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「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
1577
棚に入れた
7085
ランキング
80
★★★★★ 4.3 (1577)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

スポ根吹奏楽部+濃厚な百合描写

「響け!ユーフォニアム2」の最終話まで視聴したのでレビュー。音楽を題材としたアニメとしては「四月は君の嘘」と並ぶ良作と感じた。

良い点
・吹奏楽部に全く興味が無い人でも吹奏楽部が好きになるように演出に工夫がある。一見の価値あり。
・登場人物の演技や楽器の演奏、背景などの描写がとても綺麗。
・ストーリー展開がスポ根の王道で分かりやすい。
・夏紀&優子先輩をはじめとして、主人公が羨ましくなる良い先輩や同輩がたくさん出てくる。この作品の一番の魅力は善良な登場人物だと思う。

悪い点
・ところどころ百合描写が意図的に入れられている。これがかなり生々しくスポ根ストーリーと合っていないように感じた。
・主人公の目を通して登場人物の描写を行う構成になっているため、主人公が物語を引っ張っていく感じがあまり無い。
・音楽は平凡に感じた。キャッチーなOPなどがあればさらに良かった。
・登場人物が男女ともにとても美形で人によっては違和感を感じるかも。パーカスのおっさんが出てくると何となく安心する。

評価は「響け!ユーフォニアム」を含んだもの。
音楽が好きな人、チームで協力して戦うスポ根が好きな人におすすめします。特にラブライブや765プロのアイドルマスターが好きな人に合いそうな感じがしました。

投稿 : 2017/03/18
閲覧 : 142
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春時代の悩みをうまく表現したアニメ…圧巻の5話だけでも傑作と言いたくなる作品

一期の出来から二期も絶対に面白いと確信しているこの作品。高校生達の感情や立ち位地、部活、友人や先輩達との距離感、絶妙な描き方で本当に良く表現されています。もう1話見ただけで満足になってしまいました。

1話…一時間SPは本当にスペシャル
{netabare}いきなり意味深な雪で始まった…と思ったら一期最後の場面からスタート、あの感動が再び。
夏休みも練習、もうスケジュール組まなくとも北宇治の生徒は意識が高くなっていて、自ら挑む覚悟ができていました。そこに現れた辞めた部員の戻りたい問題。ポニテ先輩やデカリボン先輩とも絡み、さらに映画でチラッと出てきたみぞれも加わり、2年生達の周辺が騒がしい。はたして希美の復帰願いは届くのか?

一時間があっという間でした。二期は一期以上に対人関係の話が濃そうです。復帰問題の他にも久美子と姉、久美子と麗奈、久美子と秀一、久美子とあすか等々、見せきっていないものがまだまだあります。さらに大会の話も加わります。毎週楽しみな時間になりそうです。

作画は京アニなので心配ないです。一期以上に綺麗な感じもしましたが…花火大会の綺麗さは映画みたいでした。水面の感じとか素晴らしいです。それとやっぱり女の子の描き方。滝先生の事で顔は変わらないのに耳が真っ赤になるところなど細かい。モブも一切手抜きなし。さすがです。{/netabare}

2話…麗奈!気をしっかり持て!!
{netabare}木管パートを指導するために現れた超美人、滝先生といい感じ。そりゃ麗奈の目は死んだ魚になりますって…

前半はプール回、後半は合宿回でした。プール回なのに話が重い。希美が辞めた理由と復帰したい理由が分かりました。みぞれは吹いている理由を見失い、あすかの本音は見えません。それに首を突っ込んでしまった久美子、結果はいずこ…

希美の復帰は勝手すぎと言われても仕方ないです。あすかはちゃんと来年は3年が居なくなるから我慢できないかと諭したのにね。ポニテ先輩も3年に啖呵きってたとは…
にしても、卒業生、いったいどんだけ酷かったんだろう…気になります。{/netabare}

3話…思い、想い、重い
{netabare}久美子、背負いすぎ…

合宿での練習シーンは完全にスポ根。厳しさも増すけど全国狙うって、スポーツ、文化系関係ないよね、厳しいからこそだ。
あすかが希美を許可しない理由、それはみぞれが希美を拒否するから。たった一人のオーボエがガタガタになられたのでは全体に響く。なるほどね…優子もそれを知っていて夏紀に本当の事が言えない。夏紀が困惑するから。重いね…
滝先生の過去、奥さんが亡くなっていた…前回の「妻も子供もいない」がふりだったとは…重い。
麗奈の想いは本気。部員達の全国への思いは本気。今回の話はけっこう重い。

それにしても作画が本当に綺麗。あすかが朝練してるシーンは映画みたいだった。光の差し込みなんて、新海監督並み(さすがに言い過ぎか…){/netabare}

4話…ちょっとのすれ違いは大きくなる
{netabare}希美はみぞれの闇を知らないまま。みぞれが心配で直接励ましに。希美に声をかけられ逃げ出すみぞれ。みぞれを見つけた久美子がみぞれ問いかけると、みぞれが希美はたった一人の親友だったと告白。だからこそ、退部の時に声を掛けられなかった事が重大事で逃げてしまった…
駆け付けた優子がみぞれを問いかけると本音を言う、希美が本当の理由を言う。みぞれが真剣だったからこそ声をかけなかったと。誤解は溶け、みぞれは笑顔に。が大筋。

すれ違いから生まれた闇。これって、意外と現実でもありますよね…。優子や夏紀がいたから二人が再び繋がったということかと。周りの環境は本当に大事ですね。にしても、みぞれくらい美形の娘がずっとボッチって、現実ではあり得ないような…

久美子姉に対する久美子の反応の薄さ…拒否に近い感情ですね。それとあすかのひねくれ具合たるや、次回以降、この二点が気になります。

いよいよ大会に繋がりそう、またスゴい演奏シーンが見れると思うとわくわくです。{/netabare}

5話…とんでもないものを見た気がする
{netabare}いい最終回だった…って、あれ? だって「次の曲が始まるのです」がないんだもん("`д´)ゞ

もうこの回はストーリーもへったくれもないです。一期から繋いできた物語をここで一つまとめました。
関西大会で三日月の舞をフルで、しかも芸術的な素晴らしい映像と共に聞けた、これだけで見て良かったと思う回でした。残念なのは大スクリーンと大音響で見れなかっただけのこと。
一つ一つのシーンが綺麗だし、感動して途中で泣きました。もちろん、Cパートも泣きました。やっぱり京アニの本気はスゴいわ…どれだけ丁寧に作っているんでしょうか。他の製作会社では無理でしょうね。
これでスッキリ最終回でも全然かまいません。本当に本当に凄かったです。

さて、一部完です。次の物語はどう展開する?あすかと姉の話、前半モブ状態だった葉月、緑、秀一がどう絡むのか、全国の凄さとは? やっぱり次の曲が始まるのですね。{/netabare}

6話…次の曲が始まったのです
{netabare}最終回並みの5話があり何か抜けた感がしたのですが、まだまだ続くんですね。

文化祭の回。京アニの文化祭は久しぶりな気がします。過去の作品、どれも良かったからなぁ…。で、ユーフォはというと、安定して良かったです。最初の入りから吹奏楽部とは思わなかったけど、文化祭がメインなわけではないからということなのでしょう。けいおんや氷菓とは主題が違いますしね。
クラスの出し物の話もそれぞれにキャラが生きていて面白かったです。優子と夏紀、希美とみぞれの対照的な仲の良さもこの物語の定番になってきてますね。
そして、ようやくここに来て秀一が出てきました。後半、秀一と久美子の展開も楽しみなのです。

さて、のんびり日常回と思ったら姉の大学やめる問題とあすかのなんかありそうな話が出てきました。後半の中心話題かな?
滝先生の背負っているのもの重さ、とても麗奈が入り込めそうにないです。「ずっとあなたを思っています」重いよね…。それにしても滝先生の車、維持費の方が大変だと思った。{/netabare}

7話…小笠原晴香は部長である
{netabare}あすかに迫った問題、それは母親のこと。なんと、部活は夏までの約束だったらしく、まだ辞めていないことに激怒して学校へ乗り込んできたのだ。滝先生と母親の噛み合わない会話にイライラした母親はあすかをひっぱたいてしまい…。そのシーンに偶然出くわした久美子は動揺する(何でも首突っ込んでしまうのはもはや家政婦は見た状態である)。
あすかの件はすぐに部内に広まり、部員たちは動揺し、戸惑う。練習に身が入らず、滝が言う「なんですか、これ」(名言である)。全体練習からパート練習に切り替えるとき、晴香が部員たちに語りかける。「あすかは特別ではない、あすかが戻ってくる時にはちゃんとしていよう。」部員たちは気持ちを切り替える。晴香にはもうひとつ課題があった。駅前コンサートでソロを演奏すること。はじめのうちは戸惑っていたが、あすかの件で頑張らねばと思い、ソロをすることになる。
夏紀に後事を託して姿を消したあすか。1週間後に行われた駅前コンサートに姿を見せたあすかは普段通り。コンサートでは晴香が頑張り、拍手喝采を浴びた。
コンサート後、帰宅した久美子に待っていたのはぶっきらぼうに家を出ていく姉だった。で、次の曲が始まると。

30分があという間なんですが、とにかく濃い回でした。晴香が部長らしいところを見せたのが一番のポイント。前半は2年生中心だったけど、今度は3年生。香織は相変わらず美人だわ。
あすかの闇が明らかになってきているけど、父親のことが好きだったのに切り離されたことへの悔しさ、離婚後、一人で自分を育ててくれた母親への感謝の気持ち、これが心のなかで葛藤を生んでいるのかな。あすかの二重人格っぽいところはそこから来ているのだろうか。来週あたりはっきりするかな?

あすかと対をなすような姉の状況、とにかく濃いな。
それにしても、今回も演奏シーンが素晴らしいこと。もはや芸術の域にしか感じないです。{/netabare}

8話…田中あすかは人間である
{netabare}葵の言い方はさすがにカチンとくる。過去にいろいろあったことを推測させるような話も一期にあったし、とはいえ、さすがにね…

姉が大学をやめたい理由、思い通りに生きたい、我慢してきた、思いが爆発した。親子の会話聞いていると、どっちもどっちという気しかしない。姉を見て自分に重ねた人、結構多いのでは。かくいう、自分も同じ思いをしたことがあるので、気持ちは分かります。でも、後悔はしたことがない。今があるのはそう進んできたからだと。どう進めば良いか、本当に必要なのはよく考えて、いろんな人と話したり、見聞したり、ということだろうと思います。でも、姉くらいの年齢だと突き進みたくもなるかな…難しいです。

久美子が姉に対して抱いていた思いが分かり、久美子は姉が本当は好きなんだなと示唆する話になっていました。秀一のナイスアシストで少し前に進みそうです。

あすかの件は解決しないまま本番が近づいてきました。顔だしたと思ったら、また1週間休むという。どうなっているのでしょう。部も停滞感がありありで本番大丈夫か? 風邪引いた久美子が麗奈と聞いたCDの奏者「進藤正和」は、あすかの父親なんでしょうね。これが大きな鍵になるのかな?

それにしても、空気が重い話続いています。これも青春もの、リアルに近いからこそ展開できるのではありますが。{/netabare}

9話…この回をどう表現したらよいものか…
{netabare}これまで謎めいていたあすかの心の中。本当はどこにあるのか、ぼやかしていた部分がようやく現れてきました。でも、まだ本当ではないと思います。香織が紐を結んであげた時の表情、見えはしなかったけど、久美子が一瞬、ゾッとしたような感じだったので、かなりきつい表情だったのではないかと勝手に推測。久美子がユーフォのような子だからという言葉、ユーフォがどんな存在で、どんな役割なのか、楽器知っている人でないと分からないですが、何となくそんな感じなのかということだけは理解できました。
あすかが全国に行きたい理由、私利私欲でいいと思うんだけどな…ものすごく立派な理由だよ。それを果たしたんだし。母親とのこと、決着つけて行ってほしい。

麗奈もまた、机の上の写真を見て気になる様子。滝先生のことを決着つけるときが来るのかな。久美子の姉についても決着つけないとね。いろいろ決着つけて全国に行かないと。

それにしてもこのアニメ、細かいよね。背景とかも綺麗なだけでなく、推測させるところも多いです。あすかの部屋、あすかを通して写った本棚に並んでいたのは赤本だった気がします。受験しなければならないのを背景だけで見せているところが憎いです。{/netabare}

10話…姉と先輩、悔いを残すとはどういうことか、それは数年では分からんよ
{netabare}どんな選択をしようとも、どっかに悔いは残るもの。全く悔いはないという人は希です。ただ、青春の悔いは出来る限りの残したくはないですね。生涯背負うのは嫌ですしね。

前半は姉と久美子の物語。姉の本音を聞き、姉妹がそれぞれ思っていたことを吐露します。姉は妹を、妹は姉を、それぞれ羨ましく思う兄弟姉妹あるあるですね。もう見ながら「あるある、あ~あるある」としか言えませんでした。ようやく久美子が姉を理解しました。電車で泣くシーンはグッと来ました。

後半はあすかの物語の結末です。久美子の問いに相変わらずのらりくらりとかわして言い返すあすか。しかし、久美子が姉と話したことで思ったことをぶつけます。さすがのあすかも堪えたようで、顔を隠すしか有りませんでした。解決はあすかが全国模試で30番に入ったことをたてに続けることを母親と交渉したこと。これまでの流れからもっと激しい解決かと思ったら、意外とあっさり。さすがにきょとんとしましたが、全国30番…親なら許す以外ないですって。とんでもない成績です。さらに、最後はあすかが自分で解決しなければならないわけで、これはこれでありだと思います。

あすかの問題が解決しました。と思ったら、なになに、今度は麗奈? 間違いなく滝との絡みなんだろうけど、どうなることやら…。

もう10回か…全国大会はじっくり描くかと思ったら、残り回考えるとあっさりだよね…まさか、結末映画になるなんてことないよね?{/netabare}

11話…甘酸っぱさを知って大人になる
{netabare}あすかが部に復帰。ようやく全国へ向けてと思った矢先、麗奈の様子が変である。久美子と距離をとり、無視状態だ。麗奈から会いたいという連絡が来たので話を聞くと、久美子が滝先生の奥さんのことを知っていたことを麗奈に話してくれなかったのが気に入らなかったようだ。久美子は麗奈が傷つくから話したくなかったというが、それでも話してほしかったのだそうだ。麗奈は滝との思い出を久美子に聞かせる。

麗奈が集中できていないことは滝にも、周りにも分かっていた。優子が心配して声をかけるが、久美子は気丈に立て直しますと言う。それと同時にありがとうございますとも。個人練習をして久美子と麗奈が最後にカギを閉める。カギを滝に返却しなければならず、二人で滝の元へ。そこで麗奈は思い切って滝に問う、奥さんのことを。滝は素直に答える。奥さんがどんな人で、どうして亡くなったのか、どう思っているのかを。それを聞いた麗奈は決意を固めた。滝が目指している全国で金を取るために全力を尽くすことを。

麗奈の恋、滝に奥さんがいたことだけでもショックなのだろうけど、亡くなっていて、いまでも奥さんを大事に思っている滝の姿にかなり参ったはずだが、それを前進に繋げるところがこの子の強さであり、良いところなんだろう。かなり面倒くさい性格だから、久美子とウマが合うんだろうな。二人の性格を本当に上手に色付けしてると思います。

さて、残りは2話かな? 部員たちの諸問題は解決したし、いよいよ全国大会編に入るのだろうけど、2話で片付く?{/netabare}

12話…いい最終回だっ…? もうちょっとだけ続くんじゃ
{netabare}部員たちの物語も終結し、いよいよ全国大会。思い残すことなく演奏し、金賞を目指す北宇治の部員たち。前日練習も終わり、宿でそれぞれ過ごす(4人組の大富豪(大貧民)より手前のメガネっ娘のお手玉がすごく気になった)。緑の「勝負に容赦はないのです」が後の示唆だったのかもしれない。
眠れない久美子は部屋を抜ける(この子の夜の抜け出しは定番である)。すると後ろから呼び止める声が、振り向くと秀一が(「なんだ修一か」の声の落差がとってもいい。二人の関係をうまく表現していると思う」)。自販機で飲物買って二人で飲んでいると秀一がおもむろに誕生日プレゼントを。しかも、久美子の好きな花の飾りが付いた髪どめ。ようやく秀一のターンかと思ったら、それだけ(ちっ、もう少し盛り上がれよ)。

全国から集まる強豪校。緊張のなか出番を待つ北宇治。出番直前、小笠原とあすかが檄を飛ばし、いざ演奏へ!…って、全カットかい!
演奏を終えてくつろぐ3年生がとっても表情がいい。そして結果発表へ。まずは指揮者への表彰。先生に掛け声がかかる中、滝へどうするか迷っているうちに滝が表彰。なんと、麗奈が「好きです!」と叫ぶ(なんて大胆な子だ、でもとってもいい場面だと思った、まさに青春もの)。そして北宇治の表彰、結果は…って、ここもカットかい!
場面は記念撮影へ。浮かない部員たち、それで結果が分かる。賞状に書かれていたのは「銅賞」。なるほど、演奏カットしたのにはこんな理由があるからか。麗奈がすみませんと謝る(ミスったのだろうか)。滝がきて麗奈に掛け声のことで礼を言う。が、麗奈は本気で好きだと告白する(ほんと、麗奈は強い子だ)。これにはトランペット隊メンバーもびっくり。が、滝はあっさりかわしてしまう(朴念仁なのか、分かってあえてかわしたのかは分からない)。
3年生から最後の挨拶が。小笠原は涙し、あすかはやりきったこと、悔しいことを伝え、来年は金を獲れと声をかける。滝からはあすかへ進藤からの伝言を伝え、満面の笑みを浮かべるあすか。そして、久美子は姉を見つけて駆け出す。姉へ思いを伝える、ユーフォが好きだ、姉さんが好きだと。姉も久美子が好きだと返し、姉妹はつながりを取り戻す。そして次週へ。

最終回でもいいような内容でした。結果は残念でしたが、二期の問題がすべて解決するような終わり方だったと思います(麗奈の滝への思いも伝えたことだし)。あすかのこと、久美子と姉の場面は泣けました。これぞ青春もの醍醐味といった感じです。

さて、来週は事後のこと?駆け出すモナカみたいな内容?。どちらにしてもこれで終わるんだなと思うと本当に寂しい。{/netabare}

13話(最終回)…そして…春が訪れるのです
{netabare}全国大会が終わり、3年生は引退。次の部長には優子が、副部長には夏紀が着いた(予想通り)。相変わらずな仲だけど、全国を目指すことでは考えが一致している。が、3年が居なくなって薄いと感じた優子。滝もまた感じていた。そこに松本がまた最初から始められることの面白さを説き、滝も同調した。
卒部式で3年生が、1、2年生がそれぞれ演奏して別れとなった。1、2年生が演奏したのは「三日月の舞」。それは3年生への感謝と現在の自分達ができる最高を見てもらうためだった(3年生がいないバージョンも作り込まれていると思った)。
いよいよ卒業式。別れを惜しむなか、久美子はあすかを探した。あすかを見つけ、久美子は思いの丈をぶつけた。あすかのことが苦手だったこと、今は大好きなことを。そしてあすかのようにユーフォを演奏したいと。あすかは久美子に一冊のノートを渡す。そこに書かれていたのはユーフォの楽譜、曲名は「響け!ユーフォニアム」だった。

綺麗な終わり方でした。思い出しても泣けてきます。久美子があすかを苦手だって言ったこと、一期から分かっていたけど、最後の最後に告白することでまとめました。見直してみると、たぶん、至るところに表れていると思います。
秀一との関係は結局曖昧なままで終わってしまいました。もう少しいろんな部員たちの活躍を見てみたかったです。{/netabare}

一期がスポ根に近い、部の成長を中心とした物語だとすると、二期は部員たちの悩みと人間関係を中心とした青春物語という感じでした。人間関係を深く掘り下げたぶん、全国大会への流れが薄くなってしまったのは残念でしたが、個人的にはこの二期も一期と同様に本当に面白かったです。

圧巻はなんといっても5話の関西大会。本当にゾクゾクして、自然と目に溢れるものが…。今期はユーフォといい、ユーリといい、スゴいと感じるアニメが見れて嬉しく思います(その対極に万策尽きたアニメも話題になったのがなんとも…ですが)。京アニ信者な自分ですが、この作品でますます好きになってしまいました。

最後の最後に「響け!ユーフォニアム」で締めたということは「完」なんでしょうね…。原作なくてもいい、この先が見たいです。全国金賞、久美子たちの卒業式まで作ってくれないものだろうか…。これだけの青春ものは最近めったに見ることがないだけに、なおさら惜しい気がします。

極上の青春もの。一期、二期、OVA 全て見て、感じ取ってほしい作品です。

【追記】
二期の劇場版化が決定しました。2017年秋ということで、1年以上先ですが…。公式HPの予告見る限り、一期の劇場と同じく総集編みたいですが、あの5話の演奏シーンを大スクリーンで見ることができるのかと思うとわくわくします。新画も新録もたくさんありそう。
総集編を映画化するということは…三期…期待してしまいます(原作はないけれど…)。

投稿 : 2017/03/13
閲覧 : 675
サンキュー:

76

lll1 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もっと増えろ、純粋なドラマ作品。

 たぶん初めてアニメの感想書くと思う。

 最初に、観終わった感想としては良いアニメでした。こういうドラマ作品大好きです。コメディーとか、ファンタジー要素とか無くていい。
ストーリーは特に文句なし。あくまでも久美子にしか視点を置いていないのが個人的にとても好きでした。久美子がいないシーンとかあんまり描いてなかったと思う。久美子についてよく知れるので良いと思います。

 5話の演奏シーンは「よくやったな」と思いました。前シーズンの演奏シーンは久美子の心の声が入ってて、それが余計だなと感じてました。今回はそれがなくてとても良かった。

 そして9話だったかな?のエンディングがとても好きでした。最終話を除いたこの話だけ、エンディング曲(終わり方)がいつもと違ってました(5話もだったかな?)。もっとこういうのが日本のアニメは流行るべきだと思う。日本のテレビドラマはあまり観ないので何とも言えませんが、海外のアニメやテレビドラマってオープニングは基本的にみんな一緒なんですけど、エンディングは毎回違うことが多い。始まり方は同じでいいけど、終わり方はそれぞれ違うっていうのはとても良い演出だと思ってます。悲しく終わるときもあれば、ハラハラした気持ちで終わるときもあるので、それに合ったエンディング曲を選ぶべきだと思う。それで、話を戻しますが、9話の終わり方はとても好きでした。けれど「次の曲が始まるです」はいらなかったかな。

 サウンドトラック、BGMで良いのかな。劇中に流れる曲にボーカルがいなかったのはとても良い。映像作品における基本的なところが分かってる。

 それから、この作品の不満を少し。
 まず登場人物。正直いらないキャラクターがいると思います。いなくても、この作品十分成り立つなって。久美子の同級生の子、本当にいりますか?そんなに出て来ないし、カリスマ性もないし。そんなんだったら先輩たちをもっと濃く描いた方が良かったんじゃないかと思いました。

 次に声優。東山奈央と茅原実里の演技もうちょっとどうにかならないかな。この2人は本当に下手だったと思う。黒沢ともよは、演技は上手いです。けれど、声が安定してない。たまに「誰?」ってなるときがある。そして今シーズンの何話かがずっと鼻声だったのも気になりました。ソフト化の際には再収録とかされるんでしょうか。あとナレーションが…。ぎこちない。わざとなのかも知れないけど。

 次に、不満ではないんだけど、理解できないところがありました。私は音楽をやっていないので何とも言えませんが、人の演奏を聞いて、「気持ちが悪い」「吐きそう」っていうのが理解できなかった。あの2人のエピソード自体は好きなんですけどね。ちょっと感情移入しづらい。けっこう急に登場したキャラでもあるし。

 演出には若干の不満があるかな。もっとこう、映像面で驚かされるようなところがあっても良いし、シーンの切り替わりとか、その話の終わり方とか、もっと演出・魅せ方を磨けばさらに良い作品になれると思う。そういうところがあると記憶に強く残る。

 最終評価は 6 / 10点です。

投稿 : 2017/03/12
閲覧 : 298
サンキュー:

15

こうもり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いいアニメ

個人的に一期がいまひとつ盛り上がらなかったので2期はどうかなーって感じで見ましたが、いやはやこれはかなり楽しませてもらいました。

先輩後輩の絶妙な上下関係や人間関係がおもしろい、心理描写もわかりにくすぎずで丁度良い。
このアニメ、制作会社の加減によってはおもしろくない作品になりそうな気もします。原作と京都アニメーションがしっかり噛み合っているのだと思います。

続きがあれば(ないみたいですが)是非みたいです。

・超性悪の超絶テクのトランペット奏者の一年生
・学校理事長の娘的な子で親の権力でレギュラーにしろ的な学校側の圧力があるが本人は初心者、努力家のすごくいい子なパターンな一年生

こんな二人が入学してきたら私はテンションあがりそうです(笑

投稿 : 2017/03/05
閲覧 : 169
サンキュー:

11

ねいばー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

響いた

1期の続き。
2クールでやってもよかったかなぁ〜っていうぐらい、
超続きから。

物語は文句なしに1期同様おもしろい。
ちょーーーーっとだけ1期のほうがインパクトつよかったかなぁってぐらい。
でもやっぱり感動させられた。

黒沢ともよは演技うまいのか下手なのかわかんないけど、
やっぱり癖になる声で、ここぞというときの演技がとてもよかった。

1クール目の感想を書いたときはキャラの評価を星5にしなかった。
でもやっぱり、この作品はキャラクターがすごく良く出来てると改めて感じた。
1期がおわり2期を見始めるまでの間、
このユーフォという作品を何回か思い出すことがあったが、
その時はいつも、キャラクターがしっかり定まっていて、
共感できる魅力的な作品だったという印象が強かった。
”特別”なキャラクターがこの作品の一番の売りだと思う。

作画はやっぱりすごい。
どのシーンを切り取ってみても、
それだけで額にいれて飾っておけるレベル。
目で見て楽しめる作品でもある。

メインの音楽はもちろんよかった。
演奏シーンをみせるところ、省くところをしっかりと分けていて
構成がとてもよかった。
1クールという枠の長さをうまく使っていた。
OP・EDは思い出補正がかかって1期のほうがよく感じた。

間違いなく、ユーフォ1期を見た人の期待に答えてくれる2期だった。

投稿 : 2017/02/26
閲覧 : 159
サンキュー:

20

だんだだん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

来年度の活動も見せてほしい

高校1年生が上級生それぞれの事情と向き合いながら、
地方大会、全国大会へと進んでいく流れ。
当然、来年を期待せざるを得ない(笑)

5話のきせきのハーモニー、ここがピーク、というのも
実によい構成だった。 自分も吹奏楽で全国まで経験
しているが、まさに同じ感覚を体験してきたなぁ、と。
姉妹愛は理解できないけど・・・w

それにしても、素晴らしい13話だった。
ここからもう一度、前作1話に戻ると、これまた楽しい。
はよ次作。

投稿 : 2017/02/19
閲覧 : 206
サンキュー:

13

amZ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

吹奏楽を通した青春人間ドラマ

■最終話視聴後
最後まで部活道青春物でした。 
キャスティングがおかしくなければ実写化しても全然行けそうな気がします。

音楽で全国大会を目指す努力がよく描かれているのはもちろん
その中で周りの環境に振り回されて、どうにかしようとしたり、諦めたり、感情的になったり…そういう人間臭さ、十人十色の感情が伝わってくる大変良い作品でした。

投稿 : 2017/02/19
閲覧 : 180
サンキュー:

20

レオノジョウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

音楽が人と人をつなぐとはまさにこういうことなんではないでしょうか?

このアニメは物語、キャラ、音楽などいろんな分野においてあても高い完成度を誇っています。ストーリーは1期を見た方ならわかると思いますが、1期の話の直後から始まり、主人公の久美子だち北宇治高校吹奏楽部が次の目標目指してまた努力していくようになってます。今回の2期でもその吹奏楽部の中でまたいろいろな問題が出てきてそれを解決しながら成長していきます。ですがこの2期は1期よりもすごくなったところがいろいろとあり、特にそれが感じられる部分が人間ドラマ部分です。今回の響けユーフォニアム2ではかなり人間ドラマも重視して作られているのですが1期よりも格段と魅力的になっているので人間ドラマが見たい人はぜひ楽しんで視聴できると思います。またユーフォニアムの最大の魅力でもある演奏シーンは1期を超えるいきおいの圧巻の演奏シーンになっているので是非吹奏楽や、音楽にあまり興味がないといった方でも一度でいいので視聴してみることをお勧めします。すごいと思うこと間違いないです。とにかく素晴らしく完成されたアニメになっているので安心して楽しんでみてはいかがでしょうか。僕は見終わって何とすごい物語だったんだと思い、少しながら泣いてしまいました。是非皆さんもそんな経験を味わってみてください。

投稿 : 2017/02/19
閲覧 : 268
サンキュー:

16

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

よかったです

やっとためておいたの見れました!
二期の話はとても好きでした。
先輩との関係、先生の話。
部活だけではなく周りの人の事情など、
リアルな感じの話が合って面白かったです。
一話終わったごとにドキドキ感がありましたねw
ほんとに見てもらいたい作品です。

投稿 : 2017/02/18
閲覧 : 137

てくノ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

久美子が可愛すぎてもう…

あのちょっとやらかしちゃう感じとか、気の抜けてるような声とか、もふっとした髪とか最高でした。

投稿 : 2017/02/08
閲覧 : 127
サンキュー:

14

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

コナン君のように事件に遭遇うするおーまえちゃん

映像、音楽、魅せ方、出来の高さは京アニ流石という感じ。
前作が前作だけに、観る側のハードルも高めになるのに、相変わらず。
前回2クール云々を評価で言ってただけに、思ってる以上の出来でした。

若干話ができすぎで、コナン君のように事件に遭遇するヒロインは流石な感じですが総じてもう一度見なおしたい作品の一つ。

100点中95点

投稿 : 2017/02/08
閲覧 : 174
サンキュー:

17

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

早くパート3が見たい

2年生になっても全く胸が成長しない黄前さんの姿が見たい。(パート3が見たい)
あすかという強烈な個性的なキャラが卒業してしまうのは残念だけど、次回作では新一年生のキャラに期待する。

投稿 : 2017/02/07
閲覧 : 223
サンキュー:

33

ネタバレ

わんわんk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジャンル的にはスポ根系

京アニということで、一期に引き続き視聴しました。

吹奏楽で全国を目指すというストーリーですが、目標が非常に高いため、メンバーは貴重な高校生活の殆どを費やしているように見えます。
吹奏楽を将来の生業とするならともかく、勉学を差し置いてここまで熱中することは個人的にどうかと・・・

自分は中学・高校と部活は運動部でしたが、アンチ体育会系wで、今考えると本気で競技に取り組んだことはないせいか、本ストーリーにも感情移入できませんでした。

「けいおん」のように緩い方が見てて楽しめるかな。

投稿 : 2017/02/05
閲覧 : 169
サンキュー:

8

ネタバレ

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

足し算と引き算、洗練と棘

第一期はシンプルなスポ根、第二期はシンプルな群像劇。いずれにしてもシンプル。アニメというジャンルに拘泥するのでなければ、物語としてはいたって古めかしい。けれども完成度は常軌を逸して高い。平板な色と素朴な線の集合体である記号的表現がインターフェイスになっているはずなのに、その色と線をブラッシュアップしつくして、物語の襞のみで眼差しを受けきることに成功している。結果、視聴者はいま自分が「アニメ」を見ているのを忘れてしまう。

{netabare}ただスポ根と群像劇の差は小さくない。スポ根という熱量をカッコに入れてしまえばあとはスカスカなストーリーと比べて、群像劇は心理的な摺り合わせとすれ違いがどうしても濾過しきれずに残る。第一期第八話のような「神回」が第二期にはなかった。「神回」というのはアニメ界の概念。それさえからも距離をおいた第二期は、いっそう、イイ風にいえば文学的奥行きを獲得し、ワルイ風にいえばひたすら古色蒼然となっている。これは京アニも自覚していると思う。擁護するわけではないけれど、物語論的な古さをなんとか希釈しようと、いたるところにノイズを残し、いたるところで微少な残滓をフワッとフレーム間に蒔いているところとか、すごい。その如才ないストーリーテリングの手つきを、小賢しいととるか洗練されているととるか。 {/netabare}

ただ、いろいろとオールドファッションな「開き直り」に引っかかるところはあるけれど、それでも、これだけ「良質であるにもほどがある」作品を前にして、視聴時は深く感じ入ってしまったことを否定することもできない。田中あすかの表情作画と、黒沢ともよの声の演技は、わすれがたい。黒沢さんの芝居は、いわゆるアニメ声優というジャンルから半歩はみ出した「なまっぽさ」がある。この、角という角が丸められた万人受けするやさしい作品をとおして、ゆいいつ、尖りきった棘となっている。京アニの熟練作画でさえも矯めることのできなかった棘。この点こそ、もっと評価されなければいけないと思う。

衝撃:★★☆
独創:★★
洗練:★★★☆
機微:★★★★★
余韻:★★★★

投稿 : 2017/02/05
閲覧 : 193
サンキュー:

19

ネタバレ

戸愚呂(青春) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春エスプレッソ

まさに筆舌に尽くし難い作品。

1期2期総合的な感想を書かせて頂きます。
書きたいことが多すぎて全てを綴るのは、表現力の乏しさも相まって止めておきます、、、、できるだけスマートに!


映像がとんでもなく綺麗なのはもちろん、この作品の素晴らしいところはまず「音」。
細かい演奏の違いや、部員達の成長までも「音」で表現している。

そして、凝縮した高濃度の「青春」要素。
部活を中心に、友情、恋、家族、等々全ての要素の光と影が垣間見える作品だと思います。
そして描かれているのはリアルな人間関係であり、人間味に満ち満ちているということ。

数々の印象深いシーンの中から敢えて1つ取り上げるとするなら
2期8話の久美子と葵ちゃんの会話シーン。
{netabare}

あすかが問題を抱えていると久美子から聞かされ、あのあすかが?と葵ちゃん。

葵「揉め事かかえるのは愚かな人、くらいに思っているのかな、って」

久美子「そんなことないよ、そんなこと、ないでしょ?」

葵ちゃんの、皮肉とも自らを蔑んでいるとも取れる発言に対しての久美子のセリフ。
久美子の明らかな「嫌悪」という感情が顔を覗かせた様に感じ、とても印象的でした。

{/netabare}

このシーンもそうですが、登場人物の心理とか、描かれていない設定やエピソードを視聴者側に考えさせる、想像させるのがこの上なく上手いと感じました。
表情であったり、セリフや声のトーンやBGM、あらゆる手法で「想像」という無限の可能性の世界を広げてくれる。
だからこそ、この作品の奥深さがあると思います。

上で挙げたシーンで久美子が葵ちゃんに対して抱いた「冷たい氷を暖かい毛布で包んだ様な不思議な笑顔」という表情がありますが、
対して僕の抱く久美子の印象は「熱い炎に水の羽衣をまとった」様な人物です。
どこか冷めていて、他人にとって当たり障り無い距離にいるが、要所要所で熱い感情が見える。
そしてその炎が燃え上がり、水の羽衣を蒸発させた瞬間が、
{netabare}
あの、あすかに対して全てをぶつけた瞬間であると思います。
{/netabare}

この黄前久美子という主人公、非常に魅力的な主人公でした。

物語の締め括りもとても綺麗であったと思います。

◼︎まとめ

まとめられない

いやまとめよう。

部活、恋愛、家族、友情、これらの豆を挽いて短時間で抽出した、
こだわりにこだわった「青春エスプレッソ」。
凝縮された奥深い味わい、そして、「決して甘くない」。

1クール×2が短時間ではない!
という声は粗挽きにしてドリップします(?)
ほら、観ているこちら側はあっという間であったでしょう?(適当

それに、エスプレッソには「特別な」と言う意味もあるみたいですしね!
ということでまとめ終わり。

【2017.2.4 微修正】

投稿 : 2017/02/04
閲覧 : 421
サンキュー:

57

ゴッドファーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高!

物語:まったく退屈せず最後まで最高に面白かったです。

キャラ:アニメのキャラってこんな奴リアルにはいねーよ!ってのが大体普通。
ユーフォニアムのキャラは結構普通の人間ぽい感じでそれがいい味してたと思う。声優さんの演技も加味されて何とも良い感じでした。

音楽:吹奏楽の話なので非常に重要だけど、さすがにすごかった。演奏部分のアニメーションの動きも楽器の作画もさすが京アニって感じでした。

作画:キャラデ良し!楽器すごっ!背景まで最高。地元の京都だからか力はいってるなーって感じで聖地巡礼が非常に楽しめそうな感じでした。(作中の背景はリアルそのままが多数)
でも全然あざとくアピールしてない所に好感でした。あざとく聖地アピールしてる作品はホントウザい・・
大体オタクとか普通は気づかないような設定とかに密かに気づいてニンマリみたいなのあると思うしw

どんな作品でも人によって合う合わないってあるけど、これは大多数の人が楽しめる良作だと思うので見てない方は是非!

投稿 : 2017/02/03
閲覧 : 185
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19

pin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キャラがむっち可愛い

2期まで見るとキャラにも慣れ、落ち着いて見ることができた。
ふと作品を思い返してみると、キャラに魅力があったの“かも“しれない。。

ストーリーから逸れた単話がもっとあってもよかった。かな。

投稿 : 2017/02/03
閲覧 : 173
サンキュー:

11

ネタバレ

ひろくん☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

第 8 話 を視聴。あかん!調子悪 ・・・ すまぬ、暫く放置。

第 1 話
{netabare}
※ 事前に 第 1 期を 『 しっかり 』 御鑑賞下さい。


なんか、1時間SPでの放送スタートだったので
第1期未見の人達の為に軽く登場人物紹介がてらの
内容なのかと思いきや・・・完全『 一見さん御断り 』仕様w

で•••第1期の感じからすると、


『 あれっ、監督さん代ったのかな?』


と、いう印象を懐く様なテンポの違いみたいなモノを
感じました。と、作画については、


『 ここは直した方が良かったんでないかい?』


っつ~箇所がちょっと多かった様に見受けられましたねぇ。
… 晶子ちゃん、忙しかったのかなぁ。ww
( 第 1 話については先行上映があった為、時間が無かったらしいですね。)


今後のお話については “ ドロドロちっく ”な展開っぽいので、
楽しく視聴していけるのでしょうか?・・・。。。



あ、さっき思い付きましたが。

OP & ED について、作担当を逆にしてあげれば
良かったのに。何と無くですが、もっと良い物が
出来たのではないかな、と。

前作OP曲の出来が良かったので、“ 次作のOPも ” って
いうのは相当に難しく、今ひとつという印象に
なってしまい勝ちだろうと、・・・そう感じました。


※ 超ぉ〜私見として アタクシの知る限り、作担当が同一で
第2期 or 第2クールの OP曲の方が良かったのって、
WORKING’!! くらいしか思いつかないっス。
( WORKING!!は 1期 OP曲も良かったわ。)
{/netabare}


第 8 話
{netabare}
冒頭から 黄前姉 vs 父・・・姉ちゃんの 主張はごもっとも!
このオヤジ、親として最低です!



んん〜。小学生時代の久美子ちゃん、幼く演じ過ぎかな〜。

( 宇治橋辺りの風景って やっぱ良いよなぁ・・・虫多いケドw )

久美子ちゃん 風邪っぴきで お休みですか。
麗奈ちゃんが御見舞に来て 一緒に聴く ユーフォCD
演者は間違い無く あすかセンパイのお父ちゃんですか。

その曲を止める様に部屋へ入って来た 姉。
ここまでの姉の姿勢にブチギレる久美子ちゃん…。
久美子ちゃんの 言い分も 正解。


しっかし、友達の居る前で 姉妹でマジゲンカって、よっぽどのコトだよねぇ。。。
{/netabare}


第 7 話
{netabare}
先週のラストカットの雰囲気から今週は あすかセンパイの進退問題で
あろうといった予測はどなたでも立てる事が出来たでしょう。

そんな感じで あすか母ちゃん登場!またこの母ちゃん、パンチの効いたお方で。。。
( ヤベ … cv. ケロロ軍曹ww )

… センパイの持つ若干の情緒不安定っぷりは この親譲りなのでしょうか?w
( それでも 精神年齢は あすかセンパイの方が上の様ですね。w )


その後 あすかセンパイは 『 皆に迷惑は掛けない 』
と、いうセリフを残しつつ 部活からは離れてしまいます。

北宇治高校吹奏楽部の大黒柱である あすかセンパイの
去就問題により部内は不安定に・・・これまでは
へなちょこキャラを守っていた部長がここで漸く一念発起!


部をまとめ、部員たちを鼓舞し、先頭に立ち、部を牽引すべく
バリサクによるソロを志願し 駅ビルコンサートに臨みます。

コンサート当日、少々の不安と自信を持ってこの日を迎えた部員達。( の、ハズ。)
そこへ あすかセンパイ登場!… やはり皆の心の拠り所ですから。
・・・・・コンサートは無事終了です。


この時の演目は 宝島 ですね・・・・・。
原作出版元である宝島社への心遣いなの…かな?ww
( いやぁ~この作品 アタクシ好みの曲ばかり使われていてウレシイ!)

で、ソロパート。伊東たけしさんとは使用している楽器が
違うせいなのか、大分 アレンジされておりましたでしょうか。
※ 待てよ、オリジナルはキーボードソロだったような。。。w


途中、滝先生から 『 何ですか、これ?』 の第二弾が放たれました。
このセリフ、2回目だと ちょっとギャグっぽく聞こえてしまいます。


・・・ 来週は不穏な空気漂わせまくりの 黄前姉ターンですね。
{/netabare}


第 6 話
{netabare}
お、大瀧詠一からのスタートですか。サンフェスでの らいでーんに続きまして
“ はっぴぃえんど ” 好きですねぇ。w


楽しい楽しい学園祭。

・・・ 1年3組のメイドカフェ企画、他のクラスでも京アニクオリティの
メイドさん達が揃って居りましょうから集客は中々難しいかしらねぇ。

いちごクレープとともに傾く デカリボンちゃん、エラく可愛い!
・・・傘木&鎧塚センパイが同じ組?…だとすると、第4話までの件にムリがぁ!ww

そして 2年1組の猫カフェ、ちょっとおもろいw


そんなこんなで 間に麗奈ちゃんが

【 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース 】

モードに突入で笑。( 鎧塚センパイの方はホンモノですから。w )


いやぁ、今回は改めてのネタ振りが多いです。今後の伏線回収は大変そう。
全てのフリについて、深掘りは出来るのでしょうか?
( ですケド、最終回には『 さっすが!』と言わせてもらう予定ですww )


で、黄前姉退学の件で親子ゲンカ・・・黄前父の声、フケ過ぎちゃう?

勢い姉ちゃんに食って掛かる久美子ちゃん。
家に居た堪れず荒天の中 外出すると歩いて行く先の店前。
台風襲来の日に滝先生がお花屋さんとは・・・嫁さんの命日ですね。

帰り際、傘をダメにしてしまった久美子ちゃんを車で送る事にした
先生は その途中 奥さんの事を打ち明けます。


しっかし・・・先生の車のナンバーは幾ら何でもテキトー過ぎるです!
【 宇治 278 05-89 】 てぇ・・・かな記号の省略等は良いのですが、
“ 278 ” って、バスのナンバーでんがな!(笑)



翌日、全国大会に向けて頑張ろう!早朝から集う部員達・・・校門脇には昨日見た花が。
と、緑輝ちゃんが何気に放った 花言葉が 久美子ちゃんにず〜んと のし掛かる。


う〜ん・・・滝先生の過去編、重ったいわ。
あすかセンパイ編も重装備っぽいし。。。

あれ!?・・・ あすかセンパイ やめちゃうの???



あ〜作画良かったなぁ、作監 門脇ちゃんかぁ・・・流石じゃ。
横顔が抜群に上手い!更に作監補は和美ちゃん、いいですね。
{/netabare}


第 5 話

先週までの お話を御覧の方々はお気付きのコトと思われますが、
今回は当然の如く どうといった展開は御座いません。

あ、でも “ プチゆり漫才 ” はちょっと面白かったっス。
そんでもって もうひと組 ゆり百合してた(笑)

それにしても 加トちゃん、ホンっと良い娘だぁ〜!!!・・・泣きそうなるわ。


で、結果はお察し通りの成績で御座います。良かったですね。
何も言わず 御覧頂いて、感激を分かち合いましょう。



・・・・・ 今更で なんですが、クレバックで
泣いたり 笑ったりしている久美子ちゃん、とっても良いです。


第 4 話
{netabare}
前回、鎧塚センパイは傘木センパイが傍にいるだけで、体調不良を
起こしてしまうという事を聞かされ 悩む久美子ちゃん。

そういった事情を知っている部員達は、傘木センパイを
部から遠ざけるべく行動を取り続けて来ましたが、
ある時、傘木センパイは自分が退部する以前の様に
鎧塚センパイに近づき 話し掛けます。

当然 鎧塚センパイは発作を起こし、その場から緊急離脱。
その様子を見た デカリボンちゃんは久美子ちゃんに捜索協力を要請。


校内を探しまくった末、漸く 鎧塚センパイを発見。


そこに迄到った事で 鎧塚センパイは 中学時代、自分をボッチ状態から
救い出してくれた 傘木センパイへの思いをデカリボンちゃん達に吐露する。

事態が動き出した処を見計らって、あすかセンパイは
傘木センパイを鎧塚センパイの元へ向わせ、その場で気持ちを
ぶつけ合った結果、互いの思い違いが原因だった事に気付く。
・・・で、一件落着となりました。



と、感想としては、デカリボンちゃんはとても
義理堅く、不器用で真面目、故に戦法は
正面突破しか知らないという、基本 “ いいヤツ ” でしたね〜。

っつー事で、今回は デカリボンちゃん 好感度UP⤴︎キャンペーン♪締めの回でした。
・・・・・そしてまた、地獄の練習が始まるのです♪♪♪w


で・・・、あすかセンパイって、精神年齢は四十歳を突破してそうだなって思えました。ww
{/netabare}



第 3 話

あ〜。。。特別、超ぉー展開みたいなのは有りませんが 重要な内容。
その割にお話をギュウ詰とせずなのが良かった回でしたね。
( アタクシ的に満足。)

前回とても難しい問題を引受けちゃった久美子ちゃん。
その他諸々で・・・そりゃぁ 寝不足になりますわ。

で、高校生なのにみんな(作者さんだけどね)
良く考えてるなぁ。って思いました。


と、男子の皆様には ひとつトピック的なものが。(笑)
京アニ作品としては珍しく、女子の下着姿的描写がありました!
( 拍手ぅ!)

※ あ、文章が下手クソですみません。今回は黙って御覧頂いた方が。。。



第 2 話
{netabare}
いや〜、重い。男子の皆さんにとって “ お楽しみ ” である筈の
水着回なのに ソッチに集中するのが難しいという、
ある部分 アニメ史上に残る違和感を覚えさせて貰える お話でした。

成り行き的に 傘木センパイの部活復帰に協力する事となった久美子ちゃん。

あすかセンパイとの確執に至る経緯、傘木センパイの
今の気持ちを聞いて・・・でも、話を切り出し難い!


あぁ〜、わかるわぁ!傘木&久美子ちゃん達の立場、
その当時の気持ち・・・視ているコッチももどかしい気分です。(笑)


あと、吹奏楽部は合宿へ突入、そこへ滝先生は木管楽器の先生を招聘。
エラい別嬪さんで、高坂さんは恋敵と見てしまいます。

以前は視聴者に対し、余り体温を感じさせないキャラであった
高坂さんは ここから超恋する乙女 麗奈ちゃんへと変身しました。
アタシの中で 物凄く好感度 大幅UP⬆︎と成りましたです。


・・・・・で、来週に続くのね。
{/netabare}

投稿 : 2017/02/02
閲覧 : 271
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14

ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そして次の新しい物語が始まるのです。

原作未読 全13話

響け!ユーフォニアムの2期です。1期から観ることをおススメします。

京都にある北宇治高校吹奏楽部部員のそれぞれの楽器や演奏・大会にかける情熱と様々な人間模様を新入生で主人公である黄前 久美子(おうまえ くみこ)を中心に描く青春物語です。

様々な問題を抱えたまま練習・合宿・大会へとお話は進んでいきます。

久美子ちゃんは主人公(性格?)ということもあって様々な問題にかかわることになります。印象深いお話はたくさんありました。何回も泣かせてくれましたねw
{netabare}
鎧塚 みぞれ(よろいづか)先輩の件、ちょっと暗く重いお話でしたが、4話のみぞれ先輩に熱く語る優子先輩とのシーンはグッときました。^^

高坂 麗奈(こうさか れいな)の件、ずっと引っかかっていた瀧先生の過去が明かされたとき、そのあと墓前で金賞を誓う2人は輝いて見えました、

黄前姉妹の件、お姉ちゃんが大好きなのに(お姉ちゃんも久美子ちゃんを大好きなのに)すれ違い喧嘩する2人、少しずつお互いの現状が分かりあえて全国大会の後、姉を探し出会った時のセリフ「おねえちゃ〜ん!私ユーフォ好きだよ。おねえちゃんがいたから私ユーフォ好きになれたよ。おねえちゃんがいたから吹奏楽好きになれたよ。おねえちゃん、大好き!」「私も大好きだよ!」ウルウルしました。

そしてあすか先輩とのやりとりもグッときました。あれだけはぐらかされても何度も何度も真正面で気持ちを伝える黄前ちゃんの気持ちもよくわかりますね。
あすか先輩のお父さんの曲のタイトルが「響け!ユーフォニアム」と分かったシーンは、これ以上ウルウルさせないでよwというぐらいグッときました。
{/netabare}
1期はコミカルなシーンもありましたが、2期はほぼシリアスでした。

演奏シーンは1期と遜色なく素晴らしい作画でしたね。

キャラもたとえセリフのない部員の一人であっても1カットアップすることで表情や人となり分かるような演出も凄かったです。

1作品に1つ感動があっても、いくつも感動や心を熱くさせてくれるようなお話は久しぶりでした。

この作品は、これで完結でもいいかもしれませんが、それぞれのキャラの成長や活躍{netabare}(新生吹奏楽部の部長・副部長のコンビも良かったですねw){/netabare}をまだまだ観てみたい気もしますね。

OPはTRUEさん、EDは北宇治カルテット、作詞作曲も1期と同じ方で1期も好きでしたが、2期になっても変わらず良かったです。

最後に、葉月ちゃんとみどりちゃんが登場も少なく活躍(OVAでまた活躍?)していないことが唯一の不満でしたw

投稿 : 2017/02/02
閲覧 : 475
サンキュー:

66

くあれ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良作でした。

一期では基盤を固めた感じで二期から本番って感じでした。

いろいろ話が大きく動き出して
周りの雰囲気も変わっていきました。

そういうような表現を京アニは上手く作画でしてくれました。感情表現は特にわかりやすかった。いろいろ考えさせられました。

投稿 : 2017/02/01
閲覧 : 193
サンキュー:

5

ネタバレ

HINAKA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「全国大会編?」放映終了のTVアニメ・シリーズ『響け!ユーフォニアム2』について徒然(つれづれ)に・・・〈その2〉

『響け!ユーフォニアム2』の第12話「最後のコンサート」は全国大会編?と、言えるでしょう。
そしてこの〈全国大会編〉は事実上、既に知られているようにこの最大の話題に関して作品として実に驚くべき表現手法に出ました!何と肝心要(かんじんかなめ)の、全国大会演奏シーンが全く描かれていないのです!!

確かに既に素晴らしい演奏シーンを、見事に第05話「奇跡のハーモニー」(関西大会)で描いているのですから、これを超えるシーンはまず現時点では無理でしょう。
恐らくそれを承知の上で、最高の演奏シーンを05話に持って来たのだと思います。分かりやすく言えば、ここまでは「吹奏楽部の物語」だったのかも知れません。そしてそれ以降は、「吹奏楽部員達の物語」いわゆる学園青春ドラマに、この物語は完全に軸足を移したのだと思います。
そう、この全国大会!を含めて。

〈詳細参照:拙ブログ記事〉→《第12話「最後のコンサート」全国大会編?より》
http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-931.html


無事に全話放映終了となった、TVアニメ・シリーズ『響け!ユーフォニアム2』についての、無遠慮な考察的感想?などを少々…と思ったら、色々あって分割の第1回です。
それにしても、放映終了から約1ヶ月も経った上に越年で同じく1ヶ月以上、このブログ記事の更新も無いとはつくづく情けない次第です。

正直なところ、個人の内面的な事情でブログ更新はおろか、パソコンに触るのも難しい(時間的・物理的な意味では無く)様な状態ですが、今は何とかなっているので取り敢えず年初の御挨拶も失礼して、早速に本題に入ります。
以前の記事《『響け!ユーフォニアム2』第05話》で述べています通り、05話以前とは別に05話以降から最終・13話までの後半全8話に関してのみ、見てみたいと思います。

ポイントは、以下の通りです。

1.最終第13話「はるさきエピローグ」
2.第12話「最後のコンサート」全国大会編?
3.第10話「ほうかごオブリガード」→第11話「はつこいトランペット」
4.第09話「ひびけ!ユーフォニアム」
5.第06話→第08話「かぜひきラプソディ」

なぜ逆順なのかは、問わないで下さい。


〈詳細参照:拙ブログ記事〉→《最終第13話「はるさきエピローグ」より》
http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-930.html

それにしても、最近の公立共学普通科高校の男女比は、圧倒的に女生徒の方が多いのでしょうか?
吹奏楽部に限ってい言えば、確かに音楽ですし女生徒の方が多いのは納得できますが、この物語の舞台である「府立北宇治高等学校」は、画面で見る限り圧倒的に女生徒率が高く見えます。少子化の影響もあって、元公立女子高が共学普通科高校へ変わった例もありますし、その場合少なくとも当初は圧倒的に女子率が高く、男子生徒は肩身が狭かったりしますが・・・。


《『響け!ユーフォニアム・2』はこの先どうなっても、第05話「奇跡のハーモニー」で伝説となった・・・。》

《》

いやもう、既に第06話以降も放映されているので、今更感は拭えませんがとにかく、《凄かった!》のが、『響け!ユーフォニアム・2』第05話「奇跡のハーモニー」です。
この後、どんなに理不尽な展開が待っていようと、理解不能なストーリーだろうと、作画崩壊しようと、この第05話だけで充分に、この作品は「伝説」になったと言っても、過言では有りません。

カラオケはほぼ「アニソン」オンリーな上に、中学教師に「今時リズム感が無い何て・・・」と言われ、高校教師に「音痴っているのねェ~」と評された手前。
音楽に関して技術的な良し悪しなど、言える立場ではありません。ただこの時、ラストのクライマックス「全日本吹奏楽コンクール(高校の部)関西大会」のでの演奏シーンは文字通りの、〈圧巻〉でした。何が凄いかにが凄いって、後半開始から約5分後の呼び出しアナウンスから、エンディングまでの約10分間《セリフ一切無し》の、演奏のみで場面は過ぎて行きます!

この演奏と、後は微かな周囲の息を飲む音や、譜面をめくる乾いた音だけ。
まさに自由曲演奏時間の約10分間を、リアルに同時体験できます。もちろん画面上では、それぞれの登場人物達が、様々な思いを抱いてここまで来て、この僅か12分間(課題曲を含む規定演奏時間で超えると失格)にある意味では己が全存在を賭けて、大胆にかつ細心に演奏をする姿が描かれています。
ですがこの場面、〈目を閉じて〉音楽だけを聞いていても、充分にその思いと細心にして大胆な、音の表現が伝わって来るように感じます。このTVアニメ・シリーズを、1期から見続けて来た人はもちろん。初めて2期から見始めた人にも充分に伝わる、素晴らしい演奏表現です!
まるで、かつてアナログ・ラジオで良くあった、ラジオ・ドラマの名演奏シーンを聞くかのような、錯覚すら覚えます。

当然難しい、今まではアニメーションでは表現不可能!とさえ思われていた、各楽器の演奏表現。
特に管楽器は、空気の吹き込み方や指の抑え方。更には指の滑らせ方から、管のスライドのさせ方。同じ楽器でも、性別・体格・個性によって、全く同じやり方は2つと無い。同じに見えて同じで無い、微妙なズレまでも見事に表現して見せた、デジタル(CG)とアナログ(手書き)の見事な合成!
文字通り不可能を可能にした、TVアニメ・シリーズにおける一つの快挙でしょう!!

〈詳細:拙ブログ記事〉
URL:http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-914.html

投稿 : 2017/01/31
閲覧 : 253
サンキュー:

21

ネタバレ

ブーブコム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あすか先輩の男気・・?w

京都府大会を金賞で受賞し、次の大会を目指す北宇治高校
前半はトラブルに次ぐトラブル
あまりのトラブル続きで途中で視聴するのが辛くなったときもあった

しかし後半になるに連れ一つ一つトラブルが解消されると
ウルウルしっぱなし(ノ_・。)

とても丁寧に作られた作品だったと思う

個人的には一期よりも二期の方が好き♪

投稿 : 2017/01/29
閲覧 : 188
サンキュー:

11

ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

元・ブラバン少年、としての妄想付き長文レビュー(H29.01.19 またまた大幅追記しました)。

【追記は下の方にしてきます。読みたい方はスクロールしてください】
※H29.01.25にさらに追記しましたが、字数制限にひっかかってアップできませんでした。「1」の方に掲載しましたので、お読みになりたい方はそちらでお願いいたします。

H28.12.30にコメント。

中学1年生の4月から大学1年生の12月まで吹奏楽部に所属していた私にとって、吹奏楽は(いい意味でも悪い意味でも)青春そのものであります。この「響け!ユーフォニアム」については、昨年放映した「1」から、その圧倒的作画とリアリティあふれるストーリー、効果的な演出ですっかり虜になっておりました。今季の「2」でクオリティが下がったらやだなあと思っていましたが、最終回のラストまで、本当に素晴らしい出来でありました。個人的に今年最高傑作と位置づけている「聲の形」に引き続き、京都アニメーションさんには素晴らしいものを見せていただき、本当に心から御礼を言いたいです。

自分の青春時代の思い出とリンクするせいか、「1」同様、本当にたくさんの感想が生まれてきています。「1」の時と同様に、それらについては元・吹奏楽部員、元ブラバン少年ならではの細かい分析と推敲を重ねていずれ発表したいと思いますので、今日のところは上っ面の感想だけ書いておきます。

【良かった点】
・主人公、黄前久美子が吹奏楽部の活動を通して成長していく物語であったこと。1期の最初の頃と比べると、ずいぶんと「性格的に魅力的な娘」になったよねぇ・・・。
・それからもう一つ。これは「北宇治高校吹奏楽部」の成長の物語。主人公だけじゃなく、デカリボン先輩もポニテ先輩も、(もしかすると主人公以上に?)成長した。高校生くらいの頃だとこんなことってあるんだよね。その一方で田中あすか先輩はすでに完璧に完成されていて、見事なまでにブレなかったな・・・(ボソッ)。
・作画、声優の出来、言うことなし!作画のすばらしさは「甲鉄城のカバネリ」に匹敵(・・・とはいえ、「1」>「2」でしたが・・・)。久美子の声を出している黒沢ともよさんの「鼻声問題」。あれは意図的なのか、それとも単に風邪を引いただけなのか?実際に主人公が「鼻声回」の後に風邪を引いたので、判断が難しい。「意図的に鼻声を出していた」のであれば、もうビックリですわ。

【悪かった点】
・「2」で準主役級だった鎧塚みぞれ先輩。なかなかに魅力的なキャラクターでした。原作では第2巻から出て来たようですので、それに準拠して「2」から出て来たようですが、そこまで原作に合わせる必要はなかったのでは?「1」の段階から「ミステリアスなナゾ先輩」としてちょっとだけでもスポットライトを当てておいた方がよかったかも?
・「2」の第1回、多くの方も指摘していますが、ちょっと流れが悪かったです。1時間スペシャルだったのでこちらも感じ方が違ったのかな?

【以下、今後の展開についての妄想が暴走】
是非「3」以降をやっていただきたいですね。これはもう、原作を追い越して「オリジナルアニメ」として、先の読めない展開をしてほしいです。以下、個人的願望(妄想)。
{netabare}・久美子2年時、さまざまなトラブル発生から、府大会(もしくは関西大会)敗退。
・久美子3年時、念願の全国大会金賞達成。自由曲で麗奈と久美子のDUOソロありシーン(府大会もしくは関西大会で2人の齟齬からコケたりするが全国では成功、とか・・・)で大いに泣かせて欲しい。
・2年時でも3年時でもいいから是非葉月とサファイアのソロも欲しいなぁ。コントラバスのソロがある吹奏楽曲ってすごい少ないよねぇ・・・。
・3年時はサファイア部長、葉月もしくは秀一が副部長かなぁ・・・(久美子や麗奈はリーダーとして不向き?)。{/netabare}

さあ、年末年始休暇を使ってもっと細かい感想を書くぞう!

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H29.01.05、追記しました。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その1:「音楽で競うこと=コンクール」を考える(1)-

{netabare} さて、大傑作であり、そして初の本格吹奏楽アニメ「響け!ユーフォニアム」を通じて音楽を語る・・・いや、音楽を通じて「響け!ユーフォニアム」を語る、どっちだ?の時間がやってまいりました。ものすごく長文になる予感が、そしてそれが何回も続くような予感が、今からひしひしとしております。以後はそれにお付き合いいただける方のみ、この後お読みください。

 さて、その「響け!ユーフォニアム」についてはその第2期(以下、「2」と呼びます)が先日3ヶ月に渡る放送が終了し、1年半前からやはり3ヶ月にわたって放送された第1期(以下、「1」と呼びます)と合わせて全26話、実に濃厚な人間ドラマと音楽劇を見せてくれました。その中のエピソードを通じて私が過去30ウン年やっている音楽を振り返り、その中で感じてきたことをここに綴ってみようというのが、その趣旨であります。まず最初に、「音楽で競うこと=コンクール」について考えてみたいと思います。なお、ここは「響け!ユーフォニアム」のレビューなので、基本的には「コンクール=吹奏楽コンクール」なのですが、例えば「四月は君の嘘」に出て来た「ピアノコンクール」などにも当てはまる話だと思います。

 まずは「響け!ユーフォニアム」のあらすじから。主人公たちが所属する京都府立北宇治高校、かつては吹奏楽コンクールの全国大会にも出場したことのある学校だったのですが、ここ数年は京都府大会銅賞に甘んじておりました。ところが、主人公たちが1年生として入学してきた年に、新たな指導者として音楽教師の滝昇先生が赴任。彼の指導の下、北宇治高校は府大会金賞受賞そして関西大会への出場権を得ます(以上、「1」最終回まで)。そして今季「2」では関西大会金賞受賞から関西地区代表となり(第5話)、そして最終回前の第12話ではいよいよ全国大会に出場しました。全国大会での結果は銅賞。創作だから、取らせようと思えば金賞を取らせられるのに、最後は敢えて銅賞で終わらせるというなんともリアリティあふれるストーリー。いきなり全国大会に出たのでは金賞を取らせてくれない厳しさをしっかり描いていると感服しました。

 さて、その吹奏楽コンクールですが、もちろん中学・高校、そして大学1年の12月まで吹奏楽部に所属していた私にも出場経験があります。その結果は、中1:県大会銀賞(ただし出場せず=いわゆる「チームもなか」状態)、中2:県大会銀賞、中3:県大会銀賞、高1:県大会銀賞、高2:県大会銀賞、高3:県大会銀賞でした・・・、って、毎年同じじゃねぇかよ!
 そう、一度も金賞を取れませんでした。でも、その中で唯一、金賞を受賞した雰囲気・気持ちだけ経験したことがあります。高校1年生のコンクール県大会、成績発表の席で、私の所属する高校の賞を、発表者が「金賞」と読み間違えたのです。そりゃ喜びましたよ、ものすごく・・・。で、ほぼ10秒後に「訂正します」って言われて気分はどん底に突き落とされましたけれどもね。で、その翌年からです、発表者が「金賞」って言った後に必ず「ゴールド」って付け加えるようになったのは。
 まあそんな経験もあったので、高校2年生の頃にはけっこう吹奏楽コンクールが嫌いになっていました。いや、経験云々ではないかもしれません。そもそもピアノ等を習った経験の無い私は、中学で吹奏楽部に入り、そこの顧問に「私たちは吹奏楽コンクールで金賞を受賞することを目的に活動している」と言われ、中学時代まではその目的に疑いを持つことなく練習をしてきました。だから、金賞=いい演奏と信じて疑わなかった。ところが、高校生くらいになると、どうやら吹奏楽コンクールの金・銀・銅という成績と、自分自身の「好み」、あるいは「感動」といったものが必ずしも一致しないことに気づいてきます。「○○高校は上手かったけれど、全然心打たなかったなぁ」「××高校は下手だったけれど、ものすごく感動した。オレああいう演奏好きだよ」とかね。吹奏楽コンクールはスポーツの試合のように、勝敗が点数や記録というものによって可視化されないから、余計にそんな気持ちにさせられるのかもしれません。
 だから当然のこと、「吹奏楽コンクールなんぼのもんじゃい」、って気持ちになります。さらには高校2年生の時のコンクールの結果があまりに政治的なもので疑惑ありありであったこと(詳細省略)。高校3年生の時には自分の学校の指揮者としてお願いした方(他校の音楽の先生でした)が、一度正式に決まったにもかかわらず、県の吹奏楽連盟から「そんなのはまかりならん」とストップを掛けられたこと(結果はそのまま強行出場)から、さらに吹奏楽コンクールが嫌いになり、その頃になると「コンクールなんてものがあるから、今の吹奏楽界は変なんだ」「うちの学校のアノ矛盾も、コノ事件の原因も、みんなコンクールがあるからいけないんだ」という気持ちになっていました。
 具体的にいやだったのは、まず部の内部がギスギスしたこと。特に中学生の時はそうだったのですが、指導する先生の目的が「音楽を楽しむこと」よりも「コンクールでいい賞を取ること」にあったためか、とにかく部員同士仲が悪かったです。なんというか、部員一同「悪意」の塊で、特に女子は毎日のようにいざこざが起きる始末。そりゃそうですよね。「コンクールでいい賞を取る」のが目的で部活をやっているのに、コンクールに出られないんじゃはじめから話にならないのですよ。だから、周囲にいる同級生やうっかりすると後輩まで、全てがライバル、いや、「敵」といっていいかもしれません。「かけだすモナカ」のレビューにも書きましたが、私なんかコンクールに出られなかった同級生から暗殺されかかったくらいですから。
 もう一つ嫌だったのは、この「悪意」が外にもむけられたこと。他校、とりわけライバル校の演奏を聴きながら、「失敗しろ、失敗しろ」と祈っている自分に気づいたとき、ああ、なんてオレって嫌なやつ、って心から思いました。自分の卑しい心を棚に上げて考えたとき、そのオレを嫌なやつにおとしめたものがコンクールという制度そのものだったわけです。
 私はこの「響け!ユーフォニアム」の原作は未読なのですが、Wikipediaを見ると、こんなストーリーが原作にあったのですね。「2」で言えば第5話、関西大会のエピソードです。

「自分たちの出番が終わり、三強の一角である秀塔大学付属高校の演奏を客席で聴いていた久美子は、彼らが失敗することを願わずにいられない自分に嫌悪を抱く。そのとき、エスクラリネットのソロ奏者がミスをする。会場を出た久美子は、ミスをした2年生部員が腕にギプスを纏った3年生に泣きながら詫びているのを目にする。」

これこれ、まさしくこれなんですよ。原作に書かれただけでアニメでは取り上げられなかったですけれど、これは取り上げて欲しかったですね。本当にこんな気持ちにさせてしまうんです。だから、特に高校生の終わり近くには、本当にコンクール嫌いになっていました。

 それが覆ったのは大学生の時です。大学で入部した吹奏楽部はコンクールに出場しない、定期演奏会に全てを掛けるというバンドでした。だから楽しく活動できるのかと思いきや、全然そうではなかった。そこには暴君の理不尽指揮者(学生/ちなみに5回生の2年生)と、彼に「イエス」しか言えない情けない先輩たちが大半を占めていて、それはそれはヒドイ部でした。人数の差はありましたが、指揮者派と反指揮者派にも別れていましたし、だから部の内部闘争はコンクールがあってもなくてもそのあたりは変わらず。しかしながらその時、直感的に思ったのは「これがコンクールでいい賞を取るためだったら、この理不尽な指導であっても、もう少し納得できるのにな」ということでした。つまり、「コンクールでいい賞を取るため」だったら多少の理不尽は許せるのに、コンクールに出ない、つまりは演奏会で上手な演奏をするため「だけ」の目的だと、その指揮者のちょっとした理不尽な言動が一気に許せなくなるんですね。「そんな理不尽なことを求められるのだったら、下手くそな演奏をしてもいっこうにかまわん!」というのがその時の私の気持ちでした。
 さらに言えば、コンクールという外部の目があれば、たかだか学生指揮者の実力なんてたかがしれていますから、あのバカ指揮者だって大学の部活という狭い世界の中で暴君でいられ続けたとも思えないんですよね。まあいずれにしてもあまりにも指揮者が理不尽に暴走しまくっていたので、1年生の12月に、演奏会が終わったのをきっかけにその吹奏楽部を辞めちゃったんですけどね。
 そんな大学時代の経験があったので、高校生の時のように吹奏楽コンクールを「完全なる悪」と思えなくなっていました。しかしながらコンクールの明確な意味付けについては完全に見いだせ切れず、この「響け!ユーフォニアム」、とりわけ「2」を観るまではかなり「もやもやした気持ち」を吹奏楽コンクールに対して持っておりました。{/netabare}

・・・え~、予想どおり長くなりましたね。ここでいったん切ります。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その2:「音楽で競うこと=コンクール」を考える(2)-

{netabare} さて、この「響け!ユーフォニアム」にも、そのコンクールが嫌いな人物が出てまいります。「2」から出てきたオーボエの2年生、鎧塚みぞれです。彼女は、中学3年生の時に金賞を期待されながら銀賞にとどまってしまったというトラウマから(原因はそれだけではないのですが)、吹奏楽コンクールのことが大嫌いになっています。だから彼女は合宿の夜、主人公に言います。

「ねぇ、コンクールって好き?私は嫌い。結局審査員の好みで結果決まるでしょ?(中略)仕方ない?沢山の人が悲しむのに…。私は苦しい…コンクールなんて無ければいいのに…」(「2」第2話)。

これを聞いた主人公の黄前久美子(eup/1年生)は、コンクールが好きか否かを、行きがかり上ではありましたが、苦手にしている先輩の吉川優子(tp/2年生)と、さらに親友の高坂麗奈(tp/1年生)に聞きます。彼女たちの答えはこうです。

優子:「まぁ納得いかない事が多いのは確かなんじゃない?私だって中学最後の大会は今でも納得してない訳だし。でもそれは結果が悪かったから。結果が良かったら納得していた気がする。ふざけてやっている訳じゃない。皆、夏休みを潰して練習している。けどコンクールは優劣をつける。この曲を自由曲に選んだ時点で難しいとか、演奏以前の話を平気で評価シートに書かれたりする事さえある。努力が足りなかった、劣っていたという事にされちゃう。超理不尽でしょ。(中略)ただ、去年みたいに皆でのんびり楽しく演奏しましょう…っていう空気が良いかっていうとそんな事はなかった。上を目指して頑張ってる1年よりも、サボってる3年がコンクールに出るみたいなのはやっぱり引っかかった。まぁ今年は実力主義になって色々あったけど、本気で全国行こうと思うんだったら、上手い人が吹くべきだと思う。結局好き嫌いじゃなく、コンクールに出る以上は金が良いっていう事なんじゃない?」(「2」第3話)。

麗奈:「よく音楽は金銀銅とか、そんな簡単に評価できないっていう人がいるけど…あれを言っていいのは勝者だけだと思う。下手な人が言っても負け惜しみでしかないと思うし、だから結局、上手くなるしかないと思ってる」(「2」第3話)。

 さらに、ついでかもしれませんが、第8話で同校のコーチ、橋本先生(プロのパーカッショニスト)はこう言います。

「僕、実はコンクールってあんまり好きじゃない。一生懸命やってるなら金でも銀でも良いって思ってる。音を楽しむと書いて音楽。金だの銀だの意識して、縮こまって硬い演奏になってたら意味がない」(「2」第8話)。

 さて、「2」第5話で、北宇治高校は前述のとおり関西大会で金賞を受賞し、関西代表となります。その前に人間関係のゴタゴタの解消から、いわゆる「闇落ち状態」であったところから戻ってきた鎧塚みぞれは、久美子の「まだコンクールのことが嫌いですか?」という質問に対し、こう答えました。

「たった今、好きになった」

 このシーンを観たときに2つの思いが私の中に浮かびました。一つは「そりゃ誘導尋問でしょ」という冷めた思い。アノ瞬間にアノ質問をされれば、そりゃ誰でもそう答えるでしょうよ。徹底したコンクール嫌いだった高校生当時の私だって、鎧塚先輩と同じように答えたと思います。これは、優子の「結局好き嫌いじゃなく、コンクールに出る以上は金が良いっていう事なんじゃない?」という発言に結びつくのかもしれません、つまりは、優子の発言が一番しっくりくるような気がします。こんな私は麗奈に「下手な人が言っても負け惜しみでしかない」とばっさり切られることでしょう。

 もう一つは、「ああ、コンクールってよくできた制度なんだなぁ」という、先ほどと相反する思いでした。これは逆に、優子の発言「努力が足りなかった、劣っていたという事にされちゃう。超理不尽でしょ」とは矛盾してしまうのですが、大学時代、コンクールに出場しない吹奏楽部で理不尽な待遇を受けた自分の経験からすると、それでも吹奏楽コンクールは「努力をする上での意味づけ」「自己の努力を計るバロメーター」「自分たちを評価する外部の目」としての価値を持っているような気がするんですね。これは努力の量を他の団体と比べるような解釈もできてしまいますから、他校の演奏の失敗を願うようなゲスなことをやらかしてしまうような弊害ももちろん認めないといけないわけで、どちらかというと未だ「必要悪」のような印象ですが、それでも吹奏楽コンクールの存在が、日本の管楽器奏者の技術向上に大きな役割を果たしてきたことは否定のしようがないと思います。自分の経験で言えば、たった10秒ですが、「金賞の喜び」を知っています。あの瞬間感じたのはやはり「努力が認められたんだな」という思いでした。吹奏楽コンクールは所詮は「指導者コンクール」なんだという醒めた思いもある一方で、金賞を受賞した中学生や高校生が感じる「努力が認められたという嬉しい思い」は、それはそれで尊重すべきなんだろうと思います。

 さらに言えば、ほとんどの運動部が、「試合」の結果、最後は負けて幕を下ろし、「勝ったまま引退できる」のは全国優勝校だけなのに対し、吹奏楽は明確な形での負けを多くの人たちが避けられることを考えると、運動部よりはまだ「努力が認められやすい」のかもしれません。もっとも、今の私は単純に音楽を楽しみ立場であり、そんなコンクールなどなくても十分音楽を楽しんでおります。だから、「絶対に吹奏楽コンクールは必要なものだ」と言うつもりはありませんし、吹奏楽コンクールがドロドロした人間関係の原因になることについても相変わらず否定できませんが、この「響け!ユーフォニアム」というアニメを観ることにより、少なくともかつてよりも吹奏楽コンクール、というか、音楽で競い合うというものに対し、多少は寛容になった自分を感じています。{/netabare}

まだ書きたいことがあります。以下まだ続きます(ヒ~~)。

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H29.01.16、追記しました。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その3:楽器上達における「先輩」の役割-

 さあ、今日も長文のレビューを書きますよ。読む覚悟のある方だけ以下をクリック。

{netabare} 「2」の最終話からのエピソードになります。田中あすかという非常に偉大な先輩、さらにはそれに加えて、姉・麻美子が去って行き、その喪失感から来る寂しさに浸り、涙を浮かべながらユーフォニアムを吹く黄前久美子(eup/1年)。その音に惹かれるようにやって来た傘木希美(fl/2年)と鎧塚みぞれ(ob/2年)。彼女たちは久美子に語りかけます。

みぞれ:「黄前さん?あすか先輩かと思った」
希美:「そっくりだった。音」

このシーン、これって物語上の演出って思った人、多いのではないのでしょうか?演出と言えば演出なんですが、でも実際にあるんです。そう、「先輩の音に似る」ってのはすごくよくあるんですね。今日はそのあたりの話をば。

 今回はうちの娘の話から入りましょうかね。うちの娘は小4からコルネット、そして小6からトランペットを吹いております。中学に上がった時には迷わず吹奏楽部に入り、トランペットを継続しているのですが、昨年の夏、うちの娘(中1)が、顧問の先生の非常に教育上よろしくない、あまりに人のことを考えない指導に巻き込まれ、「吹奏楽部を辞めたい」と言い出す事態が発生しました。ここでその詳細を述べることは憚られるので省略しますが、これは、かつて吹奏楽部で活動し、その酸いも甘いも知り尽くしているはずの父親の私にとっても、「あまりに許しがたい極悪非道の行いである」「こんなにひどい目に遭わされてまで吹奏楽部の継続をガマンする必要が無いだろう」と判断するに至り、いったんは娘の意思を尊重し、吹奏楽部を辞めさせる決断を下しました。
 ところが娘はこんなことを言うのです。

「吹奏楽は嫌いになったけれど、トランペットのことは嫌いになれない。それどころか、吹奏楽部抜きでも上手くなって、顧問の先生を見返してやりたい」

・・・これには困りました。自分一人で吹いていて上手くなったという例を、私はほとんど知りません。もちろん、音楽大学目指して勉強している人は吹奏楽部なんて入らなくても楽器を上手くなり、そして専門家への道を歩むことを知ってはいましたが、でも彼ら彼女らはきっとプロのよい指導を受けているはずです。ところが当方は関東地方の隅っこの住人であり、近所にそんなことをやっている中学生は皆無。さらには娘は専門家を目指しているわけでもなく、そんな状況で「上手くなりたい」という娘の希望を叶えるのは、非常に難しいと感じたのです。

 もっとも私はサックスのことは詳しく知っていても、トランペットのことはさほど詳しくない。なので、出入りの楽器屋さんに行ってこのことを相談してみました。そこの社長さんはかつて自衛隊の音楽隊でユーフォニアム(!)を演奏していた方で、いわば元・プロ奏者なのですが、その方は私の「吹奏楽部抜きに上手くなれるのか」という問いにこう答えました。

「無理とは言えないけれど、非常に難しいと言わざるを得ないですね。一人で練習をしていたんじゃ『いい影響』を受けられないですから」

・・・う~む、やっぱりそうか。当時の私は頭を抱えました。

 自分でも経験があるんですよね。学生時代の自分の楽器の腕前に格段の進歩があった時(といっても私の場合はアマチュアなのでたかがしれていますが)って、だいたいそばに上手い先輩が居たんですよね。そしてさらには、その上手い人のことを、楽器の腕だけじゃなく人間的にも深く尊敬していて、極端なことを言えば演奏面のことだけじゃなく、「ああ、人間的にもこんな人になりたい」と思い込んでいる時なんです。つまりは、「上手い人のマネをする」というのが、上手くなるための最良かつ最短の手段なのです。
 ここで面白いのは、特に学生の時は、上手いというだけではなく、「人間的に尊敬できる」というのも付いてこないとその効果が最大限に発揮できないこと。「上手いんだけど嫌な先輩」だったりすると、おそらくは「こんな先輩のマネをしたくない」という気持ちがブレーキになってしまって、たとえ上手くても「マネをする」ということをし辛くなるんですよね。上手いのが「後輩」だったりしても、これまたしかり。こちらの場合は「人間的に云々」というより、「後輩に負けられない」という気持ち、対抗心が悪い方に働き、「オレは先輩だぞっ!後輩のマネなんてできるかっ!」ってことになってしまい、せっかくの良い手本を活かせないんですよね。
 さらに面白いのは、これがプロのステージ上の演奏や、CD等の録音でその代替ができるかというと、これもまた難しいということ。プロ奏者が上手いことはわかっても、その人柄まではわからないし、さらには「プロなんだから上手くて当たり前だろう」などと、自分とプロの間に引く必要の無い線を引いてしまって、そこから学ぶことをやめてしまったりするのですよ。
 ところがもう少し成長すると、仮に「上手いんだけど嫌な人」が身近にいたときに、その人の嫌なところを切り離して、単純に手本に出来るようになります。さらには、プロのステージやCDからも、無駄な線引きをせずに大きく学ぶことができるようにもなります。だから、「上手いんだけど嫌な人」から学べない、「上手くて尊敬できる人」から学べる、というのは、学生ならではの性質かもしれませんね。ああ、大人になってよかった。

 さて「響け!ユーフォニアム」の話に戻しましょう。久美子とあすかの関係というのはかなり複雑でした。厚い仮面をかぶってなかなか本心を明かさないどころか、ほとんど表情にすら出さないあすか、これに対して久美子はかなり熱い気持ちであすかを動かそうとしますが、それが通じたのか通じないのかすらわからないくらい、あすかの本心は見えてこない。とはいえ、おそらくは吹奏楽部にいる誰よりも久美子に心の内をさらけ出したのでしょうけれど、さて、それはいったいあすかの本心の何%だったのやら・・・。
 でも、間違いなく久美子はあすかのことを尊敬していました。だから、久美子は劇中でも格段に上手くなった。おそらくはあすかは人に教えるのが下手そうだから(天才というのは自分で努力して上手くなった経験が薄いから、とかくそんなものです)、有意義な指導というのはなかったと想像するのですが、でも久美子にとってはあすかの「存在そのもの」が最良の講師だったのだろうと信じております。

 さて、北宇治高校には高坂麗奈という、あすか以上のスーパートランペットプレイヤーがいます。彼女の存在はどうだったでしょうか?
 ここからはさらに想像の部分が入りますが、多分麗奈が入ったときに、北宇治高校の在校生(3年生・2年生)はかなり動揺したと思うんですよね。でもそんな中で、中世古香織(3年生)は、その麗奈の存在を前向きに捉え、おそらくはかなりのことを学んだと思います。
 一方、その香織のことを心から尊敬している吉川優子(2年生)は、麗奈のことを「香織の敵=自分にとっても敵」と思っていましたから、香織ほどは麗奈の影響を受けなかったのではないでしょうか?実際「1」で麗奈と優子が対立したときには、麗奈から「ケチつけるなら、私より上手くなってからにしてください」なんて言われていましたから(第10話)、麗奈から見れば「取るに足らない相手」だったのでしょうね。
 そんな二人も「1」の終盤から対立する様子もなくなり、また、優子も「2」で人間的に急成長した様子が認められるから、それでも以前よりはいいのかもしれません。もっとも麗奈にも同級生のトランペッターがいますし、また、麗奈たちが2年生になったときには後輩も入ってきて、その後輩たちは麗奈のことを尊敬するでしょうから、少なくとも優子よりは虚心坦懐に麗奈のプレイを自分の糧として吸収できる。だから、3年生になったのに後輩から激しいチャージを受ける優子の立場は非常に難しいものになるでしょうね。・・・というわけで、ガンバレ新部長!

 後輩からもしっかり吸収できるという能力で言えば、久美子の1年先輩であるユーフォニアムの中川夏紀(2年生)の方が優れているでしょうね。実際に、一瞬ではありますが、オーディションの時にユーフォ暦2年目の夏紀がユーフォ暦7年目の久美子の足下を脅かしたことですし、そしてまた彼女もあすか先輩の薫陶を受けているわけですから、3年生になった夏紀も素晴らしいプレイヤーに成長すると思います。
 チューバの加藤葉月(1年生)は、全国大会レギュラーメンバーの2人の先輩が両方残留しますから、これまた先輩から吸収しまくりですね。もっとも、その2人の先輩がそのまた先輩からほとんど吸収していないのが気になりますが。不憫なのはオーボエの鎧塚みぞれ(2年生)と、コントラバスの川島緑輝(1年生)で、彼女たちは先輩から吸収するものが何一つありません。ああ、かわいそうに。

 ・・・とまあ想像は膨らみ放題膨らむのですが、ツッこんでいくとキリがないのでこのあたりにしておきましょう。
 最後に冒頭に話をした娘の「その後」を話しておきましょう。結局娘は「もっとトランペットを上手くなりたい」と理由から吹奏楽部を辞めるのを諦め、残留しました。そんな彼女、もともと3年生の先輩のことを非常に尊敬していたのですが、その先輩が引退した後、2年生の先輩と気脈を通じ、今では家に帰ってきてもその先輩の話をしてばかり。ちょっと依存が過ぎるんじゃないかという気もしないでもないですが、あれ以来吹奏楽部を辞めたいなんて言わなくなったし、なにより、急にトランペットが上手くなったようです。
 現在思春期真っ盛りで、実に扱いづらい我が娘ではありますが、この点に関しては「ああよかったなぁ」と、父親として、そして同じ管楽器プレイヤーとして、心からそう思います。{/netabare}

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H29.01.19、追記しました。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その4:吹奏楽はメンタルスポーツである(1)-

{netabare} そして、次のレビューが始まるのです(沈)。
 ・・・「2」を観終わった後、「1」をもう1周観てみました。このアニメのような良作は、観れば観るほど再発見がありますね。噛めば噛むほど美味しいスルメのような味わいです。これは酒も進もうってもんですわい。
 ・・・コホン。話が逸れました。再度「1」を観て気づいたのは、「2」で活躍した鎧塚みぞれが、セリフこそないものの、実はちょくちょく映っていた(しかもデカリボンこと吉川優子と2ショットで)ということもあったのですが、それ以上にやはり、久美子の成長が1年間で著しかったということです。ちょっと意外な感じもするのですが、「1」の最初の方ってけっこうギャグ的な描写が多いんですよね。それがだんだんシリアスになってくる。まるで、久美子の真剣さ度合いとマッチしていくかのようですね。
 もちろん成長していくのは久美子だけじゃなく、北宇治高校吹奏楽部も成長・進化していくわけです。しかし、その成長・進化の過程で出てくる練習の描写は、「1」のサンフェスの前くらいで、あとはなにか画期的な練習をしているわけではなく、地道な合奏を積み重ねているだけのような印象を受けます。でも、実際のリアルの吹奏楽部もきっとそんなもので、別に「○○養成ギブス」とかいう特殊器具が出てくるわけでなし、山の断崖絶壁で逆さ釣りになってバッティング練習をするわけでなし、これもまた「リアリティ」の一面なんだろうと思います。
 うっかりすると練習風景の部分が地味なものですから、特に「2」の方は、演奏とは関係ないギスギスの部分が解決されていく様子だけが印象に残ってしまい、「これってバンド全体の進化と関係ないじゃん」と思った方も多いと思います。
 でも私は思うんですよ。こうしたギスギスが少なければ少ないほど、そして一丸となって演奏できる雰囲気が作られることで、そのバンドはいい演奏ができるんです。でもそれって本当に大変なことで、特に吹奏楽団って、根本的構造からして「一丸となる」ことが困難なのだろうと思うんですよね。だからこそ、そこに「指導者の資質」って問われるし、そんな点からも、「吹奏楽コンクールは実は指導者コンクールである」という私の持論にも繋がってしまうんですけどね。・・・で、今回はそんな話をしてみましょう。題して「吹奏楽はメンタルスポーツである」、これをテーマに持論を展開してみたいと思います。

 また私の経験談から話をしてみます。私が中学生の時の吹奏楽部は、それはそれはひどいところでした。それでも県大会で銀賞は確実に取っており、私の入部前と卒業後にはダメ金(上位の大会に進めない金賞)を取りましたから、決して下手なバンドではありませんでした。でも、内部のギスギスはものすごかったのです。
 それでも、私が2年生になったころまでは、ちょっと生意気だと人気の来ないところに1人で呼び出されると先輩たち十数人が待ち構えていて、泣きべそをかくまで罵詈雑言を浴びせられるという程度で済んでいました・・・、ってこれでもう十分にひどいんですが。それでも、ちゃんと先輩は後輩に楽器演奏の指導をしていたし、顧問の先生に対する信頼関係も表面的には崩れていなかったのです。それを一気に崩したのが、顧問がその年の夏のコンクールにおいて、「金賞を取るため」を理由として、3年生でも容赦なくコンクールメンバーから外すということを行ったからだ、と私は思っています。
 これはかなりの波紋を呼びました(余談ですが、「かけだすモナカ」のレビューの中で紹介した、私が暗殺されそうになったエピソードはこの時期の話です)。上手い2年生がコンクールメンバーに選ばれ、下手な3年生は突然「明日から来なくていいよ」と突き放される・・・。それだけでかなりショッキングな光景だったのですが、それだけではありませんでした。
 その年のコンクールメンバーから外された3年生の中に、コントラバスをやっている先輩が2人いました。その2人は2年生の時にはコンクールに出ていたのに、3年生になったのに「出なくていい」と言われてしまったのです。その時のコントラバスの構成は、3年生が2人、2年生が0人、1年生が2人。1年生は最初からコンクールメンバーに加えないことになっていたのでこちらは考慮しなくて良いのですが、この年はコントラバスがいない状態でコンクールに挑むことになってしまったわけで、つまりは「その程度の腕前だったら、うちのバンドにコントラバスは要らない」となってしまったわけです。
 つまりは、同じパートに上手な後輩がいれば、先輩のコンクール出場を拒むことになるのはもちろんのこと、違うパートであっても上手い後輩がいれば、これまた先輩のコンクール出場は拒まれてしまうことになるわけです。もっと言ってしまえば、「上手い後輩がいれば、違うパートであっても早めに潰しておかないと、自分の立場が危うくなる」ということです。
 この雰囲気を直接にくみ取ったのが、2年生だった私たちの代でした。私たちが2年生については、先輩を押しのけてコンクールに出た者がいた反面、それでも約半数がコンクールに出られなかった。だからその非・コンクール組の大半(全て女性部員でした)は、次の年に3年生になったときにまたコンクールに出られなくなるのではないかと、異様なくらいに恐れをなしていました。
 その結果、過酷だった後輩イジメはさらに後輩潰しへと発展してきました。先輩が後輩の指導をしないなんてのはもう当たり前。同級生同士の潰し合いはこれまた日常茶飯事。しかもこれが同じ楽器・パートならまだしも、他のパートの後輩潰しにまで発展する始末。木管楽器をまとめていた部の副部長(女性・クラリネット)まで同級生につるし上げられ潰されて、木管楽器全体はもちろんのこと、クラリネットパートの指導までできなくなった・・・。それはもうひどかったですね。
 そしてコンクールまで2ヶ月と迫った頃、ついにこの不満分子たちは、顧問に対しても反旗を翻しました。「今年は3年生であってもコンクールメンバーから落とされない」ことを顧問に約束させるために、立てこもり事件を起こしたのです。顧問がその立てこもっている教室に一人乗り込み事態を解決させたので、その外にいた私は顧問がなにを彼女たちに話したかはわかりません。でもきっと「コンクールに無条件に出させる」という言質を顧問から取ったから、彼女たちは立てこもりをやめたのだろうと推測しています。
 こんな状態だったから、その年のコンクールはそれはひどい演奏でした。それでも県大会銀賞を取ったのだからある一定のレベルはキープしていたと思うのですが、しかしながらこの年に関して言えば、「金賞を取れるかもしれない」などという期待は最初から皆無。「銀賞」のコールを聞いて、悔しがるどころかホッとしたのが実感でした。このとき、つくづく実感したのは、「ああ、仲の悪いバンドってのは上手くなれないんだな」ということでした。
 私はこの時、いざこざを起こした不満分子たちが全て女性だったことから、これらの原因は「思春期女子特有のイライラ」みたいなものが原因だろうと思っていました。さらに、「吹奏楽部の女子は性格が悪い」という印象をしっかり私の心に植え付けました。だから、「男ばっかりの世界」だったらこんなこととは無縁だろうと考えていました。
 そして高校入学。私が進学したのは男子校だったので、この先、こんな事態に巻き込まれることはないだろうな、とたかをくくっていたのですが・・・、甘かったですね。{/netabare}

 いったんここで切りましょう。以下、続きます。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その5:吹奏楽はメンタルスポーツである(2)-

{netabare} 私が高校時代に所属していた吹奏楽部は、中学時代に比べるとそれはそれは緩いところでした。進学校だったのであまり部活を厳しくしちゃうと部員の大半がやめてしまうというのが実際だったのだろうと思うのですが、極端なことを言えば夏休みだけマジメに練習していればいいくらいのところでした。だから私なんぞは真剣にスキー部と掛け持ちをしようかと考えたくらいでしたから。
 1年、2年とのびのび楽しく練習し、それでも練習効率のよさと外部指導者の的確な指導で、2年とも銀賞、しかも、金賞まであとちょっとで手が届くくらいのところまでたどり着いていました。自由だったから、私自身もこの頃ロックバンドでサックスを吹いたりしていました。この3年間でさほどは上手くはならなかったけれど、それはあくまで「吹奏楽的に」という限定範囲でのこと。いろんな経験もできたし、なにより楽しくて仕方ありませんでした。

 ところが、私たちが3年生になるときに、その優秀な外部指導者が辞任し、指揮者が不在になってしまうという大変な事態に巻き込まれてしまいました。
 この時に手をさしのべてくれたのがT先生という他校の音楽の先生でした。T先生は名門M高校の顧問をこの前年度まで勤めており、そこでそこそこの実績は残していたのですが、それまで全国大会常連校だったM高校を全国大会に連れて行くことはできず、本人の希望半分、責任を取るのが半分で、吹奏楽部のない学校に異動になっていたのです。そのT先生が、私たちの高校の指揮者を引き受けてくれると言ってくれたのです。
 T先生のM高時代の噂話は、M高に進んだ中学時代の同級生から聞かされていました。曰く、「鬼」である、と。
 T先生が指導をすると言うことに関して県の吹奏楽連盟から横やりが入ったりするなどしていろいろとすったもんだはあったのですが、それでも正式にT先生が指揮をしてくれることになり、T先生の指導が本格化していきました。実際に指導を受けてみるとT先生は確かに厳しかったけれど、「鬼」というほどでもなく(・・・そうだなぁ。滝先生くらいかなぁ・・・。じゃあ「悪魔」か?)、とはいえこの前年までの緩んだ雰囲気よりはかなり部内も引き締まり、ああ、これは生涯初の金賞が取れるかな?と期待できるところまではいったのだと思います。

 ・・・しかし、私たち生徒がそう思っていても、この前年まで「鬼」と呼ばれるまで厳しい指導をしていたT先生にとって、今まで緩い練習をしてきた私たちが音楽に挑む姿勢は不十分、不満足なものだったようです。夏休みに入り、部活が本格化してきた頃、それは一気に顕在化しました。一部の生徒、特に1・2年生が遅刻を繰り返していたのです。そしてコンクールの前日、一部の生徒が性懲りもなく遅刻を繰り返したことにT先生が激怒し、「明日のコンクールはもう指揮をしない」と言い残して帰宅してしまう、という事件が発生したのです。
 T先生は私たちのバンドが「部員一同が気持ちの上で一丸になる」ことを望んでいました。でもなれなかった。そのことに関してT先生は怒ったわけです。その怒りは遅刻を繰り返していた生徒たちだけではなく、遅刻をしていなくても、遅刻を繰り返す他の生徒をいましめられなかった私たちにも向けられていました。その当時はそれが残念でならなかったのですが、今にして思えば、もうこれが最後のコンクールであり、夏休みの受験勉強を返上して背水の陣で挑んでいる3年生と、この間入学・入部したばかりで右も左もさしてわからない1年生が、あるいは、コンクールで難しいソロを吹くトランペット1stのプレイヤーと、あまり難しくもなく目立ちもしないフレーズを2~3人で吹いているクラリネット3rdのプレイヤーが、同じテンションでコンクールに挑めるかというと、それはかなり難しいことなんだろうと思うのです。ましてやT先生は私たちの高校の先生ではなかったし、「部員一同一丸となって」なんてのは非常にハードルの高いことだったように思うのです。
 しかしT先生はそれを望み、私たちはそれを果たせなかったのはまぎれもない事実。とりあえず部長をはじめとする部員の選抜部隊が先生の自宅に謝りに行き、その日の夕方にはT先生も機嫌を直してコンクールの指揮をしてくれることになった。いやいや、これで心置きなく今年のコンクールはいい演奏ができそうだ、とこの日は思ったですが・・・。
 ああ、甘かった。本当に甘かった。先生も機嫌を直したとはいえ、まだわだかまりを残していたのでしょうね。それが演奏に出てしまったのです。

 ・・・その日のコンクールでの演奏、なんとT先生は指揮を間違え、課題曲が止まってしまったのです。

 ・・・それでも銅賞にはならず銀賞が取れたのですから、そこそこの演奏はできたのだろうと思います。でも、音楽をやる上で、指導者とプレイヤーの信頼関係というものがここまで大事なんだと言うことを嫌と言うほど思い知らされた一件ではありました。いや、私にとっては、プレイヤー同士の信頼関係の欠如から中学時代に一度煮え湯を飲まされていましたから、全く同じとは言わないまでも、似たような轍を踏んでしまった、と言うべきでしょう。{/netabare}

 ・・・ふう、またしても長くなりました。ここでいったん切りましょう。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その6:吹奏楽はメンタルスポーツである(3)-

 さて、前置きが長くなりましたが、「響け!ユーフォニアム」の話に戻りましょう。

{netabare} 私は、自分の経験から、「吹奏楽はメンタルスポーツである」と思っています。もちろん演奏技術も大事ではありますが、それ以上に「団結」が大事。だから、指導者がいかにバンド内をまとめるかが非常に重要です。「1」のレビューにも書きましたが、「お前らは絵の具だ。濁りのない音を出せ。オレがそれで絵を描く」と言った某有名指導者の言葉は、非常にムカツクものでありつつも、認めざるを得ないと思っています。
 そしてこの「響け!ユーフォニアム」の「1」と「2」を通してみた時、やはりこのストーリーの中心になっているのは「人間関係をどうやって(再)構築していくか」というのがテーマであって、これが「1」「2」を通じて通奏低音のように流れていたように思うのです。この人間関係の構築に指導者が果たす役割は非常に大きいのですが、それでも指導者一人でなんとかなるものではない。教師と生徒の間には超えられない壁がどうしてもあるでしょうから、部員同士で解決できるものは解決していかなくてはいけない。そんな中において、主役の黄前久美子が果たしてきた役割はかなり大きかったと思うのです。

 「1」「2」を通じて、久美子が向き合った人間関係は、だいたい以下のような感じでしょうか?

(1)高坂麗奈と自分の関係を構築した
 公式では「引力」となっていますが、あがた祭りの夜をきっかけに2人が親密になったことは、後述するように実は北宇治高校吹奏楽部躍進の原動力になったかもしれません。
 ・・・ところで、2人の間の「引力」が中学時代に作用しなかったのはなぜ?2人の通っていた中学校は無重力だった?

(2)潰されそうな麗奈を全力で支えた
 「1」における久美子の最大貢献だったかもしれません。おそらく久美子が麗奈とデレなければ、もとい、心理的に支えなければ、麗奈は1年生でソロを吹くことに関しての周囲からの圧力で、府大会前に潰されていたように思います。孤高の人、麗奈は、久美子なくしては単なる孤独だったのかもしれません。もし麗奈が潰されてしまったていたら、「三日月の舞」のソロは香織先輩が吹くことになり、それでも高校生にしてはいい演奏をしたはずですが、少なくとも麗奈が吹いた方がよかったのは目に見えています。
 府大会以降の「2」においても久美子は麗奈を支え続けました。もっとも、滝先生の亡くなった奥さんをめぐるエピソードにおいては麗奈を怒らせ掛けましたが、でもそれをちゃんと収集させたのは、麗奈自身のセルフコントロールもさることながら、久美子自身が成長した証だったのかもしれません。「1」の、とりわけ前半の久美子だったらそれにきちんと向き合おうとせず、麗奈が怒ったところでどこかに逃げ出していたと思います。

(3)希美先輩とみぞれ先輩の仲直りの橋渡しをした
 この件に関しては最大の貢献者はデカリボンこと優子先輩なのですが、でも久美子の貢献もそれなりに大きかったのではないでしょうか。結果、みぞれ先輩はオーボエのソロをちゃんと感情を込めて吹けるようになり、そのことが北宇治高校吹奏楽部の全国大会進出に繋がった、それが言い過ぎなら、少なくともその原動力の一つに加えることができた、とも言えるわけです。もっとも、久美子にとってはこの一件を通してのあすか先輩の冷たい反応から、彼女に対する底知れない恐ろしさがさらに広がったように思うのですが・・・。

(4)退部寸前のあすか先輩を部に呼び戻した
 これは関西大会突破以降の話ですから、仮にあすか先輩が戻ってこなくても全国大会銅賞という結果は変わらなかったはずです。ただし、あすかがいない編成で全国大会に出場したとしたら、例えば部長の晴香先輩、香織先輩は全国大会の舞台で演奏しても楽しくはなかったでしょうね。あすかは、久美子の熱い説得を受けてもまったく変化した様子が見られなくて、相変わらず厚い仮面をかぶり続けていましたが、それでも久美子の存在はあすかに大きな影響を与えたのではないでしょうか。特に、あすか先輩が部に戻れたのは、あすか自身が頑張って模擬試験で全国30位以内という成績を残したからなのかもしれませんが、その頑張りの原動力に久美子の存在があったと、私は信じております。

 ・・・こうやってみると、久美子の果たした役割って大きいんですよね。もともとがギスギスしてしまうのが根本的性質である吹奏楽の中においては、よくやったのだろうと思います。このあたりさすがに主役ですね。

 とはいえ、上手くいかなかったこともありましたね。幼なじみでもある葵先輩の退部を止められなかったことは、本人の意思も固く仕方なかったこととは言え、久美子も後々まで相当引きずったのではないでしょうか?
 また、秀一と葉月の板挟みになったことも転び方によってはちょっとヒヤヒヤものでした。葉月がもっと根に持つタイプだったりすると、久美子の秀一に対するそっけない態度ですから「ムカツク原因」になり、そのことが思わぬ人間関係のギスギスにつながったかもしれません。葉月がさっぱりとした竹を割ったような性格であったこと、自分の気持ちにちゃんと線引きができる娘であったことがなにより幸いでした。
 性格に助けられたといえば、夏紀先輩もそうでしたね。久美子は中学時代の嫌な思い出が甦ってきていたようですが、前述のとおりコンクール出場の「下克上」で過去に恐ろしい経験をした私にとっても、1年生の久美子がコンクールメンバーに選ばれ、2年生の夏紀が落とされるというのは、過去のトラウマを呼び起こされるような展開でありました。もっとも私のそれは中学時代のことであり、もう高校生だった夏紀なら、自分と久美子の腕前およびそのバックにある経験年数などを冷静に見つめることができたのでしょうけれど、さらにそれに加えて、夏紀も葉月同様に彼女がさっぱりとした竹を割ったような性格であったこと、自分の気持ちにちゃんと線引きができる娘であったことがよかったのだと思います。
 ・・・ん、夏紀も葉月も、中学時代は吹奏楽部経験者じゃないんだよね。ははあ、そういうことか・・・(謎)。

 いずれにしても、黄前久美子が北宇治高校吹奏楽部発展に影ながら果たした役割は非常に大きかったと思うのです。私の過去の苦い経験から御理解いただけるかと思いますが、やはり吹奏楽はメンタルスポーツなのです。楽器の性質や置かれた立場が違うのに、「全員一丸となる」という命題に挑み、そしてそれが成し遂げられたときにいい演奏ができ、そしてそれをコンクールの場で競い合う、といった性質の音楽なのです。当然、「一丸となる」ことに近づけなければいい演奏はできないし、また、「一丸となる」ことを拒むことで脱落する者も出てくるという、厳しい競争社会でもあるのです。
 だから、私の身の回りにも実際のところ「吹奏楽部に所属していたけれど、当時のことは思い出したくもない」という人はかなり多いです。また、コンクールでそれなりにいい成績を収めていても、そこで燃え尽きてしまい、社会人になる頃には音楽の道から離れていってしまう人もたくさんいます(というか、それが大多数です)。
 そうやって考えると、吹奏楽が日本の管楽器文化を大きく支えてきたことは間違いない事実であろうと思いますが、その功罪における罪の部分もまた大きかったように感じています。
 ここはあくまでアニメのレビューを語るところなので、これ以上その話題に踏み込みことはしませんが、私自身が吹奏楽をきっかけに音楽を始めて、大学1年生の冬以降は吹奏楽から足を洗ったにもかかわらず、なぜかこの年までずっと音楽を続けてこられたこともあいまって、「吹奏楽とは何か?」とずっと考えて続けていたように思います。
 時には吹奏楽に対してかなりネガティブな見方をしたこともありましたが、でも今回この「響け!ユーフォニアム」という作品と出会ったことにより、また新たな発見がたくさんあったようにも思います。
 そんなことからもこの「響け!ユーフォニアム」には感謝、感謝ですね。{/netabare}

投稿 : 2017/01/25
閲覧 : 391
サンキュー:

58

ネタバレ

ハヤブサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

熱さが伝わってくる

最終話まで観て‥
素晴らしい演奏にストーリーを重ねながら楽しめるオリジナリティー溢れる作品でした。
昼ドラの様な人間模様もあり‥まるで自分も部員の一員の様な感覚になる‥観てるものを引き込むパワーを最後まで感じられました。
くみこのキャラのバランス(ドライなトコと熱いトコ)も良く、親近感を感じやすかったです。
青春モノの代名詞‥「京都アニメーション」
「素敵な作品をありがとうございました。お疲れ様でした」‥と言いたい。

‥以下は数話観たの所感‥
作画、楽器の描かれ方、迫力ある音、それぞれのオモイを抱えた可愛いキャラ達‥1期と変わらず、惹き込まれます。
練習シーンの緊張感も、息をのむほど伝わってきます。みんなを応援せずにはいられません。思わず「がんばれー」って言いたくなります。
人間関係含めて「部活に打ちこむ青春」「京アニの情熱とこだわり」がダイレクトに伝わってきます。
OPもすごいな〜TRUEさんの「サウンドスケープ」いい曲で、作品に合ってます。
惹き込まれると同じ位、向こうからパワーが押し寄せてくる様な力強さを感じてます。

投稿 : 2017/01/24
閲覧 : 228
サンキュー:

36

ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

音の継承(※書き直しました)

前のレビューはイマイチ粗探しっぽい気がするので消しました。
粗探しに走ったレビューなんて見ていてつまらないですし、
吹奏楽がスポ根として演出しにくいのも、他校の存在を描きにくいのもわかりきっていた事ですしね。

結局、超クオリティな作画アニメにもかかわらず何故私が結構辛口目にレビューしてたのかと言うと
この作品のねっとりレズ描写があまり好きじゃなかったためでしょう。
多分、売れ線意識して京アニが入れたんでしょうが、終始色んな所で多く、本命の恋愛を控えながらやってる子もいたりして
吹奏楽じゃなくてそっちやりたいんじゃないのか~とか、そうも思えてあまりいい気がしなかったためでしょう。
しかも2期では秀一の存在がモブ同然に浮いてしまっていたので、彼女持ちの後藤先輩と比較しても孤立してる感がありましてね。

ですがこの話は久美子の物語なので久美子視点で語るべきですね。
で、彼女の視点にすると最終話の田中先輩の事を語る事になるわけですが。
で、また百合か! 麗奈だけじゃなくこっちも。横着者め! なんて思ったりもしたわけですが。

あれはそういう描写ではなく、先輩から後輩に音を継承する儀式的なものだったとすればそう違和感はないですね。
この解釈だと中川先輩の立場が無さすぎる気はしますけど。彼女は半ばエンジョイ組ではありましたから致し方なしですね。

評価は少し上げました。百合百合しすぎな色もあり、脚本的に満足でない部分も散見されましたが。
後半の田中先輩との微妙な距離感や、河原でユーフォを響かせるシーン等。音の物語としてはよくできているのではと感じました。

投稿 : 2017/01/23
閲覧 : 389
サンキュー:

35

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

吹奏楽に無縁な人でも、何周でも観れてしまう 《青春アニメの完成形》

◆総評

2015年1-3月に放送された1期に続いて、本作も事前の期待値以上に楽しめてしまい、本作を見終えた直後から、これまで5-6周はしているはずの1期の方をまた見返したくなって、結局、1期→2期ぶっ通しの視聴を更に2周して、その間他のアニメをほとんど見れない状態になってしまいました(それはそれで結構ストレス溜まってしまいました笑)。

本当、こういう作品世界や登場キャラクターの設定が確りしていて、そうした個々の登場キャラクターの感情推移が一切手抜きなく的確に描写されている作品は、シナリオ自体は一周目で分かってしまっても、そうした描写を漏れなく見て取るつもりならば、さらに何周も出来てしまいますね。

本作については、1期にあった{netabare}《麗奈 VS. 香織先輩》{/netabare}といったドラマチックな対立軸がなかったことから、1期の個人評価★★ 4.9 から、主に作品の初回視聴時の印象という意味で、点数を★★ 4.8 と僅かに下げることにしましたが、それでも周回を繰り返すうちに、1期からさらに深化した細やかな感情描写の冴えを随所に見付けることが出来て、1-2期通じて、やはり《青春アニメの完成形》とでも形容すべき見事な作品に出会えた、という感動は変わりませんでした。


※ここで、本作の個人的な鑑賞ポイントを2つ。

◆人と楽器は「赤い糸」で結ばれている

1期は、{netabare}「特別」を目指す麗奈との交流によって、主人公(久美子)のどこか冷めていた心に、吹奏楽への情熱の炎が次第に灯(とも)っていく過程を、丁寧に描き出していたのですが、彼女のその情熱が、なぜユーフォニアムという楽器の演奏に対して向けられることになったのか?ということには、実は説得力のある描写はありませんでした(単に「それまでずっと演奏してきたから」という惰性だけでは弱い)。{/netabare}

そこで、この2期ではさらに、{netabare}主人公(久美子)の情熱がユーフォニアムという具体的な楽器に対して注がれることになる過程を(※つまり、久美子とユーフォニアムとが「赤い糸」で結ばれていく過程を)、彼女の憧れとなり、彼女にとってもう一人の「特別」な存在となる、あすか副部長との交流を通して丁寧に描き出していく構成になっている{/netabare}、ように私には見えました。


◆「特別」への願いは、手書きノートや楽譜の手渡しで伝えられる

本作の主人公(久美子)は、{netabare}ユーフォニアムの演奏に関して、「特別」ではないけれど、「平凡」でもない、微妙な立ち位置にある、吹奏楽が好きな高校1年生という設定。{/netabare}
もう少し詳しく書くと・・・

{netabare}・吹奏楽を始めたのは小学4年生の時。
・姉の演奏していたトロンボーンを本当は自分も演奏したかったのだけど、たまたま奏者のいなかったユーフォニアムを吹くことになってしまい、今年で演奏歴7年目になる。
・中学1年の時から上級生を差し置いて吹奏楽部のコンクール演奏メンバーに選抜されたり(※但し、そのせいで上級生の恨みを買ってしまい、それがトラウマとなっている。)、北宇治高校吹奏楽部の演奏を初めて聴いて「これは下手だ」と即座に断言してしまう程の、なかなかの腕前の持ち主。
・高校でもクラスメートに背中を押されてようやく吹部入部を決めるが、その際にユーフォニアムではなく、もともと自分が吹きたかったトロンボーンに楽器を変えようと考えるくらい、ユーフォニアムには愛着が薄かった。{/netabare}

→ということで、{netabare}ともに父親がプロの演奏者で、小学1年生くらいからそれぞれ父親の楽器であるトランペットやユーフォニアムの演奏を始めた麗奈(演奏歴10年ほど)やあすか副部長(演奏歴12年目)とは、明らかに演奏力に大きな差がある。
→というよりは、そもそも久美子とこの二人では、己の演奏を通して求めるモノ・目標とする地点が違い過ぎている。{/netabare}

・・・という状況で始まった本作なのですが、

(1) まず、1期で、{netabare}久美子は、中学最後のコンクールで麗奈が見せた悔し涙や、6/5の縣祭の夜、大吉山展望台で見た麗奈の不敵な笑顔から、彼女の「特別」への願いに触れて、それに深く感化され、{/netabare}
(2) そして、2期で、{netabare}今度は夏合宿の朝、偶然あすか副部長の個人練習を見かけてその曲調の優しさ・美しさに魅せられたこと、さらに彼女の自宅を訪問した折に彼女から打ち明けられたユーフォニアムとその曲に関する事実等から、彼女のフォーフォニアムへの「特別」な願いを知って、それに強く心を動かされていくことになります。{/netabare}

本作では、そうした「特別」への願いの伝達を、

{netabare} <1> 進藤正和氏(プロのユーフォニアム奏者)から、子供時代のあすか先輩へ、ユーフォニアムとともに届けられた手書きの楽譜ノート(第9話)
<2> 愛妻を失った滝先生から、中学時代の麗奈に手渡される楽譜(第11話)
<3> 卒業式を終えたあすか先輩から、久美子に手渡される楽譜ノート(第13話){/netabare}

・・・によって象徴的に表現しているように、私は見えました。

「特別」への願いって、こうやって、人から人へと手の温もりを介して、初めて確りと伝えられていくモノ、なのかも知れませんね。


※以下、作品情報と本作の内容考察(1-2期+劇場版+OVA 全て含めて)。


◆制作スタッフ

原作          武田綾乃
監督          石原立也
シリーズ構成     花田十輝
キャラクターデザイン 池田晶子
音楽          松田彬人
アニメーション制作  京都アニメーション


◆作品別評価

第1期  (2015年1-3月)  ★★ 4.9 
OVA   (2015年12月)   ★  4.0 
劇場版  (2016年4月)    ★★ 4.6
第2期  (2016年10-12月) ★★ 4.8 
----------------------------------
総合評価            ★★ 4.8


◆各話タイトル&評価
{netabare}
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============ 響け!ユーフォニアム (第1期) (2015年1-3月) =========

{netabare} - - - Ⅰ.吹奏楽部入部~サンライズ・フェス(最初の成果) - - -

第1話 ようこそハイスクール ★ 中学3年時の府大会、北宇治高入学、吹奏楽部入部
第2話 よろしくユーフォニアム ★ 楽器選び
第3話 はじめてアンサンブル ★★ 部内トラブル
第4話 うたうよソルフェージュ ★★ 合奏テスト
第5話 ただいまフェスティバル ★★ サンライズ・フェス出場、久美子の居場所確認

- - Ⅱ.オーディション~京都府大会編(麗奈-香織先輩[2年生]問題) - -

第6話 きらきらチューバ ★ 府大会課題曲&部内オーディション発表
第7話 なきむしサクソフォン ★ 葵先輩の退部
第8話 おまつりトライアングル ★★★ あがた祭の宵(大吉山展望台)
第9話 おねがいオーディション ★★ 部内オーディション
第10話 まっすぐトランペット ★★ 部内の動揺、香織先輩の挙手
第11話 おかえりオーディション ★★★ 再オーディション
第12話 わたしのユーフォニアム ★★ 麗奈の気持ちを悟る久美子
第13話 さよならコンクール ★★ 府大会{/netabare} 
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.9

OP 「DREAM SOLISTER」
ED 「トゥッティ!」


=== 響け!ユーフォニアム OVA(番外編「かけだすモナカ」) (2015年12月) ===

全1話 ★ 4.0 {netabare}※BD/DVD第7巻特典、TV版(1期)最終第13話の葉月視点の物語{/netabare} 


=== 劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜 (2016年4月) ===

全1話 ★★ 4.6 {netabare}※1時間43分(TV版(1期)を1/3に圧縮)、ごく一部新規カットあり{/netabare} 


========== 響け!ユーフォニアム2 (第2期) (2016年10-12月) =========

{netabare} - - - - - - Ⅰ.関西大会編(みぞれ先輩[2年生]問題) - - - - - -

第1話 まなつのファンファーレ ★★ 2年生の複雑な事情 ※実質2話分(47分)
第2話 とまどいフルート ★★ 水着回、退部した先輩の気持ち(希美)
第3話 なやめるノクターン ★ 夏合宿
第4話 めざめるオーボエ ★★ みぞれ先輩の問題解消
第5話 きせきのハーモニー ★★★ 関西大会 ※演奏描写の神回

- - - - - - Ⅱ.全国大会編(あすか先輩[3年生]問題) - - - - - -

第6話 あめふりコンダクター ★ 学園祭、台風の夜(滝先生の本心)
第7話 えきびるコンサート ★ あすか先輩の家庭事情、春香部長BS独奏
第8話 かぜひきラプソディー ★ 姉との思い出、久美子の吹奏楽事始め
第9話 ひびけ!ユーフォニアム ★★ あすか先輩宅訪問、あすか河原の独奏
第10話 ほうかごオブリガート ★★ 久美子激白、あすか先輩復帰
第11話 はつこいトランペット ★★ 再び大吉山展望台(麗奈)、墓参り
第12話 さいごのコンクール ★★ 誕生日プレゼント、全国大会、麗奈の告白、姉への感謝

- - - - - - - Ⅲ.3年生卒業式・卒部会編(エピローグ) -- - - - - -

第13話 はるさきエピローグ ★★ 卒業式、作品タイトル回収{/netabare} 
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)8、★(良回)4、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.8

OP 「サウンドスケープ」
ED 「ヴィヴァーチェ!」{/netabare}


◆登場キャラクターの整理
{netabare}
※◎は2期の物語中、特に重要な役割を果たし、強く印象に残った5人。
※△は1期の物語で重要な役割を果たしたが、2期では出番・役割が減ったキャラ
※▲は2期になって初めて登場or実質的に始めて役割が与えられるキャラ
※滝先生のオーディションに、①文句なく受かるスキルを上級、②頑張って何とか受かるスキルを中級、③受かる可能性がゼロのスキルを初級、とそれぞれ措定し、その中をさらに上↑・中→・下↓に細分。

(1) 1年生
 ◎久美子(ユーフォニアム、中級↑)
 ◎麗奈(トランペット、上級↑、段違いのハイ・スキル)
  葉月(チューバ、初級↓、全くの初心者)
  緑輝(サファイアちゃん、コントラバス、上級↓)
  秀一(トロンボーン、中級↑)
(2) 2年生
  夏紀先輩(中川先輩、ユーフォニアム、初級↑~中級↓)
  梨子先輩(チューバ、中級↑)
 △優子先輩(トランペット、上級↓)
  後藤先輩(チューバ、中級↑)
 ▲みぞれ先輩(オーボエ、上級→)
 ▲希美先輩(フルート、元部員だが関西大会直前に復帰、上級↓)
(3) 3年生
  春香部長(バリトンサックス、サックス・パートリーダー、上級↓)
 ◎あすか副部長(ユーフォニアム、低音・パートリーダー、上級↑ ※1期の上級→から上級↑に修正)
 △香織先輩(トランペット、トランペット・パートリーダー、上級→、麗奈の入部前は部一番の吹き手)
---------------------------------------------
北宇治高校吹奏楽部 計14人(女子12人+男子2人) ※他にも多数部員あり(総勢60名以上)

(4) 教師
 ◎滝先生(顧問、学生時代はトロンボーン)
  松本先生(副顧問)
(5) その他
  葵ちゃん(テナーサックス、1期の途中で退部、中級→)
 ◎久美子の姉(麻美子さん、大学生、元吹奏楽部、トロンボーン、上級→)
  梓ちゃん(立華高校1年、久美子・麗奈と同じ中学で吹奏楽部だった、トロンボーン)
 ▲橋本先生(滝先生の大学時代の友人、北宇治高吹奏楽部OB、パーカッションのプロ奏者)
 ▲新山先生(滝先生の大学時代の後輩、フルート、木管楽器を指導)
 ▲あすか先輩の母親(元夫はプロ・ユーフォニアム奏者の進藤正和)
---------------------------------------------
以上、物語に絡んでくるキャラクターは 計22人{/netabare}


◆1-2期の重要キャラクターの比較

1期のレビューの方に書きましたが、1期の物語を動かした重要キャラを5人選ぶとすれば、

{netabare}①久美子(本作の視点人物であり、主人公=メイン・ヒロイン)
②麗奈(主人公にインスピレーションを与える「特別」な人=サブ・ヒロイン)
③香織先輩(サブ・ヒロインの対抗者)
④優子先輩(物語を進行させる汚れ役)
⑤滝先生(サブ・ヒロインの憧れの人=「特別」の源泉){/netabare}

となるでしょう。そして2期では、

{netabare}[1] 麗奈の吹部内での立ち位置が定まったことから、この5人のうち、1期で彼女の対抗軸として描かれていた香織先輩&優子先輩の注目度が減り、代わって、
[2] 久美子と同じフーフォニアム奏者で、1期の最初から最後まで一貫して謎めいた存在として描かれていた⑥あすか副部長が、久美子・麗奈に続く「第3のヒロイン」=久美子にインスピレーションを与えるもう一人の「特別」な人、として浮上し、さらに、
[3] 久美子に吹奏楽を始める直接の切っ掛けを与えながら、自身はそれを断念してしまった⑦彼女の姉(麻美子さん)が、久美子がユーフォニアムへの愛を深めていく上での対称的存在として、物語の進行に一定の役割を果たすことになります。
[4] なお、2年生のみぞれ先輩と希美先輩のエピソードは、久美子にとって「特別」となる2人(麗奈とあすか副部長)のエピソードの幕間劇的な位置づけに見えました。{/netabare}

以上、2期の物語を動かす5人の重要キャラをまとめると

{netabare}①久美子(1期と同じく、本作の視点人物であり、主人公=メイン・ヒロイン)
②麗奈(サブ・ヒロイン、恋愛担当)
⑥あすか副部長(主人公に第2のインスピレーションを与えるもう一人の「特別」な人=第3のヒロイン)
⑦主人公の姉(主人公が吹奏楽を始めた原点でありながら彼女とは対照的な選択をしてしまった人)
⑤滝先生(サブ・ヒロインの憧れの人){/netabare}

→上の登場キャラクター整理表で、この5人を◎表記。

※内容考察ここまで。

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 584
サンキュー:

59

ネタバレ

こふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

青春しててなんか羨ましくなる(´・ω・`)
自分も吹部やってたけど、
もっと真剣にやっとけばよかったかなぁ~
とか、思ってしまったww

塚本?と久美子の恋愛の続きがすごく気になるw
新一年生とかも普通に気になる・・・。

3期とかるかしら・・・?
思いっきり終って書いてあったけどもw

はぁ~
面白かった( *´艸`)

投稿 : 2017/01/21
閲覧 : 145
サンキュー:

9

ネタバレ

いくす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見てよかった。

1期から一気見。
基本的に感動できた作品はいい作品だと思ってます。

初見の方は1期から見ましょう。
絶対泣きます。


作画、音楽、声優さんの演技が素晴らしいです。
4話に1回くらいは泣いていた気がするww

{netabare}~
特にアスカ先輩を説得するシーン、久美子の演技に何度も見返してしまいました。

強いて言うなら、全国大会のシーンがすこしあっさり過ぎたかな、と思います。
{/netabare}

それでも見てよかったと思える、素晴らしい作品でした。

投稿 : 2017/01/21
閲覧 : 173
サンキュー:

13

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

続いてほしい

 観終わって一番思ったことは「これ三期あるの?」です。

 調べたところ原作自体がアニメ化されたところでストップしているらしいのでなんとも言えないっぽいですが、このまま終了だとしたら残念すぎる気がします。

三年生が引退ということで一つの区切りかもしれませんが、麗奈と先生や、主人公と幼馴染の関係なんかも投げっぱなしで終わった感じがしません。

 今期の前半は新キャラにまつわる話だったのでしょうもないというか、あっても無くてもいいような話に感じてしまいました。

 最後あすか先輩が卒業したことで話は終わりますが、あすか先輩ってそんなに重要なキャラだったのでしょうか?

もう一度最初から見直せば何か思うところはあるのかもしれませんが、裏に何かを隠している先輩ってこと以外は特に思うところがなかったような...

二期の後半からいきなりあすか先輩パートに入りましたが、もっと早くじっくりその話を広げておくべきだったように思います。

 相変わらず4人の内2人の出番がなくて可哀そう。デカリボン先輩が今期からいいキャラになっていました。黒沢ともよ天才

 一期の頃のスポ根と夏の感じが好きだったので今期はちょっと評価が下がった気がします。
 

投稿 : 2017/01/20
閲覧 : 152
サンキュー:

10

はる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

部活への熱心さや先輩との関係の変化がとてもみどころ!

京都アニメーションの絵は素晴らしいです。
2期ではあすか先輩との関係が1番みどころではないかな?と個人的に思います!
涙腺崩壊注意です。

投稿 : 2017/01/19
閲覧 : 109
サンキュー:

5

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響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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