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「 DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー](Webアニメ)」

総合得点
75.9
感想・評価
328
棚に入れた
1045
ランキング
745
★★★★☆ 3.9 (328)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.8

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DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー]の感想・評価はどうでしたか?

PSvKf07387 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

デビルマン好きなら是非

現代風?なのかは微妙だけど話の大筋はしっかりそのまま色んな要素を足した新しいデビルマンです
エログロ要素も有りあそこまで疾走感があるって訳ではないけど同じNetflixのアニメならサイバーパンクエッジランナーズにかなり雰囲気近いです
全体的にキャラがかなり肉付けされてて魅力的で深みが出ていると思います
ただ美樹がインフルエンサーでSNSが活躍したりするのに良いキャラ達ですがなんか川崎市っぽい雰囲気の原作よりは新しいけど現代からすると古臭いヒップホッパーが出てきて時代感をどうしたいのかよく分かりませんでした
最初の1,2話はちょっとん?ってなるかもしれませんが、出来ればそのまま最後まで見てほしいです

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 49
サンキュー:

1

ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

元祖・妖怪人間

内容が抽象的、象徴的、観念的で、同じ話でも画風によって意味が変わってくると思った。人によって見方が変わってくるとも。
あと、これはこちらの先入観のせいなのだが、原作が絵の勢いで押し切るタイプなのにそうなっていないこと、この絵柄だとセリフで畳み掛けてこそなのにそうなっていないこと、このことで終始戸惑いを覚えた。

{netabare}姿と性格が激変しても問題視しない世界観で、じゃあ何が変わったらというのがないので、人間か悪魔かのやり取りが冗談にしかなっていない。そこに6話で、悪魔になり、では人間ではなくなったのかを冗談で止めておくことで曖昧にされた。この点は結局最後まで曖昧なままで、曖昧なのは前から気になっていたことで、それは、悪魔と決め付けられないよう、アニメ的悪魔の固定観念のない頃の描写で、前時代的な妖怪の表現が多用されていたように感じた。

こうなると、人間も悪魔のようなものと言い出しそうだが、そういうこともなく、さほど重要なことではないとすら思えた。

{netabare}そこで諸々考えた結果…原作の漫画が1巡目で、このアニメは2巡目なのではないか?{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2023/04/14
閲覧 : 99
サンキュー:

0

藤真 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

原作未読なら楽しめたかもしれない

先に原作を読んでしまったので違和感が半端ない。
監督が湯浅政明なので、彼の作風が苦手な人は要注意。

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 209
サンキュー:

1

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

悪魔を憐れむ歌

永井豪、画業50周年記念。
湯浅政明監督、制作サイエンスSARU。

ギュスターブドレの挿絵に感動した青年が、
若さと才能で一気呵成に書き上げた魔王ダンテ。
少年向け雑誌が大きな変革期の時代、
連載誌の休刊により、未完に終わるも、
確実に地力をつけ、感性を磨き、
次なるステップへと歩み出していく。
神と悪魔の対立構造が、
逆説的に「人間性とは何か」を問い直し、
見事にブラッシュアップされ結実することになる。
20世紀の黙示録デビルマンである。

湯浅デビルマン、打ち震えました。
よりポップに、より淫靡に、より華やかに、
カートゥーン的演出とフラッシュアニメ技法が、
難攻不落の世界観にこれほど刺激を与えるとは。
このアプローチは驚愕と感動を覚えます。
評価すべきは安直な焼き回しを回避したこと。
そして絶妙にエロいです。

弱い者は死ぬ、弱い者から死ぬ、
人の歴史はまさに「力」の歴史であろう。
SF的なドラマツルギーとヴィジュアル性、
デビルマンは愛を知り愛に泣き、
人であり続ける、今日もどこかで。

これは天才が勝利した「夜」である。

投稿 : 2022/08/26
閲覧 : 1425
サンキュー:

80

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

愛はない。愛などない。ゆえに悲しみもない。そう思っていた・・・

 Netflixで視聴。全10話。

 見終わった後、放心状態でした。面白かったとか、悲しかったとか、そういうのはなくて、ただただ虚無感がありました。

 元々僕は中学生の頃に原作を読んでました。そのときは頭が追い付いておらず、( ゚д゚)ポカーンとしてて、よくわからなかったんです。同時期に読んでたジョジョの方にのめり込んでました。

 ところが、、、僕のハマる作品って、ことごとくデビルマン系統のものなんですよね。「寄生獣」、「エヴァンゲリオン」、「魔法少女まどかマギカ」、「進撃の巨人」、とか(あと「ひぐらしのなく頃に」、「新世界より」も多分当てはまる)。だから、約10年ぶりに湯浅監督の「デビルマン」を見てみたんです。

 、、、かなり引き込まれました。多分こんなに引き込まれたのは「まどかマギカ」以来かもしれません(; ゚ ロ゚)。

 原作ファンからは賛否両論のようですが、僕は満足でした。そりゃあ過度なエロ描写は嫌だし、ラップもあまり好きではありませんでしたよ?でも、それほどうでもよくなるくらい満足でした。

 さんざん語られている本作ですので、僕の思ったことをつらつら書きます。

 原作とアニメの大まかな違いについて(うろ覚え)
{netabare}
・不動明と牧村美樹が陸上部に所属している。
・ミーコ、カメラマンなどの存在(原作にいましたっけ?)
・牧村一家がキリスト教の家系。お父さんが海外の人。
・美樹が聖人キャラ。原作では喧嘩ッ早いお転婆娘って感じだった。
・ジンメンが明のお父さんにとりつき、お母さんを食っていた。原作では、明の姪っ子(?)が電車で食われていた(あと原作に明の両親出てきましたっけ?)。
・シレーヌとの戦いのもっていき方。原作では水の悪魔に美樹が襲われ、救出したと思いきやシレーヌが攻撃してくる、だったと思う。
・美樹の弟が悪魔にとりつかれていたこと。原作では民衆に無惨に殺されていた。
{/netabare}
 まだあったかもしれませんが、とりあえずここまでにしときます。

 デビルマンが与えた影響
 主に「寄生獣」、「エヴァンゲリオン」、「まどかマギカ」、「進撃の巨人」、、、ざっと思い付くのはこんな感じです。エヴァンゲリオンは南極で見つかった未知の生命体、シンジが明でカヲルが了ですよね。寄生獣はほとんど似てます。主人公の泉新一は明にかなり近いです。ただちゃんと独自の世界観を作り上げてますし、人間讃歌で締めくくってます。
 進撃の巨人については、(最終話のネタバレ注意!){netabare}最終話でミカサがエレンの首を墓に埋めるシーン、まさに明が美樹の首を墓に埋めるシーンと重なりました。{/netabare}

 超大作ばっかりですね。最後にまどマギについて。
{netabare}
・鹿目まどか=不動明、暁美ほむら=飛鳥了、
美樹さやか=牧村美樹、ミーコ=佐倉杏子、
感覚で僕にはそう見えました。
・ほむらはまどかを守ることが一番ですが、まどかにとっては皆が一様に大切。だからほむらがよかれと思った行動もまどかを傷つけることがある(さやかやキュウベエを殺そうとしたことなど)。
・飛鳥了も、不動明を守るため、最初からさまざまな計画を立てていました。しかし終盤、牧村一家の惨殺をみて、了は明に恨まれることになってしまいます。
{/netabare}

 あと、デビルマンとまどマギの違いについて。単純に考えればラストがハッピーエンドかバッドエンドか、ですね。

 まどかのハッピーエンドになった要因としては、{netabare}やはり魔法少女たちの救済を第一に考えたことでしょう。
 まどかは、憧れの先輩・マミを失い、幼なじみのさやかを失い、一時心を通わせ協力した杏子を失いました。そしたら、キュウベエを恨んだと思います。しかしそれで「キュウベエを許さない!消してやる!」という願いを叶えたらどうなっていたでしょう?おそらくこれまでの人類歴史はなかったことになり、すべてが原始時代という無に還っていたでしょう。これをハッピーエンドかバッドエンドかは人それぞれですが、僕はバッドエンドだと思います。だって皆のやってきたことが無になるんだから。
 皆のやってきたことを無駄にしない、救いたいという愛から来る思いが、救いのある結末に繋がったのだと思います。{/netabare}

 デビルマンの方ですが、{netabare}バッドエンドになった理由としては、最後に不動明が恨みに走ったことでしょうね。美樹や皆をあんな無惨に殺されて、涙を流し、その場の皆を殺害してしまいました。これは恨みから来る思いです。その後、了(サタン)の元に来て、了を倒すと宣言しました。これも恨みから来る思いです。
 途中、明が石を投げられる人間たちを庇うシーンがありました。これは、人間同士、傷つけあってはいけない、信じ合わなければならない、という愛から来る思いでした。その後、その場の人ほとんどが和解します。明はこの思いを最後まで貫くべきでした。そうしたら、最後の滅亡、何てことはなかったのかも、、、あの心優しい青年がこのようになってしまったと思うと、、、なんともいたたまれない
(´;ω;`)
{/netabare}

 何が言いたいかって、やはり恨みによってでは悲惨な結末となり、愛によってではハッピーエンドにつながる、ということでしょう。僕はデビルマンを見終わった後、そう感じました。

 改めて見返すと、深く心に突き刺さる、すばらしい作品でした。お気に入りです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/08/25
閲覧 : 833
サンキュー:

15

オパマ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 2.5 音楽 : 1.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

なんか色々、改変されてんね。

現代風アレンジ、なんだろうけど。
絵柄が気に食わない。
おふざけシーンのデフォルメ感って、原作の古い絵柄があって成立するものだろうに…。
唐突に始まるラップのシーンで引くわぁ。
もうなんか、突っ込みどころの塊。
OVAの「誕生編、妖鳥死麗濡編」みたいに原作に忠実でありつつ丁寧に創られるデビルマンって、もう永遠に生まれてこないんだろうな。

投稿 : 2021/12/16
閲覧 : 378
サンキュー:

4

しょへ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人は誰しも心に悪魔を飼っている

かなり過激なエログロ描写。独特の演出や作画で物凄く人を選ぶと思います。
けれども、それ以上に後半の濃密なストーリーや目をそむけたくなるような展開には目を離せませんでした。最初は、ダークヒーロー物かと思っていたけれど、物語が進むにつれて、人間の愚かさや残虐さが浮き彫りになっていきました。
特に9話は胸が苦しくなるような残酷な展開が待ち受けています。僕は視聴し終えて、これこそ正しく「鬱アニメ」と言えるのではないかと思いました。

投稿 : 2021/12/05
閲覧 : 235
サンキュー:

2

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

限りなく最も優れた「デビルマン」の映像化。しかし、21世紀を乗り越えていない

原作者永井豪の作家50周年記念だそうで、マジンガーやらキューティーハニーやら続々とアニメ化され、大昔、規制なし18禁OVAを作っていた時代とは違い、ネット配信という媒体に移ることによって全世界向けにあの狂気の世界を再現できるようになった。

そしてその第一弾として代表作であり、傑作の「デビルマン」の原作を「四畳半神話大系」や「夜は短し恋歩けよ乙女」などでアダルト向けアニメ監督としては恐らく右に出るものはいない巨匠湯浅政明を監督に据えている。

とにかく作品の雰囲気や脚本に至るまでほぼドラッグトリップムービーであり、LSD中毒映画「トレインスポッティング」や「レクイエムフォードリーム」のようなサイケデリックな映像が連続する。

舞台も現代的になっており、問題のサバトの風景も現代のアダルトビデオ風刺になっていて強烈に印象に残るイメージである。

「デビルマン」は高度経済成長がちょうど端境期に達した時代の作品であり、代わりに公害問題、政治汚職、定職に就かない若者のヒッピー化、日米安保闘争、オイルショック、人口の急激な増加などの様々な社会問題が浮上し、社会全体が暗く陰鬱な時代だった。それは当たり前だがサブカルチャーの分野にも波及し、ポルノ、ホラー漫画や映画が流行したのもちょうどこの頃で、貧乏で卑猥で陰鬱な作品がほとんどである。そう「スターウォーズ」が現れるまでは。。。

さて、そんな背景を除いてみると、そういった知識のない方は暗くてサイケで何をやっているのか意味不明な作品に思えてくるだろう。完全にマニア向けに作られているので、初めて見るよって方は原作を読んだり、昔のOVAの方を見たりしてからもう一度挑戦してほしい。


全話見終わって:

本日付けで全てをNETFLIXで視聴。NETFLIXのすごいところは最初から「全て」配信するところにある。海外ドラマもそうだが今までにないことなので非常に新しいビジネスモデルだと思う。全話視聴し終わってから思うことはさすが鬼才湯浅政明ということで、本当に思うがままに完結させていることに驚き、極めてレベルの高いもはや娯楽ではなくアートの域に達している。恐らく2018年のアニメでまたもや賞を総ナメすることは必然であり、アカデミックな作品だ。熱量も作画の気合も後半につれて上がりまくっているし、そういった意味ではこれだけの作品を作れる監督の統率力とスタッフの技量は相当なものである。
あえて少し苦言を呈するなら、脚本が「21世紀」版と言えるまで練られてなく、あくまでも原作準拠で終わってしまったところだ。牧村美紀が殺されるシーンも飛鳥了サタンと不動明デビルマンの最終決戦もエヴァンゲリオンで僕たちは見てしまっている。しかし、ラストの重大なシーンの味付けは原作を超えるものがあったので、恐らくは最も優れた今まで見たことがない「デビルマン」の映像化ということになるだろう。これは全話ソフトが「買い」である。
それにしても湯浅政明は極めて「アート」なアニメ監督である。それにお金を出すNETFLIXも、一切手を抜かないスタッフも凄い。原作が好きな方、アートを感じたいかたは是非。この作品は驚きに満ちているはずだ。

投稿 : 2021/10/24
閲覧 : 1896
サンキュー:

34

Pocali さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

cry baby

面白かった。これが観たくてNetflix入った、そしてProduction I.Gが大好きになった!

投稿 : 2021/09/15
閲覧 : 176
サンキュー:

2

ネタバレ

もも さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

どちら悪魔を呼ぶだろう?悲しい結局。

投稿 : 2021/09/07
閲覧 : 276
サンキュー:

3

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ネトフリライズ

もっと普通に永井豪コミック原作どおりでいいのに
ネットフリックスライズされた部分がことごとくいらない

特に美樹のSNSのメッセージ
近年ものすごくありがちなシーンだけど、この作品に限って言えばものすごくおかしなことになってる
そもそもあの時点で世界じゅうが日本同様かなりやばい状態になってるはずなのに、のんきに日常生活送りながらのんびりスマホ読んでるって誰もおかしいと思わなかったのか?
あそこでリンチ止めてデビルマンを受け入れる群衆もストーリー展開上おかしい
美樹や仲間たちが死んだことによって信頼できる人間がいなくなったことで「地獄に落ちろ人間ども!」となるのに、デビルマン受け入れる人間が他にいたら後のシーンに繋がらなくなる

最後の了(サタン)も喋りすぎ
もっとも、言葉がなくてもなんとなく理解できる日本人と違って、海外の人にはそういうの通じないと言うからなあ
説明しないといけないのは仕方ないのかねえ

基本的に海外展開するためのあれこれがあるせいで、ネトフリアニメはどれも似たようなものに見える
と言うか、ネトフリはどの作品にも攻殻的なものを求めてるんじゃなかろうか
やっと攻殻手に入れたんだから、今後は攻殻コンプレックスは止めたほうがいいね

投稿 : 2021/08/10
閲覧 : 199
サンキュー:

3

ポロリ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

凄かった。でももう2度と見たくない

アヴちゃんファンで軽い気持ちで一気見して後悔 笑
初めてデビルマンというものを知りました。

前情報ゼロで見た結果、「人間らしさ」の中から何を選び取るのかを問われている気がしました。古参の皆さんのレビューを拝見する限りデビルマンがいろんな作品のルーツになっているようですが、割と現代のコンテンツには見かけるテーマかなと思います。
ただこの作品は同様な作品の中で、圧倒的に見た人に逃げを許さない作品だと感じました。

エログロ作品をあまり見たことがなかったけれど、性欲と残虐性は人間なら誰でも持っているものなので(ない人いたらごめん)、自分と無関係と生理的に思えなくなります。そしてそのせいか見ててものすごく居心地が悪くなります。普通のコンテンツはそこに答えを用意してその不快感解消のカタルシスで楽しませる気がします。でもこの作品はそんな親切なことをしてくれません。

人類なんて原爆落とすし、魔女狩りするし、奴隷貿易で年間利回り10%を貪る凄まじい生き物だとは認識してたけど、そういう連中に感じる嫌悪感に落とし前つけるには自分で苦しんで悩んで決めるしかない。
作品を見て感じて、こびりついて消えない気持ち悪さは自分で考えて決めて抜け出すしかない。そういう厳しさが、エログロとかじゃなくて本当に大人向けの作品だと思いました。

この居心地の悪さを抜け出す努力をしなければならない。そのために考えたり悩むことプロセスはきっと
人生レベルで価値のあることだし、その機会を与えてくれる素晴らしい作品。でももう2度と見たくない。
これは弱毒性の戦争体験なのかもしれません。

投稿 : 2021/07/28
閲覧 : 255
サンキュー:

2

snn1123 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作の大ファンだが、最高の映像化。

一気に見てしまった。
Netflixという媒体をフル活用した、民放では不可能なためらいのない表現に感服。この過激な表現抜きでは今作の本芯には至ることが不可能。制作陣は今作の本質を素晴らしく理解している。
現代風にアレンジを加えられているが、物語の本質は原作どおりというか、原作以上の出来栄え。
感情に訴えかける演出が特に素晴らしく醍醐味。
人類史に刻まれる名作。

投稿 : 2021/07/18
閲覧 : 237
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アニメ版ダンサーインザダーク

原作既読。
それでも視聴後は後頭部を金属バットで殴られたような感じ。
多くの方が書かれているように二度と観たくないという気持ちも分からなくない。ただ、わたしは9話以降ならもう何度かは観たいと思う。

湯浅監督ごめんなさい。
原作が偉大すぎるために一部酷評になります。
それからこのレビューをきれいにまとめる自信がありません。
気が向いたら更新することにします。

人間と悪魔の中間の存在、デビルマンを主人公に、人間を描いた作品(これを書いていて寄生獣を思い出す)。原作(加筆したものではなく復刻版を強く推薦します)にあった、合体は人間から理性が失われ、本能的に行動しているときにしかできないという設定がなくなり、デビルマンの誕生シーンから違和感を感じる。明は悪魔の襲撃にあい、やむにやまれず覚悟を決めてデビルマンになったのではなかったのか?

了が理性的に見えてしまうシーンが多い。不良相手に改造した猟銃をぶっぱなしていたのもサタンだったのなら仕方がないと納得させられた一貫性が欠如している。多分、それに加えて悪魔がたいして怖くないのでわたしにとっては8話まで視聴するのが非常に長い道のりだった。改変で良いと思ったのはシレーヌ編くらい。それとて愛の描き方は違うと思う。デビルマンを招集するためにでてきたヒンドゥー教徒が合体してデビルマンとしてでてなかった??

なにより、この作品は人間というテーマを扱っているのに現代にあわせてカスタマイズする必要はない。わたしごときにはとうてい思いつかないがどうせ改変するならば時代を貫く普遍的な描き方をしてほしかった。SNSなんかを使うとなるほど、若い人には伝わりやすいかもしれない。でも今後廃れてしまう可能性は大いにあるわけで、この作品が今なお多くの人を魅了してやまないのは時代がうつろいでも変わらない人間と愚鈍さ、醜さ、そしてやさしさを描いているから。自らの醜さを理解している人間、それを大人と呼ぶことは間違いなのかもしれないが、そういう人こそ心を打たれる。だから美樹の聖女化も作品の魅力を下げている一因と考える。わたしは生き恥をさらしてないで死ねとまで言う感情的な美樹の方が好きだ。本作ではミーコの方が人間らしく見える。

湯浅監督は映像による情報量が多く、わたしも四畳半神話体系ではそれがとても心地よかった。が、デビルマンとはミスマッチ感がすごかった。

それでもバラバラになった美樹の串刺しのシーンや衝撃のラストを含め、映像化してくださったことに敬意と感謝を!!!基本的に作品の中身を詳しく書かない主義なのに我慢できなかった…。原作の虜だから仕方がありませんね。

投稿 : 2021/04/19
閲覧 : 592

ソース さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:----

放心状態

内容は残酷であるが素晴らしい作品であることは確かである。流石湯浅監督。しかしその残酷さゆえもう一度見たい作品だとは思わない。てか見れないだろう。

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 682
サンキュー:

7

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白いけど

原作漫画読んだことあるので大丈夫だったのですが、デビルマンを全く知らない人が見たらトラウマ級の内容なので注意が必要です。18禁ですし。

原作を現代風にアレンジしてるのですが、正直原作のままアニメ化して欲しかったです。大昔テレビアニメ化されてますが、あれば内容全く違う別物です。原作漫画の方が遥かに面白いです。
このアニメはわりと原作に忠実なので、個人的には大昔のデビルマンより好きです。

エログロでめちゃくちゃな内容なので苦手な方は注意です。

投稿 : 2021/01/22
閲覧 : 863
サンキュー:

3

ネタバレ

きつねりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『9話』を見るためにこのアニメはある

世界を取り戻すという野望によって人を排除していく『悪魔』と、その異端な存在を恐れ暴徒化していく『人間』という構図、そしてその悪魔と人間の間をとった『デビルマン』に変えられてしまった主人公・不動 明の葛藤を描いた名作。いや重い。とにかく重い。

近年はニコニコでネタと化しているデビルマンは、「キャラクターの外観は同じだけど、設定を始め中身が全くの別物」と知ったのはこの作品を見始めてから。そりゃこの『crybaby』を子供が見たら絶望するわ…という救いの無さのオンパレード。

{netabare}優しい心の持ち主だった主人公は半ば強制的にデビルマンに変えられるし、仲間だと思っていた親友にはぞんざいに扱われるし、守っていたはずの人間に心の支えとなる存在を奪われる始末。全員死ぬとは薄々思っていたものの、よりによって1番死んでほしくない時に死んでいく登場人物たち…

悪魔になってしまったとはいえ、子が親を殺す、逆に親が子を殺すというシーンを両方描いているところには『とことんまで描いてやる』という原作・永井豪の執念のようなものを感じました。

それだけ酷に描かれた分、ヒロイン・美樹の訴えに立ち上がる人々の勇気、明の体を張った説得に目を覚ます群衆という"救い"は心に染みました。(ただここでも美樹の言葉は大衆の胸糞悪い意見に淘汰されるし、この救いも結局は無に帰すというのがなんとも無常…)

そしてつまるところ、悪魔にも感情があったという結末ながら、それすらも粛清されてしまうという幕引き。ある意味悪は死んだとはいえ、本当に何も無い『0』になってしまったというラストに、見ているこっちは唖然…という感じ。ただ、これ以外にこの刺激的な作品を畳む方法は無かっただろうな…というところで納得のいく作品でした。 {/netabare}

このデビルマンという作品のパワーと、湯浅監督・そしてその製作チームが交わったことで芸術ともいえる領域に達していることも凄いですが、その環境を作ったNetflixという場があればこそ生まれた作品とも言えるので、純粋にこの時代に生きていたことをラッキーと思いたい。そして普段は見ないジャンルなだけに、知り合えたきっかけを作ってくれた友人に感謝。2度と見たくないけど、人には薦めたいアニメになりました(迷惑極まりない)。

投稿 : 2021/01/11
閲覧 : 734
サンキュー:

3

byGar61324 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シリアス

かなりシリアスな作品だけど、有名な作品だけあって凄い展開です。
なお原作は知りません。トラウマになるのも分かります

投稿 : 2021/01/11
閲覧 : 367
サンキュー:

2

ニワカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一気見してしまった。

キャラクターの救われなさがとても新しく感じた。バンバン人が死ぬのもエロいのもTVじゃないからできるのかなと思った。しかし、物語自体は割と普通で盛り上がるポイントはあまりなかった。
また、グロさだったりエロさだったりがメイン描写になるなら、絵はもっとリアルなほうがいいなと思った。興が少しそがれる。
でもまぁ全体的には面白くて、普通のアニメとは違う新しさで一気見してしまった。

投稿 : 2020/12/19
閲覧 : 813
サンキュー:

4

ネタバレ

Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

本当の悪魔を、まだ誰も知らない

永井豪さんの画業50周年を記念してサイエンスSARUが制作。
監督は湯浅政明さん。
「映像研には手を出すな!」や「夜は短し歩けよ乙女」と同じ組み合わせです。

基本は原作である漫画版の展開に寄せながら、舞台やキャラクターだけが現代風にアレンジされた、名作「デビルマン」。
1972年にアニメ化されていたヒーロー物の同名作品は、永井豪さん原案の世界観を基に作られた別物で、漫画版のアニメ化としては、87年と90年に制作されたOVA二作が挙げられます。
ただし、OVA版はシレーヌ戦までしか作られておらず、完結まで描かれたのは今回の湯浅版が初。

湯浅さんが監督された「四畳半神話体系」が大好きで、その繋がりでこちらも視聴してみたのですが、OPからなんだか鳥肌が立つような気味の悪さ。
本編も、中盤以降から急速にダークで重い雰囲気に。

本編は、湯浅さん独特のアルカイックな演出が緩衝材となって観やすくなっていましたが、通奏低音のような暗い空気にどこか息苦しさを感じます。
エログロ表現もかなり多いですが、サイケな色彩で上手くオブラートに包まれていて、下品な印象は受けませんでした。

主人公は、悪魔アモンと合体しながらも、強い精神力でアモンの意識を抑え込み、悪魔の体と人間の心を併せ持つ存在「デビルマン」となった不動明。
人間と共存の道を模索してゆく明でしたが、悪魔の存在が公になると、人間たちは恐怖からパニックに陥り、やがて恐るべき行動を取り始める……という内容。

悪魔を排除せしめんとする人間たちと、それに抗う明やその仲間たち。
終盤は、明たちに感情移入して観ている視聴者にとっては、どちらが悪魔なのか分からなくなるほどの激しい対比描写。
「本当の悪魔を、まだ誰も知らない」というキャッチコピーは、そのままストレートに本作の主題を表していました。
特に9話は、本作で初めてデビルマンに触れる方にとってはトラウマ展開となるかもしれません。

{netabare}しかし、原作を読まれていた方にとっては、もしかすると湯浅版の解釈は救いとなるかも?
原作版の牧村美樹から感じられた、人間に対する恐怖や憎悪という感情は、本作においては、慈愛や赦しといった形に置き換えられているようにも感じました。{/netabare}

細かいことを言えば、人間たちの極端すぎる群集心理や、SNSに迂闊なことを書き込む美樹のなど、所々腑に落ちない演出もありました。
しかし、10話と言う限られた尺の中で、重厚なテーマの原作版をテンポよくラストまで描ききってくれた本作は、やはり一見の価値はあったと思います。

気軽にお勧めできる作品ではありませんが、今から五十年も前にこのテーマで漫画を描かれた永井豪さんの非凡さに、改めて感嘆させて頂きました。

投稿 : 2020/11/17
閲覧 : 327
サンキュー:

4

ネタバレ

まつはや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

終わってみれば確かに愛の物語

アングラな雰囲気やキャラクターデザインに気押されますが、話の流れとしては奇をてらった部分はなく王道です。ただし、王道に最悪へと突き進んでいきます。

終盤かなり壮大な話になりますが、終わってみれば、物語が伝えたかったメッセージはかなり身近なものでした。{netabare} なんどもバトンを受け渡しに失敗する了 {/netabare}は、最後の最後で{netabare} 愛を知り涙を流しますが、もう全てはもう遅いんですね。{/netabare}これがとても切なくて視聴後なんとも言えない余韻が残ります。
何度もは見たくないですが良作です。

投稿 : 2020/10/31
閲覧 : 582
サンキュー:

4

さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

普通に面白い

見るのに覚悟とかは不要
普通にシリアスなストーリーで奥が深い
善人が無様に殺される様に興奮する
バッドエンド・グロ・鬱展開好きな人にオススメ

投稿 : 2020/10/12
閲覧 : 226
サンキュー:

2

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

湯浅政明監督の特性と表現力。

【概要】

アニメーション制作:サイエンスSARU
2018年1月5日にNetflixで配信開始された全10話のwebアニメ。
原作は、1972年-1973年に「週刊少年マガジン」にて発表された、
永井豪による漫画版の『デビルマン』
(所謂、メディアミックス作品であり、当時のアニメ版は漫画版とは別物)

監督は、湯浅政明。

【あらすじ】

21世紀の現代の物語。人のために泣ける、心優しい高校生の少年・不動明は、
医師である両親が海外で活躍してる一方で、幼馴染の牧村美樹の家に預けられて居候している。
エースで高校陸上界のアイドルでもある牧村美樹に引きかえ、不動明は非力で足が遅かった。

不動明は幼馴染で親友で大学教授である飛鳥了と再会。飛鳥了曰く、近年世界で多発している、
未解決の残忍な事件の数々は「悪魔」の仕業であり、
悪魔は人間に憑依して身も心も奪われた人間のふりをしながら、
人間社会に紛れて次々と人間を殺しているのだという。
飛鳥了は古代の先住民を研究しているフィキラ教授がアマゾンの奥地で悪魔になるのを目撃。
古代の先住民とは悪魔のことであり、他の生物と合体して力を手に入れているという。

その事実を公表すべく証拠を手に入れるため、人間が悪魔に取り憑かれる条件を把握済みの飛鳥了は、
不動明を連れて、「サバト」と呼ばれるドラッグパーティーに潜入する。
そこで飛鳥了は悪魔を呼び出すために、「サバト」を流血沙汰の暴力現場に変えてしまう。
飛鳥了の目論見通り次々と発生して人間を食らう悪魔たち。
悪魔に殺されかけた不動明も悪魔の戦士アモンに憑依されかかるがそれを克服して、
逆に人間の心を保ったままに悪魔の力を手に入れてしまう。「デビルマン」の誕生である。
見違えたようにワイルドな容姿と高い身体能力を手に入れた不動明は、
飛鳥了とともに人間を守り悪魔を殲滅するべく動き出すのだった。

【感想】

名作と呼ばれる漫画版デビルマンの醍醐味ってなんでしょうか?

作中で説明されているとおりに、悪魔と人間は食物連鎖の上位と下位の関係にあり、
人間の情愛・優しさ・思いやりが何の役にもたたずに、
人間が悪魔によって無慈悲に蟻の行列のように踏み潰されていく。
そして人間も疑心暗鬼と恐怖心で狂っていき、残酷さを顕にして他者を蹂躙していく。
人類の終末の地獄の光景を読者が神の視点で傍観する「黙示録」的な内容を、
サイコホラー風味のショータイムとして当時の読者が心待ちにしていた。
当時は、現代より性的で暴力的な過激な描写が少年誌で多かったとはいえ、
それにも増して、人類の滅亡の地獄絵図を50年近く昔の少年誌で描ききったことが凄かったのか?
そしてそれは、当時複数の連載を掛け持ち(wikiによると月産400~500ページ)しながら行った、
多作な執筆活動の一部であるという作者・永井豪の当時を思うに、
面白い面白くないは個人の感想として、
伝説的な漫画家の一人として数えられるに相応しい実績の持ち主と言えるでしょうね。

漫画家・永井豪の作風として、コメディであれシリアスであれ、
お色気・暴力・ナンセンスが描かれる傾向が強く、人間の性(サガ)は欲望に根ざしており、
権威や秩序に対して反抗的であり、奔放に露悪的に描かれた人間の姿が描かれていますね。
作者の作品のひとつのハレンチ学園のとんでもなさの一例として、すぐ裸になることは序の口で、
小学生が料亭で酒盛りをしてぐでんぐでんに酔っ払うなんて今の御時世では通らないでしょう。

デビルマンと言えば終盤の凄惨すぎる展開が有名ですが、
実はこれ、ハレンチ学園のハレンチ大戦争の焼き直しに見えてしまうのですよね。
ハレンチはけしからんと歪んだ正義感で戦争を引き起こし虐殺を楽しんでいる、
「大日本教育センター」は、デビルマンで悪魔狩りをする悪魔特捜隊、
そして牧村邸を襲撃した暴徒と行動が重なります。

対するハレンチ学園の面々は、どうせギャグマンガだから死なねーよ!とたかをくくっていたのに、
マシンガンで小学一年生の子どもたちがバラバラに千切れていく。
イキドマリやアユちゃんなどレギュラーキャラですら戦車の砲撃で木っ端微塵に砕け散る。
残酷ショーの連続はデビルマンで悪魔や人間によって命を奪われる数々の悲劇と重なりますね。

登場人物のひとりひとりを掘り下げるよりも、愚かな人間という群体として俯瞰していく。
実写ほど生々しくはないものの、ポルノやスナッフビデオに似たドキドキハラハラな展開で、
読者に思わぬ衝撃を与えていくというシチュエーション重視タイプの漫画家なんでしょうね。

このDEVILMAN crybabyは漫画版デビルマンをベースにして、
時代に合わせてのアレンジが多いですよね。

それは漫画原作よりも直接的な性描写であったり、ラップの多用やドラッグやホモセクシャル。
刺激的な映像作りに関しては他の演出家には真似できないセンスの健在さに溢れてはいますね。
そこらあたりは原作との噛み合わせが一致していたのではないでしょうか。
迫力重視の劇画タッチの原作の作画と比較して、
このアニメではデフォルメ重視のぐにぐにした作画なのには疑問はありますが。

まあ、それらの要素は演出の一環として表層的なものであって、
ほんとうの意味での違いは原作漫画よりも人間の心の扱い。
狂気や負の感情に侵されていく人の醜さが描かれているの同時に、
情愛を持った人たちの正しく人間でありたいという精神などを掘り下げることで、
物語の結末に向けての悲劇性や無常観を強調しているということ。

その象徴が原作漫画版とは名前と家族構成以外の共通点が存在しない、ヒロインの牧村美樹。
漫画では一人称が「セッシャ」二人称が「オヌシ」父親は「オヤジ」
気弱な「サイレン明」をからかって遊んでたのに、
デビルマンとなってワイルドなタフガイになった途端に強いオスに惹かれるがごとく明にメロメロ。
不良にムカつけばいきなり殴りかかる「平手美樹」恐怖心はあるけど豪胆で向こう見ずなお転婆娘。
彼女は自衛に飛び出しノコギリを持ち歩くハチャメチャさで、身を守るためなら徹底的に戦う。

それが、crybabyの美樹は明への家族愛に溢れている。人の悪口は決して言わない。
人間の善意をどこまでも信じ、美しい言葉で周りを説得しようとする心優しい聖女化。
リバイバルものにありがちなのが、物語の終着点から逆算してのキャラクターのアレンジ。
悪意やパニックに流される人間たちの姿との対比で善性の象徴として、
聖女化された美樹を通して物語のメッセージ性を高めるという、
なかなかに挑戦的な作りであったとは思います。

ですが、湯浅監督の演出は外連味(けれんみ)が主体。
「大げさなはったりや、ごまかし」を何度も何度も積み重ねて、
幻覚的なサーカスのような奇抜な演出が真骨頂でファンから絶賛されているポイントですよね。

しかしながら、情動を表現するには作画が合ってないかなと感じますね。

原作漫画にはないアレンジ要素である、デビルマンであるミーコや幸田の葛藤のストーリーがそう。
ホモセクシャルやら号泣やらラップを通した交流とかで飾ってあるものの、
作画による感情の表現が淡白すぎるゆえに、登場人物の心の痛みが観ていても伝わってこない。

このアニメでの人間は滝のように涙や鼻水を流しながら大口を開けて号泣をするのですが、
単に大袈裟にすれば人間の感情が描けているとする、そのやり方が古いと言いますかな?
近年は『イエスタデイをうたって』など日常芝居が見直されたアニメ作品が増加傾向にあり、
かつての日曜夜の定番であったフジテレビの世界名作劇場の系譜を継ぐジブリのやり方ですら、
過去のものになりつつあるアニメの感情芝居のアップデートに湯浅監督が対応できないのでしょうか?

そこの弱さを湯浅ギミックに頼り切った演出方法で補っていると言えますが、
キャラの素材そのもので勝負しなくてオーバーで記号的な表情芝居なうえに添加物たっぷりな演出は、
誤魔化しのノイズに感じられてしまいますね。

折角の人間の感情に敢えて踏み込んでアレンジされたシナリオに、
作画や演出がついてこれてないのではないか?

異論のある人もいるでしょうがあくまでも個人としてこう感じた!との印象であり、
このアニメを見た物足りなさがありますね。お手本とすべく映像作品の傾向の違い。
例えばクエンティン・タランティーノ監督的な映像作品が好きな人には、
このアニメは合うかもしれません。
この感想は、あくまでも好みの違いとしてとどめておいたほうが良いかもしれませんね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2020/10/04
閲覧 : 396
サンキュー:

34

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

物語
程よいスピードで進んで、悪くない。
特に1話のダイナミックな展開は良かった。
ただ、キャラクターの気持ちの移り変わりがあっさりしているので、あまり気持ちが乗らず、途中から物語をなぞりながら変わったことをしたいだけの少し退屈なアニメに変わった。

声優
聞き取りやすい。
実写版デビルマンを観ると演技ってめちゃくちゃ大切なんだなと思えてくる。

作画
1話の作画はとても良い。
その後の話数では、色が暗いシーンが多くモニターのコントラストを調整しないと画面が暗くて見づらかった。動いていたのかもしれないが、全く分からなかった。
キャラが動いているシーンは作画崩れはさほど気にならないが、動きの無いシーンはきつい。ネトフリのレベルもピンキリなのか…

音楽
申し訳程度の「デビルマンのうた」好きなで歌で聞けて良かったけど、このアニメには似合って無かった。OPにしなかったのは正解。
電気グルーヴ久しぶりに聞いた。このアニメが好きな層に電気グルーヴはきっと刺さる。
ラップが良かった。

投稿 : 2020/09/27
閲覧 : 279
サンキュー:

6

コンソメポテト さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

忘れてた

永井豪先生による傑作デビルマンのアニメ化作品です。
一番最初のアニメのデビルマンは子供向けの作品でしたが
原作は子供が観てはいけないような内容でしたね
私も子供の頃、原作を読んで衝撃を受けました。

その後何度かOVAでアニメ化がされています
が最後までアニメ化された作品はなくて
シレ―ヌ編までで殆どが終わっています。

今回のNetflix版は湯浅政明監督による完全アニメ化作品です
完全という事は原作の最後までアニメ化されるという事です。 
まだあえてシレ―ヌの所で視聴を止めています。
過去のOVAもシレ―ヌ編で大体終わってますし 
比較になるかと思いまして その段階でまとめてみました。

今回のリブート作品はエロとバイオレンスが程よく混ざって観られるのが
良いんじゃないのかなと思います。キャラデザインが絶妙なとこついてきます
同じ湯浅監督作品の『ケモノヅメ』みたいなキャラデザだと正直なところ見た目が厳しくなると思いますが、
原作のデザインをアニメ寄りにしてるのは当然なんですがアレンジが今風でギリ抑えてるのが良かったんですね セックス、バイオレンス描写は『ケモノヅメ』と似たような感じ エロイな~とかグロイな~とかはギリギリ思う程度に抑えられていて、ほぼサイケなドラッグ描写になってますね
これが今風のキャラデザでアニメされるとエロアニメになって拒否反応示す人が多いかと思いますのでこの抑え方は正解!だと思います。

ストーリー的にも今までの感じをじっくりやると鬱鬱になるだろうなとは思うのですが
話の展開の速さが間を取らせる事なく進むので鬱な感じにもならず楽しめました。
もちろん気になる問題を探せばいくらでも出てきます
現時点で悪い点はまず面白いカットが無い 
あえて選ぶなら「シレ―ヌの最後の仁王立ち位かな
動画もGIF動画で製作してるその制約なのかあっさりしてて
横に動く動きばかりで見栄え的には良く無いですね

途中迄観た感想ではありますがとにかく湯浅監督のセンスでまとめられてる 他の湯浅作品に比べたらまだ薄味だと思います。 
そのおかげで一見さんにも観やすくなっている作品かと思います。

で最後まで観終わった感想です。
忘れてましたよ湯浅節・・・ 私は彼の演出がキライだったの忘れてました。感傷的な話が多くて引いてしまうんですよね 
これみよがしに繰り返し繰り返し感情に訴えようとする場面出てきます
そういうのはホントにノイズにしかなんないんですよね
 
前半はその作風のアレンジ具合でなんか誤魔化されてきたのですが
後半はくどすぎます。
ミキちゃんは、なんかSNSの使い方とかがベッキーみたいでゾゾッとするぐらいひいてしまいました。ラップ連中とかなんかダメな邦画の悪いとこ取りしてる感じでウワ~そういうの止めてって!ッ何度か早送りしました。
思い出せばピンポンもそうだったんですよね 妙な現代アレンジとかキライでしたね~ 今作の最後もサタンってそういうキャラだったけ?って思いましたし

前半は勢いで観られましたが 後半はネタを知っているせいでどんどん話のテンポがが鈍くなって勢いが落ちてしまいましたね 
そのブレ―キになってる原因はダサい言い方するとエモい描写です。 
デビルマンと人間のハグシーンとか観ていて氷つきましたよ 

全体の総評としては自分に合いませんでしたね もっと違う所をブラッシュアップしてほしかったです。 
でもアニメで原作を最後までやり切ったという事だけでも成功なのかなって
思います。
原作を知らない人、原作を読んでいても湯浅監督ファンならお勧めです。

投稿 : 2020/09/01
閲覧 : 633
サンキュー:

8

mucci さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

好きではない

ストーリーはほぼ原作通りなので、面白いのは当然です。
絵柄や演出を現代風にして、キャラ設定を改変したデビルマンという感じですね。
絵柄が現代的な分、迫力はあまり感じられません。
途中に入る変なラップとか、いらないと思いました。

原作信者なので、なめんなと思ってしまいました。

投稿 : 2020/08/24
閲覧 : 285
サンキュー:

3

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悲しみのダークヒーロー

湯浅監督の、ということで見た。

おそらくデビルマンの漫画を原作にし、それを現代風にブラッシュアップさせた作品。
{netabare}
アニメーションは湯浅監督らしくぬるぬる動く。

ただ原作がそうだから仕方ないんだろうけど、とにかく鬱展開に次ぐ鬱展開で全くハッピーさの無い話だったので、視聴した感覚としては苦しいものがあった。さらに結構なエログロもあるので他人には勧めにくい。

悪魔と人間との戦いを描く中で、どちらが悪で醜いのか良く分からなくなってくる様を表現している。決して勧善懲悪でないので、視聴者の心に何らかの傷を残してくれる作品ではある。

まさにコロナウイルスが蔓延している世の中において、感染者や感染していなくても関東からただ移動した人についても世間の目が厳しくなってしまう現象にも似てるな、と。
人間が疑心暗鬼になって利己的に他者を傷つけ、殺していく。悪魔とは何か。人間とは何か。どうなればハッピーになり得たのか。考えさせられた。

いまいち了がどうしたかったのかわかりにくいのが難点。
せっかくの焼き直しなので結末とかをもっとハッピーな感じに脚本を変えれば、もっと現代人にも受け入れられたんじゃないかなって思った。

ちなみに昔、デビルマンの実写映画を見たこともあるが、知る人は知ってると思うけどこの映画は邦画の歴史に名を残すほどのクソ映画であることで有名なので、まだ見たことのない人は記念に一回見てみることをお勧めします。
{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
閲覧 : 320
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1度は見たほうがいいが2度と見ないほうがいい名作(456)

物語  289/300点
傑作すぎるので先に不満点をば。
10話と言う都合上駆け足感が否めない。13話くらいでまとめた方が丁度よかったのではないか。{netabare}明の両親とのくだりや、了の心情はもう少しあったほうが話が深まったと思う。{/netabare}
…それだけ。本当にそれくらいしかない。人によってはエログロが受け入れがたいかもしれないが、あれらの要素は、悪魔が欲望に忠実であることを考えれば、本作の必要条件である。
前半は淡々と進んでいくので気楽に見れるが、7話以降から大分重たくなり、視聴が辛くなる。が、展開が面白すぎて視聴が止められなくなる。
最後は賛否両論ありそうだったが、個人的にはスッキリした。

キャラ 47/50点
ラッパーがあんな良い奴だとは思わなかったよ…

作画  37/50点
GIFでしか作れなかった以上若干の粗さは目立つが、それ以上に話が面白すぎて、全く気にならなかった。

声優  41/50点

音楽  42/50点
デビルマンの歌が耳から離れない。OPで良かったのにね。


総評  456/500点
本作の一つのテーマとして「リレー」がある。走り方で悪魔になった人間たちの特殊性を分かりやすく表現し、また、思いを繋ぐバトンとしても機能している。一貫性も出ており、非常に良い設定だと思う。
ネット社会ならではの恐怖の伝染のスピードや、便乗する人間の弱さも上手く描いている。最近はコロナ騒動の自粛警察やテラスハウスの一件など、タイムリーな話題が多く、色々考えさせられることもあった。便乗しかしない群衆、盲目の正義感を持った群衆は本当に腹立たしい。
デビルマンは人間社会の闇を鮮烈に描いてくる。だからこそ、人間が互いを理解することの難しさ、尊さが感じられる。
漫画が古い作品のためか、原作至上主義のおじさまをしばしば見かけたが、私としてはかなり面白かった。シリアス一辺倒の作りが奥深さを生み、その中で相互理解の貴さを伝えてくれた。名作であり、怪作であり、傑作である。

投稿 : 2020/06/06
閲覧 : 921

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見る前に相当な覚悟がいります

このアニメは、見る前に相当な覚悟をしていただくようお願いします。

生半可な気持ちで見ると、必ず後悔します。
結構グロイ描写に気分を害するだけでなく、物語の内容が頭から離れず、夢の中で当分うなされるかもしれません。

だけど私は、多くの人に一度は見ていただきたいと願っています。

人間は一人では生きられません。
だから人間は、困っている人を助けたり、優しくしたりします。
それはとても素晴らしいことです。

このアニメには、そんな愛情ある人間も登場しますが、そうでない人間も多数登場します。
そうでもない多くの人間は、普段は優しい人たちです。
しかし、生活環境が急激に変化すると、多くの人間は性格が豹変します。パニック状態に陥るといった方が良いのかもしれません。

この物語に登場する多くの人間の行為は、まさに悪魔の所業でした。
悪魔(デーモン)と人間、どちらを本当の悪魔と呼ぶのにふさわしいのか迷ってしまうほどです。

見終わった後、「自分はどちら側の人間になるのだろうか?」と、わずかな時間でも考えていただけたら、ありがたいです。

この物語は、永井豪先生の原作をわりと忠実に再現しています。
数十年前にテレビで放送された「デビルマン」とは全く異質のものです。
遥か昔、私はこの原作を読み、涙を流しました。
原作は全5巻です。興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

投稿 : 2020/05/31
閲覧 : 1117
サンキュー:

29

ネタバレ

もんど さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

魂の叫びを聞いた気がした

とりあえず原作再読してAmazonで円盤購入しました。
賛否両論あれど、私にとっては衝撃的な出会い。
原作の内容を一応知った上での視聴。それでいて見終えた後の、この言葉にできない感情。
素晴らしいリメイク?だと思います。
あくまで原作に忠実。現代らしさを上手く取り入れ、多少のアレンジが加わっている。そこを良しとするかは好み次第かもしれません。私は大好きですが。
題材や描写は人を選ぶと思います。他人に勧めるのは慎重にしようかなと。

以下ネタバレ含め個人的感想↓
私は陸上競技に対してとっっても思い入れがあるので、走る理由やバトン、リレーの描写は共感の嵐で心にくるものがあり何度も涙しました。使い方がずるい、良い意味で。走るフォーム綺麗。足音もいい。

bgm秀逸だと思います。特に第3話。
あれは長年私が求めていた音を形にしてくれた。何かが起こりそうな不穏な感じ、高低差を使った表現、凄いです。音が人間に与える影響ってどれほどのものか、その重要性を理解した上で十分にその性質を活かしてるように感じました。
おめえ何目線だって感じですが、経験上、人一倍音にうるさい私がそう感じたんでそういうことで。ともあれ音による演出って大切ですよね。
合体後のシレーヌとの戦い。
bgmが使われるタイミングにハッとしました。良い所をあげ出したらキリないですが、op含め素晴らしい音楽でした。

スピード感溢れる作画、大変好みでした。
複雑な人間の感情、葛藤している間の取り方、繊細なシーンにおいても文句なしの高評価です。シンプルなデザインいいと思います。性描写はエロよりも生々しいグロさ、動物らしい人間を感じました。それも見終えた今となれば必要な感情かなと。
デビルマンである明が、群衆に和解を求めるあのシーンはグッときました。美樹がネットを使って世界に訴えるあのシーンも妙にリアルで、、、もし自分だったら美樹みたいな言葉が言えるかとか、それに対し何てコメントするのだろうかとか考えちゃいました。
原作には無い最終話の了のセリフ。
重みがありますね、好きです。あくまでも明主体でこの感情を感じてくれ、教えてくれ、と。
これに限らずどのシーンでも、台詞一言にたくさんの意味をのせて、訴えかけているように感じます。
他人の悲しみを感じて泣いちゃう主人公。そんな設定も物語に深みを出していたと思います。あぁしんどい。

声優は一部キャラが芝居くさい声に聞こえたので評価下げました。メインキャラのcvは申し分なく、迫真の演技に夢中でその世界に浸れました。内山さん大好き贔屓目もあるかもですが、明の豹変っぷり流石です。美樹の最期の叫び声も悲痛すぎて思わずゾッとしました。

人間とは、悪魔とは。
哲学、心理学、歴史、解剖生理、道徳や倫理、あらゆる観点から、とても丁寧かつ大胆に描かれた作品だと思います。
セリフの一つ一つが真に迫っている。
10話に収まるのがすごい。ギュッと詰まってる。

短くするつもりが長くなってた。
なのにまだ書き足りないほど。こんなにも魅せられ、考えさせられた作品は久しぶりです。
若輩者の私が、この作品の全てを理解するなんてできないと思う。だけど出来る限りこの作品と向き合い、自分の感性をもっと磨いていきたいです。

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 381
サンキュー:

5

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DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー]のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー]のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー]のストーリー・あらすじ

永井豪さん漫画家デビュー50周年を記念し、2018年に新作アニメとして蘇る『デビルマン』。タイトルを『DEVILMAN crybaby』とする本作は、「Netflix」にて全世界190カ国に、日本語のほか9ヶ国語の吹き替え版と、25ヶ国語の字幕版で配信される予定です。(Webアニメ『 DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー]』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
Webアニメ
放送時期
2018年1月5日
制作会社
サイエンスSARU
主題歌
電気グル―ヴ『MAN HUMAN』≪第9話特別エンディング≫卓球と旅人『今夜だけ』

声優・キャラクター

内山昂輝、村瀬歩、潘めぐみ、小清水亜美、田中敦子、小山力也、津田健次郎、木村昴、KEN THE 390、YOUNG DAIS、般若、AFRA

スタッフ

原作:永井豪「デビルマン」、監督:湯浅政明、脚本:大河内一楼、音楽:牛尾憲輔、キャラクターデザイン:倉島亜由美、デビルデザイン:押山清高、ラップ監修:KEN THE 390、色彩設計:橋本賢、美術監督:河野羚、撮影監督:久野利和、編集:齋藤朱里、音響監督:木村絵理子、プロデューサー:新宅洋平/永井一巨、アニメーションプロデューサー:チェ・ウニョン

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