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「おおきく振りかぶって(TVアニメ動画)」

総合得点
83.6
感想・評価
1584
棚に入れた
8150
ランキング
314
★★★★☆ 4.0 (1584)
物語
4.2
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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☆の総合評価
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おおきく振りかぶっての感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

腐女子向け、なんて見ないのは勿体ない傑作。野球ってこんなに面白いんだなぁ〜と素直に思える幸せ。

 銀ちゃんもそうだが、腐女子にやたら人気あるからってみないのは勿体ない傑作。野球作品は多くの場合は天才の物語になりがちだが、本作は努力する凡人の物語を丁寧に積み上げているからしっかり感情移入できる(田島は例外かもだが)。


 本作のキャラは天然主人公的なキャラは少なく、だいたいみんな今時感がある自己肯定感が低い、高校一年の子どもたちばかりなのが初々しく、リアリティー持った存在になっている。そんな彼等が工夫と努力を重ねていくからこそ成長が実感できるし、勝負にも十分乗ることができる(これがガルパンにあったら…)。


 特に良いのが敵のキャラも素晴らしい点。こちらが勝つということは敵の夢が潰えたり、成長の転機になったりもするという視点と愛情がちゃんとあるのが偉い。敗北した敵の姿に思わず涙してしまう作品は稀有であろう。


 最終回はエピローグ的なエピソードであるが、あのボッチでウジウジしてばっかりだった三橋がみんなと大盛りカレーをワシャワシャ食い、初めて心から野球やってて良かった…と思う姿には思わず涙が…。


 長期作品でここで終わってた方が良かった作品ってあるが、正直本作はそれだった気がする。別にこの後がダメダメとは言わないが、この瞬間こそ最高だった…と言いたい。水島監督作品では「shirobako」に次ぐ傑作だと思う。

投稿 : 2024/02/11
閲覧 : 500
サンキュー:

7

ネタバレ

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

試合の展開がおもしろすぎる

試合の展開がおもしろすぎる!特に桐青戦が良すぎる!

投稿 : 2023/08/21
閲覧 : 42
サンキュー:

1

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ストーリーやキャラに対しては思い入れは無いけど

この作品に対しては特にストーリーやキャラに思い入れは無いけど、
でも野球描写の緻密さに付いては思わず感心させられる所が多かったので
その辺りに関しては楽しめました。

【評価】

60点・2B級

投稿 : 2023/01/30
閲覧 : 111
サンキュー:

0

ダビデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

アニメだし、それでもアリかな〜、、、いや、ないよな。ウジウジ→イラッの繰り返しで断念。

かなり丁寧に描写した高校野球アニメ。
入り、掴みは良かったけど、だんだん観るのが苦痛になってしまった。

話の細かいところとか設定が雑だし、人間関係に共感できず、細かいところだけでなく、話の内容への疑問が多くなっていき、話の進み方と主人公のキャラクターにストレスを感じるようになってしまいました。
アニメなので許容してみるべきなのでしょうが、私には無理でした。
23話から早送りしながら観るようになりました。

投稿 : 2023/01/23
閲覧 : 135
サンキュー:

4

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

キャラは四白眼・三白眼しかいなくて、ぱっと見インパクトのある巨乳監督もいるけど・・・・・

野球ファンだけど野球作品を観てこなかったから、この作品のどこが特徴的なのかさっぱり分からない。

確かに他のスポーツ作品と比べてスポ根要素は少ないけど、元々他の野球作品がどれくらいスポ根要素を取り入れてたのか分からないし、主人公の弱気はスポ根以上にウザい。

それと一番気になったのは野球の説明が一切無いこと。
今まで自分が観てきたスポーツ作品はメジャー・マイナーに関わらず、ある程度ルールとポジション説明があったけど、この作品の場合、ルールはもちろん、図で表現することも少ないから、ポジションや細かい球筋が分かり辛い。せめて全体を見渡せるシーンや試合ごとに図解があれば分かりやすいんだけど、「日本人は皆野球知ってる」っていう固定観念に甘えてるように思える。


基本的に四白眼・三白眼のキャラしかいないし、ぱっと見インパクトのあるモモカンがいるから、作品に惹かれる要素はたくさんあるけど、それでも他の野球作品を観てない人間からすれば普通の野球作品にしか思えない。
それにあからさまなエロ担当がいるのに、それをネタにするシーンが少ないのは納得がいかない。だったら最初から巨乳になんかするなよ・・・・・。
ただエロ同人界隈だと、モモカンよりもホモ系の作品が多かったから、男性より女性の方が観てるのかな?まあよくよく思い返してみれば、最近のスポーツ作品は『黒子のバスケ』とか『free』みたいに女性に媚びた作品もあるし同じ野球作品の『ダイヤのA』も女性ファンが多いって聞くから、当然と言えば当然か・・・・・。

投稿 : 2022/04/29
閲覧 : 283
サンキュー:

0

OK! さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

2020/12/08 終了

投稿 : 2020/12/08
閲覧 : 439
サンキュー:

0

ネタバレ

Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

緻密な心理描写と駆け引き重視の野球物

A-1Pictures制作。
監督は「SHIROBAKO」や「ガルパン」の水島努さん。
原作は未読ですが、『月刊アフタヌーン』で連載中の漫画のようです。

スポ根ものは結構好きなジャンルなんですが、本作は、根性というよりも心理描写や駆け引きの描写にかなり重きが置かれています。
近年の野球物の中では「ダイヤのA」が比較的近い気がしますが、野球独特の心理戦を軸にした駆け引きの描写はダイヤ以上にきめ細かいです。
その意味では、従来のスポ根ものよりも、「ONE OUTS」のような駆け引き特化の作品の方がむしろ近いかもしれません。

一球ごとに変わるキャッチャーとバッターの読み合い、ベンチワークから読み取れる相手チームの作戦etc……。
グラウンドで相対する選手同士だけでなく、実にさまざまな状況を常に分析しながら動いている選手たちに、「野球選手ってこんなにいろいろなことを考えながらプレーしているのか~」と感心しきりでした。
こりゃ、頭が良くないとできないスポーツですね。

第一期の半分近くを占める桐青戦では、ほぼすべての打席の結果が描かれていて、それによって刻々と変化する戦局と、それに合わせた両チームの作戦や戦術が丁寧に描かれています。
応援席で、野球とはあまり関係ない話題で盛り上がる保護者の会話なんかもほのぼのしていて良かったです。

作画も綺麗で、十年前の作品ですが、さすがはA-1という出来でした。
選手の動きはもちろん、普通は静止画で済まされそうな応援席の様子も、一人一人が動く楽器演奏シーンなど丁寧に描かれていると思いました。

主人公は、すぐにウジウジメソメソいじけてしまう野球少年、三橋廉。
中学時代は学園経営者の孫という理由でエースになっていましたが、どんなに打たれてもマウンドを譲らなかったため試合には負け続け、チームメイトからも嫌われることに。
その罪悪感から自信をなくした廉は、野球を止める覚悟で外部の西浦高校を受験しますが……。

そこで出会ったのが、野球部の捕手、阿部隆也。
廉の、スピードは遅いながらも独特の球筋と抜群の制球力に気づいた彼は、廉を自分の言いなりに投げさせれば公式戦でも勝負になると考えて……というところから物語がスタート。

西浦高校野球部は、軟式から硬式に変わったばかりの新生野球部で、顧問は数学教師、監督は女性、しかも部員は一年生ばかり。
そんな弱小野球部が甲子園を目指して頑張っていくというのは、王道物が好きな方にも響くシチュエーションじゃないでしょうか。

唯一、個人的に馴染めなかったのは、廉の極端に卑屈で自虐的な性格です。いつでもとにかく、何かというとビクビク、ウジウジ。
新しい仲間と過ごすうちに少しずつ変わっていくのかと思って我慢していましたが、結局大した変化もなく、ずっとそのままでした。

正直、この主人公の性格が合わずにすぐに切ろうかとも考えましたが、設定やストーリーに惹かれてずるずると視聴継続。
結局一気に完走したので、評価としてはとても面白かった作品ということになりますが、やっぱり主人公の性格だけは最後まで好きになれませんでした。

序盤は仕方ないとしても、周りはみんな、廉をエースとして支えていこうと頑張っている仲間達ですし、もう少し心を開くとか、信頼して成長していく様子なんかが見たかったなぁ……。
それだけ中学時代のトラウマが深いということなんでしょうけど、そんな廉の境遇を慮れない私は冷たい人間なのかと、軽く自己嫌悪に陥ります。

とりあえず、主人公の性格以外はとっても楽しめる野球アニメでした!

投稿 : 2020/11/01
閲覧 : 308
サンキュー:

5

ネタバレ

haiga さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まるで実際の試合を観ているようだ(白目)

今観終わりました~~めっちゃ面白かったんですが、面白いのだが··········試合展開がすっごい遅いww


桐青との試合なんて14話がプレイボールで試合終了が24話ですからね。1話20分くらい試合描写あるとして200分ですよ。高校野球は試合が早いのでだいたい2時間もあれば終わるから実際の試合時間より長いって事ですね(^_^;)

試合以外のお話はテンポよく進むのでそれはとても良いのですが流石に野球好きじゃないとこのじっくりまったりの心理戦は辛いかなと思います

私は物事ついた時から高校野球もプロ野球も結構観てきたのでとても楽しめたのですが、この作品は捕手の配球にめっちゃ重きを置かれています。

そこはとても本格的なのですが、意外とあれ?って拍子抜けするようなセオリーを無視した采配をするんですよね。ノーアウトランナー一塁から2連続送りバントとか(普通上位打線ではやらない)
チャンスでの4番勝負とかですね。

桐青での試合でもいくらクセ盗んでたとしても盗塁100%成功は少しやりすぎです。多分8盗塁ぐらい走りまくられてますw結局投手変えずに5点取られてますし桐青の監督は全然ダメだと思います。去年甲子園行ってるんだから控え投手も2人くらいいるもんですけどね普通は。夏の大会を舐めすぎですよ。

三橋はめちゃくちゃ凄い投手だと思います。昔オリックスにいた星野投手とか、中日の山本昌みたいなタイプの投手ですね。描写は無かったのですが恐らく回転の良いフォーシームでめっちゃ伸びてるんでしょうね。山本昌も星野もストレート120程度でしたけど(山本昌はもう少し早かったですね。訂正します)ストレートでばんばん空振り取ってましたからね。結局桐青相手に12奪三振。凄まじい活躍ですよ。出来れば左投手だったらもっとリアリティが出たかなと思います。

と、真面目に野球の試合を観ていたみたいに分析したくなる作品でした。

登場人物もおっぱい監督はめっちゃ熱くて良い監督ですし(采配は尽く外していたがw)もう1人の先生も野球(というか野球部のみんながかな?)大好きで大人達がしっかりしてるのはよいですね。仲間達も頼りになる阿部に天才田島、キャプテン花井と個性的でとても魅力的でした。天才田島も万能では無くて身体が小さいってのもよいですね。

続編もあるみたいなので引き続き観たいと思います

投稿 : 2020/10/30
閲覧 : 458
サンキュー:

12

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地味な野球アニメ

派手さが無く、とにかく地味な野球アニメです。
ですが独特の面白さがありますので、私はとても好きです。

投稿 : 2020/09/13
閲覧 : 272
サンキュー:

4

ぽに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

間違いなく革新的な作品だが、好き嫌いは分かれる

原作未読。

泣き虫でコミュ障な主人公が、全員高校一年生かつたった十人の野球部で甲子園を目指すお話。

今までいろんな野球マンガやアニメを見てきましたが、間違いなく異質な作品です。
主人公である投手が、泣き虫で、他人と上手く接することが出来ず、それなのに独占欲が強い。
そのため、この主人公はいつでもうじうじしており、周りに振り回され、そして振り回します。

顧問の先生が行うメンタルトレーニングは、実際にスポーツで勝ちを目指すときにはある程度参考になるでしょう。
しかし、強いチームと弱いチームの差を問われたとき、監督が「練習量の差」と答えたことに強い違和感を覚えました。
個人的に、本当の答えは時間×負荷で表される「練習強度の差」だと思うんです。
具体的には、HIIT(ハイ・インテンシティ・インターバル)などを取り入れた練習ですね。
また、体に対する負荷を強くする分、十分な休息も必要です。
部員の台詞からこの部活はほとんど休みなしで練習してるようですし、この監督は旧態依然のスポ根タイプであると言わざるを得ません。
そこが残念でなりませんでした。

万人にお勧めできるタイプの作品ではないなと思いました。
七話までのプロットは非常によく出来ていますが、その先を視聴するかは主人公の性格を受け入れられるかどうかでしょう。

投稿 : 2020/09/05
閲覧 : 287
サンキュー:

4

まるこ(∩´∀`)∩ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:今観てる

つい応援したくなるアニメ

とても大好きな作品です!

試合のシーンでは、気づけばドキドキワクワクしながら応援してしまっている自分がいてびっくりでした(。・∀・)
それくらい引き込まれてしまうのは、試合中の描写が細かく丁寧なのと、皆の心理描写がしっかりしているからなのかなと感じました。
選手や監督の心の声には思わずクスっと笑ってしまう所もあり楽しめます!

また練習のシーンでも、観る側がなるほどと思えるような練習方法や、選手達が楽しんでいる様子が伝わり微笑ましい気持ちになりました!笑

好き嫌いが分かれるとしたら、主人公のキャラクターかなと思いますが、私は大丈夫でした。
基本的にウジウジしたキャラは苦手なのですが、そうなってしまった理由も納得できるものですし、少しずつ改善されていく様子が見られるからです!
むしろ、今まで辛くても一人で頑張っていた分このチームで報われて欲しいなぁと思いました(*´ω`*)

総合的にはフィクションとリアルを上手い具合に融合させて、バランスよく楽しませてくれる作品になっているのが素晴らしいと感じました!

投稿 : 2020/05/23
閲覧 : 219
サンキュー:

5

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヒロイン・三橋と阿部のラブストーリー。

詳細は公式でも。

人気の野球マンガが原作の作品です。
制作はA-1 Pictures。

まず前提として、野球アニメとして非常に
よくできており、めっちゃ面白い作品でした。

それが前提のうえで、観ていくごとに
壁やクッションを殴るほどストレスの溜まる
作品というのは、みなさん感じるはず。

それは、ピッチャーの三橋廉というキャラが
ナヨナヨ系どころか、これは自●症じゃないか
というぐらい、吃音でまともに話もできません。
チームメイトに声をかけられても、「か、か、
あ、あ、う、う……」ってな感じで、赤面し
目が猫のようになり、逃げます。

似たようなキャラとして「SHIROBAKO」に
出てくる絵麻の後輩・久乃木愛というキャラ
に酷似しています。言葉が出ず、「う!」
だの「だ!」だのといった感じ。
つまりこれ、引っ込み思案の女の子だと
置き換えてみれば、なんとか観れるんです。

野球ではしばしば、バッテリーを「夫婦」と
比喩されることがあります。
往々にしてキャッチャーが女房役ですが。
つまり、この物語ってヒロイン・三橋廉と、
正捕手の阿部隆也によるラブストーリー
なんですね。

この1期は全26話(26話は特別編)ですが、
後半1クールは夏大の初戦のみ。
こんだけ時間をかけているので、とても細かい
心理描写も交え、見ごたえのある野球アニメに
仕上がっています。

ま、とにかく三橋廉がイライラするわけですが。

ビビリ、キョドり、ネガティブ、泣き虫、
そのくせ自分は投げるのが好きだからマウンド
からは下りないという、なんとも面倒くさい
キャラ。このメインヒロインを許せるかどうか
で作品の評価も変わってくるのかもしれない
ですね。

ただ、僕の場合、それを差し引いても、
あだち充作品に引けを取らない優れた野球
アニメだと感じました。

それだけに、せめてもう少し、まともに
話せて意思疎通できるメインヒロインにすれば
良かったのになあと思いました。

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 341
サンキュー:

5

あーみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

一番好きな野球漫画。ピッチャーが極度の臆病キャラというのが新鮮だった。人間関係とか、それぞれのキャラクターの心情を丁寧に描いていて、ちょっとずつ歩み寄っていくバッテリーやチームメイトたちの成長が微笑ましい。キャラクターも面白いので随所で笑わせてくれる作品です。

投稿 : 2020/03/25
閲覧 : 190
サンキュー:

3

E=mc² さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自分の観た野球アニメ…いやスポーツアニメ史上最も…

自分は常人よりはアニメを観ている方だと自負しているわけですが、その中のスポーツジャンルのアニメ史上最も現実味があり、久々に野球をしたくなったアニメでありました。
高校入学後、野球部が割と粗暴ですぐに辞めてしまった過去を持つ自分ですが、こうやって高校野球を見るといいなぁと感じてしまいます。
設定もちゃんと野球に忠実で観てて飽きない展開で楽しかったです。

投稿 : 2020/03/09
閲覧 : 395
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いいバッテリー

いいバッテリーの野球アニメ。内容も普通に面白かった。

投稿 : 2020/02/11
閲覧 : 162
ネタバレ

nloveY さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あとのことはまかしてお前の一番いい球 投げろ!!

1期、2期含めての評価です。(何度もレビュー編集してます)
5点中5点

私は特別、野球が好きなわけではありませんが本作はとても好きです。
色々なスポーツアニメを見て来ましたが2期まで含みある意味完成された作品の様に感じます。
もちろん、原作はこの後も続きますが本作の魅力の一つであるバッテリーの成長がありますが、ちょうどアニメ化されている所で一つ壁を超えてしまうジレンマがあります。
それとよく言われていることですがしばらく武蔵野第一高校の榛名がメインになります。仮に3期があるとしても作りにくいのかなという印象もあります。

◎私が特に評価しているポイント
・アニメに置ける心理描写はとても大切、しかし多くのスポーツは瞬間瞬間が大事です。そこを疎かにしてしまうと違和感のある描写になってしまうことから監督はそこを物凄く慎重に扱ったようです。

・キャラクター達が画面外で会話をしていることが多々あり自然と作品の世界観に入り込めます。私は結構こういう部分を気にしていて物語に集中できるかどうかの一つの鍵になっているように思えます。

・対戦相手サイドの物語も深く描写しているので敵チームも応援したくなる。(後述します)

・スポーツ心理学の要素が豊富。(原作者が心理学専攻のため説得力があります)

・原作者の高校野球の応援団や応援している親御さんへのインタビューのインスピレーション、作中の応援団の演奏や音声は実際の物が反映されていてこだわりが作品に良い作用をもたらしています。


◎ここまで高評価の理由は結局、試合が面白いことに尽きます。
1期26話+2期13話で4試合描かれています。他と比べて圧倒的に少ないと思います。その分一試合の密度は高いですし、一つひとつメッセージ性があり、対戦相手サイドのドラマもあります。

特に好きなのは2期の埼玉戦で{netabare}辞めていく部員がトラウマで強く言うことができない部長目線の描写が秀逸です。それと第4話と第5話のタイトルにもなっている、"野球シンドイ"からの"野球やりたい"の流れがすごくジンときます。これは主に埼玉の投手経験の浅い二年生ピッチャーのドラマで才能はあるけど頼りにならない一年生捕手や一年に強く言葉を言えない三年生部長への不満や苛立ちをベースに進行していきます。
一方、西浦サイドは怪我をしているのにも関わらず自分より活躍するチーム一番手の田島を猛烈に意識する部長でもある二番手花井の葛藤を描いています。この試合はワンサイドゲームではありますがそれぞれの人間味が溢れている回でもあるのでとても好きです。{/netabare}

1期の特別編 基本のキホンの武蔵野第一の榛名と加具山の話が結構好きだったりします。どちらかというとヒール役だった榛名の過去話もあり、いっきに好きなキャラになった人も多いことでしょう。

見てない人に少しでも魅力が伝わればと思い、長めに書いてみました。
書きたいことは他にもたくさんありますがこの辺にしておきます。

最後にレビュータイトルは桐青戦のラストです。名言ですよね~

投稿 : 2020/01/18
閲覧 : 439
サンキュー:

10

秋川 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

甲子園見てみようと思った。

今まで野球を毛嫌いしていた自分が恥ずかしくなった。
奥が深かったです。キャラも全員好き。ただ野球の知識が足りなくて混乱する場面もあった。もっと予備知識を付けてから見るべきだった。それだけが後悔。あとはもう最高。

投稿 : 2019/10/25
閲覧 : 276
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

不器用でいい

驚いた

野球の知識、ほぼないのにもかかわらず
こんなにも
惹き付けられてしまったことに


この作品
原作者の「愛」溢れて溢れて…

ずっとずっとずーっと
皆に愛される作品として存在し続けるでしょうね



過度な演出は一切なく(あ…監督の…胸)


とことん丁寧な「投球」「打」の説明、描写

1期25話中、11(12)話を1試合に充てる斬新さ

選手それぞれの「心の声」で試合が進むので
「敵」「味方」関係なく
愛着が湧く不思議

微笑ましい「使い回しの絵」の応援団
可愛い「顔芸」


魅力ありすぎて困ってしまうよ…本当


だから
主人公の「三橋廉君」について

思った事を書いてみようと思う


三橋君といえば

正確なコントロール、マウンドへの並々ならぬ執着、天性の身体の柔軟性、

いつもオドオド、自虐思考、すぐ泣くヘタレ、
意思疏通ができにくい、精神的に不安定…等

どちらかというと、
マイナスイメージが先行する主人公


でも彼は

中学生時代
どんなに辛くても
どんなに虐められても

投げる努力を怠らなかった

虐められた事に対しても
人を恨む心を持たず

{netabare}「自分がヘボPなのにマウンドを降りなかったから…」{/netabare}

と「矛盾」を抱えて
ひとりで「闇」と向き合った彼は凄い

そんな毎日を過ごしていたら
対人恐怖心が芽生えて当たり前なのだ


だからこそ

彼が
考えて考えて絞り出す一言は「素直な言葉」

素直な言葉は
魔球のように 人の心に入り込む

彼の言葉は重いんだ



西浦高校野球部の「絶対エース」になった三橋君


投げることを諦めない強い心は変わらない

オドオドしながらビクビクしながら
ゆっくり成長(?)していく姿は

涙と笑い を誘う
可愛くてしかたがない


{netabare}中学生時代のチームメイトと試合して
「和解」した時は{/netabare}

私、号泣し 叫んだよ

「良かったねー…」って





いつか「3期」で
またみんなにあいたいよ…





※モモカンのお胸のサイズ予測
UB75 JCup


あー
ガリレオガリレイ好きだー

投稿 : 2019/10/03
閲覧 : 709

おこめはん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

高校生の夏空がキレイ

原作を読んでいたのですが、当時私はアニメというコンテンツに触れておらず、とりあえず観てみよっかな~というテンションでした。
観てみて正直びっくりしました。アニメってこんなに良いものなんだ!?

色がある世界で、キャラが動いて喋るってこんなに感動するものなんですね。
おかげで素敵なアニメ作品に出会えるようになりました。

高校生の一生懸命さと誠実さがすごくキレイで、観終わっていいもの観たな~って思える作品だと思います。
画面?というか色?も凄くキレイだな~という印象が残ってます。
眩しい夏の日差しを感じられました。

投稿 : 2019/09/01
閲覧 : 301
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

高校野球に携わっている人達を題材にした作品

本作ですが、鑑賞時完全に魅入られました。遥か昔から様々な野球アニメは観て来ましたか、本作は良い意味で完全に異作です。メジャーで野球アニメは終了感が有りましたか、正直ビックリです。
女性が描くとこうも変わるのか?です。

どんな作品もそうですが、丁寧に作られていれば、しっかり心に入ってくるもので、本作も典型的な作品だと思います。

特に女性にとって観やすい野球アニメかと。試合経過とか選手の心理状況もさることながら、個人的に特筆すべき点は、母親の捉え方です。野球に関わらず少年スポーツにおいて母親の役割、持ち回りなどは実際必要不可欠なもので、男性の視点からは入りにくいもので、そこに視点をあてるのは、女性にしか無理な領域です。女性向けなのかもしれませんが、女性の視点を知る事が出来るのが近年のアニメの特徴だと思います。

本作ですが、絶賛の一言です。
ストーリーが進みにくいのが唯一の難点ですが

投稿 : 2019/08/22
閲覧 : 261

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

泣き虫ピッチャーと仲間たちの野球ドラマ

新設高校の野球部メンバーの1年目春から夏までの青春の1ページを丁寧に描いたお話。
群馬の中学から埼玉の西浦高校に入学した三橋くん。
中学の頃の出来事が原因でオドオドした暗い性格になってしまったけど、西浦高校の野球部に入り、キャッチャーの阿部くんなど野球部の仲間たちに支えられて、少しずつ自信を取り戻していく。

主人公の三橋くんがいつもオドオドうじうじしてるのがちょっとイラっとしたけど、でも試合でマウンドに立つと、仲間の応援や信頼を受けながら、投球が乱れることなく1球1球丁寧に投げてアウトを積み上げていくとこは、実は意外とハート強いかも?と思っちゃいました。。

試合運びも1イニング1イニングが丁寧に進み、主人公たちの西浦高校だけじゃなくて、相手の高校の人間模様などもきちんと描かれているのがとても良かったです。
あんまり試合展開がゆっくりなので、途中大丈夫かなと心配になったけど(・_・;)

あと応援のシーンも、実際の高校野球で演奏される曲の数々が演奏されたりしてあー高校野球だなあ、と感じて良かったです。

投稿 : 2019/08/06
閲覧 : 209
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界で一番熱い夏が始まる

【視聴きっかけ】
前回見た、あの夏で待ってるに続き、何か夏っぽい作品が見たかった。
そして、なかなか視聴して来れなかった女性に人気なアニメの方の知識が全くないということで、今回は、「夏」「前回の脚本家である黒田さん」を採用した
この作品が選ばれました。

【良い点】
今回の物語としては、個人的には結構好きです。
初見すると、「物語が全然進まない」と思ってはいました。
ですが、この作品はその通りだった。

物語が進まないというか、進み具合が遅かった。
これはどうなのか?と思ってはいたが、実はそのストーリー構成の細かさ
が一番輝いていた。

これは「八月のシンデレラナイン」みたいに仲間集めから大会までの日々を描くのではなく、1試合をじっくりと描いていく感じだったのは、
この作品のある意味ユニークだった。

キャストもなかなか、有名な声優さんを使ってだけあって、
本当に部活動の気分を味わえたのもポイントが高い。


今回のストーリー展開についてはもう一つ、
水島監督の脚本は、少しだけ見てきたけど、水島監督って
ガールズ&パンツァーのイメージがありすぎた

ガールズ&パンツァーでは無名校が強者に立ちむかい、
どうやって勝ちに狙っていくかの戦術の駆け引きがなかなか面白いところだが

実はこの作品にもその展開が見れた。
今回いた、主人公のミハシくんは、ピッチャーではあったが、
中学時代はそこまで強くなかった。

でも、それは中学時代の仲間が彼の実力に気づいていなくて、
高校でもそうなってしまうのだろうと思っていた。

今回、阿部くんがきたことで、弱者から強者へと一瞬で強くなった
そして、今回の2クール目が本気だった。

2クールを丸ごと1試合にぶつけてきているのはビックリしましたね。
正直2期は夏の大会とは言っているものの、
これは一気に見せてくるのかな?と思っていたので、
まさか、初戦からラスボス展開にするのには驚きましたね。

なかなかいいセンスがあったアニメでした。

投稿 : 2019/07/24
閲覧 : 333
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13

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

高校野球シュミレーション

根性を売りにしていないので、スポ根ではないです。瞑想したり、条件反射を利用したり。

キャッチャーがえらくおとなで高1とは思えない。おとなたちも上から目線で押し付けてくる人はいない。昨今現実に報道せれているハラスメントとは無関係の、理想のクラブ活動です。

話に少しコントラストをつけてくれているのがピッチャー。中学時代の腐ったチームメートに植えつけられたコンプレックスを試合の中で克服してゆく。高校のチームメートは基本みんないいやつ過ぎて、おきまりです。でもモチベーションも高いし、陰険なところもないので、いい気持ちで試合展開に集中できます。

試合は細かく作られていて一球一球見どころはあるし、接戦、逆転、ヤマ場も作られている。ついついのめり込んでしまう。わかっていても24話“決着”は見事。

ですが、まあ、おわってしまえば、あたりまえですが、全てあらかじめ製作者達に仕込まれているものです。

実際今やってる夏の大会、作られていないドラマがかってに生まれているのです。当たり外れはあるけれど、高校野球はなまがいいっか。

投稿 : 2019/07/16
閲覧 : 309
サンキュー:

7

Lite0922df さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見ていて落ち着く野球アニメって一体?

大きく振りかぶって自体もう何回も見返してしまっているのだが、理由はやっぱりどこかほのぼのとした要素があるからではないか。
あと、個人的に野球アニメの中だと現実感があるというか。
(まぁ三橋の九分割は置いとくとして(笑))
1試合の見せ方がペースとしてはかなりスローだがその分細かいところまでよく描けていると思うし、間延びしてる感も個人的には感じなかった。

結論;うん。好き!

投稿 : 2019/07/03
閲覧 : 355
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3

ネタバレ

Gz さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

現実を見せてるようで結局マンガかよ

{netabare} ~
桐青に感情移入してしまったためも残念な展開。
そもそも西浦高校は1年だけの急増チームでたった3ヶ月足らずで昨年甲子園にも行くほどの強豪校を倒すって展開は無理があるよね。
24話のサブタイトルで決着だったけどこれで西浦勝ったら切ろうと思ったが、あと2話だけどその通りにしようと思う。
今まで西浦にはリアリティを求めてただけに、あんなビギナーズラックはないわ。
主人公ナヨナヨしてたり所々登場人物が女々しいの我慢してたけどやっぱり酷い。
{/netabare}

投稿 : 2019/05/11
閲覧 : 318
サンキュー:

0

既読です。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

上手にまとまってます。

主人公のコミュ障ぶりは
観てるこっちも
本当にイライラしますが
物語は普通に面白いです、
一緒に頑張る青春って感じで。

一方、原作は配球等の理屈が
延々と語られるので
相当の野球ファンでも
なければ、読むのが辛いです。
ノムさんなら大丈夫かな?

裏を返せばあの原作を
上手にまとめてアニメ化したなと
感心しました。

投稿 : 2019/04/14
閲覧 : 342
サンキュー:

2

tosimo さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

リアル感のある高校野球

ワイルドピッチで1点入ったり雨で手が滑ったり
「あぁ、マジでこんな感じなのかな」って思った!
1試合に約20話分使ってるのに長いなーって感じがしなくてどんどん引き込まれる感じがした
なんか、喉元に心臓が詰まるようなドキドキがした
個人的に田島くんと三橋のやりとりが微笑ましい(笑)
あとモモカンのおっぱい良き( ﹡・ᴗ・ )b
2期も楽しみ((o(*゚▽゚*)o)))

投稿 : 2019/03/01
閲覧 : 321
サンキュー:

3

ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

健全な部活のあり方

【総合評価:☆☆☆☆】
 スポーツ漫画やアニメでは、しばしば、監督やコーチが強権的な指導を行ったり、抜群の才能を持つヒーローが問答無用の活躍を見せる。「心を一つにして頑張れば何とかなる」といった精神主義が強調されることも少なくない。これに対して、『おおきく振りかぶって』で取り上げられる西浦高校の野球部は、選手の自主性を重んじ、情報に基づいた知的な戦術を活用する。そこには、体育会系のノリとは全く異なる健全な部活のあり方を見て取ることができ、実にすがすがしい。
 重要なのは、西浦野球部の二人の指導者が、部員から絶大な信頼を寄せられていること。在学中に軟式野球部マネージャーだった女性監督の百枝まりあ(「モモカン」という愛称で呼ばれる)は、野球に関する深い見識と、卓越したバットコントロールの技術を有する。1年生部員10人だけという新設野球部の乏しい予算を補うため、部活動のない昼間はガテン系のアルバイトをこなして資金を稼いでおり、実力と情熱でみんなを引っ張る。選手たちも彼女を慕っており、空気を読まない一人がぶしつけに年齢を尋ねて23歳とわかると、思春期の男子全員が「7つ上!それって微妙?微妙か?」と悩み始めるところがカワイイ。
 顧問の教師・志賀は、生理学・心理学の知識があり、食事やマッサージなどの身体面、緊張のほぐし方といったメンタル面で合理的な指導を行う。試合中は体調管理に注意し、選手が転倒すると筋を痛めていないかチェックする。二人への信頼を軸に全員がまとまり、試合中でも、相手選手に関して積極的に情報を交換し、熱中症にならないように水分補給を呼びかけ合うなど、チーム内部での意思伝達が密になった。これが西浦の強みとなる。
 第1期のクライマックスは、夏季大会地方予選緒戦となる西浦と桐青の試合。桐青高校は、 前年に甲子園に出場した強豪校で、西浦との実力差は歴然としていた。しかし、予想を覆して、西浦は桐青に食らいついて善戦する。並の作品ならば、「西浦の選手ががむしゃらに奮闘したから」といった安直な説明で済ませてしまいそうだが、原作漫画の作者・ひぐちアサは合理的な理由付けを行った。野球に関する知識がないと少しわかりにくいことなので、説明しておこう。
{netabare} 西浦は、地元テレビなどで露出度の高い桐青の情報を収集し、対策を練っていた。桐青のエースは技巧派で、決め球となるシンカーとフォークは打ちづらいが、直球とスライダーはそれほどでもない。また、キャッチャーの配球に一定のパターンがあることもわかった。そこで、直球とスライダーに絞ってピッチングマシンで練習を重ね、モモカンが球種を予測しバッターにサインを出すことで、実力のない選手でもある程度は打てるようにした。
 一方、新設チームである西浦の情報を、桐青はほとんど持っていなかった。ピッチャーの三橋は、中学時代に正規の投球練習を受けられなかったせいで、コントロールは良いものの、体重を乗せられず異様に遅いクセ球しか投げられない。球筋を覚えられると、簡単に打ち崩せる。しかし、キャッチャーの阿部がコースを散らしたため、情報がないまま相手を侮って大振りを繰り返す桐青のバッターは、中盤まで打ちあぐねる。その結果、圧倒的な実力差がありながら、西浦が善戦できたのである。
 監督同士の読み合いも面白い。5回表、西浦攻撃でワンナウト1塁3塁の場面。ふつうならスクイズの好機だが、桐青の監督は、3塁ランナーが投手であり、本塁に突入して怪我をすると代わりがいないことから、スクイズと見せかけてボールを投げさせ、満塁にしてタッチプレーを回避すると読む(塁に空きがあるときはタッチしなければならないのでキャッチャーとランナーが交錯するが、満塁ならばベースを踏むだけでアウトにできる)。ところが、モモカンは、中学時代にシニアチームに所属し硬球を恐れずにバンドできる選手がバッターだったことから、相手監督の裏をかこうと策を練って…。 {/netabare}野球の知識があれば、凄まじいまでのサスペンスを味わえるシーンである。
 このような戦術の丹念な描写に加えて、効果を高める仕掛けがいくつもある。特にすばらしいのが音響効果。ランナーがスタートを切る際のスパイクの音や、泥まみれになって滑り込むときの水しぶきの音は、おそらく実際にプレーさせて収録したものであり、迫力満点だ。
 アニメの監督・水島努の演出もうまい。8回裏、緊迫したプレーの後、突然、はるかな高みから球場全体を見下ろす視点となり、雨滴が落下する中を野手がポジションに戻っていくシーン。あるいは、9回裏、「夏祭り」の静かなイントロをBGMに、カメラがバットのゆっくりした動きを追っていた次の瞬間、大音響となって打者の姿が大写しになるシーン。記憶に残る名場面である。

投稿 : 2018/12/15
閲覧 : 509
サンキュー:

3

ソラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ガツガツしてなくてやんなっちゃう!

部活やってた学生時代に少しだけ戻りたくなりました...。


試合での一球ごとの投手、捕手、打者、監督の心理描写など一つ一つの描写が丁寧で駆け引きのパターンが多いからこそ、達成感や説得力も重なっていくし、テンポが悪くてもその場その場の描写がおもろいから見続けてられるし、復習しても飽きないつくりになっている。
西浦対桐青の試合ほんと何回も見直しちゃうもんなぁ。
こういう野球コンテンツがあってもいいなとは思っていたので感無量。
(一人一人の打者に対する)捕手(or投手)の配球という実力が拮抗していればしているほど重要になってくる部分にフォーカスを当てていたことも素晴らしかった。
特に三橋くんのような軟投派の投手には重宝される。

キャラの性格にも細かい描写があって、性格から言動、視野の広さ、プレースタイルとかが現れてるところも面白い。
花井くんなんかも他人を気遣いにいくスピードが人一番早かったりしてキャプテン気質なところをちゃんとスポットを当ててるところなんかは良かったよね。
精神的なキャプテンの花井くん、技術的なキャプテンの田島くん、戦術的なキャプテンの阿部くんと三本柱なわけですが、大体の野球漫画ならこういう三人の内の誰かが主人公やるんだろうなと眺めていました。
三橋くんに対してその対象的な三人がチームバランスを取っているんだろうな。

さらに特筆すると試合外でのプレゼンテーション力も光っていたよね。
作中で志賀先生が解説していたメンタルトレーニング、スポーツ科学、栄養学系の話題なんかも一般論で庶民的に分かりやすく解説されていた。
志賀先生は講演会や学校行って勉強していたって言われていたけど、作者の勉強熱心なところが出ているよね。
なにより志賀先生の指導の仕方が素晴らしかった。
人に物事を教えるってのは教わる方と比べて何倍も理解していないから難しいってのもあるけど、一つ一つ質問を投げかけコミュニケーションをとりつつ考えさせ説明する想像力を養うやり方、結論を焦らず正しい順序をもってして過程から伝えていく応用力のつく教え方をしているなと関心してしまった。一種の誘導尋問みたいだけどね。
そこら辺、原作者は包容力を持った器の大きい人だなと崇めてしまった。
ってか原作のおまけページでは高校野球に関わる選手・指導者・マネジ・家族などの生活、協力、集団行動に関しての掘り下げが多くて健全な営みになんだかほっこりさせてもらいました。
そんな原作の要素を除いても作品全体に母性を感じるんだよな。
原作には野球のルールについての作中の試合もふまえての場面解説なんかも多く記載があったりして、そうやって勉強してなきゃ場面ごとの状況に応じた試合運びを行うことってできないんだよね。

意外に思春期くさい描写があったのが笑えた。


...実はマンガーレに投稿しようかとも思いましたが、野球は映像で見ることに慣れてしまってるせいか映像のほうがストンと頭に入ってくるようなので...。

投稿 : 2018/10/13
閲覧 : 532
サンキュー:

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おおきく振りかぶってのストーリー・あらすじ

主人公の三橋廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に卑屈な暗い性格になってしまう。その暗い思い出を拭うために埼玉県の西浦高校へと進学する。西浦高校には発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人、しかも監督は若い女性という部活だった。部員不足の野球部で三橋はまたもエースを任せられるが……。(TVアニメ動画『おおきく振りかぶって』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年春アニメ
制作会社
A-1 Pictures
公式サイト
www.oofuri.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%8F%E6%8C%AF%E3%82%8A%...
主題歌
≪OP≫Base Ball Bear『ドラマチック』、いきものがかり『青春ライン』≪ED≫高田梢枝『メダカが見た虹』、SunSet Swish『ありがとう』

声優・キャラクター

代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳

スタッフ

原作:ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』(講談社 月刊『アフタヌーン』連載)、 監督:水島努、シリーズ構成:黒田洋介、キャラクターデザイン・総作画監督:吉田隆彦、アクション作画監督:谷口淳一郎、小物デザイン:鈴木卓也、色彩設計:佐藤美由紀、美術監督:渋谷幸弘、撮影監督:老平英、編集:西山茂、音楽:浜口史郎、音響監督:菊田浩巳

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