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「宇宙よりも遠い場所(TVアニメ動画)」

総合得点
93.3
感想・評価
2753
棚に入れた
9593
ランキング
12
★★★★★ 4.2 (2753)
物語
4.3
作画
4.1
声優
4.2
音楽
4.1
キャラ
4.2

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宇宙よりも遠い場所の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「笑い」と「涙」、「優しさ」と「強さ」。ヒーローからヒロインへの変遷。

 本作については、もうかなり語り尽くされていると思うので、ここでは本作以外にも見られるようになってきた、夢を追う少女たちが現代アニメのヒーローとなってきいてる潮流について語りたいと思います。


 そこで現在を知りたければ、ここに至るまでの歴史的な潮流を変化を知らなければいけない、というクロニクルおじさんこと山田玲司先生の流儀に従い、ヒーローの変遷をザックリ考察したいと思います。


90年代までの日本の漫画、アニメにおいては圧倒的に男性がヒーローの潮流が続きました。しかし、95年に初めて違う流れの作品が大ヒットします。男性主人公の圧倒的な挫折を描いたエヴァンゲリオンです。


これは、正に時代の先駆けだったといえるでしょう。0年代になるとバブル崩壊後の経済不安はもはや正視せざるをえなくなり、男性はドンドンとシンジ君と化して自信喪失していきました。


その後にターニングポイントになったキャラといえば、ハルヒのキョンでしょう。エキセントリックで突っ走るハルヒに対して、ヤレヤレな消極さで対応しているようで、そんなハルヒを見守ることに実は喜びを感じている主人公。


ここに、視聴者の気持ちが積極的に事態に関わる男主人公に感情移入することから、女の子を見守る形へと変化したことを象徴しているでしょう。


更に、現実の恋愛減少がアニメにもたらした、日常系の隆盛も男性主人公の減少に拍車をかけたといえるでしょう。


これらの要素によって男性主人公の役割はドンドン減少し、女性主人公が増加の一途を辿りました。


しかし、男性の中の熱い魂が死んだのでしょうか?


さにあらず。


熱い気持ちを託したいという想いが消えたわけではなく、対象が別の物になったといえるでしょう。


それこそ、夢を追いかける女の子たちです。この流れはアイドルアニメの隆盛が大きかったでしょう。見守るから、応援したくなる女の子たちへ。


教室の中で、会社の中で、みんなの空気を読んで右往左往する夢のない狭く淀んだ時代。


 そんな中でも自分の道をしかと見据え、笑われて馬鹿にされても諦めず、外に出て夢を現実にした報瀬の「ざまあみろ!」の高らかな叫びは、南極に匹敵する広さと澄みきった空気に満ちている。


 現代の視聴者が一番感情移入できるものは、それは少女たちの熱い友情であり、不撓不屈の頑張りを見せる意志力といっていいでしょう。彼女達の元に再びヒーローの熱と活力が蘇ったのです。


しかし、この潮流はプリキュアによってだいぶ前から為されていたものとも言えます。


 0年代に始まったとはいえ、初代とSSは明らかにDBを女の子でやる、といった方向で男性主人公たちが失っていった熱さを体現しているような作品でした。


 時代が経てDB路線から変化しましたが、彼女たちの友情と人の心の力を信じる方向は、作品ごとに程度の違いはあってもずっと輝き続けているのは驚嘆すべきこと思います。

投稿 : 2024/03/28
閲覧 : 1875
サンキュー:

103

ネタバレ

てらし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

確実な前進

04
本番に向けての夏期訓練が実施され、その後12月から休学して南極に行く予定
しかし親にまったく報告してなかったらしいキマリ
そりゃあ親御さんもブチギレでしょう…

報瀬は相変わらず冷たい視線と嘲笑が投げ付けられ
キマリはめぐみからは祝福どころか微妙な塩対応
バイト、赤点回避のテス勉、夏期訓練と試練は山積みだけど、キマリ達にとっては学園祭の前日状態
副隊長から中止は絶対に無いと断言される位置まで進んだ今、彼女等が止まる理由はもうありません
むしろ結束がより固まるってもんです
こういう時、同じ道を歩める同士が1人でもいるというのは本当に心強いでしょう

夏期訓練が始まり、テンションが上がる3人とは対照的に無口になっていく報瀬
藤堂隊長とは共通の大切な人を失くした者同士の複雑な想いがありそうで、モヤモヤはしてるけどどう接していいか分からないんじゃないでしょうか
2人で会話とかほとんどしたこと無さそうだしね

キマリの主人公パワーでも2人の間に入ってお互いの持つ印象を聞き出すのが精一杯の距離感
しかし母、貴子さんの当時を一番知ってそうなのは藤堂隊長なので、この2人の関係性が中盤以降のメインになっていきそう
結局全てを知る為には南極に行くしかない
まだまだ答えは出ないだろうけど、南極に行った後2人の間にはどういう変化があるでしょうか

ラストは何やら不穏な空気が漂う終わり方
たしかに前から伏線っぽい描写はあったけど
これが南極行き最後の試練になりそう?

03
{netabare}今回も新キャラ追加
現役女子高生の有名タレント、民間の観測隊として南極行きに同行する白石結月
話の展開上かなり都合のいい鴨ネギキャラではありますが、都合のいい立場であるが故の業も背負わされていて、それが彼女の人格形成にも繋がっているのは効率的で巧い設定ではないかと思います

冒頭から3人揃ってドタバタ感が更に加速
この辺は日向が加わったシナジー効果と見るべきか
前回今回でコメディ色が強まった感があるのは結月という外客が加わる前に3人のコミュニティを強化しておきたかったというのがあるかもしれません
そこに結月の孤独感を対比させるという演出的にも必要だったという理由はあるでしょう

南極行のチャンスが舞い込んで突っ走ろうとする報瀬を諌める日向、本当に気が利くいいキャラです
洞察力が高く冷静で的確なツッコミ役が入るだけでこうも違うのかと思いますが、裏を返せばそれだけ神経質で繊細な面を持ち合わせているという見方も
4人の中で日向だけバックボーンが一切描かれていないのも後々の伏線とも取れます

結月の自分語りに思わず抱き締めてしまうキマリ
打算無く相手の気持ちに共感しようとするのはキマリだからこそ出来る主人公ムーヴ
結月的に切っ掛けは何でもよく、ただ友達らしいことがしたかっただけ
クラスメートとのラインなんかよりもっと直接的に
だからこそ彼女の心は動いた

その夜結月の見た夢はまさにストレートな願望
彼女は外から風が吹いてくれるのを待っていたんだろうけど、そんな都合よく吹いてくれるわけもなく、所詮はただの夢
でも彼女の心が外に向いていたからこそホテルの窓は開かれていた
そしたら3人が内側から扉を開けに来てくれたということですね
それにより風の通り道が出来、外から風が入ってくるという演出でキレイに締めています

これで全員揃ったことになりますが、同じ方向を向いたというのはスタートラインに立てたということでしかなく、物語は本当にまだまだこれから
船はまだ停まったままです{/netabare}

02
{netabare}南極観測船乗り込み作戦がいよいよ動き始め、期待に胸膨らませる2人…だけど当然ながらそんな都合のいい話があるわけもなく、現実を知れば知るほどネガティブになる2人
特にキマリは1話で覚悟を決めたとはいえ、現状は報瀬の後を付いて来ているに過ぎず、前しか見てない報瀬と気持ちのズレが生じてしまいます

アバンで描写されたグラスの氷は今から話が動き出すようにも取れるし、自分達の狭い世界から出れずに踠いている様を表しているようにも見えます

そんな中、キマリがバイト先で知り合った新キャラ日向がメンバーに加入
ムードメーカー的な立ち位置でありバランサー、報瀬とは違うベクトルで南極行きに高いモチベーションを持っています
サバサバしてて楽観的でポジティブ、だけど何処かリアリストな性格は若干陰キャで天然な報瀬やおっとり天然キャラなキマリとの相性が良く、特にキマリの南極行きに対する気持ちには少なからず影響を与えたのではないかと思います
彼女が加わることで画面に視点の広がりを与え、テンポにリズムが生まれ、明るさと躍動感をもたらしているように感じました

その後、観測隊員の親睦会を狙う作戦(どうやって場所と日時を知った?)が予想通り失敗し、なぜか歌舞伎町で始まる鬼ごっこ
いつも報瀬の傍を付いていくだけだったキマリが自分から報瀬を追い抜き、自分から違う道を進みます
今回は日向の魅力が存分に発揮された回だけど、キマリが報瀬と日向に並ぶ為の通過儀礼的な意味合いもあったのではないかと思います

結局逃げた3人は元の位置に戻ってしまい釈迦の手の上状態、報瀬の直談判も実を結ばず、子供が浅知恵でワチャワチャやってるだけのレベルで終わったわけですが、今はこれでいいと思います
どのみち正攻法で行くのは不可能だし、無茶な作戦があったから4人目のキャラと接点が出来たわけで

日向が加わったことで話が重くならず、全体的にコミカルな雰囲気でまとまったのが印象的な回でした
3人がそれぞれ抱える物や現状も見えてきました
報瀬の母親や日向の過去に新キャラや観測隊員など、今は色々な伏線が撒かれている状態で、まだまだ始まったばかりという感じです{/netabare}

01
{netabare}1話を見た素直な印象としては「脚」
アニメ作品において脚を見せる場面は決して少なくないし、何ならサービスカットとして積極的に多用されることもあります
本作1話でも脚を映す場面が多く、一見そういう意味合いとして使われているようにも見えます

例えば車は運転手が自由に動かせる移動手段、いわば脚(足)の代わりです
車を通してその人の性格や内面がモロに出てしまうことがあるように、自分の脚なら車以上に感情が駄々漏れてしまうこともあるでしょう
目標がある、何処かを目指すというのは同時にそこに向けて動くという行為が必須となります
本作1話は心の動きを脚で表す作りになっており、同時に肉感的な役割も持たせているように見えました

主人公のキマリはよく脚を曲げています
ベッドでも下駄箱の前でも教室でもベンチでも
脚を曲げるというのは感情表現として心が内に向いていることを表しているのかもしれないですし、逆に言えば立って伸ばしたがっている(何か行動を起こしたい)とも言えるんじゃないでしょうか

雨の日の早朝、学校をサボるキマリは駅まで走っていきますが脚はほとんど映されません
結局電車に乗らずホームで立ち尽くすキマリの脚は雨に濡れ、とても重苦しく描かれています
教室でめぐみにサボらなかった言い訳をするキマリは座って脚をモジモジさせています
動くのを諦め(座って脚を曲げ)ながらも未練が残っている(モジモジ)といったところでしょうか

その後帰りの駅で初めて小淵沢報瀬と出会うキマリ
迷いなく走る報瀬の脚がアップで描写されます
報瀬の後を追って走るキマリは小さく弱く描写されます
小渕沢は自分の意志で進むために走っているのであり、キマリは流されて走っていたんだと思います

その後報瀬と学校で顔を合わせたキマリは報瀬の母が書いた南極の本を見せられます
おそらくはここがキマリにとってのトリガーになったんじゃないでしょうか
自転車置場でイジメ役2人が報瀬の自転車を占拠しますが、これは報瀬の進む道を阻む物であり、キマリは機転でその障害を取り除きます
この時点でキマリの心は動き始めていたんでしょう
これでキマリと報瀬の仲がグッと近付き、心を許すように本音で語り合います
報瀬の南極行きを手伝いたいと言うキマリに対して報瀬は一緒に踏み出そうと二択を突き付けます

翌日報瀬に会いに行くキマリ
決意を固め、元気よく走るキマリの脚がアップで写されます
更にダメ押しで港に停泊する南極観測船まで全力で走る2人の脚のアップ
ここでようやく2人揃ってスタートラインに立ったということなんでしょう
導入としてもよく出来た1話だと感じました
次回以降が楽しみです{/netabare}

投稿 : 2024/02/10
閲覧 : 119
サンキュー:

3

ネタバレ

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リアルタイムで観たかった。2024年1月Eテレ再放送中。

2024年1月

もう何度再放送観たことか・・・でも
EテレGJ!!
ここのところ他に面白いアニメ無いし。

観ていてこんなにワクワクして
胸が熱くなって感涙するアニメは
何度でもおかわりOKです!!



アニメでこんなに泣いたのは「まどマギ」以来です。
良いアニメは何度も繰り返して観れます。
繰り返すほどに、細かなシーンに気付き感動します。

私の好きな回は

第6話で、報瀬が自分優先から4人で行くことが
最優先と熱く語るシーン。

第11話で、これも報瀬が日向を「親友」として
熱く語るシーン。「ざけんな!」は鳥肌です。

そして皆さんが挙げられる第12話。
こういう泣かせ方があるんだと感心しました。
報瀬の声優さんも上手で、何度観ても泣けます。

途中で挿入される音楽もどれも決まってて
完成度の高いアニメだと思いました。

全ての世代が観れる作品です。

投稿 : 2024/01/26
閲覧 : 397
サンキュー:

36

challia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

悪くは無いけど 評判程の良さは感じなかった

評判が良かったので見てみました。物語はまあよかったとは思いますが、私には合わないかなぁと・・(作品的に悪い訳ではない)。ノリが「けいおん」に近い感じがしました。一度見たらもう十分満足

TVで放送されてても見ないと思います

投稿 : 2024/01/17
閲覧 : 90
サンキュー:

3

きゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

満足

良いアニメ〜

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 29
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

また見る

普通に面白かった

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 32
ネタバレ

マサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

【68点】知識なしの初見なら泣けるかもしれない作品。キャラの行動は理解し難い。

オリジナルアニメ。南極に行くことを目指す女子高生たちの物語。

当時は割とガチ泣きしたけど、今思い返すと微妙…的な作品。(昔も前半面白くないな…とは思っていたが)確かに後半は団結力が芽生えたり報瀬の母のメッセージの場面で泣いたりしたが、南極行くまでにうだうだしてる所とかヒステリーを起こしてギスギスさせる場面がひたすら不愉快…というより本編全話通してキャラの描き方が悪い意味で花田十輝らしい。花田脚本はキャラに無意味に不快感を抱かせる行動を取らせて話をこじらせてくるので普通のアニメのギスギスよりよっぽどタチの悪い描写を入れてくる癖があるのか、このアニメも例に漏れず花田十輝の悪い手癖のようなキャラ描写が悪目立ちしていて、当然ダメなタイプだった。

艦これ1期やスパスタ2期でもわりと花田脚本のそういう所は叩かれてる節はあるので花田さんはいい加減キャラの描き方を学んで欲しいと思います…

投稿 : 2023/08/30
閲覧 : 247
サンキュー:

6

ネタバレ

おおかみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

清々しい面白さ

観て損はないですね。観てから結構経っててリピートしてないので内容は大体しか覚えてないけど人に薦めたいアニメです。
音楽はそんなに良かったかな。。?音楽含めの総合評価だと少し評価下がるんだよな。

投稿 : 2023/08/28
閲覧 : 87
サンキュー:

3

ネタバレ

nbf85jhmW さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

なぜ評価されているのか理解不能

良かったところはメールの件くらいかな
まずいちいちセリフがキモい
「軽く死ねますね」「ざまぁみろ!!」など
単純にウザイ、気持ち悪い、イライラします
アクションがオーバー過ぎるので逆に泣けない
キャラクターデザインも酷い、正直言って不細工、ストーリー重視だから敢えてなのか知らないけど

南極要素もほぼゼロ、せいぜい氷が割れるくらい
そもそも南極でなくても一工夫で完結できてしまう
んだよね。完全にPVとOPと表紙詐欺。見る前は南極行ってあの手この手のドタバタ展開(メイド・イン・アビス的)なの期待してたのですが、その様なワクワクする描写は何一つなかった。大事件がない。

「南極いけるのかなぁ~?」「行ける!私達なら行ける!!」
こんなんばっか。凄い眠くなる。退屈
さっさと行けよって思いましたね
結局南極に着いたのは物語の超後半っていう笑
シュタインズゲートやコードギアスのような
続きが気になるような超展開がなく睡眠導入剤にもってこいの作品。

ただの女子高校生が、南極いきたくなって、仲間つくって、南極ついて、母の死を確認して、帰ってくるだけのアニメ。

なんでこんな評価されてるんだろう。最近のアニメに盲目な学生達が評価してるんだろうなぁ...w
そんなに面白いか?これ
ここ最近のアニメなら『マシ』なレベル
流石に駄作とまでは言わないが、トップクラスの完成度かと言われると疑問しか湧かない

あにこれは割と正当な評価をされているかと思ったが最近は明らかにおかしい
上位100作品を視聴した人のみ評価可能にしてほしい。思い出補正や世代のおかげで正当な評価をされないダメなサイトになってしまいますよ
ていうか2位がこのすばの時点で失笑もの
もうメチャクチャですね
この作品もせいぜい20位~30位くらいが妥当

このアニメを称賛してる人は詐欺に引っ掛かるほどの真性のバカか、ただのJK好きの萌え豚のオッサンのどちらかです。
あーつまんなかった。時間返してほしい。

投稿 : 2023/08/26
閲覧 : 3061
サンキュー:

31

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自分の信念を持って努力し続ける物語

自分の信念を持って努力し続ける物語
信念を持ってなにかに向かうのってすごいなぁと思える!

投稿 : 2023/08/22
閲覧 : 58
サンキュー:

2

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

個人的評価 神アニメ

ストーリー 20点 1話1話の完成度が高い、伏線の回収も上手くいっていた
作画 20点 映像はかなり綺麗
声優 19点 有名な実力派の声優ぞろい
設定 19点 キャラクターはきちんと掘り下げがあり、魅力的に感じる
音楽 20点 OPは名曲
総得点 98点
1クールなのに完成度は結構高く感じました。花田さんにしては脚本は上手いと感じました。

投稿 : 2023/08/10
閲覧 : 97
サンキュー:

2

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

君たちはJKが好きか

3年前、消息を絶った母親がいる南極へ。
堅牢な決意で南極を目指す少女と、

賑やかしの友人たちによる、
JK4人組の南極体験ツアー。
みたいな感じ。

物語は2部構成で、
1部は、南極行くのって大変よ。
2部は、南極にやっと着いたよ。
と、なっています。

正直な感想ですが、
1部は面白いです。

南極にJKが行くことがいかに難しいか。
金銭面や学校生活、初めての海外に、
トラブルが続出。

いざ観測船に乗り込めば、
慣れない船内生活に、
襲いかかる津波の脅威。
未だに引きずる敗戦国の憂鬱。

さまざまな経験と学びから、
JKたちはようやく南極に辿り着く。

そして2部が始まった途端、
南極を舞台にした、
のんびりJKの
日常アニメへと変貌してしまう。

1部において、
ルート工作の訓練模様があり、
少女たちの特性を見せるシーンは、
後半での伏線なのかと思いきや、

南極に着いてからは、
遭難するような危険もなく、
終始穏やかな生活が続きます。

その原因となっているのが、
彼女たちJKは、
観測隊にとってはゲストキャラであり、
専門的な仕事は任せられない点です。

JKたちの仕事は、
あくまで雑用であり、
当然ながら命の危険はありません。

その結果、
南極がもたらす
大自然の脅威に悩まされるのではなく、

「友達って何?」
といった、
人間関係に悩む始末。

そんなことは日本で悩みなよ。
って思うわけですが、

ごみ処理や荷物運びなどが
主な仕事のJKにとっては、
そっちの方が重要なのかもしれません。

最終的に母親の死を乗り越え、
少女は成長を遂げますが、
ここで時間切れ。

日本に帰りますよ。
っとなり、涙の辞別となります。

他3人は、南極に何しに来たの?
と、ツッコミたくもなりますが、
彼女たちもいろいろと働いていたので、
無意味とはいいません。

ただ、せっかく南極に来たのだから、
雄大な自然に立ち向かう姿や、
ゆるくないキャンプ生活などを、
見せてほしかったわけですよ。

救える可能性があるにも関わらず、
二次災害を防ぐために、
仲間を見捨てなくてはならない非情な決断。
あの南極での苛酷なシーンを見せておいて、

いざ南極に着けば、
「ペンギン可愛いー! 臭いー!」
と、ほんわかシーンの連続だと、
犠牲になった人も浮かばれないでしょう。

できることなら、
主人公を成人女性にして、
正式な観測隊員とすれば、
厳しい南極の生活も描けるので、

立派なお仕事アニメとして
差別化できたと思うのですが。

やっぱり見てもらうには、
主人公はJKじゃないと駄目なんですかね。


ありがとうございました。

投稿 : 2023/07/31
閲覧 : 96
サンキュー:

3

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

どうしてもキャラだけは好きになれない

話は良かったと思うよ?南極に対してかける思いとかは引き込まれたし終盤の展開は普通に感動した。

ただ、キマリとめぐっちゃんだけはどうしても好きになれなかった。スタンスが終始適当なキマリ、嫉妬心で戦犯ムーブかますめぐっちゃんの2人がひたすらノイズになってた印象、キマリはもう少し落ち着いて行動させた方が話的にストレス溜まりにくかったかもしれない。他のキャラも扱い方が微妙なんだよな。

話はわりとできてたとは思うがやはりキャラの酷さは花田由来のものだからそこはどうにかして欲しかったなぁ…

投稿 : 2023/07/15
閲覧 : 87
サンキュー:

1

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

作画も声優も良かったけど…

簡単なキャラ評。
キマリ→同情できる要素がないから、観ててイライラした。

シラセ→めんどくさいキャラだけど、人間味があって一番青春してた気がする。

ヒナタ→良くも悪くも一番大人だった。

ユヅキ→ヤンデレキャラ。だけどそれ以外あまり印象がない。



大手アニメ会社のオリジナルだから、作画も声優も良かったけど、正直好みじゃなかった。

「南極」ってことを除けば普通の青春作品だから、主役キャラに感情移入できなくなった(orイラつきを覚えた)時点で面白くなくなるけど、そのキャラがまさにキマリだった。

典型的な青春系主人公キャラだけど、観てると何故かイライラしてくる。「新しいことがしたい」っていう誰しもが思う動機だから、一見感情移入しやすく見えるけど何故かキマリだけはイライラした。
このイライラの正体は自分でもよく分からないけど、強いて言葉で表すなら「無神経さのご都合主義」ってとこかな。もっと作中でキマリが苦労をする場面(大人に怒られたり、家族と不仲になったり)があれば、このイライラも消えたんだろうけど……。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 117
サンキュー:

3

hidehide さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

南極って…

背景に砕氷船…この時点で、
氷…?…女子なので、ペンギン的な?…と
思っていたのですが…

まかさの、真っ向勝負で南極、とは…

今の日本、
ナンとも生きづらく、せちがらい、
何かにつけて、やんやと騒ぐ倫理ナンとか、
世の中、親、PTA などがウヨウヨと…

『女子高生が南極に行く!』

ナンてなった日にゃ、バッシングの嵐でしょう…

ひがみ、生意気と思いつつ、心では羨ましがり、
危険だからと、いう理由を押し付け、
その大元すら否定し叩く事でしょう…。

めぐっちゃん、は
そんな世の中の象徴、の様にも感じました。

アニメだから、と言ってしまえばそれまでですが、
設定的にはありえず、

…が、しかし!

『不可能ではないのかも!?』

…とも思わせられる設定にはワクワクしましたね。
『俺も南極、行きてぇ~!!』みたいな。

15、16の高校生が、
まだまだ長い人生の『階段はこちら→』的 案内板の、
更にその案内板の『案内板はこちら→』の先に、
きざし、かけら、をやっと見つけた、宝探しの様な、
そんな輝きに満ちた挑戦と未来には、
南極すら、
1つのアイテム、通過点でしかないのでしょうね。

声優よし、設定よし、展開よし、テンポよし、
13話、凄く詰った映画の様に感じました。

歳を重ね、改めて見たのですが、
やはり、イイ作品は、今見ても本当にイイですね。

そして、歳のお陰で、また違った思いが馳せる…
イイ作品の醍醐味です。

投稿 : 2023/06/13
閲覧 : 452
サンキュー:

31

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

エモさ以外を捨てたアニメ。

【概要】

アニメーション制作:マッドハウス
2018年1月 - 3月に放映された全13話のTVアニメ。
監督は、いしづかあつこ。

【あらすじ】

群馬県に住む高校2年生の玉木マリ(キマリ)は、高校生になったらしたいことが色々あったはずが、
何も出来ないままだった。高校に入学したらやりたいことを書いた手帳を自室で見つけ、
「青春する」という文字を見て号泣。友人にアリバイ作りを手伝って貰って、
学校をズル休みを一人旅を目論むも、踏み出せずに諦めて結局は登校してしまう。

その日の帰宅途中、駅のホームで駆け込み乗車をしていた同じ学校の女子生徒が、
スポーツバッグから落とした封筒をキマリは拾ってしまう。中身は100万円の札束だった。
持ち主である女子生徒は小淵沢報瀬。南極観測隊員で行方不明の母親がいた場所に行くために、
高校生が行けるわけないとバカにされながらも日々のアルバイトで貯めたという。

バカにされながらも頑張っている報瀬を応援するとキマリは言うが報瀬は素直に受け取らない。
更には、南極に同行する気があって広島県呉市にやってくる南極観測船の下見に行くのなら、
応援が本気だと信じると言う。後日、広島行きの新幹線の中でキマリは報瀬と再会。
それは、一緒に南極を目指す少女たちの第一歩だった。

【感想】

アルゴリズムの変更に伴い、総合ランキング1位に躍り出た作品。

ALL5を付ける人が多い一方で、

『数々の名作を差し置いて、これが1位はおかしい!』

という意見も多く、画像無しのアカウントでALL1を付ける人もちらほら。
それはさておき、実際に観てみた感想ですが、かなり作為的なアニメに見えます。

このアニメで伝えたいことは、4人組の南極行きを通じた様々な出来事で、
何を思い何を感じたか?の一点に絞られて4人組の主観・視点で構成されています。

なので、彼女らの感情に反する人たちは、
原則的に徹底的に負の存在&雑音として扱われています。

南極に行きたいという話にしても、
身内として反対してたはずの保護者(説得シーンカット)
&許可できないとしていた民間南極観測隊(芸能人レポーター参加の交換条件で承諾)
ですら簡単に折れる“物分りの良い存在”ですし、
未成年者に対して責任を持って対応しているはずの大人の言い分すらオミットしている。

明確に自分の考えを持って南極行きに対してアンチ工作していた例の人も、
結局はマイナスの感情で卑怯なことをしていたとの話ですし、
夢みたいな主人公らの気持ちに歯向かう存在には、正しい行動がないという作為。

これが、P.A.WORKS作品であるならば、ババーン!と年長者が若者のふわふわに対して、
丁寧に諭して導いたり厳しく躾けて鼻っ柱を折るところでしょうが、

大人キャラの視点からの常識的で冷静な指摘や提案などは、
それらが作品で伝えたい主題に背反して、展開に収拾がつかなくなる要素であるからこそ、
スポイルされまくった物語と言えるでしょうね。

“肯定されたいティーンズの欲求を代弁するアニメ”から不必要な要素を伐採し、
その要素を敵視しまくった作品。このアニメには、こんなイメージを持ってしまいますね。

『やりたいからやる!』
『夢を否定しないで!』
『今までと違う自分になりたい!』

未成年時にありがちな感情なのですが、夢を叶えるのは一筋縄では行かず、
夢に向かう者は“気持ち”だけでは不十分。目指すステージへの参加資格を得ようと、
知識・経験・技術を得る鍛錬と努力をしていますよね。
受験に合格するにも学力が、スポーツ選手がプロ入りするにも実績やスカウト評価が、
必要なのと同じです。

振り返ってみれば、「南極少女」と陰口を叩かれていた報瀬が『ざまあみろ』と見返すために、
とった手段は、専門的知識・経験を持った技術者として観測隊の公募に応募することではなく、
本人が手回しをしていないにせよ、コネで芸能人にくっついて観測隊に参加という裏技。

母親を南極で失った報瀬以外には南極に行かなければならない切実な理由がなく、
4人組のやりとりは気分的には観光旅行と大差がない。あと自分探し。

南極観測隊員の仕事がメインではなく、
あくまでも南極行きを肴に友情を育んだり観測船などで日常をする話でありますので、
4人組の感情を理解して共感して、彼女らの視点で物語を楽しめないと、
ただ単に毎回泣かせに来ているだけのアニメとして充足感が中途半端に終ってしまいます。

このアニメに否定的なニュアンスを持つ人は物語の作り方が気に入らないし、
肯定的な人は、『良いんだよ!アニメで表現したい部分は4人の気持ちだから!』
評価を分けるポイントは、そこだと思います。

個人的には、
・日常コメディが笑えるほどに面白くはなかった。
・南極観測隊員の大人キャラ(特に男性)にプロとしても人格面でも魅力が薄かった。
・4人が南極行きに苦労をしてないし、遊んで帰ったという印象が強い。
・↑報瀬の母親の死と12話後半の感動ドラマに比してあっさりしすぎて軽いという印象。

大人の職業人や老成した人格が描かれているアニメ作品が他社に存在していて、
作品で伝えたい主点が全く違うこともありますが、比較すると意図的に狭い視野で作られてて、
主人公たちの友情や泣かせ以外の描写がイマイチに見える。

友情や自分の知らない世界に接する感動で少女たちが心を動かされる話にせよ、
彼女らは特別な景色・特別な友達で無いと決定打にならない人たち。
どことなく、4人の少女たちの心のなかで序列と区別を作ってしまっている。
それが周囲にも見透かされていて、心の溝を作っているのは彼女たち自身ではないか?
とも思えてしまいます。本質的には少女たちの“好き”と“嫌い”で、
彼女らの眼鏡にかなわなかったものが、毀損されている部分があるのではないか?

と、純粋に物語を楽しむには脳内に雑音が多すぎたので、
ちと点数が微妙になってしまいました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/05/23
閲覧 : 803
サンキュー:

77

ごりたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:----

青春アニメの最高峰『ここじゃないどこかへ』

圧倒的青春。コメ主が中高生くらいの時に感じてた思いを1話から主人公達にバッチリ言い当てられて痛く共感し、ボロボロと泣いてしまいました。
いい意味で期待を裏切るキャラ達の行動に終始飽きることはありません。
特にすごいなと思ったのは南極について最初に言う言葉が「ざまぁみろ」だったこと。凡人が作るアニメキャラであれば涙を流しながら「お母さん…着いたよ」みたいなこと言う場面ですが、しらせは違います。いつも大きな行動を起こそうとする人は周りから非難されます。何にも関係のない人からでさえも。僕もそういう経験がありましたし、そういう周りのガヤたちが心底嫌いでした。でもこの言葉を聞いた時、自分自身がとても救われた思いになって超〜スッキリしました。

最初から最後までどのエピソードを切り取っても面白い。ここまで1クールで完成されきった青春アニメは今後出ないかもしれないですね。ありがとう、よりもい。

投稿 : 2023/05/02
閲覧 : 121
サンキュー:

9

T.N さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

時間を忘れて見てた

女子高生達の友情がよく響くアニメだと思います。

時にけんかしたり笑い合ったり泣いたり分かち合いがとてもよく描かれている

作品です。また南極に関して作画含め丁寧に描かれている作品だと思います。

見終わり良いアニメだったと心から思えました。

投稿 : 2023/03/07
閲覧 : 61
サンキュー:

1

甘口なアニオタ見習い さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

出逢いのチカラ

悩みをかかえた四人の女子高生がいろんな思いを胸に南極を目指すお話です!

曲良し作画良し声優さん良しストーリー良し!!!
マイナスポイントがないのでは…?

圧倒的青春を感じさせる物語になってます。
高校時代に青春らしい青春をしてこなかった私にとっては胸に刺さりまくりました。
こんな青春送りたいですよね、(こんな青春は本当に存在するのか怪しいですが)

なんか面白いことしたい!!!の感情だけでささーっと動ける人は少ないと思います。
ましてや南極行きたいって言ってる同級生いるし私も乗っかろー!!!
って結構なことだと思います。
いろいろと若い世代の思い切りの良さや、行動力を、羞恥や苦悩をうまく描写しているのではないかと思いました

この作品笑いあり涙ありなのはもちろんなんですが、友情の熱いシーンがぐっときます。
友達とは何なのか、どんなふうに思えるのか等。
いくら離れようともそばに入れなくてもまたここでと言えるような関係を築けるひとが一体どのくらいいるのかと。

そして南極にいくことの難しさを知って尚も諦めない心。
諦めなければきっとうまくいく、全てがうまくいくわけではなく、時に過酷な状況に陥るかもしれない。
それでも励まし合って前を見ていればいつかきっと。
そんなことを学ばせてもらったような気がします。

仲間ってとっても大切なんですね。

今が辛くても同じ目標を目指す仲間を見つけられるとまた世界が変わるって本当だなぁ。

評価点が高い理由も見れば分かる作品です、見てきたアニメの中でもかなり面白い作品です

ありがとうございました。

投稿 : 2023/03/05
閲覧 : 109
サンキュー:

10

ネタバレ

鹿羽 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

挑戦することへの勇気をくれる良作

いろんな人におすすめされていたので、観ようと思い続けながら先延ばしにし続けてきた作品。

評価について
物語:脚本が非常に秀逸。さすがノゲノラスタッフだなと感じた。
作画:綺麗な絵で場面切り替えも一切違和感なしで文句0
声優:文句なし。特に、白瀬(花澤香菜)の12話は素晴らしかった。
音楽とキャラ:アニメを普段見ない人にも支持される最も重要な役割を果たしていた。
(正直、個人的には最初のOPとキマリが絶妙に好みじゃないなぁと思った。OPとキャラクターはあえて萌え要素少なめにし、ストーリで魅力が増していく形にしたのだろうと感じた。終盤には最高の音楽とキャラだなと思えたので、文句なし。)

総括
テンポ、コメディ要素、ストーリー全体の展開文句なし。
登場キャラクターに励まされるいい作品だった。進級や受験、就活などのタイミングで定期的に見返したくなる作品だったと思う。

投稿 : 2023/02/24
閲覧 : 149
サンキュー:

14

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1話目から惹き込まれました。

女子高生たちが南極へ行く
という予備知識しか持たずに鑑賞。
有名でもあり高評価作品でもあるので
少し天邪鬼な見方をしてしまうかなと思ってましたが
そんなの1話目からぶっ飛んでいく惹き込まれ方でした!

キャラの表情や動きが繊細に描かれていて
とても感情豊かなキャラが出来上がってました。
それもあってか一人一人の性格が分かりやすく
とても感情移入のしやすい作品です。

色々なアニメを見ているとよくあるのが
悲しみや辛いシーンでのもらい泣きですが、
この作品では珍しくそれ以外の涙を流すこと多々あり。
{netabare}最初にうるっときたのは南極へ向けて家を出発する
マリちゃん家族と同じ気持ちになって涙。
その次は4人で行きたいんだと飛行機の便を
変更しようとする報瀬ちゃんと日向ちゃんの
相手を思いやる気持ちがぶつかり合うやり取り。
{/netabare}
きっと他のアニメならここでは泣かないと思うので
キャラクターが生きてるんだな〜と感動しました( T꒳​T)‬

また女の子たちがメインのお話で
1人も苦手な子がいなくて心地よかったです。
最後まで何も引っかかることなく観続けられました。

女子高生が南極へわちゃわちゃ行けるなんてこと
現実じゃ有り得なさそうですが、、
これはアニメだからこそ実現させられる
とても楽しい素敵な世界観ですね‪。
私はこういうアニメならではの感じ好きです(*ˊᵕˋ* )

{netabare}女の子同士の友達の定義についても、
私も過去にこれって友達?などと悩んでいた時に
親友と思ってくれていた友達のことを
私は親友というにはおこがましいかなという気持ちから
親友だとは思ってなかったというすれ違いから
その子を泣かせてしまったことがあったので
とても激しく共感できるシーンでした(*-ω-)ウンウン
{/netabare}

この話を見終えてから南極に、
行きたくはないけど行ってみたいとは思いました!
そして人間関係にほっこりする作品でした(*´ `*)

投稿 : 2023/02/20
閲覧 : 238
サンキュー:

19

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ストーリーもキャラも全く共感できない

この作品に付いて女子高生が南極に行くって時点でかなり無茶だよなと思ってしまう上に
しかも大人達の一緒に南極観測という重要な任務に参加してるにも関わらず
キマリ達のノリって何だか学生サークルの遊び気分程度の感覚で参加してるだけなので
この時点でキマリ達に対して全く共感が出来ないんですよ
それに1話でしらせが百万円を落としたりとか8話で荒波の甲板に平然と出たりとか
12話で3年も極寒の地で放置されたノートパソコンが起動したりとか他にも色々な場面で疑問符が付きまくるシーンばかりだけど
この作品ってストーリー展開の運び方やウケの良さそうなシチュエーションを見せたい為に幾ら何でもそれは無いでしょってシーンが多すぎるし
そして狙い過ぎた感動演出も白けてしまうんですよね
世間的にはメチャクチャ評価が高いけど個人的にはストーリーもキャラも全く共感できませんでした。

【評価】

10点・E級

投稿 : 2023/02/09
閲覧 : 172
サンキュー:

6

藤真 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

笑いあり、涙ありの、熱くて骨太な作品

終盤の畳み掛ける展開は圧巻の一言。
一方で、感動させっぱなしでは終わらない後味の良さも好印象でした。
個人的には白石結月という推しキャラがいたのも良かったです。

投稿 : 2023/01/04
閲覧 : 147
サンキュー:

15

ネタバレ

yut さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

報瀬がかわいい

何回見ても泣く。傑作。光と影、空間の使い方がうまい。報瀬がかわいい。

投稿 : 2022/12/16
閲覧 : 179
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おかわり自由

家族から「また観てる!」ってブーイング飛ばされるぐらい好きなヤツです。
初めて観た時から一話目から最終話まで「スッ」と観れてアニメ入門のきっかけになりました。
おかわりする度にどんどんハマっていける作品です。

絵も綺麗で「最近のアニメってすごいなぁ〜」って驚きました。

声優さんが上手いせいか、女の子らがホンマにしゃべってるように思えました。

始まりの歌はワクワクしてくるし、終わりの歌も「がんばろう!」って気持ちになってきます。
盛り上がりのときに入る歌がシーンにバッチリハマってて、鳥肌といっしょに目汁と鼻汁が一緒に出てしまいました。

「何この子ら。めっさ可愛いやん。俺の高校時代、こんな子らいてへんかったなぁ」って思いました。
 キマリ・・・天然やけどポロってかっこいいこと言うからびっくり。
 しらせ・・・この子が主役ちゃうん?クールで熱くてポンコツ。書ききられへんほど好きです。
 ひなた・・・チーム(?)のまとめ役。こういう子がおると助かるんよね。
 ゆづき・・・いいお姉さんたち(友達)と出会えてよかったね。
って、みんなに感情移入できるぐらい好きな女の子たちです。

5回ほど観たときに「ポスターかなんかないんかなぁ?」って探したんやけど見つからんで、なんかカードみたいなんがあってそれ買ってフレームに入れて飾ってます。
それを見ると「もう一回観よ」ってなって、おかわり継続中です。。。

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 290
ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2期は望みません。ふとした時に何度でも見返そうと思います

『かわいい女の子+α』も遂に宇宙よりも遠い場所────即ち「南極」まで来てしまった!と言ってもこの作品、きらら系発ではなく完全オリジナルアニメですがね。
『ノーゲーム・ノーライフ』の制作チームが再集結。好奇心旺盛な女子高生たちの冒険を通し、若かりし頃の青春の煌めきを思い出させてくれる、そんな作品。

【ココがすごい!:「かわいい」と「野暮ったい」の間(あいだ)】
この作品が5年経とうとする現在でも熱烈な支持を受け、数々のサイトのオススメアニメとしてその名が挙がる理由は濃密な青春・冒険活劇の前にキャラクターデザインが要因だとも考えられる。
メインキャラクターは女子高生4人なのだが、画のタッチは所謂「萌えアニメ」の雰囲気をあまり感じない。淡い色彩と現実的な髪色・身体のラインで描かれたキャラクターはオタクよりも一般層に向けたアニメ映画のようであり、普段アニメを見ない人でも違和感や嫌悪感を感じさせないデザインとなっている。ただ、そういった硬派を気取る作品は逆にキャラクターに野暮ったい印象も与えがちであり、私のような萌え豚には食指の動かない作品になることも多い。
本作はその「野暮ったい」印象と女子キャラ中心作品に抱く「かわいい・萌える」といった感情のちょうど中間にあるような絶妙な作画をしており、表情の幅が広い。泣き・笑い・驚き・怒り・照れといった表情は現実的な範疇に収まりつつもコロコロと変わり、その表情の変化できちんと萌えを狙っている。1枚画では微妙に感じてもアニメとして動いている彼女らはしっかり可愛いのだ。
あと少しの魅力があれば萌え豚でも「視聴してみようか」という気にさせてくれる。その一押しが「声優」である。
メインの4人は水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織と人気の女性声優で完全に固めてある。彼女らが人気である理由は声質に演技力、それら引っくるめて沢山の作品に出演し評価に貢献してきたというオタクからの“絶対的な信頼”。新人声優にはできない、可愛いだけではない演技力を制作陣が求めていたことがよくわかる配役だ。
しっかりと演技のできる声優と一般層も受け入れやすいキャラデザ。だからこそ幅広い層がメインキャラクターの印象とストーリーに変な先入観をつけずに入り込める。

【ココが面白い:100万円から始まる南極物語】
脚本はノンフィクション物として第1話から面白い。突拍子のない展開は時として「リアリティがない」という酷評も受けるが、リアリティを追求し過ぎた結果、刺激の少ないつまらない作品になってしまうのは本末転倒である。本作はそのバランスもまた絶妙だと言えるだろう。
本作は主人公・キマリが100万円を拾う所から、冒頭の砂城が壊され水が流れるが如く物語が動き始める。普通そんな大金は銀行に預けるなりするのが筋で、ましてや持ち歩くなんて不用心にも程がある。しかしそんなツッコミどころを敢えて“残しておく”からこそ最初の掴みとしてとても印象的であり、その金額が分厚い札束として形になっているからこそ、拾ったキマリは落とし主・小淵沢報瀬の努力を肌で感じ取り応援────そして共に南極を目指す同志になるという納得感の強いストーリー運びとなっている。周りの有象無象が南極を目指す娘を「南極娘」とイジる現実的な世界観だからこそ、それらとキマリを差別化する重要なフィクションだと言えるのだ。

【ココも面白い:青春は向こう見ず】
とは言え、やはり普通の高校生でしかない彼女らがその内に南極へ行くというハードルはそれなりに高く設定されている。南極をテーマとしながらも前半は先ず「南極へ行くにはどうすればいいのか」を模索・準備する段階をひたすら描いており、とくに第3話までの彼女らの作戦の杜撰さ・無鉄砲具合や大人に絞られる際のわちゃわちゃとした姿でキャラクターへの愛着が湯水のように湧いてくる。
中でも報瀬は回を追うごとにメッキが剥がれて残念美人になっていくため、ちょっとイラッ☆としつつもツッコミで愛を注げる魅力的な存在になる。周囲の嘲笑にずっと負けなかった反骨精神とのギャップでより一層、愛おしく感じるのである。
一言で言えば「青春」。若さという勢いだけで彼女らは突き進む。後先考えているのか考えていないのかわからない行動は、結果的に彼女らが「民間観測隊」に入るきっかけにもなる。見方を変えれば運が良かっただけ────ご都合主義にも見えてしまうだろう。
だが、キマリたちは行動した。行動したからこそチャンスが巡り、彼女らなりに頑張ったからこそ結果がついてきた。他作品で「運は捕まえる準備をしなきゃ、決して捕まえることはできない」という名言があるが、正にそれだ。がむしゃらでも行動した者には何も思い至らず動かない者よりも“因果”という形で神様の思し召しが与えられる。
そう納得できるだけのキャラクターの若さ・力強さが本作にあり、視聴者もその勢いに思わず乗せられてしまうのである。

【ココも面白い:本格的に描かれた南極への道のり】
序盤を乗り越えると訓練を経て、いよいよ南極への渡航と観測隊の業務・生活を描いていく。
この作品の制作には文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊などの協力も仰いでおり、高校生4人が観測隊に一時入隊するというフィクションを織り交ぜながらも描写の数々は常に本格的で信頼に値するものばかりである。
とくに砕氷船での生活模様が面白い。入浴、洗濯、トイレなどのちょっとした要素が然り気無く描写されており、全て説明するのではなく背景に細かく描写することで観る側の興味・関心を刺激してくれる。南半球特有の強い高潮による「揺れ」などもカメラワークを振り子の様に揺らしまくることで再現しており、三半規管が弱い人は観ている内に船酔いが伝染ってしまうのではないだろうか。
南極観測における日本の実情や方法など知らないことも多く、それを彼女らと同じように観ている側も知れる。アニメを通して南極への道のりの険しさ、南極観測の難しさ、そして「南極での生活」までしっかりと伝わることで、視聴者はキマリたちと一緒に南極へ行っている気分にもなれるのだ。

【そしてココに感動:目頭の熱くなる友情の描写】
そして本作は南極への渡航とその生活を描くだけに留まらない。飽くまでも南極は主人公の旅立ちの契機、目指す場所を等しくする主要人物たちの友情を描くツールである。
単に仲睦まじいシーンを描くのでもない。キマリに出会うまで仲間がおらず孤軍奮闘で南極を目指してきた報瀬。理由あって高校を中退し、明るくも他者とは一線を引いて接するヒナタ。幼少の頃から芸能界にいて普通の学生生活を送れない結月。そして何かとだらしなく、これまで幼なじみ・めぐみにも頼って生きてきたキマリに各々スポットを当ててエピソードを作り、感動と共に「友だちとは何か?」を考えさせるストーリーを組み立てている。
とくに5・11・12話が涙なしでは語れない。6・10話も中々だ。友達の「定義」や友達への「貢献・気遣い」、「依存」と「自立」、そして友達に裏切られた時の「容赦・対応」などをテーマとしてシリアスに、そして良い塩梅でコミカルな演出も差し込んで視聴が苦しくならないようお送りする。思わず自身の交友関係を洗い直し、向き合い方を改めてみたくなるエピソードが満載だ。
観測隊の大人たちも4人の女子高生を子供扱いせず厳しく、然れどスパルタ教育のような不快な描写は見せず自主性を重んじた接し方が図られ、悪目立ちしない。そんな大人たちの情熱も第7話などで描写しており、やはり南極渡航の厳しさとその魅力────そして世間の不安視に気圧されないぞという“負けん気”が観る者に同じ情熱と活力を与えてくれる。

【キャラクター評価】
玉木マリ(たまき - )
冒頭の優柔不断な様、そして眼鏡の友達にサポートを受けている点が『けいおん!』の平沢唯に似てなくもない。ただその実、何かに挑戦すること自体にとても臆病だった性格に強く共感し個性を感じ取ることができる。
そんな彼女が後半では他の3人をグイッと引っ張りチームとして正しい方向に導くのが良い。4話ではコンパスによる方向計測が得意で自らを「コンパサー」を名乗っていたが、そういったお調子者な面も含めて自身の殻を内側から破ってみせ、名乗った通り女子高生チームの迷いや不安を率先して取り除き、指針を指し続けた名キャラクターだと言える。
1歩踏み出す「勇気」を経て輝かしい青春を魅せてくれる主人公。王道で素敵です。

小淵沢報瀬(こぶちざわ しらせ)
キマリが唯ならこの娘は秋山澪かな?明るい主人公に対するクールな相棒枠かな?って第一印象を抱いていたのだけれど、直ぐにそんなイメージは裏切られました(笑)
個性的な理由はやはり「南極」という今までアニメではマトモに扱われなかったテーマを下地に作られたキャラクターだからだろう。始めは南極から帰って来れなかった母親の影を只追うだけだったのだろう。待っていても何も変わらない、何もわからないことを思い知ったから。
そんな彼女を世間はずっと嘲笑った。無理だと決めつけた。人に言われて諦めるような想いではないというのに、それもわからず。だから報瀬は想いは真っ直ぐでも人付き合いでは屈折のある“ツンデレ”とも言いがたい珍妙なキャラになってしまっている。そんな彼女の思いきりの良さ、先走るが故のポンコツ具合を観るのが面白く、そして愛おしい。

白石結月(しらいし ゆづき)
人によっては「ご都合装置」と捉えている方もいるようだ。しかし芸能人も人間である以上、誰と交友を持つかはリアル不自由を押しつけられることが多くても本来は自由と選択もあるわけで、同年代の友だちに飢えていた芸能人と南極に行きたい一般人3人とで合致し、かけがえのない仲間になっていく様は比較的自然だと思う。
{netabare}その自然さがわからなくて────友だちになれた3人を繋ぎ止めたくて『友達誓約書』なんて重いものを作るに至るのだが、確かに改めて「友だち」って何なのか考えると説明が難しい。私の交友も単に同じ趣味同士で集まって時間を過ごして────けれどその時間はいつまでも続かなくて疎遠になったかと思えば年単位ぶりに連絡が来たりもする。ほんと何なんでしょうね(笑){/netabare}
一足早く大人の世界にいた彼女特有の悩み・不安が滲み出る一挙手一投足と、普段は妙齢な女性キャラクターを演じる早見沙織さんの演技が上手いこと噛み合い『けいおん!』の中野梓のようでいてまた違う魅力的な年下キャラクターとなっている。

三宅日向(みやけ ひなた)
{netabare}高校生にしては処世術が妙に卓越していた娘なのだけれどその理由が第11話で明かされて思わず涙がポロポロ……私も高校の時部活辞めてるからね、日向とは真逆みたいな理由だけども(笑)
だからそれまでの彼女の「友だち」というのは時に裏切り裏切られる軽薄な関係であり、頼れば危険で不公平も生まれるからこそ互いに気を遣わせないよう努力する存在と定義付けられていたのだと思う。それを見事にぶち壊したのが報瀬とキマリだった。
「あなたたちはそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きていきなよ」
結末自体は角が立つけれどもこれほどスカッとする啖呵もない。諍いの後は仲直り。相手が和解を求めたら必ず応じなければならない。赦さなければならない。そんな凡百な倫理に苦しめられるのはいつも被害者側なのだ。そこにいたヒナタを救い出す啖呵は言葉尻では汚くとも本質はとても美しい友情の描写である。苦楽を共にし、ピンチのときこそ頼れる存在になる。そういう友だちとして報瀬たちはヒナタに記憶されたに違いない。{/netabare}

高橋めぐみ
序盤は『けいおん!』の和ちゃんの印象。そんな彼女の掘り下げの有無こそ、よくある女子主役の作品とは一線を画す決定的な部分でもある。
{netabare}優秀な娘がドジッ娘を気にかけて友だちとなる。その理由を歯に衣着せずドロドロと明かしてしまったね。そう、これが友情の「真実」なんだと納得してしまった。人は誰かを下にみたい。優越感に浸りたいと思う生き物なのだ。
第5話で明かされためぐみの妨害工作。彼女はキマリを「下の人間=従者」として繋ぎ止めるために彼女の南極を遠回しに否定していた。そんな自分の行動を恥じてキマリに自ら絶交を宣言する辺りにまだ情状酌量の余地がある。キマリがめぐみに依存した生活を送ってきたように、めぐみもまたキマリに依存していたのだ。{/netabare}
{netabare}彼女もまた人の夢や挑戦を嘲笑う位置にいたという結論が着いたかと思われたまま最終話ラスト。キマリは日本に帰ってきた一報をLINEでめぐみに送る。
「帰ったよー」
「残念だったな」
何が?と思うとすかさず1枚の写真と返信が。
「私は今、北極だ」
1人ではどこにも行けないと思われていた彼女は、この物語がキマリたちにスポットを当てている間にもう1つの『宇宙よりも遠い場所』に旅立っていたのだ。
本作の全体のオチとしてこれほど秀逸なものもない。そして悪役として感情移入が半端なかった(私も修学旅行でしか海外に出たことないからね笑)めぐっちゃんが旅立っているラストには一抹の寂しさを覚えると共に「次はあなたの番だよ」というエールのようなメッセージ性も感じ取れた。{/netabare}

【総評】
2022年現在のあにこれ総合ランキングでトップ3に迫らんとする勢いの衰えない作品だが、それに納得するばかりでなく「どうしてこれが1位じゃないんだ」という異議すらも唱えられる素晴らしい名作だ。
女子高生が南極を目指し貴重な体験をする冒険譚、その中で志を共にした仲間がかけがえのない友情を築き前へ────未来へ向いていくという青春物語を1クール(13話)で起承転結を成立させて構成しており、1話1話にとても大きな意味を持たせた高いクオリティを誇る。シリアスな展開を秀逸なオチで強烈なギャグに転換したり、日常アニメのようなほのぼの感を描写1つで引き締めたりなど、様々な要素をブレなく詰め込んで観る側の感情が良い意味で忙しい、中弛みというものを一切、感じさせない作りとなっていた。
主役4人のキャラクターバランスも素晴らしい。少しだらしがないキマリやポンコツな報瀬で笑いを取りつつも、いざという時は良い決め台詞で感動を与えてくれる。2人を諌めるしっかり者なヒナタや結月にも実は欠点や暗い過去があり、それらをあらゆる手法で補っていく中にやはりキマリと報瀬がいる。4人の関係性が歯車のように合致していく様は本場のきらら系でもなかなかお目にかかれず、それ故に万人受けを狙った少し野暮ったさを感じるキャラデザでも十二分に「尊い」と感じることができるのだ。
南極という舞台も非常に面白く、そして美しい。観測隊の活動や南極へ行くまでの過程はきちんと描かれており、アニメではおそらく初めて描かれる要素の数々は新鮮に受け止めることができる。南極ならではの自然現象──太陽柱(サンピラー)やオーロラ──の美しさは恐らく現実の風景に勝るとも劣らない美術だろう。
主題歌・挿入歌も良曲揃い。とくにヒゲドライバー作曲の『ここから、ここから』は懐メロ風でありながら妙に胸を熱くさせてくれる
、本編との相性がバッチリ合っている名曲である。
南極を目指して終わるのでなく南極という特異な環境での日常をお送りするのでもない。この2つを合わせ「女子高生たちが南極へ行って帰ってくるまで」を1クールでまとめ上げたのが素晴らしい反面、余計なシーンもないために「もう少し後日談などを観たい私」と「完璧な終幕に感無量となる私」が混在してしまい、なんとも言えない作品となった。

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 251
サンキュー:

15

ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見たことのない風景を見るために…

この物語は、4人の女の子が「宇宙よりも遠い場所」に行く物語。

彼女たちは旅に出る。見たことのない風景を見るために…
怖いけど、やめちゃいたいけど、意味のないことかもしれないけど、
でも…この旅が終わるころには、彼女たちはきっと成長しているでしょう。

この物語の特徴として、主人公の玉木まり(キマリ)のたくさんの心の声が、あたかもナレーターのような話し方で、ゆっくりと力強く表現されています。
その言葉が心に響きます。その響きが感動を呼びます。

そして、挿入歌の『ハルカトオク』が心地よく物語を彩ります。
主張しすぎず、控えめな音量で「あくまでも主役は物語だよ」と、示唆するように…

だから、まるで心地よい音楽を聴いているように、多くの人がこの物語に引き寄せられたのではないでしょうか?
{netabare}
第一話 青春しゃくまんえん
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリは、ごく普通の高校二年生。
やりたいことがあるのに、ぎりぎりになるといつも怖くなり、結局何もできない。
そんな情けない自分を変えたいとキマリは願っていました。
でも、自分の性格を変えることは、なかなかできません。

ある日、偶然キマリは小淵沢報瀬(こぶちざわ しらせ)が落とした百万円を拾います。
その百万円はしらせが南極に行くためにアルバイトをして貯めたお金でした。
百万円をしらせに返す際、しらせから南極の素晴らしさを知らされます。

しらせの母が書いた南極の本には、水平線を転がる太陽、夜空に花のように美しく咲き誇るオーロラなど、キマリがまだ見たことのない風景が写っていました。

「しらせと一緒に南極に行きたい。」キマリの思いは膨らみます。
「でも、怖い。すごーく怖い。」それも事実です。キマリは悩みます。
でも、このままだと、今までと同じで何も変わらない。それは嫌だ。
「今度こそ情けない自分を変えよう。」そう決意して、キマリはしらせと一緒に、砕氷艦しらせの下見に広島まで行きます。

彼女は勇気を振り絞り、今、一歩を踏み出しました。 
  {/netabare}
感想
  {netabare}
キマリの友達の高橋めぐみちゃんがすごく良い感じ。
彼女はいつも、どんなことがあってもキマリを応援する。背中を押してくれる。そして情けないキマリを叱ってくれる。
こんな友達がいるキマリは幸せだと思う。

そしてしらせの母親は、どんな思いで子供に報瀬(しらせ)と名付けたのでしょうか。
南極観測隊が乗船する砕氷艦と同じ名前。
きっとしらせの母親は、娘も南極を好きになるよう願っていたのでしょうね。(^_^)
   {/netabare}

{/netabare}

第二話 歌舞伎町フリーマントル
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
フリーマントルはオーストラリアにある港町の名前。
砕氷艦しらせへ観測隊が乗船する場所です。
そこに行く旅費を稼ぐために、キマリはコンビニでバイトします。
そのバイト先で働いていた三宅 日向(みやけ ひなた)と意気投合し、ひなたも南極に行く仲間に加わります。
しらせとキマリとひなたは、砕氷艦に乗り込むための行動を新宿の歌舞伎町で起こしますが、あまりにもずさんな作戦のために、もろくも失敗します。
しかも、以前も観測隊員の人から南極行きをしらせが断られていた経緯を、キマリやひなたは知ります。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
ひなたはとっても明るい女の子。だけどその明るさは、何か無理をして明るくふるまっているような気がします。

学校に行かずバイトをしている16歳の女の子。
きっと何かの事情があるのでしょう。
同じ年頃の人たちが高校へ通うのを仕事場で見ながら、彼女はどんな思いをしているのでしょうか?
苦しいことや悔しいことが、きっとあるに違いありません。
私にはそう思えます。

だから、ひなたはキマリと出会えて良かった。そう思いたいです。
   {/netabare}
{/netabare}

第三話 フォローバックが止まらない
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
しらせたちのもとへ白石結月(しらいしゆづき)がやってきます。
結月は南極行きが決まっている女性芸能人でした。
そして、「私の代わりに南極へ行ってほしい」と、しらせへ頼みます。
結月が南極に行きたくない理由は、友達がいないためでした。

結月の母親から結月を説得するようにキマリ達は頼まれます。
だが、結月の行きたくない理由を知ったキマリたちは、
結月の意思を尊重して、決して無理強いをしません。
それどころか、結月が寂しくならないように気を使います。

その優しさに結月は大泣きしてしまい、キマリたち3人と一緒ならば南極へ行くと決断します。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
今回はとても笑い、とても暖かい気持ちになりました。
孤高の少女しらせのおバカなところが十分に味わえただけでなく、
結月の心の叫び、ひなたの社会人としての立派さ、キマリの優しさが心に染み入ります。

結月は芸能活動が忙しく、今まで友達ができなかった女の子。
多くの人は芸能人に憧れ、芸能人をうらやましがるでしょう。
でも、芸能人である結月は、人気よりも友達をつくりたいと願ってました。

どんな人にでも悩みはあるのです。
目に映る情報だけで人をうらやましがるのは、やめた方が良いですね。


結月は、友達ってどんなものかがわからない女の子。
だけど、キマリたちを見ていると、結月の心が和みます。
そして、キマリたちと一緒の時間を過ごしたいと思うようになります。

友達や恋人って、そんなものだと思います。
一緒の時間を過ごしたい。単純なことですが、それが最も大切なことです。

顔が綺麗とかカッコいいとかは、最初のうちだけです。
付き合っていれば、そんなのは、どうでもよくなりますよ。
   {/netabare}
{/netabare}

第四話 四匹のイモムシ
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちが夏季訓練のため、山で合宿します。

学校のみんなは、まだキマリたちが南極に行くのを知らないので、キマリたちの行動をあざ笑います。
多くの人たちは、相変わらずしらせやキマリの行動を『無駄なこと』だと感じています。

「笑いたい人には笑わせとけばいい。その代わり、南極に着いてから言うの。
『ざまーみろ、ざまーみろ、ざまーみろ』って…」
それがしらせの考えでした。

四人は真面目に訓練します。
それは、学校では決して教わらない、南極で生き抜くための訓練でした。
速さを競うわけでもなく、時間を競うわけでもない。
自分たちがいる位置を正確に導き出す訓練でした。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
自分のいる場所を正確に把握することは、人生においてとても大切なことです。
例えば、勉強の際、どの分野のどのレベルの問題で自分が躓いているのか。
仕事の際は、自分の立ち位置がどこで、どの問題に直面しているのか。
を正確に把握しないと、対応方法が違ってきます。

ゴールは見えているのだけど、自分の居場所がわからない…。
そうならないように頑張りましょう。

四人の実施訓練は山でのテント生活です。
まわりには灯が全くないため、夜空が綺麗です。
満点の星空に天の川。都会では決して見ることのできない光景です。
そして、山での日の出の瞬間、それは最も美しい光景でした。
   {/netabare}
{/netabare}

第五話 Dear my friend
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちが南極に行くのを、全校の生徒が知ることになります。
しらせやキマリを見る皆の目が変わってきます。
その中で唯一、キマリの親友の高橋めぐみは、複雑な心境でした。

キマリと一緒にいると、めぐみはお姉ちゃんになったような気がして嬉しかった。
だけど、キマリは一人で前に進みだした。
今までのおどおどした態度も、今のキマリには見られない。
それが寂しかった。それが悔しかった。無性に腹が立った。

やっかみだった。
自分で自分を情けなく感じていた。
だからめぐみは、自分の愚かな行為を正直に告白して謝り、キマリに絶交宣言をします。

そんなめぐみに対して、キマリは温かい言葉をかけます。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
今回はめぐみの気持ちが心に響きました。

キマリがいつも頼りにしている大親友のめぐみ。
どこから見ても欠点など見当たらないめぐみでしたが、
そんなめぐみも、普通の少女でした。

めぐみが涙を流しながら告白した内容は、忘れられません。
     {netabare}
最初キマリが南極に行くって言った時、なんでこんなに腹が立つんだと思った。
昔からキマリが何かするときは、私に絶対相談してたのにって…
昨日、キマリに言われて、やっと気づいた。
くっついて歩いているのはキマリじゃなくて私なんだって…
キマリに頼られて、相談されて、あきれて面倒見るようなふりして、偉そうな態度とって…
そうしていないと、何もなかったんだよ。私には…
自分に何もなかったから、キマリにも何にも持たせたくなかったんだ。

だめなのはキマリじゃない。私なんだ
ここじゃないところに向かわなければならないのは、私なんだよ。
     {/netabare}
こんなにも悩んだめぐみは、これからもキマリの大切な友達でい続けるでしょう。

そして、このシーンで使用された挿入歌が sayaが歌う「またね」
陰気で寂しい歌です。
通常であれば、こんな寂しい歌は多くの人が敬遠します。
でも、この歌があるからこそ、このシーンが感動を呼ぶのです。
多数の方が、このシーンで涙を流されたのではないでしょうか。
私は、このシーンだけで既に6回も見ました。

   {/netabare}
{/netabare}

第六話 ようこそドリアンショーへ
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちは日本を出ます。
最初の宿泊地はシンガポール。アジアにおける海の交差点です。
シンガポールはいつの間にか、アジアにおける空の交差点にもなっています。

結月はいつの間にかひなたから「ゆず」と呼ばれるようになりました。
愛称で呼ぶのは友達だから。結月はそう呼ばれるのがとても嬉しそうです。

ところが、ここでひなたがパスポートを失くします。
外国でパスポートを失くしたら、旅行どころではありません。
何をしても楽しめません。おそらくひなたもそうだったはずです。

みんなは、パスポートを失くしたひなたに気を使い、優しくします。
でも、パスポートが再発行されるまで滞在すると、航空券が使えなくなる。
それは、南極へ行く船に乗れなくなることを意味しています。

みんなに迷惑をかけたくないので、3人で先に行くようにとひなたが告げます。
ひなたは南極に行くのを諦めます。

そんなひなたに対して、しらせは意地を貫き、ある行動に出ます。
今まで苦労して貯めた百万円を使って航空券を買います。
それは、しらせの信念でした。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
ここではしらせの成長を見ることができます。
孤高の少女しらせが、いつの間にか仲間を大切にし、それが最も大切なことだと言い切るようになりました。

しらせがひなたに言い切った言葉が痛快です。
     {netabare}
意地になって何が悪いの。
私はそうやって生きてきた。
意地張ってバカにされて、嫌な思いして、それでも意地張ってきた。
間違ってないから。

気を使うなって言うならはっきり言う。
気にするなって言われて、気にしないバカにはなりたくない。
先に行けって言われて、先に行く白状にはなりたくない。
四人で行くって言ったのに、あっさり諦める根性無しにはなりたくない。
四人で行くの。この四人で。それが最優先だから。
      {/netabare}
ここまで大切に思われたひなたは、とても幸せを感じたことでしょう。
   {/netabare}
{/netabare}

第七話 宇宙を見る船
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
今回はしらせのお母さんの話が、いたるところに出てきます。

キマリたちは乗船します。
船の中はあわただしく、人員が不足しているようです。
しらせのお母さんが亡くなったのが原因で、3年間南極への観測は延期され、スポンサーも少なくなった。
予算削減のため、みんなが作業を多くこなしているようです。

しらせが船室のベッドで横になったとき、天井には蓄光塗料で星々が描かれていました。
これはきっとしらせのお母さんが描いたのだろう。みんながそう言います。そしてしらせもそう信じます。
かつて母が寝泊まりしていた場所で寝る。これはしらせにとって感無量でした。

そして、観測隊の南極での最終目的をしらせたちは知ります。
民間として南極に天文台をつくる。
10年かかろうが20年かかろうが構わない 南極でまだ知られていない星を見つける。
それが隊長の藤堂吟(とうどうぎん)、副隊長の前川かなえ、そしてしらせのお母さんである小淵沢貴子の目標でした。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
結月はプロのリポーターです。それに対してしらせはポンコツリポーター。
でも、ひなたのファインプレーで、しらせは度胸をつけます。
「皆さん一緒に南極に行きましょう!」と叫び、拳を高々と振り上げます。
たったそれだけのことですが、赤面症のしらせにとっては大きな一歩でした。
それはとても素晴らしいことです。
授業では決して教わらないことでした。

これからもしらせは仲間に助けられて成長してゆくでしょう。


そして観測隊の最終目的、「南極で誰も知らない星を見つける」
とてもステキです。
こうやって地道に頑張っている人たちのおかげで、今の科学技術が出来上がっているのですね(^_^)
   {/netabare}
{/netabare}

第八話 吠えて、狂って、絶叫して
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちの乗った船が出港します。
キマリたちは元気いっぱいで乗組員のリポートをします。
しらせは少しづつリポートの仕事に慣れてきました。

でも、南極に近づくにつれて、波は荒くなり船の揺れも大きくなります。
寝ている最中に体が宙を浮くこともあります。
それほど激しい揺れなのです。
キマリたちは船酔いしてグロッキーになります。

食べる元気もない。運動する元気もない。
このままだと、南極に着いても役に立つ自信が全くない。

でも、自分たちが選んだ旅だから。
ここに来ると決めたのは自分だから。
だから頑張れる。

キマリたちは体力をつけるために、何度吐き気がしてゲロを吐こうが、
頑張って食事します。頑張って運動して少しずつ体力をつけます。

そして、久しぶりに晴れた日。甲板から遥か彼方の水平線を見ると、流氷が浮かんでいました。

キマリたちは南極の入り口に到着したのです。
{/netabare}
感想
  {netabare}
今回は何か大きな出来事があるわけでもないのに、不思議と感動します。
キマリの声が、静かに、力強く、胸に響きます。

結月が船酔いで寝込んで落ち込んだとき、
しらせは、「頑張るしかないでしょう。ほかに選択肢なんてないから」と言い、結月を励まします。

それに対してキマリは、「そうじゃないよ。選択肢はずっとあったよ。でも選んだんだよ。ここを。選んだんだよ、自分で」と言います。
このときのキマリの言葉は、結月やひなたやしらせ、そしてキマリ自身をも、力強く励ましたようです。

さらに船の揺れでみんなが一斉に転んだときでも、キマリは「楽しい」と言い放ちます。
このときのキマリは未来を見すえていました。
この旅が終わったとき、今日の苦しかった出来事は、きっと楽しい思い出に変わっているはず…。そうキマリは確信しています。

実に素晴らしい考え方です。
こんなキマリの考え方ならば、どんな困難にでも打ち勝つことができるでしょう。


そして、キマリの心の声が語る南氷洋の景色が感動します。
       {netabare}
雲もなく、鳥の姿もなく、視界全てが一面の青。
どんなに目をこらしても、見渡す限りの水平線。

確かに船の音は聞こえているはずなのに…
その圧倒的な景色が、音を消していた。
そこにあるのは、宇宙を思わせる無音の世界

そのとき、確信した。
この向こうに、本当にあるんだ。南極が…
       {/netabare}
 {/netabare}
{/netabare}

第九話 南極恋物語
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
今回は、隊長である藤堂吟としらせとの過去を垣間見ることができます。

吟としらせとは10年前からの知り合いです。
そして、不思議と二人は、お互い口下手で、性格が似ています。

そして吟は、しらせが自分を憎んでいると思っている。母親の捜索を打ち切った自分を許していないと思っていました。
でも、それは誤解でした。しらせは吟を憎んではいません。
南極観測には危険があることを、しらせは母から何度も聞かされていました。


やがてキマリたちの乗った砕氷船が、南極大陸の間近までやって来ます。
氷にぶつかり、氷を砕き、少しずつ進んでゆきます。
何度も何度も挑戦して、ほんのわずかずつ前進します。

そしてキマリたちは、ついに南極大陸に上陸しました。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
母親が亡くなった後も、しらせは母親が生きているときと同じ生活をしています。
しらせは今でも母親へメールを送っています。
決して届くはずのないメールだとわかっていながら、送り続けています。

そんな自分を変えなければ…と、しらせは感じていました。
だからしらせは、南極に行って自分を変えたかったのです。


南極大陸に初めて上陸する際、キマリたちはしらせを最初に上陸させようと気配りします。
それに対してしらせは、四人で手をつなぎ、同時に上陸するように提案しました。

その出来事だけでも、しらせが少しずつ変わってきている、少しずつ成長しているのがわかります。
この旅は、四人を確実に成長させています。


ただ、最後が良くなかった。
南極大陸上陸してのしらせの第一声が「ざまーみろ!」。これは正直冷めました。
どうしても言いたかったら心の中で言えばいい。口に出した途端、人間が小さく見えてしまいます。

しらせがどんなに口下手でも、ここは三人に「ありがとう。キマリとひなたと結月がいてくれたから南極に来ることができた。」と言ってほしかった。
せっかく四人で手をつないで上陸したのに、感動が覚めてしまいました。

そして、船のみんなが吟の掛け声で「ざまーみろ」と一斉にいうシーン。
これはあり得ません。こんなことを言ったらスポンサーは皆、降りてしまいます。
 {/netabare}
{/netabare}

第十話 パーシャル友情
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちは昭和基地に着きました。

結月は南極から帰った後のことを心配し始めます。
そのときは今までどおり皆と会えないことに不安を感じます。
だから友達契約書をつくり、キマリたちにサインしてほしいと頼みます。

こんな契約書には意味がないというしらせ。 
そのとき、キマリが泣きながら、
「ごめんね。ごめん。わかんないんだよね。わかないんだもんね。」
と言って、結月を抱きしめます。

なぜキマリが泣いているのか…。
結月には、それがわかりません。逆に怒っていると勘違いします。

後で結月に対して三人が、友達ってどんなものかをそれぞれ説明します。
そして結月は、ようやく友達の意味を理解します。

そして結月は三人からバースディケーキをプレゼントされて、誕生日を祝ってもらいます。
結月にとって友達から誕生日を祝ってもらうのは、生まれて初めてのことです。
嬉しくて、嬉しくて…。結月は、またしても大泣きしてしまいます。
 {/netabare}
感想
  {netabare}
友達ってどんなものかを説明するのは、簡単なようで難しいですよね。
三人の説明は、それぞれの個性を感じます。

ひなたの説明:{netabare}
ゆずがキマリのこと好きだとする。
そのときキマリが「言葉じゃわからないので書いてくれ」といわれたら嫌だろう? {/netabare}

ひなたの説明を聞き、確かにそうだと結月は納得しますが、まだキマリが泣いた理由がわかりません。

しらせの説明:{netabare}
友達とは言葉じゃない。形も言葉も何もない。
いつ消えても誰も責任を負ったりしない。
だから自由で、だから一緒にいられると思う。 {/netabare}

しらせの説明は正論です。確かにそうだと結月は理解しますが、心はまだモヤモヤしています。

キマリの説明:{netabare}
キマリはめぐみとのラインのやり取りを見せながら説明します。

既読サインのタイミングで、今寝てたんだなーとか、今学校なんだなーとか、返事しようかと迷ったのかなーとか…。
わかるんだよー。そのときどんな顔してるかも…。変だよね?
でも、私にとって友達って、多分そんな感じ。
全然はっきりしていないけど、多分そんな感じ。 {/netabare}

キマリの説明はとりとめもないことですが、不思議と今の結月にはしっくり来たようです。

結月はキマリが泣いた理由がわかったようです。自分のために泣いてくれたことがわかったようです。
キマリは友達思いのとても優しい女の子です。

そして、生まれて初めて誕生日を祝ってもらったこと。
誕生日を祝ってもらうのは誰にとっても嬉しいことです。

今日は結月にとって感慨深い一日でした。そして嬉しい一日でした。
だって三人が結月のために多くの時間を使ってくれたのです。

結月は今日のこの日を一生忘れないでしょう。
 {/netabare}
{/netabare}

第十一話 ドラム缶でぶっ飛ばせ!
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
三宅ひなたが高校の頃に所属していた陸上部の友達が、南極との中継に参加していました。
だが、三宅ひなたには苦い思い出しかありません。
テスト中継のとき、ひなたは足がつったふりをして彼女らとの会話を避けます。
そして外に飛び出して、雪山にパンチやキックを浴びせます。ストレスを発散します。
過去によほど嫌なことがあったのでしょう。

そんなひなたの様子を見たしらせは、ひなたを心配します。
何も話してくれないひなたの力になりたいと思います。


高校の頃、ひなたは陸上部に所属しており、先輩よりも良い記録を出して代表選手に選ばれました。
同級生の友達は、力を出しきらないとかえって先輩に失礼だと言って、ひなたを褒めたのですが…、
いざ、先輩の前では自分の主張を述べることなく、ひなたを裏切ります。
それを知ったひなたは、部で孤立します。
そして、何もかもが嫌になり、陸上部を退部して高校も中退しました。


高校のときの友達は、あのときひなたを守ってあげることができなかったことを悔いていました。
だから、ひなたにお詫びのメールを送り、テスト中継に参加したのです。

だけど、ひなたは過去を思い出したくなかった。もうかかわりたくなかった。

しらせは考えます。
自分がひなたと同じ立場だったらどうだろう? もう取り返しつかないのに平気で謝ってきて…と…。

そんなしらせにひなたは感謝します。
「心配してくれてありがとう。南極に連れてきてくれてありがとう。」と、自分の気持ちを素直に述べます。


中継の本番直前に、「許したら楽になるかな?」と、ひなたはしらせに相談します。
「だけど許して、ホッとするあいつらの顔を見ると腹が立つ」とも、ひなたは言います。
本心は「ふざけるな! いまさら」と、言いたいのです。

人間が小さいと自分自身恥じています。でも、まだどうすることもできません。
そんなひなたの心を知ったしらせは、ある行動に出ます。
   {/netabare}
感想
   {netabare}
人間誰でも思い出したくない嫌なことの一つや二つはあります。
心に思った正しい解決方法と、自分のふるまいとにギャップを感じることが、やはりあります。
人間は弱い生き物です。

今回は、感動したことと嫌だったことがありました。

■感動したこと
しらせは、いつも友達を大切にするようになりました。
以前の孤立したしらせの姿はどこにもありません。
しらせは、いつもひなたを守っています。
そんなしらせを、ひなたは全面的に信頼しています。

■嫌だったこと
しらせがひなたの心を代弁して、陸上部の人たちに語ったこと
      {netabare}
三宅ひなたにかかわらないでいただけますか。
あなたたちはひなたが学校をやめて、辛くて、苦しくて、貴方たちのことを恨んでいると思ったかもしれない。
毎日、部活のことを思い出して泣いていると思ってたかもしれない。
けど、けど…、
(けど、そんなことないから。
ひなたちゃんは今、私たちと最高に楽しくて超充実した、そこにいたら絶対にできないような旅をしているの。)
ひなたは、もうとっくに前を向いて、とっくに歩き出しているから。私たちと一緒に踏み出しているから。

あなたたちは、そのままモヤモヤした気持ちをひきずって生きていきなよ。
人を傷つけて苦しめたんだよ。そのくらい抱えて生きていきなよ。
それが人を傷つけた代償だよ。私の友達を傷つけた代償だよ。

いまさら何よ、ざけんなよ。
       {/netabare}
確かに、今のひなたは、まだ当時の仲間を許していません。
でも、それは時が解決してくれることを、しらせもひなたも知りません。
あんな厳しい言い方でなく、
「もうしばらく、ひなたをそっとしてあげてほしい。もうしばらく会わないでほしい。いつかきっとあなたたちの気持ちが伝わるから…」
と、言ってほしかった。

人間は、誰しも過ちを犯すものです。
しかも、怖い先輩たちに逆らって自分の意見をはっきり述べきれる勇気ある下級生など、ほんのわずかしかいません。
彼女らは、その場の体裁を整えるために言ったにすぎず、ひなたの前で酷いことを言ったわけではないのです。
しかも、ひなたを孤立させたことを彼女らは悔いており、謝っています。

許すという行為は、非常に大切なものです。
それができないと、友達はどんどん少なくなっていきます。


会社勤めをすると、上司や取引先のお客様から理不尽なことをいろいろと言われます。
殴ってやりたいと思うことも、たまにはあります。
でも、そのたびに怒っていたのでは、家族を養えません。
聞き流すという技術や、謝っている人を許すという技術は、生きていくうえで大切なものです。

ついでにもう一つ。
しらせが言った「いまさら何よ、ざけんなよ。」はNGワードです。
普通だったら即、担当業務から外される行為です。

なぜならば、これはしらせと陸上部の女の子たちとの会話ではなく、
日本へのテレビ放送をするための作業です。重要な仕事です。
何も知らない人がしらせの言葉を聞き、嫌な思いをしたと苦情を述べたら、スポンサーは間違いなく減り、南極観測ができなくなります。

仕事で南極に来たのだから、個人の意見と仕事での話し方とは区別しなければなりません。
 {/netabare}
{/netabare}

第十二話 宇宙よりも遠い場所
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
観測所へ一緒に行かないかと、しらせ達は誘われます。
観測所は、しらせのお母さんが亡くなった場所。
キマリたちは喜びますが、しらせは迷います。ためらいます。

南極まで来た目的を、しらせはわかっています。
それは、母が亡くなったことを胸に刻むため。
未だに母へメールを送り続けている自分を変えるために、ここに来ました。

でも、そこへ行って、もし何も変わらなかったら…。
そう思うと、しらせは、ためらいます。

でも、キマリたちから励まされて、隊長から励まされて、勇気を出して行くことを決意します。

基地から遠く離れた山の上にある観測所。
そこへ行く途中で、ブリザードが吹き荒れます。
ロープを手放すと瞬く間に遭難する自然の非情さ。
「母が亡くなったときも、こんなブリザードが吹き荒れていたのか…」と、しらせは思います。

その夜、母が間近にいるような気がして、しらせは寝付けません。
そんなときに、キマリが「連れて来てくれて、ありがとう」と、しらせに感謝します。

それを聞いて、しらせは母に最後のメールを送ります。

そして、ついに、雪上車は観測所に着きます。
この観測所は、やがて『小淵沢天文台』になります。
しらせの母の苗字がついた天文台になるのです。

ここでキマリたちは、しらせの母の遺品を探します。しらせのために思い出になるものを懸命に探すのです。

そんなみんなの行動に申し訳なさを感じたしらせは、ここに来れただけで十分だと言います。
しかし、キマリは「そんなの良くない!」と言い放ち、探し続けます。
ひなたも結月も、懸命に探し続けます。

そして、ついに、しらせの母が使用していたノートパソコンを見つけました。
   {/netabare}
感想
   {netabare}
この回は、間違いなくしらせが主人公でした。
とても感動する内容です。
何度も何度も見直したくなる、そんな話でした。

しらせが母へ送った最後のメール。
それは、しらせの成長を表していました。
そして、母への思いの深さを表していました。
     {netabare}
Dear お母さん
友達ができました。
ずっと一人で良いと思っていた私に、友達ができました。
ちょっぴり変で、ちょっぴり面倒で、ちょっぴりダメな人たちだけど…
一緒に南極まで旅してくれる友達が…
ケンカしたり、泣いたり、困ったりして 
それでもお母さんのいたこの場所に、こんな遠くまで一緒に旅してくれました。
私は、みんなが一緒だったから、ここまで来れました。

おかあさん。
そこから何が見えますか?
お母さんが見たのと同じ景色が、私にも見えますか?
もうすぐ着きます。
お母さんがいる その場所に。
     {/netabare}

そして、しらせの母親が使っていたノートパソコン。
ログインパスワードは、しらせの誕生日。11月01日でした。
それだけでしらせは母から愛されていることを感じたはずです。

ログインすると、しらせからのメールが次々と受信されます。
その数は、やがて1000通を超えました。
こんなにたくさん、こんなに長い期間、しらせは母にメールを送り続けていたのです。
おそらく、毎日メールを送り続けていたようです。
しらせは、母が大好きで大好きで、母が亡くなったことなんて信じたくなかったのかもしれません。

でも、このときしらせは、母が亡くなったことをはっきりと認識し、声を上げて泣きだします。
「お母さん、お母さん…」
もう二度と会えない最愛の人を呼び続けて泣くのです。
母の葬式のときにも泣かなかったしらせが、今、ここで初めて泣くのです。

部屋の外では、キマリたちが声を出すのを必死にこらえて泣いていました。
しらせは、本当に良い友達ができました。
 {/netabare}
{/netabare}

第十三話 きっとまた旅に出る
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちは、南極での仕事に慣れてきたようです。
帰るまであと3日となったとき、まだオーロラを見ていないことに気づきます。
でも今は白夜、夜が来ないのでオーロラは見ることができません。
夜が来る季節までいたら高校を留年することになります。

そこでキマリは、また四人で旅をしようと呼びかけます。
結月はもちろん大賛成です。ひなたも賛成してくれました。
しらせは、もう一度南極へ来たいと思っていたので、もちろん賛成です。
キマリはいつの間にか、しらせに全く遠慮なく、対等に話せる仲になっていました。

南極を離れる日、しらせは母のノートパソコンを隊長の吟に渡します。
いつの間にか、しらせと吟は仲が良くなっていました。

南極を離れたその夜、久しぶりに見た夜空に、なんとオーロラが姿を見せます。
皆で船の甲板にあおむけになり、手をつなぎながらオーロラを見上げます。

そのとき南極では隊長の吟が、ノートパソコンに未送信のメールがあることに気づきます。貴子から娘のしらせへ送ろうとしていたメールでした。

しらせは母親からの最後のメールを受け取るのです。
   {/netabare}
感想
   {netabare}
この旅で一番成長したのは、しらせでしょう。
第一話でのしらせと今のしらせとでは、雲泥の差です。
友達なんていらないと言い切っていたあの頃のしらせが嘘のようです。

しらせは、キマリたちに出会えて本当に良かったと思います。

それとは逆に、ひなたはみんなの中で一番成長が感じられませんでした。
もちろん、ひなたが最初から最も良識ある行動をしていたため、そう感じる部分も多いのですが…、
日本に帰ったら、陸上部の友達と仲直りしてほしい。そう願わずにはいられません。

結月は、キマリたちと出会えて本当に良かったと感じています。
彼女がこれからも芸能活動を続けていくのであれば、この数ヶ月間の出来事は、一生の宝物として心の中に残るでしょう。
その宝物は、決して奪われることも無くなることもありません。
いつまでも素敵な思い出として、心の本棚に大切に保管されるでしょう。

そしてキマリ。
キマリはしらせの両頬を引っ張ることができるほど強くなりました。
そして三人は、キマリのことが大好きで大好きでしかたありません。
だってキマリは誰よりも優しく、友達のために泣くことができるお人よしです。

キマリがみんなに言った言葉
「一緒にいられなくても一緒にいられる。だってもう、私たちは私たちだもん。」
キマリを知らない人だと、全くの意味不明な言葉にしか聞こえません。
でも、キマリと親しい人が聞くと、とても感動を呼ぶ言葉に聞こえてしまいます。

キマリは説明が上手なわけでも洞察力が鋭いわけでもないのに、不思議と、相手を説得するのに長けています。
それは、キマリの心がとても美しいから、そうさせているのでしょうね。
 {/netabare}
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実生活で必ず役に立つお話
{netabare}
第一話:
・現金は持ち歩かず、預金しましょう。(^_^)
・新幹線に乗る10分前にはコンビニで弁当とお茶を買っておきましょう。
 安く旅をするための基本です。ヾ(・ω・*)
・新幹線の中で富士山の写真を撮る際は、窓際の人に素直にお願いしましょう。(。>人<。)

第二話:
・16歳の女の子が歌舞伎町を夜歩くのはやめた方が良いです。
 特に地方から初めて来た人は、目の動きや歩き方や挙動で、すぐに初めてだとわかります。だから絶好の標的にされます。
 アニメの中では楽しそうですが、現実はアニメとは違います。

第三話:
・人を説得する際は、まずは相手の話を十分に聞いてあげましょう。
 口は一つしかないけど、耳は二つあります。
 自分が話す2倍の量を聞けるように、神様が人間をつくったようです。

第四話:
・北極星のように有名ではありませんが、南極星もあります。
 南極星は北極星ほど明るくはありません。
 それに地球の歳差運動により天の南極が移動するため、
 南極星の役割を果たす星は変わっていき、約25,800年で一巡します。

第五話:
・言葉は力です。人を感動させることもできれば、
 人を怒らせることもできますし、人を悲しませることもできます。
 言葉で人を喜ばせ、感動させることができたら…世界が変わるでしょう。

第六話:
・パスポートは必ずセイフティボックスに預けましょう。
 パスポートを失くしたら、楽しいはずの旅が辛い旅に急変しますよ。
・ドリアンは美味しいですよ。
 風土や慣習の違いで食べ物が口に合わないことは確かにあります。
 例えば納豆は、一部の西洋人には腐った食べ物のように感じられます。
 だから自分の口に合わないものを悪く言うのはやめた方が良いです。

第七話:
・蓄光塗料とは、光を蓄えて発光する塗料のことです。
 蓄えた光のエネルギーが切れると光らなくなります。
 昔の夜光塗料には放射性物質が使用されていました。
 それだと危険ということで、今ではほとんど蓄光塗料に変わっています。

第八話:
・船が激しく揺れる夜は甲板に出てはいけません。アニメなので無事でしたが、
 これが現実ならば、四人とも波に攫われて水死していたでしょう。

第九話:
・南極には2020年時点で65の観測基地がありますが、うち17は南半球の国の基地です。
 南半球の国々は早くから観測基地を建てていました。
 その後、第二次世界大戦で勝利した国々が基地を建て始めました。
 そして日本が基地を立てたのは1957年です。
 その後、各国が基地を立てるようになりました。
 温暖化の影響で基地を建て易くなったので、今後は争いの火種になるかもしれません。

第十話:
・南極観測隊は一年分のゴミを焼却して持って帰ってるそうです。
 自然保護活動のために陰で随分と努力されているのですね!

第十一話:
・南極にも人工衛星の目印を設置する箇所はたくさんあります。
 ここでの作業は宇宙開発にもつながっているのですね。
 宇宙と南極。全く関係ない場所のようですが、密接な関係のようです。

第十二話:
・オゾン層の観測は、ああやってやるのですね。
 日本から14,000Kmも離れた場所で頑張っている人達がいるからこそ、
 今の文明社会が成り立っています。とても立派な仕事だと思います。
・太陽柱(サンピラー)とは、大気光学現象の一種で、日の出または
 日没時に地平線に対して垂直方向へ、太陽から炎のような形の光芒が
 見られる現象です。

第十三話:
・成長しようと思ったら旅に出てください。そして思いっきり恥ずかしいことをしたり、
 恥をかいたりしてください。ことわざでも『旅の恥はかき捨て』といっています。
 モーツアルトは、人生の約1/3の時間を旅していました。
 あなたも長い長い人生旅行の旅の途中です。思いっきり恥をかいてください。
 そうすれば、きっと強くなります。きっと成長しますよ。
 
ひなたの名言集:
  {netabare}
・引き返せるうちは旅ではない。引き返せなくなったときに、初めてそれは旅になる。
・思いの強さと我儘とは紙一重である。
・空にある星がすべてと思うなかれ。
・悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ。
・時計の針を一番進めるものは忙しさである。
・友達って多分ひらがな一文字だ(これはキマリの迷言 なんとなくわかります)
・何かをするのが思いやりではない。何もしないのも思いやりである。
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さらに、エンディングへの入り方が絶妙でした。
楽しい終了のときには「ここから、ここから」が物語の続きのように優しく響きます。
そして、第十二話の感慨深い終了のときは、「またね」が余韻を残すように静かに歌われました。 


行動力のしらせ、優しさのキマリ、思慮分別のあるひなた、大人を動かす力のある結月、これら四人が一人でも欠けていたら、この旅は実現できなかったでしょう。

投稿 : 2022/10/23
閲覧 : 1737
サンキュー:

126

パンツ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すべてが高水準!!

物語、作画、声優、音楽、キャラ、全部のレベルが本当に高い!

投稿 : 2022/10/19
閲覧 : 409
サンキュー:

15

ネタバレ

ももたろす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見て100%損しない アニメ初心者でもおすすめ

女子高生4人が南極を目指す物語
最初に結論書くけど、非の打ち所がほとんどない素晴らしいアニメ
メインの登場人物が4人もいるのに、一人一人の設定、テーマをちゃんと解決してくれて全然モヤモヤしない
人気声優さんも登用してるから作品、キャラにも没入出来る
南極に行くという難しそうな話なのに綺麗に終わってた
もっと若い時にこのアニメが出てて出会いたかったなぁて思った笑

投稿 : 2022/10/16
閲覧 : 97
サンキュー:

3

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宇宙よりも遠い場所のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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宇宙よりも遠い場所のストーリー・あらすじ

いつだってボクらの一歩は好奇心から始まった。
見たことのない風景を、
聞いたことのない音を、
嗅いだことのない香りを、
触れたことのない質感を、
味わったことのない食物を、
そして感じたことのない胸の高鳴りを、
いつの間にか忘れてしまった欠片を、
置き去りにしてきた感動を拾い集める旅。
そこにたどり着いたとき、
ボクたちは何を思うのだろう。
吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度、
荒れる海原を超えた先にある原生地域。
地球の天辺にある文明を遠く離れた遥か南の果て。
これは《南極》[宇宙よりも遠い場所]に向かう
4人の女の子たちの旅の物語。
ボクらは彼女たちを通して、
明日を生きるキラメキを思い出す。(TVアニメ動画『宇宙よりも遠い場所』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年冬アニメ
制作会社
マッドハウス
公式サイト
yorimoi.com/
主題歌
≪OP≫saya『The Girls Are Alright!』
≪ED≫玉木マリ(CV.水瀬いのり)小淵沢報瀬(CV.花澤香菜)三宅日向(CV.井口裕香)白石結月(CV.早見沙織)『ここから、ここから』

声優・キャラクター

水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織、能登麻美子、日笠陽子、Lynn、金元寿子、本渡楓、大原さやか

スタッフ

原作:よりもい、監督:いしづかあつこ、シリーズ構成・脚本:花田十輝、キャラクターデザイン・総作画監督:吉松孝博、美術設定:平澤晃弘、美術監督:山根左帆、色彩設計:大野春恵、撮影監督:川下裕樹、3D監督:日下大輔、編集:木村佳史子、音響監督:明田川仁、音響効果:上野励、音楽:藤澤慶昌、音楽制作:KADOKAWA、協力:文部科学省/国立極地研究所/海上自衛隊

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