当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「精霊の守り人(TVアニメ動画)」

総合得点
80.6
感想・評価
1227
棚に入れた
6407
ランキング
436
★★★★★ 4.1 (1227)
物語
4.2
作画
4.2
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

精霊の守り人の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

トリプレット さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

女用心棒がかっこよすぎる

一人ひとりにストーリーもあるし、物語の舞台に伝わる昔話にはロマンがあるし、そして何より登場人物の切ない想いが胸に沁みる、見ては損がないアニメです。

女用心棒が少女のころ、父親が国の策略のために犠牲になって、女用心棒もその口封じのために殺されそうになるが、父の親友に命を救われ、その人に武術を教わる。

父の親友は少女であった女用心棒を守るため、追ってとして遣わされたかつての親友たちを7人も殺めてしまう。

女用心棒は大人になって、父の親友が殺めた7人の魂を救うために、7人の命を用心棒稼業で救うことを決断する。

そして7人目に現れたのが、その国の王様からも魔界の魔物からも命を狙われているその国の王子だった。

女用心棒は命がけで王子を守り、王子はその陰で成長していく。
やがて王子の命が狙われる理由が明かされて、物語の舞台は神話の世界の中に。。。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 265
サンキュー:

1

ネタバレ

燐火 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

5/24~5/25

投稿 : 2020/05/26
閲覧 : 296
サンキュー:

0

ネタバレ

Y.s さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最初はあまり期待していなかったが、、、

最近あまり見るものが無くなってしまっていた時に見つけた作品。私は近代の時代風景の作品が好きであり、視聴前まではすぐに切ってしまうだろうと思っていた。しかし私の予想は大きく外れた。ストーリーもしっかりしたものであり、バルサとチャグムとの絆というものが、後半になるにつれてとても強くなっていく展開はとても感動的であった。また、タンダとバルサとチャグムの生活ぶりにはほっこりした。私はこの作品はこれから見てみようか迷っている人にはぜひ見てもらいたい!

あと最後に一言




バルサ、早く結婚してやれ、、、

投稿 : 2020/03/18
閲覧 : 229
サンキュー:

1

ネタバレ

ドリア戦記 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作者について

2019/10/05追記

個人的に神山さんの作品ではこれが一番資質に合っていたのではと思っています。
SACでも本筋のSF展開の他、
随所に浪花節的な人情話や道徳観を入れていた神山さんですが
どうしても師匠である押井さんの影響が強すぎた。
押井さんは社会科学的、人間科学的な考察力に優れた人です。
一方、神山さんはどちらかというと浪花節的な人情話の方が
上手い人のように思えます。
師匠の影響に引きずられて個性を十分に発揮できていないのでは
という思いがありました。

まさにこのお話のような、人情話、個人の道理を描く作品の方が
真価を発揮できるのではと思いましたが
SACのように押井さんが作った緻密に考察された世界観の上に
モノを作る方が楽であり、本作品の後半で神山さんが体調を崩した
という噂を聞くと、
やはり文字の世界を映像化するために
文化人類学、比較文化論、社会人類学、民俗学を
一から学ぶのは想像以上に大変だったのだろうという気もします。
神山さんなら続編を作ることでSAC以上の代表作にできると思うのですが
「鹿の王」もI・G制作ですが神山さんではないようですね。
そこが残念です。チャレンジしてほしかった。
「親離れ」するチャンスだったと思います。
ちなみに神山さんも読んだであろうレヴィ・ストロースは
私のようなバカでも読める分かりやすい文章で書かれていた記憶があります。
レヴィ・ストロースが左右「どっち側の人」かという
ひな壇芸人みたいなポジション・トークには興味がないのが私ですが
そんな人間でも読める本を書いた人です。
////////////////////////////////////////////////////////



原作者の著作はほぼ読んでいます。
子供の頃、物語が好きだった人は上橋菜穂子さんの作品は好きだと思います。
乱読癖があったので、子供の頃に出版されていたら
間違いなく手を付けていたでしょうね。
上橋菜穂子さん原作の『鹿の王』もアニメ化が決定されたので
原作者について少々書き加えておきます。

アニメの『精霊の守り人』ファンには余り知られていませんが、
本職は文化人類学者で大学でも教えておられる研究者です。
アボリジニの研究でオーストラリアで
フィールドワークをされていたこともあるようです。
要するに、仕事柄、古今東西の様々な「物語」の型を
知り尽くしている人なわけです。
国が成り立つ時、権力が変わる時、どのように歴史が権力者によって改ざんされるか
人が成長し、老いて死に至る時にその節々で人は何を思い、何を求めるのか
民話、神話を元にした人類幾万年のデータベースを活用してストーリーが展開されます

緻密さ厳密さを重視する海外のファンタジー作家に比べ、
構成にそこまで緻密さはない人です。
イメージの豊富さと発想の柔軟さは群を抜きますがどちらかと言えば大雑把。
例えば、未アニメ化の原作最終章のキーマンとしてヒュウゴという人物が出てきます。
大国によって征服された小国の特権階級であった人物が
怒りと絶望に囚われながら征服した敵の国の宰相を目指すストーリーが外伝にあります。
大国に飲まれる小国の政治権力機構をつぶさに描写し、
翻弄される様は現代にも通じ示唆に富んでいます。
「フィンランド化」のような状況を内部から描かせたら上手いですね。
非常に良く出来た話で、これを本編に入れれば物語の深みは増したでしょう。
(※各国の興亡は高坂正堯氏の著作を一部参考にしていると思います)
でも上手く構成できていない。技巧的な問題ですね。
神山さんは上橋菜穂子さんのエンタメ作家としての
この欠点を何とかしようとして、破綻しかけた節があります。
この技巧的な問題を解決したのが別作『狐笛のかなた』です。
これはやや難があったエンタメとしての技巧的な構成が克服された面白い作品です。

しかし、文化人類学者でもありますから、物語の「型」はがっちりしっかりしているのです。
あまり構成破綻が目に入らない。しかも国や文化、人物造型も1つ1つ細部まで作られています。
元々の基礎が違うというか、そこら辺のアニメ原作者とは別格なわけです。


大雑把の原因の1つは、まあこの人の興味の焦点は「人」にあるからだと思います。
どの作品も、人が人に手を差し伸べ助けることで、
運命が変わり、人生が変わっていく姿を描いています。
困窮した人を放っておけない。
端的に言えば主人公クラスはみんなどこか「お人好し」なんです。
しっかり者の武人バルサも突き詰めれば結局はお人好しです。
友情で人生を犠牲にしたバルサの養い親ジグロも武人でありながら情と仁義を優先した男です。
学者ではありますが、元々は「知」より「情」な人の訳です。
この甘さ優しさが、原作最終章の父と子の命を削った相克の結果に出ています。

とは言え、人それぞれという原作者の考え方の反映でもありましょうが。
嫉妬に囚われる陰湿な人間を真に陰湿に描くことができない欠点もあります。
描写に全く迫力がないというか、まあ根が陽性の人なんでしょう。

しかし、ただ情に流れるのではなく、知とバランスを取りながら、
進む人間を描こうとしているわけです。
原作者はいわゆるバランス型の人です。中途半端とも言いますが。
中間の位置にいるからこそ、知に流れ易い資質の人間が自身の情を
巧みにコントロールできず破綻することを知っていますし
必要以上に人が情に操られやすいことを恐れるか、
情を軽視するかどちらかに偏ることを知っています。
また逆もあります。情に流れ易い資質の人間が必要以上に知を重視するか軽視するか
どちらかに偏ることも知っています。

それぞれの特徴を持つ人の「人の道理」を描くことに興味のある原作者です。
社会機構、政治よりは人、それも個々の違いを持った集団や人を描くことに興味がある原作者です。
アニメ『精霊の守り人』はそうした個々を描いた物語の序章を描いた作品です。

とはいえ、やはり基礎が違いますから政治社会の描写もなかなか面白いですよ。
物語が好きな人にはおすすめでしょう。

※原作の続きは「闇の守り人」「神の守り人」が面白かったかな
闇はバルサの過去がわかる作品
神は現代に通じる経済格差と暴力の問題を描いています。
そこで知に溺れる人物が、人民の為という大義を持ち出して
暴力による革命を志そうとした結果何が起こるか、
人を操ろうとする人間のおぞましさと格差の難しさを良く描いています。

投稿 : 2019/10/05
閲覧 : 382
サンキュー:

2

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バルサの微笑み。 チャグムの勇気。

1、初発
{netabare}
かつて大聖導師ナナイが、古代ヨゴ文字で印した建国の秘鍵ともいえる碑文が、地下深くに蔵されている。
皇子チャグムの父はおろか、聖祖トルガル帝でさえも足を踏み入れることが許されなかった聖域でもある。

もしも、ナナイとトルガルに、先住のヤクーの古習伝承を洞察し、わずかの敬虔さと、いささかの逡巡する姿勢があったのなら、碑文に残すべき真実を蔑(ないがし)ろにすることはなかっただろう。
また、難読と評するほどに時間を無為に過ごすこともなかったであろう。

ヤクーの古口伝が、碑文にも正史にも記されなかったのは、偏(ひとえ)に2人が、営々なる風土に順(まつろ)わず、あまつさえ侵略を正当化し、なおも神格化を図ろうとした大愚の極みであり、未だ乾きの相を解き得ぬは、まさに外来の人智(エゴ)の狭小なるところの当然の帰結でもある。

それは即ち、100年ごとに異相を表わすナユグとザクの軛の重なる実相に触れる機会を得ながらも、ひたすらに優勝劣敗の行動原理を過信する国家・政治の傲慢さと、あたかも妖の為せる態(わざ)と裁定する星読博士らの浅知偏見に他ならない。

全ての歪みの初発は、トルガルの為したる政(まつりごと)の方向性と、ナナイの星読みたる科学の志向性との、協調と融合の為さざるところ。
何ゆえに、歩みをともにしながら、新天地に国を興し、民を和合し、文化を醸すにおいて、国家経営の本流を温故知新に置かず、知見を合一せぬ愚昧を繰り返すのであろうか。

また、ヤクーも、先住民としての沽券を横に置き、不名誉を肯(がえ)んずる。
主権を剥奪され、隷属を甘受するを処世術ともいえば詮無いことだが、実をとるためには花を捨てねばならなかったのだろう。
とは言え、いにしえの先達らが拾遺見聞してきたニュンガ・ロ・イムの核心は、わずかにわらべ歌に謂れをとどめるものの、村おさの判断一つで音もなく雲散霧消していくのである。

事象の海に漂う不思議を感じながら、人間の心に宿った宝が好奇心である。
折々の死と生が、その感情を想起し、思考を深くし、学術を積み上げる。
無と有、闇と光、幽と顕の二つの世界を切り結び、やがて美しい文様を織り上げるのが好奇の生糸である。
その実、縦糸はあまりに繊細で、横糸はたやすく傷つく。

戸板の木目が、雨水に叩かれて浮き出てくるように、時代の流転によって文様は変容していく。
父の裁可が、母や兄との絆をチャグムから奪い取り、青弓川に転落させる。
あわやその一瞬をバルサの短槍が鋭く貫き、確かにつなぎとめるのである。
{/netabare}


2、宮
{netabare}
100余年を現代に置き換えれば、18世紀以前の文化風習である。
四世代も離れれば、いったいなんぴとほどの人が、かつての習俗を、そこに込められたコトバを、確信をもって他人に「信じよ」と伝えられうるものなのか。

日々の内憂、外患のままに心を委ねるだけなら、言霊に宿った命は、たやすく萎(しお)れ、終に枯れ落ちる。
万一にも地中の根まで死に絶えれば、再生は難く、再興は望めなくなるばかりである。

銅鐸を弱く強く叩くことはできようが、奏で方がわからなければ、メロディーや和音を懐かしく耳に捉えることはかなわない。
どれほどに麗しい響きがその音律に奏じられていても、いったん断たれてしまったなら、醸し出されていた余韻を再現することは望めない。

これを窺い知るのが、トロガイ師の博識への追究心と型破りな行動力である。
身近に一つ具体例を上げてみよう。伊勢神宮の式年遷宮はどうだろう。
彼の地がいかに至高の神域であっても、不可侵の領域ばかりではない。
20年ごとに人の手によってスクラップビルドするのは、温故知新の極みであり、技術の継承にも欠かせない作法である。

遷宮をソフトパワーと見れば、しきたりを見聞体感し、作法を掌握体得することは、等しく老若男女が、心の根を万古悠久の地に還(かえ)し、希望の芽を天長地久の海に孵(かえ)すのである。
伊勢をはじめ、すべての祭りは、朝な夕な、三千世界に長久の安らぎを託すことであり、見えぬ古き柱に触れる作法は、心中に新しき柱を定立することなのである。

遷宮にフェニックス(=鳳凰)の再誕を見ることができる。
その胎動に、時代性を帯びた新しいコトバが生まれ出てくる。
"どうしようもなく生きたいと思うのだ。" チャグムはバルサに伝える。
どんなに生命が未完成のように見えていても、その思いのみなもとは、誰とも、少しも変わるところはないはずである。

いつの時代になっても、感性が生み出す夢を勇気に置きかえ、心の杖、あるいは人生の灯として生きてゆく必要があるのだろう。
もしも、チャグムとタマゴに、生物の多様性と命の普遍性を見出せるなら、守り人に秘された役割の意味を、誰もが心中深く、あるいは肌感覚で、感じ取ることができるのではないだろうか。

かつて日本は、かの世界大戦で、忍耐と寛容性のならざるを徹底的に糺され、やがては奇跡の復興と言われるほどの経験を得ている。
旅する女用心棒バルサの人物の来歴はここから来ている。
彼女は、頑固一徹に短槍をふるうだけの武人ではない。
むしろ、道理と大義を基軸におきながら、忍耐と寛容性にも長じ、柔らかな発想もできる宮付き人の直系でもあるのだ。
{/netabare}


3、厄
{netabare}
本作は純然たるファンタジーではあるけれど、意外と身近に近似する風習があるものだ。ちびっと一例を上げてみよう。
やや年配の諸氏にはお馴染みだろうが、目に見えない世界を存外信じていることがある。
それは "厄" である。

厄もまた、なにかと忌み嫌われるコトバではある。
"今年は大厄だね" などと軽口を言われては、いささかなりとも気にかかるもので、我が事の不安のタネとなれば、なおのこと回避したくなる心情にも頷ける。
それゆえ近隣の神社仏閣でも、厄祓いのお取次ぎは至って普通に執り行われており、懐手にいくらか痛いくらいの真心を、玉串やお布施に込めることも吝(やぶさ)かではないものであろう。

厄とは、古来よりの風習であり、男は、25、42、61歳。女は、19、33、37、61歳。
前厄は下拵えを、後厄は後始末が必要なことを指す。
巷(ちまた)の解釈は様々ではあるが、核心は、人生の節目を厄と位置づけていることであり、社会の要請に応えうる心技体の準備と錬成が必要な潮目であることを言う。

これを裏返せば、個人においては人格の練磨への怠りを戒めており、世間においてはますます多様性を増す共生社会の仕組みへのスクラップビルド、不断のブラッシュアップの常なるを指している。
その意味では、厄とは人間自身の遷宮であり、温故知新への務めであり、それが破天荒ゆえに、神仏にもすがって乗り越えたい、少しでも楽に通り越したいと願う庶民の願いが負託されている古いしきたりなのである。

かくて厄自体に忌み嫌われる由来はどこにもないのである。
幸いなことに、私にもあと1回だけ厄が残っているので、それを脱皮するチャンスと捉えて、喜び勇んでカワイさあふれる新人類になろうかと思っている。
もちろん、玉串の積み立ても忘れない。
{/netabare}


4、共生
{netabare}
さて、かくてヨゴ皇国正史は、ヤクーの伝承に遠く及ばず、チャグムとバルサを翻弄する。
トロガイとタンダ、シュガとガカイも、彼らを支え、本義に向かって身を惜しまない。

いつの世も、異文化世界との出会いは感性に多大な刺激を与える。
その依り代は理性を柱として、先達の知性にヒントを見つけられる。
而して、如何に生きるかの判断は、常に今の心と手の中にあるのだ。

バルサが短槍に技を磨いてきたのは、8人の魂の贖いへの誓いのためであった。
チャグムがタマゴを守ってきたのは、両親と国民の欲する安寧のためであった。
2人の手は、宿命をつかんで離さない。
2人の足は、宿命から逃げずに離れない。


ナユグの謂れは、わずかにザクの地名に残される。
"青霧" はおさなごに隠されたタマゴの微かなる存在を示し、"扇の宮" は命脈の要となる奥義の隠された宮を暗示する。
侵攻する文明がどれほどに強大で、太古からの息吹を駆逐するとも、誰が名付けるとも知れず、しかしそれ以外のコトバは見つけられず、いつまでも残される。
まるで、子どもの名に親がどれほどの思いを込めたかのように残るのだ。


"精霊の守り人" を端的に言えば、タマゴを身に宿すチャグムであることは間違いない。
この設定は自然界にもある。
"托卵" である。
カッコウやホトトギスは、モズやオオヨシキリに "托卵" し、育てさせる。
いち早く孵化したカッコウのヒナは、残されたタマゴやヒナを一つ残らず巣の外に落としてしまう。
残酷に思われるかも知れないが、種の存続をかけた優れた知恵でもある。

カッコウにはカッコウの生き方と言い分があり、オオヨシキリにはオオヨシキリの立場と主張があるだろう。
もし彼らがしゃべれるのなら、「命の重みは等分のはずだ!」と言いながら、托卵することとされることに、やれ権利だ、損得だ、対立だなどとピーチクパーチクさぞかし煩(うるさ)いことだろう。
しかし、彼らはそれは言わず、言えず、自然の体で受け入れ、そして相変わらず共存している。

ここでおまけを。
{netabare}
ちびっと古いものだが「第6回自然環境保全基礎調査 鳥類繁殖分布調査報告書」(環境省)を参照したい。

見方は以下のとおり。
A=繁殖を確認。
B=繁殖の可能性がある。
C=生息を確認。繁殖は未確認。
上段=(1974~1978、実地調査)
下段=(1997~2002、アンケート調査)

●カッコウ
A=10、 B=412、 C=58
A=34、 B=541、 C=41・・・増えている?
●オオヨシキリ
A=131、 B=190、 C=24
A=87、  B=244、 C=22・・・減っている?

カッコウとオオヨシキリとの共生社会に、人間はどんな評価をすればいいのだろう。
ちなみに第7回の調査結果は、2020年の予定とのことである。
全国で調査なさっておられる方々に、頭が下がるものばかりである。
{/netabare}

ニュンガ・ロ・イム(水の守り手)とラルンガ(タマゴ食い)の関係も、弱肉強食、優勝劣敗、自然淘汰というのなら、生物界の摂理、ゴールデンルールともいえるわけで、人がたやすく触れられるものではない。
でも、サグの人間に托卵されるとなると、たとえ触れられぬ理だということが分かっていても、生態系にわずかにでも手心も加えたいのが人情だ。
悠久なる事象の法則の前に、人間の存在がいかにか細く頼りないものだとしても、真っ向から対峙し、千載一遇の可能性を信じて刻苦勉励するのが、人の性というものかも知れない。
{/netabare}


5、恩義
{netabare}
"守り人" には、さまざまな意味合いがあるけれど、まず私はバルサの "人としての矜持" に耳目する。
ジグロが全うした重責への贖い。
我が身に立てた殺さずの誓い。
盟約した妃への違えぬ黙約。

彼女の太い信念が、ときに温かいまなざし、ときに厳しい叱咤となってチャグムに注がれる。
それは、彼が皇子だからというわけではない。
"命の多様性に責任を持ち、命への価値観を継承する人" だからである。

それにしても、彼女のコトバからは、損得勘定とか、狭小偏向とかを含ませた意識やコトバは全く感じられない。
彼女の内実を形成したのはいったい何だろうかと不思議に思う。

かつて、彼女には2人の父がいた。
医師ゆえに、権力に抗えきれなかった実父。
武人ゆえに、権力の仕打ちに抗いきった養父。
2人に首尾一貫しているのは、交わされた約定の本質である。

一つは、名誉と権限をもって祖国に忠誠を誓う本義。
二つは、幼いバルサの命を託し託されることの信義。

本義は、努力して積み上げてきた社会的地位と、紛(まご)うはずのない自己アイデンティティから生じている。
しかし、バルサという一人の少女の命の重みを、信義の腕に抱き留めるのなら、本義など及ぶべくもないのだ。

かつて交わされた2人の友情の証が、バルサの命一点を選んだ覚悟に立脚していることに思いをいたせば、おのずとバルサの放つ一言一句、見定める視線、無私無欲なる一挙一動に、2人の父親の盤石さを窺い知ることができる。
バルサの矜持に心を寄せて、本作の神髄を十分に堪能していただきたいと感じている。



さて、まだ幼さの残るチャグム第二皇子は、突然に "精霊の守り人" に任命される。
それは、彼にとって、無限に落ちる不幸だったか、それとも昇天に値する僥倖だったのか。

当初は、帝たる父からは排斥と暗殺を、二の妃の母からは隠遁と聖寿を示唆される。

彼はついに、我が身の顛末をヤクーの少女の語りから知り、バルサにも刃を立てることで、守り人としての重責を背負うことを自覚する。
ひとりでは到底立ち向かえない宿命であっても、なお、苛烈な環境に身を投じ、奇縁に翻弄される運命を選ぶのだ。
常に挺身するバルサやタンダたちが見せる振る舞いから、彼は自らの天命に誠心の道を見出せたからであろう。

たった一つのタマゴの扱いが、水の恩恵を与奪し、国家百年の計を決定づける大事とするなら、チャグムの不安にも覚悟にも、痛いほどに深く共感できる。
人生を百年に設計せねばならない現代人にも、チャグムが心許なさげで幽谷深山を辿り、脆く壊れそうなタマゴを大事に抱き続けることに、いくらかの驚嘆と賛意を送り、大きな勇気を得ることができるのではないだろうか。


"どうしようもなく生きたいと思うのだ。" と語る彼。
これこそがタマゴのもつ本意でもある。
タマゴには、理屈やコトバ、あるいは、力は全くない。
ただ生きたい、生れ出たいという "想い=可能性" が備わっているだけだ。
それを、チャグムの口に語らせるのだ。

その "可能性" に寄り添う姿を体現するのが、バルサであり、タンダ、トロガイ師、シュガ、二の妃らの "大人の心根(こころね)" である。
バルサたちは、何ものにも怯むことなくチャグムを守る。
その本当の意味するところは、チャグムにも伝わったようだ。
彼は、やがて大道を全うすることの歩みを確かなものにしていくだろう。


チャグムにとっての "守り人" とは、新ヨゴ皇国にとどまらず、隣国カンバルや、サグ・ナユグを俯瞰するを能うに欠かせぬステータスであったと理解したい。
また、先々の国家運営の "可能性" において、ヤクーらの風土習俗の理解を深め、バルサら他国の人民の想いにも、確かな信義を及ばせるために必要なプロセスであったのだろうと感じる。

チャグムは求められて彼の場所へと留まり、バルサは彼女の場所を求めて流れゆくだろう。
それでも、サグは常にナユグと背中合わせであり、再びいつの日か正面から向き合うことになるのだ。


私たちの身近においても、子どもにとっての安心・安全な暮らしが、大人が守るにも難しい時代になっている現実が見えるようになってきた。
大人にとっても、不安定な自我を抱えて生きている姿が、子どもの眼にも露わになってきている現実にイヤでも気づかされる。

"あんたは、いったい何を、誰を、どんなふうに守るつもりなんだい?"
バルサが殺さずの誓いに微笑みながら、そんなまっすぐな問いかけをしてくるように私には思えてならない。
{/netabare}


長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/06/22
閲覧 : 312
サンキュー:

13

ネタバレ

りゅぅぞぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

NHKアニメは名作しかない・・・ そして、あえて言おう 綾瀬はるかがバルサはミスキャスティング(゚Д゚;) どちらかというと、天海祐希(・ω・)ノ

 ジャンル 守りたいものがある・・・


 あらかじめ言っておきます 久しぶりに長文を書きます

(それだけの名作に出会えたため)

 ストーリー

 女用心棒として、風来の旅をしていた 短槍使いのバルサ

ある日、橋を渡っているときに 皇太子:チャグムをのせた馬車が

急に馬が暴れ出し、橋から落ち 川に投げ出された チャグムを

助けるために、川に飛び込むバルサ

 どうにかチャグムを水中で助けたが・・・

水中で馬車がバルサたちにむかって・・・

その時に不思議なことが・・(これはアニメで見てください)

 チャグムを助けたお礼がしたいと宮中に呼ばれたバルサ

そこで、チャグムのおっかさんから 

 「チャグムは水の精を身の内に宿しており、それを凶兆とし

 命を狙われている(だいたいこんな感じのことを言われたはず)」

 バルサはその願いを引き受け、命がけでチャグムを守ることに




 物語

 簡潔に述べると 以下の流れに

・追手から追われ チャグムを守るために 追手と戦う日々

・町民として過ごす 穏やかな日々

・チャグムが人として 成長する過程

・チャグムの水の精霊について解決していく(;´・ω・)

 長文書きますって言いましたが

やっぱり、無理です 熱がありすぎて

誰もみないレビューになってしまう(;'∀')

(誰も見ないと思いますがwww)



 キャラ

 好きなキャラトップ3

1:タンダ

 最終的に、一番活躍したのはタンダではないでしょうか

バルサが毒でやられ、タンダの元にかけつけるチャグム

その過程で死にかけていた チャグムを救いましたし、

ラルンガ攻略においては彼がいないと もうオワコン




2:バルサ

 キャラ設定が良かった 過剰に若くするんじゃなくて

30という感じが良かった

 ただ、納得ができないのは実写化

綾瀬はるかじゃないだろう・・・

 誰かわかってくれこの思い


3:トウヤ

 俺だけでしょうか 

ちばてつやさんのあしたのジョーの感じを思い出したのは

この歯の出方は・・・Σ(・□・;)



 音楽

 OPのラルクといい
 
EDの易しい感じといい 最高です



 感想

 獣の奏者 エリン、 ログホライズンといい

NHKアニメは名作しかないのでは といっても過言ではない

社会人になって、年を取るにつれて

 アニメを長時間みるのはしんどくなる、途中で断念するようになったが

このアニメはならなかった 見ていて楽しかった

かつて、ずっとアニメを見ていたときの気持ちを思い出させてくれた

ありがたい作品

投稿 : 2019/05/09
閲覧 : 270
サンキュー:

7

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

旅をすることで、少年は大きくなる

私、今まで中小企業2社で
働いてきたことがあるんですが、
2社とも
社長が自分の子どもに会社を経営させようと試みて、
大変なことになり、将来性を感じられずにやめたんです。


んもう、
本当に2世って酷いんですよ。

勝手に会社のお金を使っちゃうし、
平気で連絡なしで遅刻もするし、欠勤もする。
それを指摘するとブチ切れて
時にはものをなげて攻撃してくるし、
首にしようと執拗ないじめや、
いわれのない罪を着せてやめさせようとする。

自分をちやほやしてくれる人だけ
そばに置いて、
自分は間違ってない、間違っているのはあいつだ
って思って、直そうともしない。

そして人がどんどんいなくなる。
そして経営不振になっていく・・・。


私はそれが嫌で辞めたのですが・・・


正直、王政を強いている国って、
どんなに愚王だったとしても
国民は会社みたいに辞めることはできない。
だから、愚王の国民はかわいそうだと思う。


チャグムの父親は、
正直なところ、あまりいい皇帝だとは思えない。


精霊の卵を植え付けられたのが
チャグムだったからこそ
「皇族だからこそ、守ってはいけない」
という詭弁が立ったのかもしれないが、

もしも自国の民が
精霊の卵を植え付けられていたらどうするのだろう?
きっと、迷いなく殺すんだろうなと思った。
そこには、詭弁すら存在しないんだろう。

自分の子どもすら守れない人が
国民を守れるとは到底思えない。


そういう人だからこそ、
皇太子が亡くなった時、
「実は卵は~」
という真実を知り、てのひらを平気で返すことが出来る。


チャグムが生きていてラッキー
くらいにしか思っていないし、
チャグムを自分の子どもというよりは
継承権を持ったコマにしか見ていない。


そして、彼の周囲にいる人達は、
皇帝の二転三転する政策に対して、
さも当然のように上から目線で行動する。



今までチャグムの命を狙っていたくせに、
突然手のひらを反して、
「お迎えに上がりました!!チャグム殿下!!」
と言って、
今までチャグムを命がけで守ってきた
バルサに対して、刃を向けることが、理解できない。


今まで命を狙ってきたのはお前らだろう!!
お前らから守ってたんだよ!!
いきなり掌返してんじゃねーよ!!
ってどうしても突っ込みを入れてしまう。


本当に、愚王としか思えないし、
愚王の周囲の人も、その程度の人なんだと思った。

政治とはそういうものかもしれないが、
彼らの身代わりの速さに、恐ろしさを感じた。



だけどチャグムは幸か不幸か
自分の父親に命を狙われ、
決して裏切らない人たちが自分の周りを固め、
市井に降り立ち、民の暮らしを体験した。

それはおそらく
彼にとってはつらい経験かも知れないけれども、
彼はきっと、
多くの民のために一人の民を犠牲にしない
賢王になるんじゃないかなと思わせた。


最終話で、チャグムは城に戻るのだけど、
その時にどうしても第一話の
母親に抱きついて、
頼りない皇子のことを思い出してしまう。

それから考えると、
チャグムは一回りも二回りも成長したんだな~と感じた。


でも、チャグムはこれから
あの魑魅魍魎のなかで、
一人、戦っていかなければならない。


そんな中、最後の
「一緒に逃げるかい?」
のバルサのセリフがすごく印象的。

きっとあの時に
チャグムがうなずいていたら、
バルサは国が相手だろうが関係なく
一緒に逃げてくれるだろうことは想像できる。
でもバルサはきっと、
チャグムがうなずかないことを知っていて
あえて訪ねているようにも感じる。


そこに二人の、強いきずなを感じた。


この物語は
チャグムの成長物語と同時に、
バルサとチャグムの絆の物語であり、
バルサが自分の人生の節目を迎える物語でもある。


原作はこの続きもあるのかな~
この後どうなるのか、ちょっと気になります。

投稿 : 2019/01/07
閲覧 : 377
サンキュー:

15

ネタバレ

まるこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なぜか何回も見てしまう

他にもよい作品はいっぱいあると思うのに、なぜかこのアニメが好き
上橋菜穂子さんの世界観をベースに緻密に作り上げられたアジアンな世界観が素晴らしい。

ストーリーの起伏とか、登場人物の成長とか、オーソドックスすぎる作りで意外性には欠けると言われるけど、逆にだからこそ何回見ても飽きないということなのかもしれない。

川井憲次さんの音楽も世界観の奥行きを広げる絶妙な役割
声優陣も最高のキャスティングじゃないかな。

戦闘シーンは非常にこだわって描かれいます。
体術を駆使した槍さばき、非常にリアルな金属どうしの打撃音、
バルサと狩人4人の死闘のシーンは必見。

投稿 : 2018/04/29
閲覧 : 203
サンキュー:

3

ネタバレ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

よく作られたアニメだと思います

設定が細かくチャグムの成長や、表情や演出での心理描写の伝え方が良かったです。プロダクションI.Gなだけあってバトルシーンも細かく描かれていて、考察動画が出る程の出来栄えです。
そして、僕が一番気に入ってるのがサブタイトルの入り方です。特に2話と24話近辺のサブタイトルの入り方は鳥肌が立ちます。

声優はチャグムの声は子役担当なので少し違和感があるかもしれませんが我慢すれば慣れます。バルサは当時声優業はあまりやってなくて舞台上がりだったのに滅茶苦茶うまかったですね(と言うか舞台やってる人が大体うまい)。通常バルサで少しおばさん風に演出したかと思いきや、回想シーンの若かりしバルサはどこかあざとさや初々しさを感じるような演出が良かったです(でもサヴァイヴのメノリの声はあまり好きじゃない・・・)。

音楽はOPは誰もが知ってるラルク、EDは彩雲国物語のEDを歌っていたタイナカサチです。EDは最高の片想いより好きかもしれません。BGMも良かったのですが、あまり覚えてません(笑)でも2話のサブタイトルのBGMが最高だったのだけは覚えています。


ここまでは良い事を書いたので悪い事を書きます。


これを見ていて一番思ったことは、再序盤のバトルシーン以降バトルシーンが案外少なくて退屈だったことです。更に、ストーリーを早送りすると(よく練られた作品の為)全く話についていけなくなるので常に耳を傾けなければなりません。今のアニメは割と携帯いじりながらでも何となくフィーリングや、大事な場面はちゃんとキャラが主張してくれるので分かるのですが、この作品はながら視聴すると痛い目を見ます。
あとは、台詞があまり好きではなかったです。台詞はまだ十二国士のが好きでした。

でも、様々な絆が描かれたりするのでとても面白い作品デス。よかったら見てください。

投稿 : 2017/02/13
閲覧 : 267
サンキュー:

2

ネタバレ

mxx さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良いアニメです!

小説からなだけあって、ストーリーがしっかりしてます!
小説読んでませんが。
アニメの映像も綺麗です(*゚v゚*)バルサ、美人でとっても強くて優しくてステキな女性でした⁽☆こんな人になりたい!w
チャグムもたくましく育って、26話という少ない話数でも成長が見れるアニメでした!
ちょうど見始めた頃にドラマ第二シーズンが始まることを知ったのでドラマも見ようと思います\(°ω° )/
ハッピーエンドで終わって良かった〜♡

投稿 : 2017/01/21
閲覧 : 274
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ドラマより良かった!

ドラマを先に見てて、アニメはどんなかな〜と思って見てみたけど、大筋はおんなじでも、細かい所が違うんやね〜。ドラマやと、帝頭おかしいんちゃうかって感じやったけど、アニメやと息子想いの常識人っぽくて安心やった。あと、1番びっくりしたのがナージ。たまご取りに飛んできた時にお前か!!ってなった(笑)ドラマと全然違うかったから分からんかった(^◇^;)冒頭でバルサと同い年や!ってなって、タンダの中年発言や、近所の子たちのおばさん呼びに少しショックを受けた(笑)わかってます、わかってるんです、自分がおばさんだってことは( ;∀;)しかし、バルサ美人やったな〜!自分とは違いすぎる30歳に、頑張ろうと思う、今日この頃でした。

投稿 : 2016/12/19
閲覧 : 217
ネタバレ

craftbeer さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少年の運命

この作品は最初の1話で観るのを止めてしまったのですが、DVD化されてから観て、そのストーリー展開の良さを知り、タイムリーに観なかったことを後悔しました。

追ってからただ逃げるという内容ではなく、運命に抗う勇気をチャグムやバルサやタンダ、シュラなどを通じて感じられる内容です。使われる単語によって少し解りにくく思うところがあっても、後半には理解できるようになっています。

綾瀬はるかさん主演でドラマ化されるなど、改めて作品の良さを証明しており、これからもファンを増やす作品になると思います。

最初観たときは、制作がProduction I.Gで監督が神山さんなので、バルサがたまに素子に見えてしまいました。

投稿 : 2016/09/08
閲覧 : 238
サンキュー:

5

ネタバレ

まな さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後がちょっと

中学生の時原作の小説を読んで大好きになった作品。
あまり期待しないでみたら、世界観を忠実に再現してるしリアルな命の駆け引きの闘いに魅せられた。
キャラも想像通りでバルサもイケメンすぎて嬉しかった(笑)
原作の内容を忘れちゃってたから初見のように観れたのもあってハラハラしながらみれました。

ただ、途中までシュガ様勘良すぎで頭良かったのにチャグムと出くわしたあたりからいきなりバルサを引き立たせる為か頭悪くなるし、
宴の時も、普通1番最後が肝心だから歴史書?重要なとこから読み解くはずなのに時間なくて最後読めなかったとかワロタ
んなわけないでしょペースみて大事なとこから読んでよ(笑)
それで宴の場所間違えて兵の大群行かせた意味なくなるとか大失態すぎるわ。

宴の闘いの時も、「先人たちは三日三晩闘ってんだ!俺たちにもできる!」
↑いやいやそれ夜あけてんじゃんwww
朝日きたら卵食い消えてたんだけど先人たちはそうならなかったの???www
ってつっこんでました。
卵食い最後いすぎておかしかったしね。
1人1匹ペースでただの刀で闘ってたけど最初からそうして、、、結局弱点の炎関係なくなってしかも刀でも1人で倒せてんじゃんwww

卵をこっちの世界で孵す意味もよくわからない。

んで、ニュンガロチャガは守ってもらえると思ったから皇太子のチャグムに卵宿したんだよね?そこまで考えて卵を孵らせる人選んだのになぜもう一つの方クマとか適当に選んだwwww

まだまだつっこみたいとこ大量です。
チャグムとシュガが再開するとこあたりから全体的に話つっかかってる感じがしました。もっかい見直せば多分まだまだ変なとこ出てくるでしょう、、、

でもそこの前までは90点ぐらいです。
大好きな作品になるかと思ったのに残念でした。

投稿 : 2016/05/05
閲覧 : 210
サンキュー:

1

ネタバレ

たまちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

たまごおおおおおおおおおおおおお

キャラデザがめっちゃ好き
チャグム可愛いしバルサ姉さんかっこいいタンダもいい
体に何か憑りつかれる→いきなり母親にバルサと逃げるよう言われる→追われる身になって命狙われる
環境変わって貧民生活だしよく文句も言わず良い子
頭もいいし感謝も忘れないし
自分のせいでって一回一人で生きてこうとして泣いたり可愛い
チャグム王子のお腹に精霊の卵?があって
災いだと思って宮の皆は殺そうとする
母はバルサにチャグムを任せた
チャグムは体を見えない巨大なハサミのようなもので引き裂かれて死ぬみたい・・・
卵食いラルンガ?に
ニュンガロチャガ(卵を宿された人間?)
はラルンガに引き裂かれることではじめてサグに卵を落とせる
ニュンガロイムはサグの海で生まれて川をさかのぼってなゆぐの深い水の底に住みつく精霊
こっちに卵を産み落とす必要があった?
結構難しいお話
チャグム可哀想すぎる
兄は死んじゃったしね

死ぬこととか卵食いの事とか色々黙って教えなかった事を気にしてたチャグムは宮へ帰ろうとした
確実な事が分からなかったのとチャグムを苦しめたくなかったからバルサは黙ってたらしい
卵だけが大事なんだってチャグムは勘違いして
自分の母親じゃないからチャグムの苦しみは分からないって泣いちゃう
バルサもちょっと厳しいというか怖い
おんぶの事とかもちょっと厳しすぎって思った
話してくれないのって不安だったと思う
チャグムは宮へ帰るっていうのが初めての我が儘だよね?
ほとんど逃げての暮らしって過酷

今までは命狙って追ってきたのに
急に迎えに来たとか言われたり
バルサもおかしいとか思うのは当たり前だしね
一生面倒見るつもりだったし
チャグムの事凄い心配なんだなー

「さぁ、そいつで私を突いてみろ!」
「バルサがいくら強くても巨大な爪の怪物には敵わない
俺は、宮に帰ってシュガと母君に守ってもらうんだあああ」
ビンタ強すぎwwww
「親に刃物向けるとはどういう了見だ!?」えぇーっwww
そこまで帰りたいってんならそいつで私を倒していきなって言ってたよね
「チャグム、皆がお前を守ろうと頑張ってるのに自分一人逃げ出してどうするんだい?私がお前を必ず守る。そしてお前は精霊の守り人なんだ
だから怖くても最後まで卵を守って戦うんだよ
私の命に代えてもお前を死なせやしない だから私を信じておくれ」
チャグムを死なせない方法なかったじゃんww
人には触れられないらしいし・・・

トーヤもサヤもいい子だし頼りになる仲間
追っ手が来て命がけで家燃やして知らせようとしたし
度胸が凄い

ユンがめっちゃタイプ
めっちゃ高速で暗記してたの凄い

シュガ様貧弱すぎてワロタ
チャグム、サグムを凄い大切に想って行動してたっぽい
サグム皇太子亡くなってはチャグム王子が居なければ宮?は機能しなくなるとか言ってー
「大人しく頼んでいるうちに王子を差し出せ さもなくばこの村が地図から消える事になるぞ」ww
この人たち強引すぎー

今までよく逃げれたなって思う
自分がこんな状況になったらすぐ死んでるわ
逃げるのが苦痛で自分から向かっていくかなww
バルサは悪い人じゃないのにあんな敵意剥きだしで嫌だ
殺しもしてないし前は殺した事があったみたいだけど

カルナ・ヨンサ バルサの父で医者
カンバル王の主治医だった父は王位を狙う王の弟ログサムに王を毒殺するよう命じられていた
断れば娘を殺すと脅かされて
父は仕方なく承諾したけど、毒殺に成功してもその秘密を知る自分と娘の命はない事を理解していて
ログサムの策略にはまり孤立無援だった父が宮中にただ一人心を許せる友が居た
それがジグロだった
ジグロは王の槍と呼ばれ王に仕える九人の武人の一人だ
王の槍というのはカンバルにある九つの種族領の筆頭によって組織される精鋭の単槍使い
ジグロは最年少で王の槍に選ばれたカンバル最強と謳われる英雄だった
父は恐ろしい策略に友人を巻き込んでしまう事を悔みながらも
ジグロに意を決してログサムの計画を打ち明けた
私は近いうちに王に最後の毒を盛る事になっている
それで王が死んだあと自分は罰を受けなくてはならない
しかし娘にはなんの罪もない こんなことを頼めるのはお前しか居ないんだ
無理な頼みとはわかっている だが女房が死んでからはバルサが俺のすべてなんだ
頼む、娘を連れて逃げてくれ
ヒェー!
ジグロは父の頼みを断った 
いくら親友の頼みとはいえ地位や名誉を失うばかりでなく身の破滅を意味するから
その日の夕方宮の兵士が家にやってきた
恐らく父の考えは既にログサムに気付かれていたんだろう
「お前の父親に頼まれた 今すぐ俺と一緒に来い」
ジグロかっこいい!
一度父の頼みを断っていたものの放っておけなかったんだろうなー
バルサもチャグムと近い様な環境に居て逃げ続けていたんだー
バルサは詳しい事も何も聞かされていなかった
ジグロがピリピリしてたのは分かってたみたい
自分の置かれた立場が想像以上に過酷なものだったって事を感じとっていた
この男についていくしか生きる道はないんだって
鍛冶屋のおじいさんともその時会ってたみたい 頑固だって
戦いが凄い!
ログサムが放った二番目の男は王の槍の中でも特にジグロと親しい友人だった
だから殺してからジグロは泣いてた
「お前にも守るべきものが出来たか」
ログサム下種
バルサはジグロに武術を教えてもらえなかった
だから盗み見してなんとか短槍の使い方を学ぼうとしたみたい
ジグロは血まみれの人生を歩ませたくなかったから教えなかったみたい
だけどバルサのパフォーマンスを見て?怒ってはいたけど
武術の才能があると思ったのか教えてくれるようになったみたい
これから生きていく道はこれしかないって
残りの王の槍が一団となってバルサたちを探しているって耳にしていて
もし自分が死んだとしてもバルサが一人で生きていけるように
金が尽きるまでヨゴ?の山の中で暮らすようにしてた タンダやトロガイ師とその時に出会ったみたい
10年?経ってバルサがもう一人で生きていけるって別れを告げた
「ジグロにはもう充分に助けてもらった 
だから私の事は忘れてこれからは自分の幸せの事だけ考えて生きて」
「お前は俺にどえらい借金でもしてる気持ちなんだろうが 過去をそんなふうに考えるな
空しいだけだ それになバルサ、俺は案外この暮らしが気に入ってるんだ」
バルサもジグロの歳とっててなんか凄い悲しさ
ジグロはよくバルサを今まで救って育てて来たなーって
それがいきなり別れを告げられるってどんな気持ちなんだろう

それから5年でジグロが病にかかって死んだみたい
「俺にも武術を教えてよ 卵と自分の身を守る為に少しでもできる事をやっておきたいんだ
体を鍛えておけばラルンガが襲ってきても逃げられるかもしれないし
たとえ俺が死んだとしても卵だけは無事に還す事はできるかもしれない 俺は精霊の守り人だから」
チャグムしっかりしてて凄い
チャグムを抱きしめるバルサが何かいい
「そうだね でもお前を死なせやしない 私が必ず守る」
タンダ凄い優男感がいいわーいつも見守ってる感
挿入歌めっちゃいいわー
カオカオ ホイホイ♪ カオカオ ホイホイ♪
チャグム鍛えてるシーン結構うるうるする
バルサとタンダの長年の夫婦みたいな落ち着いた雰囲気が癒されるー
「バルサ、この修羅場を生き延びたら ずっと3人でこの冬みたいに暮らさないか」

全ては分からなかったけどシュガ様たちは王子を卵食いから守る術が見つかったみたい!やったー!
チャグムがバルサとタンダの手を握ったのに泣いた

ラルンガの弱点は火!
ガカイ様は青い池が宴の地ではないって気付いた!
精霊の守り人は卵食いに引き裂かれる定めだと記されていた
幸い火によってラルンガを退けられる
200年前のこの日シグルという名のヤクーの子供を我らの世祖は火を用いる事で一度は助けた
でも精霊の卵は子供の体ではなくナユグとサグの狭間にあり
ニュンガロチャガ自身に卵を産み落とす手段はなかった
ナナイ大聖導師はその時の出来事をつぶさに観察していたようで
同行していたヤクーの呪術師となんとか卵を取り出そうとしていた
もう少しで上手くいくという刹那に再びナユグから舞い戻ったラルンガに子供が引き裂かれてしまう
子供を引き裂き飲み込んだラルンガの口からしばらくして青く光る玉が吐き出されるのが確認された
その後ナージルなる者がそれを運び去った
ナージルとはナージの事らしい
ヤクーの田植え歌に出てくるあれ

中に宿した卵に誘導されて?チャグムはどっか行っちゃう

シグ・サルア?の花にだけは干渉してたのに気付いたタンダの功績
触れられず見えなかったのに花に触れたり蜜?を飲むとラルンガに対抗できるみたい

サグの夜が明けラルンガから逃れチャグムから卵を取り出した
ナージ 来い来い♪

「バルサああああああ!俺、俺やっぱり皇太子になんかなりたくないよ
ずっとバルサと旅していたいよ!バルサと離れたくない」
「チャグム、私と逃げるかい?」「え?ひと暴れしてやろうかい」
「暴れなくていいよ 暴れるのは別の子の為にとっておいて」
「あっそれってタンダとバルサの子だったりしてね」

「バルサ、俺の事チャグムって呼んで」
「さよなら、チャグムって言って」
涙出てきた・・・
「ああ。さようなら、チャグム!」
「ありがとうバルサ、タンダ、トロガイ師 さよなら」
サヤの「二度と会えないと決まったわけじゃないんだから」って言葉で安心した

投稿 : 2015/09/26
閲覧 : 392
サンキュー:

4

ネタバレ

uLQex61683 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

チャグム可愛い。ホント可愛い。

皇族らしいとまどいとかは感じるけど、よくある傲慢さとかはなくてかなり好印象。
言葉遣いが平民達と違うっていうのはなるほどーって思った。
自分で想像すると意外とそういうの気付かなかったりするから。

少しネタバレになるけど、

チャグムから卵を取り出して鳥に受け渡すまでのやり取りが、もろ出産したお母さんみたいで面白かった。
そこは微笑ましく見守る所なんだろうけど、不覚にも笑ってしまった。

全体としては、小説のあの雰囲気がちゃんと表現されててすごいしっくり来た。
闇の守り人とか、夢の守り人とか続編があったら見る。
絶対見る。

投稿 : 2015/08/09
閲覧 : 295
サンキュー:

5

ネタバレ

たーきー999 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白い

攻殻機動隊が好きな人には是非見て欲しい。

投稿 : 2015/06/25
閲覧 : 203
サンキュー:

2

ネタバレ

こうもり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良かった

19話が素晴らしい本当に良い。

{netabare} 親に刃物向けるたぁどうゆう了見だ!!ここのやり取りは本当に良かった{/netabare}

とても人間味のある良アニメだと思います

投稿 : 2015/03/03
閲覧 : 340
サンキュー:

5

ネタバレ

へこきむし さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

母は強し

 世界観はもののけ姫みたいで、あの作品が好きな人は1話目から気に入ると思います。ざっくり説明すれば、主人公である女用心棒「バルサ」が一国の王子「チャグム」を刺客から守り旅をする話です。物語を見ていけばわかりますが、「チャグム」は過酷な運命を背負わされます。ですが、どんな運命が待っていようと必ず助けると諦めない「バルサ」から親が子を思う気持ちを感じさせられます。特に19話で強く胸を打たれました。大好きなシーンです。
 バトルものではありませんが、戦闘シーンはスピード感あふれ、バルサの雄たけびに迫力があり震えます。ぶっちゃけ、その辺の剣や魔法などが出るアニメよりこっちの方がよっぽどおもしろくてかっこいいです。
 OPはHYDEさんでEDはFate/stay nightの主題歌を歌っていたタイナカサチさんです。タイナカサチさんの歌「愛しい人」聞くたびに涙が出そうになります。
 強い女主人公や親子愛が好きな人はぜひ見てください。

投稿 : 2015/02/16
閲覧 : 200
サンキュー:

5

ネタバレ

mvus さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アクションシーンが

めっちゃカッコイイです。

あと、タンダが甲斐甲斐しすぎる…
男泣きのシーンでもらい泣きしました…

投稿 : 2014/08/26
閲覧 : 205
サンキュー:

2

ネタバレ

たんぽぽの花 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

リアルでない、もっとファンタジーが欲しかった。

作品の世界では月が2個ある(1個は半透明な感じだが)
時は、何気に中国の昔みたいな感じのするアニメです。魔法みたいな物はあるが、殺し合いは剣や槍などで戦闘する。
話は、100年に1度生まれ変わる水の王の卵を身に宿した王国の第2皇子チャグムと、それを守って欲しいと頼まれた女短槍使い、バルサの話である
バルサはある事情から、8人の魂を救う事を生業とし用心棒をしていた。
そして8人目がチャグムだった。帝は息子に取りついたのは水の魔物を思い
建国で皇帝はそれを退治して国が作られたとされており、自身が息子を切る
覚悟でいたが、第2王妃・チャグムの母親はなんとかチャグムを生かす事を
願い、バルサに想いを託した。

作品的にファンタジーなのに、戦闘は地味に思える。技術面は別だが、なにか物足りなく感じる気がしました。ストリーはとても良い話です。
最終話近くになると、各々に色々な感情の変化などが出てきて実に人間味があるアニメに思える。NHKであまり派手な物が駄目なのか、もう少し
戦闘や魔物に工夫があれば良かった気がします。

話自体は完結しているので、2期は無いでしょう(笑)
見て納得のいく人と、いかない人、半々かなと思う作品です。

投稿 : 2014/06/16
閲覧 : 251
サンキュー:

4

ネタバレ

世を忍ぶ仮のボブ(仮 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

堂々たる名作

ストレートに大人が楽しめるファンタジー作品。
壮大な世界が広がっているのに、リアルに生きる人間から離れない視点で描かれていて、感情移入に難がないと思います。
また、アニメ・小説共に楽しめる稀有な作品でもあると思います。
普通はどうしても、アニメか小説、どちらかの方がより良い、という感想になってしまうのですが。
個人的に残念だったのは、OP曲が自分の中ではしっくりこなかったことです・・・

作品の続きが気になる方は、ぜひ小説版を読んでみてほしいです
小説はあまり読みなれていない・・・という方は、同じ上橋菜穂子さんの書いた「狐笛のかなた」という作品あたりから読むと、少しだけ読むという作業が楽になるかもです

投稿 : 2014/06/06
閲覧 : 256
サンキュー:

10

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルがド直球

原作未読です。

こういう昔の中国系モチーフの話好きだなぁ...
バルサかっこいい!チャグム可愛い!
無理なのは分かるんだけど2人ずっと一緒にいてほしかったよ...


存在は知ってたけどなんの萌えもなさそうで全く興味がなくてスルーしてたけど、なんとなく気分が向いたので観たところ...止まらなく...
面白いよ~面白い!
個人的には萌えるところも色々あったし話は面白いし戦闘シーンは迫力あるし観てよかったです。
このアニメは嫌な人というか馬鹿な人というか悪い人というか...がほぼいないなぁ。ちょっと意外なほどどろどろしてなくて良い人ばっかりだった気がする。


タイナカサチさんのED最高
タイナカさん繋がりで彩雲国をまた見直したくなってしまった...そうすると十二国記とかも観たくなるね...キングダム...獣の奏者エリン...NHKアニメループだよ...

投稿 : 2014/05/20
閲覧 : 407
サンキュー:

4

ネタバレ

蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

自分のイメージとはだいぶ違うアニメ化で、素直に見るのに時間がかかったのが悔やまれる。
本放送のときは一回インターバル置いたし。
しかしやはりいいアニメーションでした。

辛口めで感想いきます。

キャラクタを見た瞬間の感想は
「ノースリ中華服?!仮にも旅装だぞ!つーかワキの処理をするバルサが想像できない!!」
というもの。
リアリティにこだわりがあるのは画面の隅々から伝わってくるのだけれど、この時点で小説のリアリティの方向性とは違うんだなあ、としみじみ感じた。

アニメのバルサはムダ毛も月の障りも無縁な人物に見える。
多分本当にその設定がないのだろう。
上橋氏の物語は女性作家らしい生っぽい手触りが魅力だと思っている。
(心理面でもね)
そこがアニメで表現されるのを期待していただけにショックだった。
アニメではそういう湿り気のある作品というのは皆無に等しい。
おそらく女性監督というのがほとんど存在しないからではないだろうか。
この作品もむさ苦しくなるのは致し方ないと諦めた。

全体的に男性的な語り口に再構成されている。
台詞回しは相変わらず説明臭くて理屈っぽい。
かっちり話を固めようとするのは前作の刑事ドラマの作法が抜けていないのでは?

人物が物語の中で動いているというより、物語の筋に沿ってロールプレイしているように感じる回もある。
特に13話はバルサの葛藤、内面を描き出そうとするあまり上滑りしていた。
もっとナチュラルに!頭で考えないで!

それと、主人公の有能さを際立たせるために敵側を低能に描写するのはあまり良い方法とは思えない。
子供番組だからと勧善懲悪風に仕立てたのかもしれないが、帝側の描写がプアーで白けるところがあった。

逆に刀鍛冶の話はアニメ版の味が出た良い回だったと思う。
刀鍛冶の話について「理屈っぽいなあ」と思ったのは確かだが、これがアニメ「精霊の守り人」なのだ、と妙に納得した回でもある。
取材をした成果も存分に出ていたと思う。

また一番良いと思ったのはバルサがチャグムを平手打ちする回。
「親に刃物むけるとはどういう了見だ!」というのはジーンと来た。
ここは麻吹さんの演技も秀逸!
実の親でもこういうことを言ってくれることは滅多にない。
子供の視聴者はひっぱたかれるチャグムの気持ちになって欲しいし、大人の視聴者はこの台詞をいうバルサの気持ちになって欲しい。

それまで理屈っぽく話の筋をこねてた割に、ここで一気に「理屈が何だ。私はあんたの親なんだよ」と言わんばかりのバルサが素晴らしい。
母親というよりもはやオヤジ。
体育会系のノリというか、とにかく勢いで畳み込んだ。
そういう意味でやはり男性的な視点で構築されていたように感じる。

一番気になったのはタンダの扱い。
爽やか好青年(声が辻谷さんとかありえない)なタンダなんてタンダじゃない!というのは、まあ割り切って。
ビジュアルはトグサのほうが絶対近い、というのも割り切って。
衣装がアイヌまんまじゃん、というのも割り切って。

性格設定が女々しすぎ。
バルサが親父化した分だけタンダは乙女化したようだ。
攻殻SACのバトーの未練たらたら具合にそっくりで、見ていて非常にイライラ。
そんな物欲しげな顔するくらいなら押し倒せよ、と何度画面に突っ込んだことか。
あれがいいんだ、という意見もあるだろうが、自分はどうも駄目だった。
原作のタンダは読者の目をかいくぐる甲斐性があったようだが、アニメのタンダは妖精になるまであと一年な気がする。
(本当にIG脚本チームが心配だ)

脚本についてはカチカチに硬くて説明臭くて鼻についたけど、アクロバティックな展開も見れたし、一つ一つの描写をとにかく丁寧に描いて物語を積んでいこうという努力が見られた。
もう一皮剥けてくれると本当に良いんだけど、惜しい。

絵については最高水準の作画。
日常描写もアクションも抜かりなく素晴らしかった。
短槍が中国武術風の描写なのもアニメの華やかさを求めたら妥当なところだと思う。(資料もその方が多いだろうし)

正直絵についてはあまり言う事がないなあ。
あ、背景モブのCG人物の歩きが変だった。
つま先は膝より前に出るように修正した方が良いと思う。
(もしかしてそういうナンバ歩きの設定?)
強いて言うなら、殺陣は本編のどのシーンよりもトレーラーの西尾さんの殺陣が一番好きです。

なんだかんだで物語にのめり込んでみていたので気になるのはお話のみ、という感じ。
一話一話でもしっかり感想が書けるくらい濃い脚本だった。
あの回のあの人とか、あのエピソードとか言いたい事がたんまりある!
書き出すと止まらないので、全体としてはこの辺で。

やはり他のアニメとは違うフィールドで勝負していた感がある。
海外での評価が高いのも嬉しいところ。
文句なく良作ではなく、文句ありありの大良作といった作品だった。

投稿 : 2014/04/13
閲覧 : 240
サンキュー:

3

ネタバレ

のぶちか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なぜ巨乳・・・・

国を追われることとなった皇子と、それを守る女用心棒の成長物語。

作画のレベルが高く、田園風景は見ているだけでも癒される。
特に、精霊の世界の描写は、幻想的な空間がよく再現されていて、
このシーンをもっと見せて欲しかったと感じるほどだった。

また、女の武人を主人公に設定したというのは、新鮮で面白かったと思う。
そのバルサだが、武術に秀でているというのを通り越して、もはや超人的。
また、母親役としても類まれな才能を見せる。
さらに巨乳・・・・。なぜだ?
巨乳といえばパープリン女性という自分勝手な方程式(古いか)を崩されたのは、
風の谷のナウシカ(原作のほうね)のナウシカ以来。
ここは最後まで(自分だけかもしれないが)違和感があった。

他の登場人物も、12歳にしてリーダーとしての資質を備えた皇子や、
辣腕の呪術師など、ある意味完璧な人物を
中心にして物語が展開されていくため、
登場人物の心の描写が単調に見え、感情移入しずらかった。
ストーリーとしてよく考えられていると思うが、
安心してみていられる反面退屈することも。
物語の中盤で、皇子の賢さやバルサの強さなどを象徴するエピソードが挿入されるが、
物語の伏線となるわけでもないため、もそっと尺を縮めてくれたほうが、
自分としては視聴しやすかったと思う。

また、アンチ拝金主義を感じさせるエピソードが作品の随所にあるが、
印象に残ったのは、第1話のバルサの
「金があると、どこにいても同じ暮らしになってしまう。」という趣旨の
せりふ。これは名言だと思う。

以上いろいろ難癖をつけてしまったが、
人気書籍の原作のアニメ化とあって、最後まで
視聴することができた。

最後に、ひとこと
最終話で皇子が、私が違和感を感じていたはずのバルサの巨乳に
顔を埋めるシーンは
「役得だね、いいな~」と感じている自分が情けなかった。

投稿 : 2014/03/24
閲覧 : 326
サンキュー:

6

ネタバレ

anzjam さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

さすが原作が児童書だなと思わせるアニメ(いいいみで

主人公は心身ともに強く、頭もいい、見ていて爽快の一言である。

物語は妖怪に憑かれた王子との逃避行で、
主人公、王子、主人公の古くからの友人の三人が逃げる先々で起こる出来事に対処していきつつ、王子に憑いた妖怪の払い方を探すうちに、互いの過去や想いを打ち明けてゆくというものになっている。

戦闘はあるものの最初から最後まで落ち着いた雰囲気で物語りは進む。

世界、雰囲気、主人公それぞれがかなり独特で好みが分かれるかもしれないが、ぜひ見てもらいたいアニメ。

投稿 : 2014/03/08
閲覧 : 208
サンキュー:

2

ネタバレ

空野 落 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリー・演出・キャラ描写すべてにおいて高水準にまとまっている

原作は上橋菜穂子氏の『守り人シリーズ』
原作は読んでないが、壮大なストーリーと世界観、キャラの1人1人の魅力があり、高水準なファンタジー作品といえる。

この作品の物語は主人公のバルサの大人の魅力と依頼人を守るという使命ともう1人の主人公であるチャグムが運命からの逃れるために抗い成長するストーリー展開である。
チャグムの度重なる試練やそれを守るバルサの関係は依頼人というよりも親子関係に近い部分がある。
また演出面でもファンタジーの世界だが、槍を使った戦闘シーンは作画の書き込みが素晴らしく見ていて息を呑む。

難点はキャラデザが少し癖があるところぐらいか。


総括
主人公が30台の女性であり、王子を守るという児童文学としては型破りであるが、これはアニメにもいえると思う。
ただ大人の魅力があり、しっかりとした考えを持つ主人公の生き様男でも惚れる。
この作品はキャラの立つ大切さを再認識させてくれる作品である。

投稿 : 2014/02/04
閲覧 : 236
サンキュー:

12

ネタバレ

真祖 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

交差する二つの世界

攻殻の神山氏が監督と聞いて見てみた
戦闘シーン流石っすね!マンネリしてない 
精霊・碑文・平行世界などなどをこの歴史背景(架空)にはめ込んでいるから受け入れやすかった
当然心理描写も丁寧でgood
昔の生活の習慣みたいなシーンも面白い
エンディングの曲がマッチしすぎてて何回か泣いてしまった
良い物見せてもらいました
スタッフの方々GJです!

投稿 : 2014/01/06
閲覧 : 282
サンキュー:

6

ネタバレ

トスカーナアモーレ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

次回が気になって仕方ない

NHKの歴史ファンタジーものは面白すぎ
十二国記やジブリ作品に世界観が通じるものがある
吸い込まれるように見入ってしまい時間があっという間
に過ぎてしまった
シュガが地下室の石板を忍んで解読しなければチャグムの
存在もバレなかったが同時に命を落として居たはず
彼のチャグム皇子への忠誠心、狩人と守り人を守護するバルサの対決も見どころたっぷりであったし
ラルンガとの対峙で両陣営が協力して立ち向かうシーンはグッと来た
守り人シリーズとして他作品が発刊されているので是非読んでみたい

投稿 : 2013/10/29
閲覧 : 275
サンキュー:

16

ネタバレ

モモテン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

初めて観たNHKアニメ

超ハイクオリティ!
ラルクが主題歌!

期待せずに観始めたもんだからビックリ。1話からメチャクチャ面白い!主人公の女剣士バルサを気に入ったなら最後まで一気に観ちゃうと思います。

投稿 : 2013/10/12
閲覧 : 233
サンキュー:

6

ネタバレ

Dr.テンマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バルサかっこいい><

短槍使いの女バルサが第二皇子チャグムを二ノ妃から託されて護衛しながら時に普通の暮らしをしたり時には追手を退けたりする異世界ファンタジーアニメである。

バルサがものすごくかっこ良く30歳女性の用心棒というあまりない設定だったにもかかわらず声がすごく合っていた。

投稿 : 2013/10/09
閲覧 : 291
サンキュー:

6

次の30件を表示

精霊の守り人のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
精霊の守り人のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

精霊の守り人のストーリー・あらすじ

女用心棒のバルサはふとしたことから新ヨゴの第二皇子チャグムの護衛を依頼される。彼はその身に、この世(サグ)と重なって存在する異世界(ナユグ)の水の精霊ニュンガ・ロ・イム〈水の守り手〉の卵を宿していた。チャグムは、威信を守るため息子を秘密裏に殺そうとする父帝と、ニュンガ・ロ・イムの卵を食らうナユグの怪物ラルンガの両方から命を狙われている。チャグムを連れて宮から脱出したバルサは、卵がチャグムの体を離れる夏至まで、幼馴染の呪術師タンダやその師匠のトロガイと共にチャグムと暮らし始める。(TVアニメ動画『精霊の守り人』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
www.moribito.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%BE%E9%9C%8A%E3%81%AE%E5%AE%88%E3%82%8A%E4%BA%BA

声優・キャラクター

安藤麻吹、安達直人、辻谷耕史、真山亜子、野島裕史、楠見尚己、松風雅也、西凜太朗

スタッフ

原作:上橋菜穂子(『精霊の守り人』偕成社刊)、 監督:神山健治、脚本:神山健治、キャラクターデザイン:麻生我等、ストーリーボード:荒川直樹、美術監督:竹田悠介、色彩設計:片山由美子、音響監督:若林和弘、音楽:川井憲次

このアニメの類似作品

この頃(2007年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ