりする音には、リアリティを感じました。

8話目から試合始まるっぽいのですが、まあ、なんとなく先は見えるというか、ここから大化けはしなそうなんで、この辺で離脱ですかね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
鬼怒川、、、日光もアイスホッケー強いもんね。後は、釧路、苫小牧、札幌、八戸、仙台とか? 岩手はまあ、あるにはあるけど、全国レベルではまだまだかな。なんだ、ガチのアイスホッケーアニメじゃないのか。声優陣は棒が多いけど、たまにある新人のセット売り? まあ、私は意地悪じゃないので、「アイスホッケーのスティックに合わせて、棒なんだね! 座布団1枚!」とかは、言いませんけど(笑)

2話目 ☆3
確かに、収入の面ではまだまだ厳しい競技ではあるよな。日本人は、顔見えない競技って、ファンになりにくいらしいし。

3話目 ☆3
転校と試合。試合、もっと面白く、詳しくならないかな。

4話目 ☆2
スーパー転入生。まあ、基本だよな。全員待ってゴール。あんまり好きじゃない。

5話目 ☆2
な、な、なんて普通の話なんだ(苦笑)

6話目 ☆2
ビクトリーダンス、アイスホッケーより気合い入ってるじゃん(苦笑)

7話目 ☆2
サービス(苦笑)

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

63.2 16 メディアミックスアニメランキング16位
擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (98)
260人が棚に入れました
時は、明治64年。舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。国家は、独自のエネルギー源、"龍脈"を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。しかし、そんな華やかな都市の裏で、革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。

声優・キャラクター
三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ストーリーで持っていく感じ(キャラデザは最近のはやりのそれではありません)

== [下記は第3話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

とりあえずここまでの3話では毎話誰かしら死んでますね。流血場面もけっこうあるので、その意味ではバイオレンス作品です。

舞台となる時代とかまったく違うんですけど、キャラクターデザインとか世界観とかはちょっと「バジリスク」シリーズを彷彿とさせるものがあります。キャラデザは個人的な好みからは離れているので当初視聴意欲は低めだったのですが、別に作画がダメということもなくストーリーもけっこう面白く感じたので観続けている状況です。

バジリスクは「忍術」の名の下に「そんなハズあるかい!」と突っ込みどころ多数な様々な技や謎のオーバーテクノロジーが披露されていましたが、本作では「龍脈」と「青い血」がそれを担っている感じです。明治維新を迎えずに徳川慶喜の治世が続いているらしいですが、そこは概ねの時代感覚の目安ぐらいに思ってあまり真面目に考えない方が良いかもしれないです。

とりあえず徳川慶喜の世をひっくり返そうとする反体制派組織「クチナワ」があって、逆に体制維持のために暗躍する「鵺」という秘密組織があります。主人公の雪村咲羽(ゆきむら さわ)は「青い血の一族」の者で、ある目的を果たすために「鵺」に所属して処刑人として働いているといった感じのお話です。

話の柱は「青い血の一族」に関する謎と、徳川幕府の行く末といったところでしょうか。またストーリーのあちらこちらで「敵討ち」的な構図もできています。そんなわけで、今後の話も楽しみになってきました。
== [第3話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.26追記:
最終話まで視聴終了してましたが、更新が遅れていました。地味な話だったなあ。私はわりと好きですけど、人気はたぶん出ません。

終盤で出てきた竹道凛子さんが一番ヤバい人でした。
History repeats itself.(歴史は繰り返す)

余談その1:
雪村咲羽(ゆきむら さわ)
月城真琴(つきしろ まこと)
花風エレーナ(はなかぜ えれーな)

鵺(ぬえ)の処刑人の三人で雪月花。きっとみんな本名じゃないんでしょうね。

余談その2:
密かにブシロード関連情報会社所属の声優が多くキャスティングされていて、主題歌はRAS(RAISE A SUILEN)が歌っていました。

とはいえ、WEISS SCHWARTZ「擾乱ブースターパック」とかが出ることはたぶんありません(笑)。いや、絶対にない!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

悲しみに満ちた世界

全12話

徳川家が政権を握っている明治時代、青い血に不思議な能力をもつ一族の生き残りである主人公の雪村 咲羽(ゆきむら さわ)は、徳川政権の反体制派を処刑する組織の一員として一族の仇であるある人物を探し続けているお話です。

お話もですが、作画も暗く重いですね。

序盤で目的は果たせますが、ここからが長かったです。

お話は二転三転して、どのように終わるのか見当がつきませんでした。

最後まで観て悲しさや切なさが残った作品でしたね。
{netabare}
咲羽は何となく最後は亡くなるのだろうと思いましたが、まさかというか定番というか後ろから刺されて亡くなるということでした。

Cパートで大きくなった浅陽とエレーナの娘が一緒にいましたが、咲羽たちの意思を受け継いだのでしょうね。
{/netabare}
OP・EDともにRAISE A SUILENさんが歌っています。

最後に、咲羽役は三森すずこさん、インタビューで「魂を削って演じています」と言われているように迫真の演技でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ…

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
みもりん、Raychell、そして『BanG Dream!』の「Poppin' Party」のメンバーとしてキーボードを担当している市ヶ谷有咲を演じている伊藤彩沙さんが出演されていると知り視聴を決めた作品です。

伊藤彩沙さんのプロフィールを見ると、2013年に放送された「ふたりはミルキィホームズ」の主人公・明神川アリス役で声優デビューされたと記載されていました。
もう8年も前になるんですね…懐かしさを感じます。
そして少しビックリしたのが、明神川アリスと一緒に「ミルキィホームズ フェザーズ」を結成したもう一人の主人公常盤 カズミのCVがあいみんだったこと…

今でこそ二人とも「Poppin' Party」のメンバーとしてブレイクしていますが、お二人の接点がまさか「ミルキィホームズ」あるとは想像していなかったので…
お二人はもう随分と長い付き合いになるんですね。


時は、明治64年。

舞台は、徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている、もう一つの日本。

国家は、独自のエネルギー源、”龍脈”を整備し、江戸時代と科学が混ざり合う、独特な発展を遂げた。

しかし、そんな華やかな都市の裏で、
革命の炎をくすぶらせ、政権打倒を目論む、反体制派組織クチナワが、うごめく。

その駆除を任された、徳川政府の闇組織、「鵺」。

幼い頃、家族を殺された雪村咲羽は、「鵺」の処刑人となり、その仇、蛇埜目を探し続けていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

擾乱…初めて目にする単語でしたが、ググってみるとwiki先生に記載されていました。
レビューのタイトルにも記載しましたが、「大気の流れの内の大きなスケールの現象に対して、時間とともに刻々と変化する小さなスケールの大気の乱れ」のことを擾乱と言うんだそうです。

擾乱とは気象上の用語というより、私たちの人生そのもの、と言っても過言ではないと思いました。
私たちは常に大きな流れの上で生活しています。
数日前より始まった東京オリンピックも一つの大きな流れだと思いますし、社会や経済の在り方についても同様のことが言えると思います。

一方、自身の身の回りの生活を見てみると、大きな流れに乗ってはいるものの、各個人や家庭環境の差によって、日々の生活は千差万別です。
日々の生活を積み重ねる上で発生する微かなうねりが、正に擾乱と言えるのではないかと思いました。
時に流され…時に抗って…そしてこれこそが「生きている証」なのではないでしょうか。

そう考えると、主人公である雪村 咲羽(CV:みもりん)の思考と行動は常に一貫していました。
生まれながらにして特殊な能力を持つ一族に生まれたが故に翻弄されましたが、目標を持って、物事に筋道やケジメを付けながら進めようとしている様は、規模や結果こそ異なりますが、まるで私たちの仕事と同じじゃありませんか…

完走して振り返って思うこと…
雪村 咲羽や中村 浅陽の生き方にもしっかりと擾乱が感じられたように思います。
最終話で葛原 仁の在り方に一抹の疑問を感じましたが、それがラストの浅陽への布石と思えば納得でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「EXIST」
エンディングテーマは、「Embrace of light」
どちらもRAISE A SUILENさんの楽曲です。

最近、『BanG Dream!』の皆さん、大活躍なのではないでしょうか。
RAISE A SUILENさんは、2020年秋アニメとして放送された「‎アサルトリリィbouquet」のオープニングも歌っていましたし、21年夏アニメでも「Poppin'Party」の楽曲が主題歌に採用されていますよね。
元々アニメの作品の中だけじゃ勿体ないと思っていたので個人的には喜ばしい傾向です。

1クール全12話の物語でした。
処刑人を題材とした作品なので、華やかさこそありませんでしたが、じっくり腰を据えて視聴できる作品だと思いました。
個人的にはもっと咲羽と浅陽の仲睦まじい姿を見たかったですけどね…

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

62.2 17 メディアミックスアニメランキング17位
装甲娘戦機(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (95)
259人が棚に入れました
今日から私はスナイパー……!?日常を奪われ、その肢体に〝LBXユニット〟と呼ばれる戦術兵器を纏う5人の少女――〝装甲娘〟たち。選ばれし転移者である少女たちの使命は、多元世界をまたいで蝕み増殖し続ける金属生命体・ミメシスの掃討と殲滅。時空を超えて強いられた傭兵暮らし、それは世界の「希望」と「絶望」とを垣間見る命がけの修学旅行だった!

声優・キャラクター
逢田梨香子、村川梨衣、大西沙織、福原綾香、宮下早紀

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

かなり深刻な状況が描かれているのに、まったく悲愴感がない美少女SFメカアニメ

LBXユニットという兵器を身に纏った「装甲娘」たちの戦いを描く、美少女SFメカアニメ。全12話。いちおうダンボール戦機のスピンオフですが、本編を観ていなくても問題なく楽しめます。
物語は、時空震と呼ばれる超常現象によってそれぞれ別の並行世界から飛ばされてきた5人の少女たちが、世界を救うために、日本各地を移動しながらミメシスという謎の敵と戦っていく、みたいな感じ。描かれている状況はかなり深刻ですし、冷静に考えると主人公のリコたちも、とんでもなく酷い目に遭っているのですが、作風はほぼ完全にコメディ路線で、悲愴感がありません。おそらく方向性としては、バトルを見せることよりも、5人の装甲娘たちの友情を描くことのほうが主目的だったのでしょう。実際そういった意味では、なかなか悪くない作品に仕上がっていました。何か特定の感動エピソードによって友情をアピールするのではなく、なんてことのない日常描写を積み重ねていくなかで、気がついたら、いつの間にか強い絆で結ばれている、というような自然な描き方には好感が持てました。また、全体のストーリーとしても、それなりにいい話になっているのですが、いかにも感動させようというような大袈裟なところがなくて、全体的に「さりげなさ」が心地よかったです。
作画、音楽は、まあ普通くらい。キャラは、装甲娘だけでなく、ネイトやオタクロスなどの脇役にも親しみが持てました。
最後まで観終わって、明るく、楽しく、嫌味がなくて、そこそこ面白かったです。点数にするとあまり高い評価になりませんが、個人的な好き嫌いでいうと、結構好きなタイプの作品でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

くらま さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

主人公補正無しが悪い方向に

がんばって6話目まで視聴。

一般人の異世界転生(転移)作品に対するアンチテーゼ、敢えての皮肉った脚本なのでしょうか。

主人公の言動、行動、性能、才能、成長。
多分、本来ならそうなんだろう、そう上手くはいかないよね、という設定、脚本。

とはいえ他の装甲娘達もパラレル世界からの転移者でありながら有能揃い。
主人公には転移者特有の世界設定補正(肉を焼くと上手い等)や主人公アゲアゲ補正は無く、どちらかというと迷惑キャラ。
本来は人知れず退場する数多のモブキャラに与えられる設定です。

たまの元世界の描写、設定が物語のキーになるでも無く、終始無駄な時間。

6話目で仲間達が力尽きる中、世界の受け入れ、自覚の芽生えいよいよ覚醒か?と思いきや、、、。

本人はLBXに対する愛着も無いので(例えば昔アニメで見た設定や改造、必殺技等)今後もそこがキーになって物語を動かす事は無いんだろうな、とか。

他作品で例えるのはアレなのですが、ガンダムビルド系アニメの3作品目に通ずるモノがあります。
・主人公の設定、背景を応援出来ない
・主人公の言動が不快
・主人公の成長を感じられない
・乗り物(プラモ)に愛着を感じられない
・上記が物語に作用しない、もしくはマイナスに作用する
300話くらいを想定しているのでしょうか?
何クールやろうとしてるのか知りませんが、この手の描写は3話が限界でしょうね。
何話もやられると娯楽の時間が台無しに。
脚本を書かれている方は、視聴者の期待を裏切りたいのだと思いますが。

最後に根幹の話し。
ダンボール戦記は知っていて、気になったLBXは購入した事もあります。
装甲娘もジ・エンペラーだけはジャケ買い。
そんなイメージが装甲娘だったのですが、本作の装甲娘のデザインがダサい、と思うのはわたしだけでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
装甲娘ってPOPがデザインしてたやつだっけ?…って位しか知らない程度での視聴。
まずのっけから「あれ?」という違和感。
本作の売りだと思われるLBXについて、私は「MS少女」自体あんま好きじゃないながらも、その目線で考えると女の子とメカが別パーツ過ぎる。
面倒くさいメカ部分は背中に背負わせればいいってだけの雑なデザインで、公式に「戦術兵器を纏う5人の少女」と書かれてるが全然纏ってるように見えない。
原作はゲーム?キット屋は絡んでない?
キット屋がデザインに口出しできるくらいに出資してたらこんなデザインにはならないんじゃないかなー?
これじゃあ単独で背中のメカだけ作ったほうが面白い(ダンボール戦機のままでいい)とかになっちゃうよ、と思ったり。
まぁつまり、デザインからしてやっつけ感を覚えてしまって…。

でもって監督は元永慶太郎。
コンセプション→デートアライブ3→超可動ガール1/6、とTVシリーズの監督を立て続けに3期連続でやって「大丈夫か?」と思ったことがあるけど、作品一つ一つに対する入れ込みって浅いのかな?
実際1話の出撃シーン、バンクなのかね?それを機械的に連続でダラダラと続けた様は、やっぱり元永が監督を務めた“デジアドtry”と同じポカをやらかしたとしか…はっ、あれはポカだったと思ってない?
右から左へ作業をこなすだけで反省する暇なんて無い、であるなら仕事のし過ぎも良くないなぁと余計なことまで考えてしまったり。
ってか“超可動ガール1/6”をやったんだから「MS少女とはナンぞや?」みたいな拘りがあってもいいと思うのだが、先に書いたようにそんな物は持って無さそうで…あれー?

更に2話、各LBXがどんな属性か紹介するシーンをまだやってないのに、それより先に温泉シーン。
えっ、まだ誰が誰なのか分かってないのにそっち優先!?
「大変だ進行方向に巨大な岩が→オレニマカセロ」でパワー系のLBX(多分キョウカ)が出動するとか、無いのん?
精一杯譲歩して、プロポーションで個性を出す狙いならこのタイミングでの温泉シーンもギリギリ納得できなくもないが、そうでもなさそう。
攻めてるんだか日和ってるんだか…あっれー?

と文句めいたことを先に書いてしまったけど、前期やってた某作品で不満に思った部分がこっちでは解消されてるみたいでそこには期待。
って隠してもしょーがねーか、某作品ってのは“シグルドリーヴァ”ね。
こっちとスタッフが一部被ってるらしいが「シグルリは館山に忖度するって縛りのせいでヘンテコになってしまったのでは?」と睨んでる私としては、崩壊した街が描写されてるだけでホッとしてしまいまして。
更には通貨も崩壊してるみたいで、人類が追い詰められてる感はこっちのが良く描けてる…気がする、今んトコ。
こっちはこっちでサンポー食品とコラボしてるみたいでそれが作品にどう影響するか注視するのも一興かも、ゾンサガみたいに上手くマッチすれば良いですねぇ。
それとじゃんけんのシーンで掛け声がそれぞれ違ったことから、主要メンバーは全員別々の世界出身ってことでいいのかな?
あんま時空震時空震言うと「リコが特異点なんじゃね?」「オルソンまだー?」と思ってしまうが、ちゃんとオチは用意してあるのだろうか。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
3話、「男キャラのCGモデルなんて作ってやるもんか」という強い意志を感じるw
回想シーンの装甲娘よりよっぽど登場シーン多かったよね?
…っていや待った、ひょっとしてCGと手描きの明確な使い分けラインを設けてたりする?LBXを装着するとCGになるとか。
というか…同期放送の“キングスレイド”を見てたせいもあるのかな?
CGと手描きの混在するアニメってメカ(武器や防具などの金属部分)をCGにすることが多いワケだけど、そこで手描きにする時はCGに合わせてなのかブラシで塗ることが多い。
メガネがLBX装着してる時のLBXもブラシで…なんか浮いてるというか、キングスレイドみたいにはできなかったのかなー?とは思ってしまう。
で、その装備、接収しないのか。
旅すがら装備を追加して増強していく展開をほんのりと期待してたのだけど、その可能性は消えた?

そんなことより4話ですよ4話。
戦闘シーン無し。
しかも3話の後、何度も戦闘を切り抜けてきたってところからのスタート。
ええ…。
2話感想でも触れた、どの機体がとんな性能でどんな活躍(戦い方)ができるかをまだ見せてないと思うのだが、一番見たかった部分がカットされちゃった気分。
一応各キャラの性質を口で説明してたけど、まさかこれで紹介を果たしたと思って…ま、まさかぁ?
玩具メーカーがスポンサーなら毎回ロボットプロレスを入れろというお達しがあるもんで(最近そうでもないのもあるけど)、そうじゃないからって自由過ぎるというか、代わりとばかりにサンポー食品を義務的に画面に入れるのは…そういうネタなのかなぁ?
でもって2話に引き続き温泉シーン。
優先順位が滅茶苦茶というか…ある意味ハッキリしてはいるんだけど、何をそんなに生き急いでるんだ?と思わずにいられない。
アドバイスを受けてパワーアップ(成長)したみたいなノリで、どう強くなったのかは次回以降…やってくれる?大丈夫か??
まぁやったところで強くなる前の不便っぷりが描写されてないのでピンと来ない予感がバリバリするけど…どうなんかなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

66.9 18 メディアミックスアニメランキング18位
エスタブライフ グレイトエスケープ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (103)
246人が棚に入れました
「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」 ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。 しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。 そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。 「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。 逃げて、逃げて、逃げまくる!! 逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話まで見よう、は酷だよなぁ

8話までの感想{netabare}
前情報一切ナシで視聴。
で、見てみたら原案が谷口悟朗でビックリ、“バックアロウ”が終わってそんなに経ってないと思うんだけど…次の仕事早っ!

そして本編、1話の段階では“アクダマドライブ”もしくは“プリンセスプリンシパル”みたいなモンかな?と思ったが、2話まで見た段階でふと気がついた。
これ…ひょっとして、世界設定は“拡張少女系トライナリー”みたいな感じ?
もうちょい遠くてもいいならゼーガペインなりまどマギ叛逆なり…それこそ“バックアロウ”も含まれると思うけど、一番近いのはそれな気がする。
要は誰かの作った想像世界で、住人は与えられた役割を演じさせられてる系。
あるいはゲーム内世界でも構わないけど…というか、それならそうだと最初から明言してる作品は多々あって、同期でも“骸骨騎士様~”がある訳で。
で、そっち系はそっち系で上手く言葉にできない違和感を覚えてまして、もしこの作品がそれに対するアンチテーゼというかアンサーを見せてくれる…のなら、それは非常に興味がある。
なにより拡張~は全6話という短い話数のせいか設定を消化し切れずに終わったのが残念だったので、こっちでそれの仇を討ってくれるのをつい期待しちゃいます。
しかも脚本が賀東招二、“コップクラフト”では1クール作品として良くまとまった内容(物語の発端となった事件の黒幕が最終話で倒される)になってて評価が高い、き、期待していいのか?

って感じで普通に楽しんで見てて、4話だっかた5話を見終わった頃にようやく公式のHP見たんですよ。
そしたら…あれ?変だぞ?
今まで本編を見て私が解釈してた世界観と、公式に書かれてるイントロダクション(あにこれの「あらすじ」と同じ)の内容が、違う。
何処にも空想世界とか電脳世界とか書かれてない。
「うそ…わたしの解釈間違ってた?」と一気に不安に陥ったんだけど、よくよく読んでみると嘘は書かれていない。
けどなー、この書き方だと現実世界の延長だと解釈しちゃう人多くない?
イントロダクションと本編から受ける印象とで違和感を覚えて──それが狙いなんだろうけど──タネ明かしを待つ前に離れちゃう人が続出しそう。
実際、あにこれの「途中で断念した」って方の感想では「現実世界にしては生っちょろい」みたいな理由で切ったのが多いし…。
最初から「月にある霊子コンピューターでシミュレーションしてるだけだよ」とでも思えば(それが正解かどうかは置いといて)また印象が変わると思うんだけどなー。
あ、一応言っておくけど途中で切った方が悪いって意味ではないよ、イントロダクションの文言がよろしくないってことね。
そんなミスリード狙ったところで今の時代「わぁビックリ!」にはならんと思うのだが…。

──といいつつ、相変わらず私の解釈が合ってるかどうかの確証は無く、「実際はどうなん?」とヒヤヒヤしながら視聴を続けたら…8話でやーっとタネ明かし来たー!
全貌を明かすまでは至らない大ヒント程度ではあるけど、今まで変だなー変だなーと思ってた人も大体これで「あぁなる程」って気持ちにはなれるかと。
ふぅ、こんなヒヤヒヤしながら視聴を続けたのは久々だよ、デカダンス以来?
ってかデカダンスだって4話でタネ明かししたのに8話って…ロストソングが8話でおせーと叩かれたのに、何故同じことを?
作る側からするとそれ位のペースがやりやすいのかなぁ?
谷口&賀東なので、ここから更に「わぁビックリ!」って展開が用意されてるの…か?


余談
後出しジャンケンみたいで気が引けるんだけど、2話で「ひょっとして…?」と思ったのは、ヤクザ親分が逃亡先のクラスタで魔法少女になる件にて。
そこで最初はバ美肉でもやるのかな?(懲役太郎の美少女版なんてやったらスゲー受けそうではある)と思ったが、そもそもバーチャルではなくあの世界の現実空間はアバター変更が可能なのかも?と思ったから。
「親分がどんな見た目になったのか、それはどの空間で撮られたのか」を見せないのはどう考えてもワザとでしょー。
で、そうであるなら、主要キャラが見た目通りの年齢ではないかも知れないし、かつてヒットマンをやってたフェレスが現在女子高生(という役)をしてるのもそんなにおかしくない。
但し、それだったら7話のメモリーはもっと古いメディアにしてても良さそう(“拡張~”ネタ)ではある。
というか、もしかして…“ID-0”の設定(精神を別のモノに移し変えることができる)を引き継いでたりして?
また、現実ではなく電脳世界であるならエクアの未来予知能力も説明がつくけど…まぁ電脳世界説は安直すぎるので違う予感。

で、そうなってくると次に気になるのは、住人達はどこまで自覚してるのか?、またどこまで干渉できるか。
最初はエクアが唯一自覚していてクラスタより上位のルールに干渉できる存在(だから逃がし屋ができる)かと思ったけど、ひょっとしたら違うかも。
なんか皆、この世界はどうなってるか?は知ってるっぽいし。

──と、なかなかに考察が捗ってるんだけど、これもあくまで谷口&賀東で「お粗末な話は作らんだろう」という信頼があるからに尽きる。
でもなー、そうであるなら尚更、イントロダクションの文章は迂闊・視聴者を試しすぎな気がしてならない。
アニメ本編「外」の情報はどこまで勘案すべきかって問題は、ホントもー自分でも分からなくなって来た…。{/netabare}

総評{netabare}
明言はされてないがVR…最近はメタバースって言うのかい?どうにもその世界が舞台っぽい。
空想が現実空間に物理的に干渉できる世界って線も捨て難いが、それにしては危機意識が薄い。
なので「本体はニンゲンの形を留めてるかどうかは知らんがどこか安全な場所に保管されてて、仮想空間内でどんなヤンチャをしたって本体は傷つかない」と考えた方がシックリする気がする。
スライム人間が居ようがオッサンが魔法少女になろうがペンギンが喋ろうが問題は無い。
フェイタルラックのカラクリもログが残るVR世界ならラプラスの悪魔的なものが容易に再現できるだろう。
なにより、最終回でMが逃亡しようかどうか迷ってる時、「生体プリンタで出力した肉体にその人格を移植すれば…(逃げられる)」と言い、ものの数分で人体を生成して人格をそこに移植して…。
あれ?谷口氏が何年か前に手掛けた“ID-0”では「そんな都合のいい肉体はホイホイ用意できない」が物語の肝だったハズ。
作品が違うんだから設定が違ってても構わないのだけど、それにしたって作中の科学技術的にそこだけ飛び抜けてる感じがして…やっぱVR世界って考えるのが妥当な気がする。
また、このテの設定でよく気になる部分として「記憶(人格)をデータ化できるなら複製を大量に作ればいいんじゃね?」という問題があるんだけど、「それはできない」の説明として4話(スラ子が分裂して思考力が低下する話)があったのかなぁ?と思ったり。

しっかし…そんなの引っ張るほどのネタだったんだろうか?

それと、5話がたまたま「あー、こんな世界ネプテューヌにもあったなぁ(18禁島のこと)」と頭の隅で思ってしまったせいか、9話の所長の目的から「今後シェアエネルギー的なモノを巡るストーリーが展開するのかな?」と思ったら…全然関係無いでやんの。
所長がやろうとしてたことは何だったんだ?という疑問ががが。
ついでに、所長は倒された後トータルリコールよろしくパカっと割れて中から美少女が出てくるのかと思ったらそうじゃなかった。
ケメコデラックス?いやいや、スタッフはそう思わせるように仕向けてたでしょーw 
意図的に視聴者を肩透かしさせることがクールだと思ってそう。
7話もそう、記録メディアはもっと古いモノで良かった気がする。
それこそお嬢は本体が存在しない(鼻ホジ)とかいう展開くらいやって良かったと思うんだが…。


ということで、途中までは色々と考えさせるモノはあったものの、結局オチは有耶無耶にしてはぐらかされた印象が強い。
風刺風に見せてるけど浅い、いや、私が谷口+賀東で身構え過ぎてしまったのか?
とりあえず1話で自分には合わんと思ったら切って(逃げて)大丈夫、タネ明かしされる8話まで耐える必要は無い。
強引に好意的解釈をすると、冒頭でメタバースと書いた通り、仮想現実モノは数多あれど概念は微妙に変化し続けてる…のかも?
今でこそ妙ちくりんな価値観も数年後にはシックリ来る様になるかも知れない、そんな時代を先取りしすぎた作品…なのかも?

しっかしアレだね、谷口氏はバックアロウに続き「作り物の世界」が舞台の作品が続きました、何か悩みでもあるんだろうか。


余談{netabare}
各クラスタは各ゲームで、それこそ「寿司を食わないと死ぬクラスタ」なんてのがあっても構わない。
そして「自分には合わないと思ったゲームは無理に続けなくてもいい(別ゲーへ逃げろ)」というメッセージであるなら、翻って「合わないと思ったアニメは無理に視聴を続けなくて逃げていい」とも言い換えられる。
実際義務感でアニメを見てる人って多くない?かくいう私も…ゲフンゲフン
けどなー、苦痛を乗り越えた先に快楽が待ってる作品ってあるじゃん?谷口氏自身そういうの作ってなかったかい?
そういうことを考えると、やっぱりこの作品には軽薄さを覚えてしまう。
文句しか言わず楽しもうとしない一部の視聴者へ向けての皮肉であるなら、それはブーメランかなぁ、と。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

すごいんだこの作劇…ふっわふわで<43>

そこそこきれいなセルルック3DCG。
描線にタッチがついてるのと中間距離では目のパターンも妥当ってな感じの絵作り。
アップにすると描線が太くなるのは漫画的ではあるけど、当然ながらタッチの荒さが目立つ。
アップにしても書き込みが増えないのは3DCGの課題かもにゃー。

メディアミックス案件でゲームと同期して、映画化も決まっている様子。
だからか、原案谷口悟朗、シリーズ構成・脚本に賀東招二という実績ありな人材を起用してても、ゲーム原作のアニメ化のように漫然としたふわふわの作劇なのねん。
荒野に東京の地名のついた都市エリアが散在してて、行き来が禁止されてるのか別の都市に逃がす逃がし屋をやってるってことだけど、なんでそんなことしてんの?って描写。報酬を受け取った様子もなく、逃亡する方は身一つで他の都市に送り込まれるだけ。犯罪者ならまだ納得いくけど初回の逃亡者はふわふわした理由っぽく。
逃亡しようとしたことがバレるとドローンが大挙して銃撃してくるけど、その銃撃に身を晒して撃ち返してても(当たっても平気なスライム娘にしか)当たらない、100%ご都合アクション。
ネット独占先行配信の作品の打率が低すぎなのは大手でもそうだけど、いわんやFODをやという妥当な結果なのか。
まあ新番組ラッシュの負荷を軽減できたからヨシとしときましょう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大脱走ってことでよい?

谷口悟朗氏が原案・クリエイティブ統括を務めるオリジナルアニメ


ファンには人気が高い『コードギアス』『プラネテス』を作った人の新作。まあ社会派です。

似たような価値観や嗜好を持った者同士がコミュニティを形成するのは自然なことで仮にそのまま外部と遮断したらどうなるの?がテーマ。AIが管理する高い壁に覆われた「クラスタ」毎に社会が形成されクラスタ間の往来は認められず。自身が住むクラスタに適応できるかどうかは別の話で

 ここではない何処かへと

青い鳥を求めるのか、つらい現実からの逃避なのか、あぶれちゃった人たちの「クラスタ」からの逃亡を手助けする逃がし屋さんたちのお話です。

【逃がし屋ゴレンジャー】
 エクア(CV嶺内ともみ)
 フェレス(CV高橋李依)
 マルテース(CV長縄まりあ)
 アルガ(CV速水奨)
 ウルラ(CV三木眞一郎)

見た目ロボや犬の男連中はよいとして、見た目人間に寄せてるフェレスは魔族、マルテースはスライム人間とちょいわかりづらいのですが、人間以外の種族が共生している世界ということみたいです。

多様性が行きつく先とでも言えましょうか。多様な価値観を認め合うにも限界はあるもの。例えば豚肉食いたい社会と豚肉は禁忌の社会とを両立し互いが共生できるようにするには食材のハラール表記を進め一定の供給役を確保する必要があります。しかし一定数なければ高コストで事業が立ち行かないし、小学校給食で豚禁止にしようものなら多数を占める逆サイドからの反発は避けられません。

 多文化強制
 郷に入っては郷“が”従え

そして少数派は先鋭化して多数の支持を失うかヘイトが地下に溜まるようになります。綱引きは必ず発生するため絶えることのない落としどころ探しを続ける必要があるんだけど、なかなか難しいので国家の線引きをするのです。価値観・文化・民族その他諸々を考慮しないで適当に線引きしたアフリカは内戦が絶えません。適当な線引きは南アフリカも一緒ですがここは土着の民を一掃したので摩擦は少ない。それが良いことかと言われるとちょい返答に困りますけどね。
きっとこのアニメの前日譚の世界においても軋轢があったのでしょう。それなら「えーい閉じてしまえ」とクラスタ作ってみました!ってアイディアを形にしたのが本作だと思います。WWⅡ前のブロック化みたいなもんですね。


前置き長くなりましたが、完走理由は第一話。池袋を東と西とで疑似冷戦構造を作ったアイディアが面白かったのでした。これは期待できると。
結果は期待外れです。社会派のノリは以後トーンダウンし相応の結論は終盤まで待たねばなりません。その間はめっちゃ冗長なのでした。これって実は逃げたがってる人達同様に視聴者にも「こんな世界(クラスタ)は嫌だ」と思わせ、単一の価値観に染まるきまりの悪さ・気持ち悪さを体感してほしい作り手の意図だったと最大限好意的に解釈してみます。それがゆえのレビューでの長い前フリなのでした。
扱ってるテーマは悪くはございません。いくばくか社会派なノリが好きだったり、谷口氏の旧作ファンでしたら手にとっても良いかもしれません。



※雑感

■「わかりました。では逃げましょう」
 {netabare}そのクラスタに留まることすら説得しないで、ただちに逃げの手に着手過ぎるのが清々しすぎます。クラスタの目的や概念を否定しているからこそ迷いがない逃がし屋なんでしょうね。よって“パブリックエネミー”扱いとなるのは自然なことだったかと思います。{/netabare}

 {netabare}だから最後は“マネージャー”がその役目から逃げるって結末だったのでは?逃がし屋の大義を正とすれば、『この世界は間違っている』ってことを象徴するエピソードが最終話だったと理解してます。{/netabare}


■グレートエスケープ
 {netabare}…といえば往年の名作洋画『大脱走』(邦題)となるかと。戦時下の捕虜収容所からの脱走劇でした。逃げるとしたらこういうところか刑務所くらいだった数十年前から比べれば、だいぶ対象が広がった2020年代の世界情勢ですね。{/netabare}


深いのかなぁ。そうは思わないんだよなぁ。でも「深い」と言われたいんだろうなぁ。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.05 初稿

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

61.9 19 メディアミックスアニメランキング19位
ぽんのみち(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (86)
237人が棚に入れました
「でてけぇー」! 広島県尾道市に住む女子高生・十返舎なしこは家を追い出され困っていた。「友達と遊べる場所がないけん…」父親が昔経営していた雀荘が今は空き家になっていることを知ったなしこは、みんなで集まれる場所に作り直すことを決めた。友達のぱい、泉とともに。遊び場を手に入れたなしこたちは、遊んだり、料理をしたり、お茶をしたり、時々麻雀をしたり…。そんな、なんでもない日常が愛おしくなる物語です。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

【失敗作の典型例-6】制作陣の悪ノリ・内輪ウケ

【レビューNo.108】(初回登録:2024/2/19)
オリジナルアニメで2024年作品。(7話切り)
コミック原作かと思ったら、講談社が初めて原作を手がけるオリジナルアニメ
らしい。
久しぶりの「麻雀モノ」ということで、どんなものかと少し期待してたのです
が・・・

(ストーリー)
JK(日常系)×麻雀×ご当地モノ(広島・尾道)みたいな?!

(評 価)
・「アカギ」や「哲也」のパロディやりたかっただけやろw
 まあ「JKが○○やってみた!」的なアニメはいろいろありますが、これは
 アカンわ。
 体感的に「日常系」:「麻雀」が8:2って感じで、
 ・「JKの日常系」アニメを創りたいがそれだけじゃ芸がない
  → とりあえず「麻雀」でも足しとけw
 位の感じで、(後述しますが)「何で『麻雀モノ』をやってるの?」と疑問
 を呈したくなるレベルですね。
 個人的には「『アカギ』や『哲也』のパロディやりたかっただけやろw」と
 勘繰りたくなる位中身が薄いなっと。

・制作陣の「おふざけ感」が強すぎる
 ・1話は予定通り(?)「主人公が麻雀を知らない」ということもあり、簡単
  な麻雀のルール説明(いうても「3枚1組でそろえていく」位だけどw)で
  今後「日常系」と「麻雀」をバランスよくみせていくのかと思いきや、話
  が進むに連れ「??」な展開の連続で・・・例えば
  {netabare}・「ネット麻雀」で負けた新キャラが主人公達の元に、リアルでの勝負を
   果たすために乗り込んでくるも、
   → 「野外麻雀」という名目で外へ連れ出し「バーベキュー大会」
      結局麻雀シーン一切なし?!
  ・「麻雀合宿」と銘打って旅館に一泊
   → 昼間の「尾道名所巡り」が無計画で旅館についたのが夜遅く
   → 新キャラが一番勝負したかったキャラが疲れて即落ち
     他のメンバーも眠気と戦いながらの麻雀大会
   → 当然まとまな麻雀になるはずもなく、途中で牌を積み上げたりと遊び
     出す始末?!
  ・海での水着回
   → 誕生日プレゼントに金持ちお嬢さまキャラが「金でできた麻雀牌」を
     渡そうとして、拒否られる(いろいろな意味で重いよw)
   → それを賞金として争奪戦が勃発
     (ビーチフラッグやビーチバレー等)
     そこに無理やり「麻雀要素」をねじ込んでくる?!{/netabare}
  (緩くても)普通に麻雀してればいいのに、制作陣の「おふざけ感」が強す
  ぎてコメディ展開も笑えんなと。
  こんな感じなので(パロディネタも併せて)制作陣の悪ノリ・内輪ウケにし
  かみえなかったんですよね。
  こんな扱いにする位なら「麻雀」要らなくねー?
  (どうも麻雀は「笑いの引き出し」に使いたいようでコレジャナイ感が・・・)

・キャラに魅力がないのかな
 とはいえ、日常系が面白いのかといえばこれもパッとしない。
 日常系でみせるには、キャラの描写が表面的で魅力に欠けるというか。
 例えば麻雀の打ち方とキャラの性格がリンクしていれば、両方の要素が相乗効
 果で面白くみえる気もするのが、(麻雀も同様だが)不自然に面白展開を作っ
 て力技で笑いを取ろうとしてる感じが目につくというか。
 (パロディを多用してるのもそういう表れなのかなあっと)
 どちらも中途半端で「共倒れ」になっている印象を受けますね。

正直この先も期待できないので、もう「切るしかなしこちゃん」だよwww
ただOP曲「ポンポポポン」は「麻雀用語」をふんだんに歌詞に盛り込んだ完成
度の高い出来で、これだけは唯一評価できるかなっと。

(追 記)
個人的にはこんなアニメを創る位なら、「藤井聡太八冠」で盛り上がる将棋界を
テーマに、「月下の棋士」を現在版にアップデートしたアニオリ作品でも創って
くれないかなと思ってしまった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

5話 そしてバーベキューへ。

1話 竹書房の作品かと思うと原作なし…なぜ今時麻雀なのか分かりませんが…

{netabare} なぜ未だにマージャンなのかが不思議ですが、オリジナルの麻雀アニメの様ですね。親父趣味女子だけ日常系部活ものフォーマットです。部活ではないみたいですけど。

 オマージュというか直接登場しているのが、片山まさゆき氏に能條純一氏、福本伸行氏ですから、近代麻雀の竹書房が全面協力なんでしょうか。エンドカードも片山まさゆき氏の作品が勢ぞろいでした。
 ただ、原作付でもないし、明確にEDに協力竹書房とは出てなかったので良くわかりませんでした。
 全自動卓の造形も妙にリアリティがあるのでその関係のつながりもあるのでしょうか?

 で、キャラデザがクレジット無かったですが、どうもどこかで見たことがあると思い、Dアニのスタッフ欄で確認したら原案が春菊ねぎ氏ということで五等分の花嫁の人でした。
 アニメのクオリティはB級臭がするものの、それなりだと思います。

 話の内容は、まあ部活もののスタートという感じでした。鳥のマスコットがいる展開は今時か?「グーグーガンモ」か「たまこまーけっと」という感じで逆にちょっと新鮮です。

 初心者でも見られるように初心者をヒロインに配置して、ノウハウを伝授してくれるのでしょうか。ちょっとハズレ臭もしますが、1話はそれなりだったし、麻雀マンガも親父趣味女子だけ日常系も、ハズレは少ないしたまに「ゆるキャン」みたいな良作もあるので、見ると思います。{/netabare}


2話 まだどういう話かわかりませんが、麻雀の作画技術がすごい。ひょっとしたらイノベーションなのかも。

{netabare}  まだ、真面目な麻雀になってないので意図は不明。初めは麻雀に慣れればいいということなのかな?

 親父趣味女子だけ日常部活もの…の系譜なので、ストレスなく普通に見られます。また、どこまで何を描くのかに興味はあるので視聴継続は決定です。ただ、展開しだいでは、いつの間にか見なくなる可能性はあります。

 なお、西の地獄待ち(場に2枚見えていて山に1枚、手元に1枚の単騎待ち地のこと)は、某麻雀マンガを読んでいると、やってみたくなる待ちの一つであるあるに属すると思います。

「最初の記念に親はリーチェだ」のセリフですが、これは本来サイコロを回す前に言うべきセリフでした。ルール上、サイコロを回すのは親なので。これが演出でまだまだ初心者ということを表しているのか、何も考えていないかは不明です。

 ただ、サイコロの作画良かったですね。雀卓のサイコロの初めゆっくり回り出して、勢いよく回る感じが良く表現されていました。

 そして、今回気が付いたのはCG技術と麻雀アニメって結構相性がいいかもしれません。麻雀の場面の作画が相当楽になったのではないでしょうか。「咲」以外はほぼ見なくなった麻雀マンガの欠点は作画だと思うのですが、そのハードルは今回の技術でなくなったのでは?
 このクオリティで3DCG麻雀美少女脱衣ゲームを是非発売してほしいかも。

 作画は低カロリーにみえますが、そこそこの水準で悪くないと思います。

 EDの声優のクレジットに「電動雀卓ボイス 孫悦」というクレジットがあってちょっと笑ってしまいました。孫悦さんという声優は検索しても良くわかりませんでした。女優さんでいましたが同姓同名が多いので確信は持てませんでした。

 OPは面白い歌詞なのも好印象です。{/netabare}


3話 カレーと刺身をコーラで食うという地獄絵図。雀荘経営もの?

{netabare}  結果的にイカサマの説明(ただ、麻雀知らない人には理解できないと思い)と、料理、そしてカレーと刺身をコーラで食うという地獄絵図の話でした。

 妙に設備の説明を丁寧にしているので、この作品は結果的に麻雀ものというより、雀荘経営までのプロセスを描くのでしょうか?主旨があるとすればそれしかなさそうです。

 気が向いたら視聴継続、他で切るものが少なければ一旦中止するかも。ただ、週1で土曜の朝に見る感じじゃないと一気見はきついかも。 {/netabare}


4話 麻雀放浪記…渋いなあ。

 今回の冒頭のサイコロの練習とゲームの途中で「このゲームにサイコロを振る場面はありませんよ」と言われて、外の天気の話題をしていたシーンがありました。
 あれが阿佐田哲也「麻雀放浪記」に出てきた2の2というイカサマのシーンのオマージュだということに何人の人が気が付くでしょうか?映画が有名だし映画の最大の山場なので知っている人もいるか…しかし渋すぎでしょう。

 まあ、ゲームでしたが麻雀シーンはありましたし、話も動きそうですね。ところでトリの意味は?


5話 そしてバーベキューへ???

 まあ、もういいですかね。作画も何かわけわからなくなってきたし。初めのドラの爆弾のイカサマは「哲也」?かな。もうどうでもいいですけど。

 ということで5話まで持ちましたが、ここで中断です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ギャグは寒いが…。可愛い女子達と尾道、そして親父趣味の麻雀…。狙っていますねぇ。いや…、段々これじゃない感が…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.03.23

 無理矢理終わらせた感じの最終話でした。元々雀荘なので雀卓は一台しかないわけでは無いし、リーチェは大金持ちのはず…。

 特に内容の無い日常系の物語なので、強引にオチをつけなくても良かった気がします。

 登場人物達を尾道のお祭りに参加させたり、盛り上げようと色々したのは分かりますが、どうにも跳ねない感じでした。

 この頃、日常系の話が流行しない時代と言われていますが、他のアニメに埋もれてしまった感じです。

 麻雀はやはり、金を賭けてタバコを吸いまくってやらないと面白く無い様です。

 学生の頃、良く徹マンしましたが、懐かしいなぁ…位の感想しかありませんでした。何かが足らんのですね。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.02.22

 海に遊びに行く!水着回だぁ〜!って…。コレで興奮したり喜ぶ視聴者もいるかも知れませんが、何を今さら…。

 そして、麻雀要素が少し絡んだゲーム等してJK達が楽しそうに遊びますが、別に面白くも無いので何を見せられているんだ感が強いです。

 一体何がしたいのか?謎アニメになりつつあります。
………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.02.11

 5話で五人目が加入しました。テンポが悪くなるだけのパロディーは影を潜めました。ネタ切れかな?

 しかし…、この五人目が他の四人程浮世離れしておらず、真剣に麻雀やりたいキャラなので浮いています。四人でキャッキャウフフしてた方が良かったんじゃ?

 ゲストキャラならともかく、これから五人で話を回していくのかな?主人公達仲良し三人組はそれほど麻雀好きそうじゃないし、ギャグマンガにあるまじき不穏さが漂ってきてます。

 五人目は排除した方が良い様な…。要らない子が混じっている感じは良くないですねぇ。後半どうするのかとても心配です。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.01.15

 ワンクール、ネタ保つのか?と心配になる様なお話です。今回は全自動卓なのにツミコミしたり、燕返しするネタでしたが、これから何やるのかな?段々と上級者になるのかな?

 女子高生なのであまりギャンブル廃人的な話は出来ないし、おふざけギャグなので真面目に打つのもちょとなぁ。

 視聴継続しますが、段々とパワーが落ちてフェードアウトしそうです。最後までテンション保つかが一番気になります。
……………………………………………………………………… 

 1話観ました。2024.01.08

 何故かパパの持っている古い雀荘で仲良し女子達が麻雀やるそうです。

 初回、ギャグが寒いです。往年の麻雀漫画のパロディーなのは分かりますが、若いねーちゃんのやることではないです。非存在女子の面目躍如ってやつです。

 今の所、どうなるのか余談を許しませんが、麻雀に興味があるなら観ても良いかもです。

 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

58.7 20 メディアミックスアニメランキング20位
BLUE REFLECTION RAY/澪(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (75)
234人が棚に入れました
これは煌(きら)めく<想い>を繋ぐ物語――喜び、悲しみ、怒り―。人の想いは、誰もが持っている、しかし目には見えない力。その力は時として、世界さえも変えてしまうかもしれない。常に前向きで、困っている人がいれば放っておけない平原陽桜莉(ひらはらひおり)と、人と仲良くなろうとしても付き合い方が分からず、不器用な羽成瑠夏(はなりるか)。対照的ともいえる2人の少女の出会いは、彼女たち自身を、そして世界をどのように変えていくのか―。

声優・キャラクター
石見舞菜香、千菅春香
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

少女の最深部……共鳴、乱反射。

“リフレクター”と呼ばれる変身ヒロインたちが、同世代の少女たちや自分自身の深層心理と関連した世界の異変に立ち向かっていく青春&バトルRPG『BLUE REFLECTION』シリーズ(一作目のPS4版中盤過ぎで挫折)
4年ぶりの新作ゲーム『~帝』、アプリ『~燦』の新展開に合わせ、
メディアミックスの一環として制作された連続アニメ化作品(全24話)

【物語 3.5点】
原作ゲームと関連はあるが、また違った世界の話。予備知識はそこまで必須でもない。
ただ、後半の種明かしで多用される設定用語。例えば深層心理世界“コモン”などについてはゲーム版を知っていれば理解の一助にはなる。


注意すべきは唐突に繰り出される鬱展開。
平時は、きらら系とはまた風味が異なる、微百合、“姉妹”成分配合の、ゆるふわしたヒロインたちの掛け合いが繰り広げられる。

で、まったりと萌えれば良いのかと油断していると、
思春期少女たち鋭利な心のささくれにブスリ!とやられる。
こんなに悩み多く苦しい現世なら、いっそ心など捧げて空っぽになった方が良いという虚無の沼に引きずりこまれる。
極端なシナリオバランスはゲーム版同様。

むしろ昨今の子供の貧困や虐待、自己責任論と魔合体したカルト宗教など、現実社会で可視化された社会問題をも取り込み、闇はゲーム版より深くなっている印象。
取り敢えず、第{netabare} 6{/netabare} 話と第{netabare} 22{/netabare} 話はガチガチにガードを固めて挑むよう警告しておきます。
いきなりバイロン詩集を吟じ、居場所はないのかと鬱々し始めた時は、私もこの世は地獄と絶望しましたw

えぐり出された深層心理の肝を、まとめきれず生煮えのままぶつけるのもゲーム版同様。
佳境になるほど、セリフがポエムの応酬の様相を呈するのが、やや勿体ないです。
ただ、立ち向かったテーマの重たさを考えれば、簡単に答えを出すのも無粋でしょうか。


【作画 2.5点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

乱調。
メディアミックスの予算配分が柱のゲーム重視だったからなのか、
カロリー不足によるものと思われる顔面、等身などのキャラデザ不一致が目に余ります。

剣をメイン武器にする変身ヒロインという希少性も見どころですが、
総じて剣戟も迫力不足。

何よりゲーム版キャラデザ・岸田 メル氏が生み出した美少女たちの造形の良さが全く失われてしまっています。


ただ、シナリオが掘り下げた心情を作画で汲もうとする意志は感じられるのが評価に困る所。
顔面福笑い状態になりながらも、眼だけは死んでいない。

背景に草花のフィルターをかぶせて演出した異能バトル空間なども万華鏡みたいで個性的。
戦力不足でも、コンテは諦めていない印象。
基準点は付けられないけど、そこまで底割れした評点でもないかなと。


尚、やたら雨天、曇天が多いですが、これは鬱だからではなく仕様。
ゲーム版のウリの一つに、JK変身ヒロインの雨で濡れ透けた制服姿をリアルに表現するというフェチズムがありましてw
ですがこのアニメでは制服を透けさせるだけの作画カロリーすらもなかった模様。
そこも残念無念?でしたw


【キャラ 3.5点】
主人公・平原 陽桜莉(ひおり)の明るいキャラに潜むシスコンの深さ。
敵方として対峙する姉・美弦(みお)。
姉妹の依存、愛憎がメインストーリーの一つの軸。

そんな陽桜莉の人懐っこさにツンツンしたりデレたりするクールな羽成 瑠夏(はなり るか)が定番の凸凹バトルヒロインコンビを形成。

あとは主人公コンビを目の敵にするライバルコンビ。
過ちは繰り返すまいと世話を焼く先輩コンビ。
と一式揃えて少女たちの想いの結晶“フラグメント”を巡って乱戦させる。
人物相関自体は、ヒロインバトル物では割りと無難。


この種の鬱ヒロインバトルで必ず出没する、もっと叩いて虐めて欲しい系のキャラ。
本作の駒川 詩(うた)は責められる機会を待つのではなく、挑発的言動で暴言暴行を自らに向けさせる積極的なMw
心の闇が深いヒロインズの中では、Mな言動がコメディーリリーフにすらなるw
ただ、こんなに苦しい世の中じゃ、痛みこそが実存とか強弁されると笑って否定することなど出来ないんですよね……。


“リフレクター”たちには対象の少女の想いと“共鳴”する能力設定があります。
言葉にできない想いを拾う。言葉にできない鬱も拾うw
悩める少女たち最深部に潜り共鳴するには相応の覚悟が必要なのです。


【声優 4.0点】
キャスト陣には若手も目立ちますが、外面と深層心理の振れ幅が大きいメインどころには数年のキャリアを積んだ声優を配して心情をカバー。

ヒロインの姉・平原 美弦(みお)役の上田 麗奈さん。
水崎 紫乃(しの)役の井澤 詩織さん。
特に、世界を呪いたくなる程の運命を背負う要所には実力者を起用。
特に井澤さんは紫乃だけでなく{netabare} 双子の姉・加乃{/netabare} もフォローする難役でしたが好対応。


“毒親の見本市”との異名も誇る本作。
狂気を提供したCV.石井 未紗さんは映画吹き替えも経験。
鬱よりヤバい躁も提供したCV.森なな子さんは元・宝塚歌劇団の男役。
アニメ声優一筋とは異なる畑も知ったご両人が、
湿度高めの病んだ演技で泥沼の深度アップに貢献。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は篠田 大介氏。やはり心情深部で鳴り響く重たいストリングスが耳に残ります。
日常シーンではゲーム版のピアノ曲も使用。懐かしく軽やかな旋律が本作の数少ない救い。


主題歌は前後期とも、しんどくても前を向かせる風味の力強い女性ボーカル曲。
特筆したいのが前期OP・EXiNA「DiViNE」

EXiNAとは、アニメ版『艦これ』のOP「吹雪」のヒット等で知られる西沢 幸奏さんのソロ・プロジェクト。
中低音ボーカル、ハードなエレクトロロックと、デビュー時とは曲調が一変しているので気が付かない方もいるかもしれません。
ビジュアルも闇落ちしたネーヤ(※『無限のリヴァイアス』のキャラ。古くてスンマセンw)みたいに変わり果ててしまってw

EXiNAで世間に迎合せず、自分の音楽を追求して闇に潜伏していたからか、
アニメタイアップとは縁がない日々が続きましたが、最近また戻って来ましたね。
アーティストとして我を通す生き様。結構好きです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

既読です。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

わけがわからないよ。

総括です。

ネットでは作画崩壊祭でしたが
「球詠」よりマシだと思います。
問題は中身ですね。
「球詠」は話が面白かったので
作画崩壊は気になりませんでした。
それに比べ今作は
とにかく煽るだけ煽って
内容が訳解らなくなって
24話まで引っ張って意味不明のまま
オワタって感じでした。

仁菜に畏怖の念を覚えさせるほどの
美弦の絶望ってその程度だったの?
 
詩のイカレっぷりの後始末は?

死ぬんじゃなかったの?

カウントダウンは?

もう、いろいろです。

虐待から自死を選択したり
カルトに救いを求めた少女達を
その辛い想いから目を背けず
現実世界に向き合わせようと
そんなお話だったのでしょうか?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誠実な作りが魅力(作画は…)

ゲームをベースにしたメディアミックスBULE REFLECTIONプロジェクトのアニメ展開、との事。

初見のイメージは『内向的なプリキュア』とでも言おうか?まだ世界観の説明がされていないので不明点が多いが、少なくとも少女が変身して闘う話だ。

で、その彼女らが皆何かしら問題を抱えている様な描写があり、その翳りが全編を薄っすらと覆っていて独特の雰囲気を醸し出している。
また、敵方は女学校的なエスっぽい耽美な感じに演出されていたり、総じて作品の美意識は高くとても良い。

ただ、作画レベル(特に人物作画)が平均より低いので足を引っ張っている。
それが惜しい!

声的には主演(?)の石見舞菜香が珍しく快活な役どころ。演技の幅を広げるチャンスとして頑張ってほしい!(相変わらず腹に力の入っていない声ながら、今のところ戦闘シーンも何とかなってる様だし)

ところでコレ、連続2クールらしいのだが…以下略

============

前半1クール終了!
お話は現代奇伝ロマン…とでも言えばいいのか?ちょっと最近見ない感じで面白い!
主人公方と敵方それぞれの描写も丁寧で、各人物の行動原理に『何でや?』と疑問が湧かないシナリオも地味ながら美点だと思う。

そして、1クール目最後の12話は、その積み重ねが活きる重厚な展開!!・・・・なのだが。

作画がシナリオのイメージに追いついていなくて滅茶苦茶チープに見えてしまう悲しさを誰に訴えればいいだろう?

============

見終わった!
作画にさえ目を瞑ればかなりの良作!!と言っていいのでは?
何が良いって作りの誠実さが際立っているところだろう。

その誠実さとはガツンと一発大々的に表されるものではなくて、むしろ小さなリアリティの積み重ねだったりするのだが、ブルリフ澪においては例えば服装の描写によく表れていて

●高校生らしい、垢抜けないけど頑張っている私服を着ている
●その服は無意味な露出が抑えられている
●一着ではなく何着か着回している
●キャラクターの個性に合わせたセンスが設定されている
と、こんなに私服に拘ったバトル系のアニメって無いのでは?と思っている。普通は女子高生だったら制服を着せて終わりだから。

さらに
後半から登場の涼楓と亜未琉が百合ではなくガッツリとレズなのも凄いと思う。
そこまでの設定は普通しない。世は百合全盛だけれどそれ以上には否定的だ。だからリスクを冒してレズキャラを出すことはないと日和るのが普通だ。
でも『想い』をテーマに据えたこの作品では、そこを日和ると切実さが薄まりなぜ彼女たちが苦しむのかが分からず、物語に納得出来なくなってしまうだろう。
なので、そこに挑戦した誠実さが素晴らしいと思うのだ。

他にも仁菜や紫乃の境遇の悲惨さ壮絶さとか、物語を成立させるために不可欠ならボカさずにグッと踏み込んだ描写をする覚悟があった。それを誠実と言わず何を誠実とするか!
と私は思うのだ。

返す返すも作画がイマイチのままずっと低空飛行だったのが悔やまれる。
それさえまあまあの出来であれば本当にもっと注目されただろうし、されるべき出来栄えだったから。

ネガティブ表現にあえて踏み込む骨太さと、仄かに陰りをおびた美意識、誠実なストーリーテーリング。それらを感じ取れれば完走は必至。
絵から受ける印象より、ずっと面白い話なので興味を持たれたら是非見てほしいと思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

59.4 21 メディアミックスアニメランキング21位
Deep Insanity THE LOST CHILD(ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (92)
231人が棚に入れました
狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。そして、ここにひとり。とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

いったんコマーシャル

原作スクエニ ゲームもありのメディアミックス作品


タイトルって大事ですよ。
“INSANITY”ときたら“VIRTUAL”と即答できるおっさんは私だけではあるまい。
そんなタイトルから導かれるぞわっとした不穏そうなイメージにぱくっと釣られてみます。そして失意に終わります。悪くも悪くもゲーム原作止まりでしたのでおススメからは外れます。そうは言いつつ引っ掛かりそうなとこ挙げときますね。

良さげポイント①:汚くない高音
 下野紘さんが主演。最近とみにやかましい印象(といっても特定メガヒットなアレの影響)が強かったので箸休めと感じました。

良さげポイント②:主題歌
 曲調も声もけっこう好き。OP「命の灯火」(鈴木このみ)。ED「真珠色の革命」(伊東歌詞太郎)

良さげポイント③:世界観
 謎多き世界の探索が骨子らしく冒険者魂をくすぐります。

 
地球全土に、覚めない眠り、ランドルフ症候群が蔓延している近未来が舞台。
時を同じくして南極に突如出現した巨大地下世界“アサイラム”がその原因っぽいってことでいざ探求へ。未知の資源が発見される一方で内部では異形の生物がうごめいてたり。
人類はランドルフ症候群解決のためまたは一攫千金を狙ってこの地下世界に挑みます。そんでもってヒーロー願望ありの青年が主人公という序盤。

新大陸(アメリカ)発見したついでに大挙して押しかけたヨーロッパの民とか日本でも蝦夷地開拓あたりが該当するのかしら。系統としては『メイドインアビス』の香りが少しだけします。わくわくする設定ではありました。
そして新兵の主人公をつれて初のパーティーバトルがご丁寧にターン制。ゲームもどんなのか想像がつきそう。ゲームへの誘導も悪くありません。

だがそれだけですね。
新兵主人公はチュートリ無くスナイパーに奉職。かと思えばいつの間にか剣を振ってたり。もちろんロクな説明などありません。なにかしら意図が見えればネガティブ批評も可能なんですけど、それすら感じられないとくればお手上げです。
脚本も繋がりを感じず朝令暮改みたいになってたし、たぶんキャラ設定集みたいなの発表できるほど練られてなさそうです。立ち位置ブレるメンバーを追っかけるのしんどいでしょうから、良さげポイント①②③でひっかかりを見出せるようであればどうぞという感じです。



※一言

■耳に残る

{netabare}ゲームCMでヘビロテする「おちーてぇ おちーてーゆけぇー」がこびりついて離れない私
深層に挑む者たちを想定してるんしょうけど、どうみても自己紹介またはブーメランとなってます。{/netabare}


少なくとも Futures は『Deep Insanity』で made of されてることはありませんでした。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2021.12.30 初稿

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

死に至る病

【紹介】
INSANITYとは英語で「狂気」っていう意味ですね。DEEP INSANITYだから、直訳すると深い狂気です。

シナリオは特に狂気って感じはしないですが、ただの民間人だった新人兵士をいきなり化け物との戦闘に投入するのは狂気ですね。新種の処刑ですか?
こんなつまらないアニメを世に送り出したことが一番の狂気ですけどね。

これは漫画版の未来で、ゲーム版の過去の話のようです。
人類はランドルフ症候群という謎の奇病で絶滅の危機に瀕しており、
南極に出現した巨大な地下世界には未知の病気の原因?と化け物と未知の資源があった。
金のため、組織のため、または自分の夢のために命をかけて謎の地下世界で戦う人たちの話。

【キャラクター】
キャラクターの個性が弱い。掘り下げの時間はあるけど、薄い。
なんか、生きてる感じがしないんですよ。
あと主人公が戦う動機が軽すぎる。
仲間なのに仲間同士の絆とか信頼関係が薄すぎるし連携も取れてない。

人類存亡の危機が迫っていて、それぞれ目的は違っても怪物がうごめく未知の巨大空間に身を投じているという過酷な状況の割にキャラクター達に悲壮感や危機感が足りない。
いつ化け物に襲われて命を落とすかわからない状況なのになんか他人事みたい。
これだけ危機的な状況なのにそんなことにこだわっている場合なの?っていつも思う。

【声優】
特に金髪童顔の人の顔の印象と声の印象が合ってない。
でも声優が悪いんじゃなくてキャラデザが悪い。
キャラクターの設定を考えればあの声のトーンは別に悪くないと思う。問題なのは童顔すぎる見た目。

【作画】
色使いが悪いのか、とにかく暗くて沈んでいる感じがします。
作画は全体的に低質で引いた場面の絵は特に酷い
カメラアングルが悪い
戦闘シーンの動きが悪くてもたもたしている。
化け物のデザインが微妙

【シナリオ】
シナリオ自体はそこまでつまらなくはないですが、雰囲気の暗さと演出の安っぽさとキャラの魅力のなさのせいで、それなりの話がつまらなく感じる。
やっぱり演出とかビジュアルって大事だなーって思いますね。

【1話が酷い】
{netabare}
なんかふわっとした感覚で軍に入って、ただの民間人なのにいきなり実戦に投入されて、敵が目の前にいるのに長々とまるでゲームのチュートリアルみたいな説明を始めて、戦い方なんてわからなくて戸惑う主人公にロクなアドバイスもせずやたら辛辣な言葉をかける仲間たち。
仲間がやられたのにケガを心配することもなく、なんか淡々とオネエ言葉で皮肉言う副隊長。
この連帯感の無さはなんなんでしょうか?
そして何故か覚醒して急に強くなった主人公。

{/netabare}

問答無用で一話切りされるやつですね。

【2話も酷い】
{netabare}
スミレが過去に枕営業?みたいなことさせられてそれがトラウマなのに、露出の多い服を着ているのはどういうことなの?
トラウマ抱えてて触れて欲しくないのに、男性の目は引きたいの?
トラウマが重いのに薄っぺらいので、共感ができない。

{/netabare}

2話以降も常にみんな淡々としていて、熱が感じられない。
キャラクターみんなやる気ないのかな?

【総評】
世界観の設定は面白いけど、演出等残念なところが目立つので台無し。

何もいいところなくて、見ているのが苦行。
さらにほとんどBGMがなく静かなので、暗い世界観やキャラクターとの相乗効果でとても眠くなる。

個人的にはこれが今期のワーストかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

求めるのはシンソウか、それともキョウキか。

この作品の原作は未読ですが、メディアミックス作品となっており、漫画→アニメ→ゲームの順に時系列が並んでいるんだとか…

アニメを視聴しただけでは漫画やゲームとの繋がりは分かりませんが、完走後にwikiをチラ見すると、ほんの少しだけゲームとの繋がりは描かれていました。


狂気と覚めない眠り、ランドルフ症候群。
この新たな病魔がゆっくりと、しかし着実に人類に迫りつつあった。

原因とされるのは、南極に出現した巨大地下世界 アサイラム。
そこに存在するのは、地上とは違う異形の生物たち、そして未知の資源。

巨万の富や組織の陰謀、あるいは己の野望のため、
人々は命を賭して謎に包まれた新世界の深層を目指す。

そして、ここにひとり。
とある願いを胸に秘めた青年が、アサイラムの最前線に挑もうとしていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そういえば、「ランドルフ症候群」という設定がありましたね^^;
物語の序盤で、主人公のシグレがアサイラムの最前線について調査しているヴェーラ小隊に入ったばかりの頃、その症状に関する説明がありましたが、出てきたのは序盤だけだったので、すっかり忘れていましたよ^^;

ですが、導入はとても丁寧だったと思います。
主人公のシグレを軸にヴェーラ小隊の隊員一人ひとりが深掘りされているんです。
それに、このヴェーラ小隊の隊員は皆さんどこかしらに傷を負っていましたから、皆さんガードが堅いのは仕方ありません。

最初は、ヒーローを目指して入隊した前代未聞の変人扱いを受けていきましたが、この深掘りの中でしっかりとお互いの人となりを知り、絆を深めていくんです。

最前線では常に命のやり取りをしているので、絆を深め合う必要がありました。
気付いたら、シグレはすっかり小隊に溶け込んでいましたので…

ですが、物語が中盤に差し掛かると、展開に違和感が感じられるようになります。
その違和感の全容も物語の展開に伴って明らかになりますが、途方もない痛みの連鎖が私たちを待ち受けていたんです。
決してヒーローを目指して入隊した主人公のチャラい物語なんかではありませんでした。

物語も佳境に入ると、これまでの伏線を回収するように次々と真実が明るみになるのですが、時折、「これ知ったらゲームのネタバレになるのでは…!?」的な伏線も回収されるので、少なくてもアニメで描かれた物語はキチンと収束しています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木このみさんによる「命の灯火」
エンディングテーマは、伊東歌詞太郎さんによる「真珠色の革命」
兎に角、このみさんの楽曲が格好良すぎです。
それが物語終盤のバトルシーンでこの曲が流れてくるんですよ。
もう鳥肌モノでした…^^

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

74.6 22 メディアミックスアニメランキング22位
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(アニメ映画)

2021年6月4日
★★★★★ 4.1 (63)
226人が棚に入れました
「スタァライト」――それは遠い星の、ずっと昔の、遙か未来のお話。この戯曲で舞台のキラめきを浴びた二人の少女は、運命を交換しました。「二人でスタァに」「舞台で待ってる」普通の楽しみ、喜びを焼き尽くして、運命を果たすために。わずか5歳で運命を溶鉱炉に。――危険、ですねぇ。やがて二人は再会します。一人は悲劇の舞台に立ち続け、もう一人は飛び入り、引き離され、飛び入り、二人の運命を書き換えて……キラめきに満ちた新章を生みだしたのでした。もう目を焼かれて塔から落ちた少女も、幽閉されていた少女もいません。ならば……その新章の結末は?「スタァライト」は作者不詳の物語。キラめきはどこから来て、どこに向かうのか。そして、この物語の『主演』は誰か。私は、それが観たいのです。ねぇ――聖翔音楽学園三年生、愛城華恋さん?

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

凄惨なる青春の滅却処分

【物語 4.0点】
心情説明を非日常的な口上、台詞で表現する様式が確立された歌劇の延長線上にある
“舞台少女”たちが剣戟等も交えて演じる“レヴュー”
その特性を生かして並の青春物では斟酌しきれない思春期心理まですくい上げて、
荒々しいけど、何か見逃せない独特のムードを提供してきた『レヴュースタァライト』

完結編となる本劇場版が題材とするのは卒業前、進路決定に悩む乙女心。
ただでさえ波乱が巻き起こる青春のターニングポイント。
これをレヴューの論理で表現となれば火力は最大化。

卒業までに決着を付けたい、アイツとの心のわだかまりがある。
舞台少女の輝きをもたらした、あの娘との親愛でさえも、
舞台人として次のステージに進むには捨てねばならない枷となる。

構成は前半は各種青春の葛藤の燻り。
愛城華恋と神楽ひかり。メイン二人の幼少期の馴れ初めから運命を再提示し場を暖めた上で、
後半は“ワイルドスクリーンバロック”と称したレヴューの連戦により、
各カップリングのぶちまけられた本音が、熱戦と化す怒涛の展開。

舞台も舞台少女も、
嫉妬も、羨望も、依存も、執心も、
熟れた青春の果実たるトマトも、
約束と運命の象徴たる東京タワーも、

爆  発  だ  !!

精算対象は舞台少女を観劇し続編を欲求する鑑賞者のメタファーたるキリンにまで及ぶ。
もはや鑑賞者も傍観者ではいられず、燃え盛る舞台上に引きずり出される。

そして完全燃焼の先にある新生。

圧巻の青春エネルギーに焼き尽くされる至福。

わかります。

【作画 4.5点】
アニメーション制作はキネマシトラスでシリーズ完投。

延焼する青春パワーはもはや学園地下に潜むレヴューの舞台空間に収まらず市中にまで漏出。
“場外乱闘”となった開幕レヴューでは、{netabare}電車上の激闘で、苛烈な殺戮表現に踏み込むだけでなく、
「私たちはもう 舞台の上」「舞台少女の生と死」「列車は必ず次の駅へ では舞台は」{/netabare}
といったキーワードを舞台演出で暗喩する映像で刻みつける強烈な先制パンチ。

後半のレヴュー連戦では、各カップリングの心象世界が突き抜け、
{netabare}清水の舞台から飛び降りるデコトラ伝説だわ、オリンピックが開幕するわ、{/netabare}
まさに百花繚乱。デザインは複雑化し、作画も高カロリー化するが、
{netabare}10年破られないデコトラを!{/netabare}と意気込む3DCGスタッフなど謎の執念wにより全受け。

盤石な土台の上に“メイン興行”たる華恋VSひかりの王道レヴューが、
{netabare}ぶった切られた東京タワー上部が頭からポジションゼロに突き刺さる{/netabare}
エネルギー有り過ぎな映像で浴びせられる力強い構成。


インパクト大なのは{netabare}アルチンボルド風の静物{/netabare}と化したキリンの風貌。
舞台少女たちが次のステージへ進む糧となる覚悟を作画でも表現し、
燃焼する舞台にさらに薪をくべる。


【キャラ 4.5点】
舞台の夢を追いかける優等生の心理を改めて掘り下げる。

中学時代の華恋に向けられた同級生の評判が象徴的。
舞台少女たちの経歴を表層だけ字面にすれば、
大抵の同年代が進学先すら決められない中、
若くして目標に向けて励む彼女たちは眩しすぎるスタァ。
が、その深層には、ひかりちゃんとの約束だけを支えに舞台に上がり続ける華恋など、
案外子供じみた脆さが混在していたりする。

冒頭、{netabare}ひかりと離別した寂しさが溢れた華恋の演技が、
クラスメイトの胸を打つ{/netabare}場面も、
舞台少女としての輝きの喪失が、新たな舞台人としての輝きを生むという意味で皮肉かつ示唆的。

この青春心理の表層深層がより高解像度で描き分けられたキャラクター造形が、
華恋&ひかりだけでなく、各舞台少女、カップリングまで徹底している。


各レヴューは互いに死力を出し尽くしたシーソーゲーム後に決着する王道バトル。
連れて舞台少女が心の奥底に残った澱(おり)まで出し尽くし、
これが得も言えぬ清々しさに繋がっている。


私の推し・星見純那も、より尊くなり嬉しいです。
有名作家の引用という表層がレヴューで指弾され吹き飛ばされた後に口にした
{netabare}「殺してみせろよ 大場なな」{/netabare}
全く知性も理性もあったもんじゃありませんがw
心の底から吐き出された自分の言葉にはどんな名言よりもゾクゾクさせられます。

【声優 4.0点】
TVアニメ版では、一部キャストらに日常会話の固さ等が散見されましたが、
本作では大分馴染んで来たのか、歌や口上と会話劇(痴話喧嘩?)との往復もスムーズで、
レヴューの完成度向上に貢献。

そんな中、ひかる役の最年長声優・三森 すずこさんの若々しさには返す返す驚かされます。
本作では、華恋役の小山 百代さんとの幼稚園時代の掛け合いも上々。
みもりん、幼女役、あと10年はいけます♪

【音楽 4.5点】
複数の作曲者が劇伴にて舞台を金管で砲撃しつつ、大作揃いのレヴュー曲も構築。
レヴュー曲はシンフォニック・ロックを軸に、
民族音楽風、人情(任侠)歌謡曲まで幅広くカバー。
曲中でも転調、緩急を交え、二転三転するレヴュー展開に好対応。
一応、加藤 達也氏は“爆発”、藤澤 慶昌氏は“燃やし”と分担された感じだったそうですが、
いずれにせよ可燃性危険物であることに変わりはありませんw

ED主題歌はスタァライト九九組「私たちはもう舞台の上」
ドロドロが除去された後に、舞台少女の未来を高らかに歌い上げる千秋楽・卒業ソング。
しかし、EDアニメ担当めばちさん。『虹ヶ咲~』でもそうですが、
素朴なイラストで波乱の青春を締め括るストッパー能力には安定感があります。

あと、音楽とは少し違いますが、
華恋&ひかりの馴れ初めで、{netabare}園児たちがカスタネットで同じリズムを取る遊戯をきっかけに、
二人も友情のリズムを掴んでいく。{/netabare}
こんな演出よく思いつくなと感心しつつ、幼女も堪能したw思い出のシーンです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

出てきたキリンの役割は!

 舞台少女の織りなす数々の演技??、剣術をえがいていたです。一番の見所は、舞台と思えない風景の数々や面食らう演出だったです。

 音翔音楽学園三年生の進路決定やその経緯で、進められると思いきやです。
 愛城華恋、神楽ひかりの思い出が現在や舞台につながる設定だったり、別の舞台少女の剣の戦いや歌、語りが突然唐突に起こるです。

 私には、その様々な演技か?舞台か?現実か?分かりづらくなっていくようだったです。
 数多くそれが行われる中で、広範囲な舞台?セットが現実離れなすごい迫力で、爆発的に崩れたり、場面が切り替わっていく所が凄かったことは、認識できたです。

 スタァライトしきったと言われたけど、仮想現実と現実の区別がつきにくく、私にはよく意味がわからなかったです。
 ただ、キャラそれぞれが一つひとつの行動に、全力を傾けていたようには、感じたです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

続編作る意味あったかな?

{netabare}
正直わざわざ映画で続編を作った意味が分からない。
本編で既にやったようなひかり、華恋ペアやクロディーヌ、まやペアなどの話を薄めたような話をやってて、またか...って感じだった。
無理やり対立させてレヴューで戦って解決という構造は変わらないけど薄味で本編ほど印象に残らない。
とはいえ、ひかりと華恋の話は本編ではあまりなかった過去話を取り入れた感じだったので面白かった、けど他のペアがかなり退屈だった。
結局本編ラストからどう繋がっての状況なのかがいまいちわからないのも微妙。

戦闘シーンと演出は本編同様凄くてかなりよかった。
皆殺しのレヴューとか、スタジアムでのレヴューは印象深いかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

60.7 23 メディアミックスアニメランキング23位
D_CIDE TRAUMEREI(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (79)
223人が棚に入れました
舞台は渋谷。小学生の頃、優しく憧れの存在だった兄。その謎の死を目撃した龍平は、今や周囲にはその悪夢を感じさせない快活な高校生になっていた。キックボクシングに明け暮れる或る日、不思議な生物トリスに噛まれた夜、いつもとは違う夢を見る。巷で噂のドロップが闇を飛び交う中、歪んだ欲望と対峙する。彼がその先に見るものとは——
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

X-FLAGがモタモタしてるから…

1話感想{netabare}
お、モンストアニメの新作か。
異世界に居た2人ってデトラビで、主人公を噛んだネコだかタヌキはオラゴンでしょ??
と思ったら違ったらしい、うっそーん。
ま、まぁモンストアニメを切らせてたところなので助かる。
と思ったら…あれ?ここ(あにこれ)ではモンスト系、フル3Dで人外アクションものって不人気なんだったっけ?
それが良い悪いってことではなく、私は好きみたい。
好きっていうか平気って感じか、内容がつまらなかったらどうにもならんし。

で内容だけど、1話段階ではなんとも…とりあえず切る理由は無いってトコロ。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
一通り仲間が揃うまで急ぎ足なんだろう、ってことで雑に感じても気にしない様にはしてたけど…。
ちょw伊吹咲の普段着ソレかよ、ってかそれで登校してんのかよw
なんだろう、ペルソナでは「そうならないように物凄く気を配ってた部分」を、こっちでは思い切り踏み抜いちゃった感。
パレスを攻略して憑き物が落ちるのはまだしも、だからといって前後での変化が大きすぎると視聴者が戸惑うというか…。
「前の方が良い」と「今の方が良い」で意見が割れちゃうというか、どうせメメントスに入ったら過激な格好になるんだから普段はお堅い格好の方が良かったんじゃないかなー?と思ったり。

なんて思ってたら3話最後、“スカーレットネクサス”のキャラが出張して来た!?
立場的にはPSO2(これもシリ構大野木だ)のペルソナを予想するが、あんまり込み入った話にはならない気がするので、違うかなぁ?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
な、なんだこれ…雑っ。
5話まではキャラ紹介パートなんだろう、として雑な部分は気にしない様にしてたのに、6話、ストーリーパートに入ったと思ったらキャラ紹介パートより雑じゃねーかw
これまで登場したキャラがチーム加入or救われる展開が続いたので、「ハイハイ今回もそういう流れねー」と思わせてといて違うというサプライズを狙ったのかも知れないが、それでも雑。

まず、トリスってただの人に見えるの?
今まで認識できるかどうかを試すため見込みありそうな奴に「噛む」行為をしてたんだと思ったんだが…噛んだことにより力を付与してるとかじゃないよね?
カズハにトリスが見えるか探る、またはカズハがトリスを見て驚くってシーンは、無いとアレじゃね?
そしてカズハと接触して教団に両親が囚われてると聞いて救出することに…って、待てい!

教団について他に聞くことあるだろ?

せめて、せめて、カズハはまだ主人公達を信じられなくて、両親を救ってくれたら知ってる事は全部話すという取引を結んだのならまだ分かるんだが、そういう描写は無し。
でもって次にやった行動が派手な囮作戦…。
えっ?
「カズハの両親が人質になってるので教団にはこちら側の動きを悟られてはいけない」って前提じゃないの?
逃げた奴が教団に戻って両親に何するか分からないって不安に思わないの?
ってか逃げた奴を尾行すりゃいいじゃん、カズハに変装して捕まったフリして潜入すりゃいいじゃん。
「現段階では教団についてそこまで(視聴者に)教えられない」って意図が見え見えで…なんだこりゃ?

そして悪手取りまくったせいで両親死亡、そりゃそうなるわw
ただ、だったらそこでカズハに「お前達のせいだ、こんなんだったら素直に教団に戻ってれば良かった!」と…責めさせろよ。
「アンタ達のせいで!」「オレ達がバッフクランと一緒だというのか!?」くらいやれよー。
対物ライフルでヘッドショットしたんだたら頭吹き飛べよ、木っ端微塵になれよ。
龍平達にゲロ吐かせろよ(トリスだけ平然)、ヤベー奴を敵にしてたんだと恐怖させろよ。
ショッキング展開にしたいんならね。

作戦の幼稚さと以後の展開がかみ合ってないというか、中途半端でショッキング展開にしたいんだかマイルドに進めたいんだかよくワカンネー。{/netabare}

7話感想{netabare}
囮作戦なんてアホアホ計画を実行してしまったこと、逆に囮とされたカズハの両親にまんまと釣られてホイホイとスナイパーの射線上にカズハを連れて行ってしまったこと。
あるいはいつ自分もスナイパーに狙われてるか分からない等…めっちゃ後悔とビビりでコソコソ活動するモンだと思ってたら──
なにのうのうと寿司食ってんの?
ナンだこいつら、人の心は無いの?
組んだストーリーを展開させるのに手一杯でキャラが生きてない、同期似た系統として結構比較して見てる“スカーレットネクサス”といい勝負。

なんだろう、大野木のせい?
PSO2も同じような部分はあって、だけどあっちは一般人ではなくダーカー退治しか能の無いアークスだったり、ルーサーやシオンがウラで手を回してる・フォローしてるんだろうってことで、そこまで違和感は無かった。
こっちで同じ様に受け取るには…トリスが何か企んでるでもなきゃ難しくないか?
えっそうなの?ならいいけど…いいのか?{/netabare}

8話感想{netabare}
スタッフいちいち調べてないんだけど、この回の脚本はメインの人と別?
龍平の性格が大きく変わってて戸惑った。
古い作品…1年モノの作品だと回によってキャラの性格が違うことはちょいちょいあるしある程度は許容できるけど、1クール(だよね?)の作品でこれってどうなんだろう。
というか、カズハが両親共々殺されたのは龍平のせいだと思ってる私としては慙愧の念に苛まれてるのが妥当で、気落ちするどころかオラついてるのは恐怖すら覚えた。

しかもエレベーター内であれだけ暴れといて最後蘭堂と仲良くなれたのは、あくまで蘭堂がこれまた腹立つくらいお人好しで我慢強く友好的に接してくれただけに過ぎない。
「こんな態度してるけど実はいいヤツ」って素振り、いわゆる「見直した」ってシーン、無かったよね?
ってか東京生まれの東京育ちって地方出身者は慣れたモンで、そこまで突っかかることは無いと思うんだがなぁ。
島と東京を比較して悪く言われたとしても…そうだなぁ、“お前はまだグンマを知らない”で群馬県民がガチ怒りしてるとでも思ってるんだろうか。

というか何であんな表現をしてしまったんだろう?
早く屋上へ行きたくて焦ってる姿を書きたかったんだろうけど、オロオロするタイプでもないし、能筋キャラとして暴れさせるのが相応しいと思ったのだろうか。
他にやり方無かったのかなぁ…?

と考えてたらふと思った。
いやね、最近某アニメで「中国で配信の再生数が多い(≒だからこの作品は素晴らしい)」みたいな評価をどこかで聞いて、それに違和感を覚えてまして…。
今回の龍平のエレベーター内での行動、個人的には不快で仕方なかったけど、中国人なら何とも思わないのかも知れない。
あんま言うと差別だヘイトだ言われそうだけど、「海外でウケるのは良いこと」に疑問を持ってた私としては、その答えの一部を得たようなそうでないような。
この作品が中国ウケ狙ってるかどうかは知らんけどね。{/netabare}

12話までの感想{netabare}
10話、ラブレターを他人に見せびらかすとか、龍平のキチガイっぷりは健在。
というかそれを咎めない周囲の連中もどうなんだ?
本来は「隠そうとしたがバレてしまう」というシーンがあったんだけど、尺の都合でカットされた…と考えるのが精一杯の好意的解釈だろうか(そこまでしないといけないの?)。


そんなことより11話ですよ。
余りにも突っ込みどころが多すぎて整理し切れない、放送の順番ごとに列挙してきます。

ダークファルスペルソナが龍平にトドメを刺す余裕はいくらでもあったのにそれをしなかったことに対しゼシカは「我々はいい様に踊らされてるだけかも知れない」と推測したが…えっ、今更!?
言ったじゃん、カズハを狙撃されて以降「いつ自分も狙撃されるか分からないと怯えて暮らすハズ」なところを、そうじゃなくてのうのうと寿司食ってるのが変だって。
で、そういうところに気の回らないアホキャラ共なんだったらアホキャラで一貫しろよと。
今更軌道修正してマトモそうなことを言ったって変テコさが増すだけ…下手に言い訳して傷口広げてる。
更にはレナが龍平のことをよく分かってるじゃんと冷やかされて「ただの幼馴染だから」と照れるが…いやいや、これも今更!?
10話のラブレターの件で嫉妬めいた態度が一切無くて「ああそういう間柄なんだ」と解釈してたこちらとしては寝耳に水、何なんだ?情緒不安定じゃね?

そして兄の書斎からトロイメライのスケッチを発見して「これは…トロイメライじゃねーか」って…えええ、その位の絵だったらゴマンとありそうじゃね?
もうちょい特徴的な絵には出来なかったのか?
伊吹咲が警視庁システムの顔認証パスをちょろまかして来たのも、“P5”で新島真が葛藤なども含め結構な尺使ってやったことをサクっと端折っちゃって、ナンなんだかなぁ。
と思ってたらレナが村瀬に裏切られたことに突如涙を流して悔しがる、だからなんで今更なんだよ!それやるんだったらもっと前に済ませとけよ。

と、Aパートだけでこの通り。
キャラが情緒不安定すぎて見てるこっちまで情緒不安定になりそう、頭おかしゅうなるで。
ひょっとして11話シナリオ担当の方は前の回までの内容を聞かされてなかった?
そうであっても調整役にシリ構や監督が居るワケで、なーんともヘンな感じ。
これでシリ構が鈴木雅詞だったら「仕方無いなぁ」で済む(文句は言うが)が、そうじゃないところが恐ろしい、マトモな人材居ないの?
Bパートはストーリーモードというか次回とセットって感じなので11話段階では何も言わない。


という中での12話、こ、これは…ロードオブヴァーミリオン!?妙な殺戮始めちゃう辺りね。
「捧げる」の瞬間、レナが割り込んたせいでそっちがウィアードになってしまったって状況だけは分かるが、それ以外の部分はようワカラン。
特に兄の死んだ時期とカズハが逃げ出して「焦った」時期が全く違う気がするんだがどういうことだろう。
ま、まぁ次回次第?
というか村瀬の口車にまんまと乗せられてベルベットルームに一人で行ってしまった龍平が一番悪いとしか思えないのだが、一切悪びれることなく仲間に噛み付くのが…やっぱキチガイ。

最後の腹刺しは、目的と手段がアベコベになってる(自然保護を叫びながら太陽光パネル設置のために山を切り開くみたいなの)ってことだろうが、この構図、覚えがあるぞ…?
と思ってたらこの回のシナリオが大野木で思い出した。
PSO2のナベリウスでエルダーにそそのかされたゲッテムとメルフォンシーナ(メルランディア)じゃねーかw
トチ狂った身内に腹刺されるネタ好きだねぇw

とりあえず次回、龍平が後悔と絶望の中息絶えるオチだったらいいなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

タオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

アニメ版のシナリオ構成してる人反省して欲しい

普段あまりアニメの感想や呟きは発信してないのだけれど、SNSで『ユーザーのレビューなどを制作陣が見ている時もある』という話題を見かけ、折角なので検索してすぐ出てくるようなところに感想を残そうと思った。
どうしてもこの作品について正直な意見を語りたいのである。
以下の文から、アニメ制作陣への、そして、ただひたすらシナリオ構成についての文句なので注意。物語についてのネタバレはない。ので、伏字にはしない。

好きなシナリオライターが関わってるソシャゲのアニメ版(リリース前の販促アニメ)ということもありゲームを遊ぶ前の、予習的な意味で結構楽しみにしていた。…が、あまりにも期待外れの出来で非常にガッカリしている。
何がガッカリって、話にまとまりがなく支離滅裂なのである。
キャラクターに動きもあり、音楽も良く、作画崩壊もない。
映像だけなら全然見れるレベルなのだ。ただシナリオに奥行きがない。
びっくりするほど薄っぺらい。もはや苦痛に近い。

8話ぐらいまで見たしもう正直に言うわ。
予算がかかってる割に全然面白くない。販促アニメとしても単体アニメとしても。悲しいくらいに全部中途半端。見た後のモヤモヤが止まらない。
カタルシスがない、余韻がない、どうでもいい会話が続く。
ハッキリ言って見てられない。『ディーサイドトロイメライ』というのはもっと壮大な世界観の物語ではないのか。どうしてこんな話の流れになってしまうのだ。トロメラのテーマの1つにクトゥルフ神話があるはずなのに、微塵もかすってないではないか。何故なのだ。何を目的にこの作品が作られたのだ。アニメにそれを取り入れないなら取り入れないなりに他のところを特化するべきであった。見る側の気持ちとしては正直そう思ってる。
本当に…………ただひたすらに悲しい。つらい。1クールもあればもっと内容のある話に出来たはずなのに。
一応、制作側が渾身の力作!みたいに謳ってた5話も見てみたが、どうも……感性が合わない。多分、作り手側にはこだわりがあるのだろうが、ユーザー側からしたらただ普通に、どこにでもある話だなっていう感想しか出てこない。公式とユーザーの間で感覚がズレてる気がする。

シナリオ構成に関わってる人たち、ほんとに反省して欲しい。
もっと人に勧められるような出来のアニメにして欲しかった。
ただただ残念。ゲームの方に期待。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

美少女に重火器の様式美(でも話も普通に面白い)

ブシロード+サンジゲンという、バンドリやD4DJで実績のあるタッグによる、異能バトル作品です。

テレビ地上波では同じ世界観で共通のキャラクターが出てくるっぽいスマホゲームのCMが流れています。

第6話まで観終わった時点でこのレビューを書いています。

渋谷を舞台に、違法薬物を暗喩するかのようなソムニウムドロップと呼ばれる物で見た夢から生まれる怪物ウィアードと戦う、少年少女たちのお話のようですね。

主人公は織田龍平だと思うのですが、「取りあえず女の子を戦わせておけば良いだろう」ということにはなっていなくて、作中で「ノッカーアップ」と呼ばれる変身をして戦うメンバーの男女比がバランス良く、また心の闇を突かれてウィアードを生み出してしまう「ユメミテ」と呼ばれる人々もここまで社会人男性、少女、少年とある程度のバリエーションを見せていて何となくバランスの良い作品というイメージを持っています。

武装もナックルガード的な物で殴る、スケート、槍状の武器、飛行する刃物、ガトリングガンと近距離、遠距離交えた物になっていて戦闘シーンにもそれなりに華があります。

そういった画的な爽快感は若年層向けなのかもしれないですが、作中で扱われる問題はブラック企業、スクールカースト、SNS炎上、メディアスクラムといった具合で、シリーズ構成や脚本は案外志の高いところから作られてるのかもしれないので注目して観ています。

なお、タイトルに「美少女」と書きましたが、ジェシカは本人によると見かけ通りの年齢ではないらしい…。

ゲームと共通らしいのですが、主題歌に東京事変が起用されてるのはアニメとしては異例かも?

2021.10.3追記:
最終話まで視聴終了しました。

登場キャラクターから察するに、ゲームの前日譚的な位置付けのストーリーになるんでしょうか。

特に後半の話数で単話シナリオ的に、またシリーズ構成的にもキャラクターの性格的にどうなのという雑な回もあったのですが、ビジュアル的な満足度は高いので、アニメーション作品としては合格作品といえるでしょう。

最終的な決着も難癖つけるような内容ではなかったので、ながら見するアニメとしてはわりとお勧めできると思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

59.4 24 メディアミックスアニメランキング24位
イロドリミドリ(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (57)
188人が棚に入れました
舞ヶ原音楽大学付属舞ヶ原高等学校(通称まいまい)。 才能あるミュージシャンの卵が全国から集まるこの学び舎には、ある噂がある。 『ライブですごいパフォーマンスができたら、追加で特別な点数がもらえる(らしい)』 単位の危ない芹菜は噂を信じてバンドを結成! 演奏したり、お泊りしたり、コスプレしたり?な、いろとりどりの毎日。 学園フェスでいい演奏をして無事に単位をゲットできるのか!? ゆるゆる日常系ガールズバンドストーリー開演!

声優・キャラクター
明坂芹菜:新田恵海
御形アリシアナ:福原綾香
天王洲なずな:山本彩乃
小仏凪:佐倉薫
箱部なる:M・A・O

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

税金対策?

チュウニズムという音ゲームのバンドユニット「イロドリミドリ」をショートアニメにしたものみたいです。
短すぎますね。あっという間に終わる。

絵が綺麗でキャラ可愛くてゆるい雰囲気なので手軽に見れる萌えアニメです。
エピソードも萌えアニメのツボは抑えてる感じで悪くないです。
ただ、音楽がメインのはずなのに音楽に全然力を入れてないのが残念。

短いし悪くなかったけどショートアニメのためシナリオもキャラも薄いので、プレイヤー以外が見ても好きになれると思えないです。
チュウニズムのプレイヤー向けのアニメなのでしょうね。

放送局は少なくてこのアニメの存在自体知らないアニメファン多そうだし宣伝効果なんてないと思うので何のために作ったのか謎のアニメ。

もしかして税金対策?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「セガの音ゲー「CHUNITHM (チュウニズム) 」から生まれたオリジナルガールズバンド!」のメディアミックス作品

この作品の原作ゲームは未プレイです。
原作ゲームは音ゲーらしいのですが、メインストーリーが漫画動画を軸に展開されているんだそうです。
そのため、原作の公式サイトを覗いてみると「学園フェス編」などのマンガが掲載されています。

ですが、原作ゲームと聞いて納得した点が一つ…
起用されている声優さんが凄いんですよ。
新田恵海さん、福原綾香さんにM・A・Oさん…
アニメで描かれていたバンドは総勢5名でしたが、ストーリー展開に合わせて
メンバーも増えるんだそうです。

これは原作がゲームだったからですね。
じゃなかったら、5分枠のショート作品に起用できるとは思えませんので…


舞ヶ原音楽大学付属舞ヶ原高等学校(通称まいまい)。
才能あるミュージシャンの卵が全国から集まるこの学び舎には、ある噂がある。

『ライブですごいパフォーマンスができたら、追加で特別な点数がもらえる(らしい)』

単位の危ない芹菜は噂を信じてバンドを結成!
演奏したり、お泊りしたり、コスプレしたり?な、いろとりどりの毎日。
学園フェスでいい演奏をして無事に単位をゲットできるのか!?
ゆるゆる日常系ガールズバンドストーリー開演!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

アニメはサクッと終わってしまうので楽しみ方は人それぞれ…
私は、M・A・Oさんの台詞を楽しみにしていたかな^^
役どころが自らボケとツッコミの両刀使いなので、1粒で2度おいしいみたいな感じが良き…^^;

そしてもう一つ腑に落ちた点が…
エンドカードが毎回ゲームセンターっぽい場所の紹介だったんですよね。
これも、セガの作品ならでは、ということなんでしょうね。

個人的にビックリした点が一つ…
この原作ゲームはアーケードゲームなんだそうです。
これで、ゲームセンターがエンドカードになっていた理由はより理解できましたが、アーケードゲームがアニメ化されるって、個人的には珍しいような気がします。

1クール全8話の物語でした。
5分枠のショート作品なので、あっという間に視聴は終わってしまいます。
推しの声優さんがいたら、メッチャ効率よく推しを堪能できる作品だと思いました^^;

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

特に何もない

チュウニズムの宣伝用?のショートアニメ
キャラはかわいかったけど特に内容はなかった。
歌詞を書く話とかはちゃんとやってくれてた気がするけど、ちゃんとやっていてもさすがに3分アニメじゃなんとも。
低予算感すごいし、そもそもどうやっても3分×8話で面白くできないから、こういうショートアニメを放送する意味が謎。
いや、まあ悪くもなかったけどね。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
キャラが可愛い。

2話 ☆6
意外と作詞の話ちゃんとやってくれるのね。

3話 ☆4
その通りやな。今回は内容がないなw 

4話 ☆6
タイトルそれでいいじゃん。唐突な自分語り。

5話 ☆5
すねちゃまw タイトル回収

6話 ☆3
さすがに飽きてきたな。
今回パジャマパーティしただけで何もしてねえ。 

7話 ☆3

8話 ☆5
曲いいじゃん。

曲評価(好み)
8話IN「Change Our MIRAI!」☆8
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

58.8 25 メディアミックスアニメランキング25位
アリス・ギア・アイギス Expansion(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (48)
146人が棚に入れました
時は未来 アキ作戦が終わり日常が戻った東京シャード。 ヴァイスの襲来も減り、ヒマを持て余している成子坂製作所の面々。 そこへ憧れのアクトレスになりたいと 一人の少女が門を叩くのだったが、、、

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

オチの無い美少女達の日常を描く!だから何だよと…。ラストは少しSFだけど挽回不能!

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.22

 ラスト二話は、少し戦闘美少女ものっぽい、シリアスな話でしたが、成子坂製作所の立ち位置が不明なので、組織間の話をされても良く分かりませんでした。

 犠牲になった他のアクトレスはどうなったんでしょうか?廃人になったり死亡したりしているのかな?

 アクトレスが人間扱いされているのかも不明な状態で、一応仲間は無事でしたでは、オチとして弱いです。  

 結局、アクトレスは傭兵みたいな、使い捨てのパートタイム戦闘員か何かってこと?仲間がどうこう言う以前に雇用形態が気になります。

 結局、ソシャゲの宣伝なので、ゲームの設定以上の情報が無いんでしょう。

 ゲームはプレイしていないので、内容は良く分かりませんが、CMからは美少女がたくさん出てガチャを引いてバトルしろ的な、物語性もクソも無い感じはします。

 正直、面白くはありませんでしたが、色々な制約がありそうな中、製作したスタッフの皆様お疲れ様でした。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2023.06.06
 
 ちょこちょこレビューを書かないと、前回の話を完全忘却してしまいます。一話完結の日常系で面白くないと、いちいち前の話を覚えちゃいないですね。

 10話は水着回でした。まぁ、抑えた絵柄なので特に萌もしなければエロくもありません。

 ゲストキャラとか出てきますが、ゲームをやっていないので、何だかわかりません。

 このまま、爪痕を残せずいつの間にか終わっているアニメになりそうです。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2023.05.25

 キャラクターにコスプレさせたパロディのパロディ回が続きます。もう、日常ですらありません。大分キャラクターに愛着が湧きつつありますが…。

 8話Bパートではキャラクターが3頭身になります。カワイイんですが、益々誰が誰か分かりません。後、何のパロディなのかも不明です。

 キャラクターと声優人気を前提に作られても、なんとも言えないです。

 作画は悪く無いのでクソアニメとも言えず、どうしたら良いんでしょうか?

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.05.11

 横溝正史の探偵物のパロディのようです。製作側は楽しんで製作しているような感じはします。

 ただ…原作でのキャラの立ち位置が不明なので、パロディになっていません。

 良く知らないキャラがコスプレしているだけ…パロディのパロディなので何が面白いのか分からないです。

 まぁ、所詮ソシャゲの喧伝なので、コレはコレで良いのかもしれません。

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 5話まで観ました。2023.05.03

 また、バトル無しです。高尾山へ行ったり、ヒーローショーの助っ人をしたりします。

 どっかで観たような話が続きます。4話のラストは何だったん?見間違い?

 このまま、女の子達の日常に萌えてて良いのでしょうか?原作ゲームの内容が分からないので、応援して良いのか戸惑います。

 主人公達は、今後バトルに参加するんでしょうか?あっけなく戦死したり、イデオンのヒロインみたいに爆発で首が吹き飛び、頭だけ画面の右から左に回転しながら移動するようなグロ描写の犠牲になったりしませんよね?

 アニメの立ち位置が不明なので、鬱展開が無いとも言えず、とても不安です。

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 4話見終わりました。2023.04.25

 相変わらず、屋台を出してみたり、陳腐なバラエティー番組みたいのに出場したりと、女性キャラ達の日常話が続きます。

 機械生命体とのバトルはどうなったんでしょうか?ラスト、陰謀とバトルを予感させるエピソードが少し入ります。
 
 もう、日常回は飽きたので、今後の展開に期待です。

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 3話まで観てのレビューです。2023.04.23

 キャラの名前の呼び方が間違ったまま放映されちった…。とのことで話題?になってますが、まぁどうでも良いです。

 ひむかいが、ひなたになったからってスルー案件です。気分で呼び方変えてる変な奴が混じってるのかな。

 女の子達のキャッキャウフフの日常を観る話ですが、ギャグ路線なのにオチも無い駄話を延々とやります。

 原作ゲームでは、戦闘とかするらしいですが、今の所全くメカも戦いもアクションもありません。

 原作ファンじゃないと、どこを楽しめば良いのか戸惑う作品です。完走にはかなりの気合いが必要そうです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ソシャゲー紹介アニメとしては悪くない

ソシャゲー紹介アニメというと大抵は超低品質で糞つまらないものですので、その点では割りとマシな方だったのでは。
キャラを大勢紹介しつつも、それがストーリーに組み込まれていて、キャラそれぞれの紹介も多少して、と、決して酷過ぎはしませんでした。
一応一話最後に次回への引きもありましたし、作りはそんなに悪くもないです。
ソシャゲーアニメとしてはよく頑張りました。

では普通に面白いかと言われたら… どうでしょう。
まったくダメダメで酷いというわけではないです。
まあ表情がコロコロ動いて可愛らしい面もあり、一応楽しさはあったと思います。

しかし、やっぱりそれで面白いかと言われたら別にとしか。
ただ、これならファンなら普通に楽しめる内容だ、と言うなら、そうかもしれないと思いました。

私はファンではないので評価しませんが、ファンなら楽しいかもしれません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ソシャゲ原作の美少女アニメ

ソシャゲ原作ということもあり、登場人物が多く、把握出来るのは主人公の夜露ぐらい(もっとも本作では、のどかの方が主人公ぽいが)

雰囲気的にはだいぶ前に放送されてたフレームアームズガールのバトル以外の日常を描いた感じで、言うなれば美少女たちがキャッキャウフフをしてる内容でしたね。

日常系も悪い感じはしないのですが、原作ゲームのイメージでやはり戦闘シーンがないと退屈気味にさせられる印象。個人的にはその戦闘とのギャップもあるとなお良かったのですが、今のところ茶番ばかりで肩透かしを食らいました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
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