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「リズと青い鳥(アニメ映画)」

総合得点
85.8
感想・評価
547
棚に入れた
2284
ランキング
215
★★★★★ 4.1 (547)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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リズと青い鳥の感想・評価はどうでしたか?

鬼猿 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんて切なくて美しいんや…

アニメとは注目するところが別で、オーボエのみぞれ・フルートののぞみの物語。
アニメとは全然違う雰囲気で人間?友情?愛情ドラマがすごい。
正直なところ、みぞれがのぞみの事好きすぎてて「大丈夫かよこの子」とか思ってた。
みぞれはのぞみの事が好き。のぞみはみぞれのオーボエが好き。すれ違い。
リズと青い鳥って曲が完璧オリジナルって聞いてびっくり。そしてこの2人だからこそのリズと青い鳥。
愛してるからこそ飛び出たせるリズ。愛してるからこそ言うことに従った青い鳥。
見てるうちにどんどんみぞれが好きになってた。俺が大好きのハグしてやりたいんだが!w
最後の第3楽章は名シーン。あそこの演奏とキャラの動き一つ一つに全てが詰まってるんで是非見てほしい!
情報量が多いので何回か見ないとこの映画の魅力がわかんないかも。←俺がそうだった
俺楽器とか分かんないけど、その曲にそれぞれ物語があるって知った時に楽器やってる人がすごい羨ましく思えた。
みぞれが覚醒した時は本当鳥肌。感動でした。他の部員が思わず泣いてたのがすごい分かる。
楽器の世界は美しいっすね!素晴らしいです!

投稿 : 2019/07/16
閲覧 : 238
サンキュー:

11

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

京アニらしい繊細なアニメーション

どちらかといえば、少女漫画好きな文化系の人たちなら共感できるであろうが、独特の同性愛的雰囲気が観る人を選ぶ。

BLや百合は実際、趣味でもない限り。。いや同性愛者本人でない限り本当の意味でのマイノリティの気持ちはわからない。

海外では、マイノリティに対する擁護の声が大きいため、コミック業界やアート業界ではゲイを公表する人は少なくなく、ゲイコミュニティならではの映画や音楽、アートがオープンである。

しかし、保守的で頭の固い日本の社会状況からするとこの映画を見てもまだまだ海外の映画と比べると表現として甘い。。。というか。。。

果たしてこの感情は恋愛感情なのか。。。友情関係なのかが曖昧なところが非常に日本らしく、恐らくどちらでもないだろう。

そういった微妙で繊細な表現は少女漫画あるいは女性独特の感性であり、女性の思春期そのものでもあるだろうが、本当の意味での同性愛向けの映画ではない。

従って、黒人の同性愛の苦悩を描いた「ムーンライト」や、少年と青年の危険な恋愛を描いた「君の名前で僕を呼んで」などの海外の本当のマイノリティを観ているような映画好きの大人からすると、少し物足りなくなってしまう。

アニメーション技術としてはやはりレベルは高いと思います。

投稿 : 2019/07/15
閲覧 : 348
サンキュー:

16

みるずめす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

毛色の違う作品

本作は響け!ユーフォニアムの原作第2楽章のみぞれと希美のやりとりを再編したため、スピンオフではないですが、原作の毛色とは違う要素を含んだ作品です。スポ根色の強い原作や本編のアニメとは違い、2人の友情や繊細な表現を表現されています。アニメーションでここまでの表現ができるんだと。少し昔の台湾の青春映画を観ているよう。音楽との映像美に魅せられました。

投稿 : 2019/06/24
閲覧 : 194
サンキュー:

15

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この悲しさは…

感無量
言葉にできない
筆舌に尽くしがたい

感想を述べる上である種逃げのようにも見えるこれらの言葉ですが、この作品に語る上ではとても相応しいものに感じます。

観終わった後の感覚を言葉にするのは非常に難しいです。このような感覚になったのは、このような感覚にする作品に出会ったのはこの作品が初めてなもので。

無理矢理にでも言葉にするなら''はっきりしない悲しさ"とでも言うのでしょうか?

悲しい話といえば、「コードギアス」の最終回や「秒速五センチメートル」などが想い浮かびますが、それらの類とは全く違うタイプの悲しさを感じます。

一方で、他の人がこの作品を観て僕と同じく悲しさを感じるかと言われれば、そうではないのかもしれません。人によってはこれがハッピーエンドだと言う人もいるかもしれない。それぐらい観終わった後の感覚を説明することは難しい。非常に難しいです。

なんだか意味不明で纏りのない事を言ってしまいましたが、素晴らしい作品であるだけは保証できます。それだけはきっと観た人全員で共有できる事だと確信してます。

投稿 : 2019/06/21
閲覧 : 215

haku さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

百合だねぇ

友達がアニメを推してたのを聞き流していたんですが、今になってどんなものなのかと思い、DVD借りて見たらドハマりしました。

響けユーフォニアム
響けユーフォニアム2
リズと青い鳥

と見ましたが、

百合ですね、正直、百合ってどうなん?
と偏見を頭の片隅に置いて見ていました。
しかし、見終わってみるととても良かったです。

投稿 : 2019/06/12
閲覧 : 205
サンキュー:

7

washin さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ映画の一つの到達点

やっぱり日本のアニメはいいなあ、と心の底から思えた作品でした。


登場人物としてではなく背景として映画の世界に入り込んでいる感覚。まるで(言い方は悪いですけど)のぞきをしているような感覚を持つことでしょう。

映画館で観ましたが、自分の息遣いにさえ気を使うほどの緊張感。これほど自分の存在が邪魔になった作品は他にないのではないでしょうか。
(ちなにに個人的に、他のうるさい客に殺意がわく作品ランキング一位にもなっております笑)


すべてのシーンで二人の現在の関係性とそこから変化した関係性、登場人物の心の動きを感じることができます。このあたりはさすがの京都アニメーションといったところでしょうか。細かい作画から逃げずによく作ってあります。脱帽です。

何気ない言葉が誰かを傷つける瞬間、嫉妬を隠し切れないセリフ、顔には出さないけど動作に表れてしまう感情、自分の思い通りにならないことへの悔しさや失望。それらを映し出す一つ一つのシーンに心動かされることでしょう。ぜひ細かいところまで注目してみてください。


「画」ももちろん素晴らしいものでしたが、今作のキーは「音」だと思っています。小説では、感情や想いは地の文で表現できます。しかし映画ではそれができません。なので音、音楽がその代わりになることが多いです。しかしこの作品は、音楽をむやみに使わずに感情を表現しています。音楽というより環境音といったところでしょうか。これはとてもすごいことだと思いませんか。なぜなら音楽以外(声や画、時間の使い方など現実世界にあるものと同じものだけ)で心理描写しなければならないからです。セリフだけで進行する小説のようなものです。これは京都アニメーションでしかなしえないことでしょう。このようにむやみに音楽に頼らないことで、少ない音楽を聴かせるシーンでより感情が響いています。


個人的には今作の演奏シーンが今まで一番好きです。ユーフォシリーズといえば吹奏楽を扱っていることもあり演奏シーンが大きな見せ場となっています。いままでの演奏もよかったのですが、正直今作品で描かれている演奏シーンが今までの演奏シーンで一番好きです。なぜなら今作の演奏は結果ではなく過程だから。いままでは結果でした、いろいろありましたけど最終的にこうなりました、みたいな。そこの在ったのは達成感です。しかし今回は違います演奏シーンの中でも感情や関係性は変化しています。嫉妬や失望、希望と絶望。自分の想いを、感情を表現している、隠しきれていない今作の演奏とても感動しました。


ユーフォシリーズの1作品ではありますが、未見の人でも大丈夫なように作ってあります。より多くの人がこの作品を観てくれることを願っています。

投稿 : 2019/06/12
閲覧 : 250
サンキュー:

19

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

4/12札幌行ってきた。ので、小出しに感想。

泊りがけで行ってきました。
泊まったかいあった。
4/21の公開が楽しみですね。
繰り返し見たい作品です。

一般公開されたので、感想その一
{netabare}
絵本パートと、本編と、「どっちがリズなの?」と、思わせるシーンが、あるんですよ。注意してみたほうがいいですよ。
{/netabare}

全体を見た感想は、まだ書かないけど、すごくいい話だったよ。
もしかしたら、新しい映画なのかもしれない。と、思ってしまった。

2回目を観てきた。
小さなエピソードでつづられた、小気味いいストーリー展開。
{netabare}
伏線だったというとあれなのですが、そのエピソードが何に向かっていったのかってことで。京アニ自らがネタばらしを番宣でしてしまうほど。ジャンルは青春グラフィティーとかになるのかな?
{/netabare}

9/4追記
{netabare}
いやはや、感想はひとそれぞれなので、あらためて、山田尚子は偉大だと。
今書けば、最後のシーンで、帰り何食べる?って話で、希美とみぞれの食べたいものが一致しなくて、まだ引きずってるのか、と思いはしませんでしたけど、ハッピーアイスクリームとみぞれが、聞きかじったことを言って、やはり、「なにそれ」というんですが、そこがまた、何の共感もなくて。画が固まってて。でも、すぐに、「通じ合ってるわけでも」とか、「いやいや、仲直りしたんだよ。」とか、考えるより、「この二人でなにかサプライズでもやるんじゃないか?本番まで、打ち合わせを秘密裏にするんじゃないか?」とか、そっちの考え方するようになりました。時は止まってるんですけど。想像力を、妄想かもしれません、そういう線を断ち切って作品と呼ぶ、という山田尚子のセカンドシーズンか?というのもありですかね?作品としては、生物室の水槽をイメージしたのでしょうか?真相はわかりません。
{/netabare}
構成が綿密なのは、わかるので、それを紐解くのは、BD買ってからのお楽しみです。


12/6追記
う~ん、数ヶ月待ち焦がれたあとだというせいなのか、あれ、こんなに淡白だった?というのが、感想です。もっと、伏線あったと思ってたら、なにもない。もしかして、滑らせてる?と思うほど、印象が違います。ほんとに、女性向けに修正してるんじゃないでしょうかね?
 興行収入に見合った作品レベルに見えてくる。ああいう話は好きな方なのですが、映画館で見たほうがよかったかな?
 (ちなみに、何ヶ月も待ち続け、ギブアップしてアマゾンで予約してしまいました。)
 今回は、「リズと青い鳥」の曲が、また違ってよかったので、よしとしましょう。そういえば、いろいろきれてるしーんがあったなぁ。

12/13追記
2回目を飛ばしながら観ていたのだが、楽器の演技がフルートとオーボエのは感情まで読み取れてよかった。あと、曲が聞き取りやすくなってたね。サントラすぐ飽きてたけど、もう1回聴いてみようと思ったほど。サントラのは、やっぱ好きじゃないけど。それだけ、音の入りがよく修正されてた。少なくとも、自分には。で、あの水彩画はうまいのかな?映画版にないし、「声の形」の感情が続いてるとか?それとも、女の子シグナルだろうか?長期にわたった分、内容が細切れですいません。とくに、音の響きがとてもよかったです。

19/4/29 追記
~誓いのフィナーレ~を見た後、なんか無性に見たくなった。
そして、もしかしたら、全日本人が泣くのではないかと思った。
のぞみがという存在が、みぞれという存在を守っている?というやつ。のぞみのなんでもない素直さ・自由さが、まさかみぞれの存在に影響を与えていたなんて・・・。コミュニケーションが希薄といわれる世の中ですが、たとえば、女の子のしゃべる屈託のない笑顔などが、社会の活力につながっているなんて。女の子には、ウザイかも知れないけど、案外そんなことで救われてる気がしました。興行自体は、以前のヒット作には及びませんが、京アニの社会貢献度は高いんじゃないかとさえ感じています。

19/5/29追記
そういえば、リズ以前のユーフォでは、みぞれがコンクールの度につらくて、大嫌いといっていたのを思い出しました。ネタバレじゃないですよね。
ユーフォファンの共通認識。フルートの子と、みぞれとの掛け合いはないのです。と、言っておくと、やっぱり、jointかなと、思いますね。
みぞれは、2年生問題にかかわらずにきたので、ずっと孤独と、希美への吹部に誘われたことへの感謝や、それへの裏切りを感じて吹いていたんだな。そんな思いでいたんだなってのは、やはり辛くてリズが生まれたのでしょうか?なんて、回想した始末です。

投稿 : 2019/05/29
閲覧 : 340
サンキュー:

28

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『ユーフォ』には友情、努力、勝利という青春の【熱】があるが『リズ』にそんなものは無い、そんな暑苦しいモノは無いのです【リズを再評価しようキャンペーン】

公開当時はイマイチ誰に向けて作った作品なのか解らなくて、なかなか味のある作品だと思いつつもレビュを書く気にはなれませんでした
と、言うのも『ユーフォ』シリーズから独立した1つの作品として完結する趣がありつつも「じゃあなんで【希美とみぞれ】の“対比”として【久美子と麗奈】を登場させたんだよ、アレ『ユーフォ』知らん人に不親切過ぎでしょ」ってなったからです
それに『ユーフォ』の醍醐味である“アツイ青春”模様が無いのはある意味シリーズのファンを裏切ってるってことになっていると思ったので、正直受け止め切れなかった、というのが当時の率直な感想です


ですがその考えも今作と時系列的に並行している『誓いのフィナーレ』を観た後に改めることにしました
『誓いの~』のレビュで書いた通り(https://www.anikore.jp/review/1921276/)『リズ』とこれまでのシリーズは【パラレルワールドである】という結論に至ったからです
そう考えた方がスッキリするし、純粋に今作が持つ独特の味や音楽映画のテンプレートを破壊した異端性を評価出来ると割り切る事が出来ます
と、いうことで『ユーフォ』シリーズに無いものを持つ『リズ』という作品の再評価を始めたいと思います


北宇治高校吹奏楽部の夏
オーボエ奏者の鎧塚みぞれ、フルート奏者の傘木希美は3年生になっていた
高校生活最後の夏、最後の吹奏楽コンクールに向けて、北宇治がコンクールの自由曲に選んだのは『リズと青い鳥』という童話をモチーフにした組曲
その第3楽章において、物語の主役となるリズと青い鳥のそれぞれの心情をオーボエとフルートが表現する象徴的なソロパートを任されることになった二人
最終的に決別を強いられる身のリズと青い鳥の心情の理解に苦しむ希美は、ポジティブな考えでみぞれの演奏と寄り添う形を取ろうする
みぞれ自身もまた、大親友である希美に置いてかれまいと希美に依存する形で進路志望を決めていた…


先述通り『響け!ユーフォニアム』シリーズのスピンオフでありつつ、劇場版『誓いのフィナーレ』と対になる今作をオイラはこれまでのシリーズとは【パラレルワールド】と考えています
まず他のシリーズとは作風が非常に異なっています
今作のメインスタッフは『ユーフォ』シリーズとは大きく入れ替わっており、『聾の形』のメインスタッフが主体となっています
監督は山田尚子、脚本は吉田玲子、キャラデザに西屋太志、音楽に牛尾憲輔


音楽が牛尾憲輔…まずコレが一番驚きです
アンビエントやドローンミュージックを得意とする牛尾憲輔が吹奏楽が主題の映画の劇伴を担当するのはどう考えてもオカシイ(笑)
答えは本編を観ればすぐわかることですが、今作では基本的に演奏シークエンスがほぼ存在しないのです
もちろん劇中で登場人物達が演奏する楽曲というのは『ユーフォ』シリーズの松田彬人が作曲担当しているのですが、それ以外の場面では基本的にドローン・アンビエント特有の遠くで囁くようなウインド系のシンセが鳴り響いていたり、やたら籠もって歪みがちなピアノの音が手前で弾けるように響きます


これは喜びや怒りや悲しみというような端的な言葉では言い表せない、思春期の少女達の繊細な感情に寄り添った表現として機能しているわけです


『フラガール』にしろ『スウィングガールズ』にしろ『チアダン』にしろ、青春モノ、部活モノ、音楽映画の定型文ってほぼ固定化されてしまっているんです
最初に心動かす何かがあって、ちょっと上手くいったと思ったら友情に軋轢が生まれ、もうどうにもならないというピンチを心の声を吐露しあうことで和解し、最後に派手な演奏シークエンスで締め括る…
もうお判りかと思いますが『ユーフォ』がやっていることはコレらそのまんまなんです
つまり『ユーフォ』とはある意味ドラマティックで王道でありつつも、悪く言えばテンプレ通り、フィクション的、リアリティの無い作品だと言えます


『リズ』の場合そんな定型文を破壊しようという試みが見られるんですね
なんせ音楽映画なのに演奏しない
青春モノなのに走りながら叫んだりしない、友達を床に押し倒して泣いたりしない、雨に濡れながら言い争ったりしないんです
そういうのはある意味男性的な感性であって、まあそこまで言うと誤解を生みかねませんが、ジャンプとかのスポコン漫画の考え方に近いモノで、思春期の少女の繊細な感情、ってのとは程遠い世界になるわけです


ですから今作はそんな作品群やコレ以外の『ユーフォ』シリーズとは一線を画している
具体的にはラストを含めて今作の登場人物のセリフにはほぼ必ず裏があります
セリフを言葉通りの意味で受け取ることが不可能なのです
セリフの裏に隠された真意を補完するのは、表情だったり、音楽だったり、画面に差し込む光だったり、或いはレイアウトそのものだったりと、作品全体を通すことで初めて彼女達の心理を視聴者に体感してもらうのが『リズ』なのです


実写ならまだしも、アニメでこういうことをやったものはほぼ皆無ではないでしょうか
つまり非常に稀なことをやってのけた作品として『リズ』は再評価されるべきなのでは?と思った次第なのです
それに今作で劇中劇「リズと青い鳥」について知っておくと『誓いの~』のクライマックスがより感銘的に見えることは間違いないでしょう
けみかけは改めて『リズと青い鳥』を評価します

投稿 : 2019/05/29
閲覧 : 443
サンキュー:

20

ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お〜毎日 希美希美希美 みぞれの世界〜

格調高い、純文学のようなアニメ映画でした。
内容は、上記レビュータイトルの通り(井上陽水の「氷の世界」のメロディで歌ってください)で、これ以上でも以下でもありません。

・絵柄が違う、という批判について
うがった見方をすれば、「君の名は」の大ヒットで宮崎駿じゃなくてもアニメ映画で一般受けが可能であることが明らかになり、京アニも二匹目のドジョウを狙って深夜アニメっぽい絵柄を止めた、と捉えることができます。事実、そのような打算もあったとは思います。
しかし、この絵柄変更は、「他人の見ている世界は、自分が見ている世界とは全く違うものかもしれない」というSF的には定番のテーマに沿っていると考えることができます。つまり、ユーフォ本編は(冷めた目線の)黄前ちゃんの視点で描かれており、部員全員がキラキラ・ギラギラしているけど、本作ではみぞれの目を通した世界であるということです。
みぞれは基本、希美しか見ていません。他の吹奏楽部メンバーでは同級生や同パート後輩の剣崎さんはかろうじて認識しているようですが、黄前ちゃんとか顔もぼんやりしていて、後半のオーボエソロの後では珍しく興奮して話しかけてきたというのに、ほぼ無視状態です。「この話しかけてきてる人は確か低音の後輩?」という程度の認識なのかもしれません。黄前ちゃんファンの私としては不憫でなりません(そこが黄前ちゃんぽくて良いのですが(よろしければユーフォ2のレビュー参照してください))。他の2年生メンバーに至っては、顔が見切れていたりして、全く眼中にないようです。葉月ちゃんとか完全モブでした。

そもそも希美の次に出番が多くて、輪郭がはっきり描かれているのがフグ(笑)


・絵本の中の少女とリズが棒読み
これも気になるところですが、みぞれが本を読んで想像している世界を描写しているものなので、わざと声優以外をキャスティングしたのではないでしょうか。みぞれの想像の世界で普通のアニメのようなしゃべり方をする女の子が出てきたら、みぞれにアニオタ疑惑が持ち上がり、それはそれでいかがなものかと。



※「誓いのフィナーレ」見てから、気になってもう一回見て追記

・大好きのハグをしてる二人
「誓いのフィナーレ」見てからだと1年生二人のハグが{netabare}初々しい一年生ハグから闇の深いハグに印象が180度変わりました。(;゚Д゚)ブルブル{/netabare}

・序盤、のぞみぞれ二人の朝練
希美「ピッチ甘かったかな~?」って、甘いとかいうレベルじゃなくずれてますね。
みぞれは、演奏中に居心地の悪そうな表情してることがあります。ピッチずれてるのが気持ち悪いけど、希美に嫌われたくないから言えない、という心境なのでしょうか。
希美が{netabare}音大に行く宣言をしたときに新山先生が絶句しますが、いつもお綺麗な新山先生もさすがに動揺して地元関西弁で、「この子、音痴の自覚ないんかいな。音痴に音大はキッツいで~しかし」と思っていたのかも。。。{/netabare}

投稿 : 2019/05/28
閲覧 : 439
サンキュー:

50

ロリルス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

自分の語彙力が悔しい

女子高生の間の繊細な感情が心にじわぎわ染みてくる。

リアルではあるかな?こうゆう友情というか友情を超えた感情。

ゆったりまったりの高校生活いいな!

ちなみに序盤から首の長さにすんごい気になってたけど、中盤以降もう素直に慣れた

投稿 : 2019/05/22
閲覧 : 246
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ

2018年4月に公開の映画でしたが、実は11月までこの映画の存在を知らなくて、12月に発売されたBlu-rayを購入して観ました。


率直な感想としては、《良かったけど期待していたものとは違った。》

いや、許せない点とかは特に無いんだけどね。
TVで放送していた本編(?)が神すぎて期待値が高くなりすぎていたのと、
個人的に、みぞれと希美のどちらの気持ちにも真に共感することができないっぽい。
それと、絵柄はどう足掻いてもアッチの方が好き。

それでもせっかくBlu-ray買ったんだし…ってことで、期間を開けてもう一度観てみたら、初見時には気付けなかった繊細な演出に感銘を受けた。
例えば、希美の説明困難なほど意味深長な表情、アレどうやって考えてるんだろうか。
さらにそれを映像として表現できてるのが凄すぎ。
こういう芸術作品を鑑賞すると「プロが創ってるんだな~」って実感できる。


全然関係無いけど、「ゆでたまご」ガール可愛すぎませんか!?
『響け!』のちょっとだけ画面に映るコが目を引きすぎるところ、とても悪質だと思う(怒)

投稿 : 2019/05/18
閲覧 : 286

午後の紅茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

退屈な人にはもの凄く退屈で、面白い人にはもの凄く面白い作品。

作画、音楽は素晴らしく、何人のか方が言われてるようなキャラの違和感もほとんど感じませんでした。

しかし物語については、二人の感情のやりとりをセリフ以外のキャラの動作、音楽、絵などで見せるという手法を使っていて、おそらく短縮してしまえばアニメ1話分で終わってしまう内容を、よく言えば丁寧に繊細に、悪く言えばダラダラと引き延ばして描いているのでこの手法の好き嫌いで大きく評価が分かれる作品だと思います。

ユーフォはずっと見てきましたが、個人的にはどう頑張っても好きになれない作品でした。まだ見てない人は似てはいるけど完全に別物だと思って見た方が違和感は感じないかなと思います。

投稿 : 2019/05/06
閲覧 : 214
サンキュー:

5

ootaki さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少し違った角度で

楽しみ方が色々あって、なかなか面白かったのですが、ユーフォ本編を見ていなくてもわかる方には分かるし、女性でもたぶん楽しめる材料と内容だと思っているので、オススメします。感情移入できた方は泣いていいと思います(笑)

投稿 : 2019/05/06
閲覧 : 279
サンキュー:

27

ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

響け!ユーフォニアムの外伝作品

【視聴きっかけ】
響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレも視聴し終わり
GWどうしてようかな?と思っていたら
そういえば、リズ見てなかったなあということで
見ようと思い視聴を開始しました

【良い点】
全部が素晴らしい。今回は学校内の話が続きますが、
リアルの音がずっと響いているのはなかなかに高評価です。
特に足音の音がとても好きです。

そして、リズと青い鳥に描かれているリズたちを
みぞれたちで表現しているところはとても響きました。

途中みぞれが可哀そうになったところもあるけど、
その気持ちに共感してしまうところもあったので
久しぶりに感情移入する感じでした。

今回の終わり方もなかなかユニークで見どころだらけでした。

投稿 : 2019/04/29
閲覧 : 288
サンキュー:

27

不良中年 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり声優はプロがやる方がいい

映画館で見たかったけど、忙しくて行けなかったのでDVDを心待ちにしてました。

全体的に柔らかい作画でこれはこれでいいと思いました。
そして声優陣もオリジナルの声優さんたちが、このキャラクタに載せていてこれも良かったです。

「リズと青い鳥」の物語が要所要所入ってくるのだけれど、これも良かったですが少し長いような気がしました。

そして、リズと青い鳥の少女の声優が本田 望結ちゃんだったのは唯一の残念ポイント。

別に望結ちゃんが嫌いとかではなく、完全に役不足!
一発目から浮き気味のセリフ。
せめて音響監督はもう少し演技指導できなかったのか!

折角のいいストーリーなのに彼女のセリフで醒めてしまう。

あと個人的に思ったのが、この話原作も読んでいて好きなので、もう少し希美ちゃんの悩み葛藤を描いて欲しかったです。

何となくあっさりと最後の結論に行っちゃった気がします。

でも全体的にいい話でした。
劇場版ユーフォの3作目が公開になるそうなのでそちらも楽しみです。

投稿 : 2019/04/24
閲覧 : 260
サンキュー:

9

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

響け!の外伝

ユーフォの新作を見る前に目を通しておかなければならないと思っていた作品。レンタルで借りてみました。実は劇場は見に行っていません。最後まで行くか迷ったのですが、結局やめました。やめた理由は単純で、みぞれと希美が主役だったことと、キャラデザがなんか気に入らなかったからです。

主役の二人、正直、本編のときから魅力を感じませんでした。影が太いみぞれ、気ままととられかねない希美。まるで水と油な二人が織り成す物語は外伝として自分は捉えていました。なので、京アニ・ユーフォであっても心惹かれなかったのです。

さて、物語はといえば、やっぱりこの二人の物語だなという感じでした。うじうじっぽくて希美希美なみぞれ、誰とでも親しくなっていく希美。時折童話の世界を交えながら少女たちの心情を描き、どうなっていくのかと思っていたら、最後にちゃんと成長していく姿を見せていくのは山田+吉田ならではかと。

学年が上がった北宇治の生徒たちの姿がちらちら映し出されるのがファンにはたまりません。特に部長になった優子と副部長の夏紀の成長はこのあとの劇場に繋がっていくのかなと想像させてくれます。

投稿 : 2019/04/20
閲覧 : 216
サンキュー:

27

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

注意 「響け!ユーフォニアム」の世界

視聴理由 感動するらしい

視聴前 京アニか

視聴後 あああああああ
響け!ユーフォニアムの1年後の話か!
知らなかった!
1年後の話だから、直接は関係はないけど
見てからの方が面白い。と思う。
(見といて良かったぁ)
音楽も良かったし、作画もエグかった。
さすが京アニ。

良作

投稿 : 2019/04/17
閲覧 : 259
サンキュー:

20

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

二人の距離感。最高でした。 どちらが青い鳥かな?

二人の距離。愛なのか恋なのか。

少しずつ広がり始めた二人の心の距離は、話を追うに従って鮮明になっていく。
原作にもある音大入試の一件のこと。
それまではいつも明るく笑顔で振るまっていた希美。彼女が急に表情を曇らて、前髪で目が見えなくなる描写。これは良い演出。

この後、希美が音大志望の意志を聡美に告げるシーンここで、彼女の心の中に「何か。何かが生まれた。
希美の仕草が細かに描き出されていた。

そしてね、たった一言で済まそうとする仕草の1つ1つ、これが実に深い。
一歩後ず去る、爪先で地面を蹴る、後ろに手を回し、腕を握り締める、そんなの。


その一方で、みぞれはみぞれで、横髪を撫で下ろす、という仕草をしている。
それもある特定の状況で、必ずと言って良いほど。この行動をしてるんだね♪
こうした「仕草」を見せる演出が本当に綺麗に、細やかに、キャラのほんの僅かな動きにすら、何らかの意味や想いがあるんじゃないか、と思うほどに綺麗な演出だった。
この作品の大きな魅力で、そして監督の山田尚子さんの技量が発揮されていて、目に見えてわかる、耳で感じると、言えるものでした。

この「仕草」というものは、劇中の至るところで見られ、目が離せなかった。
鑑賞後の度を越した疲労感。久しいといったものだった。これらを全てを感じようとしたからかもしれないですね。
もう感無量でした。最近多いですが。

観終わった後の満足感。凄かった。


圧巻のソロ演奏。

そして…最大の魅力。
「リズと青い鳥」第三楽章、「愛ゆえの決断」における、オーボエとフルートのソロ。
この話。あることからみぞれはソロパートに関する捉え方を掴み、そしてそれを合奏の場で実践。
その演奏が、もう、圧巻というものでしかない。
それまで、みぞれが持っていたものを全て注ぎ込んだ、思いを込めたような演奏シーンには、セリフなど一つもないというのに心打たれるものだった。


この時、同時に、希美も強い衝撃をうける。
その希美の表情の歪み方、音のふるえ、取りこぼし、最後にはフルートを握り締めたまま硬直。何も出来なくなってしまう、その姿。生々しかった。


みぞれの演奏とあわせてみて、思わず涙が出た。

どうしてだろう。なんでうまくいかないんだろう。


劇中でも感動する子、賞賛する子、泣き崩れる子までいた。それほどみぞれの演奏は他を圧倒するものだったといえる。
希美はそれに何も反応せず、そっと部室をでる。

そして後を追い掛けてきたみぞれに希美は「みぞれはずるいよ。ずるい」という。

彼女の想いが爆発したと思った。


自分が一番好きなものを持っている、一番傍に居る者への嫉妬。

どうして私には。そんな想いがあったのでしょう。


希美の中に遥か昔から漂っていたみぞれへの感情の正体。それに気付き始めた希美は意図的にみぞれを避けるようになり、互いの溝がどんどん深まっていく。

心の距離が離れていく。そう感じた。

だけど、それは希美を特別な人として想ったみぞれにとっては耐えられない。
どうして離れていくの?そう想ったでしょう。
みぞれは希美の感情もよく理解出来ぬままに、希美とにたいする想い、彼女なりの言葉で伝える。
だけど通じない。



「大好きのハグ」で、希美の良いところ、好きなところを一つずつ告げるみぞれ。
それに対して希美は「私はみぞれのオーボエが好き」と一言に言い切る。、

みぞれは希美に「みぞれ(自分)自身を好きだと言って欲しかった」
希美はみぞれに「希美(自分)のフルートが好きだと言って欲しかった」ここが心打たれる。

「好き」という意思は一つでも実際には各々の求め合うものが全く食い違っている。

すれ違う。愛と恋の違いってなんだろう。

「リズと青い鳥」では、リズが何故小鳥である少女を空へと旅立たせたのか、その明確な意味はわからない。しかしリズは最後、少女に「愛してる」と告げてる。この物語において少女の立ち位置に相当するのはみぞれであり、彼女は確かにリズたる希美の元から旅立ち、その羽根を大きく広げて「音楽」というフィールドを限りなく自由に、優雅に飛び回ります。
希美の方はどうだったか。
希美はリズほどに「愛してる」という感情をのぞみに抱いて、彼女の旅立ちを見送ることが出来たと言えるのか。それともリズは羽根を持たない自分と違い、自由に大空を飛び回れる小鳥に内心嫉妬していたのか。あるいは両方か?



「リズ」という少女は慎ましく、歪みや悪意のない少女として描かれいる。しかし、それに当てはまる位置にいるはずの希美は、リズの環境とはやはりかけ離れている。
希美はリズと違って、孤独ではない、相談できる相手もいる。
その気になれば閉じられた環境を自分の手でこじ開けて、自分の居場所を作れるひとだ。
つまり希美もまた、みぞれとは全然異なるジャンルではあるかも知れないけれども、みぞれからすれば自由に空を飛び回る羽根を持つ、青い鳥。ではないか?

そして自分の手から離れたみぞれが持つ青い羽根を羨み、自分にそれが無いという現実を突き付けられて絶望し、嫉妬し、涙を流してもいる。

希美がみぞれに三度「ありがとう」を告げるシーンでは、受け止めきれない気持ちが伝わってきた。


もしかして「リズ」という存在に相当するキャラクターはこの作品にはいないのではないか?
視聴者や読者、つまり物語の外側に居た人達が、もっとも近いところにいるのではないか、と思った。

外の人間たちがリズだとして、そこに羨望や嫉妬など全く無いという意味では無いですが。
寧ろ逆かもですね。

2度目視聴。二人の演技に感服。互いにすれ違い、嫉妬する。大好きゆえ。
のぞみとみぞれ。今はまだ。もう少し。時間を。
その言葉が二人を高みへ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

テレビで3度目。

どちらが青い鳥なのか?リズなのか?
受け取り方によってはどちらにもとれる。二人が青い鳥だと。


今回みて、さらに目に焼き付いたのは最後のシーン。
のぞみちゃんは図書館へ。みぞれちゃんは吹奏楽部。
初め、もうコンクールが終わったあと?と思った。

ですが、コンクール前ですかね?

どちらにしても、最後に二人は出会うのだと実感します。お互いを青い鳥とリズに例えていた少し前。

もう二人は自分達がどちらになっても、受け入れられるのだと、二人のやり取りをみて実感できました。

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 302
サンキュー:

38

ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

えぇぇ…

鎧塚先輩は好きなんですよ。
まず、作品紹介を軽く。
『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品です。
主役は、本編(2期)で出て来た、鎧塚みぞれ+傘木希美です。
二人の関係性を『リズと青い鳥』という物語に照らし合わせ描いたような物語??

まず最初に思った事は、
「本編(テレビアニメでやってた1期2期)と、別アニメ!?」
でした。
次に思った事が【首が長い!!】これですっ!!
それをきっかけに、違和感が増し増しになっていって「作画の人が変わったのかな??」と思いました(調べてません)。
実際変わりすぎていて本編の主人公の久美子が後半まで分かりませんでした。
寝癖が酷い!というレベル。

あ、そろそろ内容に移ります。

{netabare}
『リズと青い鳥』曲と本(絵本?)があり、鎧塚先輩が本を読むんで、それに自分を照らし合わせています。
それはいいんですけど、その絵本のような世界が長い!!長すぎる!!
全く別アニメを観ている感じでした。

後は、鎧塚先輩が希美さんに依存しまくっているのを、ただ眺めているだけでした。
最後の方は、鎧塚先輩が希美さんの実力に合わせて演奏していただけで、本気を出せば凄いんだよっ!?というのも分かりましたけど、
「リズと青い鳥、結局何だったんだろう?そこまで強くこだわる理由あったのかな?」
というのが主な感想です。

追記.あんな口うるさい図書委員っているのかな?
{/netabare}
映画特有の『芸術作品』感が凄い出ています。

作品としては独立している感じで、成り立っていましたけど、本編との差が激しくて、個人的には微妙でした。

投稿 : 2019/03/11
閲覧 : 616
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21

ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なにこれすごい

『響け!ユーフォニアム』スピンオフ/上映時間:90分/制作:京都アニメーション

この作品が素晴らしいというのは、“観れば解る”ので何を綴るべきか迷ったけれど、特筆すべき点のひとつとして目を見張るほどに凄まじかった演出面についてのレビューとなります。

見どころは多かったけれど、{netabare}作品テーマのひとつである演奏シーンを発表会といった大舞台でなく、練習シーンにもってきた点も評価したい。それまであった葛藤がスパイスとして十分に効いていることも含めて、吹奏楽に明るくない自分からしても目に見えて解るみぞれの演奏は「すげえw」としか言いようがなく、そう感じさせる数々の細かな演出に感服。スナック菓子ボリボリ食いながら観ていたけれど「菓子食ってる場合じゃねえ!」とばかりに手が止まって魅入っちゃいましたw

さらにこの演奏シーンを終えたあと皆から絶賛されるみぞれを尻目に理科室で一人佇む希美。このシーンでの彼女の物言わぬ目だけで感情を表現した描写による演出は身震いしてしまうほどでした。アニメの可能性をこれでもかってくらいに見せ付けてくれた京アニ恐ロシア。

また、ユーフォ本編で一番のお気に入りキャラだった葉月も一瞬だったが登場しており、その葉月と緑輝のちょっとした会話(ハッピーアイスクリーム)を伏線として、ラストの絞めに持ってきたのも良かったですw

正直なところ、物語序盤はリズ役の棒演技や、みぞれのコミュ症っぷりが激しさを増していたので、「大丈夫か? この作品」なんて心配しながらスナック菓子に手を伸ばし視聴していたけれど、よくよく思い出してみると前半からして物言わぬ演出が散りばめられていたことに気づきました。そして、中盤以降はどこを取っても神懸かっているレベルw 大変素敵なものを見させて頂きました。


▼キャスト
鎧塚みぞれ:種﨑敦美
傘木希美:東山奈央
リズ:本田望結
中川夏紀:藤村鼓乃美
吉川優子:山岡ゆり
剣崎梨々花:杉浦しおり
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
新山聡美:桑島法子
{/netabare}

投稿 : 2019/03/03
閲覧 : 362
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48

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不如帰 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

見どころはみぞれの覚醒シーン

ゆったりと話が進むのがとても心地よく、それでいて個々の感情の動きが激しいこの感じは他のアニメではなかなかみられないタイプかと思います。
特別な特徴もなくあくまで日常的な学園系アニメですが、それでもここまで興行収益をあげられた背景には元の作品の存在はもちろん、この作品の些細なセンスの良さが至る所で光っていたからではないかと思います。

驚いたのは作画が少し変わっていたことでした。
はじめは慣れるのに時間を要しますが、それもすぐに解消されます。
次第にそのゆったりとしたストーリーに寄りかかり、ただぼーっと彼女たちの行く末を見守るように視聴していることでしょう。

その矢先に訪れるみぞれの覚醒シーンは多くの方が心を打たれるはずです。
それまでゆったりしていた自分がいきなり奮い立たされるようなあの感覚こそがこの作品の一番のウリになるでしょう。
逆にここで反応が無いとおそらくこのアニメの評価は落ちると思います。

ハッキリいって私はこういうアニメは好きです。
退屈することもありますが、覚醒シーンのようにきちんとヤマを設けているなら楽しめる自信があります。

あと、選曲とその元になった物語を絡めていたのが素晴らしかったです。

投稿 : 2019/03/01
閲覧 : 404
サンキュー:

13

ネタバレ

順順 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

退屈に感じた内容

退屈で30分程で寝てしまい、
結局3回に分けて見直した。
盛り上がりに欠け、見る気が削がれる。

投稿 : 2019/02/25
閲覧 : 226
サンキュー:

4

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Agree to disagree

2018.11.11記


本作鑑賞にあたりTV版1.2期を視聴済


あにこれでも評価の高い、吹奏楽部員らの青春を描いた【響け!ユーフォニアム】のスピンオフ劇場版。TV版にも登場した傘木希美(フルート)と鎧塚みぞれ(オーボエ)の二人の関係に焦点を絞った物語です。
実はユーフォシリーズの出会いは本作がきっかけ。リアルでの飲み友達(非ヲタ)の職場同僚が劇中歌「girls,dance,staircase」{netabare}(Homecomings手前に流れるボーイソプラノのやつ){/netabare}を歌っている方のご家族だったから。…遠い(笑)

事前準備のつもりで観たTV版にドはまりし、本作に関しては、訳知り顔で「キャラのデザイン変わってんじゃん。なんだよー」と知ったかモードで公開から少し日の経った時期に劇場で鑑賞しました。結局・・・


 『間髪入れずに2回め行きました』 余韻忘れられず 『3週間後に3回目行きました』


2回目はひっかかりの解消を目的に、3回目は「みぞれのオーボエが好き」でもう一度劇場で音色を堪能したかったからが理由。当たり前ですが駄作と感じてればリピートはしません。
90分とやや短めの上映時間ながら濃ゆい時間が流れる至福のひと時。「ながら見、ダメ、ゼッタイ」良い意味で観客に緊張を強いる作品です。

TV版の視聴が必須か?は微妙なところです。理解に幅を持たせるためにTV版を観るに越したことないですが、本作は2人の少女の物語としてTV版と独立した作りになってますので単独での視聴も可能です。事前準備するなら、松:TV版コンプしてどうぞ、竹:2期1~5話を押さえてどうぞ、梅:YOUTUBEでそれっぽいの探してどうぞ、といったところでしょうか。
元からのファンはもちろんのこと、TV版がイマイチだった人、TV版観てない人もと間口広めです。タイトルに〝ユーフォ”を持ってこなかったことから意図は明白だと思います。


ざっとあらすじは、
少女(リズ)と青い鳥との出会いと別れを描いた童話「リズと青い鳥」を題材とした同名の楽曲をコンクールの自由曲に選んだ北宇治高校吹奏楽部。その曲中、オーボエとフルートの掛け合いパート、なかなか二人の息が合わなくて、、、
奇しくも掛け合いパートは少女と青い鳥の心情を表現しているとされる箇所。「出会い」「別れ」「リズの気持ち」「青い鳥の気持ち」曲の解釈に懊悩しながら、折しもリアルでは三年生が直面する「進路の選択」なども重なって、希美とみぞれの関係にも変化が生じていく。。。


山田監督の作風まさに真骨頂だと思うのですが、セリフ外の情報が極めて多いです。
背景絵、音、光の表現、表情だけではないキャラの仕草(足や手の動き、目線)、目にうつる全てのことは メッセージになってます。あ!耳もね。観客に緊張を強いる作品たる所以です。
わかりやすくてわかりづらい、解釈を観客に委ねてる分捉え方に幅があり、皆さんの感想読むのが楽しみでもあったりします。
少なくても進級、進学と環境が変わることを控えた局面、今までの関係がそのまま続くことはないことが見えてきたところでの各々の選択と決定に至るまでの葛藤など、時間が有限だからこそ輝きを増す青春というものに抵抗がなければ視聴をお勧めいたします。



以下、鑑賞済みの方向けのネタバレ感想です。

■合意できないことに合意する

{netabare}「disjoint」から「joint」までを見てね、冒頭と終幕の1カットに挟んだ監督からのメッセージはわかりやすいです。
「disjoint」数学用語で〝互いに素”互いに共通の公約数を持たない数の関係性を言うようです。一方「joint」は繋ぎ目や接合部とイメージしやすい単語ですね。
二人で一組、優子先輩もその境地には達することができなかった希美とみぞれの間に横たわる強い関係(とTV視聴組の私は思ってた)が実は混じることない別物で、って展開でした。

これ希美ファンにはしんどいかもしれない。2期1話宇治川のほとりで花火を見ながら高坂麗奈から弱さを理由にいったん逃げたと評された希美の弱い部分、みぞれの才能への嫉妬がはっきりと出てるから。ブランクはやはり大きかったのか?元々の才能の限界なのか?再入部前、〝韃靼人の踊り”の音色に誘われてやって来た黄前久美子に「フルートが好き」と笑顔を見せた希美を私たちは知っています。

一方みぞれファンにもしんどいかもしれない。せっかく2期4話で取り戻したみぞれの情緒がまた不安定になるから。みぞれの病的なまでの希美への依存は強いままだった。希美に拒否されることが何より怖い。希美がいれば羽ばたける。希美のために吹いた関西大会みぞれの〝三日月の舞”エモいオーボエソロ、舞台袖で見守る希美の1カットとともにホッと胸を撫で下ろしたことが昨日のことのようです。

自分にとって大事なものが、希美は『フルートが大好きな自分』、みぞれは『希美と一緒にいられる自分』。演奏にベクトルが向いてる希美と、その人そのものに向いてるみぞれで齟齬が生じてくるのは避けられませんでした。お互い求めるものが微妙にズレていて、その行き違いが切ないったらありゃしないのです。

それが顕著に表れたのがハグしてお互い好きなものを言い合うシーン。観た人には説明不要かもですが、、、
あそこでみぞれが「希美のフルートが好き!」って言えてれば万事解決、オールオッケーだったんでしょうがそうならない。お互いを大切に想っていてもどうしても相手が求めてるものを供給できないもどかしさ。全編通してそんな感じです。{/netabare}

{netabare}じゃあ「joint」とは何ぞや?
融合して一つになった、、、ってことではないですね。またそれがいいんだと思います。
あくまで繋ぎ目や接合部。お互い交わらないことを自覚して、それでもお互いを大切に想う気持ちを大事にしようという一点で繋がった二人。関係性の変化をこれまた冒頭とラストの二人の描写で表現しています。詳しくは言わんよ。

お互いが大事に思ってたはずの『フルートが大好きな自分』『希美と一緒にいられる自分』を相手に求めることを諦め、それでも

『自分を大事に思ってくれているみぞれ』(希美視点)
『自分のオーボエを好きと言ってくれている希美』(みぞれ視点)

を大事にしようと相手を思っての気持ちへと深化した(そう思いたい)、まさに希美とみぞれのためにある物語でした。諦めをともなって痛みに向き合って二人とも大人の階段を一段登りましたね。{/netabare}

{netabare}当初二人に対して感じた“しんどい”思いは、エンドロールが流れる頃には観る側にほろ苦さを残しながらも、今まで以上に希美とみぞれへの愛着を持たせる前奏となったのです。{/netabare}


主役を演じた種﨑敦美さん東山奈央さん。間や空気感を大事にする作品で、行間や吐息ひとつに想いを込める演技は素晴らしかった。特に希美役東山さんは本作のMVP、明るさとカラ元気、嫉妬と焦り、強がりと繊細さをないまぜたとても人間くさい希美を好演されてたと思います。
本職ではない本田望結ちゃんも及第点です。童話パートでの二役、本職でない女優を配置することで本編ストーリーと別物感が出てました。ジ○リっぽかったですね。あえて別物感を出しているけれど“少女と青い鳥”“希美とみぞれ”の心情はリンクはしていてっていう仕掛けは良かったです。{netabare}監督は望結ちゃんに演じ分けをしないよう指導してたとのこと、物語の筋を考えれば納得です。{/netabare}



「切ない真実に、あなたは涙する——」

本作のキャッチコピーです。ネタバレ畳んだとこの骨子に沿うと、{netabare}童話パートと現実パートの意味合い、麗奈と久美子の煽り、楽器に太陽光を反射させ合うシーン、進路で悩む二人、新山先生とみぞれ、みぞれのオーボエソロ、その他諸々、{/netabare}劇中一つ一つのシーンが二人の心情をよく表す計算しつくされた丁寧な仕事のように私には映りました。
劇場版にありがちな尺不足、説明不足を感じなかった、という点をもって高く評価するものであります。



■蛇足

女子ウケ良さそう

萌え萌えしてないし、思春期女子の考えそうなことと大きく脱線してない気もするので、敷居は低いです。女性監督というのも大きいかもしれません。

話のとっかかりとして、お薦め作品聞かれた時の回答として、使えるシーンはありそうです(無責任)。
相手が視聴済の場合には、男性諸氏は希美とみぞれの行動や言動についての共感、非共感を聞いてみると面白いと思いますよ。リアル寄りのキャラ設定ということで、一歩引いての客観的な感想というよりも自身の経験や考えを反映したものを披露してくれそうです。

意中の子だったらなおさら。
相手の考え方が良く分かる試金石になるやもです。その結果、「あ、これ脈ないや」との切ない真実に、あなたは涙するかもしれませんが、それもまた一興です。



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2019.02.22追記
《配点を修正》

投稿 : 2019/02/22
閲覧 : 1195
サンキュー:

93

ネタバレ

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

百合失恋もの

俺の百合センサーは失恋と判断した。
希美×みぞれは不幸になる組み合わせだと感じていた疑問が解決されてよかった。

キャラデザは目が小さくなり、頭身が海外プロバレーボーラー級になり、
足がやたら細い作画が多かったので違和感が最初ある。
しかし、今はユーフォニアムとは別ものなんだよ、
というメッセージに捉えている。
実際、中身というかメインテーマが違う。


久美子×麗奈のシーンはわずかだったが興奮しました。
ありがとうございました。

投稿 : 2019/02/18
閲覧 : 335
サンキュー:

8

ネタバレ

SHOT さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人を選ぶ上品な作品

これを面白いと思える人は、
・そもそも涙脆い感動しやすい人
・百合として解釈して楽しめる人
・物語の深い意味まで集中して読み取れる人
の3通りだと思いました。

映画化された直後はあまりに評価が高すぎると思いました。物語は特に何が起きるわけでもなく、驚くべき展開もなく終わります。静かなアニメです。どちらかといえば、単調に感じます。せめて最後に1曲通しでリズと青い鳥を聞かして盛り上げて終わってよと1回目は感じました。

しかし、そういう大衆向けの作品じゃないのです。リズと青い鳥、剣と鎧、互いに素、など解釈を要するアニメで、説明がかなり少ないのです。言葉も少ないし、表面的な会話が心を表しているわけでもない。目の動き、足の描写など、行動描写から心理を解釈しなければ、理解できない作品となっています。かくゆう私もよくわかっていません。アンテナが足りていない人には理解できないようなすごい作品だと感じただけです。

物語の終わり、希美とみぞれの表面上理解しあうようにも見えるところ。みぞれは希美の全部を好きというのに対して希美はみぞれのオーボエの音が好きというだけ。あまりに不釣り合いなのに、希美はみぞれから本当に聞きたい言葉だった希望のフルートが好きとは言ってもらえない。しまいにはありがとう(もういいよ)という。なんとも切ない話ですが、希美の諦めとその酸っぱい思いを切り返して前向きに進んでいこうという現実的なハッピーエンドは僕好みです。希美役の東山奈央さんの声の演技が本当にいいですね。

投稿 : 2019/02/11
閲覧 : 187
サンキュー:

12

ネタバレ

あぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春の残酷さと美しさが素敵な作品

この作品の感想としてまず、とても素晴らしいです!
今後、この作品と似たような作品が出てもこれを越えられないと考えています。(京アニの作画、監督の力を含めて)私はなんだかんだ4回行きました…

実際に出来れば…上映期間も少なく場所も限られていますが劇場で見て欲しいです。ネタバレがあまり意味のない作品かもしれませんね…見ない方がいいですが、あまり伝わらないかもしれません。
セリフだけではなく仕草や音、表情、風景、机や窓にも感情が込められていて90分目を離せない。緊張感あります。ただただ青春を感じて欲しい。高校にいるあの感じを劇場で味わって欲しいと感じました。

内容はエンタメ性に溢れたものではないので、向かない人はいるかもしれません。静かな作品です。
心理描写が上手いです。最高です。
今作は少女漫画ような作品で、ユーフォの方は少年漫画のような。

原作、監督、脚本家が女性ともあり、女性にしか作れない繊細で上質な作品だったと思います。切なくて、でも優しかったです。

見た直後の感想は表すのが難しいです。2、3回見ると見方が変わったり、色々な点に気づいたりします。

あと、この作品は人によって解釈が異なっていたりするので感想を見るのが面白いです。

劇場の年齢層は幅広い感じでした。吹奏楽部かな?女子高生グループもたくさんいましたし、おじさんやご年配の夫婦なども。

今回の映画では、テレビシリーズでは陽気で鈍感な希美の内面が少し描かれていました。良かったです。さらに、好きになりました!

特にここ良かったです。
{netabare} 演奏シーンと生物学室はヤバかったですね…圧巻です。感動しました。2回目ではみぞれとの出会いも覚えていたところ!私は泣きそうでした。個人的には、希美のフルートの反射のシーンも好きです。みぞれの嬉しそうな笑顔が可愛くて、そして切なくて。そこの流れる音楽も好きです。{/netabare}皆さんはみぞれ、希美どっちに感情移入しましたか?


正直、私はアニメシリーズを見ていたのですが、初見の方はどう言った感想を思ったのか気になります。
他の感想を見るとテレビシリーズを見てる方が多いので。誘った友人は感動してくれました。あとその後、響けに興味持ってくれて、完走したらしいですw


見終わるとテレビシリーズの2人とは全く違う印象でした。3年の卒業から時系列的には2カ月?後の話ですよね。特に{netabare} 希美 {/netabare}の印象が全然変わります。でもより、好きなキャラクターになったかなと感じます。


本編の私の解釈だいたい 総括 ネタバレ含みます。
少し長いですw

{netabare}
2人が学校に入るシーンでは青い鳥が2羽窓に映ります。
そして、2人が勉強練習と別々のシーンでは2羽の青い鳥はお互い逆方向に飛び立ちます。そして、2人が学校を出ていって終わります。

どちらも青い鳥であることがわかります。最後の2羽の白い鳥は2人の未来の暗示かこれからの希望を思わせる描写でした。結果的に、離れる時間が増えてしまったけど、それでも前よりも互いに確かなものが築き始めた思います。まだまだすれ違いや大きな何かが解決したわけではないが、2人なら大丈夫だと感じられました。
バットにも見えますが、でもハッピーエンドではなくハッピーエンドの予感エンドでした。


 

人間関係ではリズ→みぞれ 青い鳥→希美 でしたが
音楽の才能ではリズ→希美 青い鳥→みぞれでしたね。
初めて見た時は、この展開になるとは驚きました。

みぞれにとっての希美の好きは、恋に近い友愛だと考えていて
その感情には感謝、尊敬、憧れも含んでいると思います。
希美が世界の全てで彼女の行動が全部、特別なのを感じました。
映画の冒頭で希美の足音を識別してるぐらいですからね。
希美がまた自分の前からいなくなるのではないか、希美に慕う周りの人を嫉妬しています。一途で切ないです。かなり依存しています。



みぞれは、ただ希美のそばに居たいんだと思います。好きって言って欲しいだとか好きになって欲しいとか、そんなの望んではいなくて。希美にっとって私は友達にしかすぎないと思っているからこそ、どんな形でも希美のそばに一生居たい。その許可が確証が欲しかったんだと思います。生物学室のシーンでは、許可が貰いたかった。でも返ってきた言葉は確証できるものではないけど、離れていても希美が愛してくれるそんな言葉として彼女は認識し、オーボエを希美のために続けていくのだと思います。


剣崎後輩との関わりで少し心を開き、新山先生との会話で覚醒し希美のために吹くソロのシーンは自然と涙が出ました。告白シーンも良かったです。やっとこれまでの想いが伝えられて。「希美にとって違くても…」ここ切なかったです。





希美にとってのみぞれの好きは奏者としての尊敬と愛の2つ存在してると思います。
音楽が好きな希美にとって、みぞれのオーボエは好きですし、その才能に尊敬しています。映画の序盤では「ソロ嬉しい…だって…練習頑張ろうね!」とありますが、だっての後に続くのはみぞれのオーボエと演奏できるからだと考えられます。またそれと同時にその才能に嫉妬しています。TV版のプールシーンや演奏音大の件など

それとはまた別にみぞれを大切にしています。みぞれにとって私しかいないというのを理解しています。歩くシーンからも彼女が必ず私の後ろをついてきてくれると思っています。だから、わざと祭り誘ったときも他に誘う人がいないと知っていて、いるか確認しています。


みぞれには、私しかいないから。
私がみぞれを支えて上げないとと思っていたのでしょう。だから上手くなって、みぞれを導いてあげたいと…

彼女も彼女でみぞれに依存していることが分かります。
プールに他の人を誘ったときの動揺、後輩と練習しているのを聞いて嫉妬し、また寂しい、悲しいと希美の中でみぞれがたくさんいる友達の中の一人ではないと思えます。みぞれとの出会いもしっかりと憶えていましたし。



後輩の剣崎ちゃんの登場はみぞれを成長させましたね。
剣と鎧とだけに正反対の2人でした。最初は、のぞみぞの方が正反対のように考えていましたが、元を辿るとこの2人は相手に本音で話していない。希美は広く浅く友達がたくさんいるけど、本音が言えない点では一人とも言えます。だから、この2人は元は似ている属性?だと感じました。
剣崎ちゃんは、本音でグイグイくるタイプぽいので、みぞれとは正反対ですね。

鷲?学校の周りを徘徊しているシーンが何回かあります。どれも剣崎とみぞれ関連で登場します。なので、剣崎=鷲?それとも、みぞれの成長を表しているのかもしれません。
作中の中で鳥がいろんなところに飛んでいました。
ペン図やjointの話もありますよね。
2人の歩く距離や足音など
カラフル傘のシーンも興味深かったです。雨→みぞれ、傘→希美かな?



{/netabare}

希美の解釈がこの作品の意見の分かれ目になっていますよね。
{netabare}
実際どれだけみぞれのことが好きなのか、声優さん?は監督に聞いたと書いている記事がありましたね。

原作者は2つの好きを書いたと言ってたので、希美も好きでしょうが意味は違う好きですよね。


みぞれはピュアだけど。希美は仮面が厚い。広く浅く交友関係を築いていて本心を見せてこない。
みぞれは想いを話せないで、希美は話さないだと思う。
みぞれが髪を撫でるのは言いたいことを言えない仕草で、希美は知ってて知らないふりをしたり、本心か建前なのか迷うところ。

希美の行動は無意識なのか自覚ありなのかで人によって解釈が変わると思います。


その感情を本人はいつから自覚しているのかが気になる。本人はみぞれとの出会いは覚えていないと言ってたけど、しっかりと覚えていた。

その時から特別なのかもしれない。中学の時からだとするとみぞれから消えた後、みぞれのことを実は気にかけていたかも。響け2期では鈍感のふりをして謝っていたのかもしれない。2期の見方が変わるかも。 
そう見ると、序盤の近づいてみぞれから離れたり、ハッピーアイスクリームの意味を聞かなかったり、フルートの光の反射を当てたのもわざとかもと考えてしまう。

つまり希美の行動は無意識とも、自覚があるともとれますよね。
考えすぎなだけかも知れませんけど。




物語後半ではみぞれは青い鳥の気持ちを知り覚醒、希美はリズの気持ちを知りみぞれを手放す決心をする。希美はこの場面で「なぜ私に青い鳥を逃がす方法を教えたのですか」と言っていて、この時すでに「私はみぞれの、、」を言うつもりだったと…考えています。

希美にとって辛い選択だったことがわかる。オーボエが好きなのは本当だけど、それだけではない部分が切ないです。

自分の才能に向き合い認めること。みぞれを導くことができる人間ではないこと。共存関係からの解放すること。そして、彼女を羽ばたかせること。
みぞれの楽譜に羽ばたけ!と書いていて、希美の優しさが溢れていました(´;ω;`)


前の関係の方が近く、お互い需要と供給された関係でした。
お互いに相手の幸せを願い相手から離れ自分の道を別々に歩み始め、遠くなったように見え、でも確実に信頼関係が形成されつつある感じでしたね。

最後一瞬だけ重なる瞬間、お互いに肯定的な意味になっていて良かった。
変わったようであまり変わっていないような、まだまだ噛み合っていないことばかりですが、ほんの少しだけ変化しました。
みぞれに向き合って最後、振り返った希美の笑顔きっとは1番の笑顔だったんだと思います。

{/netabare}

その他にも、監督や原作者の対談など見てください。
色んな事が書いてあって面白いです。

本編の唯一の欠点だと思っているのは、完全な初見さんがみるのには厳しいかなという点です。あらすじなど読むか勘の鋭い人は大丈夫かもしれません。童話の少女の声は童話の演出として何も問題はないと感じました。子供ぽい感じ、2人1役というのも。



京アニさん、ありがとう…見れてとても良かった。
上映場所がかなり限られていて残念ですが、観れる方は是非!

投稿 : 2019/01/28
閲覧 : 421
サンキュー:

39

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

美しい作品だった…けど

響けユーフォニアム1期と2期から1年後のお話。

みぞれと希美の二人に焦点を当てたストーリー。

劇中の童話と二人の心理描写が何と美しいことか…。

演奏シーンでは涙が出そうになりました。


…ただ一つだけ言いたい事があります。

アニメの映画ってなるといきなり女優とかアイドルとかが声優に起用されるというのは「あるある」だと思うのですが、個人的には辞めてもらいたいんですよね。(中には声の演技が上手い俳優さんも居たりしますが…)

今作では本田望結という子役が劇中の童話に出てくるキーパーソンを担当しているのですが、周りが上手い声優陣で固められているのもあって演技が「浮いてしまっていた」のが残念だったかな。

投稿 : 2019/01/27
閲覧 : 198
ネタバレ

なり さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

寂しさを残す美しい作品

何も考えずに見れば静かな百合アニメです。

凄く良かったです。
タイトルも作画も違うのでユーフォとは別物ですが、ある程度の前提があってこそなので、アニメシリーズを知らないとわからない、楽しめないかもしれません。

すれ違い揺れ動く、繊細で複雑な心情を
多くを語らず、主に表情や仕草で表現する。
京アニの作画クオリティ素晴らしい。
声優陣も絶妙でした。

見終わりは少し物足りなさを感じましたが
これは物足りなさではなく、重ならない二人の世界の寂しさなのかなと。

言葉では言い表わせない美しい作品です。

投稿 : 2019/01/20
閲覧 : 253
サンキュー:

21

ネタバレ

こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

八方美人と一方美人

ユーフォ1期2期共に視聴済み

大好きなユーフォのスピンオフということで劇場で観たかったのですが叶わず後悔です

さて、この作品の主人公は隠れた天才鎧塚みぞれ。

タイトルの一方美人で希美大好きっ子ですね。
というか二期の頃よりコミュ障と希美愛が重くなってませんか???

希美は八方美人で後輩とも仲良く誰にでも優しい
輪の中心にいる人自由奔放で良くも悪くもサッパリして自分勝手
みぞれとも勿論仲は良いがオンリーワンではない。
自分の勧めで吹奏楽を始めたみぞれの才能が開花し、自分との差を感じ嫉妬と苛立ちを感じるなど1番人間臭くて良いなと思いました。私も希美と似た人種なので重なる部分を見て多少の嫌悪もありました。

「あぁ神さま 何故私に籠の開け方を教えたのですか?」

この台詞はグサーーーっときました
私自身仲間内で1番早くバスケを始め友達を誘い、小中高と続けていましたが中学の頃から身体能力の差や意識の差で差が生まれ、友人は有名校へ。私は三流高。今ではただただ後悔です。先に始めたという変なプライドと周りとの差を誤魔化す半端な技術のせいで怠慢になり意識の差で落ちぶれました。
そんな黒歴史がフラッシュバックしました。


そんな希美が前へ踏み出したのはみぞれの重過ぎる愛ですね。
みぞれは何故そこまで希美を?とは思いますが;
昔は希美のお陰でという所はあるかと思いますが今は部活の仲間達もいるし、居場所もあるしそこまで固執しなくても…と思っちゃいますね。
周りの気遣いや優しさに気付いてない?希美のみに好意を見せる一方美人というか最早一方通行。アクセラレータさんですね。

そんなアクセラレータさんは童話リズと青い鳥のリズと自身を重ね、大好きな青い鳥=希美を逃したくない。それを逃したリズの気持ちを理解出来ないと言ってましたが実際縛られていたのはみぞれ=青い鳥だった
このシーンも素敵でした。
随所で熱い女デカリボン先輩や気遣いの夏希先輩の活躍も嬉しいですね♪

ユーフォ特有の演奏シーンも美しく良い作品です。

黄前ちゃんの絡みが少ないのが残念でしたが^^;
また巻き込まれるのかなーと楽しみにしてたのに´д` ;

投稿 : 2019/01/03
閲覧 : 258
サンキュー:

28

ネタバレ

BZ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

繊細な心の動き

シリーズなど一切未視聴でしたが、全然違和感なく鑑賞でしました。繊細な心の動きや日常生活の気遣いを微妙な動作などで表現されていて、とても好感が持てる作品でした。レンタル視聴の方は最後までみてから、最初を見直すと、音に関する新たな発見があると思います。

投稿 : 2018/12/26
閲覧 : 165
サンキュー:

10

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リズと青い鳥のストーリー・あらすじ

北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当している鎧塚みぞれと、フルートを担当している傘木希美。

高校三年生、二人の最後のコンクール。
その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。

「なんだかこの曲、わたしたちみたい」

屈託もなくそう言ってソロを嬉しそうに吹く希美と、希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ。

親友のはずの二人。
しかしオーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず、距離を感じさせるものだった。(アニメ映画『リズと青い鳥』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年4月21日
制作会社
京都アニメーション

声優・キャラクター

種﨑敦美、東山奈央、藤村鼓乃美、山岡ゆり、杉浦しおり、黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、桑島法子、中村悠一、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)、監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:石田奈央美、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、3D監督:梅津哲郎、音響監督:鶴岡陽太、音楽:牛尾憲輔、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、吹奏楽監修:大和田雅洋

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