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「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
1577
棚に入れた
7085
ランキング
80
★★★★★ 4.3 (1577)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

ootaki さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

百合百合ユーフォ

2期は先輩の問題が次から次へとでてきて、演奏の練習シーンが少ない気はしましたが、1期の時からあった百合成分が強くでてきていてカップルがたくさんいてお腹一杯。上級生が成長するところも見所

投稿 : 2018/06/20
閲覧 : 374
サンキュー:

18

ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2クールとして観れば

1期と同じく設定、展開は割とベタなので吹奏楽への興味の度合いと
京都アニメーションへの思い入れの有無で評価が大きく分れる感じでしょう。

やはり私的には4話がピークアウトでした。


ピークアウト ----------
{netabare}
あっ!1期で成立ち生立ち端折ったのは今期の為(皆大好き伏線)だねw
まあ1期+2期で2クールのアニメとして観れば、ストーリー的に過不足なしでしょうか。
{/netabare}
1-4話の流れは凄く良いですね^^

投稿 : 2018/06/18
閲覧 : 429
サンキュー:

27

ネタバレ

たけのこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1期より面白かった

あすかメインの話に入ってからはほぼ完璧だと思います。

投稿 : 2018/06/10
閲覧 : 186
サンキュー:

10

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

そして次の曲が始まるのです! by くみこ 新作来た~♪

期待して全然問題ないものになること間違いない
作画は相変わらず素晴らしく、ストーリー、キャラ、心理描写、申し分なし! ひかり野具合とか景色とか感動ものだよ!

そして全国のために新たな課題と練習、そして新たな人間関係… 吹奏楽にかけるみんなの情熱がひしひしと伝わってくる❗皆かわいい♪

2年生がいっぱいやめた事件、気になりますね…
アスカ先輩は自分にも他人にもきびしいのだよなぁ

1期からの繋がりも素晴らしいし、新しいキャラも良い♪
相変わらずレイナは美人だしかっこいいこというね!

2話、水着回、大変良かったね、後半パートは人間関係が複雑のなってきたね、皆それぞれ悩みを抱えてるということだね… レイナ、諦めちゃいかんぞいw

3話、いよいよ人間関係がぐちゃぐちゃしてきたよ!
部に入りなおすのを拒む理由も明かになり、そして滝先生の過去も明かされた、結婚していたのは何となくわかっていたけど、5年も前に奥さんが…opの映像は… 滝先生が音楽をしに戻ってきた理由も後々わかるのかな… みぞれ(オーボエのこ)ってこ、かわいいね♪ ただ友人関係が難しくて今後のぞみが入るか否か、どうなるかだよね 金、銀、銅の評価はつく、だが決してそれは努力が無駄になったということではないのだ!

4話、みぞれちゃん、ついにのぞみに会ってしまった…会いたくなかった理由、それは部活をやめることを知らされなかったという、自分が吹奏楽をやっている理由がなくなってしまったというものだった。その楽器がのぞみと唯一の共通点だった。しかし、みぞれにはすでに友達がいた!(あら~^^) そしてのぞみはみぞれのことを一番考えていた。 ユーフォはこういう人間関係が素晴らしいですよね♪

5話、北宇治高校、無事にゴールド、そして関西から全国大会へ出場決定!皆のがんばり、思いがひとつになってついに全国へ、やったね♪ アスカ先輩もレイナも、くみこも皆、一所懸命やってたから、オイチャン泣いちゃうよ! みぞれちゃん、好きだなぁ♪
そして今回の演奏は素晴らしかった、作画も神がかってたね! そして次の曲が始まるのです?、始まらない、だと?‼
まあ、来週、アスカ先輩かな?(違うかも)

アスカ先輩の話がどのあたりでくるのかなぁ(ワクワク‼)(まあ、そして小説のあの場面、レイナの…伏せておこう…まだ先は長い、3期とか2期では足りないかな?)

6話、学祭じゃーーーーー!わーい!楽しいな♪ 前半は皆かわいいよ!とくにみぞれちゃんのメイド姿の破壊力は半端なかった!しかし、それだけでは終わらないのはユーフォ!bパート、くみこのお姉ちゃん、大学やめるのか?さらに滝先生の過去、先生は本当に奥さんを愛しているんだね…愛し続ける、奥さんの夢を先生が叶える、ロマンじゃないですか! レイナはどうなるかなぁー♪と思ったら、遂にアスカ先輩来ますね‼ 

7話、アスカ先輩の母親登場、アスカ先輩は3年生、受験に集中させたい母と部活に取り組みたいアスカ、それが本心か否か… くみこはまたしても遭遇してしまう❗さあ、大変大変❗  アスカ先輩は何を目指しているんだろう、アスカ先輩はどうなりたいんだろう…それが楽器の演奏にも表れる、先生は厳しくもそれが大切だと分かって答えているのだと思う… そして皆はアスカ先輩の居場所として吹奏楽部をやり続ける、青春だぁ! 生でこの演奏を聴きたいと思えるよねぇ♪ そしてアスカ先輩は唐突に、気まぐれに現れる(いえよ、おい!(笑)) 今回も演奏、素晴らしゅうございました! そしてry

8話、お姉ちゃん、本当にやりたいことを隠して我慢していた、トロンボーン好きだったのに…悲しいな、そして美容師になりたかったんだな… お姉ちゃんはくみこの憧れだったんだね、そしてアスカ先輩は来たと思ったらまた休んでしまった、これからどうなるか、お姉ちゃんと同じトロンボーンをやりたかったが人数が多く、ユーフォを選んだ、それがくみことユーフォの出会いだった。そしてくみこは風邪をひいてしまった、そしてくみこはお姉ちゃんに自分の抱えていた本音をいってしまった…吹奏楽を続けたかったお姉ちゃん、やめたくなかったというのは少しズルいかな、でもそれは本気で向き合っていた証拠、くみこはお姉ちゃんに演奏を聞いてほしいのかな、聞いてほしいんだよね♪アスカ先輩、帰ってきて‼ そして次の曲が始まるのです… 相変わらず背景作画は神がかってる

9話、ここでまさかのタイトル回収! ひびけ!ユーフォニアムってタイトル来ましたよ♪予告の時点でテンション⤴⤴だったよ! アスカ先輩、やめないとはいってないってのは気になっていたよ…くみこがどうにかするとわかっていたからアスカ先輩は呼んだんだろうか?そして、なつき先輩優しいのん、いい子なのん、のぞみんかわいいのん!
先生が寝て起きた後のレイナの反応かわゆかった♪ でも写真を見たレイナの反応…少し切ない…
アスカパイセンこえぇよ…なんすかあのかおりを見る描写… そしてやはりあれはアスカ先輩のもと父親だったのか、伏線だった。アスカ先輩は父親にあいたかった、当然だよね、それは決しておかしいことじゃない、いくら私利私欲だろうと、自分のためだろうと、そうやって一所懸命に吹いてきた。それは間違いじゃない、くみこはそれがわかっていてアスカ先輩のユーフォの音が好きなんだろう。ここが物語のkeyだった、アスカ先輩のユーフォを本心から聴きたいというくみこの気持ちがアスカ先輩に届いたんだ!
その笑顔は今まで見たアスカ先輩の笑顔と違う笑顔だった。それは心からくみこにユーフォを聴いて欲しかったんだろうね♪それがアスカ先輩を動かしたんだ!
Edのアスカ先輩のユーフォのソロ、最高でした!
そして次の曲が始まるのです…(ボロボロの手紙がそこにはあった)

10話、お姉ちゃんはくみこのことがうらやましくてくみこはお姉ちゃんのことがうらやましかった。別の人がよくみえるのは至極当然のことだと思うよ。失敗してもやり直せば、立ち上がればいい、そういうもんだ! お鍋の傷と焦げはそういうこと表してるんじゃないかな?京アニ、そういうのあるからいいよね♪
姉妹の絆、家族っていいなぁ、くみこの涙がそれを表しているような気がした、やっぱりくみこも寂しいに決まってるよ…涙がすごくいい作画で、やっぱり京アニだなぁ、素晴らしいと思った。
そしてまたアスカ先輩に焦点が…なぜアスカ先輩嘘をつくのか、どうして吹きたいといわないのか…どうして自分にさえ嘘をつくのか。くみこはアスカ先輩に痛いところをつかれてしまう。だがここで退いたらアスカ先輩は絶対戻ってこない。
そしてくみこは自分の本音ぶちまけた。子供のように、泣きじゃくり、大人ぶった先輩に… 諦めるのは決して簡単じゃない、でもくみこはアスカ先輩にあきらめてほしくなかったのだ!その言葉はアスカ先輩に届いたのではないかな? 青春してるなぁ♪
ところでくみこの恋愛は発展しないなぁ(そういうアニメだからな!)
お帰り、アスカ先輩‼ そして次の曲始めちゃおうか!

11話、これは、レイナのメインストーリーか!レイナに異変、何事か? そして、お姉ちゃんはお姉ちゃんで一歩ずつ進んでいる。
レイナからの呼び出し、これはなにか話すんだろう。これはたぶん、滝先生のことを知ってて話さなかったことだろう… そして案の定、それは当たっていた。どうして話さなかったのか、まあ、傷つけたくなかった、でもレイナはいってほしかった。人間ってのは恋愛に対してはすごい脆い時があると思うんだ…だからくみこはいわなかったんじゃないかな? そのレイナの顔は触れたら壊れてしまいそうなほど、儚げな表情だった。くみこはそして、もう滝先生の奥さんがいないことを、レイナのことを本当に応援してるんだろう
そして回想、レイナが滝先生に恋した理由…これもなんと切なく儚いものか…それが演奏に影響する…
人間とは脆い、脆いがゆえに美しい音楽を奏でられるんじゃないだろうか?(一応音楽経験者からの経験談) 
先生から、先生自身から奥さんのことを聞くレイナ、どういう気持ちで聞いたのだろう、先生はずっと奥さんのことを愛し続けるんだろう…その事を知りながらもレイナは吹き続ける、より力強く❕
そしてレイナは奥さんのお墓に、レイナは決心した、滝先生のために、滝先生の奥さんのために‼なんて力強く、美しい音色だろうか♪ その音はどこまで響くのだろうか… そして次の曲が始まるのです!

12話、最近ちょうど青空エール読んでるからいろいろとユーフォと重なるところや、吹奏楽の大変さがひしひし伝わってくる! そして何より全国大会へいくことの難しさ、金賞とることの難しさ、皆頑張ってるんだよ! のぞみんかわいいなぁ♪ 皆応援に来てる、頑張ろう、金賞とろう! そして結果はどうなるか…
演奏シーンなしなのかい! 結果発表のとき、レイナついにいったーーーーーーーーー!告白来たーーーーーーーーー!いいねぇ♪青春だねぇ!最高だよ!
しかしこの結果がねぇ、銅賞なんですよ、これがなんとって感じなんです!そこがなんか現実的というか、青空エールでもそうなんですよね… それでも、これが音楽の力というか、滝先生、気づいてないんか(笑)
そう、この子達はこれからなんですよ!これからまた新しい演奏が始まるんですよ! そしてアスカ先輩良かったね(涙) だけど、演奏シーンほしかったなぁぁぁぁぁ! 話数だろうね… 
くみこ、お姉ちゃんは憧れだったんだよ、ありがとうお姉ちゃん♪ そして次の曲が始まるのです!(え、来週最期?知らんな、嘘だろ❗…)

13話、最終話、一番驚いたというか、さすがだなぁと思ったのは、2期1話のアバンでくみこが空を見上げて何を思ったのか、ノートには何が書かれていたのかをこの最終話で明らかにしてくれたのは、ただただ震えた、感無量だった。
3年が引退し、皆がまたそれぞれ頑張るが、まだまだ成長しようがある。3年生の引退式、演奏しながら、くみこはアスカ先輩に何を思うのか…
最終回、泣かせに来ましたね…(目から汗が?‼)
アスカ先輩みたいに吹きたい(涙) 先輩の意志が受け継がれる、そして、今まで色々あったけど、いいことばっかりじゃなかったけど、二人はしっかり先輩、後輩で、いい関係だったね♪ 響け!ユーフォニアム、この曲の題名、アスカ先輩の音の暖かさを忘れない…

ありがとう、ありがとう、ユーフォ…

まだ終わってほしくなかった、オリジナルで劇場映画とかどうですか❗




2019年、春。ついに久美子たちが先輩に!
リズトリでも少し出てきましたが、今回は、久美子がメインでしょう!これは楽しみです!

投稿 : 2018/06/03
閲覧 : 366
サンキュー:

42

ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「本気」出すからこそ自分たちは何のために合奏をしているか...

{netabare}
|ストーリー
|今回一番好きなシーンはあすか先輩が辞めたあとに、久美子があすか先輩を呼び出して、自分の気持ちや周りの気持ちを伝えたシーンが好きでした。いろいろ名シーンが多いですが、1つに絞るとこれになりました。

みぞれのメイン回は、「そんな理由で...」とは思いましたが、彼女にとっては、そんな理由ではなく立派な回答なんだと感じました。
リアルな話にすると、私も友達が少ない分、より大切にしたいと思う傾向が強いのでみぞれの気持ちも共感しました。
---------------------------------------------------------------
|作画
|
合奏時の作画が特に必見です。本物の合奏並みにクオリティが高く、普通に曲もおすすめです。
---------------------------------------------------------------
ムービー
|
|OP ☆4.3
|意外と滝先生が指揮しているシーンからの盛り上げが好きなところでした。
ここまで完成しているOP久しぶりに見たかも...
---------------------------------------------------------------
|キャラクター
|麗奈や久美子が最後に告白するシーンが何気に好きで、本当に好きになったらどうなるか分からないという表情がよく出来ていて良かったと思います。

---------------------------------------------------------------
|再視聴度  ☆4.7
|合奏シーンが特に凄く、青春アニメって何故か繰り返し見やすいアニメになるんですよね...何故今見たのが、後悔しました。(劇場版見たかった...orz)

---------------------------------------------------------------
あとがき:
1日で視聴が終了しましたが、この作品の人気が分かりました。
合奏シーンの作画や曲に力を入れており、合奏の良さが映像からでも伝わってくる感じが良かった。
{/netabare}

投稿 : 2018/05/21
閲覧 : 304
サンキュー:

21

ネタバレ

ひつまぶし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こんなに引き込まれる7分間は初めて

何といっても5話
三日月の舞をフルで7分間
これまで掘り下げられなかった部員も含めて全員の表情がうつる
れいなが特別な存在になりたくて取り組んだソロパート、くみこが悔しい思いをしたけどできるようになったパート…
思い出されるもの、込み上げるもの、みんなが青春かけてきたもの、全部まるごとひっくるめてアニメで表現するって凄すぎません!?!?

投稿 : 2018/05/19
閲覧 : 212
サンキュー:

17

luna さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

期待以上の続編

より人間関係の内面に迫ったストーリーでした。

前作よりさらに重たい内容も多いですが、

決して暗くならず、惹きつけられるのは

キャラクター設定がしっかりしているから?と感じました。

思い切った中盤のコンサートシーンに驚きました!

投稿 : 2018/05/13
閲覧 : 213
サンキュー:

13

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

期待した次の曲も、優良回の多い名作でした。

世界観:7
ストーリー:8
リアリティ:9
キャラクター:9
情感:7
合計:40

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?
(公式サイトより)

視聴の経緯は、2年弱で100作品のアニメレビューを書いた中で、私がまどマギに次ぐ点数(43点=あにこれ評価5.0)を付けたアニメ作品が響け!ユーフォニアムの1期だったからで、2期があると知ってからずっと心待ちにしていました。

初めての試みですが、リアルタイム全話レビューを(気づいた点の雑然とした列挙ですが)してみたいと思います。ネタバレ前提なので視聴してからご覧ください。

<第1話 まなつのファンファーレ>
{netabare}1話は1時間スペシャル。まずはさらっと見て、それから時間のある時に流し見しながら既に4周しました。

アバンがまず季節が違う冬というのが、最後のほうの伏線になりそうな予感。ノートは何の意味を持つのでしょうか。

序盤、全体的に色合いが薄いというか明るいというか、キャラの瞳の色が明るすぎるような気がしました(記念撮影から滝先生の挨拶あたり)。日光が当たっているシーンだからわざとそうしているかもしれませんが、少し違和感ありました。

滝先生の最初からポテンシャルがあると思っていたコメントは、1期が金賞・関西大会出場で終わったのが都合良すぎるという意見に対応した補足ですね。

1期のシーンをフラッシュバックで使う演出が目立ちましたが、最初のは少し長かったと思うくらいで、概ね良かったと思います。

久美子と母とのやりとりがリアリティ的に素晴らしい(「うん」のイントネーションで会話しつつ、姉のことについてはちょっと反応する、というのが絶妙な納得感)。家族との会話ってあんな感じになりがちですよね(親の立場になると、どうにかならないかと思いつつ)。

久美子が鎧塚の名前に反応できないのは変なような。人数多いけど、変わった名前だし。そして、みぞれがいつも先に来ているなら、麗奈の滝先生への台詞は、「今日も先に(鎧塚先輩)来てますか?」くらいかと。「いつも」ではなく、「ほとんど」にしたいですね。もしかして久美子に突っ込まれたいのでわざとそう言ったのか? いつもの状態で滝通いをしている場合、麗奈は滝先生に気持ちを気づいてもらいたいという行動に見えますが、関西大会前だぞ、とツッコミたくなります。

久美子の思ったことが口に出てました癖、あったあった(笑)

みぞれと麗奈を比べると、麗奈のほうが地に足のついた人間として描かれています。麗奈を単純に孤高の人と描かない姿勢は好感。

中学時代の人間関係も描いてきてますね。優子とみぞれの絡みは、1期にもちゃんと描かれていました(13話、コンクールの舞台袖)。

作画に定評のある作品ですが、キャラの線はあれ?と思うところがありました。希美があすかに復帰を申し込んだ時、後ろにいる梨子の右手のバランスとか。

しかし、花火大会からは作画も安定し、期待していた作りに戻ったように感じました。麗奈と久美子のゆりゆりしさは強めでしたけど。相変わらず久美子が塚本にそれほど意識していない距離感も良かったし(麗奈の「適当」が良い)、麗奈ののぞみの復帰に関する言葉「私だったら絶対逃げない。嫌ならねじ伏せればいい。それができないのに辞めたってことは、逃げたってことでしょ。」は、久美子が代弁してくれましたが、「麗奈だ」と思いました。大吉山の延長線上にいることが伝わってくる場面でした。

最後の花火に対する二人のリアクションはリアリティよりも二人の関係を表現することを優先したということで、悪くはなかったと思います。ここでの二人の会話(また来ようねに、素直にうんと返さない所とか)や、所々で久美子がハッとしたような表情を見せるところなど非常に良かったです。

全体的には期待が大きかった分、まずは無難な1話だったと思いましたが、繰り返して見ていると花火大会の出来は結構良いです。エンドクレジットの演出には石原立也氏と藤田春香氏のお二人の名前がありました。1期8話の神回を担当した藤田春香さんが下記記事のように後半を担当していたとしたら、また評価が上がりますね。
http://hotakasugi-jp.com/2016/10/06/tv-anime-eupho2-ep1/
{/netabare}

<第2話 とまどいフルート>
{netabare}いきなりプール、水着回となりました。水着回、自分は別に要らないんですけど、多くの作品でサービス的に盛り込まれているので、1期になかったこの作品でも売り上げを考えてってことなのでしょうか(原作は読んでないですが、原作でもあるのでしょうか→原作でもあるようです)。

まあ、全体的に軽い部分もあった回でしたし(麗奈の死んだ目とか(笑))、余裕のある今のうちに、義務は果たしておこうということでしょう。1期も前半はチューバ君の着ぐるみとかありましたしね。

それにしても、1期で余計に見えた「高校になったら胸が大きくなる」という話が、ここへの伏線になるとは恐れ入りました。麗奈のプイと目を逸らす所は絶品で、水着シーンよりも色気があります。

水着回でも、この作品はしっかりストーリーを魅せてきます。希美は1話ではどんな人物かわからず否定的な方向で見てしまいましたが、このエピソードを見ると応援したくなりますね。また、会話の運びがうまいので(深い話を突然させないということ)、リアリティ面はやはり高いと感じます。

久美子と麗奈の「引力」関係、1話から久美子のほうが優位なところが面白いですね。

来週、ついに1期の最終回から違和感のある(部からいなくなりそうな)伏線を張られていたあすかについて、その理由がわかるのでしょうか。

OPにも耳が慣れてきて、リピートしたくなっています。

この作品とは関係ないですが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのCMの作画が凄いですね。京アニの全力がここにも、という感じでした。{/netabare}

<第3話 なやめるノクターン>
{netabare}希美を復帰させない理由、あっさりと答えが出ましたね。こう言われてしまうと前回までしっかり伏線がされているので納得。しかし、トラウマの原因は何なのか。もう一山来て、しっかり解決させる展開になるような気がしますが、みぞれは掴み辛いし…。

今回、橋本先生からダメ出しを食らってしまったけど、滝先生も新山先生も表情を察するに気が付いてはいたようで、みぞれにプレッシャーをかけたらどうなるのかわからないので踏み込めていなかった感じ。2期はみぞれ中心に物語が回っていきそう。

優子の人間性はもう評価しているので、個人的には、久美子や麗奈と今の微妙な距離感を保ってほしいかな。ソロの件も、結果によって納得はしたみたいだけど、間違っていないという思いはそのままで良い。

コンクールについて、みぞれは審査員の好みで決まると言っていたけど、それは同じくらいのレベルだった場合ですよね。私は楽器演奏の上手さについて語れないけど、技術がある世界であれば、ひとつの演奏の中にもたくさんの分節化して説明ができる技術が介在しているのだから、それを評価するコンクールには意味があると思います。

さて、3話終了したので暫定評価といきましょう。
世界観は、日常系MAXの7点で問題なし。作画も音楽も良いです。
ストーリーは、次の話が楽しみでしょうがなくなっており、全話あれば一気見したいくらいですので8点。
リアリティは、変なキャラも登場していませんし、設定を壊すものもなし。9点からスタートします。
キャラクターはとりあえず8点にしました。2期の新キャラを含めてしっかり描けている印象。1期もでしたが、久美子がいい存在感出しています(劇場版よりも良い仕事しています)。また、キャラデザはモブキャラまでしっかり描かれていてよいですね。
情感は、まだ涙が流れるところまでは至らないですが、何回も見るとじわじわ来るところもあり、7点で。リアリズムに柱を置いた作品なので10点とかは難しそうですね。{/netabare}

3話までの段階で39点(=あにこれ4.6点)は過去最高得点かも? 1期の前半までよりも面白いので、おかしくはないはず。まあ、ここから先は神回がないと上がれないでしょうから、その出現を期待しすぎない程度に楽しみにしたいと思います。

<第4話 めざめるオーボエ>
{netabare}この回は、初見時は疑問回として、2回目はうるうる来る優良回として映りました。視聴者によっても評価が少し割れるかもしれませんね。私が2回の視聴で、なぜ異なる受け止め方になったのか、以下のとおり考察してみました。

疑問回と思う理由
・みぞれが久美子に原因を告白した理由が不明
・みぞれのトラウマによるパニック、演奏課題の解消が安易

前者からですが、みぞれはこれまでの描写から、周囲とあまりうまく付き合えず、ちょっと声をかけても返事が一呼吸も二呼吸も遅れて返ってくるようなタイプ。パニック時に理由を聞いたとて、久美子に心を開いて個人的な話をするだろうか、と思いました。

みぞれは久美子に、希美のフルートの音を聴いて気持ち悪くなったところを見られたり、合宿の夜にコンクールについて話したりした以外に、親しくなるようなシーンはありません(朝練は挨拶程度)。あすかが希美を復帰させない理由を久美子が知っていることも、みぞれは知りません。その状況であれば、みぞれは久美子を無視するか、「放っておいて」と言うのが関の山だと思います。

かといって、話の内容から優子にも言いづらいと思うので、久美子に語らせるようにするために伏線をもっと張ってほしかったという感じですね。

それから後者はそのまんまですが、3話かけて積み上げてきた希美の復帰、みぞれの問題をさらっと終わらせすぎではないかという点です。人を見ただけで気持ち悪くなる状態って、話をしただけで治るのだろうかと思いました。その後の2人が会った描写はないし、次回以降にも未解決部分が描かれるのかもしれませんが。

これじゃ、2人を接触させないようにしていたあすかや優子のほうが悪かったみたいですよね。あすかは最後のほうで穿った発言をしていますが、「直接話させて解決するとは思わなかった~」という反応にしないと、単に意地悪で希美を復帰させなかったみたいに聞こえてしまうかなと。

優良回と思う理由
・感情描写、表現が美しい
・楽曲の厚みが増したこと

なぜ久美子に話したのかという疑問を無視して、みぞれの心情吐露を優子がやり返すシーンは迫力があって良かったですね。元々みぞれは魅力的なキャラデザですが、希美とちゃんと話して笑顔に至るまでの表情の変化が素晴らしかったと思います。作画も気合が伝わってきました。

それから、1期ではソロと言えばトランペット部分だけでしたが、三日月の舞には終盤にオーボエのソロがあり、今回のようなドラマを肉付けすることによって、この音色を聴く際に、新たな感情を想起させることに成功したのではないかと思います。

今回のエピソードを見て個人的に理解が深まったと思えたのは、この作品のテーマ(の1つ)は友情(フレンドシップ)なんだろうなということ。1期から人間関係を緻密に描いている作品ですが、特に、人間が成長期に関わる(意識する)「友達(親友)」とは何だろうか、というところに焦点があたっているように思います。

親友と呼べる友達は、友達の中でも厳選された1人や2人くらいなものという認識が一般的ですよね。久美子と麗奈の関係を描くことで、互いが互いの「特別」な存在になっていることを表現しつつ、どこまでが親友のフレンドシップなのか、どこからがいわゆる百合なのか、という境界に迫っています。(別にその境界を決めるという話ではなく、受け手がどう判断するかに委ねているのかなと)

今回のみぞれと希美、優子の関係からは、友達関係に対する捉え方や重さは人それぞれであり、みぞれが希美のために楽器を続けていたという程に力を与えてくれるものでありつつ、お互いの捉え方のギャップにより相手を傷つけるものであることを描いています。

私も学生時代には親友と呼べる存在がいました。今でも交流がなくなったわけではありませんが、数年会わないこともザラですし、現在その関係性によって何かプラスになっていると実感できるものはありません。だから、今は友達や親友の有無について、あすかのようにどうでもいいと思ってしまうテンションなのですが、当時は本当に貴重な存在だったと思います。人生経験によっても、この作品の見え方は変わってくるかもしれませんね。{/netabare}

<第5話 きせきのハーモニー>
{netabare}まずは、前回のレビューについて補足します。2期4話までのストーリーは、原作の2巻にあたる内容とのこと。1期が1巻を13話かけて作られたのに比べてかなりのハイペースだったということで、4話の展開の速さに違和感を受けてしまったようです。

1クールかけて前回の結末という脚本は演奏ものの作品としてはおそらく物足りなくなるので、一気にまとめたのでしょう。その判断は間違っていないと思います。また、みぞれが久美子に心情を吐露したのも、久美子のあまりにも直球な核心をつく質問を投げかけたからということで納得できないこともないかなと思い、前回は自分の中で優良回に落ち着きました。

さて、音楽が戻ってきた5話。これは初見から優良回と思いました。三日月の舞をフルで、モノローグもなしに使ったのはここまでの土台があってこそ(私はもう少しフラッシュバックなどを減らしても良いと思うくらいでした)。みじょれのオーボエソロもやはり良かったです。

他のキャラクターの細かい指の動きまで表現した演奏描写も増えていましたね。今後どのキャラがメインになってきてもおかしくないと思えるのはいいですね(明らかにモブと思えるのは前髪が長い子と眼鏡の子の2人組くらい)。観客等もアップで登場すると今後の伏線ではないかと思ってしまいます(笑)

友情の描写がどうも過剰に百合っぽくなっている作品なので、希美のために吹く、という台詞は不要だったかなとは思いました(映像で、希美に伝わっているのがわかる演出をすれば良い)。

結果発表時の各キャラの反応も見ていて楽しかったです。松本先生はまた泣いているな~とか。

全国進出が決定する過程はあっさりな気もしましたが、ラストの久美子とみぞれの会話で綺麗な締めに。2期のみぞれ中心のストーリーはここで一段落となるのでしょうか。{/netabare}

<第6話 あめふりコンダクター>
{netabare}Aパートは文化祭、定番のメイド喫茶で萌えと百合(夏紀と優子も数えると既に3組か!?)をしっかり演出していました。しかし、同時にここで塚本と久美子のシーンが出てきましたね。久美子は意識しているのか、まだ曖昧な感じでしたが、塚本は完全に意識していました。この場面を入れてきたということは、今後の発展につながるのかもしれませんね。塚本は何を言おうとしていたのでしょうか。

しかし、息をつく間もなくBパートでは大学を中退すると言い出した姉と喧嘩をして、滝先生の亡き妻への思いを知る久美子と、あすかに何かが起こりそうなシーンが描かれ、エピソードが重くなっていきました。最後に出てきた女性はあすかの母だと思うのですが、家庭の事情で吹奏楽が続けられなくなるのでしょうか、今後の展開が気になる終わり方でした。

作画、台詞、その他の演出面にも大きな違和感はなく(小さいところでは、1年3組に3人しかいないのはなぜか、わざと声を出して笑うところはいらないかなとか)、盛り上がりのない回でも流石の水準にまとめてきました。麗奈が半分死んだ魚の目になっていたシーンは、2話からの重ね技で上手かったです。

また、台風の日でも特別の日として花を買いに行く滝先生、合宿時に滝先生の過去を久美子に話してしまったことを謝っていた橋本先生など、良い人が多くて見ていて気持ちが良い作品です。滝先生の動機からすると、フィナーレは全国で金賞となりそうですが、簡単に終わらないでほしい気も…。続編書いてくれないかな、と今から思ってしまいます。

原作既読の方によれば3巻は1巻や2巻以上に素晴らしい出来らしいので、今後の展開がますます楽しみですね。{/netabare}

<第7話 えきびるコンサート>
{netabare} あすかの退部についての伏線回収と、部の精神的支柱であったあすかが抜けた部を晴香が部長として引っ張る姿を見せるエピソードでした。春香のソロが良かったですし、金管の作画がこれまで以上に良かったように思いました。ストーリーとしての起伏はあまりなかった回ですが、無駄のない構成の中で、必要な伏線を張っている感じ。ここで藤田春香さんが演出をされましたが、今回の主役が晴香だからとか? 今回は「特別」というフレーズがよく出てきたましたが、少し使いすぎだった気がしました。

あすかの件は前回の最後に母親が出てきたことから驚きのない展開でした。滝先生の生徒の意思を尊重する姿勢、流石です。部活で全国大会への出場を決めた娘を応援できない親は最低ですが、この母あってのあすか(大人びて、影がある感じのキャラ)という面で納得するところも。

あすかはおそらく全国大会に出場できないのではないか。とりあえず、本人はそう考えているように思います。職員室でもめた翌日、低音パートの皆に詰め寄られたとき、「辞めない」とは言わずに「迷惑はかけない」と言い、夏紀に何か相談し、その後で夏紀が三日月の舞を吹いています。あすかは翌日から来なくなったので、代わりを務めてもらいたいと言ったように想像しますし、春香と香織に、演奏に響かなければ問題ない(自分がいるいないは関係ない)というようなことを言ったのも符号します。しかし、あすかと夏紀の演奏技術の差はちょっと特訓した程度で埋まるわけがないはずなので、今後の展開はちょっと心配ですね(代役ができましたというストーリーだった場合に私が納得できるのか、といった面で)。

最後に姉が出てきて、まだ進路に関するエピソードが続いていきそうです。{/netabare}

<第8話 かぜひきラプソディー>
{netabare} やはり夏紀が全国大会で吹く流れですね。ここからどういう組み立てがされていくのか目が離せません。こうなると、滝先生もユーフォの底上げのための方策を考えてくるのが自然な気がしますが、さてさて。

あと、久美子があすかに家に来るよう誘われていました。ユーフォの技術としては夏紀よりも久美子のほうが上なのだから、最初にあすかが久美子ではなく夏紀に相談をしていたのは違和感があったのですが、それもこれによって理由がわかるのでしょうか。

姉の話もより具体的になってきましたね、美容師ですか。詳しくはないですが、そっちを目指すなら専門学校に入るのが正規ルートだと思いますが、ダブルスクールのような形でもできないんでしょうかね。中退する必要性については補足がほしいかも。大学受験前に言えという親の意見のほうに同意かな。高校生などにとっては、進路は自分でちゃんと考えなきゃいけないと思わされる、好エピソードかもしれません。

自分も下の子ですが、下の子は上の子を見て育っていける(親からしても上の子が初めての子育てになる)ので色々な面で楽な気がします。{/netabare}

<第9話 ひびけ!ユーフォニアム>
{netabare} サブタイトルから期待はしていましたが、しっかりと応えてきましたね。物語の見た目の盛り上がりは大きくないし、涙腺が崩壊することもありませんでしたが、1期から伏線が張られていたあすかの闇、これまで不可解だった表情の意味や彼女の思考が理解できる重要なエピソードで、これまで以上に気合の入った作画と、台詞を使わないで表現する(今回は京アニらしい、手足を使ったところが多かった)細かい演出で本作らしさが十分に発揮されていました。滝先生に鍵を返した後の電車で、それぞれに物思いにふけっている描写が地味に好きです。

異様な演出がされていたのは、香織があすかの靴紐を結ぶシーン。あすかが香織に対して何らかの負の感情(例えば、家庭環境等の境遇や、性格のかわいらしさに嫉妬しているとか)を持っているのか、あすか側の問題か(母親を連想したとか)、よくわかりませんでした。

あすかが(元)父親に自分の演奏を聴いてもらいたいと思い、「私利私欲のため」にやってきたという告白は心に響きました。母親がなぜあすかの吹奏楽を応援できない理由についても一応の理解ができましたし、母親からの反対を封じるために学業も含め優等生を完璧にこなしてきたあすかの努力は、私利私欲としても尊いものだと感じました。「母親は好き嫌いではなく、枷」という表現を使っていましたが、子供にとって親は非常に大きな存在なのですよね。これは母親だけでなく、父親にもかかっているのだと思います。

あすかが久美子に話したのは久美子がユーフォっぽいから(笑)。あすかはユーフォが大好きで、久美子はユーフォっぽいってことで。これだけではなんだそりゃですが、このエピソード内で麗奈が説明してくれていますし、鋭い直球を投げまくる久美子のキャラとして違和感なく見られるようになってきました。あすかの人間らしい部分と笑顔も見られ、特殊EDで綺麗に締めくくられました。優良回です。

この回の演出は石立太一氏。ハルヒ、CLANNAD、けいおん、氷菓、中二病など京アニの名作においてコンスタントに演出を担当されています。監督作品の境界の彼方は今後見てみたいと思いました。{/netabare}

<第10話 ほうかごオブリガード>
{netabare} 今回は姉の大学中退問題をまとめつつ、あすかの復帰に繋がる回でした。姉との会話が伏線となり、久美子があすかに復帰を求めるシーン、そこまでのフラストレーションとその解放を魅せた演出・演技は力強かったです。でも久美子が訴えた最後の台詞は不要だったかな。

電車でぼろぼろ泣くシーンにも共感できず。これまでの姉との距離感にリアリティがあっただけに、「別に」と言った感覚のほうが自分にはしっくりきました。お互いがお互いを羨ましく思っていたことなどがわかり、姉が家を出ることをちょっと寂しいと言ったことで、昔を思い出すというのはわかりますが、笑顔でほっこりくらいが丁度良いと思います。

そして、新たな問題が発生してきているようです。あんなに仲の良かった麗奈が、久美子の送ったメッセージを既読スルー。突然久美子と距離を取りはじめました。滝先生の奥さんが写っている写真を見てからなので、久美子が滝先生の離婚の事実を知っていながら話してくれなかったことに怒っているのでしょうか? でも、先生もそのことをわざわざ伝えるとは思えませんし。これは次回を待ちたいと思います。

久美子とあすかとの対峙シーンはハラハラしましたが全体としては良回というところですかね。ちょっと自分には過剰演出が気になる回でした。{/netabare}

<第11話 はつこいトランペット>
{netabare} まずは、前回の感想の補足を。姉が自分のやりたいことをやることに素直になって、後悔しないようにと久美子に伝えたことが、久美子があすかを動かす言葉につながったという物語の作りは巧いと思う。思うんだけれど、あすかと対峙した場面にそこまで感動できなかったのは、「みんなって誰」、「みんなが本心を言っている保証がどこにあるの」、「そう言えるほどその人のこと知ってるのかなと思って」と畳み掛けてきたあすかに、「先輩は全部正しい」、「子供で何が悪いんです。先輩こそ何で大人ぶるんですか。先輩だってただの高校生なのに」という切り返しでは物足りなかったです。

「あすか先輩の本心は大会に出ることではないのか、ここまで努力してきて最後の最後に諦めるのが良いというのが本心とどうして言えるのか、人の本心なんて、自分にだって明確にわかるものではないんじゃないか?」といったところまで切り込ませたかったですね。

さて、今回は麗奈の恋の行方を回収する回でした。麗奈が怒っていた理由は当たっていましたが、なるほど、橋本さんに聞いたんですね。

大吉山のシーンがありました(これがあったから絵コンテを藤田さんが担当したのでしょうか?)。1期8話ほぼの盛り上がりはなかったですが、やはり映える背景ですね。

ただ、最近、キャラクターの横顔の目が大きすぎるとか、集中できなくなると音が悪くなるっていうのはワンパターンだよな、とか余計なことを考えてしまうところもちらほら。滝先生に奥さんの話を聞く場面も墓参りシーンも淡々と終了してしまい、感情の揺さぶりが弱いですね。

まだ終わっていないですが、冷静に、他のお気に入り作品と比較してどこまでの出来か考えると、2期は広げた風呂敷をたたむことに重点を置かれ、作品の完成度や芸術性として落ちそうですし、これで最後もひねりなく全国金賞となってしまった場合、リアリティも下がって更なる評価の下降は避けられないという感じです(去年地区大会銅賞でここまで上手くなるか? という根本のところに戻ってしまうので)。う~ん、期待が大きすぎたのでしょうか。次回を待ちたいと思います。{/netabare}

<第12話 さいごのコンクール>
{netabare} 今回は文句なしに優良回だったと思います。銅賞という落ち着け所も納得しやすかったですし、演奏や成績発表を全カットして、演奏後の3年生等を描いたのもグッジョブです。

コンクール全国大会の結末、あすかの父に見つけてもらえた喜び、麗奈の滝への恋、久美子と姉の和解、それぞれが高いレベルで表現されていたと思います。チョイ役でしたが、みぞれがバスに乗っているところや舞台袖で久美子とグーパンチするところで出てきたのも良かったです。

あとは、久美子があすかのノートを受け取って、秀一と発展する感じで終わるのか、麗奈とユリユリしながら終わるのか、後輩が出てくるまではやらないだろうけど(原作未読なので、どこまで描かれているのかも知りませんが)、新しい部長が決まるところは見られるのでしょう。今期抜けた存在感を示していたデカリボン先輩が筆頭候補ですかね~。

やることはほとんど終えたシナリオなので、最後回が余計に楽しみという心境です。{/netabare}

<最終話 はるさきエピローグ>
{netabare} 前回、全国大会の演奏を全カットしていましたが、卒部会にて1,2年だけの三日月の舞の演奏シーンがあり、音が薄かったのが良かったです。3年生だけの演奏もありましたが、ここのメイキングがどのように行われていたのかは気になります。ちゃんと役毎に担当者がいて演奏していたのだとしたら凄いなと。うまく誤魔化していたとしても私にはわからないと思いますが、この作品は経験者も納得させてきたので、そこまでやっていたとしても不思議ではないですよね。音楽アニメなのに演奏が少ないという意見も見ますが、私は効果的にちゃんと考えられて配置されていた印象を持っています。

この回の回想は、徐々に過去に遡っていき、1期1話の校門前まで戻るもので良かったです。また、久美子からあすかへの告白シーンは、黒沢さんの演技も上手かったと思います。そして、あすかからノートを引継ぎました(ここでタイトル回収!)。そして1話アバンに繋がるという、綺麗な締めくくりでした。

物語のクライマックスの後に1話残す構成だったので期待していましたが、3年生の引退・卒業、その思いを引継ぐ下級生、個々の出会いと別れまでがしっかりと描かれ、期待を裏切らない優良回でした。ラストは1期のように「そして私たちの曲は続くのです」とはいかず、「終」の文字が…。しばらく響けロスになりそうです。{/netabare}

<総評>
{netabare}やはり作画はトップレベルで、後半でも衰えませんでした。主要キャラも増えて、それぞれの人間模様も描かれていて、ドラマ性もあって良かったです。特に、本作の題名をサブタイトルに据え、謎の多かったあすかを明らかにした9話、全国大会に加え、今期に扱われたエピソードを綺麗にまとめあげた12話、1期を振り返りながら3年生の卒業を1話かけて見送った13話は秀逸でした。

一方で、スポ魂的に全国大会を目指すという目標に向かって突き進む中でそれに付随するドラマが描かれた1期に比べると、全国大会とは直接関係のない個別の友人関係や進路の話など、少し焦点がブレた(やむを得ないところではありますが)印象があります。

また、あすかの退部騒動は、あすかの言動が明らかに正しくないのに、それが正しいかのように振舞うあすかに若干フラストレーションが溜まりました(迷惑かけないって言いながら十分迷惑かけてるじゃないかと。夏紀が本心では全国で吹きたいと思っていたりしたらまた深くなるのですが、夏紀はそんな気毛頭ないですし、逆にプレッシャーかけられて可哀想でしたからね。

久美子には感情ではなく、理詰めであすかに対抗してほしかったと書きましたが、他の方のレビューを見て、納得できたのが、子供でいいじゃないかという感情で伝えたことによって、あすかが母を説得できたのではないかという解釈。全国30位というのはあすかが皆に説明した母を説得できたことの表面上の理由であって、真実は子供としての感情をぶつけた結果だったのだろうと。お陰でこの部分のもやもやは解消できました。

1期のような大化けはありませんでしたが、水準はキープしてきましたし、この3ヶ月は毎週水曜日を楽しみに過ごすことができました。
1期を含め、TVアニメ史に残るであろう作品をリアルタイムで視聴できた幸せを感じます。
関係者の皆さま、ありがとうございました&お疲れ様でした。
原作者には是非、本筋の続編の作成をお願いしたいですね。{/netabare}

(参考評価推移:3話4.6→5話4.7→9話4.8→10話4.7→11~12話4.6→13話4.7)
(2016.10~12視聴)

投稿 : 2018/05/08
閲覧 : 929
サンキュー:

100

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

深夜アニメにおいて最も完全に近い作品

時間の流れはゆったりしているように感じますが、
技術的には切りつめられていて、
日常系アニメなのに、テンポが良くて退屈しないんですよね。
その洗練性にまず驚かされました。

脚本も、事件が起こるとき、
厄介な事件が次から次へ起こるのではなく、
複雑に絡まり合いながら進行していきます。
単純に嫌なヤツが出てきて、見ている視聴者が不満を溜める、
でも最後には解決することですっきりする、ような展開じゃないこと、
それがこの作品の品の良さを支えているように思います。

主人公のキャラクターがたまらないです。
声優さんの自然な演技に寄り添うような人格、
なんとなく身内と話すときにはつんけんしていたりテンションが低い感じとか、
人間としてのキャラクターが出てきている感じでとても好きになりました。

ひとつだけ、「三日月の舞」という作中曲が、
吹奏楽らしい曲ではあるんですが、それほど良い曲ではないような気がします。
とはいえ、肝心のソロパートはよく出来ていると感じました。

ユーフォニアムってサイズ感がいいんですよね。
ぬいぐるみを抱いているようなフィット感がかわいいことに
このアニメを通して気が付きました。

二期は一期の伏線を回収していく流れが感動的で、
オーソドックスな一期に対するものとして、
その土台を利用してもっと上に行くという、
理想的な方法をものにしていると思いました。

投稿 : 2018/04/29
閲覧 : 155

日本人 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ぜひ見るべき

ストーリー、演出、作画、演技、などなどどれをとっても歴代トップクラスです

投稿 : 2018/04/17
閲覧 : 204
サンキュー:

9

デュフフ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

認識間違ってたかも

緩い部活ものでした
いや緩い日常ものちょいゆり風味
吹奏楽部にはいってるよという話

目標に向かうストーリーがあっさりしすぎてるせいか
目標に向かう強い気持ちや行動が見えてこないからだろうか
一言で言うならあっさり全国いきすぎ的なとこだろうか

1機に続いて
ストーリーに音楽が乗らない
音楽に気持ちが乗らない
から感動しないというか
全国目指してたりするから感動するものかとおもってたけど
認識間違いでないものを求めてた

そういえば自分高校は上位3校でいつも全国いけないダメ金だったんだな

投稿 : 2018/04/14
閲覧 : 198
サンキュー:

4

ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

この続きが見たい。

さらにこの続きが観たい。
ストーリーが暗い。
恋愛要素がほしかった。
86点。

投稿 : 2018/04/02
閲覧 : 229
サンキュー:

5

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これぞ本当のJKの青春群像劇!傑作!

某掲示板に、視聴を進めていく過程で投稿した感想があるので、それを時系列に合わせて並べ、あにこれように書き直していきます。

総評
 1期より2期の方が面白かったと思います。
 物事にクールな久美子が自分を見つめ直し、感情を爆発させる場面が何回かありました。よい経験になったことだろうと思います。あすか先輩も捨てきれない吹奏楽への愛情を再確認したことでしょう。勇気をもって告白したれいなも大きく一歩踏み出せたのではないでしょうか。各々が青春していたと思います。そこを大きく評価します。
 コメディ要素が後退して、ドラマ性が強くなりました。2期の大筋は、前半はみぞれ先輩、中盤からあすか先輩の一件。2つともそれこそ演奏が成り立たなくなるくらい全国大会へむけて致命的な痛手となる一件でした。それに久美子は深くかかわり、大いに振り回されます。私もおせっかいな性格ですので、大変共感しました。その中で、自分を見つめ直し、感情を大きく揺さぶられる久美子を観ていると、ハラハラしたし「がんばれ!」と応援しながら観ていました。近年まれにみるのめり込み方でした。文句のつけようがありません。これは名作認定でよいと思います。

1話
 冒頭の大会金賞の余韻を味わうシーン。カメラがゆらゆら揺れて、彼女たちの目標を達成したのだけれど実感がわかないみたいなふわふわした心情が上手に表現されている。前者の中のシーンでもカメラを揺らしたり、京アニはこういう細かな画面作りに芸が細かいし、意味があるし、画面から目が離せない。見ていて心地いい画面を作ってくれるところがホント感心します。
 ただ、とっかかりの展開として、やめた部員が復帰をお願いするとか、なんだよ迷惑な話だよねってのがよく分かるし、もうどうでもいい感じの話で共感できない。この復帰騒動がこれからしばらくは話の軸になるんだろうと思うと観るのめんどくさい気になってしまった。
 花火大会の主人公と2人の関係とか、とにかくこの作品はリアルな女の子のドロドロした心情の話になりそう。私は男なんで「女ってめんどくさいんだな~」というのが正直な印象。共感できなければ楽しめないので不安がいっぱい。 とりあえずこれから続き観ます。

4話まで
 みぞれちゃんの場面コミュ障。結局彼女の思い込みが原因だったってだけの話で、誤解が解ければ簡単に解消されちゃうって話。ほんとメンドクサイ。でもまあ、若いころってそういう側面もあるし、共感できました。思春期ですね~~。
 理科室の机の影にうずくまっていたみぞれちゃんを、優子ちゃんが手を引いて立ち上がらせるとき、机の下から出てきたみぞれちゃんに日の光が当たります。自分の殻に閉じこもっていた彼女をその殻から解放する象徴的な場面。ベタな演出ですが見事でした。まだまだ楽しめそうです。

5話
 関西大会。この作品は演奏を細かいカット割りとカメラを揺らしたり過去回想シーンを挿入したり、王道の演出で淡々と描きますが、そこがすごくよい。演奏が始まる前の緊張感。年に一度の大会、たった12分の演奏のために休日なしで練習し、演奏をしている部員と舞台裏で見守る部員。それぞれの表情がとてもよくて、画面から目が離せなかった。エンディングのあとの、結果発表の緊張感。わしは別に練習頑張ってきたわけじゃないけど、一緒になってドキドキしたし、出場が決まったときは目頭が熱くなってしまいましたよ。いや、ホントすばらしい。

9話まで
 う~~~ん、、、部活をやるにしても親の承諾は必要だし、普通に部活やらせてもらっていたことには感謝しなければいけないね。先輩も大変だ。主人公は悪意なくうっかり本音をもらしてしまうところあるから、そういうキャラが相談相手として受け入れられているようす。それにしても、ラストの先輩のユーフォの独奏はグッときましたね。続けるんだろうけど、どうすんだろ先輩。いや~楽しめます。

10話
 いや~、あすか先輩の引き留めはかなり緊迫感がありました。本人が一番悩みに悩んで出した結論を覆すための説得ですから、きれいごとではとても太刀打ちできません。久美子のありきたりな説得は、あすか先輩にことごとく論破され、追い詰められていきますが、最後の最後にクールなキャラの久美子の心の底からこみあげてきた本音はようやくあすか先輩の心に届いたようです。ホント目頭が熱くなりました。・・・が、模試で全国30位以内入って母親を説得するというシナリオはすでにあすか先輩の中にあったみたいですね。やはりあすか先輩は自分で何とかしちゃうしっかりした娘だったみたいです。
 あすか先輩の件で、久美子の姉の件が大きく影響していたことは間違いないでしょう。吹奏楽にのめり込んだ自分の原点と、姉とあすか先輩を重ね合わせ、高いレベルで一緒に演奏をしたいなどクールな久美子が感情を高ぶらせ爆発させるまでの過程がしっかり描けていたからこそ、視聴者にもその思いが届き、共感させるのでしょう。実によくできた作品です。すばらしいの一言です。

11話
 ずっと懸案事項だったれいなの滝先生LOVEが問題化!しかし、れいなも気持ちの整理をつけて自分で解決してしまいました。考えないようにするとか、人のせいにするとか全部無駄。考えるだけ考えて、直接本人に聞いて、吹っ切る。すべては大会でよい演奏をするため。部活の力。共通の目標を持った集団は強い。恋愛が絡むから深刻だけど、爽やかな解決でした。
 京アニは背景に弱点があるなと思っていたんですが、最近は川など水の表現が秀逸で実にきれい。電車の中の揺れとか、車窓から見える電線の流れとかホントにうまい。アニメらしさを失わず、省略、誇張が利いていて実写よりいいくらい。もう称賛の言葉しかでてきません。

12話
 久美子がお姉さんを追いかけて「大好き!」という場面。夜景でピントをぼやかした背景処理が実に美しかったです。実写のそれよりずっといい。アニメのよさを生かした素晴らしい演出でした。京アニはホンモノです。恐れ入りました。
 関東大会本番。Aパートで演奏を披露する直前で終わり、Bパートで演奏は省略でいきなりの結果発表。演奏を身を乗り出して期待した自分としては肩透かしでしたが、吹奏楽の演奏をこんなに期待したのは身内が発表するときくらいのものでしょう。ドリフェス最終回での彼らの歌なんか「早く終われ~」ってくらいテキトーに視聴しているのですから、この作品の引きはすごいです。
 あすか先輩のお父さんからのメッセージは実に感動的でした。不器用なお父さんですが、娘にはしっかり届いたことでしょう。久美子のお姉さんのエピソードも、キチンと彼女の吹奏楽愛の原点回帰に結びつきました。ただのあすか先輩の退部騒動を盛り上げるイベントで終わらずよかった。れいなは、滝先生への告白を先生生徒間の「好き」にはぐらかされた感じで、ちょっと気の毒でしたね。

13話
 いや~~見応えがありましたこの作品。最終話は久美子と卒業するあすか先輩との別れがグッときましたね。久美子が先輩と姉を重ねているのがよく分かります。以前から人の涙腺を刺激するのは「別れ」と「やさしさ」だと主張しておりますが、今回も最高の別れでした。あすか先輩はついに感情を爆発させることはなく、最後までクールでした

投稿 : 2018/03/31
閲覧 : 307
サンキュー:

25

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春だなぁ。

一期の記憶がほぼ無いのだが、楽しめた。
あすか先輩かっこええ。先輩と後輩っていいなぁ。
ラストは泣けたし、良かった。
もうこれで終わりでいいけど、どんな新入生が入ってくるのかはちょっと気になる。
それにしても、一期の記憶がホンマ無い。どういうことや、うちの記憶力。

投稿 : 2018/02/18
閲覧 : 170
ネタバレ

さぁ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良かった!

みぞれ先輩のとこが長過ぎてちょっと退屈に感じた時もあったけど…

思春期やもんなー
人間関係色々あるわな

恋が不燃焼なんが残念!

映画はどんなんやろ?
続きが気になるー!

投稿 : 2018/02/05
閲覧 : 198
サンキュー:

7

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全国への筋道って、こういうものなんだって初めて知りました。吹奏楽ってすごい!

原作既読後に視聴しました。

原作では登場人物がより多彩になりストーリーに深みと厚みがみられました。なのでアニメーションの中でキャラクターがどんなふうに演じてくれるのかすごく楽しみに鑑賞しました。そして期待にたがわず素晴らしい内容でした。

前作同様、鉄板で泣かされました。全国を目指すリアルな展開に一気見してしまいました。

印象的だったシーンがふたつあります。

ひとつは、関西大会の舞台で、久美子が演奏中に見ていた映像です。久美子は滝のタクトの向こうに、走馬燈のように浮かび上がってくる心象風景を見ていました。吹部にかけてきたすべてのできごとが、降り注ぐようにあらわれては、次々に消えていく。
すべての時間が、今、久美子とともに舞台の上にある。

もうひとつは、卒部会での演奏。久美子があすかにアイコンタクトをしていた映像です。あすかと交流できる最後の部活動。久美子はあすかへの感情がまとまらないまま演奏する。あすかと過ごした日々に、もうひとつ確かな手応えを感じられない気持ち。いったいあすかは久美子にとってどんな存在なのだろうか。久美子はあすかを見つめながらその答えを探そうとする。あすかは優しい微笑みだけを返している。
久美子のもどかしい感情が切ない。

甘美で、ほろ苦くて、かけがえのない青春そのものの象徴のようなシーンに胸が熱くなりました。あ、ジーンときた!ジーンとしてきちゃった~!

今回は、葉月とあすかと久美子に絞ってレビューしてみたいと思います。どうぞよろしく。

葉月のこと。
{netabare}

「私を全国に連れてって!」
やっぱりそれを言っちゃうよね~。そうそう、いつしか葉月と同じ気持ちになっていましたよ。

「全国大会出場」。春先にみんなで決めた目標。チューバと格闘する初心者の葉月には、たぶんよくわからないシチュエーションだったかもしれません。葉月にとっての日常は、全国を目指すことがどういう意味を持つのか、どんなことをすればそこに近づいていくのか、葉月自身の中にいったいどんな化学変化が起き始めていたのか・・、推し量ることは難しいですが、メンバーとしての最大級の応援メッセージですね。
「未来を見せてほしい。」なんてステキな言葉でしょうか。

葉月は初心者だったけれど、だからこそ彼女を通じて全国を知ることができました。吹奏楽のことは知らないことばかりでしたが、葉月の目線で観られたのはすなおに嬉しく思えました。舞台のそでで、しゃがみこんで祈っている彼女がとっても健気にみえました。

技術レベルや気持ちの持ち方は、皆、人それぞれだけれども、葉月にとっては久美子や緑輝や麗奈たちが身近にいて、いつも声をかけてくれる。しかも高い目標に向かって一緒になって支えてくれるっていう点では、素晴らしい仲間ですよね。「徒然草」の一文に、「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」(些細なことでも、案内人は欲しいもの)とありますが、葉月にとってはこの3人がそういう貴重な先達にあたるのでしょうね。

お叱りを受けるかもしれませんが・・、目指す場所と目的が定まれば、そこには”道”ができます。和風にいえば”道を究める”と言いやすいのですが、芸術系ではどう呼ぶのでしょう。同じように呼んでいいものであれば”道を極める”は許されますか?
・・「極道」。えっと、やっぱりよくないかな・・。

高校生活の部活に割くことのできる期間って実はそんなにないんですね。例えば、朝ご飯を毎日食べて1000日ちょっとです。(たとえが変!)
1000日間、ユーフォニアム〇道、チューバ〇道、コントラバス〇道、トランペット〇道を、引退や卒業まで一段ずつカウントアップしながら登っていくのですね。てっぺんに行ったとき、どこまで極められたか、納得できるか、後悔しないか。
真剣勝負の1000日修業。やっぱり〇道でもいいのかもしれません。(ダメ?)

全国大会。
それは”道”を選んだすべての高校生が歩むひとつの目標。
与えられている時間は平等。
あらゆる努力を尽くすのが上等。
それを支えるための尽きない情熱も必要。
本物の音に近づくための切磋琢磨ができたら最高。
厭わず、腐らず、軽んじず、やりとおす強い覚悟が必定。
その先に見えてくるのが・・・金賞。

ユーフォニアム2は、その道のりがいかなるものかを示してくれるステキな作品でした。
葉月が言ってくれた言葉に感謝です。全国に連れて行ってくれて本当にありがとう。葉月にも全国の舞台で吹いてほしい。そうして最高の笑顔を見せてほしいって思わず願ってしまいました。
{/netabare}

実は、葉月に思い入れてしまったわけがもう一つありまして・・。
{netabare}
コンクール会場が地元なものですから。 (人''▽`)☆
名古屋国際会議場、大ホール。通称は”白鳥センチュリーホール”。(しろとりと読みます)
私が客席から観ていたあの舞台のうえで、北宇治高校吹奏楽部が演奏している。そして、久美子が舞台から見上げた空間、麗奈が告白した2階席、吹部が記念撮影をした中庭、葵が歩いた階段、久美子が麻美子を追いかけた玄関前アプローチ・・。ちょっと嬉しい。

ごめんなさい。ちょっと宣伝させてくださいね~。

白鳥センチュリーホール。
『1989年(平成元年)に名古屋市制100周年を記念して開催された世界デザイン博覧会で建設・設置された”白鳥センチュリープラザ”を再利用して1990年(平成2年)に設置された。
設計としては、施設が設置されている白鳥公園にちなみ、地上からは白鳥が水に浮いている姿、空中からは、白鳥が翼を広げている姿がイメージされており、平成2年度名古屋市都市景観賞を受賞している。
客席数3,012席を備えるセンチュリーホールのほか、イベントホール、国際会議場、3つレストランを備える国際都市名古屋の中核施設である。中庭にはレオナルド・ダ・ヴィンチの幻の作品であるスフォルツァ騎馬像がある。』(ウィキペディアより)

騎馬像って、いつ行っても真っ白なんですよ。どんなメンテナンスしているのかしら?
ちなみに私のお気に入りは春(3月下旬~4月上旬)です。ようやくあたたかさも感じられる頃です。桜が美しく咲き誇る名古屋市民の憩いの場所です。10分ほど南東に歩くと熱田神宮へも行けますよ。
ハイ、宣伝終わり~。ありがとうございました~。

全国の吹部のメンバーがこのホールをめざし、精魂込めて磨いてきた魂を発表する夢の舞台なんだと思うと、一視聴者であっても身震いがします。葉月にもみんなにも、心からエールを送ります。ぜひ金賞をとってほしいです!
{/netabare}

久美子のこと。
{netabare}

ほんっとに久美子の周りには、個性の強い人が多すぎる。腕前は図抜けているんだけど、めんどくさい人ばっかり。
あすかを筆頭に、麗奈、みぞれ、希美、麻美子・・。
久美子はなぜか巻き込まれていくし、受け止めてしまう。まぁ、希美の時は自分から首を突っ込んでいくんだけど。よくいえば実直で正直。裏表も打算もない。損得計算もしない。素直すぎて底が見えない。真っ直ぐすぎて青天井。

お人好しっていうのかな。受容する力、包容する力、久美子はそれが図抜けている。だからみんなが話をしたくなる。話を聞いてほしくなる。久美子の声、久美子の瞳は、相手を変える力がある。強い感化力がある。
久美子の強みに気づいているのは、あすか、香織、夏紀、優子ぐらいです。麗奈は「ちょっと引っかかる。全部見透かされているような・・」レベルですね。
4人の先輩は、久美子がいると安心して前に進める。久美子の前ではどんなに飾っても裸にされてしまう。素にされてしまう。こざかしい駆け引きは久美子には通用しない。だから「困った時の神頼み(久美子頼み)」「お願い!」って言ってしまう。みんな、久美子ならなんとかしてくれるって期待してしまう。

特にあすかは、久美子の一番近くで、一緒に息を合わせて、いつも高め合ってきたから、そのことを一番よく知っていた。(だから、家に呼んだのですね。)

全然、小賢しくない緑輝と葉月は、久美子にあまりに近いところでいつもいっしょにいるから、あまりにも自然に感化されまくっている。まぁ久美子はあまりにもぽ~っとしているように見えるので、2人とも久美子の凄さに気が付かない。(もちろん、久美子自身も気づいていないってのがオチだけど)

久美子は、努力を努力と思わない努力ができる。あまりに好きすぎてそれにさえ気づきもしない。愚直なまでに一生懸命に取り組んでいる。どんなに朝が早くても夜遅くまで練習しても、少しくらいの熱があっても気にならない。自分のことは全部気にならない。ただひたすらに上手くなりたいのだ。

久美子のパワーのみなもとは麻美子の存在。
麻美子への憧れ、演奏への憧れ、吹奏楽への憧れ。ユーフォニアムという楽器への憧れ。そしてお姉ちゃんと一緒に吹きたいという憧れ。
マウスピースで音階を吹けたとき、お姉ちゃんから「うまくなってきたね」って褒めてもらえた久美子の喜びと嬉しさは一入(ひとしお)だった。
忘れられない歓喜の記憶が、久美子を育て、久美子に力を与えた。

ところが、久美子には欠点もある。
それは「評価の定めどころを知らない」ということ。麗奈やあすかのような「明確な価値基準」を持っていない。良し悪しとか善悪とかの判断がとっても苦手。だから、目の前で起きていることをどうさばけばいいのかわからない。線の引きどころを知らない。感情の落としどころを見つけられない。だから上手く言えないしうまく立ち回れない(と久美子は思っている)。でもそれでいいとも思っている。だから葵が「あすかには悩むとかないと思っていた」と言ったことに反発したのである。
{/netabare}

久美子と麻美子のこと。
{netabare}

久美子は、麻美子の本当の思いを知らなかった。知らないまま、姉は当たり前のように久美子から離れていく。久美子には、姉が離れていってしまうことの意味がまだわからない。(姉が美容師を目指すってことは知っている)久美子は、姉をどう受け止めればいいのか分からない。姉にどう振舞えばいいのかわからない。やがて、姉が「淋しい」と言った意味を真正面から受け止めたとき、姉への気持ちの正体も同じ「淋しさ」だと気づいた。姉が離れていくことは「淋しさ」を抱えることだと知った。伝えられなかった。伝えたかった。それは全国大会での姉への告白へとつながっていく。

とうとう久美子は麻美子を見つけ出す。姉妹は姉妹であったことを伝え合い、変わらぬ姉妹でありつづけることを確かめあう。久美子の憧れだった姉は、妹の生き方に憧れる。妹を応援している。それぞれの旅立ちのためのエールの交換。2人はそのことに気づいていたでしょう。
{/netabare}

久美子とあすかのこと。
{netabare}

卒業式の日。久美子は、入学式で初めて出会った階段で、ふたたびあすかと出会う。「別れが苦手」と言い合う似た者同士の2人。あらら~。 
久美子はあすかにどうしても別れを告げられない。「好きなんです!さよならって言いたくない!」と放言する。そんな久美子に、あすかはあまりにも優しい。久美子のわがままが、子どもっぽさが愛おしい。だから久美子を気遣って「じゃ言わない。またね」って久美子から離れていく。

あすかは、父親からもらったノートを久美子に手渡し、「今度は後輩に聴かせてあげて」と託していく。あすかの心に寄り添い支え続けてきたノート。あすかへの思いを奏でつづけた父親の曲。それをあすかは久美子に引き継ぐことを選ぶ。久美子の心を満たしてきたあすかの音を、今度は久美子自身が紡いでいくことになる。

あすかが一人で響かせてきたユーフォニアムの音が、久美子の手によって北宇治吹奏楽部のユーフォニアムの音に広がっていく。別れはつないでいくこと。それを久美子に気づかせてくれたのはあすかだった。
もう一度、全国へ。みんなで。

ノートはユーフォニアム奏者のバトン。
北宇治の一つの伝説、伝統の始まりを観させてもらったような感じです。

あすかの先輩愛は久美子をしっかりと包容していたし、久美子はあすかの思いをしっかりと受け止めていました。お互いにつよく感化されあい、一緒に大きく成長し、ともに変わることができたかけがえのない珠玉のストーリーでした。

この体験は久美子の宝物になるでしょう。久美子はきっとへこたれないでしょう。あすかから受けついだ先輩愛は、あすかへお返しすることはもうできません。だから、あすかからもらった愛も、久美子があすかに求めた愛も、そのまま後輩への愛へと応用していけるはずです。そして新入生ともども「全国大会での金賞」へと導いていく役割もしっかりと果たしていけるはず。きっとやってくれる。そう思います。
{/netabare}

あすかのこと。
{netabare}

あすかは、母親の起伏の激しい感情に辟易としているところがありますね。でも、育ててくれたことに恩も感じています。だから「義理立て」の概念でようやく親子関係を維持している感じですね。

あすかにとって、好きとか嫌いとかの感情は、母親のそれを追随するように思えてしまうみたいです。だから、あすかはあえて感情を扱おうとしていませんね。「面白い、おかしい、かわいい」など当り障りのないものの言い方でさり気なく線引きしています。

自分の演奏の不利益になるようなこと(個人的も、部活動的にも)は敏感に反応するし、そういうときは割とストレートにものを言っていますね。あすかの言い分はまったくの正論でわずかなスキも見せませんね。

あすかにとってユーフォニアムを吹くことは、よい成績をとりつづけることが担保だし、交換条件でもあるようですから、どこかに「ねばならない」というナーバスな要因を抱えながらの部活です。葉月の失恋とか、みぞれの人間関係とかで、部活動が乱されることに鋭く反応してしまっています。「遊びでやってるんじゃない。」というのは、目的のために自分のできることとできないことを明確に線引きするっていうことですね。それがあすかの判断の基準なのでしょう。

あすかが一番あすからしくいられるのはユーフォニアムを吹いている時間だけのようです。彼女は明るく振る舞うけれど、人を見下すようなものの言い方もし、面白おかしく話すけど、決して一線を踏み込ませようとしない。そんなアンバランスな姿に、久美子はいつももどかしそうです。それに先輩だから無理も言えません。部員のことを「どうでもいい」と放言する先輩。「こわい、わからない、嫌い・・」つかみどころのない先輩の姿に久美子はモヤモヤと悶々でいっぱいいっぱいでしょうね。

もしも、部活動が夏休みで終わっているなら、母親も口を出すこともなかったはずですし、あすかもまた引退で幕引きができていたはずです。
でも、関西大会を突破し、全国を目指すことになって、どんどんと変わる状況にあすかも困っていたと思います。母親との義理を立てて生きる道を選択しようとするあすかには、母親が否定する吹奏楽を否定しなければならないわけですから。しかも、父が審査員であることも知るところになり、ますます四面楚歌になっていく・・。

父親にユーフォニアムの音を聴いてもらえるところまで来ているのに。
あすか最大の危機って感じですね。

あすかは久美子を自宅に招き、自分の内面を語り、母との関係、父との関係を久美子に語ります。それはあすかの家庭内の事情です。
それをさらけ出して、なお、父の曲を「こてんぱんに否定してもらいたかったのかも」と言っています。

ユーフォニアムへのこだわりは、結局は父へのこだわりです。そのこだわりを久美子のことばで断ち切れないかとあすかは思っていた節があります。
家庭内のやむを得ない事情を久美子に理解してもらえれば、たとえ吹部を辞めることになっても、先輩としての肩の荷も、当り障りなく下ろせることができる・・そんな意図があったように感じます。そんなやりかたで吹部との線引きを図ろうと考えていたのも私は理解できます。

でも、わざわざそういうことを久美子に語ろうとした背景には、あすかはぼんやりとですが「自分の正しさの決めどころを自分では決めかねていた」。そういうことだったのでなないのかなって思えるんです。
吹奏楽を否定する母親への義理を選ぶのか、ユーフォニアム奏者として父親への憧憬を求めるのか。二つの感情の選択への迷いがいつもどこかにあって、決めきれなかったのでは?と思えます。

平静を装うあすかの目論見に反して、久美子は「父親の曲も、あすかの音も、どちらも好き」だと言うのです。この後輩には一切の迷いがない。何の疑いもなくそのまま受け入れてくれている。しかも、この後輩は「今ここで吹いてほしい」とも言い放つのです。それは、あすかには望外のこと、嬉しいことだったでしょう。

後輩の勉強の指導にかこつけて話をしたかったあすかは、主導権を握っていたはずでした。
ところが、思いのほか久美子の圧力は強かったですね。先輩の自宅という土俵ですらも物怖じしない久美子の真直ぐな思いに、あすかの中の秘められていた感情が、掘り起こされてひょっこり顔を出してしまったようです。

あすかは自分自身の感情を「弱さ」に置き換え、「欲が出た」と言い換え、おまけに「罰当たり」だなんて神様のせいにしてけむに巻く作戦だったようでしたが、もうこの時点であすか自身の論理的な思考も説明も破綻していましたね。

あすかは久美子に追い込まれてしまっていましたが、そんな久美子が愛おしかったでしょう。後輩の求めに応じるあすかの笑顔はとても晴れやかで生き生きとしていました。やっぱりユーフォニアムが「好き」なんでしょうね。

同じ楽器ならではの通じ合えるものがあるのでしょうね。「黄前ちゃんはホント、ユーフォっぽいね。」なんて最高の誉め言葉ですよね。

久美子は、ちょっと地味目で自己主張はあまり見せないタイプ、一線を越えずに傍観者然としているけれど、それを強みとして見れば、自分よりもまわりのメンバーの音をきちんと聴けていることだし、出しゃばらずに気配りや下支えに回れる存在ということでしょうか。
それに我欲や我執に囚われることのない素直な性格は、まさにユーフォニアムのはたらきにぴったりなのでしょう。(よくわかんない、ほんとかな?どうなのかな?)
損も得も欲にもとらわれない素直なままの久美子の姿に、ユーフォニアムのポジションを重ねたのでしょうか。

2人のユーフォニアムとのお付き合いは、それぞれ小1と小4から。だから、あすかは学年の壁なんて必要のないことだって思ったのかもしれません。
ただ縁があって同じ高校で出会った。だから、同じ奏者として、一人の人間として胸襟を開いて心情をかわしたかったと思っていたのかもしれません。
久美子はあすかがイメージする望ましく思える奏者。それがあすかの呼ぶ「ユーフォっぽい黄前ちゃん」なのでしょう。

あすかは「本当に聴きたいと思ってる?」って、横目で久美子の真意を窺うように尋ねます。
あすかにとってはいくらか不本意で恥ずかしい気持ちがあったのかもしれません。
もしかしたら、後輩に今どう思われているのか、それを楽しんでいるのかもしれません。
後輩から言われて、絆(ほだ)されて、自分から「吹きたくなっちゃった」なんて言たのですから。いったいどっちが上級生?って感じですね。

母親と父親とのはざまに立って感じていた相剋。様々な葛藤や悩みがあっただろうあすか。そんな個人的な事情を久美子に話してしまった。決して表に出さなかったあすかの秘密。
「いつもと違うのは先輩ですよ」って黄前ちゃんにあっさりと言われてしまいました。あまりにも自然な久美子の切り替えし!

久美子にとっては、あすかにどんな事情があろうとも、良いものは良いというシンプルな価値観です。それは、あすかが部活で久美子に伝えてきたもの。ブーメランのようにあすかに戻ってきてしまいました。あすかの心根は久美子に完全に見透かされていました。あすか、完敗ですね。

あすかの「本当に聴きたい?」という問いかけに対して、久美子の返事はあまりに素っ頓狂で、ストレートで、裏も表も打算もない返事でした。
あすかは父親を誇りに思っているし、その音を愛している。
あすかは久美子の先輩として、ユーフォの奏者の先達としている以上、父親の作った曲は、久美子と共有したい音であり、伝えたい音だったと思います。(聴かせたくてたまらなくなっちゃった~っていうところが本音のあすかさん。)
あすかさん。黄前ちゃんの力を見抜いていましたね。彼女の前で吹けて良かったね。本当にユーフォっぽい後輩だったね。


・・とは言え、あすかは、久美子の思いに絆されても、価値観を共有してもなお、練習には参加しません。あすか、いよいよ崖っぷちです。

ついに久美子はあすかとの一線を踏み越えます。久美子は後悔したくない。あすかにも後悔してほしくない。大好きな麻美子のことばが、久美子の背中をつよく押しだしてくれました。
久美子はあすかにお姉ちゃんの失敗を繰り返させたくなかった。
個人の事情も、きれいごとも、大人のふりも、我慢も、自己満足も、全部が一切合切、「後悔する元」だと分かっていた久美子。そう主張する久美子、グイグイふみこんでくる久美子。

そんな久美子の言葉を遮り、心を測るあすか。久美子を決意を試し、自分のこだわりを守ろうとするあすか。

久美子は自分の言葉を信じる。自分に託してくれた部員の思いを信じる。自分の言葉を語る。

父親の音を「大好き」といってくれる後輩。あすかに「吹いてほしい」と懇願する後輩に、ついにあすかは陥落する。「嬉しいよ。」そう笑う。

同じポジションにいる先輩と後輩って、やっぱり「特別」なものだと思います。スポーツ系でも芸術系でも、同じなんだなぁってつくづく思いました。

卒業式の日、あすかは、ふたたび久美子の言葉に絆される。もう抵抗できないことは知っている。容易に陥落させられる。黄前ちゃんに取り繕う必要なんてなんにもない・・。笑って久美子にノートを渡して、「またね」って卒業していきました。
あすかにずっと寄り添い支えてきたその楽曲は、もうあすかには必要なくなりました。あすかの奏でた音は、父親の耳に届き、父親の言葉があすかの心を救ってくれました。父親が認めてくれた。父親に褒めてもらえた。それがあすかの宝物。
目の前で泣いている黄前ちゃんが運んできてくれた宝物。あすかは途方もなく嬉しかったでしょうね。
{/netabare}

おまけ
{netabare}

今作は、優子や夏紀の掛け合いも捨てがたいです。とても真剣でとても面白く表現されていました。(とくに優子のデフォルメな表情がgoodでしたね)、この2人だったら北宇治の吹部は発展していくのかもしれないなと期待してしまいました。
2人とも、歯に衣着せぬ物言いのできる人ですから、いささか物議を醸しだすかもしれませんが、同時に、人のために骨を折ることを惜しまない性質も持ち合わせています。そういう陰と陽の二面性を持ち合わせているリーダーシップもまた、多くの部員を抱える吹部にとっては必要不可欠な役割になってくると思います。優子や夏紀の熱い活躍がすごく楽しみです。

こうして振り返ってみると、できればスポットライトの当たらないままに卒業していった3年生の物語も観てみたかったし、卒業後も北宇治を応援してくれる姿を観てみたいなとも思いました。

瀧先生の目利きが部員の力をどんなふうに引き出していくのか、それも興味津々です。もっともっと高みへ。もっともっと深い表現で。もっともっと厚みのある演奏で。部員をてっぺんに連れて行こうとしてくださるのでしょう。
いささかもぶれることもなく、謙虚さと大胆さを使い分けて、久美子たちを磨き上げていくのでしょう。もう、目が離せません。
{/netabare}

響け!ユーフォニアム2

歓喜が伝わってくる。悔しさが伝わってくる。ひたむきさが伝わってくる。

そんな印象でした。次回作にも期待大です。

吹奏楽のこと、全然知らないので、ピントの外れたレビューになっていたかもしれません。ご気分を悪くさせてしまっていましたら申し訳ないことです。ごめんなさいね。

長文をお読みいただきありがとうございます。
この作品が皆に愛されますように。

投稿 : 2018/02/02
閲覧 : 436
サンキュー:

46

ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

(文化系)スポ根アニメのリアリズム

第1期のレビューで
主人公の久美子は主人公らしくないと書いたのだが、
改めて再認識。
だって、主人公は黄色い浴衣なんか着ないしッ!

スポ根モノの主人公って
既に優れた才能を持っている場合や
努力を積み重ねていくタイプはあるけど
基本的に天才だよね。
でも、
彼女は違う!
至って普通!!
云わばモブ!!!

ただ、普通だからこそ響くものがあるんだって
この作品で気付かされます。
それ故、多くの人に共感を呼ぶのだと確信してます。


さて
この作品における最大の山場はどこだろう?
{netabare}麗奈の告白の場面?{/netabare}
それとも
{netabare}あすか先輩とその父親との関係?{/netabare}

自分にとっては
{netabare}『お姉ちゃん、わたしユーフォ好きだよ…』ですッ!

彼女はけっして天才ではないけど
実はその素養はあるんだ。
それは、
優秀なプレーヤーって第二子が多い。
長子を真似て、
要領よくその才能を延ばしていくことができるかららしい。
で、
彼女は大会に向けて猛烈に自分を追い込んでいく過程で
忘れかけていた一番身近な目標に気付かされる。
たぶん憧れに近い存在だったのかも。

その姉といえば
すでに楽器を手にすることはなく、
熱心に吹奏楽に注力する妹の姿が恨めしくも思うのか
厳しい言葉を投げかけたりして。
そう、
長子ってちょっと損な役回りなんだよなぁ。

そんな折、
家族と進路についてぶつかる姉の姿に
久美子は少し切ない気持ちを抱いたに違いない。
また、同時に姉の存在あっての自分であることも気付いたんだろう。
んで、
本番終了後
久美子はどうしても自分の気持ちをお姉ちゃんに伝えたかったんだね

家族って
時に感情むき出しになって罵倒したりもするけど、
そんなことを飛び越えて、絶対に切れない大切な繋がりだよね
切れないが故に身近にいると雑に扱っちゃったり、
面と向かって言えないことも多かったり。
まぁとにかく
『お姉ちゃん』って存在の影響が大きかったんだ

誤解を恐れずに言わせてもらえれば
この2期12話のためにすべての話があったと言っても良い!{/netabare}

でも、
なんだかんだ言って
1期ED『Tutti!』が一番好きかも♪(笑)

投稿 : 2018/01/27
閲覧 : 209
サンキュー:

25

ネタバレ

kotsu さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんですかこれ(T_T)

単刀直入に言いますと…僕はこの作品大好きです。
観てよかったと心から思えました!(o^^o)
つまんないと思ってもどうか最後まで観てほしいです!(上から物を言ってすいません)
{netabare} 田中あすか先輩がお父さんから受け継いだノートを後輩である黄前久美子ちゃんに渡し、そのノートに書いてあるお父さんが作曲した「響け!ユーフォニアム」でタイトルを回収するシーンがとても感動しました(;▽;) {/netabare}
初めてネタバレを使用しました…
ありがとうございました!
すっごく面白かったです!\(^o^)/

投稿 : 2018/01/08
閲覧 : 229
サンキュー:

25

ミホ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やっぱりおもしろい!

相変わらず面白いです。
1期よりも、より人間関係や感情描写が深まった気がします。
吹奏楽部ならではの複雑な人間関係ですね。

投稿 : 2018/01/06
閲覧 : 262
サンキュー:

21

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:----

普通

普通

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 145

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高です

1期より、さらにパワーーアップした物語。
私の中でのナンバーワン作品になりました。

沢山の人の想いが絡みながら、物語は進んでいきます。
大きな展開は前半と後半の二つですが、それ以外にも、黄前家、滝先生、麗奈たちのエピソードのどれをとっても、素晴らしいストーリーです。
全国大会出場が目標でしたが、コンクールの結果だけに捉えられない、素晴らしい展開です。

また演奏シーンもパワーアップしています。

精いっぱいやりきることに対する様々な障害を、あがきながら乗り切ったら、きっと感動が待っています。

投稿 : 2017/12/31
閲覧 : 313
サンキュー:

45

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

至福のアニメ

おもしろい。面白すぎる。
何も足したり引いたりする必要のない、ただ純粋に作品世界に身を委ねて堪能できるまさに至福のアニメです。
作画、演技、シナリオ、構成、音楽、その他あらゆる方向からこれでもかと作品世界を豊かに構築している。いち視聴者としてはなんだか部員があすか先輩に向ける信頼に似た丸投げの信頼感がある。

別に感動を売りにしている作品でもないのに、いや、だからこそ徐々に積み上げてきた時間と関係性にちょこちょこ涙腺をやられてしまう。
なんでこんな所で?って部分で涙腺やられちゃったりすることもしばしばあるくらいw

普通という誰もが知っているにも関わらずひどく曖昧な設定から大きく外れることなく、高揚したり取り乱したり様々な心の旋律が流れるように奏でられ響きあっている。

思うに「普通」って「面白い」とのバランスが本当に難しいんじゃないでしょうか?面白さに囚われると普通さの輪郭なんてあっという間に曖昧になってしまう。でも面白ささえあれば当たり前だが作品は面白いものになる。普通さが必ずしも面白さにつながる訳ではないことを考えるとある意味厄介ですらある。まあ単純に面白いってことを軽く見てる訳じゃないけどそういう部分はある。

そのバランスを壊すことなく描いてくれたおかげでこの作品はこんなに豊かになったんじゃないでしょうか。

音楽にも物語にも完璧なんてないんだろうけど、作品に満たされた感覚になることはある。

それが私にとってのこの作品です。

投稿 : 2017/11/20
閲覧 : 255
サンキュー:

22

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ユーフォニアム、チューバ、コントラバス、楽器への愛が試される時 そして素晴らしい受賞です

2016年放送のテレビアニメ 全13話

原作 武田綾乃 監督 石原立也 構成 花田十輝 演出 山田尚子 キャラデザ 池田昌子
音響監督 鶴岡陽太 音楽 松田彬人 制作 京都アニメーション

原作の武田さんは小中学校時代に5年間にわたり吹奏楽部に所属していた経験をもとに13年に小説として発表した。

全国大会に行くか、楽しめればいいか?
1期ではこの問いかけが最大の山場でした。
方向性が定まらずふらふらしていた前半から後半は一気に緊張感が高まり、
統一感の強いリアルな部活ものとして成功を収めた一期を受けての続編です。

原作の部員は81人、相当なマンモスクラブですね。
構成の花田さんは64人に変更(それでも多い)し出来るだけ全員を描くことに苦心したようです。
また、挿絵のない小説が原型のためキャラデザは池田昌子さんがいちから考えたそうです。
エロい制服はもちろん石原オヤジ立也監督の好みです。
演奏は洗足学園音楽大学の1年生によるもので編集加工によりミスやテンポのずれを作ったようです。

吹奏楽経験者には大好評でも、そうでない人には知られざる世界を垣間見る作品という感想ではと思います。
2期ということで脚本も声優もこなれてきたようですが、
久美子(黒沢ともよ)のモノローグがなんかオヤジ臭がキツイ。
萌えアニメとしては一級品でも音楽にかける情熱は2期では後退しているような気がします。
個人的にはもっと楽器への愛情を細やかに描いて欲しかった。
川崎緑輝が街頭演奏でエレべを弾いているシーンが一番ほほえましかったです。たぶん自前。

この作品でユーフォニアムがついに人気楽器の仲間入りを果たしたそうです。
低音楽器に人気があるジャンルは栄える。
このクラブ、人数が多すぎるせいか、クラブ自体が音楽学校と錯覚してしまいます。
これ以上望めない作画、軽快な脚本、秀逸なキャラデザ、リアルな演奏、
日常にも重きを置いた演出、文句なしですが感動はありませんでした。

お気に入りキャラはもちろんコントラバスの川崎緑輝 可愛いです。

18年公開の完全新作2作の監督は順に山田尚子と石原立也です。

投稿 : 2017/10/19
閲覧 : 606
サンキュー:

57

¥ori さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ラブコメ要素ほぼ無しのリアルな青春

青春スポ根、ていうフレーズが似合っていて青春モノが好きな人にはガツンとくるのではないかと思います。

2期は1クール13話ですが、ですから結構内容が詰まっています。ゆっくり観るものじゃないですね。一気に観たい作品。

個人的にはラブコメが大好きなのですが、ほとんどその要素はありません。ですから青春スポ根モノ、みたいな感じです。

自分も楽器やっているんで、彼らみたいに練習に明け暮れたい、そんな思いになりました。観て損は無いです。

投稿 : 2017/10/08
閲覧 : 166
サンキュー:

15

にこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よかった!

全13話

大好きなアニメの一つになった!
吹奏楽だけではなく人間関係も
ありありで完全に心も持っていかれた!
吹奏楽部のみんなのキャラも
一人一人キャラが個性的で魅力でした☆
でも少しレズっぽいようなシーンもある。
しかし、つい応援したくなるような作品でした。
頑張れー!全国優勝!!

投稿 : 2017/10/04
閲覧 : 185
サンキュー:

15

KYY23 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

とにかく、リアルな作画

文句なしに神作画のアニメです

私は久美子ちゃんと葵ちゃんが好きです。どちらもちょっと変わった女の子で、かわいい

また、一期は最近、NHK BSプレミアムにて再放送が始まりました。もちろん、BDレコーダーで毎週録画をしています。
一期放送当時は自宅がCATV STB環境で家族の録画したい番組と重なり、泣く泣く地デジで録画していました。ですが、地デジではビットレートが粗く、自室の65インチプラズマでは見ると疲れる・・・


そこで引っ越しと同時にBSアンテナを建て、レコーダーで録画できるように・・・二期はしっかり録画できました。

また、U-NEXT動画でも今月から一期、二期の見放題配信が始まりBD並みの1080P動画を全話視聴できます。
リビングの58インチ三菱4Kテレビで見ても文句なしの画質。


画質にこだわるオタクの方は必見のアニメです。

よろしければ、久美子ちゃんのスマホKYY23を購入してレビューしてますので私のブログもご覧ください
///てへぺろ(・ω<)
            n9_newgame_aobaのblog

投稿 : 2017/10/02
閲覧 : 266
サンキュー:

16

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「その音の暖かさを私はいつまでも忘れない」久美子!黄昏てるぅ・・・です。

 最後にこのアニメのタイトルの正体が、分かったアニメだったです。第一話の最初のシーンは、何だったのか?。見続けて、これを最終話まで覚えていられるかは、大きいと思うです。

 前作に引き続いて一つになり、楽しくなったかと思いきや、部活内の部員復帰などいざこざがあったり、久美子自身の思いや家庭の事情などいろいろでたです。どこか一筋縄に行かなかったあすかの事情といののか?が、出てきたところなども、このアニメらしいというのかですかねです。久
 久美子と麗奈の友情もありでしたけど。麗奈の恋の行方はでしたです。

 部員全員の吹奏楽に懸ける思いは、前作以上にも見えたです。

 久美子、あすかが、今回は結構、存在感に残ったです。それぞれいろいろ、家庭事情も様々な気がしたです。

 あすかが一人でユーフォ吹いている姿は、どことなくなにか意味ありげな感じがしたです。あすかの自宅や衝撃の昔話は、必見だったです。久美子に対して今までになく心を開いたシーンだったです。コンクール後のあすかの嬉しい表情も。
 あすかに感情をぶつけた久美子も、人間味を帯びたところを見たです。このあすかにここまで肩入れするというのか?前作からは考えられなかった今作です。

 3年生の卒部会、卒業式、そしてあのラストは、このアニメ終わるんだなという感じが、はっきりしてるです。私はここで切りでいいと思うです。初めて前作のアニメを見た時、思いも見なかった場面。ここまで誰かさん、思われていたなんて幸せ者だなぁです。

投稿 : 2017/09/27
閲覧 : 276
サンキュー:

27

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

圧倒的神アニメ

最近でここまで面白いテレビアニメは思いつかないです。

作画、演出、演技、物語、キャラ、音楽、萌え
全部がそれ一つ良いだけで十分良作認定に値する出来でまとまっていると言って良いです。

全てのカットで観ていて心地よさを感じる程度。

麗奈も夏紀先輩もみんな可愛いし
終盤の熱い展開も良かった

そんな中でも一番の衝撃はデカリボンこと大天使優子ちゃんの優しさが限界突破してたところかな(笑)

投稿 : 2017/09/23
閲覧 : 210
サンキュー:

21

アオイ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1期よりパワーアップ

1期より感動し泣ける。すばらしい!!初めて映画を見に行こうかと心打たれた作品。

投稿 : 2017/09/12
閲覧 : 170
サンキュー:

11

ゆずぼうず さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

心地よい風

一期を観終わった時心地良い、と感想を持った。一言で振り返るなら、
色のついてない少女達の成長で、「美しいものが嫌いな人がいて?」という物語だ。
忙しさもあったが、自分の中でそれが変わってしまうのがなんとなく嫌で、観るのをためらっていた。
まあ結果からいうと、裏切られなかったですよ。
相変わらず、キャラは現実離れして、純粋培養された世界を描いているようですが、少しだけ少女達にも色がついて、感情の起伏が出て来ます。その物語はオッサンを泣かせるのに十分なものです(笑)。
吹奏楽のアニメということで、真逆に位置する自分は、この作品に触れるのに少し時間がかかった。
今なら騙されたと思ってご覧なさいよ、くらいは言いたい気分である。
少女達のどうしょうもない透明感、情景の美しさなど、軽く鬱になる作品ではあるが、私は断然肩を持つ。

投稿 : 2017/09/11
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響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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