「電脳コイル(TVアニメ動画)」

総合得点
83.4
感想・評価
1837
棚に入れた
10454
ランキング
227
★★★★☆ 3.9 (1837)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8
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電脳コイルの感想・評価はどうでしたか?

響け! さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

マイナーだけど超名作!

幼稚園ぐらいの時に一度観たのですが、今回Amazonプライムに出てきたのでもう一度見直しました。
いや、よくできてる作品ですわ。アニオタでもアニメを全然観ない人でも絶対に楽しめる作品だと思います。笑いあり、涙あり。名作ですね。

投稿 : 2020/05/13
閲覧 : 105
サンキュー:

4

Some さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

隠れた名作。

世間で言う神アニメや超人気アニメ、マイナーアニメ、数々のアニメを観てきたけれど、これほどの隠れた名作は他にない。
逆にこれを知ってる人達は本物。

アニメオタクでも、それほどアニメを見た事ない人でも面白く見れる作品、大げさじゃなくてホントーに

序盤は楽しく見れる物語かと思いきや、中盤からすこし怖い雰囲気に、後半怒涛の展開からの感動。
最高の作品です。

是非見てみてね

投稿 : 2020/04/19
閲覧 : 233
サンキュー:

3

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

髭の星間戦争に考えさせられ、デンスケに泣かされる

表層も深層も面白かったー

徐々に徐々に見えて来る丁寧な脚本だと思います。
面白かったです!
作画で食わず嫌いせず観てよかった笑

現代人に向けてメッセージ性の強い作品ではないでしょうか
子供向けというより子供がいる親御さんに観て欲しいですね

たまにはスマホやめてキャンプにでもいくかー笑

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 80
サンキュー:

3

めんまぁ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

クオリティー高杉君

とにかく凄かった(語彙力)
最後の方で全てが繋がった感じ。
人の心の深いところを描いた感じの作品。
一つ疑問が残るのは11、12、13話のあの内容をなぜわざわざ物語の重要な中間点に挟んだのかってことくらい。
各話集中してみてないと置いて行かれる笑
これを子供向けに作ったとは笑

投稿 : 2020/03/28
閲覧 : 96
サンキュー:

3

あーみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

小さい頃見てた

子供のころあんな眼鏡が欲しかったなぁ。うろ覚えだけどラストに衝撃を受け、すごく面白かった記憶がある。
また見返してみたい作品の一つです。

投稿 : 2020/03/25
閲覧 : 60
サンキュー:

2

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面倒くさい美少女ランキング上位なイサコ

眼鏡アニメの金字塔

NHKの本気

エヴァでスーパーな作画を魅せていた磯監督がこの題材を選んだ本気味

磯監督の新作希望

面倒くさい美少女ランキング上位なイサコ

デンスケの最期で泣かないやつは人間じゃネェ(byシアーハートアタック)

AR社会と懐かしさが同居する見事さ

アニメを見る者、いやフィクションに関わる全ての者に対する福音であるユウコの言葉「手に触れられない物はない物なの?。何か違う気がする。」、「この気持ち、少なくても私の中にあるこの気持ちは本物だ。」。

投稿 : 2020/03/02
閲覧 : 71
サンキュー:

9

保見川 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【お気に入り】 ヴァーチャルを描いた裏でホンモノの大切さを伝えようとした作品

~
 「電脳メガネ」と呼ばれるメガネ型のウェアラブル端末が普及している近未来を描いたオリジナルアニメで、その独自な世界観を小学生たちの目線から堪能するSFチックな作品。SFとジュブナイルが巧く融合している斬新な作品であり、とくに、ヴァーチャルのエフェクト描写はシンプルかつ高い技術で表現されていて観ているだけでも楽しめる内容となっている。ただし、電脳空間、サッチー、イリーガル、メタバグなど、よく解らない独特な設定が1話から飛び交い、最初は何の説明もないまま展開していくので取っつきにくい印象を受けるが、視聴者と同じ立場である主人公・ヤサコと追体験していくことで世界観や伏線が徐々に見えてくる構成となっている。登場人物は小学生ばかりなので、子どもらしい物語がSF調で展開される。一緒に遊ぶにしても、ケンカをするにしても、常に電脳世界ありきでとてもユーモア。ただその裏で、メインキャラクターの子どもたちは、少学生にしては暗い過去を持っていて、時より顔に影を落とすことがある。次第に、そんな過去に囚われた子どもたちのストーリーが目立ち始め、さらに電脳世界に隠された秘密を紐解いていくシリアス路線に移行することもあって作品全体の雰囲気はチョット暗い。OPの雰囲気や作画の淡い色彩もその印象を助長している気がする。ビジュアルや序盤の展開こそは子ども向けだけど、中盤以降はどちらかと言えば青年向けの内容で、裏を返せばどの層を狙った作品なのか解りにくく「隠れた名作」と言われるゆえんも何となく解る気がする。とはいえ、この作品は俗にいう「NHKの本気」とも評価されていて、世界観、物語、作画、音楽のどれをとってみても高水準なので、一見の価値は十分にあると思う。痛みすら見えない何かに向かって電脳世界の深みに落ちていくヤサコたちにドキドキしながらも、いつしか彼女たちと一緒に、コイル探偵局の一員となって、電脳世界の秘密を追いかけている自分をいつの間にか発見するはずだ。

個人的評価:★★★★☆ (4.5点)

投稿 : 2020/02/24
閲覧 : 432
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21

ネタバレ

たわし(ガガ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

頭の回転が早いアニメ

非常に優秀なSF作品。

電脳世界をここまで実用的に映像化できたのは、攻殻機動隊以上の出来だと思う。

それはハリウッド映画にも出来なかったことであり、当時のSF作品賞を総なめしたのは頷ける。

視聴者よりも頭の良い人が考えたアニメの典型例である。

投稿 : 2020/02/05
閲覧 : 383
サンキュー:

21

DB さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ようやく最後まで見れたww全体を流れるアナログ臭が逆に心地よい感じでした。小学生っぽさがきちんとある登場人物たちを始め、きちんと考えられて作られていると思いました。最後の怒涛の展開は、そうだったの?と呆気にとられた部分もありますが楽しめました。

投稿 : 2020/01/01
閲覧 : 50
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3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 1.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

視聴モチベが保てんわ。

ストーリーが何か面白いとのことなので視聴。
後半怒涛の伏線回収系は大抵前半でグダグダしつくすからあまり面白いとは思えない。
作画もなんか、こういう雰囲気なのは苦手。
キャラクターも特に魅力はなく、ぶっちゃけ言ってしまえば可愛くない…
つまらなくてもキャラデザインに牽かれる要素があれば見るに耐えれるけど、このアニメのキャラデザは個人的に合わなかった。キャラデザってやっぱり大事なんだな。多分見た目に目をつむれる、伏線回収系好きなら見ると思います。

投稿 : 2019/12/17
閲覧 : 174
ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

電脳メガネをかけるとおんなじ町なのにふしぎな町に見えちゃうの

ちょっと未来のおはなしなのかな。。

大黒市の町とかさなって電脳空間があるの
電脳メガネをかけるとその町が見えるんだ

ふつうの町みたいだけど
おもしろい道具とか
魔法みたいなのつかえたり
ちょっとかわった生き物とか
こわれた空間を直したりするロボットみたいのとかもいるの

たのしそうでしょ?
でも
電脳世界ってなんだかヒミツがあって
ひっこしてきたばっかりの優子は事件にまきこまれてくの。。


はじめは
ちょっと未来の小学生たちがどたばたする
ほのぼのアニメかなぁって思って見てたら

お友だちになれる子なれない子
イジワルな子とか
友だちってなんだろう?みたいなおはなしがあって

それでだんだん

電脳世界の生き物と
おしゃべりできちゃったり気もちが通じたりって
たのしかったり泣いちゃったりすること多くなって

ちょっとラブコメがあったり
だけど
どんどんミステリーっぽくなって
26話あったけど次が気になって

むずかしい言葉とか
説明とかよく分からないところもあったけど
おもしろく見てられた♪

おもしろいって言っても
暗いおはなしとか悲しいおはなしとかもあって
泣いちゃうところもあったから
子どもだけじゃなくって大人の人も見れると思う

絵はきれいだったけど
人の顔とかTVアニメみたいじゃなくって
映画のアニメ(ジブリとか)みたいかな

ふつうの人は見やすいかもだけど
かわいい女子が好きな人が多いあにこれだと
きらいな人もいるかなぁ。。

ほんとは
小学生むけとかなのかなぁ?

でも
ちょっとむずかしい所が多くって
おばかなにゃんが
よく分からなかったところも多かったから
忘れたころ見直してもおもしろいかも。。

投稿 : 2019/10/08
閲覧 : 897
サンキュー:

155

ネタバレ

nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

俺もメガネが欲しい

ARをネタにしたアニメでこんなにワクワクさせてくれるメガネが俺も欲しい
尋常でなく完成度が高く全話面白いんだけど本筋だけに限定した1クールでコンパクトに見てみたかった気もする
自分で話の取捨選択するだけで出来そうだけど

一番好きな話は「第12話 ダイチ、発毛ス」

投稿 : 2019/09/23
閲覧 : 141
サンキュー:

4

ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

技術の過剰な発展がもたらす恐怖

【総合評価☆☆☆☆】

 原作・監督を担当した磯光雄渾身の力作。拡張現実(AR)技術の過剰な発展がもたらす恐怖を、2007年の時点で予言した先駆的な作品で、アニメとしてのみならずSFとして高く評価され、日本SF大賞や星雲賞メディア部門賞を受賞した。ちなみに、アニメ作品で日本SF大賞を受賞したのは、本作の他に『新世紀エヴァンゲリオン』と『イノセンス』という異形の傑作2本だけである。
 絵柄からキッズアニメと思われそうだが、さにあらず。『けものフレンズ』や『宇宙のステルヴィア』などと同じく、「子供向け」という衣をまとった、大人のためのアニメである。子供の頃に一度見ただけだという人は、是非再見してほしい。「こんなに陰鬱な作品だったの!」と愕然とするだろう。
 第1話冒頭、いきなり「子供たちの噂によると、大黒市では最近、ペットの行方不明事件が多発しているそうです」と、ヒロイン・ヤサコによるナレーションが入る。毎回、こうした噂話、都市伝説、言い伝えが提示され、不穏な雰囲気を醸し出す。『電脳コイル』とは、実は、きわめて不穏で陰鬱なアニメなのである。第6話では、自動運転中の車が事故を起こしたことが紹介される。電脳ナビに欠陥が見つからなかったことから、被害者が急に飛び出したのが原因だとして処理されたが、事故死した少女は、電脳を誤作動させるウィルスについて調べていたとか。何やらゾクリとする展開である。
 舞台となるのは、金沢にほど近い架空の地方都市・大黒市。202X年現在、子供たちの間では、電脳ネットからの情報を現実に重ねて映し出すAR機器・電脳メガネが流行中。なぜ子供だけが高度なAR機器を使っているのか、「実用上のトラブルがあったため大人は使わなくなった」といった想像が可能だが、明確な説明はない。ただ、子供が遊びに利用するシステムには、多くの欠陥が存在することが示唆される。電脳空間にはいくつものバージョンがあり、古いバージョンのままのドメインは、空間管理室と呼ばれる公的な管理者でもコントロールしきれていない。そのせいでコンピュータウィルスが蔓延しており、常駐するセキュリティソフトが手当たり次第に駆除するものの、後手に回りがち。子供たちは、電脳世界で独自の裏技を考案して遊びを続けるが、しだいに精神を病む者が現れる…。
 『電脳コイル』の特徴は、こうしたネット内部の出来事を、ARによって視覚化された目に見える事象として描いた点。コンピュータウィルスは電脳空間に蠢く黒い生物「イリーガル」、セキュリティソフトはゆるキャラ風のロボット「サッチー」、裏技として利用可能なバグは宝石の形をした「メタバグ」、対ウィルス防御やバグの修正を行う未公認パッチはお札を思わせる「メタタグ」として表現される。さらに、ハッカーは「暗号屋」と呼ばれ、魔方陣のような図形を描いてハッキングを行い、時にはメガネビーム(メガビー)を発して邪魔なセキュリティソフトを停止させる。こうした具象的な視覚表現を利用したため、まるで子供同士の魔法合戦といった映像が展開され、アクションアニメとしてもそれなりに楽しめる。
 しかし、本作の真髄は、派手なアクションの描写にとどまらず、ARという技術そのものに内在する恐ろしさを取り上げた点にある。「道案内をするアバターの映像を現実に重ねて表示する」といった程度なら既存のAR技術でも実現可能だが、その遥か先を行く『電脳コイル』の世界では、当たり前のように、現実の光景にデータが常時重ねられている。そんな世界で人間の手に負えない技術の暴走が起きるとどうなるのか。後半(第14話~)では、そうした問題に目が向けられる。
(次の段落に重大なネタバレがあります)
{netabare} 『電脳コイル』の世界では、人間ですら、生身の肉体とネットから提供されるデータとが一体化した存在となっている。こうした状況下で何らかの原因により肉体とデータに食い違いが生じると、「電脳コイル現象」と呼ばれる精神的トラブルが発症する。時には精神が「アッチの世界」に行ってしまい、「NO DATA」と表示された植物状態の肉体が残される。
 何よりも恐ろしいのは、高度なARがいかにして実現されるか科学的解明ができていないにもかかわらず、この技術を実用化し大儲けした大企業の存在。ARが精神を蝕む可能性に気がつきながら、欠陥を懸命に隠蔽しており、社会インフラが単一企業に独占されることの恐ろしさがじんわりと伝わってくる。ちなみに、第18話冒頭のナレーションは、「ネットの噂によると、メガネの設計や開発の過程は、複雑な利権と歴史に彩られているそうです」{/netabare}

以下、余談。

【中間の独立エピソード】
 本作では、子供たちの楽しげな描写の陰で少しずつ謎を提示する前半と、真相解明を進めるシリアスな後半の間に、3つの独立したエピソード「沈没!大黒市」「ダイチ、発毛ス」「最後の首長竜」が挟まれる(第11~13話)。3本ともやたらに面白く、『電脳コイル』と言えばこれらを思い出す人が少なくない。しかし、イリーガルの設定などが本編と異なっており、あくまで本編とは別のスピンオフ作品として鑑賞していただきたい(私も「ダイチ、発毛ス」に出てくる股間のモザイクが気になったクチだが)。

【登場人物の年齢】
 『電脳コイル』の主要登場人物であるイサコやハラケンは、ヤサコと同じく小学6年生だが、愛する人を失ったトラウマに苛まれ、そのせいで周囲と協調できずにいる姿は、とてもその年齢の子供には見えない。オバちゃんと呼ばれるハラケンの叔母が、実は17歳とかで女子高生の制服を着て登場したときには、ギャグとしか思えなかった。
 想像するに、磯光雄の当初の構想ではいずれももう少し年長のキャラだったものを、土曜夕方という子供向け時間帯に放送するNHKの方針に合わせて、4~5歳ほど低年齢化したのではないか。そう考えると、ヤサコの回想における「4423」との交流やイサコの嫉妬心の描写が、素直に納得できる。

【「プリズム」誕生秘話】
 シンガーソングライター・池田綾子が作詞・作曲・歌を担当したオープニング曲「プリズム」は、心に染みる名曲である。その誕生にまつわるエピソードが、彼女がゲストとして登場したNHKFM「アニソン・アカデミー」で紹介されていた(2019年4月20日放送分)。
 それによると、池田は、まず磯監督から描きかけの絵コンテを見せてもらい、オープニング曲は「朝日をテーマに書いてください」と言われたという。それならと希望に満ちた明るい曲(CDには「旅人」というタイトルで収録)を書き下ろしたものの採用されず、再度行われたミーティングで、監督による朝日のイメージが「不安なものの象徴」であり、「また光が差して自分の後ろには影ができて、この1日をどう生きていくんだろう」という捉え方だと知らされる。そこから生まれたのが「プリズム」である。
 この話を心に止めながらオープニングアニメを見ると、心をかき乱すような音型が響き、霧が立ち上りノイズがちらつく中、ヤサコが不安そうな面持ちで中空を見上げる冒頭シーンが、実に示唆的に感じられる。

【アニメ作家の気概】
 アニメは、情報技術の過剰な発展に対して、早くから警鐘を鳴らしてきた。社会インフラとして必要不可欠なOSが実はトロイの木馬だったという『機動警察パトレイバー the Movie』、ネットゲームに耽溺するあまり抜け出せなった者の行く末を見つめた『.hack//SIGN』、徹底した監視体制によって犯罪を犯す前に人々を取り締まるディストピアを描く『PSYCHO-PASS サイコパス』、テロ対策に導入されたAI搭載の自律型殺人ロボットが暴走する『RIDEBACK』…。就活学生の閲覧記録から内定辞退率を算出して企業に知らせたという最近のニュースは、『ルパン三世 PART5』のヒトログを想起させる。
 クリエーターはきわめてセンシティブで、炭鉱のカナリアのように、何かおかしなことが起きつつあるとき、真っ先に反応する。そうしたクリエーターの思いが結晶したアニメを、子供の娯楽と侮ってはならない。大人ならば、『電脳コイル』に込められたメッセージを正しく読み取ってほしいと思う。

投稿 : 2019/09/21
閲覧 : 175
サンキュー:

7

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

AR空間の挙動異常とバグが小学生に与える影響

おもしろいが、なぜに小学生と老女が前線で? 意識して都市伝説を作り上げミステリを演出している。まあ最後で誰の演出か知れるが。

個人の医療プロトコルの中でウィルスが勝手に増えて、公共プラットフォームにつながってるなんて。公共設備でこんなにいろんな異常が発生していたら、サービス停止で行政処分でしょ。大人は仕事をしていないのか。これって真面目な話じゃなくて、所謂、悪の組織、ブラック企業の陰謀?ってところが安っぽくて少し残念。

フルダイブじゃなくて、意識/無意識をAR空間とインターフェイスする技術はおもしろい。12年前の作品とは思えない。でもイマーゴって生まれつきなの?でも同じ学校に何人もいる?それに記憶まで捏造できるって盛りすぎ。

黒幕の動機が時代劇のよう。かたきうちか。違和感のあるキャラ。
いくらくろうしてるからって、イサコってどう考えても小学生の態度じゃない。それに声も。タマコも17歳って?

いろいろと文句を並べたが、ラストの締めはNHKらしく少年少女がトラウマを乗り越えて人格を成長させ、痛く辛い世界を選択したという感動すべき話(ただしヤサコのいじめの話はは蛇足)。恣意的な設定が気にならなければ、小学生が大人への階段を一歩上がるいい話。「痛みを感じる方向に出口はある。」

投稿 : 2019/08/17
閲覧 : 153
サンキュー:

10

lll1 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全てが高水準で高品質

 長いです。すみません。大好きですこの作品。

 まず、観はじめて一番感じたことは "スタジオジブリのアニメの影響を物凄く受けている" でした。

 京子ちゃんは、『となりのトトロ』のメイちゃんだし、古い空間は『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせるし、恋愛要素は『耳をすませば』のようにも感じられた。

 後で調べて分かったことですけど、磯光雄監督は高畑勲の『おもひでぽろぽろ』や宮崎駿の『紅の豚』などのジブリ作品に関わってたみたいですね。
 その他にも押井守の『GHOST IN THE SHELL』や大友克弘の『MEMORIES』、今敏の『パーフェクトブルー』、渡辺信一郎の『カウボーイビバップ』など、一流の監督たちの下で、デザインや原画の仕事をこなしていた。
 
 世界で高く評価されている、日本の一流アニメの影響を受けているので、今作『電脳コイル』はアニメーション、演出共にとても質が高い。

 
 褒めたいところはたくさんあるんですけど、3つほどにとどめて書きます。

 一つ目は、生活をしっかりと描いたこと。

 映像作品において、出来事(ストーリー)以外の普段の部分、生活を描くことはとても重要であると考えている。登場人物がどんな性格か、どんな生活をしているのかといった部分から、視聴者は親近感を抱いたりする。
 そして何より生活を描くことによって、キャラクターのみならず、作品全体としてのリアルさが増すし、現実味がぐんと出る。

 『千と千尋の神隠し』で千尋が「これからここで寝泊まりするのか」っていう感じのシーンがある。あのシーンはこれまで、非現実的なことばかりしか描かれていない中で、急に現実的なシーンになる。ファンタジーが苦手でも大抵の視聴者なら、あのシーンの千尋の不安さであったり、ここで生活して行くことの大変さが分かると思う。布団で既に眠りについている、他の従業員が眠りにつくシーンも生々しく描写されている。

 『電脳コイル』もそういったシーンをしっかり描いている。ヤサコが風呂場にいて、お父さんが帰ってきて、そのまま風呂に入るシーンなど。
 こういったシーンを入れてくれると、作品との距離が縮まり、近い距離での視聴が出来る。


 二つ目はアニメーションです。

 こんなにもキャラクターが活き活きとしているアニメーションは、なかなか見れない。他のアニメのときに見る"よく動くなぁ"とかじゃなくて、活きてるんですよ。
 京子ちゃんが台所に走って向かうシーンとかは感動した。このアニメは全編通して、走っているシーンに熱いこだわりがある。動いているシーンといえば、大抵走ってる。

 いま思うと、ジブリも走っているシーンは多いような。千尋が壁にある配管の上を走るシーンはとても印象的だった。


三つ目はキャラクター、及びキャスティングと演技指導です。
 
 上記に書いた、アニメーションと生活の部分によって、キャラクターたちにどんどん愛着が湧いていく訳です。勿論脚本が良いからですが。

 メインキャラクターは勿論のこと、電脳ペットたちがこの作品を大きく支えている。私には、デンスケやオヤジ、モジョたちが可愛くて仕方が無かった。

 主要人物で言うと、京子が一番役目を果たしていた。京子という年下のキャラクターを出すことによって、他のキャラクターは大人にならざるを得なかったりと、違った一面を見せる。視聴者はそういったギャップによって、またキャラクターを好きになる。イサコがまさにそうでしょう。

 キャステイングと演技指導は完璧でした。マイコ先生とか完成されていた。声優を褒めるんだったら、矢島晶子が断トツです。演技が上手いのは分かってたけど、ここまでとは。本当に高いレベルにまで、キャラクターを引きだしてる。

 
 ストーリー、脚本、音楽、設定など、他の要素はあまり触れてませんが、どれも本当に高水準で素晴らしいものでした。…色々書きたいですが、これ以上は長くしたくないので。

 個人的には後半、ストーリーが先行してしまい、他の要素がおざなりになってしまったかなといった印象を受けましたが、こんなにも素晴らしい作品を見れたことが嬉しくてたまらないので、

 最終評価は 9/10点です。
 

 監督の磯光雄は、とてもこだわりが強い方のようです。デンスケの尻尾の振り方にもこだわっていたとか。他は何を監督されているんだろうと思ったら、何もしていなかった。
 他のスタッフが一緒に仕事がし辛いのかな、というような考えを抱いてしまいますが、是非また何か監督してもらいたいです。と、思っていたら一本何かやるみたい。『地球外少年少女』、楽しみです。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 222
サンキュー:

6

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こどもの世界・おとなの世界

2007年、NHK教育で夕方に放送されていた全26話の作品。

「電脳メガネ」と呼ばれる眼鏡型のウェアラブルコンピュータが普及した近未来の世界で小学生たちが電脳メガネを使って遊んでいるなか、電脳と現実の狭間で起こる不思議な出来事に巻き込まれていくSFアニメです。

子供たちの動きと表情、愛らしい電脳世界の住人たちのデザイン、電脳戦の格好いいエフェクトなど作画は驚異的なレベルで良い。古都の佇まいと最新鋭の電脳インフラを併せ持つ大黒市の景観は未来でありながらとてもノスタルジックでした。

見た目は子供向きながらかなり本格的なサイバーパンクで、情報量が多く世界観は作り込まれている。序盤の10話までは分からないことが多い。多くの謎を散りばめながら進み、徐々に作品の全体像が明かされていく作りなので人によっては難解にすら感じるかもしれません。

11話~13話は謎の電脳生物イリーガルにまつわる日常回で、ストーリー上は見逃しても問題ないのだけども、取っつきやすくてユーモアもあり「電脳コイル」ではここが好き、という方も多いようです。

14話は総集編に近いけども情報が整理され、重要キーワードも登場するため見た方が良いでしょう。15話以降はかなりシリアスな展開になります。僕は後半の方が好きで、一気に引き込まれて観るのが止まらなくなりました。

やはりと言いますか、SF作品なので「テクノロジーの進歩は本当に人を幸せにするのだろうか?」と問いかけてきます。手で触れられるものこそが本物で、メガネで見える拡張現実は本当は必要ないものなんだという大人たちの答えに対して、子供たちの出す答えは違うんですよね。信じられるのは大人の言葉ではなく自分自身の胸の痛みであり、形のないものにだって価値はある。このメッセージは、絵に命を吹き込むことを生業にしているアニメーターの矜持があるのかもしれない。

物語の中心になるのはヤサコ(優子)とイサコ(勇子)、2人の小学校6年生の女の子です。夏休み前にほぼ同時に転校してきた2人主人公の「ユウコ」はまるで磁石のN極とS極のように対称的な性格でありながらなぜかお互いに意識し、惹かれてしまう存在になっています。

ヤサコはその名の通り優しくて大人しい性格で人付き合いの良い女の子。対してイサコはきつい性格で人に心を開くことがあまりありません。電脳戦で男子たちをコテンパンにして子分にしてしまうイサコはやはりその名の通り勇ましい。

しかし物語が進み、2人が衝突すると第一印象とは異なる素顔が垣間見えるようになります。ヤサコは誰に対しても優しく接しているが、周囲の状況に合わせて取り繕っていることをヤサコに見抜かれてしまう。一方のイサコは本当はとても心が弱く、強情な表向きの顔は仮面でしかなかったことが露呈する。

ヤサコとイサコはお互いを鏡として、自身の優しさ・勇ましさと相反するもう一人の自分がいることに気付く。そして、性格も考えも異なる相手の長所にも気づくのです。物語の終盤、ヤサコは自分の意志で行動すること、イサコは他人を受け入れることで道を開いていることが分かる。他人から自分自身の本当の姿を知って成長すること事。それが「電脳コイル」のもう一つのテーマなのでしょう。本作はビルドゥングス・ロマンとしても大変優れた作品だと思います。

{netabare}
ラストシーン。シリーズ通してやや地味な色使いだったのが、はっとするほど明るい色調になるんですよね。愛するものとの別れを受け入れるほろ苦い結末に、希望を感じさせる素敵な演出でした。
{/netabare}

最初から最後まで、本当に素晴らしかった。新しさと懐かしさが同居する世界観に引き込まれる。子供が見ても大人が見ても、それぞれに楽しめるアニメではないでしょうか。

投稿 : 2019/04/28
閲覧 : 373
サンキュー:

28

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

隠れたSFの名作アニメ。

観終わりました。全26話ありましたが、あっという間に観終わりました。
それくらい続きが観たくなる作品です。

お話は近未来が舞台で、みんな便利なメガネが普及していて、スマホみたいにメガネ型のスマホみたいなアイテムをみんな持っていて、ネットも空間に画面が浮かび上がってそれで操作するみたいな進歩したちょっとだけ未来になった世界で、主人公の小此木優子(通称ヤサコ)が家族で大黒市に引っ越してきます。

そして、偶然出会ったふみえや天沢勇子(通称イサコ)やメガバア、ハラケンとであって事件を解決していく話です。
最初は謎ばかりでわからないことばかりですが、話を観ていくにつれて色々な謎が解明され、伏線が回収されていくのが見事でした。
キャラもデンスケやおやじ、サッチーなどゆるいキャラクターがいたおかげで、SF設定とバランスがとれていたように思います。

OP、EDの曲とも聴いていて切なくなる曲で、作品にあっていて良い曲です。
おすすめします。

投稿 : 2019/04/20
閲覧 : 216
サンキュー:

26

おさーん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おばばとでんすけすこ

終盤まで予想がことごとくハズレて楽しめた
序盤のほのぼの近未来日常感も好き
個人的に主役である優子に薄情な演出が多々あり多少イラつくも対局である勇子の行動原理は理にかなっていて上手く描かれており共感できた
その他の個性的なおばば、でんすけ、妹、クラスメイトetcなどのサブ達も魅力的で彩りを与えてくれた
NHKの夕方アニメだったとは思えない脚本で大人でも十分楽しめる良作

投稿 : 2019/04/15
閲覧 : 118
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3

lcXEE65136 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

安定のNHK

NHK作品はどれも最後まで見れるだけの安定感はある。
今回も安定感はあったが、最後数話で強引に話しを持って行き過ぎてるかな。
もう少し序盤から話しをジョジョに勧めたほうが面白かったと思う。

投稿 : 2019/02/27
閲覧 : 200
サンキュー:

1

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サイバーパンクの革命児

アクの弱いデザインに派手さの無いストーリー展開、ごく普通の小学生の平凡な日常を描いているかのような雰囲気を漂わせている作品ですが、とんでもない、これは実現可能な近未来技術とそれによって起きる歪を舞台にした、立派なサイバーパンク作品でした。
2020年代「電脳メガネ」というウェアラブルデバイスが世界的に普及した近未来を舞台にした作品で、電脳メガネは電話やメールに使用できる他、現実の世界に付与されたデータを見たり操作したりすることができるという設定になっています。
例えば、3Dビジョンの電脳ペットを仮想飼育したり、人体の任意の箇所にデプロイしてその箇所から対象のデータを破壊するビームを射出したりでき、そして当然、メガネを外すとそれらは見えなくなる(=扱えなくなる)わけです。
街には物理的な空間上に電脳空間が広がっていて、電脳空間はメンテナンスされ、バージョンアップが行われているのですが、稀に廃ビルなどで古い空間のままになっている場所があり、そういう場所にはバグが発生しやすくなる。
古い空間やバグを消滅して回る管理ソフト「サッチー」、空間の歪に現れる「メタバグ」、謎のウイルス「イリーガル」、そして、アッチの世界に住み子供を連れてゆくという都市伝説の存在「ミチコさん」など、とにかく設定が技術的にすごく良く練られていて、とても面白く、また興味深い作品でした。
開始時から伏線が大量にばらまかれているのですが、ほぼ全て解消し、解消仕切っていない謎もあるにはありますが、ストーリーの根幹には関係しない箇所のため、物好きの考察の余地があるのもグッドです。

ストーリーの前半は日常劇になっていて、後半から徐々にシリアス展開にシフト、謎が少しずつ明かされるような展開になっています。
一見して子供向けな雰囲気なのですが、蓋を開けてみると結構難解です。
世界観は序盤でうまく説明していて、今は一人一台のスマホがあるのでとっつきやすいところもあると思うのですが、後半は特に、途中途中で少しずつ明かされる秘密を理解しないとおいていかれる可能性があります。
理解が追いつかないまま視聴を続けると、必要性があって行っている結果や行動が超展開に移り、訳がわからない話と誤解しそうになると思います。
個人的には説明不足と感じていないのですが、説明が難しいところがさらっと流されている箇所もあり、解説が必要かもしれないと思いました。
意外とハードSFです。箱庭感がありますが風呂敷は広く、組織や企業や人命を巻き込んだ話となっています。

見た目はこんな感じなので騙されがちですが、SF好きにおすすめの作品。
とはいえ、ビジュアル負けしているという意味では決して無く、本作の雰囲気にはあっていると思います。
逆に言えば、この雰囲気であの内容ができるというのは、ある意味でサイバーパンクの革命児とも言えると感じました。

投稿 : 2019/02/23
閲覧 : 191
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8

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

絵がキッズアニメっぽくて・・

内容的に悪くはなさそうな気もしますが、
惹きつけられる部分があまりなく、
他に観てみたいものが多いので、
これは多分、今後観ることはないかな。

投稿 : 2018/12/30
閲覧 : 197
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4

ネタバレ

ぺこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さっちーはGANTZ的キャラかと!

悪い人がいないの

あえて挙げると猫目さんなんだけど
でもパパの名誉のためだったのかって

子供たちにも危険はあったけど遊びの延長で気持ちバリわかる!

なんか教育テレビでしたね
でも嫌いじゃない

最後助長な気がしたけどそれくらいですかね

私は髭の回が好きでした
髭はえたいってはじめて思った(笑)

見て損ないですよ
見てみて♥️お願いします♥️

投稿 : 2018/12/07
閲覧 : 177
サンキュー:

7

ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

三人のヒロインの物語

この作品に語るべきことは多い。だが、今回は三人のヒロインについて語ろう。「3人?二人の間違いじゃないの?」と思う人は多いだろう。実際、おなじ「ゆうこ」という名前ながら「イサコ」「ヤサコ」と読み替えられ、その名前そのままの解りやすい性格の対比、そして、終盤で明かされる二人の因縁。こうなればこれは「二人のゆうこの物語であってそれ以上でもそれ以下でもない」と思いがちだ。だが、実は3人目のヒロイン、フミエの存在はとてつもなく大きい。
終盤、ほぼすべての主要登場人物が「関係者」であることが明かされていく。物語の発端はイサコとヤサコの確執=三角関係にあることがわかり、イサコと同じことをメガバアの弟子たるオバちゃんが4年前に引き起こしていたことがわかる。イサコとハラケンは最初っから事件の当事者だった。そして、ヤサコの祖父こそがすべての鍵を握っていた。あげくには電脳犬の伝助までが、事件の当事者=イサコ治療システムの一部だったことが明かされる。にも拘わらず、フミエだけは事件とは全く無関係であり続ける。
終盤、フミエの影が薄くなったのは当然だ。なぜなら、フミエは、メガネを取り上げられた後、自分の意志でメガネを手に取ろうとしなかったからだ。それは、フミエにとっては、電脳世界は大事なものではなかったからだろう。フミエにとっては友達のヤサコは大切でも、電脳世界はどうでもよかったのだ。
フミエは、イサコでさえ一目置くだけの電脳能力をほぼ自力で獲得できるだけの才能があった。イサコやヤサコ以上に電脳世界にのめり込んでもおかしくなかった。終盤、合併した小学校で、フミエが元第一小の男子にやられるシーンは示唆的だ。「メガネがなけりゃなにもできないくせに!」そう、チビでやせっぽちのフミエは電脳世界でこそ最強だった。その世界にフミエはなんの未練もみせないのだ。
ヤサコはイサコを現実世界に連れ戻そうと必死になる。演出がうまい(「NO DATA]と表記される抜け殻の黒い影はいかにもヤバそうで有無を言わさず「これはまずい」と思わせる)から気づかないが、なぜ、ヤサコはイサコを現実に連れ戻そうとしたのか?考えてもみよう。ヤサコは、自分が電脳世界にいると知りながらそこで出会った「やさしいお兄さん」と初恋に落ちれるほど、電脳犬の伝助を溺愛できるほど、の筋金入りのオタクなのだ。あちらの世界に行きっぱなしの状態をなぜ、ヤサコはそこまで忌避できるのか?京子がヌルに連れ去られたときも必死に連れ戻そうとする。ヤサコこそ「行きっぱなし」に最も違和感のない第一人物ではないのか?
それを教えたのはやっぱりフミエなのだ。メガネに興味のない母親や同級生のアイコではなく、自分以上に電脳に精通したフミエが惜しげもなくメガネを捨て「大事なのは現実」と言い放ったから、ヤサコは現実の大切さを認識できた。もし、フミエがいなかったらヤサコも京子もイサコとともに電脳世界に行ってしまい、伝助となかよくいつまでもそこで暮らしました、という「ハッピーエンド」もあっただろう。実際、京子もイサコも、ヤサコの必死の呼びかけがなければそのまま電脳世界にいたはずなのだ。同じく電脳世界にどっぷりつかりながら、なぜ、ヤサコだけが「現実」に固執できたのか。それはやはり、フミエ、という現実しか信じない親友がいたからだろう。だから、この話は見た目はどうあれ、イサコとヤサコとそしてフミエの3人のヒロインの物語なのだ。三人三様の電脳世界への対し方の対比の物語なのである。、

投稿 : 2018/11/25
閲覧 : 216
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4

ネタバレ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には00年代屈指の面白さ

【内容】
 ある日大黒市立第三小学校へ転校してきた大人しめな容姿の小此木優子とその翌日に転校してきた一匹狼のように学校生活を送る天沢勇子が電脳世界を通じて送るSFホラーミステリーアニメです。

 当時は自分も同じ小学6年生でいまいち内容が理解できませんでした。
それもそのはず、世界観も、おもろポイントも、子供では中々理解し難い内容だからです。戦闘シーンもド派手ではないため、NHK作品の中でも子供に理解されにくく、また取っつきにくい作品ではないでしょうか。
 それではこの作品の魅力は何なのか、良い点悪い点も交えながら感想を書きたいと思います。

【良い点】
・それぞれのキャラに葛藤がある
 この作品は2クール構成のため十分キャラクターの深堀が可能となります。やはり子供を題材とするアニメはその時期特有の葛藤が非常に重要な部分を担うわけです(例:無限のリヴァイアス、月がきれいなどetc)。ここがしっかり描写されていないと作品に深みが出ず、大人も楽しめない作品になります。その点でいうと電脳コイルは良く表現されていると思います。
 そこで最も注目してほしいキャラはダイチです。素直になれない鼻たれ小僧ですがこのキャラにも様々な葛藤があって、また可愛げがあり本当は・・・これ以上書き連ねると話が長くなるので本編を見てください。


・布石や伏線を丁寧に教えてくれる
 エヴァ〇ゲリオ〇や魔法少女ま〇か☆マ〇カのようなアニメは本編で小ネタや伏線を教えてくれませんが、この作品はとても丁寧に教えてくれます。これが案外すごく助かる。一々ネットで調べる必要もなく時間が無い人にとってはとてもありがたいです。


・オチがなんとなく分かっていてもワクワクする
 .hack//を見ている方ならわかると思うんですが、電脳・ネット世界における"未帰還者"という設定はものすごく世界観を不透明にし、視聴者に緊張感と「この先どうなるのか知りたい」という視聴意欲を与えます(.hack//rootsを除く)。
 電脳コイルもオチはなんとなくわかるんですが、上記に十分当てはまるでしょう。

【悪い点】
・ご都合主義
 「んなわけあるかよ」って展開が多々あります。仕方がない、NHK教育番組だもの。

・終盤から「あっちの世界」への価値観が下がる
 例えるなら初めて悟空がスーパーサイヤ人化した時とスーパーサイヤ人3が出てきたときくらいのテンションの差です。

・関係なさそうな小ネタ話をガチで本編に取り入れていく。
 途中からすごく哲学で教養な問題に問いかけてきますが仕方がない、NHK教育番組だもの。

・オチがすごく分かりやすい
 ストーリーがシンプルすぎて1クール見れば物語の7~8割分かる。猿でもビックリ。

・ {netabare}OP {/netabare}だけは見すぎないほうがいい
 この部分だけは僕と約束してください。


【総評】
 この作品を一言で表すことはできませんが、「SF×少年少女の葛藤」は素晴らしい作品を生み出すと改めて再認識しました。
もしかすると僕は只々目の前の1日を楽しむ為だけに生きている子供のようになりたいと願っているのかもしれませんね。つまり毎日小学校に通ってからプールを楽しむ子供や一人で帰宅する女の子を遠くから眺めていれば子供になれる可能性が微レ存・・・?

とにかく00年代の中で5本の指に入る作品なので是非視聴してみてください。

投稿 : 2018/11/22
閲覧 : 177
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8

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これだよ!スティーブ

スティーヴン・スピルバーグ監督の実写特撮映画「レディ・プレイヤー1」を観て仮想世界の描写にすっかり感化されました。

実は、以前TVアニメ「ソードアート・オンライン」を観た時はいまいちすっきりしませんでした。

で、ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインもこの前観終わりましたが、これまた仮想世界の描写方面を比較する次元の作品ではなかった様でちょっと落胆。

そしたら、10年以上前の作品だっつーのにこの「電脳コイル」
なかなか良いじゃありませんか!

監督の頭の中にしっかりと仮想世界の世界観が構築確立していたという風情、
2クールの厚みある物語、構成は切れ良く、すっきりした作画にも魅了されました。

投稿 : 2018/10/22
閲覧 : 235
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18

ネタバレ

アオイ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おもしろかった

適度に緊張感あり面白かった
ただ、子供には理解できないだろこれ

投稿 : 2018/10/04
閲覧 : 138
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4

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

子犬デンスケ

デンスケがいいなあ。
あいつかわいいですよね。
子供の時はさらにかわいい。
ヤサコや京子の危機の際には、
自身を顧みず危地に飛び込んでいく、
誰よりも勇敢で優しいやつなんですよね。
元気がなくなった時、
ED曲で歩いているデンスケを見る。
途中1度見上げてくるのです。
癒されるなあ。

また月曜日か、頑張ろ。

投稿 : 2018/09/01
閲覧 : 409
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44

まあ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

結構感動でした

電脳空間みたいな方面はそれほど専門知識があるわけではないので、ぼや~っとした部分を感じつつ観ておりました。
素朴な疑問として、メガネをかけている人に見えているものが、かけてない人には見えてないのだとすると、かけている人は相当おかしく見えるのではないか。。。
まあ、そうゆうことは気にしないことにして、序盤のSFとは程遠い感じの長閑な雰囲気から中盤のイレギュラー絡みのいくつかのエピソード辺りまでは、何となく煮え切らない感じだったのですが、後半話が核心に近づくにつれて、とても引き込まれました。
起こっていることはかなりシリアスなのに、画がいつも長閑な感じで、そのギャップも良かったように思います。
それと、非生命体の動物、人工知能を持つ人や機械との触れ合いみたいな話が絡むと個人的に弱いので、終盤は結構ジーンときました。
あと、この主人公の声の方、よく知らないのですが、とてもいい声だと思いました。

投稿 : 2018/08/13
閲覧 : 144
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6

ネタバレ

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

脳をコネコネ

視聴回数 全話5-10回

このアニメの特徴は「どれだけ脳を柔らかくさせて視聴できるか?」と
解釈しています。

私も脳が柔らかいとは言えないですが、脳が柔らかくないと
感じられないことがあったりします。それが電脳コイルです。

本作品を視聴する適正年齢はないと感じています。

しかし理屈や小難しいことを考える方には面白くないかもしれません。
逆に見たままを自由に想像できる方だと面白いかなと思います。

一番印象的だったのは

{netabare}12話「ダイチ、発毛ス」が衝撃でした。
ゲーム「ポピュラス」の発想ですが、笑いのシーンよりも
最期のシーンの喪失感が涙を誘います。{/netabare}

大人と子供、男と女、そんなの関係なく脳を柔らかくして視聴すれば
興味深い作品です。

(余談)

コイルとは。。。

「電流のノイズを抑えて、電圧を微調整しながら周波数で
より分ける能力があります」

脳が固くなってくると、以下のような思考になっていくと言われています。

・不意なことが起きると対応できない
・面白いアイデアが浮かんでこない
・1つの考えに固執してしまう
・他人の話が受け入れられない
・新しい事柄を否定しがち

脳に流れるノイズをコイルで調整(自由に想像)して楽しむことも
たまには必要なのかもしれないと感じます。

「ピタゴラスイッチ」を視聴した時と似た感覚になりますね。

磯光雄監督が11年ぶりに放映日時未定ですが
「地球外少年少女」はどんな物語になるのでしょう。

2020年から学校教育で「プログラミング教育必須」が実施される予定です。
子供が無知な大人から教わるような時代が到来するかもしれません。
大人も他人事では済まされない日がやってきそうな気もします。

投稿 : 2018/06/25
閲覧 : 194
サンキュー:

18

kabaj31 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

中だるみが。

後半置いてけぼりを食らった。
前半は面白かったんだけどなぁ。

そんなに興味も惹かれない事柄(謎解き)を
ズルズルズルズル引っ張っられても
なんだかなぁという気持ちでした。

もっとこの世界らしいなにかが見たかった
ような気がします。

投稿 : 2018/06/17
閲覧 : 173
サンキュー:

3

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電脳コイルのストーリー・あらすじ

今よりもちょっと未来…子供たちの間では街のどこからでもバーチャル世界=コイルに接続できる電脳メガネが大流行していた。小此木優子(おこのぎ ゆうこ)は、小学校最後の夏休みを前に、父親の仕事の都合で最新の電脳インフラを擁する地方都市・大黒市に引っ越すことになる。
優子は、その街で出会った友達と電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する…。(TVアニメ動画『電脳コイル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年春アニメ
制作会社
マッドハウス
公式サイト
www.tokuma.co.jp/coil/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E8%84%B3%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%AB
主題歌
≪OP≫池田綾子『プリズム』≪ED≫池田綾子『空の欠片(そらのかけら)』

声優・キャラクター

折笠富美子、桑島法子、矢島晶子、小島幸子、斉藤梨絵、鈴木れい子、野田順子、小林由美子、梅田貴公美、山口眞弓、沼田祐介

スタッフ

原作:磯光雄、 監督:磯光雄、脚本:磯光雄、アニメーションキャラクター:本田雄、作画チーフ:井上俊之/本田雄、作画監督:本田雄/根津匡覧/押山清高/秦綾子/井上鋭/井上俊之、絵コンテ・演出:村田和也/横山彰利/笹木信作/平松禎史/安川勝/野村和也、美術監督:合六弘、色彩設計:中内照美、撮影監督:大庭直之、CGワークス:荒木宏文、音楽:斉藤恒芳

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