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「ゴールデンカムイ(TVアニメ動画)」

総合得点
83.2
感想・評価
689
棚に入れた
3192
ランキング
327
★★★★☆ 3.8 (689)
物語
3.9
作画
3.6
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
4.0

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ゴールデンカムイの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

hikura さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんと清らかな

アシリパの清冽な美しさに打たれた。白い陶器のような肌に、夜空のように黒黒とした目。人が踏み入ることができない、山深い場所で咲く、百合の花のごとき気高さ。素晴らしい、山田杏奈ちゃん!

不死身の杉元、傷だらけ。山崎賢人のきれいなお顔がもったいない。特に、だんごの串は悲鳴もの。やめて!顔は命なんだから(泣)!! それはともかく、しょっぱなの二百三高地から飛ばし、アクションはガンガンやる。もう完全にアクション俳優ですな。キングダムやって、陰陽師やって、ゴールデンカムイ。忙しいねぇ。

上映1時間過ぎに、あまりのスローペースに、続編ありきだと悟った。大きな話だから、巻きで進めるのももったいないし、丁寧に作られるのはいいと思う。アイヌの習俗もきちんと入れて、誠実な描き方だし。杉元がアシリパをさん付けで呼ぶとこも好き。チタタプ、チタタプ…オソマのおいしさが伝わって良かった。

液だれ鶴見中尉、関節自在の白石、そしてまさかの土方歳三と、キャラクターも見応え十分。最近気になる眞栄田郷敦演じる、尾形百之助は続編で活躍しそう。そして、大谷翔平、じゃない、大谷亮平(1字違い)演じる谷垣源次郎も、これからが本番な感じ。アシリパのアチャ、井浦新のアイヌ衣装も萌える。あと、「アイヌモシリ」に出ていた、秋辺デボさん発見!やっぱ本物がいないと締まらないもんね。ちょびっとの出演でも、いいスパイスになってた!

生皮の地図ってねぇ、恐ろしい発想だねぇ。今作で物語の何割なのかわからないけど、これは続けて観たくなってしまった。というか、原作を読まずにいられないかも…。調べたら31巻で完結かぁ、無料で読めるところまでは読んで、あとは買うかな。今のうちに予習しておかねば!

投稿 : 2024/03/11
閲覧 : 48
サンキュー:

3

金賢守(キムヒョンス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

実写映画を観て見直し中!

原作、アニメも4期まで制覇しています。
実写映画に感動し、見比べも兼ねて再度視聴しています。
アニメはアニメの、実写は実写とそれぞれの良さを生かし、原作の魅力を最大引き出している一大コンテンツだと思います!
アニメは金を追うごとに、作画も楽曲もクオリティが上がっていく一方なので、最終章が本当に楽しみです!!

投稿 : 2024/02/13
閲覧 : 36
サンキュー:

1

きゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素敵な足を貰えてよかったね

苦手なタイプの漫画(作画)で避けてたけど
アニメだとまだ見やすかった!
内容は面白いし、どのキャラもおもしろい

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 44
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい〜

素敵な足を貰えた二階堂〜

投稿 : 2023/12/18
閲覧 : 23

そうま先生 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

真面目で怖いけど・・・ばかwww

1話・埋蔵金の話、杉本がキャラとして即、人を殺す(ネタバレになるので内容は伏せる)くらい怖い人。
ヒロイン・アシリパ「ただし顔芸」w

ラッコ鍋?
大手な声優さんになにやらせてんだwww

杉本 かわいい
白石(古株声優さん)色っぽぉい・・・
タニガキニシパ・・・このマタギスケベすぎる・・・
おがた?津田健に何言わせてるんだwあと裸にして掘るなwww

も、もうがまんできねぇ!!
相撲するか!(アーッ♂)

温度差で風邪ひくレベルの真面目ーギャグー真面目ーギャグですw

イケボ好きは(ホモォ・・・も)観ると耳が幸せ
時々BLアニメ

精子探偵・・・とは?(いや、あのオファーなのか自分からか、しらないけど)温泉で金玉がぁぁぁあああwwwとか、松岡さん・・・www

投稿 : 2023/10/04
閲覧 : 70
サンキュー:

3

ネタバレ

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

北海道で金塊探し!

北海道で金塊探し!
深いというかすごい表現もあるとんでもないアニメ!
ネット検索をすると、作者 頭おかしい ヤバイと候補ワードが出てしまうが、そう思えてしまうほどすごい表現がある!!

投稿 : 2023/08/19
閲覧 : 56
サンキュー:

1

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作あんま絵好きじゃないんだよなぁ

原作未読。
ヤン○ャン連載中の作品。絵で読むのやめてます(無論立ち読みなのだが・・・買え!)。面白いんじゃないかなぁ、アニメ観る限り中々シリアスだったりギャグぽい場面がうまく混在してると思います。やはり特徴はアイヌの文化や言語を漫画を通じて世に広める効果があることかな。あまりアイヌと本土との関係をとやかく言っても仕方ないので物語の展開を楽しむ事としましょう。2期も決定してます。原作を読むかといえば読みませんけどね。とにかくサブキャラでも声優さんが存在感強すぎて読むだけでは物足りない気がします。


私のツボ:変顔


2期視聴済。2019.4
1期に引き続きいいクオリティだと思います。能登さんがいい味だしてます。


OVA・3期視聴済(2021.3)
相変わらずシリアスとコメディのリズムやテンポがいい感じですね。
また、立木さんのナレーションが色々醸し出すんですよね。


4期視聴済(2023.7)
今回は割と鶴見中尉側の面々のやりとりが多かったかな。
台詞と演出と声がいつもながらイケメンぶりとコメディアンぶりを遺憾なく発揮し惚れ惚れさせてくれる。
この作品は2大脇役グループが物語を引っ掻き回す事で主人公達の存在が活きるようになっている。だから主人公達以上に脇役が魅力的である事が作品の魅力に繋がる。
主人公大好きロボにどんな声優さんを当てても人間にはならないというのは主人公がいれば他はいらない俺TUEEE系が顕著だ。せっかくアニメにするなら脇役ですら魅力的な作品と出会いたいものですね。

私のツボ:鶴見中尉がイケメンすぎる

投稿 : 2023/08/05
閲覧 : 513
サンキュー:

17

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

夜鳴く神

ジェノスタジオ制作。

明治後期、鬼神のような戦いぶりで、
不死身の杉元と謳われた元陸軍兵士が、
無き友との約束を誓い小樽に足を踏み入れる。
かつてゴールドラッシュに沸いた北海道を舞台に、
アイヌが埋めた膨大な埋蔵金を探がして。

アイヌの文化と自然の摂理を丁寧に描き、
「山の掟」「弱いやつは喰われる」、
その凄惨な描写も人気の1つでしょうか。
アイヌの教えでは、火や水や大地、生き物や樹木、
全てに神(カムイ)が宿る自然崇拝に近いのですが、
その愛ある眼差しは娯楽性も高く素晴らしいです。
絵柄だけで苦手意識がありましたが、
アニメ化を機に原作を読むと面白いです。

黄金の行方は誰の手に渡るのか!?
そもそも黄金は存在するのでしょうか!?
思惑が交差する生存競争の幕開けである。

最終話視聴追記。
{netabare}シリアスと笑いの配分が絶妙で楽しい。
しかし「狩猟グルメ」が最高ですね。
杉元がアシリパをさん付けで呼ぶのが好きです。
こけしみたいなアイヌの子供たちも味があり、
登場人物の個性に不思議と魅力を感じます。{/netabare}

魅力溢れる娯楽活劇だと思います。

投稿 : 2023/05/20
閲覧 : 941
サンキュー:

79

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

子供が喜ぶ下ネタ連発と顔芸

不死身の屈強な男がアイヌ民族の少女と旅をするお話。

見始めると止まらなくなり4期まで追いついた。
子供のアイヌ語が可愛い。
赤ちゃんの名前に病魔に嫌われるように汚い物や部分の名前を付けるというのは面白かった。
中田譲治は滑舌が悪く声が揺れてるし聞き心地が悪い。

投稿 : 2023/05/06
閲覧 : 147
サンキュー:

2

太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アシリパさんと巡るアイヌ文化ツアー

明治末期の北海道を舞台にした金塊争奪戦というユニークな着眼点はもちろん、思った以上にアイヌ文化の描写に重点を置かれてるところが面白いですよね。

原作は読んでないですが、1期はかなり長い話の序章という感じなので、三つ巴で金塊を巡る勢力が出揃う、顔見せ的な内容。視聴前に番宣イラストなんかを見た印象だと、アシリパさんがもっと戦闘に参加するイメージだったんですが、実際はマスコット的な水先案内人という位置付けだったのが個人的には意外。でも、これでいいと思う。
基本的には暴力が全てを解決するストーリーながら、1期の内容の3割くらいは、グルメあり異文化交流ありのアイヌ文化ガイドなので、それがメリハリになってて面白い。
本格的にアイヌ文化を取り上げたという点でも結構貴重な作品だと思う。

投稿 : 2023/04/06
閲覧 : 86
サンキュー:

8

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

埋蔵金を巡る争いのなかでふれる、アイヌ文化と死生観

日露戦争で大激戦となった二〇三高地。
その戦いをくぐり抜けて生き残った杉元佐一は、
窮地に陥っても命を落とすことがなかったことから
「不死身の杉元」と呼ばれていた。
戦後、杉元は友人から目を患った妻の治療を託され、
費用を得るために北海道で砂金を探していた。
そのときに、アイヌの人々が北海道で集めた20貫もの砂金が奪われ、
ありかを示す地図が24名の囚人の体の刺青に記されていることを知る。
刺青が彫られた男を発見した杉元は、
アイヌの少女アシㇼパと出会い、行動を共にすることになる。

アニメーション製作:ジェノスタジオ、
監督:難波日登志、シリーズ構成:高木登、
キャラクターデザイン:大貫健一、
原作:野田サトル

北海道が舞台ということで、アイヌ文化が
バックボーンにある興味深い作品。
1話では、人間を食った熊は「悪い神」である
「ウェンカムイ」となり、それを狩っても、
アイヌの人々は毛皮も取らないし、
肉を食うこともないことをアシㇼパから聞かされる。
この話から、私は宮崎駿監督の『もののけ姫』を思い出した。
傷ついた猪の神が「たたり神」となってしまい、
人々や自然に害を与える存在へと変貌する。
それにふれた主人公は、村にいられなくなり、
旅に出るという話だった。

アイヌの信仰は独特だ。
カムイモシリ(神の国)で、動物は人間の姿をしていて、
こちらに来るときには、動物の皮と肉を持って遊びに来ているという。
だからアイヌの人々は、動物たちをある意味大切にして、
小熊を育てて大人になってから食べるときには、
盛大な祭り「イオマンテ」によって神を送り出す。
そうして、再びこちらの世界に来てくれるように促すのだ。
また、動物などの生き物だけでなく、
さまざまに役立つもの全てをカムイ
(アイヌ語で「神」の意)として扱う。
身の回りのものが神だから、いつも敬意を払い、
良い関係を築くという理屈だ。
信仰には「自分たちの生きる術」がある。

それを象徴するようなアシㇼパの話がある。
極寒の日に瀕死の傷を負って、
なおも懸命に生きようとする鹿を見て、
杉元は自身を重ね合わせ、殺すことをためらってしまう。
それを見たアシㇼパは鹿を狩ったあとに、
腹を割いて、そこに手を入れるように杉元に促す。

鹿の体温が移ってお前を生かす。
私たちや動物たちが肉を食べ、
残りは木や草や大地の命に置き換わる。
鹿が生き抜いた価値は消えたりしない。
そうアシㇼパは告げるのだ。
自然とともに生きるアイヌの人々の信心がよく分かる話だ。

自然を相手にして暮らす人々の考え方は、
死にざまにも大きな影響を与える。
6話で登場する熊撃ちのマタギ、二瓶鉄造の哲学はとても興味深い。

{netabare}自然のなかで生きる者にとって、そこには不文律の掟がある。
熊を狩って捌いているときに、それを横取りしようとした
3名の人間に対して、二瓶鉄造は殺人を犯してしまう。
自然の掟に従っても人間の掟では罪になる。
網走刑務所に収監されるが、山で死にたいため脱獄する。
彼にとっての理想的な最期は、獣との勝負の末に
体を食い荒らされて、それが糞となって大地にばらまかれ、
やがて山の一部になることだった。
私はこの話を観て、昔の常識だととても考えられないことだが、
現在では、それほど特殊ではないことに、
時代における価値観の大きな変化を感じた。

子供のころに観た今村昌平監督の映画『復讐するは我にあり』の
ラストで父親役の三國連太郎が息子の妻、倍賞美津子と一緒に
連続殺人犯の息子の遺灰を山頂から空に撒くシーンがある。
父親と分かり合えなかった息子、そして、その妻という
複雑な関係性があったわけだが、私は映画の内容よりも、
遺灰を空に撒くシーンに衝撃を受けた忘れられない作品だった。
つまり、墓に入れることはできない人間として、
せめて広大な空に撒いてやろうということだったのだ。
ところが、最近では散骨することは、一般的とは言わないまでも、
それほど変わったことではない見送り方になりつつある。
これは大ヒットを記録した作品『世界の中心で愛をさけぶ』の
影響が大きいとも言われているが、時代とともに
死者を悼むやり方も多様化していることを改めて感じさせた。

8話では、弟が猪に襲われて殺されるところを目撃した
辺見和雄という男が「死」への甘美な魅力に取り憑かれ、
自分を残酷に殺してくれる人を探すために
通り魔殺人をしながら旅をする話が描かれる。
人には誰しも「死」が訪れるわけだが、
「死」に向かって生きているなら、
人間の生は無意味だという考え方がある。
そして「死」が訪れるからこそ人間の「生」は
尊いのだということもできる。
ここでは、死の瞬間に輝くためだけに生き続ける、
倒錯した精神の男の末路を追っていく。
また、箱館戦争で生き残ったことになっている
新撰組の土方歳三も常に「死」を覚悟して
生き続ける男として描かれている。 {/netabare}

彼らの生き方は、一見するとただの狂人にしか
見えないのだが、自然のなかで生き抜く
アイヌの人々の哲学のなかだと、
むしろ真面目な生き方のように見えてくるのが面白い。

『ゴールデンカムイ』は、1クールの作品として考えると、
まだまだ序盤の状況のため評価が難しい。
ただ、アイヌ文化と死生観を考えさせてくれる、
深みのある物語として展開していきそうだ。

大地を彩る全てのものの生と死に意味はある。
(2018年7月28日初投稿)

投稿 : 2023/01/28
閲覧 : 1226
サンキュー:

80

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あくまでも娯楽作品。

【概要】

アニメーション制作:ジェノスタジオ
2018年4月9日 - 6月25日に放映された全12話のTVアニメ。
尺の都合で入れられなかったエピソードが原作の限定版第15巻のDVDに収録。

原作は『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた漫画作品。
著者は、野田サトル。

監督は、難波日登志。

【あらすじ】

日露戦争の英雄と謳われる、『不死身の杉元』は、
気に入らない上官を半殺しにしたことから、軍を去って貧乏暮らし。
終戦後の明治37年の北海道の河川で砂金採りをしていた。

その砂金採りの最中に、後藤という男からアイヌの金塊の噂話を聞かされる。
その後藤は酔って喋りすぎたと杉元を殺そうとするも返り討ちで逃亡。
直後にヒグマに殺される。

杉元もヒグマに襲われて応戦するも、追い詰められて、
アイヌの少女のアシㇼパの毒矢で助けられる。

アイヌから奪われた金塊の隠し場所を知るには、
網走監獄の獄中で囚人に彫られた刺青を集める必要がある。
その囚人たちはみな脱獄していて、後藤も刺青の脱獄囚の一人だった。

杉元は戦死した親友の頼みで親友の妻の眼病の治療費に多額の金が必要。
杉元は治療費の残りの金塊をアイヌに返す約束と父親の仇討ちの協力を条件に、
アイヌの少女アシㇼパと同行することに。

他にもアイヌの金塊を狙う軍人などの一派がふたつあり、囚人探索の三つ巴戦。
北海道の大自然とアイヌの文化に彩られた、冒険活劇の始まりである。

【感想】

北海道生まれの作者がアイヌ文化を取材してアイヌ協会からよく出来てると絶賛されている原作。
といってもアイヌは起源も定かではなくて人種系統に諸説があったりで、
確定的なことが言えない中で、アイヌとは無関係な人種の方々が民族運動に参加していたり、
被差別の先住民族であると主張してのアイヌ新法の利権が問題視されていたりで、
何が正しくて何が間違っているのか、虚実入り乱れて分かりにくい。
この原作漫画やアニメを見て、アイヌの現実を知ったような気分になるのには個人的には懐疑的。

作中で紹介されているアイヌグルメや生活の風習は見どころではありますが、
半ば歴史ファンタジーとしてのアイヌ文化の紹介部分よりもむしろ、
実在の歴史的人物、犯罪者、俳優などをモデルとした愉快な登場人物の、むさ苦しい男たちの狂宴。
下品さすら感じられるユーモラスな奇行をギャグとして楽しむ。

むしろ、金塊を求めてのストーリーやバトルは副食なのではないか?
おかしなキャラから得る驚きとワクワクなくして、この作品は大して面白くはない。

第1期は原作第7巻の第62話までですが、原作漫画のマインドに忠実にアニメ化されたこの作品。
自身の価値観や欲望に忠実に生き、時には殺し合うキャラたちの群像劇として、
彼らのイキイキとしたありのままの姿を受け入れて、小難しいことは忘れて楽しめば良いのかな?

娯楽寄りのフィクション活劇として、それなりに面白いものではありました。


と、薄くて浅いことしか書いていませんが、
これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/01/11
閲覧 : 210
サンキュー:

26

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

特濃キャラを特濃声優が演じる幸福。ヤンサンのおっくんの審美眼は間違いじゃなかった。

 人気作品を今更見て大喜びしてる周回遅れな私だが、近々続編がアニメ化されるので幸運なタイミングで見れたとも言える。私はアニメを料理に例えるなら、キャラは食材、声優さんが調理、演出などは文字通りイメージ作り全般だと思っているのですが、それくらいキャラと声優さんの組み合わせの妙が成功していればアニメは成功だと考えているのですが本作はその最たる例だと思います。


 とにかく、「デュラララ」などの成田さん作品に並ぶくらい薄っぺらじゃない特濃なキャラたちが、私の大好きな声優さんがベストマッチで演じて、それが北海道という舞台の中で頻繁にぶつけ合うことで最高のエンタメを提供してくれている。特に尾形演じるツダケンさんは、正に原作通りの声がする!というくらいのベストアクト級のマッチぶりで素晴らしい。(海外勢のドライバーニキが惚れるのもわかる!)



 細かい分析は人気作だけに散々されてるだろうから詳しくは書くことはしませんが、とにかく出落ちに終わらない濃いキャラを多数産み出してくれる真のキャラ愛を見ただけで大好物としか言いようがない!のです。ちょっとキャラがアッサリ死んじゃうのが勿体ないくらいしか不満なし。

投稿 : 2022/12/09
閲覧 : 216
サンキュー:

15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アイヌ文化についてよく分かる

囚人の皮膚をはいで宝の地図探しといったところ
そこに陸軍の思惑が重なって不死身の杉本とアシリパさんが巻き込まれてしまう。

個性的な元囚人だったり、陸軍との戦いだったり、北海道特有の野生動物との戦い、アイヌの伝統文化など様々。

裏切り裏切られの人間交差点的な作品でもある。
1期は律速段階といった感じ。

白石晴香さんのアシリパ声良いですね。
以前コクリコ坂からで声優されていたようだ。


OP
Winding Road MAN WITH A MISSION
ED
Hibana THE SIXTH LIE


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
明治時代後期。「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく北海道にいた。そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一攫千金のチャンスが舞い込む。埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉元を、アイヌの少女アシ(リ)パが救う。アシ(リ)パは、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。さらに杉元の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも顕在化。果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金サバイバルの行方は…!?


1. ウェンカムイ
「不死身の杉元」と呼ばれた日露戦争の英雄・杉元佐一は、除隊後、一攫千金を狙って北海道で砂金採りに明け暮れていた。そんな折、杉元は現地で出会った中年男に、アイヌから奪われた埋蔵金の話を聞かされる。埋蔵金を奪った人物は網走監獄に収監中で、同房になった脱獄囚たちに埋蔵金の在り処を示す刺青を施したというのだ。当初はホラ話と思っていた杉元だが、その後の出来事によって話はにわかに真実味を帯びはじめる…。

2. のっぺら坊
杉元とアシ(リ)パは埋蔵金の手がかりを求め、北海道一の商業都市である小樽の街へと出向く。あまり有益な情報は得られなかったが、帰り道に後をつけてきた脱獄囚のひとりを罠で捕えることに成功。その男を尋問し、脱獄囚たちは殺し合いの末に散り散りとなり、刺青を彫った男が「のっぺら坊」と呼ばれていたことを聞き出す。そんな中、男が何者かによる遠方からの射撃で殺される事態が発生し、杉元とアシ(リ)パに緊張が走るッ…!

3. カムイモシ(リ)
森の中を進む杉元とアシ(リ)パは、ヒグマが冬眠に使う横穴を発見。穴の前でアシ(リ)パが語るヒグマの知識に感心しきりの杉元だったが、そのときアシ(リ)パが自分たちに向けられた双眼鏡の光に気づく。時を同じくして、彼らに向かって移動を始める陸軍第七師団の追っ手たち。二人は急いでその場を離れるが、スキーで移動する相手との距離はどんどん縮まっていくッ! 杉元は二手に分かれてアシ(リ)パだけでも逃がそうとするのだが…。

4. 死神
アシ(リ)パの生まれ育った村に招かれた杉元は、住民たちに快く迎え入れられる。アイヌ料理に舌鼓を打ち、村の子供たちと遊ぶなどして和やかな時間を過ごす杉元。そんな中、杉元はアシ(リ)パの叔父から、埋蔵金やアシ(リ)パの過去について話を聞く。アシ(リ)パは大人びてはいるが、寂しがり屋でまだいたいけな子供--叔父の言葉に、杉元の心にひとつの決意が宿る。その夜、杉元は寝ているアシ(リ)パを残したままひとりで村を後にする…。

5. 駆ける
杉元は二階堂兄弟に自ら食ってかかることで、身に迫った危機を回避する。その頃、杉元を追って小樽の街を訪れたアシ(リ)パは、レタ(ラ)の導きで白石と予期せぬ再会を果たし、彼の情報から鶴見たちの根城に行き着いていた。埋蔵金の分け前を得ることを条件に、杉元を救う手助けを買って出る白石。しかし、白石が建物への侵入に成功したのも束の間、レタ(ラ)の匂いに気づいた馬が騒ぎ出し、さらに二階堂兄弟の魔の手が杉元に迫るッ!

6. 猟師の魂
過日、小樽の山中でアシ(リ)パを追い詰め、狼のレタ(ラ)に重傷を負わされた谷垣は生きていた。彼を助けたのは、足を踏み入れた山の熊を全滅させてしまうと言われる凄腕の猟師・二瓶鉄造。二人は絶滅したとされる狼の存在に猟師の血を刺激され、レタ(ラ)との勝負を渇望していた。そんな中、二瓶の猟犬・リュウがいつもと違った行動を見せる。熊を恐れないアイヌ犬の怯えた姿に、ひとつの確信を得る二瓶--我々は狼の縄張りにいるッ!

7. 錯綜
雪山の中で死闘を繰り広げる杉元と二瓶。だが、谷垣にアシ(リ)パを人質に取られた杉元は、白石とともに動きを封じられてしまう。白石の縄抜けで拘束状態から抜け出したものの、アシ(リ)パと離れ離れになる二人。一方、狩猟用の罠で重傷を負った谷垣を置き去りにした二瓶は、アシ(リ)パを使ってレタ(ラ)をおびき寄せようと画策。狙い通りにアシ(リ)パの危機を察知したレタ(ラ)が姿を現し、銃を手に待ち構える二瓶に雷光のごとく迫るッ!

8. 殺人鬼の目
牛山に追われる白石は、鉢合わせた第七師団の兵士たちを巻き込むことでピンチを脱する。そんな中、町の建物が土方の一味に次々と爆破される事態が発生。騒動を尻目に銀行へと侵入した土方は、貸金庫から愛刀・和泉守兼定を奪取する。そこに爆破が陽動だと気づいた鶴見中尉が駆けつけ、撤退しようとする土方と火花を散らすッ! 一方、転んでもただでは起きない白石は、騒動後に土方の居場所につながる手がかりの入手に成功する。

9. 煌めく
辺見に誘われ、ニシン番屋で馳走に預かる杉元とアシ(リ)パ。そんな中、アシ(リ)パに隠した死体を発見されそうになった辺見は、杉元を外へと連れ出す。そこに第七師団の兵士が現れたことで、二人はニシン場の親方が住む豪邸に身を隠すことに。しかし、建物内にいた鶴見中尉らと遭遇し、戦闘状態となってしまう。負傷した辺見と建物を脱出した杉元は舟で逃げようと浜辺を走るが、背後から殺人衝動に突き動かされた辺見の凶刃が迫るッ!

10. 道連れ
世話になったアシ(リ)パの村を後にした谷垣は、二瓶の村田銃を手に尾形と二階堂との戦いを決意する。だが、残された弾は1発しかなく、足のケガもまだ完治していない谷垣にとって状況は圧倒的に不利。そんな中、ヒグマが食いかけた鹿の死体を発見した谷垣は、相手をそこにおびき寄せる作戦に出る。鹿の死体を調べる二階堂をヒグマが襲い、これを精密射撃で退ける尾形。その瞬間、尾形の居場所を察知した谷垣の銃口が火を噴くッ! 谷垣の一撃を食らいながらも、運良く致命傷を免れた尾形。そこに鶴見中尉らが駆けつけたため、尾形は逃亡し、一部始終を見届けた谷垣もその場から姿を消す。

11. 殺人ホテルだよ全員集合!!
札幌で武器を調達後、宿に泊まることにした杉元たち。一行は宿泊先に札幌世界ホテルを選ぶが、時を同じくして土方一味の牛山も同じホテルを訪れていた。女将の家永を気に入り、いきなり口説きにかかる牛山。だが、家永の正体は女装した老人男性で、しかも刺青を持つ脱獄囚のひとりだった。体の悪い部分を同じ部位を食べて治す考えを実践し、客を次々と餌食にしてきた家永は、新たな標的として牛山とアシ(リ)パに狙いを定める!

12. 誑かす狐
札幌を発った杉元たちは、長沼にあるアシ(リ)パの親戚の村を訪れる。村には占いが得意なインカ(ラ)マッという女性が滞在しており、彼女のよく当たる占いに村人は浮き足立っていた。杉元たちに会うなり、アシ(リ)パが父親を探していると言い当てるインカ(ラ)マッ。アシ(リ)パは驚きながらも、占いなどに惑わされまいと警戒を強める。一方、高い的中率に目を付けた白石はインカ(ラ)マッを競馬場に連れていき、占いで馬券を当てようとする…。

投稿 : 2022/11/14
閲覧 : 178
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12

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺は不死身の杉元だァァァ!

 全12+1話。原作は未読。

 前々から友達に紹介されて勧められてたけど、今になってようやく視聴。2022年10月から4期始まるしね。
 見てみると、かなり僕好みの作品だった。久々にあっという間に1期見終わってしまった。

 登場人物は多くが戦争に参加してた人たち、脱獄した元囚人というだけあって、誰一人まともな人がいないw。それでいてみんなそれぞれの信念に真っ直ぐであり、目的のためにひたすら突き進む人たちばかりなので、見ていて不快感はなく、愛着がわくような魅力的な人たちばかり。嫌いなキャラが出てこなかった。

 メインストーリーは金塊探し。それぞれの思惑が絡み、結構敵味方が入れ替わるので見てると少し混乱してくる。ただそういう駆け引き、やり取りがすごく面白いので、あまり具体的にわかってなくてもそこまで問題ではないかと。

 その他、下ネタやギャグシーン、アイヌ文化、飯テロ、自然の動物の生態やサバイバル術など、毎回見ててなるほどーと関心する描写が多い。いろんな見識があって面白い。

 最後に…僕の好きなアシリパさんの名言。
「占いというのは判断に迷ったときに必要なものだ。私たちのこの旅に迷いなんか無い。だから占いも必要ない。」
 彼女の強い精神が伺えますね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/10/29
閲覧 : 271
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37

ソース さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:----

顔芸

アシリパさんの変顔 最っ高に面白い。

投稿 : 2022/07/05
閲覧 : 170
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4

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大自然、野生動物、アイヌ文化…の皮をかぶった猟奇もの。

 北海道とアイヌものということで、もう少し大自然とか動物とかとの格闘のようなものを期待していましたが、どちらかといえば戦争帰りの人間たちの闘争がテーマでした。

 もちろん、ヒグマとかシャチとか狼とか出てきますが、思っていたよりあっさりでした。コミックを数巻確認していますが、もっと動物の話とかアイヌの食事の話があった気がしたんですけど、原作をカットした感じです。

 それと不思議なくらい寒くない画面でしたね。凍えるような冬の北海道の寒さが伝わってきません。なので緊迫感と緊張感がないです。これは原作からそうだったので何とも言えないですけど。

 作者は恐らく「羊たちの沈黙」を見ている気がします。杉本が腹をやられて逃げるときのトリックはハンニバルレクターの手口ですし、人間の〇〇とかそういう部分がそのままですね。何よりマインドですね。
 グロ、リョナ耐性が必要かもしれません。エリザベートバートリ(検索超注意です)的なエピソードもありました。ヒグマの三毛別羆事件(検索超注意です)とか大好物なんでしょう。
 つまり、原作者には猟奇殺人の趣味嗜好がありそうで、ちょっとお友達にはなりたくない感じです。

 ロシア戦争後、開拓民の気質を残す明治時代後期の北海道。大自然の驚異と絶滅した種も含む野生の動物たちの生態。黄金を求めての大冒険浪漫。アイヌ文化とアイヌの少女との交流…壮大なストーリーが始まる…とか騙されてはいけません。

 そういう舞台設定の皮をかぶっていますが、本作の本質はリョナグロです。そういうものを描きたいからこういう時代のこういう話にしたんでしょう。エンタメとして表の顔を中心に物語を追うと、面白いのは確かですが、正直血なまぐさくて胸がいっぱいになるし、そこに「生」の残酷さを表現するようなテーマ性があるように見せて、本当のところは完全に原作者の性癖な気がします。

 万人にお勧めできる話ではないです。アニメ版はマイルドなんだと思いますが、この話が今3期まで進んでいるのがちょっと信じられないです。

投稿 : 2022/06/04
閲覧 : 298
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14

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

濃いキャラたちとアシリパにヒンナヒンナ♪

舞台は明治38年(1905年)の北海道。
日露戦争が終わってまもなく。元軍人の杉本とアイヌの少女アシリパがアイヌの金塊を追って旅をする物語です。原作未読。

皆さんの評価も高いし今秋に4期があるということで、1期から見てみることにしました。

まず、時代設定が良いです!
日本が西洋に追いつけとどんどん近代化を進めていて、江戸時代などの古い名残りが消えつつあった時代。
このゴールデンカムイにも、新撰組の生き残りや、伝説のマタギなどが登場したり。
日本で最後のオオカミが目撃されたのも明治38年みたいだし、北海道のニシン漁が凄かったのもこの頃みたいでその後だんだんと獲れなくなっていったようです。
そんな変わりつつある時代の空気感みたいなものも感じられたところも好きでした。

アイヌの金塊をめぐって様々な人たちが争奪戦を繰り広げますが、登場するキャラたちがみんな濃すぎですw
濃いを通り越して変態っぽい人もいたりして圧倒され気味な私。。
そんな濃いキャラたちですが、それぞれが矜持というかポリシーみたいなものを持っていて行動しているところも良かったです。

追っているグループも複数あって、それぞれの思惑が絡み合っているところも物語に深みがでてたと思います。

あと何といってもアシリパ良いですね!
濃いキャラたちの中で、彼女の存在はとても良いアクセントになってました。
たまに見せるアシリパの気持ちが出てる変顔がおかしくて、毎回笑わせてもらったり♪
基本シリアスなお話なんですけど、時折ギャグが挟まれるところも重くならずに見れていいですね。

それからアシリパと杉本のやりとりを通してアイヌの文化や考え方などが語られたりと、異文化交流的なところも面白いところでした。
自然に対する考え方など、共感できるところもあったり。
ヒンナヒンナとか普段何気に使っちゃいそうw

面白くて1期12話をあっという間に見終えてしまいました。
まだまだ続く、杉本やアシリパの旅。
これからの展開に期待しながら、2期、3期も見たいと思います♪

余談です。
私の出身の東北でも、アイヌ語が地名になっていたり、物や植物などの呼び方に名残りがあったりしてることがあって、例えばフキノトウを東北では「ばっけ」と呼ぶところが多いんですが、これもアイヌ語らしいです。
あとこれは調べて分かったんですが、「マタギ」という言葉も元々アイヌ語だったみたいでちょっとびっくりです。

投稿 : 2022/05/31
閲覧 : 296
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30

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

此処はイカれた北の開拓地(フロンティア)♪

明治末、北海道。アイヌにまつわる金塊。隠し場所を入れ墨として人皮に刻まれた網走監獄の脱獄囚。埋蔵金を巡る諸勢力の暗闘が続く中、日露戦争帰還兵の男と鍵を握るアイヌの少女らのサバイバルを描いた同名コミック(未読)のアニメ化作品の1クール目。

【物語 4.5点】
エンタメ性抜群♪面白い!

設定の骨格は往年のアメリカ西部劇とも類似。
(フロンティア≒北海道開拓地の無法ぶり。ゴールドラッシュ≒金塊伝説。
アメリカ先住民≒アイヌ、南北戦争≒日露戦争、幕末の戦いの爪痕etc……)

生きていた土方歳三など、方々に大ほらを吹いているわけですが、
取材とそれに基づくプロット構築は緻密であり、
広大な北の大地に大風呂敷を広げてもシナリオは破綻せず。


原作者が取材の際「かわいそうなアイヌを描くのはもういい」と言われたというエピソードが印象的です。
獲物は神から人間に授けられた物。殺めて霊(カムイ)を神に返す。
といったアイヌ独特の思想も開陳されますが、
人も獣も死ねば肉塊に成り果てる大雪原においては、
アイヌ思想も絶対視されず相対化される。
アイヌを上から見下さず、現代人が卑下して有難がたがったりもせず、正面から向き合う。
アイヌもマタギも、第七師団も新選組も、その矜持もろとも呑み込む懐の深さが物語の大きさに繋がっています。
3期まで観ると日本に留まらないスケールの伏線が張り巡らされていたことに驚かされます。

北海道でアイヌ?ま~た日本人が贖罪させられるの?
と二の足を踏んでいる方がいるとしたら(←私のことですがw)
勿体ないので今秋4期放送が予定されている今からでも飛び込みましょう。

部位欠損だの、{netabare}勃起{/netabare}だのw下品な要素が気持ち良くギャグに昇華する。
本作はむしろポリコレとは真逆の無礼講。
フリーダムな人間讃歌(狂宴)に酔い痴れましょう♪


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ジェノスタジオ

背景で目を引くのが紫色の主線。
寒色で縁取られた小樽の街並みや雪林が、
時に木々を裂き、人命を脅かす寒波に説得力を持たせる。


“飯テロ”も仕掛けてくる本シリーズ。
本作の飯テロは一枚絵の美麗さで垂涎させるのではなく、
仕留めた獲物の皮と肉を剥ぎ、チタタプ言いながら素材を細断し、調理する。
一連の過程をグロに臆せず再現することで舌鼓を打たせる用意周到な飯テロ。
ヒンナ♪ヒンナ♪

獣の皮を剥ぐなら、人の皮も剥ぐのがフェアと言わんばかりに
戦闘シーンでも相応の血飛沫が舞う。
容赦なく演出されたバトルの緊張感により、ここ北海道が戦場回想描写などから連なる、
男たちの地獄の続きだと思い知らされます。


【キャラ 4.5点】
特濃w

“不死身の杉元”こと元陸軍・杉元 佐一。
主人公にありがちな無敵キャラ設定ですが、ここまで突き抜けるとインパクト大。

“第七師団”を率いて金塊で野望完遂を目論む鶴見少尉。
一部、脳が欠けておりアブナイですがw指揮力&カリスマ性は卓越。

元新選組副長・土方 歳三。齢70歳を越えても剣術も銃の腕も衰えず。


この死に損ない3人だけでも既に濃密ですが、
そこへ北の獣にまで概ね坊主頭を噛み付かれるほど皆に愛される軟体脱獄王・白石。
額にはんぺん貼り付けたようなコブで壁を強行突破する不敗の柔道王・牛山。
など曲者揃いの網走監獄囚人らが続々投入される極限状況w

それだけにアイヌ少女のアシㇼパさんが癒やし。
凛とした狩人としての生き様だけでなく、
和人の味噌やカレーをオソマ(≒ウ○コ)と酷評する変顔まで可愛く思えてくる不思議w
て言うか女の子に{netabare}チ○ポ先生!{/netabare}とか連呼させるんじゃありませんw


【声優 4.5点】
各登場人物に深いエピソード、アブナイ性癖が埋蔵されている本シリーズ。
キャストにも人生語り等に迫真が求められますが、
杉元役の小林 親弘さんの回想、
アイヌ語にも対応したアシㇼパ役の白石 晴香さんの逸話の語りには
広がりを感じ惹きつけられます。

2期以降になると引力のあるキャストの語り口によるブラフの飛ばし合いも本格化するので、
1期の内に彼らの口車に乗り慣れておきましょう。
ただ私も{netabare}インカㇻマッ役・能登 麻美子さんの脳トロボイスで占われたら全財産溶かすと思いますw{/netabare}

鶴見少尉役の大塚 芳忠さん。土方歳三役の中田 譲治さん。
両ボスキャラボイスも貫禄十分。

加えて格闘技イベントでも対決を煽った実績がある
ナレーション・立木 文彦さんが次回予告でタイトルコールし、
北の大地に金塊争奪戦のゴングが鳴る。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は末廣 健一郎氏。
アイヌ民族楽器・ムックリがびよ~ん♪とアレンジされたりもするがスパイス程度。
基本は管弦楽、ロックなどの定番構成で、普遍的なエンタメ性を追求。

この傾向は良作男性バンド音楽であるMAN WITH A MISSIONによるOP主題歌「Winding Road」、THE SIXTH LIEによるED主題歌「Hibana」でも同様で、
音楽でも親しみやすさが重視される。

投稿 : 2022/05/08
閲覧 : 355
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39

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

導入は良かった

初めに、今回は三期分を一気観したので分割してレビューを書くことにする

ゴールデンカムイに関しては飯の暇つぶしに観始めたのが切っ掛けではあるが、一期から三期までスゥーと観終えてしまった
一期の埋蔵金の下りは放送当時CMがバンバンやっていたので知ってはいたが
埋蔵金を巡る争奪戦という導入部分では悪くないと思った

投稿 : 2022/04/29
閲覧 : 235
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5

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

レヴェナント

ヤングジャンプの人気漫画のアニメ化。実写化したほうが面白いかもしれないが、アニメはそれでも表現として結構限界まで挑んでいる。

内容はまるで70年代の西部劇で、サムペキンパーのような血みどろで血なまぐさく容赦ないアニメになるかもしれない。

昨今のアニメは表現に結構自由が利いているが、こういった文学的なアニメは非常に稀な方である。

やはり実写化案件な気もしないでもないが。。。

投稿 : 2022/04/28
閲覧 : 500
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29

ネタバレ

tiki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトル

第001話 ウェンカムイ
第002話 のっぺら坊
第003話 カムイモシㇼ
第004話 死神
第005話 駆ける
第006話 猟師の魂
第007話 錯綜
第008話 殺人鬼の目
第009話 煌めく
第010話 道連れ
第011話 殺人ホテルだよ全員集合!!
第012話 誑かす狐

投稿 : 2022/03/30
閲覧 : 296
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3

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不死身過ぎる杉元

金塊探しというよりは、良く分かるアイヌ文化って感じだった。
濃いキャラが多かった印象も。

投稿 : 2022/03/06
閲覧 : 229
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3

れるびい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生きる事は常にサバイバル

北海道、明治末期。アイヌが隠したと言われる大量の金塊を巡って
様々な人たちが交錯する物語です。

殺伐とした時代背景に、生々しい命のやりとり。
アイヌ文化や野生動物との格闘等がリアルに描かれてます。

僕は北海道出身で、自分の出身地の語源もアイヌ語です。
馴染みのある土地や文化が多く登場するので感情移入しやすかったです。

作中ではヒグマやエゾシカ、キタキツネ等、動物もよく登場します。
キツネは実際、僕の地元では冬になると2日に一度くらい見かけます。

僕の地元は「銀魂」の作者の空知英秋さんと同じ空知地方です。
北海道の地名は8割はアイヌ語が由来で漢字はほぼすべて当て字、
漢字に特に意味は無く、言わばキラキラネームです。

札幌=「サッポロベツ」(乾いた大きい川)
富良野=「フラヌイ」(においをもつ所)
小樽=「オタルナイ」(砂が溶ける川)
美瑛=「ピエイ」(脂ぎっている川)
空知=「ソーラップチ」(滝が下りる場所)

富良野~美瑛エリアが好きでよく夏になると車でドライブします。
これぞ北海道、みたいな景色がひたすら続きます。

ただし何年住んでいても冬はとても厳しく、冬道はナメていると
簡単に事故ります。吹雪の日は家の近所でも遭難します。

原作者の野田サトルさんも北海道出身で、特に冬の厳しさや動物等の
描写が非常にリアルだし、アイヌ文化に関する事や時代考証も
かなり詳細にされています。

旭川に近い場所で神居古潭(カムイコタン)と言う場所があります。
心霊スポットとして有名でしたが、名前の意味は(神の住む場所)です。
車の免許を取ってから、よく友達と肝試しに行きました。
神様の住む場所で肝試しとは、本当に命知らずの悪ガキでした。。

北海道出身ながらアイヌ文化についてそれ程知らないので
興味を持つ良いきっかけになりました。

原作もまだ続いているので引き続き、続編も視聴したいです。

投稿 : 2022/02/15
閲覧 : 288
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24

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私的アニメ感想簿17

ナレーション
「今日もまた太陽は昇り川は流れる。アニメの世界には、何人も犯す事の出来ない掟がある。」
「その掟を破るものにはただ、死あるのみ。だが、ここに一つの作品があった。」
「太陽の煌きも月光の蒼明も一瞬、 死の伴奏と変わるその定めを、自ら選び貫いていくアニメ・・・カムイ、ゴールデンカムイ。」

カムイ~、カムイ~♪って、それカムイ外伝じゃないですか(ふ、古い 汗)
人気マンガのアニメ化作品ですが、尺の都合か省略されている部分があるものの、よく出来てる作品だったと思います。
まあ、あれが最終回?っていう思いはありますが、既に2期以降もも放送されてる事ですし、1期の最終回ではなく、話の途中の1話って考えれば普通かもしれないですね。
アイヌが集め、奪われた金塊の位置を示す証拠(人の皮)を探し、不死身の杉本、マヨラー(違)土方歳三、情報将校鶴見中尉率いる第7師団が争奪戦を繰り広げる展開は面白いです。
ただ欲のために動いてるのではなく、それぞれがきちんとした理由があって争い、そこに絶妙(微妙?)なギャグとアイヌの風習がはさまれて飽きさせないのは上手いですね。
大自然の厳しさ、生きるために狩りをする描写があるため、お互い殺しあう凄惨な展開も何となく納得させられるというか、まあ、それは日露戦争後という時代背景も関係してるでしょう。
ただ、11話は、ドリフかよって思いましたが(白石、後ろ~っ)
2期も期待ですね。

おまけ
天地人
「ふ~っ、なんとかゴールデンカムイの感想書けたか(ドスドス)ん?」
牛山
「女将~、どこだ~、おっ、そこにいたか(えっ?)もうガマンできん。やらせろ~」
天地人
「うわ~っ、俺は女将じゃね~。た、助けて(ぎゃーっ)」

※ 2018/07/20もっと私的アニメ感想簿11として天地人で投稿したものを加筆して転記しました。

投稿 : 2022/01/26
閲覧 : 214
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10

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素晴らしいっ!

完全無欠のエンターテイメントアニメ!
引き込まれるストーリー、魅力的なキャラ、そしてアイヌグルメ(笑)。
それでいてシリアス過ぎず、適度に、どころか振り切った笑も魅せる・・・。
これを傑作と呼ばずしてなんと呼ぼうか。

投稿 : 2022/01/20
閲覧 : 175
サンキュー:

8

バニラコーク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんでだろう

なんでだろう、続きが気にならない。
殺しあいばかりでお腹いっぱい。
アイヌに関する情報は興味深かった。
ちょいちょいねじ込んでくる変顔は
邪魔にしか思えなかったです。

投稿 : 2021/12/22
閲覧 : 207
サンキュー:

5

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ナレーターが最悪

ナレーターの声が痰がからんだ様で、気持ち悪い。

投稿 : 2021/12/12
閲覧 : 233
サンキュー:

3

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

生命の輝きに別角度から光をあててみました

2018.07.01記


原作未読

2018年春期の1クールものでは個人的にNo.1でした。
10月に2期放映が決定してるとのことも納得の面白さです。

日露戦争あとの北海道が舞台。ありそうでなかった場面設定が興味を引きます。それになんか骨太そうな印象も私好み。
第一話、熊との格闘シーンで先制パンチを食らい、帰還兵の悲しみを描いたハードボイルド路線か?と見せかけて、コメディありグルメあり。しかも物語の邪魔をしてなかったりする。なんじゃこりゃ、詰め込み過ぎでしょ?といい意味で。

戦友との約束を果たすためにまとまった金が必要な杉元がアイヌ埋蔵金を求めて奮闘する話。アイヌの娘アシりパさんと行動を共にする中で、アイヌの慣習やものの考え方など作品を通じて知ることができます。
その埋蔵金を狙っているのは杉元だけではなく、帝国陸軍の軍人たちだったり、函館戦争の生き残りだったり、複数勢力が絡みます。


【命のやりとり】


冒険、グロ、エロ、メシ、歴史、アイヌの文化、サバイバル、奇怪な登場人物たち、このアニメを構成する要素はいろいろあってエンタ-テインメント性の高い作品です。これら複数要素を含有し空中分解しないでまとまっているのは、演出の巧みさと合わせて、根っこの部分では生々しくてゲップが出るほど“生命のほとばしり”を感じられるという点で一致しているからです。
「生きろ」とか「命どぅ宝」とか「生命万歳」とか命は大事と言うのを悪く言うつもりはありませんが、そういったものにときおり感じるうさんくささみたいなものをこの作品からは感じません。
そのへん詳しくは後述するとして、ありきたりのヒューマニズムには寄らないアニメと思って観ると面白いと思います。
{netabare}2期ありき(最終回にて3か月後に続きやる!と発表)で、最終話が中途半端に切れちゃったのは残念です。今後の期待もありますが、物語の評価を下げております。{/netabare}


以下、思いついたことを徒然に。。。※ネタバレ含みます
{netabare}
■弱い奴は食われる
アシりパさん初対面でこれですからね。日露戦争の死線をくぐりぬけ「戦争で学んだのは殺されないことだ」と語る杉元ですから、根っこの部分で似た者同士だったのでしょう。豊富な知識を持つアシりパと戦闘に長けた杉元のコンビはバランスが良いし、二人とも勘が鋭いというかよく人間を観ている。これだけでも二人がぬるい人生を歩んでいないということがよくわかります。

■死に場所を無くした元新選組の面々
男が泣く理由として「死ぬべき時に死ねなかった」というのは充分なものです。100年生きると土方は嘯いてましたが、2期でどういう死に方をするのかは楽しみの一つです。死なんかもしれないけど。

■狩猟して食べるということ
クマ、シカ、リス、ウサギ、ウマ、あとなんか魚。狩猟して解体して調理するところまで見せる演出は新鮮でしたね。
ウチの親は解体を目の当たりにして牛とウナギが駄目になってたし、嫁は魚を三枚に下ろせない。生命をいただいている実感が乏しい時代にこのアプローチは素晴らしい。
だからこそ、感謝する意「ヒンナヒンナ」が活きた言葉となってきます。
{/netabare}


■軍人目線で観た時の杉元佐一
{netabare}※不死身の杉元って
まるで船坂弘軍曹だなと思ってたら同じこと考えてた人がいたみたい。
不死身の生命力と敢闘精神が語り継がれている昭和の軍人さんです。渋谷センター街入口にある大盛堂書店の創業者としても有名。本買う時はだいたいここで購入してます。
杉元以外でも史実をモデルとした人物が多数いる模様です。

※杉元の切り替えの見事さって
ギャグってたりほっこりしている中でも危機を察知したら一瞬で目つきが変わり戦闘モードに切り替わる描写が多用されています。これってもともとの日本の軍人さんの凄みなんです。温厚で優しく良く笑い平時はおおらかに構えていて、いざ有事となればスイッチが完全に切り替わる。史実本にはそのようなエピソードが多く書かれています。ゴールデンカムイでは旅順攻略に従軍した帰還兵が数多く登場しますが、軍人さんのイメージギャップが少ないことも魅力の一つとなってます。{/netabare}


エッセンスの部分は原作を踏襲しているでしょうし、原作既読組が物足りなく感じるというくらいなので、原作マンガも期待できますね。
この手の作品がウケるというのは日本もまだまだ捨てたものではないなと思う次第。最終的な物語の評価としては2期待ちとなりますが、導入部分としての1期も面白い、オススメの作品です。


以下、オマケ
注)これより以降の記載内容について、人によっては不快に思われるかもしれない政治・軍事的な内容を含んでおります。ネタバレ開く時はこれら承知の上で開帳してくださいね。



■切り替えについてもう一言(本編とは関係ないので暇な人向け)
{netabare}北海道繋がりということで占守島の戦いに触れておきます。
ポツダム宣言を受け入れると発表してからの昭和20年8月17日深夜、樺太最北端の占守島に突如ソ連軍が上陸を開始し武装解除済みだった日本軍と交戦した事案。敗走すればそのまま北海道が分割されていただろう局面で日本軍の奮戦により有利な条件で停戦合意に至ったという重要な戦いです。かって司馬遼太郎の上官でもあった戦車隊の池田末男大佐の猛烈な戦いっぷりや杉原千畝より多くのユダヤ人を救ったとされる樋口李一郎中将の戦闘継続の判断だったり、取り上げるべき人物も複数登場します。
長くなってしまうのでご興味あればご自身で調べていただければと思います。
その日は武装を解除しての残念会が催された日、つまりどんちゃん騒ぎしてしこたま酒をくらい、意識も戦闘終結後に内地へ復員してさて何やろうかなとでも考えてたりしながら就寝したタイミングでの敵襲来です。普通まともに戦えませんし、戦闘するという判断を下すのも難しい。しかし、満州でソ連軍がどういったものだったか現地も司令官も知っています。また戦闘意思なく降伏すればどうなるかも知っています。
短時間で武装を整え作戦を遂行し、結果として足止めに成功しました。闘う時は闘う。避けてなんとかなると言い切れない場合はリスク要因を徹底排除する。
この時点で白旗を揚げて降伏していれば?
日本人にとってはけっして面白い結末が用意されてなかったでしょう。

アニメに戻って…
杉元が殺気を見せて対峙しなければ?
同様の面白くない結末に至ってたでしょうね。{/netabare}

■アイヌの現在とやら(本編とは関係ないので暇な人向け)
{netabare}アイヌや琉球については日本人と区分けして分断を図ろうとする勢力が跋扈しており、現在のアイヌ協会は差別利権、補助金食いつぶし団体に。
DNA配列ないし森羅万象生きとし生けるものを神(カムイ)と捉える宗教観は日本人に属するものであり、一見独特に見える文化風習・言語も土台が同じところからその地域の風土により独自発展したものに過ぎないと私は考えてます。
私の物言いも解釈の一つ。独自の先住民か広義の日本人であるかの論争はあってしかるべき。
しかしながら協会に多数の外国人が入り込んでおり、アイヌの定義も不明確なまま、協会がアイヌと認定したらあなたはアイヌそして補助金みたいな出鱈目は正されるべきでしょう。彼らにとっては差別は未来永劫あって欲しいものなのです。
そういえば北海道に侵攻したソ連軍はこうも言ってました。
「アイヌを開放するよん」
占領(したい)地の統治政策、植民地政策の基本は『分断して統治せよ』、わかりやす過ぎます。{/netabare}



視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

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2018.12.08追記

区切りの最終話の収まりがよければもっと高い点数をつけていたと思います。

命のやりとりを杓子定規にシリアスにしなければならないというのに以前から私自身は違和感があって、そこに、もともと生死は表裏一体、喜怒哀楽すべてを含んであっけらかんとした描写が本作で描かれていたことが新鮮でした。

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2021.10.16追記/配点修正 +0.2

うーん、、、なんだかんだ言わんこっちゃない展開↓
・2019年:「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」施行
・2020年7月12日:ウポポイ開業
・2020年:アイヌ団体、サケの漁業権求めて提訴



2018.07.01 初稿
2018.12.08 追記
2020.12.04 修正
2021.10.16 追記/配点修正

投稿 : 2021/10/16
閲覧 : 1117
サンキュー:

75

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

アイヌ文化に興味があって見てる

dアニでやっと配信が回ってきたので少しずつ見ています。旧帝国陸軍とか二百三高地についてはあまり語りたくないのですが、アイヌについて出てくるので見ています。北海道で熊と共存するのはいかに大変なことだったか、見ていてひしひしと伝わってくる作品です。恐ろしい熊もカムイとあがめ、敬って葬る。私たち和人にはできない発想かもしれません。アイヌ語も少し勉強したことがあるので、番組中でおばあさんが生のアイヌ語でしゃべったのを聞いた時は感激しました。アイヌ語の教則本は現在二冊ぐらいしか出回っていなくて、その音声CDは棒読みの若い女性が吹き込んでいます。つまり生のアイヌ語とはほど遠い発音なのです。しかしこのおばあさんのセリフ回しは、本物って感じがしました。それがとても嬉しかったです。

原作はまったく知らないので、あまりよくいろいろ言えないです。その囚人たちに隠し財宝のありかを入れ墨した話とか、そんなに乗れない感じですね。この先アイヌはどうやら出番が少なくなるようで、陸軍と囚人たちの追跡劇になりそうです。また何話か見たら感想を書きます。では。

投稿 : 2021/10/08
閲覧 : 205
サンキュー:

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ゴールデンカムイのストーリー・あらすじ

明治時代後期。「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく北海道にいた。
そこにアイヌから奪われた莫大な埋蔵金という、一攫千金のチャンスが舞い込む。
埋蔵金は網走監獄に収監中の男によって隠匿され、24人の脱獄囚の身体に刻まれた刺青がその在り処を示す手がかりだという。
そんな折、ヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。
名をアシリパというその少女は、埋蔵金を奪った男に父親を殺されていた。
さらに杉元の動きに呼応するように、かねてより埋蔵金を狙って暗躍していた北の最強部隊・第七師団や刺青を背負う脱獄囚たちの動きも顕在化。
果たして、雄大な北の大地を舞台に巻き起こった一攫千金サバイバルの行方は……!? (TVアニメ動画『ゴールデンカムイ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年春アニメ
制作会社
ジェノスタジオ
主題歌
≪OP≫MAN WITH A MISSION『Winding Road』≪ED≫THE SIXTH LIE『Hibana』

声優・キャラクター

小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、津田健次郎、細谷佳正、中田譲治、乃村健次、菅生隆之

スタッフ

原作:野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)、監督:難波日登志、助監督:川越崇弘、シリーズ構成:高木登、キャラクターデザイン:大貫健一、メインアニメーター:羽山淳一、銃火器設定:渡辺浩二、プロップ設定:浅沼信也、動物設定:墨佳遼、美術監督:森川篤、色彩設計:茂木孝浩、撮影監督:戸澤雄一郎、CGディレクター:奥村優子/濱田康平、編集:定松剛、音響監督:明田川仁、音響制作:マジックカプセル、アイヌ語監修:中川裕、音楽:末廣健一郎

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