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「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
86.9
感想・評価
3985
棚に入れた
18423
ランキング
175
★★★★☆ 3.9 (3985)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6

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秒速5センチメートルの感想・評価はどうでしたか?

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2007年ロングラン上映された連続短編アニメーション

私はこの頃まったくアニメを観てないので知りませんでしたが
封切り時はかなり話題になり売り上げも良かったようで、、

どうも新海氏の作品はラストを業と省いてるのかな
(しょぼい作家が好んで使う手法の様で私的にあまり好きでは無い)、
起承転結はもっとちゃんとすべきだと思います。

コミカライズ漫画は完読済
漫画はちゃんと結びもある物語に創り替えられ結構お気に入り、

新海氏は原作者として素晴らしい素質を持っていると思います。

投稿 : 2018/01/16
閲覧 : 390
サンキュー:

14

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

タイトルなし

"秒速5センチメートルとは、二人の心が離れていくスピードである"

これはProgressさんのレビューからの引用になります。
「神様に祈るようなせつなさ」というタイトルのそのレビューを読んだとき
自分もこんな風に読み取れるようになりたい…
自分もこんなレビューを書けるようになりたい…
と痛く感銘を受けたものです。

本作はぜひ、彼の素晴らしいレビューを読んでください。

↓僕のは読む価値ないです(笑)
{netabare}
久しぶりに見返したけど、苦手意識はあまり変わらず。
始まりの1カットのY字路が、すでに明里と貴樹の未来を暗示しているんですね。

そして問題は踏切のラストシーン。
このシーンは振り返った時に明里がいないことで、
ようやく貴樹は現実を受け入れて恋の呪縛から解放されるというエンディングらしいのですが…
やはりピンと来なかったのです。

その理由は主題歌、One more time,One more chanceだと思う。
この曲は名曲として名高いもので、何回も聞いたことがあるし歌詞も知っています。
この曲のCメロの歌詞に「ふいに消えた鼓動」とある通り、
One more time,One more chance は死んでしまった恋人への思いを歌った曲。
貴樹とは境遇がだいぶん違うし、
この曲の主人公にとても「忘れろ」だの「未練がましい」などと言えないわけで。

同じ山崎まさよしなら「振り向かない」とか、
個人的な好みならBUMPの「同じドアをくぐれたら」なんかが流れたら
もう少しラストシーンに前向きな印象を持てたように思うのです。

余談になりますが、少し調べるとこのOne more time,One more chanceには
・阪神大震災で亡くした恋人に捧げる曲
という説と
・デビュー前の下積み時代の自分自身への応援歌
という2つの説があるんですね。
歌詞を見ると後者はないと思いますがどうなんでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 391
サンキュー:

23

ネタバレ

 (・ω ・ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全体的にセンチメンタルだった

キャラ設定(小学生の時の話)や
エピソードの設定(中学生の時)でちょい無理がある感じたが

現実的な話しと心情で存分に物語に入ることができた

甘酸っぱさのある青春から
現実的に社会人に至った時

後半
昔を思い出しながら昔の恋に恋する男性描写と
思い出がちらつきながらも現実を生活する女性描写

妙にリアルで個人的にはアリだなと感じた
そして、こんなもんだよなぁと思った

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 173
サンキュー:

2

あすは さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よくわからなかった

評価が高かったし、何度か作品のタイトルを聞いたことがあったので見てみました。
感想は、1~3部に別れてつくられている作品ですが、最後の3部が特によくわかりませんでした。ただ自分に理解力がないだけかもしれませんが、はっきりしない結末で「これで終わり?」って感じになりました。
見たあと、作品の解説を調べて、なるほどと思いましたが自分みたいによくわからずに見終わってしまったという人もいるのではないでしょうか?
ですが、さすがに名作と呼ばれることもあって美しい作品でした。結構前の作品なのに凄い綺麗でした。
人によっては受け止め方が変わってくると思うので一度見てみてはいかがでしょう?

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 197
サンキュー:

2

ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

以下、あらすじは飛ばしてお読みください。

■あらすじ
{netabare}
ブラック企業に務めている主人公
IT土方と揶揄されながら
納期直前の仕様変更と終わらないデバッグ作業に追われる日々に
酒に逃げる日が次第に増え、
気がつけば心身ともに衰弱しきっていた。
そんな彼が幼き頃の思い出を夢で見るようになる。
終わらない夢であってほしいと願う彼。
ついに日常生活にも支障が出始めた。
そんなある晴れた日、
ふと立ち止まった踏切に成長した初恋相手の姿が。
『間違いない』
思わず振り返り、彼女を追いかけようとした瞬間
踏切の遮断機がゆっくり下がりはじめ
それを眺めながら、おもむろに気づく。
そして思わず笑みがこぼれる。
『あぁ、幻覚まで見えるようになったんだ…』

という描写はどこにもありません(笑){/netabare}

久々に視聴してみたのだが、
不思議と何も感じない。
初視聴した時の、
あの身悶えるような苦しさと切なさは何処に行ってしまったのだろうか。

多分、これがこの作品に対する評価を
極端に分ける要因でしょうか。
まるでうつしかがみのように視聴者の心情を抑揚させる。
きっと
ものすごくこの作品に対して思い入れがある方には
過去の自分を作中に投影し
そして特定の誰かを想いながら見てるに違いないでしょう。
で、
そうでない方は
作中の些細な点ばかり気になってしまったりして。

単に『君の名は。』を見て
新海誠監督作を指名買いした方にとっては、
また違った画に写っているかも。

{netabare}新海誠って人は
空から何かを降らせるのがホント好きなんだなぁってね(笑){/netabare}

ちなみに
第2話の彼女の扱いがぞんざいだなぁって思われた方、
コミカライズされた同名作品を読めば幸せになれますよ♪


==訳あって追記==

再視聴した時のレビュー内容が
あまりに空虚すぎると思い直し、
あえて初視聴したときのあの心情を思い出してみます。

{netabare}やっぱり自分でも書いたけど
主人公を自分自身に投影し、
特定の誰かを思いながら見てたんだろうなぁ

でも決して
第1話『桜花抄』を見ながら
つきあい始めのデートでの失敗を思い出してみたり、
第2話『コスモナウト』を見ながら、
付き合ってる人と別の相手を天秤にかけたことを思い出したり、
第3話『秒速5センチメートル』を見ながら
別れた相手を思うがあまりエゴサーチなんかしてませんよ

いや、マジでしてないからねっ


まぁ
批判の対象となっている主人公ですが、
実際のとこ、男ってあんなもんだよ
って
何度言っても聞いちゃくれない。
だいたい女々しいって言葉は本来、男性を形容する言葉であるから、
いまさらこの事については論点にすらならないはず。

アニメってのはある種のファンタジーなので
もしその部分に世にいうとこの男らしさを求めた作品だったら
多分その後の『君の名は。』は存在しなかったのでは。

そんなマイルストーン的な作品ということで許してください。{/netabare}

投稿 : 2017/12/11
閲覧 : 308
サンキュー:

24

hana さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海誠で一番好きな作品

見終わったあと ぼーっとしてしまったほど良くて 何度も見返してしまった。

えっ中学生の話なの?と思ったし ラストに対して色んなレビューあるのも分かるけど。
結末がどうとかより 胸を締め付けられるようなシーンの連続で 私には充分だった。
山崎まさよしの曲もとても良くて こちらも何度も何度も聞いた。

ヒロイン?の女の子がとにかく女の子らしくて可愛くて こんな女の子になりたくて こんな恋がしたかったななんて 過去に思いを馳せたりした。

子供も大人も思うようにいかないことは たくさんあるけど そういうものを胸に抱えて生きていく。

共感できたし 本当に良かった。

騒がしかったりキツい人が出てこないとこも好き。

投稿 : 2017/12/05
閲覧 : 169
サンキュー:

13

クロシバ710 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

男の妄想

物語に登場する、二人のヒロインが、男の妄想する女性だと思った。
「現実に、女は、こんな風に行動しないだろう。」とか、
「女は、こんな事は言わない。」と、
僕の心は、作中のヒロイン達に疑いを持ってしまったので、
早い内から、物語から、離脱してしまった。

疑いを持ってしまうと、主人公も、おかしいと思った。
病弱で本ばかり読んでいて、やたらに難しい言葉ばかりならべる
おたくのような少年が、どうして、こんなにモテルのか?

現実に、こんな少年が、女性から魅力的に見えるとは思えない。

この作品の、「物語の構造」は良いと思った。
ただ、主人公とヒロイン達の思考回路が同じなので、
物語に、ダイナミックさが、生まれていなかった。

僕には、この作品の中に、二つのお気に入りのシーンがある。
一つ目は、主人公が彼女に会うために電車に乗っているシーン、
もう一つは、主人公が彼女といっしょに、学校帰りの田舎道を
歩くシーン、
どちらのシーンもアニメでは、あまり表現される事のない、
「時間」そのものが、描写されていた。

鹿児島の、コンビニのような店にある、
ご当地の、コーヒー牛乳と、サワードリンクの
パッケージの描写には、参りました。

投稿 : 2017/11/28
閲覧 : 220
サンキュー:

6

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

One more time, One more chance<追記;種子島訪問記、東京への想い>

美しいあまりにも美しすぎる鬱アニメ。
新海監督は何を語りかけたかったのだろうか。

多かれ少なかれ誰でも経験する心のすれ違い。
物理的距離がそのまま心の距離へ。
そんな切ない過去の思いが時とともに風化し、次第に甘い記憶となるように思える。
だから、この作品は観る時期によって感じ方が異なるのだろう。

今回改めて2話コスモナウトを視聴して思った。
叶わぬ恋と自覚する花苗が悲しい。
続編を漫画で知ったが、この時の思いをある行動で昇華できたよう。
やっぱり女性は強い。
さっぱりした後味だ。

新海作品特有の映像の美しさに、主題歌「One more time, One more chance」がマッチング。
というより、この作品は「One more time, One more chance」をヒントに制作されたのでしょう。きっと・・・

<余談1、個人的思い出>
{netabare}「One more time, One more chance」この曲を聴くとひとりの女性を思い出す。
私の場合は20数年前の浜松町・・・
あれ以来、会っていない。
どこで何をしているのだろう。
2015年、東京旅行時に浜松町のホームに降り立ってみた。
時の経過は何もかも洗い流してくれる。
あの時の記憶が、甘く美しい思い出に変わっていた。{/netabare}

<余談2、種子島訪問記>
{netabare}2015年年末、種子島を訪問した。
コスモナウトで描かれた風景が広がる。
花苗がボードした海。
花苗が原付で走った道。
花苗がヨーグルッペを買ったアイショップ。
クッキリした輪郭を私に見せてくれた。
それはどこか悲しくどこかやさしい。
不思議な光景だ。
漫画版で花苗が言った「東京は空が違う」と。
物理的な空は違わないかもしれないけど、心情的な空は格段に違う。
再度、種子島のホテルでコスモナウトを視聴して涙が止まらなかった。
今は多分、花苗は種子島で幸せな生活を送っているのであろう。
そう信じたい。{/netabare}

<余談3、東京への想い>
{netabare}田舎もんにとって東京は憧れの土地だ。
幼少期、首都という言葉にどれほどまでに憧れたことだろう。

バブル期、私は初めて東京に降り立った。
見るもの聞くもの皆新鮮。
どこまでも続くビル群に目を見張ったものである。

その頃、ひとりの女性を想いながら東京の街をさまよった。
無機質な街に無表情な人々。
疎外感に苛まれながらこの街を去った。

様々な経験を積み、再会した東京は見違えていた。
この街に親しい知人を得たからだ。
彼ら彼女らの導きで観た東京は美しかった。
かつて無機質と見たビル群も輝きを放つ。
それよりも何よりも、街のあちこちに散りばめられた緑。
まるで自分の故郷に帰ったように錯覚した。

自分の成長や新たな人との出会いにより周りが違って見える。
とても新鮮な驚きとともに東京を後にした。
花の都に住むあの人との楽しい想い出を胸に・・・{/netabare}

投稿 : 2017/11/11
閲覧 : 775
サンキュー:

109

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かなり私的なレビューになってしまった

 初見時はかなり精神的にくるものがあった作品で、あまりに心が揺さぶられたためにしばらく
再視聴ができなかったほど。
 その理由は本作で描かれた内容により、自身の過去の記憶が呼び戻されたといった類の
かなり私的なもの。
 さすがにまったく同じ経験としたというわけではないが、本作で描かれた様々な事象を
パーツとして捉えると似たような経験が出てくる出てくる。
 当時付き合っていた人と待ち合わせの中、悪天候により電車が大幅に遅れてしまったこと
(なにせ携帯など無かった時代ゆえに連絡も取れず)。
 電車が終わってしまった後、朝まで色々なことを当時付き合っていた人と語り合った夜。
 自分が恋愛感情を抱き、あるコミュニティの中で特に仲の良い間柄であった人に告白しようと
思っていた矢先に、相手がまったく自分を見ていないことに気付いた時のこと。
 かって付き合っていた人と偶然、街中で再会した時のことなどなど。
 こうした自身の過去を思い起こさせる描写の数々が当時の様々な感情を蘇らせると共に、
切ない、懐かしい、恥ずかしいといった様々な感情も生まれ、加えてもう10代、20代に頃に
抱いたような感情を得ることはないのだろうなといった一種の喪失感のようなものさえ感じて
しまった。

 ネット上の感想などを見るとその結末にショックを受けた人が多いようだが、そこの部分に
関しては個人的にはあまりBAD ENDとは捉えていない。
 と言いつつも3話の序盤など篠原 明里の結婚相手が誰だか判らないような描写は結構意地の
悪い演出だなと思ったり、エンターテイメント作品としてのラブストーリーものとして観ると、
あまり後味の良いものと思ったりはするのだが。
 主人公である遠野 貴樹だが、2話、3話での行動を見るにつけ、明里との関係を今更
どうしようという気はないようだが、それでいて明里とのことが後の生き方を決定付けている
ようで、こうなるともう一種の呪縛といった感じ。
 そういう意味ではラストシーンの再会に関しては長かった報われない恋との訣別に映り、
ようやく前を向いて歩いていけるのかなと感じた。
 身も蓋もない書き方をすると、色々あってもそれを飲み込んで進むしかないよね、みたいな。

 タイトルからしてそうだが、随所に時間や距離を現すような部分が多く、これが登場キャラの
関係性や本作のテーマ性などを示唆しているよう。
 主軸となる貴樹と明里の恋などは、まだ中学生という若さ(時間)や栃木と鹿児島に離れて
しまったこと(距離)が問題点になるなど、まさのその象徴といった感じ。
 ただ、二人がずっと同じ場所にいて、同じ時間を過ごしたとしても、その後も共に歩んで
いけたのか?、こればかりは判らないところだけど。
 似たような演出としては、1話が冬の終わり、2話が夏の終わりといった感じで、季節の
変わり目であることが、人間関係の変化の暗喩のようで、これまた印象深い。

 ストーリーに関しては、文章にでもしてしまうと結構他愛ない類のもの。それゆえに逆に
リアリティを感じてしまうのだが、それだけだと淡々としてしまいそうなものを演出、作画、
音楽などが見事にドラマティックにしてくれる。

 作画に関してはもう今更という感じだが、新海 誠テイストに溢れており、その背景作画は
やはり素晴らしい。
 実写をトレースしただけという声もあるようだが、配色など実写そのままではないわけで、
うまいことアニメ作画に仕上げている。
 ただ、「君の名は。」にまで至る後の作品を観ると、やはり後の作品の方が軍配が上がって
しまうのだが、これはまあ仕方ないところ。
 あと背景に較べて、キャラクターデザインなどは当たり障りのない無難なものといった
感じで、キャラの映像的印象は正直なところ弱い。逆に言えば個性の強くないキャラデザイン
ゆえに生々しい印象があるのかなとも思ったりしたが。

 音楽に関しては、主題歌である山崎 まさよし氏の
「One more time, One more chance」の使い方が良く、特に3話では曲中での断片的な
映像で、ドラマ部分では描かれなかった様々を見せていく手法は見事。
 ただあまりにも効果的すぎて、曲のPVのような印象も(笑)。

投稿 : 2017/11/08
閲覧 : 237
サンキュー:

10

ワーダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新海アニメ

これは最高に泣けます

投稿 : 2017/09/30
閲覧 : 222
サンキュー:

1

ネタバレ

アオイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

理解できるが

主人公の心情、ヒロインの心情、準ヒロインの心情、監督がやりたかったこと全て理解できるが、共感はできない、良い作品であるが。人がこの話のように本当に強く思った際はもっと違った結末になると思うから、共感はできない。

投稿 : 2017/09/13
閲覧 : 166
サンキュー:

4

桜でんぶ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絵がきれい

私にはちょっと合いませんでした。でも絵はものすごくきれいです!山崎まさよしのPVのような感じでした。

投稿 : 2017/09/10
閲覧 : 200
サンキュー:

2

ネタバレ

TOFUrabbit さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

見始めて5秒で、この作品嫌いになるな。と分かった

セリフはほとんどなく、すべて独白
村上春樹初期(の一部の要素)、なによりも文学が好きな少年少女ならば中高生の頃に一度は陥ったであろう、あのただひたすらに透明で切なくてガラスの向こうの淡い虹のような光、(自閉的な)そんな気持ちと詩情だけが、机上にあげられている

あぁ、はいはい、僕にもこんなただひたすらに切ない。それだけを作品に載せてた時期がありました。と言わんばかりの作品だ(褒めてる)

作品の殆どすべての箇所が独白で占められていて、相手に対するアクションが一切ない(キスでさえ主体的な意志ではなく、自然の力によって行われるように見える)様に、この作品の登場人物たちはディスコミットメントを通り過ぎて、完全草食獣で、自慰的でナルシスティックで弱くて傷つくのを恐れていて感傷的で痛ましい(クラスに1人くらい粗野な横暴な男子や女子が居てそれが助けになることだってあったろうに、そういう学校生活の多面性が一切描かれないのはなんでやねん。と思う)

この作品の凄さはすぐに分かる。まず第一にカット割りだ。こんなに美しくて恣意的な風景カットの挿入、下校する男女の足のカット、打ち上げられたロケットの雲によって半島が半分は影になるといった俯瞰の視点、こんなにハンパない能力の高さは未だ見たことないレベルで1つの頂点だといってもいい風景描写の芸術性の高さだ(最近の新海さんの作品の中にこういう要素が少しでもないのは悲しい)

この作品に対して、「なんで本気で女を探さないんだ」というキャラへの批判はたくさんある。けれどもそれを力なく傷つきやすい文学少年の青春時代に求めるのは酷だ
一方で、ラストの主人公(酒浸り、仕事人間で仕事を辞めた、人格に問題がありそう)に対する本質的で的確な批判は1つたりともみたことない

僕も結局、本当に好きな女性を、わざと見過ごしてきた、避けてきた人間だから、本気のクソ野郎に成り下がったらしい元文学少年の彼に対して何とも言えない
せいぜい言えるとすれば、おい、友達作れよ社会人、くらいか。。
それがやっぱり日本人の幼さで、ラストの主人公の姿に批判が集まらないあたりが、このアニメを、これからも誰ひとりとして越えれないだろうな。と思う所以だったりする

僕たち男は、宮﨑駿でも新海誠でも、結局、女性に「強く生きる」ことを押し付ける

このアニメはカット割り、ストーリー、美しさ、それらが群を抜いていて、音楽の使い方も悪くなく、特に暗い話に落ちがちな3話目は、ストーリー構成とカット割りで美しく仕上げた感が強く、素晴らしい強度を持つ作品で
内容にも共感できるし、懐かしい痛い気持ちを刺されるように思い出すし、いい映画体験ができる
それでいて(だからこそ)、あの踏切りを去る理由が欲しい

投稿 : 2017/08/14
閲覧 : 206
サンキュー:

6

ネタバレ

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

絶対に見ておくべき!

すごかった…………
もうこれしかない。
主人公の初恋がテーマになっていて、主人公が成長していく姿が描かれている。

画が綺麗‼桜とかほんっとうに綺麗。
内容はすごくいいけど、特にクライマックス!みたいなのはなかったというかなんというか…………君の名は。みたいにグオオオオオっていう感じの盛り上がり(←私の語彙力の少なさ。ごめんなさい)はなかったから、万人受けはしないと思うけど、絶対に見ておくべきだし、本当にいい話だった。
私の場合見終わったばかりは「ん?」っていう感じだった。でもじわじわじわじわと…………「あ~いい作品だったなぁ…………」と変わっていった。新海監督作品のなかで秒速、言の葉は神アニメ!(個人の意見です。)

声優さんが俳優?さんなのでキャラクターにのってる感じはなかった気がします。

歌がいい!映像と合いすぎていて鳥肌が!

投稿 : 2017/08/02
閲覧 : 204
サンキュー:

23

hatake さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何かを思い出させてくれる作品

先日、主人公らが幼少期に過ごしていた代々木近辺(小田急線参宮橋駅〜代々木八幡駅)に聖地巡礼に行ってきました。桜はありませんでしたし、半袖で過ごすような季節でしたけど、まるで貴樹と明里に起きたことがまるで自分のことのように感じられて、思わずラストシーンの踏切の近くでしばらく恍惚としてしまいました。

年代の影響もありましょうが、背景作画は素晴らしくても人物作画は微妙ですし、ストーリーも見る人が見れば「少年時代のメランコリーを引きずった女々しい男」の話になるかもしれません。

ですが、この作品は私の心に確実に何か暖かいような棘のあるようなものを植え付けてくれました。その感じ方は人それぞれでしょうが、何かを感じた人が多いことが、この作品が愛されている所以なのでしょう。

投稿 : 2017/07/31
閲覧 : 208
サンキュー:

6

レダ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人的は最高作品でした。

週末の暇つぶし程度に見た、秒速5センチメートル。
次第にどんどん秒速の世界に引き込まれて行きました。
観終わった後、貴樹に対してのモヤモヤ感が残り、
ネットで調べると漫画と小説版があることを知り、さっそく購入。
映画だけではわからなかったこともわかり、モヤモヤがスッキリしました。
映画だけの方は是非、漫画と小説版も読んで見てください。

投稿 : 2017/07/02
閲覧 : 164
サンキュー:

6

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちょっと。。。

んー、一般的評価は高いですが、大人の男性にとっては、うじうじしていて耐えられないかもw 絵は綺麗で短い作品なので見て損した感じはしてないです。

投稿 : 2017/06/14
閲覧 : 230
サンキュー:

12

レモン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

作画しか褒めることのないクソアニメ

君の名は。で再注目された感じかな。
普通に君の名は。の方が面白いとは思うが

まあ中高生が見る分には良いんじゃね新海監督作品や細田監督作品って

投稿 : 2017/05/27
閲覧 : 596
サンキュー:

4

白猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

せつなすぎてもう見れない。DVD買ったのに・・・

衝撃的な映像の美しさにDVDまで買ってしまったのですが、
棚を見ても手が伸びません。
見たいのですが、見ると酷くせつなくなる気がして。
棚に眠ったまま封印状態みたいになってます。
どうすんのコレ・・・

言葉も少なくスローテンポで、すごく盛り上がるシーンも無かったと思う。
ただとにかく切なく、ジワジワくる。

映像は自分の知ってる中では最高。
というか群を抜いてブッチギリの美しさ。
映像見たさに衝動的にDVDを買ってしまったほど。
作画の評価はこの作品だけ★6以上を付けさせてもらいたい。

主題歌だけちょっと不満でした。
曲は好きですが山崎まさよしの歌い方と声色が個人的にダメなので・・・。
この曲とこの作品にあうヴォーカルって誰? とは思いますが。

新海監督は厳選してこの曲を選んだようですし、
私の個人的な好みに合わなかっただけの話ですけどね。
山崎まさよしが好きな方にはケチつけて申し訳ありませんでした。


有名な作品なのでもう皆さん見たかと思いますが、
もし未だの人が居たらぜひ見てください。
アニメが好きなら一度は見ておくべき!と思ってます。

2007年の作品ですが、私はまだこの作品を超える映像は思い浮かばないかなぁ。

投稿 : 2017/05/26
閲覧 : 224
サンキュー:

10

ネタバレ

かもかも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

貴樹くん、あなたはきっと大丈夫。

アンチ王道とも言える新海誠監督の代表作
”君の名は”を通して知りました
10年前になりますが映像美は素晴らしい
しかし肝心のストーリーがイマイチ掴めなかった
なので小説も読んでみての私的解釈を書いていきますね

第1話「桜花抄」
転勤族で寂しかった貴樹
そこで悩みを共有できる明里に出会い救われていた

それでも小学校卒業時に明里と離れてしまうことに
貴樹にとって失うということは仕方がなく
受け止めなければいけないと感じていた

ただ明里との最後の別れで世界が変わる
愛おしくて仕方なかった
彼女を諦めることができなかった
けれど子供の自分では現状どうすることもできない
失いたくない
彼女を守れるだけの力が欲しい
強さに憧れ、1人でもなんとかできる立派な大人になろう
そのために生きていこうと誓う

明里も貴樹が好きでずっと一緒にいて欲しかった
しかし再開してみて手紙を渡さないと決めた
頼ってばかりではなく自分で生きていかなければならないと
手紙を渡していたら明里は成長せずにいたでしょう

第2話「コスモナウト」
5年の間鹿児島で過ごした
そこで澄田という女性に出会う
そう彼女よりも長い時間

貴樹は澄田の好意に気づいていた
けれど言わせなかった

貴樹にとって
強い人間になる
これが生きる意味だったからだ

1人で生き抜かなければならないと
拠り所を必要とはしなかった
だから澄田を拒絶した

それでも彼は1人で生きていくことが辛くて
宛先のないメールを打つ
これは辛さを紛らわすストレス発散の1つだったのでしょう

第3話「秒速5センチメートル」
はっきり明里への恋心は消えていた
それでも強い人間でありたいとその呪縛からは逃れられずにいた

女性と付き合っても上手くはいかない

何故か?
貴樹は強い人間であろうとしたため
自分の本心を隠し甘えること、弱みを見せなかった
心の拠り所を作らなかったのです

人と分かち合うとは悩みも共有できてこそだと思う
弱いところも強いところもあって当たり前
だから寄り添って生きていく

この作品の趣旨はここにあって
大人だって1人じゃどうすることもできない
支え合って生きていくんだよと伝えたかったのかな

最後のシーンは
十分大人になった、もういいよと言われた様な感じなのでしょう
呪縛から解放された

彼はこれから自分の居場所を作れる人間になれるはずです

総括
つまり自立とは何か?がテーマなんだと思う
いろいろな考えを取り入れこの結論に辿り着きましたけど見当違いもあるかもしれません
なので1つの意見として受け入れてもらいたい
少なくとも映画を見ただけではわかりません(ミスリードが多すぎる)
文学的作品をアニメ化するのは難しいんだなと改めて感じました

おそらく自己投影を目的に作っているのでアニメにエネルギーを貰いたい人には合わない
私もこの手の人間なのでとても美しいとは感じたものの泣ける程ではありませんでした
人生を振り返りたくなった時に見るといいんじゃないかな
貴樹と同じような年齢になったらもう一度見てみようと思う!

追記
漫画版も読みました
女性からの視点で描いており新鮮ですね
隅田のアフターなど書き足していて面白い
ただ心情把握や考察だったりは小説の方がいいと思います
one more sideも読みたかったけど見つからなかった>_<
また来週、こちらの感想を書きます

投稿 : 2017/05/24
閲覧 : 515
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26

ふる〜てぃ。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

胸が締め付けられました。

まだ学生の身で恋愛経験がない自分ではありますが、この作品を見るたびに胸がえぐられる感じでその後は必ずブルーな気持ちになりました。個人的には君の名はより印象に残る作品であったと思います。

投稿 : 2017/05/19
閲覧 : 159
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3

ネタバレ

ヤマチャ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観終わった後のこの感じ....

桜・・・「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」
キャラ
遠野 貴樹
篠原 明里

第1話 「桜花抄」

さくらの花の落ちるスピード  雪みたい

何の島なんだろう?

連絡手段がないのはつらいし不安だよね

桜の木の下でのキス

第2話 コスモナウト

だす宛てのないメール

第3話
日々、弾力性を失っていく心

見なければよかった。胸に言葉で言い表せない何かが残る。これはなんなのか。

手紙に途中でとぎれ、そしてラスト...切なくなりました...

内容はシンプルでありがちだが、釘付けになった。
表現の豊かさに感服。

投稿 : 2017/05/08
閲覧 : 210
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6

郷音 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。

2007年、新海誠監督作品。

連続3話からなる恋愛物語。

第1話では小学生時代の出会いと二人の関係を。

第2話では高校生時代の新たな出会いと忘れられない想いを。

第3話では社会人になっても褪せない想いと結末を描く。

一途にずっと思っていたのに叶えられなかった男が切ない…

個人的に第2話の女の子が好き。俺の嫁。

漫画版では追加ストーリーも見れるようなので是非。(俺はみてない)

山崎まさよしの名曲がさらに名曲になった映画です

投稿 : 2017/04/22
閲覧 : 200
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6

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

神様に祈るようなせつなさ

秒速5センチメートル。{netabare} 桜花抄で明里が言った言葉です。
この題名が何を意味するのでしょう。これは第3部の題名にもなります。
私はこのように思いました。
桜花抄で、二人の距離はとても近かった。
でも時間がたつにつれ、お互いの心の距離は秒速5センチメートルでじわじわと離れていく。それは明里だけが進んで行き、貴樹が止まっているから。

「秒速5センチメートル」第3部で心の距離は、明里が結婚するまでになっていて、でも貴樹は明里の事が忘れられない。貴樹は一つの恋が忘れられない。

まるで、貴樹だけが一人ぼっちでいるような感覚。誰にも明かせないおわったはずの初恋の気持ちを持っている感覚。自分が青春時代に多くの時間を考えて好きな人の事を思ったこと。好きだった人の事が、数年たった後でも、心の孤独の中に不意に湧き出る感覚。それが、忘れられなくて、目の前にある恋愛に対しても、積極的になれない。なんだろう、すごくわかってしまう。

明里のような人とすれ違いお互いが振り返る。そのとき間に電車が走り、電車が過ぎ去った後、明里がいなかった。そして貴樹は笑う。
多分、明里の心からは、もう見えない距離(つまり、忘れ去られた)に自分がいること(そこまで離れてしまったこと)を貴樹は悟り、「ああ、そうなのか」と笑ったのかなと思いました。
彼女は振り返ろうとしましたが、電車が来た。明里は「どこかで見た顔だったけど、きのせいよね」程度で電車が過ぎ去ることを待つことなく歩いていく。そんな、「過去の恋愛にとらわれていない」明里をみて、貴樹は、ようやく、過去にあきらめ(けじめ?)がついたのかなと思えました。

山崎まさよしさんの歌う主題歌「One more time,One more chance」が脳裏に焼きついて離れません。
好きな女の子の事を忘れられない男が、何年たってもその女の子を思い続けます。
神様に奇跡を祈るようにありえない再開を待ち、喪失感を覚えながら、思い出を振り返っては停滞しています。
今なら「好き」という告白をいえるという、もうやり場のない感情、彼女に伝えられない感情をつづっています。せつないですよね。


2016年 追記(蛇足です) {netabare}
このレビューに関して、結構感想を頂きました。「秒速5センチメートルが二人の離れていく速度とは思いませんでした」と何度か同じ感想を頂いて、
「ちょっと考えすぎかなあ」なんて思い、ちょっと再視聴してみました。
やっぱり二人の心の距離は桜花抄で一番近かったなあ。最初は子供らしい友達みたいな付き合いから、お互いを思いあい、好きになって。離ればなれで、会えなくてもどかしい。貴樹が電車を乗り継いで明里と会いに行く過程に、電車を待つシーンも、電車が止まってひたすら耐えるシーンも、なぜか自分の見てきた何気ない風景を思い起こさせて、息苦しさを感じました。あせり、不安、葛藤、焦燥、孤独。色んな物が混ざって電車の椅子に座り寒さに耐えるように縮こまる姿が、私の中の孤独感に共鳴を起こさせて、苦しくなりました。

「秒速5センチメートル」では貴樹は仕事にやる気をなくしている疲れた状態になります。心がからっぽの時は何気ない風景に、感傷的に昔のことを思い出すものです。中学時代の盲目的な初恋は男子にとって特別なものです。たとえ何年経っても不意に思い出してしまう。多分、貴樹は初恋の明里の事を思い出して、踏み切りの向こう側の女性が明里なら、振り向いてくれたなら、あの頃に戻れたら。そんなことを「期待」してしまう。心の穴を埋めてくれる存在にうえていたからこそ、電車が過ぎるのを待っていたんだろうなと、今はわかります。
「そんな事あるわけないよな、なに考えてるんだろ」で普通は終わります。ここで貴樹が女性がいないことを見て笑ったのは、よくわからないけど、切なさと、少しだけ暖かさを感じる笑顔でした。だから、貴樹は少しだけ暖かい気持ちになれたんじゃないかなと思います。


【視聴者が感じているこの感情はなんだろう?】

完全にまた再考なので読まなくてもいいです。

私のレビューの根っこに関わることなんですが、「切ない」ってなんでしょう?この作品を人が人に説明する時に、「切ない」という言葉をよく聞きます。端的に感情を伝えるならばそれだけでもいいですが、私はこの作品が好きなので、人に勧めるなら「切ない」だけでは物足りないのです。

なので少しだけこの作品の「切ない」とはなんなのか、多くの人が「切ない」という言葉にどんな意味を持ってこの作品に当てるのか、どんなん感情を感じて「切ない」と思ったのか、少しだけ、考えてみませんか。

桜花抄で私達が感じた切なさ、遠距離恋愛で遠くにすんでいる明里に会いに行く貴樹、その時の切なさ。それは、心が震えるような孤独感や動かない電車を待つ焦燥感、冬の寒さを思わせる雪、明里がまだいるだろうかという不安。貴樹の感じていることが見ている側にも伝わってきて、息苦しくなる、それが合わさって、切ない、なのではないでしょうか。

コスモナウトでは、もう会える距離ではない二人、物理的にも、精神的にも。貴樹はまだ忘れられない
明里の事を思い、近い場所の異性の好意に気づけない。時間によってなすすべなく離れていく貴樹と明里の関係も、どんなに近くにいても、心の距離が埋まらない、貴樹への片思いも、無力感ややるせなさ、それに対する悲しさ。どことなく思いを伝えられない少年少女に後悔を思い出す人はいるのでは。

秒速5センチメートルでの感情は、まずは打ち込めないことへの空虚感。無気力感。
そして幸せな明里に感じる、貴樹との関係の断絶。あんなに頑張って電車にのり会いに行ったのにという、悲しさ、やるせなさ。交差点ですれ違って振り向いた時の、期体感。そして明里はいないという別れの確定に対して、視聴者は悲しさを覚えたり、後悔を覚えたりするかもしれません。ここは人それぞれでしょう。

曲も後悔や未練を言葉に乗せたような歌ですから、余計に「あのときこうしていれば」という感情や心のなかに不意に出た「もしも奇跡が」という些細な感情に揺り動かされてしまう、そんな状態になってしまってる心を意識して、「心にくる」という言葉がでてしまうのかもしれません。
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2017/04/20
閲覧 : 1011
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102

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自分と重ね合わせた時。

空想でも妄想でもなく、酷く現実的な作品。
実っても実らなくても人は誰かに恋をする。
その記憶は淡く、人によっては甘いものであり、苦いものでもある。
純粋な恋。甘美な恋。残酷な恋。空疎な恋。悪辣な恋。
それぞれがそれぞれの恋を経験する。
陶然として、盲目として、懊悩して、憧憬して、大切に保管した記憶。
この物語を観て、仕舞いこんだ抽斗から取り出された記憶を好きだと言えるだろうか。嫌いだと言えるだろうか。
静謐な世界に降り積もった雪と同じように積もった純粋な気持ち。
いつから大人になったんだろう。いつから子供を卒業したんだろう。
あの時抱いていた気持ちはきっと純粋なものに違いないはずだったのに。
消えたんじゃなくて、きっと忘れてしまったはずのその気持ちを少しだけ思い出させてくれる。
二人の距離が縮まらなかったのは彼が子供のままで、彼女が大人になっただけ。幻想的な恋と現実的な恋が交わらなかっただけなのかもしれない。
自分と重ね合わせた時、思い起こされる記憶は色褪せていて、当時は納得も理解も出来なかったけれど、今ならきっと、ああ、僕は子供だったんだなと美化した記憶を慈しむ事が出来る。
分かってる。ああ、分かってるよ。その記憶は縋る為のものじゃなくて、糧にするものだって。
視聴後に訪れた空虚感を埋める為に取り出した記憶は僕にとって大切なものだったと今なら言えるかもしれない。

投稿 : 2017/04/11
閲覧 : 227

NANA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

物語ではないです

人生の瞬間瞬間を切り出した叙情詩みたいなアニメ?おそらく新海監督自身の心の中にある心象風景をアニメ映像に乗せて表現してるからリアルに伝わるのだと思う。でも、運命をどう動かすかじゃなくて淡々とその瞬間を語っているだけなので、物語を期待するとがっかりするかも。そうやって時は流れていくんだと自分自身の青春時代に思いを馳せながら見るアニメだと思う。まあ、そういうアニメがあってもいいと思う。『君の名は。』よりは深い。と言うより、心情描写から成り立つ作品です。それによって考えさせられたり、というほどではないですが。

さて、作画についてですが、

頭おかしいんじゃない???

と、思ってしまったくらい美しい作画でした。アニメと言うよりアート作品です。『君の名は。』よりもアーティスティックかもしれない。コンビニの店内の何気ないシーンで光射したり空気感を醸し出す演出とか絶対頭おかしい。いや、作画はどこを取っても素晴らしいのですが、この作品と比較されたらどのアニメも敵わないでしょ。やたらと作画に拘る視聴者も多いからますますハイレベルな作画が要求される。→弱小アニメ制作会社はやっていけないし、儲かるアニメしか作られなくなる。(特定ジャンルばかり増える)

あ、話が逸れましたが、テレビアニメで放映出来るようなレベルの作画でないことだけは確か。作画は当然☆5です。
うーん美しい。しかし、この作画レベル要求されたら大抵のアニメスタッフ死ぬでしょ。

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 284
サンキュー:

28

ネタバレ

catcher さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

確かに面白い。だけど大嫌いな作品。

小説は未読。読む気もない。

作画、主題歌含めた音楽は素晴らしかったです。

問題はキャラとシナリオ。

結局、主人公はこの初恋を通じて何を得たのだろう。

親の転勤で初恋の人と離れ、無気力な高校生活を送る。この時点で東京の大学を受ける決意だけはしている。

大人になり、仕事に打ち込むも限界を感じてニートになる。

結局ね、主人公は成長もしていないし、不幸な人生を歩んでいるわけ。
想いの強すぎる初恋が呪いにしか見えない。

こんなものがリアリティーなのか?
確かに、現実は思い通りにならないことも多いけどね。
メッセージ性は確かにあったし、結末の理解も出来る。インパクトもあって好きな人は好きな作品だろう。


俺は大嫌いだ。
結末時の主人公の年齢はわからないが、なんの意味もない人生を送ったようにしか見えない。
初恋に振り回され今を大切にせず、成長もしないであげくニート。

こんな悲惨な人生は現実だけで十分だ。

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 215
サンキュー:

5

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

セカイ系の正体は、初めてのおつかい?

人が初めて宇宙に抱かれる瞬間は

いろいろ背負い込んでしまうようになると、すれ違う人も見えなくなるとか

この行間のストーリー

投稿 : 2017/03/23
閲覧 : 263
サンキュー:

9

スカイオーダー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ショート感想「作画と音楽だけは満点」

良評価
・「君の名は。」の9年前ではあるが、その当時から実写よりも綺麗な神作画であることに驚きました。
・BGMがとても良質で神音楽であった。

問題点
・恋愛を知らない人には分かりにくいストーリであったと思う。
 ・特に結末は残念に思えた。
・キャラクター全員、自分の思いを伝えられない煮え切らないキャラばっかり。
・どうしても声優の演技力が下手に思えた。

投稿 : 2017/03/20
閲覧 : 168
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

なんかこれ見たらあれ思い出して

いろんな部分が重なっているなと

すれ違いとかもうねあれそのものだよね

ロケットも宇宙もあれを連想される

ラストもいまいちすっきりしないけど

少しは引き付けられる展開も

作画はあれでしょ賛否が分かれますね

高評価はあげれないかな

投稿 : 2017/03/15
閲覧 : 138
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秒速5センチメートルのストーリー・あらすじ

東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。(アニメ映画『秒速5センチメートル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2007年3月3日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
5cm.yahoo.co.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1...
主題歌
≪ED≫山崎まさよし『One more time, One more chance』

声優・キャラクター

水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督:西村貴世、美術:丹治匠/馬島亮子、音楽:天門

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