「リズと青い鳥(アニメ映画)」

総合得点
81.4
感想・評価
343
棚に入れた
1490
ランキング
286
★★★★★ 4.1 (343)
物語
3.9
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.0
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リズと青い鳥の感想・評価はどうでしたか?

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

京都アニメーションが日本映画を作りました。

観終わって思ったのは「京都アニメーションが日本映画を作った。」
と感じました。
アニメの良さは撮影では不可能な設定を差し込める点と伝えたいシーンやパーツを強調できるところだと思っております。
本作品はそこを上手に使って、アニメーション会社しかつくれない良い映画ができたと思います。

あらすじは
二人は性格の違う女子高生。一人は憧れを抱いて接しています。もう一人はその相手がいることがあたり前のように接しています。だけれど、コンクール自由曲「リズと青い鳥」を二人がパート代表で演奏するに当たり、作品の物語を理解することで自分の今の心を理解してゆくお話です。

京アニ、本当は響けユーフォニアムの続編を作ったつもりはないと思いましたが、続編の誓いのフィナーレを観ると本編につながるスピンオフです。
単体で十分に良質な映画作品ですが、順番に観たほうが良いですね。

続編作品はユーフォ誓いのフィナーレは2019春公開の作品です。こちらは黄前ちゃんメインでいつもの賑やかさです!

投稿 : 2020/05/24
閲覧 : 464
サンキュー:

71

ふぁんた さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

儚い乙女の愛情と友情のあいだ

非常にまばゆく儚い作品です。

こんな感情を持ちながら日々を過ごすようなことは、
おそらくこの年代にしかないのではないかと思います。

17歳くらいの一番どちらとも言えないーそんな乙女達の心のゆらぎを非常に美しく繊細に表現した作品です。


うーん、この物語を劇場版で発表した京アニには拍手とともに驚きを感じます。

物語はユーフォのサブキャラをメインとして、非常に静かで丁寧に2人の心の動きを「リズと青い鳥」の物語になぞらえながら綴っています。

いわゆる劇場版にあるような派手な笑いあり涙ありではなく、
違う言い方をすれば少し起伏に乏しいお話を非常に繊細で、過剰な演出もなく、
それながら視聴後だいぶ持っていかれるような不思議な作品です。



絵本の場面の少し水彩画っぽい表現、めちゃくちゃ表現が深く、作品の世界観をいくつも重厚にしています。

そしてTV版とは少し違う輪郭線と色彩。
線がとても繊細に表現されており、トーンが少し淡くなっていることとあいまって、
この年頃の危うさというか、一瞬で過ぎてしまう青春の儚さを感じました。


シリーズ通して、尋常ではない背景と作画の美しさ。
構図の大胆さ、キャラの表情の演出、セリフに対する小物の扱い、光の表現など卓越した技量を感じる画面で、派手なストーリーと演出はありませんが、場面場面がかなり挑戦的でありながらも、逸脱し過ぎない絶妙なバランスを保っています。


ストーリーは物語にありがちな御都合主義ではなく、
お互い何かに気づき自分を見つめ直し、どう友と関わっていくか、
自分の未来をどう選択していくか。。。


劇場版としてはとても静かな作品ですが、高校生の難しい心と受験という現実を丁寧に描いている作品です。
友人関係や進路に悩んでる方には、ぜひ見て欲しいアニメです。

大人になるとここまで感情と情熱をぶつけ合わせることができる友人なんて、
新しく作ることは出来ませんからね、、、。



本作のみでも問題なく見れますが、とはいえユーフォ1,2期を視聴していた方がキャラにさらに寄り添えるのでTV版を先に見てからの視聴がオススメです。

投稿 : 2020/05/22
閲覧 : 26
サンキュー:

6

ネタバレ

けいぴぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

幸せの青い鳥のアンチテ-ゼ?

この映画を視て思い出したテレビドラマがある。

それは世にも奇妙な物語の確かレギュラー放送でやってた話で、明るくて美人でクラスの人気者だった女の子がいるクラスにその子(以下A子とする)と同姓同名の女の子が転校してきたけど、その子は地味で大人しくドジな感じで(以下B子とする)同じ名前でも全然違うなとクラスメートにからかわれていた。そこでA子はB子に自信つけさせようと自分の彼氏にB子とデートしてやってとお願いしB子とデートさせたが、B子は次の日に別人のようにイメチェンし、どうしたのと聞いたらA子の彼氏にそっちの方が良いと言われたらしい。その後もA子の彼氏とB子のキスシーンを目撃したり、A子は体調を崩してしばらく学校を休んでしまう。
久しぶりに登校したらB子がクラスメートの中心にいてA子の居場所がなくなっていた。どういう事だと問い詰めると、
B子「あなたは親切そうにしてたけど結局あたしの事見下してたんだよ。普通自分の彼氏を他の人とデートさせないでしょ。」

前置きが長くなりましたが。のぞみはみぞれの事を下に見てたんじゃないかな。
「あんたみたいな暗い女に私が負けるはずがない」と心の中にどこかで。
もしかしたら、
「{netabare}あなたを吹奏楽部に誘ったのは私なのに、 {/netabare}なに私より上手くなってるのよ!」
ていう気持ちもあったのかも。

{netabare}でも最後にはみぞれに負けたくない気持ちがあることをのぞみは認めみぞれに伝えた{/netabare}

めでたしめでたし?

2020/5/8
思ったんだけど、リズと青い鳥のお話は
幸せの青い鳥のアンチテ-ゼなのかな?

幸せの青い鳥というのは
幸せの青い鳥を求めて外に出て色々探したけれど
それは家で飼っていた青い鳥の事でした-
てお話。

これはつまり、幸せは今いる場所にある
て事なんだろうけど、
あんたは幸せかもしれないけど、
青い鳥はそれで幸せなのだろうか?
青い鳥は立派な翼があるのだから
自由に羽ばたいた方が幸せなんじゃなかろうか?
という事をリズと青い鳥では
表してるのかな?

青い鳥=才能という解釈もできるかな。
自分の才能を閉じ込めないで解放すれば
始めは不安かもしれないけど
自分の中の青い鳥(幸せ)
の成長した姿(成長した自分)
をまた見つけられる。みたいなね。

諸行無常とも言えるかな。

映画の中でのぞみが
{netabare} 「青い鳥はリズに会いたくなったらまた会いに行けばいいじゃん」 {/netabare} と言っていたけど
吹奏楽部を辞めてまたひょっこり再入部した
のぞみらしい意見ですね。
将来男を振り回しそうw

逆にみぞれは男に振り回されそうw
お気をつけて。

投稿 : 2020/05/08
閲覧 : 229
サンキュー:

28

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

山田尚子監督が目指していたものをやり切った、実写的表現の到達点

アニメーション制作:京都アニメーション、
監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、
作画監督・キャラクターデザイン:西屋太志、
音楽:牛尾憲輔、美術監督:篠原睦雄、
色彩設計:石田奈央美、原作:武田綾乃。

揺れるポニーテール、廊下を歩く足、瞬く瞳。
静かな劇伴が流れるなかのふたりの情景。
絵柄は滲んだブルーを基調とし、透明感のある色彩。
響く足音、キャップを開ける音、楽器を組み立てる音。
様々な生活音を拾い上げていく。
細部まで徹底的なこだわりを感じさせる。
思わず息を詰めて観てしまうような静謐感が作品全体に流れている。

私は冒頭のシーンを観たときに、この感覚はどこかで味わったような気がすると、
鑑賞中にずっと考えていたのだが、
それは岩井俊二監督の『花とアリス』だった。
岩井俊二監督のなかでいちばん好きな作品だが、
それを初めて観たときのような鮮烈な印象を受けた。
眩いばかりの透明感を重視した絵作りだ。

『リズと青い鳥』は『響け!ユーフォニアム』シリーズの続編に位置づけられる。
田中あすかや小笠原晴香たち3年生が引退した後の
春から夏にかけての一部分を切り取った物語。
しかし、シリーズ名がタイトルに入っておらず、
単体で観られることも意識して制作されている。
私は原作を全巻既読で、TVアニメも映画も過去作品は
全て鑑賞済みなので断言はできないが、
初見の人でも十分に楽しめるのではないかと感じた。
人間関係は観ていれば、ほとんど理解できると思うし、
基本的には鎧塚みぞれと傘木希美の関係性についてのストーリーのため、
それほど分かりにくくはないと思う。
ただ、もしかするとみぞれと希美の依存といえる関係性が理解できず、
物語に入り込めない人がいるかもしれないが、
そんな友人同士の繋がりもあると考えてもらうしかない。
これは、いびつな形ですれ違い続ける愛と嫉妬の物語だ。

アニメ的な手法よりも実写的なカメラワークを
意識しているシーンが多く見られる。
足の動きや手の動き、会話の「間」などで、心情を表現している。
また、感情を表すような目元のアップシーンが多い。
アニメではなく、実写ではよく使われる手法だが、
この作品では重視されている。
そして、被写界深度を意識した絵作り、
つまりカメラの焦点とボケを意識している点はシリーズと同様だ。
物語にはそれほど大きな起伏がないため、
好き嫌いが分かれるタイプの作風だが、
映画としての完成度はかなり高い。

{netabare} 特に素晴らしいと感じたのは冒頭のシーン。
何かの始まりを予感させる童話の世界から現代の世界へ。
まだ人があまりいない早い時間の学校に鎧塚みぞれが到着して、
階段に座り、誰かを待っている。自分の足を見る。不安げな瞳。
誰かがやってくる。
視線を向けるが、期待した人ではない。
そして、待ち人がやってくる。いかにも楽しそうで快活な表情、
軽快なテンポの歩様、揺れるポニーテール。
それに合わせて流れる明るいメロディ。
フルートのパートリーダーである傘木希美だ。
鎧塚みぞれは、それとは逆に表情が乏しく、口数も少ない。
彼女なりに喜びを表現して希美と一緒に音楽室へと向かう。
途中で綺麗な青い羽根を拾った希美は、それをみぞれへと渡す。
戸惑いながらも希美からもらったものを嬉しく感じるみぞれ。
この青い羽が、閉じられた世界の始まりを予感させる。

校舎に入り、靴箱から上履きを取り出すときのふたりの対比。
廊下に彼女たちの足音が響くが、その音のテンポは全く合わない。
完全な不協和音。ふたりの関係性が垣間見える。
みぞれは少し距離を置いて、希美の後に付いていく。
階段の途中の死角から希美が顔を覗かせてみぞれを見る。
希美は少し驚いたように、目を何度か少しだけ動かす。
教室に着いて鍵を開け、椅子と譜面台の並んだ誰もいない室内に
2人だけが入っていく。
吹奏楽コンクールの自由曲は、「リズと青い鳥」。
この曲を希美は好きだという。
そして、ふたりで曲を合わせてみるところで、
タイトルが映し出される。

この一連のシーンだけで気持ちを持っていかれるだけのインパクトがある。
とても丁寧で実写的で挑戦的な作風だと感じ、
私は思わず映画館でニヤついてしまった。

物語はみぞれと希美のすれ違いを中心にしながら、
それに劇中曲である「リズと青い鳥」の物語がリンクしていく。
童話のほうの声優にちょっと違和感がある。
ジブリ作品を見ているような感覚だ。
みぞれがリズ、希美が青い鳥の関係性として観客は見ているが、
最後にふたりの立場が逆になる。
みぞれの才能が周りをなぎ倒すようにして解放され、
美しいメロディを奏でる。
同じように音楽に真摯に取り組んでいたみぞれと希美の差が
明らかになる瞬間だ。

二羽の鳥がつかず離れずに飛んでいくシーンが映る。
左右対称となるデカルコマニーの表現。
そして、ふたりの色は青と赤。
心があまり動かずしんとした雰囲気のみぞれが青、
情熱的で人の中心になれる希美が赤だろうか。
このふたつの色が分離せずに混ざり合っていく。

みぞれが水槽に入ったふぐを見つめるシーンが度々出てくる。
おそらくみぞれは、水槽のなかのふぐを羨ましいと思っている。
仲間だけでいられる閉じられた世界。
そこが幸せで、ほかは必要ないと考えている。

この作品は意図してラストシーン以外での
学校外のシーンを排除している。
鳥籠=学校という閉じられた空間を強調しているのだ。
閉じられた学校という世界のなかにあって、
さらに閉じられた水槽内にいるふぐ。
それをみぞれが気に入っているというのは、
みぞれの心情を示している表現だろう。

たくさんある印象的な場面でいちばん好きなのは、
向かいの校舎にいる希美がみぞれに気づいて手を振り、
みぞれも小さく手を振って応えるシーン。
そのとき、希美のフルートが太陽に反射して、
みぞれのセーラー服に光を映す。
それを見てふたりがお互いに笑う。
言葉はないが、優しく穏やかな音楽が流れるなかで、
(サントラに入っている「reflexion, allegretto, you」
という曲で、1分20秒と短いがとても美しい)
何気ない日常の幸せをいとおしく感じさせる。

ラストシーン。歩く足のアップ。
一方は左へ、一方は右へと進んでいく。
希美は一般の大学受験の準備ために図書室で勉強を、
みぞれはいつものように音楽室へと向かう。
帰りに待ち合わせたふたりが歩く。
足音が響く。
ふたりの足音のリズムは、時おり合っているように聞こえる。
お互いに別の道を歩くことを決め、そこでようやく何かが重なり始めたのだ。
ふたりの関係がこれからどうなるかは分からない。
しかし、最後に「dis」の文字を消したところに、
いつまでも関係がつながっていて欲しいという作り手の願いがこめられている。{/netabare}
(2018年4月初投稿・2020年5月5日修正)

大好きのハグから続くラストシーンについて
(2018年5月11日追記・2019年3月15日修正)

{netabare}みぞれは希美の笑い方やリーダーシップなど、
希美自身のことを好きだと告白するが、
それに対して希美は「みぞれのオーボエが好き」だと言い放つ。
このやり取りは一見、ふたりの想いのすれ違いだけを
表現しているように感じるが、実はそれだけではない。

友人として以上に希美のことが大好きなみぞれにとって、
とても厳しく感じる言葉だが、これは希美自身にとってもキツイ言葉。
みぞれの才能を見せつけられて、ショックを受けているときだから尚更だ。
それなのに、敢えて言ったのはなぜか。
この言葉には、自分は音大には行けないが、
みぞれには、音大に行ってオーボエを続けて欲しいという
願いがこめられているのだ。
「みぞれのオーボエが好き」という希美の言葉がみぞれに対して
どれだけ大きな影響を及ぼすのかを希美自身は自覚している。
単に希美が自分の想いを吐露しただけではない。
「みぞれのオーボエが好き」は童話における、
一方的とも思えるリズから青い鳥への
「広い空へと飛び立って欲しい」と言った想いと同じ意味を持っている。

それは、帰り道に希美が「コンクールでみぞれのオーボエを支える」と
言ったことからも分かるし、それに対して、
みぞれが「私もオーボエを続ける」と宣言をしていることからも明らかだ。
しかし、このやりとりはどう考えても違和感がある。
つまり、希美はコンクールの話をしているのに、
みぞれは、コンクール後のことについて語っているからだ。
会話がすれ違っているように聞こえる。
ところが、そうではない。
つまり、ここでは希美が音大に行かず、
フルートを続けなかったとしても、
みぞれは音大に行く決意をしていることを示している。
これは希美の「みぞれのオーボエが好き」に対して
みぞれの出した答えなのだ。

実は原作では、音大を受験するかどうかの話を
みぞれが希美に問い詰めるシーンがあるのだが、
映画では、完全にカットしている。
その代わりに、左右に分かれていく足の方向と
図書館での本の借り出し、楽譜への書き込み、
最後の会話によって表現している。
「みぞれのオーボエが好き」という言葉が
みぞれの背中を押したという、別の意味を持たせているのだ。
そのあとの「ハッピーアイスクリーム」で
ふたりの感覚が足音のリズムとともに、ようやく一致したことを描いている。
また、みぞれが校門を出るときに希美の前を歩いたり、横に並んだりする。
切なさはあるが、やはりこれはハッピーエンドといえるのではないだろうか。

音楽については、フルートが反射する「reflexion, allegretto, you」と
ラストシーンで流れる静かだが心地良いリズム感の「wind,glass,girl」、
そして、字幕の時の「girls.dance,staircase」、
「リズと青い鳥」、Homecomingの「Songbirds」が印象的だ。{/netabare}

コメンタリーを視聴して(2019年2月14日追記)

{netabare}昨年発売された脚本付きBDを購入して、
本編とインタビューは手に入れてすぐに観たのだが、
脚本やコメンタリーは後回しになってしまっていた。
脚本を読んでみると、「リアルな速度の目パチ」など、
とても細かい指示がなされていて驚いた。
目を閉じ切らないまばたきも指示されている。
また、作画については「ガラスの底を覗いたような世界観」という
指南書が配られていたという。
映像では山田尚子監督の意図を確実に実現している。

そしてこの作品には3つの世界観が表現されている。
学校、絵本、そしてみぞれ(希美)の心象風景だ。
絵本は古き良きアニメを再現させるよう
線がとぎれる処理を行っている。
心象風景は、よりイメージ感の強い絵作りを意識したという。
希美が走る水彩画のようなタッチ。
左右対称の滲んだ色の青い鳥など。
これら3つの世界観が上手く活かされていて、
物語に彩りを与えている。

それに加えて、BDで解説を聞かないと気付けないのが、
生物学室のみぞれと希美のシーン。
最初から何段階かに分けて色合いを変化させている。
夕方の時間の経過とともに初めは緑っぽかった室内から
オレンジ系に少しずつ色を変えるのと、
カットごとに順光、逆光でも変化させている。
確かに言われてみて確認すると、
生物学室での色合いはとても繊細だ。

髪を触る仕種については山田尚子監督自らの発案。
曰く、みぞれがそうやりたいと言っていたから。
キャラが監督に下りてきていたそうだ。
また、「ダブル・ルー・リード」も監督のアイデア。
これは映画館で観ていたときから、
洋楽好きな監督が考えたことだろうと予想していたので、
インタビューを観たときは、あまりにもそのままで可笑しかった。
印象に残ったのが、スタッフのいわば暴露話で、
内面を描くよりも映像(ビジュアル)で見せたいと
昔に語っていたことがあったそうだ。
監督は昔の話だと恥ずかしがっていたが、
まさにこの作品はその方向性を貫いたといえるだろう。{/netabare}

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 783
サンキュー:

100

わしわし男爵 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

雰囲気アニメの最高峰

見終わった後もこの世界に浸っていたい、二人をずっと見守っていたくなるようなそんな映画でした。

とても繊細で美しい作画。まるで絵に吸い込まれそうになるほど透き通ったアニメは初めてです。

キャラの所作、動き、身振り手振り、表情が本当に細かく描かれていて、観る際には全編でまばたき厳禁です。

投稿 : 2020/05/03
閲覧 : 32
サンキュー:

5

ネタバレ

オッチー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ユーフォニアムとは違った感覚で楽しめました[84.3点]

「響け!ユーフォニアム」からすると作画がだいぶ変わりましたね。こちらの作画も悪くなかったんですが、自分はアニメの方の作画が大好きでしたかね、特にみぞれはキャラデザもかなり変わって別キャラみたいに感じてしまいました…。

ただ物語の深掘りの仕方は素晴らしかったです。みぞれと希美の2人の関係を「リズと青い鳥」という童話に重ねることによって、より2人の関係を繊細に描いていました。このアニメはレビューによって色々書きたいのでまた再視聴してレビューしますね。これも視聴から間が空いてますので。とりあえず今は見てきた作品を整理するという意味でレビューを簡単に書きまくってます(笑)

投稿 : 2020/05/02
閲覧 : 45
サンキュー:

11

デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この緻密な心理描写は芸術

本作はアニメ「響けユーフォニアム」の1,2期の続編にあたります。劇場版の誓いのフィナーレと本作を合わせて久美子たちの2年生編を描いています。

響けユーフォニアムを知らなくても1本の映画として成立していますが、主要キャラである3年生4人の人となりが分かっていたほうが面白いのでぜひアニメ視聴後に見て頂きたいです。

誓いのフィナーレではほぼ原作どおり、また絵のタッチもアニメ版と同様に描かれるのに対して、本作は絵のタッチを大幅に変更し、監督にも山田尚子監督が起用されています。原作小説と大まかなストーリー展開は同様ですが、久美子視点ではなく俯瞰したところから物語を眺めるような形になっています。

本作の魅力はなんと言っても繊細な心理描写です。京アニの絵にのせて描かれる登場人物たちの心の動きはこれでもか!というほどみずみずしくそしてリアリティを持って表現されています。

山田尚子監督の卓越した心理描写、京アニが作る絵は日本が誇る芸術作品です。どうかたくさんの人にリズと青い鳥を見ていただきたいです。


以下は完全な余談ですが、本作のBlu-rayにはキャスト陣、製作陣によるオーディオコメンタリーが計3本(キャスト陣1本,スタッフ陣2本)収録されています。昨今のアニメのオーディオコメンタリーは、キャスト陣が面白おかしく喋って終わりという形式のものも多々ありますが、本作のコメンタリーはそういったものとは異なり、どちらも本作の細かい1つ1つ演出や演技に対しての意図などを教えてくれるものになっています。それを聞いてからもう一度本作を見ると初回とはまた違った印象を受けました。本作の芸術作品として新たな楽しみ方を教えてくれた非常にいいコメンタリーだったので、リズと青い鳥をさらに知りたいという方は購入を検討してみてください。

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 94
サンキュー:

14

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

続編で、スピンオフで、1本の独立作品でもある

 原作は未読。
 テレビシリーズの「響け! ユーフォニアム」(以後、ユーフォと表記)の続編でありつつ、ユーフォ
2期でクローズアップされた鎧塚 みぞれと傘木 希美を中心に据えたスピンオフ的な側面も持つ
作品。
 ただ、まったくユーフォを知らずに観ても、ある吹奏楽部の二人の少女の話というだけで、
問題なく鑑賞できそうな内容にもなっている。

 ユーフォ2期前半で希美の復帰に際して、みぞれとの感情の行き違いが解消されて一つの解決を
見たが、後半で随所にみぞれの希美に対する依存度の強さが描かれており、みぞれの心の有り様と
いう根本的な解決はされていない印象があった。
 本作ではそれが露見してきた感じで、それを克服していくみぞれの一人立ちの物語といった感じ。
 この二人の心情や立ち位置を作中劇である「リズと青い鳥」のリズと青い鳥に置き換えていく
描かれ方がされるが、当初みぞれが自身をリズに置き換えていたのを、見方を変えて青い鳥に
置き換えていくことでくだりは、視点を変えることで可能性が広がることをうまいこと映像化
しており、凄く良い。

 作中ではみぞれ視点が多く、そのためにみぞれという人物の雰囲気が作品そのものに及んで
いるようで、全体的に静的な印象。
 それだけにダイナミズムはないが繊細さに溢れている感じで、それが顕著だったのはキャラに
多くを語らせず、仕草を始めとする映像描写だけで二人の特徴や心情を描く演出で、これが
素晴らしく良かった。

 キャラクターデザインや作画のタッチなどが、ユーフォとはだいぶ異なっており、最初はその
違いに驚かされたが、自身の現状を絵本に絡めていく展開などを考えるとこのタッチは本作には
向いているかな?と思ったり。
 あと本作のタッチの方がみぞれが野暮ったい感じで、こちらの方がみぞれという人物を的確に
捉えているかな?という感も。

 最後に私的なことを書きますが、本作の劇場公開時は公私共に多忙で
「まあ、いずれ観ればいいか」ぐらいのスタンスでそのまま来ていたのですが、最近
「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」(以後、劇場版と表記)を観たら、
楽曲「リズと青い鳥」におけるみぞれと希美の演奏シーンの描写が気になり、慌てて本作を
鑑賞することで、劇場版の二人のシーンに対してもある種の納得感ができました。
 自分の場合は鑑賞順が逆になってしまったが、発表順に鑑賞した方がいいみたい。

2019/05/12
2020/04/04 誤字修正

投稿 : 2020/04/04
閲覧 : 106
サンキュー:

15

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

本編の1年後 Ob.みぞれとFl.希美の心情にフォーカスを当てたスピンオフ

原作未読。
ユーフォ大ファンとしては視聴は必至でした。

【作品概要】
 ユーフォ1,2の1年後の物語。
 本編の主人公はユーフォの大前久美子でしたが、
 今作は2の前半で登場した
 Ob.鎧塚みぞれ と Fl.傘木希美にフォーカスを当てた作品です。

【作品に対する感想】
 ユーフォ本編が熱い青春物語だったのに対し、今作は二人の心情描写に
 特化した作品で、かなり静かにトーンを落として描かれています。
 コンクールの結果とか、外界の事は描かれていません。

 コンクールの自由曲「リズと青い鳥」の物語にかぶってしまう二人の関係。
 曲を完成させていく過程でみぞれの成長を描いています。
 みぞれが精神的にあまりに自立できていないところにさすがにイラッとしました。
 最後はスタートラインに立ったものの、前半のイライラが解消し切れず
 いまいち感動できなかったです。
 
 音楽に関してはさすがで、言うことないです。

 本編ユーフォのような熱血アニメを期待している人は拍子抜けかもしれません。
 ただ、吹奏楽部を織りなす物語は常に熱いものだけとは限りませんので、
 こういう物語もありましたという点ではリアリティがあると思います。

 
1)物語
 童話と二人の関係を関連付けて進めていくというのはなかなか面白かったです。
  
 みぞれの世界の全てである希美を手放す意味が分からない。
 彼女の考え方(希美の存在がすべて)なら仕方ないでしょう。
 新山先生とそれを一つずつ解きほどいていき、みぞれが依存から
 一歩を踏み出したところは良かったと思います。
 
 ただ、ちょっと疑問があります。
 童話と現実の関連について。
 一人のリズ ⇒ 孤独なみぞれ
 リズのもとにやってきた青い鳥 ⇒ みぞれを吹奏楽に誘った希美

 孤独を満たされ幸せなリズ ⇒ 希美の存在が全てとなり安心できるみぞれ

 に対して最後、
 「翼の枷になっていたと気付いたリズが青い鳥を解き放つ」
 というのは逆の立場になっていて、
 「翼を持つみぞれ(=音大に行けるほどの力を持つみぞれ)の
 ソロの掛け合いの枷になっていたのは希美」でした。
 さらに言うとみぞれが翼を持ちながら解き放たれてなかったのは
 希美を依存した自分自身が原因であり、
 希美がみぞれに枷をかけたわけではありません。

 ということで、いまいちリズと青い鳥をなぞらえた展開から
 外れてたなと感じているのですが、
 このあたりうまく噛み砕けなかったので、ご意見頂けたら嬉しいです。


2)作画
 リズと青い鳥の絵本の絵とリアルの方と描き分けられてました。
 絵本の方は足が異様に長く描かれてあるのがやや気になりました。


3)声優
 全体的にかなりトーンを落として話していたので、作品全体的に
 暗い雰囲気になってしまいました。

 童話の方はあえて棒読みな感じにして
 昔のアニメっぽい雰囲気にしてたのかと思います。

4)音楽
 吹奏楽の曲が非常に多かった印象です。
 おそらく「リズと青い鳥」の一部を
 シーンに応じて使っているのではと想像しています。

5)キャラ
 ①鎧塚みぞれ
  「またウジウジ引きこもりかよ」が最初の感想でした。
  去年の関西大会でのあの生き生きしたみぞれはどこへ行った!?
  
  ただよく思い出したら、みぞれが本来の演奏を取り戻したのは
  希美との間の誤解が解け、希美の為に演奏することを
  肯定できるようになったからだったんですよね。
  最後のコンクール、そして卒業…大切な希美と離れる刻が迫っている
  事が彼女を追いこんでるんですね。
  
  2のレビューでも描きましたが、「自分の為に」と思えるようには
  1年経ってもなっていなかったということでした。

  みぞれの希美への依存はまあ酷いレベルで{netabare}
  希美の後をついて回ったり、希美が音大に行こうかなと言えば
  自分も行くと言ったり…。{/netabare}自分の意思は無いんかいっ!って。

  自分のことで手いっぱいなものだから後輩に気を使わせたり泣かせたり。
  中学の時は後輩の指導とかどうしてたんだろうか?

  

 ②傘木希美
  1年経ってちょっとパワーが弱くなったかなという気がします。
  あすかに猛反対されてもめげなかったバイタリティーが感じられません。

  彼女は進路を音大から普通の大学に変更した件で、リボンちゃんから
  咎められますが、あれはちょっと不条理かなと。
  進路なんて自分で選ぶべきで、人が変わったから自分も…
  なんてありえないからです。
  

6)印象深いシーン
{netabare}
 ①高坂麗奈 みぞれに苦言を呈す
  麗奈の成長が凄く感じ取れます。
  1年前の麗奈なら突き放すような言い方しかできず、
  部内のぎくしゃくの間接要因になってたと思います。
  でも今回は自分の想いを述べつつ、ちゃんと後輩としての立場を
  考えながら言葉を選んでいたと思います。

 ②麗奈&久美子 信頼の掛け合い
  この二人の信頼を絶対的なものと示していたと思うこのシーン。
  おそらくみぞれと希美に目を覚ましてくれという
  メッセージを乗せていたのではないかと想像します。

  こんなことまで後輩にさせるな!
  希美とみぞれは反省しなさい!

  ただ他のパートの演奏なんかしてたら
  「自分のパートをもっと昇華させろ」と
  めちゃくちゃ怒られるとは思いますが…。まあそれはそれで。

 ③新山先生 希美に対して「え?あなたも?」といった反応
  これ、リアリティの面でいいシーンだなと。
  全国レベルの吹奏楽部でも音大というハードルがどれだけ高いかを
  示しています。
  部内の1学年で2,3人ってところじゃないでしょうか。
  もちろん部のレベルによると思いますが。
  希美も部の中では上位の実力者でしょうが、
  高い金をかけて音大に行ってさらに
  プロとして生きていくのがどれだけ狭い門か…という話です。
  2年でも音大行きとなると麗奈くらいかなと。
  甲子園出場者の中からドラフトに名前が挙がるのが何人かを
  イメージして頂ければなんとなくわかるかも。

 ④希美と違う方に歩いていくみぞれ
  みぞれがやっと自分の意思で歩き始めたと象徴するシーン。
  ただ、「やっとですか」…という気はしました。
 
 
{/netabare} 

7)原作読破、誓いのフィナーレ視聴後(2020/3/29追記)
 原作読破・誓いのフィナーレ視聴後、リズを再視聴しました。

 リズと青い鳥を含む久美子が2年生の頃の期間は
 原作の「波乱の第二楽章 前編・後編」
 にあたります。
 2冊でリズと青い鳥・誓いのフィナーレが並行して進む
 感じですね。

 原作読破+誓いのフィナーレを視聴して感じたこと。
 ➀私のような脳筋にはリズ単品の視聴では拾いきれない
  繊細な心の機微がちゃんと作画されていた。

  原作のテキストを読んだうえで視聴するとほんのちょっとの
  口元や眉の作画で実は表現されていたことが解ります。
  {netabare}
  リズ単品で希美に黒い感情があったこと読み取れました?
  希美は多少ドライなところがあるとはいえ、そこまでみぞれを嫉妬の
  対象にしているとは思えませんでした。
  {/netabare}

 ➁恐らくこの北宇治高校吹奏楽部は鎧塚みぞれの視界を通しての
  描写だったのかなと感じました。

  ゆえに、本編のような熱量がない。
  物語が進む中、ずーっと音楽が鳴りっぱなしということが多いんですよね。
  音楽の上を人が歩いている。そんな印象を受けました。  
  これがみぞれから見た北宇治高校吹奏楽部の心象風景なんでしょう。

 
 原作を読むことで、情報不足も補えました。 
 読んでよかったと思います。
 全体的に原作のほうが生々しいです。
 その分リアリティがあります。
 みんなきれいごとだけじゃありません。
 打算もあるし、下心もあるし、嫉妬などの黒い感情もあります。

 そんな中で特に印象深かったのが、覚醒したみぞれの初3楽章。
 劇場版の映像はあくまでみぞれの心象風景だったのでしょう。
 ずいぶんマイルドで「すごくよくなりました」「よかったです」程度の
 表現でした。
 しかしすべての感情を生々しく乗せたみぞれのOb.は{netabare}
 滝・橋本先生をも「どうすんだよこれ」と唸らせるほどであり
 希美の自尊心を木っ端みじんに叩き壊すほどの破壊力がありました。
 これにより希美のFl.は「私が前に出る」から「みぞれを支える」に
 変わり、みぞれのOb.は自由に羽ばたけるようになったと…。
 
 あー、みぞれの高校生活の真の完結として
 アンサンブルコンテストでのワンカットどっかで見れないかなー。
 というか、リズの最後に入れてほしかったなー。
 {/netabare}  

 生々しい真の姿を見たい方は原作おすすめです。
 そして限られた時間で目いっぱい詰め込もうとした京アニさんの
 努力がさらに感じられるかと思います。

投稿 : 2020/03/29
閲覧 : 153
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26

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ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

音楽って本当に素晴らしいですね

ようやく見れた!
「響け!ユーフォニアム」の続編の位置づけにある本作品だが、見た感じはほんとに別物。これだけで完結した、恐ろしく完成度の高い、珠玉の名作であった。ナレーションは無く、全編に音楽が流れ、全体で1つの曲を奏でているイメージ。本編のユーフォニアムシリーズの中の世界でありながら、全く別の世界を描き出していた。
PV等を見たときには、キャラデザインが全然ちがうじゃん!と思っていたが、これは完全にリズと青い鳥のお話。キャラが違うのはワザとだろう。水彩画のような画面イメージにぴったりで、すごく良かった。鎧塚さん、かわいい!
対照的に、楽器はあくまでもリアリスティックに描かれ、影の主役としての存在感を示していた。
ユーフォのシリーズでいつも感心するのは、音楽の表現の素晴らしさ。鎧塚さんが、青い鳥を認識して覚醒したあとのオーボエソロは、本当に鳥肌もの。知らずに涙があふれてしまった。
クラリネットとオーボエの掛け合いを、トランペットとユーフォで表現するとか、鎧塚さんと傘木さんの演奏のうまさを途中で逆転させるとか、本当に吹奏楽をよく知らなければできない演出には舌を巻いてしまう。演出がうまいのだろうが、楽器をよく知らない人でも、うーんそうだなあと思わせてしまうところがまたすごい。
最初から終わりまで、息つく暇も無く見てしまった。こんな素晴らしい作品を作ってくれて、感謝しかない。本編の響け!ユーフォニアムに比べたら、全体に静かすぎて、退屈に思う人もいるかもしれないと危惧するが、私はこういう映画こそ評価されるべきと思う。個人的には、本編よりもこちらの方が作品としての完成度がはるかに上だと思っている。
本当に見てよかったと思える作品だ。

蛇足ながら、ユーフォニアムの世界なので、登場人物につき、簡単な感想を

・デカリボンちゃん(吉川優子)
⇒あなたが部長とは!しかも責任感もってりっぱに部長をやっているとは!一番成長したんじゃないかな。
・夏紀先輩(中川夏紀)
⇒やる気の無かった部員の一人だったのに、立派に副部長をやっている!コミュニケーションは得意そうだったので、部のまとめ役にぴったりかな。
・黄前ちゃん(黄前久美子)
⇒声を聴くだけで安心します。本編の主人公もこの映画ではほとんど出番なく。きっと低音パートを持ち前の性格で支えているのでしょう。
・高坂麗奈
⇒あいかわらずのセンス。鎧塚さんの欠点を指摘し、覚醒のきっかけを与えた。
・新山先生
⇒本編では影が薄かったが、この映画では主人公に次ぐ重要な役割。鎧塚さんを覚醒させた人物
・瀧先生
⇒本映画ではフォーカスが当たらない位置。相変わらずの手の演技は素晴らしかったが、楽器の演奏には勝てないね。
・北宇治高校吹奏楽部
⇒本編での優秀な上級生が居なくなったが、高坂さんや鎧塚さんのような全国レベルプレーヤーがおり、レベル的には全国に行けるだろう。しかし金賞をとるには、何かもう一歩足りない気がする。

すっかり鎧塚さんのファンになってしまったが、傘木さんも憎めないのは事実。共に未来に羽ばたいて欲しい。
何回でも見返したい、そんな作品でした。


追加したいキャラがあったので、追記
・剣崎梨々花
⇒鎧塚さんのオーボエパートに入ってきた1年生。この映画で初出だと思う。寡黙な鎧塚さんをダブルリードの会に誘い、心を開かせた新人。容姿や言動に似合わず、とてもクレバーな子だと思う。じゃなきゃダブルリードの会のリーダーやらないよね。こういう子、好きだなあ。
・図書館委員
⇒エンドロールに載っていないので、誰が演じているのかわからないが、人の神経を逆なでするような単調で淡々とした話し方をして、うまいなあと思った。

レビューをいくつか見ていたら、百合作品と評する方が多かったが、私はこの作品は、決して百合ではないと思っています。

投稿 : 2020/03/15
閲覧 : 164
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26

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画王 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

JKに心が洗われる

 「リズと青い鳥」という物語になぞらえて、二人のJK(みぞれと希美)のすれ違う思いを描いたアニメです。吹奏楽部の青春ドラマという要素は少ないので、ドラマの読み解きを楽しむ映画ではなく、二人の友情に焦点を当てたスピンオフの短編アニメという感じです。しかし、脚本は分かりやすく、すべての登場人物に優しさを感じられる温かみがあるので、短編の物足りなさを超える充足感を味わえます。
 自分の思いを伝えることが苦手なみぞれと、誰とでも打ち解けることができる希美が、吹奏楽のソロパートの掛け合いや進路に悩む過程で、お互いの友情に疑問を持ちます。そして、周囲の人達に助けられながら、それを克服していくという展開です。言葉にすると結構クサいのですが、それをしんみりと心に浸透させることができるのはアニメのいいところです。
 全身全霊をぶつけるみぞれの告白に、一線を越えた何かwを感じることもできます。ですがあの告白を、希美の怒涛の自己否定を全力で打ち消すみぞれの友情(優しさ)、と考えれば百合ではないです。みぞれはこの時既に独りで飛び立つ決意をしているし、みぞれの変化を感じた希美が、強引に突き放す必要がないことを悟った描写もあります(希美の自己否定は、みぞれを自分から解放するためのお芝居で、希美が考えた「籠の開け方」です)。自分を悪く見せることで友達を束縛から解き放つという発想は女性ならではですし、それに動じない深い愛を持てるのも女性だけでしょう。キャラデザもオッサンを発情させるような萌え絵ではなく、人間の優しさや嫉妬などの心情を分かりやすく伝えることができる画風になっていて、他アニメにないアプローチだと思います。
 最近はアニメに食傷ぎみでテレビ版を視ていないのですが、時間を作って観てみようと思えるくらいの良作です。

投稿 : 2020/03/15
閲覧 : 55
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12

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shino73 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あの子は青い鳥

山田尚子監督作品、脚本吉田玲子。

群像劇としてのユーフォニアムから、
思春期の少女2人の機敏な心情に焦点を当て、
より先鋭化した形で描写され提示される。
あまりにも美しく儚い旅立ちの物語。

冒頭から足音の効果音が印象的に導入され、
2人の未来を象徴するかのように、
違う歩幅で、そしてリズムで共に歩いて行く。
{netabare}ここでは大きな「物語」は徹底的に排除され、
日々の練習風景と少女の心情のみが反復される。{/netabare}
少女たちの所作の1つ1つがあまりにも美しく、
その機敏な運動の中に僕は身体の美を見ました。

内向的なみぞれと明るく社交的な希美。
{netabare}童話「リズと青い鳥」が詩的に象徴するかのように、
それぞれの現状と未来に不安を覚え始める。
微妙な距離を生む対比された2人の感情。
上手くかみ合わないオーボエとフルート。{/netabare}
小さな「青い鳥」の幸せとは何だろうか。
ここにあるのは少なからず誰もが通過する、
イニシエーションではないのだろうか。

少女の美しさと儚さの一瞬を切り取り、
その残酷さまでもドキュメントした記念碑的作品。
それでも前途ある未来を輝き解き放って欲しい。
Songbirdsの美しい詩も素敵ですね。

僕の大切な宝物となりました。

投稿 : 2020/02/13
閲覧 : 718
サンキュー:

99

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

レズと青い春

公式のINTRODUCTION
{netabare}
少女の儚く、そして強く輝く、美しい一瞬を――。 高校生の青春を描いた武田綾乃の小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』がアニメーション映画化。みぞれと希美、2人の少女の儚く美しい一瞬を切り取ります。制作は、映画『聲の形』で第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション賞、東京アニメアワードフェスティバル2017アニメオブザイヤー作品賞劇場映画部門グランプリなどを受賞した京都アニメーション。そして、監督・山田尚子、脚本・吉田玲子、キャラクターデザイン・西屋太志、音楽・牛尾憲輔ら、映画『聲の形』のメインスタッフが集結。 繊細な人の心を映し出してきた制作陣による、 ――誰しも感じたことがある羨望と絶望。そしてそれらを包み込む、愛。 この春、あなたの心に「響く」一作をお届けします。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:武田綾乃(宝島社文庫刊『北宇治高校吹奏楽部、波乱の第2楽章』)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
楽器設定:高橋博行
撮影監督:高尾一也
3D監督:梅津哲郎
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
主題歌:Homecomings
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
吹奏楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション
{/netabare}
キャスト{netabare}
キャスト(声の出演)
鎧塚みぞれ:種崎敦美
傘木希美:東山奈央
リズ/少女:本田望結
中川夏紀:藤村鼓乃美
吉川優子:山岡ゆり
剣崎梨々花:杉浦しおり
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
新山聡美:桑島法子
橋本真博:中村悠一
滝昇:櫻井孝宏
{/netabare}



公式のあらすじ
{netabare}
———ひとりぼっちだった少女のもとに、青い鳥がやってくる———

鎧塚みぞれ 高校3年生 オーボエ担当。
傘木希美 高校3年生 フルート担当。

希美と過ごす毎日が幸せなみぞれと、一度退部をしたが再び戻ってきた希美。
中学時代、ひとりぼっちだったみぞれに希美が声を掛けたときから、みぞれにとって希美は世界そのものだった。
みぞれは、いつかまた希美が自分の前から消えてしまうのではないか、という不安を拭えずにいた。

そして、二人で出る最後のコンクール。
自由曲は「リズと青い鳥」。
童話をもとに作られたこの曲にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。

「物語はハッピーエンドがいいよ」
屈託なくそう話す希美と、いつか別れがくることを恐れ続けるみぞれ。

———ずっとずっと、そばにいて———

童話の物語に自分たちを重ねながら、日々を過ごしていく二人。
みぞれがリズで、希美が青い鳥。
でも……。
どこか噛み合わない歯車は、噛み合う一瞬を求め、まわり続ける。
{/netabare}
感想
{netabare}
ボッチだったみぞれは吹奏楽部に入ってオーボエをはじめて
自分を部活にさそってくれたフルートの希美のことが好きだったんだけど

希美は1回、自分を置いて吹奏楽部を出てっちゃったから
帰ってきた希美を放したくない、って思ってて
その気もちが、課題曲の「リズと青い鳥」にも出てて

希美は希美で、才能があるみぞれにちょっとやきもちを焼いてたみたいで
2人のソロパートが合わなかったんだけど

今まで、おはなしを自分たちに重ねて
青い鳥は希美のことだ、って思ってた2人が
ほんとの青い鳥はみぞれだ、って気がついたら
自分たちの気持ちの整理がついた。。

ってゆうおはなしだったみたい。。



自分がさそった相手が自分よりうまくなって、焼きもち。。
でも、相手は自分のことが大好きで、ってゆうおはなしは
「ピアノの森」でもあったけど、音楽と青春で悩む

そんな、よくありそうなおはなしでも
セリフをけずって絵で見せる、京アニの力で
すごく気持ちが伝わってくるおはなしになってたって思う^^

「ピアノの森」は男子どうしで、こっちは女子どうし。。

でも、主人公が、さそってくれた子を思う気もちは
こっちの主人公のみぞれの気もちが、音楽より希美に向いてたから
感想のタイトルは「レズと青い春」にしたけど
女子どうしで抱き合ってたりして、たぶんまちがってないって思う^^


みぞれが希美を思う気もちはラブなんだけど
希美がみぞれのこと思う気もちは、うらやましい友だちで
ふつうの恋愛ものだと、告白されちゃったらOKかダメで終わるんだけど
うまくごまかして、ラブストーリーをスポ根にしちゃったみたいな。。

そんなごまかし方が上手で
どっちも傷つかなくって、いい終わり方だったと思う^^


公式のあらすじに「ひとりぼっちだった少女のもとに、青い鳥がやってくる」
って書いてあるけど

はじめは、ぼっちの少女がみぞれで、青い鳥が希美って、思わせて
「リズと青い鳥」とこのおはなしが分かってくると「?」ってなってきて
実はみぞれが青い鳥だ、って気がつくところは
見てるにゃんも、2人とおんなじ気もちになれて、すごいって思った^^


もしかして、童話のリズも
自由に空を飛べる青い鳥がうらやましかったのかも?

それが、自分にはマネできない、すごい能力だ、って分かってるから
そんな青い鳥を、自分の近くに置いとけなかったんじゃないかな?


ほんとは何にもみぞれに勝てない希美は、それを見ないフリして
自分がボスだって、自分にもまわりにも思わせてたけど、いろいろあって
見ないフリができなくなってリリースしようと思ったんだけど
それをみとめたら自分がこわれちゃいそうだから、逃げた。。

でも、そのことに気がついた、みぞれが
愛とやさしさで、希美を抱きしめたから
希美は、イヤなことを見る勇気が出たんだって思う。。

はじめは好きな相手に振り向いてもらえないみぞれがかわいそうだったけど
さいごは痛い自分を受け入れた、希美がかわいそうだった。。

これで、みぞれが希美のこと、そんなに好きじゃなかったら
希美はホントにかわいそうだったと思う。。



「響け!ユーフォニアム」のスピンオフだったけど
「ユーフォ」を見てなくっても分かる、いいおはなしだった^^

でも、おはなしがよかっただけじゃなくって
「ユーフォ」ではメインのキャラもたくさん出てきたから
「ユーフォ」の復習にもなってよかった♪


童話の「リズと青い鳥」も読んでみたくなるおはなしで
うまくシンクロしててよかったし
キャラも音楽も、もちろんよかったんだけど
リズ役の子が、棒読みだったのがちょっとザンネンだったみたい。。


{/netabare}

投稿 : 2020/01/29
閲覧 : 259
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52

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

邦画的

まぁ邦画なんですけど、どうもこの作品はアニメ映画の中でも、実写の邦画、とりわけ0年代の雰囲気を感じました。

・内容
「リズと青い鳥」という作品と、メインの2人の境遇を照らし合わせた内容。
ありがちで、展開もオチも予想はつきます。ですが、それがマイナスに働く要素とは一概には言い切れません。
この製作陣の本領は、キャラクターの感情の機微や演出に表れます。

・音響
SEの効果が、非常に魅力的に刺さる。一挙手一投足に丁寧に当てられたSEが、視聴者を映画の世界へ吸い込んでいく感覚。
特に導入部分は良い仕事をしていました。何だか不思議とドキドキしました。泣くことだけが感動じゃない。

・キャラクター
新キャラ登場!
三年生が卒業した後の後日談なので、新入部員が沢山です。
レギュラーキャラとの関わり方、またレギュラーキャラの関わり方も見所。

・演出、作画
これが凄い。毎回凄いけどほんと凄い。
作風に合わせて作画を変えています。儚い空気と、優しさをみせつつ言い切ってしまう様な感もある。
これが本当に邦画的。大好きな空気感です。
分かっている展開ですが、それでも見せ方演出で受ける印象は大きく変わります。
終盤の柔らかくて儚い色彩と雰囲気に魅了されました。

・まとめ
言ってしまえば何でもない、普通の話です。日常譚で、悲劇でもなく喜劇でもない。
ただ演出。空気作りが完璧。「これが熱を帯びたプロなのだ」と、圧倒される。
キャラクターの心情が世界を引っ張っていて、見ているこちらもまんまと引っ張られる。
悲しい時は悲しくて、安堵の瞬間胸を撫で下ろしている。
最後は何だか悲しさもあるが、本当は取り立てて騒ぐ事でもない。
でもその時の刹那的な感情を、これでもかと演出してくるのでたまらない。
もう一度、見たくなった。

投稿 : 2019/11/22
閲覧 : 140
サンキュー:

11

まさき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

優しいお話

陰と陽 親友の二人

微妙なすれ違い

そして・・・

やさしい物語

激しい展開が好きな方には退屈に感じるかもしれませんが
良かったです。

投稿 : 2019/10/10
閲覧 : 125
サンキュー:

6

たいが さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 1.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観れば観るほど面白い作品

1回観ただけでは内容を理解できませんでした。
手応えとして、もう一度見たらきっと分かると思い、2回3回と視聴しました。

結論を言うと傑作です。みぞれの心情がよく理解できたし、依存する気持ちは自分に重なる節があり辛かった。

観るたびに涙がでてしまいます(;;)

ただ、ひとつ言いたいことがあるとすれば、声優の人選を間違えている。本○望結の演技が下手過ぎて内容が入ってこない。なぜ彼女を選んだのか、納得できない。

投稿 : 2019/09/29
閲覧 : 151
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

次に繋ぐ美しさを求めた作品

本作は、作風が変わっている為、一瞬戸惑いが生じるんですが、2人と発表楽曲を主とした美しさを求めた作品です。
シリーズのもうひとつの魅せ方を追及していますが、やはりシリーズ作品の中にある、ひとつの大きな演出を捉えるべきでしょうか。
ラストのオーボエの演奏演出は圧巻でした。言葉は不要かとあの抑揚感が全てです。

次はいよいよ本筋が待ってます

投稿 : 2019/08/08
閲覧 : 202

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青い鳥

 私という人間は、他者から見れば人間そっくりに作られたロボットと見分けはつきませんが、私だけが知る私の内側の世界には、生命があり、すべてを感じ取っている心があります。

 そこで感じられているものが美しく貴重であればあるほど、私はそれを大切に守ろうとします。
 そしてそれは硬い殻をかぶり閉じこもることと とてもよく似てしまいます。
 たとえその大切な感情が、他者を求める愛情であっても。

 守ろうとする気持ちが強ければ強いほど、外からの危険に備えて感覚は研ぎ澄まされ、そして心の内側では人知れず膨大なエネルギーが消費されます。
 その緊張から唇は閉ざされ、他人とコミュニケーションをうまく取ることができずに逃げてしまいがちになってしまいます。
 瞳の色は暗くなり、伏し目がちになります。


 この映画自体もまた、「ガラス越しに少女達を覗いてているように」と意図された色彩が全編を通して透明な美しさを極限まで高め、それゆえに観る者の心に緊張を生んで画面から目を離すことも、大きく息をつくことすら許しません。
 みぞれの張りつめた想いを通して見つめられることで、天真爛漫に見えるのぞみもまた、胸の内は危うい均衡の上にあることがあぶり出されてきます。

 これはほんの短い時間のたったふたりの人間についての物語ですが、これほど繊細にすみずみまで人の心の揺れや震えを描ききった表現を、私は他に知りません。
 そしてこれが机の上のまっさらな白紙に描かれ、すべてがゼロから人の手によって生み出されたものであることに改めて驚嘆します。
 これを作りあげた人達の到達した境地には畏怖すら覚えます。


 もし人や人生に「価値」というものがあるとするなら、それは自分の外の世界に対して「何をしたか」ではなく、自分の内側で「何を感じたか」にあるのだと思います。
 それは他人に測られるものではなく、本人にしか知り得ないものです。

 多くのアニメーションが、この世界に住む本当に多くの人たちの知られざる心の中に譲れない宝石のような感覚を与え、感情を残し、それはその人たちの人生の「価値」を高めてきました。

 この映画を観て、感想を書き表したり誰かに向かって話したりする人はほんの一部のひとでしょう。
 でも、たとえ無口ではあっても、この物語に心を動かされた人に残された強い感情は、そのひとの胸の内で、透き通るオーボエやフルートの音のようにいつまでも鳴り響き続けるに違いありません。

投稿 : 2019/07/30
閲覧 : 173
ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

京都アニメーションがんばってください。

投稿 : 2019/07/18
今は、それどころではないでしょうが、なんでもいいので応援したいです。
何もできませんが、円盤注文しました。

投稿 : 2019/07/26
今回の事件で、お亡くなりなられた方々のご冥福をお祈りします。ご遺族関係者の方々に謹んでお悔やみ申し上げます。
療養中の方々のご回復を心よりお祈りいたします。

DVDを購入し、視聴しました。
DVDのパッケージや冊子も素晴らしく、作品も素晴らしく、胸が痛みました。

作品の内容としては、アニメの1期2期を視聴した方が、細かい描写が分かると思いますが、本作のみの視聴でも楽しめます。
が、やはり、アニメの1期2期を視聴してからの方が、楽しめると思います。
ただ、アニメのような{netabare}スポ根・吹奏楽部アニメを期待していたのですが、内容は違いました。{/netabare}しかし、その分、誓いのフィナーレへの期待値が高まりました!

とにかく、作品の素晴らしさを感じました。
素晴しい所を探す気持ちでの視聴だったからかもしれませんが、そのような気持ちでの視聴に対して、全力で応えてもらえる作品です。



既に、レビューにサンキュをいただきありがとうございます。
ただ、いただいてから気付いたのですが、サンキューが欲しい気持ちにはなれないので、今後、サンキューを押す気持ちになっていただいた方は、その分、成分の京アニのタグをクリックをしてもらえたらという気持ちです。
色々な価値観があって、こんな時にレビューをあげることを不謹慎に感じる方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、あにこれに登録して、レビューを書いている自分に、こんなときにできることは、円盤買うことと寄付をすることと、レビューを書いて応援することくらいしかできないと思いで投稿します。

心から、祈り、応援します。

投稿 : 2019/07/26
閲覧 : 191
サンキュー:

21

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても深く、そして緊張感のある作品

初視聴です。タイトルに惹かれて見ました。

最初はみぞれが言った「私がリズで、希美が青い鳥」だと、何の疑いもなくそう思っていました。
それにしても「水槽を泳ぐミドリフグ」を眺めるみぞれのシーン、一体何の意味があるんだろう、
何の関係があるんだろうと、ずっと引っ掛かっていました。

その後「籠の中の青い鳥」と重ねて、束縛では無く、居心地の良い場所を意味していると思い、
青い鳥は希美ではなく、みぞれの方じゃないかと意識した時は、正直驚きを隠せませんでした。
みぞれの思いとして先入観を植え付けられ、真実とは全く逆を信じていたことになります。
みぞれと先生との会話でそれが確信に変わり、同時に二人のことを思い少し目が潤みました。

先生が言っていた「第三楽章はオーボエとフルートの架け合い」という言葉。
第三楽章。それはヌエット。つまり舞曲であり自由な演奏・・・そう、自由。
翼を取り戻した青い鳥が自由な空へ羽ばたく為に、この楽章「愛ゆえの決断」が存在する訳です。

覚醒したみぞれを見た希美が強い嫉妬と疑心を抱き、そして気持ちをぶつけ合った二人の会話は、
感傷に陥るとても辛いシーンです。希美にとって、それは決してハッピーエンドでは無かった。
だから希美はみぞれに抱きつかれても、きちんと受け入れることが出来なかったんだと思います。
それでも、その後に気丈に振る舞おうとした希美の気持ちが胸に刺さります。

籠の扉を開いたがゆえの自由と哀しみ。とても切ない物語です。

最後に初めて見ることが出来た「しっかりと向き合う二人」。これならきっと大丈夫でしょうか。
この先、たとえ互いが別々の道を歩むとしても、今までの様に近い存在であって欲しい。
そう願わずにはいられません。


作画は言うまでもなく、童話の世界と現実を重ねるところはとても幻想的で、
エンドクレジッツ「girls, dance, staircase」と非常にマッチしていると思います。

ただ、登場人物の会話や動きだけじゃなく、ちょっとした間と空間にまで伏線を張っていて、
その上、常に緊張を強いられる状態なので、見終わった後は少しだけ疲れました。(笑)

良く調べると「響け! ユーフォニアム」のスピンオフ作品という位置づけだったんですね。
全く知りませんでした。(学が無くてすみません)

正直どちらを見ようか迷ってこちらを選んだけど、すごくいい作品で見て良かった。
これで安心して本家の方を見ることが出来ると思うと、逆に良かったかなという気持ちです。

投稿 : 2019/07/25
閲覧 : 182

マイケル---- さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

This make me Sad. Always the same character design.

weak characters, weak history. but cool songs and beautiful scenery. This film shows well the potential of Kyoto animation, a pity the story is bad and the characters uninteresting. the direction in the fantasy scenes is very good, the use of colors is magnificent. But that's all. nothing new here

投稿 : 2019/07/22
閲覧 : 39
サンキュー:

2

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

実写を観てるような

TVシリーズは観てませんが、まるで実写を観ているかのような。
仕草とか表情とか、リアル女子高生。
女性スタッフが多い京アニならではであるし、ここまで繊細に作画しなければいけない時代なのか…
楽器経験もありますが、口のすぼめ方だとかね。指づかいとか、ぐうの音も出ない程完璧。
劇中の童話リズと青い鳥はジブリっぽいというか、ジブリ作品も請け負っていた京アニなので、ジブリらしさと自分が感じていたのは、実は京アニクオリティだったのでは?と思った。
マイナスはリズと少女のCVのみ。

投稿 : 2019/07/21
閲覧 : 86
サンキュー:

12

鬼猿 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんて切なくて美しいんや…

アニメとは注目するところが別で、オーボエのみぞれ・フルートののぞみの物語。
アニメとは全然違う雰囲気で人間?友情?愛情ドラマがすごい。
正直なところ、みぞれがのぞみの事好きすぎてて「大丈夫かよこの子」とか思ってた。
みぞれはのぞみの事が好き。のぞみはみぞれのオーボエが好き。すれ違い。
リズと青い鳥って曲が完璧オリジナルって聞いてびっくり。そしてこの2人だからこそのリズと青い鳥。
愛してるからこそ飛び出たせるリズ。愛してるからこそ言うことに従った青い鳥。
見てるうちにどんどんみぞれが好きになってた。俺が大好きのハグしてやりたいんだが!w
最後の第3楽章は名シーン。あそこの演奏とキャラの動き一つ一つに全てが詰まってるんで是非見てほしい!
情報量が多いので何回か見ないとこの映画の魅力がわかんないかも。←俺がそうだった
俺楽器とか分かんないけど、その曲にそれぞれ物語があるって知った時に楽器やってる人がすごい羨ましく思えた。
みぞれが覚醒した時は本当鳥肌。感動でした。他の部員が思わず泣いてたのがすごい分かる。
楽器の世界は美しいっすね!素晴らしいです!

投稿 : 2019/07/16
閲覧 : 71
サンキュー:

10

ネタバレ

たわし(ガガ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

京アニらしい繊細なアニメーション

どちらかといえば、少女漫画好きな文化系の人たちなら共感できるであろうが、独特の同性愛的雰囲気が観る人を選ぶ。

BLや百合は実際、趣味でもない限り。。いや同性愛者本人でない限り本当の意味でのマイノリティの気持ちはわからない。

海外では、マイノリティに対する擁護の声が大きいため、コミック業界やアート業界ではゲイを公表する人は少なくなく、ゲイコミュニティならではの映画や音楽、アートがオープンである。

しかし、保守的で頭の固い日本の社会状況からするとこの映画を見てもまだまだ海外の映画と比べると表現として甘い。。。というか。。。

果たしてこの感情は恋愛感情なのか。。。友情関係なのかが曖昧なところが非常に日本らしく、恐らくどちらでもないだろう。

そういった微妙で繊細な表現は少女漫画あるいは女性独特の感性であり、女性の思春期そのものでもあるだろうが、本当の意味での同性愛向けの映画ではない。

従って、黒人の同性愛の苦悩を描いた「ムーンライト」や、少年と青年の危険な恋愛を描いた「君の名前で僕を呼んで」などの海外の本当のマイノリティを観ているような映画好きの大人からすると、少し物足りなくなってしまう。

アニメーション技術としてはやはりレベルは高いと思います。

投稿 : 2019/07/15
閲覧 : 143
サンキュー:

13

みるずめす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

毛色の違う作品

本作は響け!ユーフォニアムの原作第2楽章のみぞれと希美のやりとりを再編したため、スピンオフではないですが、原作の毛色とは違う要素を含んだ作品です。スポ根色の強い原作や本編のアニメとは違い、2人の友情や繊細な表現を表現されています。アニメーションでここまでの表現ができるんだと。少し昔の台湾の青春映画を観ているよう。音楽との映像美に魅せられました。

投稿 : 2019/06/24
閲覧 : 79
サンキュー:

13

bujiharu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この悲しさは…

感無量
言葉にできない
筆舌に尽くしがたい

感想を述べる上である種逃げのようにも見えるこれらの言葉ですが、この作品に語る上ではとても相応しいものに感じます。

観終わった後の感覚を言葉にするのは非常に難しいです。このような感覚になったのは、このような感覚にする作品に出会ったのはこの作品が初めてなもので。

無理矢理にでも言葉にするなら''はっきりしない悲しさ"とでも言うのでしょうか?

悲しい話といえば、「コードギアス」の最終回や「秒速五センチメートル」などが想い浮かびますが、それらの類とは全く違うタイプの悲しさを感じます。

一方で、他の人がこの作品を観て僕と同じく悲しさを感じるかと言われれば、そうではないのかもしれません。人によってはこれがハッピーエンドだと言う人もいるかもしれない。それぐらい観終わった後の感覚を説明することは難しい。非常に難しいです。

なんだか意味不明で纏りのない事を言ってしまいましたが、素晴らしい作品であるだけは保証できます。それだけはきっと観た人全員で共有できる事だと確信してます。

投稿 : 2019/06/21
閲覧 : 137
サンキュー:

12

haku さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

百合だねぇ

友達がアニメを推してたのを聞き流していたんですが、今になってどんなものなのかと思い、DVD借りて見たらドハマりしました。

響けユーフォニアム
響けユーフォニアム2
リズと青い鳥

と見ましたが、

百合ですね、正直、百合ってどうなん?
と偏見を頭の片隅に置いて見ていました。
しかし、見終わってみるととても良かったです。

投稿 : 2019/06/12
閲覧 : 100
サンキュー:

6

washin さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ映画の一つの到達点

やっぱり日本のアニメはいいなあ、と心の底から思えた作品でした。


登場人物としてではなく背景として映画の世界に入り込んでいる感覚。まるで(言い方は悪いですけど)のぞきをしているような感覚を持つことでしょう。

映画館で観ましたが、自分の息遣いにさえ気を使うほどの緊張感。これほど自分の存在が邪魔になった作品は他にないのではないでしょうか。
(ちなにに個人的に、他のうるさい客に殺意がわく作品ランキング一位にもなっております笑)


すべてのシーンで二人の現在の関係性とそこから変化した関係性、登場人物の心の動きを感じることができます。このあたりはさすがの京都アニメーションといったところでしょうか。細かい作画から逃げずによく作ってあります。脱帽です。

何気ない言葉が誰かを傷つける瞬間、嫉妬を隠し切れないセリフ、顔には出さないけど動作に表れてしまう感情、自分の思い通りにならないことへの悔しさや失望。それらを映し出す一つ一つのシーンに心動かされることでしょう。ぜひ細かいところまで注目してみてください。


「画」ももちろん素晴らしいものでしたが、今作のキーは「音」だと思っています。小説では、感情や想いは地の文で表現できます。しかし映画ではそれができません。なので音、音楽がその代わりになることが多いです。しかしこの作品は、音楽をむやみに使わずに感情を表現しています。音楽というより環境音といったところでしょうか。これはとてもすごいことだと思いませんか。なぜなら音楽以外(声や画、時間の使い方など現実世界にあるものと同じものだけ)で心理描写しなければならないからです。セリフだけで進行する小説のようなものです。これは京都アニメーションでしかなしえないことでしょう。このようにむやみに音楽に頼らないことで、少ない音楽を聴かせるシーンでより感情が響いています。


個人的には今作の演奏シーンが今まで一番好きです。ユーフォシリーズといえば吹奏楽を扱っていることもあり演奏シーンが大きな見せ場となっています。いままでの演奏もよかったのですが、正直今作品で描かれている演奏シーンが今までの演奏シーンで一番好きです。なぜなら今作の演奏は結果ではなく過程だから。いままでは結果でした、いろいろありましたけど最終的にこうなりました、みたいな。そこの在ったのは達成感です。しかし今回は違います演奏シーンの中でも感情や関係性は変化しています。嫉妬や失望、希望と絶望。自分の想いを、感情を表現している、隠しきれていない今作の演奏とても感動しました。


ユーフォシリーズの1作品ではありますが、未見の人でも大丈夫なように作ってあります。より多くの人がこの作品を観てくれることを願っています。

投稿 : 2019/06/12
閲覧 : 113
サンキュー:

16

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

山田尚子×吉田玲子(改

2019年6月1日 

激アツレビュー全部修正。


2月に観て以来激ハマりして
繰り返して視聴すること数十回。

内容に関しては皆様のレビュー通りです!

熱いレビューを書かせるほどの作品です!

背景、色使い、動き、性格分析等々
皆さん実に細かく分析されていますね。

何か、山田・吉田コンビに
いいようにしてやられたなぁ~

って感じです。

してやられた感まだ続いてます。

いまだ解読中のパートもありますし・・・

私はこの作品に衝撃を受け

遅ればせながら

「響け!ユーフォニアム」なるものを知り

アニメ全話を観て

(何度も何度も何度も何度も)

「誓いのフィナーレ」も4回観て

とうとう原作ノベル全巻発注をかけました。

山田尚子先生
吉田玲子先生
武田綾乃先生
京都アニメーション様様様様です!!


6月7日 原作第二巻読了

152P 2行目
268P 4行目

から、
このスピンオフを立ち上げたのかな?

清少納言みたいに人の嫌な部分を
見事に描いているこの作品は
スゴ過ぎです。

山田・吉田コンビに加え
ともすればさらりと読み流してしまいそうな
そんなところにみぞれと希美の感性の温度差を
描いてしまった武田先生・・・エグイです。

で、いまだ解読中なのは
新山先生の助言。

どうしてあれが覚醒トリガーになるかなあ?

投稿 : 2019/06/08
閲覧 : 120
サンキュー:

14

ネタバレ

のんちくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

4/12札幌行ってきた。ので、小出しに感想。

泊りがけで行ってきました。
泊まったかいあった。
4/21の公開が楽しみですね。
繰り返し見たい作品です。

一般公開されたので、感想その一
{netabare}
絵本パートと、本編と、「どっちがリズなの?」と、思わせるシーンが、あるんですよ。注意してみたほうがいいですよ。
{/netabare}

全体を見た感想は、まだ書かないけど、すごくいい話だったよ。
もしかしたら、新しい映画なのかもしれない。と、思ってしまった。

2回目を観てきた。
小さなエピソードでつづられた、小気味いいストーリー展開。
{netabare}
伏線だったというとあれなのですが、そのエピソードが何に向かっていったのかってことで。京アニ自らがネタばらしを番宣でしてしまうほど。ジャンルは青春グラフィティーとかになるのかな?
{/netabare}

9/4追記
{netabare}
いやはや、感想はひとそれぞれなので、あらためて、山田尚子は偉大だと。
今書けば、最後のシーンで、帰り何食べる?って話で、希美とみぞれの食べたいものが一致しなくて、まだ引きずってるのか、と思いはしませんでしたけど、ハッピーアイスクリームとみぞれが、聞きかじったことを言って、やはり、「なにそれ」というんですが、そこがまた、何の共感もなくて。画が固まってて。でも、すぐに、「通じ合ってるわけでも」とか、「いやいや、仲直りしたんだよ。」とか、考えるより、「この二人でなにかサプライズでもやるんじゃないか?本番まで、打ち合わせを秘密裏にするんじゃないか?」とか、そっちの考え方するようになりました。時は止まってるんですけど。想像力を、妄想かもしれません、そういう線を断ち切って作品と呼ぶ、という山田尚子のセカンドシーズンか?というのもありですかね?作品としては、生物室の水槽をイメージしたのでしょうか?真相はわかりません。
{/netabare}
構成が綿密なのは、わかるので、それを紐解くのは、BD買ってからのお楽しみです。


12/6追記
う~ん、数ヶ月待ち焦がれたあとだというせいなのか、あれ、こんなに淡白だった?というのが、感想です。もっと、伏線あったと思ってたら、なにもない。もしかして、滑らせてる?と思うほど、印象が違います。ほんとに、女性向けに修正してるんじゃないでしょうかね?
 興行収入に見合った作品レベルに見えてくる。ああいう話は好きな方なのですが、映画館で見たほうがよかったかな?
 (ちなみに、何ヶ月も待ち続け、ギブアップしてアマゾンで予約してしまいました。)
 今回は、「リズと青い鳥」の曲が、また違ってよかったので、よしとしましょう。そういえば、いろいろきれてるしーんがあったなぁ。

12/13追記
2回目を飛ばしながら観ていたのだが、楽器の演技がフルートとオーボエのは感情まで読み取れてよかった。あと、曲が聞き取りやすくなってたね。サントラすぐ飽きてたけど、もう1回聴いてみようと思ったほど。サントラのは、やっぱ好きじゃないけど。それだけ、音の入りがよく修正されてた。少なくとも、自分には。で、あの水彩画はうまいのかな?映画版にないし、「声の形」の感情が続いてるとか?それとも、女の子シグナルだろうか?長期にわたった分、内容が細切れですいません。とくに、音の響きがとてもよかったです。

19/4/29 追記
~誓いのフィナーレ~を見た後、なんか無性に見たくなった。
そして、もしかしたら、全日本人が泣くのではないかと思った。
のぞみがという存在が、みぞれという存在を守っている?というやつ。のぞみのなんでもない素直さ・自由さが、まさかみぞれの存在に影響を与えていたなんて・・・。コミュニケーションが希薄といわれる世の中ですが、たとえば、女の子のしゃべる屈託のない笑顔などが、社会の活力につながっているなんて。女の子には、ウザイかも知れないけど、案外そんなことで救われてる気がしました。興行自体は、以前のヒット作には及びませんが、京アニの社会貢献度は高いんじゃないかとさえ感じています。

19/5/29追記
そういえば、リズ以前のユーフォでは、みぞれがコンクールの度につらくて、大嫌いといっていたのを思い出しました。ネタバレじゃないですよね。
ユーフォファンの共通認識。フルートの子と、みぞれとの掛け合いはないのです。と、言っておくと、やっぱり、jointかなと、思いますね。
みぞれは、2年生問題にかかわらずにきたので、ずっと孤独と、希美への吹部に誘われたことへの感謝や、それへの裏切りを感じて吹いていたんだな。そんな思いでいたんだなってのは、やはり辛くてリズが生まれたのでしょうか?なんて、回想した始末です。

投稿 : 2019/05/29
閲覧 : 179
サンキュー:

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リズと青い鳥のストーリー・あらすじ

北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当している鎧塚みぞれと、フルートを担当している傘木希美。

高校三年生、二人の最後のコンクール。
その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。

「なんだかこの曲、わたしたちみたい」

屈託もなくそう言ってソロを嬉しそうに吹く希美と、希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ。

親友のはずの二人。
しかしオーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず、距離を感じさせるものだった。(アニメ映画『リズと青い鳥』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年4月21日
制作会社
京都アニメーション

声優・キャラクター

種﨑敦美、東山奈央、藤村鼓乃美、山岡ゆり、杉浦しおり、黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、桑島法子、中村悠一、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)、監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:石田奈央美、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、3D監督:梅津哲郎、音響監督:鶴岡陽太、音楽:牛尾憲輔、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、吹奏楽監修:大和田雅洋

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