「GODZILLA 星を喰う者(アニメ映画)」

総合得点
65.5
感想・評価
29
棚に入れた
122
ランキング
1987
★★★★☆ 3.5 (29)
物語
3.2
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.4
キャラ
3.3
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ワドルディ隊員

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

あっけない幕切れ

このアニメ映画は、ゴジラシリーズで初の長編アニメーション映画
として制作された作品である。ちなみに、このアニメ映画は3部構成と
なっており、今作はその三作目にあたる。
地味に、専門用語が多いので、それの事前知識を踏まえたうえで
視聴したほうが、比較的スムーズに理解しやすいと思われる。

前作のラストから続いているので、あらすじは省かせていただく。

全体を通した感想だが、今までの2作を全て台無しにしている
としか思えない中々酷い出来だった。ゴジラよりも人間に焦点を
当てていることはひしひしと伝わってきたのだが、
結果として悪い方向へ進んでいったようにしか思えなかった。

良かったところを挙げるとするならば、ギドラのデザイン位だろうか。
かなりスタイリッシュなイメージがあるが、ゴジラアニメにおいては
これで正解だったと言える。

前作よりも明らかに、ゴジラの出番は少なくなっていた。
怪獣バトル要素はほぼ皆無といっていい。一応、戦闘シーン
は用意されているが、非常に味気なく、見所は一切ないので
睡眠時間に利用する視聴者が続出しても不思議ではない。

私自身劇場で見てはいないが、仮に隣の席に座っていたおじさんが
爆睡をしていたとしてもサイレン並みにうるさいいびきを
かいていない限りは起こすことはしないだろう。

なんせ、ギドラに至っては、ただゴジラの体に巻き付いている
だけなのだ。ゴジラvsビオランテでも似たようなシーンが
あったが、特に違和感なく視聴でき作品に没頭することが出来た。
今作のギドラ戦においては何の感情もわいてこない。
任天堂のゲーム、ポケットモンスターに登場するウツボット
による巻き付きの方がよっぽど怖いように見えるのは私だけだろうか。

(一応)痛そうな雰囲気は伝わってくるが、見方を変えれば
マッサージをしているようにも見えるので、誤解を招く
可能性もある。ギドラがゴジラへ向けて、直接光線を放てば
その点は払拭されるのだが、その辺りは議論しなかったのだろうか。
予算が足りなかったという事でいいのかな?

人間ドラマに関してだが、魅力的なキャラクターがいない上に
掘り下げが全くと言っていいほどされていないため、没頭するのは
困難を極めた。そもそも、冒頭から眠気を誘われる会話が
延々と続くので、人によっては眠眠打破などといった
眠気覚ましドリンクを常備する必要が出てくる。

前作では割と好印象だった主人公だが、今作はそこまで惹かれる
ものがない。最後のシーンも共感しづらいものがあったし。
終始コメディアンを貫くことは難しかったから、あの判断
を下したのかな?と自らを納得させることにした。
要は只のこじつけである。

今後も、虚淵氏脚本のゴジラ映画を作る予定はあるのだろうか?
もし上層部内に一人でもその気があるのなら、止めたほうが良い
とだけ告げておく。
この様な作風を求めているゴジラファンは、相当限られている上に
二度も同じ手が通用するとは到底思えないからだ。
一定のファンはつくだろうが、今まで以上に酷評が
溢れかえるリスクの方が高い。

そうなった時どのような対処をするのか、興味本位で見て
みたくはあるが、今後のゴジラ作品に悪影響を及ぼす
可能性がある。ここで手を引くのが賢明な判断だろう。
虚淵ゴジラはこれっきりにしてもらいたいというのが私からの想いだ。

良くも悪くも虚淵色が非常に強いゴジラアニメとなっているため、
虚淵ファン以外は観ないことを推奨する。
今までのゴジラアニメを心の底から楽しんでいる人なら
特に問題なく見れる作品だと考えている。
私からは無理に勧めない。

先にゴジラキングオブモンスターズを見たのでそっちの感想も。
2014版のゴジラよりも明確なバトルシーンが増え、臨場感ある
仕上がりとなっていた。当然のことながら、こっちのギドラは
光線をきちんと吐いてくれるので戦闘面で
退屈することはなかったように思う。初代のオマージュとも
いえるシーンが挿入されているのも大きなポイントとなる。
やはりゴジラはこうでなくちゃ。

冷静に思い返せば、ストーリーは少しばかしおかしなところがあったが、
それを差し引いても心の底から楽しめるゴジラ映画であった。
機会があればまた一度視聴してみたいものである。

投稿 : 2019/08/17
閲覧 : 37
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9

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shino73

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

召喚するか、ドアを開けるか

NETFLIX世界配信。
ポリゴンピクチュアズ制作。

<ゴジラ>とそれに抗う人類の物語。

シリーズ最終章。
総評としては怪獣映画ではなく、
未知の巨大生物に挑むサイエンスフィクション。
宗教・哲学・科学を交え人類の苦闘が、
称賛すべき映像と共に描かれています。

物語の軸は一貫して「生命論」であり、
この点に於いては一定の評価をしたいのですが、
最終章だけに論説ばかりが先行して、
スペクタクルな活劇としては物足りないです。
{netabare}ギドラ・モスラ、ほとんど見せ場がない。{/netabare}
やはり娯楽怪獣映画としては落第点でしょうか。

人類は興味深い観察対象であり、
ゴジラという究極の生命体の前座である。
驚くべき進化、生命力で人類史を蹂躙する。
{netabare}エクシフが仕掛ける人類史への功名な罠が、
神と崇める高次元怪獣ギドラを召喚させる。{/netabare}
ゴジラとは人類の傲慢さへの「罰」なのでしょう。
撃退するのか、全滅するのか。

そんな力強くも悲劇的なメッセージと共に、
金色の終焉の翼は天高く舞い上がるのです。

投稿 : 2019/08/03
閲覧 : 48
サンキュー:

20

ネタバレ

リタ

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

哲学的なテーマに

三部作最終章にあたる本作は、他と比べてかなり迫力が無くなり思想や哲学的な要素がメインになってしまいとても残念。

結局はどんな選択肢も受け入れられず、人として絶対的脅威なゴジラは倒せず、後に脅威になり得る残骸と憎しみを引き受けて消え去るという納得し難い展開になってしまった。

人間も遂にはゴジラアースの一部になっていくという展開、中々受け入れ難い。エゴかも知れないけど、他の惑星を探す方がマシに思える...けどそうなると侵略者のようになり...
捉え方は難しいけど、しっくり来ない終わり方には反抗してしまうけど、全くの駄作とは思わなかったかな。好きではないけど考えさせられるものはあった。

投稿 : 2019/06/23
閲覧 : 33
サンキュー:

0

アニメ好き猫

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

こりゃ酷い

ネットフリックスで視聴。
こりゃ酷い。
一番低いハードルで見れば大丈夫です。
これはあくまで、これから見る人へのご注意。
つまらないので、期待しないで見れば、面白い部分もあります。

投稿 : 2019/04/26
閲覧 : 69
サンキュー:

2

ネタバレ

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 1.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最初は面白かった

最初は面白かったですが、だんだん物語の長さにだれてきて、最後にはみんなほとんど死んでしまうと言う結果で期待外れでした。
1、2が面白かっただけにちょっと残念です。もうちょっと救われる終わり方だったらなぁ…

投稿 : 2019/01/27
閲覧 : 59
サンキュー:

0

ネタバレ

ウィーハウック

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

第三作目

ゴジラ三部作、最終作。
モスラとギドラ、もうちょいはっきりと描いて欲しかった。


ビルサルドと共にメカゴジラシティが滅んだため、ゴジラを倒す手段が無くなった一行は、フツアの洞窟に身を潜めていた。メトフィエスはこの状況を利用して自分の信徒を増やしていく。


前作はビルサルドの科学、今作はエクシフの崇拝、まぁわかりやすいこと。
ただ絵として、前二作はゴジラとの様々な戦いがメインだったのに対して、今作は噛みついたままのギドラだけ、やっぱり『ゴジラ』作品は対ゴジラ(もしくは別怪獣)作戦をやらないと面白くない、せめてギドラVSゴジラをもう少しバリエーションを増やして欲しかった。

{netabare}あの後輩の女(CV花澤)と結ばれるかと思いきや、まさかのフツア、しかもちゃんとシましたよ感出してるしwww
最後に昏睡の後輩女抱いて特攻するってwwwwww憎しみを残さないためっていうのはわかるけど無茶苦茶だろwwwwwwまあ脚本虚淵だから普通のエンディングにはならないと思ってたけど・・・{/netabare}

投稿 : 2019/01/21
閲覧 : 32
サンキュー:

0

ネタバレ

プラたん

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

考える題材として◎ 内容は△

内容は一言で表せば、「結局、ゴジラには勝てなかった」となるだろうか。


ナノメタルと同質化してゴジラを倒すことは人類の尊厳を冒涜する行為だと感じたハルオたち。ゴジラを倒すことができそうな寸前で、作戦遂行を諦め、また多くの仲間を失うことになった。そして、もはやゴジラを倒す手段がなくなってしまい、希望などないように思えた。

いままでのゴジラとの数々の戦闘を静観していたメトフィエスらエクシフが動き出す。彼らはハルオがナノメタルと同質化しなかったことを「奇跡」と称し、ゴジラとの闘いを生き延びた意味を考えるように説く。絶望に真っただ中にいた人類たちは、その選民思想にすがり、エクシフを中心とする勢力がついに表舞台になる。・・・もちろん、フツアの治療によってナノメタルに対する免疫を獲得したことが真の理由であるが、それを知っているのはハルオ含めごく一部の人間たちだけであった。そして、エクシフはそれを隠そうとした。

エクシフたちは、彼らの文明がもたらした高度な演算システム「ガルビトリウム」から得られる神託-未来予測-をもとに、どちらかといえば他の人類たちとは独立に今まで行動をしていた。

さて、エクシフたちの究極的な目標は何なのか。それは”星の破壊”であった。時空間を自在に動き回るゴジラの上位互換の存在である「ギドラ」を召喚し、地球ごと破壊してしまうのが、エクシフたちの答えであった。エクシフたちは”破滅こそが救い”という信念で、地球にやってきた時からその機会をうかがっていたらしい。

ハルオはメトフィエスに洗脳されていく人類たちを見て、怒りを覚えメトフィエスに苦言を呈す。そんなハルオに対して、メトフィエスはこう言う…高度に発達した科学は、宗教と見分けがつかない…名言である。ハルオは否定したくとも立証できないので、口ごもるしかなかった。

エクシフは彼らの母星に滅亡=救いをもたらしたギドラをがルビトリウムを通じて召喚する。ギドラは特異点(ブラックホールの中心)から現れる絶対的超重力存在であり、地球の空間にありながらして、地球と違う時空に存在する。地球の物理法則に従わないギドラ、ゴジラはその物理的存在を認識できないため、いっさいの干渉ができない。ゴジラもとい地球は、自らより上位の存在に喰われるのをただただ待つしかないのである。

ハルオはなんとかしてギドラを地球に”引き摺り下ろす”ことはできないかと考える。それは、ガルビトリウム・メトフィエスの眼の破壊である。これによって、ギドラは地球にその物理的存在を認識されるようになり、絶対的地位を失う。結局、ゴジラに退治され、元の時空に戻っていった。

ギドラはあらゆる物質を”時空の闇に放り込む”攻撃手段しか持っておらず、ゴジラに対して物理的打撃を与えられないのは非常に興味深かった。

メトフィエスは最期に、ハルオのいかにも人間臭い怒りと憎悪の念を称え、死す・・・メトフィエスは、このことを望んでいたのではなかろうか?ギドラという存在をハルオに早めに教えていたし、ギドラを地球から追い出す方法のヒントを与えていた気がする。ハルオという人間によほどな感銘を受けたのだろうか、エクシフたちは同じ手段で宇宙のあらゆる惑星を滅ぼしてきたらしいが、メトフィエスは地球を滅亡から守ったのかもしれない。

ビルサルド・エクシフがいなくなり、宇宙船も破壊され、地球に残った元地球人類たちが選んだ道は、共生である。ゴジラが君臨する地球において進化した新人類「フツア」たちとの新しい文明を築き始めた。それはある意味ゴジラとの共生をも意味した。

時が経ったある日、対ゴジラ戦闘機・ヴァルチャーの再起動に成功する。ハルオはそのことに危機感を覚えた。対ゴジラ戦闘機の復活、それはゴジラに殲滅される悪夢の再来である。高度な科学技術という禁断の果実を手に入れるたびに、ゴジラが現れ淘汰されることを悟ったハルオ。思い立ったかのようにヴァルチャーに乗り込み、ゴジラに特攻を仕掛け、あえなく散る。弔いの意味もこめて、ユウコを連れて・・・

このあと、フツアと人類がどのような発展を遂げていったのかは、知る由もない。



さて、テーマは一貫していた。人類たちは、自分たちの生活を豊かにするためという目的で、科学技術を発展させていくが、それは単なるエゴである。環境破壊や生態系の崩壊などの犠牲に成り立っているこれらの科学技術が究極の答えを出した瞬間、ゴジラに復讐され、果てにはギドラによる滅亡を招く。

我々は無尽蔵に発展をしている。果たして、それが招くのはいったいどんな未来なのか。パラダイスなのか、ディストピアなのか。考えてみるといい。

投稿 : 2018/12/16
閲覧 : 53
サンキュー:

0

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ninin

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原始に還れ

上映時間 90分 3部作の3作品目

地球に出現したゴジラたち怪獣に占拠され宇宙に逃れた人類が、異星人の力を借り再び地球を人類ものにするため地球へとゴジラを倒しに行くお話の最終作品です。

シアター内の重低音の反響、そして圧倒的な大迫力のゴジラを観たい方は、映画で観ることをオススメします。

他の怪獣が形を変えて出てきますね。今回ももちろん出てきました。

お話は、細かいところは難しかったのでその部分はあまり考えずに観ていましたが、会話が多くバトルが少なかったため、ちょっと拍子抜けしましたね。

私的にはバットエンドでした。{netabare}(結局ゴジラを倒せず、原住民や一部の人類生き残り、主人公・ヒロインは色々なことに関わりすぎたためゴジラに無理に突撃して死んでしまう。寂しい最後でした。){/netabare}

最後に、今回も友人2人で観に行きました。ちょうど観たい時間がなくて、結局22時上映(その前が16:50〜)の回を観ましたが次の日に響きましたw

投稿 : 2018/11/25
閲覧 : 94
サンキュー:

17

ネタバレ

101匹足利尊氏

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『ゴジラ』が食い散らかしたテーマをSFとして総括した力作。

人類&ビルサルド&エクシフの三種族共同戦線が、
怪獣化した地球の奪還を目指してゴジラに戦いを挑む“アニゴジ”三部作の最終章。

昨今の世界における怪獣映画の再興については、
童心に戻って怪獣を楽しむ気持ち半分、斜に見る気持ち半分。
そんな捻くれた私にとっては、『ゴジラ』映画が繰り広げて来たお祭りの中で、
怪獣とは?怪獣退治とは?ゴジラに通用するのは科学か?伝承か?人類はどうあるべきか?
等々、整理されぬまま散乱したテーマを、硬派なSFの枠組みで、
角度を変えて諸要素を考察したりして、再構築を試みた本劇場版シリーズは、
有意義な思索に耽ることができた刺激的なSF映画鑑賞でした。

最終章はバトルそっちのけで時に心象世界も交えた
哲学的な問答が応酬される場面が特に多かったのですが、
私は食い入るように見入ってしまいました。


ただ、やはり明快な怪獣映画として観るのは全くオススメできません。
だって三部作通じて例えば……
{netabare}ビル群や名所を破壊するゴジラの勇姿が観たい。
都市じゃない二足歩行のメカゴジラが観たい。
この世界の物理法則に則った、首だけじゃなく、ちゃんと胴体もあるキングギドラが観たい。{/netabare}
こんな『ゴジラ』ファンとして求めて当たり前の権利すらSFに蹂躙されるw

第一部・人類の知恵と勇気、第二部・マッドな狂気を含んだ科学と
ゴジラに立て続けにぶつけて、
特に第三部に至っては、カルトな狂信を含んだ宗教が出張って来るわけです。

私としては、カルトじみた宗教の描き方にしても、
人類文明が説明できない現象をカルトと断じるのは、
人類がその現象を理解できるレベルにないからである。
さらに進歩した文明は神への信仰による奇跡をも数学的に説明できる。
などとキチンとSF設定として組み上げられており、
それらを骨組みにして具現化した脅威(即ち{netabare}ギドラ{/netabare})には、
背筋が凍る迫力を感じました。

けれどSFに興味ない方にとっては、怪獣プロレス見物に胸躍らせて劇場に足を運んだら、
怪しげな宗教勧誘ビデオを見せられたwといった感じでトラウマにすらなりかねないので、
鑑賞の際は、自らの視聴動機と本SF映画との
折り合いの目処を立てて行くのが必須だと思います。


本三部作を展開した時期も尚早だと感じました。
例えば、魔法少女が消費し尽くされ、ブームも底を打った所へ、
諸要素を逆さに見たり、SFも交えて再構築してみたりすれば、
それはブレークスルーになり得ます。

が、『ゴジラ』の場合は、2014年に二度目のハリウッドリメイクが成功し、
2016年に日本で『シン・ゴジラ』の大ヒットがあって、
2019年公開予定のハリウッド版続編『~キング・オブ・モンスターズ』と
再興した怪獣映画の収穫期へと向かう上り坂の途上。

そこでゴジラの周辺に転がった諸々のテーマをSFとして冷静に振り返っても、
ゴジラに熱狂していく人々にとっては水を差されかねないタイミング。
私も怪獣バトル要素が悉くお預けにされて、
これは興行的には上映前に予告編が打たれた『~キング・オブ・モンスターズ』が
全部持って行くパターンかな?と苦笑してみたりw


とは言え、再興した『ゴジラ』ブームもやがて踊り場に至り下り坂に向かうでしょう。
パーティーの後で、取り残された人々の耳元に、
実はこんな渋いSFゴジラもあるんですよ♪と囁いてみる。
本作はそう言うポジションの映画だと感じますw

だから私としては本作を良作SFとして評価し語り継ぎつつ、
来たるべき終焉の時を待ちたいと思いますw
(但し怪獣映画ファンの端くれとしては、ブームの終わりは勿論来て欲しくないので、複雑な心境ですw)


以下、一部、時事ネタや私見も交えたキワドい感想&考察長文。

{netabare}人類文明の過ちが怪獣を生んだのではない。
そもそも人類は怪獣を生み出すための前座に過ぎなかったのではないか?

冒頭から虚淵玄氏&ニトロプラスとその一味による
逆からテーマを再構築する伝統の捻り技に脳汁を分泌させられた最終章。

前作で提示された決して倒せないからこそ怪獣という視点も交えつつ、
加速するSF設定はやがて、文明とは興隆と栄華の果てに
怪獣を生み出し滅び去ると言う宇宙観に到達。
主人公は無敵のゴジラとの死闘に加え、
エクシフの信仰や宇宙観から滅びの運命を受け入れ、心地よい終焉を迎えるよう迫られ、
心身共に過酷な状況に追い込まれる。
次第に、主人公はゴジラ相手に単純な勝ち負けとは異なる道。
敗北する運命との向き合い方等を自問するようになり……。


世界にとって普遍的な文明論を投げかける一連の流れの中で、
私が異彩を感じたのは、主人公とエクシフの司教が心象世界で対峙する中で、
やがて破滅する運命にある文明のイメージとして、
“ヒロシマ”や“ナガサキ”を連想させる入り組んだ島国と思しき地形に炸裂する
原子爆弾のキノコ雲と言う、ローカルな題材が提示されたこと。

日本人にとっては“ヒロシマ”や“ナガサキ”は確かに進化し過ぎた文明がもたらす
悪夢や破滅の代表的なイメージです。
ところが世界にとっては、ある人は“ヒロシマ”や“ナガサキ”の悲劇の詳細なども知らなかったり、
原爆など大きな爆弾程度の認識だったり……。
さらに一部の戦勝国(と思っている方々も含む)にとっては、かのキノコ雲、
特に日本に上がったそれは勝利確定や解放の祝砲だったりもします。
先日も、キノコ雲に抱くイメージの相違に起因する騒動が持ち上がったばかり……。

さらに本作はエクシフの司教への抵抗として、
モスラがエノラ・ゲイと思しき重爆撃機を撃墜する、
一部米軍遺族等にとっては噴飯物?のイメージも展開。

そして葛藤の末、披露されたラストの、
美化された特攻映画の如き?ゴジラへの単機突撃。

こんなローカルな日本のネタや思考法で、
普遍的なテーマをNetflixを通じて世界へ発信しても、
一体どれ位の方が理解してくれるだろう?と訝しんでいた私ですが、
やがて『ゴジラ』は日本のローカルな土壌から生まれた作品だと、
スタッフは暗に主張したかったのでは?との仮説も芽生えて来ました。


そこで私が思い出すのは初代『ゴジラ』
水爆実験による第五福竜丸・被爆事故から着想を得たという製作エピソードの流布により、
進歩した人類科学文明による環境破壊への怒りを具現化した
反核怪獣映画とのイメージが一般化している初代『ゴジラ』

ですが私がもう一つ重視するのは昭和二十九年という製作・公開年代。
米軍の焼夷弾により東京が焼け野原と化してから間もなく十年。
東京の街を眺めると一見綺麗で、戦後復興も順調に進んでいるように見える。
けれど敗戦の記憶は未だ人々の心に燻り続けている。

どうにか心の荒廃をなだめて、取り繕った東京の街並みが、
ゴジラによって再び破壊され火の海となる惨劇。
展開される地獄絵図はまさに十年前の大空襲の再来!?

これはもう日本人は敗北や喪失に対して狂気するか、達観するか、墜ちるか。
もはや悟りでも開くしかない、いたたまれない心境。

この敗北感の二段重ねもある点こそが、
私が未だに『ゴジラ』映画は初代が原点にして頂点と信じる理由の一つ。

当時鑑賞した900万人超の日本人がゴジラに抱いた原点の絶望感を説明し切るには、
敗北を重ね、追い打ちをかけられたと言う、
二次大戦での敗戦経験も含めた日本人のローカルな心情の表現が欠かせないのではないか?

こうした視点に立った場合、
一度ゴジラに敗れて地球を追われた人類が再戦を挑んでは跳ね返される。
という敗北を重ねる基本設定の上に、
敗れ続ける人々の心境を日本人特有の?敗北感や死生観も交えて、
ラストに向けて最大化させていく構成は、
これも、ある意味、『ゴジラ』の原点をリスペクトして
世界に向けて誤解や白眼視も恐れず発信した、
勇気ある試みだったと私は受け止めています。{/netabare}

投稿 : 2018/11/15
閲覧 : 121
サンキュー:

25

ネタバレ

根越 詠汰

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

勝つ事と負ける事、人の救いとは?

 前作でゴジラを倒す機会を目前に思いとどまったハルオ、これからどうなるのかなぁなお話です。

 これまであの手この手で、戦いを挑んだけどもうだめ状態、ハルオたちに広がる中、遂に行動を起こした最初からいたメトフィエスだったです。
 あからさまに怪しそうな振興で、言葉巧みに生き残った人たちを誘導する姿は、正に宗教ぽかったです。

 前作でメトフィエスがハルオにつぶやいたギドラ、どうやって出てくるのか?見どころです。黄金の終焉って???。{netabare}神の名は、ギドラ??。
 非科学的としか言いようのない、まるで召喚みたいだったです。さらにここまでくると何でもありな感じです。

 出てきたギドラ、胴体がなく異空間?宇宙から首だけ伸ばしてくるので、有名なキングギドラとは異なりすぎるです。それが三つも。全く新しい怪獣で更に実態をつかめないのだから、ゴジラ今度こそな状態だったです。ちょとしたギドラの全身の影はあったけど、ゴジラとの戦いの置いては出なかったです。{/netabare}

 メトフィエスがハルオに問いかけること、それぞれも刮目だったです。メトフィエスの言う救いをハルオが受け入れるのか?、自分自身に向き合い、いままでとこれからに気づくシーンはどのような光景をこの先もたらすのだろうか?です。

{netabare} ギドラが脅威過ぎて倒すはずのゴジラを応援したくなってしまう光景は、どうなってんのか?と思えたけど・・・・です。この戦いの行方は、見てのお楽しみです。

 エンドロール前のハルオの行動?ゴジラ倒せたのかなぁな?謎な感じだったです。

 一番最後を見ると、一応平和になったのかなぁだったけど、{/netabare}どこか謎の残ったアニメ版ゴジラに私は思えたです。

投稿 : 2018/11/13
閲覧 : 70
サンキュー:

7

きらきー

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

個人的評価:下の上

【良かった点】
・怪獣VS怪獣という構図はワクワクする

【残念な点】
・終わり方が意味わからん
・本作の一番の楽しみは戦闘シーンだったけど今回それが拍子抜けだった

投稿 : 2018/11/11
閲覧 : 53
サンキュー:

3

ネタバレ

たわし(ガガ)

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

虚淵玄独特のやはり「ループもの」

押井守監督と同じく、虚淵さんは自身が持つ同じ主題を繰り返し行うタイプの作家らしい。正直言ってエンターティナーではない。

この東宝やNETFLIXの無茶振りとも言える「ゴジラ」のアニメ映画化を苦心して脚本し、構成した気苦労が見え隠れする。

とにかく話に整合性を持っていこうするあまり、アニメ的な躍動感やカタルシスが皆無であり、やたら設定や説明の応酬。正直言ってデートムービーなどにはまったくもって適さない。

あとは「まどかマギカ」の時と同じく、アーサーCクラークのSF小説的な人類の終焉とその先に待つシステム構造。ある登場人物の語る「十分に発達した科学は魔法と見分けが付かない」といった引用など、ハリウッド系SF映画のどこかで見たような内容で目新しさもありません。

そういった虚淵さんの主観の「ループ構造」が好き嫌いをハッキリ分け、間口を狭くしていることが最大の問題かと思います。

ラストの人類の最初の原罪の一つである「火」の描写もそうですが、批判する前にもう少しポジティブさと、どうすれば現代人はそういった「ループ構造」から抜け出すことができるのかを考えるのが作家の役目ではないでしょうか。

あまりにも投げっぱなし過ぎて観ていて辟易しました。

投稿 : 2018/11/11
閲覧 : 109
サンキュー:

8

のいる

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/20
閲覧 : 1

pop22

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/07
閲覧 : 1

むち

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/04/29
閲覧 : 1

BJ

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/04/07
閲覧 : 1

黄色い羽

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/04/07
閲覧 : 1

haruto

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/04/05
閲覧 : 2

ナランハ

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/03/15
閲覧 : 4

TY

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/02/06
閲覧 : 9

neko

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/02/05
閲覧 : 9

スチュワート

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/01/17
閲覧 : 8

dao21

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/01/16
閲覧 : 9

ニャンキチ君

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/01/15
閲覧 : 11

いぬわん!

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/12/14
閲覧 : 9

HG anime

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/11/20
閲覧 : 14

しむらうしろ

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/11/15
閲覧 : 11

サイコベア

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/11/12
閲覧 : 10

けみかけ

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/11/11
閲覧 : 13

GODZILLA 星を喰う者のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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GODZILLA 星を喰う者のストーリー・あらすじ

アニメーション映画『GODZILLA』(通称:アニゴジ)がついに最終章を迎える。

二万年後の地球で繰り広げられた、<ゴジラ>とそれに抗う人類の物語。最終章『星を喰う者』では、超科学が生み出した<メカゴジラシティ>をも焼き尽くし、地上の覇者となった究極の生命<ゴジラ・アース>と高次元怪獣<ギドラ>が相まみえる。

『アニゴジ』の誕生は2017年。これにより『ゴジラ』は新たな領域へ足を踏み入れた。同年11月公開の第一章『GODZILLA 怪獣惑星』はゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品であり、その映像体験は大きな驚きと称賛をもって迎えられ、第二章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は、アニメーションならではの<メカゴジラ>の新解釈で観客を圧倒した。

そして最終章では、虚空の神<ギドラ>と破壊の王<ゴジラ>がついに激突。戦いの果てに待つのは、人類への啓示か。

監督は、昨年公開の劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』で邦画年間興行収入ランキング1位を獲得し、確かな演出力を遺憾なく発揮する静野孔文と3DCGの第一線で培われた手腕を『シドニアの騎士 第九惑星戦役』、『亜人』、『BLAME!』で磨きあげ、余すことなくその魅力をフィルムに焼きつける瀬下寛之が務め、両者の最高のコンビネーションは最終章でも見事に発揮されている。ストーリー原案・脚本は、『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』などで知られる虚淵玄が担当。観る者全てを出し抜く突破力抜群のアイデアに今作でも驚かされるのは間違いない。

制作は米国エミー賞最優秀賞(デイタイム・エミー賞アニメーション番組特別部門最優秀賞)を4度受賞を果たし、直近では「スター・ウォーズ」シリーズの最新アニメーション作品「Star Wars: Resistance」を手掛けるなど、国内外から高い評価を得ている3DCGスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズ。
(アニメ映画『GODZILLA 星を喰う者』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年11月9日
制作会社
ポリゴン・ピクチュアズ
公式サイト
godzilla-anime.com/
主題歌
XAI『live and die』

声優・キャラクター

宮野真守、櫻井孝宏、花澤香菜、杉田智和、梶裕貴、小野大輔、堀内賢雄、中井和哉、山路和弘、上田麗奈、小澤亜李、早見沙織、鈴村健一

スタッフ

ストーリー原案:虚淵玄、キャラクターデザイン原案:コザキユースケ、監督:静野孔文/瀬下寛之、副監督:吉平"Tady"直弘/安藤裕章、プロダクションデザイン:田中直哉/Ferdinando Patulli、CGキャラクターデザイン:森山佑樹、造形監督:片塰満則、美術監督:渋谷幸弘、色彩設計:野地弘納、音響監督:本山哲

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