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「orange(TVアニメ動画)」

総合得点
67.3
感想・評価
618
棚に入れた
2900
ランキング
2447
★★★★☆ 3.3 (618)
物語
3.2
作画
3.2
声優
3.5
音楽
3.5
キャラ
3.2

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orangeの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

男性受けは悪そうだけどいいラブコメ

友達が死ぬのを止めてほしいという未来の自分からの手紙を受け取って、死を回避するために仲間と協力して奮闘する話
友情と恋愛に揺れる学生らしい悩みが見どころです!

細かいことを言えば色々不満はあるけど、友達を救うために奮闘する仲間たちに感動しました、最後の締め方が良かった
周りのサブキャラはとてもいい人たちだけど、肝心の主人公と翔の二人がイマイチ。
主人公はちょっと危機感が足りないし、翔は女々しすぎて微妙・・・

あれだけ翔一筋だったのにあっさり乗り換えるところが男性受けは悪そうだけど現実的な選択で、女子なら気持ちわかる人も多いかも

主題歌も名曲だと思うし、良い作品だと思います!

投稿 : 2023/08/19
閲覧 : 735
サンキュー:

13

ネタバレ

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

深い青春ラブストーリー。

だいぶ前に実写版を見た記憶があって、うっすらですが内容は覚えてました。
世界線系の青春ラブストーリーですね。
こんなに爽やかな青春ってある!?っていうくらい仲の良い男女6人組。深い話です。
とりあえず花澤さんって恋や友情に悩む引っ込み思案の女のコ合うわ〜!そして須和くんが良い人過ぎて切な過ぎて・・・。理由はどうあれメソメソ系で塞ぎ込む翔くんよりも須和くんの方がと思ってしまうのは私だけでしょうか?こんなに肩を持ちたくなる負け役はそういない!後悔はあるが幸せでもある未来って複雑だわ〜。でも一つの過去で大切な友人を助けられて良かった。
ちょっと作画に荒さはあったけど、キャラデザも声優さんも良いし音楽も良かったから観やすかった。

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 100
サンキュー:

5

ネタバレ

なご さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーん、すごく勿体ない作品

音楽よし(音響なども)
作画よし(背景綺麗)
キャラよし(翔さん以外)
声優よし(花澤さんかわいい)

問題はシナリオ。リアルはこうなるかもしれないけど、話が進むにつれてだんだん不愉快になりました。

そして1番の問題は翔くん。
自分勝手で女々しくて、周りのキャラがいいだけに、後半は大嫌いになりました。

この翔くん、誰かに似ているなと思って観ていたら、俺でした。

投稿 : 2022/09/17
閲覧 : 338
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

オレンジって沈んでく太陽の色?

公式のi n t r o d u c t i o n(イントロダクション)
{netabare}
高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。

初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。

転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。

翔を失った〈26歳の菜穂〉の
後悔と願いを知った〈16歳の菜穂〉ができることとは?
{/netabare}


監督はSTEINS;GATE [シュタインズ・ゲート]の浜崎博嗣さん
脚本はちはやふる2の柿原優子さん
原作は読んでないけどこの前映画になったから
何となくどんなおはなしかな?って思ってた



1話目
{netabare}
1話目の公式のあらすじ
{netabare}
高校二年生の春。菜穂のもとに10年後の自分から手紙が届く。その手紙には今から起こる出来事が綴られていて、手紙の内容どおりに、東京からの転校生・成瀬翔が隣の席に座った。また手紙には、何故かこの日だけは翔を一緒に帰ろうと誘わないでほしいと書かれてあった…。
{/netabare}

未来からの手紙がなかったらふつうに少女マンガのラブコメみたい。。

公式のイントロダクションに「17歳の冬に翔が。。」って書いてあって
シュタゲの監督さんだから「やり直し」のおはなし?って思ったけど
26歳の菜穂は結婚してて子どももいて幸せそうだから
翔を助けて人生やり直したいとかって思ってないと思う。。

だったらたぶん翔は病気で死ぬんじゃないかな?
「この日は誘うな」って手紙に書いてあって
誘ったらしばらく休んだのはもしかして診察に行くはずだったとかかな?


未来は変えられないけど
死んでく翔クンにいい思い出を作ってあげたいってゆうおはなしだったら
きっと悲しいおはなしになりそう。。

そういえば「四月は君の嘘」のEDは「オレンジ」だったけど
オレンジって沈んでく太陽の色みたいで何となく悲しいな。。


あんまり悲しいおはなしにならないといいけど☆
{/netabare}

2話目
{netabare}
2話目の公式のあらすじ
{netabare}
10年後の手紙に書かれたとおり、サッカー部に仮入部する翔。部活が終わった後お弁当の話題になり、翔は菜穂に自分の分も作ってほしいと冗談めかして言う。その言葉に戸惑う菜穂だが、手紙にはお弁当を作ってあげればよかったという10年後の菜穂の後悔が綴られていた。
{/netabare}

お弁当作ろうか?菜穂が迷ってるときおかあさんも回覧板のことで迷ってて
あれってアンジャッシュのコントとかにありそうだった^^

梓が「欧米かよ!」ってツッコんでたのも小学校のころはやってたギャグで
原作の人ってお笑いとか好きなのかな?



お弁当を渡そうかどうか迷ってる菜穂の気もちがとってもよく分かった

気になる人だからイシキしちゃってよけい渡せない。。
渡しそびれてもっと渡しにくくなっちゃって。。

でも
帰りにいっしょになっていろんな話をしててお母さんが自殺したって。。
あの手紙にさそわないでって書いてあったのに。。
もしかしてあの日さそわなかったら。。


恥ずかしいってゆう気もちより
後悔したくないってゆう気もちが勝った☆


未来がちょっと変わったかも。。
お母さんは助けられなかったけど
翔クンは助けられるかも☆
{/netabare}

3話目
{netabare}
3話目の公式のあらすじ
{netabare}
手紙には、翔はサッカー部に入らないと書かれていたが、実際はサッカー部に入部する。手紙の内容と現実に起こる出来事が違っており、未来がよい方向に変わってきているのではと希望を抱く菜穂。そんな矢先、手紙には翔が上田先輩と付き合うという記述が…。
{/netabare}

未来を変えるのはかんたんだって思ったけど

消しゴムのメッセにもっと早く気がついてたら。。
はっきり「付き合わないで!」って言えてたら。。

菜穂。。またやっちゃったね。。

でも、未来を変えるのってそんなにかんたんじゃないだけなのかな?

あと、オレンジのイミが分かったかも。。
翔クンにもらったジュースの
甘くて酸っぱくって切ない味。。
{/netabare}

4話目
{netabare}
4話目の公式のあらすじ
{netabare}
休日。上田先輩と翔のデートが気になり、友人との会話も上の空の菜穂。翔が上田先輩とつき合ってからは、翔と会話もうまくできなくなってしまった菜穂。上田先輩が翔へ告白する時、どうして翔に付き合わないでと言えなかったのか後悔するが…。
{/netabare}

上田先輩と翔クンはつき合ったけど別れることにしたって

須和クンのあと押しとあの「ダメ」って書いたメッセージがよかったみたい
何にもしなかった未来の自分は後悔しかできないけど
今は翔クンがそこにいる
ちょっとしたことでも未来を変えられるのかも。。


あと、翔クンの気になる人ってぜったい菜穂だよね^^
{/netabare}

5話目
{netabare}
5話目の公式のあらすじ
{netabare}
翔からヘアピンをプレゼントされる菜穂。そして週末、翔に誘われて一緒にテスト勉強をする事になる。二人の距離がどんどん縮まっていく中、文化祭の最後に打ち上がる花火を一緒に見ようと勇気を出して誘う菜穂。
{/netabare}

未来はどんどん変わってきてて
翔と菜穂はみんなの応援もあってだんだん近づいてるみたい

未来の自分からの手紙には翔にしてほしいことが書いてあったけど
須和クンがいつも応援してることも書いてあった☆


菜穂は翔クンのことが好きだけど
未来の菜穂ってさいごは須和クンのほうが好きになるって知ってるのかも。。
{/netabare}

6話目
{netabare}
6話目の公式のあらすじ
{netabare}
文化祭の最終日。翔と一緒に花火を見る約束をした菜穂。しかし花火が打ちあがろうとしている直前、またしても上田先輩に邪魔されてしまい…。果たして菜穂は未来の自分と同じように一緒に花火を見ることができるだろうか?
{/netabare}

今日のおはなしで1番イケメンだったのは須和クンだったよね^^
2番は萩田クンかな^^


「3人の中で告白さえるとしたら誰がいい?」ってゆう翔の質問
イジワルだなぁ。。ホントに好きだったらこたえられるはずないのに。。

自分だってあずさの「告白するとしたら3人のうちの誰?」ってゆう質問に
答えられなかったのにね^^


翔はたくさん選択肢を間違えて後悔したから
もう後悔したくないからコクれないって須和クンに言ったけど
それって先輩とのことだけじゃなくって
お母さんを助けられなかったってゆう後悔もあったのかな?


先輩のイジワルで翔との約束の花火に行けなくなりそうなところを
助けてくれたあずさと貴子も
プールに行こうとしてる先輩をだました萩田クンも
みんなが応援してくれてるのに翔ってなかなかコクらない。。

気になる人が好きに変わった。。とかよけいな言っちゃうし
誤解されてもいいのかな?って見ながらちょっとイライラしちゃう

でも、翔の事故はやっぱり自殺だったって分かって
つき合うとかより命を助けてあげる方が大事なんだって思った。。


自転車でトラックの前に飛び込み自殺だった。。
お母さんにあやまりたかったって。。
ずっと気にしてて急に死のうって思ったのかな?
ずっと苦しかったんだろうな。。

にゃんもよく死にたいって思ったことあったし
今でもちょっとしたことでいなくってもいいかな?って思う時がある。。
にゃんもおばさんが1人、前に自殺しちゃったし
そうゆう思いって遺伝とかするのかも。。

でも、やっぱり怖くってできないんだけど。。
苦しい思いがずっと続いたら急にトラックの前に飛び出したりするのかな?

菜穂がお母さんのこと聞いたとき
翔が1番後悔したのは始業式の時にすぐ帰らなかったことだったって。。
それから部活にもあんまり顔出さなくなったって
やっぱりすごく気にしてる。。すごく気にしてる。。


それで信じてもらえないかもだけど須和クンに相談したら
「届いた?手紙?」って!?

それで終わっちゃったけど。。どうなってるの?
{/netabare}

7話目
{netabare}
7話目の公式のあらすじ
{netabare}
未来の手紙には、翔の誕生日をお祝いできなかった後悔が綴られていた。そこで、高校生の菜穂たちは誕生日の日までに翔に欲しいものを聞き出そうとする。一方、26歳の菜穂たちも、亡くなってしまった翔と約束した誕生日を祝うため、翔の祖母の家に集まっていた…。
{/netabare}

須和クンにも未来の自分から手紙が届いてた。。

それでみんなも協力してくれて誕生日のお祝い。。
さいごに須和クンからは花束
それを翔が菜穂に渡してコクハク☆

菜穂は返事をしなかったけど
2人の手紙には23日に翔が首をつって自殺未遂するって書いてあって
それを止めるために須和クンが
俺たちは友だちだから何でも話してほしいって。。

須和クンが「死にたい。。って考えたことある?」って聞いたとき
にゃんは自分に言われたみたいな気がして泣いちゃった。。

「あるよ。。毎日思う」「ぜんぶ。。俺のせいなんだ。。」
翔。。毎日苦しいのに笑ってるのって苦しい上につかれるよね。。

でも。。今、須和クンがそんな気持ちを分かってくれてるって分かって
心がちょっと軽くなったかな。。須和クン超イケメンだった☆

そんな須和クン見てて菜穂も勇気をもらったみたい
「好きだから絶対いなくならないで!」ってとうとう言えた☆


翔がお母さんの自殺のこと自分のせいだって思ってること
変えられないのかも

でもお母さんが翔のこと必要だったより
もっと自分のこと必要だって思ってくれる人がいたら
自殺なんて考えれなくなるかも☆

菜穂がその人になれるかな。。なれたらきっと。。☆
{/netabare}

8話目
{netabare}
8話目の公式のあらすじ
{netabare}
今まで何度も未来の手紙に助けられてきたが、手紙の指示は本当にすべて正しいのだろうか…? 未来の手紙には、翔を体育祭のリレーのメンバーから外してあげてほしいと書かれているが、菜穂の選んだ道は…。
{/netabare}

けっきょくリレーは友だちグループの6人で走ることになって
もちろん翔もいっしょ^^

過去は変わってきてるみたいで手紙に書いてないことも起きてるから
翔がリレーも走っても大丈夫かも。。


それから友だちにかくし事しない。。って約束
それで手紙のこと話したらみんなのところにも届いてたんだ☆

これで5人で協力して翔のこと助けてあげられるね^^

それから
こうゆう仲間だったら2人だけで付き合うとかじゃないほうがいいかも^^
{/netabare}

9話目
{netabare}
9話目の公式のあらすじ
{netabare}
仲間達の支えによって、ずっと一人で悩んできた菜穂の心は軽くなり、翔と菜穂の距離はさらに縮まっていく。そして、ついに体育祭の日がやってくる。翔が心から楽しいと思える体育祭にするために菜穂達は…。
{/netabare}

今日のおはなしはみんなが翔に気を使いすぎて
なんだか仲間はずれにされてるみたいな変な空気だった。。

それから翔は須和クンにちょっとやきもち焼きはじめたかも?


でも、ごめんなさい。。
ちょっとくらいだったらいいんだけど今日のは作画がひどすぎて。。

いつもは細い線をたくさん使ってリアルっぽい目とかなのが
すごいへたっぴな絵になっちゃって
とくにちょっとはなれた時とか誰か分からないくらいの時が多くって
気になっておはなしがよく分からなかった。。
{/netabare}

10話目
{netabare}
10話目の公式のあらすじ
{netabare}
体育祭。翔が棒倒しの際に足を怪我した事を隠していた。人知れず辛そうにしている翔に、須和達が声をかける。みんなの優しさに触れ、翔は本心を話しはじめるのだった。そして、クラス対抗リレーがはじまる。
{/netabare}

今日のおはなしはみんなで分け合ったら軽くなる。。かな?

「キズナイーバー」でもあったけど
こっちはほんとに重いマット持ってたね^^


翔がとうとうみんなにもお母さんが死んだこと話して悲しい思いを分け合った


リレーでバトンを引きつぎながら伝言ゲーム

1人ずつ思いを足してって長くなっちゃったけど翔にちゃんと伝わったみたい
負けるな!約束!ずっといっしょ!10年後も!待ってるよ、皆で!待ってるから!!って。。


さいごは翔が菜穂の髪にチュ!したのかな?
菜穂はもちろんだけど見てた須和クンもテレてたねw
でも2人ともうれしそうだった☆
{/netabare}

11話目
{netabare}
11話目の公式のあらすじ
{netabare}
大晦日に翔とケンカしてしまい、それ以来謝ることもできないまま翔は亡くなってしまった…。未来の手紙にはそう書かれていたが、菜穂は今の自分ならきっと大丈夫だと信じて大晦日を迎えるが…。
{/netabare}

病気になったおばあちゃんが心配だから帰るって言った翔に
菜穂は「おばあちゃんは大丈夫」って言って止めようってして
けんかになっちゃった。。

翔は大丈夫だって思ってたお母さんが死んじゃってトラウマになってたから
もしかしてこんどもって心配になって帰るって言ったのに
おばあちゃんの具合のことなんか何にも知らないはずの菜穂が
「大丈夫」なんて言ったらテキトーなこと言ってるって思っちゃうよね。。


どうしたらよかったのかな?って考えたら
菜穂も翔のおばあちゃんのこと心配だから
いっしょにお見舞いに行きたい☆って言ったらよかったのかな?って


そのあとの須和クンはイケメンだった

翔に嫌われたかもって泣く菜穂に
自分がコクるんじゃなくって
自分が連れてきてやるってなぐさめた。。


でも、翔はほんとに自分のことばっかりになっちゃったみたい
菜穂からかかってきたらケータイごと投げちゃうなんて。。

たった1人だけの家族のおばあちゃんだから死なせたくないってゆう気もち
自分はこんなに真剣に思ってるのに菜穂は分かってくれない。。
って思ったんだろうな。。
菜穂のこと大好きだからよけいに分かってほしいって思ったのかも?

仲直りできるのかな?
{/netabare}

12話目
{netabare}
12話目の公式のあらすじ
{netabare}
母親の都合により、松本へ引っ越してきた翔。転校初日に母親を亡くし自分を責める翔は、須和にサッカー部入部を誘われるが断る。東京にいた頃のクラスメイト達に会うが、誰も自分の気持ちを理解してくれない。翔はひとり悩み、追いつめられていった。
{/netabare}

翔の気もちはにゃんが思ってたのとちょっと違ったみたい


お母さんを殺したのは自分だって思ってて
自分の頭の中の友だちに言ったことで菜穂のこと傷つけて
もうこれ以上菜穂を傷つけたくないって思ったから
近づかないようにしてたみたい


それからにゃんは
翔のお母さんってかってな人みたい。。って思ってたけど
松本に引っ越してきたのも翔の部活を止めたのも
ぜんぶ翔がいじめらること心配してやったことだったし

自殺したのもかってに離婚してたこととか気にしてて
翔のこと心配したこともジャマだって思われてるって分かって
それだったら自分がいない方がいいかも。。って思っちゃったのかも?

翔が今1人で悩んでるみたくお母さんもきっと1人で悩んでて
誰にも分かってもらえないしたった1人の家族にもジャマって思われたら
ほんとにそうだったら生きててもしょうがないって思う。。


翔が死んだのは自殺じゃなかったみたい
お母さんが死んだときのこと考えてて
車が来たことに気がついてなかっただけだったみたい

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

さいごは菜穂たち5人で過去の翔に手紙を出そうって。。


にゃんはこの前タイムトリップベストを作るときちょっと調べたけど
もし宇宙ってちょっとずつちがう時間線が無限に重なってるんだったら。。

未来から手紙が届かない宇宙もいっぱいあるけど
1000年後、100年後、10年後から届く宇宙もあって
もしかしたら須和クンが死ぬのを止めてほしいってゆう手紙だったり
この世界にはいない人を助けてくれってゆう手紙だったり
書いてある字が日本語じゃない手紙が届く宇宙もあるかも。。!?


にゃんたちが住んでる世界って手紙が届かない宇宙だったり
がんばっても未来を変えられないかもだけど

1つくらいどこかの宇宙の未来の自分から手紙が届いて
がんばれば未来が変えられる宇宙があってもおかしくないみたい。。
だってその宇宙の未来はまだ決まってないから

このおはなしの世界がそんな宇宙だったらいいけど☆彡
{/netabare}

13話目
{netabare}
13話目の公式のあらすじ
{netabare}
バレンタインデーのチョコを翔に渡せずにいる菜穂。大晦日の出来事以来、菜穂と距離を置こうとする翔に何度もくじけそうになるが、菜穂はあきらめず翔へ自分の気持ちを伝えようとする…。そして、未来の手紙に書かれていた「翔の最後の日」を迎える。
{/netabare}

バレンタインチョコも渡せてつき合うことになって
みんなも一生けんめい翔を明るくしようってがんばって
その夜。。
翔はもうちょっとでトラックに飛び込もうってして止めたみたい。。

みんながいるから明日も楽しそう
生きてたい!ってゆう思いが
お母さんに死んであやまりたいってゆう気もちに勝ったみたい☆

2人がつき合うことになって
翔が飛び出すのやめてよかった☆

でも。。翔が死んじゃうの止められてよかったんだけど
翔の気もちが弱すぎて。。

今日は死ななかったけど
明日、もし誰かとけんかとかしちゃったら
自分は誰かを傷つけたとかってまた思いはじめて
やっぱり自分って死んじゃったほうがいいのかも?って
なっちゃわないかな?ってまだ心配。。


にゃんは翔の気もちが何となく分かるから
ふつうだったらこんな子きらわれるって分かってる
みんないつまでも翔のことばっかり考えてあげられないし
翔がもうちょっと強くならないとそのうちみんな離れてっちゃうよね。。

そう思っても自分の気もちを変えられなくって
考えるほどダメダメ。。ってもっと暗くなっちゃうんだ。。


たぶんハッピーエンドだったんだけど
(未来の須和クンとか生まれた赤ちゃんが
ホントにそれでよかったのかな?とかもあるし)
よかったって☆って100%よろこべないおはなしだったみたい。。
{/netabare}


見おわって


未来の自分から手紙が届いて
死んじゃった友だちを助けてあげてほしいって。。


そうゆうおはなしでさいごは{netabare}よかった{/netabare}んだけど
その友だちの気もちがやさしすぎて弱すぎて
それがずっと続いてみんながその友だちのことばっかり気にするから
だんだんウザく思えるくらいだったみたい。。


映画とかだったら短いからそんなに長いあいだ悩んだりってしないけど
TVアニメだと13話もあってずっとそんなおはなしばっかりだと
とちゅうであきちゃうかイヤになっちゃうって思う。。

この前おわった
「{netabare}Re:ゼロから始める異世界生活{/netabare}」でも主人公がなやみ過ぎて
見るのがイヤになりそうだったし
「{netabare}特例措置団体ステラ女学院高等科C3部{/netabare}」も
主人公が闇落ちしたり
暗いおはなしが長すぎて「途中で断念」しちゃった人が多かったから
光がなかなか見えてこないおはなしのやりすぎってよくないと思う


それから作画もおはなしに合わせるみたいにヘンになっちゃって
もっとザンネンになったみたい


せっかくいい感じのおはなしだったのに。。
(あとは12話の感想よんでね☆彡)


ネットで見てたらこんな記事を見つけちゃった。。
--------------------キリトリ線--------------------

「親が自殺、自殺未遂ををした場合、子供の自殺願望は500%に跳ね上がることが判明(米研究)」

http://karapaia.com/archives/52182511.html


ブレント(博士)は、衝動的攻撃性が気分障害の重要な前兆となるので、家族の影響を受けて自殺する危険性をはらんだ若者を見分けることができ、うまくケアすれば、同じ道を歩まないよう守ることができるだろうと語る。

--------------------キリトリ線--------------------
みんながしたことってムダじゃなかったかも?

投稿 : 2021/11/08
閲覧 : 1268
サンキュー:

95

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ト書きの埋めかた。

人は、死んだときに最初にこう思うそうです。

「生きているうちに、あんなことやこんなこと、もっともっと、もっ~とやっておけば良かった。」と。

「まだ死んでいないから、そんなことは分かりません。」

・・・ごもっともです・・・。



でも、こういうことはあるかもしれません。

死に別れしたご家族や親類、ご友人がいらっしゃったのなら。
ましてや、好きな人が自死したのだったら。

その日が、予め分かっているのなら。

「何を置いても、やれることは全部やる!」

生きていればこそと、望むのかもしれません。
生きていけるのだと、臨むのかもしれません。


~     ~     ~     ~


菜穂ちゃんがあんまり健気なのと、翔くんがちょっとダメンズっぽいのが作品の評価を難しくしています。

おまけに、須和君が菜穂ちゃんにいい人すぎるから、比べられる翔くんのアドバンテージってば何もありません。

せっかくの良作なのに、困ったなぁ。

私が目を付けたのが、菜穂ちゃんの、菜穂ちゃんによる、菜穂ちゃんのための "リフレクション" です。

似た言葉に、エンパワメントというのがあるけれど、これは26歳の菜穂の手紙がその役を担っています。

16歳の菜穂ちゃんに、俯瞰する目を与えることで、選択する勇気や、行動する決断力を、自分らしいものとして気づかせます。

リフレクションには「反射、反響」の意味のほかに、自己を振り返る「内省」という概念もあります。

翔くんの死因は交通事故。でも本当は自死だったということを10年目にして菜穂は知ります。
それが16歳の経験をようやくに振りかえる(リフレクション)きっかけです。

菜穂が手紙にまとめることは、過去のケジメにしか成り得ません。
でも、菜穂ちゃんにとっての手紙は、未来を育む愛の親書に成り得るのです。

手紙を読むことは、外側からのエンパワメントと、内側のリフレクションを、同時に前へと進めるのですね。


~     ~     ~     ~


「翔を守りたい。」 

目的が明確になり、行動の指針は決まっても、トライ&エラーは疑心暗鬼にもなるし、なんども意気消沈もします。

ですが、手紙の記述と現実とにズレが生じていることに気づく菜穂ちゃん。

それは未来を変えている、変えられるかもしれないという内省から得られた希望の芽。
なりたい自分と、ありたい仲間の姿を、遠慮なくイメージできる何よりの確信です。

かつて、菜穂独りでは乗り越えも届かせもできなかったリフレクション。
その後悔が、菜穂ちゃんたち5人のリフレクションにつながった成果なのです。


~     ~     ~     ~


翔くんは、残念ながら最後までダメンズだったけど、ちゃんとした理由があったことには留意しておきたいものです。

だって、菜穂にも菜穂ちゃんにも明かされなかった "母と息子の哀しみの絆" がきちんと描かれていたのですから。

そこをしっかり咀嚼しておかないと、それこそどうして視聴者にだけ委ねられたシーンだったのかが理解できないままになり、作品性が台無しになってしまいます。


~     ~     ~     ~


もう一つ、念のために申し添えておきます。

SF設定としてパラレルワールドの理屈が教師から説明されていて、手紙を海に流せばそこに届くかも!ってシーンがありますが、そこは突っ込みどころではありませんのであしからず。

愛おしい人を亡くし、生前を思い出しながらしみじみと夕陽を眺めている最中は、多分に情緒的になるものです。
懐かしさに胸があたたまり、悼ましさに心は穿たれると感じるものではないでしょうか。

ですから、わざわざトラップにかかるようなら、大人げもなく無粋というものです。
そういうときには、青春時代のレモンの酸っぱさを、あるいは、幼い頃のオレンジの甘っぽさを思い出してみるのもいいかもしれません。


~     ~     ~     ~


エンパワメント×リフレクションで得られる "もう一つの未来" 。

そういうト書きの埋めかたを示してくれた作品です。

投稿 : 2021/05/20
閲覧 : 447
サンキュー:

13

ネタバレ

ftdCU91959 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

感動できない

実写化もされてるので面白いかなと思い、見始めた。

だが、翔に全くもって共感できなかった。なので、翔を庇う回りの友達にも共感できなかった。

全話を見た作品について評価3以下をすることはほとんどないが、この作品に関しては合わなすぎて3以下をつけざるをえない。

投稿 : 2020/11/18
閲覧 : 498
サンキュー:

7

ネタバレ

ぼん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

確かにそういう考え方もあるよね。

何かがきっかけで違う未来の世界もあるかもしれない。

ありえないけど、もしかしたら今とは真逆の世界も実は存在するかもれない。

という発想で作られた作品のように感じました。

私の中でこの作品の主人公は間違いなく須和弘人です。

そして、相変わらず花澤さんサイコーです!

投稿 : 2020/09/17
閲覧 : 376
サンキュー:

1

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

二つの未来が並行(パラレルワールド)する話だけど好きです。

高宮菜穂のところに突然舞い込んだ過去からの手紙
未来を変えて欲しいという内容に驚かされます。

成瀬翔は東京からの転校生

けれども10年後の未来には翔はいません。

10年後の菜穂が手紙を書いた目的が翔を
事故から救うことと分かり,16歳の菜穂は
「翔がいない未来」を変えるため手紙に
書かれているように行動しようと努力しはじめます。

しかし須和弘人と高宮菜穂が10年後には結婚していて
一児を儲けています。

それでも10年前の高宮菜穂は翔のことが好きで
未来から送られてくる手紙の内容になるべく沿って
翔が事故に遭うのを阻止しようとします。

高宮菜穂をはじめ,須和 弘人・村坂 あずさ・萩田 朔・
茅野貴子らも,途中から後半まで明かされませんが
10年後から手紙が来て四苦八苦,時には矛盾や葛藤
を交えながら翔の命を救おうと懸命に行動します。

そのチームワークややり取り,最大の見どころは
翔自身の母親の自殺という心の傷の表現です。

菜穂はすべてを決心して東奔西走行動するなんてすごいなと
感心してしまいます。事故の前日がバレンタインデーで
菜穂と翔は付き合うことになります。

希望の光が見えたかに思いますが,翔の自殺願望は
変わりません。

5人が事故のあった日必死に翔を探すのは圧巻です。
結局「翔の死なない世界」が構築され,

10年後に向けて翔を含めた6人は,自分たちにタイムカプセルを
埋めて話は終焉します。

SFファンタージー兼ラブコメみたいな話で,
未来からの手紙が届くとか,過去を変えてパラレルワールドを
作ってしまうとか,けちの付け所ツッコミどころは
満載なのですが,友人を失った過去よりも,友人と生きていたいという
希望に懸ける行為は素晴らしいと思います。

もう少し評価されてもよい作品ではないでしょうか。
と私は思います。

投稿 : 2020/08/02
閲覧 : 276
サンキュー:

5

ネタバレ

ROM さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高に素敵なストーリー!絶対見るべき良作!

アニこれのレビュー見てると酷評が多いですが…
個人的にはトップレベルにいい作品でした。

まず細かい設定に気を取られすぎな人が多くて「お前らアホか」と言いたくなる。
もっと大局的に楽しむストーリーです。
どうしても設定に違和感を覚える人は、過去に手紙を送った物語というより、希望が生み出した物語と捉えて見ると良いと思います。

あと、翔がメンヘラとかマザコンとか色々言ってますが、父親がDVで離婚、母子家庭で育ち、母親は自殺、そりゃあんな性格になるのが寧ろ普通です。
結構リアルだなと関心しました。

作画崩壊とか言ってますが、そんな気にするレベルでもありません。
もっとひどい作品山のようにあります。

この作品はそんな細かいことを気にするのではなく、『情』を楽しむべき作品です。

勿論、甘酢っぱい思春ラブストーリーも楽しめるかもですが、それ以上に見るべき価値がある作品です。
特諏訪の自分の将来の幸福より、友人の生を選ぶ『優しさ』、親へ言った罵倒に対しての『後悔』だったり…
なんにせよ、細かいことに目を捉われず、このアニメが「気づかせてくれること」を大切にして見て欲しい作品です。

投稿 : 2019/12/26
閲覧 : 381
サンキュー:

3

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

イケメンならメンヘラで死にたがりでも構ってもらえる世界。

高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。

初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから、起こることを綴っていると知る。

転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。

翔を失った<26歳の菜穂>の
後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができること
とは?
(公式より)

というお話。

言わずと知れた累計400万部を販売した大人気
少女漫画が原作で、すでに土屋太鳳をヒロインに
実写映画化もされている作品のアニメ化です。

こちらはメインヒロインに花澤香菜を据え、
OPには高橋優、EDにはコブクロを起用するという
大物感たっぷりの作品です。

初回の立ち上がりも文句なし。
いきなり菜穂は須和と結婚して子持ちだわ、
公式サイトには翔は17歳の冬に死んだと言ってるわ
ネタバレ早っ!って感じですが、おそらくは、そこが
重要なことではないのでしょう。

原作未読なのでなんともですが、キャラデザだけが
唯一ひっかかるところですが、つかみもバッチリ。
これは当然、継続視聴となります。

========第2話視聴後、追記です。

菜穂にイライラさせられる回でした。
{netabare}
翔がサッカー須和より上手いって2人の時に
言ったことをペラペラ話すわ。
手紙に弁当渡して欲しいって書いてあるのに、
ウジウジして渡せないわ。

そもそも翔の死を回避してほしいって手紙に
書いてるけど、ちゃんと須和と子供作ってるし。
過去が変わったら、その子供も消えてしまう
可能性だってあるんじゃないの?
まあ、それでは物語にならないワケですが。
{/netabare}
とまあ、このくらいストーリーにハマるのは、
良作の証でもあります。

========第4話視聴後、追記です。

まあねえ、菜穂がそういうウジウジした、行動に
移せないタイプだから話が展開するわけですが、
それにしても本当にイライラさせられます。
挙句に、未来の旦那に背中を押されて、翔と
やっと話をする始末。
だけど、モテるんだよね。私なんて…って言いなが
ら、美味しいとこ全部持って行くタイプ。
サブキャラの方がよっぽど性格いいし。

というぐらいハマる、出来のいい作品です。

========第5話視聴後、追記です。

やー、なんというか、これが女の子なのかねえ。
だから少女マンガなのかもしれないし、これが
女子受けするストーリーの所以なのかも。

男目線で見ると、菜穂はずいぶんと自分勝手で
気持ちがふらふらと変わるもんだと思います。
今回はちょっと須和に揺れてますよね。
まあ、須和のブレない菜穂への想いがあったから
結婚まで至るのでしょうけど。

そして作品の中で、パラレルワールドがあるから
過去は変えられても未来は変わらないという
矛盾を肯定にかかります。さて、どうなることやら。

========第8話視聴後、追記です。
{netabare}
普通に考えて、どうしてそこまで自分のために?
と思うでしょうね翔は。
「翔といっしょにリレーを走りたい」
そこまでされたら、ちょっと気持ち悪いですよね。

そして、実は最大の矛盾が明らかになります。
なんと全員に未来からの手紙が届いていたという。
{/netabare}
???{netabare}
内容がまだなので、断定はできないのですが、
一番のキモである「翔を始業式の時に遊びに誘った
から母親が自殺してしまい、それが翔の悩みでも
ある」ということ。みんな知っていたのなら、なぜ
あのとき誘ったのでしょうか?
{/netabare}
そのあたりの矛盾を今後どう解決していくか。
気になるところではあります。

========第9話視聴後、追記です。

作画がどうした?的なことはさておき、ストーリー
も中盤以降、とても雑になってきた印象です。

というのも、仲間内の翔に対する気持ち悪いくらい
の気の遣いようは異常ですし、それに甘える翔の
「かまってくれ」な振る舞いにも違和感。
なんか、こんな友達関係が楽しいの?
ちょっと思い通りにならないといじける翔と、
そんな翔を腫れ物のように扱う仲間たち。

こんなことして翔の自殺を回避しても、
特に良い未来になるとは思えませんけどね。

========第11話視聴後、追記です。

いよいよ翔の自分勝手ぶり爆発です。
{netabare}
ホント、腫れ物に触るようにみんな扱います。
みんながいるのに、手を取って連れ出すわ、
クリスマスイブの約束をブッチしといて、大晦日
まで謝らないわ、おばあちゃんの心配した菜穂の
手を振り払って帰っちゃうわ、挙げ句の果てに
須和に背中を押され電話した菜穂の着信見たら
スマホ投げちゃうわ…
{/netabare}
なんで、こんな奴のためにみんなそこまでする?
そこまで守りたいほど、大切な友達かこれ?

そのへんがモヤモヤして、何もストーリー入って
来ないですよねこれ。
とりあえず結末は気になるから完走はするけど、
もの凄く後味というか、そういうの悪そうな話。

========第12話視聴後、追記です。

いやあ、まさか未来から手紙を過去に送る手段が
{netabare}バミューダ海域に流すとは思いませんでしたw
{/netabare}
なんという雑な設定…

原作もこんな感じなら、売れた理由がまったく
わかりませんねこれ。

==========最終回視聴後、感想です。

まあ、僕がくどくど言わなくても、1時間枠が
尺余りして声優座談会やってて、しかも演者が
感想らしい感想を濁してるのが全てを物語って
いますよね。特に興津さんの最大の見所が、
萩田がチャリを壊したとこってw

しかも、この茶番劇を紡いで劇場版ときました。

とは言え、序盤は少しは見所ありましたけど、
そのせいで最後まで観てしまったという…
好きな方には申し訳ないけど、とても面白かった
とは言い難い作品でした。

投稿 : 2019/10/01
閲覧 : 704
サンキュー:

25

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

そこまでして見たい未来じゃない

高校時代に好きだった男の子の自殺を防ぐために未来から過去に手紙を送るアニメ。
申し訳ないが、そんなことしない方が主人公は幸せな人生を送れると思う。

この主人公が救おうとしてる男の子、穿った見方だが、マザコンで、独占欲が強くて、弱メンタルなのだ。

彼と結ばれるよりは、主人公に思いを寄せている、彼のお友達と結ばれた方が、どう考えても幸せだと思う。

事実、彼が死んだ未来では、主人公とそのお友達は結婚しており、子宝にも恵まれているのである。
性格も好青年だ。

要するに、主人公たちが成し遂げようとしてることに純粋に応援したいという気持ちが掻き立てられないのだ。
しかも、その方法、つまりは過去に手紙を送る方法だが、ブラックホールに手紙を投げ入れるという、トンデモ理論。
本作はフィクションで、メインストーリーがパラレルワールド扱いなのは理解しているが、もう少しなんとかならんかったのか?
もういっそ、ちょっとした奇跡的な扱いでも良いのに…

投稿 : 2018/09/23
閲覧 : 472
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

甘酸っぱい!そうだ、みかんも食べてね!

原作は未読です。漫画と実写映画版があるみたいですね。

作画の乱れが少し気になりましたが、個人的には、好感度の高い作品でした。

全体的な印象は、転校生・翔(かける)を巡る、恋のエピソードと友情のストーリーでしょうか。

でも、メインテーマは、もう少し深いのでは?と思います。



● 本作へのアプローチ
{netabare}

翔の死と、その母の死。そして、残された祖母の逆縁の不幸が、作品全体に影を落としています。
本作は、そうした生と死の意味を問い、向き合おうとする重めの設定です。

もし現実の世界で、そんなシチュエーションに遭遇したら、繊細で多感な青春期の心なら、どんなに深い傷を負うでしょうか。心が痛みます。

本作では、友情で交わり、その友情を超え恋心をいだくほどに親しくかかわった高宮菜穂と4人の仲間が、翔に不用意にかけたことばによってこわれていく切なさが描かれています。やはり心が痛みます。

いつかは、時の流れがそんな心の痛みを癒してくれるのでしょうか。
そして、どこかで、新しい恋に出逢い、あるいは幸せな愛に包まれれば、きっと思い出すこともなくなるのでしょうか。

それでも、仲間と過ごした青春の日々の記憶は完全に失われることはありません。
翔と机を並べた教室、翔と走ったグラウンド、翔と見た花火、翔と歩いたお祭り・・・。
そして、タイムカプセルに残された友情の足あと。
そして、あのころの淡い恋ごころ。

10年ぶりに集まった "26歳の5人" の話題は、それは懐かしくて嬉しいことではあるけれど、あの時、一緒に過ごした翔の姿だけは、もう見られない。
しかも、翔の祖母から、翔が、{netabare} 自分が自死を選んだことを誰にも言わないでほしい {/netabare} という事実を、10年もたってから知ることになるなんて・・・。

"26歳の5人" の心の中に、おぼろげに霞んでいた、翔とすごした日々が、ありやかによみがえる。でも、自分たちの翔への友情は一体何だったのか・・。
やがて、今まで感じ得なかった新たな複雑な気持ちが、5人の心の中に生み出されます。
それは、"26歳の5人" の今と、10年前の過去とを、振り返ることになっていきます。



本作は、"途切れてしまった " 友情、あるいは恋心が、実は、自分たちの気づきのなさや、あと一歩踏み込まなかった行動ゆえに、"途切らせてしまっていた" ことに、気づくところからスタートします。

途切れさせてしまったできごとは、1年にも満たないわずかな時間のなかで起こりました。でも、"26歳の5人" の記憶には、10年たっても消え去ることのできない棘となって刺さっており、未だに、かつての友情を危うくする断片となって残っているようなのです。

交通事故で {netabare} はなく、自死だった {/netabare} 失われた翔の命。
記憶に深く残る重い欠片(かけら)が、遠く過ぎ去っていく思い出も、少しずつ忘れていく高校生活の印象も、いつもどこかでリセットされ、永遠にリピートされる。
その意味の重さに気づいていても、仕方のないことだと分かっていても、"26歳の5人" には、もう二度と、もう一度やりなおすことは決して叶わない。

もっと気づけていたら。
もっと自主的であったら。もっと主体的であったなら。
もっと積極的であったら。もっとみんなで動いていたなら。
今ならそう思えるこの気持ちを、これからどれほどの長い時間、後悔の気持ちで繰り返しつづけることになるのだろう。
こんな思いを、どんなふうにして未来につなぎとめて生きていけばいいのだろう。


もしかしたら、そんな、似たような思いをお持ちになっていらっしゃる方もおみえなのかもしれません。

私は、過去の自分に対しては "無知" を、今の私に対しては "弱気" を、未来の私に対しては "後悔" を発動させたいと思います。
そんな気持ちをたよりにして、彼らの気持ちに寄り添って鑑賞してみようと思いました。そうすれば、本作のテーマに、少しは深く触れられるのではないだろうか?そう感じました。


もちろん、16歳の恋愛アニメという視点から入っても良いと思います。でも、もしかしたら、翔の人間性に対して、マイナスの感情を持つかも知れません。たしかに、翔は、そのように描かれています。だから、仕方のないことかも知れません。でも、翔の性格も、本作には重要な要素の一つだと思うのです。

できましたら、翔の心情にも触れてみて、何かを感じていただければと思います。彼の生い立ちは、私たちの世界にも普通にあることですし、身近な人のプロフィールにだって、そんな人生を抱えていらっしゃるのかもしれません。また、これから先に起こる可能性だってないとは言えません。
ですから、翔が気に入らないから作品自体が台無しになっている、なんて思わないでください。心からそう思います。

{/netabare}



● 本作にあるツール
{netabare}

★ 手紙
{netabare}

翔がそういう性格に描かれているからなのかもしれませんが、翔を取りまく "16歳の5人" のキャラの人物像や心理描写は、とても分かりやすく、丁寧に細やかに描かれているし、演出されています。いつも翔を気にかけていて、なにかと声をかける気の良い5人組です。

"16歳の5人" は、翔の死の真相を、"26歳の5人" からの「手紙」で知ることになります。
翔の死は、{netabare} 事故ではなく自死 {/netabare} だった。

"26歳の5人" が、"16歳の5人" に宛てた内容は、それぞれ少しずつ違うようですが、私には「後悔、結束、行動」の大切さが、行間に含ませてあったのではないかと感じます。そして、そこには「迎えるべき未来」も滲ませてあったのではないだろうかと推し量るのです。

"26歳の5人" は、10年前の "16歳の5人" に「手紙を送る」という方法で、「翔を死なせないでほしい。」と、伝え、委ね、託し、そして、任せるのです。
それは、一見、当てどのないやり方のように思えます。

これを " 奇想天外なこと " だと捉えてしまうと、とたんに作品の魅力を失わせる可能性が生まれます。本作は、基本的にはSFテイストを活用していますが、でも、深掘りするべきではないと思います。
あくまでもセンシティブなハイティーンの、ピュアでフレンドリーでハートフルな作品として観ておくことをオススメします。

それにしても、と私は思います。
便箋に認(したた)めるなんて、なんとまあ古風な手段なのでしょうか。

認められたメッセージは、16歳に立ち戻った "26歳の5人" の気持ちなのでしょうか。

それとも26歳になった少し大人の目線から見た、まだ子どもっぽい "16歳の5人" に向けた、姉や兄のようなそれなのでしょうか。

あるいは、母が子を愛しく抱きしめるように、父が子を厳しく導くようにする、その想いなのでしょうか。

直接は語りかけてあげられない、そっと優しく触れてもあげられない。
"16歳の5人" に向けて、"26歳の5人"は、どんな思いで見つめ、背中を押すのでしょうか。

そんなとき、私は思うのです。

"26歳の5人" は、想いを込めて認めている。

認めるとは、" 忍んで言う" と書きますね。

"どれほどまでに忍んでも決して口には出せない・言えない想いがある" という意味合い。
"忍んででも、どうしても伝えたいこと(言葉)がある"、という意味合いもありますね。
そこから、"非常にパーソナルな、深い想いを伝えたい" という意味合いが生まれます。
そう思うと、本作は、"手紙を書く" という表現よりも、"便りに認める" といった表現の方が、いくらかお似合いのような気がします。

翔の死にまつわる手紙です。だから、誰にも知られずに、 "16歳の私だけ" に宛てたいという密やかな想い。そんなふうにも解義できそうですね。

"26歳の5人" が、10年前に、間違え、誤ってしまったあの日からの道のりは、決定的な後悔を生み出し、一生抱えて生きていかなければならない。

その後悔の思いはあまりにも重く、そして繊細で鋭い痛みを伴う情緒性です。何度も揺らぎ、何度も震え、そして何度も繰り返されるのです。

"26歳の私" は、後悔の想いを心に抱えながらこれからを生きてゆく。でも、10年前の "16歳の私" には、そうはなってほしくない。だけれども、直接逢うことも、直接言うことも、決して叶わないから、それだから、手紙に認めるのです・・・。

"16歳の私" は、"26歳の私" でもあるのだけれど、別のパラレルワールドで生きている。それは決して出逢うことのない世界なのだから、だから、だから何度も読み返す。
"26歳の私" が認めた文字を、一字一句も見逃さないようにして視つめ、やがてしずかに体に浸透し、深く心に定着するまで、読み返すのです。

{/netabare}

★★ パラレルワールド
{netabare}

そして、もう一つ、特徴的なのは、パラレルワールドという物語設定です。

本作は作中で、パラレルワールドを分かりやすく解説しているシーンがあって、それに従って物語も進みます。ですから、安心してこの設定に入り込めると思います。そして、この設定が、作品に深い味わいと新しい魅力を与えていると思います。

ちょっと突っ込んでみると、この設定があるから、"16歳の私" は、10年後に知り得た "26歳の私" からのメッセージ(手紙)に対して、縛られることがないのです。だから、10年先に生きている別の世界の "26歳の私" に対しても、無責任でいられます。
それゆえに、もっと主体的に、もっと自分に真摯に向き合ってみようとする自意識が生まれるし、もっと積極的に行動しようとする判断と決意の気持ちを持つことが可能になります。

つまり、未来からの手紙が示している "世界の枠組み" (いうなれば枷)に捕らわれる必要はないということです。むしろ、"26歳の私" はその未来を変えてほしいと言うのです。
"26歳の私" は、"16歳の私" に命令しているのではなく、託しているのです。目的はただ一つ、「翔を死なせないでほしい」。それだけです。特に、高宮菜穂の手紙がそうなのです。

もっと言えば、すでに10年も進んでしまっている別の世界に対して、倫理的にも道徳的にも縛られる必要は全くないという、自由で自主的な選択権を、"16歳の私" は、"26歳の私" から付与されているということになります。

実は、このことは、のちのち須和弘人にとっては、重い選択になるのです。
でも、パラレルワールドという設定自体が、須和の未来をなぞる必要さえもない、ということを須和自身に示すのです。

しかし、留意すべきことは、"26歳の私" からの手紙には、翔の死を回避するための、断片的でさまざまな情報や示唆が示されてはいるのですが、その本当の原因はどこにも記されていないのです。それはつまり、「これが答えだ」ということが "ない" という意味です。

というのも、"26歳の5人" にも {netabare} 翔の自死の本当の理由(最終盤で明かされます)は {/netabare} わからないのです。
ですから当然、"16歳の5人" にも知らせることができないのです。
"16歳の5人" には、翔へのアプローチへの正解は与えられていないのです。

それゆえに、"16歳の5人" に届けられた手紙は、ヒントにはなりこそすれ、その舵取りのすべては、"16歳の5人" の手の内に見いだすしかありません。

この作品の魅力は、ここにあります。

視聴者は、このパラレルワールドを取り入れたシナリオのおかげで、過去と未来の一部を、「早めに知る」ことはできます。でも、だからといって "16歳の私" に先んじて物語を進めることはできません。

"16歳の私" は、別世界から届いた "便り" を、まさに "頼りのともしび" として、あたかも先の見通せない暗いトンネルを一歩一歩、歩いて行くことしかできません。そのトンネルもまた、ともすれば別のパラレルワールドに分岐していく可能性もあるので、視聴者は、彼らに随行するしかありません。

行くべき道のりは、本当は何が正しい選択なのか、あるいは、もしかしたら再び、間違ってしまうのではないか。そんな難しい選択を、"16歳の5人" とともに、同じ場所に立ち、同じように悩み、躊躇し、葛藤し、それでも受け入れて、立ち向かっていく姿に眼差しを向けて、進んでいくしかありません。
視聴者自身の想いを、"16歳の5人" の生き方に重ねて、委ねられた未来への道を一緒になって探すしかないのですね。

パラレルワールドでは、" 26歳の5人" にとっては、トンネルの入り口は一つ、出口も一つです。ですから、物語が改変されることはありません。
でも、" 16歳の5人" にとっては、入り口は一つなのですが、出口はいくつもあるのです。
高宮菜穂は、自らの判断と行動に向き合って、その解を捜すしかないのです。菜穂の仲間でもある須和、あずさ、貴子、萩田もまた、同じです。

その意味では、本作の終幕に向かうほどに、翔や5人の気持ちに引き寄せられることになるでしょう。

ですが、先に申しましたように、重大なヒントがもう明らかにされています。

"26歳の5人" の遠い記憶の彼方には、授業の残り時間を埋めるようにして、先生が何気に話されたオマケのような話が 辛うじて残っていたのかもしれません。
そして、"16歳の5人" にも、なんとはなしに聞き流すような話のはずでした。
あまりにもささやかなエピソードなのですが、実は、本作のシナリオの中心線を貫く重要なシーンです。先生の教えは、強靭な元糸(もといと)となっていて、あらゆる糸が撚り集まり、紡がれ、やがては10年という歳月を一つに括る太い絆の通い路になっていくのです。

先生のその話は、"16歳の5人" にとっても重要なターニングポイントになります。その知識は、信じうる未来の扉を開けるカギにもなった。新しいパラレルワールドへの道が開け、出発点になったということでしょう。

実は、手紙は、ひとり一人別々に届けられていました。当初は、5人とも戸惑いと疑いに取り囲まれ、とりとめもなく流されていきます。
でも、その真意が徐々に明らかにされるにつれ、残された時間は刻一刻と過ぎていく。
そして、「翔の命を救ってほしい」ということばに向き合うそのあまりの重さと難しさに潰されかけるのです。

でも、"26歳の私" と 10年の開きのある"16歳の私" との懸け橋、そして、"16歳の5人" のあいだにある今のこの瞬間の懸け橋、その2重構造の架け橋の上で、「翔の命への責任と意志」を見出そうとする "16歳の5人" の想いの強さ・信頼・気高さは、潰されないのです。

この演出がとてもよく描かれています。観ている私が顔を赤らめてしまうようなシーンが毎回ごと、次々に現れてくるのですから、恥ずかしいような、羨ましいような、そんなたまらない気持ちになりました。

{/netabare}

{/netabare}



● 構成について。
{netabare}

本作は、先に記しました三つの行動原理( 後悔、結束、行動 )が物語の「下部構造」となっていて、全体をどっしりと底支えしています。

そして、この下部構造の上に立つ「上部構造」として、「自己選択、自己決定、自己責任」という大きな三つの柱がしっかりと立ち上がっていることにお気づきになると思います。

そして、最終的な目的、つまり、「翔を死なせないでほしい。」という別世界の "26歳の5人" からの手紙に対して、" 16歳の5人 " が、どう応え、どう行動していくのかという「集団的な協力、支えあいと励ましあい」が、重層的、複層的な試行錯誤のストーリーとして、ギリギリの終幕まで貫かれていることにも気づかされます。

本作のテーマ性を活かすために、土台、柱、空間を埋めるに相応しい、濃密なファクターとエピソードが、きちんと、美しく、また爽やかに描かれています。
しかも、パラレルワールドという設定が、時間の経過や世界線、心情の表現にゆたかな変化を与え、放送回ごとにさまざまに交錯したり、絡まったりしています。

中でも興味深いのは、" 26歳の5人" は、遠い別世界のシナリオライターとしての関わりでしかいられないことです。

文字でしか、励まし、労い、手伝えません。しかも、それは、"一方通行" なのです。

" 16歳の5人 " は、いったん舞台に立てば、" 16歳の5人 " が自らプロデュースし、ディレクティングし、アクター、アクトレスとして即興を演じていくのです。それは、" 26歳の5人" の手紙にあった、当初のシナリオをはるかに超える、全く新しいシナリオに書き換えられ、予想だにしない物語へと展開し、つながっていくのです。

この構成が、作品に独特の味わいを醸し出しています。

実は、最終回の結論ですら、それが本当の " 解 " なのかどうかは、だれにも分かりません。
終幕に至ってもなお、先の分からないストーリーが存在しています。これが本作の最大の魅力であり、狙いであるような気がいたします。

でも、中途半端なモヤモヤ感はありませんでした。なぜかって?

それは、" 16歳の高宮菜穂 " の行動が、そのまま同じ世界で、" 26歳になったときの高宮菜穂 " の姿を、いかにも鮮明に描くことができるからです。
だって、{netabare}「10年後、5人で翔を待ってるよ!」{/netabare} って、5人がバトンをつないで言っていましたからね。


生と死をめぐる不思議さは、本来、だれにも分からないものです。
仕方のなかったこと、どうにもならなかったこと。
人生はそういうことの連続であるし、事実、それが真理でもあります。

さて、本作の鑑賞後に、ちびっと気づきを感じました。
そのことを少しだけ書き記しておきたいと思います。
{/netabare}



● 本作のキーワードは
{netabare}

★ 後悔です
{netabare}

意味はそのままです。「あとになって悔む気持ち」ですね。

もう少し、要素分解をしてみます。

後悔の悔は、「忄(りっしんべん)」と、「毎(まい、ごと)」に分かれます。
毎は「髪飾りをつけて結髪する女性」の象形文字で、その部首は、「毋(なかれ・ははのかん)」。つまり「母」ですね。
ということは、悔とは、字の成り立ちの如く、母の心のこと。換言すれば、子を思う母ごころということ。母性の祈り、慈母の愛です。

少し寄り道をしますが、「子育て」には続きがあって、「親育ち」につながります。

「子育て、親育ち」。
親は、子をなせばそのまま親になるわけではなく、子どものおかげで親にさせていただくのですね。「親が育つ」という意味は、「わが子の育て方はこれで正しいのだろうか?間違ってはいないだろうか?あとで悔むのではないだろうか?もっとやっておけばよかったと思うのではないだろうか?」という不安の思いの連続のなかにあるのですね。

ですから、後悔とは、先々の子どもの未来の幸せを願いながら、今この瞬間の子育てのやり方が、あとになってから微かにわずかに沸き上がってくる母の心のなかにあるありさまを意味しています。

誰でも大人になると、うまくいかなかったことや、失敗してしまったことをいくらかでもそれなりに理解できるようになります。だから、その気持ちが自然と子育てに重なりますね。
「這えば立て立てば歩めの親心」という句を、耳になさっていらっしゃるかもしれません。

表面的には、挫(くじ)けたり躓(つまづ)いたりすることも良しとするのでしょうが、根源的には、母は、産んだ子どもを死なせてしまうことだけは受け入れられないのです。
本質的には、命の灯を消してしまうような子育てをすることはできないのです。なぜなら、それは自然の摂理に反しているからです。

「親育ち」とは、自分の子育てが、後々になって悔やみを残さないように、覚悟を決めることです。親は、たくさんの喜怒哀楽の中に、ゆたかな賢さとしなやかな智慧を備えていく勉強が必要なのでしょうね。
そうしてようやく安心・安寧の子育てにつながるのでしょうね。

「後になって悔まぬように」というのは、実のところは、「親本人の育ち」と「子を育てること」の両方に向けられるものです。
もっと言えば、「ヒトが人間になる。人間になるために、まず自らが育ち、そして子を育てる。」というのが正しい解釈のような気がいたします。

それほどまでに、母親というのは、子どもと一心同体の存在であるかのような気がするのです。

そのように捉えると、二つの気づきがあります。


◆ 一つめの気づき
{netabare}

本作のテーマって?

26歳になった高宮菜穂は、赤ちゃんを抱いていました。母と子の関係を見るとき、赤ちゃんがいた意味がありやかに浮かび上がってきます。
菜穂の腕の中に抱かれている赤ちゃんは、まだ何もできない存在です。それがそのまま、10年前の何もできなかった "16歳の高宮菜穂" の姿に重なります。
ですから、"26歳の高宮菜穂" がわが子を大事に抱いているのと同じように、"16歳の高宮菜穂 " を愛しく思うのですね。

"26歳の5人" は、心の中にぽっかりと空いてしまった喪失感をどうしても埋められないようです。
埋めようとすればするほど、「何もできなかった、してやれなかった、気づくことすらできなかった。」 そんな言葉しか思い浮かばないし、浮かぶほどに喪失感が重くなってしまうのです。
翔を失ってしまった、死なせてしまったことに、どうしようもなく後悔をしているのです。

であれば、その同じ後悔を "16歳の5人" に繰り返してほしくないのも道理です。
というよりも、大前提として、 "26歳の5人" は、心情的に、どんな別世界であっても、翔を失いたくないのですね。

だから、起きてしまったことによる後悔は確かにあるし、消すこともできないのですが、それを仕方のなかったことで終わらせるのではなく、別世界で、再び同じことを起こさないための希望を、手紙にしたためたのです。
自分たちが直接、関与できることではないし、その結末にも責任は負えないけれど、今やれることをやり切るという行為によって、わずかながらでも、安心感を手にしたようにも思えます。
そんな思いを込めながら、もう一度、別世界の "16歳の5人" に夢を託したのですね。

手紙に、10年前に叶えられなかった自分たちの生き方を示すことで、"26歳の5人" の魂が、いくらか癒され、救われるような思いに徐々に至っていくのですね。
菜穂と須和が並んで見ていたのは、常念山脈に沈んでいく神々しいまでの夕陽でしたね。

"16歳の5人" に、希望をもって生きていってほしい。
"16歳のあなたたち" に、希望を託して、"26歳の私たち" も生きていきます。

ここが、本作の本当のテーマのように思います。

仲間の中で、友達の中で、自分の大切な人たちと一緒に、ともに生きていってほしい。

"26歳の5人" が、"16歳の5人" に託したように、親が子どもに残せるメッセージは、ただ、これだけなのではないでしょうか。

{/netabare}


◆◆ 二つめの気づき
{netabare}

翔のこと

"26歳の5人" は知らないのですが、"16歳の5人" が知っていることがあります。
それは、死を免れた翔の気持ち。もうひとつは、自死を選ぼうとした経緯です。

"16歳の5人" のパラレルワールドでは、翔が死なない結末が生まれています。それによって、翔自身の口から、自死を決意した理由が語られます。
その真相は、翔のお母さんの携帯に残されてあった{netabare}「未送信メール」 {/netabare} の存在でした。

遺されたその文面は、{netabare} お母さんの翔への謝罪 {/netabare} でした。
親が、子どもに心配をかけ、迷惑をかけ、子どもの自由を縛る。その業の深さは、子どものそれの比ではないのです。
その罪の自意識の深い闇と絶望こそが、お母さんの自死の直接的な原因です。

確かに、翔は、お母さんにひどい言葉をぶつけたのかも知れません。
お母さんは、精神を病んでいたし、新天地でやり直すために、翔と一緒に病院に行きたかったのでしょう。それは母の願いでもあったでしょう。

そんな母の思いに向き合わず、友だちにと過ごすことを選択したことで、自分を責めるようになった翔。翔の心もまた、母を失うという後悔の念に深く苛まれ、固く縛られていくのです。

翔のそのさまのただなかに、出会ったばかりの "16歳の5人" が向き合うことになるなんて・・・。
その重さはいったい如何ばかりのことだろうか。私は、真実、胸が潰されるような思いになりました。

翔の父親のDV(家庭内暴力)、幼いときからのひとり親家庭の苦労、母の病気、東京の学校で受けたいじめ、笑顔のない生活・・・。そういったことを顧みれば、翔がふさぎ込む理由はさまざまにあったと思われます。
でも、それらは全部、間接的な背景です。

翔は、"16歳の5人" に出会えたことで少しずつ変わっていったのは確かです。それは、"26歳の5人" が意図したことでもあるし、"16歳の5人" も同じ気持ちです。
翔は、母の自死による傷心から、確かに徐々に回復してきていた。彼の心の中に、少しずつ、"16歳の5人" ですごした松本での暮らしが満たされてきていたのです。
これは、翔の心のよみがえりとも言えます。

{netabare}未送信メールの文面{/netabare}には、お母さんの言葉が認められていました。

忍んでも、なお忍んでも、文字までにはできたのでしょう。
でも、お母さんは押せなかったのです。送信のボタンを。

翔が、お母さんの代わりに、ボタンを押してしまった。開いてしまった。お母さんの気持ちをよみがえらせてしまった。
翔すら知らなかったお母さんの自死の真相は、母と子の内面的な絆の破綻にあったのですね。
お母さんが亡くなったのは自死だったけれど、その本当の理由が分かったことで、翔は、お母さんにそれを選ばせてしまったことに激しく打ちのめされ、自分を見失ってしまう。

"16歳の5人" には、それを知る術はなかったし、知るよしもなかった。翔自身にしても、自死を思い立った夜でしか気づけないことだったからです。

ましてや、 "26歳の5人" には、決して知ることのできなかったできごとなのです。
"26歳の5人" は、翔を死なせてしまったのは自分たちの行動にあると思っていました。だから、「私たちには、翔を救えなかったという後悔がある。」と手紙に書き記していたのです。

でも、本当の根本的な原因は、翔とお母さんとの内面にあったのです。

"16歳の5人" は、その一部始終を知ることになります。

翔の言葉によって、翔の {netabare} 自死の動機が {/netabare} 明らかにされたことで、"16歳の5人" は、"26歳の5人" の後悔が、"26歳の5人" の誠実な生き方から生まれてきたことを知るのです。

敢えて言えば、"26歳の5人" の行動が、翔の {netabare} 自死の直接的な {/netabare} 原因になっているわけではなかった。
その意味では、後悔の及ぶところではなかったのです。

こう考えてみてはいかがでしょうか?

翔が事故死のままなら、そのあとの後悔はどうだったでしょうか。

翔が自死なら、そのあとの後悔はどうだったでしょうか。

翔の自死が、もっと早く明らかにされていれば、そのあとの後悔はどうだったでしょうか。

翔の自死の理由が、友情ではなく、母への謝罪のためであったと知らされていたら、そのあとの後悔はどうだったでしょうか・・・。

パラレルワールドでは、いろいろな別世界が存在します。
あまたの別世界は、" if " の連続で成り立ち、繋がっています。

結局のところ、本作の "ある世界の26歳の5人" から届いた手紙は、"別世界の16歳の5人" を確かに導きました。
その世界に限っては、本当にギリギリのところでしたが、翔の命が失われることはなかった。
それだけが、たしかな真実です。本作は、その世界を描いています。

視聴なさる方が、本作に共感なさるのは、その " if" の関与が、たぶん、"16歳の5人" が、"26歳の5人" の手紙を土台にして、"16歳の5人" がおのおのの足で踏み出し、それぞれに全く新しい物語を作り上げ、望ましい結末を得ることができたこと。そこに価値を見出したからなのかもしれません。

私にわかることは、"16歳の5人" にとってうまくいったこともそうでなかったことも、翔にとっては、すべてを肯定できる財産になっていた。だから、翔は死を恐れた。それだけのことです。

でも、それだけのことがいかに難しいことか。
それをやり遂げた "16歳の5人" は、微塵の後悔も感じることのない生き方を手に入れることができたように思えるのです。
そのことが、私には誇らしく、またありがたいことと感じるのです。

不思議なことなのですが、いつの間にか私は、この "16歳の5人" が生きている世界に、もう一度訪れてみたい気持ちになっていました。

{/netabare}

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● オレンジについて(考察)
{netabare}

ディズニーのアニメを観ると、たくさんの妖精が登場しますね。
彼らをよくよく観察すると、それぞれに個性があって、それぞれに働きがあるのに気づきませんか?
花にも、宝石にも妖精は宿っているし、もっと言えば、自然界のあらゆる存在、そして事象にすら妖精は宿っています。そんな考え方をアニミズムと呼び、宿っている存在をアニマと呼んでいます。(拙レビュー。モンスター娘のいる日常参照。)
アニメーション作品は、妖精、ロボット、エイリアン、なんでもござれで楽しいですね。

え?妖精が本当に存在しているって言ったら荒唐無稽ですか? 
うふふ、電波的な私を信じるかどうかはお任せします。


さて、オレンジに宿る妖精は、名前は伏せますが(ごめんね)、働きはご紹介しますね。

★1 象意とはたらき
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オレンジの妖精は、沈む夕陽の象意を持ち、癒しと再生のための準備をするという意味と働きを担っています。
本作でも、常念山脈に落日するさまが、幾度となく表現されていましたね。(君の名は。の拙レビューにもちびっと触れてあります。)

オレンジの妖精が、なぜ癒やしの働きがあるかと言いますと、落日するさまは、ぼんぼりの灯火(ともしび)のようにも見えるからです。これを「見立て」と言います。

真っ赤に燃え立つ夕陽が、少しずつ照度を落とし、朱から橙へと変わっていきます。西の空は夕焼け、東の空は夕映えを天空のキャンバスに描き、黄色、桃色、赤紫からやがて青みが薄れ、薄花色(うすはないろ)、縹色(はなだいろ)、青藍(せいらん)へと翳りを滲ませていくさまが観察できると思います。そうして宵の口から宵闇への移行ですね。
そのぼんぼりの灯火のさまが、オレンジ(みかん、柑橘類)なのです。

太陽は、日中はギラギラと輝いていて、人間もそれに合わせて営みを組み立ててきました。狩猟、採取、農耕、畜農、商業、工業、サービス業もみなそうです。
日中(ひなが)しっかり働いた体と心を休めるのが夕方、それを知らせるのが夕陽です。
ですから、オレンジの妖精は、夕陽のなかに現われて、帰宅を促し、身体を寛がせ、心の癒しを醸すのですね。
脳科学的には、自律神経が、交感神経から副交感神経に切り替わるということですね。
そうすると、人の身体も精神も、穏やかにソフトランディングして、明日に向けてたっぷりの休息を取って、再生のために眠るのですね。

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★2 癒やしと再生のはたらきをもう少し。
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夕陽、ぼんぼり、灯火などの "色の波長"は、網膜に優しいですね。逆に朝日は不思議と白っぽく感じます。光の色を観察し、人為的に科学技術に活用するほどに波長は千変万化します。
短くなると、揺らぎも小さく細かく、そして鋭くなります。x線、レーザーなどは身体すら透過します。
また、波長が長くなると、遠赤外線は体を温めたり、血行を良くしたりします。
こうした技術は、今では当たり前のこととして身近なものですが、わずか150年前にはほとんどなかったものです。人類に与えられていたのは、遠い太陽と火の放つ赤い光だけだったのですね。
夕日が沈むとあたりは闇に包まれます。わずかな明かりは、焚き火、松明(たいまつ)、行灯(あんどん)、ガス灯、そして白熱灯が頼りでした。みな "赤っぽい光の波長" ですね。
そんな中で、人間はつつましく暮らしてきたのですから、"赤っぽい光" に、安らぎや癒やしを感じていたのかもしれませんね。
ちょっと、お部屋の明かりを、白熱灯に交換してみませんか?

{/netabare}

★3 再生の意味の一つめ
{netabare}

その果肉に含まれる滋養と栄養の成分がそのままの意味です。

ビタミンC(抗酸化・抗ストレス作用)、葉酸(水溶性のビタミンB群、疲労回復)、クエン酸(コレステロール値低下)、ポリフェノールの一種であるヘスペリジン(脂肪値低下)、芳香成分(精油成分)のリモネン(免疫力アップ)、ショ糖・果糖・ブドウ糖などの糖質(エネルギー)、水溶性繊維質(腸の掃除)など、数多くの成分と食用効果があります。あと美容にもいろんな話題を提供していますね。

私は、地元の蒲郡(がまごおり)みかんが大好物なのですが、全国のみなさんにもちょっと良い情報を。

"βクリプトキサンチン" という名の成分があります。βカロチンの約5倍の " 制癌効果 " があり、日本の温州みかんの含有量は、輸入オレンジのおよそ100倍なんです。1日2個でOK。冬にたくさん食べれば夏まで体内に存在するそうですよ。

というわけで、オレンジの再生の意味、お解りいただけましたでしょうか。あ、そうそう。みかんは袋も筋もみんな食べれます。というより食べないと本当にもったいないくらいですよw。特にお腹周りを気にしていらっしゃる方はねw。

こうした情報もまた、今では当たり前のことですが、栄養学、薬学が発達する以前は、一部の秘儀として受け継がれていたものでした。

{/netabare}

★4 再生の意味の二つめ
{netabare}

オレンジの果皮には、汚れを落とす作用があります。これはおばあちゃんの知恵といったレベルですね。床、食器、肘とか踵とかのガサガサを落とすために使う人もいるそうですよ。(お肌に合う人限定ね。)
でも、現代人で実践している人は少ないでしょうね。

この汚れを落とすという働きから、メンタル面の穢れを祓い落とすという働きに繋がります。年越しの大祓(おおはらい)、夏越(なごし)の大祓は、半年ごとの身の穢れを祓いを清め、命を再生させるための儀式です。
オレンジの妖精さんも同じ働きをするんですね。

{/netabare}

★5 再生の意味の三つめ
{netabare}

オレンジは、和名では、みかん。古名では、橘(たちばな)と言います。

そして、鏡餅に乗せるときは、橙(だいだい)と呼びますね。だいだいは「代々」に懸けられていて、先祖代々の意味です。ですから、お正月の正、つまり、「一に止まる」というお祝いの時に、身を清め、心を正して、家の中に神さま(ご先祖様、氏神様)をお迎えするという意味になりますね。
オレンジ(代々)は、ご先祖様、祖霊を象徴しているのですね。

ちなみに、お正月は、一に止まる月=元神に一心に気を向けて、敬う心を搗き固める=志を立てるの意味であって、神仏と祖霊にたいする感謝と義と礼を表し、子孫として、たゆまぬ努力を果たしていくという決意を表すのですね。書初めも同じ意味合いなんですね。

大晦日のつもごり、年越しの大祓、元旦、年始挨拶の奏上、鏡餅、初夢、初書初め、凧揚げ(多幸上げ)などの一連の儀式には、こうした再生への願いの意味が込められていますね。

{/netabare}

★6 妖精さんと仲良しになる秘訣だヨン。
{netabare}

オレンジ(柑橘類)の果実の中には、じょうのう(瓤嚢)と呼ばれる "半月よう" の小袋が、7~10個並んでいますね。じょうのうの中には、さじょう(砂瓤)とよばれる "涙よう" の果汁が入った小さいつぶつぶがたくさんありますね。

では、脳内でイメージしてみてくださいね。ゆっくりで結構です。

まず、オレンジの橙色を、ぼんぼりの灯火(ともしび)の色に重ねます。
ほんのりと燈るあたたかさを感じられれば、OKです。

つぎに、ぼんぼりの灯火を、" 人間の魂 " に見立てます。
え?無理?
青白い人魂のイメージじゃなくて、淡いミカン色のオーブって感じかな。
そう、そんな感じ。

次に、目には見えないはずの魂を、見えるものの実相として、脳のなかに宿っていると見立てるんです。無理やり見立てようとすると、なんだかやる気がなくなりますから、「あ~そういうものか~」と軽めに思ってくださいネ。

オレンジのじょうのう(小袋)のように、脳にもいくつかの部位や器官がありますね。前頭葉、側頭葉、脳下垂体、間脳、小脳などですね。
そして、オレンジのさじょうのように、脳細胞も、細かく小さく機能が分化していますね。視覚野、聴覚野、言語野、運動野などですね。
オレンジには、白い筋が縦横無尽に張り巡らされていますが、それは、脳血管や脳神経に見立てることができますね。

そんなふうに、見立てるんですね。
オレンジの "つくりや形" を、脳の "はたらき" に重ね合わせるのですね。

脳は、人間の感情・思考・記憶などを司り、" 一度に多くの働きをこなしています" 。
ということは、オレンジの妖精もまた、同じような働きがあるのです。

では、本作に戻ります。

本作のシナリオの中にも、今まで述べましたように、さまざまなプロット構成、ファクターなどがいくつも組み込まれています。

恋する気持ちを描く、切なくてたっぷりの情感。
複雑な思考を巡らすパラレルワールドのストーリー。
"26歳の5人" のもつ、過去に対するそれぞれの記憶と後悔。
"16歳の5人" のいだく、未来に対するそれぞれの志向と行動。

そんな要素を、いくつも取り入れ、いくつも組み合わせ、いくつもの可能性に挑戦し、いくつもの新しい生き方を生み出し、いくつもの道を選びながら、みんなで一緒に歩んでいく。

そんな、"いくつもの" と、"一緒に" いう "言霊の響きと意味とはらたき" が、オレンジの妖精さんの得意とする働きなのです。

"16歳の5人" の「行動、結束、後悔」に対する、"多感で多彩、多種、多様な働き" のありさまを、オレンジの "形、つくり、色彩、性質、謂れ" と、脳の "複雑な働き" に重ねて、見立ててあるのですね。

この "同時並行にマルチプルに処理するはたらき"。 これが、オレンジの妖精の得意分野なんです。そう、まるで脳の機能のように。魂の働きのようにです。

"26歳の5人" が見つめるのは、夕陽ではありますが、その象意である "癒やし、再生、そして郷愁" を心象として感じるのです。

ですから、本作を観るにつけ、過ぎ去ったできごとに思いを馳せ、大なり小なりの後悔を思い出し、もつれた感情を滲む涙で癒やし、そこからもう一度、再生と未来へのステップを踏もうとする前向きな心が、少しずつ自然と沸き上がってくるのです。

その象意とはたらきを、いつでもどこでも携帯できるのが、オレンジです。結構、便利でしょ?

オレンジに向かって、「あなたのように、私にもたくさんの働きが同時にできるように、あなたの妖精パワーを私の脳細胞にいっぱいおすそわけしてね!」って語りかけてみてください。
大丈夫、だれも見ていませんから。恥ずかしがらないで!
そのあと、「美味しい、美味しいわ」って言いながら食べてね!
なんて言ったって、栄養抜群、お値打ち価格な国民食ですもん。

どうぞ、心から癒やされ、脳も、お身体もバッチリ再生なさってくださいネ。w
{/netabare}

{/netabare}


● 最後に、個人的な感想です。

{netabare}

本作は、今に生きること、今という瞬間の自分を、自分なりに、精一杯活かしていくことを、やさしく教えてくれているような気がいたします。

今があるのは過去のおかげだし、今があるから未来を感じられる。
だれかが、見守っていてくれるし、いつでも見つめていてくれる。
誰かがって、それは、10年後のあなたかもしれません。
高宮菜穂のように「頑張れ!」と励ましているあなた自身です。

本作を鑑賞した後には、「良かった~」と深く感じ入るのではないでしょうか?
それは、翔が生きていてよかった、ということにも増して、視聴される方ご自身のこととして、そう思われるのではないでしょうか。

この作品に出合って、最後まで鑑賞できて「良かった」。
生きてきた私、生きている私、生きていく私。
その私が、今ここにいることが「良かった」。
未来が少しだけ身近に感じられ、心が軽くなるようにも思えて「良かった」。

そんなちょっと嬉しいような、こそばゆい感覚でしょうか?

心の中に、幸せの種をまかれたような、そんな不思議さを感じる作品でした。


"天上天下唯我独尊" を、「己惚れ」と解する時代ですが、お釈迦様の説かれた本意は違います。
「私という人格や権利がだれよりも一番尊い。=私だけ。」ではなくて、「私が生きているという事実そのものが、ただひたすらに尊い。=皆だれでもが。」です。
本作を鑑賞すると、そのことを実感できます。

OTの、高橋優さんの「光の破片」
EDの、コブクロの「未来」("身を知る雨" が素晴らしいです。)
ともに、いい歌でした。
ぜひ、聴きながら読んでみてね。♡
{/netabare}


長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本作が、皆に愛されますように。

投稿 : 2018/09/15
閲覧 : 443
サンキュー:

19

ネタバレ

けんつん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

豆腐メンタル主人公の介護作品

実写化されとても泣いたと友人から聞いて見始めました。
作品の設定としては面白く序盤は楽しく見させて頂きました。
しかし後半につれて主人公である翔のマザコン、メンヘラ、自己中具合が加速。
周りの仲間達が必死に介護する中でお前いつまで引きずってるの?笑と突っ込みを入れたくなるレベル。
確かに辛い出来事なのはわかるが回りがこんなにも主人公のことを思っているのにいつまでもクヨクヨしていて女々しくキャラの魅力が皆無。
ヒロインとの恋も応援する気持ちもなくなり別に死ななくていいけどヒロインとは未來と同じ須和と結ばれて欲しいという気持ちになりました笑
最後まで見させて貰いましたがとにかく主人公が情けなさ過ぎて個人的に微妙な作品でした。

投稿 : 2018/05/20
閲覧 : 290
サンキュー:

4

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

メイン男子が魅力なさすぎ

 原作は未読。
 まずメイン男子キャラの成瀬 翔にとにかく魅力を感じなかった。
 とにかく自分の都合のみで動いており、回りの思いをまったく感じ取れないキャラといった
印象。それでいて回りには色々と要求はする。
 上田 莉緒と付き合い出してからも、高宮 菜穂のモーニングコールや弁当が継続されると
思っていたところなど、菜穂が家族同然の幼馴染みならともかく、知り合ってそれほどでもない
相手に馬鹿じゃないかと。
 これが現実の出来事なら、10代で母親が自殺してという状況ゆえにしょうがないかなという
気になるのだが、恋愛モノのメイン男子なんだから少しはいいところを見せて欲しかった。

 翔の印象がこんなだから、菜穂が何故翔を好きになったのか、さっぱり判らない。
 これまたリアルなら恋は理屈じゃないということで、「そんなものか」と思ってしまうの
だが。。。雨の日に捨てられた子犬を拾ったとかでもいいから(笑)、なんらかのきっかけの
ようなものが欲しかった。
 「都会から来たイケメンだから」という莉緒の方がまだ説得力を感じる。

 この菜穂だが、気が弱くて行動ができないことが多々。
 時間を逆行して(本作は手紙だが)、過去改変しようとするもうまくいかない作品の多くは、
行動しようにもアクシデントでできなかったり、行動しても新たな世界線で別の障害が現れると
いったパターンがほとんどだが、まさか気が弱くて行動できなかったという展開が出てくるとは
思わなかった。これはこれで斬新かも。

 菜穂以外の須和 弘人を始めとする友人達も過去に手紙を送ることで歴史改変を行おうと
するが、翔に魅力を感じないうえに、翔が死んだ世界線では一緒に過ごすイベントが少なかった
ため、「大好きだった友人を死なせたくない」という思いより、自身の贖罪意識を晴らすための
ように思えてしまう。
 ここでの未来の弘人と菜穂の思考だが、「自分達の世界線では結婚して幸せだから、そっちの
世界線では翔と菜穂でくっついてね」と言っているようで正直気持ち悪い。
 「別の世界線では翔を幸せに」と願うなら、そもそもパラレルワールドは無数の世界線がある
わけで、その中には翔と菜穂が結ばれた世界線もあれば、そもそも翔の母が死ななかった世界も
別に手紙を出さなくてもあるだろうと思うことができるはず。
 それともこの作品世界では世界線は一つだけで、過去へ手紙を送ることで始めて、もう一つの
世界線が生まれたのだろうか?。よく判らない設定だなあ。
 本作においてはなまじSF的設定など持ち込まず、不思議な奇蹟ぐらいに留めておいた方が
良かったような気がした。
 この過去へ手紙を送るという行為だが、作品内で過去改変の可能性を示唆するような描写が
まったくないため、翔が死んだ世界線での10年後においてはおまじないなどの域を超えて
いないもの。それを真面目に論議する様は結構シュールで笑えた。

 作画に関しては序盤は良かったが、中盤以降はかなりひどくて、こちらも萎えさせる。
 批判ばかり書いてしまったが、友人達の主筋とは関係ない他愛ない会話はいかにも世間話と
いった感じの生々しさがあって楽しかった。

2018/05/05

投稿 : 2018/05/05
閲覧 : 274
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

やや酷評になってしまいます...

途中までは青春ドラマを時に涙を流しながら楽しく鑑賞させていただきました。

中盤を過ぎたあたりから設定が明らかになっていきますが、ちょっと納得できない部分が多過ぎて次第に心が離れていってしまいました。

具体的には、10年前の自分達に手紙を送るのですが、ブラックホールから届けるとかなんとか…どうやって送ったかは割愛されているけれどそんないいかげんな送り方をしたものがそれぞれの家に、個人に届く形できちんと宅配されている…細かいことを言っていますがこういう設定もきちんとしないと(あるいはもっと雑にして開き直るのはよいかと)感情移入しづらいです。

それから母親の自殺の理由が最後までよくわかりませんでした。こどもを思う親は本当に偉大で、愛するこどもを残して死ぬという選択は絶対にありえません。

また、翔がどう考えても1番わがままに生きてしまっており、人間的な魅力は須和の方がずっとあるのに主人公は翔にぞっこん…よく分かりません。

翔が死ななかったあとの未来のことまったく描かず、結局この作者にとって世界はどんな構造なのかも理解できません。答えをすべて見せて欲しいなんて言ってないんです。こんな視点から、世界を見つめていたという情報は与えてもらわないと、何が言いたかったのか、どんな世界を見せたかったのか、どんな人間を見せたかったのかが不透明なままになってしまいます。

前半かなり期待して観ていただけになんとも残念でした。

投稿 : 2018/04/08
閲覧 : 237
ネタバレ

あおん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

「転」がない

1話で主人公の行動指針が決まって、大した転換がないままラストまで進みます。(新キャラもモブが1人追加された程度)
主人公とカケルのイライラ積もるネガティブな話よりも、その2人以外の現在の4人と未来の5人の葛藤を絡めた物語のテンポが良かったかも。
手紙に関しては、終盤参戦する3人が後付感満載な上に空気すぎて、ちょっとこれは無いんじゃないかなぁと思いました。
また、作中の矛盾を解消する為に利用されたせいか、スワが多感な高校生とは全く思えない仏キャラに仕立てられ、余計に感情移入できなくなったのもマイナス評価。

原作が元々微妙なんでしょうけど、「転」がなく話のスケールも小さく単調なのに、描写が雑という残念な作品でした。

投稿 : 2018/03/09
閲覧 : 194
サンキュー:

5

ネタバレ

不良中年 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

面白い題材だけど菜穂にイライラする。

 パッケージと裏書だけで借りたけど、結構面白いかも。未来の自分から後悔を消すために届いた手紙により未来を修正する話なのかな。

キャラクターや背景もきれいだし、主人公は花澤さんで声がぴったりですごくいいんだけど結構引っ込み思案な性格らしく見ていてイライラすることがあります。

特に初めは信じていなかった手紙の内容も、次々と現実化する内容に信じられるようになったはずなのに、肝心のピンポイントでお願いされている事を躊躇ったりするのはどうして?

あとこれだけ衝撃的な内容を秘めた手紙を全部読んでいないってどういうこと?
普通ここまで未来が当たっていたら、全てに目を通すでしょ。

しかも翔が事故で死ぬ日まで書いてあるんだから、それを阻止するために日付指定のイベントやお願い事をノートに書きだして今後の対策を練るというのが割と一般的な行動かと思うのだが。

まだ2話しか見てないけど、他の人の評価では酷評してる人も多いので少し心配になります。

投稿 : 2018/03/08
閲覧 : 2507
サンキュー:

1

ネタバレ

まめもやし♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

諏訪君が好きになるアニメ

メインキャラは菜穂と翔の2人、それに4人の友達を加えて話は進みます。翔の未来を変えようと奔走する中での6人の友情・青春の物語。

と簡単なストーリーはこんな感じなんですが、途中まで翔が取扱い注意全開のめんどくさいキャラだった(と思っていた)こともあり、メインの2人より諏訪君の株が爆上がりでした。

毎回毎回、どんだけ聖人だよ諏訪!とツッコミを入れながら見てました。
最終回で放った名言「この世界は〜〜〜〜の世界だから」って… カッコよすぎるぞ諏訪。

まだ16、17歳の高校生でしょ諏訪?一体どんな生活してたらこんなに器のでかい人間になるのよ。。
ぶっちゃけると、菜穂!大人しく諏訪を選んでおけ!って思った事が何回もあります笑

メインの話も最終回では、こんなにも本気で友達の事を想ってくれる仲間がいて翔は幸せだな、自分もこんな友人欲しかったなと、少しうるっときてしまいました。
いい終わり方だったと思いつつ、願わくば諏訪君も幸せな未来を歩んで欲しいと心から思いました。

投稿 : 2018/03/06
閲覧 : 212
サンキュー:

3

ネタバレ

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

胸にジーンとくる

途中から、翔に対して苛立ちを感じる事が多くなる。
けれど最後まで見た時、彼側のストーリーがあるのでそこで初めて翔の気持ちが分かり納得した。

ストーリーの構成上、前半はやはり未来からの手紙を持つ菜穂達の描写が多いのでそちらに感情移入しやすいからかな。

こんな友達って良いよなぁ。自分も欲しかったなあ。
とよく感じるアニメが沢山あるが、これは本当の意味で深い絆が表現されているアニメだと思った。
前へ踏み出す勇気、自己犠牲、結束力、色んな事が盛り込まれていて熱いアニメだった。

投稿 : 2018/02/06
閲覧 : 204
サンキュー:

4

ネタバレ

タケシロ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

面白かった

投稿 : 2017/10/17
閲覧 : 202
サンキュー:

1

ネタバレ

プチキセキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

納得いかないことだらけ

なんで菜穂はあんななよっとした男に惚れたのか全く理解できません、共感できません。本来の世界線では須和と結婚してますが、須和に惚れるのなら納得はいきます。 
あと、よくわからんのだが、バミューダ海域に手紙を入れたから過去に手紙が届いたの?バミューダ海域に郵貯局でもあるのかな?
あと、運動会での作画崩壊。あれは酷かったな

投稿 : 2017/10/12
閲覧 : 188
サンキュー:

6

ネタバレ

Cocoperi さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

惰性で完走

はじめに、この作人を好きな方不快になるかもしれないこと謝ります。

友人に勧められ視聴。

最初は初々しい高校生の恋だなぁ〜とほのぼのしながら、未来からの手紙により

後悔しない選択を選び翔を救うというストーリーに楽しみながら視聴するも

気づいてしまった、この物語はただの自己満で綺麗事にしたいだけの

自己中野郎どもの話だと。

それでも人間皆そう思う事が多いし当たり前のことだよなぁこれがより物語を

リアルにしてくれるんだと思いながら、、、徐々に作画の崩壊が、、、

さらに拍車をかけるようにヒロインと翔に対しイライラが増し

全く感動できなかった。


『未来からの手紙で翔を救う』➕『過去の自分に後悔しない選択』

この二つのテーマおそらく作者は

『翔を救う』=『ヒロインが翔と結ばれる』

の形にしたのだと思うが、結ばれるための見せ方が無理があり過ぎて

ツッコミどころ満載でした

もういいよー好きにしなよ と最後は投げやりで視聴してしまいました。


高校生というモラトリアムな年齢のリアルな恋心の描写は良かったかと。

客観的みている我々と違い当人達は必死で周りが見えなくなるもですから

そういう点では評価できました。


最後にトムス頑張ってくれ、、、久しぶりにあんな作画崩壊見たぞ

もう狙ってるとしか思えないw

投稿 : 2017/05/23
閲覧 : 175
サンキュー:

6

ネタバレ

ゆか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切なくて切なくていっぱい泣いた

そもそも須和くんが菜穂と結婚してあんなに幸せそうなのに、それでも菜穂の幸せを願って翔との未来の可能性を応援する時点で切なすぎる。
菜穂も翔もなんてゆうか…高校生の時ってこんなにいろんな事が恥ずかしいって思ってたかなぁって、ちょっと自分と比べて観てました。
ま、自分は女子校だったからこういうあまーい感じが共学にはあるのかなぁってずっと思ってた事はシッカリと思い出したけど笑
でも手を払いのけるって相当な事だと思うの。
つかまれた時に気持ちが追いつかずに固まっちゃう事はあると思うけど。
そんなシーンが何回かあってちょっとびっくり。

翔の事が好きで好きで、ずっと翔の事ばかり考えちゃうぐらい好きだからなかなかうまく接する事が出来なくて、悩んで眠れなくて、友達に相談するのも恥ずかしくてずっと1人で抱えて、限界になって泣いちゃって、本当の気持ちとは違う言葉で誤魔化して望まない方向に行っちゃって、また泣いて。
自分に置き換えたらきっとこんな感じだと思うけど菜穂は強い子なのかな。
手紙という未来の後悔を減らしたい、大切な人を守りたいって意思が強くさせてるのかな。
泣いてる場合じゃないかもだけど、その割には自分勝手で気持ちに偏りがあって手紙で注意された事を守らなくて…、大晦日の事とか。

翔も翔で病んでて生きてるのも辛くて後悔という闇の中でしか生きていられなくて、死と隣り合わせで生きてる姿はまるで死神に取り憑かれたような、生きてれば多分誰もが一度は体験する絶望の真っ只中にいて。
笑うことさえ自分で許せない時なのに、みんなといる時だけでも笑っていたいって無意識な生存本能に早く自分で気付けたら良いのだけれど、一人でいる時は闇時間でそんな気持ちも否定してしまうとき。
せめて自分を許せなくても好きな人の泣き顔ぐらいは思い出して欲しかったな。
そうやって次々と後悔の連鎖を重ねていくんだよ。
闇時間の中で生きてる事、死にたいって思ってる事、その全てがあなたを大切に思う人にとっては苦しいことなんだから。
あなたの死によって仲間がバラバラになるのは笑う事を許されない気持ちをみんなに芽生えさせちゃうんだよ。
あなたがよく知ってる苦しい時間を大切な仲間に、大切な好きな人に感じさせちゃうんだよ。
死ぬなんて楽な逃げ方は他にないんだから。
それでも生きていかなきゃいけない苦しさをみんなが感じなきゃいけないんだよ。
私がもし大好きな人を助けてあげられず自分を置いて先立たれてしまったら…たぶん生きていけない。
もう笑えない。いますぐに会いに行きたい。謝りに行きたい。
誰の言葉も届かない。大切な友達にこんな姿を見せたくない。迷惑かけたくない。
本当に…行きていく意味を見つけられない。
実際に経験されてしまった方達には、ごめんなさい。。。

そういう事が分かってるからこそ、この物語で描かれる揺らぎがさらに切なくて苦しくてずっと泣きながら観てました。
菜穂と翔はずっと幸せでいてほしい。
翔の願い通りに10年後は結婚していてもっと幸せになってて欲しい。
でも須和くんが…。
こちら側の世界に届けた家族の写真。
その未来がある世界があるからこそ別の世界では翔を応援出来たのかな。
自分ならやり遂げてくれるって自分を信じられる10年後の須和くんって凄すぎる。
絶対惚れる。てか惚れた。
だからこそ須和くんの葛藤とか違う世界での未来の幸せとかすごく気になっちゃいます。
映画版って須和くん目線なんだよね?
めっちゃ観たい!

投稿 : 2017/04/29
閲覧 : 202
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3

ネタバレ

叶南 咲夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

先が気になって一気見しました。

最初は切ない少女漫画なんだろうくらいにしか思ってなかったけど、どんどん引き込まれる展開で一気見してしまった。

あの日あの時ああしていれば…。
誰でも一度は思ったことがあることだけど、それに友達(恋人、親友)の死が絡むことで一気に重く、焦れったさが増す。

そして、須和が良い奴過ぎて泣ける。。。

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 163
サンキュー:

2

ネタバレ

はなまるき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感想

コブクロのED曲よかった。


ただただ、イライラしたりめんどくせーとか思ったりもしたアニメ。
原作の漫画のほうがよかった。

手紙を使って過去を改変し自殺してします少年を助ける話の内容はよかった。

投稿 : 2017/03/15
閲覧 : 196
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1

ネタバレ

古酒(クース さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大きな

10年後の未来の自分から手紙が届き、
こうしてくれ、ああしてくれと、お願いされる話。

ここまでの話は私は嫌いじゃない。
こういう不思議な話はむしろ好きな方である。
ただ、その後である

{netabare}

自殺した友達を助けて欲しいとの事。

!?

仮に上手くいってその時は自殺しなかったとしても
こういう輩はなんかある度に ついやっちゃうんじゃないのか?

よろしい。では、どうやって助けるのか観てみようじゃぁないか。

自分がそばにいればきっと大丈夫。
・・・自ら生贄になりたいと。ほほう。
でもたぶんそれはもう、恋愛感情じゃないよな・・・
自責の念というか・・・その・・・なんというか・・

余計なお世話じゃないのか?

等々、ツッコミを入れながら話数を進めていく・・そしたら

皆がそばにいればきっと大丈夫になった。

数が増えればいいのか・・・
「きっと」は、やめてくれよ・・

大きなお世話じゃないのか?

その間も助けようとしている友達は闇を抱えている様子。

なだめたりすかしたり、色々としてるんだが気がついてないな、こいつ

そりゃ事情があって
自分のことで手一杯でしょうがないとは思うが、
まわりに気を使わせてる事に気づかないのは

イラッとしちゃうね。

なんだかんだで自殺を回避することに成功。
なんだか良いお話っぽい終わり方だった。

このイラッとした気持ちをどうしたもんか・・・

ここからスカッとするための創作

主人公とその男はその後、結婚し幸せな家庭を作る。
何年後かに主人公にその男の子供ができ、

とても幸せな状態になる。

しかし、その男は自分の子供ができたその時にはじめて
我が子を残して旅立った母親の気持ちを本当の意味で理解し

つい、やっちゃうんだ

そして少し遅れて別の未来から
やっぱあれはなしの方向で。っていう手紙がきて オチがつく。

・・・こういう「その後」をつくらないと
モヤッとする終わり方の作品でした。

{/netabare}

投稿 : 2017/02/21
閲覧 : 198
サンキュー:

6

ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

恋愛アニメとしても過去改変アニメとしてもあんまり面白くないのは痛い。

女性が主人公で作風から女性向けの作品ということなのでしょうか
ジャンルは主人公が高校生なので学園ものみたいですね。
ある日、主人公である菜穂のクラスに翔が東京から転校してくる所から
始まるもので開始直後はよくある学園ものかな

そして、謎の手紙が菜穂に送られてきて
その手紙に書かれた通りに物事が進むという出来事があり
どういうことなのだろうか?の開始でした。
ただし、謎の手紙はよく見れば10年後の誰が出したのかが
わかるので意味はわかりましたし1話の時点で誰が出したのかは
明確に判明するので、多くの謎はすぐに判明すものでした。
問題なのは何故送ることが出来たのかがサッパリわからない状態ぐらいですね。

やっていることも謎の手紙に書かれた今から起こることの過去改変を依頼されるもので
いわゆる起こったことが都合が悪いから過去を改変するもので
個人的には好きではないジャンルかな
個人的には一度しかない人生なのだから後悔しないように頑張れるのであって
それを否定してどうするのかと思うし
人生一発勝負でやり直しが不可能だから生きていて面白いと思っている自分なので
自分向けではありませんね。

過去改変するジャンルなのはわかるけど
基本的には女性向けな学園恋愛ものかな、過去改変するアニメと考えなければ
ありきたりなものでした。
ただ、菜穂の相手になる翔は結構難しい性格をしていましたが
アニメなのだから完璧超人でなくてもしょうがないと思うけど
誠意とかはあまりないので
引っかかるかな、人に相談するメモを渡しときながら
答えを聞かずに結論を出したり行動は意味不明なのでよくわからない人だなと思う。
どうも好意的に見れなかったな
しかも、翔には暗い過去があったりでシリアスな内容で
それが絡んでくるので重たさがある感じがしました。
それでも翔に関しては彼の気持ちがわかるシーンがあったり
彼の口から暗い過去を作ってしまった
後悔の念に駆られる部分もみられるので心理描写はそこまでは悪くはなかったと思う。
そんな翔を心配して菜穂がサポートしたりするもの
冷静に考えれば普通かな、翔の暗い過去はネタバレになるので書きませんが
そんなことがあれば心配するのは人として当然だし
違和感とかはなかったです。優しい菜穂は結構好きでした。

恋愛ものとしては女性向け特有の流れかな
翔を巡って菜穂と先輩の女性で争ったりネチネチしたものだったかな
女性向けとしてはありなんだろうけど
人を選ぶでしょうね。
ただ、好きな人には好きなんだろうとは思うので
この手の話に需要があるなら別にいいかなとは思いました。
これを否定してしまうと女性向けアニメは全滅するだろうし・・・
女性向けとして見れば普通の作りかな
翔以外の男の子も菜穂に対して優しい人がいましたが
菜穂は根はいい子だし優しい部分はあったりするので
納得はいきました。

謎の手紙については誰が出したのはわかるけど、過去が変わったはずなのに
変わった世界のこともその人は知っていて意味がわからないよ
神様でない限り変わった世界のことはわからないはずだと思い
タイムパラドックス的な矛盾は最初は感じましたが
一応は無理やりな説明と理由付けはされていたので
ギリギリは納得かな一応は改変されたために謎の手紙通りにはなっていないことも
あるみたいなので全然タイムパラドックス的な矛盾に気を使わないアニメに比べればマシかな
この辺に気を使わないアニメだったらどうなのかな?と思うけど
納得はいきました。

あとストーリーが進んでも過去改変するアニメとしても恋愛アニメとしても
特別に面白い感じはしなかったな
過去改変と言っても過去が変わろうが変わるまいが
別にどうでもいい出来事が多すぎるので
「えっ」としか思えなかったな、設定的にも多少過去が変わっても
急には大きくは変わらない作風みたいなので
過去改変する面白さはなかった気がしました。
改変に成功しても失敗しても意味がないのであればあまり面白くないよね。
ただ、菜穂が過去を変えようと頑張っても過去を変えられずに思い通りにいかない展開は
人間なのだから、そういうこともあるだろうな的な展開は逆に意外性があって良かったと思うし
現実的かなと思いました。
学校のテストがあるから勉強しないとわかっていても中々勉強が出来ないのと同じで
そうそう上手くいかないのはよくあることだとは思うので
それ自体は良かったと思う。
恋愛アニメとしても、対象の翔は暗い過去のせいで
チョット恋愛を出来る状態ではなかったので見ていて辛かったな
彼と同じ立場になって普通にいられる自信は自分にはないので彼の気持ちはわかるけど
素直に楽しめる状況ではなかったと思う。
先輩の女性も後半は存在が空気になるのでネチネチした女性向けアニメ特有の
流れが好きな人向けでもなくなるので、その点はどうなのかなとは思いました。

後半は翔の暗い過去のことで悩んでいることについて
みんなで心のケアをする展開になるので
悪い話ではなかったとは思います。友情ぽい雰囲気とかは良かったです。
終わり方も特に無理することなく小さくまとまってたのは
良かったのではないかと思います。
ただ、謎の手紙を送ることが出来た理由についてはとんでも話かなと思いました。
タイムスリップなんて現実に出来るはずがないのだからといって
あの理由はチョットね。適当に誤魔化した方が良かったのでは?と思ってしまう。

作画についてはキャラクターデザインは女性向けでしたね。
女性向けとしてなら無理のないデザインだったと思います。
作画自体は序盤は普通でした悪くはなかったと思うが
演出は止め絵が多くて気になるケースがありました。
そして、後半はかなり作画は崩れてましたね。
ストーリーの内容よりも作画の乱れが気になるケースは多かったな
作画はもうチョット頑張ってほしかったです。

声優さんについては翔役の山下さんは役としては良かったのではないかと思います。
難しそうな感じがよく出ていて良かったです。
菜穂役の花澤さんは翔を心配したり、色々悩んだりした時の気持ちは
よく伝わってきたのは良かったです。
全体的にも演技力で気になる所はなかったしキャスティングも満足ですね。

無理することなく小さくまとまってたのは良かったとは思うのだけど
恋愛アニメとしても過去改変アニメとしてもあんまり面白くないのは痛いな
悪い話では無かったとは思うのだけどね。
キャラもキャラには罪はないとは思うけど主人公である菜穂以外で
どうも好きになれるキャラはいなかったな
翔の暗い過去に理解してあげる優しい気持ちがあり
友情ぽい話になっているのが好きな人には向くかなと思いました。
個人的には最後まで見て結果は良かったなとは思えたのだけど
全体の内容についてはもうチョット頑張ってほしかったです。

投稿 : 2017/01/23
閲覧 : 297
サンキュー:

13

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

暖かい友達に囲まれて

10年後の未来に翔はいません。翔を救うため菜穂たちは過去の自分に手紙を書きます。『翔を救ってほしい』と。
 高校2年生の菜穂は未来から届いた手紙に疑問を抱きやがて真実だと知ると翔を救うため奮闘します。翔を救うための物語ですが、一番素敵だなと思ったのは菜穂たちを囲む友達です。須和が特にカッコいいです。男らしくて面倒見が良いみんな個性豊かで仲間思いでこんな友達いいなと思いました。

 パラレルワールドと未来は変えられない 萩田が言った台詞が心に残ります。未来は変えることができるのか?須和視点の物語が映画としてあります。それも見てみたいです。この話は菜穂と翔の物語が中心になります。

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 221
サンキュー:

4

ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

翔攻略大作戦!

感想

原作未読で視聴
未来の自分から、未来を変えるよう手紙が送られてきたお話。
なかなか面白い設定でした。
ただ、その未来を変える内容が、翔の自殺を未然に防ぐというもの

う~ん
これ、翔ルートと言う名のアドベンチャーゲームのようだなってイメージ。

まぁ~このヒロイン?(翔)の面倒くさいこと!
5人の仲間が一生懸命に尽くしてるのに自虐的すぎる
彼女になった菜穂にもあたって傷つける始末
自分の命を粗末にしちゃいかんよ!
「聲の形」のレビューにも書いたけど、他人に迷惑かけることより自分を大切にしない事の方が罪なんだって、なんで気づかないかなぁ・・・
残された者も辛い事だって、身を持って感じてた筈なのにね。

それと、正直菜穂もウジウジしてて観ててイラっとくることもしばしば。
自分が告白できず、翔が死んでしまった事への後悔を無くしたいがために手紙書いた感もあるし。
ちょっと主人公カプ二人が好感持てないから好評価できないなぁ。
設定は良いんだけどねw

この作品の設定では、未来からの教えで未来を変える行動をとっても手紙が来た未来は変わらず、違う次元へ分岐するだけっていう事で、面白いよね!
でも、それじゃぁ翔のいない未来は意味ないんだけど、もう一つ翔が生きてる世界も存在できたって意味では無意味ではなくなった訳で…
それが良い事なのか良くなかった事なのか、自分には難しいです。
翔がいないことで須和は、好きな菜穂と結婚できて子供まで生まれたんだし・・・

僕の中では、外見も中身もマジ須和イケメン!で、面倒くさい翔よりどうしても須和にカタ入れしちゃいます。
それなのに、菜穂は翔に惹かれる訳で。。。
翔のいない、菜穂と結婚して子供までいる世界の須和は、翔が死なない、菜穂と翔が結ばれる世界の自分の事をどう思うのかなぁ
本当に納得できるのか?できたのか?それが知りたかったですが・・・
でも きっとイケメン須和は、自分の気持ちを押し殺してでも、菜穂と翔の幸せを願ったのかなぁ~って。。。話観てるとそう考えるのが普通かな。
(須和マジ良い奴過ぎる!誰か彼を幸せにしてあげて!)
その辺、その後の映画には描かれてるのかな?
気になるので、映画のがDVDレンタル開始されたら観たいと思います。

何にせよ、未来が分岐する興味心をくすぐられる作品で面白かったです。

投稿 : 2016/11/29
閲覧 : 255
サンキュー:

28

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

期待値が高すぎたせい?と信じたい

初めに実写映画をやっていたせいか、
本屋での取り上げ方が半端なく、
アニメ化も決定ということでものすっごく期待していた作品。


ただ、その期待値を上回るどころか
どん底まで評価を叩き落としてくれた作品。


残念ながら原作は未読なので(実写も未視聴)
そのためこれはアニメのみの評価と思っていただければと思います。

原作が好きな方、
また、アニメが好きだった方、申し訳ないのですが、
自分には合いませんでした。

ここから先は酷評になってしまうので、
好きな方は読まれないことをおすすめします。


{netabare}
この物語のダメだった点は大きく分けて2つあると思う

まず一つ目が
テーマがなぜか二つあること

おそらく一つ目のテーマが
この物語のCMなどでも流れているので、
誰でも思い浮かぶと思うのですが(おそらくこちらがメインテーマ)


【自殺してしまった同級生を救うこと】


26歳の自分から突然手紙が届き、
これから好きになる男の子が、自殺してしまうといった内容だった。
彼を自殺させないように行動するよう指示が出される。



そして二つ目のテーマが
【26歳の自分が今でも後悔していることを無くすこと】

これもまた何回もセリフに上ってきているのでわかっているのだけど、
未来の自分からの手紙にははっきりと
「後悔していることがある」と記載されているし、
その後悔はこんなことで、こういう風に行動してほしい
と懇切丁寧に書かれている。


おそらく、一つ目のテーマのみだったら、
この物語はさぞ素晴らしいものになっていただろうと思う。

ただ、この二つ目のテーマがあまりにもいただけなかった。


後悔していることの大半は
自殺してしまった翔についての事なのだけど、
それだけでないことが、
この物語の不快感を増長させている気がする。



彼らは翔の命を救うことを
最優先に考えようとしているというよりは
菜穂が翔に告白できずに彼が死んでしまったことを
後悔させないように動いていたようにしか見えなかった。

翔の自殺の原因はあくまでも
彼のお母さんとの関係に起因するもので

それは26歳の彼らもはっきりわかっているし、
それゆえに手紙にもそのことが書かれていたはずだ。


でも、途中から、
未来の菜穂は、「もしも翔が生きていたら~」
「もしもあの時告白していたら~」
私の未来は別のものになっていたんじゃなかろうか~
というスケベ心をだし、
過去の自分を叱咤し、翔と付き合うように
指示していたように思えてならない。

そしてそれを仲間全員で応援するという・・・。

こんな感じで、
本来のテーマから外れた内容が繰り広げられたことが
この物語の不快感を増長させていた気がする。


おいおい、
お前らが本来やるべきことはなんだ?
菜穂との間を取り持つことなのか?

翔の自殺の原因はお母さんとのことなわけで、
菜穂と翔が付き合ったからと言って、
翔が自殺しないなんて言いきれないじゃないかい?


と突っ込み満載だった。



そして
この物語がダメだったもう一つの点は
キャラクターの魅力の無さ

この物語のキャラクターは
良くも悪くも【リアル】なんです。

将来自殺してしまう翔が
あんな風に悩むたちだったであろうことは想像できる。
が、あまりにも悩みすぎて、見ているこちら側としては
イライラしてくる。

そしてヒロインである菜穂もまた
イライラするキャラクターの一人だ。

こういうねちっこい性格であるから、
過去にあったことをこと細かく覚えていて、
「これ、こうすると後悔しちゃうからやめておいた方がいいよ~」
と伝えるんですよね。
それに翔のためと言いながらも、
彼女は終始自分の後悔をなくすためにしか動いてないんですよ。
そこがまたいただけない。


そして隠れヒーローの須和
この物語を最後まで見ることができたのは、
彼の見守る姿勢にとても救われたから(視聴者が)

菜穂が翔に告白できなかったことを後悔している様子から、
過去の自分に二人を応援するように指示をだし、
それを遂行している様子が、本当に素晴らしかった。

また、彼は彼で、
翔がいなかったからこそ菜穂が自分を選んだのではないかという
疑念がどうしてもぬぐいきれず、自信がなく・・・
そんな自分の後悔をなくすためにも
手紙にそういった指示を書いたと推測できる。
そのことから、彼は彼で、
自分の後悔をなくすために行動していたのかな?


そしてあまり出番はなかった
あずさ、貴子、萩田は、意外とよかった。
特に萩田のキャラクターは
暗くなりがちなこの物語のテンポを明るくしてくれました。


といったようにメインの二人に対して、
正直好感が持てなかったのが一番の理由。

そして好感が持てた須和というキャラクターや
あずさ、貴子、萩田が生かされていなかった。

残念でならない。

{/netabare}

宣伝や内容では、面白そうだとは思ったんですけど・・・
コブクロの曲もこの物語にあっていて、
よかったと思うし、それゆえに期待値が高まりすぎてしまったのかも。

投稿 : 2016/11/12
閲覧 : 240
サンキュー:

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orangeのストーリー・あらすじ

長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。(TVアニメ動画『orange』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年夏アニメ
制作会社
テレコム・アニメーションフィルム
主題歌
≪OP≫高橋優『光の破片』≪ED≫コブクロ『未来』

声優・キャラクター

花澤香菜、高森奈津美、衣川里佳、山下誠一郎、古川慎、興津和幸、佐倉綾音

スタッフ

原作:高野苺(双葉社『月刊アクション』連載)、 監督:浜崎博嗣、脚本:柿原優子、キャラクターデザイン:結城信輝、音響監督:長崎行男、音楽:堤博明、制作協力:トムス・エンタテインメント

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