イシカワ(辻斬り)さんが選びぬいた『飽くまで個人のベスト10』【あにこれβ】

飽くまで個人のベスト10

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　サンキュー(46)

辻斬りの好きな作品はどんなものかを挙げる。たったそれだけのためのものです。批評方面というより感想方面で成り立っていることをご承知ください。順位もぱっと観ただけで後から変更する可能性大。好みを理解する程度にとどめておいてください。

BEST10作成日：2011.10.13

世界情勢と体制側の隠蔽した搾取や欺瞞を題材にした作品。しかしあまりにも高難易度な内容のため、理解されにくい。国と向き合い、世界と向き合う視点を共有することができれば日本は新しくなるだろう。しかしその道は遠い。

　4.3

ヤンの鋭い智謀から掛離れたユーモラスな日常や、ラインハルトの華麗にして壮大な艦隊戦を心から楽しめる。様々な思想やドラマは現在でも未だに色褪せない。描かれた天才を肌身で感じる天才として、実感させてくれた作品。

　4.3

冬のように厳しく、それでいて澄んだ空気が少しずつ浸透していくような、人々の心の痛みも描かれたARIAの最終章。ただ優しかったころのことはもう思い出に。新しい門出には、希望と不安が描かれている。それでも前に進んでいく三人の娘の成長記。

　4.3

コミカルで暖かく、それでいてシナリオとしては一寸雑な作り。しかし紅秀麗持ち前の明るさと、やる気で盛り上げていく。何はともあれ盛り上がるのがこの作品の特徴だ。政治的理念の面においても、やはりぎこちない。しかし紅秀麗持ち前の……（以下略）なぜか、学生気分が味わえてしまうファンタジー。

　3.9

洒脱な冗談と渋い雰囲気で彩られた作品。ギャグでさえ粋だ。スペースジャズの傑作。音楽担当の菅野よう子も関係者も、渋すぎて売れない、と異口同音だった。途中打ち切り、再び放送にこぎつけるまで二年を有した。多額の費用など、難産を極めたがそれだけに良作を残した。

　4.2

視聴者は選ぶ。複線がわかりにくい。竜騎兵の描写も粗雑。理論が極端で独善的。話が暗い。作画崩壊あり。そんな展開ならシナリオとして削除したほうがいいと思う時ですらある。なぜ俺がこの作品を好むのか。実は俺自身謎だ。理屈でない何かがあるようだ。

　3.6

剣も魔法もメインではないファンタジー。ホロのキャラの作り込みよりも、商人主体のストーリーの練り込み優先なのは評価できる。大きな儲けと、破綻の淵とを行き交う天秤は常に揺れ動いている。明暗を分けるのは洞察力と勝負の勘と踏み込む度胸。素朴で、静かで熱い恋も同時に展開していく良作。

　4.0

遠浅の美しいラグーン海付近にあるというロアナプラで繰り広げられる喧騒と陰鬱な人生。紛れ込んだ日本人、ロックはそこで悪党見習いとして生きていくことになる。口汚く罵るにしても、言葉は巧みな比喩が多様されている。ハッピーエンドとはほど遠い世界だ。

　4.1

安定した癒しの物語を演出する夏目友人帳。あまりにも名前を返しすぎて、既にぺらぺらになっているのではないだろうか？　にゃんこ先生の女子高生姿がなくなった理由はなんだ？　実はレイコさんに面影が似ていると思う。

　4.1

ＯＰのセンスの良さは未だに超えられるものがない。非常に鋭いセンスで描かれているが、内面を考えすぎているのと、情報の出し方が無理矢理なところも……最初の台詞が最後につながるタイプ。今でも十分最先端なクオリティだといえる。

　3.8

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