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「true tears[トゥルーティアーズ](TVアニメ動画)」

総合得点
87.3
感想・評価
6154
棚に入れた
26366
ランキング
157
★★★★☆ 3.9 (6154)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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true tears[トゥルーティアーズ]の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

おおかみ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

すっきりしない

観なくても良かったと思いますね。
主人公があり得ない位終わってます。彼一人のせいで周りの人間全員が魅力的でなくなります。どっちつかずで他の子とあってても他の子のこと考えてるわ好き勝手やるわで結果自分的ハッピーエンドって。絵本もテーマなんでしょうけど正直 はぁ? って感じでした。
あと愛子と友達の男の子も将来的にはうまくいかないかな。こじらせてストーカーになってしまう前に終わらせるべきかと。

投稿 : 2024/04/23
閲覧 : 18
サンキュー:

0

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

娯楽性よりも芸術性に重きを置いた文学のような作品

同名のゲームソフトを原作としているものの「真実の涙」という主題を同じくするほかに関連性はなく、ストーリー、キャラクターともに異なるオリジナルの作品となっている。

主人公と親友+3人のメインヒロインとの複数関係を描いた恋愛ストーリー 13話。

本作のヒロイン、乃絵、比呂美はそれぞれ悲しい過去があり、その心理下で、誰かの為を思って行動する流れが多く、(これが随所に見られる。誰かのために身を引いたり、誰かにお願いしたり) そこがことごとく裏目に出てからの、本心とのギャップが色濃く表現されていた。物語後半、前半の布石もあり、自分の気持ちに向き合い物語は転調をはじめる。

本作は、イベントらしいイベントがそれほど出てこない。学校に通っている風景がほとんどだ。にもかかわらずここまで魅せるのは容易いことではない。あえてぼかした表現や、暗喩を多くした演出などの、余白と行間が視聴者の没入感を高めている。この表現方法が唯一無二の作品性を表している。このぼかした暗喩は、視聴者の想像力に由来する側面が多く、時にはただの雰囲気アニメに映る可能性をはらんでいるが、私はこの表現方法に美学を感じた。

あえて状況を説明することをせず、"口承"のような方法をとる。
口承は、歌いついだり、語りついだりして、口から口へと伝えること、あるいは伝えられたもの。あえて遠回しな言葉を用いることでイメージを想起させ、文学のような雰囲気を漂わせている。また、3人のメインヒロインとの関係が二転三転する中で、主人公は複雑な選択をせまられる。その点もノベルゲームや文学を彷彿とさせていた。「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている。

また特筆すべきは登場キャラそれぞれのtrueを描いた点にある。
恋愛だけではなく、それぞれが抱えていた苦しい過去へ区切りをつけた点も評価したい。
誰もが報われるハッピーエンドを選択せず、賛否が出るであろうトゥルーエンドにした制作陣に今一度、賛辞を贈りたい。

また序盤ギャルゲーラブコメから後半リアリティ重視の恋愛ものへ変化していた。
このバランスが絶妙で導入は軽く終盤は重たいという運びが特徴的だ。これによって分かりやすく読み手を引き付け、最後は重厚さを与えていた。

投稿 : 2023/10/21
閲覧 : 369
サンキュー:

15

あと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

恋をして、かけがいのない想い出となる

 まだ若い高校生の男女たちが一人で悩んで模索してすれ違って向き直って成長していく、心が震えるような作品でした。いやー、ほんとに良かった。好きな作品です。
 田舎の閉鎖的なコミュニティーの中で描かれる恋愛模様で女の子たちの情念が強く出てストーリーにこもっていて、主人公の葛藤や悩み、複雑な人間関係が丁寧でとても切なくて作画の雰囲気とか音楽もきれいで入り込んで楽しめました。青春ドラマなんですけど、それで終わることがなくて感情移入して自分の想い出を思い出させてくれるようなアニメでした。甘酸っぱくて愛おしい。

投稿 : 2023/08/29
閲覧 : 143
サンキュー:

3

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

PA初の制作アニメ

この作品はPAで初めて制作された作品ですが、ちなみに内容的には三角関係モノだけど
まず本作に関しては作画の綺麗さが非常に印象的で、この美麗作画でPAの名前を売り出したと言えるし、
それとOP曲の「リフレクティア」も名曲で今でも印象深い曲なのと、
またストーリーに関しても眞一郎と乃絵と比呂美の三角関係を中心に
他にも愛子や三代吉や純といったキャラ達も絡まり合い複雑な人間模様を見せながら
そしてストーリーの方も最後まで恋愛模様の結末を読ませない興味を惹かせる面白さが有りましたが、
この作品に付いて言うと最近の作品を見慣れてしまうと正直に言って面倒くさい内容にも見えるけど
でも全体的にしっとりとした雰囲気や作画や音楽とかも含めて作品としての品質は高い作品だったと思います。

【評価】

80点・1A級

投稿 : 2023/04/25
閲覧 : 191
サンキュー:

1

アルパカ王子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本当の心

この物語は、涙がテーマな分、理屈じゃ語れないほどの良さがあるように思った。
なにが良いのかさっぱり言葉にできない。

"自分自身"のその心に、気づくことは、本当に難しいことなんだ。
それを、つくづく、この物語を見て身に沁みた。

素直に、告白したいと思っても、それを邪魔するのは、失敗を恐れる気持ちだったりとゆう、後ろ向きな心だ。
"現実"で、告白するのも容易いことではない。

素直に心を口にすることは、容易ではない。

だけど、この登場人物たち、ひろみ、乃絵、主人公は、その本当の気持ちに気づいていく。

現実は、無常なまでに酷だけど、自分の心に素直になってそれぞれの登場人物が、ぶつかっていく。

青春ドラマのようなチープなものではない。

もっとリアルで、現実的で、葛藤して、悲しんで、痛くて、
それでも、自分の心を見つめて前を歩いていく。

真に迫る、そんなアニメだと思う。

本当に、こういった良いものを見るから、アニメを見るのをやめられない。

投稿 : 2023/03/28
閲覧 : 179
サンキュー:

6

ネタバレ

グレイシア さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

兄妹がちょっと不憫笑笑

でもあの兄妹には必要な出来事でしたし、

結果的には全員のプラスになったんじゃないかな。

あ、物語の内容は普通に言葉に表しずらい学生のもどかしい恋愛を表現できていて好きです。

投稿 : 2023/03/11
閲覧 : 140
サンキュー:

1

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そんな優しさって罪だと思います。

蔵元の跡取り息子の仲上 眞一郎。
幼馴染で事情により一つ屋根の下に住むことになった湯浅 比呂美。

学校では活発で人気者の比呂美ですが、お坊ちゃまの眞一郎の家に
居候する立場からなのか自分の気持ちを殺していてどこか重々しい
雰囲気なんです。

そしてもう一人の主要人物、何を考えているのか全くわからない
「アブラムシ~~♪」の不思議ちゃん。彼女の登場に観てるこちらも
どういうこと?って混乱していきます。
不思議だけど気になる石動 乃絵(いするぎ のえ)
彼女の危うさまで感じるような突き抜け感が
何とも言えない青春の不安定さやうまく説明できないもどかしい
感情を煽ってくるんです。

物語は
比呂美、乃絵さらには今川焼屋の愛ちゃんまでが実は眞一郎が好きって
展開で見事な三角関係が完成しちゃいます。

そんな複雑な関係の中みんながみんな本音を押し隠して嘘で自分を誤魔化し、守ろうとしています。
なんなのこれ、trueが誰一人もない。
(あっ愛ちゃんを好きな三代吉だけはいつも真っすぐだった~><!)

眞一郎自身の気持ちも、勝手な誤解すれ違いで迷走していきます。

3人それぞれの眞一郎への想いは、修羅場に向かうんだろうなって思ってた
まんまの展開が待ってます。
(こんなたぶん昼ドラのようなドロドロ展開。
好きがすれ違い続けていく展開は、ただただ胸が痛いです・・・)

中盤、眞一郎を好きって気持ちに気づいた乃絵。
そんな彼女の無邪気な姿。
いつの間にか乃絵推しだよな~ってなっちゃった自分にとって
恋を知ってどんどん可愛らしく魅力的になっていく彼女を見てると
どうせっ・・・・てなんか素直に喜べないんです。

あのヤバいアニキではないけど乃絵の大切な涙。
(まあ3人娘との同時進行でパニクルのも分からないではないけど)
本当に泣かしたらまじで眞一郎許さんっって気持ちで観てました。

いつものことなんですけど、恋に破れるんだろうなって
女子に心を持ってかれます。

そういう意味では比呂美にしたって愛ちゃんにしたって
自爆もありますけど振り回され続けて可哀そうなところもありました。

お坊ちゃんだし誰にでも優しくあろうってスタンスの眞一郎ですけど、
時にその優しさや
ハッキリしない態度が3人のヒロイン達を不安にさせ暴走させてたんですよね。

ヒロイン達、それぞれ皆が好きになった眞一郎。
いいやつなんだろうけど最後まで自分は好きになれませんでした。
それは蔵元の父も同じです。
一見、穏やかで優しそうなんだけど、いつだって言葉が足らないんです。
比呂美を引き取ったことだって説明が足らないで
妻を嫉妬の鬼へと追い込んでしまったんでしょうね。
結果的には良い感じで落ち着いたけど、一歩間違えれば家族崩壊です。

自分はなんでこんなに眞一郎が嫌なんだろう。
きっと乃絵の兄じゃないけど乃絵を好きだからこそ、
彼女を選ばないことで彼女を悲しませるだろうこの男を許せないんでしょうね。

なんか話数が進むにつれて自分の感情も色々動かされて
長々と何を書いているのかわかんなくなっちゃいました。

終盤はどちらも放っておけない眞一郎が最後にどちらを選ぶのか。
二人の不安な気持ちが、胸に迫って苦しかったです。
セリフが進む中、時を切り取ったかのような止め絵のカットが度々
あります。
その瞬間の感情をより際立たせるようでとても印象的な演出でした。

まあ色々あったけどヒロイン達が笑えることが出来るようになって
良かったです。比呂美、良かったね・・。

最後にこの作品、音楽もとっても気に入りました。

OP eufonius/「リフレクティア」
美しいメロディーライン。ちょっと切なさを感じる曲調。
アニメーションで一瞬出てくる祭りのシーンが印象的だったな。

そしてこの曲、最終話エンディングでも流れてきます。
雪がすっかりなくなったジベタのいる思い出の場所での乃絵の後姿。

涙を流せなくなった彼女が
ようやく涙する時が来たのかなってドキドキしながら見入ってました。
溢れ出たんだろう涙は流れ落ちるんじゃなくって空へ・・・・
その輝き、散っていく涙の美しさに心震えちゃいました><!

ED 結城アイラ/「セカイノナミダ」
毎回、無邪気すぎるキャラ総出のランニングは、本編の
重々しすぎる展開への中和剤のつもりなんでしょうかww
そんなんではこの重すぎる物語ほっこり出来ませんから~!?


積もっていた雪が解け、桜咲き誇る春。
 一つの恋、失恋を経験して少し成長した少女の涙。
  切なくも美しくキラキラと輝く「true tears」良かったです。

投稿 : 2023/03/07
閲覧 : 280
サンキュー:

19

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

純愛ってキレイだな。

2023.3月。dアニメにてやっと視聴出来ました。あにこれでの評価も高いし観たかったんだよね〜。結構前の作品なので少しぼんやりとした映像でしたが、時代背景を考えるとちょうど良かったかもです。キャラデザもいいし雰囲気のある青春アニメです。純愛、友情、そして男女数人で複雑に交わる恋愛感情。声優さんの演技も音楽もとても良くて、甘酸っぱく切ない感じがとても伝わってきました。たまにこういう作品を挟むとグッと心に響くんですよね。ここでの評価通り素晴らしい作品だと思いました。

投稿 : 2023/03/02
閲覧 : 117
サンキュー:

4

ネタバレ

nobody さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

青春恋愛アニメ

序盤の話の内容としては面白く感じましたが、キャラがイマイチ好きになれなかったため後半で面白さが失速していきました。

投稿 : 2023/01/06
閲覧 : 107
サンキュー:

2

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

P.A.WORKSの処女作にして最高傑作。自分のアニメ視聴歴で最高一作だけ挙げろと言われたらこれ

富山県南砺市を舞台にした青春群像劇ラブコメ。全13話。P.A.WORKSの処女作。
※作品データベース様より転載

【良い点】
恋愛アドベンチャーゲーム原作(アニメは別物)らしさ、最初から最後の瞬間までノンストップの濃密で目まぐるしい恋愛劇。
一場面毎に修羅場の連続で息も付かせぬ、逆転に次ぐ逆転で最後までどのヒロインが勝つか!?一瞬たりとも目が離せぬ面白さ!
最後の最後までハラハラドキドキさせつつ、ラストは納得のいく完璧な結末。この路線のラブコメアニメでは最高峰。

恋愛劇としては恋愛ゲームらしく主人公が複数ヒロインに…な王道でありつつ、全く嫌味感じさせず。
本作が特筆すべき点は「少女漫画」ではなく「男性向け恋愛ゲーム」的な構造で昼ドラを展開してのけた為か、
少女漫画的昼ドラに見えつつ、実態は主人公対ヒロイン各々の一対一が成立している点にある。
乃絵と比呂美は序盤にキャットファイトはするがこれは各ヒロインの現在の立ち位置を示すのが狙い、
以降互いに足引っ張り合うような恋の駆け引きは淡泊。愛ちゃんに至っては他ふたりと殆ど接点が無い。
各々が一対一で心情が揺れ動く、結果、意外やドロドロしてない。
凄まじい昼ドラ展開でありつつ、少女漫画原作にありがちな嫌味を奇跡的に排除出来ている、これを両立したラブコメは類を見ない。
意地悪く見れば男性視聴者に都合の良い恋愛ゲーム的なんだけど、そこに西村純二監督のテーマ性と
岡田麿里氏の持ち味が奇跡的に噛み合い、他ラブコメアニメには真似の出来ない境地に到達した。

未だ自分の気持ちも相手の想いも気付いていない少年少女たちが成長していく青春劇としても最高水準に近い。
これを絵本作家志望の主人公による詩的モノローグや水彩画のような美しい止め絵演出で芸術的に活写。
三者三葉な魅力的ヒロインたち、男の子たちやサブキャラの存在感も抜群。
地元(富山県南砺市)の風景描写が美しく、ドラマチックな恋愛劇を盛り立てている。御当地アニメとしても最高水準。
地元の祭り(城端むぎや祭と城端曳山祭を題材にした麦端踊り)を主人公の成長とロマンスに巧みに組み込んだのも良い。

作画の綺麗さ美しさが傑出している。キャラデザの可愛さ、特に石動乃絵ちゃんの絵的な可愛さは圧倒的。
喜怒哀楽の表情も自由奔放な仕草も抜群に可憐で、問答無用で萌えてしまう。2021年から振り返っても匹敵する作品が殆ど無いレベル。
背景も冬の富山、旧家の木造家屋の描写など細部に渡り丁寧、アニメ世界のリアリティーに引き込まれる。
特徴的な止め絵演出も、恋のときめきや青春の戸惑いの美しい一瞬を切り取って、芸準の域にまで昇華させている。
1話の眞一郎と乃絵ちゃんの出会いなど、一瞬を切り取ったドラマチック感が抜群。開幕のこの場面だけで一気に惹き込まれる。
季節感をドラスティックに活かす演出も素晴らしい。冬の北陸、雪、荒れた日本海と堤防のテトラポット…
テトラポットは景観の邪魔とか言われてるけれど、生活圏に馴染んだ人工構造物の何が醜いものか。

そしてOP映像も素晴らしい。恋愛ゲーム路線のOPの最高峰、まずOPの時点で並のアニメじゃないと刮目させられる。
OP主題歌「リフレクティア」が圧巻。作品のテーマ、少年少女たちの恋心を透明感ある歌声と歌詞で疾走。
挿入歌「そのままの僕で」もクライマックスをグッと盛り上げた。
眞一郎が雪道を自転車で駆けたシーンは恋愛アニメ史上屈指の名場面。

雪うさぎ氏やSunset氏(シムーンのレビュー)が言及されている通り、西村純二監督の前作「シムーン」を彷彿とさせる高いテーマ性を、
恋愛ゲーム的なラブコメと、ニワトリの絵本(雷轟丸とジベタ、飛ぼうとして命落としたニワトリと、飛ばなかったニワトリ)や
乃絵ちゃんのアブラムシの歌などの寓意を巧みに用いて、分かり易くあざとく描いている。詩的な美しさと分かり易さが抜群。
このお陰で、典型的なギャルゲー主人公ぽい眞一郎が悩める等身大の少年として共感・好感が持てる。
彼含めた6人各々が悩み戸惑いながら自分の本当の気持ちと立ち位置を知っていく。
紆余曲折目まぐるしく動く幼い恋のゲームの果て、彼らは本当に大切な自分と相手に気付く。
「ちゃんとするから」
ちゃんとしていなかった眞一郎や比呂美たちが「ちゃんとする」までの物語、「ちゃんとする」とはどういう事か?
が大事なテーマであり、それがちゃんと描かれていた。
12話乃絵「ジベタが飛べないのではなく飛ばないことを選んだ」夢見がちな少女がそれに気付くなど
終盤からラストまで成長劇だった。

青春劇としてはケンカや雪道のバイクで停学、雪道を自転車で彼女追いかけるなどのロックなあざとさも堪らない。
精神的に幼い乃絵ちゃんが飛ぼうとして骨折とかも萌える。良き青春である。
雪は滑って危険だけど、転んだ少年少女を致命的な怪我から守ってくれた。これも北陸の冬を活かした作劇で上手い。

石動乃絵ちゃんが可愛すぎる。2021年時点で見て乃絵ちゃんに匹敵するのはろこどるの宇佐美奈々子ちゃんくらいか。
電波系の最たるヒロインだけど、電波っぷりが単なる不思議ちゃんではなく、彼女なりの筋が通っている点で
凡百の電波少女と一線を画す。言動も一挙手一投足が可愛かった。

湯浅比呂美ちゃんもヒロイン度で終始リードし続けた。正統派の最高水準の美少女。
幼馴染という恋愛物のハンデをものともしない。
彼女はシリーズ構成の岡田麿里氏の真骨頂が出ていた名ヒロイン、眞一郎母との確執や
抑圧されての裏表のある嫌な女な側面すらひっくるめて魅力的だった。
裏表のある嫌なところを正々堂々とぶつける分かり易さが魅力、なんとなく「人類は衰退しました」のわたしちゃんみたいな。
まさに裏表の無い素敵なヒロインで、名塚佳織氏は最高にはまり役だった。

ヒロインのうち愛ちゃんだけは早々に負けヒロインだな…と分かってしまう切なさ、でも可愛さでは決してヒケを取らなかった。
一番普通に可愛いんだけど、普通過ぎて、傑出したふたりには勝ち目が無かった。
三代吉いい奴すぎる切なすぎる…

サブキャラも無駄なキャラはいない。
眞一郎父は寡黙で地味だけど、要所で息子の夢を応援しそっと背中を押してくれた。
意外に注目したいのが一見ただのモブに思える、酒蔵の少年。
高校生の眞一郎とそう歳は変わらなさそうな彼は青春と無縁に見えるが、眞一郎父から酒造を学ぶ彼は生き生きしている。
酒蔵の少年が過去に恋愛や青春があったかは語られないけれど、今の彼はやりたい仕事で立派に飛び立っている。
現在進行形で悩んでいる眞一郎坊ちゃんとの対比で、一皮むけている飄々とした在り方を示しているキャラクターかもしれない。

【悪い点】
ほぼ完全無欠の傑作アニメ。
強いて挙げるなら眞一郎母の掘り下げと心境の変化だけど、1クールでここは枝葉なので、テンポ良く和解して良かったと思う。
短い描写で彼女の胸の内は何となく推し量れるし、若いころは比呂美ちゃんタイプだったのかな?という推測で
間接的に比呂美ちゃんの描写から眞一郎母も肉付けが出来ている(ような気がする)ので。

愛ちゃんと三代吉かわいそすぎない?
ここも青春劇の一側面だし、ラストは恋がやり直せそうなので良かったかなと。

タイトルである「true tears」、「真実の涙」にまつわる乃絵ちゃんのテーマに関しては
若干ではあるが無理があり、物足りなかったかもしれない。
とはいえ乃絵ちゃんもちゃんと成長して泣けたのだから細かいことは許せる。

乃絵ちゃんのお兄ちゃんが難儀な性格と立ち位置だったなと。
とはいえ妹離れして?ちゃんと道を歩んでいくラストで良かった。

総じて自分が超贔屓目に見てしまっているためか、強いて挙げないと欠点が見つからない。

【総合評価】10点満点
P.A.WORKSの処女作にして(2023年1月1日時点で)最高傑作。
以降の恋愛アニメの括りで匹敵しうるのは「WHITE ALBUM」か「月がきれい」劇場版なら「君の名は」くらいか。
キャラクターや脚本もさることながら、純粋にアニメーションとして美しい。「AIR」を凌駕していた。
自分が知る限り、最も美しいアニメ作品の一つ。
評価は自信をもって「最高」
自分的に「最高の中の最高」候補の一角。

P.A.WORKSの処女作にして最高傑作という事は、未だこれを超える作品出せていないという事で…
近い路線を狙ったと思われる西村監督作品「グラスリップ」がイマイチ上手くいかなかったり。
以降は美しい作画で贅沢に作った物足りない佳作がP.A.の定番になっていく。
まあ贅沢な佳作も十分評価はできるんだけど。

投稿 : 2023/01/01
閲覧 : 164
サンキュー:

8

ネタバレ

くりこうだ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全てが美しく整った奇跡の作品

■作品の紹介 

P.A.WORKSの第1作目にして出世作。2008年の冬アニメ。

この作品を観た麻枝准氏が『Angel Beats!』の製作依頼を決めたようで、
当時から映像面でのクオリティーが秀でていたことが伺える。

またDVDは2千枚しか売れなかったが、BD生産で1万枚もの注文が入った。
時間が経ってから作品の質が認められた正真正銘の名作である。


■作品の見どころ 

"涙"をテーマにした恋愛ドラマ。雪が印象に残る青春群像劇。
恋の発生から、苦しみ出した結論までしっかり描かれている。

登場人物の内面は、短い言葉や表情や暗喩で示されることが多く、
想像の余地を残した"余白"が視聴者の没入感を高めている。

タイプが異なる2人のヒロインの魅力が遺憾なく発揮されている。


■石動乃絵(いするぎのえ)
{netabare}
いわゆる不思議ちゃん。人の心を見抜く独自の感性を持っている。
自分と鶏を重ね、高く飛ぶことが夢。主人公にその資質を見出す。

終盤[真心の想像力]には自信があったにも関わらず、
〈相手の真の感情〉に対して何も見抜けないことを悟り絶望する。

冬が終わり、失恋を実感した時、彼女は《真実の涙》に辿り着く。{/netabare}


■湯浅比呂美(ゆあさひろみ)
{netabare}
幼馴染で主人公が好き。しかし家族内で精神的な圧迫を受けていた。
その後、一人暮らしを決断してからは本来の自分を取り戻していく。

終盤[女性の強み]を理解し計算高く駆け引きをするが、
〈自分の醜い感情〉を自覚してからは待つことに力を注いだ。

最後は告白され「嫌」と拒みつつも、彼女は《真実の涙》を流す。{/netabare}


■仲上眞一郎(なかがみしんいちろう)
{netabare}
酒蔵を営む家のひとり息子。周囲からは「坊っちゃん」と呼ばれる。
踊り役の花形を任されていることから、容姿も良いと考えられる。

普段は絵本作家になるという夢に向けて日々努力を重ねており、
終盤では、恋愛で受け身だった自分に気づき誠実であろうと努めた。

状況に流されがちではあるが、女性からの好感度が高いのは納得がいく。{/netabare}


■ノエヒロミ戦争
{netabare}
乃絵派「あの腹黒女許せねー」、比呂美派「あんな電波女ありえん」
など両者の溝は深く、当時はコメントでも掴み合いレベルの抗争が頻発した。

これは視聴者が、理想と現実どちらを重視しているかで好みが分かれ、
今風に言えば、陰キャと陽キャが相容れない現象と似ているかもしれない。

この様な対立感情が生まれること自体が面白く、脚本の巧さが垣間見える。{/netabare}


■総評まとめ(94点)
{netabare}
本作は、飛ばない鶏や絵本でのダイブからも示唆されているように、
〝選択をして前に進む意思の形〟を多様な視点で描いた物語だと言えよう。

最後に乃絵がたたずんで主題歌が流れ続けるシーンは本当に凄くて、
とても切なく、だけど気高く歩みだそうとする最高に美しい絵にみえた。

観る度に新しい発見があり、評価は上がり続けるばかりだ。{/netabare}

投稿 : 2022/11/25
閲覧 : 127
サンキュー:

6

ネタバレ

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想!

true tears

感想!

個人の感想です!

あらすじ
主人公は義理の妹のひろみと同居していて、ひろみのことを好んでいる。そして鶏小屋の前でのえと出会い、のえの兄からのえと付き合ってくれと頼まれる。ひろみはのえの兄が好きで、主人公はのえと付き合う代わりにひろみと兄が付き合ってくれと頼む。しかし兄はひろみよりのえが好きで、バイク事故がきっかけで関係は破綻し、やがてひろみは主人公のことが好きになる。主人公はノエと別れてひろみと付き合おうとするものの、のえはあまりにもショックで飛び降りをしてしまう。そして主人公はのえに受け入れてもらうために自分の絵本を持っていくとのえは......

感想

原作はギャルゲ原作らしい。
のえが好きになれなかった。
うざいと思いながら見ていたけど、それが自分のことが好きなんだと思った時に、少し申し訳ない気持ちになった。
のえよりも逆にひろみの方に好感を覚えてしまい、どうして俺のこと好きになってくれないんだろうという感覚になった。
どうして俺のこと好きになってくれないだろうという感覚というともに、ひろみと付き合う瞬間は涙が出てきた。正直ノエなんて.....


おそらくのえが主人公から嫌悪される存在として描いているんだろう?と思ってしまった。
そしてひろみの方を憧れの存在という形になっているのだが、現実的にはノエを選ぶべきなんだろうなあ。

主人公は相手の好意を受け取ることで、ひろみの気持ちになり、受け入れることでひろみを手にするという構造かな?

相手の好意に気づいてそれを尊重することで心が成長を描いたというところではないかな? と思いました

全体的に面白かったです。

投稿 : 2022/06/05
閲覧 : 253
サンキュー:

5

ネタバレ

Tan さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

期待してましたが、、

P.Aworksのアニメなので少し期待して視聴しました。

3話くらいまでみて、少し期待しながらこれから話が深くなるかなと思ってましたが、、
話が進むにつれて、物語を引き伸ばしてるような気がしました。
そしてキャラの1人1人の考えが重い、何かを抱えているというよりは単に考えすぎ、、加えて、主人公は何も考えず優柔不断で鈍感っていうのがもうたえられませんでした。話を伸ばすために優柔不断になるのはちょっとキツかった。
高校生ってこんな大人びてるのか?

投稿 : 2021/10/21
閲覧 : 685
サンキュー:

1

ゆず さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても良い

初めてのレビュー
アニメ自体は1000作品以上見てきました。
ギャルゲ原作なので今まで見て来なかったのですが、すごい良かったです!
もっと早く見ていればよかったと思うぐらいには・・・

全体的に暗く重い感じですが、エンディングも綺麗にまとまっていてまた何年後かに見たいと思います

投稿 : 2021/10/19
閲覧 : 507
サンキュー:

2

ネタバレ

秋川 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

過大評価されているアニメ

雰囲気で過大評価されています。
良かった点は雰囲気です。舞台が富山ということもあり作中では雪が降っており、古風な建物が多くとても哀愁があります。1話を視聴し終わった際の期待はかなり大きかったです。ですが私の中でtrue tearsから感じた魅力は雰囲気だけでした。
悪かった点はキャラと内容です。まずキャラですが人間性に問題のある方がかなり多いです。まず比呂美が頭おかしいです。いきなり慎一郎に対してキレたり、悪条件下にも関わらず石道純にバイクを運転させたりと慎一郎ママの影響もありますけど基本的に情緒不安定です。慎一郎への好意故につい嫉妬してしまう女の子としてイメージ付けたいのか分かりませんがあまり好きになれません。次いて乃江も頭おかしいです。単純に発言がよく分からなかったです。おばあちゃんが死んでからおかしくなってしまったピュアな女の子としてイメージ付けしたいのか分かりませんがこちらも好きになれません。最後に愛子は屑です。断りづらい状況だったとはいえ慎一郎に近づくために三代吉を利用するのは引きました。三代吉が気の毒でなりません。この他にも慎一郎や慎一郎ママ、石道純など人間性に問題のある方がいるのですが長くなるので割愛します。マトモなキャラは三代吉くらいです。
最後にこのアニメの内容についてですが主人公が高校生のアニメとは思えない程ドロドロしていて違和感を感じました。ラストには慎一郎は比呂美を選んだわけですが慎一郎が比呂美の代わりに乃江と付き合った時点で比呂美エンドは明らかでしょう。それにも関わらずラスト2.3話でいきなり慎一郎が乃江に傾いてるみたいなシーンに違和感を感じました。唐突過ぎます。そして愛子は明らかに蛇足だと思います。特に掘り下げるわけでもなく終始三角関係に割り込めずただただ視聴者を不愉快にさせるのですから。愛子に関しては信者さんと意見が一致してます。ネットの評価を参考にしてかなり期待して視聴したため落胆も大きかったです。

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 703
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1

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんど観ても涙が止まらない

乃絵、比呂美、愛子の三人のそれぞれの思いがひしひしと伝わってくる。眞一郎のけじめのある選択には、true endで終わる多くの恋愛アニメ主人公たちは見習って欲しい。特に伊藤誠には..

投稿 : 2021/09/09
閲覧 : 1255
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5

ネタバレ

pH さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ラストに不満、でも面白かった

広美エンドになることは分かってはいたんですが、圧倒的に乃絵が好きだったから残念。
あえて最後の最後に広美が振られて乃絵エンドとかになったら最高だったのに。まあそういう踏み込んだことしないわな。
でも全篇通して面白かったです。PAworksの中でもかなり良かった。

投稿 : 2021/08/08
閲覧 : 541
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3

ネタバレ

かがみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「母なるものへの囚われ」からの解放

岡田麿里脚本にはしばし「母なるものへの囚われ」とでもいうべきモチーフが現れる。臨床心理学者、河合隼雄氏は不登校児におけるユング派のいう「グレートマザー」の元型作用を指摘しているが、岡田氏の自伝「学校に行けなかった私が『あの花』『ここさけ』を書くまで」はまさにこうしたグレートマザー的な臨床例として読めてしまう。

この点、グレートマザーは「育て慈しむ」という明の部分のみならず「呑み込む」という暗の部分を持ち合わせている。こうしたグレートマザーの暗の部分がいわば「母なるものへの囚われ」として、しばし岡田脚本を規定しているように思える。

本作のヒロイン、石動乃絵は祖母の死をきっかけに涙が出せなくなり、今は思い込みが激しく世界を色々と勝手に決めつけては周囲との諍いが絶えないという、まさに「母なるもの」に囚われた少女である。そして乃絵は主人公をめぐり、もう1人のヒロイン湯浅比呂美と三角関係となった末に失恋する。けれどもその時に彼女は失った涙を取り戻すのであった。

ここには「母なるものへの囚われ」からの解放としての前向きな失恋観がある。こうした失恋観は後に超平和バスターズ三部作においてさらに洗練されていくことになる。そういった意味で本作は岡田麿里的な世界観の一つの完成形を示す作品であるように思える。

投稿 : 2021/06/28
閲覧 : 291
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2

あーちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

登場人物がみんな癖が強いw

性格の癖が強かったり、環境の癖が強かったり。。。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 389
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1

ネタバレ

けい さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いや、まじでおもしろい

人間関係の複雑さを、真実の涙を中心としたストーリーと組み合わせていて、見ているのが苦しくなるほど共感できた。
見ていない人は絶対に見るべき!

投稿 : 2021/06/13
閲覧 : 271
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1

GORILLA さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

スッキリしない

この作品は全体的に暗く見るのに少し大変で結末もあまり納得があまりいかなかったのであまり見るのをおすすめはしません。

投稿 : 2021/04/15
閲覧 : 304
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1

ネタバレ

keiken さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

変化なし

昔見ても今見てもあまり感想が変わらなかった珍しいアニメ。
(だいたい自分の成長とともに見方も変わるもんだと思ってる)

劇中でまともな感性だけど、純粋で子どもすぎる乃絵の成長物語だと思うんだけど、
その過程が、幼すぎた主人公(だいぶマイルドな表現にしてます)と性格が悪強な比呂美
(ディスというより作中でもそう描かれてるので)、さらには異常シスコンの兄に振り回される
結果になったっていう。
雰囲気で感動ものっぽくできてるけど、やっぱり中身は乃絵が振り回されて可愛そうな物語って印象だった。
結果タイトルも陳腐に感じてしまう。

他のレビューでもある通り、登場人物全員に対して共感、感情移入ができないので、
ストーリーそのものに納得感を得られることは少ないと思う。
単純なラブコメとして見てて、比呂美がかわいい、えろい、好きって人には良い結末だろうけど。

ただストーリー以外は、細かい心理描写、少し純文チックな表現、綺麗な映像と世界観等、
評価が高くなるのも頷ける作品です。

投稿 : 2021/04/03
閲覧 : 216
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1

コタロー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

スッキリしたい方には・・・

アニメとして、音楽も素敵でビジュアルも綺麗な作品だと思います。
内容に関しては、なんだかスッキリしません。

客観的には”どの娘の目線で見るか”になってくる。
恋愛ものは得意とは言えないが、
女ごころはわからん
男ごころは優柔不断
と言ったところでしょうか

妹さんが可愛そうだと思うのは
私だけでしょうか?

投稿 : 2021/03/27
閲覧 : 360
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1

ネタバレ

桃ちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

トレンディー青春アニメ

90年代の香りがプンプンします。

一昔前の韓流ドラマみたいな兄弟ネタやイジワル義母ネタを混ぜつつ、なかなかのドロドロさ。

主人公の優柔不断っぷりに最後までイライラさせられて、ほんとなぜモテるのが謎w

それでも次が気になってイッキ観しちゃう中毒性はあります。

投稿 : 2021/03/12
閲覧 : 237
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6

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ちょっと思っていたのとはちがったかなぁ。。

あにこれのランキングがよかったし
見た人がたくさんいて前から気になっててやっと見おわった。。

{netabare}
乃絵はどうして
眞一郎クンにつきまとったのかなぁ?
それまで誰にもかまってもらえなかったから
ニワトリの工作をつくってもらえてとってもうれしかったからかな

そして比呂美も
小さいころから眞一郎クンを好きみたいだったし
愛ちゃんだって三代吉クンってゆう
つきあってる彼がいるのに
やっぱり眞一郎クンが好きみたいで

にゃんにはどうして
眞一郎クンがそんなに好かれるのかよく分からなかった。。

乃絵のことだってちょっとヘンな子だからって
さけてたみたいでそんなにやさしくもないし

子どものころだって比呂美をおいてって困らせたり
絵本をかいたりするのはとくいみたいだけど
スポーツや勉強ができるっていう感じじゃないし

何かあっても
どうしていいか分からないふつうの男子で
にゃんならたぶん
好きにならないって思った。。


乃絵はよく分からないところが多かったけど
女子は3人ともはっきりしてて
にゃんにも考えてることとか分かりやすかったのに
眞一郎クンってちょっと。。


それで
眞一郎クンのお母さんからきらわれてたりして
比呂美がかわいそうだったけど
比呂美も乃絵にきつい感じだったりして
とちゅうまではちょっとイヤなかんじだったから
しばらく見るの休んでた

でも
みんながいいってゆうおはなしだからって
3~4日してからまた見はじめて
眞一郎クンが乃絵のこと好きだ。。って
気もちをはっきりさせてくれたとき
にゃんとってもうれしかったぁ♪

でも
このままどんなことがあっても
さいごまで乃絵と。。☆って思ってたのに
また
いろんなことがあって。。
眞一郎クンにはがっかりしちゃったなぁ(_ _*)

あのとき石と手ぶくろで乃絵が好きだ。。って
書いてくれたのにね。。


それで
このおはなしの中で
にゃんが
いちばん好きになったのって三代吉クンだった

自分の好きな子にほんとは前から好きな人がいて
それが分かったって気持ちが変わらなかったし

それが1番の友だちの眞一郎クンだったって
にくんだりとかしなかった。。

そんな三代吉クンを見てたら
悲しくてなみだが出てきちゃった。。

だから
乃絵にのろいをかけてもらいに行ったとき
にゃんは
三代吉クンの思いが愛ちゃんにつたわりますようにって
ほんとにそう思った

あと
見おわってから思ったのは

きっとみんな
はじめてのことばっかりだったんだって。。

人の気持ちもよく分からないし
自分の気持ちだってよく分からなくって
人もキズつけちゃって自分もキズついちゃって

見てるだけだから
そんなこと。。ってかんたんに言えるけど
ほんとにこんなことあったら
みんなおんなじようになるのかも。。

それでもさいごは眞一郎クンも
ちゃんと決めてくれたからよかったね♪

ただ
主人公の気もちが変わってくおはなしって
にゃんは
見おわってもなんとなく
あ~よかった~はっぴー♪ってなれない。。

また
何かあったら気もちが変わるんじゃないかなって
心配になっちゃうから。。

でも
三代吉クンと愛ちゃんは
きっといっしょにいられるって思うんだ
だって三代吉クンって変わらないから☆
さいごのほうに出てこなくってざんねんだったなぁ。。


さいごに

乃絵ちゃんごめんね。。すっごいつらかったよね。。
でも
どっちともうまくいくなんてないから
しょうがないよね。。

にゃんがかわりに泣いてあげるよ(ぐすん。。)

{/netabare}


    

投稿 : 2020/11/30
閲覧 : 3079
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343

さあや さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心に残るアニメ

PAワークスさんという事でまず舞台感に好感を持ちます。
この年代の子にありそうな気持の揺れを繊細に描かれていると思います。
個人的には「慎一郎もっとしっかりしろ」って思いますがw
三人のヒロインも魅力的に描かれてますし、純粋な恋愛感情を富山の世界観の中に美しく描かれていると思います。
絶対見るべき作品です。

投稿 : 2020/11/22
閲覧 : 300
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5

ラダカンーリグ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

気軽に見れる恋愛アニメ

ドロドロした感じの恋愛系アニメでなく、個人的には見やすさを感じました。
登場するヒロインが可愛いです。私はヒロミ推しですかね〜。
オープニング、エンディングどちらもよかったですし、作画も綺麗でとてもよい作品だと思います。

投稿 : 2020/10/19
閲覧 : 315
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4

キャンキャン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

韓国ドラマ風アニメ?

タイトルを見て??と思う方いるかと思いますが、ストーリーとセリフになんだかそんな率直な思いが浮かんだ作品でした。そんな部分も総じて楽しめた作品です。

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 253
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3

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人間関係はちゃんとしましょう、男女の関係はマジでちゃんとしましょう。

2008年に放送された青春モノ。
主人公である中上眞一郎を中心に織りなす男女それぞれ3人の微妙な三角関係を描いたほろ苦い青春ラブストーリー。
と、書けば聞こえはいいが、実際は三角関係どころか六芒星くらい複雑な男女関係で成り立った昼ドラもびっくりなドロドロ激苦青春モノ。
自分でも驚くほどキャラクターに全く感情移入が出来ないので、話の半分くらい理解が及んでいない。2回も見たのに。

最大の原因は主要キャラに癖がありすぎてまとまな奴がほとんどいいないため。
乃絵ちゃんは純粋だけど一人で突っ走ったかと思えば勝手に自己完結したり、あと若干電波入ってて正直行動理念がイマイチ把握できません。
比呂美ちゃんは乃絵ちゃんよりはまだ分かりやす・・・いや怖え-よ!一人だけスクイズ界の住人ですね。「彼女は私です」←怖気走りました。
愛ちゃんは・・・ごめん、君の倫理観は一体どうなってるの?普通もうちょっと後ろめたさとか出すじゃない?もうちょっとさりげなく慎重にいくじゃない?すっごいグイグイいくんですものこの娘・・・

とまあヒロイン陣でこの有様です。一方の野郎陣営はというと

仲上眞一郎←ちゃんとしなさい、マジで。ちゃんとするって言ってから割と長かったよ眞ちゃん?
石動純←うーん、歪んでますねお兄さん・・・。まだ同情できる部分あるかな?
野伏三代吉←数少ない良心。マジでただの良い奴、そして一番の被害者。三代吉君だけは幸せになっていただきてえ・・・

ざっとこんな感じですね。ヒロインよりはまだ理解の余地ありました。

しかし作画は非常に綺麗で、雰囲気自体は嫌いではなくむしろ自分好みの作品。
上記の通りキャラが原因でそこまで深くハマった作品ではありませんが、クソと吐き捨てるほど酷い内容でもないのでそれなりに印象には残ってはいます。
というか名作の雰囲気は存分に醸し出してる作品なので、キャラクターが気にならなければ好きになる人は多い作品ですよね。

あとOPの「リフレクティア」は名曲。というかOPの出来は非常に素晴らしいと思います。

投稿 : 2020/09/23
閲覧 : 541
サンキュー:

13

ネタバレ

ぼん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

どっち?そっち?

最後まで、どっち?そっち?

え?そっちなの?

どっち?そっちなの?

って感じで楽しめました。

祭りの雰囲気とか冬の景色とか北陸感が出ていてよかったです。

冬のねずみ色の空が

よく出てきて

あのなんとも言えないどよーんとした感じが

北陸出身としては

たまらなく癒された作品でした。

最近冬帰ってないなー。。。

投稿 : 2020/09/22
閲覧 : 314
サンキュー:

3

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true tears[トゥルーティアーズ]のストーリー・あらすじ

絵本作家を目指す高校生「仲上眞一郎」は、仲上家に引き取られてきた同じ高校に通う「湯浅比呂美」、そして両親の4人で暮らしている。眞一郎の母は、ある理由から比呂美につらく当たっていた。
 ある日、眞一郎は学校の裏庭で、木に登って降りられなくなった少女「石動乃絵」と出会う。彼女は過去に起こったある出来事がきっかけで、涙が流せなくなったのだという。眞一郎は彼女との出会いをきっかけに比呂美、親友「野伏三代吉」、幼馴染み「安藤愛子」らとの関係や、自分自身との向き合い方に変化を生じさせていく。彼らはそれぞれに悩み、すべきことを模索し、成長していく。(TVアニメ動画『true tears[トゥルーティアーズ]』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2008年冬アニメ
制作会社
ピーエーワークス
公式サイト
www.truetears.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/True_tears_%28%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%29
主題歌
≪OP≫eufonisu『リフレクティア』≪ED≫結城アイラ『セカイノナミダ』

声優・キャラクター

石井真、高垣彩陽、名塚佳織、井口裕香、吉野裕行、増田裕生、渡辺智美、藤原啓治、高橋理恵子、土倉有貴

スタッフ

原作:La'cryma、キャラクター原案:上田夢人、 監督:西村純二、シリーズ構成:岡田麿里、キャラクターデザイン:関口可奈味、美術監督:竹田悠介/篠原理子、撮影監督:福士享、色彩設計:井上佳津枝、音響監督:若林和弘、音楽:菊地創、音楽制作:ランティス

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