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「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
1577
棚に入れた
7082
ランキング
80
★★★★★ 4.3 (1577)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

もーも さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごい

こだわりがとにかく凄い
圧巻の演奏シーン、そこら辺のアニメ映画よりいいとも言える作画!背景、人物、表現とにかくこだわりがすごい!
それだけとは、言わせない
繰り広げられる青春という名の人間ドラマ
なんですか、これ
最高すぎです!

投稿 : 2019/07/05
閲覧 : 176
サンキュー:

17

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これ知らないと損をする!!(改

2019年5月1日(令和元年)本日

やっと最終話まで観終えました!!

皇室云々より記念日になりました!!(失礼)

いや~~~~ホント面白かった!!

今まで観てなかったのが後悔されますが
何とか追いつけたかな?

3月に「リズと青い鳥」を観て、
あまりのクオリティーの高さに驚き、
レビュワーさん達の考察や着眼点に驚き、
繰り返して視聴すること数十回。

で、元の「響け!ユーフォニアム」ってなに?
ユーフォニアム知らないし、交響曲なんか
私の人生には接点が1㎜もなかったのですが
観たらドハマリでした。

私のレビューなんかありきたり過ぎて
今更この場で熱く語ろうものなら、
リアルタイムで観ていた頃からのファンに
叱られそうです。

みぞれと希美の話は「リズと青い鳥」で
深掘りされた方から入ってしまったので、
キャラデにしろ性格描写にしろ
みぞれの「病み?」、希美の「闇?」具合に
物足りなさを感じましたが、
「響け!」ではあの程度に抑えておいて
正解ですね。

逆に言うと、あの部分からスピンオフを
立ち上げたのは見事と言う他有りません。

麗奈は相変わらず麗奈だし(笑
どの話も素晴らしかったのですが、
やはり、最終話が絶品でしょ?
第10話であすかの取扱いが分ったから
あの落とし方はこれ以上ないって感じでした。

「誓いのフィナーレ」で優子・夏紀世代が
あっけなく終わっちゃいましたが、
その分久美子世代を、じ~~~~っくり
温めて、3シーズン位に分けてTVで
やって欲しいです。

しかし、久美子って、学校での顔と家での顔
落差がハッキリしてますね。
ある意味、リアルです。


2019年6月10日

原作第三巻読了

後出しじゃんけんの強み?

やはりアニメ最終話は神回でした!

もちろん、原作あってのことですが。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 289
サンキュー:

21

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

友だちのカタチ、姉妹のカタチ

製作:京都アニメーション、監督:石原立也、
演出:山田尚子、シリーズ構成:花田十輝、
作画監督:池田晶子、原作:武田綾乃

友だちや姉妹という言葉を使うと
誰もが一定の関係性を想像する。
しかし、当然のことながら、
それらは一つひとつが固有の形を持っている。
ユーフォ2は、全国大会を目指す吹奏楽部の練習を通して、
そんな女子同士の関係性を丁寧に描いている。

2期が始まる前に原作を読了していた私は、
OPにもいちいち感心させられた。
ホルン隊の団結や希美の寂しげな笑顔、
みぞれの「秘めた愛」を示すマーガレットの花、
久美子とあすかの距離、
どれもが物語をしっかり表現していて期待感が高まった。

2期のストーリーの中心は、吹奏楽というよりも
友だち、そして姉妹の関係性だ。
鎧塚みぞれと傘木希美の2人の関係が、
吹奏楽部全体の危機となって部内を揺るがす。
繊細で脆い女子の友情とお互いに対する温度差が
問題を複雑化させてしまう。
友だちに対する極度の依存状態という、特に女子にとってリアルな問題。
多かれ少なかれ、誰もが通過する普遍的なテーマだ。
これは、スピンオフ小説『立華高校マーチングバンドへようこそ』でも
執拗に描かれることから、作者の武田綾乃にとって、
とても身近で重要なテーマだったのだろう。

この友だちの関係が普通ではなく特殊だったかと
問われるなら、私は全くそうは思わない。
それが問題として顕在化するかどうかという部分にしか
特殊性はないと思う。
この問題は一筋縄では解決しないので、
映画として別の話として続きも作ったことは、
リアリティがあって、とても良かったと思う。
優子のような人物はなかなかいないだろうが、
その存在が物語を上手く締めてくれた。

その後、母子家庭である田中あすかの身に起こる母親との確執が
退部騒動へとつながり、再び吹奏楽部を揺るがす。
この話は、大学を中退すると言い出した姉の麻美子と
田中あすかの姿を久美子がだぶらせるところが
いちばんのポイントになる。私は原作小説を読んで、
問題点はこの部分をいかに上手く構成するかだと
思っていたが、全てが完璧といえるほど良い出来で、
とても感動的な話としてまとめられていた。

例えば、久美子が学校に行く前、麻美子の不在の部屋を
覗いて、学校に行って練習をする時に隣のあすかの
不在の椅子を映し出す。
「口を縫うよ」という麻美子の回想のセリフを
あすかも同じように口にする。
ふたりの存在を徹底的に対比させて、視聴者に刷り込んでいる。
こういうやり方は、とても上手かった。

小学生のとき、姉が吹奏楽をやめたことがきっかけで
距離が遠くなってしまった姉妹の関係性。
久美子は、あすかを通してかつての姉の姿を見る。
怒りや悲しみ、切なさ、寂しさの、ない交ぜになった感情、
ずっと抱えてきた姉に対する想い全てをあすかにぶつける。
{netabare}そして、全国大会終了後に姉の姿を追いかけて久美子は疾走する。{/netabare}

久美子役・黒沢ともよの渾身の演技が作品の質を
大きく上昇させている。{netabare}麻美子を思って
電車で泣くシーンと裏庭であすかを説得して、
涙を流す演技は特に素晴らしかった。{/netabare}
しかし、7話と8話では風邪を引いてしまい、
完全な鼻声となってしまっていたのは残念。
しかも風邪が治ったと思われる9話で、
『風邪ひきラプソディー』が収録されているのが皮肉だ。

それと1期と比較すると姉との関係性に無理がある。
原作には登場しておらず、実家にいない姉を
1期のアニメオリジナルで何度も登場させてしまったため、
2期での姉妹の距離感に矛盾が生じてしまっている。
これはアニメと原作発表のタイミングの
ズレがあるため仕方のないところか。

音楽の部分ではTV放映で『三日月の舞』を
フルで聴かせてくれたことには驚いた。
放映当時、ネット上で大きな話題となったことは忘れられない。
また『韃靼人の踊り』や『君は天然色』、『宝島』という
アニメオリジナルの選曲も良かった。
山田尚子が中心になって決めたようだ。
特に駅ビルコンサートは、
吹奏楽での定番といわれるT-SQUAREの『宝島』を選曲し、
とてもポップで楽し気な演奏を披露してくれた。
晴香の見せ場、バリトンサックスのソロは、
アドリブっぽいファンキーなノリで聴かせてくれる。

ただ、最も重要な『響けユーフォニアム』の曲が
個人的にはあまり響かなかった。
1期の『愛を見つけた場所』があまりにも鮮烈だったので、
それと同等のものを期待してしまったせいもある。
ユーフォソロの曲は、難しいことも分かるが、
できれば奥華子に作曲してもらいたかったのが正直なところだ。

しかし、続編としては、ほぼ完璧ともいえる作品。
原作の2冊を凝縮していることもあり、
全く無駄のない構成といえる。

青春の苦しみや喜び、儚さがここにはある。


1期終了後のことと原作とアニメのつながり
{netabare}1期の放映が終わってすぐに
私はBDとともに原作3冊をAMAZONで注文した。
そのときにはまだ2期の製作が決まってなかったし、
「響け!ロス」の状態を先延ばしにするためにも
とりあえず先の話が綴られた原作を読んでおきたかった。

アニメ化された原作『北宇治高校吹奏楽部へようこそ』を読んで、
アニメとのあまりに大きな違いに驚かされ、
京アニスタッフの深い洞察力とプロの仕事に舌を巻いた。
つまり原作よりアニメの出来のほうが、遥かに良かったのだ。
そして、先の物語の世界へとページを繰った。
読み終えたときは複雑な気持ちになった。
もし、この2巻と3巻をアニメ化するなら、
面白く作るのは難しいのではないかと感じたからだ。

原作2巻目となる『北宇治高校のいちばん熱い夏』は、
それまでに出てこなかった鎧塚みぞれと傘木希美の
女性特有の関係性が中心になっていて、
あまりドラマチックな部分がないと思った。
3巻目の『北宇治高校吹奏楽部、最大の危機』は、
久美子とあすかの関係性にスポットが当てられ
綺麗に終結してはいた。
しかし、読後にはあまり関係がないと感じてしまった姉との話に
かなりページ数が割かれており、まとまりを感じなかった。
これはアニメ化をしても失敗する可能性が高いと思ってしまったのだ。
ところが、先述したように、アニメ化された作品を観て、
それが全くの杞憂だったのは嬉しい誤算だった。

後に知ったのだが、原作者の武田綾乃は
『北宇治高校吹奏楽部へようこそ』を書き終えたときは、
続編を執筆することは考えておらず、
1冊で完結させたつもりだった。
編集部に提出した完成前の原稿では、
北宇治高校は関西大会の切符を
取ることができなかったという結末だった。
これはある意味、吹奏楽部経験者としては
当然の展開だったのかも知れない。
やる気のなかった吹奏楽部員たちが数カ月で関西大会へと
駒を進めるという流れは、リアリティがないと感じたのだろう。
しかし、調べてみると現実には顧問が変わった平凡な吹奏楽部が
いきなり躍進して全国大会で金賞を取るということも起こっている。
もちろん、元のレベルの問題も大きいだろうが、
高校の吹奏楽部においては、そういうことも起こり得るほど
指導者、指揮者の力量が結果に大きく作用する
ものだということを私も知った。
確率はゼロではないわけだ。
それなら、積み重ねを上手く描けば、それほど突拍子もない話には
ならないという判断が働き、今回の話につながったようだ。

そして、この話は2期の1話でしっかりとフォローされている。
「学校の吹奏楽は顧問ひとりで演奏が大きく変わると言いますが、
まさか関西大会とは」と副顧問の美知恵が言うと、
「ここに来ることになって、演奏を初めて聞いたときから
ポテンシャルがあることは気づいていました。(中略)
身近に手本があれば、あとは各個人がどう意識するかですので、
伸びしろはあったと思います」と告げる。
ここを上手く展開させられるかどうかというのも
続編ではひとつの見どころになったと言ってもいいだろう。
そして、個人的には合宿の10回通しや滝の細かいチェックを
執拗に入れることで、その問題はクリアしていると感じた。

ただ、難しかっただろうと予測できるのは、
吹奏楽部の関西大会以降を描いても
曲目やメンバーが同じで、そこから質を高めていくだけのことになり、
物語として表現することが少ないことだ。
原作の武田綾乃は、編集者との話し合いの結果、続編を執筆するために、
吹奏楽部全体の話だけではなく、もっと登場人物の心情や
関係性を描き、高校生ならではの悩みを中心にした
物語にするのなら続編が書けるという結論に達したようだ。
それで生まれたのが『北宇治高校のいちばん熱い夏』と
『北宇治高校吹奏楽部、最大の危機』だった。
これらの作品は、音楽を巧みに絡め、瑞々さを感じさせてくれた。{/netabare}
(2019年3月3日初投稿)

投稿 : 2019/05/27
閲覧 : 1456
サンキュー:

100

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何度観ても面白い

あすか先輩関連の伏線回収が凄まじい。
回収のし方ももちろん素晴らしいんだけど、何より伏線の張り方が秀逸で、
2周目以降は初見時よりも楽しめているまである。

まだ映画やってる辺り人気作ではあるのだと思うが、それでももっと色んな人に認知されてほしい作品。


余談:{netabare}麻美子お姉ちゃんのお話なんだけど、就活しててああいう風に追い詰められるのめっちゃわかるなぁ。人生観にダメージを受けるというか。

そういえば私も、高校卒業後の進路で父親と対立したことがあったけど、
「出ていけ」と「俺は金出さないから勝手にやれ」は言われたな~。
結構あるあるなのかな?
どういう心境でそんなこと言うんだろ。私も父親の立場になったら解るのかなぁ。

でもやっぱりそういう時は、自分の子どもには支えになってあげたいね。{/netabare}

投稿 : 2019/05/14
閲覧 : 407

hine さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何度も見返す

1も含め何度も見返してしまう。
その度に演奏のシーンや久美子が感情的になっている場面などは気持ちが高ぶる。
主題としては久美子と麗奈がメインとなるⅠの方が好きだけれど、黒沢ともよの演技は常に素晴らしく、物語にドンドンと引き込まれていく。
個別で見ると、前半のみぞれと希美のストーリーはいくらか違和感を感じるところがあるし、後半のあすかとの話も若干ネガティブな気持ちになる内容ではあるのだが、全体で見るとその満足度はかなり高い。

投稿 : 2019/05/13
閲覧 : 461
サンキュー:

23

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あまりに眩しい彼女たち

目標に向かい日々努力すること
自分の理想を追求すること
他人の本心を理解しようとすること
自分の本音を語ること

そんな当たり前の正しいことができる北宇治高校吹奏楽部のメンバーが2においても輝かしく、そして眩しいです。

特筆したいのは田中あすか先輩。
彼女の行動、言動は全て自分の好きなユーフォニアムを響かせる為のもの。それに気づいたとき、自分にこう問いかけてました。
自分は自分の好きな事の為に果たして彼女のように努力することができるだろうか?彼女のように好きな事に好きでいられるだろうか?彼女のように形振り構わずにいられるだろうか?
後輩から「先輩のユーフォが聴きたいんです!」と言わせる程の音。その素晴らしい音を響かせる彼女の背景に感動、そして勇気を貰いました。

投稿 : 2019/05/06
閲覧 : 202
ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思いは次の代へ

 原作は未読。
 作画や音楽など、作品レベルの高さは1期を継承しているが、テイストは同じシリアス寄りでも
1期のそれは音楽に根ざしたものが多かったのに対して、本作はより人間関係に重きを置いていた
印象。
 また1期では各種トラブルも吹奏楽部が一つにまとまるための必要過程といったニュアンスが
強かったのに対して、関西大会進出という結果を踏まえた本作はトラブルが足を引っ張りかねない
危うさを感じさせるものだった。

 内容的には前半は鎧塚 みぞれと傘木 希美の関係性に焦点を当て、後半は田中 あすかの家庭問題と
主役である黄前 久美子と姉の関係の問題に焦点を当てていくが、この二つをリンクさせて
いくような展開はなかなか見事。
 その反面、1期に較べると高坂 麗奈、及び加藤 葉月、川島 緑輝の1年生組は一歩引いたような
印象。
 麗奈に関しては直接自分とは関係ない問題でも、久美子のとの会話で見解を述べるシーンが
あるが、それがいつも麗奈らしいと言うか。。。決して好感度を得やすいキャラではないと思うが、
ここまでぶれないキャラというのは逆に清々しさを感じてしまうし、これほど前向きで強気な
キャラが滝 昇とのことになると急にメンタルが弱くなるのは可愛くもある。

 後半に焦点が当たったあすかに関しては1期、及び本作の前半までは本心では何を考えているのか
判らないミステリアスな印象があったが、この後半でついに秘めていた部分の一端が見えた感じ。
それでも最後までつかみどころがない印象はぬぐいきれず、バトルものではないがラスボス感漂う
キャラだった。
 久美子に関しては麗奈との百合的関係、塚本 秀一との恋愛関係のような要素も見せつつ、
最終的にはあすかとの師弟とも姉妹とも言えそうな関係性に重きを置いて締めており、特に終盤は
久美子とあすかのダブル主人公といった感じ。
 あすかの卒業式の日に久美子への楽譜の手渡しは、思いを次世代に繋ぎつつ、タイトル回収にも
なっており、更に構成的には第1話の冒頭にも繋がっていると、見事な演出。
 全国大会自体は銅に終わったが、本作は各キャラの人間的成長に重きを置いていたため、
コンクール自体の結果は金だろうと銅だろうと作品のテーマには影響なかったように思える。

 作画に関しては1期を上回る印象で、特に関西大会の演奏シーンは凄い。
 全体に演奏シーンに多くの時間を取っている印象が強く、演奏でキャラの心情を語るような演出も
いい。
 本作に限らず、京アニ作品の多くは品の良い印象があるが、そんな中でも水着回といった
ファンサービス要素を入れてくるのがなんかおかしい。

 キャストに関しては久美子役の黒沢 ともよ氏に尽きる。1期からの成長が見え、ある種の凄みさえ
感じる時も。
 久美子に較べると抑えた演技だが、その抑えた中に秘めたものを感じさせるあすか役の
寿 美菜子氏の演技も印象に残った。

2019/04/21

投稿 : 2019/04/21
閲覧 : 310
サンキュー:

19

ネタバレ

オリヴィエ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

音楽=人生

<17/01/24 初稿>
演奏には奏者の人生が出る。
今、その瞬間の感情が乗って音に出てしまう。
もうここまできたら技術云々より気持ち一つで音って変わるんだなと。
キャラクターの掘り下げをしてマイナスの感情をプラスに転化していい合奏にしていく・・・。

本当に丁寧に描かれていて、終始感情を揺さぶり続けて駆け抜けたなと。
この作品と出会えて本当によかった!
ユーフォの甘い音色に酔いしれることができる「響け!ユーフォニアム」本当に素敵な曲、そして素晴らしい作品でした。

ps,サントラ聴きながらもうちょっと感想ちゃんとかくぞいヾ(。・ω・)ノ゚

印象に残ったセリフ(順不同)
{netabare}
・『すみませんでした、先輩』 高坂麗奈 全国大会終了後のセリフ
 滝先生の思いを知って全国大会当日に金賞を墓前に誓ったのだけれど、これで少し気合入りすぎちゃったのかなって思ったり思わなかったり・・・。
・『あのホールで先輩と一緒に吹きたい!先輩のユーフォが聴きたいんです!』 黄前久美子
 いままで肝心な所で一線を引いてきた久美子が「いい子ちゃんの皮がぺりぺり」っと剥がれて感情剥き出しにして言い放ったあのセリフ
・『良いに決まってるじゃん。だから…笑って』 吉川優子
 暗黒面に落ちていたみぞれ先輩を光に導いた天使のセリフ
 みぞれ先輩の「関西大会出場決まって嬉しかったけど、同時に辞めていった子達に申し訳ない」って気持ちが本当によく分かるので、このセリフで救われた。
・『今度は私達があすかを支える番だと思う。あの子がいつ戻ってきても良いように』 小笠原晴香
 明日香先輩の行末に部が揺れていた時の部長のセリフ
 あの部長が!1期の時は海兵隊が満足に合奏できなくてサンフェス出なくていいとか言い出した滝先生に反発した部員が出たときにも、おろおろしてただけのあの部長が!吹部最大の危機でこのセリフが出るなんて・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。
{/netabare}

<19/04/17 追記>
{netabare}ちゃんとかく!ちゃんとかくとはいったがいつとはいっていない・・・!といいながらはや2年もたってしまった!
何回見直したか分かりません。それでも何回でも見ます。
2期
◆関西大会まで編

大吉山南中学校出身の4人がメイン
優子、みぞれ、希美、なつき

◆麗奈まじ麗奈(合宿回)
・コンクールに対する考え方がほんとかっこいい
・久美子がうーんうーん悩んでいるときに真っ直ぐな思いをきき、久美子の中の迷いが晴れる感じがよい
・久美子若干内容ぼかしてるあたり大事なことは隠すタイプ。それが後々災いを・・・。

◆関西大会
麗奈初の全国大会進出でまじ泣き
ダブルリード先輩抱き合って喜んでるところほんと最高

◆卒業まで編
久美子、麻美子、あすかの3人が軸

麻美子もあすか先輩も親をたてて自らが本当にやりたい気持ちを殺して楽器をおこうとしてるまたはおいた。
久美子はそんな姉を見てあすかに自ら後悔すると分かっている選択肢を選んで欲しくなかった。

麻美子は久美子の頑張りを見て、大学中退→美容師の夢を本格化。

麗奈のお墓参り回は個人的にはあり。麗奈そういう性格だからね。
「孤高のトランペット」の楽譜を先生から貰ったのだけれど、あの楽譜ってきっと奥さんのものなんだよね。
滝先生もともとホルン奏者だし、はしもっちゃんや新山先生のでもないし、となると・・・。
間接的には好きな人の好きな人は、ここまでトランペットを続けてこられた原動力にもなっているんだよね。

◆3年生ズ
香織の闇は深い(水着と靴紐を見ながら)
泣き虫部長の晴れ舞台『宝島』

◆個人的お気に入り回
3話「なやめるノクターン」
 みぞれ、優子、麗奈それぞれのコンクールに対する考えが明らかになった回。麗奈まじ麗奈
 そして最後は、朝焼けの中「響けユーフォニアム」で〆

7話「えきびるコンサート」
 部長かっこいい。それ以外なにもいうことないよね。

10話「ほうかごオブリガード」
 まさしくあすかのカウンターとなってる麻美子。
 このAパートがあるからこそのBパートでの「先輩のユーフォがききたいんです。」
 お姉ちゃんの思いを聞いたからこその、車窓で流す涙とこの台詞。いやぁ・・・すごい。

◆チラ裏
常々思うのだけどなんでこんなに2期好きなんだろう?
好きな順でいえば、2期,1期映画,1期,届メロ・・・こんな感じ。(リズはユーフォじゃないので除外)
誤解を恐れずにいうなら、まぁ1期は弱小高校が新任の顧問の手によって府大会金賞!みたいなカタルシスが得られる。
っていうのは分かるんだけどそれだけっていうか。それだけなら1期映画の方がよくできてるっていうか。なんだろうね。{/netabare}

投稿 : 2019/04/17
閲覧 : 316
サンキュー:

46

ネタバレ

カワセミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

吹奏楽を知らなくても大丈夫です

1期より全然おもしろい。そして感動した!
吹奏楽部経験者がこの作品を観たらどう感じるのだろうか?

投稿 : 2019/04/15
閲覧 : 297
サンキュー:

9

ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1期と比べると物足りない

響け!ユーフォニアムTVシリーズ第2期

2期及びそれ以降の内容に関してはネタバレに配慮しますが
1期については見終わっている前提で話を進めます

2期を見た後しばらくどう評価すべきか悩んでいましたが
その後届けたいメロディ(以下届メロ)を繰り返しみて
リズも何回か見たうえで京都に聖地巡礼に行き
今年2月、3月にそれぞれ行われた
TVシリーズ1期&2期オールナイト上映に行って
ようやく自分の中で結論が出ました

あにこれの評価基準ごとに
1期と比較して考えていきたいと思います

作画:5.0(1期)→5.0(2期)

1期と比べてプラスになることはあっても
マイナスになることはなかったと思います
もともと満点をつけていることもあって
これに関しては一切文句なしです

キャラクターに関しては
制服のシーンが中心の中にも
浴衣やら水着やら文化祭のコスプレやら
いろいろな格好をさせて遊んでいるのが印象的でした

なんだか美男美女ばかりで気持ち悪い!
みたいな意見もあるのは知っていますが
これはもはや言いがかりというか
アニメにしても実写にしても
演出の一環で意図的に醜くしたい場合以外は
基本的に美男美女ばかりになるのは
ある種宿命みたいなものですよね・・・

人物だけでなく風景もとてもよく描けていました
こちらも基本的には校内の描写が中心ですが
それ以外にもお祭りやプール、合宿所
あすかの家の近くの河川敷など
印象的な場面が多くありました
{netabare}京都を飛び出して名古屋に行ったりもしていましたね{/netabare}
そのほか台風や雪を使って
普段の街の普段とは別の貌を演出したりもありました

昨年11月に京都に行った際に
えきびるコンサートの聖地でもある
京都駅もじっくり見てきました
久美子たちが演奏したあたりには
ちょうどクリスマスに向けてでっかいクリスマスツリーを設営中で
風情もくそもなかったんですが
久美子たちが演奏した会場の中で
自由に観て周れる聖地は数少ないので
非常に貴重な体験でした
やはり京都の街を描かせたら
京都アニメーションの右に出るものはありませんね

とにかく絵に関してはまったく文句なしです

音楽:5.0→4.5

たいして音楽に関しては
1期と比べてややおとなしかった印象

OPに関しては1期2期ともに高く評価しています
しかし、EDに関しては北宇治カルテットが1期から続投しているものの
カルテットなんて言いつつも緑輝と葉月は
2期では単なる脇役にすぎないので・・・

実際年月が経ってオールナイトイベントで聞いて
トゥッティ!には深い懐旧の念を覚えたものの
ヴィヴァーチェ!はこんな曲あったなー程度の感慨しか湧きませんでした

演奏に関しても
1期のマーチングと対をなすえきびるコンサートに関しては
{netabare}晴香のソロパートや緑輝のエレキベース等{/netabare}
なかなか凝っている部分もあり高く評価できると思います

1期では麗奈と香織先輩の吹き比べが衝撃でしたが
それに近い演出として{netabare}みぞれの事件前後の音の変化{/netabare}が使われています
ただ、決して不満があるというほどではないのですが
1期のあのオーディションほどのパンチ力はなく
同じ{netabare}みぞれ{/netabare}の音の変化というくくりでは
{netabare}リズと青い鳥{/netabare}における音色の進化に負けています

そして一番大きいのは物語の性質上
課題曲・自由曲が1期と同じであることから
細部の上達以上のインパクトがなかった
という点でしょうか

音楽を題材にした作品だけあって
その音楽の水準は1期同様非常に高かったものの
想像の範囲内に手堅く収まったイメージで
どこか物足りなさを感じてしまいました

キャラ:4.5→4.0

音楽の項でも述べた通り
緑と葉月がメインキャラからサブキャラに降格
麗奈もメインヒロインから主要キャラに転落

代わりに重要キャラとなったのは
{netabare}のぞみぞれと姉の麻美子{/netabare}
そして後半のメインだったあすか先輩

1期からの北宇治カルテットファンとして
出番が減ったキャラ達をもっと見たかったという思いと
同時に新しく物語の中心に据えられたキャラたちについても
もっと掘り下げてほしかったという思いが
どちらも満たされない2期でした
登場人物が増えて全体的に薄くなってしまったことが
2期の最大の問題点だったと思います

物語:4.5→4.0

1期の原作は1巻北宇治高校吹奏楽部へようこそ
を1クール使って丁寧にアニメ化しました
それに対して2期の部分は
2巻北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏
3巻北宇治高校吹奏楽部、最大の危機
を部分的に端折りながらアニメ化されています
これが2期が薄くなってしまった理由です

府大会までを描いた1期に対し
関西大会までを1クール
全国大会までを1クール
くらいのバランスで作っていればもっと良くなった気がします

府大会を勝ち上がった理由が
{netabare}順当にいけば代表入りしていた学校が
ソロ奏者が負傷して変更になり
代わりに入った2年生がミスをしたため{/netabare}
であることは今度の劇場版の範囲の大きな伏線だと思うのですが(注:まだ観てません)
この辺を削ってしまったことが
とんとん拍子に事が進み過ぎている
全国出場がそんなに甘いわけないだろう
みたいな批判につながっているのも間違いないでしょう

2期のストーリーは大きく分けで
希とみぞれ
滝と麗奈
久美子とあすか
久美子と麻美子
の4つの関係が中心になっています

前半はのぞみぞの話を中心に
時々麗奈がらみのエピソードが挿入され
麻美子が騒動を起こす部分が入ってきます

後半はあすかのエピソードを中心にして
あすかと対比させる形で麻美子がキーパーソンになります
そして麗奈がらみの話が少し入ってきます

一番扱いがうまくいっていなかったのが麗奈がらみ
他の話とのリンクがほとんどなく
特に11話は10話までの流れと12~13話のクライマックスとを
ストーリー的には思いっきりぶった切る形になっていて
しかも麗奈の奇行が意味不明過ぎてまったく感情移入できませんでした

これは私だけでなくキャストでさえ同じだったようで
{netabare}安済:11話の台本貰って???ってなった
愛する人の愛する人の墓まで行ってトランペット吹くって
どういう心境なの???
黒沢:あー、あれはヤバイよね
安済:愛する人の墓とかならまだわかるんだけど・・・{/netabare}
なんてことをオールナイトイベントで話していました

尺が限られていて必要なエピソードもいろいろ削られている中
この本筋からだいぶそれた話に1話使ったのは
1期に大吉山のシーンで一気に話題沸騰した
あの時の成功体験から脱却できなかったのでしょうか?
別のタイミングで挿入されたのならともかく
クライマックス直前に持ってくる価値があるとは思えません
むしろ思いっきり滑ってる印象でした

声優:5.0→5.0

その直前の10話
渡り廊下での久美子とあすかのシーンは
2期を代表する名シーンでした
そしてともよちゃんの演技が抜群によかった

昨年には声優アワード主演女優賞を受賞したともよちゃんですが
その演技力を余すところなく表現できたシーンだったと思います
久美子役がともよちゃんで本当によかったと改めて思ったシーンでした

総評

ちょっとじれったいくらいに丁寧に描かれていた1期と比べ
いろいろ駆け足で雑な印象を受けました
2巻分を1クールでまとめるという判断は
制作会社やアニメスタッフよりももっと上の方だと思いますが
その判断ミスを挽回できるだけの力がスタッフに無かった
という評価を下さざるを得ません

事実アニメの後半だけを取り出して麗奈関連を切り捨てた
総集編映画届けたいメロディは
シリーズ最高レベルの傑作になっているので
この点は擁護しようがないと思います
というか届けたいメロディが無ければ
レビューがもう少し辛口になっていたと思います

おまけ・・・オールナイト上映舞台挨拶
{netabare}
黒沢ともよ

黒沢:今だから言えるけどアフレコの時風邪ひいちゃって
   鼻声でやばいなーどうしよー><って思ってたら
   送られてきた台本が「かぜひきラプソディー」だったっていう
安済:もってるねぇ
黒沢:わーい!私もってる~

ちなみに声優板ではその前の週から声やばくね?
って言われてましたよ?黒沢さん?

安済知佳

安済:これも今だから言えるんだけど
   私たち最近はとっても仲良くなったんだけど
   2期の頃は私たちまだ全然仲良くなくて・・・ね
黒沢:うん、ただの共演者だったね
安済:最近は本当に仲良くなった

ずっと彼女たちを観てきたからこその衝撃発言!
1期の時は探り探りだったのわかるけど
2期の時点でまだそれかよ・・・
ともよちゃんともえ氏はその時期既に二人で旅行行ったりしてたぞ?
完全にちかぺの人見知りが原因だろw

しかし2期当時は全然そんなの感じなかったよ・・・
女優ってコワイ・・・:;(∩´﹏`∩);:
{/netabare}

投稿 : 2019/04/14
閲覧 : 338
サンキュー:

38

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匿名 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

吹奏楽部員の青春物語

某月額制アニメ配信サイトにて「響け!ユーフォニアム」から3日で視聴完了しました。

投稿 : 2019/04/06
閲覧 : 216
サンキュー:

6

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たかし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1クールの密度じゃない

4話から5話の流れが濃すぎて見た後まだ5話なことに驚かされる。
そこがピークというわけではなく話は更に盛り上がっていき、12話でそれぞれの物語が収束していくのが泣ける。
人間の面倒くさい感情が描かれているのが良かった。
映画版とはお互いに補完し合っている関係なのでどちらも見てほしい。

投稿 : 2019/04/06
閲覧 : 259
サンキュー:

7

ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

しのぶーのリバウンドが心配(冒頭にBDボックス購入後の追記)

※追記
1期に続いてBDボックスを買いました! 1期は水着のボックスで困ったと書きましたが、果たして2期は・・・ 2年生4人の水着。まあ2期2話はプール回だから予想してたけど、プールに行ってないみぞれまで水着なのはどうなんでしょう? しかも意外と谷間を強調してるし・・・いや、みぞれ好きだからいいんだけど。
とりあえず、1期ボックスと同様、家族に見られないように封印しました。


以下、元の記載

皆さんも指摘されている通り、2期は演奏・スポ根路線から人間関係に重点が置かれていました。そのためストーリーはわりと普通の青春ものでした。それでも充分面白いんですけど。

演奏する場面では、関西大会で一曲をフルで聴けたのが良かったです。ぶっちゃけ息を吹くだけという、比較的動きの少ない映像なのに、魅入ってしまいました。全国大会の演奏も見たかったな。あすか先輩のユーフォは最高の出来だったんじゃないかなと思うので。

久美子が{netabare}あすか先輩に激しくぶつかるシーンは、鬼気迫るものがありましたが、あすか先輩は久美子の説得とはあまり関係なく、久美子の説得より前に受けた模試の成績が良かったから復帰するという、拍子抜けの結果で、久美子がちょっと可哀想でした。{/netabare}

久美子の、誰に対しても表面的で事なかれ主義で一歩引いて見ているんだけど、何故か慕われたり頼られたりしてしまって面倒なことをやらされる、でも結局あんまり役にたってない、というキャラクターは非常に現実味があり、アニメの主人公らしさは全くないけど好きです。
あと、久美子が帰宅したときの「ただいま〜」が、いくら学校で嬉しいことがあっても安定してテンション低いのが性格を表していて、聞くのが楽しみでした。

ところで、1期のレビューで言及した森田しのぶちゃんですが、第一話のもなかの演奏シーンでちょろっと出てきますが残念ながら1期ほどのインパクトがありませんでした。練習し過ぎて痩せたんやろなあ…。そして引退して受験勉強したらめっちゃ太るんやろなあ…

投稿 : 2019/04/06
閲覧 : 390
サンキュー:

51

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

美しい作画と音楽。青春部活ものの傑作

1話感想:
前期から引き続き、普通にクオリティが高いですね。
オーボエの子は前期も居ましたっけ。

まあ何にせよ相変わらずのクオリティの高さと安定感で非常に楽しみです。
家族とのやりとりなど、女子高生の言動がいちいち自然で、わざとらしくない感じがしますね。
作画だけじゃなくて脚本力も高いです。

全話感想:
非常に素晴らしかったです。
作画、音楽ともに非常に素晴らしく、ストーリーも青春部活もので素晴らしく良かった。
うーん、ほめるときは語彙が減る…。
でも本当に良かった。2年生編もぜひ放送して欲しいですが、これで完結しても美しいですね。

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 258
サンキュー:

15

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春感動ストーリー

声優の演技がとても神がかってる!
ストーリーが、吹奏楽部の闇と過去を
主人公が全て導き出して
折角の高校生生活を無駄にしているのが悲しい
あと、久美子のおねぇちゃんの独立が
見れたいい場面あったんだけど
なぜか、最初ムカつく


前作で金とって
本大会では銅だったんだけど
金とってから、まえ吹奏楽を辞めた
2年が出てきたのが苛立ち

投稿 : 2019/03/24
閲覧 : 217
サンキュー:

7

ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

再び熱い夏

ユーフォ2期です。
1期と違い、今度は先輩達の問題に視点を合わせた内容が多い。
鎧塚先輩は可愛い。
問題を抱えつつも、演奏を続け、そして全国行きを決める。
しかしその後も問題が発生し、せっかく波に乗ってきたところでどうなるのか?
と、視聴者を飽きさせない展開。

いつの間にか、物語に取り込まれるように、続きが見たくなったりするだろう。
相変わらず作画はとても綺麗で、好感が持てると思います。

先輩との絡みが多くなった一方で、主人公の友達である、葉月と緑輝の2名とは、絡みが少なくなった気が…。
そういう訳で、キャラ評価はプラスマイナス0で1期と変わらず。

{netabare}
地区大会?京都府大会を突破し、関西大会へ。
1期の練習練習、また練習という感じと違い、部活以外での場面が多かったです。
男子諸君待望の水着シーン、待ち望んでいた麗奈の死んだ魚のような目、そして文化祭と、息抜きが多くあって楽しめる場面も多かったです。

後半は、あすか先輩の家庭事情や、主人公久美子の姉の事とか、鎧塚先輩は可愛いとか色々ありますが、ひとりひとりの感情が強く出ていて、キャラへ愛着が沸いてきました。

今更ですが、ユーフォニアムの色が、久美子が金、あすか先輩が銀って何か意味あるのかな?
{/netabare}
物語は基本、主人公を軸に動いている感じですが、主人公以外も存在感が大きく「この人誰だっけ?」という感じにならずに済みました。
1期同様、オススメです。

投稿 : 2019/03/10
閲覧 : 319
サンキュー:

27

gm560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2期もすごく面白かった

1期よりも音楽要素がより高くて、1期で個人的にちょっと
気になったある表現が抑えられてて良かったです。

1期は謎が多くて青春爆発みたいなところが好きだったけど、
2期は解決編という感じでちょっと落ち着いていたけど
楽しめました。

不器用で昔楽器練習したけど上手くいかなかったので、
楽器が出来る人がうらやましくなります。

音楽が好きになれて爽やかで、万人におすすめできる
とても良い作品だと思います。

1期2期を通して何回も見たいと思いました。

投稿 : 2019/03/03
閲覧 : 295
サンキュー:

17

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

そして北宇治高校吹奏楽部にモブはいないのです

2018.11.25記

原作番外編の短編集を一冊既読 1期2期劇場版視聴済み


ときおりこのような素敵な出会いがあるからアニメはやめられないなと思います。
比較的甘め評価の多い私ですが、5点満点は本作含めて3本(2018年11月現在)。超満足、全方位おすすめ作品です。

大所帯の吹奏楽部を扱うため部員だけで64名います。
この作品では主要キャラ以外の部員も、本編を観ていただければ彼ら彼女らがいかに個別の輝きをもって描かれているかわかるかと思います。
部員たちキャラの描写だけではありません。背景/光の演出、セリフの間みたいなもの、ちょっとしたワンカットや音のひとつひとつそんな細かいところに行き届いた演出がなされていることには触れておきたい。


作品を知らない人から見れば、単なる高校の吹奏楽部を描いた青春部活もののアニメに過ぎません。
本作の魅力は数多くあれど、その一つに圧倒的リアリティをもって描かれた楽器や演奏の描写があります。
作中描かれた運指の正確さ、微妙な音の違いの表現など再現を望むとしたら実写化はまず不可能といえます。楽器も演技もできる役者を揃えることはまず無理。

{netabare}キャスト選びで暗礁に乗り上げることでしょう。思いついたとしてもこんな感じ↓

 黄前久美子:林家正蔵 (吹奏楽部でユーフォしてました。タッチ主役級で声優経験あり)
 川島緑輝:いかりや長介 (乾杯ラガーCMでのウッドベースにシビれました) 次点 miyavi
 高坂麗奈:くわまん (シャネルズのペッターとして一世を風靡)
 小笠原部長:武田真治 (ガチの上手い人)
 塚本秀一:指原莉乃 (地区大会出場経験あり)
 パーカス:加藤茶 (葉月役ではない。シンバルがたらいに変わるかも) 次点 石原裕次郎

もはや青春群像劇とはちがう何かです。アニメでしか表現できない作品。それが「響け!ユーフォニアム」なのです キリッ おいおい( `ー´)ノ{/netabare}



経験者にはおおむね好感をもって受け止められました。一般人はその名を知らず、吹奏楽部界隈でもマイナー楽器の代名詞だった“ユーフォニアム”を一躍人気楽器に押し上げた功績もさることながら、ありがちな主旋律を奏でる子が主役ではなく、中低音の子を中心に据えました。高音と低音を繋ぐバイプレイヤーとしてのユーフォの特性を活かした作品の構成にもなってることが本作の特長です。
どちらかというと主人公は一歩退いた位置で、吹奏楽部全員が主役であるような「群像劇」に仕上がっていることは多くの方が指摘されていることですね。


■通期(1期2期)総評
 ※1期レビューに纏めてます。




それでは以下2期に絞ります。

1話2話一挙放送。1期ラストの府大会の余韻描写をアバンとし、1期に続いてTRUEさんのアップテンポな楽曲「サウンドスケープ」で幕開けです。OP葉月達が階段からジャンプするスロウカットが流れた瞬間に早速もってかれました。

大きく二部構成になります。
前半の主役は2期からの新顔二人{netabare}(鎧塚みぞれと傘木希美。とはいえしっかり1期で映り込んでたりするので気が抜けない。){/netabare}の関係修復の物語。{netabare}関西大会に向けてラスト1ピースが揃ってからの第5話の関西大会でのフル“三日月の舞”。そして全国大会出場決定といきなり出来すぎた“最終回”でした。{/netabare}
全国大会出場を部の目標として掲げたのは1期の冒頭。実現に向けての上達への過程と部内の人間模様を活写しきったのが1期とすれば、その流れは2期の5話で一つの区切りを迎えます。{netabare}最初、全国大会の演奏シーンが丸々カットだったのは肩透かしのように感じましたが、あくまで全国大会出場という骨子に従えば、部の演奏シーンのピークを関西大会に持ってきたことは、整合性のある製作陣の選択だったと思います。{/netabare}

ここまでをじっくり描いて最終話としてもよかったものを、そうはしませんでした。7話以降の人間ドラマを上乗せして厚みを持たせてきたこと、それが部内の横軸の関係といったこれまでのものとは微妙に違って、父娘や姉妹といった縦軸の関係で魅せてきた。しかも、これまでの展開を邪魔しないどころか1期の描写(伏線)も取り込みながら物語に深みを持たせた、という点をもって満点の評価としました。
閑話休題とした6話でさえ後半展開の仕込みがされており、最終話での{netabare}タイトル回収を含めた物語の{/netabare}閉じ方と合わせて全話無駄な回がないという率直な感想です。



■結局人間関係含む人物の描写って…
問題発生→解決。次の問題発生→解決。というシンプルなものではありませんでした。
前に解決したものが少し経った違う場面で効いてくる。ちょっと画面に映り込んだものが少し経って効いてくる。同時進行のいくつかの一対一、対複数の人間関係が一つの場面で重なってくる。その横で別のストーリーが並行している。

{netabare}・希美とみぞれを軸にした前半。夏紀と優子の一対一も並行して描かれ、のぞみぞれのストーリーに絡んでくる。身を砕いた優子が徒労感を見せる夕暮れの渡り廊下。夏紀のいつも通りのフォローが沁みます。
・あすかの離脱騒ぎでの部員たちの動揺。直接的にも間接的にも対あすかに戻ってきてほしい想いを伝えていて、それがやはりその子らしいアプローチになっている。ここでこれまでにいろんな部員のそれぞれのキャラに焦点をあててきたんだな、と気づかされます。{/netabare}

竹を割ったようなわかりやすい解決を指さず、むしろ以前とは同じとはいかなくても前を向いて、というものがほとんど。
葵ちゃんしかり、麗奈の滝先生への想いの落とし前のつけ方しかり、久美子、あすかは言うまでもなく。。。繋いで紡いで幾重にも織り重なっていきます。

{netabare}それを端的に表したのが10話の黄前姉妹。回り道しても前を向こうと決意した麻美子の手元。こげを削ぎ落して綺麗になったはずの鍋には無数の傷がついてました。一見綺麗(解決)になっても以前とは違う今があるのです。{/netabare}

{netabare}ならば後悔のないように、と「あすか先輩と一緒に吹きたい」とぶちまけた久美子さん。地味な繋ぎ役だった“ユーフォっぽいよね?”の子が表舞台に立った瞬間でした。一話の中で何度泣かせるんだ( ;´Д`)まったく。。。{/netabare}


主要キャラはもちろんのこと、準主要キャラあまつさえモブすら丁寧に描いたことで私達は目に映るキャラ一人一人の魅力に触れることが出来ます。
「かけだすモナカ」「リズと青い鳥」サイドストーリーをなんら違和感なく受け止めることが出来るのは本編にて複数のキャラに光があたっている証左とも言えるでしょう。

群像劇の中でもモブすら光をあて、当然のように主要キャラでも揺さぶってくるんですから、手に負えません。



総合力の勝利!! あにこれの評価基準でいえば、「物語」「キャラ」「声優」「音楽」「作画」どれを切り口にしてもレビュー一本書けるほどのメッセージがこの作品には詰まってます。
未視聴の方は1期も2期も1クールと取っつきやすい長さなので、ぜひ視聴されることを重ねてではありますがオススメしたいと思います。




■そして北宇治高校吹奏楽部にモブはいないのです
で、結局こうなるわけです。


「続きまして、全国大会に進む関西代表3校を発表します。」
ここから1分間の中に凝縮されたドラマ。
 ※けっこう妄想が入ってることをあらかじめお断りしておきます。


{netabare}「プログラム3番。大阪府代表、大阪東照高等学校」
・さすが全国常連。歓びも控えめ、目配せする程度。王者の風格が漂う。

「プログラム15番。大阪府代表、明静工科高等学校」
・こちらも全国常連。だが大阪東照とは対照的にみんな祈りながらの発表待ち。顧問が変わって弱体化したとの声を撥ね退け手にした全国切符に感情ばくはつーって感じで。

・遡ること北宇治演奏前の舞台袖。明静工科の曲目『韃靼人の踊り』と判った直後に希美とみぞれのカットに移ったのは皮肉な話だ。南中敗退の帰路のバスの中「ほんと?さっき言ったこと。。高校で金取る」みぞれの中に去来するものがあったとすれば、高校入学後初めて希美と共に臨む大会で、「私、希美のために吹く」二年越しの約束を果たそうとの決意表明だったのかもしれない。


「夏紀先輩、残り一つだけです。」「だっ、大丈夫っ」
・舞台袖でも観客席でもモナカの低音コンビは気の休まる時がないよね。

・手を合わせ発表者を緊張の面持ちで見つめる優子。隣で手を組み目を閉じて祈る香織先輩。二人らしいコントラスト。すぐ横の滝野君(2年.Tp)は表情を崩さず。騒動続きのトランペットパート唯一の男子部員は悟りを開いたのか?。

・同じく背筋を伸ばし微動だにしないみぞれと突っ伏した岡美貴乃(3.Fg)も対照的。黄緑リボンがトレードマークの彼女だが大会では赤だったのを私は見逃さない。勝利を意味する色に替え大会に臨んだのだろう。ただしキャラ判別はしづらかったぞ。

・秀一も手を組み推移を見守る。

・座席には座らず、最後方入り口付近で見守る指導者軍団(滝先生、はしもっちゃん、新山センセ、松本軍曹)も祈る。近くにいる他の高校の関係者と思しき女性はいたって平静。全国目指し当落上にいる北宇治チームの必死な姿とはこれまた対照的だ。


「最後に・・・」
・久美子、汗がすごいぞ!

「プログラム16番。京都府代表、北宇治高等学校」
・真っ先に喜ぶ姿を捕えられたのがチームモナカの面々。コンクールメンバーではない裏方を取り上げるところにこの作品の懐の深さがある。印象的なのは、2年でのオーディション落ちは屈辱だったであろう森田しのぶ(2.A.sax)が仁王立ち万歳で一番目立っていること。サポートに徹した彼女らの献身が嘘ではないことを象徴するような仁王立ちである。

・顔を覆った香織に抱きついたのは意外にも優子ではなくもう一方の隣に座っていた笠野紗菜(3.Tp)。実力派の同級生の影に隠れてもいたし、誰とは言わんが自己主張の激しい後輩たちを最上級生としてまとめるのは至難の業だったろう。香織とは3年間苦楽を共にした仲である。彼女には香織に抱きつく権利を充分に有しているのだ。滝野君(2年.Tp)は立ち上がってガッツポーズ!悟りを開くにはまだ早かったらしい。
・香織たちの後方で仲良し三人組平尾澄子(2.T.sax)橋弘江(3.A.sax)と宮キリコ(3.A.sax)も喜んでいる。感涙で崩れそうな二人(キリコ、弘江)にやさしく手を添えるのは2年の澄子だ。彼女にとっては、同じテナーの葵先輩の離脱を境に肝が据わったのかもしれない。一方で香織たちの前列は他校の生徒たちの席なのだ。喜ぶ北宇治吹奏楽部員たちとは対照的な表情には無念さが滲み出ている。

・ここでやっと我らがパーカス。画面中央、立ち上げって両手ガッツポーズの大野美代子(3.Timp)は口を結んで偉業をかみしめている。府大会の集合写真でも両手ガッツポーズだった彼女は2年生ながら北宇治の力強さを象徴する存在ではなかろうか。その両脇から加山沙希(3.Glo他)と井上順菜(1.Cymb)が抱き着いてくる。一点の迷いなくシンバルを叩く彼女のひらりとなびく髪の線は忘れようがない。三人の左には堺万紗子(1.B.Dr)。彼女のイメージである“三日月の舞”での力強さ、“宝島”での溌剌さ、とも違う一歩退いた様子で控えめに喜んでいる。なかなかどうしていろんな顔を見せる好キャラだ。打楽器はマウスピースで顔が隠れることもなく、場所も取るため隣との間隔が空き、演奏中はピンで抜かれるカットが多い。彼女ら4人それぞれ演奏に集中している真剣な表情は主要キャラばりの印象を私たちに植え付けていたと思う。だからこそ、表情を崩したこの短いカットは尺以上に価値のあるものなのだ。そして技術指導の橋本先生の専任はパーカッションである。合宿でみっちり絞られたであろうその先の歓喜に私達も共感を覚えるのだ。それとあやうく言い忘れそうだったが、画面端のナックル先輩はいつも通りのナックル先輩だ。
・パーカスの左後方には、ホルンの三人沢田樹里(3.Hr)加橋比呂(3.Hr)と岸部海松(2.Hr)。いわば昨年のだらけた雰囲気をなにより引き継いだ象徴みたいな存在だった彼女らは「なんですか?これ」の洗礼をこれでもかと浴びまくった。そこからの上昇カーブは推して知るべし。花形のいない雑草軍団のホルンパートだからといって「ホルンがかっこいい曲です」の“三日月の舞”では逃げ場がない。曲前半、ゆったりしたテンポから井上順菜のシンバルの号砲と同時に高らかに吠えるホルンに胸を熱くするのは私だけではあるまい。そんな彼女らの喜びようを見て心を打たれない者はいるのだろうか。
・同じくパーカスの右後方に岩田慧菜(2.Tb)赤松麻紀(1.Tb)が映り込んでいるのも興味深い。秀一、千円先輩(野口ヒデリ)、田浦愛衣(3.Tb)に隠れてトロンボーンパートの中では地味どころだ。むしろここでは田浦愛衣が見切れてる。

「よっっしゃあぁ!」
・肩を組んで咆哮をあげるヒデリ(3.Tb)と秀一。同じパートに男がいるって安心できるよね。そしてここでも愛衣は見切れてるのである。かわいそうに。。。

・前列に戻り、そっと立ち上がる久美子。画面奥で下から拳を突き上げて雄叫びをあげる後藤先輩。秘めたるなんとかというところだろうか。あの後藤先輩が!とギャップに驚いた瞬間である。後列は島りえ(2.Cl)松崎洋子(1.Cl)が見えることからクラリネットパートか?大所帯の割には劇中触れられることがなかった不憫なパートである。思えば、こことフルート、ピッコロ、オーボエなど合わせて総勢20名前後を新山先生一人で見ていたという事実にあらためて驚かされる。

・サファイアを抱え込んで顔を埋める梨子先輩。ちらりと映るサファイアの左手の指にはテーピングが巻かれてある。低音パートはあすかというカリスマに支えられてきた節があるが、どちらかというと背中で語るあすかとはまた違うかたちで、言葉でパートを盛り上げなにより高みを目指し続ける後輩は可愛くてしかたがなかったのだろう。

・そして希美。胸の前で小さく拍手をする彼女の表情は。。。あの時の選択をいったい誰が責められるであろうか。10話の鍋の傷は黄前姉妹だけのことではないのだ。

・久美子からあふれ出る涙。壇上のあすかと晴香はお互い顔を見合わせ小さく頷く。さすがに壇上ではしゃぐわけにもいかないのだが、仮にあすかが皆の中にいても雄叫びをあげることはないだろう。いったい彼女はどんな表情をするのだろうか?

・最後方入り口付近の指導者四名は各々のキャラに合った反応だ。ここ数年、当然昨年も吹奏楽部を間近で見てきたのは唯一松本先生のみである。大事なことなので二度言う。唯一松本先生のみである。山下真司でなくても号泣必至とみて差し支えない。

・喜多村来南(3.Fg)と岡美貴乃(3.Fg)のファゴットコンビが抱き合う。なにかと目立つ、見た目派手な二人。二人が同時に卒業してしまうので跡取りを心配してしまう。きっと新入生の誰かが埋めることになるのだろう。

「やったよ麗奈」「うん」
中学最後のコンクールでの、「本気で全国行けると思ってたの?」。特別になりたいが、冷静に状況を判断すれば心のどこかで諦めてもいる自分の痛いところを突かれた麗奈。「あんたは悔しくないの?私は悔しい」。一歩退いて自分が傷つかないよう予防線を張りつつも、内に秘めた熱に向き合えとでも問われた久美子。
あの日からお互いに突き刺さっていた棘がこの時!きれいに霧消したのだ。一年前のコンクールで悔し涙を流した者と涙の意味すら分からなかった者。今というこの瞬間、ともに流すのは歓喜の涙であった。


そして、「先輩。コンクールはまだ嫌いですか?」に繋がる。かつてコンクールなんて嫌いと呟いた少女は、大切な親友との約束、向こうにとっては些細かもしれない、しかし彼女にとってはとても大切な二年越しの約束を果たした。

「たった今、好きになった。」
同時に北宇治高校吹奏楽部は年度初めに立てた部の目標をこの時達成したのであった。{/netabare}


ここまで1分間。ここに限らず全編通じて情報量の多い作品です。流し見もけっこう。捉え方も人それぞれ。ただせっかく観るのなら作品のそこかしこに散りばめられたメッセージをぜひ感じてほしいです。



■雑感

京アニ、高校の部活、音楽。これらのワードから1期の放送が始まる前の視聴者には、あの人気作の感動よ再び!を期待しながらのスタートだったのかもしれません。
1期序盤の特に1年生たちの日常描写はそんなお得意様を意識したものなのかしら?と邪推したのも最初だけ。なんせ音楽への向き合い方が真逆なので、そのうち記憶の彼方へ飛んでいきました。

{netabare}時は流れて、全国大会での出番が終わったあすか、香織、晴香の三年生はチョコバナナパフェを求めて喫茶店へ向かいます。
それは部活動に明け暮れた最後の一年間では諦めたであろう普通の放課後。{/netabare}

{netabare}「そっか…、じゃあ、あたしも行こうかな…、喫茶店」
肩の荷が下りた部長・副部長・パートリーダーにようやく訪れた“放課後ティータイム”でした。って{/netabare}


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2019.02.13追記修正

投稿 : 2019/02/13
閲覧 : 822
サンキュー:

97

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

オール5、満点のお勧め作品

一期を見たのはちょうど一年前です。
見事なまでに一期の終わりから始まるのですね。
一年のブランクがあるにも関わらず、
各キャラの声を聴いてハッとさせられました。
(一番ハッとさせられたのは部長の方の声)

まず、一期と二期を合わせてちょうど
彼女達(すいません彼らも)の一年間なのですね。
そして二期は一期の終わりでなければ、なりませんでした。
あれが始まりでしたから、、、
ですからこの作品は一期なしでは成り立ちません。
(必ず一期からご覧下さい)

そして一期では、すがすがしさが残る青春群像も
より人間の内奥へ、深く、えぐく潜っていきます。
いささかえぐすぎるかな、、とも思っていましたが
昼ドラみたいに所帯じみていない
(高校生は所帯を持っていないので当然ですが)のは
京アニの演出の妙とアニメのもつ特性でしょうね。
一期に比べていさかか駆け足感がありますが、
それは仕方のない事かもしれません。
声優の声も含め、音楽的な仕上がりもすごいですね。
(ただ純粋な音楽的の演出は一期の方がすごいです)
あのアイキャッチもに何気に素晴らしい、、、
15才、16才、17才の高校生のそれぞれの一年を、、、
そこに潜む悩み、喜び、そして何気ない日常を満喫しました。

一期、二期でまとめてオール5の満点、断然お勧めです。

投稿 : 2018/11/30
閲覧 : 369
サンキュー:

36

ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

放送アニメの規格外超ド級作品。本作を凌駕する作品は暫く現れないだろう

{netabare}原作:武田綾乃
監督:石原立也
シリーズ構成:花田十輝
シリーズ演出:山田尚子
キャラクターデザイン:池田晶子
アニメ制作:京都アニメーション
主要キャスト
黄前久美子cv黒沢ともよ(主人公。1年、ユーフォ担当)
加藤葉月cv朝井彩加(1年。チューバ担当、高校から吹奏楽をはじめる久美子のクラスメート)
川島緑輝(サファイア)cv豊田萌絵(1年。コントラバス担当、吹奏楽の名門中学出身、久美子のクラスメート)
高坂麗奈cv安済知佳(1年。トランペット担当。久美子と同中出身で吹奏楽部に所属していた。父親はプロのトランペット奏者)
塚本秀一cv石谷春貴(1年。トロンボーン担当。久美子の幼馴染。中学時代はホルン担当)
中川夏紀cv藤村鼓乃美(2年。ユーフォ担当。実力がないことを自覚している)
吉川優子cv 山岡ゆり(2年。トランペット。デカリボンが特徴。夏紀とは仲が悪い)
田中あすかcv寿美菜子(3年。副部長兼低音パートリーダー。ユーフォ担当。副部長兼低音パートリーダー。ユーフォオタで曲者。実質的な部長)
小笠原晴香cv早見沙織(3年。部長兼サックスパートリーダー。バリトンサックス担当。部長はあすかの方が向いていると思っている控えめな性格)
中世古香織cv 茅原実里(3年。トランペットパートリーダー。トランペット担当。ソロパートの審査で麗奈に負ける)
滝昇cv櫻井孝宏(吹奏楽部顧問。イケメンで麗奈とは以前から親交がある。麗奈は滝が赴任することを知って北宇治高校を受験した)
松本美知恵cv久川綾(久美子のクラスの担任で吹奏楽部の副顧問。滝赴任前は顧問。)

原作既読。

2016年の覇権アニメ候補がとうとう放送されました。(秋ではなく今年放送されたアニメのなかで!)
初回は1時間スペシャル。
オレタタで終わった1期ですけど、2期は{netabare} 関西大会出場決定から始まります。{/netabare}
この作品はほとんどの方が視聴するか、したでしょうから、ここであらすじをながだら書くのは止めますね。
OPEPともに前期と変わらず作品をよく表現していると思います。
特にEPは前期よりも好きですね。
個人的には全てにおいて同じく覇権候補の「夏目友人帳 伍」に差をつけたと思っています。
{netabare} ちなみにアバンの映像は全国大会を前にした部の危機を示唆した伏線。
チームモナカの学園天国をフル演奏で聞きたかったな〜{/netabare}

(響け!ユーフォニアム全般に関する感想)
長らく停滞と迷走が続いていた京アニの本気を見せつけられたのが、この作品の1期です。
最初はヤマハとコラボの吹奏楽版の「けいおん!」でも狙ったかと半信半疑で観てました。
予想は良い意味で裏切られます。
キャラはモブに至るまで手抜きがなく、かわいいですけど「けいおん!」のようなふわふわした甘ったるさや「氷菓」や「中二病」、「甘城」のようにキャラ萌えに媚びた設定、また「日常」や「たまこマーケット」のような抑揚が少なくアクビが出るようなストーリーではありませんでした。
しかも、吹奏楽高校A編成の設定だと50名近いキャラとなります。
物語の骨格が比較的にシリアスな青春部活ものであったことで、下手に設定で小細工することをやめ脚本でキャラを活かす方向へと舵を切り、結果的に久美子、麗奈、緑輝、葉月、秀一、夏紀(二年ユーフォ)、優子(二年トランペットのデカリボン)部長、副部長、香織(三年トランペットパートリーダー)、滝(顧問)など物語のキーパーソンキャラ以外は独特なキャラ設定をしなくても、物語の中でキャラを立てることに成功した高等テクニックが俊逸でした。
(部長と久美子の幼馴染の葵との区別がつかないことはあったが)
そのうえ、金管、木管、弦楽器、打楽器と作画上高度な技術を要求される各種楽器の精密描写にキャラが演奏する表情、微妙な手、指の動きまでしっかりと表現されていました。
「四月は君の嘘」、「坂道のアポロン」や「ハルチカ」など音楽を題材にしたアニメは他にもありますけど、これだけの多種多様な楽器をキャラに演奏させた作品はアニメ史上初で、制作スタジオの中でも圧倒的な作画力を誇る京アニだからこそ描けた作品でもあります。
「けいおん!!」以後の京アニ作品は作画が素晴らしくても肝心のストーリーに難がありました。
それでも各作品とも一定の支持がありましたけど、京アニに欠けていたストーリーの面白さが加わった最強の作品がこのアニメです。
言葉のキャッチボールよりも微妙な心理をキャラの何気ない仕草や表情とセリフを合わせて伝える京アニの伝統的な手法もこの作品では絶妙な効果を発揮し、作品のメッセージをしっかりと伝えることに成功しています。
1クールでも2クール以上の作画カロリーがあったのではないでしょうか。
1期の劇場版を鑑賞された方々は、ここで百言を尽くすよりも誤魔化しが効かない大スクリーンでの京アニの繊細で迫力ある作画で十分過ぎるほど説得力があったと思います。

私事ですけど、この作品を観てから、毎年家の近くの会場で開催される吹奏楽部の大会まで観に行くようになりました。{/netabare}

第2話メモ
{netabare}Aパート、水着deサービス回。ただし鬱展開。
麗奈は巨乳、上背があるが微乳の久美子はズン胴、みどりは幼児体型、葉月は元体育会系だけあって引き締まったプロポーション。
副部長の素顔メッチャ美人、プロポーション抜群。メガネキャラの素顔が美人なのはお約束だね。(ステラのまほうのあやめも)
白ビキニ中世古は見かけによらず胸が大きい。
夏紀とデカリボンは仲悪いくせにいつも一緒。
嫌い嫌いも好きのうちの典型だね。
久美子、麗奈、葉月、みどりがお盆休みにプールに行った。
世間では久美子、麗奈の百合が騒がれているけど、「ささめきこと」や「青い花」イメージだと中世古とデカリボンの方が百合要素が高くないか。
デカリボンの目にハート、京アニも露骨に仕掛けているように思う。
トラウマ無自覚KY希美も来ている。夏紀と一緒に来たのか。
希美、夏紀の百合は望めなさそうだ。
久美子も余計なことを希美から聞かなければいいのに、希美は当時者ではないけど副部長に近い久美子だから本音をぶち撒けたんだろう。アホだなぁ。
久美子は毒もだけど鈍感さも相当なものだが、久美子の行動の顚末しだいでたいへんなことになるだろう。
ここは次の3話へ伏線持ち越し。
Bパート、合宿開始から。
瀧絡みで麗奈の目が死ぬ。麗奈は生真面目なんだよね。真面目すぎて損するタイプだけど、こういう人物は無理難題な仕事でも屁理屈垂れないでこなしてくれる、仕事のパートナーとしてウエルカム。しかし嫁なら疲れるだろうな・・
さて、今期のキーパーソン鎧塚が登場。なんだけど、久美子は地雷を踏みまくり。
久美子が使っているイヤホンはシナ製だな。スピーカー並みに音漏れしたら人前で使えないだろうし久美子将来難聴になるな。ってここ久美子に地雷踏ませる設定。
音漏れの曲に反応した鎧塚がいたりする。
今期の準主役鎧塚のキャラデザの凡庸さが気になっていたけど、今回でデッサンのメリハリが「長門顔」で確定したようだ。個人的には微妙だけど埋没から免れて良かった。私の声が届いたのかな・・(笑)
キャラの心理状態をセリフは最小限に抑え、表情描写で視聴者に訴える絶妙な手法にますます磨きがかかっている。
何を考えているかわからない鎧塚のキャラを立てるには適しているね。
鎧塚のオトゲー画面の選択表示、今後の展開のもの凄い伏線かもしれない。{/netabare}

第3話メモ
{netabare}まだ書いてないよ(*´Д`)。*° {/netabare}

第4話メモ
神回{netabare}キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
鎧塚伏線回収回。
鎧塚は大勢の中の孤独というやつか。離人症性障害だったかな。
伏線はこの症状を描写していたんだ。
第三者から見たら鎧塚は特殊人格だし、のぞみが鎧塚を追い詰めていたことを理解できないのは仕方がない。すれ違うってそういうことだよ。所詮は他人。
見方によっては新たな百合関係の幕開けにもなるのかな。
それにしても、こんな特殊な人間関係に関わってしまった久美子は、主役も奪われ鎧塚達にかき回されて踏んだり蹴ったりだろう。
逆に原因を見抜いていたデカリボンもあすかもある意味JK離れした対人センスだけど。
鎧塚がパニクったときの2人の対応の違いは性格の違いそのままだね。
物語には出ていないが、鎧塚が病んでいた理由を知っていたデカリボンは相当気遣っていたんだろうね。
しかし、デカリボンの迫真の演技は拍手ものだ。鎧塚のスカートが引力に逆らってるのが気になるがw
鎧塚の場合は原因がのぞみで明確だから鎧塚の心理的なしこりが解決してしまえば健常者に戻るだろうけど、1年も耐えていたのはある意味凄い。(現実ならこんな単純にはいかない)
デカリボンの株が急上昇{netabare}次期部長だからそろそろageとかないと。{/netabare}
久美子は空気化。姉さん大丈夫なのか?麗奈モブ化。
田中あすか回開始の伏線。
いやー私はニヒリストあすかが一番好きだったりするんだなw{/netabare}

第5話
もはやこの作品、神回続きで各論では形容する言葉が尽きてしまった。
秋アニメは概して偏差値が高いが、この作品の前には全てが霞んでしまう・・それほどにパーフェクト過ぎるし、他の作品にとってこのユーフォ2の存在は大きな不幸だったのかもしれない。
放送アニメで劇場版並みのクオリティ・・史上最高のアニメと評しても過言ではない。
{netabare}1期の見せ場であったがどこか腰が引けたような大会演奏シーンと打って変わり、今回は約13分Bパートの殆どの尺を用い、劇場版に匹敵するクオリティまで高めた。(劇場版を制作したことから作画スッタフに自信がついたと思う。)
欲を言うならば、関西大会出場までの部員達の心理描写にもう少し尺が欲しかったが、京アニの心血の全てが演奏に注がれたことを思うと贅沢過ぎる希望かな。
全ての楽器と演奏の作画に一切手抜きはなく、よしんば、奏者の息づかい鼓動まで視聴者に伝わるような迫力だ。
特に、今回、前半の準主役鎧塚と彼女の成長を象徴するかの如く木管の作画、そして、橋本の指導で合宿や練習でクローズアップされたパーカッション他、ブラッシュアップされた打楽器の演奏モーションが目を惹いた。
また、演奏中の久美子と麗奈の1期回想シーンを除き、演奏場面で府大会と似たカット数ヶ所あったが、かつてのエンドレスエイトのとき同様、同じように見えても新規で原画を起こすのが京アニクオリティ。推測だが今回もそうだと思う。
そして5話は構成素晴らしさも特筆するべきだろう。
拍手で締めたBパート後にEDで演奏の感動の余韻を残し、ワンクッション入れた演出はCパートで結果発表、感動を最大限に感受できる環境を整えた素晴らしい演出だった。
全国大会発表前に「金」でピースをした麗奈の胸中は全力を出し切った者だけが許される特権のように清々しさだった。
正味2分弱のCパートがパートフル尺のように長く感じたのは私だけだろうか・・

北宇治高校全国大会出場おめでとう!{/netabare}

そして、京アニスッタフの皆様、素晴らしいアニメを世に提供して下さり最大の賛辞を贈りたく思います。

第6話−第8話メモ
本作は安定しており、余程のことがない限りこのまま独走だ。
よって、あらすじ的な各話レビューもさして必要性を見出せない。
{netabare}6、7話はあすか、8話は久美子姉に纏わるシリアス展開だが、普門館まで順風満帆のストーリーとせず、様々なエピソードを織りこみ、ともすれば平坦冗長になりがちな青春部活ストーリーに変化と緩急をつけ聴衆を飽きさせることなく、群像劇の特色を活かし困難に立ち向かう部員達の成長、皆の意識と呼応するように滝の想いを伝えていく構成力にはただただ脱帽する。{/netabare}
今夜の放送(第9話)では多くの伏線を回収していくのだろうが、京アニがどのように描き伝えていくのか楽しみだ。

New!第11話までメモ
{netabare}本作のクールも終盤に差し掛かってきた。
あすかの決着の仕方に随分と不満の向きが多いようだが何故だろう?
本作は1期の伏線回収が多く、当該伏線を回収する前に、他のイベントで更に伏線を張り回収していくパターンが見受けられる。
鎧塚回も1期に既に伏線があり、今期で傘木を登場させ鎧塚伏線を回収している。
傘木の去就にあすかが深く関与していたことが、あすかイベント発生の伏線ともなっている。

あすかは1期より本作の重要なキーパーソンであり、その存在は鎧塚の比ではない。
あすかイベントを行うためには、綿密に舞台装置を整える必要があり、本作では久美子の姉を用いたシネクドキ(提喩)で伏線の回収を図る手の込んだ演出がなされている。
シネクドキは名作映画では多々用いられるが、アニメで観たのは多分初めてで、驚愕の演出手法である。
多くの方は久美子の姉のイベントに疑問を感じている様子だが、あすかイベントの舞台装置と考えれば納得がいくのではなかろうか。

あすかが部活を辞めざる得なくなったそもそもの理由は、母親が学業の支障となると考えたことが表向きの理由であるので、学業と部活は両立している状況があればそれで解決で良い。
ただ、母親の本音は離婚したあすかの父親がユーフォの奏者であり、あすかとユーフォを引き離したかったことだけれど、あすかは母親の気持ちは百も承知でユーフォを続けていたのだろう。
あすかと母親の間で父親を巡っての諍いがどれ程あったかは、久美子の独り言で隠喩はされていてもストーリー上は直接表現されていないので分からない。
しかし、普門館に行くと言うことは必然的に審査員である父親との接点が生じることであり、この事実は母親として心中が穏やかでなかったことは想像できる。
母親はあすかに本音を述べてはいないだろうが、普門館を前に学業を理由にして部活を辞めさせる方向へと母親が動いたこと理由は、父親絡みの建前であったことを察して、一時部活を自粛していたのだろう。

その状況下、あすかの心は部活と母親との間で揺れていたが、継続の踏ん切りをつけさせたのは紛れもなく、昼休みの久美子との対話の結果だ。
ここで久美子は、あすかの父親のことを指摘している。
そして、その久美子を動かしたものは、キッチンで久美子の姉が述べた親との葛藤の本音だ。
あすかに向けた久美子の涙の意味とは…姉の本音と覚悟を知り自責の念で電車で泣き、更にその想いをあすかに重ね、姉と同じ後悔をあすかにはさせたくはないと遣る瀬無い衝動に駆られた感情の爆発があすかのエモーションをストライクで直撃したのだろう。
あすかの涙にそれが現れている。
8、9話の久美子の姉のイベントがなければ、10話の久美子の行動もない。
物語は久美子を軸に全て繋がっている。

これも想像の域だが、あすかは久美子に背中を押され、母親と父親のことを本音で話し合ったのかもしれない。
そこで、母親は普門館行きを許容する何らかの心理的到達点に達するが、あすかへの建前上模試の結果を踏まえ、部活参加を二つ返事で認める妥協に至ったのはなかろうか。

私はあすかの問題の本質は父親だと思っていたので、この解決には特に不満もないし、あすかのイベントを冗長にやる必要もまた、ないだろうと思う。
京アニ側が伝えたかったのはもっと別のことだろうから。

本作のタイトルはサックスでもチューバでもなく【ユーフォ】だ。
何故【ユーフォ】なのだ?
何故、主人公がユーフォ奏者の久美子なのだ?

あすかのイベントと並行して久美子の姉のイベントも発生した。
久美子が吹奏楽を始めた動機は姉にあり、姉の心情描写から姉の犠牲の上に久美子が吹奏楽を続けられた現実を認識させ、吹奏楽に対し漠然としたものから、具体的なポリシーの形成に至るプロセスを描写し久美子を掘り下げることこそが重要な核心なのだろうから。
あすかと姉の危機をほぼ同時に体験し、苦労なく吹奏楽を続けていた久美子が受けた衝撃と、現実への覚醒は彼女を大きく成長させたこととも思う。

9話のタイトル【ひびけ!ユーフォ二アム】
本作のタイトルを冠した9話は、普門館を前に本作のコンセプトを視聴者に伝えるためのアレゴリーだと私は思う。
あすかの存在は主人公の久美子に匹敵するほど本作において重要な存在であり、一話を消費してまで、ユーフォと本作の関係を示す必要がある程、ユーフォは特別の存在である証しではないかな。
そう、真に重要なのはあすかの去就や、久美子の姉の大学中退ではない。
8、9、10話の3話の尺を使ってまで京アニが伝えたかったことは、普門館の更にその先にある3期に向け、久美子視点で起こる今後のイベントの伏線を感じ取って欲しかったことだと思う。

一部は早速11話の麗奈イベントで具現化した。
更に11話では麗奈と対立していたデカリボンが麗奈との距離を縮めてくる。
ここは3期への伏線だ。

更に8、9、10話はセットでアレゴリーとなっている。
あすかのイベントでは本作におけるユーフォの位置づけを再定義かつ強調し、ユーフォと久美子の関係を具体的に結びつける意図で、二つのイベントを並行させるシネクドキを駆使しアレゴリーを完成させた高等技法は、アニメとして最高水準の演出である。
数々の名作映画で用いられ、クールを大切に使わざるを得ない昨今アニメ事情において、尺を贅沢に使い、手間もかかる高度な演出を惜しみなく投入している京アニに、本作に対する並々ならぬ気迫を感じたのは私だけだろうか。
恐らく、やりたくても出来ない事情を抱える他の制作会社の監督や演出は、本作を垂涎の的で観ていることだろう。
勿論、この尺の使い方は3期前提でないと無理だったのかもしれない。

その他に演出で気がついたのは画面の横方向に対し水平(90度傾ける)にキャラを描写する一種のメタファー技法だ。
本作では9話、あすかと久美子の対峙描写で用いられ、今期放送中の『オカルティックナイン』でも用いられている。
気になる方は確認してみると良いだろう。
ただ、あまり凝った演出をすると、右脳よりも左脳を刺激する為、右脳が感じる素直な感動が得られなくなるリスクもある。

しかし、プロ奏者の子弟が2人もいる北宇治高校恐るべしだな…。

11話は滝の亡妻に関する伏線の回収だが、9話の職員室で、滝の机の上に置かれた写真で麗奈が滝の奥さん(女性の影といった方が麗奈的には正解か)の存在に勘付き、10話でのアイコンタクトと久美子逸らしが久美子に対しての怒りの隠喩である。
この回収は速やかだったからか、あすかイベント収束回の10話ほど物議を醸していないようだ。
麗奈と滝の関係はどこかで区切りが必要だろう。
そうしないとダラダラと締まりが悪く、今期が終了しても何かしこりを残すからね。
ゆえに、この回は今期の余計な伏線を収束させる意味でも必要不可欠な尺だ。

滝が結婚していた事実は麗奈とっては大きなショックだろうが、それと同程度に久美子がその事実を隠していたこともショックだったのだろう。
普通は久美子と同じ態度を取るが、当事者の麗奈は冷静にはなれない。
実に人間心理の微妙な点を衝いてきた回だが、京アニは秀逸な作画でこの難しい表現をクリアしている。

今迄曖昧だった麗奈と滝の過去関係を丁寧に描写することで、麗奈が滝に恋心を抱いたプロセスが如実に伝わる。
この丁寧な描写があればこそ、麗奈の動揺が演奏に現われてしまった心理もしっかりと把握ができる。
勘の鋭い麗奈を嫁にすると、浮気はすぐにバレることも分かった。

更に麗奈が滝の奥さんのことを直接問い質したことで、亡き妻を想う滝の気持ちを汲むに及び、遂には片想いに(一旦)終止符を打つ決心に至る。
麗奈が奥さんの墓前にお参りしたことは、様々な隠喩があると思うが、今期はこれがケジメだろう。
無論、久美子の身辺も合わせて、3期ではまた新たな風が吹くかもだが…。{/netabare}

2016.12.17 05:13(前回)
2018/11/24追記
長期間放置して忘れていたので取りあえず評価を確定。
評価ポイントが簡単な記述となり味気なくてすみません。根拠等は後日補足します。
(★は一個0.5点)
物語★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)
→△0.5エピソードの構成が1期より粗いことと、{netabare}2年生の昨年の大量退部、{/netabare}描写不足で説得力に欠ける。ここは1期の滝の指導方針と密接にリンクするため、関西大会後の久美子姉やあすかの尺を短縮しても、より丁寧な説明が必要だった。
作画★★★★★★★★★☆4.5(評価点)1期と変化なし。
声優★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)1期と変化なし。
音楽★★★★★★★★★☆4.5(評価点)1期と変化なし。
キャラ★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)
→1期と変化なし。みぞれのキャラ設定で△0.5も考慮したが、そこまで減じる必要もないので同点保留。

投稿 : 2018/11/24
閲覧 : 874
サンキュー:

91

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

奇跡は努力の先にあった!(祝:第2期総集編劇場版公開決定)

※他のレビューアーの方からの指摘のあった誤字を修正。(2018.11.24)

原作小説『響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部の一番熱い夏~』(第2巻)および『響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部最大の危機~』(第3巻)のアニメ化作品です。

先に『響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部へようこそ!~』がアニメ化されており、本作はその続編にあたります。

なお、本作を2期目から観ても良くわからないと思いますので、1期目から観るかもしくはストーリー的には1期目の総集編となっている劇場版をご覧になってから本作を観ることをおすすめします。

たぶん1期目には2期目でキャスティングされるキャラクターたちがちゃんと画面に映っていて、例えば続けて一気見しても違和感なく観られると思うのですが、そのことこそが本作の「奇跡」といえます。

本作でメインキャラクターのひとりとなる2年生の鎧塚みぞれですが、1期目から合奏の場面でオーボエ奏者としてしばしば画面に登場しています。ですが、実は第2巻は1期目制作中には刊行されていなかったのです!

ではなぜ2巻の設定を踏まえたみぞれ先輩が1期目からいるのかというと、原作者の武田綾乃先生から、京アニは2巻のプロットや草稿を提供してもらいそれをアニメに反映したというのです!

傘木希美が1期目最終回で吹奏楽コンクール京都府大会の観客席に現れるのもそういう事情によるものです。

誰にも2期目を約束されていないうちから、本作はそういう努力をしてきたのです。OP「サウンドスケープ」の歌詞にある通り♪奇跡が努力の先にあるなら 限界は私が決める!♪という具合に本作は制作に取り組んで、それが報われたわけなのです!

演出に必要なら同じ曲を異なったイメージに聞こえるように何度も録音し、小説の記述に合うよう作曲し、楽器作監を立て、演奏に合うよう運指やブレスの作画をして、そうした努力の先に奇跡の作品が生まれたと思っています。

本作5話では作中での吹奏楽コンクール自由曲「三日月の舞」フル演奏で、一切の台詞無しに演奏描写のみを見せるという前代未聞レベルの超絶演出をやっていますが、それも1期目からの演奏描写の積み重ねがあって初めて成立可能なのだと思っています。

実に、大変な作品に出会えたと思っています。

2016.12.30追記:
そういえば本作品のもうひとつの奇跡は、こんな作品づくりをする音響監督(台詞/BGMとも)がTVアニメに関わっているってことでしょうか。

特に台詞は、ドラマや洋画の吹替えを連想します。今風のアニメにはあまり無い感じで凄く良い芝居でした!
(これが商業的に正解かは、わかりかねますが…。)

== ↓これにサンキュー下さった方もいるので置いときます。 ==
5話久美子がTV観てるシーンが凄い。(←放送終了まで自重とは書いたけど…)

「フルートの音に苦しむ」から真っ先に連想するのがキカイダーのギルの笛とは、なんというおっさん…。
原作小説既刊分すべて既読です。以下、放送終了まで自重(笑)。(評価も保留)

→ 2016.11.03追記
5話で久美子がテレビで強豪校の演奏を観ているシーンですが、なんと画面からの光で久美子の服の色が微妙に変化しているのです。

予告映像で気づいたのですが、なんというこだわり映像なんでしょう…。
(アホやろ、京アニ…(笑))

→ 2016.10.14追記
第2回「とまどいフルート」においてみんなプールに行ってて水着なのは、原作に沿ったものです。京アニがわざわざそういう演出にしたのではないので、原作未読の方は勘違いなさらぬようお願いします。

なお、明日香先輩と香織先輩の水着が黒白色違いのお揃いというのも原作の記述通りです。

「わざわざ水着回を入れる必要などない」という意見がネット上で散見されたため、念ため。

→2017.1.7追記
ちなみにプールのシーンですが、原作では水着の部長もいました。部長の水着はあすか先輩、香織先輩とお揃いではありません(笑)。

投稿 : 2018/11/24
閲覧 : 1305
サンキュー:

131

pop22 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

様々な百合カップリングを提示された2期

脚本的には1期の続きだが、
百合好き視点からは、こんなカップリングどう?的な京アニ公式ファンディスクだった。

▼久美子×麗奈
安定。
他のカップリング紹介に尺をとられ、物足りない気がするが、
やっぱりこのカップリングが一番だった。

▼優子×夏紀
ありです。ごちそうさまでした。

▼希美×みぞれ
将来、希美に男が出来たら、さくっとみぞれを捨てそうなので、
お父さん認めません。

▼久美子×あすか
ありです。ごちそうさまでした。

ベストシーンはあすかがサファイアのアホ毛をなでなでするシーン。

●結論
百合における久美子×麗奈と麗奈×久美子の違いを哲学するアニメ(嘘)

・補足
全国演奏シーンはカット。
見たい人は劇場版。

投稿 : 2018/11/23
閲覧 : 266
サンキュー:

11

ネタバレ

lucia さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感想

1期2期を一気に視聴

今まで見てきたアニメの中で間違いなく上位に入るアニメ
しっかり感想書きたかったけど、まとまらないので一旦投下
以下、殴り書き

--------------------
面白かった、感動した
見終わった後、思い返して、フィードバックして、また思い返してって
数日は余韻に浸っていて、それくらいハマったんだなぁとしみじみ

原作は小説、物語は少女たちの吹奏楽を通しての群像劇
ストーリーは王道、作品の題材からアニメっぽくないアニメ
とてもリアルだ、だがそこがいい
作画・演出が本当に凄い
揺れ動く10代の少女たちの心情を見事に描ききっている

少女たちが吹奏楽にひたむきに打ち込む姿は素晴らしい

以下、印象に残ったものをいくつか
{netabare}
1期、久美子と麗奈のお話

山頂の夜景のシーンがお気に入り
愛の告白、心がざわつく、ドキドキした

ソロパート決めるところ
久美子の告白、すごく尊い、いいぞぉ!

百合ばっか取り上げてるな・・・

久美子の吹奏楽に対する姿勢が、序盤と後半でガラリと変わるところ
校舎裏、夏の日差しの中、ひたすら練習する久美子
鼻血垂らしてぶっ倒れても、それでも練習する姿に心打たれた
久美子が一番好きなキャラに変わった瞬間である


2期、久美子とあすかと姉、麻美子

あすかと麻美子、二人に共通するワード「大人」

我慢することが大人であると思っていた
自分は後悔した、今度は間違えない
後悔しないようにしなさい、そう言った麻美子

父親に演奏を聴いて欲しい
その気持ちを諦めて
母親の意向である学業を選択したあすか

10話だったかな、あすかを説得するところ

「子供で何が悪い」
その言葉から続く久美子の叫びが
私の心に深く突き刺さった
当時の自分自身に言ってあげたい言葉だ

子供であることを許される時間
そして、それを体現する久美子がとても眩しく思える

2期後半のこの一連の流れは本当に心を揺さぶられる
ユーフォの中で一番好きな部分である

大人にならないと気づけないこともあるけれど、
彼女たちと同年代の時にこの作品を見たかった
{/netabare}

投稿 : 2018/09/21
閲覧 : 176
サンキュー:

14

ネタバレ

Tom さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

記録

リズと青い鳥を観終えてから改めて見直した。
のぞみとかみぞれとか全然頭に残ってなくて、いたかこんなキャラ?(すみません)となっていて、1期2期まとめて一気に観た。
…やっぱりある程度片付いたところで、あすか先輩が「ずるいよね」と全てをねじ伏せてしまう。
二週しても私は、あすか、久美子、久美子の姉ばかりが頭に残ってしまう。姉妹関係モノと母と娘の苦しい関係。同じ環境で苦しんだ、苦しめあった同士。鏡。
そういうのが、特に響くなーとこの作品で気付いた。

Iメッセージに変わっていく瞬間。
「待ってるっていってるのに…」
「私は!」
言葉にすることをどこかで諦めてるような女の子が、絞って、絞り出して、さらけ出して。
「嬉しいなあ…」


「大好き」「私も、大好きだよ!」


涙腺崩壊。



あ、でも二週して変化が。中川?とゆうこ?がかなり好きになった。リズと青い鳥を経ての気付きみたいなのもあるのかな。
あと、先生の嫁さんの夢を引き継いでいたっての、何となくで観てたけど、偶然といえ凄い感覚だろうなーと。想像すると来るものがあった。

投稿 : 2018/09/17
閲覧 : 212
サンキュー:

14

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

夏紀先輩好きすぎる。

夏紀先輩まじ可愛いまじ天使。


黄前ちゃんとあすか先輩の話が良いですね。
1期から全く落ちずに面白いままです。

投稿 : 2018/09/01
閲覧 : 193
サンキュー:

12

ネタバレ

カンタダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

成長を主軸とした群像劇 ※超長文につき要注意

この作品の評価の高さは他のレビューで散々言い尽くされているだろうから、ここでは触れない。私としては最後”で”楽しめた良作だというに留めたい。調べてみると原作があるようだが、そちらは読んでいない。原作とアニメではかなりの相違があるようで、たとえば京都を舞台にしながら誰一人京都弁を話さないなどはアニメの最たる特徴の一つだろう。

タイトルにもあるように私はこの作品は登場人物、とくに主人公である黄前久美子の成長を主軸とした群像劇だとおもっている。それは一作目より二作目のほうがその色彩を強くしている。一作目はどちらかといえば音楽を主軸にして、それを取り巻くように登場人物らの日常を描いたようにおもう。
それに対して二作目は演奏よりも人間模様に重点が置かれている。というのも最後の全国大会の演奏が、丸々省かれていることからも容易に知れよう。

さて、具体的な内容の批評をしてみたい。一作目は高坂麗奈が主要な人物、要するにヒロインだろう。百合的な展開になるのかと少々不安になったが、なんとか許容範囲に踏みとどまってくれたので、よしとしよう。麗奈の「特別」になりたいという願望は、誰でも一度は抱くものだが、ここでは久美子との対比として位置づけられるものだろう。なぜなら久美子はどこにでもいる普通の女子高生であり、麗奈が軽蔑するところの周囲に流されるタイプの人物だからだ。それは入部するかしないか迷っている際に、加藤葉月と川島緑輝に誘われるまま入ってしまうという優柔不断な態度にも現れている。

「特別」を目指す麗奈だが、対象的で「性格が悪い」久美子に強く惹かれているのは久美子の持つ一種の残酷な現実性だろう。「特別」、つまり夢を叶えるためには現実に打ち克つ必要がある。が、現実はおいそれとそれを許してはくれない。それを突きつけるのが久美子であり、そしてこれが久美子の「性格が悪い」に繋がるのだ。つまり「性格の悪さ」は日常に慣れきり、疲れて諦めきった現実であり、これに従うのが久美子の処世なのだ。

その現実に従う久美子の「性格の悪さ」は、家族や幼馴染に対するそっけない態度にも、音楽に対する不熱心にも現れている。それならば麗奈からは嫌われ憎まれてもよさそうなものだが、なぜか「愛の告白」を受けるほどに好かれているのは不思議である。個人的には一作目の久美子は好きになれなかった。自分に親しい人間に対して、自分が裏切られない、自分から離れていかないという油断しきった態度をとる人間を私は嫌いだからである。

話を戻そう。一作目において久美子は慣れて疲れ切った日常から脱け出し、本気で全国大会を目指すようになるまで成長する。余談だが音楽にせよ絵画にせよ演劇にせよ、芸術は非現実であり非日常である。精神をすり減らす生活から一時離れて、溌溂たる生命力を復活させ、また平坦な日常に帰るためのいわば「遊び」である。久美子はその「遊び」にようやく真剣に取り組むようになったことで、彼女の精神は輝きを取り戻したともいえる。芸術にはそういう力がある。それは彼女らの演奏を聴いた視聴者ならばわかってくれるだろう。

さて、次に二作目だが、ここでのヒロインは高坂麗奈に代わって田中あすかである。彼女の最たる特徴はここでもやはり「特別」である。麗奈が努力による「特別」であるなら、あすかは天然の「特別」だろう。なんでも平均以上にこなしてしまい、周囲がどうあれ自分には関係ないと言わんばかりに常に超然としていて掴みどころがない、小憎らしい人物だ。平均的平凡人である久美子が嫌っても不思議はない。が、理由はそれだけではない。実は久美子も別の意味で他人には興味が無い、といえばいい過ぎかもしれないが、あと一歩というところで彼女は他人に踏み込んでいくことをしない。

おもい出してほしい、鎧塚みぞれの巡っての一連の騒動での久美子の関わり方は、基本的に消極的、あるいは受動的である。その点はあすかからも指摘されている通りだ。上にも触れたが、入部の決断にせよ、麗奈と中世古香織のソロパートを巡っての対立も、滝昇の妻が他界していることを知ったときも、特になにもしていない。とりわけ姉の麻美子が大学を辞めるといい出し、親と一触即発の深刻な状況に陥ったときもそうだった。
責めているわけではない。十六・七の小娘がなにかできるわけはないのだから、それで普通、平凡人は傍観するに若くはない。傍観を決め込むことでこそ群像劇が成り立つ所以でもあるだろう。

さて、そんな彼女がついに一歩踏み出す時が来た。それがまさに田中あすかの退部を思い止まらせた時だ。正論で身を固めた難攻不落の要塞に、無謀にも正面から挑んだのだ。相手は当然反撃に出る。
久美子は皆があすかに全国大会に出てほしいとおもっていると言い切る。それに対しあすかは、安全圏に留まり他人に踏み込まない人間に誰も本音を見せてはくれない。だから本音は違う。戻って欲しいなんておもわれているはずがないといいたいのだ。

これは久美子に向けた台詞だが、それ以上にあすか自身に向けたものである。つまりあすかは誰も信じていないのだ。誰も信じない、信じられない故に孤独なのだ。孤独だからといって誰かに縋れるほど弱くもないから、かえって孤独を深め「孤高」となる。これがあすかの「特別」の正体であり、彼女の不幸でもある。そしてその「孤高」は大人の論理・正論でがちがちに固め守られている。これは逆に中身が脆弱であることの裏返しでもある。一度突き崩されると白旗を上げざるを得ない。その一撃を加えたのが久美子の先輩だってただの高校生なのに!」の一言だ。

ときに心は論理を超える。いや、そもそも人は心の生き物であり、論理の生き物ではない。真心は論理より圧倒的に人の心を揺さぶるものだ。傷つけ傷つくことを恐れず踏み込んでくる本気の久美子に、あすかの鉄壁の論理は無効である。要塞は敢え無く陥落、勝負ありである。残された選択肢は受けるか逃げるかのどちらかしかない。が、あすかは間違わなかった。素直に久美子の気持ちを受け入れたのである。二人が成長した瞬間である。そして二人の奏者の心が和して、その奏でられた音色が響いた瞬間でもある。おそらくはあすかの父親が本当に贈りたかったものは、音楽を通して通じ合う心だったのだろう。

もう少し書きたいこともあったが、長くなったのでこの辺にしておこう。どうせ私の書くことといえば悪口ばかりなのだから。そもそもこんな長文を読んでくれる人がそうそういるともおもえないが。
それにしても人の成長に立ち会えるのは、なんと晴々とした気分にさせてくれるのだろう。成長とは人間のもっとも美しい行為の一つといっていい過ぎではないはずだ。そして伸びようとする少女らに惜しみない祝福を贈りたくなる。そんな気持ちにさせる作品だった。

投稿 : 2018/08/22
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17

ネタバレ

一日分のビタミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

吹奏楽「部」でしか描けない関係性

【追記】描写不足を感じたオーボエ奏者を中心にした前半のエピソード(1-4話)はスピンオフ映画の「リズと青い鳥」(2018年4月上映)で十分に補完されていましたので点数を上げておきます。

一期ではバラバラだった吹奏楽部が京都府大会に向かってまとまっていく部活ものとしては王道の展開を描いていました。
二期はすでに団結していている状態からスタートします。合奏シーン自体は多くありますがあまりコンクールを勝ち上がる説得力はありません。いくら合奏しても個々人の基礎力が上がらないと意味がないからです。顧問の滝先生は厳しい指導を行うという設定ですが、普通に合奏しているだけにしか見えませんでした。
{netabare} 関西大会前にオーボエ奏者の表現力が上がるというイベントがありますが、総合力の勝負なのでそれだけでは突破できません。話の都合上、予選を勝ち上がりますが二期のテーマはコンクールの勝ち負けそのものではないということでしょう。{/netabare}

演奏技術の向上の過程を描くという点では一期より後退した印象がありますが、代わりに顧問や久美子を含めた部員が抱えるそれぞれの過去や家庭の事情、内面の葛藤にフォーカスが当たります。実写ドラマに近いので派手さを求める人には地味に感じると思います。エピソード的にフォーカスが当たるのでやや散漫な印象を受けるかもしれません。それぞれが久美子に事情を告白するのでご都合主義という批判もあると思います。

オーボエ奏者が主役となる前半は一応音楽が物語の鍵になりますが吹奏楽部という舞台設定をあまり生かせず話の展開もやや強引な印象を受けました。一方で後半はまさに吹奏楽部特有の関係を描いていると感じました。それはパート内における先輩後輩の音楽を通じた絆です。どの部活にも先輩後輩の関係はあると思いますが、吹奏楽部でのそれは感情を直接揺さぶる「音」を介したものとなるため情緒的な関係になると思います。後輩が先輩の奏でる音色に感化されその過程で「自分もこんな音を吹きたい」というアイデンティティーを確立し一人の奏者として自立していく。純粋に音楽的観点で言えば素人よりプロの演奏を参考にした方がいいと思います。しかしプロを目指すわけではないけど音楽は好きっていうスタンスだと遠い存在のプロより身近の上手い人に影響されるわけです(もしかしたら強豪校はこの辺も顧問が管理しているかもしれませんが)。こうしたアマチュアリズムは職業音楽家を育成するという観点から吹奏楽「部」が批判される理由ではあるんですが、そこがまた商売ではない部活として音楽活動をすることの良さでもあるわけです。※この点プロ志向と思われる高坂麗奈は先輩の影響を全く受けてません。またピアノや弦楽器だと管楽器より早い時期に成人の講師に師事するので事情が異なると思います。
{netabare}あすかは家庭環境が複雑で屈折した心に闇を抱えたような描かれ方をしているので、終盤に掛けて急に久美子とあすかが接近するのは視聴者には理解しがたい所があるかと思います。でも久美子は自分でも気づかないうちにあすかの「音色」に魅了されていて最後には彼女から生き別れた父親との繋がりの象徴であるノートまで託され気づいたら後継者になっていたんですね。{/netabare}

作中でクローズアップされているもう一組の先輩後輩の関係と言えばトランペット2年の吉川優子と3年の中世古香織の二人がいます。香織は美人で人徳者という非の打ち所のない設定で優子はそんな彼女を慕っています。外部から見ればこの関係性の方が理解しやすく好感も持てると思います。{netabare}でも彼女は1期11話(オーディション回)で「先輩の音が聞きたい」とは言っても結局最後まで「先輩の音が好き」「先輩のように吹きたい」とは言ってないんですね。久美子とあすかの関係性とは対照的にまず人間性ありきでそこに引っ張られる形で音楽性の評価をしている印象です。卒業式に優子は香織からスカーフを貰っていますが音楽とは関係ないものでした。結局、最後まで二人の関係は真の意味で音楽を介したものではなかったのかもしれません。一方で久美子はあすかを「気難しい人」で「嫌いだったかもしれない」と言いつつ「先輩の音が好き」と力強く宣言します。その人でしか出せない「音色」というのはいわばその人の分身であり「先輩のように吹きたい」とは先輩の魂を部内で受け継いでいくという決意表明でもあるわけです。たとえそれが職業として結びつかないとしても。{/netabare}

{netabare} 後半は久美子とあすかの関係に焦点が当たるので、それまで彼女の中心にあった麗奈との危うい同性愛めいた関係は中途半端に終わります。また原作にあった幼馴染のトロンボーンの塚本との恋愛関係も大幅にカットされ久美子をサポートするような役割に改変されています。{/netabare}これは尺の都合もあると思いますが久美子にとってあすかとの関係の方がこの時点の彼女の成長にとっては重要なんだと印象づける効果があります。

閉じられた部活内での会話が中心のためアニメとしては結構地味だと思います。アニメというよりドラマに近い印象を受けました。京アニの作画でなかったら間が持たなかったかもしれません。ただ実写にすると表現が過剰になって白々しくなっちゃんでしょうね。実写とアニメの間の「何か」ですね。
一期を見て北宇治の面々のことをもっと知りたくなったら見てもいいんじゃないでしょうか。

{netabare}最後に全国大会の結末ですがあの練習の描き方だと銅賞以外にありえません。アニメではさらっと関西大会を突破しますが、元々原作ではライバル校のミスもあって奇跡的に突破するという描き方なので全国大会に辿り着いた時点でピークなんですよね。演奏がカットされていることに批判もありますが全国大会でも予選と同じ曲を演奏する旨の説明があった方がよかったと思います。 {/netabare}

投稿 : 2018/08/06
閲覧 : 212
サンキュー:

28

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

圧巻のドラマに吹奏楽は添えるだけの王道作品

《酷評なので好きな人はブラウザバックしてね。》

圧倒的なドラマ展開があると、聞きたくなくても入ってくる「響け!ユーフォニアム2」ですが、先に感想から言うと、演出に作画や背景美術などあらゆる面で一級品のものを使いオーソドックスなドラマを120%引き立てた王道の中の王道アニメであり同時期でこれを一番に挙げなければモグリだと思えるほどの一級品でした(…と最近観たモグリが言っております)

なら何故酷評なのかというと、リアリティのある設定なら実写でいいし、作画の綺麗さなんて脚本演出人物の魅力等々の二の次三の次でいいと思っていて、王道から逸れることの無い優等生たちが青春ドラマのど真ん中をやる為に犠牲になった[人間ドラマ8:競技2]の割合は、吹奏楽が絡んだシーンで感情移入もへったくれもない空虚なものになりました。何かを極めようと切磋琢磨する若人の姿には何歳になっても熱いものが湧き上がるので、「響け!ユーフォニアム2」も吹奏楽部での練習や生徒のぶつかり合いに、惚れ惚れする画作りで印象的な場面などありましたが、現実と非現実の狭間で揺れ動く作品だからこそ見逃せない違和感は大きくなっていきます。

纏まりのない吹奏楽部が全国を狙えるチームへどう成長するかが描かれ、他校と一朝一夕で差が付くことが難しい団体競技だからこそ感動へ持っていけるプロットのはずでした。荒唐無稽ではなく前例があるからこそ想像がつくもので、指導者のコーチングによって変わることが多い。競技の選手や指導者にスポットを当てた番組を見ると尋常じゃない練習量や根本からの意識改革に、画期的な育成術を取り入れるものが散見されます。本作でも父が有名な指導者である先生からの指導描写が有りますが、指導者の視点を入れず主人公視点で物語が進行するため、指導法や差を埋めるための練習より群像劇のドラマとして完成度を高めていくエピソードが展開される中、練習シーンは一期の頃に飽きるほど観ていても「元々ポテンシャルがあった」「優秀な指導者が頑張った」だけで、当たり前の練習シーン以外は省いてしまう。この時点で「競技に感動するアニメでは無い」と整理がつき、女の子たちの美しい友情劇へと自分の視点をシフトさせることになります。

度々思う違和感で、自身が感じている魅力との乖離が本作にも有ります。一つを極める競技者とは、他に何を持っている訳では無く、愚直に努力をして、あるのは特別になりたい欲求だけ。自分の価値観がすべて競技に集約されるようなそんな人間です。作中でも「あすか先輩」はじめそんな価値観を持った子がいました。感動するのは努力が報われ花開く瞬間で感情移入や共感は自身の叶えられなかった夢を託すことの出来る人物に対してです。少なくとも自分がやってきた団体競技や好きな競技は、普通の人でも格好良く映る人ばかりでした。

他の優劣と関係なく輝ける場所が競技だと思うのです。作中の数人が美男美女ならアクセントですが、全員のビジュアルを整え、差を無くしたことで魅力を大きく奪っている。これが本作と京都アニメーションのブランドが敬遠される理由でしょう。良く言えば人気俳優を集めたドラマ。悪く言えばバービー人形を並べて真剣に物語を作っているようで、一人ひとりは可愛くてもここまで同じだと勿体無いとシリアスな展開になればなるほど思います。スポーツや音楽の世界でも一般人が知るのは目鼻立ちの整った人間で、悪いとは言いません。だからこそ出るミーハー感で、競技者だけが好きな人間ではなく自身が競技者である人や競技自体が好きな人はそれを見て仕方ないと思いつつ嘆いています。

本来何かしらの競技者は自身の生きる道と定め一つのことに打ち込むのと同時に、他者より秀でることが出来る特別を見出したからこその真剣さが生まれると感じるのです。憧れの選手のようになりたい、あの舞台に立ちたい、歓声を浴びたい、負けたくない、異性にチヤホヤされたい、動機は何でも良いのです。欲にまみれて汚いのではなく夢を目指すための原動力や起爆剤だからこそ過酷な道程も腑に落ちるわけで、他の道へ進んでも特別になれないと感じた人間がすがりつく思いで打ち込むからこその執念とも言えます。何かを修め極める世界において乾きを癒すものがあってしかるべきで、無いと競技者には思えない。間にあるドラマでブレますが、本作の登場人物にも確かにその渇望は存在しています。

最初から仲良く(喧嘩しながら)楽しくやってる吹奏楽部の話なら良かったのに、中途半端に一流を目指すから間のドラマに入り込めないし最終結果はそうだろうね、と何の感慨もない。緩くバンドをやっているなら良いです。頭身が下がって日常をやるならなお良い。宇宙人や未来人が出てくる話や、妖怪退治のメガネっ子なんて大好きだ。ただ…、競技に打ち込んでいた人間の挟持をもしわかっているなら真正面から挑んだような顔をして作る事はしないで欲しいし、自社のブランドを崩すくらいの気概を持って欲しかった。同ジャンルで感動したことなんて山のように有りますけど、本作に関して団体競技経験者がドラマ自体を評価する事や郷愁に駆られることはあっても実際あったエピソードと比べた時以上に心に響くことなんて無いと思っています。本物の体験の方がよっぽどドラマチックでした。

一期の頃は競技に対する熱が見えましたが二期は一期でやった分、回が進むごとに薄れ、可愛い女の子たちの美しく繊細な青春ドラマとして展開していきます。観ているうちに泣いて吐くほど真剣に取り組んだ人間を嘲笑っているようにも感じられました。そこまで思っても音楽や演出の巧さで感動することは何度か有りましたから、幅広い人にオススメしますが何かしらの競技の本質を愛している人には一切オススメしません。何でもかんでもアイドルや顔が良い役者を使うような映画を憎んでいて、内容がどうでもよくなる方も観ないほうがいいでしょう。

投稿 : 2018/07/20
閲覧 : 675
サンキュー:

47

自己中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人目が気になると無意識に点数が高くなるアニメ

この作品は良作と言わないと人格を疑われてしまうような気がして、言い訳がましいレビューになってしまう厄介なアニメ。特に京アニに多い。熱狂的ファンが多いのも厄介な要因。こういう作品が合わなければレビューを避けることが望ましい。私は素直に3.0

投稿 : 2018/07/18
閲覧 : 202
サンキュー:

4

こまち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

京アニだから出来た。

まずなんと言っても楽器の美しさ輝きです!
失礼な言い方になりますが、多分他のアニメ制作会社がやったらのっぺりした感じで楽器の美しさが出なかったのではないかな?と思います。

舞台上で上からの強い照明でキラッと光るあの感じ、昔音楽部に入っていたのでその頃を思い出しました。

心理描写もしっかり描かれている作品だったので、ぐっと入り込むことができます。

本当に京アニだから出来た作品だと思いました。

投稿 : 2018/06/30
閲覧 : 175
サンキュー:

10

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響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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