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「君の名は。(アニメ映画)」

総合得点
91.0
感想・評価
2498
棚に入れた
11406
ランキング
42
★★★★★ 4.1 (2498)
物語
4.1
作画
4.5
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
4.0

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君の名は。の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

公開から今年で8年が経過しようとしています。

「君の名は。」
公開当時、まだ大学生だったなぁ。
新海誠監督による劇場長編アニメーション作品です。

ふと時間ができたので、久しぶりに再視聴してみました。
名作は何度見ても名作なんだな、、なんて思った次第です。

視聴後の余韻に浸るなか、なんとなく本作品についてGoogle先生にお尋ねしたところ、本作品は今年(2024年)の8月で、公開から8年が経過するようです。

映画館で本作品を見てから、もう8年。

そういえば、本編にて、三葉がまだ中学生だった瀧に電車内で会った時から、社会人になった後に階段で再開する(最終盤の名シーン)時までに経過した時間も、8年なんですよね。
(理解、合ってますか、、、?)

何か、とても大切なものを探しながらの8年間。
その大切なものが、いったい何なのかは判然としない状態での8年間。

その間、三葉の日常はどんな色をしていたんでしょうか。
やっぱり、なんだかもやもやしていたのかな。

皆さまも、お時間ありましたら、見返してみてはいかがでしょうか?
もう何年も見ていない、という方は、自分自身の時間の経過に伴い、感じ方が変わっているかも。

まだ見たことがない方も、是非一度は!

以上、感想でした!

P.S:三葉の髪型は、初期・バッサリ時・大人、のどれが良かったかなー、とか考えてみたりもしましたが、うーん、全部良い。

投稿 : 2024/03/04
閲覧 : 43
サンキュー:

5

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

時空を超えたボーイミーツガール

公開当時、普段アニメを見ないようなおじさんとかも君の名は。見た?とか話題にしてましたね。
カラオケに行くと、男の子は前前前世とかのRADWIMPSを熱唱してたり。。もう3年前になるんだ。早いなあ。
OPで瀧と三葉は赤い糸で結ばれてるんですね。二人は出会うことを暗示している?

最初は遠くにいる男の子と女の子の体が(精神が)入れ替わるという、ある意味古典的でわかりやすいプロットで興味を惹かれました。
入れ替わっても、元に戻ると、その時の記憶は消えてしまう。お互いに夢を見てるみたいなものなのかな?

相変わらず映像と音楽のシンクロがうまいなあ。MVみたいなとことか。新海監督の真骨頂ですね。

神社のある場所が巨大なクレーター跡というのは何かの暗示?

巨大な彗星が現れる。彗星が割れて落下して・・・そして入れ替わりが突然起きなくなって。

ついに瀧は三葉に会いに行く。
ここまでの展開はすごくわくわくして、二人が会ったらどうなるんだろうと思って見てたんですが・・

なんとなくですが、この後の展開は、東日本大震災の経験を経て作られたような気がします。
実際私は湖になって電車がぐちゃぐちゃになったシーンなどを見て、8年前を思い出しました。
そして、この映画のように時を遡れたらいいのになと思いました。

彗星が落ちた大惨事は、3年前に起きたことで、三葉はすでに亡くなっていたことが分かります。
この展開はとてもびっくりして、そして三葉たちの穏やかな日常が消えてしまったことにとても悲しくなりました。

この後、瀧は米噛み酒を飲んで時を遡ります。そして、大勢の人々を救います。もちろん三葉も。
大災害で亡くなった運命を変えていくという展開は私も含め大多数の観客が望んでいると思うし、それでいいんだと思います。
二人が片割れ時にやっと出会えて、三葉の手にマジックで手に「すきだ」と書かれてるシーンは良かったです。

でもラストで二人が偶然出会うのはちょっと出来すぎかもしれませんね。

余談ですが、日本語において「醸造」を表す「醸す」は「カムす」=噛むからきているという説もあるみたいです。
また、米噛み酒を作るために、噛み続けていると、「こめかみ」のあたりが痛くなるので、「こめかみ」と言われるようになったとの説もあるみたいです。すいません、Wikiからの引用でした。でも面白いですね!

2019.10.17初投稿(旧アカウント)
2020. 8.25加筆して再投稿

投稿 : 2023/08/18
閲覧 : 363
サンキュー:

37

ネタバレ

Tenjin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大ヒットも納得の盛り上げ上手な構成

「すずめの戸締まり」はあまり乗れなかったので、それならこれはどうだろうと思って見てみたのですが、結構いいですね。最後までテンション高めで見ることができました。

身体の入れ替わりという謎の提示から始まり、隕石の落下による災害から町を救うというミッション、そして誰かはわからないけど会いたい人に再会を果たすというクライマックスまで、適度なタイミングで見る側の興味をつないでいく構成がよくできていると思います。

つまり、謎や困難で程よいストレスを与え、そこからの開放でカタルシスを得るという仕掛けが最新作には若干足らなかったのかも。

話には聞いていたものの、驚いたのはボーカル曲の多さ。事あるごとに流れている印象で、さながら長いミュージックビデオのような感じですが、これはハマれば確かに心地いいだろうなと思います。日本人的にはこれが一種のミュージカルみたいなものなんだろうかと考えたりもしました。

そういえば、これも都会の男と田舎の女子という組み合わせですね。同年代なので、立場は割と対等。二人のどちらも主人公といっていいです。まあ、好きの度合いからすると三葉の方がより熱い感じはしますが。

その、なぜ相手を好きになるか、という部分に関してはこの作品もそれほど意味はないというか、たまたま平均以上の容姿の相手と入れ替わったから成り立つ話ではあります。おまけに都合良くも同年代だし、難しく考えても仕方ないところかもしれません。

演技はどのキャラも概ね問題なし。瀧君は少し棒読みっぽいですが、許容範囲といったところ。年上のお姉さん役を演じた長澤まさみさんはなかなかお上手で驚きました。俳優でも上手ければどんどん起用していってくれたらいいですね。

ともかく、実際に鑑賞してみたらブレイクして大ヒットしただけのことはあると思いました。いまさら言うまでもなく映像はきれいだし(彗星と隕石のシーンは恐ろしくも非常に美しい)、クライマックスにおけるタイトルの回収もお見事。最後まで気持ちよく見られるエンタメ作品ですね。

投稿 : 2022/12/17
閲覧 : 88
サンキュー:

8

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あんた 夢を見とるな?

 全107分。

 書き直し。

 家族や友人などと一緒に見てたので、かれこれ3回は見てますね。でも何度見ても面白いですね~。ただ惜しむらくは映画館で見れなかったこと。当時受験で忙しかったのでそこは悔やまれるところですね・・・

 男女入れ替わりネタという突飛な展開から始まり、男女の違いなどのギャグ笑ったし、中身がガラッと変わることで周りの人間関係が変化するのも良いですね。

 後半の展開について、「大切な人との記憶」が大事だと感じました。忘れたくないけど理不尽に忘れてしまう・・・だけど心の奥底には残っていて、大切なもののために終始奮闘する姿がかっこよかったですね。三葉の手に書かれた「すきだ」が特に印象的。終わり方もハッピーエンドで良い。

 大衆受けがいい映画として有名だけど、意外と難しく、1回見ただけではよくわからないところが多かったような気がする。いろいろ過程や説明は端折られてたのでその間何があったのか、これはどういうことなのかと考察要素も多いのも何度も楽しめる要因でしょうね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 617
サンキュー:

48

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2022.11.10

2022.11.10

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 86
サンキュー:

0

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考察素材が豊富!!

「「君の…名前は!!」」

最後、このセリフで映画が終わるのは非常に良いですね。好きです。


内容について考察の余地がある部分があり過ぎると思いますけど、その割にはうまくまとめられてると思います、拍手。

また、個人的にタイムスリップ系の作品はとても好きなので、映画館に観に行って良かったと思いました。
タイムスリップ系の作品でよく見るのは時間空間の垂直or平行移動なんだけど、それらとは違って”時空を斜めに移動”しているのが非常におもろいと思った。


考察ポイントとしては、
・三葉には誰かと入れ替わるべき充分な理由「隕石衝突により街も人間も全滅するのを避ける」があるけど、瀧には入れ替わる理由がない(劇場版では描かれていない)
・三葉は能力者なのか
・瀧と三葉はなぜ恋に落ちたのか、三葉は例のシーンで「すきだ」と書き返そうとしたのか

ここらへん気になるので、もう一回映画観るか、原作あるなら読もうかと思います。





(以下メモ)


都内に通うごく普通の高校生。デザイン科か?

三葉
飛騨の山奥の神社の女神?土地に古くから伝わる神社の娘。家族関係で若干もつれがある。母・二葉を病気で亡くしたあと、婿養子は神社を出て行き町長になったらしい。
東京に住むイケメンに生まれ変わりたいらしい。
魂の半分を分けるという「口噛み酒」。
組紐「結び」。

「お前は誰だ?」

ある日突然、二人は「夢」を通じて入れ替わりができるようになる。週に2.3回ペースで起きてから寝るまで入れ替わるらしいが、自分たちの意思で入れ替わることはできないらしい。最初は好き放題、男女の入れ替わりを楽しんでいたようだが、そのうち二人は互いのスマホにルールを記し、その日何があったか日記を書き残す。ノートやスマホでコミュニケーションを取る関係であって、それ以上でもそれ以下でもない(はず)。

ある日の朝、瀧と三葉は何を思ったのか涙が流れて止まらなくなる…ここからが物語のはじまり。
三葉が勝手に設定した好きな(好きだった?)先輩とのデートで写真展に行った時、飛騨の写真が目に留まる。それは見覚えのある風景だった。そして、その日を境に三葉と入れ替わることはなかった……

瀧は突然思い立ち、山と湖の綺麗な風景を記憶を頼りに描き、三葉に逢いに飛騨へ旅立つ。いろいろな場所を巡ったが、手がかりを得られずに帰ろうとした矢先、自分の目的地が「糸守」だと知る。しかし、教えてくれた人の話では、もうその町は存在しないという……3年前の隕石衝突により町が消えたからだ。そして、同時に三葉がもうこの世にいないことを悟る。
三葉の手がかりを探していたが、だんだんと三葉の記憶が薄れていく…君の名前は。

かすかに残る記憶を頼りに、瀧は土地神様の居場所「あの世」を探り当てる。祠(ほこら)の奥で、瀧は口噛み酒を口にする。その瞬間……三葉の記憶が蘇える。そして、答えに辿り着く。隕石が割れるという不測の事態がおこり、三葉の神社に直撃し人間と建物もろとも呑み込んでしまうのだった。

一方の三葉は、涙が止まらなかったあの日、東京に行かなければならない思いに駆られたのか、瀧を探しに逢いに行く。東京を巡り巡って、瀧に逢うことに成功する。しかし、それは瀧の時間軸では3年前であり、瀧は三葉のことがわからない。三葉は、瀧に自分の名前を告げ、髪を束ねていた組紐を渡す…それは時の流れを越えて二人を"結び"つける。

三葉の魂の半分である口噛み酒を飲んだ瀧は三葉との入れ替わりに成功する。そして、入れ替わったのは隕石が衝突する朝であった……三葉に入れ替わった瀧は、隕石衝突による被害から町民を救うため、仲間とともに動き出す。

ただ、そううまくいくはずもない。隕石が衝突するから逃げてと言っても信じる人などおらず、なにより父である町長を説得することもできなかった。父は、あの家系の女は妄言癖があるのだと言い突き放す。途方にくれようとしていたところ、(ここ忘れた………)、土地神様がいるところへ向かう。三葉が瀧の名前を叫ぶと、瀧は気づき三葉の名前を呼び返す。お互いの存在は見えないが、声を頼りに近づき、ついに辿り着く。次の瞬間、二人は互いの身体に戻り、ついに時を越えて邂逅する。瀧は三葉とちょっとだけ言葉を交わし合ったあと、三葉やるべき事をやりに行くように伝える。そして、瀧はもう二度と互いの名前を忘れないようにと互いの手に互いの名前を書こうと提案する。しかし、瀧が三葉の手に文字を書き、三葉が瀧の手に書き返そうとした瞬間、再び互いは見えなくなってしまうのであった…

隕石衝突まであと少し、三葉は計画を実行する。町の変電所を爆破させ停電を起こさせ、防災無線をジャックし町民を隕石衝突の被害の及ばない高校の校庭へ避難させるように勧告する。しかし、避難誘導に応じる者もいなければ、役場もとりあえず家で待機するようにと伝える次第。三葉は町長を説得するために役場へ向かうが、その途中、瀧の名前を忘れる。名前を思い出そうと、その男の子が手に書いてある文字を見ると……「すきだ」の3文字が。止まっているわけもいかない三葉、隕石衝突を教えてくれたある男の子を想いつつ役場へ必死に向かう。父と対面した三葉、果たして町長を説得し町民を守ることはできたのか……

一方、瀧は隕石によってできたクレーターが静かに水を湛える風景を目の前にするも、自分は何をしにここに来たんだろうとつぶやく。もはや、三葉の名前は忘れ、自分と入れ替わった女の子がいたことすら覚えていない。ただただ、手のひらにサインペンで書かれた一本の線を見つめるだけであった……



隕石衝突から8年後、糸守町の住人たちはあの大災害を乗り越えて東京でそれぞれ暮らしているようである。一方、瀧は飛騨のあの風景・隕石衝突によって消滅した町の姿ににいまでも執着していた。しかし、その執着が何に起因しているのかわからない。ただ、瀧は糸守町の人たちのサインに気づき始めているようであった。

瀧は一度"ある女性"とすれ違う。すれ違ったあと立ち止まるも振り返ることはなかった。ただ、その時ある女性も立ち止まるのであった。

別のある日、通勤電車の窓側に乗った瀧は衝撃の光景を目にする。窓からのぞく並走する電車に"あの女性"の姿が。彼女も瀧に気づいたようで、二人は電車を飛び降り互いに探し合う。

そして、ついに大人になった二人は階段坂で再び出逢う。瀧は階段を上がり、三葉は階段を下る。一回はすれ違うも、二人は振り返り言葉を交わす…「君の、名前は。」

○疑問点
・入れ替わった時の記憶はあるのか?(瀧が三葉の身体にいる時に起こったことを、瀧は自身に戻っても記憶しているのか)
・なぜ、瀧は「すきだ」と三葉の手に書いたのか?

○忘れた点、わからない点
・なぜ、瀧が三葉と入れ替わる人間に選ばれたのか。入れ替わりたい明確な理由はあったのか
・町長の説得に失敗した瀧が、土地神様のところへ行くに至った出来事・理由
・1000年以上続く因果、土地神様の成り立ち、「あの世」と呼ばれる空間

○考察点
・三葉は瀧の手のひらに何を書こうとしたか。
・入れ替わりは三葉の積極的願望に依るもの?三葉は能力者だった?

投稿 : 2022/09/12
閲覧 : 223
サンキュー:

14

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入れ替わっちゃった?

結構よくある万人受け向けの王道恋愛ファンタジー作品になっているのかなって思った
主人公の瀧とヒロインのみつはは
何らかの現象で週に2回ほど入れ替わることが起きるんだけど、それをきっかけに恋をするんですがいつの日か入れ替わりがなくなってそこから、、、、
って言った感じのお話になっていて
最後はきれいにおわってよかったのかなぁとおもったのと
やっぱり新海さんの作品は周りの風景とかもすばらしくて背景とかに目を惹かれがちになる作品なのかなあっておもった
前前前世とかすごいはやってましたよね

投稿 : 2022/07/24
閲覧 : 177
サンキュー:

8

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SFスーパー英雄(?)列伝30

2016年某日某所
天地人
「お昼近いけど、疲れたし映画(君の名は)でも観ない?」
○○○
「映画なんていいから、ゴハン食べよ」
天地人
「(え~っ)き、君の名は・・・」
○○○
「や~ね、○○○に決まってるでしょ。さ、早く食べに行こっ」

・・・ああっ、何もかもみな懐かしい(by沖田)
そんな君の名はですが、よ~やく観る事が出来ました。
で、観た感想ですが、内容は映画の宣伝&売り上げで過大な期待をしていたんですが、意外とと言っては失礼かもしれませんが、普通に面白かったです。
あと、作画が美しいですね。
万人向けの作品でしたが、新海監督のファンには、あのラストはどうなんだろうと思いながら観てましたけど、やっぱり出会う形で終ったのは嬉しかったです。
まあ、内容とかは多くの方々が既に述べてると思いますので、簡単な感想に留めますが、「君の名は・・・」のセルフにはじ~んと来ましたね。

そういえば、ラストのヒロインの妹ですが、可愛くなりましたね(笑)もしかすると、ヒロインのお姉さんよりカワイイかも
モヒカン&鉄仮面男(ジャギ)
「おいっ(えっ?)お前、君の名を言ってみろ~」
天地人
「あれ、何だっけ。(涙目)そ、そうだ、確か手に名前を書いたはず(急いで手を見るとすきだの文字が)わ、分かんねぇ」
鉄仮面男
「姉より優れた妹など存在しねぇ、来いっ、己の無力さを教えてやるわ~(うわ~っ)」
「フ・・・フフフ、ハッハハハ!! もう一度だけチャンスをやろう!君の名を言ってみろ!!」
(北斗の拳&君の名はのファンの方、ゴメンナサイ)

※2017/09/21シンSFスーパー英雄(?)列伝31として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 215
サンキュー:

11

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

会えてよかった

総合得点を上げるために新海監督が性癖を封印したのでしょうか。本作が大ヒットしてしまったため天気の子ではさらに薄まりましたが、こちらにはまだ多少のキモさ(ほめ言葉です)が残っています。すれ違いマニアの監督の脚本のもともとのエンドはすれ違ったままで終わるものだった、とどこかで見ましたが、二人が会えて本当によかったです。

投稿 : 2021/10/15
閲覧 : 277
サンキュー:

9

ネタバレ

アニマル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

生々しくでキツい

有名な新海誠の作品ですが、初作品は観たことがある状態で視聴しました。

初作品を見た時はなんじゃこりゃだったのですが、作画は遥かに進化していましたね。
非オタの知り合いが絵が凄かったと絶賛していたくらいです。
料理シーンとかは特に気合が見られました。

しかし、こういう一般向け作画での胸を揉んだりするシーンは生々しくて気持ち悪かったです。
萌え系エロはまだ耐性がある方ですが、リアル作画でやられるとキツいです。
あとは、主人公の妹が主人公の口噛み酒を女子高生というブランドをつけて売ったら?というシーンがキツいです。
後に「女子高生が噛んだものではないです(笑)」との宣伝と共にグッズ化されましたね。
一般向け映画で下品過ぎます。

物語のタイムスリップの条件も唐突で、泣きどころがわからなかったです。

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 254
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

運命の赤い超ひも?

あにこれでも人気があって
ずっと見たいなぁって思ってたけど今季のアニメに追い付かなくって
やっとほとんどのおはなしが終わったから
にゃんはお兄ちゃんとデートしてあげたw

2回目はすっごくイヤな顔してたw

でも、お願い!ってゆうとなんとか聞いてくれたから
これってツンデレなのかな?w


公式のINTRODUCTION
{netabare}
アニメーション映画の新時代、到来。この夏、日本中が恋をする
『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など
意欲的な作品を数多く作り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。
精緻な風景描写とすれ違う男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、
世代や業界、国内外を問わず人々に大きな刺激と影響をおよぼしてきた。
新海誠監督の待望の新作となる『君の名は。』は、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。
世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描き出す。
作画監督を務めるのは『千と千尋の神隠し』(01年)など
数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド、安藤雅司。
また、『心が叫びたがってるんだ。』(15年)などで新時代を代表するアニメーターとなった
田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオに集結した。
そして、主題歌を含む音楽は、その唯一無二の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド・RADWIMPSが担当する。
声の出演として、三葉が夢の中で見た男の子・瀧役に同世代の中でひときわ異彩を放つ演技派俳優、神木隆之介。
また、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・三葉役を、オーディションでその役を射止めた上白石萌音。
更には長澤まさみ、市原悦子ほかアニメーションと実写の垣根を越えたまさに豪華キャスティングが実現した。

誰もが経験したことのない、アニメーションの新領域。
新たな“不朽の名作”が誕生する!
{/netabare}


公式のSTORY
{netabare}
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。

出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す。
{/netabare}



感想
{netabare}
出会いのおはなしとか
男女入れ代わりのおはなしとかってなんとなく知ってたけど
3年ずれてるタイムトリップだったり
落ちてくる隕石から町の人を助けたりって
それだけで1つのおはなしができそうなイベントが次々あって
1時間45分くらいのおはなしだけど短かった☆


ただ
短いからだって思うけど(もちろん時間がずれてるから会えないんだけど)
たきクンとみつはが好きになってくおはなしがあんまりなくって
えっ!?いつの間にそんなに好きになっちゃったんだろう?ってちょっと。。
会えないからもっと会いたくなるってゆう気もちもあったのかも。。



おはなしは未来と過去のシーンがしょっちゅう切り替わるから
はじめのうちどうなってるかよく分からなかった。。


みつはが自分の胸をしばらくさわってから
立ち上がったって思ったら「えーっ!?」って

入れ替わったの?って思ったらふつうにご飯食べにきて
にゃんは「さっきの何だったの?」ってなった


それからだんだん2人が入れ替わってるって気がついてくるんだけど

みつはの方だけでも

お父さんが町長で選挙にまた立候補してること
1か月後に彗星が近づいて来てること
お祭りも近くって
巫女のみつはと妹が儀式をしたりって
イベントたくさん^^

2人の仲がいい男子と女子のお友だちがいるんだけど
いなかだし
儀式で口かみ酒を造らなくっちゃいけなくって(えーっ気もちわるー!)
早く卒業して東京に出たいって思ってる^^

それで「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい☆彡」って。。
東京はわかるけどどうして男子?



そのあと みつはがたきクンになるんだけど
みつはもたきクンの大事なとこさわって「わぁぁ!」ってw

でも、男子に生まれ変わりたいって思うくらいで
みつははリアルな夢って思いながらけっこう楽しそうだったw


たきクンはお父さんと2人暮らしみたい
みつはのお母さんって死んじゃったみたいだけどたきクンもそうなのかな?
(新海監督さんのおはなしってお母さんがいない家のおはなしが多いよね。。)


たきクンも親友2人。。どっちも男子だけど^^

いっしょに行ったカフェのパンケーキってたかーい!
こんなところにしょっちゅう行ってたらバイトもいっぱいしなくっちゃねw

ってゆうわけで次はバイトのおはなしだったw
バイトはレストランのウェイター^^
やさしくてきれいな女の先輩(奥寺さん)がいて
男子はみんなあこがれてるみたい☆

イヤなお客さんにスカート切られてみつはのたきクンが直してあげてたけど
たきクンってソーイングセット持ち歩いてるのかな?ちょっとフシギだった?
お母さんがいないから男子だけど自分で直してたりするのかも?


2人は入れ替わってることに気がついてから
ケータイで交換日記みたいなことはじめたんだけど
いつになるか分からないけど変わるのは週2~3回
朝起きるたびに2人のリアクションがおかしかったw


たきクンのみつははおばあちゃんといっしょにご神体に行くとちゅう
「むすび」のこといろいろ教わった。。
氏神さま、糸をつなぐ、人をつなぐ、時間が流れることもむすび
みんな神様の力だって。。

これって
あとで分かった入れ替わりだけど時間がずれてることと関係あるのかも?


みつはが約束した奥寺先輩とのデート
おしゃべりもあんまりできなくって大失敗。。
みつはに報告しようってしたけど電話はつながらなくって。。

そのころみつははお祭りで
彗星が2つに割れるところを見てた。。

それから入れ替わりはなくなったの。。


たきクンは気になって
見おぼえのある景色が映った写真で飛騨に行くことにしたの
そこについてきたのがつかさクンと奥寺先輩。。

やっと分かった糸守町は3年前に彗星の隕石が落ちて
3分の1の500人以上が死んでその中にはみつはたちも。。


次の日の朝。。たきクンは1人でご神体があった場所へ向かったの

そこには3年前にみつはが作ったお酒があって
それを飲んだらみつはの記憶が流れこんできて
またみつはと入れ替わることができたんだ。。


入れ替わったたきクンのみつははまた自分の胸をもんでて
こんな大事な時にまで何してるの?って^^;
妹がヤバイって言ってたけどどう見ても変態だし。。


それからおばあちゃんの話。。
よく覚えてないけど少女のころ
おばあちゃんも誰かと入れ替わってた。。って

たきクンよかったね
入れ替わったのがおばあちゃんの方じゃなくってw


ふつうだったらここでおばあちゃんが分かってくれて
協力してくれそうだけど
「そんなの誰も信じない」って。。

それで友だちのテッシーとさやちんにたのんで大作戦!

テッシーは爆薬をしかけて
さやちんが電波ジャックしてアナウンス
町のみんなを学校に避難させようって。。

2人は良くみつはのこと信じたよね^^
ふつうだったらこんなこと急には信じられないって思うけど。。


それからたきクンのみつはは
お父さんの町長を説得しに行ったけど信じてもらえなくって
中に違う人が入ってるってバレちゃった。。


それから、実はみつはは昨日たきクンに会いに東京に行って
そこで中学生のたきクンに会ってた。。

でも
もちろん分かってもらえなくって
組みひもだけ渡して帰って来たんだった


しょうがなくって3年後の自分の体がいるご神体の場所に。。
そこで何だかわからないけど3年後の自分と会ってまた入れ替わった。。
名前を忘れないように書いてもらおうって思ったら消えて
2人ともそのあと相手の名前を忘れちゃった。。


元にもどったみつはは
「すきだ」って書いてある手を見ながら
とちゅうで転んだりしながらお父さんにまた会った。。

そして隕石が落ちて。。

って思ったら
隕石事件があってから8年後になって
たきクンは大学卒業して就活中

みつはも近くにいて
2人とも何となく誰かをさがしてるって思いながらすれちがったりしてて
ある時やっと会えた。。

でもまたすれちがって。。
でもやっと気がついてふり返って


「君の名前は。。」って


1回目はにゃんはうるうるしたけど泣けなかった。。

きっと2人が入れ替わってたのが1か月くらいだったから
どうしてそんなに好きになったかって
気もちがあんまり伝わってこなかったからかも。。

でも、2人ははじめてあったわけじゃない
8年前に合ってたの。。

ちょっとアニメ映画の「時をかける少女」の
「未来で待ってる」の未来みたいかも?って。。

2回目はちょっと泣いちゃった。。


見おわったらこのおはなしって
運命の神さまが2人を赤い糸でむすんでたんだなぁって何となくわかるし
科学で宇宙は超ひもでできてるってゆうおはなし思い出して
やっぱり神さまってヒモとか糸を使っていろんなものをむすんでるのかなって。。
{/netabare}

絵は新海監督さんのアニメだからもちろんきれい☆

おはなしは
深夜アニメとかでよくあるパターンをつなぎ合わせたみたいな感じで
アニメを見なれてる人には物足りないみたい?

でもよくあるおはなしだから、説明不足みたいなところでも分かりやすいし
分からないところでもヒントはいっぱいあるから何回も見ると分かってきて
それで何回も映画館に見に行ったってゆう人が多いのかも?

あと、
{netabare}入れ替わり{/netabare}とかって「ココロコネクト」でもあったけど
見たいってゆう人多いのかも

投稿 : 2021/02/15
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158

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きりがくれ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 1.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

残りませんでした。

飽きさせない構成で最後までうまく見せますが,心に残る(ひっかかる)ものは私にはありませんでした。

いろいろなアイデア(思い付き)をうまくくっつけて,きれいな絵で作品にしてみました,みたいな感想です。


一点だけ自分的に特筆すべきは,神社での舞いの場面の美しさです。アニメであんな繊細な動きが表現できるとは知りませんでした。あれはいつまでも観ていたいです。

投稿 : 2021/02/03
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9

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ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

過大評価されてるがアニメ映画として良い出来

君の名は。はよくあるストーリーで
昔つくられたような題材で物語が発展するんで
昔から映画やアニメを見ていた人には多分真新しさは無いと思います


そもそも評価している人が若年層だったり
アニメ好きの人が多いと思います
アニメ好きの人ってあまり知識が無い人が多いと思います

dr.stoneを評価する雰囲気と似ています
dr.dtoneはあくまで理科実験程度ですが
評価している人は専門知識が凄いって言ってますけど

それと同じ要領です


やってる事は他作品でやられていた事をトレースして組み合わせて
後は演出を凝っただけです
エフやイースOPの演出だけは好きでしたが
物語の評価をするとしたら…妄想的だなぁと思わざるを得ませんでした


案の定、君の名は。でも
「童貞臭い描写」と言われてるくらいなので

投稿 : 2021/01/21
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8

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Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

惹かれ合う二人の描写が圧倒的に足りない

鬼滅ほどではないですが、本作も公開当時は社会現象となった作品です。
話題になっている只中で視聴していたら、捻くれ虫が疼いて斜に構えた見方をしていたかもしれませんが、今は素直に作品と向き合えたと思っています。

その上での素直な感想ですが……。
「まあ、つまらなくはないけど……」という程度のものでした。

とりあえず、何も考えずに「泣ける作品なんだろうな」と思って観始めたところ、全く泣けないどころか、心が動く部分すらほとんどなかったんです。
後付け講釈にはなりますが、自分なりに「なんでだろう?」と分析した結果が下記になります。

まず、のっけから違和感を感じたのが、声です。
まあ、観ているうちに慣れてはいくのですが、あくまでも慣れるという程度であって、決して演技に心を動かされるわけではありません。

話題作りのために有名な俳優を起用するのはよくあることですが、あの演技に声優アワードの主演男優賞・主演女優賞まで贈るのならば、もう本職の声優さんなんて要らないですよね?

さらに「あれ?」と思ったのが、主人公の二人が惹かれ合っていく描写が圧倒的に足りないことです。

入れ替わりという現象が起きていることを自覚して、お互いの生活を守るためにルールを決めていく二人。
その過程でお互いに惹かれていくのでしょうから、本来であればこの辺りをじっくり描くことこそ、恋愛モノとしてはマストでしょう。

なのに実際は、RADWIMPSの曲に合わせてダイジェスト編集のようにさらりと流して終わらせただけ。
なぜあんな雑な見せ方になったのか――。

{netabare} それは偏に、二人の生きている時間に三年間のズレがある、という設定のせいに他なりません。
正確に言えば、そのズレを中盤のサプライズとして機能させるため、主人公の二人にも観客にも、同じ時代を生きていると思わせるようミスリードする必要があったからです。

そもそも、二人でルールを決めるのに、電話ではなくメモでやりとりするのは不自然です。
週に二、三回も入れ替わっていて、三年の時差があったことに気づかないなんてこと、あるでしょうか。一日に一度くらい、普通に暮らしていても日付くらい確認しませんか?

電話で連絡を取ろうとした時も、隕石の落下で三葉が亡くなっている世界線なら、電話の応答は『電波の届かないところに~』ではなく『現在使われておりません』になるはずです。

知らない女子高生にいきなり渡された紐を、お守り代わりに三年も身に付けている瀧も気持ち悪いですし、隕石落下なんていう世紀の大惨事をきれいさっぱり忘れて岐阜を訪れているのも無理があります。

三年という時間軸のズレを隠すために、演出上の矛盾があちこちに見受けられます。
ただ、その矛盾が問題の本質ではありません。
矛盾があっても、面白ければエンターテイメント作品としては成功だと思うので。

問題は、入れ替わりエピソードの大部分をダイジェストシーンのようにしてしまったことです。
あの表現がベターだからそうしたのではなく、あの辺りのイベントを詳しく描写するとどうしても三年のズレを隠しきれなくなるので、あのような見せ方にして誤魔化したのだと、私はそう考えています。

二人の交流が流されたせいで、最初はバイト先の奥寺先輩を好きだったはずなのにいつの間にか三葉を好きになっている瀧に、かなり唐突な印象を受けました。
いつの間にそんなことになってたの?と。
当然、そんな恋には感情移入も上手くできません。

時間軸のズレはこの作品のアイデンティティなので外せないでしょう。
であれば、残された選択肢は、演出上の矛盾に目を瞑ってでも、三年のズレをサプライズギミックとして利用するか、あるいは、時間軸のズレは早々に明示して、その上で入れ替わりを繰り返している二人の交流を丁寧に描くか……その二者択一だったと思います。

ただし、後者の場合、隕石衝突に絡む三葉の消失を印象的に描くことができなくなりますから、このままではデッドロック状態。大きく脚本を変える必要があるでしょう。
興行的にどちらが良かったのかは分かりませんが、私は、二人が惹かれ合っていく過程をもっとじっくりと堪能したかったなぁ。{/netabare}

もう一点、私が没入感を削がれた原因は、頻繁に挿入されるRADWIMPSの楽曲です。彼らの楽曲が悪いというのではなく、使われすぎで音楽の自己主張があまりにも強すぎました。

一般的に、映画で歌付きのボーカル曲を使う場合、ほとんどがOPかEDで一回、さらに、挿入歌として使う場合は、クライマックスシーンに一回程度ではないでしょうか。
しかも、その場面に合わせて、アーティストも変えてくることが多いと思います。
歌付きの、しかも同じアーティストの曲を映画の中で四回も使う作品なんて、ラブライブかマクロスくらしか記憶にありません。

恐らく、RADWIMPSのプロモーションも兼ねた構成なのでしょう。
ファンの方には良かったかもしれませんが、RADWIMPSを好きでもなんでもない私にとっては、文字通り没入感を阻害するノイズでしかありませんでした。

この程度の作品なら、新海監督でなくても十分に作れたのでは?
「言の葉の庭」では、女性の感情が動く瞬間について、多くのアンケートまでとって心情描写に拘られた新海監督。
その良さが、本作ではまったくと言っていいほど見られませんでした。

人格の入れ替わりにタイムリープと世界線の概念を組み合わせたプロットも、多少捻った感はあるものの、とくに目新しさを感じるほどではありません。
拾うべき部分は、作画……特に、美術面のみでしょうか。

何も考えずに観るならつまらなくはない……という程度だと思いますが、かなり商業臭の強い作品だけに、社会現象にまでなったというのはある意味納得です。
これも一つの成功の形なのでしょうし、好きな方も沢山おられるので否定をするつもりはありません。
ただ、個人的には、非常に残念な作品となりました。

PS:
「言の葉の庭」に出てきた雪野百香里がどこかで登場しています。
(へんてこなCV陣の中で、いきなり花澤香菜さんが喋るのですぐに分かりますが笑)
本作の視聴前に観ておくと、少しだけ楽しみが増えるかもしれません。

投稿 : 2020/11/22
閲覧 : 283
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22

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作画が美しい。身体入れ替わり。

もういまさら言うことでもないけど神作画。田舎の素朴な景色と東京の都会の対比がおもしろい。色づかいや光の描写もすばらしい。
この作品はダブル主人公なのかな。一人目の主人公は三つ葉。ど田舎の神社の娘。そのために都会暮らしがあこがれだったが、東京に住む少年瀧の身体に入れ代わり、三つ葉はあこがれの東京で生活する。慣れない東京の生活だったが、バイトに学校にも馴染んでいく。三つ葉はなんだかとてもイキイキとして新しい生活を楽しんでいる様だ。
一方、三つ葉の身体に入れかわった瀧はなかなか苦戦する。女性の方が環境への適応力があるのかもしれない。
身体入れ替えというストーリーで進んでいくのかなぁと神作画にのみ込まれていたら中盤ぐらいから変わってくる。二人の入れ替わりがなくなったが、気になった瀧は岐阜県のいともりを探しにいく。しかし、実は三つ葉達が今まで笑ったり、友達と遊んだり、話していたいともりの村はもう滅んでいたのだ。ここで更に驚かされ、悲しみと緊張に包まれる。岐阜の聖地巡礼の描写はとても美しいが三つ葉がいなくなったためなんだか悲しい気分だ。
瀧は岐阜でいともりの手がかりを見つけ、三つ葉の作ったお酒を使い過去へとワープ。なんとか三つ葉に隕石のことを知らせる。三つ葉はいともりで隕石のことを知らせるために走りまわる。
隕石から逃れたいともりの村人は助かった。そして数年後、瀧と三つ葉は出会う。しかしお互いのことはよくわからないので少しさみしい。
作画に目が行きがちだがストーリーもすごく変化して驚かされる。始めは身体入れ替えで楽しい?感じだが後半では緊張する場所が多い。
作画&劇的に変化するストーリーが魅力的な作品だと思う。

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 285
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栞織 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

重箱の隅をつつくようですが・・・・

この映画はテレビ放映のもので見ました。映画館で見ていないので、悪いですが、どうしても受け付けない設定がありました。それはヒロインが作る「口噛み酒」です。日本古来の風習という話ですが、私はあまり聞いたことがありません。何か南洋の方でヤシ酒をそのようにして作るというのを、海外ドキュメンタリー番組で見たことがありますが、作っているのは原住民みたいな人たちでした。口にいったん入れたものを吐きだして、それを発酵させて・・・・それは神様の飲む酒だからという話でしたが、物語の中では主人公が何年もたったそれを飲んでしまいます。生理的にどうしても「うっ」となってしまって、感動的なストーリーを見ていてもそわそわした気分は収まりませんでした。女子高生が作ったものだから、許されるのか?大画面で紹介してよかったのだろうか?何か「女子高生が作ったものだから」という部分が、昔巷で話題になった、「女子高生が履いたパンツを売る商売」を連想させ、なんとも言えない気分になりました。どうして他の設定にはできなかったのでしょうか?

日本全国で大きな話題になった映画です。こんな事言ったらまずいと思うのですが、どうしても言ってしまいたくて、今書いてしまいました。彗星が激突する話の部分は、SF的でよかったし、タイムリープネタもうまく作られていたと思います。ラストで再会する場面もよかった。ただ、どうしても「口噛み酒」だけが、許せないのです。

投稿 : 2020/10/06
閲覧 : 297
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12

ネタバレ

tt さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

安定の新海誠監督作品

個人的には楽しめました。絵もさすがのクオリティでした。
新海誠監督の過去作品もすべて素晴らしいので、まだ見ていない方は是非視聴をお勧めします。

投稿 : 2020/10/06
閲覧 : 202
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6

ネタバレ

Ryo さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ファンとして淋しい。

新海誠の過去作品は「童貞臭くて嫌い」と言われているが個人的には大好きだ。弱弱しい女性の性格、奥手でなにもできない主人公、いつまで経っても過去を捨てられない男にイライラする視聴者があるのだろう。
だが、それがいい。

私の友人は、「言の葉の庭は新海誠のオ〇ニー、自分だけが気持ちよくなりたい作品」と評していた。
この童貞臭い恋愛観は、私や友人みたいなアニ豚童貞には響くものがあるだろう。


しかし、「君の名は。」視聴後には寂しさを覚えた。
あのオ〇ニーを見れるのだとワクワクしていた私を返して欲しい。
新海誠作品は「君の名は。」から明らかに作品の方向性が変わっている。
観客に媚びた作品を制作するようになったと感じた。

新海誠はインタビュー記事で、
「君の名は。」は今までより大衆受けを狙って制作した作品だ
と語っていた。

だから作中に雪乃先生を登場させるし、ハッピーエンドで終わる。独特の静けさもないし、バタバタとストーリーが進む。
以前の作風が好きなファンからはかなり戸惑いの声があった。
私も戸惑った一人だ。
だからと言って新海誠監督の作品が嫌いではないし、これからもファンの一人として視聴し続けるだろう。

だが、ただただ寂しい。

投稿 : 2020/08/16
閲覧 : 233
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7

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

それはまるで夢の景色のように、ただひたすらに美しい眺めだった

派手目の「世にも奇妙な物語」観てる感覚でした。つまらないとは思いませんでしたが。どうやって「説得」したかを描かなかったのが自分の中では消化不良。

「RADWIMPSがただただ邪魔」この作品感想はこれに尽きる。

投稿 : 2020/07/11
閲覧 : 259
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6

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ときの詠めにうばわるる うつしの君の名はととう

私の胸は、震えている
君の声が、響いている

君は、素知らぬ顔をして
私を、見知らぬ人にみる


瀧くん。
おぼえて、ない?

瀧くん、なのに


名前

呼んでほしかったのに。



~ ~ ~ 



フライング、だった

きみに、呼ばれたのも
きみに、尋ねたのも

きみから、受け取ったのも
きみから、聞いたのも


最初の、すれ違い

ただ、立ち尽くしていた




フライヤー、だったのか

世界中が息をのむ
一世一代の天体ショー

きらめく輝きに、心は浮足立つ
何かを、願うべきだったのだろうか


永遠の、すれ違い

ただ、見送っていた



よすがを、知る由もなく。



~ ~ ~ ~



うしろのひとは、だれ?
かごめにとらわれてたのは、なに?

見えそうで、見えない
届きそうで、届かない 



かたわれどきに、なにしていたっけ


なんだっけ

かたわれどきって。



~ ~ ~ ~



変わらない時間
せますぎる町


彗星は、マレビトだ
ハレを、連れてくる

つかの間に、身体のぜんぶをゆさぶり

とわの内に、心のすべてを奪っていく


名残は、あとかたもなく

余波だけを、遺していく



時間は、流れていく


空は、広すぎる。



~ ~ ~ ~



口噛み酒は、もう要らない


分かりあいたいココロに、やっと追いつけた
分けあいたいココロに、やっとたどりつけた



飽きることなくぶつけあった
ふたつの、セカイ

寝ても覚めてもめあわせた
たがいの、キモチ

あいさつもなしに途切れた
ひとつの、カタチ




いま、ムスビの証として

強く、コトバに



{netabare}きみの なまえは。{/netabare}

投稿 : 2020/06/27
閲覧 : 405
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18

ネタバレ

ちゃっぴー0913 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

期待外れの総集編...

秒速の雰囲気や演出や言の葉は紛れもなく神作品...だったので 制作決まった段階でかなりあちこちに宣伝してしまったのですが...中身を見てびっくり 内容はこれまでの新海誠作品を繋げたような総集編みたいな感じで映像は相変わらず綺麗ですが声優も素人みたいな感じでとても下手くそで演技も最悪 いつも通りZ会や大成建設等 客の宣伝も入れつつ作ってあったのと 何故か言の葉のゆきちゃん先生が出ていた以外なんの見どころもない残念な作品でした。

投稿 : 2020/06/23
閲覧 : 239
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10

ネタバレ

みぃ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感動

最終局面で涙しました!

その世界の歴史、運命を知ったからこそ主人公たちは必死に生きようとしていてなにより勇気ある行動があったこそ今があるのがすんごく胸打たれました

投稿 : 2020/05/08
閲覧 : 266
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10

ネタバレ

退会未定のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ネタバレ注意

ネタバレで面白さは半減します。観る前にガストで隣の席の奴らに大声でネタバレされました。「俺はここで気づいた」とか至極どうでも良い自慢話をしてました。

投稿 : 2019/12/08
閲覧 : 203
サンキュー:

6

ネタバレ

バニラコーク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

瞬きすら忘れるほど

やっと、やーっと観ました。
もうね、瞬きすら忘れるほど没頭しました。
なんだろうな、どう言えばいいか
ゆっくり流れる日常と
後半訪れる疾走感。
言い過ぎかもしれないが宮崎アニメの空を駆ける感じ。
それと似た躍動感に溢れた走るシーン。
ありふれた風景が美しい。
頼む、頼むから助かってくれ!出会ってくれ!
そう思いながら、願いながら
ちょっぴり涙しながら観ました。
ストーリーはそれほど珍しいものではなく
年がずれてるのもスマホ見てたら気づくでしょ
なんて野暮かな。
こう言う作品を観て、素直に感動出来る自分で良かった。
素敵な時間を過ごさせて頂き、感謝感激です。

投稿 : 2019/11/10
閲覧 : 305
サンキュー:

15

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USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何年も待ち望んで掴んだ出逢いは、やはり美しい

物語:
今までの新海作品で感じた胸が締め付けられる様な思いは、余り感じません。
圧倒的に明るく笑いもあり、各キャラクターの表情は非常に豊かです。過去
の作品からのオマージュも複数存在しています。そして今作品は三葉の未来
改変を描く作品。新海監督らしい和歌や古の正史を引用した伏線など、より
考察も楽しめる内容となっています。

作画:
とにかく精細な描写が美しい作品。自然豊かな飛騨の景色や普段目にする都
会の雑踏など、ただフィクションを精密に描くだけではなく、若干のファン
タジー要素も加えられているところが、アニメらしくまた素晴らしい。

そして、あの美しく描かれた糸守町をほんの一瞬で破壊した映像には衝撃を
受け、暫く放心状態だったのを未だに覚えています。

声優:
主人公の立花瀧役は監督のお気に入りだという神木隆之介さん。ヒロインの
宮水三葉は上白石萌音さんと共に若手俳優。厳正なオーディションで決めた
という通り、キャラとの違和感は全く感じず、その他豪華キャストとの掛け
合いもとても良かったと思いました。入れ替わりの声の変化も良かったと思
います。それにしても花澤香菜さんがチョイ役なんて、何と贅沢なことか。

音楽:
劇伴を含む全ての楽曲をRADWIMPSが担当。物語へのさり気ない感情の補足
や空気感を伝えるかの様な楽曲です。特に「スパークル」・「なんでもない
や」は個人的にとても印象に残る爽やかな曲です。

キャラ:
入れ替えに戸惑い、いがみ合いながらも惹かれ合う二人。ただ助けたい一心
で御神体に向かう瀧、ただ逢いたい一心で瀧の住む街に向かう三葉。容姿は
勿論、そのひた向きな姿に当然の様に魅了される自分がいます。そして一切
迷わず三葉の言葉を信じて協力する勅使河原と早耶香。瀧の3人の友。二人
に関わる全てのキャラが優しく、そして魅力的です。

入れ替わり後の朝、三葉に入れ替わった瀧を起こす度に一言二言語り、一々
襖を閉め怒鳴る四葉もまた、とても印象的な人物の一人です。



[あらすじ:始まり]
{netabare}
暗記カードを見る電車の中で、突然見知らぬ少女から声を掛けられ戸惑う瀧。
何故か淋しく乗降する彼女に慌てて名前を聞き、咄嗟に渡された組紐を掴む
途中でふと目を覚ます。見知らぬ部屋の風景に暫し茫然とする瀧。やがて身
体の異変に気付き驚くのだった。

翌日、何食わぬ顔で朝食を取る三葉。祖母と四葉、二人の友人にも昨日の様
子を指摘されるものの全く覚えてはいなかった。登校の途中、選挙演説をす
る父を見かける。しかし土建屋を営む勅使河原の父との癒着を噂さされる父
が許せず距離をとる毎日。その後の授業中、ノートに書かれたある文字を見
て薄っすらではあるが別人の生活を意識するようになる。

代々糸守を守る宮水神社の宮司を務める宮水家。三葉と妹の四葉は共に巫女
として過ごしていた。古伝である口噛み酒の儀式が揶揄われることが苦痛で
しかなく、来世は東京のイケメン男子になりたいと常々ボヤいていた。

翌日それが現実のものとなる。東京の四谷に住む立花瀧と入れ替わった三葉
は、戸惑いながらも東京生活を次第に楽しむようになっていく。その後、週
に2~3度は入れ替わりが発生する中で、互いの為にルールを決め、曖昧に
なる記憶を留めようと記録を残す仲にもなっていた。

ある日、一葉たち3人は口噛み酒を奉納する為、山上の中心にある宮水神社
の御神体に出向く。そしてそれは「その身の半身」だと一葉から伝えられた。
{/netabare}

[あらすじ:止まった時間]
{netabare}
その翌日、 目を覚ました瀧はある一通のメールに気付いた。それは入れ替
わった三葉がセットした憧れの先輩奥寺ミキとのデートの約束だった。慌て
て待ち合わせ場所に向かう瀧。しかし奥手の彼は場を持たすことが出来ずに、
ただ悪戯に時間だけが過ぎていく。

ふと立ち寄ったギャラリーである写真に釘付けになる瀧。それは何処か見覚
えのある湖を写した作品だった。その姿を見て彼の気持ちは別の場所に居る
ことに気付いたミキ。結局、散々だった二人の初デート。ミキは言葉少なに
その場を後にする。瀧は暫くその場に残り、ただひたすら携帯電話を手に取
る。しかし幾らコールをしようと、三葉への報告は叶うはずもなかった。

その頃、糸守町は地元の神社で行われた祭りで賑わっていた。そしてこの日、
あのティアマト彗星が現れる日。ぼんやりと夜空を見上げる髪を切った三葉。
二つに割れた美しい彗星に見とれた瞬間、彼との時間がぷっつりと途絶える。
{/netabare}

[あらすじ:真実を知る]
{netabare}
この日を境に、二人の入れ替わりは起きなくなっていた。次第に三葉の記憶
が薄れていく瀧。その後、何かに取り憑かれたかのように飛弾の風景の絵を
書き続けていた。いた堪れなくなった瀧は三葉に直接会いに行くことを決心
する。自ら描いた絵だけを頼りにミキと司を連れ、彼女が住む町へと向かう。

手掛かりが見つからないまま、ふと立ち寄ったラーメン店で、彼が書いた絵
が消えた町「糸守町」であることを知らされる。それは3年前、ティアマト
彗星の隕石が落下し、多数の命を失った事故の被災地であることを知った。

急遽、地元の図書館に出向く3人。事故の詳細を調べる中で多数の見覚えの
ある名前に驚愕する。そして、今迄の入れ替わりの真実に気付くことになる。

翌日、瀧は記憶だけを頼りに御神体へと向かった。あの口噛み酒を口にする
ことで、再び三葉と結ばれると確信する瀧。やがて、三葉の様々な記憶が頭
の中を走馬灯の様に巡りながら、その場で気を失ってしまう。

目を覚ました瀧は再び三葉と入れ替わっていた。そして彼女の生存に安堵す
る。今日は彗星が落下する当日。朝食を摂る中、一葉から幼い頃に夢で入れ
替わりの様な不思議な経験があることを聞き、代々受け継がれる宮水の家系
の入れ替わりは、この日の災いから糸守を守る為だと確信する。
{/netabare}

[あらすじ:未来の改変]
{netabare}
三葉に入れ替わった瀧が必死に町民に避難を訴え掛ける中、前日に突然東京
へ向かったと四葉から聞かされる。ただ彼に逢いたい一心で、3年の時間差
を知らぬまま必死だった三葉。例え出会い声を掛けたとしても、まだ中3の
瀧は当然彼女を知る由もなかった。淋しさと恥ずかしさから次の駅で降りる
三葉。名を聞かれ懸命に手渡す組紐が、やがて二人を永遠に結ぶ事になる。

見つめる先に三葉の存在を感じる瀧。勅使河原の自転車を借り、傷を負いな
りながらも懸命に御神体へと向かう。山頂の縁を走り回りながら声を掛け合
うが何故か互いの姿は見えない。やがて片割れ時となり、時空を超えて漸く
出会うことが出来た二人。

涙を流しながら瀧に近づく三葉。瀧は笑顔で組紐を三葉に返し、目が覚めて
も忘れぬ様にと、お互いの手に名前を書こうとする。しかし、あっという間
に片割れ時は終わり、ふと気づくと名前も書けぬまま三葉の姿は消えていた。
次第に記憶が薄れていく二人。既に互いの名前は忘れてしまっていた。

その後、仲間を巻き込みながら町を守ろうとする三葉。送電所を爆破し、町
の避難放送を乗っ取り、町中の人々にただひたすら訴える。被害が及ばない
高校へと誘導させようとするが、やはり彼等だけの力では及ばない。一度は
突き放されたものの、再び父を説得するために町役場へと走り出す三葉。

辿り着いた父の元には、何故か一葉と四葉の姿があった。血相を変え真っ直
ぐに父の前に向かう三葉。と、次の瞬間、隕石が神社の麓に直撃し、激しい
衝撃と爆風で町のほぼ半分が壊滅してしまう。
{/netabare}

[あらすじ:再会]
{netabare}
あれから5年が過ぎ、大学生となっていた瀧は就活に必死な毎日だった。既
に、あの日の出来事は記憶さえも薄らいでいた。町に隕石が落下したあの日、
偶然にも町を上げての避難訓練があり、ほぼ町の住民が助かっていたと報道
されていたことは覚えていた。何故だか良く分からないが、不思議とあの町
に興味を惹かれていたことは確かだった。

朝、目が覚めると何故か泣いている。そういうことが時々ある。あの美しい
星が降った日からずっと何かを、そして誰かを探している。偶然立ち寄った
カフェで聞き覚えのある二人の声にハッとする瀧。いつしか暇を見つけては
街の図書館に行き、あの町の景色を見ては心を締め付けられる様な気がする。
そんな日々を送る瀧。ある日、自分が乗る電車の車窓から併走する電車を眺
めると見覚えがある女性と目が合う。

赤い組紐で髪を結った女性もまた、瀧の顔を見て表情が一変する。互いに次
の駅を降り、ただ闇雲に街中を走り回る二人。漸くある坂を間に見つめ合う。
向かい合いながら一旦足を止める二人。名前など覚えていない、何を話して
いいかさえも分からない。暫くして無言のまま歩き出す二人。坂を上りきる
ところで勇気を振り絞り「君を何処かで」と声を掛ける瀧。振り返えるその
女性は涙を流しながら頷いていた。そして声を掛け合う「君の名前は?」と。
{/netabare}

[誰そ彼]
{netabare}
誰そ彼と 我をな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つ我を(巻十2240)

誰あの人は、などと私に聞かないで下さい。それは秋が深まる九月の露に濡
れながら、あなたを待っているこの私のことなのだから。

夕暮れになると、薄暗さからそこに居る人の姿が分からなくなることがある。
それ故に、古くから夕方のことを「誰そ彼時」と言うようになりました。こ
の短歌は、恋を抱く男性を待つ女性の歌。そして自分は問い掛けるのに、相
手からは聞かれたくないという矛盾。それは互いが結ばれる為に必要な、最
初の言葉を大切にしたいという思いが込められている様にも感じられます。
{/netabare}

[宮水家]
{netabare}
1,200年周期で訪れる隕石の災害を回避させる為に、自らの数年先を生きる
審神者(さにわ)との夢を通わせる力。宮水神社の神楽舞台での舞や奉納も、
200年前の「繭五郎の大火」によって文献の消失と共に意味も失われました。

宮水家で重要視される「ムスビ」。神の力で結び付けられる物や現象を全て
呼ぶとされるそれは組紐と口噛み酒の二つの風習に保存されています。そし
て組紐は、その複雑に絡まり合い生み出される様から神の業と時間の流れを
表していると説明されています。
{/netabare}

[口神酒]
{netabare}
口噛み酒もまた、ムスビを司る重要なアイテムとして描かれています。小さ
な洞窟の中にある御神体は、小川で囲まれていて、内側は幽世、即ちあの世
であり、一度入ったら出るときに自分の半分(口噛み酒は半身と一葉により
説明されています)を置かなければならない、とされています。

冒頭で世界最古の酒として語られ、舞の奉納と共に幽世で時間をかけて発酵
させる。それは3年後に口に含んだ瀧と隕石によって死んだ三葉とを再び引
き合わせるものとして、非常に重要な伏線となっています。
{/netabare}

[瀧が選ばれた理由]
{netabare}
宮水三葉の名前は水の神である罔象女神(みつはのめのかみ)即ち瀧神とい
う古事記・日本書紀との繋がりがあるようです。また神楽舞台で奉納に使う
織物も蛇や龍を模していることからも関連性が伺われます。

詳細は外伝「Another Side:Earthbound」にて
{/netabare}

[組紐]
{netabare}
隕石落下の3年後に瀧と三葉の入れ替わりが始まります。瀧の世界線でいう
と、三葉が3年前に瀧に組紐を渡した為に、二人の間にムスビができ、入れ
替わりが起こり始める。その後の終盤に瀧が糸守町を訪れ、片割れ時に三葉
に組紐を返すことによって三葉は難から逃れ、無事に助かるという訳です。
{/netabare}

[最後に]

5年後、雨の降る歩道橋で擦れ違う二人。「秒速」のラストを連想させるか
の様なこの一瞬に、やはりそうなるかと思わせられる。出会えるのかどうか
分からない中で芽生える恋など、最後まで本当に叶うのかと思ってしまう。

そしてあの劇的なラストシーンの安堵感。それは当然の様に感動へと誘ない
容赦なく涙腺を刺激する。まるで感動と不安を綯い交ぜた彩り豊かな組紐の
様な美しさです。

何年も待ち望んで掴んだ出会いと幸せ。いつ迄も大切にして欲しい。



以上、拙い感想でした。


2019/10/27  誤字修正

投稿 : 2019/10/27
閲覧 : 231
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28

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

時空を超えたボーイミーツガール

公開当時、普段アニメを見ないようなおじさんとかも君の名は。見た?とか話題にしてましたね。
カラオケに行くと、男の子は前前前世とかのRADWIMPSを熱唱してたり。。もう3年前になるんだ。早いなあ。
OPで瀧と三葉は赤い糸で結ばれてるんですね。二人は出会うことを暗示している?

最初は遠くにいる男の子と女の子の体が(精神が)入れ替わるという、ある意味古典的でわかりやすいプロットで興味を惹かれました。
入れ替わっても、元に戻ると、その時の記憶は消えてしまう。お互いに夢を見てるみたいなものなのかな?

相変わらず映像と音楽のシンクロがうまいな。MVみたいなとことか。新海監督の真骨頂ですね。

神社のある場所が巨大なクレーター跡というのは何かの暗示?

巨大な彗星が現れる。彗星が割れて落下して・・・そして入れ替わりが突然起きなくなって。。

ついに瀧は三葉に会いに行く。
ここまでの展開はすごくわくわくして、二人が会ったらどうなるんだろうと思って見てたんですが・・

なんとなくですが、この後の展開は、東日本大震災の経験を経て作られたような気がします。
実際私は湖になって電車がぐちゃぐちゃになったシーンなどを見て、8年前を思い出しました。
そして、この映画のように時を遡れたらいいのになと思いました。

彗星が落ちた大惨事は、3年前に起きたことで、三葉はすでに亡くなっていたことが分かります。
この展開はとてもびっくりして、そして三葉たちの穏やかな日常が消えてしまったことにとても悲しくなりました。

この後、瀧は米噛み酒を飲んで時を遡ります。そして、大勢の人々を救います。もちろん三葉も。
大災害で亡くなった運命を変えていくという展開は私も含め大多数の観客が望んでいると思うし、それでいいんだと思います。
二人が片割れ時にやっと出会えて、三葉の手にマジックで手に「すきだ」と書かれてるシーンは良かったです。

でもラストで二人が偶然出会うのはちょっと出来すぎかなと思ったり。

新海監督の作品は今までこれも入れて4作品見ましたが、やはりこれが一番良いです。
ちなみに私は、君の名は>秒速5cm>言の葉の庭>天気の子でした。

投稿 : 2019/10/17
閲覧 : 191
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tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

三年の時間差は

この話の面白い所は,高校生の男女の入れ替わりと,彗星の落下,そして,三年というタイムラグとタイムリープが存在するところですが周知のことですよね。

ご神体に供えられた,お酒を滝君が飲んだあたりから,最後の体の入れ替わりあたりまでで,タイムリープの発祥と世界線の移動が起こります。

この辺りは,あらかじめ新海監督が納得して設定したところで,私は「ご都合」主義ではないと思っています。

ここを気にされる方が多いようですので,SF青春ものとしてみれば,シュタインズ・ゲートとか数あるアニメと同じ構図です。

新海監督らしからぬところは,「秒速五センチメートル」のようにすれ違いのさびしい終わり方をせずに,ハッピーエンドで終わる,エンディングでしょうか。

万人受けを狙ったゆえに批評もされ,支持もされたのだと思います。

とにかく新海作品は,背景の描写がとても丁寧で見ていてすがすがしさを覚えます。

投稿 : 2019/10/15
閲覧 : 250
サンキュー:

10

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たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

監督の仕事

映画とTVアニメってストーリーが違うと思う。というより以前アビスで書いたけど、映像ばかり注目されるけど監督の大事な仕事って時間管理だと思う。実写だとこれがすぐに納得してもらえる編集作業が入るからになる。アニメは原画を創るのでお金の問題でそれが無い。映像から選んで編集するって作業が無い。

絵を選ぶ作業が軸なんだけど、それに伴ってストーリーの編集も入ってくる。アニメも当然監督がこういうの管理してる。基本余程の事が無いと脚本の上に監督が居る。その余程の作品はまどマギで脚本家の一発手直し無しだったらしい。あの作品は監督より脚本家の作品だと思う。原作のある作品はほとんどが編集される。

その中にただ筋展開を選ぶだけじゃなくて、作品としてどう話を時間的に配分していくかが当然入ってる。あくまでマニアじゃなくて平均的人間を相手にするなら面白い話しっては基本は簡単で、冗長さを消すことに尽きるんだ。無駄なく押し込められたお弁当こそが面白い話しと言えるだろう。

この作品はそこが良い所だとおもう。素材を見るとなんてアリキタリでありふれてるんだと思わないか?となる。この作品のツボは雑多な要素の編集にあると見ている。ブレンドよりも、バラバラに使ったものがそのまま組み合わさってる。君の名はブレンドされた世界観を作り上げてない。ストーリーとしてくみ上げてるんだ。

私は新海監督かなり知ってるほうだと思う。逆に星を追うものぐらい見てないだけで大半見てる。その私から見てなんでこんな作品創れたんだ?ってすごく驚いてる。もし君の名はしか見た事無い人が居たら是非過去作品を見て欲しい。人間の能力について試して無い事は未知だと分かると思う。

人の能力は過去の実績で見られると思う。そこからならこの人が何故こんな作品を創れたか?全くの謎だと思う。この人を選んだプロデューサーがすごいと思う。簡単に言えばこれまでと違うのは大衆向けなんだと思う。こういう場合過去の持ち味を上手く大衆化するんだ。それが出来た監督が宮崎監督になる。

君の名はそういう作り方じゃない。全く新しい新海作品だと思う。70%ぐらい面白いツボは過去作品と関係が無い。私の言ってる事は過去作品を見れば絶対に分かる。持ち味が出てないわけじゃない。過去刺激になってた部分が、ものすごく薄められてる。ここまで薄いと別物と読んで良いだろう?

正直言えばこれが初監督作品だといわれても納得する。これで恋愛という縛りがなければ宮崎駿の再来だと言える。宮崎監督の一番のすごさはそのバリエーションの豊かさで似たタイプは手塚になる。

私の作品の評価より自論紹介になってしまうけど、私は大衆向けとマニア向けは刺激が違うと思ってる。馬鹿にしてると思われたくないけど、大衆向けってのはあんまり頭使わない刺激が多い。あくまであんまりなので。マニアってのは好きだから考えてくれる。大衆を馬鹿してるわけじゃなくて、大人の場合仕事以外でそんな一生懸命趣味でもないのに息抜きで頭使わないでしょ?

じゃアニメ漫画を趣味にしてる人はどうなんだ?確かにマニアは居る。だがアニメ漫画の本質ってのはあんまり頭使う物語じゃないと思う。だから考えなくても楽しめる物語にシフトしないといけないんだ。これが新海監督は出来てる。

冒頭の男女入れ替えこれによって分かりやすい刺激を作る。次にこれを遠距離にする事でアリガチな男女逆転に対して個性を創る。後は日常の中で都会と田舎の対比をして新しい刺激、おかしな行動を起こしてそれを観客に観察させて刺激にする。とても分かりやすい刺激を小まめに繋いでいく。

ちなみにこの遠距離の個性こそが新海監督の過去作との繋がった部分になる。届かない思いが多分新海監督のテーマでそれはデビュー作ほしのこえからやってるのでかなり思い入れのあるテーマだと見てる。じゃ新海監督らしいじゃないか?ものすごい薄めてあるので、これは別物だから。

単発の刺激を繰り返して、その場その場で退屈させないようにしてて、これを連続させて、どかんと来るのがヒロインを含めた町そのものが今は無いってのが分かる部分だと思う。王道、徹底的な物語の王道起承転結の転になる。これは教材になるぐらい上手い転だと思う。転とは何か?展開の驚きの刺激を最大限に出す部分。そこからの過去を変える結の流れも見事。

短期的に刺激を繋いで飽きさせない、そして単調な刺激の連続にならないように上手く全体の刺激に切り替える。そしてそれは最大の刺激を持って行う。ストーリーの刺激だけだとここまで退屈になってしまう。サビが良い曲はどの曲も大体そうなる、だがそこに至るまで退屈じゃない刺激に溢れてる部分に私は注目する。

大きな差はつかないが、退屈な気持ちに長時間させない。これが時間管理の1つの重要な手法になる。まあサビ自体の大きな差もやっぱり差になる部分なのでそこがすごいのはもちろんなのだけど。後の楽しみのためにじっと我慢してみ続ける、私はそういう小説的な楽しみ方が映像作品では受けないと思ってる。

ストーリーの整合性ばかりに眼を向ける人間ってのは小説的な古いストーリー論だと思う。絵的なストーリーはそれより重視うるものがあると思う。漫画も似てる、だが漫画と映像作品との決定的な違いは物語が進む時間が監督によってコントロールされてるって点なんだ。適切な時間に客を退屈させないように分かりやすい刺激を作る監督じゃないと大衆向けは成功しにくいだろうと私は考えてる。

過去の新海監督の作品はそれが出来ていたか?と言うと、何故こんな作品が出来たのか?過去の実績からはさっぱり私は分からない。過去の監督の作品が文学小説だとすると、これはラノベだぐらい違う作品だと思う。

あ、棚を見たら私新海監督評価した事が無かった。だから映像にも一応触れておこうと思う。私が映像が嫌いなのが映像ばかりで他の部分の力量の足りないクリエイターがアニメ製作者に多いからになる。原画からあがってきて監督になる人って物語についてどう考えてるのか?と思う。漫画で絵が綺麗なだけの人なんて売れないでしょ?そういう人は原作者と組んで始めて力を発揮できる。アニメで言えば脚本化がそうなって欲しいのだが、アニメはそうなってない。

ルーカスみたいな原作を創れる監督ってほとんど居ない。宮崎駿は漫画家が過去に軸がありだから原作を創れるし、彼の漫画ナウシカは私にとって最高傑作に近い作品になる。アニメの面白さをなんだと思ってるんだ?って思うから映像馬鹿が嫌いなんだ。金ばかりかかるくせに大して刺激にならない映像ってのが本当に嫌いで。

映像が単純に嫌いなわけじゃなくて、映像以外が金になる要素なのに映像ばかり金が費やされるアニメって媒体にほとほと嫌になってるからってのがある。

だが新海監督の映像は確かに凄いね。根本的には実写とあまり変わらないので、すごい衝撃的じゃないけど、ニッチ的な視点ならこれ十分実写と差別化された個性があると思う。私キラキラ妄想世界と読んでるけど、実際の現実を心象風景としてキラキラさせる絵ってのが新海監督の売りなんだと思ってる。

ピカソなどの芸術などと違ってシンプルに綺麗って思う絵だと思う。そういう本能に訴えかけるシンプルな美。特にこれが顕著なのが過去を振り返るような流れで創ってある秒速5センチメートルなんだけど、主人公の過去の恋愛の心象風景というような美化を映像化したものじゃないかな?と見てる。

今回の場合ハッピーエンドなのでその辺り違うのだけど、一度は失ってしまった過去なのでそのあたり良いんじゃないのかな?とは思う。リアルじゃなくて良いじゃない、嘘でも良いから思い出はキラキラしてほしいもんだ。

後音楽にも触れておこうと思う。秒速が顕著だけどあれ山崎まさよしの歌を膨らましたような内容だった。だからある意味長編PVと言っても良いような内容だった。その経験が生かされるのか?音楽の使い方が上手かったと思う。煩いという人もいるけど、そもそもPV的な創り方で音楽と新海作品は密接な関係があるんじゃないか?と思ってこの作品で知ったミュジーシャンだけど高い評価してる。

投稿 : 2019/10/08
閲覧 : 182
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7

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をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

[ダメな感想]爽やかな赤い糸(組紐)伝説物語。

視聴前情報は皆無、「天気の子」の販促番組の録画を少し前に視聴したのを思い出しながら、公式サイトの情報を参考にして書込み。(08/18/2019)

まず、本作は意外に細かいところが説明されているわけではないのでお話について行けてないと思います。まず、若い男女間で身体入れ替わりという現在の物語作品では半ば常識化しつつあるイベントが発生し、それからコレも今日的な作品でよく見られるタイムリープで、カタストロフィを回避するという粗筋だったと思います。また、三葉と瀧は、直接面識はないものの、ノートやケータイに残された文章を通じて、やがて互いに気になる存在になります。もちろん入れ替わっていたので互いの顔付は知っています。
 三葉と瀧が出会ったのは誰もが知っている運命赤い糸のお話的な偶然かつ必然の結果なのでしょう。そして二人は出会うために互いに努力し、とうとう出合います。という程度がこの作品の物語に対する私の理解です。主題歌の一つRADWIMPS「前前前世」のタイトルの通りだと、三葉は三度死んでいることになるのですが、瀧が電話しても通じなくなった時はわかるのですが、それ以外が何時なのかは理解できていません。また、町長は結局どうやってカタストロフィを回避したのでしょうか。
 本作はワタシでは一度視ただけでは物語の全部を理解することはできません。なお、続けて何度も視直さなければ全貌が理解できないような作品はワタシは苦手です。ワタシ的には何度も同じ作品を視るよりも他の作品を視たいし、それに同じ作品を記憶が残っているうちに続けて視ることに苦痛を感じる場合が多いからです。だから、何度も視たくなるか、そもそもその必要が無いかのどちらかがワタシ的に望ましいです。しかし本作はそういったワタシ的に理解困難なところを理解しようとすることに興味が湧かないです。 
 そんなことよりもヒロインと主人公に入れ替わりの関係が偶然発生し、そこから出逢うまでの二人の感情や心の動きを美しい自然や都市の背景とともに堪能できることが本作の素晴らしいところだと思います。

投稿 : 2019/08/19
閲覧 : 211
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13

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icefish7 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

美麗背景✕ボーイミーツガール✕時空SF

最後のお父さんとのやり取り→オカルト雑誌、ラッドの音楽など素晴らしい体験をさせてもらいました。

投稿 : 2019/08/07
閲覧 : 169
サンキュー:

6

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君の名は。のストーリー・あらすじ

新海誠監督による長編アニメーション。

千年ぶりとなる彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い街で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会へのあこがれを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。
見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の町並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も奇妙な夢を見た。
言ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。

繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。
二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

出会うことのない二人の出逢い。
運命の歯車が、いま動き出す(アニメ映画『君の名は。』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年8月26日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム

声優・キャラクター

神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、悠木碧、島﨑信長、石川界人、成田凌、谷花音

スタッフ

新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、キャラクターデザイン:田中将賀、作画監督:安藤雅司、音楽:RADWIMPS

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