「電脳コイル(TVアニメ動画)」

総合得点
83.9
感想・評価
1773
棚に入れた
10124
ランキング
196
★★★★☆ 3.9 (1773)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8
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保見川

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【お気に入り】 ヴァーチャルを描いた裏でホンモノの大切さを伝えようとした作品

~
 「電脳メガネ」と呼ばれるメガネ型のウェアラブル端末が普及している近未来を描いたオリジナルアニメで、その独自な世界観を小学生たちの目線から堪能するSFチックな作品。
 SFとジュブナイルが巧く融合している斬新な作品であり、とくに、ヴァーチャルのエフェクト描写はシンプルかつ高い技術で表現されていて観ているだけでも楽しめる内容となっている。ただし、電脳空間、サッチー、イリーガル、メタバグなど、よく解らない独特な設定が1話から飛び交い、最初は何の説明もないまま展開していくので取っつきにくい印象を受けるが、視聴者と同じ立場である主人公・ヤサコと追体験していくことで世界観や伏線が徐々に見えてくる構成となっている。
 登場人物は小学生ばかりなので、子どもらしい物語がSF調で展開される。一緒に遊ぶにしても、ケンカをするにしても、常に電脳世界ありきでとてもユーモア。ただその裏腹に、メインキャラクターの小学生たちは、子どもにしては暗い過去を引きずっていて、時より顔に影を落とすことがある。次第に、そんな過去に囚われた子どもたちのストーリーが目立ち始め、さらに電脳世界に隠された秘密を紐解いていくシリアス路線に移行することもあって作品全体の雰囲気はチョット暗い。OPの雰囲気や作画の淡い色彩もその印象を助長している気がする。ビジュアルや序盤の展開こそは子ども向けだけど、中盤以降はどちらかと言えば青年向けの内容で、裏を返せばどの層を狙った作品なのか解りにくく「隠れた名作」と言われるゆえんも何となく解る気がする。とはいえ、この作品は俗にいう「NHKの本気」とも評価されていて、世界観、物語、作画、音楽のどれをとってみても高水準なので、一見の価値は十分にあると思う。
 痛みすら見えない何かに向かって電脳世界の深みに落ちていくヤサコたちにドキドキしながらも、彼女たちと一緒に、コイル探偵局の一員となって、電脳世界の秘密を追いかけている自分がいつの間にかいるはずだ。

個人的評価:★★★★☆ (4.5点)

投稿 : 2019/07/05
閲覧 : 219
サンキュー:

15

lll1

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全てが高水準で高品質

 長いです。すみません。大好きですこの作品。

 まず、観はじめて一番感じたことは "スタジオジブリのアニメの影響を物凄く受けている" でした。

 京子ちゃんは、『となりのトトロ』のメイちゃんだし、古い空間は『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせるし、恋愛要素は『耳をすませば』のようにも感じられた。

 後で調べて分かったことですけど、磯光雄監督は高畑勲の『おもひでぽろぽろ』や宮崎駿の『紅の豚』などのジブリ作品に関わってたみたいですね。
 その他にも押井守の『GHOST IN THE SHELL』や大友克弘の『MEMORIES』、今敏の『パーフェクトブルー』、渡辺信一郎の『カウボーイビバップ』など、一流の監督たちの下で、デザインや原画の仕事をこなしていた。
 
 世界で高く評価されている、日本の一流アニメの影響を受けているので、今作『電脳コイル』はアニメーション、演出共にとても質が高い。

 
 褒めたいところはたくさんあるんですけど、3つほどにとどめて書きます。

 一つ目は、生活をしっかりと描いたこと。

 映像作品において、出来事(ストーリー)以外の普段の部分、生活を描くことはとても重要であると考えている。登場人物がどんな性格か、どんな生活をしているのかといった部分から、視聴者は親近感を抱いたりする。
 そして何より生活を描くことによって、キャラクターのみならず、作品全体としてのリアルさが増すし、現実味がぐんと出る。

 『千と千尋の神隠し』で千尋が「これからここで寝泊まりするのか」っていう感じのシーンがある。あのシーンはこれまで、非現実的なことばかりしか描かれていない中で、急に現実的なシーンになる。ファンタジーが苦手でも大抵の視聴者なら、あのシーンの千尋の不安さであったり、ここで生活して行くことの大変さが分かると思う。布団で既に眠りについている、他の従業員が眠りにつくシーンも生々しく描写されている。

 『電脳コイル』もそういったシーンをしっかり描いている。ヤサコが風呂場にいて、お父さんが帰ってきて、そのまま風呂に入るシーンなど。
 こういったシーンを入れてくれると、作品との距離が縮まり、近い距離での視聴が出来る。


 二つ目はアニメーションです。

 こんなにもキャラクターが活き活きとしているアニメーションは、なかなか見れない。他のアニメのときに見る"よく動くなぁ"とかじゃなくて、活きてるんですよ。
 京子ちゃんが台所に走って向かうシーンとかは感動した。このアニメは全編通して、走っているシーンに熱いこだわりがある。動いているシーンといえば、大抵走ってる。

 いま思うと、ジブリも走っているシーンは多いような。千尋が壁にある配管の上を走るシーンはとても印象的だった。


三つ目はキャラクター、及びキャスティングと演技指導です。
 
 上記に書いた、アニメーションと生活の部分によって、キャラクターたちにどんどん愛着が湧いていく訳です。勿論脚本が良いからですが。

 メインキャラクターは勿論のこと、電脳ペットたちがこの作品を大きく支えている。私には、デンスケやオヤジ、モジョたちが可愛くて仕方が無かった。

 主要人物で言うと、京子が一番役目を果たしていた。京子という年下のキャラクターを出すことによって、他のキャラクターは大人にならざるを得なかったりと、違った一面を見せる。視聴者はそういったギャップによって、またキャラクターを好きになる。イサコがまさにそうでしょう。

 キャステイングと演技指導は完璧でした。マイコ先生とか完成されていた。声優を褒めるんだったら、矢島晶子が断トツです。演技が上手いのは分かってたけど、ここまでとは。本当に高いレベルにまで、キャラクターを引きだしてる。

 
 ストーリー、脚本、音楽、設定など、他の要素はあまり触れてませんが、どれも本当に高水準で素晴らしいものでした。…色々書きたいですが、これ以上は長くしたくないので。

 個人的には後半、ストーリーが先行してしまい、他の要素がおざなりになってしまったかなといった印象を受けましたが、こんなにも素晴らしい作品を見れたことが嬉しくてたまらないので、

 最終評価は 9/10点です。
 

 監督の磯光雄は、とてもこだわりが強い方のようです。デンスケの尻尾の振り方にもこだわっていたとか。他は何を監督されているんだろうと思ったら、何もしていなかった。
 他のスタッフが一緒に仕事がし辛いのかな、というような考えを抱いてしまいますが、是非また何か監督してもらいたいです。と、思っていたら一本何かやるみたい。『地球外少年少女』、楽しみです。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 63
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1

ネタバレ

雀犬

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こどもの世界・おとなの世界

2007年、NHK教育で夕方に放送されていた全26話の作品。

「電脳メガネ」と呼ばれる眼鏡型のウェアラブルコンピュータが普及した近未来の世界で小学生たちが電脳メガネを使って遊んでいるなか、電脳と現実の狭間で起こる不思議な出来事に巻き込まれていくSFアニメです。

子供たちの動きと表情、愛らしい電脳世界の住人たちのデザイン、電脳戦の格好いいエフェクトなど作画は驚異的なレベルで良い。古都の佇まいと最新鋭の電脳インフラを併せ持つ大黒市の景観は未来でありながらとてもノスタルジックでした。

見た目は子供向きながらかなり本格的なサイバーパンクで、情報量が多く世界観は作り込まれている。序盤の10話までは分からないことが多い。多くの謎を散りばめながら進み、徐々に作品の全体像が明かされていく作りなので人によっては難解にすら感じるかもしれません。

11話~13話は謎の電脳生物イリーガルにまつわる日常回で、ストーリー上は見逃しても問題ないのだけども、取っつきやすくてユーモアもあり「電脳コイル」ではここが好き、という方も多いようです。

14話は総集編に近いけども情報が整理され、重要キーワードも登場するため見た方が良いでしょう。15話以降はかなりシリアスな展開になります。僕は後半の方が好きで、一気に引き込まれて観るのが止まらなくなりました。

やはりと言いますか、SF作品なので「テクノロジーの進歩は本当に人を幸せにするのだろうか?」と問いかけてきます。手で触れられるものこそが本物で、メガネで見える拡張現実は本当は必要ないものなんだという大人たちの答えに対して、子供たちの出す答えは違うんですよね。信じられるのは大人の言葉ではなく自分自身の胸の痛みであり、形のないものにだって価値はある。このメッセージは、絵に命を吹き込むことを生業にしているアニメーターの矜持があるのかもしれない。

物語の中心になるのはヤサコ(優子)とイサコ(勇子)、2人の小学校6年生の女の子です。夏休み前にほぼ同時に転校してきた2人主人公の「ユウコ」はまるで磁石のN極とS極のように対称的な性格でありながらなぜかお互いに意識し、惹かれてしまう存在になっています。

ヤサコはその名の通り優しくて大人しい性格で人付き合いの良い女の子。対してイサコはきつい性格で人に心を開くことがあまりありません。電脳戦で男子たちをコテンパンにして子分にしてしまうイサコはやはりその名の通り勇ましい。

しかし物語が進み、2人が衝突すると第一印象とは異なる素顔が垣間見えるようになります。ヤサコは誰に対しても優しく接しているが、周囲の状況に合わせて取り繕っていることをヤサコに見抜かれてしまう。一方のイサコは本当はとても心が弱く、強情な表向きの顔は仮面でしかなかったことが露呈する。

ヤサコとイサコはお互いを鏡として、自身の優しさ・勇ましさと相反するもう一人の自分がいることに気付く。そして、性格も考えも異なる相手の長所にも気づくのです。物語の終盤、ヤサコは自分の意志で行動すること、イサコは他人を受け入れることで道を開いていることが分かる。他人から自分自身の本当の姿を知って成長すること事。それが「電脳コイル」のもう一つのテーマなのでしょう。本作はビルドゥングス・ロマンとしても大変優れた作品だと思います。

{netabare}
ラストシーン。シリーズ通してやや地味な色使いだったのが、はっとするほど明るい色調になるんですよね。愛するものとの別れを受け入れるほろ苦い結末に、希望を感じさせる素敵な演出でした。
{/netabare}

最初から最後まで、本当に素晴らしかった。新しさと懐かしさが同居する世界観に引き込まれる。子供が見ても大人が見ても、それぞれに楽しめるアニメではないでしょうか。

投稿 : 2019/04/28
閲覧 : 238
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25

ASKA

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

隠れたSFの名作アニメ。

観終わりました。全26話ありましたが、あっという間に観終わりました。
それくらい続きが観たくなる作品です。

お話は近未来が舞台で、みんな便利なメガネが普及していて、スマホみたいにメガネ型のスマホみたいなアイテムをみんな持っていて、ネットも空間に画面が浮かび上がってそれで操作するみたいな進歩したちょっとだけ未来になった世界で、主人公の小此木優子(通称ヤサコ)が家族で大黒市に引っ越してきます。

そして、偶然出会ったふみえや天沢勇子(通称イサコ)やメガバア、ハラケンとであって事件を解決していく話です。
最初は謎ばかりでわからないことばかりですが、話を観ていくにつれて色々な謎が解明され、伏線が回収されていくのが見事でした。
キャラもデンスケやおやじ、サッチーなどゆるいキャラクターがいたおかげで、SF設定とバランスがとれていたように思います。

OP、EDの曲とも聴いていて切なくなる曲で、作品にあっていて良い曲です。
おすすめします。

投稿 : 2019/04/20
閲覧 : 133
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25

おさーん

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おばばとでんすけすこ

終盤まで予想がことごとくハズレて楽しめた
序盤のほのぼの近未来日常感も好き
個人的に主役である優子に薄情な演出が多々あり多少イラつくも対局である勇子の行動原理は理にかなっていて上手く描かれており共感できた
その他の個性的なおばば、でんすけ、妹、クラスメイトetcなどのサブ達も魅力的で彩りを与えてくれた
NHKの夕方アニメだったとは思えない脚本で大人でも十分楽しめる良作

投稿 : 2019/04/15
閲覧 : 51
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2

lcXEE65136

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

安定のNHK

NHK作品はどれも最後まで見れるだけの安定感はある。
今回も安定感はあったが、最後数話で強引に話しを持って行き過ぎてるかな。
もう少し序盤から話しをジョジョに勧めたほうが面白かったと思う。

投稿 : 2019/02/27
閲覧 : 138
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1

seaurchinn

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サイバーパンクの革命児

アクの弱いデザインに派手さの無いストーリー展開、ごく普通の小学生の平凡な日常を描いているかのような雰囲気を漂わせている作品ですが、とんでもない、これは実現可能な近未来技術とそれによって起きる歪を舞台にした、立派なサイバーパンク作品でした。
2020年代「電脳メガネ」というウェアラブルデバイスが世界的に普及した近未来を舞台にした作品で、電脳メガネは電話やメールに使用できる他、現実の世界に付与されたデータを見たり操作したりすることができるという設定になっています。
例えば、3Dビジョンの電脳ペットを仮想飼育したり、人体の任意の箇所にデプロイしてその箇所から対象のデータを破壊するビームを射出したりでき、そして当然、メガネを外すとそれらは見えなくなる(=扱えなくなる)わけです。
街には物理的な空間上に電脳空間が広がっていて、電脳空間はメンテナンスされ、バージョンアップが行われているのですが、稀に廃ビルなどで古い空間のままになっている場所があり、そういう場所にはバグが発生しやすくなる。
古い空間やバグを消滅して回る管理ソフト「サッチー」、空間の歪に現れる「メタバグ」、謎のウイルス「イリーガル」、そして、アッチの世界に住み子供を連れてゆくという都市伝説の存在「ミチコさん」など、とにかく設定が技術的にすごく良く練られていて、とても面白く、また興味深い作品でした。
開始時から伏線が大量にばらまかれているのですが、ほぼ全て解消し、解消仕切っていない謎もあるにはありますが、ストーリーの根幹には関係しない箇所のため、物好きの考察の余地があるのもグッドです。

ストーリーの前半は日常劇になっていて、後半から徐々にシリアス展開にシフト、謎が少しずつ明かされるような展開になっています。
一見して子供向けな雰囲気なのですが、蓋を開けてみると結構難解です。
世界観は序盤でうまく説明していて、今は一人一台のスマホがあるのでとっつきやすいところもあると思うのですが、後半は特に、途中途中で少しずつ明かされる秘密を理解しないとおいていかれる可能性があります。
理解が追いつかないまま視聴を続けると、必要性があって行っている結果や行動が超展開に移り、訳がわからない話と誤解しそうになると思います。
個人的には説明不足と感じていないのですが、説明が難しいところがさらっと流されている箇所もあり、解説が必要かもしれないと思いました。
意外とハードSFです。箱庭感がありますが風呂敷は広く、組織や企業や人命を巻き込んだ話となっています。

見た目はこんな感じなので騙されがちですが、SF好きにおすすめの作品。
とはいえ、ビジュアル負けしているという意味では決して無く、本作の雰囲気にはあっていると思います。
逆に言えば、この雰囲気であの内容ができるというのは、ある意味でサイバーパンクの革命児とも言えると感じました。

投稿 : 2019/02/23
閲覧 : 126
サンキュー:

7

シン☆ジ

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

絵がキッズアニメっぽくて・・

内容的に悪くはなさそうな気もしますが、
惹きつけられる部分があまりなく、
他に観てみたいものが多いので、
これは多分、今後観ることはないかな。

投稿 : 2018/12/30
閲覧 : 129
サンキュー:

4

ネタバレ

ぺこ

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さっちーはGANTZ的キャラかと!

悪い人がいないの

あえて挙げると猫目さんなんだけど
でもパパの名誉のためだったのかって

子供たちにも危険はあったけど遊びの延長で気持ちバリわかる!

なんか教育テレビでしたね
でも嫌いじゃない

最後助長な気がしたけどそれくらいですかね

私は髭の回が好きでした
髭はえたいってはじめて思った(笑)

見て損ないですよ
見てみて♥️お願いします♥️

投稿 : 2018/12/07
閲覧 : 99
サンキュー:

7

ネタバレ

tag

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

三人のヒロインの物語

この作品に語るべきことは多い。だが、今回は三人のヒロインについて語ろう。「3人?二人の間違いじゃないの?」と思う人は多いだろう。実際、おなじ「ゆうこ」という名前ながら「イサコ」「ヤサコ」と読み替えられ、その名前そのままの解りやすい性格の対比、そして、終盤で明かされる二人の因縁。こうなればこれは「二人のゆうこの物語であってそれ以上でもそれ以下でもない」と思いがちだ。だが、実は3人目のヒロイン、フミエの存在はとてつもなく大きい。
終盤、ほぼすべての主要登場人物が「関係者」であることが明かされていく。物語の発端はイサコとヤサコの確執=三角関係にあることがわかり、イサコと同じことをメガバアの弟子たるオバちゃんが4年前に引き起こしていたことがわかる。イサコとハラケンは最初っから事件の当事者だった。そして、ヤサコの祖父こそがすべての鍵を握っていた。あげくには電脳犬の伝助までが、事件の当事者=イサコ治療システムの一部だったことが明かされる。にも拘わらず、フミエだけは事件とは全く無関係であり続ける。
終盤、フミエの影が薄くなったのは当然だ。なぜなら、フミエは、メガネを取り上げられた後、自分の意志でメガネを手に取ろうとしなかったからだ。それは、フミエにとっては、電脳世界は大事なものではなかったからだろう。フミエにとっては友達のヤサコは大切でも、電脳世界はどうでもよかったのだ。
フミエは、イサコでさえ一目置くだけの電脳能力をほぼ自力で獲得できるだけの才能があった。イサコやヤサコ以上に電脳世界にのめり込んでもおかしくなかった。終盤、合併した小学校で、フミエが元第一小の男子にやられるシーンは示唆的だ。「メガネがなけりゃなにもできないくせに!」そう、チビでやせっぽちのフミエは電脳世界でこそ最強だった。その世界にフミエはなんの未練もみせないのだ。
ヤサコはイサコを現実世界に連れ戻そうと必死になる。演出がうまい(「NO DATA]と表記される抜け殻の黒い影はいかにもヤバそうで有無を言わさず「これはまずい」と思わせる)から気づかないが、なぜ、ヤサコはイサコを現実に連れ戻そうとしたのか?考えてもみよう。ヤサコは、自分が電脳世界にいると知りながらそこで出会った「やさしいお兄さん」と初恋に落ちれるほど、電脳犬の伝助を溺愛できるほど、の筋金入りのオタクなのだ。あちらの世界に行きっぱなしの状態をなぜ、ヤサコはそこまで忌避できるのか?京子がヌルに連れ去られたときも必死に連れ戻そうとする。ヤサコこそ「行きっぱなし」に最も違和感のない第一人物ではないのか?
それを教えたのはやっぱりフミエなのだ。メガネに興味のない母親や同級生のアイコではなく、自分以上に電脳に精通したフミエが惜しげもなくメガネを捨て「大事なのは現実」と言い放ったから、ヤサコは現実の大切さを認識できた。もし、フミエがいなかったらヤサコも京子もイサコとともに電脳世界に行ってしまい、伝助となかよくいつまでもそこで暮らしました、という「ハッピーエンド」もあっただろう。実際、京子もイサコも、ヤサコの必死の呼びかけがなければそのまま電脳世界にいたはずなのだ。同じく電脳世界にどっぷりつかりながら、なぜ、ヤサコだけが「現実」に固執できたのか。それはやはり、フミエ、という現実しか信じない親友がいたからだろう。だから、この話は見た目はどうあれ、イサコとヤサコとそしてフミエの3人のヒロインの物語なのだ。三人三様の電脳世界への対し方の対比の物語なのである。、

投稿 : 2018/11/25
閲覧 : 148
サンキュー:

4

ネタバレ

TimuTimu

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には00年代屈指の面白さ

【内容】
 ある日大黒市立第三小学校へ転校してきた大人しめな容姿の小此木優子とその翌日に転校してきた一匹狼のように学校生活を送る天沢勇子が電脳世界を通じて送るSFホラーミステリーアニメです。

 当時は自分も同じ小学6年生でいまいち内容が理解できませんでした。
それもそのはず、世界観も、おもろポイントも、子供では中々理解し難い内容だからです。戦闘シーンもド派手ではないため、NHK作品の中でも子供に理解されにくく、また取っつきにくい作品ではないでしょうか。
 それではこの作品の魅力は何なのか、良い点悪い点も交えながら感想を書きたいと思います。

【良い点】
・それぞれのキャラに葛藤がある
 この作品は2クール構成のため十分キャラクターの深堀が可能となります。やはり子供を題材とするアニメはその時期特有の葛藤が非常に重要な部分を担うわけです(例:無限のリヴァイアス、月がきれいなどetc)。ここがしっかり描写されていないと作品に深みが出ず、大人も楽しめない作品になります。その点でいうと電脳コイルは良く表現されていると思います。
 そこで最も注目してほしいキャラはダイチです。素直になれない鼻たれ小僧ですがこのキャラにも様々な葛藤があって、また可愛げがあり本当は・・・これ以上書き連ねると話が長くなるので本編を見てください。


・布石や伏線を丁寧に教えてくれる
 エヴァ〇ゲリオ〇や魔法少女ま〇か☆マ〇カのようなアニメは本編で小ネタや伏線を教えてくれませんが、この作品はとても丁寧に教えてくれます。これが案外すごく助かる。一々ネットで調べる必要もなく時間が無い人にとってはとてもありがたいです。


・オチがなんとなく分かっていてもワクワクする
 .hack//を見ている方ならわかると思うんですが、電脳・ネット世界における"未帰還者"という設定はものすごく世界観を不透明にし、視聴者に緊張感と「この先どうなるのか知りたい」という視聴意欲を与えます(.hack//rootsを除く)。
 電脳コイルもオチはなんとなくわかるんですが、上記に十分当てはまるでしょう。

【悪い点】
・ご都合主義
 「んなわけあるかよ」って展開が多々あります。仕方がない、NHK教育番組だもの。

・終盤から「あっちの世界」への価値観が下がる
 例えるなら初めて悟空がスーパーサイヤ人化した時とスーパーサイヤ人3が出てきたときくらいのテンションの差です。

・関係なさそうな小ネタ話をガチで本編に取り入れていく。
 途中からすごく哲学で教養な問題に問いかけてきますが仕方がない、NHK教育番組だもの。

・オチがすごく分かりやすい
 ストーリーがシンプルすぎて1クール見れば物語の7~8割分かる。猿でもビックリ。

・ {netabare}OP {/netabare}だけは見すぎないほうがいい
 この部分だけは僕と約束してください。


【総評】
 この作品を一言で表すことはできませんが、「SF×少年少女の葛藤」は素晴らしい作品を生み出すと改めて再認識しました。
もしかすると僕は只々目の前の1日を楽しむ為だけに生きている子供のようになりたいと願っているのかもしれませんね。つまり毎日小学校に通ってからプールを楽しむ子供や一人で帰宅する女の子を遠くから眺めていれば子供になれる可能性が微レ存・・・?

とにかく00年代の中で5本の指に入る作品なので是非視聴してみてください。

投稿 : 2018/11/22
閲覧 : 98
サンキュー:

6

褐色の猪

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これだよ!スティーブ

スティーヴン・スピルバーグ監督の実写特撮映画「レディ・プレイヤー1」を観て仮想世界の描写にすっかり感化されました。

実は、以前TVアニメ「ソードアート・オンライン」を観た時はいまいちすっきりしませんでした。

で、ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインもこの前観終わりましたが、これまた仮想世界の描写方面を比較する次元の作品ではなかった様でちょっと落胆。

そしたら、10年以上前の作品だっつーのにこの「電脳コイル」
なかなか良いじゃありませんか!

監督の頭の中にしっかりと仮想世界の世界観が構築確立していたという風情、
2クールの厚みある物語、構成は切れ良く、すっきりした作画にも魅了されました。

投稿 : 2018/10/22
閲覧 : 172
サンキュー:

16

ネタバレ

アオイ

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おもしろかった

適度に緊張感あり面白かった
ただ、子供には理解できないだろこれ

投稿 : 2018/10/04
閲覧 : 67
サンキュー:

4

shino73

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

子犬デンスケ

デンスケがいいなあ。
あいつかわいいですよね。
子供の時はさらにかわいい。
ヤサコや京子の危機の際には、
自身を顧みず危地に飛び込んでいく、
誰よりも勇敢で優しいやつなんですよね。
元気がなくなった時、
ED曲で歩いているデンスケを見る。
途中1度見上げてくるのです。
癒されるなあ。

また月曜日か、頑張ろ。

投稿 : 2018/09/01
閲覧 : 331
サンキュー:

43

まあ君

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

結構感動でした

電脳空間みたいな方面はそれほど専門知識があるわけではないので、ぼや~っとした部分を感じつつ観ておりました。
素朴な疑問として、メガネをかけている人に見えているものが、かけてない人には見えてないのだとすると、かけている人は相当おかしく見えるのではないか。。。
まあ、そうゆうことは気にしないことにして、序盤のSFとは程遠い感じの長閑な雰囲気から中盤のイレギュラー絡みのいくつかのエピソード辺りまでは、何となく煮え切らない感じだったのですが、後半話が核心に近づくにつれて、とても引き込まれました。
起こっていることはかなりシリアスなのに、画がいつも長閑な感じで、そのギャップも良かったように思います。
それと、非生命体の動物、人工知能を持つ人や機械との触れ合いみたいな話が絡むと個人的に弱いので、終盤は結構ジーンときました。
あと、この主人公の声の方、よく知らないのですが、とてもいい声だと思いました。

投稿 : 2018/08/13
閲覧 : 80
サンキュー:

6

ネタバレ

にゃん^^

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

電脳メガネをかけるとおんなじ町なのにふしぎな町に見えちゃうの

ちょっと未来のおはなしなのかな。。

大黒市の町とかさなって電脳空間があるの
電脳メガネをかけるとその町が見えるんだ

ふつうの町みたいだけど
おもしろい道具とか
魔法みたいなのつかえたり
ちょっとかわった生き物とか
こわれた空間を直したりするロボットみたいのとかもいるの

たのしそうでしょ?
でも
電脳世界ってなんだかヒミツがあって
ひっこしてきたばっかりの優子は事件にまきこまれてくの。。


はじめは
ちょっと未来の小学生たちがどたばたする
ほのぼのアニメかなぁって思って見てたら

お友だちになれる子なれない子
イジワルな子とか
友だちってなんだろう?みたいなおはなしがあって

それでだんだん

電脳世界の生き物と
おしゃべりできちゃったり気もちが通じたりって
たのしかったり泣いちゃったりすること多くなって

ちょっとラブコメがあったり
だけど
どんどんミステリーっぽくなって
26話あったけど次が気になって

むずかしい言葉とか
説明とかよく分からないところもあったけど
おもしろく見てられた♪

おもしろいって言っても
暗いおはなしとか悲しいおはなしとかもあって
泣いちゃうところもあったから
子どもだけじゃなくって大人の人も見れると思う

絵はきれいだったけど
人の顔とかTVアニメみたいじゃなくって
映画のアニメ(ジブリとか)みたいかな

ふつうの人は見やすいかもだけど
かわいい女子が好きな人が多いあにこれだと
きらいな人もいるかなぁ。。

ほんとは
小学生むけとかなのかなぁ?

でも
ちょっとむずかしい所が多くって
おばかなにゃんが
よく分からなかったところも多かったから
忘れたころ見直してもおもしろいかも。。

投稿 : 2018/08/01
閲覧 : 711
サンキュー:

148

ネタバレ

あぱぱ

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

脳をコネコネ

視聴回数 全話5-10回

このアニメの特徴は「どれだけ脳を柔らかくさせて視聴できるか?」と
解釈しています。

私も脳が柔らかいとは言えないですが、脳が柔らかくないと
感じられないことがあったりします。それが電脳コイルです。

本作品を視聴する適正年齢はないと感じています。

しかし理屈や小難しいことを考える方には面白くないかもしれません。
逆に見たままを自由に想像できる方だと面白いかなと思います。

一番印象的だったのは

{netabare}12話「ダイチ、発毛ス」が衝撃でした。
ゲーム「ポピュラス」の発想ですが、笑いのシーンよりも
最期のシーンの喪失感が涙を誘います。{/netabare}

大人と子供、男と女、そんなの関係なく脳を柔らかくして視聴すれば
興味深い作品です。

(余談)

コイルとは。。。

「電流のノイズを抑えて、電圧を微調整しながら周波数で
より分ける能力があります」

脳が固くなってくると、以下のような思考になっていくと言われています。

・不意なことが起きると対応できない
・面白いアイデアが浮かんでこない
・1つの考えに固執してしまう
・他人の話が受け入れられない
・新しい事柄を否定しがち

脳に流れるノイズをコイルで調整(自由に想像)して楽しむことも
たまには必要なのかもしれないと感じます。

「ピタゴラスイッチ」を視聴した時と似た感覚になりますね。

磯光雄監督が11年ぶりに放映日時未定ですが
「地球外少年少女」はどんな物語になるのでしょう。

2020年から学校教育で「プログラミング教育必須」が実施される予定です。
子供が無知な大人から教わるような時代が到来するかもしれません。
大人も他人事では済まされない日がやってきそうな気もします。

投稿 : 2018/06/25
閲覧 : 112
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16

kabaj31

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

中だるみが。

後半置いてけぼりを食らった。
前半は面白かったんだけどなぁ。

そんなに興味も惹かれない事柄(謎解き)を
ズルズルズルズル引っ張っられても
なんだかなぁという気持ちでした。

もっとこの世界らしいなにかが見たかった
ような気がします。

投稿 : 2018/06/17
閲覧 : 99
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3

lumy

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

闇鍋感をどう受け止めるか。

放送当時、最初の5~6話を視聴した記憶があるのですが、
いかにもなNHK教育アニメだと思い中断。
足掛け10年以上の再視聴ですw

この作品は、ターゲットにする視聴者層が
どの年齢を想定しているのか分からないぐらい
闇鍋感があります。
電脳メガネという最新技術があるかと思えば、
町全体が拡張現実空間になっていたり、
でも町並み自体は昭和の様相を呈していたり、
オカルト要素もあったり、
サスペンス要素もあったり
結局男子と女子は仲が悪かったり(これは今も変わらない?)。

非常にいろんな要素をつめこんだ本作ですが、
個人的には、全26話が念入りに構成された良作であり、
監督の世界観や発想が、原画や美術、音楽などの各セクションに
きちんと伝わっている印象を受けました。
そして、世界観のまとめ役に一役買ったのが演出であり、
最終的には「NHK教育らしさ」を逆手にとって、
ひとつの作品に仕上げた手腕は素晴らしいと思います。

なお余談ですが、キャラクターの走り方には並々ならぬ
愛情を感じましたw
非常に美しいフォームで、自分もあんな風に走ってみたいものです。

投稿 : 2018/05/24
閲覧 : 147
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26

zuru

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

電脳オカルト

SFの皮を被ったオカルト。ショートエピソードをもっといっぱい見たかった。
メインストーリーにそれほど心惹かれかったかな?それはイサコの性格があんまり共感できなさすぎが原因かも。

投稿 : 2018/03/08
閲覧 : 111
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4

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トゥーワ

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

納得いかない。。。

 物語は驚かされるようなことが何度もあり面白かった。音楽も雰囲気にあってたし、作画も丁寧で見やすかった。
 だけどおおおおお、個人的に後半のヤサコとハラケンのあの関係は少し納得いかない!
夏祭りの時はなんともなかったヤサコが、カンナのことしか考えてなかったハラケンのどこに惚れたかがわからない!ハラケンもよく分かんないし恋愛要素はいらなかったかなあ 
 でもそれ以外は良かったから高評価!

投稿 : 2018/03/04
閲覧 : 84
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4

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disaruto

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

揺らぎの拠りどころ

【概要】
マッドハウス制作、全26話。
電脳メガネというツールが子供に流行し、電脳世界を可視化できる世界が舞台となる。
主人公の優子(ヤサコ)と勇子(イサコ)が、ぶつかりながら成長していくさまを描く。



【感想】
「攻殻機動隊+ジブリ(ハイファンタジー気味)」みたいな作品。
グーグルグラス?が定着した世界と、日本神話風味の都市伝説が混じり合い、世界観が非常に味わい深い。
また、ワクワク・ドキドキ・ハラハラといった要素も多く、作品前半は見ているだけで楽しめる。

電脳世界メインだと作画・演出面で派手さが出ないと思ったけど、全くそんなことはなし。
電脳戦のシーンなど、最近の作品といっても通用するくらい迫力があった。
何かと走っているシーンが多いが、躍動感が素晴らしい。
小動物のような電脳ペットも多く登場し、愛らしさがある。
こういうところが、ホントにジブリっぽい。

作品後半は、夕焼けのシーンや物悲しいBGMが多く、どこかノスタルジックさも感じる。
話の筋が見えづらく・キャラの行動原理も少々分かりづらい。(メガマス社関連など)
だがおおよその疑問点は解決され、主人公二人のストーリーもしっかり完結している。
メッセージ性・エンタメ性も強く、総じて“練り込まれた”作品だと思う。



【不満】
一番の不満はキャラクターのスポットの当て方。
サブキャラの面々は活躍の機会があるけれど、後半の存在感が無さ過ぎて泣けます。
ストーリー・主題に重きを置きに行っている感じは伝わりますね。
あと世界観が難しくて、一発で子供が理解できるかが疑問。
でも映像・話の大筋だけ見ていても面白いのは、流石かと思います。



【考察】
{netabare}○科学とオカルト
科学技術を題材にしながら、あくまでストーリーの骨格はオカルトチックなのが特徴。
最終的にはストーリーのオカルトチックなネタを、作品内の論理的解釈で説明できるのも面白い。
そのオカルトは、日本神話的なものを引用していますよね。
黄泉の国を模したかのような“あっちの世界”、19話の京子が異世界に引っ張られそうになるシーン、最終話での名前を“手に入れる”シーン。
これ全部「千と千尋の神隠し」をインスパイアしていると言われても否定できませんねw
行き過ぎた科学はオカルト染みてくるので、日本神話と組み合わせると相性いいです。


○主人公二人の通過儀礼を描いた作品
本作を通じて、一番感じたのはこれです。
ヤサコとイサコは、性格的には当初から正反対。
ヤサコは迎合的かつ優柔不断で、イサコは独断的かつ頑固。

一連の事件を通じて二人の性格は、多少ながらそれぞれに影響を与えます。
最終的に二人はお互いを“ユウコ”ではなく“ヤサコ・イサコ”の“個”として認め、“成熟した子供”として成長する。

異質の存在を認めることは、幼少期における一種の通過儀礼であり、大切なこと。
彼女たちは最後、中学に進学しましたが、そこら辺を分かりやすく表現したのでしょう。

「触れられるものが本物」云々って話があったけど、「触れられるものだけが本物」ではない。
目に見えない絆や信頼関係を互いに感じ、それを本物であると確信した。
確固たる本物を手に入れ、一段階上の人間へと成長した。
その過程を上手く表現していたと思います。
なんとも教育アニメっぽいですねw{/netabare}



【蛇足】
{netabare}しかし、イサコ様の女王様力には感服ですね・・・
4話とか最高すぎる。
就職先はSMクラブとかいかがで(ry
不満点に書かなかったけど、もうちょっと百合感があればw
最終話とか中々打点の高いシチュエーションだったと思うのだけど。
“名前呼び”で、なのフェイすぐに思い出したあなたは、どうしようもない百合豚です・・・{/netabare}



【追記】
{netabare}レビュー書き終わった後にもう一度、作品を見直したんです。
やっぱり百合感あるかもしれない。。。
イサコの兄の存在感が大きかったのも、百合感薄く見える原因か?
ストーリーを追うのに必死でここを見落とすなんて、百合豚として失格ですw
秘密の共有とか、二人がイマーゴを特別に使いこなせるとか、いがみ合っていた二人の最後の和解とか。
もうこんなの百合じゃん。。。{/netabare}

投稿 : 2018/01/23
閲覧 : 186
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26

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たわし(ガガ)

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

頭の回転が早いアニメ

非常に優秀なSF作品。

電脳世界をここまで実用的に映像化できたのは、攻殻機動隊以上の出来だと思う。

それはハリウッド映画にも出来なかったことであり、当時のSF作品賞を総なめしたのは頷ける。

視聴者よりも頭の良い人が考えたアニメの典型例である。

投稿 : 2018/01/13
閲覧 : 190
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12

ネタバレ

フォニー

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大好きです

初めて観た時私はまだ小学校低学年くらいでしたが、軽くトラウマにもなるような印象てきなアニメだったので、2年ほど前に見返しました。
私は少し古めかしい雰囲気がとても好きでしたし、シリアスな雰囲気でだんだんと明かされていく問題が小学生の子供たちだけでなく大人も巻き込んでいくのがとても面白かったです。
小さい頃の印象としてはおでこからビーム出すとか、チョークで魔法陣書いちゃうとか、メタバグ集めるとか、駄菓子屋で変なアイテム買ってガキとやりあうとか、とても憧れでした。
何も重いだけのストーリーではないと思いますし、私個人としては少し難しく思えるストーリーでしたがそれを理解した上でのキャラクターの心情を考えると感動さえします。
私の幼少期のアニメの記憶に根強く残る作品です。

投稿 : 2018/01/07
閲覧 : 84
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9

Marsa

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

設定に面白いところはあるのですが、子供〜若者向けかな。

全26話。
近未来の拡張現実・仮想現実(AR・VR)ファンタジーを子供に楽しんで
もらいたい、そして形あるものだけではなく思いも大切であること、恋愛、
友情などを深く考えてみて欲しい、いう作品と思います。

設定はSFとして面白い部分はあるますが、近未来でもありえない設定も多々あり
大人には取っつきにくい部分が多いと思われました。

22話ぐらいまで、ARを眼鏡を通じて体感できる子供たちの日常の話で、
設定、伏線をはっています。設定と物語の複雑さを子供にも理解して
もらいたいということでしょうが、少し長くし過ぎですかね。

物語は設定と同様に難解とされいますが、特に必要のない恋愛感情や登場人物を
てんこ盛りし過ぎて、焦点を絞らせない形になっています。また登場人物の
動機も謎のまま物語に割り込んできますので、ある意味、難解となるのだろう
とおもいます。

23話頃から謎解き、種明かし、伏線回収しながら、話が急に進みます。
主人公は、本物っ何?、手で触れるものだけが大切なの?という疑問に
立ち向かう形で、最終的は解決します。耳障りのいい言葉やシーンを
多用していますが、未回収や謎のまま煙に巻かれたまま部分が目立ち、
登場人物の動機も、子供さながらの、「それだけ?」って感じで話が
収められてしまっており、「なるほど、子供向けかー」と納得する
しかない最後でした。

よって、大人には厳しい作品かな、少なくとも大人目線で観ても
楽しめないかと思いました。

投稿 : 2018/01/06
閲覧 : 137
サンキュー:

18

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聖剣

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

昭和世代のロマンティシズム

好きな作品なんだけど
ネガティブな評価をしているレビューがけっこうあって
意外だったというか、
残念だったというか…
逆に
冷静に考えてみて
盲目な信者だったんだって気づきました(^_^;)


受け入れがたいが
たぶん低評価だった理由はたぶん世代間のギャップ。

{netabare}まず、
駄菓子屋とか隠れ家のような
今じゃ滅多に見ないようなものは
きっと若い世代には分かりづらいんだろうなぁ

次にあの眼鏡
つけてるのが子供達ばかりなのに
行政のシステムの徹底ぶりには違和感があるのかも
でも
あの頃っていつも鬼ごっこしてたよねw
そのイコンが『僕、サッチー』ことサーチマトン

あと2クールってのも
テンポが悪いっていう要因につながってる様子。
でも
これに関しては全力で否定すると、
あの適度に挟み込まれるミニエピソードは
本編の大きな物語の流れの持つ重さを軽減してくれているし、
何より、
主人公の小学生らしさの演出でもあるんだって!!

陰謀論めいた謎に迫るのも
じつは学校内のイジメや淡い恋心から端を発していたりして、
小学生の頃にしてみたらものすごい大問題でしょ?
幼稚だなんて思う人がいるなら、
この世代ならではの無邪気さと理解して欲しいものです。{/netabare}

という、オッサンの嘆きでしたw

投稿 : 2017/12/18
閲覧 : 102
サンキュー:

16

ネタバレ

くろ

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

電脳系+都市伝説

謎の鍵穴、隠された路地、秘密の暗号…
子供から大人まで楽しめる都市伝説と、拡張現実(AR)を軸に作られた舞台。
もうこれだけでワクワクしない要素がない。
更にワクワクを盛り上げるBGMが素晴らしい。
ラストに至るまでテンションダダ上がりで一気に見てしまった。


今やポケモンGOでお馴染みとなったARだが、
それと似たような感じだろうか。
主人公は小学6年生で、同級生達と電脳ペットや電脳空間を巡って
事件が起こる。
笑いあり涙ありバトルありホラーありと、色々展開が忙しくて面白い。


キャラデザも良く、細かい仕草や走り方まで個性的で好感が持てる。
{netabare}あとイサコかっこいい。4話だけでも何回見たことか。
19話はタイトル見ただけでゾッとする…
ホラーアニメよりよっぽど怖かった…
小さい子に見せたら絶対トラウマになりそう…{/netabare}




でも、ラストまで結構謎伏線を散りばめておきながら
回収方法が割と駆け足というか、上手くまとめられなかったんじゃないかなーと思います。
せめてあと2話ぐらいあれば…ぐぬぬ。
他にもちょっと説明不足でわかりづらい所がちらほらあります。
だがそれを補って余りあるワクワク感に、良作と言わざるを得ない。

投稿 : 2017/12/03
閲覧 : 70
サンキュー:

6

石川頼経

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

この作品は金沢市の近くが舞台らしいです

内容は残念ながら、あまり覚えてないというか理解しきれなかったですが、科学とオカルトの融合の奇妙な話しでした。

金沢市の近辺にある大黒市という場所が舞台で作中、金沢が話しの中心になったり金沢に行く話しもあります。
そういう意味で私には感慨深い作品です。
石川県が舞台のご当地アニメは「花いろ」だけではなかったですね。
ただし、石川県的要素はまったくないですが・・・
あと、大黒市は「眼鏡生産で有名」とかでひょっとするとメガネブの舞台でもある福井県鯖江市がモデルかもしれませんが、金沢からはちょっと遠いですね。

投稿 : 2017/11/22
閲覧 : 111
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12

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KazuHiroくん

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絵は悪くないけど、キャラクターの行動が意味不明

近未来の電脳メガネが実現した世の中を描いたアニメで、シナリオはなかなか良さげに思ったんだけど、実際はつまらないアニメでした。

最初の数話は世界観の理解をする必要があるため、そこそこ見れるのですが、そのペースが最終話まで続くので、本当に見続けるのが苦痛でした。

攻殻機動隊が好きな僕ですが、この世界観だけが魅力的でしたが、それだけでは楽しめない作品でした。



例えるなら、子供向けの18時アニメという感じです。
そこで調べてみたら、やっぱり18:30放送のアニメでした。
毎回のストーリーは名探偵コナンのように、繋がりのないもので、単調です。
あらゆる現象は非論理的で辻褄が合わない。
そして、偶然や奇跡の連発で、感動が生まれない。



アニメや漫画、映画には理解不能の奇跡は必要な要素ではあるけれど、使っていいのは本当の最後のみ。
常に連発されたら、奇跡でも何でもない。



未来のデジタル世界の動きも何故か、現実を模倣された動きになっているのも、意味がわからない。
何故、サッチーのビームは必ず当たらないのか?
何故、サッチーは人間と同じスピードなのか?
何故か空間上にタブレット端末を表示されて、他の人からも見えるのか?
見ていて不自然極まりない描写が多すぎる。



理論性もないため、一応現象の説明はしてくれるが、言ってる意味がわからない。
もう、めちゃくちゃ…。



ホロレンズが現実化されて、電脳コイルの時代も近いかもしれないため、事前にこのアニメから知識を得ようと思って見てみたが、最初の数話で十分だった。



ただ、アニメーションはとても良かった。

走るときのモーションはリアリティーがあるし、キャラクターもあまり愛せるようなデザインではないけれど綺麗でした。

▼ブログ
http://wp.me/p8nSaU-rR

投稿 : 2017/11/05
閲覧 : 96
サンキュー:

3

さき

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

NHKの本気!

内容が深く、世界観に引き込まれました!
もっと沢山の人に見られるべきです。
中学生の時にみたのですが、一部すっごく怖いシーンが続き、子供向けじゃ無かったです笑
でもそれも含めて本当に感情移入してしまう神作品でした。みた後の余韻がなかなかすごかったです。

投稿 : 2017/10/15
閲覧 : 78
サンキュー:

3

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電脳コイルのストーリー・あらすじ

今よりもちょっと未来…子供たちの間では街のどこからでもバーチャル世界=コイルに接続できる電脳メガネが大流行していた。小此木優子(おこのぎ ゆうこ)は、小学校最後の夏休みを前に、父親の仕事の都合で最新の電脳インフラを擁する地方都市・大黒市に引っ越すことになる。
優子は、その街で出会った友達と電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する…。(TVアニメ動画『電脳コイル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年春アニメ
制作会社
マッドハウス
公式サイト
www.tokuma.co.jp/coil/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E8%84%B3%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%AB
主題歌
≪OP≫池田綾子『プリズム』≪ED≫池田綾子『空の欠片(そらのかけら)』

声優・キャラクター

折笠富美子、桑島法子、矢島晶子、小島幸子、斉藤梨絵、鈴木れい子、野田順子、小林由美子、梅田貴公美、山口眞弓、沼田祐介

スタッフ

原作:磯光雄、 監督:磯光雄、脚本:磯光雄、アニメーションキャラクター:本田雄、作画チーフ:井上俊之/本田雄、作画監督:本田雄/根津匡覧/押山清高/秦綾子/井上鋭/井上俊之、絵コンテ・演出:村田和也/横山彰利/笹木信作/平松禎史/安川勝/野村和也、美術監督:合六弘、色彩設計:中内照美、撮影監督:大庭直之、CGワークス:荒木宏文、音楽:斉藤恒芳

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