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「リズと青い鳥(アニメ映画)」

総合得点
85.7
感想・評価
540
棚に入れた
2266
ランキング
218
★★★★★ 4.1 (540)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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リズと青い鳥の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ブラック無糖(追記あり)

4/4に完成披露上映会に行ってきました

ユーフォ1期→原作1巻→2期→2,3巻→本作の順にきて
第二楽章は前後編ともに未読です
というか第二楽章をこれと次に公開される映画で分割しているので
アニメを先にしようと思うとしばらくは原作読めません・・・

この作品の制作が発表されたのは
劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~
の初日舞台挨拶の時でした
開場の時に壁にこの作品のポスターが貼ってあったのですが
前述のとおり第二楽章は未読であり
何か京アニの新作アニメやるんだなくらいにしか思わず
終演後にポスターを確認したときにようやく
ポスターにユーフォシリーズの作品であることが
かなり小さく記されていることに気が付きました

こうなると響け!ユーフォニアムの続編としてではなく
聲の形スタッフによる新作として売り出したい
という思惑がはっきり見えてくるわけですが
これはいったいどういうことなんだろう?
ユーフォ信者は放っておいても勝手に見に来るから
オタク映画を忌避する層に向けて広告打った方がいい
みたいなマーケティング戦略なのかな?
なんて思いながら観に行ってきました

実際に出来上がったものを見て何となく察しはつきました
同じ原作シリーズの異なる場面を映画化しているだけで
これまでのTVシリーズや総集編映画とは
目指すところがまったく違うんですね

これまでのTVシリーズなどでも
ドロドロした人間関係や
思春期特有の不安定さは
物語の中核の部分として描かれてきましたが
大体の問題はしっかりと解決するので
すっきりと後味の良い良質のエンタメ作品として
たくさんの人たちの支持を得てきたのだと思います

そんなTVシリーズと比べて
エンタメ成分を減らした芸術作品として作られているのが本作
TVシリーズのメインだった久美子たちは
脇役としてちょろっと出演する程度で
完全にみぞれと希美の物語になっています

TVシリーズで時々場を和ませていたような
コミカルなシーンもあるにはあるんですが
そんな和気あいあいとしたシーンも
その輪の中に入れずにいるのぞみ視点で描かれているため
かえって疎外感を強調するツールになっています

そんな中で頑張ってた新キャラ
{netabare}後輩の剣崎梨々花がすごい癒しになっていたんですが
後半は全然出番がなくてちょっと残念{/netabare}

この作品をユーフォシリーズの続編として楽しみにしている人は
おそらくあまり楽しめないと思います
楽しくない=駄作ということではなくて
楽しませようとして作られている作品ではないということです
聲の形も素晴らしい映画でしたが
楽しいですか?と聞かれたらはっきりNOでしょう
エンタメ作品を楽しみたいなら他をあたるべきです

TVシリーズ響け!ユーフォニアムは
演奏の課題も人間関係のトラブルも
スポ根作品的に全部体当たりで乗り越えて
最終的に誰もが納得のわかりやすいハッピーエンドに到達する
マイルドな青春エンタメ作品としてとても良質でした

それに対してこちらの作品は
主人公の二人にとってはハッピーエンドなのかもしれませんが
{netabare}二人が当初思い思いに描いていた
ちぐはぐなハッピーエンドはどちらも実らず
お互いがその夢から覚めて現実と向き合い
別々の道を選択するという終わり方は{/netabare}
心にちくりと刺さったとげが抜けきらないまま終わる
非常にリアルでビターな青春ストーリーです

いうなればTVシリーズはコーヒー飲料で
苦さ・風味を楽しみつつも
程よい甘さで心地よく堪能できるのに対し
こちらの作品はブラック無糖
青春のほろ苦さを存分に堪能したい人向けです

全体的にかなり息の詰まる映画で
観終わった後も爪痕を残していくような
そんな作品です
繰り返しになりますが楽しい映画ではありません
楽しい映画ではありませんがすごくいい映画です

今になって考えるとあのマーケティングは
あれで正しかったのかななんて思います
ユーフォシリーズのファンよりも
映画聲の形のファンのほうが
この作品に向いているのは間違いないと思います
よりこの映画が刺さる層にアピールするには
ユーフォの名前で呼びこむよりも
聲の形の名前で呼びこむべきなのは間違いないでしょう

マーケティングという面では
本田望結の起用も話題になっていましたが
一般向けの客寄せパンダなのは明らかだったので
せいぜい足を引っ張らないで欲しいと願っていましたが
これが思った以上に良かったです
といっても声優としての演技力の話ではなく
起用する側の使い方が実に上手かった

童話の世界の二人の登場人物をを一人二役で演じている形が
声優として二人の少女を演じているというより
小さな子供が童話を朗読しているかのような印象
他の声優の演技とははっきり異質であるものの
それが童話の世界と現実世界との差を際立たせ
メリハリをつけるのに役立っていました

そんな本田望結ですが
舞台挨拶で青春について聞かれて一言
「今まで青春=恋愛みたいに思っていたんですけど
この作品に出会って青春が何だか分からなくなりました」
上映前の舞台挨拶だったこともあり
むしろ青春そのもののような少女の一言に
会場は和やかな笑いに包まれていたのですが
本編を見終わったうえで考えると
この作品の核心を突いた発言だったようにも思います

さて、一度通して観た作品をもう一度しっかり見直してみると
最初の時には気が付かなかった新しい発見があることも多いですし
封切り後にもう一度見てこようかと思います
そのうえで再度しっかりと評価したいと思います

おまけ:
図書委員www

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

完成披露含めて3回観に行ってきました

何度も繰り返してみていくと
初回にくらべストーリーを追うのにエネルギーを使わない分
いろいろと細かい部分までじっくり堪能できました

目線や手足の細かい動きなど
そこまでやる必要があるのか?ってくらいに
強いこだわりを持って作っているのがわかります

京アニならではというか
けいおん・聲の形の山田尚子らしい作品というべきでしょうか

石原立也のTV版
小川太一の届けたいメロディ
山田尚子のリズと青い鳥
同じ会社で同じ作品をモチーフにしながら
監督の違いでできる作品の色が大きく異なるのが面白いですね

次の劇場版はTV版の石原監督です
リズではほとんど出番のなかった
2年生になった久美子たちの物語が今から楽しみです!

投稿 : 2018/05/06
閲覧 : 398
サンキュー:

47

ネタバレ

天啓 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

気持ち悪さだけが残り、かなりがっかり

響けユーフォニアムのスピンオフ的作品

京アニファンには申し訳ありませんが、酷評です

久美子と同級生のオーボエ担当鎧塚みぞれと
フルート担当の傘木希美 二人の関係性と成長を描いた京都アニメーションの劇場版アニメ

朝1 7:27~の上映に間に合わせるべく 前日にチケット予約して
朝飯も食わずに行きましたよ

まあ、ある程度期待していましたからね

しかしである
はっきり言って 裏切られました

まあ、冒頭から気持ち悪いレズっぽいシーンが続き
こんなの友情と呼ぶの?と心の中でつぶやきながら見てましたよ

そしてリズと青い鳥の絵本のストーリーがところどころで挿入され
ああ、これ、どっちがリズでどっちが青い鳥でしょうか?って
視聴者に問いかけてるんだわ

でもそんなのすぐわkるでしょ
{netabare}一見自由そうに見える希美が青い鳥と思わせておいて・・・
希美に依存していかないと生きていけないみたいなみぞれ{/netabare}

青い鳥は最終的に大空に飛び立ってハッピーエンドを迎えるんでしょ?
つまりは{netabare}みぞれの希美への依存からの開放と自由がテーマであること{/netabare}
なんか中盤で判っっちゃったんですよ
話が単純すぎて、何の工夫もない

そして終盤{netabare}希美への依存から自らの意思で自らを解放した みぞれが素晴らしい演奏を披露して{/netabare} 大空高く青い鳥は飛び立ちましたとさ
ハッピー、ハッピーと 中盤で予想した通りの展開 こんなのプロの教本家の仕事ですか?
とてもそうは思えませんでした

しかし、無機質なリノリウムの床やアスファルトに二人の足のカットが
多いこと多いこと・・・
これは何か意味があるのでしょうか?

意味があるとしたら 私には作画を手抜きしたかったとしか思えませんでした。

この酷評はチケット代を払い、交通費も払い 劇場まで足を運んだという
条件もあるので、地上波で無料視聴したものであったなら
もう少々甘くしたかもしれません(そんなに変わらないとは思うが・・)

投稿 : 2018/05/06
閲覧 : 453
サンキュー:

13

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シリーズ物の番外編だが一番アニメーションしてる

 この作品は京都アニメーション製作の『響け!ユーフォニアム』の劇場版であり番外編である。
 番外編というのもいままでの主人公達をメインにした話しではなく彼らの先輩に当たる みぞれ と 希美 という二人の関係性機微をリズと青い鳥と言う曲を演奏する事になったところから話はスタートする。
 内容はここまで。続きはこのアニメの良かったところを書き連ねていきたいと思います。(そんなに長くもならないと思うけれど)

 この作品においてはアニメ放送よりも当然ではあるかもしれませんが手の込み方がすごいと感じました。まず気になったのは足音が良い!!
 人によって歩くリズムを変えていてそれはきっと見た人全員が気付けるようになっている。上手い表現だったと思います。

 素晴らしいカット割り。これは全体を通してそうだったのですが、周りの風景本人達のアップ、足元、位置関係、鳥の演出など心地よい画面の変化だったり真情を映し出す演出が冴え渡っていた。個人的にすっごいよかったのはメインの二人が話している時の足元のカットが最高だった。うんこれはぜひ見て方は見て唸って欲しいと思います。

 当然ながら音楽も最高でした。劇場公開という事もあって音響の整った映画館で見て本当に良かったと思いました。吹奏楽の演奏とかそんなに聴かないし、知識も無いから何が良かったとか具体的なことは言えないのですが、心境の変化で演奏が変わったなと感じたのは確かです、テレビシリーズからこういうところは上手いなと無知ながら思っておりました。

 脚本にも理解しがたい心の動きなども無く、うん、そうだな、そういう事もあるな、とか勝手に思って納得してそして彼らの関係を見守るそんな感覚で楽しめるものでした。

 アニメーションが良い。ジャパニーズアニメーションだなって勝手に感心したんですが、ジャパニーズアニメーションがどういった定義か分からんのでなぜ思ったかという話になります。
 前述してあるとおりに演出がよく極め細やかに描かれていると感じます。特に表情の豊かさ、一見してみぞれさんは表情の変化が乏しいのですが本当にコンマ程度の変化を描いている。1ピクセルから違いを感じ取れるほど人間の顔に対するレスポンスは高いらしいがそのレベルまで変化を加えたりして表情から読み取れる情報がとても多かったように思えます。
 加えて声優も良かったそれぞれのキャラクターに合った話しかただったり勢いや間の取り方が安定していたと思います。感情揺れ動きなどを上手く表現してるそんな気がしました。
 そして作品全体を通してみると、感情の揺れ動きを言葉以外の方法で私たち視聴者に伝える努力が見れてとても良いアニメーションを見たなと感じました。

 ポニテ女子メッチャ萌える。

投稿 : 2018/05/06
閲覧 : 200
サンキュー:

19

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作家性に惹かれる感じ

ずっと思い悩んだ後に一つの解をみつけた。そんな物語でした。
見ていて楽しくなれるような展開は何一つ無かったです。
しかしながら、等身大の少女達の人間味あふれるしぐさや感情が本当に存在していてもおかしくないくらい現実味を帯びていて、その情報量の多さに惹き込まれてゆきます。

もはやキャラじゃなくて人間です。

羨望と嫉妬なんて感情は気持ちの持ち方でどちらの成分にもなれる。
この映画を見た人も、感じ方次第でどのようにも感じ取れるそんな物語だったのではないでしょうか。

そんな事から、連想し導いたこのアニメの視聴ターゲットは児童生徒の感想文や文章理解の為の教材です。
Q{netabare}リズにとっての青い鳥はどのような存在だったのでしょうか。
{/netabare}Q{netabare}のぞみが音大を受けるといった時、のぞみとみぞれはそれぞれどのような気持ちだったのでしょうか。
{/netabare}Q{netabare}みぞれとのぞみ二人の関係を表している象徴的な名詞を抜き出しなさい。
{/netabare}Q{netabare}この作品を通して、のぞみの、みぞれに対する想いはどのように変化したでしょうか。{/netabare}

変化が乏しい作風だからこそ、表題にしやすいという点はあると思います。


作品評価ですが、
声・キャラデザはやや残念に思いました。
色や背景などとても良かったのですが…
頭身が高過ぎて、そこだけがリアルじゃないんですよね。何故とすごく疑問に思いました。

投稿 : 2018/05/05
閲覧 : 250
サンキュー:

29

ツナ丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

山田イズム大爆発

たまこラ超えたかもしれません
シーズンが被った「さよ朝」とはいい意味で対照的です。
基本観客を信用しない岡田摩里はすべての心情をキャラクターに吐露させてしまい、感動という鈍器で観客の涙腺を殴って無理やり泣かせに来ましたが、天才山田尚子はそこらへん図太いので逆に少女の秘密の花園は永遠に鍵をかけたまま生い茂る草の外観だけを我々に見せて中の愛の形を明示せずに我々の想像に任せます。
ちょっと自分でも何言ってるのかわかりませんが、静かで、一瞬でも目を離すとどこか遠く飛び立ってしまいそうな蝶を見続けるような、詩的な90分でした。

こういう映画じゃないとダメだ
あの花では勝てない

投稿 : 2018/05/03
閲覧 : 226
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

みぞれと希美 2人の物語

90分。目を離す瞬間さえ惜しく
もう一度劇場で見たいと思った映画は初めて。

{netabare}

ストレートなセリフや明確な答えがある作品では無い。

みぞれと希美の「言葉」と「言葉とは違う感情」それをセリフだけではなく、ふとした仕草や、会話の「間」だったり、小さな表情の変化での表現をしていて、みぞれと希美の心情を深く読み解きたくなる。

正反対の性格と価値観の違い
噛み合ってるようで、そうではない2人
曖昧で不確かな関係

通じ合うよりもすれ違った回数の方が多かった
だからこそ偶然重なり合った瞬間が美しくみえたのかもしれない

--------------------
余談
贅沢を言うなら中学のエピソードがもう少しだけ見たかった。
第三楽章の冒頭のメロディーが頭の中でリピートする。
10年くらい経ったら、きっとこの2人は互いを分かり合える。と願う。

備忘録
1回目はみぞれ視点で見たので、次は希美視点で見てみよう

{/netabare}

2回目視聴後、追記
希美について自分なりの解釈↓
{netabare}
生物室でのシーンについて

■揺れる瞳
「希美の~が好き」と言われる度に数回揺れた希美の瞳。
希美がみぞれに言ってほしい言葉を探しているという演出なのかもしれない。

■3回のありがとう
 それぞれ声色が違うありがとう
1度目と2度目は好きと言ってくれたことに対する感謝や、もうわかったからという諦め?
3度目のありがとうは吹っ切れたというより、区切りをつけたという印象だった

1回目の視聴ではどうして希美はみぞれが好きと言ってくれないんだろうという気持ちになった。
2回目を見た後は、これは「言わなかった」んじゃなくて「言えなかった」のだろうと感じた。

 あのシーン、希美は自身の色々な感情(嫉妬や自己嫌悪?みぞれが自分とは違う特別な才能があると確信した事)で一杯一杯だった。
 そんな時に大好きのハグを求めるみぞれ。自分に余裕の無い希美は戸惑う。好きな所をいくつも言ってくれるけど、そこに一番欲しい言葉は無い。
「希美の全部が~」とみぞれが全てをさらけ出した瞬間、
「みぞれのオーボエが好き」…これの解釈が一番難しい(次の宿題)
余裕の無い希美がこの時点でハッキリと言えるのがこのセリフだけだったのだろうか。
 希美がハグの時笑ったのは…噛み合ってない。だけど同時に、相手に言って欲しい言葉がもらえない。その一点だけは私達同じなんだ。と気付いたかららだろうか。


~とっても個人的な意見~
みぞれと希美は一番欲しい言葉はもらえなかったし、与えなかった。
でもそれは言葉にならなかっただけだと思う。

みぞれは希美のフルートが好き…ただ、それよりも希美自身に惹かれている。
希美はみぞれが好き…ただ、それよりもみぞれが持つ才能に惹かれている。

あの時の2人は自分の気持ちだけで溢れそうで、相手の感情を気遣う余裕が無かったから、噛み合わないハグになってしまった。

そしてその後の会話も微妙に噛み合わない2人w(下校時のハッピーアイスクリームの所とか)

でもこれはバッドエンドじゃない。
ハッピーエンドへ向かうのはこれからの2人次第。

これは終わりではなく未来へ進むための物語だったんだと思う。

{/netabare}

投稿 : 2018/05/03
閲覧 : 187

モウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ハッピー………!

アイスクリームっと!

久しぶりの休みということで
映画をハシゴしてきました笑

デュラララの聖地?で。

この作品の評価やレビューは
あにこれの皆様に任せるとして……!

人の感情を表すのが本当に上手だなぁ
と感心しました!京アニが凄いのか
山田監督が凄いのかわからないけど

足描写や足音演出は相変わらず
素晴らしかったです!

最後に

作画はほとんど気にならなかった!
鎧塚ファンは必見ですな!
黄前ちゃんがもう少し出ても良かったけど笑

見て良かったです!

投稿 : 2018/05/03
閲覧 : 248
サンキュー:

20

ネタバレ

Makkey0125 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

確かにリアルだが……(๑-﹏-๑)

響けユーフォニアムといえば吹奏楽部の方はもちろん学生生活を送ってきた私たちも共感できるようなリアルな描写が特徴だと思っております。今回もどんな物語なのだろうと楽しみにしておりましたが…

感想

イマイチストーリーがわかりませんでした。本当はリズは希美ちゃんで、みぞれちゃんが青い鳥なんだと劇中で言っていましたが、希美ちゃんが何も言わずに部活を退部したり、かと思うと戻ってきたりとみぞれちゃんを振り回し負担をかけていたことが青い鳥であるみぞれちゃんを籠に閉じ込めていたということなのでしょうか?なんだかそこがよく分かりませんでした。

また聲の形もそうでしたが、全員声優さんを使って欲しかった。やっぱり声優さん以外が演じると浮いてると言いますか、演じてる感があって鼻につきました。

ですが劇中の音楽はもちろん作画やカメラワークが本当に学校にいるような感覚でした。また言いたいのに言えないもどかしさや、友達の全てが好きと言えるくらい好きな友達がいる甘酸っぱさ?がなんとも印象的で素敵な映画だ思いました。

ぜひ皆様の解釈やご意見、お聞かせください。もっともっとこの作品について考えたいです!

投稿 : 2018/05/03
閲覧 : 235
サンキュー:

18

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

秀久美もくみれいも無かった。
久美子は脇役の脇役。

劇場は音に迫力があって、テレビ画面では味わえない非日常感があった。

投稿 : 2018/05/02
閲覧 : 162
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私とあなたの公約数

 4/21公開、武田綾乃さんの小説「北宇治高校吹奏楽部、波乱の第2楽章」を原作とする劇場アニメ。テレビ版「響け!ユーフォニアム」の続編ですが、キャラクターデザイン、制作スタッフの大きな変更があり作風も大きく異なります。エンタメ性を強く打ち出したテレビアニメに対して「リズと青い鳥」はアート性、文学性を重視しているように感じました。
 以下全てネタバレレビューです。あにこれはユーフォ好きが多いので濃い目の内容になっております。なお1度しか観ていないので記憶違いのところがあるかもしれませんがご了承ください。

♯みぞれと希美
{netabare}
 みぞれと希美が練習のため朝の校舎を2人で歩き音楽室に向かう場面から映画がスタートするのですが、このシーンがやたらに長い。しかも2人の会話もモノローグもないのです。この異様ともいえる導入は「このアニメは映像で語る作品です」と主張しているように思えます。

 ここで注目するすべきは2人は決して並ぶことはなく、常に希美が前を行き、みぞれが距離を空けて歩いていること。希美のポニーテールを執拗にカメラで追うことでそれを強調していたはず。みぞれは希美に特別な感情を持っています。「希美が自分の全て」と語るその思いは、友達に対して持っていいラインを遥かに超えてしまっている。だからその気持ちを悟られぬように、彼女は距離を取って歩く。

 人付き合いが苦手で大人しい性格のみぞれに対して、希美は明るく社交的で後輩からの信望も厚い。2年生のときに吹部を離れていたこともあって、自分の立ち位置を確保するため八方美人的に振舞っている所もあるように感じます。誰に対しても親しく接する希美に、みぞれは独占欲に近い感情を持っている。一方希美はみぞれを大切な友達だと思っているものの恋愛感情は微塵もない。本作は青春音楽アニメであると同時に百合アニメなんですね。みぞれと希美、2人の秘めやかな気持ちを覗き見するような感覚が非常に特徴的だと感じました。
{/netabare}

♯オーボエとフルート
{netabare}
 「響け!ユーフォニアム」はユーフォとトランペット、2つの金管楽器が主役でしたが「リズと青い鳥」はオーボエとフルート、木管楽器が主役になっています。今回のコンクールの自由曲「リズと青い鳥」は第三楽章のオーボエとフルートのソロ掛け合いが重要な楽曲で、オーボエはみぞれ、フルートは希美が担当しています。

 フルートはその音色をしばしば鳥のさえずりに例えられます。楽曲で有名なのはサン=サーンス「動物の謝肉祭」などでしょうか。「フルート=鳥」という音楽の常識がストーリー上のポイントになっています。

 「リズと青い鳥」は同名の童話を元に作られた曲で、この曲の第三楽章はリズが一緒に暮らすかけがえのない友達だった青い髪の少女(正体は青い鳥)を鳥かごから出す場面をイメージしている、という設定です。

 ソロの局面でみぞれと希美は2人に自分を重ね合わせるのですが、いまひとつ噛み合わない。みぞれは「リズが青い鳥を鳥かごから解き放つ理由が分からない」と言う。ここで「リズ=オーボエ=みぞれ」「青い鳥=フルート=希美」という関係性になっているのは希美が一度退部してみぞれの前から去ってしまったという過去もあるけれども、フルートという楽器が鳥の象徴であることが大きいと思う。「リズと青い鳥」は前作の自由曲「三日月の舞」同様に架空の楽曲なので正解というものはありません。でも「リズ=みぞれ」「青い鳥=希美」が部員だけでなく顧問も含めて全員の共通認識なのは「リズ=オーボエ」「青い鳥=フルート」が作曲家の意図するところだからなのだと思う。

 だからこそ、「あなた(みぞれ)が青い鳥だと思えばいいんじゃないか」と言う新山先生の指摘は他の誰も思いつけなかった慧眼なのでしょう。また先生はみぞれに音大行きを勧める。木管楽器の指導者でありフルート奏者でもある新山先生がみぞれの才能を見出したこと、そして希美には声をかけなかったこと。それは大きな意味を持つ。彼女の言葉により、物語は大きく動きます。

 それまでどこか噛み合わなかった第三楽章「愛ゆえの決断」のソロパートで自分を青い鳥だとイメージしたみぞれは圧倒的な演奏を披露し、その場にいた全員を驚かせる。それは、みぞれには翼(=才能)があるけども自分にはないことを希美が悟る時でもありました。青い鳥は幸せの象徴としてよく使われる題材ですが、本作では青い鳥とは"特別な才能を持つ選ばれし者"を意味しています。冒頭で希美は落ちていた美しい青い鳥の羽を拾います。この羽を自分で持たず、みぞれにプレゼントしたことが物語の結末を暗示していたといえます。また、みぞれの想像の世界を描く童話パートも彼女のアーティストとしての想像力や表現力の豊かさを表現していたのではないかな。
{/netabare}

♯disjointと joint
{netabare}
 導入部で "disjoint"の文字の文字がスクリーンに映し出される。そして最後にもう一度映し出し、disが消えて"joint"になる。この演出はみぞれと希美の関係性の変化を表現したものです。

 disjointとは数学で「互いに素」の意味があり、みぞれと希美の気持ちが重なっていない状態です。みぞれは希美が好きなのですが、その気持ちには依存に近い危うさがあります。希美はおそらくみぞれの気持に薄々気付いていたのだと思う。でも自分の吹奏楽部での居場所を守ることが最優先の希美はみぞれと付かず離れずの関係性を築こうとする。だから2人の心は重ならないのです。

 しかしdisjointの関係のままでは「リズと青い鳥」の演奏はうまく仕上がらない。リズと青い鳥の役がいれ違っているというのがストーリーの最大の面白さだと思う。最初からみぞれが鳥であれば平凡でつまらないお話だったのではないでしょうか。

 百合ものは「櫻の園」「青い花」「やがて君になる」など演劇を題材にした作品がすごく多い。役を演じることで「自分が何者か」という問いに答えを出したり、お互いを理解しあったりするのが百合の定番なのです。本作は百合のドラマツルギーを吹奏楽部を舞台にした物語に非常にうまく取り入れていると僕は思います。

 全体練習後、理科室(だったと思う)でみぞれと希美はハグをする。みぞれは希美の好きなところをいくつもいくつも挙げていく。それに対して希美は絞り出すように「みぞれのオーボエが好き」とだけ返す。昔、ユーフォの1期で麗奈は「(私の瀧先生への気持ちは)ライクじゃなくてラブだから」と語ったけれどもこの場面はまさに'I Love You'に対して'I Like You'で返したものと受け取れます。

 映画の最後に青と赤の円が重なった水彩画が映し出されますが、これはベン図を表現している。2人がjointの関係になれたのはお互いに諦めたからです。みぞれは希美と相思相愛になることを諦め、希美は才能の差を実感し、音楽の道に進むことを諦めた。飛び立つ者と見送る者、それぞれが青春の苦さを噛みしめながら、2人は並んで歩き始める。この歩き方の変化が今の2人を象徴しています。

 2人の心の重なり合う部分には何があるのか。僕は「信頼」ではないかと思う。みぞれは一度離れていった希美を信じることができなかった。また見捨てられるのが怖かった。希美はみぞれの持つ音楽の力に頼ることができなかった。自分の限界やズルさを認めたくなかった。今はお互いを信じて、頼ることができる。きっとそれが私とあなたの公約数。

 以上、文学的で味のある青春ストーリー(+ちょい百合)だったと思います。
{/netabare}

♯不満点
{netabare}
・キャラクターデザインの変更。作風が違うので絵を変えること自体は良いと思うのですが、みな色白で腕・足が細く、ユーフォの良さの一つだった溌溂とした感じが消えてしまっていること。

・麗奈が久美子にベン図の例えを使って人の気持ちを説明するシーンが原作からカットされているため、ベン図とみぞれ・希美の関係性が観客に伝わりにくいこと。初見であれがベン図だと理解できた人はとても少ないんじゃないだろうか。

・男子生徒が透明化され、北宇治高校が「北宇治女子高」になってしまっていること。僕は好意的に解釈することができないし、変だと思う。
{/netabare}

それにしても最近、他人との距離感をテーマにした物語が多いですね。そういう時代なんでしょうなぁ…

投稿 : 2018/05/02
閲覧 : 305
サンキュー:

43

ネタバレ

ryo さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ユーフォで池田晶子さんのキャラデザが好きだったので、正直なぜスタッフを変えたのかと思っていたが意外とこの作画にもしっくりきた
なかなか考えさせられるシナリオ
あまり多くを語らず表情による心理の演出が細かい
もう一度見て来たい

あとめっちゃ脚が映るwww

投稿 : 2018/04/29
閲覧 : 202
サンキュー:

10

ネタバレ

biEAa45024 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感動します

めちゃくちゃ面白かったし可愛かった

投稿 : 2018/04/29
閲覧 : 152
サンキュー:

5

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

山田監督の本領発揮。

TVシリーズは1期・2期ともに視聴済み。
公開劇場が少なく、レディプレイヤーワンで映画欲が
すっかり満たされていたので、当初観る予定はなかった
のですが、みなさんのレビューが高評価だったので、
往復4時間かけて観に行きましたw

これは・・・4時間かける価値がある映画ですね。
みなさんがおっしゃる通り、この映画は「動」ではなく
「静」なので、フルスクリーンで観なければいけない
というわけではありませんが、
あにこれユーザーの皆さんには、ぜひこのレビュー祭りに
参加してほしい作品ですw

とにかく、作品全体の演出やセリフの美しさは、
これまでの山田尚子監督の集大成と言っても過言ではないです。
2時間という枠の中で1つの作品を作るというのは、
TVシリーズにはない苦労があるかと思いますが、
山田監督はこの制限を非常にうまく利用する監督だと思います。
視聴の途中で、なんとなく話のオチは見えてしまうのですが、
その着地の仕方が、本当にスムーズで無理がなかったです。

なお、ユーフォのTVシリーズからかなりキャラデザが
変わっていますが、私は本作の演出やストーリーを考えると
英断であったと思います。
頭身が伸びただけでなく、スカートの丈も伸びていますが、
最近のアニメはみんな丈が短いので、ある意味斬新でした。

投稿 : 2018/04/28
閲覧 : 384
サンキュー:

59

Adachi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

流石ユーフォ!

見終わった後の余韻に一人で浸りたかったので人生初映画館に単独で乗り込みました。
近くの映画館では上映しておらず、新宿に行かなくてはならなかったので他の作品だったら諦めてブルーレイ化を待ったでしょう。
しかし何の躊躇いもなく新宿まで足を運ぶことができました。
ユーフォという作品が好き過ぎて。

物語は、リズと青い鳥という童話に重ねてみぞれと希の関係を描いたものでした。
ネタバレになるので多くは語りませんが、フルートとオーボエの掛け合いだけでなく二人の人間的精神的な側面にも重ねられていたり、終盤でその解釈が逆転したり、リズと青い鳥という主題を軸に物語を綺麗な纏めたなという印象を受けました。

スポ根要素がなくなった、というのは観てて確かに感じましたが、スポーツとは違う音楽ならではの特性として「精神面がパフォーマンスに及ぼす影響の割合が高い」ということを考えれば、みぞれが既に努力によって身につける技術の面で完成されていて、演奏のパフォーマンスに関わる変数が精神面のみだったのだから、音楽的な成長を目に見える練習ではなく心の成長によって表現したと解釈できるし、そういう意味でやはり人間性と音楽の両方の成長を描く従来の響けユーフォニアムシリーズのスタンスを受け継いでいると言えなくはないのかなと感じたり。

音楽に関しては、みぞれのオーボエ上手すぎ!
希からの解放を待たずしてほぼ完成されていたように思えたのですが、最後の演奏はさらに格別でしたね。原作でもそう形容されてたように、正に「合奏全体を支配」していた演奏でした。鳥肌。
また、オーボエとフルートの音色が童話との親和性が高くて、童話パートのbgmとしてもマッチしていたし、コンクール曲としてのテーマの再現度も素晴らしかったです。

ユーフォファンなら間違いなく観に行くべし!

投稿 : 2018/04/27
閲覧 : 168
サンキュー:

20

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

disjoint

<この映画の伝えている内容>
「disjoint」互いに素である ことを認め、互いをあるべき姿へ世界へ手放すことも「愛情」だ

<感想>
リズと青い鳥という童話を通して、二人の吹奏楽部員の関係性を表しているところが良い演出だと感じた。
地味な みぞれと、明るくリーダーシップのある 希美 の関係性が実は逆だったというのが面白い展開だった。
みぞれが希美に合わせているのではなく、
吹奏楽の演奏においては、みぞれの演奏能力が希美を追い越しソロ演奏パートの掛け合いで、釣り合わなくなっていた。
他の演奏能力のある部員からはそれはわかっていた。
またみぞれも薄々わかっていたが、認めなかった。
青い鳥を手放そうとしない。それだけ大事だった。
それを認め、関係性を手放し、あるべき場所へ、姿へ変化することを認めることが
この映画のポイントだと思う。

投稿 : 2018/04/27
閲覧 : 239
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

北宇治高吹奏楽部のその後が知りたい!という方は本作を後回しにするのも一手。

原作小説はシリーズ既巻購読中。

率直に言って、とても美しい映画でした。

2018年の『ユーフォ』完全新作劇場版2作品の展開は、
原作に当る『~波乱の第二楽章』を単純に前後編で映画化するのではなく、
群像劇の内、本作でまず、みぞれと希美のエピソードを集中して描き、
残りを“二年生になった久美子たち”で描く構成だと思われます。

因みに、本作では、コンクールの模様や結果などは分らず、
久美子が二年生時に吹部で起こった事の全体像は把握できません。
あくまで、みぞれと希美、特にみぞれの内面世界が作品の中核です。

かなりクセのある配分ですが、私は納得しています。

何しろ、みぞれと希美、二人の繊細な心のやり取りの周囲。
部の内外では、所により一時、激しい修羅場も伴って、
波乱の大型ハリケーンが吹き荒れているわけです。

特に神経の細やかな、みぞれ。
彼女が希美の足音を聞き分ける日課や、じっとフグを見るひと時など、
他の群像劇と一緒くたに映像化したら、喧噪に掻き消されかねません。

そんな懸念も持っていた私にとっては、
本作でよくぞ、この二人の心情を純化、抽出してくれた。
と感謝の言葉しかありません。


では、何故レビュータイトルがこんな捻くれた事になっているのかと言うと、
それでもやはり、例えば、『ユーフォ』はアニメだけ追い掛けていて、
二年生になった久美子たちや吹奏楽部の行く末をまず知りたい。
という方もいるのでは?ということ。

また本作→次作と観れば、
しっかりとした心情描写という土台を固めた上で、
北宇治吹奏楽部の結果を受け止めることができると思われますが、

これもやはり、取り敢えず、部全体の出来事を把握した上で、
個々の心情を掘り下げて行きたい。という方もいるのでは?ということ。

そう考えると、後日公開予定の石原立也監督版→本作の鑑賞順も、
選択肢としてアリなのかな?と予想して、
こんなレビュータイトルと相成りました。

そもそも前後編二冊だった原作『~波乱の第二楽章』も、
前編が久美子たち二年生&低音パートの悲喜交々が中心で、
みぞれと希美の関係の決着は後編で、という構成でしたし……。


ただ、本作から順番通りに鑑賞するメリットも大きいと私は予感しています。

特に大きいのは本作にて、この年の北宇治が選んだコンクール自由曲について、
込められた物語性、思い入れも含めて理解できるということ。

従来作品のコンクール演奏曲においては、
作曲者が込めた意味などはそれほど重要視されて来なかった印象。
そもそもアニメと原作では大会で演奏した曲自体が異なっていました。

それを今回は原作、アニメ共通の曲で、
音楽が描く物語と吹部の青春を共鳴させ響かせる。
というのが原作者およびアニメスタッフたちの最大の挑戦かと思われます。

本作を観終えた人にとっては、今回の自由曲は既に特別な一曲になっているはず。
例えば次作にて、この一曲にかけられた想いの数々が演奏され、ホールに響いた時、
どれほど素晴らしい瞬間が訪れるのか?
その時、私は正気を保つ自信がありませんw
(これで次作、本番演奏シーンカットだったら洒落になりませんがw)


私にとっては本作は次作と交互に見比べたりもしてみたい作品。
石川県内上映わずか一館の惨状で要望するのも無理筋なのでしょうがw
次作公開時に併せて本作リバイバル上映などの企画もぜひ実施して欲しいところです。


以下、内容について思ったあれこれ

{netabare}TVアニメ版2期原作までで、練り上げたものを全て出し切った
と述べた原作者・武田綾乃さん。
今回の原作を描く前に刊行した、外伝小説『~立華高校マーチングバンドへようこそ』にて、
女子の友情描写についての引き出しを増やしたことが、
今作で非常に効いているなと改めて感じました。

友達を作るのが苦手で、あの娘が唯一の親友である孤独な少女の
時に病的なまでの依存心。

友達は他にたくさんいるはずなのに、
自分を唯一無二の存在と頼ってくれるあの娘が、
自分から巣立っていくのが受け入れられない少女の
時に病的なまでの庇護欲。

一介の男子に過ぎない私には理解しがたい、
だがそれ故に甘美な魅惑を感じる女子の友情。

外伝小説でも披露された表現が、本作でさらに深まっていると感じました。


そんな女子の友情を、山田尚子監督&脚本・吉田玲子氏ら女性も交えたスタッフ陣が、
リズミカルな足音や、これ見よがしの足芸も盛り込みつつ、繊細に再現。

本番合奏シーンもないのに私が音楽を5点にしたのは、
足音の演出に寄るところが非常に大きいです。


青を基調にした画面構成により、
「リズと青い鳥」のファンタジー絵本世界との行き来をスムーズにした試みもグッド。
水色セーラーな北宇治高校の夏服って、
実は本作の為にあったのでは?とすら思えて来ます。

と言うより私……実写映画なんかでもブルーにホント目がないんですよ。
この辺りが、キャラデザが劇場版『聲の形』風に変わっていても、
私が作画5点にした理由です。{/netabare}


振り返ってみれば、私好みの要素が多々あった本作。

この作品の真の評価は、次作映画とどう響き合うのか?
或いは、同じく特別なお友達を持つ久美子が三年生になり進路を選んで行く際に、
みぞれと希美の関係がどう位置付けられるのか?
により確定するものと思われますが、
それ次第では、後々、私のお気に入り棚への移動も十分有り得る作品だと思います。


付記:今回は本編前のフォトセッション等の余興はありませんので、
安心して機器の電源を落して、マナーを守って鑑賞をお楽しみ下さい。

投稿 : 2018/04/26
閲覧 : 535
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55

ネタバレ

くにを さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ユーフォに続いて心が痛い

細やかで丁寧な描写が心地良い作品。前提として響けユーフォニアムを見ることをおすすめします。
フルートの傘木希美とオーボエの鎧塚みぞれの関係に焦点が当てられたもので、彼女たちの歪な関係の一つの解答が絵本の中のリズと青い鳥と照らし合わせられながらこの映画では描かれています。

投稿 : 2018/04/26
閲覧 : 190
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6

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観て良かった!

物語はユーフォニアム2期の後日談になります。
2期で大活躍をした。
希美とみぞれの2人を軸に置いたストーリーとなりタイトルのリズと青い鳥とは彼女の演奏する曲の題名でもあり作中の中で物語としても語られています。
2期の頃からこの2人は結構好きで楽しみにしてました(♡u ‿u)゚.:。+*

まず作品としての雰囲気はかなり良かったと思います。
全体的によく動くし絵や色使いもかなりよく。
ストーリーも難しくなく誰もが楽しめる作り方に展開もテンポよく楽しめました。

軽くストーリー説明すると、仲のいい希美とみぞれ2人はコンクールに向けリズと青い鳥の曲を練習する日々、そんな中リズと青い鳥のストーリーのキャラに自分達は似ていると話す希美

そして、第三楽章の部分はリズと青い鳥の掛け合いの部分それを演奏する希美とみぞれは何故か上手く行かない…そんな中少しずつ2人の心境がすれ違って行くのです。
そんなある日、みぞれが第三楽章の掛け合い部分を通しで演奏したいと提案して…


見終わったっての感想を書くと…
少し考えさせられるストーリーになっていると思います。
思わず涙を流してしまいそうな場面もあり大切な友達とは一緒に居たい…でも、自分が相手を縛り付けているのかもしれない。
リズが青い鳥にしてあげられた精一杯の気持ち。
それに答える青い鳥の気持ち。
必至に希美に自分の気持ちをぶつけるみぞれ。
それに対して自分自身とみぞれに向き合う希美。
様々な気持ちが交差して行きます。

個人的に注目なのは、キャラ達の心境の変化が非常に見所だと感じさせられました^ ^
そして、最初の2人が部室に向かうシーンはほぼ足音だけのシーンがあるのですが、その足音がリズムよく印象強く残っています。
凄く優しい作品でもぅ一度観たい!そんな気持ちにさせられるような作品に感じました(´艸`)*

投稿 : 2018/04/25
閲覧 : 340
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40

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文学を映像で俯瞰する感覚。

「響けユーフォニアム」のサイドストーリー的な劇場版。

感想としては面白かったです。
テレビ版で語られた、みぞれ、希美、二人のその後を
主題とした作品ですが、驚くほど一方だけに
傾いて共感する事がありませんでした。

自分とは別個の人間の人生を物語として魅せられている
気分になり、登場人物の精緻に描写された
心情を感じながらも自分は俯瞰した立場で読み進めていく
文学を映像表現で見る感覚です。

キャラデザは個人的にはテレビ版より好みでした。
ラストの演奏シーンは陳腐な表現ですが、美しくもあり悲しい。

落ち着いたトーンで展開される、
地味だけど味わいのある映画です。
興味のある方は是非。

投稿 : 2018/04/24
閲覧 : 281
サンキュー:

32

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

静かな物語ですが、感情にあふれています

「響け!ユーフォニアム」の登場人物の二人の関係に焦点を当てた作品です。

本当に静かな作品です。
ただし、セリフだけでなく、足音、手の動き、足の動き等の描写で感情が表現されますので、食い入るように見てしまいます。

特にテレビシリーズでは優等生だった希美ちゃんの違った面を見せつけられることにより、より、ユーフォシリーズの登場人物の奥の深さを実感することになりました。

ぜひ劇場で、息を詰めてみることをお勧めします。

投稿 : 2018/04/23
閲覧 : 267
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50

ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

このうえなく繊細な感情のネイロ

時系列的にはテレビアニメ「響け!ユーフォニアム2」の続編の位置ですが、北宇治高校吹奏楽部の黄前久美子達の2年生としての活動を描く本編までのインターバルを埋めるスピンオフ的作品と言える様です。

タイトル「リズと青い鳥」は、久美子達が挑む高校2度目のコンクールの自由曲{netabare}(作中の童話場面の劇伴曲ですよね?){/netabare}であり、重要なパートがオーボエとフルートが掛け合うソロ。
そのソロ演奏を担うのが、本作の主人公達、テレビドラマの中でひと悶着のあった「鎧塚みぞれ」と「傘木希美」。

曲の由来となった童話の主人公にみぞれと希美をなぞらえながら物語は進行していきます。

主にみぞれの内面にスポットをあて、テレビドラマの1期で、心の声をつい口に出す久美子の劇的な成長に対比する様に、思った事を言えない内向的なみぞれの、一途でデリケートな心の変化を慎重に追いかけつつ、テレビ放映では見えなかった希美の意外な一面も表れ、不穏な雲行きにハラハラさせられます。

制作スタッフは、京都アニメーションのヒット映画「聲の形」のメンバーで固められ、演出を含めた作品全体の雰囲気は、テレビ版「ユーフォ」より「聲の形」に近い。

シンプルで感情の感覚を刺激しやすい音響効果と、澄み渡る背景の中、細い線で描かれるキャラクター達は、か細く儚げで、存在が簡単に消えてしまいそうな不安な気持ちを掻き立てます。

山田監督ならではの繊細でしとやかな演出は、口数の少ないみぞれの想いを仕草や視線だけで観客に伝えてきて、片時も目が離せず息苦しさを覚えるほどです。

しかしながら本作はやっぱり「ユーフォ」!
クライマックスで鳥肌ものの演奏シーンが待っています♪

劇中と観客が一体になってハイテンションになれる音楽の醍醐味が、今シリーズの魅力の一つであり、今作もしっかりポイントを押さえてました。{netabare}(あの演奏の直後、喝采の部員達と同様のセリフを心で叫んでました♪){/netabare}

その演奏を経て2人がどうなるのか・・・
観てのお楽しみです~(^^


総じての個人的感想は、作画は淡白な印象で京アニの力を出しきっているとは思えず、ストーリーも作品世界の一部を切り取った物であり、テレビ版時ほどの高揚感や到達感は得られませんでした。
しかし、リアルな感情の呼吸が伝わる、山田監督のこだわりぬいた繊細な演出は、最後まで興味深く鑑賞でき、本編への期待をつなぐには十二分な出来でした。

今作での2人のやり取りを経て、コンクールでどんな結果に繋がるのか俄然興味が増します。

主人公達の脇で同じ新3年生の吉川部長、中川副部長が今作のサブキャラとして、変わらね掛け合いを演じてくれており、従来のユーフォらしさを感じつつ、彼女達の最後のコンクールへの奮闘も観たくなりました!

声優さんに関しては、言っても詮無い事ですが、童話部分で本田望結ちゃんに2役もやらすのは無理があったのでは・・演じ分けが出来きれてない様に感じました~
{netabare}(でもよくよく考えると、みぞれと希美、どちらがリズでどちらが青い鳥なのか認識が変わるストーリーと照らすと、どちらでもとれる様、監督の狙った演技指導なのかもしれません・・){/netabare}

キャラの中では、新1年生の鎧・・剣崎さんがいい子でした~次作で剣・・鎧塚先輩との絡みをモット観たい~(^^
反対に希美の一面にゾクッとも・・{netabare}(演奏での悔しさからか、あんなに切実なみぞれに「覚えてない」なんてシレっと嘘をつくあたり、将来、男を手玉に取るな・・){/netabare}

残念ながら本作ではほとんど出番がない元1年生の仲良しカルテットですが、1名だけ主人公に要所で絡んできて、その「らしさ」にニヤリと出来ますのでお楽しみに♪

投稿 : 2018/04/22
閲覧 : 453
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45

ネタバレ

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1秒も目が離せない。もう一度観たい。

最初、下駄箱の角をみぞれが触れるんですけど、そこでメチャクチャ鳥肌たった

良い
繊細


パンフの受け売りだけど、学校をトリカゴに見立ててるんですね
そこから童話「リズと青い鳥」の劇中劇を挟む、上手い

時系列的にはユーフォ2期の続編でのぞみぞれ達は3年生

まず、ユーフォの商業的成功があって、この二人のしかもこの部分を切り取って劇場作品で全国公開したのはなかなか挑戦的というか、ロックだなぁと

ユーフォではぎりぎり抑えていた、一般受けしなさそうな(?)部分を尖らせた感じで、既存のファンにも受け入れられないという人はいるかもと思う

卒業、進路、最後のコンクール等々、高校から嫌でも飛び立たなければならない未来が目前に迫る中での、それもあって、でもそれすらも関係ないような、、

外から見れば些細な出来事とか、彼女達からしてみれば大きな心の動きというか停滞というか

そういう上手く言えない、でも自分(男)も、一応経験したっちゃ経験した(殆んど水のカルピスくらいの濃度で)ことあるから分かるような、もう忘れてしまったような、若いから考えてしまう、けど、若いから向き合える、儚げなものをよく映画にできてるなと


ある意味大雑把に言ってしまえば、答えも落とし所もオチもはっきりとつかないのが青春かなと思いました!儚い!繊細!青春!、、みたいな



夏紀先輩と優子ちゃんと麗奈ちゃんが要所で関わってくるのと、以前からのメンバーもちょいちょい出てきたのも嬉しかった


キャラデザの変更については、別物と割り切って観に行きましたが、動いてるのを観ている分には思った以上に違和感は無かったです。可愛いです。

作品は凄く良かったし、本当に皆に薦めたい(けど上手く伝えられないw)し、観て欲しいんだけどただ一点だけ不満が。絵本の世界の劇中劇は凄く良かったし、脚本の意図的にリズと青い鳥を一人二役にしたのも名案だと思う、けど、、、正直「そこの配役だけはそうで無い方が良かった」と思うので声優は☆4で
決して酷いという程ではなかったけども

まぁそんなのは作品全体のごく一部の重箱の隅みたいなもので、響けユーフォニアムシリーズはこれからももっとガンガン放送・放映やって欲しいですね
1つのコンテンツで色んな引き出しがあるのも、このユーフォの良さだと思うので
どこまでも着いていきますぜ!



以下、リズと青い鳥が好きな人になんとなくお勧めしたい作品
ダーリン・イン・ザ・フランキス(ED曲)
神無月の巫女(特に11話)
ひだまりスケッチ(特に4期6話)

投稿 : 2018/04/22
閲覧 : 279
サンキュー:

22

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

みぞれと希美の奇妙な友情?

  初日、最終上映、見てきたです。

 このタイトルを初めて私が知ったのは、「劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~」の上映終了時に出てきた謎の絵本のような作画だったです。パッと見、ユーフォと何の関係があるのか?、疑問だったです。その謎は、後でパンフを見た時分かったです。
 さらに後にいろいろCMで、ユーフォの関連が明らかになってしまったですけど・・・・。

 始まってみると、またもや本当にユーフォと関係があるのか?疑ってしまうです。
 場面が変わって作画は何か違うような感じに見えたけど、北宇治高校正門前からと話は進むです。

 久美子と明日香の次は、みぞれと希美メインのお話です。この二人というと、「響け!ユーフォニアム2」で部活を一度やめた希美による、部活復帰騒動を思い出すです。久美子、明日香も絡み、希美にたいするみぞれの心情あったなぁです。

 今回は、みぞれの希美に対する複雑な心情だけでなく、逆に希美のみぞれに対する劣等感も見ることができると思うです。それに関係するのが、「リズと青い鳥」なのです。
 北宇治高校吹奏楽部内におけるオーボエとフルートは、かみ合わないながらも、どう共鳴することができるのだろうか?
 誰かが読んでいる時の童話の世界と現実世界を描かれるです。それを2人がどう思い、それぞれ自分たちが見る相手の立場に何を感じているのか?その辺も見どころだと思うです。

 ユーフォの世界観に見えるけど、全体的に今までのユーフォとは異なる木管楽器みたいな音楽が、ユーフォで聞いたことのある吹奏楽とは、ガラリと印象の違ったものだったです。

{netabare} 出てくるキャラ達も、男子生徒の存在感が分からず、良く見てみるといたのかもしれないけど、女子高を思わせる吹奏楽部の雰囲気だったです。
 久美子たちも完全脇役で、久美子は髪色髪型が何か違う感じだったです。麗奈が、やや存在感あったと思うです。部長、副部長である優子、夏記も存在感は、あったと思うです。

 後輩に慕われるみぞれと希美の姿も、面白味があるかもしれないです。それに対し希美は、自然な感じです。みぞれは、そういうことに苦手みたいです。そんなみぞれであっても、みぞれを慕う後輩の積極性、それに対するみぞれの気持ちの変化も見れるです。

 作画において、CGのぎこちない動作もあったりして、やけに首が長かったり、腕が長かったりするです。みぞれと希美が2人きりとかに演奏するときにそれを特に感じたです。あと、滝先生の動作にどこか違和感を感じたことがあったです。
 みぞれの髪の毛も何だか「私、気になります!」だったです。

 童話の世界に出てくる女の子の声と演技が、業とらしく感じたのは私一人だけだったのだろうか?と思ったです。{/netabare}

 終盤におけるみぞれと希美はのオーボエとフルートは、どこか感情に語り掛けることを思わせるいい演奏だったです。
 それに向き合った二人は、互いと自分をどう見つめ合い、「リズと青い鳥」のようになるのか?が見に行ってのお楽しみとなる、大きな山場だったように見えたです。みぞれと希美の思いと決意は、いかに!だったです。

投稿 : 2018/04/22
閲覧 : 333
サンキュー:

33

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

繊細でそっと見たい作品

響けユーフォニアムの外伝的位置かも知れません。今回は2期で初登場のみぞれとのぞみがメインの話です。
今回の注目ポイントは映画の中に出てくる小説「リズと青い鳥」の登場キャラリズと青い鳥そして現実のみぞれとのぞみを対比させながら話が進んでいきます。見る前もここまでは知っていたのでどう進んでいくのか気になりましたがいい意味で裏切られました。この対比の行き着く先の評価がどうなのか分かりませんが自分はめっちゃ面白かったです。

ユーフォシリーズはやはり演奏シーンに注目です。演奏の中でみぞれとのぞみのソロの掛け合いがありますがユーフォ愛があるほどここは凄く感動するシーンです。劇場版の音響という所がユーフォと相性が抜群にいいので期待していいと思います。

お馴染みの久美子や麗奈新3年生の優子と夏紀出番は少なかったですがこの作品のパーツとしていい味を出してました。ここもユーフォらしさが存分に出ているところですね。

リズと青い鳥はあまりセリフが多くないと個人的に思いました。キャラが何を思っているのか?何を伝えたいか?言葉にしなくても表情や雰囲気で読み取れる。そんなシーンが多かったです。こういうリアルな感じもユーフォっぽくて大好きです。作画がいつもとはテイストが違うので新鮮味のある映像で楽しむ事が出来ました。

とても愛に溢れていて繊細な映画です。友達と見るのもいいですが個人的にはこの作品は1人で観てその後感傷に浸りたいと思いました。ユーフォらしいよく出来た作品だと思います。

点数 95

投稿 : 2018/04/21
閲覧 : 224

offingbook さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

byebye

2018年4月公開のアニメーション映画。約1時間半。
京都アニメーション制作。山田尚子監督作品。

吹奏楽部を舞台にしたTVアニメ『響け!ユーフォニアム』スピンオフ作品。
鎧塚 みぞれ オーボエ担当。
傘木 希美 フルート担当。
高校三年生になった二人を主人公に描いた物語。

『響け!ユーフォニアム』1期目2期目と同一の世界観の物語なので、
出来ればTVアニメ視聴後の鑑賞をオススメします。
ただこの映画単体でも楽しめると思います。

希美とみぞれ。
二人にもう一度焦点を当て、二人がもう一度向き合った物語。
時が進むにつれ、変わっていく環境。二人の関係。近付いてくる岐路。
その心の揺れ動きに、戸惑いに、迷いに、少しずつ、ゆっくりと、
でもいつのまにか強く、胸が締め付けられていました。

躍動的な印象を持つ『響け!ユーフォニアム』に対し、
今作『リズと青い鳥』からは当初、物静かで、どこか文学的な印象を受けましたが、
このシリーズが持つ、強く激しく胸打つ感情的な描写は、今作も変わりません。

京都アニメーション制作の映像美。透明感のある登場人物達。繊細な演出。
丁寧で柔らかな作風からは、全体的に女性的な雰囲気が感じられ、新鮮な体験でした。

瑞々しくも残酷で、生々しくも愛らしい。
友情の物語のようで、青春の物語のようで、恋愛の物語のようで、
しかしその実、何にも当てはまらないのかもしれない物語が、とても切なかったです。

いつも人の中心にいる希美。そんな希美を慕い、彼女を自分の世界そのものと思うみぞれ。
でも、鳥かごから羽ばたこうとする本当の青い鳥は?
鳥かごの扉を開けようとする本当のリズは?

二人がどんな選択をしようと、どんな道を歩もうと、どんな場所に辿り着いても、
二人が共に過ごした時間は変わらない。二人が奏でた音楽を、二人は忘れない。

知らないふりをしていた時間の終わりを知る時。
気付かないふりをしていた本当の気持ちに気付く時。
かたちのない感情を二人がかたちにする時。

それは優しくて、激しくて、悲しくて、怖くて、醜くて、まっすぐで、
そしてただひたすらに、美しいメロディーでした。

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 636
サンキュー:

56

いのり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/28
閲覧 : 0

Heart さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/28
閲覧 : 0

まさむね さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 0

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 5

mikotodx さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/21
閲覧 : 0
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リズと青い鳥のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
リズと青い鳥のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

リズと青い鳥のストーリー・あらすじ

北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当している鎧塚みぞれと、フルートを担当している傘木希美。

高校三年生、二人の最後のコンクール。
その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。

「なんだかこの曲、わたしたちみたい」

屈託もなくそう言ってソロを嬉しそうに吹く希美と、希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ。

親友のはずの二人。
しかしオーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず、距離を感じさせるものだった。(アニメ映画『リズと青い鳥』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年4月21日
制作会社
京都アニメーション

声優・キャラクター

種﨑敦美、東山奈央、藤村鼓乃美、山岡ゆり、杉浦しおり、黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、桑島法子、中村悠一、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)、監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:石田奈央美、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、3D監督:梅津哲郎、音響監督:鶴岡陽太、音楽:牛尾憲輔、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、吹奏楽監修:大和田雅洋

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