「劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~(アニメ映画)」

総合得点
82.4
感想・評価
220
棚に入れた
1074
ランキング
256
★★★★★ 4.3 (220)
物語
4.1
作画
4.5
声優
4.3
音楽
4.4
キャラ
4.3
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劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

青春の1ページ

{netabare}北宇治高校吹奏楽部の2年目。
1時間40分の間に、本当に上手く描かれていたと思います。

「努力は必ず報われる」わけではないが、
「努力すること、それ自体に価値がある」。

久美子の高校2年生編は、悔しい結果に終わりましたが、
やりきったという清々しさもある、そんな青春のひとときを見させてもらいました。


不満を挙げるとしたら2点。
①癖の強すぎるの1年生達。
癖のある性格のキャラも必要だけど、
それにしてもちょっとめんどくさい新入生が多かったかな...

②久美子×塚本。
いや本当はこれで良いことは分かってるんです。
百合要素なんてないって分かってるんです。
でも、それでも、久美子が麗奈にときめくシーンの供給が足りてません‼︎
↑2点目は完全に個人の願望です(笑)


というか、というかですよ!!
フィナーレじゃないんですね!?
黄前部長の3年生編も制作が決定しているということで、
映画なのか、3期なのかは分かりませんが、今度はリアタイできるのが嬉しい^ ^

少し時間がかかるのかもしれないけど......待ってます。{/netabare}

投稿 : 2020/07/04
閲覧 : 22
サンキュー:

12

ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

再び、最高の作品に出会えることを信じて!続編を気長に待ちたいと思います!

原作未読。TV版1期・2期、劇場版もすべて視聴済み。
本作も、劇場とBDですでに20回以上は視聴していると思います。
レビューもずっと、下書きの状態で修正・加筆を繰り返す日々。
気が付いたら、ずいぶん長文になっちゃったなぁって・・・(笑)。
それでも、まだ何か語り足りない気がする(笑)。

そのくらい思い入れの強い作品の、待ちに待った劇場版。
あすかたちが卒業し、久美子たちが2年生に進級した年のお話。

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

初めて劇場で視聴した時、とても心が躍ったのを覚えています。
{netabare}秀一が久美子に告白して、2人の手がキラキラって輝く、あのシーン。{/netabare}

続編、気長に待ちたいと思います。
再び、最高の作品に出会えることを信じて!

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

最高評価の本作ですが、あえて苦言から(笑)。

『ダイジェスト感、半端ねぇ!!』
内容が濃すぎなんです。

劇場版第1弾、第2弾が第1期、第2期のダイジェストだったせいもあるんでしょうが・・・。
物語全体を必要最低限まで切ってまとめました、って感じ。

見終わった後に『1クールの作品で見てみたい!』って感じられた方も多いんじゃないかと思います。
もっと、ゆっくり、じっくり見てみたい。
そう感じられた方も、きっと多かったんじゃないかと思います。

要するに、そのくらい面白い作品だという事です。

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

京アニの石原立也監督の魔法は本作でも炸裂します。

北宇治高校吹奏楽部の2年生には久美子たち「北宇治カルテット」が存在します。
同様に、3年生には「南中カルテット」が存在するんですが・・・。
デカリボン部長とポニテ副部長は見せ場があるのに、{netabare}希美とみぞれは一言も言葉を発しない。

前作、「リズと青い鳥」で主役だった二人に、あえて一言もしゃべらせない・・・。

一言も・・・、ですよ!{/netabare}

【重大なネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい!】
{netabare}【本当に重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さいね】
{netabare}今回、北宇治高校が全国大会を逃したのは、前作『リスト青い鳥』を見る限り、希美にその責任の一端があったのではないかと思われても仕方がない。
みぞれとのソロの掛け合いで、見劣りしてしまうという点が・・・。
無論、関西大会までに修正できたという見方もあるかもしれないけど・・・。

こういう、大事な部分、前作『リズと青い鳥』で問題提起した『みぞれ希美問題その2』の結末を、敢えて視聴者に丸投げしちゃう!
こんな大胆な演出、さすが京アニ!さすが石原立也監督!{/netabare}{/netabare}

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

私一押しのポニテ副部長。
本作でも輝いていましたね。

新入生を迎える吹奏楽部の演奏シーン。
サファイアと並んでギターを弾くポニテ副部長の雄姿。
カッコ良かったですね。

{netabare}オーディションで意図的に手抜きした奏の為に、冷静に滝先生と掛け合ったシーン。
そして、奏に詰め寄ったシーン・・・。

『絶対金賞!来年一緒に吹くぞ!』
一年前、後輩である久美子の楽譜にこう書きこんで励ましたポニテ副部長の優しさを奏は知らない。
ポニテ副部長の強さを奏は知らない。

そんなポニテ先輩の優しさと強さを見込んで副部長に推薦したあすかの思いも、もちろん奏は知らない。

『部員たちが全国を目指す限り、滝先生は、オーディションで上級生・下級生分け隔てなく選抜するに違いない』
『上級生が落選して、下級生が合格するなんてこともザラに起こりうる』
こんな時の為のポニテ副部長。
こんな時の為の「加部ちゃん先輩」。

これが北宇治高校吹奏楽部の強さ。{/netabare}

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

【重大なネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい!】
{netabare}【本当に重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さいね】
{netabare}今回、北宇治高校は全国大会を逃してしまう。

世の中には報われない努力はないと思う。
そう、信じたい。

だけど、努力は、必ずしも『勝利』という形で報われるとは限らない。
何故ならば、努力もせずに大会に臨む者はいないからだ。
努力をした者同士の戦いである以上、これは致し方ない。{/netabare}{/netabare}

このリアルさこそがこの作品の最大の魅力なんだと思います。

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

奏役の雨宮天さん。
たしか、京アニの作品初登場でしたよね?(間違っていたらゴメンなさい)

存在感抜群の名演技。
この作品でも輝いていました。

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

あえて最後に・・・。

久美子の成長が目立った今作。
そして、久美子は次期部長へ。
主人公だから、という理由ではなく、傍で見ていても部長に相応しい存在になったと思います。

「1年生の指導係」、「黄前相談所」・・・。
下級生に慕われる=部長の資質
非常に上手い展開だと思いました。

TV版第1期、第2期を見終わった時点で、個人的には「サファイア部長」だと思っていたんですけどね(笑)。

投稿 : 2020/07/03
閲覧 : 221
サンキュー:

40

ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もう一度観たくなりますよ。コレ。

アニメ作品は今迄視聴済。
原作は未読。
本作品について一言
「話が速すぎてもう一度観たくなる!」

内容は良いと思いますが如何せん{netabare}一年間を{/netabare}110分ではユーフォ(女子高生の葛藤)では足りないですよね・・・。
本作品は2年生になった久実子たちと部長、副部長になった優子と夏希。
そして昨年全国出場した北宇治に期待して入部する新入部員達の物語。
それなりの問題を抱えながら北宇治高校吹奏楽部は成長して行きます。
特にヒロイン黄前ちゃんも高校2年生としての責任と{netabare}プライべートOPでいきなりのお付き合い確定!と{/netabare}低音パートの一年生4人の個性溢れる問題に対応して行きます。
やはりTV5話程度として劇場で終わらせるのではなく個人の心情をより深く3期のTV放送でやって欲しかったなとは思ってしまいます。{netabare}もっと細かく心情を理解できるような物語が作れたのではありませんかね。{/netabare}
でも本作品は{netabare}バックトゥーザフィーチャーでいえば2作目。優子と夏希には失礼になりますが、次作品への布石!の大前部長と麗奈の全国大会への軌跡のハズです。絶対ありますよね!!!本作品の最後の黄前ちゃんの力強く自信に満ち溢れた「部長黄前久美子」というところは鳥肌が立ちました。{/netabare}是非楽しみにしてゆきたいと思います。
冒頭にも書きましたが本作品1回だけ観るのだけでは内容が早すぎる。
是非複数回観たい作品です。
これも京アニの仕掛けでしょうか。

投稿 : 2020/05/24
閲覧 : 174
サンキュー:

46

ネタバレ

ふぁんた さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

それぞれの成長と黄前相談所の開所

前回の劇場版リズとは打って変わり物語の本筋を進める今作。
TV版での主要キャラの成長を感じることができます。

主人公の久美子。
2年生になって後輩をサポートし、人間関係の不和に立ち向かっていきます。

50人以上いる大所帯の部活では、思春期の未熟さも相まって、
人間関係が簡単に壊れてしまったり、逆に簡単に深い絆になったり、
ガラス細工のような繊細さがあります。

それを新入生を軸にしたストーリーを久美子がしっかりと主人公らしく正面からぶつかっていきます。


主人公がしっかり動いて、物語を進めてくれるので非常に感情移入しやすいです。


欲を言えば、新入生の新キャラ達は、映画という短い時間ながら際立った個性を光らせていたので、できればもう少し長尺でしっかり掘り下げて欲しかったですね。


久美子達の3年最後の{netabare}コンクールをフィナーレとして飾るには、
2年生編を少し落とす必要があるのは分かりますが、3年生のキャラ達も長く親しんでいただけに結果は残念でした。{/netabare}


でかリボン先輩
1期では見事に悪役を演じ切りましたが、
今作では成長著しく、部長として、馬の合わなかった副部長なつきと二人三脚で部を見事にまとめあげていました。

1期のごちゃごちゃがあったからこそ、彼女の成長はとても嬉しく、部長として{netabare}全国に行って欲しかったなと悲しい気持ちになります。{/netabare}



なつき先輩
最初期のやる気ない勢から見事成長し、憎まれ口を叩くでかリボン先輩を母親のようなおおらかな心でしっかりサポートしてあげていました。
彼女のフェアで真摯でとても広い心を持つキャラクターはユーフォの成長物語でも地味ですがすごく心地よく物語の素晴らしさを底上げしてくれる有能キャラでした。

{netabare}彼女が選ばれた時は本当に嬉しくて涙してしまいました。{/netabare}



みぞれとのぞみ
リズでみた2人の掛け合いの本番がしっかり見れて感無量です。



本番のシーンは圧巻です。
通しで楽曲をやり、楽器演奏という絵としては地味になりがちなシーンをこれでもかと音とシンクロさせた動きを作り上げ、瞳や表情で奏者の情熱を際限なく表現していました。

さすが京アニ、最高峰のアニメーション会社です。


1年間をやるにはちょっと尺が足らなかったことは否めなく、
駆け足で過ぎてしまいましたね。

3期はぜひTV版で深く人物の掘り下げ等行って欲しいですね。

投稿 : 2020/05/22
閲覧 : 30
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5

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

もっとー私的アニメ感想簿78

TV版の続きで2年生となった久美子達の前に、新たに1年生が入部し、全国大会金賞を目指して部活動をする物語です。

先輩となった久美子
個性的な1年生
めんどくさい先輩(まあお互いでしょうけど)
一向に進まない秀一と久美子の仲(ん?)
省略される個々のエピソード(そりゃあ映画だし、時間が)
ええい、もっと恋ばなを入れんかい(無理無理)

正直言うと、TVで1クールか2クールで見たかったです。
でも、やっぱりユーフォはいいです。
印象的なセリフやきれいな画像、そしてラストの演奏シーン
ホントに面白かったです。
でも、映画とは別にTVで作って欲しい気が・・・(あ、やっぱり)

おまけ
あにこれ(?)投稿で悩む後輩

「本音?そんなの、あなたが先輩(投稿者)だからですよ。文章が下手な先輩は存在自体が罪ですよ(グサッ)」
「本人が気にしなくても周りが気にしますよ。言葉にしないだけで、みんな思ってますよ(ええーっ)」
「ま~だ何かあるんですか、天地人先輩って、そういうとこありますよね。人畜無害って顔してズカズカしょーもないネタを入れてくる(グサグサ)」
天地人
「ぼ、ぼけっとしてはいないと思うんだけど」

「鏡をお貸ししましょうか」

ううっ(涙)、そんなに言わんでも(って、何の話だ)

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 77
サンキュー:

18

うぐいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これでもかと曲に絵を合わせる

テレビアニメの一期二期ときてその続きが劇場版のこの作品。
あすか先輩達が卒業して黄前ちゃんは二年生になり、初めての後輩が出来る。
物語としてはアニメ1クールを駆け足でギュッと凝縮した感じなので全体的に浅いのは否めないが、クライマックスの曲の楽器の動きに絵を完璧に合わせにいってる感じは拘りを感じた。
癖の強い一年生が何人か入ってきているのでテレビアニメでじっくり観たかったが、売上など考えると人気アニメは映画の方が儲かるであろう。
だとしたら良い制作会社はより良い作品を作るために儲けて欲しい。
だが、じっくり観たいというジレンマがここにある。
テレビアニメから通して、夏樹と優子ちゃんが重要な役割を果たしており葵ちゃんがスパイスになっている。
あすか先輩も最後にちょっと出てきたのは嬉しい。

投稿 : 2020/05/06
閲覧 : 37
サンキュー:

7

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

尺がぁぁぁぁ!

この場を借りて謝罪します。
私もめんどくさい1年生でした。
かつての先輩方大変心労おかけしまして
申し訳ありませんでしたm(_ _)m

で、原作未読です。

【作品概要】
 響けユーフォ1,2で主人公久美子たちが1年生の間の
 物語が描かれました。
 今度は2年生の物語。
 

【作品に対する感想】

 素晴らしい音楽、作画、熱い物語、リアリティのあるキャラ。
 劇場版としては期待通りの秀作だったと思います。
 高校の部活ゆえの上級生と下級生の力量逆転現象も含め、
 先輩になったことによる苦労談が余すことなく描かれていました。
 


1)物語
 しかし!
 人間関係のドラマがどうしても尺不足で浅くなってしまいました。
 もっと時間をかければ、涙腺やばかった話になったであろう
 素材もあったんですけどね。
 こればっかりは劇場版だけにしょうがないです。
 でももったいないと思ってしまいます。
 せめて1クールくらいは欲しかったorz。

2)作画
 時々唐突に挿入されるスマホで撮ったような動画、
 あれって何なんでしょうか?

3)声優
 久美子・秀一カップルまったりしすぎて熟年夫婦みたい。
 まあ、幼馴染なんでしょうがないですかね。

4)音楽
 冒頭のこれが私の生きる道の緩さに噴きました。
 去年の暴れん坊将軍とはけた違いにうまくなってるのが印象的。

 奏や美玲が口にした代表メンバーの「本当に実力順」か?
 に関しては、本気で戦いたい1年生にとっては重要で、
 聞かざるを得ないですね。
 曲や指揮者の好みにもよりますが55人編成の場合の大まかな
 パートの人数と推定力量順(学年)を書きますね。

 ➀Tuba
  3~4人
  後藤・梨子(3)>美玲(1)>葉月(2)>さつき(1)
  4人選ばれた場合、揉めることはないんですが、
  3人だった場合、揉めるパターンです。
  葉月は美玲が選ばれても背中を押すタイプと思いますが、
  (実際背中押してましたし)
  人をあまり信用しないタイプの美玲は怖いでしょうね。 

 ➁Euph.
  2~3人
  久美子(2)>奏(1)>>夏紀(3)
  3人なら問題なしですが、2人だった場合、奏は副部長を
  蹴落とすことになります。


5)キャラ
 経験者1年生は大なり小なり
 「実力がない上級生は許せない」タイプですね。
 大体どこの部活でも衝突の原因となるのではないでしょうか?
 「全国行った部なんだから、ねじ伏せてみろよ」と言いたげですね。

 強い集団であるには個々の力が必要ですが、
 それだけではだめでやはり相互の信頼が必要だと思います。

 ➀久石奏(Euph.)1年
{netabare}
  冒頭あまりにいい子ちゃんな言動だったので、
  「絶対裏に何かある娘」という印象でした。
  で、やっぱりそうでした(笑
  他人を信用できないため、鋭い人間観察眼で防衛線を張り、
  当たり障りのない程度の距離感を保つタイプ。
  かなり歪んだじゃじゃ馬ですが、一度信頼されると裏切らない
  タイプと思います。
  「いい音楽を作るより全員が納得できることが大事」
  一理あるんですが、勝負に勝つための考え方ではないですね。
{/netabare}

 ➁鈴木さつき(Tuba)1年
  人懐っこく、裏表がない素直なマスコットキャラ。
  悪く言えばおバカタイプ。
  小柄な娘なので、初心者でTubaに配属されたのは結構意外です。


 ➂鈴木美玲(Tuba)1年
{netabare}
  もう一人のTubaの鈴木さつきと対照的に描かれています。
  この娘の苦悩とそこから立ち上がってくる姿をもっと
  時間をかけて描いてほしかったです。
  やる気がないくせに口だけうるさいと印象付けるような
  ミスリードが前半に散見されました。
  真面目なんでしょうね。
  力量がないのに楽しそうに、へらへらできる意味が解らない。
  高校吹奏楽でよくある衝突ですね。
  不器用なこの娘、結構好きです。 
{/netabare}
 ➃月永求(St.Bass)1年
  元の意味での中二病発症中?の少年。
  何が地雷かよくわからないので、扱いが難しそうです。
{netabare}
  緑信者になったのもきっと何かきっかけがあったと思うので、
  そういう話を見てみたかったです。
  私的には捨て猫よりも捨て犬のほうがよりあってる気がします。
  来年あたりには緑を好きになって告白しそうな気がします。
{/netabare}
 ➄加藤葉月(Tuba)2年
  高校スタートなので、初心者の1年生よりは上手いですが、
  経験者の1年生の大半よりは下手という微妙な立ち位置。
  まだまだ自分のことでいっぱいいっぱいなので、
  組織の潤滑剤としては機能していない印象です。
  後輩二人の話をもっと聞いて、均等な立ち位置から扱うべきですが、
  ほんっと仕方ないと思います。
  その辺は周りが見えているTubaの3年生後藤先輩や梨子先輩
  もしくは同期の久美子や緑がフォローすべきだったかなと。

 ➅高坂麗奈(Tp.)2年
  なんと人間関係のアドバイスやフォローをするほどに成長した
  カリスマトランぺッター。

 ⑦黄前久美子(Euph.)2年
  1年からことごとく揉め事に絡む体質だっただけに、
  2年になっても面倒ごとに絡まざるを得ない娘。
  でも今度は自分で後輩に答えを示さなければいけない立場。
  あすか先輩ならどうするか…尊敬する先輩がいたなら
  誰もが一度は考えることでしょうね。
  でも久美子は自分の弱さを受け入れたうえで、後輩をちゃんと導きました。
  それで最後は{netabare}部長{/netabare}に抜擢されたんでしょうね。

 ⑧ダブルリードの方々(2020/4/4追記)
  鎧塚みぞれ(Ob.)
  剣崎梨々花(Ob.)
  兜谷える(Fg.)
  籠手山駿河(Ct.Fg)
  見えないところで遊んでる原作者さんに拍手!

6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀奏「なかなか策士ですね」 
  奏の斜めからの視点を見事に表した一言。
  同一楽器の中で異なる譜面を吹く場合、音が高いほうから
  1st,2nd,3rd…って呼ばれるんですが、
  1stに一番上手い人が入ることが多いです。
  奏は力量が一番上の久美子に1stを譲って、夏紀と奏を同列の
  2ndに並べることで、3人の自尊心を満足させたと思ったんでしょうね。
  
  と、同時に感じたのは奏は自分の思いをわかってほしいと
  強く感じているということです。
  劇中わざわざ角が立つようなことを口に出してます。
  また、久美子が自分と異なる考えをしたときは不機嫌そうにしています。
  あすか先輩の言葉を借りると「賢いのに愚か」ですね。


 ➁奏 手抜きオーディション
  自分を守るために、去年の麗奈逆のことをやろうとした奏。
  中学時代同じようなことを経験した久美子でさえ、
  手を抜こうとまではしませんでした。
  奏がどれだけ繊細で臆病かわかるシーンです。
  久美子は去年の件で夏紀を信頼しています。
  しかし奏は信頼していませんし、数の怖さを知っている娘。
  久美子が「守る」と言い切ったのが彼女の心を溶かした
  いいシーンです。

 ➂麗奈 プールで哲学を語る
  楽器を奏でることにここまでの意味を見出しているのは
  すごいと思いました。
  生きた成果、生きていく意味…。

 ➃リズと青い鳥
  やっぱり関西大会はノーカットですか。
  覚醒したみぞれのソロいいですね。
  硬い太っとい音で好みです。
  滝先生がob.を信頼していないと絶対選べない曲ですね。

  結果はとても残念でしたがこれもやはり勝負の世界。
  大黒柱の3年生が2年前の事件で半減してるのは痛いでしょうね。

 ➄優子部長 関西大会後の演説
  数カット前に泣き崩れてたのが、あれだけの言葉を後輩に
  投げかけました。普通出来ないことだと思います。
  どれだけの悔しさを飲み込んであの笑顔と言葉を発したのかと思うと
  涙腺やばかったですね。
  決して「上っ面の贈る言葉」ではないことが解ります。

  
{/netabare}
 
7)原作を読んで(2020/4/10追記)
 久美子が2年生の間の話は2巻にわたって書かれており、
 リズと青い鳥と誓いのフィナーレの話が同時並行で
 進んでいく感じです。
 
 劇場版に圧縮する関係で改変されたり、
 カットされているところも多々ありで、
 原作を読んで情報を補完できてよかったなと思っています。
 逆に言えば制作陣が圧縮するために頑張ったところがよくわかります。
 美玲の過去や求の謎行動の動機の部分も言及されていますよ。

{netabare} 
 奏は原作のほうが、上記の「愚か」な面が多々描かれていて
 演じていてもやっぱり年相応という風に感じました。
 ある種、劇場版よりも可愛げがあるように感じました。

 奏だけでなく登場人物皆さんに打算や裏があったりで、
 清濁含めてリアリティがあっていいです。
{/netabare}
 ユーフォ作品群が好きであればおすすめですね。
 ただし、ロケーションが京都だけに登場キャラが皆さん関西弁なのは
 許容してあげてください(各キャラ言い方がきつく感じます)。
 私は関西弁でのcv脳内再生余裕でした(笑。
  

投稿 : 2020/04/10
閲覧 : 103
サンキュー:

19

pop22 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

久美子無双

久美子による久美子のための久美子の映画。
始まり初手の久美子の驚きは久美子だった。
水も滴るいい久美子はもう久美子としか言いようがない。
夏祭りの久美子は迫られてもやっぱり久美子だった。

以上

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 35
サンキュー:

4

ネタバレ

オッチー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしの一作[93.8点]

圧巻でした、文句の付け所がありません。
ただ本作を楽しむにはアニメの「響け!ユーフォニアム」の1期と2期、欲を言えば「リズと青い鳥」という作品も見ておく必要があるでしょう。アニメ視聴は必須ですね、1つ1つのシーンの見え方がかなり変わります。

※これ以降ネタバレ含みます

{netabare}
あにこれの5項目別で評価すると…(100点満点)
・物語[91.0]
足早ではあるがうま〜くまとまっていて見やすい、内容はかなり濃厚で100分しっかり楽しめた
・作画[98.0]
最初のシーンは圧巻、アニメ本編から良かったがそれをしっかりキープ、そして最後の演奏シーンは鳥肌
・声優[95.0]
結構キツめの性格の奏ちゃんの演技良かったな…雨宮さんvery good‼︎その他も引き続きいい味出してましたね
・音楽[97.0]
リズと青い鳥の本番シーンが見れて良かった‼︎いつもOP担当のTRUEがED担当だったのも良かった
・キャラ[93.0]
久石奏を筆頭に新1年生の低音パートの個性が強いのが良かったね、久石奏はユーフォの中で1番好き‼︎
総合換算得点[93.8]

【総評】
久美子の2年生編がこの劇場版1作品で終わってしまったのは正直ちょっと残念でしたが、やはりこの2年生編が動いた状態で見れた事自体が幸せだなあと思いました。1クールやってもおかしくない物量だったのにそれを上手い場合に濃縮した作品だったと思います。

あと久美子がだいぶ大人びた感じがします。面倒くさい後輩たちに自分の意見を示しつつしっかりと導いていく姿が見られました。

あとは新入生キャラの久石奏ですね。このキャラがドンピシャすぎました…‼︎なんていうか本音を隠してるキャラっていうか、ずる賢いというか、実際に居たらめちゃくちゃ腹立つキャラだけど、アニメではそれが光って見えた。ちょっと頭から離れなくて困ってます…、でもやっぱりその性格は中学の時の吹部でのオーディションが原因で…それで奏が思ったことは

「努力するってなんなんですか…?」

オーディションは一応演奏技術が高い人を選抜するものだが、やはり人間関係が絡むことが多い。特に後輩が先輩を差し置いて選ばれた時…、結果が出ればみんな納得するのかもしれない、これで良かったのだと…
、ユーフォニアム1期の高坂と香織先輩のソリストのオーディションも結局は高坂が選ばれたのだが、決まった後にイザコザが無かったのは全国に行けたからなのかもしれない、結果が出てなかったら果たしてどうなるのか…、結局努力するとはなんなのか、努力してオーディションを勝ち抜いても周りからは評価されないどころか非難を浴びせられる、そういう考えになってしまいますよね…よくわかります。

そんな奏が北宇治の夏のコンクールのオーディションの1件で中川先輩に対して放った本音にあった言葉が結構グサッときました…

「下手な先輩は存在自体が罪」

自分自身も結構部活動で技術面で劣っていると感じることは何度もありましたね、後輩からそんなこと言われたらちょっと立ち直れないなあ…:(;゙゚'ω゚'):
でもこのセリフ自体酷いことを言っているとは一概に思いません。もしそういうオーディションで自分みたいな人が落ちて、後輩が受かった時、自分が気にしていなかったとしても周りのみんなが気にするかもしれません。そういう意味で部活動での人間関係って一筋縄ではいかないのです。

以上のことより奏は全員が納得できるよう、そして自分の周りに敵を作らないよう部内で立ち回るようになります。それに対して久美子が真剣に向き合っていくのは本当に面白かったです。結末がどうなるかは実際に見て楽しんでいただきたいと思います‼︎

あと思ったのはやっぱり中川先輩は良い先輩だなあ…って、結構中川先輩っていろんな部内問題に関わっていますよね、そんな中でやはり他人を思いやれるというのが本当に良いですね。
{/netabare}

本作もリアルな吹奏楽部を繊細に表現できていたなあと思いました、京都アニメーションならではのキャラの豊かな表情変化も重なって、本当に良い仕上がりでした。ここまできたらユーフォの3期も絶対に見たいですね…何年でも待ちます…。

投稿 : 2020/04/06
閲覧 : 109
サンキュー:

10

ネタバレ

画王 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これがラストじゃない

 映画を観て第2期からのストーリーが、チャイコフスキーの交響曲第4番をモチーフとしていることを確信できました。よく練り込まれた原作を、美しい吹奏楽部の青春アニメとして見せてくれたアニメーターに敬意を表します。「フィナーレ」というタイトルからこの映画がシリーズラストのような印象を受けますが、交響曲をモチーフにした一連のドラマのフィナーレという意味で、次回作の製作も決まっているようです。京〇ニ作品に込められたメーセージを素直に受け止めれば、人生や孤独に絶望する必要なんてありません。希望をもって次回作を待ち続けたいと思います。
 ここからは、チャイコの交響曲第4番第四楽章フィナーレに合わせて映画のあらすじを振り返ります。作曲家本人が曲想を解説したメック夫人宛ての手紙を参考にしているのでググって下さい。(テレビ版第2期の続編なので、一~三楽章のレビューはそちらを参照して下さい。)ドラマを演出するのは加部ちゃん先輩、みっちゃん(新入生)、奏ちゃん(新入生)、そして1~2期を通して成長した主人公の久美子先輩です。
 第一楽章で提示された交響曲の曲想は次の通りです。「幸福の追求(絶望からの逃避)は目的を貫くことを妨げる、それは変えることのできない運命である」。この曲想を各キャラが抱える問題(運命)に置き換えてみます。

・加部ちゃん先輩は、顎関節症によりトランペットを続けること(幸福の追求)が絶望的になり、コンクール出場という目的を失う。
・みっちゃんは、自分の実力が正当に評価されていないと感じて人間不信(絶望からの逃避)になり、吹奏楽部を続ける目的を失う。
・奏ちゃんは、コンクール金賞を逃したトラウマから人間不信(絶望からの逃避)になり、コンクール出場という目的を失う。

一方で久美子は、この運命に陥ることのない決意を奏ちゃんに語っています。
「あたしね、上手くなりたいんだ、ユーフォニアム。」
「(上手くなりたい理由を)そんなの考えたことない。」
自分のやりたいことを後先考えずにやってみるということですね。現実には、高校生になると具体的に進路を決めなければならないので、それほど余裕はないです。しかし劇中では、楽器初心者の葉月先輩や実力で劣るさっちゃんは部活を続けています。数々の困難が待ち受ける人生においてそれが必要なことであると、チャイコは第四楽章で訴えています。
 それでは、第四楽章フィナーレの楽想を見てみましょう。「自分自身が楽しくないなら、人々の中にとけこみ歓楽を共にするべきだ。しかし人々の幸福で自分が満たされようとする刹那、再び不幸な運命が襲いかかる。その運命は無邪気に我々を弄ぶだけで、顧みるいとまもなく過ぎ去る。これで世界は悲哀に沈んでいると言えるのか、いや幸福もまた存在する。人々の幸福を喜ぶことができれば、自分はなお生きていけるのだ」。この楽想を、久美子とともに運命に立ち向かう各キャラに置き換えてみます。

・加部ちゃん先輩は、マネージャーとしてみんなをサポートし久美子に自分の想いを託す。
・みっちゃんは久美子に諭され、みんなにとけこみ吹奏楽部を続ける。
・奏ちゃんは久美子と夏紀先輩に諭されオーディションに合格し、みんなとコンクールに出場する。

 チャイコの4番は、ベートーヴェンの5番「運命」より地味で、運命に対する華々しい勝利に感動することはできません。アニメの京都大会もダメ金で目標の全国金賞には遠く及ばず(人々の幸福で自分が満たされようとする刹那、再び不幸な運命が襲いかかる)、エンディングとしては納得いかない内容です。しかし、華々しい勝利を治めることができるのは社会の少数派です。ベートーヴェンも私生活ではそれほど幸運には恵まれませんでした。そのことを考えると運命に打ち克ち、幸福を自分の力で掴み取るだけでは生きていけません。チャイコのフィナーレは現実的で、生きていく上で必要なことですし、ベートーヴェンのフィナーレは人生の終幕で感じられればいいことでしょう。
 映画は尺足らずの消化不良で、テレビ版に比べてドラマに引き込まれません。新キャラのキャラ付けに前半を費やして、ドラマの核心は各キャラのセリフ説明で終わるため「めんどくせぇー奴等」という印象しか持てません(キャラを理解するには、それなりのコミュニケーションが必要です)。久美子先輩の成長を見せつけるために、無双の働きでわずらわしい後輩をあしらい問題を解決させるので、視聴者が完全に置いて行かれます。雨の中をズブ濡れになりながら先輩と後輩で追いかけっこして訓示くさいセリフを絶叫するのは、青春ドラマの反則技で感動する人がいるのか疑問です。いっそうの事、人間不信のカワイイ奏ちゃんを主人公に据えた方が感情移入できます。ドラマの主役を絞って新入生視点から久美子先輩を追いかけた方が、説教くささも出ないでしょう。主人公気取りの先輩なんて、イタすぎてアニメで見たくないです(超高齢化社会を現出させた某国の大人達を見ているようです)。
 それにしても、新入生キャラをクローズアップするスマホ撮影シーンは「何ですか、これ・・・」です。次回作はこのキャラ達で行きますよ、という暗示ですかね。アニメ史に残る傑作だった第2期とリズ鳥に比べて少し残念な本作ですが、交響曲のフィナーレを反映させた内容は90分の中でわかりやすく構成されています。

投稿 : 2020/04/02
閲覧 : 30
サンキュー:

4

ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

過去最高のアンサンブルでした(苦笑)

★物語
・原作 : 武田 綾乃   ・演出 : 山田 尚子 他
・監督 : 石原 立也   ・脚本 : 花田 十輝

原作『波乱の第二楽章』を主とした作品。更に多事多難を増す人間関係。
その障壁を越えながら、ひとつの音楽を完成させていく王道ストーリー。
しかし劇場版という尺の問題か、そこに焦点を絞る故に、コンクールに
向けた練習の過程と三年生達が奮闘する姿は抑え気味。原作を良く知る
人には少々物足りなさが残るかも知れません。とは言え、単体としては
非常に良く纏まっているのは確かです。恐らくいずれ発表されるだろう
最終楽章編を含めたプロットに準ずる内容なのだと思います。


★作画
・作画監督 : 池田 晶子 、西屋 太志
・美術監督 : 篠原 睦雄
・色彩設計 : 竹田 明代

雅さを感じる京都の美しい背景。明るい色使いで描く宇治橋や川東公園、
青を基調とした大吉山展望台の夜景は相変わらず見事。もはや作画に於
いては語る必要など無い。そのくらい完成された作品です。


★声優
・久石 奏(ユーフォニアム): 雨宮 天
・月永 求(コントラバス) : 土屋 神葉
・鈴木 美玲 (チューバ) : 七瀬 彩夏
・鈴木 さつき(チューバ) : 久野 美咲

新たな声優陣で特に印象的だったのは、さつき役を演じた久野美咲さん。
一味違う個性的なその声は、他の三人とは正に対称的。次第にシリアス
さを増すシリーズにとって、今後も場の雰囲気を変える貴重なスポット
的キャラとして重宝される気がします。

そして久石奏役の雨宮天さん。礼儀正しい理想的な後輩の陰にちらつく
狡猾さの演技は実に見事。嫌らしく相手を蔑むような巧みな言葉回しは、
胃がキリキリする程の好演でした。w


★音楽
・主題歌:「Blast!」 / TRUE
・音楽 : 松田 彬人

コンクールの合奏曲「 リズと青い鳥 」。フルートとオーボエの美しさ
は勿論、ティンパニーの迫力には本当に圧倒されました。歴代の作品の
中でも明らかに最高と言っていい演奏だったと思います。


★キャラ
・キャラクターデザイン : 池田 晶子

香織に良く似た可愛らしい容姿を持ち、普段は後輩らしさを演じながら、
先輩である久美子や夏紀に平気で本音を巻き散らす久石奏はやはり強烈。
しかしその真の実力と今までの努力を認め、自分と同じ辛いトラウマを
持つ者として、最後まで優しく癒そうとする久美子もまた凄かった。

そして気になるもう一人の異端である月永求。露骨に名字で呼ばれるこ
とを忌み嫌う理由は一切明かされず。その切っ掛けとなる人物はほんの
一瞬だけ登場していましたが、果たして三期でその経緯は暴かれるのか。
葉月の言う「血統書付きの捨て猫」は実に的を射ていて少々笑えます。



[感想]

久美子達が高校生活をスタートして早一年。北宇治の吹部にまた新たな
風が吹き荒れる。全国という変わらぬ目標を目指す中で、自身の立場や
人間関係を顧み、再び体制を整える季節。進級して初めて知る先輩達の
苦労。そしてまたひとつそれぞれが心の成長を遂げる。これがある意味
リアルな部活動、そして学校生活を送るということなのでしょうね。

物静かでコミュニケーション能力に劣り、自ら孤立してしまう美鈴や求。
口は達者。けど常に自己の保身に走り本心をなかなか見せてくれない奏。
そして人懐っこくて明るいさつきなど、一癖も二癖もあるメンバー四人
が低音パートに加わったことで、初日早々、妙な緊張感が漂い始める。

彼女等が持つ上級生をも凌駕する実力。それが生む内に秘めた強い自信。
本来それは臆せず前を進む上でとても大切なものです。しかし、過ぎた
自信は時に周囲を見下し、己が持たぬ別才に嫉妬しては苛立ちを見せる。
そんな自ら厚い壁を築く奏と美鈴に対して、真正面から向き合う久美子。

奏が頻りに問う「頑張るって何?」。それはきっと大好きなものに夢中
になれるということ。好きだからこそ結果に囚われず、純粋にその価値
を見い出すことが出来る。上下関係や周囲の目、極度にしがらみを意識
した行動からは、決して物事の真の楽しさや飛躍的な成長は生まれない。

そしてそこで得た喜びや悔しさ。頑張り続けた者にしか得られないもの。
メンバーに選ばれた者、選ばれなかった者それぞれがそれを理解し信じ
合うから、全力で努力し互いがサポートする美しさが生まれる。その後
美鈴と抱き合う葉月とさつき、悔しさに涙する奏がとても印象的でした。

それにしても「リズと青い鳥」の演奏は本当に痺れました。コンクール
用に編曲されたこの楽曲。ドラマティックで美しい旋律を聴いていると、
改めて童話の世界と物語を思い出し感無量です。メロディに沿うハープ
の指使い、息継ぎの瞬間まで描写する細かさ、そして立体的に飛び回る
カメラアングルは酔うほどに素晴らしく、演奏もほぼ完璧に感じました。
ただ原作に沿っているとは言え、この内容での落選は残念でなりません。

次はいよいよ物語の最終章。原作通りの波乱の展開、あるいは新たな驚
きと感動が待ち受けているのか。そして葉月の初ステージと全国制覇を
どう描くのか(頑張れ葉月)。その瞬間が待ち遠しくて仕方ありません。


[ちょこっとだけ趣味の語り]
{netabare}
この劇場版が公開された2019年、第67回全日本吹奏楽コンクール
高校の部で見事金賞を受賞した8校の中で、特に印象に残った中国代表
岡山学芸館高等学校。自由曲「巨人の肩にのって/P・グレイアム」の
圧倒的迫力とスピードは最早高校レベルを遥かに超える鳥肌が立つ名演。
今現在もYOUTUBEにて一般公開されていますので、高校生の実力、
そして北宇治高校が目指すレベルを知る上でも、是非一度ご覧になって
頂きたい演奏です。因みにこの「巨人の肩にのって」はブルックナーの
交響曲第8番第四楽章を元に生まれたブラスバンド用の編成曲。かつて
アイザック・ニュートンが語った一節に掛け、偉大な先人・音楽家達に
敬意を込め作られた壮大且つスピード感溢れるブリリアントな一曲です。
{/netabare}


以上、拙い感想を読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2020/03/22
閲覧 : 120
サンキュー:

21

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

京都アニメーションについて

はじめに注意書き

本稿は 劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~ の要素をそれほど含みません。予めご留意くださいませ。


-------------

※本作に関する評価は評点にて

実は公開直後の2019年4月に本作品を劇場で鑑賞し、なにかしら書こうと思ってましたが筆が進みませんでした。

 「この続きの物語を早く観たい」

真っ先に沸き上がった感情がこれで、それ以上でも以下でもなかったことが理由です。

鑑賞後の感想が「続編早く観たい」だったので、その後の続編発表はなによりの朗報でした。無名の大学生の小説を発掘し素敵な物語に仕立て、数年かけて育ててきた魅力的なコンテンツ『響け!ユーフォニアム』。拙稿のTV版のレビュータイトルは1期2期を通じて “ モブはいない ” としております。
コンテンツの歩みは仕上げの工房から始まり、地方のハンデを乗り越えながら三十年以上かけて築きあげてきた実績と、一人一人輝きを見せるキャラクターたちは誰一人として欠けてはいけないクリエイター集団としての京都アニメーションという制作会社の実像とイメージを同じくするものでした。



2019年4月。
「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の公開前後、京都府宇治市にある京アニショップの店頭ボードにはこのようなメッセージが添えられていました。


{netabare} 劇場作品を一本作り上げるには、すべてのスタッフが
一丸となって取り組まなければ乗り越えられません。
 クリエイターが、日々真摯に作品の制作に向き合うの
は勿論、制作を支えるスタッフも、クリエイターが自分たちの
作業に集中できるよう、最適な環境を整えてくれました。
 全てのセクションが毎日細かな情報まで共有し、遠く
離れたスタジオにいるスタッフでも、まるで隣の席にいるか
のように感じることができました。そして、時間との戦い
になっても、一人として諦めることはありませんでした。
 最後は、各スタジオのスタッフが一ヶ所に集まり、この作
品の完成を一心に目指しました。あの時の高揚感は忘
れることができません。一人として欠けては、この作品が
皆様のもとへ届くことはなかったでしょう。

 「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」には、
京都アニメーションとアニメーションDoの“いま”を余すこと
なく詰め込んでいます。映画を通して、私たちの想いを
感じていただければ幸いです。
 
 そして、ここから続いていく劇場作品もまた、同じように
大切な想いが詰まっていて、『京アニ映画year』はそうし
た想いが寄り集まって始まります。

 私たちの想いが、皆様に響きますように-----。

    京都アニメーション・アニメーションDo一同 ※原文ママ{/netabare}



届きました。響きました。


しかし、ここから続いていったであろう大切な想いが詰まった作品たちは現在足踏みまたはゆっくりと歩を進めている状況です。
「今暫く、時間をください。」「必死に戦っていきます。」公式コメントで誓われてる以上、我々は再起を信じて待つほかありません。


次は自分たちの番だと思ってます。


 『一人でも多くの人に京アニの作品を知ってもらいたい』


“ 夢に向かって一生懸命な人たちのプロの仕事を紹介する ” とのスタンスで普段はアニメを観ない層へ働きかけています。けっこうな方が実際の作品を観て感想を寄せてくれました。

『らき☆すた』『CLANNAD』『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん!』『氷菓』『中二病でも恋がしたい!』『Free!』『響け!ユーフォニアム』『聾の形』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』etc
アニメに興味のない層はこれらのタイトルを知りませんから、技術的なことや内容よりもクリエイターのモノづくりへの想いに言及することで一般層の琴線に触れる場合が多いと感じております。


あにこれはレビューサイトです。
レビューを書くことは抽象的な映像作品を言語化するというやっかいな作業です。そのやっかいな作業を質量関係なくおこなった経験が皆さんにはおありです。
一介の在野レビュアーごときの世迷い言に少しばかりでも共感してくれて、どこかで思い出して行動に移していただけるのなら望外の喜びです。



願わくば、地上波のゴールデンタイムで京アニ作品が流れるその日まで。



世間の話題に挙がらなくなっても京アニの必死な戦いは続きます。
私たちも決して希望を捨てることなく、また、アニメファン一人びとりがこれからも長く心を寄せ、京アニ再興の道のりを見守り続けていきましょう。


令和元年九月七日 記


※本稿に関するサンキューには御礼メッセージを控えさせていただきます



-------------
2020.03.20追記

○周忌や月命日でもないなんともない日にあらためて更新です。
レンタルなり配信が開始されたのでしょう。レビュー新規投稿なりサンキューをいただく機会が増えました。劇場公開からそろそろ一年。

何かの折にコンテンツに触れられることはありがたいことです。
一方で、消費される宿命にあるのもコンテンツの事実。
忘れない。想い続ける。いざやろうと思っても四六時中というわけにはいきません。


さて、実績報告となります。
事件後、普段アニメを観ることのない4名の知人に京アニ作品を鑑賞していただきました。反応は様々でしたがそれでいいかなと。

引き続き、各々が現実世界で動いていく。
今後更新するかはまったくの未定です。


2019.09.07 初稿
2020.03.20 追記

投稿 : 2020/03/20
閲覧 : 682
サンキュー:

65

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これぞ青春!!!

響け!ユーフォニアムシリーズ久美子2年生編!!
先輩と(めんどくさい)後輩にはさまれて奮闘する久美子の話。
相変わらず作画が綺麗すぎて本当にすごい京アニ。ひきこまれるよ。演奏シーンの指の動きとか楽器とか瞳とかただただ全てが美しい。
すごく久美子の言葉が胸に刺さって涙でてくる。あと最後も泣く。
ただ、2時間で1年をやるから結構サクサク進む。もう少し時間ほしかったな…。あと1時間くらい?
どうなるかは分からないしどれくらい時間がかかるかは分からない。こんな私が言っていいのかも分からないけど私は大好きな京アニさんをいくらでも待つし応援しています。京アニさんが作る久美子3年生編がみたいです。やっぱりエンドロールは感謝が溢れて止まらなくて泣いてしまいます。

投稿 : 2020/03/18
閲覧 : 38
サンキュー:

10

響け! さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

正直最高でした!

高校卒業してからバイトして響けユーフォニアムシリーズの円盤全部買って、その時に初めてみたのですが、はい、泣きました。特に自分はリズと青い鳥も見ていてのでそこのストーリー含めて色々と思い巡らせると本当によくできている作品だなと感じました。また、自分の高校時代の吹奏楽部の時の思い出とかも色々思い出されて、もう泣かずにはいられない感じでした。
作画よしストーリーよし音楽よし。もうほんとにただただ大好きです!
是非是非みてください!あと、吹奏楽やってた方々、細部まで耳をすますと吹奏楽の名曲だったり、よくやるミスだったり、基礎練だったり、すごくよく作り込まれているのでより一層楽しめると思います。
自分ももっかいユーフォしようかな。

投稿 : 2020/03/16
閲覧 : 50
サンキュー:

9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もっと、もっと、強くなれる…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ2期までと1期OVA、そしてTVシリーズを振り返る劇場版2作と「リズと青い鳥」は視聴済です。
なお、本レビューはこの作品視聴済の前提で記載しているのでご了承下さい。

私の「お気に入りの棚」の序列25位である本シリーズ…
この劇場版の視聴を言葉で表現できないくらい待ちわびていましたが、ようやくその夢を叶えることができました。

本作は「黄前久美子の高校2年生版」という位置付けなのですが、1年間を約100分の劇場版に詰め込んでいるので、内容がメチャクチャ濃厚です。
それもそのはず…「黄前久美子の高校1年生版」は2クールの尺を取って描かれたのですから…
個人的にはTV放送1期分くらい使っても良かったんじゃないかと思いましたが、そこは作り手の意志が強く働いたところなんでしょう。


昨年度の全日本吹奏楽コンクールに出場を果たした北宇治高校吹奏楽部。
2年生の黄前久美子は3年生の加部友恵と、
4月から新しく入った1年生の指導にあたることになる。

全国大会出場校ともあって、多くの1年生が入部するなか、
低音パートへやって来たのは4名。

一見すると何の問題もなさそうな久石奏。
周囲と馴染もうとしない鈴木美玲。
そんな美玲と仲良くしたい鈴木さつき。
自身のことを語ろうとしない月永求。

サンライズフェスティバル、オーディション、そしてコンクール。
「全国大会金賞」を目標に掲げる吹奏楽部だけど、問題が次々と勃発して……!?

北宇治高校吹奏楽部、波乱の日々がスタート!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
黄前久美子の代も個性派揃いだと思っていましたが、今度の1年生の個性も半端ありません。
個性と言うか…良くも悪くも真っ直ぐなんです。
真っ直ぐである事は決して悪いことではありません。
ですが、今度の1年生の場合、そこに葛藤が見え隠れするので、そこが厄介と言うか、問題の火種になっちゃうんですよね。

新入生のキャラの掘り下げにはもう少し尺を取って、様々な角度から見たかったのが本音です。
一方向からだけだと、キャラのイメージが固定されてしまうので…
逆に言うと、一方向からだけでも十分にキャラが印象付けられている証拠なので、これはこれで凄いんですけどね。

一方、物語の方は、サンライズフェスティバル、オーディションなどイベントごとに問題が勃発するのですが、そこに全て1年生が絡んでいるのが特徴です。
黄前久美子が1年生の頃って、彼女たちの廻りに問題の火種は燻っていなかったと思います。
むしろ上級生のいざこざに振り回されることの方が多かったような…

2年生と3年生は自分は、掲げた目標に対してどう取り組まなければならないかを痛いほど分かっています。
その痛みを伴いながらこの1年間を過ごしてきたのだから…
そしてそこに1年生が交わってくるのですが、いくら経験者だとしてもいきなり上級生と同じ色を出すことはできません。
そりゃ、そうです…1年生がこの学校の…この吹奏楽部のことを何も知らないのですから…

何も知らない場所に突然放り出されたら誰だって緊張するし警戒だってすると思うんです。
それだけじゃありません。
「勝負」の世界を生き抜く代償を…消せない傷の痛みを彼女たちは知っているんです。
自分で一番やってはいけないこと…自分自身の本能とは真逆の行動であると知っていても、反射的に自衛の行動をとってしまう…

でも、この物語の真骨頂はここからです。
自衛の行動が勝負の世界において一番邪魔であることを悟らせて向かえたメンバー発表…
選ばれなかった人に悔しさが無い筈なんて絶対にありません。
それでも、選ばれた人の背中を笑顔で押す優しさに、私の涙腺は耐えられませんでした。
そして選ばれた人が目標を強く意識する瞬間となったのも痛いほど伝わってきました。
部員が纏まるって、こういうことを言うんだろうなぁ…そんなことを考えていた矢先、舞台はあっという間にコンクール本番を迎えることになります。

認識はしているつもりでしたが、劇中で「リズと青い鳥」が流れた瞬間、希美とみぞれの成長を描いた前作が脳内に一気に流れ込んできて、全身に痺れが走りましたよ。
本作では殆ど台詞はありませんでしたが、楽曲を聞いて希美はみぞれと交わした約束をしっかり守ったと思いました。
はやみん演じる前部長も涙ぐんでいたので、きっと素晴らしい演奏だったのでしょう。

そして息継ぎする間もなく結果発表…
言葉と気持ちは時代と人が変わっても受け継がれていくことを如実に感じる展開が待っていてくれますので…
結果が気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

公式HPには「久美子3年生編制作決定」のニュースが掲載されています。
その久美子3年生編制作決定PVも見れるようになっているのですが、この内容が激アツなんです。

PVに掲載されているテロップを抜粋します。
テロップの文字だけ見ても熱さの感じれれる単語が並んでいますが、PVと合わせてみると半端無い熱量を秘めているのが実感できると思います。

「全国なんて、無理だと思っていた。」
「でも、諦めなかった。」
「そして、みんなで掴んだ…全国大会への道」
「全国大会は、銅賞で終わった。」

「次の目標は、全国大会 金賞。」
「叶わなかった、目標。」
「でも、流した汗と涙は…いつかきっと、報われる。」

「このままでは終われない!」
「残された時間はあと1年」
「次こそは全国金賞!」
「北宇治高校吹奏楽部の決意の最終楽章が始まる!!」
「久美子3年生編制作決定!!」

もうこれは待つしかありませんよね。
えぇ、どれだけでも待ちますとも…
物語を余すことなく描き切って貰えるのを期待しています。

投稿 : 2020/03/15
閲覧 : 66
サンキュー:

28

ネタバレ

みーた  さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

間違いなくおもしろかったんだけど…

京都アニメーションならではの
美しい作画、丁寧な演出はやはり見事です。

ただ、
{netabare}
原作が3~4巻分を2クール約10時間かけて描いた1年目の話と異なり、
原作2巻分を、映画2本約3時間で収めた第2楽章は、
ただでさえ詰め込み過ぎにみえるのに
「リズと青い鳥」の方を丁寧に描いたこともあって
本作はかなり駆け足な印象で、
特に中盤はダイジェストを見ているようでした。

また、 {/netabare}
本作は時間の制約もあってか
TVシリーズを見ていなくともある程度楽しむことができた
「リズと青い鳥」とは異なり、
完全にTVシリーズ(またはその再構成版映画2作)および
「リズと青い鳥」を見ている前提で製作されて{netabare}いるため、
これらの作品を一部でも見ていない状態で本作を見ても
正直言ってなんのこっちゃな作りになっています。
大会の結末に関しても、
これまでの作品を細かく見ていけば
途中差し込まれるいくつかの伏線を考慮すると
(2年目である点を差し引いても)
ある程度予想のつくものとはなっていますが
この作品単体として見れば、ややアンチ・クライマックス的なものになって{/netabare}います。

映像化できていない細かなエピソードもたくさんあると思いますので
是非第3楽章では、2年生までの補足となる話を含め
アニメシリーズなどでしっかり描いていただけたらと思います。

最も、本作品については
冒頭で絶賛した作画技術の根幹をなす
キャラクターデザイン・作画監督が
残忍な事件によって
多くの優秀なアニメーターとともに故人となっております。
精神的にも、技術的にもなかなか続編とはいかないでしょうが
時間がかかっても何とか完結させていただけたらと思います。

投稿 : 2020/03/09
閲覧 : 53
サンキュー:

4

ネタバレ

うにおいくら さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いつものユーフォニアム

 原作は武田綾乃の小説。
スピンアウト・新作としての劇場版が「リズと青い鳥」「誓いのフィナーレ」である。

前作の劇場版『リズと青い鳥』とは違って、今回はいつもの『響け!ユーフォニアム』だった。安心して見ていられた。(決して前作が劣っているとか面白くなかったと言っている訳ではない)
勿論監督も山田尚子→石原立也(TV版と同じ)と代わっている。
 
 内容は三年生が卒業して新入生が入部してきた吹奏楽部の物語。
『響け!ユーフォニアム』の劇場版三連作の最後。なのでTVシリーズ27話を見た上でこれを観てもらった方が無難。


 今回の劇場版は……新入部員が結構面倒くさい性格が多い……と言うのが見ていて最初に感じた感想。

 映像は流石『京都アニメーション』と思わせる期待を裏切らない出来。
コンクールの演奏シーンはいつものように臨場感を感じます。

 久石奏役の雨宮天は良い演技をしていた。少年役も多い彼女だが、こういったねじ曲がった女子高生を演じさせてもいい味を出しているなと、改めて感心した。

進級した各登場人物へのこだわりも見られて、このアニメの完成度の高さを実感した。

 個人的には中川夏紀役藤村鼓乃美と吉川優子役山岡ゆりの地味だが成長した二人を感じさせる演技が好感を持てた。




 この映像を見て「ピアノの森」の演奏シーンのこだわりのなさを思い出してしまった。TVと劇場版の違いがあるとは思うが、音楽を題材としたアニメなら演奏シーンはそれなりに覚悟して作画して欲しいものだとこのアニメを見て思った。

 所詮はアニメ制作会社のプライドのあるなしと予算のあるなしに依るのだろうけど、内容が良い作品であればあるほど作画にはこだわってほしいともうのはオジサンの我儘だろうか?

中二の娘も見終わった後『面白かった』と大満足だったが『あの久石奏は性格悪すぎ、生意気すぎる』と何度も言っていた。

どうやら文字通り中二病の娘には許せないキャラのようだ。

 オジサンには少しひねくれているが判り易い少女に見えたのだが、これは私が文字通りオジサンだからそう思うだけだろう。

 最後の結果はOBが出て来た時点と部長の吉川優子が副部長中川夏紀へ掛けた言葉で見えてしまった。『あ、フラグが立ったわ』と思ったがその通りだった。

やはり劇場版という決められた尺の中ではそうならざるを得ないのだろう。


 出来ればこれをTV版で2クールで見たいものだ。
更にできれば三年生になった黄前久美子部長で2クール見てみたいものだ。

 このシリーズを最初から見ていたので、当たり前のようにこの劇場版も見たが、面白い映画だとお勧めできる。
この劇場版しか見なくても、作画監督の拘りを随所に感じられるだろう。

しかしできればTV版から全作を見た上で、観る事をお勧めする。


映画の中で気になった点が1つ。
前作でもチョコチョコとどうでも良いのを見つけてしまったが、今回もあった。


関西大会での演奏シーンで、舞台上に謎の2年生女子部員を発見した。
鉄琴(グロッケンシュピール)を演奏しているのはどう見ても男子部員なのだが、後半に2カット程女子部員が増えている。

まあ、他の楽器も兼務でする場合もあるので、一概に間違いとは言えないが、曲の流れからも言って部員の数を数えても1名多いような気がする。

というどうでも良い事をまた発見してしまった。

投稿 : 2020/03/03
閲覧 : 121
サンキュー:

19

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ダイジェストと言っていいほど駆け足

1クールでやったことを2時間弱でまとめようとしているので、全体に駆け足です。ただ1、2秒の鍵になるシーンをみると昔の話がフラッシュバックしてきます。ただ新キャラとの感情のもつれ等ある程度時間をかけないとドロドロ感が出ないので、大前ちゃんの得意技が決まってもあまり感動しません。同じことの繰り返しになっても、このシリーズは時間をかけて努力と犠牲を一つ一つ丁寧に描いた方が心に響くのではないかと思いました。

音楽は最高でしたが、前作リズと青い鳥の時のようには震えませんでした。
こんな見事な演奏なのに全国には行けないんですね。対戦校の演奏がないので負けた気がしない。部長の言葉が腑に落ちないです。

作品の話では無いですが、冒頭から故人の名前を目にするとメタ的にアニメって、キャラってなんだったんだろうってうわのそらになってしまいました。(お祭りの後、喧嘩別れした後、走って渡る橋のシーンの一瞬とかも、一瞬アニメの世界から出て思考停止してしまいました。)

投稿 : 2020/03/03
閲覧 : 60
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12

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たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

密度が凄い

冒頭から一気に引き込まれる展開で1時間40分とは思えない満足度だった
新入生がそれぞれ個性的で良かった
次に繋がるような終わり方だったのでこれからの展開にも期待したい

投稿 : 2020/02/29
閲覧 : 184
サンキュー:

11

ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

桜の花びらたち

石原立也監督、原作武田綾乃。
制作京都アニメーション。

昨年度の全日本吹奏楽コンクールに、
出場を果たした北宇治高校吹奏楽部。
久美子・麗奈たちは2年生に進級し、
また新たに吹奏楽部へ新入生がやって来る。
教育係、久美子と入部した後輩たちの日常。

ユーフォをユーフォたらしめている、
ここでも勝者と敗者の対比が描かれる。
学ぶべきものが多いとはいえやはり過酷だ。
不器用なのと同じくらい器用な生き方も辛い。
自分を偽るのは口で言うほど簡単ではない。

詰め込みすぎるのが青春であろう。
それぞれが何かしらの葛藤を抱え悩み、
それでも明日へ繋がると信じ歩み続ける。
生きるとはどうしてこうも面倒くさいものか。
この面倒くささもまたユーフォの見所である。

{netabare}優子・夏紀たち新3年生を応援する方々に、
もう少し彼女たちにフォーカスして、
描いて欲しかったのが正直なところです。{/netabare}
この舞台裏で映画「リズと青い鳥」が、
みぞれの繊細な心象風景と共に描かれている。
その同時進行の物語もぜひ楽しんで下さい。

音の粒、音の形、周囲の息づかい、
演奏描写は空気感を伝え聴き入るほど素晴らしい。

出遅れてもいいじゃないか。
季節はこうして巡りまた春はやって来るのだ。

投稿 : 2020/02/28
閲覧 : 228
サンキュー:

38

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けいぴぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悔しくて死にそうです!

原作は未読です。

アニメは2015年から始まり、現実世界では2019年ですが久美子達は一年生から二年生になったばかり。長い青春ですね羨ましい笑

当然新入生が入ってきます。

その中でも久石奏、こいつは最初サイコパスかと思ったが、中学時代のトラウマが原因と判明。やはりそういう問題つきものなんですね~部活動には。

葉月ちゃん、鈴木は全国で2番目に多い名字だぞ笑

やはり本番の演奏シーンは素晴らしかったですね。

リズと青い鳥で主役だった希美とみぞれは今回まったくセリフがありませんが、その分本番の演奏ではひときわ存在感を放っています。
特にみぞれはサンフェスでの無表情ダンス(笑)からのリズのソロパート。
オーボエソロが始まった時は「キター!」と思いましたね。

全国行けなかったのもリアルでいいんじゃないですか?てか関西から3高だけ全国いけるの?狭き門ですね。

この映画の公開が終わり久美子達の3年生編
のアニメ化が決定してから数日後にあの事件。
ホント悔しくて死にそうな気分になりました。
3年生編はやる予定みたいですので
いつまでも待ってます。

投稿 : 2020/02/14
閲覧 : 260
サンキュー:

30

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3年生編の前振りか

TVシリーズでもよかったと思うくらい、ボリュームがあり、全体的に駆け足な感じはありましたが、映画という枠の中では 仕方がない事と割り切り、久石奏や塚本秀一などの関係を中心にした事で、物語が分かり易く、各パートにおける1年生との関係や、加部友恵の様な登場人物の多さが深みを加えていました。
まるまる一曲の演奏シーンは好きです、相変わらずの指先の動き、楽器を手に取り演奏を開始する間の取り方は見新しかったです。鎧塚みぞれのソロや各パートのアップ、特にパーカスは、井上順菜、堺万紗子に加え、東浦心子と 可愛いから目立つのか、目立つから可愛いのか、見栄えがしました。
部員一人ひとりの心の奥が 透き通る様に映し出される このシリーズは大好きで、さらに今回この様な結果でしたので、3年生編の次回作が待ち遠しいです。

投稿 : 2020/01/25
閲覧 : 74

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

魂の傑作

ユーフォニアムシリーズの集大成。

・はじめに
個人的には、シリーズ内で一番好きな作品です。
一期があるから二期の流れが生まれ、二期があるからリズの派生が強力な意味を持つ。
それら全てを受け止め収束させた今作は、見事という他ない。
ただ、映画である以上どうしても尺の問題が発生します。正直、一つ一つの事柄に対する起承転結が弱い嫌いはありました。
シュウイチとの恋愛や、各後輩と距離を詰める過程、また上達までの挫折や立ち上がり等のドラマがもっと見たかった。
でもそれは、今作の魅力故に発生した不満です。
大した事のない作品なら批判に終わりますが、ことユーフォニアムに関していえば、それは批判ではなく願望や希望といったもの。良い作品だったから、もっと見たい。

・テーマ
シリーズを通して感じたのは努力というテーマ。
今回は特に感じられた。
努力して結果が出るのか? 結果が出ないのならば、努力に意味はあるのか?
努力は裏切ります。
頑張って頑張って、がむしゃらにやったことが何にもならなかった。なんてことはザラにある。誰もが経験して来た事でしょう。
夢半ばで挫折した人も、夢を叶えて第一線で活躍している人も。屈辱と後悔を積み重ねて今の位置に立っています。
努力をして結果が出る保証はない、でも努力をしないと結果は出ない。
ならば立ち向かう以外に選択肢はありません。
ユーフォニアムに「友情・努力・勝利」の概念は存在しません。
強い人間の、真正面の馬鹿正直な努力は描かれていないし、勝利もまた約束されていない。
でも熱意は確かに存在する。だからこそ存在するのかもしれません。


・キャラクター
不安定な年頃だからこその物語。大人になると、良くも悪くも落ち着いてしまう。
この時期の熱は、愚かしく青臭く輝いている。
大人ぶって分かった風を装ったり、弱みを簡単に見せてしまったり、悩みが尽きず考え過ぎてしまう。
だから本気が見えるし、心が動かされる。
各キャラクターの悩みは似ているようで全く違う。と思ったらやっぱり似てる。
みんなぶつかって強くなる。


・まとめ
途上だけど乗り越えて来た久美子達と、これから乗り越えて行く後輩達。
後輩を導きながら、自分達もまた新たな壁に立ち向かって行く。
努力は終わりがなく果てしないです。
燃え尽きず戦い続ける彼女達の姿は、本当に生き生きとしていました。
三年生編いつまでも待っています。

投稿 : 2019/11/29
閲覧 : 124
サンキュー:

10

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

群像劇としての厚みを出す為に台詞は一言もいらないということを学びました【LIVE ZOUND&イオン幕張ULTIRA感想追記】

※以下の本文では2018年の映画『リズと青い鳥』の略称を“映画『リズ』”、劇中に登場する楽曲「リズと青い鳥」の略称を“「リズ」”、劇中劇としての童話「リズと青い鳥」の登場人物は“リズ”と表記しています


2015年の第1期テレビシリーズ、
2016年の劇場版総集編『北宇治高校吹奏楽部へようこそ』と第2期テレビシリーズ、
2017年の劇場版第2作『届けたいメロディ』、
2018年の映画『リズと青い鳥』、
それらに続く『響け!ユーフォニアム』シリーズの完全新作長篇映画


結論から先に言ってしまうと、【『届けたいメロディ』と『リズと青い鳥』は本作やテレビシリーズとはパラレルワールド】と割り切ってください
本作の世界観は【テレビシリーズ第2期の続き】になりますので特に映画『リズ』との整合性は一致しません
メインスタッフはテレビシリーズでお馴染み、石原立也監督、花田十輝脚本、池田昌子キャラデザ、音楽は松田彬人、京都アニメーション制作


昨年度、全国大会出場を果たすも銅賞に終わった北宇治高校吹奏楽部
ユーフォニアム奏者の黄前久美子は同級生でトロンボーン奏者の塚本秀一の告白を受けて付き合いだす
久美子達は2年生となり、新たな体制となった吹奏楽部で改めて全国大会金賞を目指すことに
昨年度の全国大会出場と、顧問の滝昇先生の人気も相まって新入部希望者は潤沢
低音パートにも4人の1年生が入ってきた
しかし新入生でチューバ担当の鈴木美玲は卓越した演奏技術を持っているものの協調性が無く、同じ低音パート部員達にも馴染めていない
さらに久美子の直接の後輩に当たるユーフォニアム担当の1年生、久石奏もまた社交的な表の顔とは裏腹に部活動そのものに含むところを持っているよう
1年生の指導員を兼任する久美子は1年生の抱える問題を「めんどくさいな~」と口にしながらも積極的に支えていくことになる…


『リズと青い鳥』を除けば『ユーフォ』シリーズにとっては初の完全新作の長篇
劇中ではかなり長い年月の多岐に渡る出来事を合間合間を区切りながら描いており、非常に濃厚な内容の映画と言えるでしょう
具体的には起承転結が3回以上繰り返すと思っていただいて結構です


これまでのシリーズを踏まえた作品なので、最低でも総集編映画である『北宇治高校吹奏楽部へようこそ』と『届けたいメロディ』の2作はご覧になってから今作をご鑑賞いただくことをオススメします
と、言うのも今作の久美子はとても主人公らしい牽引力を持った人物として描かれますが、それは久美子が1年生の時に“アレだけ色々な事件を経験してきた”からなのです
特に印象的な部分で一人になった久美子が「響け!ユーフォニアム」という楽曲を演奏してあすか先輩のことを思い出したり、吹奏楽の原初的体験である姉との思い出を振り返ったりするシークエンスは、そのシークエンスが持つ久美子の心理描写をセリフや表情だけでは読み取れない形にした高尚な演出になっていると感じることでしょう


また劇中でコンクールの自由曲として選ばれる「リズと青い鳥」という童話をモチーフにした組曲が持つ物語性については、映画『リズと青い鳥』の中で詳しく描かれているので興味があればそちらも是非どうぞ
ただし先述の通り映画『リズ』はパラレルワールドであり、今作と整合性は一致しません
具体的には映画『リズ』劇中の傘木希美だと、ソリストになるだけの実力に及んでいないこも
映画『リズ』劇中で本来はオーボエとフルートが掛け合いをするパートを、(遊び半分だと思うが)久美子と麗奈が練習していたシークエンスが今作には存在しないこと
今作の鎧塚みぞれの性格が明るめに描写されているのでシリーズでは比較的に最も好転的なみぞれが描かれた『テレビ第2期』或いは描写が無かっただけで可能性としては存在する『届けたいメロディ』の世界観の続きと考えるのが自然なこと
この3点から映画『リズ』はパラレルワールドだと推測が出来ます


さて、「リズ」という楽曲を踏まえた上でクライマックスの演奏シークエンスまでに描かれる“群像劇としての『ユーフォ』”について話したいと思います
よくオイラは群像劇が好きだという話をするんですが、『ユーフォ』って登場人物が多い割りにスポットが当たるキャラが非常に搾られていて、ソレはソレでまとまっているという肯定的な観方も出来るんですが、登場人物は多ければ多いほど物語に厚みが欲しい派なんです、オイラは
そういう意味で『ユーフォ』は諸手を挙げて絶賛出来る作品では無かったのですが今作で少し考え方が変わりましたね
と、いうのも劇中では度々にみぞれと希美という2人が見切れるカットがあり、この2人がメインストーリーライン上はともかく、北宇治高校吹奏楽部の、特に「リズ」という楽曲に関しては欠かすことの出来ない重要な人物であることが多くを語らずに表現されているのです
「リズ」の第3楽章が始まるとオーボエとフルートがそれぞれ青い鳥とリズを表現する掛け合いパートがあり、それがこの楽曲において最も印象的なフレーズとして幾度か登場します
そこでこの掛け合いを演奏するのがみぞれと希美というわけ
ですがこの超重要人物2人、なんと台詞が一切として無いんですよね
声優もクレジットされてないのでガヤ等も含めて台詞ゼロは間違いなさそうです
この2人の関係性についてはテレビ第2期、或いは映画『リズ』で散々語られているので今更何か付け加えたところでメインのストーリーラインが散ってしまう恐れもあり、あえてモブの一部として扱っているということなのでしょう
そうまでしてもみぞれと希美を登場させているのは、この2人の存在こそが「リズ」という楽曲の物語性を引き立てているのだと、クライマックスで気付かせる為なんですね
台詞の無い登場人物から物語の厚みを感じるとは…いやはや恐れ入りました
思わず演奏シークエンス中に泣いてしまいましたからね;;


メインのストーリーライン上かかすことの出来ない人物として新1年生も加わり、物語は新しい局面を迎えます
特に鈴木美玲は卓越した演奏技術を持ちつつも孤立しがちな高坂麗奈と似た様な側面を持ちつつも、実際は麗奈ほど孤独を愛しているワケではない“弱い麗奈”とも言える存在であること
そして久石奏もまた、他人との距離感を計ることが得意ながら性根が捻じ曲がった“歪んでしまった久美子”と言える存在であることなど、久美子達2年生世代との対比になるキャラとして設定されてるのが面白い


原作では3年生になった久美子達の物語がいよいよ始まったようですが、3年生篇のアニメ化は正直難しいかもしれませんね…
今作では1年生指導員になったことでまるで悟りを開いたかのような落ち着いた様子で物事に対処する達観した態度の久美子が徐々に見受けられるようになっていきます
でもそれってつまり久美子にその任を指名した、恐らく吉川優子部長と中川夏紀副部長の才なんだと思うんですよ
久美子世代が入学する前に部の雰囲気を険悪にしてしまったのは優子世代ですし、麗奈と香織先輩のソロ争いに物申したのも優子自身、今作で奏ちゃんが途中憤慨するキッカケは夏紀ですし、映画『リズ』の主役は言うまでも無く優子世代
これまでの北宇治の事件には、常にその中核に優子世代がいたわけです
実は物語上の最大のキーパーソンは優子世代だったということになりませんか?
“なかよしがわ”と“のぞみぞれ”がいなくなった北宇治はあんま観たくない…;
というのがオイラの本音ですね


(とか言ってる間に3年生篇のアニメ化が決定しました、オイラが言いたいことは上記の通りなのであとは原作がめちゃくちゃ面白い、とかそういった不確定要素に期待しています)


ところで早見沙織に二言しか喋らせないアニメってなんだよwww


本日、2019/6/5までに4回ほどリピートしましたが4回目に数多くの『ユーフォ』ファンが“最高”と賛辞を贈る川崎チネチッタの8番スクリーン、通称“LIVE ZOUND”が今週で上映終了とのことで初めて足を運んでみました
いや~、本当に最高です!
関東近郊で『ユーフォ』を観る上でこのLIVE ZOUNDを超える劇場は存在しないと断言できます
剥き出しのウーファー2基にフロント左右に吊り下げられたラインアレイスピーカー、と仕様自体は立川シネマツーaスタに似ています
が、箱が正方形の為、音の定位が非常にハッキリしています
環境音、つまり川のせせらぎや人混みの喧騒などに広がりが感じられますし、演奏シークエンスではドコで何の楽器が鳴っているのか、一音一音がよ~く聴こえます
低音や高温が中音にかき消されて無いんですね
序盤の「それが私の生きる道」で左手に夏紀先輩のエレキ、右手に緑輝のベースがいるのが瞬時にわかりますし、クライマックスの「リズと青い鳥」に至っては、もはやこの劇場でなければ100%の音を聞き分けるのは難しいのでは?とすら感じます
セリフ類の音量も確実に上がっているのに、不自然な圧力や歪みは感じられませんので他の上映より数段セリフが聴き取り易いと思います
メインのキャラにセリフが被ってしまっているバックのモブが、何を言ってるのかが明白に解ります
唯一、このLIVE ZOUNDについて注意が必要な点ですが、後ろの席ほど傾斜が付いていて観易く聴き易くはなっているものの、最前列になるとスクリーン位置やスピーカー位置が高いこともあってかなり観上げることになってしまう点です
最前列ではLIVE ZOUNDの真価を体感することは出来ないと思って頂いて結構でしょう


イオンシネマ幕張新都心にてセカンドラン上映が決定し、イオン幕張が誇る8番スクリーンULTIRAで鑑賞してきました
正直音の定位はまぁまぁですかね
音の定位に関しては川崎チネチッタ>幕張≧新宿ピカデリー≧その他という感じです
低音は重く響くまさに重低音という感じですが歪んだ印象は無くクリアです
でも肝心の大型スクリーンが3Dに対応する為にシルバースクリーンなんですよね…『幼女戦記』の時にも同じことを書きましたシルバースクリーンだと色調が暗めになる上に霞が掛かったような靄が掛かった様な映像になります
これはちょっと僕の好みから外れる、というのが結論です

投稿 : 2019/09/20
閲覧 : 436
サンキュー:

19

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観れただけで満足

初めて自発的にアニメ映画を観に、劇場に足を運びました。
結論から言えは、元の作風に戻って、ユーフォニアムにを観れた事自体に満足でした。
2年生が劇場版で完結してしまうので、単純にもう少し長くユーフォニアムの世界に浸りたいと思うのが、映画を観た、大半の方々の感想では、無いでしょうか。

最後に今作に関しては、やはり優子先輩です。
誰よりも感情的になるはずで、悔しさを出してるシーンもありましたが、部長としての最後のスピーチは立派の一言です。本作のベストシーンです。

いよいよラストシーンで真打の展開が待ち受けていました。最後まで見届けるしか選択肢は無いですよね。

抜群の満足度及び、身震いする程の期待感を感じて劇場を後にしました

投稿 : 2019/08/08
閲覧 : 206

ダビデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

京都アニメーションがんばってください。

今は、それどころではないでしょうが、ただ、ただ、なんでもいいので応援したいです。何もできませんが、映画観に行きますし、円盤も買います。

投稿 : 2019/07/18
閲覧 : 247
サンキュー:

12

ネタバレ

bujiharu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1期のアンチテーゼ 久石奏

新キャラクター久石奏。
演奏力高いのはもちろん、その社交性の高さや頭の良さなど後輩としては非常に高スペックで文句なしの彼女。
しかし、一方で本心を常に隠しているというどこかの先輩に似た面を持つ。
今回も久美子はそこに対して正面から向き合います。物語の佳境はやはり彼女が本心を洗いざらい話すシーンですね。

久石奏が本心を語った時、アニメ1期の方であった麗奈と香織のソロパートを巡る一件について再度考えました。もしもあの時北宇治高校が全国に行けてなかったら、麗奈に対する評価も違ったものになってしまったのではと。あの結論に本当に皆は納得したのかと。
久石奏は麗奈に起こりえたもう一つの可能性の象徴であり、あの美しい終わり方をした一期のアンチテーゼ的存在とも言えるかもしれません。

価値観の曖昧さや多数派工作、あやふやな判定基準に、そこから出る結果の絶対さ。誤解やすれ違いを起こし、ときには心ない言葉をかける人の感情。これだけの理不尽がはびこる世界で努力する事に本当に意味はあるのか?努力してどうするのか?

それでも久美子たちは前に進み続ける。相変わらず眩しいですね。そんな彼女たちはいつまでも僕の背中を押し続けてくれることでしょう。

投稿 : 2019/06/21
閲覧 : 165
サンキュー:

13

h さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神作画

相変わらず神作画です、さすが京アニと言ったところでしょうか笑
そして何より心情描写がほんとにすごい作品だと思います。一つ一つの描写に意味が込められているのでじっくり考えながら見るとより楽しめます♪

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 136
サンキュー:

10

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

また会いたい!すぐに会いたい!で観てきました。(百合?

どうしてもレンタル待ちが出来なくて
福岡初上映を観てきました。

内容はややこしい新入部員に
大人対応をする久美子って感じ。

あすか先輩のような突き放す感じ
ではなく、一応受け入れて
でも、自分の意見はちゃんと伝える。

ただ、新入部員がなかなかややこしいので
一筋縄ではいかなかったかな。

あすか先輩だったら・・・放置かな?

終盤の演奏は鳥肌でした。
まあ、あの展開だったからこそ
あの結果にした方が収まりがつくかな?
次に期待!って感じで。

ところで・・・

「リズと青い鳥」が演目になってましたが
あれは深いいきさつがある話なので
特に「愛ゆえの決断」のパートは
映画版みぞれは悩ましく吹いて、
最後はオーボエの音色を響かせて
羽ばたかせるようなエンドでした。

一方の希美も切なさがひとしおで
「リズと青い鳥」ではみぞれの覚醒と
希美の切なさが伝わって来て
観ていて心が痛むほど切なくて
感涙しました。

しかし、今作のみぞれは
アニメ版のクリクリしたみぞれで、
何事も無かったように生き生きと
演奏していたので、切なさが無く
「リズと青い鳥」にハマった私は
何か違和感を覚えました。

今頃「響け!ユーフォニアム」に
ハマってますが、あらためて
「リズと青い鳥」は秀逸だったなあ。

「響け!ユーフォニアム」が女子大まで
続くことを願ってます。

麗奈と久美子
希美に想いを寄せるみぞれ
あすかと久美子
加えてクセのある1年生

今後いろいろと膨らませる幅のある作品です。
私みたいに食わず嫌いな方におススメです。

追記

本日2回目鑑賞してきました。

あすか・晴香・香織の抜けた穴は大きい!
(存在感が有っただけに)

そしてオーボエ?

「リズと青い鳥」で覚醒みぞれが奏でた
「愛ゆえの決断」パートのオーボエに比べ
ハリ感?艶やかさ?が足りてない様に
聴こえたのですが・・・気のせい?
私は映す価値なしなレベルなので
やはり気のせいだろうな、たぶん。


3回目鑑賞


距離が近い。
いつかは離れ離れ。
水着がおそろ。


ど、どっちなん?


原作ではあすかと香織が「出来てる」
みたいな雰囲気で描かれていますが

確かにユーフォのプールシーンでは
あすかと香織はおそろの水着だし、
今回は何と色違いのおそろのワンピだし
あすか×香織=ガチ百合という
百合オタを狙った設定なのかな?

ということは・・・
秀一とのけじめもつけたことだし、
水着もおそろ(久美子が合わせた)だし
麗奈×久美子=微百合でいいのかな?

投稿 : 2019/06/09
閲覧 : 155
サンキュー:

19

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

フィナーレという名の贅沢な伏線。 (追記あり)。

原作は既読です。(何度も読みかえした口です)

それで、どうにも困ってしまうのは、各ページの場面が脳内補正されて、勝手に動き出してしまうことです。
あのページの記述はこう動くだろうとか、このページの会話はこんなふうに喋ってほしいとか、ともかく、期待値を上げすぎてしまって、「もう、お願いします!!」って祈るような感覚です。

そんなふうにバイアスがかかった状態で視聴したものですから、少し印象が違っていたと言いますか、むしろ新鮮だったと言いますか、久美子ふうに言えば「まあ、麗奈らしいね」みたいな感じでしょうか。
「これも、響け!ユーフォニアムらしいね」でいいんじゃなかろうかと納得しています。

そういう意味では、ファンの方には楽しめていただけるポテンシャルは十二分にあると思います。
コンクールの場面も、この大会のこの12分をこんなふうに魅せるのかって感じで、北宇治らしいポテンシャルが如何なく発揮されています。
ぜひ、劇場のスクリーンと音響で「リズと青い鳥」の "全て" を楽しんでいただきたいと思います。


今作では、3年生の吉川、中川、鎧塚、傘木、そして加部を加えた魅力溢れるメロディーラインは、久美子ら2年生、久石ら1年生の「誓いのフィナーレ」の "下支え" に徹しており、素晴らしい輝きを放ちながら、彼女らの1年間を疾け抜けていきます。

その意味では、「リズと青い鳥」が、どうして、画風、作風さえも違えて、味わいすらも変えてきたのか、その意味合いと位置づけが、ちびっと理解できたようなそぶりになっています。
かの作品は、あくまでも "3年生のためだけ" にあった濃厚なシナリオであり、本作のステージシーンを視聴することによって、2人を中心とした3年生部員の絆が、しっかりとした厚みをもって織りあげられていた「もう一つの "響け!" 」だったのだろうと、あらためて感じました。

また、「リズと青い鳥」における、みぞれと希美が奏でた静謐な旋律は、それぞれの音楽性を通い合わせようとする "心の律動" に焦点を合わせています。
それは、吹奏楽部を構成する誰もが、ともに創り上げようとする音楽性への "静かさのなかの真剣なまなざし" を描こうとする "未来への秘めた音律" でもあったように感じました。




本作の終幕において、いよいよ久美子の "立場性" が明らかになります。
久石らという素晴らしい奏者たちを得たこと、また、新しく1年生(特に、女子かな!)を迎えるだろうことによって、もう一度 "全国大会金賞" というステージを目指して、"最後" の曲が始まるのです。


おそらく次回作では、久美子と麗奈の2人のメロディーラインを柱に据えて、全学年が絡んでくるのでしょう。
そんな久美子たちが迎える、来年へのチューニングの "期待感" こそが、ファンをして新しいドラマを「響け!」と言わせるのかもしれませんね。



おまけ その1

{netabare}

ところで、バスの中で、久石にかけた言葉に、久美子の "人誑(たら)し" ぶりが如実に現われていましたね〜。
あんな言葉を、しれっと顔で言っちゃえるなんて、いつのまにか、あすか先輩以上の圧力です!

久美子先輩って優しいですね・・・?

いえいえ、たった一言で、{netabare}部員の闘志に火をつけるのが久美子センパイの真骨頂。 {/netabare}

次回作では、すごい展開になりそうですよw

2019.4.22 投稿
{/netabare}


おまけ その2 (追記分)

宝島社文庫から、久美子が3年生になったシリーズが刊行されています。
「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編」

(とりわけ原作ファンの方へ。)

{netabare}

プロローグの "先生" の一人語りと、桜の植樹。

そしてページ番号のない "382ページめ" の11文字。

ちびっと深読みしてみませんか?

2019.5.22 投稿
{/netabare}


長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/05/31
閲覧 : 287
サンキュー:

44

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劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~のストーリー・あらすじ

昨年度の全日本吹奏楽コンクールに出場を果たした北宇治高校吹奏楽部。2年生の黄前久美子は3年生の加部友恵と、4月から新しく入った1年生の指導にあたることになる。全国大会出場校ともあって、多くの1年生が入部するなか、低音パートへやって来たのは4名。一見すると何の問題もなさそうな久石奏。周囲と馴染もうとしない鈴木美玲。そんな美玲と仲良くしたい鈴木さつき。自身のことを語ろうとしない月永求。サンライズフェスティバル、オーディション、そしてコンクール。「全国大会金賞」を目標に掲げる吹奏楽部だけど、問題が次々と勃発して……!?北宇治高校吹奏楽部、波乱の日々がスタート!(アニメ映画『劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年4月19日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
anime-eupho.com

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、石谷春貴、藤村鼓乃美、山岡ゆり、津田健次郎、小堀幸、雨宮天、七瀬彩夏、久野美咲、土屋神葉、寿美菜子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)
監督:石原立也、脚本:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス/ハートカンパニー、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウインド・オーケストラ、音楽監修:大和田雅洋

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