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「ダーリン・イン・ザ・フランキス(TVアニメ動画)」

総合得点
84.8
感想・評価
1070
棚に入れた
4664
ランキング
264
★★★★☆ 3.7 (1070)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ダーリン・イン・ザ・フランキスの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思春期アニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
観ている誰もが思う、エヴァ感、青臭さ、強すぎるメッセージ性、小難しい世界観、露骨な(性的)比喩表現、力業での問題解決、アクの強いメカデザ。

敬遠される要素は山積みなんだけど、色々トータルで面白い。数多あるテンプレアニメに埋もれない、力ある作品だと思います。

エヴァとエウレカを混ぜて、アクエリオンやらキズナイーバーやらザムドやら、色んなアニメの要素を振りかけている感じ。シリアスなセカイ系アニメとして、かなり楽しめました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あまりにも青臭く真っ直ぐなテーマ、メッセージ性に、オッサンは恥ずかしくなりましたよ(笑)

20年前に観られれば、もっと大切な何かに気づけたかもしれない、眩しい作品。

でもまあ、オッサンでもちゃんと楽しめるクオリティはあったと思います。

あれ? シリーズ構成、岡田磨理さんだっけ? と思ってしまうよな展開がチラホラ(笑)

このアニメ、「青春」というより、「思春期」。子供が自己を確立し、大人へとなる過程を、その間の揺らぎや葛藤を、これでもかとド正面から描いたアニメ。そんな中に、エネルギー問題だったり、人種差別だったり、様々のオトナな問題を内包している感じ。

いや~、考えたい、語りたいアニメなんだけど、残念ながら今は考察レビュー書く(考える)体力がない(笑)

とりあえず、「イチゴに不憫萌え」「フトシ、良い奴」「ゼロツー、可愛い」アニメではありw 久々に観た、本格派のセカイ系のロボットアニメだったと思う。

ラストは、サブキャラにも人類にも、ヒロやゼロツーにも救いがあって良かった、、、けど、やっぱりビターエンドの枠内だと思うし、ちょっと駆け足な印象。これだけキッチリ作ったアニメなんで、あまり急がず、劇場版でハッピーエンド(二人がちゃんと二人として帰ってくる未来)を観たかったな。

セカイ系は色々疲れるんで、最近はあまり観ないんだけど、年に1作くらいは、こういう本格派を観たいよね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
王道な感じ。エウレカっぽい? ぼくらの? ザムド? ボーイミーツガール。やたら人間っぽいメカニックデザインはあまり好みじゃないな。

2話目
教育ゆえに、エロ系を知らない? アクエリオン? あざとくきたな~。個人的にはあまり好きじゃない。あの騒がしい奴、死にそうだな~。

3話目
女がエンジン、男がハンドルね。エンジン凄すぎるじゃじゃ馬を乗りこなす話。このアニメで、番号が若い方が強いってのは、よく分からんな。普通、番号が大きい方が後期型で、より改善されてくと思うけど。それとも、性能が良いと、若い番号がもらえるのかな?

4話目
なんか、ちょっと素敵だった。良い告白だった。なかなか熱いバトルだった。

5話目
この辺は、シナリオ重視だね。02、良いキャラだし、イチゴもまた、素直に歪んでて良いね。

6話目
かなりの力業だが、熱いのは熱い。

7話目○
定番の、非番で水着(笑) 男子小学生かよw ラブコメ(笑) ED、楽しそうにしてる02が良いな、いつかこうなれば良いな、という感じで。

8話目
う~ん、テーマなんだろうけど、あんまりえろに振れるのもな。小学生なんだよね、精神的に。ココロに、癒されるな~。無駄に作画良いしな(笑) ゼロツー、良いね。先生登場(笑)

9話目
ポエム、どうした(笑) やっぱり、マリーさんの感じがw イチゴは可愛いな~。報われないサブヒロイン萌えとしては、イチゴにも萌えるけど、ゴローにも萌える(笑)

10話目
大人に誉められると、子供は喜ぶ。幸福を摂取。超論理的、超機能的な生活。そんなの無理に決まっているじゃないの(笑顔)、、、怖っ。

11話目
浮気的なアレか。女子同士はムリ。不能とかコネクトとかさ、それやるから賛否が分かれる。エヴァの暴走だよな。三角関係。これ、何気にイクノが一番可哀想な気がする。

12話目
親衛隊。やはり、ゼロツーが活躍すると一気に面白さが増すな。

13話目
自我や自立。まあ、そういうのがテーマだよね。鬼ではなく、ゼロツー。ここでゼロツーの血をなめたから、ヒロは特殊になったんだね。かなりの純愛モノだったね。既視感はあるものの、良い話。これ、ゼロツーがヒロを「思い出の男の子だと知っていた」か否かで、2パターンあるね。ラストの畳み方が楽しみになってきた。

14話目
ゼロツーも、気付いてなかったパターンね。ゼロツーも、図星なだけにむつかしいよね。イチゴは、正直で真面目で潔癖だな~。

15話目
すれ違ってすれ違ってすれ違って。イチゴが、正当な理由もあるけど、結局、自分の恋心が勝ってる感じが、暑苦しいけど、良いね。

16話目
エヴァだし青臭いし、、、。でもちょい、泣きそうになった。世界に抗うヒロとゼロツー。イチゴ、報われないな~。優等生になろうとするゼロツー、可愛いな。もう、フトシが可哀想すぎるw

17話目
ミツルとココロがいちゃつく程に、フトシが可哀想で(笑) ミツル、死亡フラグ? 知識が全くなくて(母子手帳くらいで)ヤレるもんか? 本能ってやつかな。

18話目
だから、フトシが(笑) サッカー、メッチャ上手い(笑) まさかの、百合展開。ホント、おままごとみたいな結婚式。ミデアっぽい(笑) お、反抗期かな(笑)?

19話目
ネタバレ回。フトシ(涙) ほぼほぼ、エヴァ(笑)

20話目
異星人まできたか。スケールが大きくなってきたな~。それがまだこの段階ってのは、イイね。

21話目
ありがとう、の連打は良かった。なんか、力業で解決(苦笑) ストレイチアアパス、とわざわざ文字を出した出した時、「スパロボ狙ってんの?」と思ってしまったw

22話目
良回だったな。ゼロツーの介護、妊娠、育たぬ野菜、エネルギー問題、続いていた戦争。その中で、僅かに見えた希望。戦いに勝って終わりじゃないところ、ここにきて「大人」の大事さを描くのがイイね。

23話目
真・アパスのデザインは、賛否ありそうだ(笑) でも、ウェディングドレスみたいで、素敵は素敵だった。

24話目
フトシが良い奴過ぎる(涙) ゴロー、ナイス別れ際(笑) ファンネルw 良い最終回だったけど、最後のシーンは、、、まあ、無難なところではあるけど、直接見せないビターエンドでも良かったかな。もしくは、劇場版でハッピーエンドにするか。まあ、良いラストだったけどね。
{/netabare}

投稿 : 2018/07/31
閲覧 : 343
サンキュー:

42

No name さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いいね

物語の構成としては、よくあるロボットアニメね。はいはい…ではありませんw

これはなかなか他の類にはない稀なロボアニメだと思います。ただバトルするだ

けでは無く、様々な場面でのストーリーが細かく作られております。

それに、ちょくちょく各主要キャラのストーリがあるため【こいつの過去はこん

な感じか】などなど、キャラ一人一人にも注目してみるとより一層面白くなると

思います。

【見どころポイント】

中盤からの展開に注目

投稿 : 2018/07/30
閲覧 : 149
サンキュー:

2

eSTXf60597 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

最後までダルいっす!

ある人が、イチオシと言って薦めてくれたが
はっきり言って、見て損したっす
どこかで見た事があるような演出ばかり!
後になれば良くなるかなと見続けたが、だるくて辛いだけっす!

誰も、このアニメを二度見ることは出来ない!

投稿 : 2018/07/30
閲覧 : 182
サンキュー:

4

ネタバレ

Maskwell さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

やっぱトリガーはトリガーだな

トリガー作品見ると毎回言ってる気がするが、少年少女の葛藤や成長は本等に独特のイズムを感じる。

タイトルがネタバレと怒られそうな気もするが、許してね。



世界観や展開は結構お約束的なものが多くて、個人的には感動や驚きはなかった。
色々作品を見てきた弊害ともいえる。
逆にこれをはじめて見る人はそれなりに楽しめると思う。

トップを狙え2を見ている人はすごい既視感のある展開や場面も多いと思う。
まぁ、当然といえば当然か。

ロボットは割りとコミカルな機体だったので、賛否が分かれるところだと思う。
個人的にはあまりかっこいいとは思わないが、もともとロボットものが好きではないのでとっつきやすいという面では評価したい。

グレンラガンあたりが好きな人はとりあえず見てみることをお勧めします。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 229
サンキュー:

4

イヌイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

予想を少し越えたおもしろさ。

6話まで見ました。自分は、エヴァンゲリオンなどのロボットアニメをあまりみたこともない新人なので1話ごとに新鮮に感じました。戦闘シーン以外のところも面白く退屈を感じさせませんでした。
Op もED も自分の好みに合っていて本当なら平均満足度を☆5とつけたいところなのですが、自分としてはこの作品の協力にニトロプラスが関わっていてゼロツーの髪色がピンクだということでいつか視聴者を裏切ってほしいと心のどこかで感じています。
でも、おもしろいのでこれから先もみていきたいです。
追記
最終回まで見ました。
まあ、面白かったです。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 272
サンキュー:

6

ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ろぼ女体

起承転結がしっかりしてるのが好きな人には向いていない
けど雰囲気で楽しめるほど突き抜けていない。
 ※ 以下、こんな感じで辛口なんでファンの方は読まないでね♪

分類が難しいね。
分ければロボなんだろうけどロボじゃない。

系統としてはワタルとかリューナイトとか
学校がロボに変形するシリーズとかに近い
けど、物語としてはエヴァとかに近い
グレンラガンに近い
ようで全く違う。

こういう他の作品との比較、あらすじとかも他の方に任せます。
いつもは1話や好きな話を見ながら感想書くけど、今回ナシ。
間違えてたらごめんちょー


前半は人、自分
後半は{netabare}地球の生物×地球外思念体{/netabare}
の話。
{netabare}というか、気持ち悪いパパたちって地球外思念体と目的同じだよね。
誰が支配するかの違いはあるが。{/netabare}

正直、1クール目は割と好きだった。ついでに女の子かわえ。
その流れで2クール目もそんな話だったらもうちょい好きだったかも。

ただ、
なぜ地球は衰退しました
なぜキモパパとパラパラ
なぜキョリュウとバトル
なぜゼロツーに角が二本
{netabare}なぜゼロツーって名前かレニとかじゃダメなのかな?
というか日本語って便利
英語で名前考えようと思ったけど無理だったわ。
多分、色んな国の言葉を合わせたりとかそんなことしないんだろうな。
アインとかツヴァイとかドイツ語の数字を名前っぽいって思えないんだろうな。
トロワとかムオイとかそこら辺も名前っぽいって思えるかも。
名前は関係ないけど、{/netabare}
これらに触れると1クール目の話だけでは済ませられない。

まあぶっちゃけ{netabare}キョリュウがラスボスじゃなくて実は味方
敵は宇宙にいるよー
今までの戦いはぶっちゃけ無駄だよー
ついでにキョリュウとの戦いの原因は人間がつくったよー、
には{/netabare}ドン引きした。

そして自陣側ロボの最終形態{netabare}『直立ビッグゼロツー』{/netabare}はないわ。
いや、マジでどんだけ発想が乏しいんだよ。
{netabare}動きも乏しいし。{/netabare}

あ、ネタバレに包むのめんどくなった。


6月に終わった作品の中で言うと、
雰囲気とノリで好きなのはメガロボクス
論理的で辻褄が合っているので好きなのは
…6月限定せずに探すと・・・ごめん、ないかも。
恋愛とか青春ものにはそれっぽいのなくもないけど、
ロボやバトルものやファンタジーとか物語の雰囲気が近い感じで
帰結がしっかりしている作品ってないかも。
作品単体で見ないとだね。

あれだな、
物語を複雑にし過ぎるのは良くないね。
っていうかよく風呂敷広げるって表現あるけど
槍にブッ差して千切れながら投げやりにしなくてもいいんだけどなぁ。

それをやるにはその世界を洗い流すか燃え尽すかの勢いが必要だよね。
その勢いの源には
登場人物の魅力
登場人物か物語に没入させるステキなエビソード
がないとキレイに終わった感にすら到達できない。

それとは別にロボ、ロボバトルに魅力がない。
{netabare}最終ロボバトルが一番クソだったしなぁ
あとロボが熱血系や雰囲気系ロボっていうより、
女体ロボだしなぁ。
もう操縦される側の搭乗員と直結して
もう一人の搭乗員との感情の繋がりが強くなったら必殺技とかできればいいのに。
・・・サクラ大戦か。

そう言えば、釣りも料理も農業も割と簡単に行ってたしなぁ。
育苗とか、種苗業者がいるんじゃないかと思ったよ。
マグマ燃料のくだりとか…
{/netabare}もういいか。

投稿 : 2018/07/29
閲覧 : 242
サンキュー:

10

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少年少女たちの葛藤

全24話 TRIGGER・A-1 Pictures共同制作

マグマを燃料として発展した世界。突如現れ人類を脅かす存在の謎の巨大生物「叫竜」(きょうりゅう)を倒すためフランクスという男女2人で搭乗するロボット?を開発、その機体に登場する少年少女達(パラサイト)の中で試験的集められた第13都市部隊の活躍を描いたお話です。

序盤の人工的な匂いのする少年少女たちは番号をつけられ、その中の主人公ヒロ(016)がヒロインのゼロツー(002)と出会い、戦うこと以外何も知らなかった第13都市部隊の面々が、人間的に目覚めていくところは青春していて良かったですね。

それぞれの葛藤が描かれていますが、イチゴ(015)とヒロ、ゴロー(056)の関係がゼロツーと出会ったことで色々な変化が生じたところは面白かったです。

フランクスには表情がありロボットとは言い難いのですが、その謎も後半に明らかになってきますね。

終盤は、色々なことが分かり始めてTRIGGERお得意の超展開wでの終わり方には賛否別れていますが、私はTRIGGERらしくて最後も纏まっていたので良かったと思います。

OPは、L'Arc~en~CielのボーカルHYDEさんの作詞作曲で中島美嘉さんが歌っています。
EDは、第13都市部隊の女性5名が複数の曲を歌っています。1曲目の「トリカゴ」が好きでした。

最後に、色々な過去作品のオマージュが結構ありましたね~

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 263
サンキュー:

32

knightgiri さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「大人」を否定して自ら歩む「子供」もやがては大人になる・・・・・

原作は読んでいません。

地球の資源を食い尽くした人類は、突如現れた謎の怪獣(叫竜)と生存をかけた戦いをする羽目に。しかし、科学技術の進歩の結果「不老不死」となっている人類には種として叫竜と戦う力はもうなかった・・・・そこで人類を守り叫竜と戦うために作られた「子供」達とロボット「フランキス」。その「子供」である主人公の二人、ヒロ♂とゼロツー♀を中心に物語は展開します。近未来SFアニメ大好きな私は満足な内容でした。

SF世界観もしっかりしていて、
・何故人類はこんな事になってしまったのか? 
・これから人類は何をしないといけないのか? 
・なぜ「大人」を護るために「子供」が闘うのか?
・「子供」が造られた秘密とは?
等々のSF作品としてのプロットもしっかり作られ、説明してくれるので観ていて飽きません。

また2クール23話の本作「遂にクライマックスか?」と思わせたところでドンデン返し、話がぐっとまた広がります。

相応に練られていて完成度は高いSFアニメだと思います。金・時間・労力ふんだんに注ぎ込んだ作品だなと感じました。なのでSFアニメが好きな方は是非見てみてください。


(以下、余談)
------------------------------------------------------
ただですね、アニメ歴が長い私は過去の作品と重なるところが多々ありました。本作はA1Picturesが手掛けた作品なのですが私には以下のアニメの影響を強く受けていると思いました。公開年順に列記すると

1989年 トップをねらえ/ガイナックス (ストーリー、世界観)
1995年 エバンゲリオン/ガイナックス (ロボット・怪獣のデザイン)
2006年 トップをねらえ2/ガイナックス(キャラ、怪獣、ロボット)
2008年 屍姫/ガイナックス (死んだ娘と僧侶が一緒に戦う=フランキスを操る男女の繋がり)
2012年 新世界より/A1Picures (世界が滅んだあとの世界観)

パクったとも思われるこれらを繋ぐものは何か?それは本作の監督、錦織敦史氏だと私は思います。wikiで調べると錦織監督は上記の作品にキャラクターデザインとして制作に関わっているのです。80年代、90年代は下っ端として制作指揮、監督にこき使われ(笑)、作品制作に携わる(私の妄想ですよ)。キャリアを通じて制作に加わり経験を積んで、いつか自分が監督するSF作品のアイデアを練っていたところにぴったりの「原作・脚本」がみつかりこの作品が完成した。そう錦織監督のアニメーターとしての集大成ともいえる作品がこの「ダーリン・イン・ザ・フランキス」なのではないでしょうか。そしてこの作品のテーマである

「大人」を否定して自ら歩む「子供」もやがては大人になる・・・・・

これこそが若い時に上(大人)に価値観を押し付けられた自分(子供)が、「大人」(監督)になってアンチテーゼとして作り上げた作品。そんな印象も受けました。

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 198
サンキュー:

9

ネタバレ

コルーム さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

1話見ただけだと、エヴァや他作品に似てストーリがイマイチ

まず前フリがくどい
「比翼の鳥という」このくだりだけで面白くなさそうな予感がし

そして、湖にいる裸の女性ヒロインに近寄る男性主人公とか
古典的でよくある出会い以外、考えられないの?
とスタッフに突っ込みたくなります。

そこからの主人公とヒロインの掛け合いも今風のラブコメ的掛け合いであり
ヒロインの下着を不意に掴んでるとか昭和か!言いたくなります。
そして、真面目な大人達に連行される所もよくあります。

主人公に世界観を説明させるのもアニメとしてくどくなりガチです。
こんなのはいわずとも自然に世界観がわかるようなつくりにしないと
退屈かつ嫌悪感すら抱きます。

主人公も碇シンジ君?みたいな卑屈な主人公と
よく喋る綾波みたいなやばそうな少女
との出会いから始まるみたいですが

ご都合よくキョウリュウとかいう巨大モンスターに襲われて
急遽ヒロインの現パートナーが死傷し
たまたま現場で遭遇した主人公がヒロインを助ける為に
ロボットに乗り込むようなこれまたアリガチな設定ですね。
他にねーのかよって
ここでも私個人の突っ込みが入ります。

キャラ画は今風というかグレンラガンなどのスタッフが多いみたいですが
1話は非常にエヴァっぽくて
主人公やヒロインもありきたりのキャラで魅力が薄いです。
たまたま録画してて今まで途切れず残っていたので
視聴し始めたものの1話でガッカリです。

「日本アニメという歴史あるスーパーで過去作品という惣菜を見つけて
食卓に並べて自分がつくったと言って、客人の前に出した」かのような
富野監督がアニメをつくるならアニメばかり見るなという言がありますが
このアニメは残念ながら「アニメばかりを見てつくった
スタッフ」なんだろうと推測します。
1話だけ見るとそんなアニメという感想です。

「でも誰が乗ってるの?」
いやいやこの台詞や演出も
もういい加減止めておけと言いたいです。

スタッフはありきたりな導入や台詞回し
演出などなど一体何世紀まで続けるのかと思います。
同じ意味合いになるとしてももう少し台詞を変えれないのか
演出を工夫する事も思いつかないのかと思います。

映像も音楽も女性キャラ画や演者もいいと思うだけに
脚本と演出が残念ですね。
グレンラガンとかでも見てて思いますが
昔のゲッターロボみたいなロボットなんだけど生きているような
感じは悪く無いですが
いかんせん、物語が非常に良くないですね。

主人公は平凡な感じで性格がシンジ君みたいで
無難な造詣でつまらないですし
最後まで見て評価したいのですが次期夏アニメもありますし
ここで3.6評価だったので途中で断念して
夏アニメに備えて最後まで観ずに消去しようか悩んでおりますが
もし視聴を続けたらここの評価も変えてみたいと思います。
追伸
やっぱり見る気が起きずHDDの容量を空ける為に削除しました。

投稿 : 2018/07/27
閲覧 : 194
サンキュー:

5

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一風変わった設定のロボット物

世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:4
キャラクター:6
情感:5
合計:26

遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“トリカゴ”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
「――見つけたよ、ボクのダーリン」
(公式サイトより抜粋)

知人からの紹介により視聴。ここで一旦レビューを書いておきます。

基本的に、ロボット物アニメはなぜ人型か、なぜ狙われやすいカラフルな色にわざわざ塗装されているのか、といった点などからリアリティを突っ込んでしまうので、人間ドラマが良く出来ていないと私の評価値は高くならないということを弁解しておきます。

{netabare}本作はまず、狙っているとしか思えない扇情的なロボットの操縦スタイルやパートナー次第で乗れないといった設定に驚かされました。うーん、抵抗なく見られる人もいるのでしょうが、合理性は感じられない表現で一般層にはおすすめし難い。

他方、パラサイトが隔離されて育成されているという環境で、男女の関係にキスの概念すら知らないことになっているから、操縦スタイルに対する羞恥心もないと考えると、意外にうまく設定されているようにも思いました。異性に好意を寄せることや裸を見られることに対する恥じらいはあるので、こういった感情について、本能的なものと、環境で知っていくことの境界がどこなんだろうかと考えてしまったり。{/netabare}

ゼロツーのキャラクターデザイン、魔性の女的キャラが魅惑的なのと、全体的に作画がしっかりしていたこと、イチゴが可愛いキャラをしていて、彼ら{netabare}の三角(四角?)関係がどうなるのか{/netabare}にも興味を持てました。

{netabare}ターニングポイントはゼロツーとヒロが過去に出会っていたことが明かされる13話で、恋愛面でも進展があり、ようやく見てきて良かったと思えました。{/netabare}OPもEDも良い。

残念だったのは、ロボットに目があること。純粋にこのセンスに疑問。また、{netabare}敵や上層部の表現がエヴァンゲリオンと似ていること。叫竜の大量出現はどう見ても即詰み戦局に映るので、ストレリチアを筆頭とした快進撃にグレンラガンばりのごり押しご都合展開を感じてしまいました。{/netabare}

引き続き、おそらく最後まで視聴予定です(何か追記があれば書きます)。
2話頃までのあざとい設定部分やロボットの外見に引っかからない方は楽しめるのではないでしょうか。

後半~最終話
{netabare}好みの問題かもしれませんが、盛り上がらなかったですね。
基本的にエヴァンゲリオンを想起させるシーンが多かったり、ストレリチアが巨大なゼロツーになったり、宇宙の遠くまで出て行って敵を倒したり、機体性能的に無理そうな状況を気合で乗り越えていくところはグレンラガンのようでした。(実際、グレンラガンのスタッフが名を連ねていますね)

上記の大きな流れと並行した自分たちで子孫を残せることを知る展開は異彩を放っているのですが、効果的だったか考えると疑問で。ミツルとココロの関係も、記憶がなくなっているのに、なぜミツルは父親的ポジションに位置したのかとかツッコミを入れてしまうし。宇宙に旅立った2人に対し、石化ゼロツーの場所で皆で思い(念)を伝えるシーンもリアリティ面で醒めてしまうし。

脇役メンバーたちが生きていくことの価値を見出せなかったというか、世界に愛着を持てなかったというか。

OPとキャラデザで一定の水準を満たしているようにも思いつつ、同系統のエヴァンゲリオンやグレンラガン、ごった煮的観点でのコードギアスなどと比較するとこの程度の評価にとどめたいと思いました。{/netabare}

(参考評価推移:3話3.2→8話3.3→9話3.4→13話3.6→21話3.5→22話3.4→23話3.3)
(2018.3~6)

投稿 : 2018/07/27
閲覧 : 378
サンキュー:

35

衛狸庵 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思春期の恋の物語

年齢的には幾つぐらいなのかな?中学生ぐらい?
戦うための子供って、最初で「鬱」展開じゃないのって感じたんですが、ロボット物はそこそこで、重くない幼い恋の物語がメインに進みます。
子供達の寮生活の中で展開する恋愛ドラマは、ありがちな展開なのですが話運びが上手く楽しめました。
登場するロボットは機械と言うより生物臭さがある機体で、デザインは「かっこいい」と言うより「可愛い」機体で最初は「漫画」的デザインに馴染めませんでしたが、それが伏線になっていたとは……
話の運びはテンポよく20話前半では一つのクライマックスが訪れるのですが、後半で「何だこの急展開!」となります。

キャラ達は皆個性的で男女共に可愛いです。
だから感情移入もしやすかったのかな。
ホント、皆幸せになってほしいと、ずっと思いながら見ていました。

ラストは、少し不満はある物の、綺麗に終わったと感じました。

子供達の未来に祝福を。

投稿 : 2018/07/26
閲覧 : 180
サンキュー:

11

ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

手垢まみれでは撃ち抜けない

まず最初に言っておきたいのは、いろいろツッコミどころはあるにせよ、
本作はそこまで悪い出来ではないと、そのように思っています。

手垢のついた諸々はご愛嬌ですし、
残念な超展開と言えども物語が破綻している訳ではないですし、
余韻の残るハッピーエンドもまぁいいんじゃないでしょうか。

これまでどれだけ(特にガイナックス)の作品に触れてきたかどうかで、
本作に対する印象もまた変わってくるかもしれません。
まぁ一言苦言を呈するなら、ゼーレごっこは今見せられるとかなり滑稽ですw

さて、本作の主題は、
摩擦のない永続的な安寧を求めるオトナたちと、
もがき、苦しみ、葛藤し、衝突してでも人間の営みを全うしようとするコドモたち
という対立構造だと思います。

オトナたちに関していえば、VIRMという真のラスボスがいて、
最終的には肉体を放棄し、
思念体として凪のような快楽を得るというとろこにまで話が展開していきますが、
基本的なテーマは一貫しています。

他人(特に異性)との関わりを極力回避し、
ストレスフリーな自分だけの世界に閉じこもる現代の風潮に対する警鐘なのかもしれません。

ただ、この対立構造は、典型例でいえば、
「新世紀エヴァンゲリオン」で取り扱ってきたテーマですし、
他にも似通った作品はいくらでもあります。
いくら手垢のついた諸々はご愛嬌と言っても、
正直「またか・・・」と思ったのも事実です。

ここで、本作におけるオトナの描かれ方に注目してみます。
第10話「永遠の街」に登場したオトナは、
見た目はおばあちゃんで、快楽への興味も枯渇した無機質な生命体という描かれ方がされています。
まるでくたびれた現実世界の大人のようですが、
いくら永続的な安寧を得られると言えども、こうはなりたくないですw

次に、肉体を放棄し、思念体として凪のような快楽を得るということですが、
ここまで話が大きくなると、もはや想像の範疇を超えていますw
人類補完計画? う~ん、別にそこまでは望んでいないかも・・。

では、次のように言い換えてみます。
肉体を放棄して、仮想世界の中で永遠の命と若さを得ることができる。
仮想と言っても、現実世界と寸分違わない感覚を楽しむことができます。
なんだったら自分の都合の悪い感覚は削除しちゃってもいいくらいです。

このような提示をされた時に、
それでも肉体的、精神的な煩わしさを受け入れて、
仕事をして、結婚して、子供を育てて、年老いて死んでいく方がいいと
言い切れる人はどれだけいるのだろうか?
正直、私は仮想世界で生きることを選ぶと思いますw

かつて宮崎駿監督や庵野秀明監督は視聴者に、
「アニメを捨てよ、現実を生きよう」というメッセージをぶつけてきましたが、
当時よりも将来に希望を見出しづらい世相に、
VRやARの発展による虚構と現実の接近と、環境は目まぐるしく変化していきました。
このような時代だからこそ人間の営みの崇高さを唱えることに意味があるのかもしれませんが、
SFとしての斬新さだとかなにかこれまでにないモデルで提示しないと、
もはやこのメッセージは届きづらくなっているのかもしれません。
深夜アニメ視聴者層には殊更でしょう。

そして、この時代に、これまで幾度となく唱えられてきたこの大人の説教を押し通すには、
本作はいろいろと力不足だったと思います。

投稿 : 2018/07/26
閲覧 : 383
サンキュー:

32

切ないハッピーエンド さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛する二人は

なんか色々言いたい放題言われてるけど、僕は普通に好きな作品です。何々に似てるってコメントあるけど、言い出したらキリないよね。
終盤あたりの展開は見る人が置いてかれるような独特な世界観あったけど、頭空っぽにしたら楽しめたね。 あー、またこういう作品でないかなー

投稿 : 2018/07/26
閲覧 : 126
サンキュー:

2

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

どのテーマを主観にしてみるか・・・それで感想も変わると思う

原作未読 全24話

あらすじ
男女2人で動かすロボット(?)を操る子供たちのお話し

では感想を
私のルーティン。
いつもの事ですが、このアニメを視聴する前に色んな方のレビューを見ました。

このアニメ、確かに評価し辛い(苦笑)
アニメの感想は主観なので、十人十色の意見があって当たり前。

なんですがね・・・このアニメは詰め込みすぎでしょwww
タイトルにも書きましたが

・どこをメインにして視聴するか
・視聴する人がどのジャンルが好きか

で、かなり評価が違うと思います(多分)
だから他のレビュワーさんたちの意見がこんなに違うんじゃないかなって^^;

・私のように恋愛&カップル推しだとそこそこの評価になると思う(思いたい)
・ロボット&バトル系だとちょっと拍子抜け
・ストーリーメインだと最後に落とし穴
・社会的な風習をテーマにするなら結構深くてそこそこ

そんな感じですかね。ネタバレしたくないので詳しく書きませんがwww
感動したとか泣ける人もいたみたいなので、本当にどこにメインにしてみるかだと思います。

私は感動も泣きもしなかったですけど^^
普通に面白かったですよ。でも2周はしません。もう消しちゃいましたしwww


作画は普通かな。ちょっと目がチカチカしたのは歳のせい?
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

声優さんも良かったですよ。
誰1人演技に不満はありません。

音楽は・・・EDに昭和の香りがしたのは私だけ?
なんか懐メロ臭が凄くしましたwww

キャラはそんなに高い評価ではありません。
個性は出ていましたが、ありきたりって感じでしたので。


どちらかと言うと一気見推奨アニメです。
最初の勢いのまま、5話ぐらいまでは見るべきですかね。

勢いを失うと心が折れる可能性がありますwww
あと、ロボット系だと思わない方が良いと思います。

個人的感想ですが、あれをロボットと思いたくないwww
ガンダムやマジェプリ、アルノドアゼロ、マクロスとかと一緒にして欲しくないです
(⌒▽⌒)アハハ!

あえてお薦めはしません。
ハマる人にはめっちゃハマると思いますし、ハマらない人には超~嫌われるアニメだと思います。

ご自分の目で視聴して自分なりの感想を持ってくださいなwww



では最後に一言
絶望した~!子供を大切にしないリアルに絶望した~!
こんな世の中だからこんなアニメが出来るんですよ!
テーマ的にはかなり深いアニメだとは思いますが、このテーマが企画を通ること自体がおかしいです~!
普通に、当たり前の事が深いテーマになるリアルに絶望した~~!!


今回の絶望ネタ・・・リアルすぎて絶望した~!

投稿 : 2018/07/24
閲覧 : 415
サンキュー:

29

pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

<60> 思春期の純愛と融合したエモーショナルなロボット SF。2 クールはちょっと長い。

男女ペアのロボット SF。TRIGGER。
綺麗で純粋。思春期の純愛と融合したエモーショナルなロボット SF。特に終盤は、各キャラクターがしっかり描かれていく感じ。デブを除く。
クオリティは高いけど、ロボット バトルが中心になる前半は少し散漫。2 クールはちょっと長い。

<60> 男女ペアのアニメっぽいロボット SF。TRIGGER x A-1 Pictures。
2 話まで。タイトル訂正。キズナイーバーとかに近いのかな。

<60> 男女ペアのアニメっぽいロボット SF。新しい TRIGGER を観せられるか。
1 話視聴。
男女ペアのロボット SF。TRIGGER。
濃淡のはっきりした手描き調。いい意味で、アニメっぽい。緻密というよりはビジュアル寄りで、初回はボーイ ミーツ ガール。設定やメカデザインは特別新しいわけじゃないけど、ダイナミックで風格めいたものは感じる。
お話次第。気合だけじゃない、新しい TRIGGER を観せられるか。

投稿 : 2018/07/24
閲覧 : 162
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4

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アイマス監督がエヴァ風セカイ系アニメを作ってみました・・・的な何か

錦織敦史氏といえば、アイドルアニメの金字塔『アイドルマスター』(2011年)・『アイドルマスター劇場版 輝きの向こう側へ』(2014年)の監督を務められた尊敬すべき方ですが、意外にもこれまでの監督経験は『アイマス』の前記2本だけで、本作がようやく3本目の監督作品となるそうです。

・・・ということで、とくに前半は、何となくアイマスっぽい作画と演出の日常回が幾つかあって割と個人的に楽しく見ていたのですが・・・

物語の折り返し点に入った第13話「まものと王子様」←何ですか?これ?

主人公の少年と{netabare}角(つの)付きヒロインとの過去の出遭い{/netabare}を描いた注目回ですが、{netabare}過去ったって主人公の少年達は「思春期」なのでせいぜい12-14歳くらいでしょうに?6-7歳くらいの“過去”に、あれだけ濃い出遭いを経験していて、幾ら“大人たち”に記憶を操作されているとはいえ、{/netabare}それをあの第1話の出遭いにそのまま繋げるのは無理もいいところでしょう。
(※というか、“意識的な記憶”そのものはないけど、“潜在的無意識”はちゃんと覚えていて夢で何度も見ている・・・みたいな演出をそれ以前に何度か入れとくべきでしょう、シナリオ的に)

・・・ということで、その後は第14話のラスト付近にちょっとだけ注目シーン({netabare}セカンドヒロイン・イチゴの切羽詰まった告白シーン{/netabare})があっただけで、後はひたすら無理な展開が続いて、視聴しながら何度か寝落ちしてしまう始末でした。

色々と「はい、ここ泣くシーンですよ・・・」的な演出が入るんだけど、シナリオをきちんと追って泣くべき確りした理由がないと泣けない(※というか、そもそもアニメに“泣き”を期待していない)私のようなタイプには完走するのがちょっとキツい作品になってしまいました。

途中で制作スタッフをチェックしてみたら、脚本をメインに書いているのは『プラスティック・メモリーズ』の林直孝氏だったんですね。

本作は曲がりなりにも作品コンセプトとしては「エヴァ風セカイ系アニメ」を一応は志向していたはずなので、これははっきりいって人選ミスだったんではないですか?

いずれにせよ、私が個人的に高く評価している『アイマス』の監督の2本目のTVシリーズ作品ということで、視聴前はそれなりに期待していた分、今回はちょっと厳しい感想になってしまいました。


◆制作情報
{netabare}
原作          Code:000 (オリジナル作品)
監督          錦織敦史
シリーズ構成      錦織敦史、林直孝
脚本          錦織敦史、林直孝、大塚雅彦、山崎莉乃、瀬古浩司
キャラクターデザイン  田中将賀
メカニックデザイン   コヤマシゲト
音楽          橘麻美
アニメーション制作   TRIGGER、A-1 Pictures{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== ダーリン・イン・ザ・フランキス (2018年1-6月) =============
 - - - - - - - - - OP「KISS OF DEATH」、ED「トリカゴ」 - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 独りとヒトリ ★
第2話 繋がるということ ★ 
第3話 戦う人形 ★
第4話 フラップ・フラップ ★
第5話 キミの棘、ボクのしるし ☆
第6話 ダーリン・イン・ザ・フランクス ☆ 
第7話 流星モラトリアム ☆ ※ED「真夏のセツナ」{/netabare}

 - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Beautiful World」 - - - - - - - - -
{netabare}
第8話 男の子×女の子 ☆
第9話 トライアングル・ボム ★
第10話 永遠の街 ☆
第11話 パートナーシャッフル ☆
第12話 ガーデン/始まりの庭 ★ 
第13話 まものと王子様 × ※本作の転換点となる重要回だが、設定矛盾が目立ち過ぎ ※ED「ひとり」
第14話 罪と告白 ★ 
第15話 比翼の鳥 × ※シナリオの安っぽさに閉口{/netabare}

 - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Escape」 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第16話 ぼくたちの日々 ☆
第17話 楽園 ☆ 
第18話 桜の花が咲く頃に ☆
第19話 人ならざるモノたち ☆ フランク博士の過去
第20話 新しい世界 × ※シナリオ破綻{/netabare}

 - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「ダーリン」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第21話 大好きなあなたのために × ※同上
第22話 スターゲイザー ☆
第23話 ダーリン・イン・ザ・フランキス ☆ 
第24話 わたしを離さないで ☆{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)7、☆(並回)13、×(疑問回)4 ※個人評価 × 3.3

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 561
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31

ネタバレ

ドンドコドン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

1
眼鏡の男がかわいい
R18展開はいらないんだよなぁロボ見せてくれよ

2
3
15・・・切ない 56がすごい好き タイプ

4
あざよ・・・ゴローは梅宮さんなんだね?
5

6
7
スキとは何か

8
あ、一話抜けてる!!いつの間にかゼロツー仲間入りしてるしね
ゴローは好きだわ

9
いちごかわいいわぁ
ゴローせつねぇ

10
ゾロ目回かな?
お母さんかぁ 友達になれないのは大人になれないから?

11
ミツル回
ココロ回だった パートナー変えるんか・・・

12
いおた?
いちご!!
THE GOLDEN BOUGH
やっぱ大人になれないんだ

13
名前があると誰かと違っててもいい
ずっと好きだったんか~

14
ヤンデレかな
ゴローーーー!!!!!そんな切ないショットある???
イチゴも最後のキスよかったよー

15
タイトルいつもと違う~
文字を使うのは珍しいね アニメだと
くっそおおごろおおお
比翼の鳥

16
OPかわった~
心入れ替えたのか
ナナさんは記憶を消されてるのかな?
EDは現代風

17
02丸くなった
角生えてきちゃった
ミツルぅ!!
生殖は禁止されている?
いくのがこんなに根性をむき出しにしたの初めて
えっ!!!最後えええええっ!!!???
いやでもそうか、未来に残したいだけなんだな

18
イチゴローもみたいけどね
そいえば梅原さん大丈夫かな
フトシいいやつやつすぎる・・・・・・・・・・・・・
イクノはどう思ってるのかな
イクノはそっちなの!!!でも純粋な気持ち
かわいいいいいいいいいいココロ
ちょっと!!!!邪魔しないでよ
早見さんの演技すごい・・・・・・

19
不死の先に何があるのか
不死になると繁殖ができない
博士イケメンやな

20
ココロ、つわりかなぁ
ビ ル ム(突然)

22
いちごいいこすぎる
ごろーせつなすぎる・・・・
ゼロツーは意識が戻らない
冷凍されている
恋か?友情か?
何をわかれっていうんだ!
皆で行くんだ
ん~みんなで行くのはめでたし感でるけどちょっと無理やりなのでは?

23
なぜか録画うまくいってない
ゴロー・・・・梅原さん・・・・
金髪くん・・・・名前なんだっけ・・・・

24
いつの間に出産?
いやあああゴローのさわやかキスとてもいいね
「私を離さないで」って聞くとカズオイシグロの小説が浮かぶんだけどそれとは関係なさそうだな クローンの話ってことくらいだよね?
あー、でも愛を知っても生きる道を変えられなかった小説の登場人物の反対ってのはあるか?
イチゴはゴローと結婚か~!よかったねゴロー!でも髪型は前のほうがいいよ!!

★総評(7/8)
久々の長編。途中だれてきたところもあったけど、まぁ楽しく見れたかなと。
突然宇宙に行っちゃう展開はちょっと唐突すぎたかな。最初はSFを期待してたけど、愛の力でなんとかなりました!って感じだったのでそれはそれでいいと思うけど、求めていたのとは違ったか。これは単なる私の好みだけど。
可もなく不可もなく。ただ、ゴローはすごく好きです。

投稿 : 2018/07/22
閲覧 : 297
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8

ネタバレ

ヤマチャ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

タイトルなし

TRIGGER・A-1 Pictures共同制作による日本のテレビアニメ作品。
公式略称は『ダリフラ』。
2018年1月よりTOKYO MXほかにて放送中。


あらすじ
高いエネルギー効率をもつ「マグマ燃料」の採掘によって地殻変動や環境破壊が進んだ世界。荒廃した地上で生き抜くため、人類は巨大移動要塞都市を建造し、その中で生活していたが、謎の巨大生物「叫竜」が出現し、平和を脅かしていた。これに対抗するため、天才科学者集団「APE」は「フランクス」という男女二人乗りの巨大兵器を開発。そのパイロット「パラサイト」とするためだけに名前ももたないコドモ達を育成していた。
フランクスと同調する力を失い自身の存在価値を見失っていた第13都市部隊のパラサイトであるヒロは、ある日、APE直属のエースパイロットで叫竜の血を引くとされる少女・ゼロツーと出会い、彼女から興味を持たれる。その後、ヒロの同級生たちが正規のパイロットとして認められる入隊式の日、第13都市を襲ってきた叫竜を倒すために、ヒロはゼロツーが乗るフランクス・ストレリチアに乗ることをゼロツーに懇願。ゼロツーはこれを快諾し、彼らを乗せたストレリチアは叫竜を圧倒的な力で撃破する。ふたたび自分の居場所を見出したヒロは、ゼロツーと共に戦う決意をする。



第1話 独りとヒトリ

素直に面白い。戦闘のアクションの動きがいい。わくわくした。
世界観が、鋼殻のレギオスのロボット版のような感じ。
ゼロツーかわいい。戸松さんの声があってる。
ただ、ヒロのパートナーだったナオミが死んだ?事にあまり触れていなくてなんか….


*
飛ぶことができなかったヒロの気持ちはどんなだろう。

*
ゼロツーの存在をどう思ったかな?
*
ひろみのことは?



第2話 繋がるということ

いちごかわいい
ヒロの「でも、乗れないなら俺はいないのと同じだ」のセリフにすべての気持ちが現れてる。


ゼロツーの食事見てうえってなったw


パパ?


イチゴの最後の言葉「下手くそ」は誰に向けての言葉だ?ヒロ?自分自身に?


流石に作画きれいだな。


ただ、操縦姿勢とか諸々のセリフとかがなー...
第3話 戦う人形


特殊検体


出撃前にいちごがいいかけたことは?


出撃できなかった機体でヒロとゼロツーが出撃するのですねわかります。


第4話 フラップ・フラップ
君が怖かったからじゃない、自分の自信がなかっただけ。


第5話 きみの棘、ぼくのしるし
キスとは特別なもの
あだ名で呼びあうのはそんなに特別なことなのかこの世界では。
シリアス展開。ヒロの強い意志を感じた。


大人になったパラサイトはいないのか?これはどういうことだ?




命をとしても、じぶんの存在理由を示すためのしるし=棘


第6話 ダーリン・イン・ザ・フランクス


なんでゼロツーは巨竜を倒さないと行けないの?


ないんいおたとはなんだ?


第7話 流星モラトリアム


洗脳 
承認欲求


イチゴの言葉はフラグかな?なんか不穏な空気を感じた….。」

投稿 : 2018/07/22
閲覧 : 184
サンキュー:

3

ネタバレ

Nunki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白いが、もっと面白くなったアニメ

私は "まものと王子様" という絵本と、主人公とヒロインの言葉のやり取りがこの作品の最大の魅力だと感じた。ただ、回想シーンを掘り下げるあまり、それを思い出した時の主人公等の反応があっさりし過ぎていた気がする。製作時に "視聴者に見てもらう" という意識が強すぎたのか、単に時間を削らないといけなかったのか、所々で登場人物のリアクションに物足りなさを感じてしまった。それとストレリチア・アパスが最終的にゼロツーの顔になるのは個人的に嫌だった(=_=)

投稿 : 2018/07/20
閲覧 : 145
サンキュー:

3

ネタバレ

jack さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

(完走)大筋は面白いがパパ側のガバガバはちゃんとした理由があるんだろうな?→なかった☆2

見た順番に書いているが総合レビューを見たい方はは一番下の完走した感想の段を読んでね
2018-04-28
ニコニコアニメスペシャルで15話までみた
ゼロツーへの人体実験をヒロが見てしまった件といい、養成所の外に簡単に出ることができた件といい、セキュリティがガバガバすぎるだろ・・・これが仕組まれたものだとしたらこのまま☆4の評価を維持する
>叫竜の血とやらがはいったゼロツーの生い立ち
>オトナ、とコドモ、そして主人公たちの世話係と都市の住人の関係
以上がエンディングまでに明かされることを望む

2018-06-15追記
ニコニコアニメスペシャルで19話までみた
記憶消去をしても指輪は取らないというムーブが単なるパパ側のうっかりではなく意図的であることを望む。じゃないと興ざめである
>不審点考察
>オトナ、とコドモ、そして主人公たちの世話係と都市の住人の関係
19話で明かされたがこの設定は苦しくないか。あっさり流されたが上流階級以外はどうなったんだ
そしてコドモたちが従来の方法で妊娠することにそこまで否定的なのは何故だ
コドモたちがコドモを生んだらなにか問題があるのか?隔離して記憶除去させて育てればいいだろ。試験管ベビーじゃないと搭乗適正が得られないとかそういう設定明かされてたっけ
>今後の課題
やはり、管理体制をあえてガバガバして生殖を可能にさせている意図があるとしか思えない
記憶除去がキーワードと見ている。これ関連に必然性のあるオチが用意されていることを望む

2018-07-14追記(完走した感想)
ニコニコアニメスペシャルで23話まで、公式で24話を見た。つまり完走したわけだが。
>不審点考察
→一応の理由付けはわかった。納得はできないが
>今後の課題
→だめ。パパさぁ

【ズバリ一言で】
16話位までは苦もなく見れた。もちろん結末への期待感込みで
終盤19話から突然、真の敵として蒼穹のファフナーのフェストゥム的存在を出現させ、そのために怒涛の台詞回しによる説明を入れまくることで視聴者を置いてきぼりにし、グレンラガンから熱血さとケレン味を取り払ったことで面白さを欠落させたようなアニメに成り下がった。
萎えるんだよ実はこうでしたっていう物語の背景を長台詞で説明させるの。それになんか最後いい感じに終わってますがこれって真の敵VIRMに関して何も解決してませんよね。ストーリーガバガバじゃねえか
納得感のあるオチを期待して見ていた私には不満であり、こうなることが分かっていたなら見なかった。そんなアニメでした

投稿 : 2018/07/20
閲覧 : 242
サンキュー:

9

ma7 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

もしかして神風特攻隊って美しいのかな。

最終話見ました。23話でも思いましたがどうも神風特攻隊万歳、なんかいいこと言ってそうで命の使い捨てを推奨しているようで薄っぺらいです。
評価は変えました。
結局バンザイアタック推奨アニメだったと。

最初の頃見ていて

見つけた7の方が近い気がします(笑)
ただし展開的には
マンネリの鬱展開になるのかなぁ
テレビで視聴している限りだと、これがどこの世界かもわからない物語
未来っぽい気もしますがよくわかりません。
15・6歳の少年少女がフランクスというロボットに乗り、正体不明の化け物たちと戦います。
パパと呼ばれる大人たちを守るために。

少年少女がワイワイと二人一人組で戦っていくのですが、友情とも愛情とも言えるものが芽生え始めています。どんどん明るい展開

これはまずいですね、あからさまなフラグです。
ある意味ドキドキしながら見ています。
鬱になったら見るのをやめようと思います。
好みじゃないから。

という感じでしたが
見終わって

ボーイミーツガールでほぼロボットアニメじゃないです。
しかしそれは何で表現したいかというだけの話であって問題ないと思いますが
ロボットアニメだと思うとがっかりすると思います。
エウレカセブンと似ていると最初書きましたが、表面的に似ているのですが最後がやはり全然違う。演出というかエズラは似ているのですが、敵とも共に生きる道を示したエウレカとバンザイアタックのフランキス比べてすみませんでした。

投稿 : 2018/07/19
閲覧 : 279
サンキュー:

3

ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間ドラマ的な部分は良いのですが肝心な部分が勢いだけてのがネックでした。

まず思うことはロボットアニメか・・・の開始ですね。
タイトルからロボットアニメとは思ってなかったので・・・
自分はロボットアニメは政治が絡むと判断が難しいし
戦争は何が正しくて何が間違いか判断しずらくて評価が迷うので
超個人的な理由ではありますが、そう思ってしまいました。

そしてさらに思うことは、どっかの基地らしい施設で
異様に長いエスカレーターがあるのですが
これどっかで見たよな・・・の開始でした。
個人的にパクリだとかは滅多に指摘はしないのですが
これは・・・の開始でした。

いきなり湖みたいな所でヒロインが裸でいて主人公の男の子が
出会う開始もどっかで見たな・・・で異様にどっかで見たなが目立つな
ただし、そんなシーンがあるのだけど
作風は異様に暗いです。そして1話のテンポは遅くてゆったりとしていました。
あと説明不足な開始でした。誰だか知らない人たちが大量に1話から登場して
世界観、人間関係の描写が1話はほぼないので何をしているのかはわかりませんでした。
専門用語の「パラサイト」とか出てきましたが
専門用語の説明はなく、もしくは観ていれば、どういうものなのかわかる描写は1話ではないので
やはり1話ではわかりません。
敵は正体不明の化け物みたいだけど、これもどっかで見た感じがする容姿なので
1話の内容はどっかで見たことがあるシーンが多くて
説明不足なのでサッパリ意味がわからない内容でした。

2話以降はどこかの部隊に所属しているロボットに乗るパイロットの主人公達の日常が描かれてましたね。
主人公達は子供で女の子から男の子までいて、エロいパイロットスーツの描写や肌色の多いシーンも多く
2人乗りのロボットで男女ペアで乗り、男の子は普通の乗り方だけど
女の子のコックピットの乗り方が寝そべってお尻を高く上げる乗り方なので、これもエロいな思えて
セクシーシーンもあるよ的に進んでましたね。
主人公はヒロイン以外にも好意を持たれていて、その女の子とヒロインは恋のライバル的に
描かれてましたね。主人公にも男の子のライバルの同僚がいたりもしました。
世界観は徐々に説明されてキャラ同士の関係やロボットの仕組みも段々わかってくる感じでしたので
2話以降色々わかってくる作り
キャラについてはたくさんいましたがストーリーが進むと
女の子は「わがままな子」、「優しいお嬢さんな子」、「幼馴染ぽい子」、
「冷静でいつも落ち着いてる子」、「大変変わった性格をしているヒロイン」
男の子も「お調子者な性格」、「プライドが高い性格」、「仲間思いな性格」、
「太っていて臆病」、「落ち着いた性格の主人公」
など性格がわかりやすいのでキャラは印象に残りやすく
キャラクターデザインもそれぞれの性格を反映したデザインになっていて
キャラの使い分けは出来ていました。
キャラが掘り下げられると、それぞれの性格がよく出たエピソードが
みられたりするので、そのおかげでそのキャラごとの見所があり
キャラの魅力も伝わってきました。

ロボットはスラリとした体型で重量感はなくてしなやかに描かれてました。
そして本来は何十メートルもある高さなのだろうけど
見た目は人間サイズにしか見えず、あまり大きいとは感じさせない。
動きは滑らかだしロボットなのにパイロットと連動して口を動かして喋りますので
ロボットと言うよりも人間に近いです。
面白いかどうかは別として作画の枚数も多く作画には力を入れていることがうかがえる。
そして6話での凄くド派手な演出から迫力のある大爆発シーン
は妥協せずにやっていて観ていて「凄い」とは思いました。
妥協しない作画はかなりのもの
ただ、戦闘シーンはギャグぽいシーンも多い。
男女ペアでコンビを組んでいてその2人の精神が安定していないと正常には
動かないみたいなので、ことあるごとに動かなくなり
そのシーンがギャグぽいなと思いました。

ロボットは5体で正体不明の化け物と戦うのが基本でチーム戦で戦ってました。
男女ペアなのでつまり男の子5人、女の子5人で1チーム
ただ戦闘シーンは特にチームで工夫して敵と戦っている感じはありませんね。
敵は正体不明だしどういう能力を持っているのかわからないし
味方のロボットの能力もペア要素以外わかりずらいので
ハリボテな敵によくわからない主人公側が挑んでいる感じでした。
そして主人公とヒロインのペアは特別強くて、この2人が活躍して戦況を打開する
ことが多く、ヒロインとペアを組んだものは
1回でも組むと相手をボロボロしてしまうという
そしてヒロインとペアを組んだものは、3回目のペアで死んでしまうという
タダではすまない代償があるいうものでした。
なので、過酷なことも描かれていて、悲壮感はありましたね。

ストーリーは敵は正体不明なためか人間側の事情が描かれることが多かったです。
ヒロインと組んだものは死んでしまうというのもあって
そのことで揉めたりしたりしてましたね。
ただヒロインはかなりの戦力なので、それでも頼らざるえないジレンマが描かれてました。
キャラも発言もロボットものだから過激な発言も多い。
普通のアニメならレッドカードな発言も非常時だから許される感じでしたね。
個人的にはロボットアニメはこういう要素があるから苦手なんですよね。
戦闘では仲間と揉めたり助け合ったりしながら成長が描かれていました。
これについては相手を思うあまり意地の張り合いなので
気持はわかるので納得は出来ました。人間ドラマとしては楽しめるのではないでしょうか
3回目のペアで死んでしまうということについては
上手く消化したようには見えませんでしたね。
唐突な覚醒イベントで克服なので特に理由付けなしで消化して
勢いで突き進んでいたとは思います。

人間側の事情は子供ぽいつまらないことで喧嘩したりその喧嘩自体も青春ぽく描かれていたりもしましたね。
これらは子供らしさが出ていたので楽しめました。
彼ら彼女らは化け物と戦う兵士だけど、実際は純粋な子供なんだなと感じさせる
演出はいろいろ考えらせられますね。

ただ2クール目あたりからは主人公がヒロインにいきなり告白したと思ったら
戦闘中に長々と過去の回想に突入したり
付いていきにくかったな、その後は急に戦闘が終了して
戦闘終了後になったり、その後の展開もぶつ切りなことが多くて
ストーリー構成が付いていきにくく状況の整理が難しかったな
やってることも人間ドラマてよりは完全に内輪もめストーリーに移行するので
普通のアニメならレッドカードな展開や発言だろうが
やはり非常時で通常じゃない状況の人達なので、その行動が悪いか
どうかの判断が難しかったな、ヒロインは問題児なので
それにブチ切れする人も出てきてもおかしくはないので・・・
そしてやっぱり覚醒イベントは理由付けはなしに勢いだしな
勢いで誤魔化された気はしました。
急に仲直りしたり展開も早すぎるの付いていきにくいです。

そんなことをしながら主人公達の出生が語られてどんな幼年期を過ごしてきたのかが
わかり大人達がどんな育て方をしていたのかがわかる作りでした。
世界観や歴史もわかりました。
それがわかって初めて1クールまでやっていたことの意味がわかる内容だったので
やりたいことはわかりました。
わかることにより設定に関しては実は意味のあるものだったりして意外に考えてるな・・・と思ったし
1ひねり所か2ひねり3ひねりしているので
個人的に予想したよりも、上をいったものだったので世界観はナルホドなと思いました。
正体不明な敵だと思ったけど。正体不明で終わらなかったのは良かったのではないでしょうか
ただ伏線はないよな・・・と思った。よく考えてはいるけど
上手く積み重ねた結果たどりついた答えにはなってなかったな
うーん、このアニメは理由付けが乏しいからその点は残念
しかも最後は勢いだけで突き進んだからな
色々問題があったけど、それらはそいつのせいだったで
終わらせているので、上手くまとめたように見えるけど実際は勢いだけだよねとは思う。
つまり途中からジャンルが変わったかな・・・と思いました。
途中までは人間ドラマ風だったのに謎が判明した後は最後は勢いだけだもんな
その辺りが残念でした。

声優さんについてはシリアスや叫んでいるシーンは多かったアニメですが
気持ちはこもっていたし、発音もしっかりしていたし
子供という難しい年頃のキャラらしい演技も出来ていたので問題はありませんでした。

まとめると1話はまったく説明されない作風で
その後ストーリーが進むと色々わかってくる作りでした。
キャラの使い分けが出来ていてキャラの魅力が伝わる作りなのは良かったです。
1クール目は戦闘での人間ドラマは見所だったとは思うし
子供ぽいさが出ていた喧嘩も青春ぽく描かれていて楽しめました。
戦闘シーンもしっかりしていて迫力があり妥協しない作画クオリティーは凄いと思う。
ただ戦闘は工夫とかはないのでハリボテと戦っている感じでした。
覚醒イベントは理由付けはなくて勢いだけだし
それもあってヒロインと3回組んだら死ぬ設定も上手くは消化はしていなかった。
2クール目からはストーリー構成が付いていきにくく状況の整理が難しく
内輪もめストーリーでやはり理由付けなしの覚醒だったり
誤魔化しのストーリーだったと思う。
終盤の色々わかってくることはよく考えているなとは思ったけど
伏線はないし積み重ねがないのはな
最後はジャンルが変わり勢いで誤魔化してたし
うーん、勢いだけてのが残念でした。
戦闘シーンの作画の良さ、世界観の設定、魅力的なキャラ、人間ドラマ的な所はいいのだけど
終盤ジャンルは途中で変わり肝心な部分は勢いで誤魔化してたからな・・・
肝心な部分が勢いだけてのがネックでした。
このアニメ理由付けや伏線なしでばく進しすぎだろう。
どっかで見たことあるな的なシーンは嫌な人は嫌でしょうが個人的にはすぐに慣れました。

投稿 : 2018/07/19
閲覧 : 201
サンキュー:

10

ネタバレ

ぜろろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

フランキスの操縦シーンは笑ってしまった

色んな意味で2018冬から春クールにかけて話題になった作品。


{netabare}途中まではこれはすごいアニメがはじまったかもしれないと感じていました。キスや好きという気持ちを知らない、なぜか番号で呼ばれている子供達。謎の仮面を被ったパパと呼ばれる大人。カプセルのなかで不気味に笑う大人もいました。いろいろな伏線、ちょっと暗めな雰囲気もある一方でロボットでのバトルはグレンラガンやキルラキルを思い出させるハチャメチャさを残していてとても自分好みでした。おまけに女性キャラも魅力的。


ただ、ただ最後が雑だった。途中で宇宙に行っちゃうような超展開が悪いとは思いません(実際グレンラガンやキルラキルのラストは好きでしたし)。ただこの作品でやったのはどうなんだろうとは感じました。確かに後半の展開について最初はちょっとわくわくしました。どんな着地をするかすごく気になったんですが結局・・・。何が不満だったか上手く説明できないのですが、もう少しこの作品らしい、この作品しかできない終わり方をしてほしかった。


他の方の料理の例えがすごくわかりやすかったです。とっても美味しそうな食材を次々と紹介。そして最後はなんとそれらを丸焼き。ええーー!!っと最初はびっくりしてどんな料理になるかわくわくしたけどいざ食べてみるとすごくありきたりな味でした、みたいな。{/netabare}


決して面白くない作品だとは思いませんでした。ただ途中まで期待していた分裏切られたような気分になったのかもしれません。

投稿 : 2018/07/19
閲覧 : 260
サンキュー:

17

はきゅーん さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

名作の皮を被った駄作

キレイにまとめようとしても無駄だよ?
くそつまんな~~い、、、

投稿 : 2018/07/18
閲覧 : 247
サンキュー:

4

ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

貶すことも絶賛もないブランド製品69,120円(税込)

69,120円はちょっとお高いです。


【最終回後まとめ】
共同制作のお互いのブランド力を押し出したアニメでしたね。ただ、掛け合わせる事無く足しただけなのが残念ではあります。ロボット・SF・ボーイミーツガール・艶っぽい表現など、情報過多だった。よく聞くのがエンディングの学生服を着たキャラクター達の世界観で作ればもっと楽しめそうなんて意見も多く、世界観に馴染みSF的なルールを覚える時間に見合った娯楽を提供できていなかったと感じさせてしまったのでしょう。映像的な面白さや人物の丁寧な動き等がありはしてもSF的な考察が謎へ直結するような脚本の妙は無く、同じ予算と時間をかけてエンディングの設定で登場人物に演じさせたほうが良いと思うのは納得。あと単にエンディングがみんな好きなのです。某所で「10年後に評価されるアニメ」なんて謳い文句もあったのですが、実際じわじわ評価されていっても再評価とまではいかないでしょう。理由は簡単で、使い古されたSF設定と旬が過ぎたロボットのジャンルで、新しい事を挑戦していない上にデザイン等は今の流行りのど真ん中にいるからです。真ん中を狙ったからこそ不満が出てファンが憤っているし、これは期待の裏返しですよね。一言で言うなら時代と需要に合わせた結果外していた。

映画や特撮などに憧れ、選択肢の一つとして業界に来た人物から良い作品が誕生するケースがあって、アニメ業界に入ることがゴールじゃなく自分が強烈に作りたいもので才能が疼いている人間に時代を切り開く力がありました。憧れを抱き業界へ入ってきた人間の問題点は、アニメに対してのイメージを取り払えないこと。結果、画作りや憧れた世界観なんて形や時代が変わろうが似通ってくるもので、スタッフがベテランだからこそ“○○と似ている”なんてことは当然の帰結だと言えます。今回もブランド力の構築が悪い方向へ…。ロボットやSFなどは好きなジャンルの一つですが、ダリフラはロボットアニメとは言い難く、同ジャンルの愛好家以外を狙ったように見えます。SF設定もとても好きな人間が作ったとは思えない。それを除けば特殊な世界の中で必死にもがいて生きるボーイ・ミーツ・ガールでした。ラストも流行りの展開で賛否両論でしたが、本当に今更で、この展開を何回見たのかどうかだけでしょう。人によって違いますし、いい部分で言えば勝っていた気がします。サイエンス・フィクションで超展開を可能にした青春劇として観るのが一番いいのかな。


【過去レビュー:最終回後修正】
{netabare}
笑えない下ネタを聞かされているのが
どの層に向けて発信したのかわからない。
この手の脚本はセンスが無いと扱っちゃダメだ。

作画はこの時期トップクラスでしょうが、
題材とデザインがマッチして無さ過ぎて致命的。
田中将賀デザインは学園黙示録でも感じていましたが、
セクシャリティを押し出す作画はイマイチピンと来ない
どちらかと言うと青春モノなんかのイメージで
君の名は。から絶好調なブランド力で押し切った気がします。

生々しくチープな悪意をぶつけあう、
A-1お得意の人間らしいキャラたちが
青少年・少女にありがちなコンプレックスを持ち
主張をぶつけあうわりに良い子ばかりで印象に残らない。
突き抜けて魅力的なキャラクターはゼロツーと感じますが
ここは好みの問題ですね。

登場人物の関係性が「あの花」っぽく、
A-1でこの人物設定は視聴者の事を舐めているのかと。

両社の人気作を踏襲するのが一番わかり易い
ブランドの組み合わせで落とし所なのでしょう。

ただロボットアニメはこんなジャンルです。
今更、目くじら立てて整合性の取れないことや
何かのオマージュだと憤る必要性を全く感じません
だからこそ人気タイトル以外の衰退が著しいわけですが。
問題は人気の制作会社とスタッフへの期待感と、
そこからの落差だけでしょう。


EDはアイドルMVを思わせるハイレベルな作画で
近年の主流である懐かしさを思わせるような歌詞や曲調。
作画も相まってこの時期のEDで一番のお気に入りでした。

他にもお気に入りポイントがいくつかある
この2クールの中で好きなアニメ上位に入った作品。
{/netabare}

投稿 : 2018/07/18
閲覧 : 436
サンキュー:

38

えいじゅ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

表の物語と裏の謎と伏線

物語の序説
遠い未来の話。荒廃した大地に人類は移動要塞都市<プランテーション>を建設し、文明を謳歌していた。しかし、同時に脅威となる存在もいた。それが全てが謎に包まれた巨大生命体<叫竜>。その脅威を排除すべく大地を駆けるロボット<フランクス>。フランクスを操縦するのはオトナではなく、コドモだった。パイロット居住施設<ミストルティン>、通称<トリカゴ>。ここでコドモたちに教えられた使命は戦うことだけだった。そして、フランクスに乗って戦うことで自分自身の存在を証明しようとしていた。これはかつて神童と呼ばれていたが今は落ちこぼれとされ、必要とされない存在の少年<ヒロ>と、額からツノを生やした美しい謎の少女<ゼロツー>の物語。

とにかく謎多きアニメ。これはわざとなのか?作画ミスなのか?はたまた伏線なのか?と、いうような場面、会話が多くあり、考察するのがとにかく楽しいアニメ。並みのアニメは一通り考察し終わると、結末が分かってしまったりするが、ダリフラは違う。掘れば掘るほど、謎がどんどん出てくる。物語がとんでもなく複雑で先が全く読めない。シリーズ構成を担当しているのは、シュタインズゲートで有名な林直考さん。まぁ、わからんわけだ。シュタゲのような全てが繫がる終わり方をしてほしいと思ってる。林さん以外にも、スタッフがとんでもなく豪華。
アイマスの監督やグレンラガンのキャラデザを努めた錦織敦史さんが監督。キャラデザは君の名は、ここさけ、を手がけた田中将賀さん。キルラキル、グレンラガンの監督を努めた今石洋之さん、新劇場版エヴァンゲリオンやベイマックスなどに参加したコヤマシゲトさん、マギなどのキャラデザを担当した赤井俊文さんなども企画に携わっている。
これ聞くだけでも面白くないわけないことが分かる。最初の方は絶対好き嫌いが分かれると思う。でも、キャラ一人一人が成長していく人生ドラマであったり、数多くの謎を秘めたミステリーでもあり、胸が熱くなるような戦闘シーンを見せてくれる熱血バトルだったりと、様々に変えていくダリフラの表情にあなたは必ず引き込まれる。またひとつ生まれ、完結する神アニメを見逃すな!

「今から君が、僕のダーリンだ!」

投稿 : 2018/07/17
閲覧 : 162
サンキュー:

5

だんだだん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

詰め込み過ぎたか?

最初こそ「ご都合主義過ぎるだろ」という展開が目立って嫌気がさしたが、
中盤からは俄然面白くなってきた。そして、終盤、激しい飛躍・超展開に
驚かされ、最終話の落ち着きようは何だったのか・・・w

たぶん本質としては良作なんでしょうね。
ロボット、艦隊、隠れていた第三勢力、恋愛・成長などなど、
これなら喜ばれるだろう、という成分を全投入してしまった感が。

3クールくらい使ってやれば、表現しきれたかも。
まぁ、見て損はしないと思いますよ。 2度は見ないけど。

投稿 : 2018/07/17
閲覧 : 174
サンキュー:

6

ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

子供たちへ

【誤記修正】


頭に角をはやした裸で登場した少女が「ダーリン」と呼びかけながら、抱き付いてくる。

学校の寄宿舎を思わせる「隔離された」施設に管理される「子供」たちが、ロボットに乗り、得体のしれない敵と戦う。

世界の存亡と直結しているらしい「戦い」と、「子供」らしい日常が無造作に等置される。


アニメ視聴者の視聴記憶をダイレクトに刺激するこうした描写とともに、本作は幕を開ける。

どこかで見たような描写の連続による幕開けは、本作が典型的な「深夜アニメ」であることを誇示しているようにも見えながら、しかし、それだけではない違和感も同時に感じさせる周到な描写も含んでいた。


明らかに性行為を連想させるロボットの操縦システムは、深夜アニメ的なオトコノコの欲望を反映させているようにも見えながら、しかし、搭乗者の「子供」たちは、羞恥を感じていないどころか、それが何を模しているのか気づいていないようだ。
それどころか、キスすらも何であるのかわかっていない。

にもかかわらず、男女の性差は理解されているようだし、異性の「裸」に対する羞恥はある。

こうしたバランスの違和が絶妙に小出しされ、どうやらこの「世界」では、「性」にかかわる領域が欠落して「歪み」を抱えているのだと暗示される。

性的なサービス描写に見せかけながらSF的な設定を暗示しているのかと感じつつ視聴し始めた視聴者は、しかし、もう一つの違和も同時に感じるだろう。

主人公の付けた、管理ナンバーの語呂合わせによる「名前」で呼び合う「子供」たちだが、その流儀に従うならばヒロインは、ゼロツー〈02〉=〈02〉オ・ニ=鬼であると即座にわかる。

主人公とヒロインの出会いは、深夜アニメ的なオトコノコの願望充足的なものではなく、民話的な「人外」による「魅了」を現しているのではないか。

性の欠落した「世界」は、民話的な「別世界」としての「不思議な場所」の寓意であり、「妖魅にとりこまれる若者」の民話的な物語が本作の主題ではないのか。

こうした疑いを引きずり、〈SF-アニメ〉的な世界観と民話的世界観の間で綱引きされるように、本作の物語は展開していくことになる。



{netabare}互いに絡まりながら物語を牽引したアニメ/民話の各要素だが、最終的に民話=童話=おとぎ話の地点へと着地する。

〈SF-アニメ〉的世界観がいきなりおとぎ話へ転換したかのように見えがちだが、むしろ民話的な世界に着地するために〈SF-アニメ〉要素は用意されたように思えた。
というのも、用意されたアニメ的要素が、あまりにも他作品を連想させるものだったからだ。


絶対的な敵と戦闘するため、選抜された「子供」が「決戦兵器」への搭乗と戦闘を強制される。

「子供」と子供が守る「社会」には接点がなく、戦闘行為が「子供」の価値として自尊心を左右しているが、少数の「大人」経由でしか価値を知らされない。

「子供」からは「世界」はブラックボックスで、その接点である大人は「よくわからない」陰謀組織員のように見えている。

たった一人の学者の妄執に支えられた研究が、ロボットを含めた戦闘の様式自体を規定している。

「子供」の無力感と孤立感を煽るかのように、戦闘施設や都市は圧倒的に巨大で複雑な建造物として描写され、人影がない。

「世界」は、権限も権力基盤も不明な、容貌もわからない数人の人間が、独裁的に動かしている。

「世界」は、誰も同意していない、個々人の人格を消滅して一つに溶け合わせる「陰謀」に晒されている。
……などなど。

これらの本作の設定と描写は、明らかに『新世紀エヴァンゲリオン』を連想させる。

アニメを視聴するのに他作品を引き合いにするのは、あるいは正しくないのかもしれないが、これほどまでにあからさまな、引用と言ってもいいような設定は、むしろ『エヴァ』を想起して連想してもらうために用意された、といった方がいいように思える。
アニメ制作者であれば知らないはずがない先行作を、類似を隠そうとするのではなく、むしろ強調するような描写は、不自然に過ぎるだろう。
どうしても、『エヴァ』に引きずられた感想が生じることを避けられない。

「人類補完計画」に道具として巻き込まれた「チルドレン」たちは、どこにも足場のない混沌の中で存在を蝕まれ、作中で必死の叫びを上げ続けていたが、結局のところ悲鳴に対して「救い」を回答することなく、最後には作者が物語を投げ捨てた。

意地の悪いものであれば「盗作」と言い出しかねない類似は、補完計画の先に、「チルドレン」=「子供」たちへ「救い」を返答するために創り出されたと、どうしても感じられる。


「人類補完計画」の「おぞましい」印象は、胎内回帰した母子未分化状態の「安らぎ」という見せかけと裏腹に、ジュリア・クリステヴァが喝破した、テリブルマザーが子を貪りつくす「おぞましい」ものとしての〈母-子〉相関を表現しているからだ。

フロイト的なキリスト教原理=〈父-子〉相関を体現する「厳格な父」であるかのようなゲンドウが、実は唯一の女性と対等に向き合うことなく母子融合的に縋り付く、自分の子供とすら会話不能なコミュニケーション障害のオタクにすぎなかったように、『エヴァ』世界はクリステヴァ的〈母-子〉相関に呪われている。

高圧的に「融合」を押し付ける本作の精神生命体は、押し付ける「厳格な父」と子を食らう「テリブルマザー」の合体として、『エヴァ』世界を再現するものだと言えるだろう。

「おぞましい」母から逃れ出る「救い」として製作者が「子供」たちに送ったものは、性行為=セックスだ。

〈母-子〉関係から逃れ出るなら、「子」が「大人」になること=「親」になり得る能力=セックスは、当たり前と言えば当たり前かもしれない。

『エヴァンゲリオン』においては、セックスは幾重にも禁止されるものとしてしか「チルドレン」の前には存在していなかった。
ついに「補完計画」からの「救い」が存在しなかったのも、子供を不能化するような製作者からの執拗な禁止に根拠がある。

が、本作の「子供」は、セックスができる。
いや、彼らのみが可能な特権的な行為として、セックスは設定されている。

単に子供を作るというだけではない。
他ならぬ「このひと」と行う、互いの人格が不可欠なものとして行われる自他融合的な行為として、暴力的に人格を混沌へと一体化させる精神生命体の精神の融解に対抗する特権的な行為として、セックスは描かれている。

単に「生殖行為」としてだけでなくセックスを把握していることを、同性愛を抜け目なく描写することで、製作者は示している。

クライマックスが、疑似的なセックスである最終兵器の起動と戦闘であることは、必然だろう。

「世界」を救った主人公の少年は「神話になっ」たと言えるかもしれない。


そうして「世界」は復興を目指す。

過剰な安楽を求めて逆説的に人間性を破壊した「旧世界」を繰り返さぬよう、地に足の着いた建設を、「子供」たちは目指す。

だが「大地を耕す」農耕が、すでにして人間の生存を容易にするための環境の技術化だ。
やがてさまざまな技術の発展を呼び起こすことは原理的に避けられないし、ラストシーンでもそれは描かれている。

技術が、生存を容易にする=生存を安楽にするものである以上、いずれ「旧世界」のような倒錯に直面することは、原理的な必然として阻止することはできない。

原理を捨て去ることができないならば、倒錯を回避するには、その時その時に、繰り返し「倒錯」を回避する「気持ち」を、皆で持ち続けるしかないのだろう。

最後に、物語が「民話」世界観として着地するのは、そのためだ。

「神話になっ」た少年とヒロインは、「子供」たちの、さらにその子供にまで語り継がれるだろうと描写されている。
語り継がれる「神話」は、やがて世界を救った比翼の鳥の「民話」として残るに違いない。

「泣いた赤鬼」に涙したこどもは、見かけの異なる人間を嘲笑う「気持ち」を持ちにくくなるだろう。
「かわいそうなゾウ」に号泣した人は、戦争への決断の前に、一つ心理的なハードルが増えるだろう。
「裸の王様」を読んだこどもは、知ったかぶりをしようとする者を見抜く心構えを、いつか決定的な瞬間に思い出すかもしれない。

そして、「比翼の鳥」のお話は、安易な「安楽」の倒錯に至る決断を、寸前で止める「気持ち」を作中世界へと広めるのだろう。

おとぎ話として物語が幕を閉じるのは、唐突な世界観の変化ではない。


だが、こうした物語があまり明瞭に視聴者に伝わらないのは、製作者が救いの物語を差し出す「子供」たちが、視聴者とは重ねあわされていないためのようだ。

現代のアニメ視聴者は、「笑える」「泣ける」というタグを手掛かりに、アニメで「笑い」「泣く」ことを目的に視聴する。
「笑う」ために「笑える」アニメを捜し、「泣く」ために「泣ける」アニメを視聴する視聴者は、中盤に登場した、機械的に快楽中枢を刺激する娯楽に耽溺する「都市」の「市民」と余りに似すぎている。

涙を出すサプリメントを服用するように、「泣く」ために「泣ける」アニメを求める視聴者と、快を求めて直接に快楽中枢を刺激する「市民」は質的な違いがない。
快楽中枢の刺激によって得られる快に口元を歪める「市民」の見苦しい自堕落な笑いの描写は、「笑える」アニメを観て「笑う」快を得ている視聴者の笑い顔の似姿なのだろう。

であれば、製作者がおとぎ話を届けようとした「子供」たちは、視聴者ではなく、視聴者の次の世代、「次の」視聴者ということになるだろうか。

「笑える」「感動する」というタグを手掛かりに与えられる「安楽」を要求するのではなく、おとぎ話を丸ごと引き受けて、何かを感じ取る視聴者ということに。{/netabare}

投稿 : 2018/07/16
閲覧 : 346
サンキュー:

11

niratama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

賛否両論(;´ω`)

注)
アニメになってる物は基本原作は後回しな人ので
原作マニアな人が見ても参考にはなりません

話数を重ねる毎に16と02の関係が少しづつ解ってくる
意外と奥が深い二人の関係が見てて面白い作品

終わり方が嫌いな人が多いと思うけど個人的には好きな方!
ご都合主義とか言う人も多いと思うけど
アニメナンダカラゴツゴウシュギジャナイサクヒンノホウガスクナイヨ
リアルに近づけても大抵が説明不足だったり間違ってたりするし
これ位の方が良いと思う>某巨人なんて仲間が巨人だらけだしねw
展開が遅いのと巨人化以外は十分楽しめたので勧めたいけど
見方によって楽しくない作品(;´ω`)
終わり方がTOPをねらryのオマージュなのかな~?

投稿 : 2018/07/16
閲覧 : 252
サンキュー:

5

askima さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これって結局どんな作品なんだ

終盤にかけてごちゃごちゃしちゃったね。
話の雰囲気が結構変わった。
出だしいまいちだったが直ぐに急上昇し、中盤で上がり切ったまま流されたらよくわからないところへゴールしちゃった、みたいな。説明下手ですまんね。

上がってしまった期待値とのずれが少々残念だったが、これはこれで良い作品なのではと。

まあ誰かにどんな作品か聞かれると、華麗にネタバレを回避しつつ説明するのが難しい作品かな、と思った。

投稿 : 2018/07/16
閲覧 : 158
サンキュー:

6

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ダーリン・イン・ザ・フランキスのストーリー・あらすじ

遠い未来。人類が荒廃した地上で生き抜くために作り上げた巨大移動要塞都市では、名前のないコドモたちが戦うことだけを教え込まれながら、毎日を過ごしていた。コドモたちの1人であるヒロは、角が生えた謎の少女ゼロツーとの出会いを機に彼女のパートナーとなり、命を懸けた戦いに身を投じることとなる。(TVアニメ動画『ダーリン・イン・ザ・フランキス』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年冬アニメ
制作会社
トリガー / A-1 Pictures
主題歌
≪OP≫中島美嘉『KISS OF DEATH』≪ED≫XX:me(キス・ミー)『トリカゴ』

声優・キャラクター

上村祐翔、戸松遥、梅原裕一郎、市ノ瀬加那、田村睦心、山下七海、後藤ヒロキ、早見沙織、市川蒼、石上静香、小西克幸、井上麻里奈、堀内賢雄

スタッフ

監督:錦織敦史、副監督:赤井俊文、シリーズ構成:錦織敦史/林直孝、キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀、メカニックデザイン:コヤマシゲト、アクション監修:今石洋之、ミストルティンデザイン:中村章子、叫竜デザイン:岩崎将大、美術設定:塩澤良憲、美術監督:平柳悟、色彩設計:中島和子、3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太、3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures、モニターグラフィックス:座間香代子、撮影監督:佐久間悠也、音楽:橘麻美、音響監督:はたしょう二、編集:三嶋章紀

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