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「海獣の子供(アニメ映画)」

総合得点
71.0
感想・評価
128
棚に入れた
526
ランキング
1402
★★★★☆ 3.7 (128)
物語
3.5
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.0
キャラ
3.5

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海獣の子供の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2022.12.22

2022.12.22

投稿 : 2022/12/22
閲覧 : 79
サンキュー:

0

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

反抗期の女子中学生の成長物語には不釣り合いな壮大すぎる映像体験

19年の劇場作品ですね。AT-Xで観ました。
 中学校の部活で暴れるような女子中学生が、宇宙や生命の起源を思わせるような壮大な体験を経て、悟りを開くみたいな話でした。
 あにこれのレビューを見ると、劇場の大画面で観ればその壮大な体験ができる、理解するようなものじゃなくて感じるものだということらしいです。なるほどそうなのだろうと思うのですが、納得はできませんでした。
 こういう壮大な映像体験をした過去の作品と比べます。たとえば「2001年宇宙の旅」。最初から最後まで映像体験のような作品でしたが、そのクライマックスで、宇宙空間にスペースポットで漂う主人公か仲間の亡骸を宇宙空間に放り出した後、宇宙の始まり、星の誕生などを体験します。一切のセリフ無し。そのスピード感や恐怖感は当時の映像としてまさに唯一無二で、息をするのも忘れるくらいの迫力でした。オネアミスの翼は、人類初の有人人工衛星の打ち上げに成功し、宇宙空間に一人漂うシロツグが、宇宙から地球を見下ろし、人類の歴史に思いをはせるようなシーンでした。
 例に挙げた2作と本作の違いは何なんだろうと思うと、必然性と尺の長さかなあと。2001年もオネアミスも、宇宙空間に一人、浮世の喧騒から切り離されて孤独や不安の中で体験したことで、それだけで共感できるものがありましたが、本作の「海の祭り」が、生命の誕生?宇宙の始まり?世界中の海生生物が一堂に集まるとか、まあ、共感するには分かりにくい印象です。
 また、先行する2作は、その映像体験の時間はだいたい10分前後だったと思いますが、本作は長い長い。途中いろいろあったりして30分くらいは続いていた印象です。これ、疲れちゃいますよね。
 というわけで、中学生が、不思議な体験をして成長するってのはよいとして、それにあれだけ壮大な体験はいらないだろうなと。富士山にでも登れば事足りることだったように思えるんですね。
 冒頭からリアリティ溢れる等身大の中学生の日常描写とか、不思議な少年との出会いからふれあいまで、とても自然で引き込まれたのですが、大風呂敷広げすぎたかなと。いい作品だったとは思うけど、自分にとってはちょっと残念な作品でした。

投稿 : 2022/09/20
閲覧 : 144
サンキュー:

9

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 1.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

展覧会の絵のような芸術作品。

【概要】

アニメーション制作:STUDIO 4℃
2019年6月7日に公開された111分間の劇場版アニメ。
原作は、『月刊IKKI』に連載されていた五十嵐大介による漫画作品。
監督は、渡辺歩。

【あらすじ】

女子中学生の安海琉花(あずみるか)はハンドボール部に所属しているが、
ケガをさせるトラブルメーカーとして問題視されていた。
夏休みの初期に不和でチームメイトに病院に行く怪我をさせた上に謝罪しなかったことで、

部員「足をかけられたとはいえ、やりすぎ」
顧問「夏休み中、練習に来なくていい」

と言われて部活禁止で夏休みがポッカリと開いてしまった。

自分の感情を上手く人に伝えることの出来ない琉花は心のモヤモヤを抱えたまま、
別居中の父親が勤務している、幼いときに大好きだった東京の水族館に行き、
そこで不思議な少年、海と出会う。父親が言うには海はジュゴンに育てられたという。
夕暮れの海岸で琉花は、海の双子の兄の空とも出会う。
海と空のペースに巻き込まれながらも琉花は二人と交流を深めていく。

一方で、海に隕石が落下したり世界各地では魚が光となって消えたりと、
不思議な現象が起きていた。

【感想】

原作全5巻も読んでみました。

これがどんなアニメかというと、地球をひとつの生命体としてなぞらえているガイア理論、
更には星星もありとあらゆる生命も広大な宇宙の体内の微粒子レベルな一部であるという設定で、
人類の常識では測れない宇宙や生命の神秘を表現するために作られた、
このアニメスタジオの限界まで挑んだ映像と久石譲による劇伴で彩られた、
生命賛歌を五感で感じてもらおうという大変に意欲的な映像作品ですね。

絵画的な美しさを持つ緻密なタッチの海洋や夜空、
クジラなどの多種の海の生物の姿が素晴らしいと言えばそうなのですが、
人間の描き方、まつげを細かく描写したりアニメらしくない鼻にこだわったりしてるのですが、
作画芝居が大人しすぎてキャラの存在感が映像の質に負けていると思いました。

「魔女」なども共通して五十嵐大介氏の漫画は登場人物の感情の起伏の表現に乏しいですので、
原作の雰囲気を壊すこと無く映像で再現しようとすると、そこは仕方ないのですが。

また、高品質な映像と比較して実写畑の役者たちのキャラクターの声の演技が平坦であるがために、
登場人物の感情や行動に関心を引き込む力が無いですね。
これがキャラアニメでないにせよ登場人物に生命を吹き込むには作画と同じく演技が重要です。

抑揚を強調した声優の演技のほうが台詞の一つ一つが聴いていて頭に入りやすいのですが、
TVドラマや邦画でありがちなボソボソとした長回しの芝居を採用しているのが原因でしょうか。
出演した俳優たちはプロの声優のように感情を乗せて声で伝える仕様になっていませんね。
声優の演技は大袈裟でリアルでない!とか言って徹底的に声優を起用しないクリエイターもいますが、
実写には実写の、アニメにはアニメの、メディアごとに培ってきたやりかたがあるはずです。

実際に演者の全員が声優で、観た人からは絶賛されている映像に相応しいレベルの演技を見せて、
その相乗効果で観客の感情をぐいぐい引き寄せた人気のあるアニメ映画がありますので、
宣伝上の都合で芸能人を使う事情や声優を使わない言い訳には忖度したくないですね。
(その作品の主役を演じた声優は、第15回声優アワードにて主演女優賞を受賞しています)

唯一、琉花役の芦田愛菜の演技は出演者の中では相対的には悪くはなかったですけどね。

海・空の兄弟や学者たちが延々と哲学を語ってるシナリオはキャラクターが世界観の解説役であり、
語り口調に抑揚がなくて気障なポエムのような説明台詞が並ぶのは本当に退屈でしたし、
生命の息吹と神秘的なロマンスにどれだけ没頭できるかで感動の度合いが変わりますが、
前述の声の問題でマイナスに見てしまうせいか作品が自分には向いてなかったようです。

原作にある母親になって海に生きている大人になった未来の琉花の姿がアニメ映画版では無し。
代わりとして、別居していた琉花の両親がよりを戻しているのが原作より強調されていたり、
終盤に琉花の心に変化が起きている演出やシーンがオリジナルで差し込まれていたりで、
命をつなぐ海の神秘の原作の物語だけでは気障とか意識高い系であるとしてなのか、
ひと夏の経験で精神的な成長を遂げた少女のジュブナイルとしての帰結を強調。
人間関係の再生物語としての補完や変更が必要であると監督や脚本家らが思ったのでしょうか?
そこらの是非は視聴者ひとりひとりの解釈でしょうけどね。

このアニメに関しては、自分としては院展で足を止めて絵画をじっと眺めるように、
美しくて壮大感のある映像を感性のままに楽しめれば良いと思います。

惜しむべくは自分は映画館では観ていませんのでこのアニメの映像世界を、
怒涛の迫力で圧倒される大画面と音響の洪水のフルスペックで体感していないということ。

理屈ではなくて感覚で味わうタイプのアニメーションとしては視聴環境は大切だなと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/09/03
閲覧 : 264
サンキュー:

36

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

もっと「環境!自然!大事!」みたいな作品かと思った

もっと海の環境保全を訴えるような作品かと思ったら、ただただ幻想的な作品だった、TVで観たけど、こういう作画が良い作品は劇場で観たかった。


米津効果で事前の知名度はあっただろうけど、興行収入見る限りヒット作とは言い難い・・・・・ストーリーを度外視できるアニメーションオタクには受けただろうけど、物語性を重視する一般層には受けないんだろうな。

調べた限り原作と同じ内容らしい、本来こういう作品は改変されるんだけど、監督の経歴を見る限り『ドラえもん』みたいな原作がある有名作品を担当してたから、脚本家ではないんだなろうな。
こういう作品の改変に関しては宮崎駿先生の右に出るものはいないから、先生に任せてもう一回やってみれば?(笑)


どうでもいいけど、主人公の芦田愛菜を筆頭に空と海も子役上がりの俳優が演じてたけど、これは何か意味があるのかな?それともただ年相応の声を集めただけ?

投稿 : 2020/11/28
閲覧 : 211
サンキュー:

4

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

音がすんごい

足音1つ、カバンが揺れる音、マンホールを踏む音、波打ち際、普段身近にある全ての音の再現度が高過ぎてすんごいです。
かなり丁寧に、そして力を入れたのが伺えました!
聴いてくれよと言わんばかりに序盤、玄関に置いてある潰した空き缶がずれ落ちるシーンに思わずニヤけてしまいました笑

作画ももちろんとても美しくて、リアルな質感と印象派の様な(空の背景など)絵のタッチと混ぜ合わせた感じ

物語は序盤10分ほどなにが言いたいのかわからず、すごく退屈で音を楽しんだり、あ、江ノ島が舞台なんだーなんてぼーっと流しながら切ろうかなーなんて思いながらも20分あたりからかな?ようやく面白くなってくるので退屈と思って切りそうになっても見る価値は大アリです笑

内容はすごく壮大で哲学的
色々見てきたからこそ最後ああいう態度を主人公は取れたのでしょう
これが作り手のまだまだ人として若い方々に向けてのメッセージの一部なのでしょうか
君らの悩みなんてこんなにちっぽけなんだ、前へ進みなさいと背中を叩いてくれるような

最後の方はアニメでいうとエヴァっぽく、映画で言うと2001年宇宙の旅っぽいようなシーンがあり人によっては、え?は?となってしまうかもしれません。
ですが斜に構えず作り手が何を言いたいのか何を伝えたいのかを理解しようとし、自分なりに解釈しようとすれば見え方は変わってくるかもしれませんね

最後の米津玄師の歌がこれまた最高でした
作曲した人は天才。深海をイメージしたような特徴ある低音とボイスエフェクトも水中っぽくていい
ほんとこの人は曲つくるの上手いですよねー

最後に、、映画館で見なかったのを後悔しました、、

そんな作品です笑

投稿 : 2020/04/09
閲覧 : 222
サンキュー:

6

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

瑠璃とハイビスカス。

お祭りのあとの酔い醒めが、厄介だってことは、分かってるつもり。


煌々と輝くネオン
 
陽気で楽しげな音楽 

舌つづみを打つお料理 

気のおけないお友だちの屈託のない笑顔

お酒まで入ったなら、舞い上がるばっかり


ふわふわする浮遊感のなかに、恋しさみたいな情を覚えてしまうと、ついつい溺れてしまってもいいかなと思ってしまう。



非日常を手軽に味わうならそんなパーティーライクもアリだとは思うけれど、スピリチュアルに包まれるほうが、圧倒的に「ザ・非日常」だ。

だから、たまには「日常のなかの非日常」な映画はやめにして、いつものポップコーンとかコーラとかも、今回だけは見送ることにしよう。

海の祝祭という、なんだか意味深で、わけのわからない「非日常の先の非日常」な世界の真ん中に、ぽーんと自分を放りなげてみてやろう。


そう。きっと、それがいい。





祝祭は、・・・・・・凄かった。



極彩色は、巨大なスクリーンの枠をはみ出して、シアターの上下左右を縦横無尽に跳ねまわっていた。

ソングは、電撃となって脳みそをゆるがし、四肢の神経を痺れさせ、わたしという文明を消し去ってしまった。

劇場のスペースは、琉花の一回の吐息で濃密さを増し、それでいて海のわずかな領域をささやかに潤すだけなのだ。



いったい、何だろう。

何が、わたしに、触れにきているのだろう?




わたしの記憶は、身体からゆっくりと離れていき、いつのまにか海底に横たわっているわたしの中にあった。

10メートルほどの上に揺らいで見えているのは船の底板で、まるで中空に停泊しているような奇妙なカット。

このビジュアルは、たしか、琉花と同じ頃合いのわたしのデジャヴであるような気がする。

鼓膜にかかった圧力、手も足もヒレだったらいいのにと感じたもどかしさ、言葉など何の意味もないと確信が持てた、わずかな時間の記憶。



あぁそうか・・・・・・。

この作品は、絵を見せているだけじゃないんだ。

海洋生命のインターナショナルを、ダイレクトに、脳に感じさせようとしているんだ。



わたしは、琉花の身体に同化を試みる。

海の主人公たちの思念に包まれてみようと念じてみる。

言葉によらないコミュニケーションの進化の実相に触れてみたいと願ってみる。




オーバーフレームな演出

スペクタクル・フルなシーン

壮大なシンフォニー



そう。わたしは、突然、思いついたのだ。

わたしは、知るべきことを知ろうともせず、ただ漫然と生きてきたのではないか。



DNAに織り込まれた命のリレーション。

遠い遠い記憶の撚り糸。

未来も。





ため息を、ひとつ。そっと。

慎重に。もうひとつ、いくらか深めに。

眠りからの目覚めは、このお作法がいつも有効なの。

やんわりと、ゆったりと、たっぷりとした余裕が必要なの。



体のなかの何かが騒めきだしてきている。

これって、なんだか祝祭っぽくなくはない?

身体は、2時間もスクリーンに圧しつけられて、すっかりがちがちに固まってしまっているけれど、不思議と気分だけは、琉花のように坂道を駆け上がってみたくなっている。



そう。彼女のように微笑んでみよう。

うん。彼女みたいに意思を示してみよう。

メッセージは、言葉に限らないのだから。




なぜだか無性に、海に行きたくなった。

わたしにも、会ってくれるだろうか。



あの聡明なクジラは。

投稿 : 2020/02/18
閲覧 : 288
サンキュー:

13

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バリアクラッシュ

ある手話団体が使っているコトバに、バリアクラッシュというのがあります。

バリアフリーに近い造語で、"人の心理に潜む障壁を積極的に取り除いていこう" という意味合いです。
また、バリアフリーを積極的に実現させていこうとする意志だけではなくて "行動" 自体も含んでいます。
(ネットにも情報があります。よろしければご覧になってみてください。)

バリアとは、一般的には、社会的障壁とも言い、高齢の方、身体障がいの方の生活行動を阻むものです。
ちなみに、バリアフリーとは、「結果としてバリアがすでに取り除かれた "状態"」という意味と「これからバリアを取り除いていく "方法"」という二つの意味があります。
"状態" は段差を解消すること、"方法" は政策のことといえば、理解がいくらか進むでしょうか。

ユニバーサルデザインというコトバもありますが、こちらの概念は、赤ちゃんや外国の方など、人類全体への合理的配慮を含んだコトバです。
障壁を取り除くのではなく、最初から無くしておくというものです。

今般、認知症の方や、知的・精神障害の方の支援の必要性がクローズアップされていますが、施策が一向に追い付いておらず、置いてけぼりになっています。
なぜなら、当事者であるご本人が重い病気を抱え、外出もままならないことや、発言力が弱いということもあります。
一番身近なご家族にも負担が重くのしかかっており、地域からの支援が受けにくいということもあります。
なによりも社会全体が、"見える化の作業" を怠ってきたからでしょう。

最も大きなバリアになっているのは、教育の不足からくる無知と、無知から生ずる偏見、偏見から生じる差別的意識です。
多感な思春期のさなかに、記憶を主とする学校において、情操教育や人権感覚を磨くカリキュラムはほとんどないと言ってよいでしょう。
ですから、数十年にわたってできあがった私たちの社会が、結果的に差別的な意識や弱者への救済を施策や機構として具体化することは難しいのです。
単純なことです。
身についていないからです。
分からないままで大人になっているからです。


意識というのは、人間だけが持つストレングス=強味です。
みなが幸せになりたいと願うのも、平和に暮らしたいと思うのも、誰にも等しくあり、ささやかでも自分らしくありたいと思う場所と時間が必要です。
点だけではなく、線として、面として。
深い海の底にも。

地球を宇宙から俯瞰すると、国境を見ることはありません。
そこには人類の都合や主張は、微塵に感じられません。
海の世界にも同じことが言えますし、海が接している広い空も、空が接している深遠の宇宙も、"等しく同じ" だと私は感じます。

悲しいことに、人が生きていくうえで、その等しさに気づくことは少なく、また、無意味に思えることが多々あります。
意識が概念を形成し、コトバを作り、社会を支えます。
ところが、その社会が、人の心を圧迫し、束縛します。
それは、ときに生存することを自分に否定し、あろうことか他者にも求めます。
本当に悲しいことです。


近頃では、自己承認欲求とか愛着障害とかのコトバが注目されていますが、それは人間らしさが失われつつある世相と、愛し愛されるという根源的な営みが疎外されている実相から生み出されているようにも感じます。
ですから、自分自身を思索したり、自分自身で行動したりするには、そこに触れることも良いきっかけになるのかもしれません。

それらのコトバのもつパワーの裏側や背景には、社会という空気のような存在がありますが、それを空気と言っている限りでは、実態を認識することも、理解することもかないません。
裏返せば、前述のコトバには、本質を取り返そう、根源を取り戻そうとする反動としての作用も含まれているように思えます。


本作にも "見つけてほしいから光るんだよ" というコトバがありました。
星も、人魂も、海の生き物も、そして琉花も、すべてはビックバンが生み出した子どもたちです。
ということは、ビッグバンそれ自体を生み出した母なる存在=父なる宇宙意識にとっても、「この子らを世の光に」とされるような社会が作られていってほしいと願うことでしょう。


世界三大宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)は経典や聖書など、コトバで奇跡を伝えようとしますが、その実相を正確無比に伝えることなど到底できません。
コトバが文字になるということは、書き手の意識、語彙数、表現能力のほかに、政治的な内外圧も加われば、容易に都合よく "物語" になってしまいます。
また、読み手によっても、解釈論に陥り、やがては分裂し、正統異端と言い争って、宗派争いや宗教戦争が引き起こされるのは歴史が証明しています。


日本の神道もコトバとしての祝詞を用いますが、多くは祀り(=祭り、奉り≒間釣り)のなかにウケヒ(=祈り≒心的交流)を行います。
目には見えない "幽のウケヒ" を、人間の "顕の世界" に降ろせば、それはお作法に姿を整えられ、その振る舞いのなかには宇宙と向き合う手だてが内在しています。

例えば、茶道、華道、書道などは、宇宙から "文化的、芸術的な要素" を取り出しています。
柔道、剣道、空手道などは、宇宙から "ダイナミックな錬成の要素" を切り出しています。
それらの道には、生成化育・進歩向上発展という、身の内、心の内に継承されている "宇宙の根源に通じる調和" が内在しています。
その調和を "海の祝祭" として描いているように感じました。


神道では、八百万(やおよろず)の神々と申し上げますが、ようやく生物の多様性というコトバも周知されるようになってきました。
本作にもそれを見ることができます。
存在の、視点の、つなぎあい方の多様性とでも言えるでしょうか。

隕石は、そういったメッセージを伝える宇宙からの使者のような気がしました。
メッセージは、空から流花に口移しで継承され、最後には海の口に返します。
これは、"宇宙から人へ、人から海へ、語らずの意志" を共有したということでしょうか。

返す?

少なくとも、人間は海から離れて生きることはできません。
水から生み出される恩恵を忘れては、干からびてしまいます。
健全な肉体も、崇高な精神も、海からいただいたものです。
すべては海から生まれ、海は地球が数十億年をかけて創り出し、宇宙はビッグバンが140億年余りにわたって築き上げてきたものです。


この夏、琉花は、一つそれを感じて、そして一つ実践しました。

坂道を転がり落ちてきたボール。
受け止めれば、そこに琉花の意識と意志が宿ります。
彼女の視点に変化が生じたのを後押しするように、カメラのアングルも大きく変わりました。

琉花の視線が、喧嘩別れしたチームメイトの姿をとらえたとき、彼女はステキな笑顔で、ボールを返します。


人はどんなふうでも、人を(自分も他人も)愛せる力が発揮できるはずです。
だって、それが、ビッグバンから受け継いだ "最高のストレングス" なのですから。

そろそろ、人間の意識をバリアクラッシュして、あらゆる生命の声に耳を傾け、愛のお返しをしていく時期にきているのかもしれませんね。



長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2020/01/13
閲覧 : 274
サンキュー:

32

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

ディスコミュニケーションと神秘性

映像の部分でいえば極めて完成度は高い。
強いて言うならばやはり前半の坂を駆け降りるシーンなどで不気味の谷を感じてしまった。

物語の部分でいえば、実はそんなに難しいことは言っていない。
この作品の内容が難解で、読み取りにくい理由は、ある種の人間が観測不可能な言語化できない現象を神秘的なものととらえて映像で表現しているからである。

私が今作の評価を低くした理由として、あまりにもその神秘性によって、登場人物の葛藤が回収されてしまうところにある。

私から見れば、主人公である流花の部活動における挫折を海や空の出会いによって、起こる神秘的な体験をすることで、生命の神秘や美しさ、尊さなどを経験し成長すると言う流れである。

しかし、そこにあるのは、神秘的かつ特別な個人の体験であり、それは普遍的だともいえるし、あまりにもファンタジーだ、SFだともいえる。その点において抽象的で具体性に欠けると私は思う。

私が先ほどからいう神秘性とは、ある種の観測不可能な現象を言っている。
つまり宇宙の誕生、地球の誕生、生命の誕生、人間の誕生、人間の分解できない内面などである。

しかしそれは、主人公の悩みである友達や家族とのディスコミュニケーションと直接接続することは難しい。なぜならば主人公は葛藤の中で友達や家族との関係性から閉じているからである。この点を考えるとエンドロール前のカットは極めて不可解に思える。

これらの事から私のこの作品に対しての評価は「神秘性を使った自己啓発」でしかなくもっと強く言えば自己啓発すら神秘性に回収されてしまう。

映像は気持ちのいいものだが、そこから得られるものは極めて曖昧なものである。

投稿 : 2019/07/12
閲覧 : 184
ネタバレ

うどんこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今作のアニメーションは、鯨のソングだ。

映像を見ているだけで、涙が出そうになったのは初めて。
私、映画を見て泣く時は、大体キャラクターに感情移入して泣くのだけれど、この作品は、圧倒的な自然現象の表現だけで、泣かされかけた。


鯨は音波で、感じたことをそのまま伝えられる、と考えられている。それを「ソング」と呼ぶ。


今作のアニメーションは、鯨のソングだ。



ルカが、台風の中、自転車で、崖沿いの道を下っているシーン。
半端じゃない大雨、どんどん強くなる、空間すべてが雨粒で覆われているんじゃないか?そう感じると水の中にいる!魚が自分の横を泳いでいる!次第に雨は弱まって、雲の裂け目から、強烈な日が差してくる。

この一連のシーンで、思わず涙がこみ上げてきた。

ルカが感じたこと、脳裏によぎったものを、直接アニメーションにしている。


ここまで書いて気付いたけれど、結局俺は、ルカに感情移入していたようだ。ルカの感じたスペクタクルを追体験して感動していた、ということか。
それでも、他の作品では、キャラクターの境遇や、葛藤によって感動するから、今作は特別。




以下、散文的感想




声がつくことによって、海くん、空くんが、ふつうの男の子みたいになっていて、違うとおもった。海くん、空くんには、もっとも身近な神秘であってほしかった。漫画ならば、声は自分の頭の中で、なんとなく、だましだまし作れるけれど、生身の子供の声がついてしまうと、身体性をおびてしまい、神秘から離れてしまった。キャラクターに声を当てるのは、アニメにするには避けて通れない事だから仕方がないのだけれど...。


アングラードと、ジムと、ババアが、普通に日本語を話していたのも違和感。ジムとババアの絵柄が、外国人にしか見えない外国人なのに、普通の日本語なのが違和感。





海、空、ルカの三人が、めちゃくちゃでかい白長靴を履いて、ルカのお母さんから逃げるシーンが、すごく可愛いくて好き。


ムービーウォッチメンの評論コーナー聞いても、投稿メールの数が少なめ。
キャラ萌えアニメじゃないと売れないのだろうか。作画オタクのパイはそんなに少ないのか...。

ツイッターで感想をあさっていると、稲垣五郎、久石嬢、米津玄師・・・、そればっかり。アニメ見にきてるんだろ?なんなの・・・?


アングラードの髪がバサバサでかわいかった。

投稿 : 2019/06/23
閲覧 : 220
サンキュー:

11

ネタバレ

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

溺れてしまいそう

映像美。この一点に尽きます。
圧倒的な作画、表現力を久石譲の音楽が芸術の域に昇華させ、最早サブカル的なアニメの範疇に無いとさえ思えました。

反面、物語には少しケチを付けたい。
やや難解なストーリーであるのは原作付きなので仕方ないとして、キャラの台詞も抽象的な発言が多すぎる。見終わった後、何か凄いものを見たとは思ったものの、何を受け取ったのか判別つきませんでした(もしかしたらそれこそが本作の魅力なのかもしれませんが)

とはいえ二度目になりますが作画には一見の価値があります。
特に、雨の中自転車で走るシーン。
見ている間自分も呼吸を忘れ、まるで溺れてしまうような錯覚にさえ囚われました。現代アニメーションの作画表現における1つの到達点であると思います。

投稿 : 2019/06/13
閲覧 : 247
サンキュー:

11

ネタバレ

E=mc² さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 1.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

評価が難しい作品ではある

まず、キャスティングは失敗ではなかろうか。
他レビューや劇場に足を運んで周りの人の声に耳を傾けていると「難しかった」と言う声が多い。それに対し、芦田愛菜や稲垣吾郎、蒼井優といった声優が本業でない、一般層向けの俳優のキャスティングは明らかにアヴァンギャルドなどではなく、アンバランスといえる。難解度で言えば某魔法少女アニメに匹敵するレベルにも関わらずこのキャスティングはないだろう。(逆接的に、それだけオタク界隈の人間でも楽しめるといえる)
{netabare} また、その影響か劇場には家族連れも多く見受けられたが、本作品は生命の神秘(言い換えれば保健体育の授業的なものを暗示している描写)が含まれており、キャスティングで判断したお父さんお母さん的にはちょっと気まずい空気が流れてしまわれた方もいるのではないか。(当の子供は難解さに救われて意味がわからなかっただろうが) {/netabare}
作画に関してはミステリアスさの演出としても良かったといえる。所謂質アニメの部類になるであろうが、某四畳半を崇拝する大学生のアニメや某薬売りのモノノケ退治アニメのような敢えてミステリアスさを含ませるものとしても良作画。
さて、タイトルにもある本題の「評価が難しい」といった点であるが、私は色々と偉そうに前述していた割に原作未視聴で本映画もまだ一度しか視聴していない。そのため伏線らしき描写はしばしば見受けられたのだが、その量が膨大すぎるために整理しきれない。もし、110分という枠の中に全て収まっているのなら相当レベルの高い作品であることは間違いないのだが、そういった考察を排除してみても内容は面白かった。(感性が独特で万人ウケはしなさそうであるが…)
正直オタク向けの作品ではあると思うが、劇場に足を運んで良かったと思われる。

投稿 : 2019/06/09
閲覧 : 226
サンキュー:

10

暴走インコ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/03
閲覧 : 17

nuxt-ts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/12
閲覧 : 8

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/08
閲覧 : 4

しょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/02/27
閲覧 : 5

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 5

老倉育 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 8

Tadano さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/24
閲覧 : 8

じろう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/22
閲覧 : 10

anikorepon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/05/24
閲覧 : 9

3mei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/03/25
閲覧 : 14

m3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 13

QmhyP82612 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/01/03
閲覧 : 18

イブわんわん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/11/06
閲覧 : 17

まもり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/10/30
閲覧 : 11

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 17

サイバー司教 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/01
閲覧 : 15

あーーー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/01
閲覧 : 14

サイコベア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/07/03
閲覧 : 58

るる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/06/30
閲覧 : 18
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海獣の子供のストーリー・あらすじ

光を放ちながら、地球の隅々から集う海の生物たち。巨大なザトウクジラは“ソング"を奏でながら海底へと消えていく。 <本番>に向けて、海のすべてが移動を始めた―――。 自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海"とその兄“空"と出会う。 琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」 明るく純真無垢な“海"と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空"。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く流星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング"とともに海の生き物たちに「祭りの<本番>が近い」ことを伝え始める。 “海と空"が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジムやアングラード。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。 “海と空"はどこから来たのか、<本番>とは何か。 これは、琉花が触れた生命(いのち)の物語。(アニメ映画『海獣の子供』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年6月7日
制作会社
STUDIO4℃
公式サイト
www.kaijunokodomo.com/

声優・キャラクター

芦田愛菜、石橋陽彩、窪塚愛流、稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹、富司純子

スタッフ

原作:五十嵐大介『海獣の子供』(小学館 IKKICOMIX刊)
監督:渡辺歩、音楽:久石譲、キャラクターデザイン・総作画監督・演出:小西賢一、美術監督:木村真二、CGI監督:秋本賢一郎、色彩設計:伊東美由樹、音響監督:笠松広司、プロデューサー:田中栄子

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