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「メアリと魔女の花(アニメ映画)」

総合得点
67.1
感想・評価
143
棚に入れた
650
ランキング
2510
★★★★☆ 3.5 (143)
物語
3.2
作画
4.1
声優
3.3
音楽
3.5
キャラ
3.3

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メアリと魔女の花の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

お子様向けにはいいのかも

まぁ特に
可もなく不可もなく

子供の頃はこういうの観た方がいいのかな
という作品

というかもろジブリでしたね。。作画とかもろもろ
Wikiみると8割スタッフがジブリ由来とのことでまぁ納得。

まぁありがちな冒険ものでしたが
パナックさんのクオリティをアピールするにはよかったのかと。


途中ハリーポッターっぽいとも思ったり。

友達が敵に捕まって大変!からの家でまったりとなってしまったので後半のもりあげや
主人公の意思がもっとあれば良かったかなぁ

でした。


てからメインキャラの声優はほぼ俳優さん。
なんかもやっと。

投稿 : 2023/12/18
閲覧 : 35
サンキュー:

2

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

物足りないかな

米林宏昌監督がジブリから独立して作った第一回作品。
女の子の振る舞いとかはまさにジブリらしい感じなんだけど、キャラの顔がどれもジブリとは違うなぁなんて思ったり。そういうジブリっぽさとジブリじゃないところが混在していましたね。ストーリー的には千と千尋と魔女の宅急便を合体させたみたいな感じかな。

ストーリーをそのままなぞっているだけで、それプラスアルファの何かが欲しいなと思うのもまた事実です。
前作の思い出のマーニーは結構好きだったんですけどね。ジブリの作品って言うならば全世代が楽しめるような作品だと思うけど米林監督は子供向けに絞って作っていくのかな。

投稿 : 2023/12/08
閲覧 : 59
サンキュー:

7

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

魔女っ娘が魔法なんて要らない…は興醒め。内容は素晴らしいだけに、反進歩的作風が鼻に付く

「借りぐらしのアリエッティ」と「思い出のマーニー」の米林宏昌監督作品。100分ほどのアニメ映画。
※作品データベース様より転載

【良い点】
古き良きイギリスという舞台で、古式ゆかしい西洋児童文学の王道を、ジブリ仕込みな技術で作り上げた、手堅い内容。
作画水準は素晴らしく、古き良き…な雰囲気を余すところなく描写、この雰囲気自体が魅力的。
優しく包容力のある大叔母様や家政婦さんとメアリちゃんとのアットホームな関係も素敵。
大筋のテーマ、子供が焦らず変わらず健やかに成長して欲しい、なメッセージ自体は古臭くはあっても普遍的な良さはある。

魔女界で大冒険する展開もスムーズで分かり易い。
ピンチの少年ピーターを助けに行く、メアリとピーターが力を合わせて危機を乗り越えていく。
二人は知恵も勇気も抜群で、魔法だけに頼らぬ力強さが好印象。
キーアイテムゲットやゲストキャラたちとの交流が、終盤の逆転劇に活きてくる脚本も上手い。

キャラクターも個性的というほどではないが安定感がある。
箒の番人が教訓めいたセリフで印象的。

【悪い点】
あまりにも露骨な反進歩主義的作風。
メアリ自身が魔法を全く楽しんでいない。
メアリ(と視聴者)から見た魔法や魔法界は、ボーイフレンドと自分が危険な目に遭うばかりな嫌な印象しかなく、
「魔法なんていらない」と言っちゃうのも是非も無し…。
これに加えて悪役の描写から魔法=原子力?悪しき科学文明?の風刺であろう事が露骨に出てしまっている。

その思想自体の是非はともかく、魔法に対する浪漫を全否定しているため、夢の無いつまんねー作品な印象。
ジブリ作品も反進歩主義的なのは同様であっても、ハラハラドキドキな浪漫があるから楽しいのに。
アニメは幻想、ファンタジーが楽しいのに、ファンタジーアニメでありながらファンタジーを拒絶して何が楽しいのやら…

メアリやピーターなどキャラは悪くないものの、優等生的で地味。
特に惹かれるような魅力に乏しい、これは魔法ファンタジーを楽しめていないのと、古臭い変わらぬ良さありきの結論のために魔法ファンタジーを当て馬にしているため。
最初から結論が出ている、途中の冒険での掘り下げや成長の意味があまり感じない。
よって、児童向けの教育的作品として見ても微妙に思える。

【総合評価】2~3点
良質か否か?と問われれば間違いなく良質なアニメ作品。
なんだけど、楽しいか否か?と問われれば、自分的に非常につまんねーアニメ。
評価は「悪い」。できればとても悪いを付けたいのを自重して。
内容自体は良い系が妥当であろうことは理屈では分かる、でも、評価なんて所詮は感情なので…
内容が悪ければ素直に酷評できるのに、なまじ良く出来ているのが気に食わない。

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 61
サンキュー:

2

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ジブリからの卒業制作みたいな。

【概要】

アニメーション制作:スタジオポノック
2017年7月8日に公開された102分間の劇場版アニメ。
イギリスの女性作家メアリー・スチュアートの小説、
「The Little Broomstick」を原作にしている。

監督は、米林宏昌。

【あらすじ】

冒頭。赤毛の魔法使いの少女が雲の上にある怪しげな炎上している建物から逃げる。
その手には何かが入った袋、ホウキに跨って飛んでいた少女は撃ち落とされて、
袋の中身の青く光る種がこぼれ落ち、種は森に蒔かれてしまった。

そして時は流れて、田舎村に引っ越してきた11歳の少女のメアリは、
家主の大叔母は優しいものの、現代的な娯楽が何一つ無い環境に退屈だった。

それが森の中で不思議な花を見つけたことで状況は一変する。
不思議な花を潰してネバネバした汁が手に染み込むことで魔力を宿し、
その時に見つけた魔法のホウキにも汁が付着したことで、
ホウキはメアリと黒猫のティブを連れて、空の上の大地に飛んでいき、
たどり着いたのは空の上の魔法世界で魔法使いや魔女を育てるエンドア大学。

大学での女性校長や魔法科学者との出会いが、
地上の少年のピーターを巻き込んで、やがては大きな事件になっていくのだった。

【感想】

宮崎駿監督の(何度目かの)引退宣言&スタジオジブリの制作部の解散によって、
元ジブリ社員の牙城として新設されたアニメ会社がスタジオポノックで、
監督は、「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌氏。

宮崎駿から一旦離れて素直に別個の作品として楽しみたいところですが、
キャラクターデザインやアニメーションの滑らかさと美しさはジブリらしさ全開!
というか、「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」などの、
宮崎駿監督作品を思い出させるオマージュ的な寄せ集めっぽい。

多種多様の動物が走っているシーンや流体の魔法生物?の動きなど、
ジブリ出身のアニメーターの腕の見せどころといった技術力に反して、
あまり面白い映画とは思わなかったです。

少女が借り物の魔法の力で事態の解決に向かう、
魔法の世界での不思議な出来事のアクションアニメとして、
子供たちに楽しんで欲しかったのでしょうか?にしても娯楽的な盛り上がりも無かったです。

メアリやピーターや大叔母のシャーロットにマダム校長にドクターらキャラの何もかもが、
ジブリのテンプレに落とし込んで演じられてるだけのキャラであって、
キャラ同士の横のつながりを感じさせる積み重ねの描写が一切存在しないために、
人間としての魅力が弱く、物語の進行は舞台説明的なものの連続に終止していて、
やはり、キャラの精神の扱いが薄めであると、強く印象に残る作品になるのは難しいかと。

エンドア大学の学生も、単にメアリ(の借り物)の魔法が凄い!を示すだけの舞台装置であり、
役割が終わったら、物語に一切絡んできませんでしたしね。作品の中に世界があるのではなくて、
役割の駒としてだけにキャラクターが配置されているに過ぎない作品は情感を欠いています。

物語を魅せるのは映像だけでなく、構成とメリハリであると思っている自分にとっては、
ただジブリの技術を受け継いでいるだけで、このアニメで見せたい主題が見当たらなくて、
“恩人”である、高畑勲・宮崎駿・鈴木敏夫の3名に向けて、元ジブリの人達が作った、
“卒業制作的な映像集!”それが、この作品を見終わった印象でしたね。

よく言えば、無難に真面目に作られた作品ですが、
それだけでは人の心を打つものは作れないのですよね。
個人的には、ホウキに跨ったメアリの生足が何故か気になってましたけどね!


殆ど印象と感情でしか語っていませんが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/03/02
閲覧 : 140
サンキュー:

19

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

評判はよくないみたいですが面白かったです

これも映画館で見ました。実質的には最後のジブリ映画ということになるんではないでしょうか。米林監督作品ですが、宮崎監督や高畑監督や鈴木Pの名前が協力者で最後のクレジットに並んで出てきます。ですから、それらの人たちの結集で作られた最後の作品だと思います。そう思うと寂しいですよ。足掛け何年ぐらい見てきたんでしょうね。

原作付きですが、これも原作は最後まで読まずに映画館で見ました。非常に面白かったです。何かモブの人物が登場しないので監督が人間嫌いだとかいう評があるようですが、私はそうは思わなかったです。あれは、小さい子供の感じ方だと思うんですよ。小さい子供は自分に近しい人以外の人の顔は、ほとんど認識できないです。だから、観客もそういう層だということで、思い切ってその処理をしたんではないでしょうか。確かにふつうの一般社会を表していませんが、見た子供たちが物語に没入できるのでそれもありだと思いました。

お話はヒロインのメアリが少しおっちょこちょいで、縁あって魔法学校に入学しますが、最後にその魔法学校の秘密を解き明かして、封印されていた動物たちを救出するといったもので、わかりやすいストーリーです。途中校長たちがあやしげなのもよかったですよ。またメアリの家族の謎もわかり、うまく作られたストーリーだったと思います。見ていてすぐにわかるのは、魔法が原子力関係の暗喩で描かれていることで、今の世の中の風刺みたいになっています。背景設定なども非常に凝っており、メアリが死んだ祖母と逢う場面のステンドグラスのある館は本当にきれいでした。舞台は原作のイギリスのままでしたが、イギリスの田舎の自然が美しく描かれていて、トリップできたと思います。この映画はスタジオジブリではないから、宮崎監督作品ではないからだめだという風潮ですが、ジブリファンなら見て損はない映画です。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 186
サンキュー:

2

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

くせはない、よいこむき

変身魔法にかかっても、脳まで犯されずもとに戻れるのがいい。アビスのようだったら、よいこは見れない。

冒頭かなり花の種を奪取していたのに、残りはひとつだけだったんだ。なんで箒さんは一人森に取り残されていたのか? メアリはどうして引っ越してきた?

2時間という短い間に世界観に浸るのは老人には難しいか。

投稿 : 2019/01/14
閲覧 : 217
サンキュー:

4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

色々なジブリ作品で見たことのあるシーンや展開だなと思いました。

投稿 : 2018/11/12
閲覧 : 197
ネタバレ

2010sw さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリ系、ラストはバルス

世界感とか動きがジブリ系だった。
ラストは、バルスとなるのだけれど、
これは、ラピュタの”バルス”がいかに強力だったかを
思い知る結果だった。
架空の言葉なのに、覚えやすく
唱えやすい。この辺がイマイチかなー
ここは原作を変えてでも
演出すべきだったと想う。

ラピュタは、
サスペンスと笑いと泣きの振れ幅も大きかった。
空賊で笑わされ、ムスカにはらはらさせられる。
ロボットが主の居ない庭園で墓に花を添え続けるなんて
そのシーンのBGMが来ただけで泣けてくるわ。
そしてバルス爆弾が炸裂だ。
そういうのを期待するんだけどなー。

あと途中、既視感があるため
冗長かなっと感じた部分もあった。
冗長ってのは退屈だったってこと。
既視感というのはジブリ作品を
何度も見ているから。
ジブリ作品を見たこと無い場合は
そうは感じないかもしれないが。

また”君の名は”的な
初見だと取り残され気味のスピードがあれば
この点は解消できたかもしれない。

自分的に楽しめた部分は、ランプの造形とか
あと、箒がすぐに魔法切れになるところ。
電気自動車に乗っているので、
魔法切れはツボだった。電気自動車の場合
カメマークが出る。いよいよ電気がヤバく
なってくるとカメが点滅するんだ(笑)
そのヒヤヒヤ感が身体にしみついているので。

ってことでまあまあかなー

投稿 : 2017/07/22
閲覧 : 221
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ラピュタ的エンディング

本作のテーマについて書いてみる。

制御出来ない力の扱いをどうするのか?というのがテーマだと思う。

魔法の力を増幅させる花を使ってキメラを作る魔法使い達。その実験で一度は大惨事になったのにそれを繰り返そうとしている。

主人公たちは、それを否定する。原発問題が根底にあるなと感じた。

また、ラピュタのエンディングと同じだなと。ラピュタは科学がどんなに発達しても、人は幸せにはならないと否定し、滅びの呪文でラピュタを破壊してしまう。

これと同じと感じた。だから今一歩と感じる。

一方で良いなと感じたのは、主人公のものの捉え方だ。凄く抽象的だけど五感を研ぎ澄ました反応や捉え方をするなと感じた。

宮崎駿とは違った良い部分だと感じる。

投稿 : 2017/07/21
閲覧 : 157
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観てきました〜。

どうしてもジブリと比べてしまう。作画……ちょっと、ん?って思う所があったり、過去のジブリを思わせるシーンがあって、焼き増し感を感じてしまったり。
けど、話は面白かったよ!変な生き物に変身させられたネコも可愛かったし。
主人公が家の中でも鞄を持ち歩いてるのがちょっと謎やったけど、やっぱり、 魔法がある世界はいいなぁ。空飛びたい。
グッズでメアリのしおり売ってて、ちょっと気になったけど、グッズ買うほどハマってもないしなーってことで結局、買わなかった(笑)
女優さんとか俳優さんが声優やってると、大抵、誰が声やってるか全然わからんかったりするんやけど、小日向さんはめっちゃ小日向さんのままで笑った。

投稿 : 2017/07/16
閲覧 : 204
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

魔法ファンタジーなのに魔法に夢が無い為か、ワクワクが萎んじゃうのが難

「借りぐらしのアリエッティ』」と「思い出のマーニー」の米林宏昌監督の、ジブリ退社後の初監督作品、上映時間102分です。
原作はイギリスの児童文学で、ジブリっぽい魔法冒険ファンタジー。
(ジブリ作品では無く、スタジオポノック作品)

11歳の元気な女の子が前向きに頑張るファンタジー活劇としては、ジブリっぽいハイクオリティーで102分間飽きさせない見事な内容ではありましたが…
本作の「魔法」に込められた思想が後ろ向き過ぎて、なんだかガッカリ。
…内容自体は普通に良く、不快さも少ないのですが、正直、好きにはなれない作品でした。
(否定寄りレビュー)

{netabare}『物語』
赤毛(コンプレックスある)でドジっ子なメアリちゃんが、魔法の国のアイテム「夜間飛行(という花)」ゲット、それをきっかけに、魔法の国に関わる陰謀に巻き込まれてしまい、それでも魔女の力で元気にがんばるのだった…

原作がイギリスの児童文学らしく、古き良きイギリスの田舎の雰囲気がまず魅力でした。
霧が出たり、森に入るのは危なかったりも、イギリスらしい。
優しい大叔母シャーロット、やはり優しい家政婦のバンクス、ドシばかりだけど礼儀正しいメアリちゃん等々の優しい世界も良い。
良い意味で児童文学っぽい雰囲気は好感触。

ジブリっぽさは、むしろ好意的な要素。私はジブリっぽいのは好きだし、テンプレラノベ石鹸枠も大好物ですし。
良き王道お約束に何の問題も感じない。

冒険は完全巻き込まれ型。
大叔母様たちが優しい世界だけど、現実に微かな不満あり、夜間飛行ゲットをきっかけに、魔法の非日常の世界に…
巻き込まれ、非日常のピンチに必死に付いていく感じ、ワクワク感はやや乏しいけれど、ハラハラドキドキ感は十分、丁寧な描写もあり、物語には終始引き込まれたです。

ハリッポッターやリトルウィッチアカデミアっぽい魔法学校展開か…?
と思いきや、調子に乗ってたら、実は陰謀の陰が…!
…本作で一番面白かった場面が、メアリちゃんが夜間飛行補正と悪運で無双しちゃう流れだった。
ここでもっとメアリちゃん調子に乗った暴走が見たかった。(アッコみたいな)

以降はひたすらシリアスに。
ヒロイン(男の子のピーター)囚われ→乗り込めー!の王道展開。
不屈で聡明なふたりが力を合わせて危機を乗り越える活劇は、中々良かったです。
伏線回収(キーアイテムの魔法の本の使い方)も上手い、ふたりが互いに出来る事を駆使しての逆転劇はお見事でした。
ラストは「日常→冒険→日常に帰る」児童文学の王道ファンタジーらしい良いラスト。
王道冒険ファンタジーとして非常に安定感あり、普通に面白かったのは確かです。


以下否定的な感想
根底に感じる「魔法」への否定的な想い。
メアリにとっての魔法は、偶然巻き込まれたトラブルで得てしまった戸惑い、迷惑感の方が大きく、魔法に対する楽しさが乏しい。
魔法学校も、入学案内での楽し気な描写以外では、悪者に追われたりボーイフレンド囚われちゃう、メアリにとってはイヤな場所でしかない。
箒で飛ぶのはそこそこ楽し気だけど、前半振り回されて戸惑う、後半ピーター救う為必死と、楽しむ余裕が無い。
極めつけは「魔法なんていらない」という終盤のセリフ…
趣旨やテーマは分かりますけど…
えぇー…魔女ヒロインがそれ言っちゃダメでしょう…。夢もキボーもないわ…
某落ちこぼれ魔女見習い「信じる心があなたの魔法!」みたいな、魔法って楽しい♪ワクワク感が無いのは、魔法ファンタジーとしては悲しいです…。

悪者の魔法実験を通して、魔法=人が扱うべきではない怖い力の象徴?
男の方は科学も専門、科学妄信への風刺(変身魔法はバイオテクノロジー?暴発は原発かも?)が、かなり露骨に感じられる。

それ自体は別に悪いテーマではない。
ジブリだって、ナウシカやラピュタ、もののけ姫など、大概が似た路線…でも、これらは同時にワクワク感や浪漫もバツグン。
本作が微妙なのは、否定すべきネガティブなモノを「魔法」に込め、主人公はその魔法を使い、否定する、これでは魔法ファンタジーとしては楽しくないじゃないか…
例えば、悪の組織の陰謀を、メアリが魔法楽しく使って阻止する!みたいならともかく、悪に自身の魔法も含まれてるのは悲しい。
ラピュタはパズーがラピュタに憧れワクワクの大冒険、本作はとばっちりで仕方なく頑張った印象。
…それとボーイミーツガールのドキドキ感も足りない。
そこは児童文学的なお行儀の良さだから仕方が無いのかも。

総じて、魔法ファンタジーなのに、魔法の楽しさ否定する、後ろ向きなお話でした。
私がジブリっぽいファンタジーに期待する要素は「ワクワク」や「浪漫」なので、それに水を差すような思想の作品は、楽しくないです。
…本作が厄介なのは、内容自体は普通に良いところ。
良質な児童文学としては非の打ちどころが無く、ジブリ路線の作劇もハイレベル、102分飽きさせないだけの良さはあった。
なので良作か駄作か?と問われると、良作寄り(なんだろうなぁ)、否定的なのは私の好み(ジブリの旧作みたいなボーイミーツガールでファンタスティックにドキドキワクワク大冒険!)に根底の部分で相反するから。
足りないのではなく、ここまで徹底的に相反する作品は、中々無いです。


『作画』
流石に見事。古き良きイギリスの美しい風景や、魔法の壮大なファンタジー感、アクションも中々。
アニメーションの魅力が、王道的な展開を飽きさせない力あり。
キャラデザは萌えないが、作風に合っているのでまぁ良し。

『声優』
杉咲花さん初め、本職声優ではない俳優陣、配役は作風に合っていたです。
神木隆之介さんは流石に本職並みの安定感。

『音楽』
主題歌はまぁまぁ?
BGMや音響は流石の劇場版クオリティー。


『キャラ』
全般に児童文学的な優等生な印象。印象は薄いけれど、良キャラは揃っている。
メアリちゃん、ドジっ子だけど非常に良い子。もっと「あざとく」ヤンチャさが見たかった。

ピーターはやはり優等生的なジェントルマン、知恵も勇気もあり頼れる。
優等生過ぎて印象はそこそこ。

保護者の老女ふたりは大らかで優しい理想の大人たち、帰るべき場所が優しい世界なのは和みます。

黒猫のティブは喋らないけれど、結構印象的。

マダム・マンブルチュークとドクター・デイは悪党というより、求道者的なマッドサイエンティスト。
マダムは悪い魔女としての怖さと脅威中々でした。

箒の番人・フラナガンさんが印象的、テンドンなセリフでいつも味方してくれる。
…変化への否定と見てしまうと、やっぱりネガティブなんですが、これくらいなら、良き教訓として丁度いい。

MVPは、箒君でした。
よくがんばりました。{/netabare}

投稿 : 2017/07/12
閲覧 : 262
サンキュー:

26

番長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/08
閲覧 : 2

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/19
閲覧 : 3

(^ν^) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2023/12/16
閲覧 : 4

ぱぴこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/15
閲覧 : 3

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/03
閲覧 : 4

るる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/05
閲覧 : 6

スターライト さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 9

カニバリスト さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

投稿 : 2022/11/03
閲覧 : 10

ogAtgaK32 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/12
閲覧 : 10

ノスケ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/01/14
閲覧 : 13

クラシアス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 21

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/09/11
閲覧 : 20

パラレルワールド さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/07/01
閲覧 : 49

kodati さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/21
閲覧 : 52

かんろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/19
閲覧 : 47

クラーリィ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/12
閲覧 : 53

sekai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/05/18
閲覧 : 49

くまお さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/04/13
閲覧 : 49

osakajoe さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/03/01
閲覧 : 48
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メアリと魔女の花のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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メアリと魔女の花のストーリー・あらすじ

「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌による新作アニメーション映画。

イギリスの女流作家メアリー・スチュアートによる1971年の児童文学「The Little Broomstick」を原作に、11歳の平凡な少女メアリの奇想天外な冒険を描き出す。(アニメ映画『メアリと魔女の花』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2017年7月1日
制作会社
スタジオポノック
主題歌
SEKAI NO OWARI『RAIN』

声優・キャラクター

杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、遠藤憲一、渡辺えり、大竹しのぶ

スタッフ

原作:メアリー・スチュアート(KADOKAWA刊)、 監督:米林宏昌、脚本:坂口理子/米林宏昌、音楽:村松崇継、プロデューサー:西村義明

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