「二ノ国(アニメ映画)」

総合得点
59.7
感想・評価
64
棚に入れた
150
ランキング
5173
★★★★☆ 3.1 (64)
物語
2.5
作画
3.6
声優
2.6
音楽
3.8
キャラ
2.8

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二ノ国の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

アニメの出来の前に、話が理解できませんでした。

 つまらないとか面白いとか言う前に、何が起こっているのかわかりませんでした。

 えっと、どっちがどうなるとアーシャとコトナが元気になったり、病気になったりするんでしたっけ?
 コトナが刺されてたんだけど、アーシャが黒い剣で刺されたらコトナが元気になったってこと?アーシャを殺せないからコトナを刺したんじゃなかったでしたっけ?なら、初めからコトナ関係なくね?むしろコトナ刺したら運命の関係でアーシャ治っちゃうのでは?これ自体が騙しだったってこと?でも、アーシャが元気になったから、コトナが病気になって倒れたんですよね?

 それに、二ノ国に残ると死ぬってアーシャが言ってましたよね?ハルはユウに「お前は俺」って言ってましたけど、いや来訪者は違う国にいたら、死ぬんでしょ?ユウって一ノ国にずっと住んでて平気だったの?

 行き来できるのガバラスがいたからなの?杖というか剣のおかげでなく?

 ごめんなさいこの主要なプロット、私が読解力がないせいかもしれませんが、正直話が全く理解できませんでした。
 
 それと、いつも仲良くしている車いすの友人を石段を登る店に連れて行く?コトナは性格が最悪ですよね?



 最近レビューを描いていて気が付きましたが、私が気に入らないアニメってネット○○ックス? 

投稿 : 2021/06/14
閲覧 : 45
サンキュー:

3

ネタバレ

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

好きなジャンルです。

吹き替えを本職にしている声優さんをメインのユウ、ハル、コトナ/アーシャ姫をやって欲しかった。
その時期の人気俳優さんを使えばアニヲタ以外からの支持も上がるだろうけど作品を台無しにしてしまう方が問題だと思う(´・д・`)
特にコトナ/アーシャ姫役は滑舌も演技も酷かった!
俳優業としても滑舌、演技は致命的では⁉︎

ゲーム原作なので物語の細かい辻褄が合わない部分もあるのは仕方ない、それでも私はファンタジー感あって楽しめました♪
ファンタジー感しか似てないはずなのに観てて
宮部みゆきさん原作のブレイブストーリーを思い出しました。

※個人メモ、閲覧、有難うございました⁽⁽ଘ(。•ө•。)ଓ⁾⁾

投稿 : 2021/05/31
閲覧 : 23
サンキュー:

3

ネタバレ

さとう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ある意味傑作かもしれない

確かにこのアニメ映画は駄作だ。しかし、逆にシュールギャグとしては成り立っている。脚本、設定2つの観点から見てガバガバさが笑いを生んでいてアホらしい笑いが浮かべられるようになっている。
結論 これはB級シュールギャグ映画だ。

投稿 : 2020/08/06
閲覧 : 111
サンキュー:

2

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

夢もワクワクもなくイベント処理するだけのふわふわアニメ。

【概要】

アニメーション制作:オー・エル・エム
2019年8月23日に公開された劇場アニメ。

原作は、開発元・発売元がレベルファイブのニンテンドーDS用ゲームソフト。
監督は、百瀬義行。

【あらすじ】

足が動かず車椅子生活の優等生・ユウ。
バスケ部のキャプテン・ハル。
快活な少女・コトナ。

三人は仲のいい幼馴染だった。

ある日、通り魔に刺されたコトナを巡って、
救急車を呼んで待とうというユウと自分で病院に運ぼうというハルで対立する。
コトナを抱きかかえて車道に飛び出すハルを追いかけるユウ。
トラックに轢かれそうになる三人ではあるが、
気がつくとハルとユウは異世界「二ノ国」に居てユウは歩ける身体になっていた。

コトナも、この世界にいるに違いないと酒場で情報収集するふたり。
この国の姫であるアーシャの絵がコトナにそっくりであることから、
ふたりは王城に向かうのだった。

【感想】

酷く評判の悪いアニメ映画として、2019年度では『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
と競っている作品のようですが、年間ワーストアニメ部門では個人的には『薄暮』推しですかね。
もっとも『薄暮』は自主上映作品とか同人アニメとか言われていますが。

『二ノ国』は、スタジオジブリがゲームのアニメーションパートを担当していて、
ゲーム制作に参加しているジブリ出身の百瀬義行氏がアニメ映画の監督を任されていて、
ジブリアニメでお馴染みの久石譲氏が作曲しているのですが、
PVなどみるに劣化ジブリな絵柄と俳優キャストで釣るのか?というのが本編視聴前のイメージ。

三角関係 + 王道ファンタジーなのかな?と思って見てみました。

さて実際見てみると、男女の恋愛の機微も友情描写もおざなりでかなり素っ気ない。
登場人物の思考や感情が無いに等しくて、
脚本を書いた日野晃博氏の設置したレールの上で喋らされて行動している単純さ。

片方の世界で死にそうになったら、もう一つの世界に移動する、
とか根拠のない推察で何の保証もないのに躊躇わずに自殺行為をすると、
二ノ国(ファンタジー世界)から一ノ国(日本)に戻ってしまうなど、
いきあたりばったりの行動が何故か全部正解になってしまう。

各事柄の結論に達するまでの熟慮と煩悶が全く描かれてないために、
妙にあっさりした印象を受ける。

姫の命の恩人(ユウたち)に感謝の意を示しながら、
大臣の口車ひとつで罪人として扱う国王。
不法侵入者(ユウ)を姫を狙う下手人扱いしながら、
潔白を証明したいなら姫を守ってみせよ!と姫の護衛につける大臣。
展開と結果ありきのちぐはぐな行動が多すぎ、
キャラが脳みそが付いてる人間に見えずにストーリーの駒でしかない。

アニメは絵のお芝居、声優の演技、伴奏などで盛り上げて視聴者を魅了するものですが、

主演声優のユウとハルと、そして特にコトナ(&姫)の芸能人枠が足を引っ張っている。
脇役に本職の声優を多数起用しているために声の演技力の違いが際立つ。

このアニメは、主人公らの根拠の無い思いつきに合わせて都合よくコロコロ変わる設定。
説明台詞の羅列が過剰であり、キャラが台詞と展開の奴隷のよう。
更にはキャラの作画表現も感情の籠もった人間に見えずに大して良くもない。

とにかくトチ狂った展開と言動が多すぎて登場人物の誰にも感情移入できない。

一ノ国と二ノ国で魂がつながってる対の存在がいて、片方が命を落とせばもう片方も死ぬ。
という設定を見せておきながら、本来死ぬはずだった片方が死ななかったために、
もう片方が死ぬという話になり、話の都合でコトナが急に余命三ヶ月になったりする。
更には魂がつながっている姫を殺せばコトナが助かるといった根拠のない思い込みに操られて、
姫の命を狙う親友・ハルの行動が特に支離滅裂で知能を失っているようにしか見えず、
お前は何を言っているんだ?状態。展開の都合で病気になったり引っ込んだりする、
ご都合主義満載なサイコなストーリーに絶句することだらけ。

キャラの行動が正しくない&めちゃくちゃであっても、
それが感情や倫理性の歯車が狂った人物として扱われている、
たとえば『火垂るの墓』の清太のように、
若い未熟さなゆえの無理解や非協調性が悲劇的な結末を生むみたいな、
因果関係をもたらすストーリー上の意味があるのなら理解可能ですが、
こちらでは、ご都合主義の連鎖でなんとかなっちゃう展開で、
キャラの行動から何も感じることがない虚無感。

人間の描き方にリアリズムが皆無で超薄っぺらい。

ユウの足が動かない障碍者設定が物語、特にユウのメンタル面に重要な意味を持つと思いきや、
実は何も意味が無いという適当さ。
『命を選べ!』のキャッチフレーズも重要テーマかと思いきや、単なるキャラの勘違いでしかない。

そもそもキャラ設定や作品テーマに真摯に向き合ってない、万事適当さ。
言い逃れの出来ない、“ご都合主義”“ガバガバ設定”のオンパレードで、
現実に障碍を抱えて生きる人間を愚弄するかのような展開。
人間関係のドラマも出来てなければ全部ファンタジーのご都合主義で逃げてしまう。

そして、劣化ジブリ的な中途半端な作画で演出面も甚だ凡庸で、
多すぎる欠点を覆い隠すほどのハッタリも存在しない。

特にシナリオの悪さにおいてはこれまでみた全てのアニメでも五指に入る出来で、
未見のひとに対して『期待しないほうがいい』と断言できる本当にイマイチな作品でした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2020/05/18
閲覧 : 174
サンキュー:

32

ネタバレ

ホロムギ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

近年稀にみる虚無を体感できる。

久しぶりのレビューですが、酷評となっておりますので、映画を観られた方のみどうぞ。

こんな作品を探している方にオススメだよって言いたいんですが、ほめるところがありませんでした。残念!!

さて、物語は「一ノ国」(現代)と「二ノ国」(異世界)の間で起こる恋・友情・命をめぐる冒険活劇です。。。
2つの世界は全く違うようにみえて、共通している部分があります。
それは人物。
パラレルワールドにしては文化も様式も違いすぎますが、顔の似た人物がどちらの世界にも存在しているんです。

その2つの世界はどのような繋がりがあるのか、どこまで干渉しあい、何がもたらされるのか。
わからないながらも主人公たちは悩み苦しみながら前を向き、命と世界を救う。そんなお話・・・


主人公たちは随所で記憶障害が起こるのか、考えがめんどくさくなるのか、予測や伝承も投げ出して気分で行動を起こします。
いくら必死だからといって180度…いえ、540度くらいの方向に進むのはおかしいでしょう。さっき話してた内容は何だったの?と、映画を観ている間に何度感じたことか。
最後には「がんばれー」と棒読みでエールを送れるほど悟りを開けますよ。

応援ポイントを一部紹介。
中盤で {netabare}アーシャ姫が主人公に自分を殺すよう言います。主人公は聞いた伝承も考察したことも意味はなさなかったようで、殺したくないと逃げるだけ。 {/netabare}そんな今までの時間が無駄になったような酷いエピソードなんて数えたらきりがありません。

{netabare} アーシェ姫たち王族は魔法の力で守られており、普通に魔法や物理攻撃では傷を負わすことができません。しかし、唯一それができるのが、アーシェ姫の母親が亡くなるときに作り出した短剣。これを使えば姫を殺すことができる!!
え?お母さま、何で作ったの?
しかもその短剣、後々で何か物語に関わってくるのかと思っていましたが、触れられもしない。 {/netabare}このエピソードだけは謎すぎました。



主人公たちの声ですが、有名若手俳優・女優を起用すればやはり宣伝になるのでしょうね。下手でも構わないのでしょうか。
声優さんを使ってほしいところです。もったいない。

唯一褒められる点があるとすれば作画でしょうか。
二ノ国という世界観を良くも悪くも表している綺麗な作画でした。
人物が幼く描かれており、迫力がないのでハラハラドキドキし辛いですが
ゲームから広がった「二ノ国」という世界観には合っていたかと思います。(ゲームやってないんですけどね)

音楽は久石譲さん。ジブリの音楽で有名ですね。
壮大な音楽が流れているなか、登場人物たちはちょろちょろ動き回って戦っているのやらいないのやら。何だかうるさく感じてしまい、噛み合わなさが非常にもったいなかったです。


見やすい絵で、美しい異世界の冒険が描かれていますし、戦いのシーンはグロテスクなものではなく、迫力も抑えられています。それらの点から、オススメするならば、小学校低学年ぐらいのお子様にいかがでしょうか。

大人?
最近疲れていて、ゆっくりとした時間が必要だなーと軽く感じている方は見たらいいのではないでしょうか。乾いた笑い声と共に「がんばれー」って応援できるほど悟りが開けますよ。目の輝きは戻りませんのであしからず。

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 92
サンキュー:

6

ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

キャッチコピーの違和感

★物語
・原作 : レベルファイブ
・監督 : 百瀬義行
・脚本 : 日野晃博

レベルファイブの人気RPG『二ノ国』の世界観を基盤とし映画化した
突っ込みどころ満載のオリジナルストーリー。同社社長の日野氏が制作
指揮を執り、過去にスタジオジブリに在籍していた百瀬氏が監督を務め、
ゲーム制作と同じ布陣・体制で挑んだという作品。

劇伴を担当した久石譲氏から脚本の違和感を指摘され、イチからそれを
書き直したというのは余りに有名な逸話。ただ出来上がった作品を見る
限り『白き聖灰の女王』にあった良さは全て失われた感があります。


★作画
・美術監督 : 志和史織
・制作会社 : オー・エル・エム

エンドロールを見る限り相当な苦労(人海戦術)が垣間見えます。そも
そも『二ノ国』はジブリの映像でゲームをプレイすることを当初目指し
た作品ですが、今回は第二作『レヴァナントキングダム』と同様ジブリ
の作画協力は無く、『妖怪ウォッチ』で有名なOLMが制作しています。

基本的なデザインはしっかりしているし、動き自体も悪くない。ただと
にかく安定感が無い。粗さや曖昧さが目立ち、妖精の配色などゲーム的
な安っぽさを感じます。背景も結構作り込まれてますが、立体感はあま
り感じられないし彩色も薄め。映画のクオリティとしては些か疑問です。


★声優
・ユウ : 山﨑賢人
・ハル : 新田真剣佑
・コトナ / アーシャ : 永野芽郁

例の如く劇場版ならではの俳優を主役に充てたキャスティング。しかし
宮野真守さん、梶裕貴さん、津田健次郎さんなど、多くの実力派声優陣
が脇を固めるが故に、その力量差と違和感が半端じゃなく目立ちます。


★音楽
・ED :「MOIL」 / 須田景凪
・音楽 : 久石譲

久石さんの劇伴は相変わらずのクオリティだと思います。ただ須田さん
の曲は作品にあまりマッチしていない感じがします。ファンタジー向け
というよりは青春群像劇に合う楽曲のような気がします。


★キャラ
・キャラクターデザイン : 西谷泰史

二つの国で繋がった人物を対象的に描くのか同一性に描くのか。それが
キャラによって今一曖昧だった感じです。その辺の拘りをもし感じられ
ていたら、また違った印象で作品を見ることが出来たのかも知れません。
ただデザイン自体は良かったと思いました。



[簡単なあらすじ]
{netabare}
車椅子生活を送る高校生ユウは、学校でトップクラスの成績を誇る秀才
で、バスケ部の人気者ハルと、ハルの彼女コトナとは幼なじみだ。ある
日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世
界と並行する魔法の世界「二ノ国」に引き込まれ、そこでもうひとりの
コトナであるアーシャ姫と出会った。ユウはアーシャに惹かれていくが、
コトナを救うためにはアーシャの命を奪わなければならないということ
を知り、2人は究極の選択を迫られる。

引用元 : 二ノ国 : 作品情報 - 映画.com
{/netabare}


[感想]

初代『二ノ国・白き聖灰の女王』は世界観やストーリーなど、実に心温
まる作風に仕上がっていて、特にエンドロールはジブリらしさを感じる
素晴らしい作品でした。ですので、今作の映画化は本当に楽しみにして
いたんですが・・・・やはり前評判というものは嘘をつかないもんです。

このシリーズの世界観には先ず現実の世界『一ノ国』が基本的にあって、
それと表裏一体の世界『二ノ国』がある。そして、そこには繋がり合う
対になる命が存在していて、片方で失われそうな命を守ることで、もう
一方の命が救われるというシンプルで分かり易い設定があります。善や
悪に関わらず、人の命を大切にするという優しさのあるスタイルが結構
好きだった訳なんですよね。キャラもなかなか可愛いし、広大な世界を
旅する冒険要素も非常に楽しめました。

ところがこの作品、冒頭から色々とやらかすんですね。ヒロインが行き
成り暴漢に刺される描写から始まり、闘技場での殺し合いや戦争での命
の奪い合いなど、『白き聖灰の女王』では殆んど描かれなかった殺戮の
オンパレード。せめて戦うのなら相手は人間ではなく、モブや悪魔の様
な存在でなければダメなんですよ。何故なら人が殺し合ってしまったら、
一ノ国でも大勢の命が失われることになってしまう。それを大規模なホ
テル火災で辻褄を合せる描写には驚きを覚えました。

それに悪役が改心する優しさなど一切持ち合わせていない悲しさ。折角
築いた温かさや優しい世界観を、自らブッ壊しちゃった感じです。同じ
会社が作ったシナリオとは到底思えませんでした。(こりゃ酷過ぎる)


その他、説明不足や気になった点を幾つか
{netabare}
・刺されたコトナを何故ハルは救急車を待たずに抱えて走ったのか?
・二ノ国に行ってユウの障害が治る理由。そもそもこの設定必要?
・アーシャ姫を助けたことでコトナが死ぬとハルが思った理由。
・アーシャ姫に惹かれるユウ。コトナに似てりゃそれで満足かいな。
・わざわざ自分の命を差し出すアーシャ姫の心理が理解出来ない。
・命の危険がトリガーだったら世の中とんでもないことになるんじゃ。
・敵(クリーチャー)の安いデザイン。
・グラディオン(聖剣)を持つ王の父とは爺ちゃんのことでいいの?
・そんでもって爺ちゃんはその後一体何処行った?
{/netabare}


特に気になったのは一ノ国のユウが障害を持つ設定。本来注意を払って
扱うべきこのセンシティブな設定を、いとも簡単に異世界に行って健常
者に変えてしまう配慮の欠如。日野氏が「これを見て障害者が二ノ国に
夢を抱くだろう」なんて回答をアニメイトタイムズでされていましたが、
ある意味自殺行為にも取れるトリガーを考えるとあまりに危ない発想で、
障害というものを、単なる物語の構成上のパーツとしてしか見ていない。
そう思われても仕方ない浅い考えだと言わざるを得ません。

最後のオチはここでは一応避けますが、それにしても腑に落ちない感じ
で、ラストの台詞なんて呆気にとられてしまいました。ウィキにもあり
ましたけど、あの「愛と友情」は一体何処へ行っちゃったんでしょうね。

途中、城前の広場に建つニャンダール14世の石像を見て、改めてああ
これは二ノ国の世界だったんだと思うほど『白き聖灰の女王』とは違う、
明らかに見劣りする作品でした。見ない方が良いとまでは言いませんが、
次第に穏やかじゃ無くなるレベル。興味本位で見ると確実に怪我します。

戦犯は色々言われていますけど僕も同意見です。そう言えばこの作品の
キャッチコピー「命を選べ」って結局片方の思い違いってことだと思う
んですけど、何でこのフレーズを選んだんでしょうか。不思議です。



以上、拙い感想(酷評)をご覧頂きありがとうございました。


2020.01.19  一部修正

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 147
サンキュー:

18

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

好きな人を助けるために、平行異世界のほかの人を殺そうってするおはなし。。

公式のINTRODUCTION
{netabare}
製作総指揮/原案・脚本:日野晃博(「レイトン」シリーズ )×監督:百瀬義行(『おもひでぽろぽろ』原画 )×音楽:久石譲(『千と千尋の神隠し』 )という日本を代表するドリームメーカーが集結!
オリジナルストーリーで描かれる劇場版の本作では、主人公“ユウ”の声を演じる山﨑賢人</span>をはじめ、宮野真守、津田健次郎、坂本真綾、梶裕貴、山寺宏一といった声優ドリームチームの参加も決定!全世界が待望するアニメーション映画『二ノ国』が誕生する。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:レベルファイブ
製作総指揮・原案・脚本:日野晃博
監督:百瀬義行
音楽:久石譲
主題歌:須田景凪「MOIL」(WARNER MUSIC JAPAN / unBORDE)[9]
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦
プロデューサー:小板橋司
アニメーションプロデューサー:加藤浩幸 
キャラクターデザイン:西谷泰史
助監督・演出:森田宏幸
演出:大和田淳、松永昌弘、室谷靖、高橋ナオヒト、中田誠
美術監督:志和史織
色彩設計:谷本千絵
撮影監督:鯨井亮
音響監督:久保宗一郎
編集:野川仁
アニメーション制作:オー・エル・エム
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作:映画「二ノ国」製作委員会
{/netabare}
キャスト{netabare}
ユウ:山﨑賢人
ハル:新田真剣佑
コトナ / アーシャ:永野芽郁
ヨキ:宮野真守
サキ / ヴェルサ:坂本真綾
ダンパ:梶裕貴
ガバラス:津田健次郎
バルトン:山寺宏一
フランダー王:伊武雅刀
お爺さんムロツヨシ
{/netabare}


1話ずつの感想



{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
冷静沈着で車いすのユウ、バスケ部の人気者のハル、ハルの彼女コトナの3人は高校生で幼なじみ。ある日、突然何者かに襲われたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世界と並行する魔法世界「二ノ国」へと引き込まれる。そこは命が繋がった“もう一人の自分”がいる世界。次第にユウはコトナにそっくりな二ノ国の姫、アーシャに惹かれていく。しかし、そこには「コトナの命を救うにはアーシャの命を奪わなければいけない」という残酷なルールがあった――。コトナを救いたいハル。アーシャを守りたいユウ。大切な人の命をかけた<究極の選択>が迫るとき、2人が下した決断とは――?
{/netabare}
感想
{netabare}
一ノ国(リアルの世界)と二ノ国(ファンタジー世界)はつながってて
行き来できる能力者がいるの

一ノ国と二ノ国にはそっくりな人がいて
2つの世界の人は魂でつながってて
1つの世界で死ぬと、もう1人の世界のドッペルゲンガーも死ぬ
ってゆう設定。。

公式のあらすじとは設定がちがってると思うんだけどそれってナイショなの?


これ以上書くと、いろいろネタバレになっちゃうから
いろいろテキトーだけど、あらすじを読んでみてね☆彡



おはなしは、ほかの人たちの感想にも書いてあるけど、すごく雑。。

こまかいところはみんな書いてるから
にゃんはすごく気になったところを1つだけ。。

ハルくんがよく考えないでつっぱしる性格ってゆうのは分かるけど
アーシャを治そうってして消えた3人がリアルでも死んでるんだったら
アーシャを殺したら自分の大事な人、コトナが死んじゃうかも知れないのに
確かめもしないで、思い込みだけで親友のユウくんをうたがうって変。。

それでスタッフの人を調べたら
たぶん製作総指揮・原案・脚本の日野晃博さんのせいかな?って。。

日野さんが今まで企画・総監修・ストーリーとかをやったアニメって
「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」「妖怪ウォッチ」とか
有名なシリーズだけどほとんどが子ども向けのおはなしで

だからおはなしが雑でも
さいごにうまくまとまってればいいって思ってるのかもだけど
子ども向けだったら、かんたんに人を殺したりするおはなしって
よくないと思う。。


それと、元が深夜アニメじゃないアニメ映画って
深夜アニメと違って、ふつうの人たちを呼ぶために
ふつうの役者さんを引っぱってくるときが多いみたいだけど
この主役の3人も、うまい人より人気がある人を選んでたみたい。。


あと、原作ゲームの作画は「スタジオジブリ」みたいだけど
このおはなしは制作が「オー・エル・エム」になってて
映画のわりに、作画がビミョーだったみたい。。


そんな感じで、深夜アニメを見なれてるとすごく雑に見えるけど
ヤマもオチもあって(考えないで見たらだけど)
ふつうにはおもしろかったと思うから
子どものときアニメを見てたけど、今はドラマが好きってゆう
役者さんのファンの人たちには、それだけでよかったのかも☆彡
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 121
サンキュー:

25

ネタバレ

たわし(冨岡) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

本当に中途半端なファンタジー

ここまで潔く中途半端にまとめたファンタジーは近年珍しく、14年前に大失敗した宮部みゆきの「ブレイブストーリー」を彷彿とさせる底の浅いアニメ映画になってしまってます。

新海誠監督の「言の葉の庭」や「星を追う子供」に近いといえばいいのでしょうか、どことなく雰囲気がジブリっぽく、どこかで見たシーンの羅列でしかないのがダメな原因かと思います。

兎に角、企画だけでも通ったことが何よりも驚きです。

投稿 : 2020/01/17
閲覧 : 133
サンキュー:

5

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アニメ文化へのリスペクトが感じられないけれど・・・。

まだ、見終わって間もないのですが、一言で言うと、タイトルのとおりです。

本作品を視聴するにあたって、先行レビューを参考にさせていただきながら、自分なりにアンテナを立てて臨んでみました。
そして、視聴後の印象が、そのレビューのとおりだったのは、残念でもありました。
新しい発見がないままで、最後の最後まで、何も引っかからないままに終わってしまったのです。

もしかしたら、自分劣化が原因かとも思い、ならばこのまま、そっとしておきたいとも思ったのですが、つい先日放送されたラピュタと同じファンタジー枠の作品として見るならば、30余年を経過していてなお、このクオリティで劇場興行に足ると考えるクリエイターさんがいらっしゃることに、一視聴者として、もどかしさを通りこして、いたたまれない気持ちになりました。


こんなことを言うのも何ですが、制作の骨子案の段階、さらに言えば、アイディアの段階のままに、製作に入ってしまったのではないかと、そんないぶかしささえ感じてしまったほどです。
骨子だと思えば、当然のこと、脚本に滑らかな繋がりが見られなかったのも仕方ありません。

結果的に、感動が押し寄せてくるだろう終盤に至るほどに、突拍子感というか、拍子抜けというか、そんなちぐはぐさばかりが積み重なってきました。

その都度、脳内補正を懸命に試みたのですが、その燃料になる肝心のエモーションも補給されないので、脳下垂体が停止しそうだったんです。
ありていに言えば、早く終わってくれないかなって、そればかり。


最後の最後に、ワンモーションが演出されます。
おそらく、本作のキモなんだと思います。
伏線の回収としては、構成的には "アリ" なのかも知れません。
でも、物語としては、取ってつけたかのような終わり方で、個人的には余韻を惹き起こされるわけでもなく、何とも腑に落ちない終わり方になってしまいました。


でも、それだけでは悔しいので、もう少し深掘りしてみます。

ハルの意識には、ニノ国は、実体のない夢の世界=メルヘンという認識があって、それは、一の国とは関連性のない、切り離された世界としての認識です。

これに対して、ユウの意識には、もう一つの現存する世界=ファンタジーという認識があって、それは、一ノ国とは密接に関連し、命さえもつながっている世界としての認識です。

この認識のズレが、二人の行動や意思決定にことごとく差異を生み出し、ゆえに物語の展開に齟齬と軋轢が生じます。

その原因は、二人の性格とか、生い立ちとか、発達の差ではなく、普段の日常生活での自己肯定感の差から来ているものだと感じます。特に、二人の身体能力の差は一目瞭然ですからね。
いきおい想像世界への向き合い方にも違いが出てくるでしょう。

まず、ここを押さえておかないと、物語そのものに乖離と不統一性を感じてしまい、シナリオ自体に一貫性がないように見えてしまいます。

二人の認識の違いそのものが、作品の性格を決定付けているのです。
二ノ国と一ノ国は、たしかに表裏いったいとしての関係性があるのかも知れないけれど、ハルとユウの認識そのものの違いを大前提にして、物語を読みとかなければならないのです。

コトナとアーシャ姫に対する評価も、ハルとユウとでは、全く違ってしまっていて、会話自体がチグハグに聴こえてしまいます。

ハルにとっては、コトナはシンプルにリア充な彼女なのですが、アーシャ姫は夢の中の登場人物として、殺しても構わないとする対象。"そもそも実在の人ではない" のです。
でも、ユウにとっては、どちらも命がつながっているので、殺すなどもってのほかです。どちらも救わなければならない "かけがえのない人" なのです。


二ノ国がパラレルワールドだとして、その世界へのアプローチが、メルヘンかファンタジーかという捉え方の違いが、命の尊厳への評価に、こんなにも大きな差をつけてしまうことに、正直、私は驚きました。

私が戸惑い、批判をしていたのは、私自身の無知さ加減から来ているものだったのかもしれないと、振り返りました。
それで、なぜ、そんなキャラ設定にしたのかを考えてみました。

メルヘンとファンタジーの概念の違いについて学ぶ機会は、そうそうあるものではないと思います。
ならば、この三つ巴(現実、メルヘン、ファンタジー)の関係性を、正確にひもとき、また説明して、腹に落ちるような丁寧な演出がどうしたって必要になってくると感じます。

ところが、ハルとユウの会話だけではそれを推し量ることはできないと思います。はっきり言えば視聴者をおいてけぼりにしています。もっと言えば手抜きだと思います。
私は、メルヘンとファンタジーの視点の違いが物語の核心だと思うのですが、それを伝えようとする演出が完全に抜け落ちているように思います。
そのために "命を選べ" というキャッチコピーが、薄っぺらで中身の無いようになってしまっています。もったいないことです。

社会文化が成熟を見せ、高次化、複雑化しているなかで、新しいアイディアを世に出すことは、意義あるチャレンジングだと思います。
ただ、そういう作品も、視聴する方への合理的な配慮が欠けてしまうと、単なる駄作に終わってしまいます。
せっかく、お金と時間と労力をかけて製作するわけですから、作品に込めた愛情や努力が報われてほしいと思うのです。同時に、お客さんにも愛され、評価されてほしいと思うのです。



私の妄想が許されるのなら、本作を以下のように考えます。

戦後70余年をかけて作り上げてきたこの世界を、ごく普通の世界、マジョリティの世界、 "一ノ国" と見立てられるのであれば、
その文化、経済、制度、政治に参加する機会が保障されてこなかった、普通とは縁遠い世界、マイノリティの世界、閉じられた世界を、"二ノ国" とは見立てることは可能だろうかと。

大方の人は、自分のことをマジョリティ側の人間だと信じているはずです。
では、マイノリティの人たちの時間をどれだけ知り得ているのでしょうか。

ユウのような身体障がいだけではなく、知的、精神、難病、発達障がいなどのハンディをお持ちの方々の生活の実態のことです。
また、誰でもがいつか行き着く高齢期の生活の実態のことでもあります。

彼らは、決してメルヘンの国の住人ではないし、また、ファンタジーの国の国民でもないはずです。



アーシャ姫や国王は、ハルとユウに、一緒に一ノ国に戻るように諭しますが、ユウは、一ノ国には戻らず、二ノ国に残ることを選びます。

一ノ国に戻ったハルは、{netabare}ユウのことを、二ノ国の住人だったと断じ、しかし、自分自身の写し鏡でもあったのだろう{/netabare}と、ひとりごちます。

アーシャ姫のセリフの意図は、マイノリティはマイノリティの世界のままで、というマイノリティ側の "マジョリティになりえぬ哀しみの気持ち" を表わす演出として捉えました。

ハルのコトバは、マイノリティに対するマジョリティの無意識の壁の存在が、厳として存在していることを暗に示しているようにも思えます。
それを敢えて明示するなら、マイノリティに対して合理的配慮に適う内実を、作品のなかに優しさとして視聴者に提示できえぬ "制作陣の意識の低さ=マジョリティのエゴ" であるように聞こえました。

非常にセンシティブな課題があることを踏まえたうえでの評価はとても難しくて、かつ、制作側の意図もさっぱり分からない私ですが、懸命にテーマを探そうとした結果のレビューがこれでした。


なお、星三つに留めたのは、エンドロールに流れた、本作に関わられた多くのクリエイターの皆さんへのリスペクトです。
これ以上下げることは、今の心境ではできませんでした。





ここから追記です。
{netabare}
レビューの文脈に不足を感じましたので、いくらか書き足しておきたいと思います。

ユウは、電動車いすを使用し、ベッドへの移乗が自力で出来ているので、第5~7頚髄節に神経損傷があり、上腕筋や上半身の体幹周りの筋肉はリハビリなどで維持できているようです。

そんな彼が二ノ国でいきなり歩行できたのは、一ノ国での物理的抑制・身体的制限から解放されたからとも解釈できそうですが、この展開は "アバター(2009年)" にも相似形として描かれていました。
ユウもジェイク(アバターの主人公)も身体的マイノリティであり、物理的、経済的要素において、社会環境的バリアを常に感じながら生きています。

ユウは、もしかしたら、どちらの国の社会的環境(自己肯定感の強さや、人間性の尊厳の保障)が、自分にとって相応しいのかといった自問自答を重ねていたのかもしれません。
また、コトナへの感情が、アーシャ姫に投影されていくのも理解はできます。

ユウにとっては、二ノ国には一ノ国では決して得られない "フリーダム" があるのです。
マイノリティを甘受せねばならない様々な事情からも解放され、何の遠慮もなくマジョリティになれるのです。

そう思うと、本作の "命を選べ" というテーゼ(命題)は、"自分の運命を、より強く輝かせるための居場所の選択" という意味を内包していたのだろうかとも思います。

結果、ユウはそれを選択するわけですが、ここだけに絞ってみれば、いわゆる "扱う素材の難しさ" ということになるのでしょう。

と言うのも、夏アニメの大本命が「天気の子」であるなら、"選択" というテーマは、どうあっても比較対象になります。

その対象は、片や天候であり、片や障がいです。

間違っても、"命を選べ" がテーマになることはあり得ません。
本作に、そんな大それたことを描写するなんてことを、1ミリも期待してはいけません。
なぜなら、最後は {netabare} 二ノ国そのものを切り捨てて {/netabare}しまうのですから。

"命を選べ"、なんてキャッチコピー、誰がひねり出したのか分かりませんが、フェイクというのにも甚だしく、お客さんにお金を落としてもらうための誇大広告のようなものです。
本作の視聴対象が小学生だったら、なおのこと許しがたく思います。
ぷんぷん!



・・・すみません。ちびっと興奮してしまいました。

さて、もちろん、天候と障がいを、同次元、同系列で議論できるものではありません。
ただ、押さえておきたいのは、帆高は陽菜を選び、狂った天候に対しても「大丈夫だ」と宣言し、ユウはアーシャ姫を選び、矛盾と制約の多い一ノ国に対して、「絶縁」を宣言したことです。

私は、ここまでのシナリオだったら受け入れることができます。

一つには、前者はファンタジーとして。後者はメルヘンとしてです。

二つには、狂った天候も、矛盾に満ちた社会も、みな、大人が創り上げてきた文明の表象であり実相なのですから。

そして三つめには、それら現実への批判と、それを受け止めたうえでの、彼らの生き方の覚悟を示しているからです。




私がなんとも困惑したのは、本作の核心部の見せ方です。

ハルが、ユウのことを、もともと二ノ国の住人だったと認知・判断することで、周辺の人の記憶からもユウの存在が消失し、まるで何事もなかったかのような印象を視聴者に与えたシナリオの "設定" です。

なぜなら、そこには、時勢を捉え、文化を発信する側にいらっしゃる制作陣に、冒してはならない大きな間違い・勘違いがあるように感じたからです。

ハルにその "結語" を語らせることは、結局のところ、マジョリティの側の都合や理屈で、世界(社会の文化性)が決定されていくことを追認し、肯定していることになります。

つまり、制作陣が示している立場性は、ユウの立場、つまりマイノリティの立場にいらっしゃる方々の、言葉に出しにくい息苦しさに対して、誠実に向き合い、協同しようとする姿勢があるようには見えないのです。

むしろ、マイノリティの扱いに困ってしまい、どうにも仕方がなくなったので、ユウをメルヘンの国に退場させてしまったとも言えるわけで、どんなにユルク見たとしても、障がい者、ひいては社会的弱者への深い理解と愛情があるようには思えないのです。

そして、なお悪いことには、あえて夏休みの時期に公開するという商行為が、子どもたちに対して、マイノリティの問題に、目を背けていても構わないとする意志を、あからさまに表明していることにほかならないと感じます。

さらに言えば、アーシャ姫への恋ごころという、きわめて個人的な心情を動機にしてキャラを動かしているわけで、こうなると、制作陣に、キャラへの愛情、人としての善意があるのだろうかとも感じてしまいます。

極論を申し上げているつもりは毛頭ありませんが、そこには、車いすを使って生活をしている方や、社会的弱者の皆さんへの合理的配慮や新しい文化価値の提起、もっと言えば、応援するコトバが、露ほどにも語られていないと思うのです。

その意味において、私は、ユウの自己選択と自己決定であるかのように見せかけたシナリオを、全く評価することができません。

マイノリティとは、身体的なそれだけではなく、性別、年齢はもとより、人種、言語、宗教、思想信条などを含んでいます。
日本が、国際的に開かれたダイバーシティ国家を目指している以上、アニメの表現性についても、何を軸にするべきか、どんな合理的配慮が必要なのかという命題が付いて回るのは必然だと思います。

本作を、マジョリティとマイノリティとの関係性、特に、相互理解、社会参加、共同といった言葉でアセスメントすると、その課題を把握・分析・提案する能力において、どうしても物足らなさを感じてしまうのです。

たかがゲームやアニメではありません。むしろ、されどなんです。
それらがサブカルの重要な立ち位置を担っていること、影響力の大なるところは、多くの日本人に、はたまた世界中の視聴者に、広く知られるところになっています。

それらを踏まえたうえで、実際に、車いすで生活なさっていらっしゃる方や、パラリンピックに参加される選手や、その支援者の方々にも、本作を観ていただいて、その感想を聞いてみたいとも思います。

その瞬間は、監督こそが "マジョリティ" から "マイノリティ" になるのですから。



ところで、「天気の子」の帆高の場合はどうだったかというと、彼は、ハルと同じマジョリティであっても、自分(人間)の都合や理屈で、世界(天気)をコントロールするなんてことは決してできえないことを理解しているし、むしろ、どんどん変わりつつある地球環境から逃げ出すことなく、その中心に身を置いたうえで、より柔軟に順化・適応していくことを語っています。

もっと言えば、陽菜の小さな肩に世界の運命がかかっているような盛大な勘違い?でもって、「君の大丈夫になりたい!」とも謳いあげてさえいます。

そんな帆高の有り余る大きな夢は、新海氏をして、狂った?天気の前には、誰でもが等しく一介の社会的弱者になりうるという視野の広さや、そんな状況であっても、相互に助け合う温かな気持ちを持ち合うことの必要なることを高らかに宣誓しているようにも感じ取ることができるのです。

選んだ素材、それを活かすアイディア、視聴者へのメッセージの力強さなど、よほど秀でた演出のように思えるのですが、いかがでしょうか。

これらの違いにおいて、テーマへの咀嚼力、作品の描き方、落としどころなどが、明確に分かれてしまったのではないかと思います。



どんなに創作のことであっても、地球温暖化の課題も、障がい者問題も、扱う以上は、リアルさにおいてはどちらもセンシティブで、喫緊のものです。

難しいテーマへのチャレンジは大歓迎ですが、作品として世に出し、お客さんからお金をいただこうとなさるなら、アニメ文化の発信者、クリエイターとしての矜持の錬成度が、極めて重要だと思います。

その意味において、本作品への評価が厳しくなることは、その表面的な要素だけに留まらず、通底に流れる社会全体に関与している姿勢、言わば、人間をどう見ているのかという思想性に対しての視聴者側からのアピールが表明されているのだろうと、私は捉えていますし、そう期待しています。

そう理解しておくほうが、よほど世の中が健全であることの証左であるだろうと思うのです。
それゆえに、制作関係者の皆さんには、深い反省を必要とするクオリティーだったと理解していただければ幸いに思います。
次回作へのチャレンジに強く期待するものです。

追記は以上です。
{/netabare}


長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/09/03
閲覧 : 178
サンキュー:

18

Non.B さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/04/14
閲覧 : 1

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:----

投稿 : 2021/04/05
閲覧 : 1

UDUYO34034 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:----

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 1

DahOh32684 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:----

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2020/10/01
閲覧 : 11

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 5

ねっち さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 1.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 5

iSngn77314 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2020/09/13
閲覧 : 4

KFRJt42360 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:----

投稿 : 2020/08/30
閲覧 : 3

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/08/29
閲覧 : 7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/08/26
閲覧 : 5

pLOdY67864 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/08/24
閲覧 : 8

aRrWb49207 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 15

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 11

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2020/08/08
閲覧 : 12

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2020/08/07
閲覧 : 12

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2020/08/06
閲覧 : 20

ナツメ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/28
閲覧 : 13

Nif さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:----

投稿 : 2020/06/19
閲覧 : 14

glashutte さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:今観てる

投稿 : 2020/05/01
閲覧 : 16

ハマキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/04/26
閲覧 : 15
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二ノ国のストーリー・あらすじ

冷静沈着で車いすのユウ、バスケ部の人気者のハル、ハルの恋人コトナは幼なじみの親友同士。ある日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとした二人は突然、「二ノ国」に引き込まれる。そこは現実世界と並行する魔法の世界。そこで二人はもう一人のコトナ、アーシャ姫に出会う。次第にアーシャ姫に惹かれていくユウ。しかしコトナの危機を救うには、アーシャの命を奪わなければいけないことを知る。大事な人の“命"をかけた究極の選択に果たして 2 人の決断は―。(アニメ映画『二ノ国』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年8月23日
制作会社
OLM
公式サイト
wwws.warnerbros.co.jp/ninokunijp/

声優・キャラクター

山﨑賢人、宮野真守、坂本真綾、梶裕貴、津田健次郎、山寺宏一、伊武雅刀、新田真剣佑、永野芽郁、ムロツヨシ

スタッフ

製作総指揮・原案:日野晃博、 原作:レベルファイブ
監督:百瀬義行、脚本:日野晃博、音楽:久石譲

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