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「とらドラ!(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
17909
棚に入れた
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ランキング
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とらドラ!の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

直感派 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

はじめてみた感想

面白くなるまで長いよー。8話まで耐久するのはしんどかった。後半面白かった。ヒロインの癖強くて夢中になれなかった。

投稿 : 2024/02/17
閲覧 : 41
サンキュー:

1

ネタバレ

ズンタカポコテン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ほとんどの人にハマる名作

生徒会長との壮絶な名シーンをとくとご覧あれ!

投稿 : 2024/01/31
閲覧 : 13
サンキュー:

2

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

喜怒哀楽に満ちた青春群像劇

なんといっても序盤のコミカルな感じのストーリーから終盤のシリアスな感じの流れは2000年初頭からのラブコメアニメでよく見られたイメージなんですが、その中でも屈指の出来だと思います。

大河や竜児のコンビをはじめ、みのりんやあーみん、北村といった主要登場人物それぞれに魅力があり、なおかつ決して完璧ではない人間味溢れたナイーヴさも中盤以降のドラマ性を大きく引き上げていたように感じます。

リアルタイムで視聴した当時は自分もまだ若かったこともあり、終盤の竜児らの行動におおっと思わせられるものがあり、それと同時にどうしようもないやり切れなさを感じたものでしたが、時が流れ、それが若気の至りなんだなとようやく理解しました。そういう意味では他の方も述べておられましたが、見る時期によって印象が変わってくる作品ではないかと。

余談ですが、後半あたりのエピソード後に竜児達の担任の先生が三十路なのに独身で誰か貰って下さいと自虐的になるおまけシーンが悲しいけど少し笑ってしまったものです。

投稿 : 2023/11/11
閲覧 : 71
サンキュー:

14

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いいもの見せてもらいました 至極のラブストーリー

あにこれでの評価が高いので興味を持って視聴開始。

【作品概要】
 主人公高須竜児は親譲りの目つき悪さが災いし、
 本来は優しい常識人なのを、
 周囲にはヤンキーと誤解されていました。
 竜児ははソフト部の女子櫛枝実乃梨に片想いでした。
 高校2年の始業式の日、ちびっちゃいヤンキー逢坂大河と
 激突して、殴られるところから物語は始まります。

【作品に対する感想】
 他のラブストーリーのレビューでも書きましたが、
 すでにオッサンとなってしまったこの身で、
 10代のラブストーリーを視聴して何も感じないほど
 枯れていたらショックを受けそうという理由で
 なかなか視聴開始に至りませんでした。

 しかしいざ視聴してみると、
 予想を超えたいい作品に出会えたと大満足です。

 前半は王道学園ラブコメの様相、後半はガチのラブストーリー。
 最初の頃は個性的過ぎるキャラが物語から浮いた印象でしたが、
 徐々に深堀が進んでいくにつれて馴染んでいきます。
 
 節目までちゃんと描き切っているところが好印象です。

 多分1周では全部理解し切れてないと思うので、
 周回したいと思います。

1)物語
 キービジュアルを見れば誰と誰がくっつくのかは
 最初から分かってるんですけど、
 かなり複雑な人間関係(サブキャラ含む)で意外とこじれて
 見応えありました。

 ただ「善意のすれ違い」と「自己嫌悪リレー」が続くので、
 重いと捉える方もいるのではと思います。
 私は物語の厚みとして肯定的に感じましたけど。

 この作品、人と人はタイミングだったり、間だったり
 数式通りにはいかない何かが大事なんだなって感じさせられます。

 {netabare}
 駆け落ちのシーンでは、本当にあのまま駆け落ちして
 俺たたエンドで終わったら評価急降下だったんですけど、
 ちゃんと逃げずに向き合って筋を通そうとした物語で
 安心しました。 
 {/netabare} 

 ちょっと気になったのは女子同士でグーパンのガチバトルが
 ちょこちょこ発生し、流血青アザも遠慮なしだったところですね。
 あそこまでやらんでもという気持ちと、
 そこまでやるほど本気だという意思表示だったのかなという解釈と、
 男子もうちょいしっかりせえという
 半ば巻き込まれ的な非難とが混ざった
 不思議な気持ちになりました。

2)作画
 2008年の作品ということで、やや古さを感じますが、
 問題ない範疇だと思います。


3)声優
 釘宮理恵
  くぎゅうううううう。
  釘宮病なんて難病もありましたね。
  私にとって釘宮さんはアイマスの水瀬伊織です。
  声質は割とスイートボイスなのに
  どぎついキャラが多いのはなんでなんでしょうね?

5)キャラ
 作ったキャラのような振る舞いが多く、一見馬鹿でも心の底で
 何を考えているのか分からないところが好印象でした。

 ➀高須竜児(たかすりゅうじ)
  キャラ設定がエンジェル伝説の北野誠一郎と被った印象ですが、
  あそこまで極端ではなく割と常識人。
  決して自信過剰なタイプではないため、
  割と煮え切らない態度が目立ちますが、
  最後の決断でちゃんと立ち向かったところが好印象。

 ➁逢坂大河(あいさかたいが)
  道場で仁王立ちしてそうな名前ですね。
  ピーキーで切れやすいうえ、暴力的なので、
  とても魅力的とはいいがたいのですが、
  深く理解していくとじわじわ味が出てくる娘ですね
  しかし部屋(寝室)に当たり前のように竜児を入れて
  何とも思ってない時点でもう普通の関係ではないですよね。

 ➂櫛枝実乃梨(くしえだみのり)
  独特の感性と言動の無駄に体育会系女子。
  あれだけ部活とバイトに勤しんで一体いつ勉強しているんだ
  という苦労人。上っ面の言動の裏に何があるのか
  分かりにくい娘で別荘の辺りからどうも勘繰りっぱなしで
  好きになれなかったんですけど、
  マジ切れした最後の方で印象が良くなりました。
  あとやたらバイトしまくってる理由もね。

  この娘の言葉、分かりにくい比喩だらけで、
  逆に混乱させるといい勉強になりました。

 ➃北村祐作(きたむらゆうさく)
  ラノベサブキャラに多い「バカ」と「鈍感野郎」と一味違った
  人の内面を見分ける良キャラでした。序盤は。
  しかし後半に進むにつれ、突然意味不明な奇行に及んだりと
  評価が低下の一途をたどったキャラでした。
  大学の飲み会では脱ぎ魔が約束されていそうで、絶対一緒に
  飲みたくないタイプですね(笑。
  良い奴なんですけどね。

 ➄川嶋亜美(かわしまあみ)
  解りやすい腹黒キャラで、最初なんなんだと思いましたが、
  徐々に評価アップ。
  本来言う必要のない、厳しい指摘も愛あるものなんかなと
  感じました。見下していたその他大勢ではなく、
  対等な仲間に対して。
  手ぇ上げてはいかんですけど。

 最終的な女子キャラの好みは 亜実>美乃梨>大河でした。


6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀北村祐作 会長への別れの告白
  「会長は本当に優しい人です。心からアナタが好きでした。
   好きになれて、恋をして、本当に良かった。
   ありがとうございました!!」
  これを最初からやっとればいろんな人を
  巻き込まずに済んだわけですが、
  ここまで清々しい敗北宣言は類稀なので印象深かったです。
  ただ、これがまた自分を鼓舞することにもなるわけで、
  人生って分かりませんね。

 ➁お前の失敗を俺に押し付けるな
  竜児の気持ちはわかるんですが、
  これ言われると親としてはキッツいね。
  成功だけで生きてきた親なんてまずいないし、
  大切な子だからこそ同じ轍を踏んでほしくないと願うのは
  当然のことだから、これも善意のすれ違いなんですよね。

 ➂さむいし もういちど
  初々しくも溢れ出す思いが乗っかったキス。
  3回ですよ!3回!👊ぎゅむ
  なんかもう、若い愛全開過ぎてお前ら幸せになれ!って
  感じでしたね。
  恍惚とした大河の表情に、唇の柔らかい感触まで
  伝わってきそうな神作画だったと思います。
  


{/netabare}
 

7)名言
{netabare}
 ➀泣き叫べば救ってもらえるって思ってる奴は、幸せだね
  (川嶋亜美)

  これほんとそう思います。
  北村が本当にそう思ってるかは分かりませんが。

 ➁分かってくれる人が一人でもいたら、
  きっと、大丈夫なんだよね。
  たとえそれが、恋じゃなくたって。(川嶋亜美)
  
  なんかこれ、10代の頃こんなこと考えてたなーって
  懐かしくなりました。
  
  なお亜実と竜児に関しては、亜実からすると
  今までのやり口で通じない本当の自分を評価してくれる
  相手で、興味を持つのは分かるんですよ。
  ただスペックというか住んでる世界が違い過ぎて、
  竜児は亜実の良き理解者ではあるんですが、
  並び立つには力量不足かなと思います。

 ➂ふっざけんな!
  あたしの幸せは、あたしがこの手でこの手だけで掴みとるんだ!
  あたしには何が幸せか、あたし以外のだれにも決めさせねぇ!
  だから大河!あんたのやり方も見せてよ!
  (櫛枝実乃梨)

  自分に嘘をついて逃げようとする大河に向けた
  強烈な決意の咆哮。
  堀江さんの演技も相まって、たとえ美乃梨が深い傷を
  負うことになっても「逃げるのは絶対許さない」という
  硬い意思を感じさせます。  

 ➃逃げてたら、誕生日が来たって、大人にはなれない(高須竜児)

  この考えに至った竜児だから、
  この作品は名作になれたのかなと。
  大河側の家族の説得は相当大変と思いますが、
  最終回の竜児ならばきっと何とか出来ると確信しています。

{/netabare}

8)ちょっと気になる点
{netabare}
 6)➁の件、竜児も冷静になった後でいいので、
 母親に一言あってもよかったのかなと。
 
{/netabare}

投稿 : 2023/05/17
閲覧 : 405
サンキュー:

36

ネタバレ

甘口なアニオタ見習い さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

廊下で転ぶと鼻血が出て、人生で転ぶと涙が出るんだ

目付きの悪い超家庭的男子高須竜児!!!
とにかく小さい身体から圧倒的威圧的オーラを放つ女子逢坂大河!!!
この二人はひょんなことからお互いの想い人を知ることになり協力関係になり、お互いの恋愛成就に進んでいく!!!

驚異的簡潔あらすじだとこんな感じでしょうかw

自分の中の青春ラブコメ最上位候補です!!!
竹宮ゆゆこ原作といいますとゴールデンタイムなんかもアニメ化されていますね
あっちも好きなんですが、思い出補正もありとらドラにまさるものがありません。

あまりネタバレのものは書かないようにしてるんですが隠しながらだと語れることがほぼないのでネタバレにしています

なんなんですかねこの悲しすぎる物語は。
もちろん最終話的にはハッピーな雰囲気は漂ってて、二人が結ばれるのはもちろんみんなも願っていたはずです
でも、でも…
みのりんもあみちゃんも可愛そうじゃないですか!!!!
なんであの二人はあんなにおとなになれたんでしょう。
たまに櫛枝実乃梨アンチがよくいますけども、彼女の立場になってみなさいよ!!!と言いたくなります。
この作品推しキャラと言う概念が自分の中にはあまりないんですよね。
作品自体が推しと言うか。この感覚わかってもらえるのでしょうかw

だんだん竜児と大河の距離が近づくに連れて苦しくなる他キャラたちってのも見どころなのではないのかなと思います

生徒会長のシーンなんか作画と演技も相まってすごく好きなシーンです
なぜみんな素直じゃないのか…
わがままでもいいじゃないの…

高校生なのにみんな大人過ぎて大人の私が恥ずかしい気持ちになるんです
でも二年に一回くらい見たくなるんですよね

PSPのゲームも初回限定買ってしまいましたw
アニメでは収録されなかった亜美のモノマネ150連発が同梱されてて今でもネタが通じる人とはそれで笑えますw

思い出が詰まった作品ですほんとに

曲も大好きで今でも聞きます。
オレンジとかでホロ泣き出来ちゃいそうです

当時学生だった私にはとても勉強になった作品でもあります。
タイトルにもしたセリフもそうですし、むず痒い感情に早く気づけた気がします

とにかく!!!!作品としての出来も良くてただの思い出補正作品ではないと思います
なんか書いていて恥ずかしくなってきたのでここらへんで終わりにします

ありがとうございました

投稿 : 2023/03/26
閲覧 : 117
サンキュー:

8

ネタバレ

nobody さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

学園恋愛アニメ

なんとなくで2週目見たけど、生徒会長と逢坂の殴り合いのシーンで涙腺崩壊しそうになりました。心を動かす作品て良いものですね。

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 99
サンキュー:

2

ネタバレ

騎天大聖 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リアル感抜群の恋愛系アニメ。

龍二と大河のラブストーリーには感動していますが、それ以上に櫛枝実乃梨ちゃんが愛しい。頑張り屋で他人思い、自分の感情より友達のほうを優先する彼女は本当にやさしい。人前で平気な顔して、実際心の中はもうボロボロ。そんな彼女を精一杯愛してやりたい。

投稿 : 2022/09/09
閲覧 : 117
サンキュー:

5

ネタバレ

秋川 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

高評価なのも納得

竜二と大河が好きです。僕もみのりんと同じく、二人に早く気持ちに気づいてほしくてうずうずしてました。お互いを想うがためにすれ違う5人は見ていてほんと報われてほしかった。

文化祭、生徒会選挙、聖夜祭、修学旅行とイベントが多くて飽きることがなかった。ちなみに僕が一番好きなのは生徒会選挙です。
竜二と大河が仲を深めていく1クール目も好きです。
物語もキャラも最高で人気なのも分かります。僕も大好きです。

ただ、ラスト2話の駆け落ち、結婚、大河失踪の急展開に付いていけませんでした。いきなりスケールが大きくなりすぎて...
あと大河はなんでいなくなったんですか?(もしかしたらすごいポンコツな質問かもしれない)
モヤモヤしたまま終わったので後味は良くはなかったです。でも1話から23話までは最高でした。

あとあーみんは結局何したかったんですかね。それも気になります。

投稿 : 2022/08/21
閲覧 : 299
サンキュー:

3

ネタバレ

らぎ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ラブコメ作品のトップ

1クール目12話は主人公2人がお互いの好きな人のために協力し合い、お互いの恋路に踏み込み恋を成功させようという1クール目だったが2クール目からは主人公たちの共依存の関係に気づき始めお互いを意識し、お互いの好きな人だった人に背中を押されるというストーリー。この作品が良かったところは、1クール目を全て振りに使い、2クール目の良さを引き立たせた所と、キャラクターの心情がリアルなところが面白い作品でした。

投稿 : 2022/08/09
閲覧 : 159
サンキュー:

6

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

中学生の時の思い出の作品

めっちゃ好きだったなあこの作品
釘宮さんがめっちゃ流行ってた頃で
この作品に出てくるタイガもツンデレ系のキャラクターで乱暴だけどほっとけなくて
めちゃくちゃ可愛らしいキャラクターで
釘宮さんの演技も相まってめっちゃ人気のキャラクターになってると思う!
感動シーンが何個もあってこの作品で何回泣かされたとこか、、、
また名言も沢山あるよね
やっぱ1番はみのりんが告白するところと
タイガがりゅうじのきもちに気づいたシーンがよき

そしてそしてオレンジめちゃくちゃ神曲すぎるんよなぁ
これはアニメ好きなら絶対に1回は見てほしい

投稿 : 2022/08/07
閲覧 : 151
サンキュー:

5

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ライトノベルの学園青春ラブコメの金字塔的名作。めんどくさいヒロインを長い目で見守れる人向き?

※作品データベース様より転載一部加筆

【良い点】
家庭環境に何らかの歪みを持つ少年少女たちが、恋愛同盟や裏表なく直球勝負で向き合っていく素晴らしき青春ラブコメ。
ライトノベルらしいライトさと、面倒な文学性の高さ?を奇跡的に両立してのけた。
メイン軸の竜児と大河だけでなく、他三人の青春群像劇ラブコメもヒケを取らず。
裏表なく罵りあったりケンカして殴り合ったり、互いに成長し、分かり合う素晴らしき熱血青春友情劇。ベタを最高水準で貫いた。
皆どこか面倒な葛藤抱えつつも、ライトノベルらしい親しみ易いキャラ付けや掛け合い、学園コメディーとして楽しい関係性、
周囲のサブキャラも含めた学園ドラマとして良好な雰囲気に、シリアスな青春や恋が温かく見守られる。
昼ドラめいた面倒な波乱の連続で飽きさせない一方、ギスギスが尾を引くことなく、テンポ良く前向きに進行していくバランス感覚。
シリアスと学園コメディーと真剣なラブコメの緩急が抜群、全編通して引き込まれる。
かなり重い内容なのに2クール苦にならない。いかにドラマの内容が良くても苦行はしたくないので、この点は極めて大事。

毒親にまつわるギス要素を絶妙に処理している塩梅が重要。
大河父や母との関係とか、過度に尺取り過ぎて踏み込み過ぎていない。本作が上手いのはこの取捨選択。
例えば大河がスキーで迷子→母に迷惑かけるエピソードも、竜児と視聴者には詳細を描写しない。
北村を殴った父とか、本編に登場しない。
ここは枝葉…と言わぬまでも面白くない場面だろうし、肝要なのは大河たちが親関係で歪み抱えている事実のみなので、
詳細に描写しなくてもいい。
それでいて竜児と母泰子の関係は丁寧に描いている。
ここは大事であり、子供も大人も関係ない、互いに思い合って人生歩んでいく。
大河含めて欠陥抱えたキャラたちが前向きに成長する上で大事なポイントは抑えている。

魅力的キャラたちの交流掘り下げで関係性や内面の気持ちが変化していく様を瑞々しく描きつつ、
ドラマが加速していく後半は特に、印象的な名場面やセリフが多数ある。
紆余曲折を経て主要キャラ全員が成長し、恋も青春も結論を出す。同年の「true tears」風に言えば皆が「ちゃんとするから」だった。
2クール通してほぼ完璧な内容、原作を少し変えてでも綺麗に完結させた。完成度が素晴らしい。

安定した良作画に主題を捉えた良主題歌など申し分ない。

メインヒロインの逢坂大河が抜群に可愛い。キャラデザの可愛さに加え、釘宮理恵ボイスが抜群にハマっている。
釘宮ヒロイン筆頭の一角。
暴力系で性格に難がありすぎるが、エピソードを重ねる程に可愛らしい面や守ってあげたくなる弱さを見せる。
彼女の未熟さや暴力性に説得力のある背景と、温かく良い方向に許容してくれる親友や恋人がいる、欠点も含めて愛おしい名ヒロイン。
結構賢く図太い側面も魅力的。

みのりんの朗らかな可愛さにコメディー面が大分救われていた一方で、
次第に彼女の歪み、無理をしている脆さが露呈する後半以降、大河にヒケを取らぬ魅力が出てくる。
実は一番闇が深刻、クリスマスのガラスの飾りを壊してしまい、元通りにはならないと涙こぼす…
竜児が直る!と力強く宣言する一幕での、傷だらけのガラス星が美しくロマンチックだった。

川嶋亜美は腹黒さを裏表無く見せてくれる、ある意味一番素直なヒロイン。
策士な割に一番奥ゆかしかったり、貧乏くじを引き受ける。
亜美だからこそ大河は存分にケンカできたし、かけがえのない友達になれた。

北村祐作は普通の作品ならば主人公の友人Aな立ち位置と思いきや、彼の存在感も抜群。
頭の良いムードメーカーでありつつ、彼もまた真剣な恋愛ドラマを見せた。

サブキャラでは先生が素晴らしい大人で生徒たちを温かく見守ったほか、
亜美の友人たちなど個別にスポットが当たらないモブに至るまで、学園ドラマのキャラクターとして厚みがある。
モブは竜児が寝言で大河ー!と絶叫した際に誰も嘲笑わなかったり。普通の作品ならば笑われるのがテンプレだろうに。
細かい点だけど、こういう雰囲気も本作の魅力。

竜児は面倒見の良さで、非常に面倒なヒロインだった大河と相性抜群だった。
ふたりの掛け合い見ているだけで終始微笑ましく、楽しく視聴できた。
彼が一番朴念仁で、他三人に支えられて結論を出す、青春群像劇ラブコメの要たる良主人公。

【悪い点】
バランス感覚が抜群とはいえ、面倒な修羅場が多いため、万人にとっつき易い作風ではない。
大河筆頭に性格に難があったり、ギスの兆しが頻出、無邪気に楽しい萌えラブコメではない。
とはいえ、そこ含めて本作の魅力なのは間違いない。

作画は安定しているが抜群に綺麗という程ではない、当時の一般的ラノベアニメ水準。絵的に無茶苦茶美少女というわけでも。
作画の奇麗さで圧倒してくるtrue tearsには見劣りする。
とはいえラノベアニメとして申し分ない水準はある。本来は悪い点で挙げる事でもない。

【総合評価】10~9点
ライトノベルの学園青春ラブコメの金字塔的名作。
2022年現在から振り返ってみて、今なお色褪せず人気が高いのも納得。
欠点が皆無ではないが評価は「最高」

【余談】
true tearsも2008年産だった。2008年、凄い当たり年。
自分は両作とも名作と見做している(最高評価)けど、どちらもマリー脚本であった。
当たり外れが著しいけれど当たり作品は本当に素晴らしい。

親との関係で苦悩抱える青春ラブコメといえば「Myself;Yourself」も名作で
少年少女たちが家庭環境の歪みを乗り越えて交流と友情恋愛が勝りポジティブな成長見せる、相通じる気がする。
的外れかもだけど、こういった作品を自分は名作認定する。

更に余談。2020年公開の映画「ジョゼと虎と魚たち」とヒロイン同士ちょっと似ている。
高飛車めんどくさいには理由があり、そこを長い目で見守るタイプ。
あとタイトルに「虎」髪の色も似てるような…

投稿 : 2022/07/22
閲覧 : 225
サンキュー:

19

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

終盤の展開が……

ラブコメの金字塔として評価が高いと聞き視聴したが、自分にはささらなかった。
(前稿が目も当てられない拙文だったため以下加筆)

16話までは非常に面白く、クリスマスパーティーのくだりも竜児・大河・櫛枝の心情がよく描かれていた。
櫛枝の態度がずっと曖昧すぎる点と亜美がアドバイザー役にされてる点にはイライラしたが、修学旅行で2人がそれぞれの思いをぶつけ合ったためある程度スッキリした。残りの4話でキャラクターが自分自身と向き合い、「それまで積み重ねてきた時間を踏まえて」各々の答えを出すのだと思ったが…


結果:{netabare}

櫛枝は過去の曖昧な態度を棚にあげ竜児に謎の大説教、竜児もこれといった心情変化の描写がないまま大河を恋愛対象として好きになり結ばれる。亜美は相変わらず補助役のまま。そして進学してほしいと言う母親に怒りをぶつけ駆け落ち宣言、最終話で大河とロマンチックな雰囲気で夜にキスをしてその後大河は学校に来なくなり卒業式の日に再会。
完。


というラスト4話の展開が急すぎて全く飲み込むことができなかった。
視聴後あまりにもモヤモヤしたため、どこに納得できなかったのか考えてみた。


1. 櫛枝と亜美について

まず櫛枝はどの面さげて竜児に説教たれてんだと思ってしまった。恋愛関係が拗れた元凶は彼女の曖昧な態度にあるため、竜司に対する言葉に説得力が感じられない。大河に対して遠慮してたと言ってはいたが、それが結果的に大河に苦しい思いをさせていたことは分かっていたはずでは?単に直情的なやりとりが見たいわけではなく、重要な場面だからこそ、キャラクターには過ごしてきた時間を裏切らない適切な行動をしてほしいと思ってしまう。
亜美も最後までメイン4人にレールを敷くための補助装置のような役割しか与えられず、時折心情を吐露するだけで、亜美が竜児を好きになる要素がストーリーでうまいこと使われていない。お膳立てをする立ち位置なら亜美である必要は果たしてあったのか疑問である。ラブコメはキャラクターそれぞれが主人公であってこそ面白いと思うし、ましてや亜美はメインキャラなのだからもっと心情の掘り下げと恋愛パートへの絡みが見たかった。


2. 竜児について

この作品で一番細かく描写しなきゃいけないはずの、竜児が大河を好きだと自覚する転換点の描写がほぼない。
恋愛作品において好きな相手が変わる場合、心情変化の境界線が明確かつ遷移のグラデーションが鮮明であるほど深く感情移入できると思うのだが、本作はそこの表現が弱かった。
原作の方は丁寧に記述されてるらしいので、これに関してはアニメ版の問題なんだろうか。

加えて、竜児が「ちゃんと生きれなかったのは自分だろ」と母親にキレて駆け落ちする展開は非常に不自然であった。ここが一番のモヤモヤ。

キレること自体はあり得ないことではない。前提として進路への不安や、自分のために身を粉にして働く母親を解放したい思いがあるのは分かるし、それ故頑なに進学を拒否しようとする気持ちも理解できる。高3受験期という過渡的な状況もあり、能天気な態度の母親を見て、通常時の竜児であれば絶対に言わない言葉をぶつけてしまった。ここまでは納得できる。
しかし、その結果が家出→大河と結ばれるために駆け落ちだと、先のやりとりが一気に安っぽいものへと成り下がってしまう。母親を傷つけたことや進路よりつい最近好きだと気づいた(しかもその描写が薄い)大河を選ぶという行動原理がどうも納得できないのである。

ここまで急展開だと、駆け落ちする展開を作りたくてキャラクターにそう言わせてるようにしか見えなくなる。竜児の生い立ち、今までの生活、母親との関係、そういう普通の家庭とは違う積み重ねてきた時間があった上で、1人の人間としてどう行動するのかを考えて物語は構成されるべきだが、本作終盤の展開はこれが破綻しており、悪い意味で作り手の意志がチラついてしまった。
{/netabare}


気にしすぎか理解不足なだけかもしれないが、自分には総じて終盤の展開が不自然でならなかった。
途中まではめちゃくちゃ良くてもラストで失速する作品はもう一度見ようと思わないので、総合評価はかなり低め。

投稿 : 2022/07/06
閲覧 : 298
ネタバレ

さんだーばーど さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

しっかり笑えて、しっかりドキドキできる。

本格青春ラブコメアニメはコレ一本観ればOK。
文句なしの神作品。

最初はお互い別の意中の人がいるってトコロが好き。
(2000年代の面白いラブコメって大体この展開な気がする)

序盤はコミカルが基本。協力関係になり、うまくいかないウチにお互いの魅力に気付き、恋に落ちる。そして恋愛描写も妥協ナシでドキドキできる。ここが最大のポイントかな。やっぱボーイミッツガールって良いよなって再確認させてくれると思うよ。

ーーーーーーーここまで読めばOKですーーーーーーーー

閲覧注意{netabare} 釘宮理恵さんの声が好きで、ゼロの使い魔からの流れで観た。やっぱり釘宮ボイス+暴力黒ニーソつるぺたヒロインは最高(断言)。私の中ではルイズが1番だけどね。ありがとうくぎゅ(キモイ){/netabare}。

投稿 : 2022/06/04
閲覧 : 177
サンキュー:

11

ネタバレ

AO さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

8話で断念

最後まで見ようと思ってたけど8話で断念
主人公以外のキャラを好きになれない
1話、2話でキャラの行動言動に違和感を感じた人は見ない方がいい

投稿 : 2022/05/26
閲覧 : 139
サンキュー:

2

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

それはちょっと 世間は許してくrえゃすぇんよ

 全25話。原作は未読。

 前回書いたのが恥ずかしいので、書き直しです。

 これはちょっと自分に合わなかったですね~良い話なのはわかりますが、結局最後まで誰一人として感情移入することなく終わりました。

 この作品にはファンが多いと思うので、多くの人を敵に回してしまうかもしれませんが、一応感想書きます。閉じときます。

{netabare}
 合わなかった理由としては、まずヒロインの大河が最後まで暴力沙汰だったことですね。。いくらなんでもやりすぎだろと。竜児ならともかく、父親や周りの人にも暴力はちょっと。。途中の女性同士のけんかもありましたけど、どうにも動機がさっぱりなためになんで殴りあってるのか良くわからなかったりと、ただ周りにキレちらかしてるだけの、動物同士のけんかにしか見えませんでした。

 それから、大人たちをないがしろにし過ぎるところかな。もちろん彼らは思春期なので、親に反抗したい、逆らいたいと思うのは否定しません。でもねぇ、、大河の親はちゃんと学校に行かせてあげてるし、別に酒やギャンブルに溺れた毒親ってわけでもなくちゃんと働いててしっかり生きてるのでちょっとは敬意を払おうよと。親が離婚するのはショックでしょうけど、別に娘のことをないがしろにしてたわけじゃないじゃないですか。。子供たち中心過ぎるのはいただけないですね。
{/netabare}

 悪いところばかりでしたが、良いところをあげるとすれば、僕の好きな作品の声優さんが多かったことでしょうか。そこは嬉しかったです。

 僕には合わなかったけど、皆さんの感想を見てると、なるほどそこが良かったのか、と参考になりました。そういう風にとらえれば悪くはない・・・のかな?

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/05/16
閲覧 : 1038
サンキュー:

39

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たむじゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私にとって、ラブコメの原点であり頂点

【評価】
点数:93点(100点満点中)
ランク:S
※点数の算出方法やランクはプロフィールをご覧ください。

【総評】
自分が本格的にアニメ、ラブコメにハマるきっかけとなった作品です。もう10年以上も前の作品のため、作画こそ若干古さを感じますが、それ以外の部分は文句のつけようがないです。
物語としては、主人公の高須竜児とメインヒロインの逢坂大河は、最初お互いに好きな人がいて、その恋愛を成就させるために共同戦線を張るのですが、月日が経つに連れてその気持ちが変わっていきます。
本当に好きな人は誰なのか、その心の移り変わりや成長を高校生らしくきれいに描いています。
この作品を見終わったあと、「釘宮病」と呼ばれる病気にかかってしまい、昼夜を問わず、声優:釘宮理恵さんの声を欲するようになってしまいました。3人のヒロインがいるのですが、そんなところからもわかるように、私は大河推しです。

【ここがポイント】
とらドラ!ってどこがオススメなの?と聞かれたら、私は真っ先に「音楽」と答えます。
2クール分のOP・EDがどれも素晴らしく、中でも2クール目のED「オレンジ」はアニメ史に残る名曲ではないでしょうか。
また、「オレンジ」の価値をさらに高めている要因として、第21話「どうしたって」は外せません。この回のEDの入り方は涙ものです。この場面だけでも、もう何十回も見ました。
聞いたことない方はぜひ曲だけでも聞いてください。私は好きすぎてCDまで買いました…(笑)

【好きな回】
第19話「聖夜祭」
この回の魅力は、まず1つに作中で逢坂大河と川嶋亜美が歌う「ホーリーナイト」が聞けること。そして2つ目に、物語の中盤以降の大河と竜児のやり取りです。
大河にとって本当に好きな人は誰だったのか、そして、大河が涙を流しながらマンションを飛び出るシーンは何度見ても感動してしまいます。
とらドラ!は他にも紹介したい好きな回がたくさんある、本当に素晴らしい作品です。まだ見ていない人はぜひ見て欲しいです。

投稿 : 2022/04/22
閲覧 : 564
サンキュー:

7

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インフィニティ鼻水 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

いつ見ても面白いし可愛いし尊い

何回みても自分は好きです。
なんなら2周目になると初見より見方が変わるところもあると思う。
ストーリーもいいし特に後半からは次見たいって気持ちがめちゃ湧いてきます。
Op やedも曲がいいし導入のタイミングが合いすぎてる。
ツンデレ好きなんですが大河は案の定好きです。声優が釘宮理恵さんということもあって自分的にはベストな配役だと思ってます
実乃梨もめちゃ好きなんですが最後が切なすぎて報われて欲しいって思いました。デレ回がもっと欲しかったっていう個人的な欲求もあります。

語彙力が壊滅すぎて見るに堪えない文章かもしれませんが言いたいことをまとめると
めちゃめちゃ好きでラブコメ好きな人には是非見てもらいたい作品です!!

投稿 : 2022/01/15
閲覧 : 163
サンキュー:

8

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人類の宝 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あみちゃんは子供

登場人物が地雷だらけの中で、あみちゃんだけは大人っていう意見があるけど、それはあの登場人物の中では大人というだけで、櫛枝にちょっかいを出して、大喧嘩になっちゃう時点であいつは大して大人じゃない

実際俺はとらドラで好きなキャラは1人もいない
関わったら面倒臭そうなやつばっか

ただ、今でも深夜アニメのトップを走り続ける存在だと思う

投稿 : 2021/11/10
閲覧 : 506
サンキュー:

9

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haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2021.10.31

2021.10.31

投稿 : 2021/10/31
閲覧 : 207
サンキュー:

3

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にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

りゅうじの家族になりたい!

りゅうじは怖い顔の男の子
でも
性格はやさしいし家事はなんでも得意

大河は小柄でとってもかわいい女の子
ほんとは泣き虫だけどいろんな劣等感があって
凶暴にふるまってる

みのりんは運動少女
とっても明るくて大河とはぎゃくに
劣等感なんかなさそう
誰とでもみんなと仲良くできそう

そんな大河とみのりんは
大の仲よし友だち思い


にゃんはかわいくないけど
劣等感のかたまりだから
大河に共感できた。。


りゅうじはとってもめんどう見がいい
こんないい男の子いたらいいナってそう思う

最初のやみうちで
りゅうじのこと好きになった
ほんと!?
ほんとに許しちゃうの?
それで協力まで!?

いつの間にか大河は
りゅうじの家の家族みたい
お母さんもとってもやさしいし
ツンツンしてたけどこんなのに弱いんだネ^^

何だかふくざつな三角関係なのかなぁ
でも
おたがいに友情とおもいやりで
見ていて少し泣いたりしたけど
あまりいやな思いはしなかった(うん)

みんながんばれー!って
だれを応援したらいいのか
よく分からなかったけど

みんながんばれー!って
思いながら見てた

終わりのほうのりゅうじの言葉が
にゃんに向かって言われたみたいで
うれしくて涙が出ちゃったナ(ぐすっ)

長めのお話だったけど
もう終わっちゃったんだ。。

もう1回見たいな~って思うアニメだった☆

投稿 : 2021/10/19
閲覧 : 4362
サンキュー:

647

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

昔のボクにはハードルが高かった…

ボクがアニメをたくさん視る様にになった頃、
面白いという話を聞いてこの作品を視てみました。

その時は、キツくなって途中で断念しました…。

理由は、主要なキャラ達に共感できなかったからです。

当初のボクのキャラに対する考えは、
竜児…優柔不断で、怒るコトもできないチキン。
大河…スグ感情的に怒りだす、異常な程の暴力少女。
実乃梨…明るく元気にしてるが、何を考えてるか分からん子。
祐作…真面目で優しいが、何を考えてるか分からんヤツ。
亜美…性格が悪くて、何を考えてるか分からん子。

といったモノだったので、それぞれのキャラが
何でそんな風にしかできないのか?
実際どうしたいのか?
何でそんな言動になるのか?
というコトがボクには理解ができず、
受け入れられなくなってしまったのです。

でも、少し時間が経って最近ふともう一度視てみようと思い、
見直してみると、この主要なキャラ達は
実際の人間性を誇張したキャラなんだと考えれる様になりました。

人間誰しも二面性があり、本心をさらけ出すと
ヒトを傷つけたり、自分が傷ついたり、
周りとの関係性を壊してしまったり…
だから建前と本音だとか、同調や迎合だとかってモノがある…。

そう考えると…

竜児が優柔不断なのも、目つきが悪いと周囲から敬遠されたコトで
 自分を受け入れて欲しいと思った為にできた性格。
大河が攻撃的なのも、家庭事情で誰からも愛されてない=
 周りは敵だと思った為に作り上げた性格。
実乃梨や祐作、亜美は自分の本心をさらけ出したくない=
 傷つきたくないし、傷つけたくないと思って作った上っ面。

なんていうそれぞれの気持ちを誇張して表現した結果なのかな?
と思え、そんなキャラ達の言動を受け入れるコトができる様になり、
最後まで面白く視るコトができました。

とりわけ、大河が生徒会長とケンカをするシーンは
大河のあの異様なまでの暴力的キャラ付けがあったからこそ、
お互いにあれだけ感情を爆発させてぶつかり合うコトができた
素晴らしいシーンになったのだと思えます。

終盤では、そんな大河の性格も自身の心と向き合い
落ち着いてきたのがボク的には少し残念ではありましたが、
それでも、結末は今後の竜児と大河、その他のキャラ達が
どうなっていくのかがスゴく気になる様なイイ終わり方でした。

どんな家庭を築くんだろう…あの二人…。

感情移入して、泣きながら視るという程にはなりませでしたが
生きるコトの大変さ、それに対してどうやって対応していくのか?
何ていうのを考えさせてくれたイイ作品でした。

蛇足ですが、ボクは個人的に、泰子さんが一番大好きで、
おバカでお茶目で天然で可愛らしく、でも芯があって
竜児のコトをスゴく愛している素晴らしいお母さんだと思えました。

まぁ…語尾に「やんす」とか「がんす」とか言ってる母親ってのも
子供から見たらどうなんだって思いますけどね…。(笑)

投稿 : 2021/06/01
閲覧 : 363
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テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この世界の誰一人見たことがない物がある

この作品は凄いです。
とにかく友情に恋愛に本気過ぎてヤバいです。
涙なしには見えません。
しかも、名言も多い作品で本当に魅力の詰まった作品

ヒロインである大河は、暴れるって印象があります。
単に暴れるのではなく優しさの裏返し、クラスで大河と竜二は手乗りタイガーとヤンキー高須と恐れられていました。
でも、竜児はヤンキーではないし、関係も誤解だと言い大暴れをします。

大河からすれば、そんな風に言われる竜児の気持ちもわかるのでしょうね。
自分も恐れられているから……でも、自分の事より竜二の為に暴れる。

他にも北村くんが生徒会長に告白するのですが返事を無視される。
実は大河は北村君が好きだった。
だから、会長に告白=失恋に繋がる。
でも、彼女は知っている。
北村君の抱えてきた物の重さと辛さを……

北村君の告白が失敗に終わった。
もしかしたら、それは北村君が好きな人にはラッキーかも知れない……でも、大河は、そんな事より真剣に気持ちを伝えた北村の気持ちを無視した会長が許せなかった!

何故なら、大河は、いつも片思いばかり。
櫛枝実乃梨が「なんで!そんな簡単な事が言えないんだよ!大河!」なんてセリフを言われるくらいに片思い。

何故なら、彼女は自分が大切なものは壊れると思い込んで居るから伝える怖さと、伝える勇気が必要なのを知っている。
だから、北村くんが出した勇気に答えない会長が許せなくて、悔しくて……

だから、木刀を手にして会長のクラスに殴り込む。

そうして、彼女は自分に出来る事を考える。
大河は北村君が好きだから、傷付いた北村君の傍に居られないと感じたのかもしれません。
今、自分が傍に居るのは傷付いた心に漬け込む事にしかならないから……
だから、北村君の傍は竜児に任せて。

私はこのエピソードを見て、やり方は乱暴かも知れないけど、本当に大河は優しい奴なんだと思いました。
人の痛みを理解して立ち向かう。
これは本当に勇気と覚悟が必要です。
一歩間違えたら事件です……それでも自分の事より誰かのために行動出来るって素敵だと感じました。


高須竜児も、大河の父が大河と仲直りして一緒に暮らしたいと聞き。
大河は家族で色々とあり一人暮らしをしていましたが、父が迎えに来てくれた。
でも、大河はそれを嫌がり否定する。

でも、竜児には解ってる。
家族の有難みと家族の居ない寂しさ。
竜児には父は居ません……母が1人で竜二を育ててくれたのです。
だから、竜児は大河が父と暮らせるかもしれないと喜びで、大河を説得する。
ただ、大河の親友の櫛枝実乃梨だけは反対する。

文化祭に父が来ると知りステージから大河の父へ呼び掛けたけど……現れず。
そう父は、大河を捨ててまた蒸発した。
ステージの空気は静まり返る……

そんな中、パチパチパチって手を叩く音がする、それは竜児でした。
更に奥から手を叩く音がする……櫛枝実乃梨

事情を知る2人だから叩ける手に私は、ここでも泣いてしまいました。
櫛枝実乃梨の手の叩くシーン、彼女は本当に辛そうにしてて、それでも少しでも大河が嫌な想いをしないで済むようにって気持ちが伝わって来て。

そして、いきなり始まる福男を決める競走。
様々な特典がある大会に竜児は参加をして優勝を狙う。
大河を元気付ける為に彼女にダンスを申し込む為の切符を。

この競走には櫛枝実乃梨も参加して2人は友達の為に走るのです。
途中、卑怯な手で転ばされたりもしましたが2人は必死に走る。

櫛枝実乃梨も去年同じ理由で大河を傷つけた。
高須竜児も同じく傷つけてしまった。
だから、罪滅ぼしにもならないし出来事は変えられない。
それでも、傷ついた心に寄り添えるのは、この2人しかいないのだから。

そんな姿を見た大河の「大丈夫だよ」って心の言葉にも感動しちゃいました。
きっと、自分を元気づけようとする気持ちが嬉しかったのだと思います。

櫛枝 実乃梨も彼女は、普段は本当に面白い子で明るくて元気な女の子です。
彼女は幽霊が見たいそうなんです。
幽霊は恋愛的な意味の例えなのですが、彼女は幽霊を見る事になる(恋愛的な意味)

でも、見えた物は幸せなだけの物では無かった。
凄く悩んだし、凄く苦しんだ。
彼女は、いつしか高須竜児を好きになっていた。
高須竜児は元々は櫛枝実乃梨が好きだったのですが、櫛枝実乃梨が高須竜児を好きになった頃には高須竜児は相坂大河が好きだった。
高須竜児は、自分の気持ちの変化に気付いて居なかった。

櫛枝実乃梨には、相坂大河も高須竜児を必要としているのが見えたのです。

何故なら、櫛枝実乃梨は大河の親友で竜児が好きだったから……2人をずっと傍で見てきたから。
多分、途中までは、大河の気持は可能性の話で確信に変わったのはクリスマスの夜にマンションで竜児の名前を叫びながら泣き喚く所を見たあたり。

バレンタインデーの日に自分の気持ちに目を背けようとしてる大河に自分の気持ちに嘘を付かないで欲しかった。

大河もまた櫛枝実乃梨の気持ちに気付いて居たから……素直になれなくて、みのりんの為にって考えた結果隠していた気持ち。

櫛枝実乃梨の為に自分の気持ちを伏せて譲ろうとする。
大好きな、みのりんの為に……

「私の幸せは私がこの手で!この手だけで!掴み取るんだ!私には何が幸せか私以外の誰にも決めさせねー!」
櫛枝実乃梨の名言級のセリフ……

この言葉に込められた幸せ。
幸せの意味。

親友同士で好きな人が被ったら、どちらかしか幸せにはなれない……そうじゃない違うんだ。
幸せはそれだけじゃない……

好きな人を親友に譲る……
自分の気持ちを伏せたまま?
仮に、それで2人が付き合って喜べる?
本当に祝福の言葉を心から言える?
明日も親友のまま笑顔でいられる?
これから先、親友として何一つ変わらずいられる?
少しの後悔すら無しでいられる?
幸せでいられる?

仮に、親友に譲られた側は、それを知っても親友にたいして、少しの罪悪感はない?
ありがとうって言える?
幸せだと自信を持って親友に話せる?

結局、そこなんです……譲側も譲られる側も……押し付け押し付けられた幸せを誇れる?
親友だからこそ、ぶつから無ければならい場面はあって、「あの子にはあの人が必要だ」なんて勝手に決めつけて……
櫛枝実乃梨は、「それは私の勝手な傲慢で大河を嘗めてた!」って発言して居ました。

だから、櫛枝実乃梨が選んだのはそんな道かもしれません。
これからも大河の親友でいる為に。

選ばれ無かった方は泣くんだ……悲しくて辛くて……でも、長い目で見て時間が流れたら、いつか本当に心から祝福出来るんだ。

でも、気持ちを伏せたままでは後悔しか残らない……だから……次の恋にも踏み出せないかもしれない……いつまでも羨ましいだけの思い出になっちゃうかもしれないんだ。
だから、伝える大切さってのはあるんだ。

多分、櫛枝実乃梨は後に高須竜児に告白するつもりだった。
でも、大河に雪山での事で嘘をついてる竜児を見て不公平を感じた。
このまま告白しても結果はともかく自分も大河を幸せになれないから。

だから、逃げ出した大河に、櫛枝実乃梨は高須竜児に大河を追いかけるか、追いかけないかを聞く。
竜二の追いかけると言う選択を聞いた櫛枝実乃梨は、少し悔しそうな顔を浮かべた気がします。
それが彼女にとっての竜児の気持ちの確信。

だから、廊下で走りながら「高須竜児が好きだ!好きだった」と本人ではなく大河に伝えた。
好きだった……だった……たった3文字に込められた意味。
高須竜児の気持ちが確信に変わったから。

そして、櫛枝実乃梨には叶えたい夢がある。
それを彼女は意地だと言う。
幸せは1つじゃない……好きな人にフラれたから幸せになれないなんて事は無い。
幸せの形は沢山あるのだから。

そして、もぅ一つ。
親友に遠慮をして気持ちを伏せるなんて告白しないなんて……気持ちを伏せる理由を親友のせいにしてるようなものだもの。
親友だからこそ後悔しない選択肢を選ぶべきなのだ。

夕方の教室の出来事は本当に優しいエピソードだと思いました。
逃げ出そうとする大河の進路を塞ぐ北村君と亜美、友達が一丸となって自分の気持ちに気付かせて応援しようとしてくれるなんて、本当に大河は幸せ者ですね。

大河と竜児が結婚を決めて駆け落ちする時に櫛枝実乃梨は涙します。
彼女は理由が解らないと言いましたが、あれは当人には解らない涙です。

大好きな人と大切な親友が結ばれた嬉しさ。
大事な2人が自分の元から離れて行く寂しさ

自分の初恋が叶わなかった辛さ。
当人の心は、たくさんの物が渦巻いているから「解らない涙」なんでしょうね。


川嶋亜美は、第一印象は実は私の中では最悪でしたw
でも、作中の中で私は彼女が1番好きになった気がします。
1番、周りが見えていた人です。
多分、高須竜児の理解者だった様にも思います。

周りが凄く見える人だったから友達の本心を聞き出そうとしてトラブルになったりしました。夏休みの別荘や修学旅行などでもw
でも、高須竜児にも沢山の助言をくれた人ですよね。

最初は大河とはかなり犬猿の仲でしたが、最後は割と打ち解けていたし、でも周りが見えていた分、自分の気持ちも伝えられなくて諦めていました。
竜児のチョコレート屋のバイト先に来た時の「皆……じゃなくてよかったんだけどなぁ」
って心の声が印象的でした。

1番言って欲しくない人に1番言われたく無いこと言われちゃいましたね( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
本当に皆から好かれるより……本当に好きな人、1人から好かれる方が嬉しい時もあるけど……そんな人程、好きな人の気持ちは手に入りにくいのかもしれない。

でも、彼女の理解者は居てくれた。
櫛枝実乃梨……彼女が大河と高須の駆け落ち後に、亜美の家に残ったのは、自分と同じ気持ちだと解ってたから……
亜美は覚悟が決まっていて、高須が家に来た後に高須に自分が諦められるセリフを言わせたりしてたので、決心も付いたのでしょうけどね。

北村君も彼はいち早く誰かの変化に気付ける人ですね。
大河が凹む度に、それとなく手を差し伸べたり、竜二とはまた違う意味で助けてくれた人でした。

会長の告白に答えられない意味にも涙しました。
北村君を本当に大切に思っていて、この学校には必要な人だから……彼は真っ直ぐだから会長の気持ち知ったら……結果的に北村君も聞いてしまいましたが、彼は本当に会長が好きなのですね。
会長を困らせない為の言葉がありました。

後、やっちゃんも竜児のお母さんです。
やっちゃんは、女手1つで竜児を育てて居ます。
この人は、自分の両親と疎遠になっているからか、唯一の息子の竜児を大切にしています。

職場はBARだと思いますが、BARで働く意味が素敵で彼女が言うに「親子でご飯を食べないと生きている意味がない」と言います。

彼女は竜児が学校に行っている間に寝て、竜児が帰って来て一緒にご飯を食べて竜児が寝てる間に働く、しっかり家族の時間を作ってる部分に家族を大切にしてるのが伝わりました。

ある日、彼女が貧血で倒れます。
竜児はそれは負担を掛けた自分のせいだと自分を攻めます……頼りにして貰えないからバイトさせて貰えないと……バイトより勉強をするべきだと言われて……

でも、違うんだよ。
きっと、やっちゃんは竜児に選択肢を増やしてあげたかったのです。
自分は、竜児を身篭って、家族から降ろせと言われても大切にしたくて選べる選択肢に限りがあったから、竜児には好きな道へ進んで欲しかっただけで……自分の分の希望と夢を託して。

でも、バイトはしないと約束した竜児と喧嘩して、大河と駆け落ちしちゃって……
唯一の家族に見捨てられて本当に1人になってしまいそうで……

だから、竜児達が繋いだ、やっちゃんと両親の絆を再び繋ぎ直して帰れる場所を用意した。
これって最高の親孝行ではないでしょうか?

後、駆け落ちを後押しする友達の姿もカッコイイ!

櫛枝実乃梨は通帳
北村君はお米券
川嶋亜美は別荘の鍵

櫛枝実乃梨も言って居ましたが駆け落ちが正しい選択肢ではありません。
でも、間違えているとも言いきれない。
駆け落ちして幸せになれた人も世の中に居るハズです。

立ち向かう強さも逃げる勇気も正解や間違は、2人にしかない……だから、友達としては応援するしかない!
いつか、2人が戻る事を信じて。

でも、そんな中、竜児と大河は駆け落ちを辞めて周りの人に認めて貰える様にしようと決める。
2人だけが、幸せな未来ではなく、皆が幸せになれる未来を選ぶ為に

私は、とらドラ!のキャラは皆、優しいのだと思います。
人の気持ちに向き合って、自分の気持ちに向き合える。
友達だからこそ時には応援出来て、間違えに怒れて、お互いにお互いが、想えるから時には傷つけて、傷ついて……泣いて笑って……

優しい人しか居ない世界って、こんな感じなのかもしれません。

私は正直に羨ましいです。
こんなに想える友達が居てくれるって本当に有難いし、幸せな事だと思います。
彼らを見ていると本当に青春って感じがしてきます。

私も人の気持ちに向き合える強さと、人を想える優しさと、人の為に動く勇気を持った人になりたいです。

私は、この作品を1人でしか見ないと決めています!
この作品を見ている姿を見てもらいたくないのです!
何故なら!凄く泣くからです!
涙はともかく泣き過ぎて鼻水も出るからです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
鼻血なら心の汗なのにw

所で北村君は何故、駆け落ちの場に、お米券を持っていたのですか?
駆け落ちの話は亜美の部屋で聞かされたから用意したとは思えないし、北村くんのお米券が謎です(*/∇\*)キャ
原作読んでる方か、気づいた人は教えて欲しいです。

「私、気になります!」

あれ?違うキャラのセリフになった?

投稿 : 2021/05/21
閲覧 : 537
サンキュー:

25

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hana さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これを観て、自分の中のアニメが1度終わった。

割とアニメは見る方で、結構面白く色々なジャンルを観た。
この作品を見るまでは、ひたすらアニメを消費する日々。
しかし、このとらドラ!に出会い、観終わった後に、これを超えるほど好きな作品には出会えないと確信し、アニメを観るのをやめた。(今はたまに観ている)

とにかく、物語もいいが、それ以上にキャラがいい。
キャラの感情が色々な群像劇に発展するわけだが、感情の表し方も非常にいい。
16話の女性キャラの殴り合いは私の中でいまだに人生で一番好きなシーンとなっている。
最後の方は少し雑な流れに感じる部分もあるが、全てにおいて、素晴らしい作品である。

声優がそもそも釘宮さんということも私の趣向に当てはまりすぎている。
また、1期のOP,EDも2期のOP,EDも全てがいい。
オレンジを聞くたびに涙が流れる。

多分、全ての人が好きな訳ではない。
単純なラブコメじゃんって人も多いと思う。
いいのだ。それでも私は一番好きなのだ。

この作品を作ってくれた全ての人に感謝を申し上げる。

投稿 : 2021/05/02
閲覧 : 281
サンキュー:

6

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

近年稀にみる傑作恋愛アニメ

原作、アニメ共に視聴済み。

1クール目はコメディ寄りに作られており、
それは登場人物達のコミュニケーションで
距離を縮めていく物語。
2クール目は、1クール目のラストで各々が自覚した、
想いが交錯し、よりお互いの関係性に踏み込み、
答えを出すシリアスな展開が主軸になっていく。

物語の入り口、掴みの部分で、
視聴者は
『物語を自分の世界観でしか測れないか?
それとも違う世界観を受け入れられるか?』
という振り分けをされる事になる。

それは第一話の
ぶっ飛んだ大河のキャラクター性だ。
『ありえねぇ』と笑いながらも受入れられるか
『現実的にありえませんね』とこの物語に蓋を閉じるか、だ。

※自分としては、物語を楽しむことにおいての
基準の1つであるリアリティとは、
『キャラクターの感情や背景から生まれる表現として
リアリティがあるかどうか』で
判断すべきであり、
『現実的にこんな行動はありえないとして判断する』
とするのはいささかつまらない見方だなと思う。

この作品は、やや人物の行動やや突飛な所があるものの、
登場人物の感情の移り変わり、考え方、心理描写は実にリアルだ。
特になぜ自分勝手な大河と世話役の竜児が、離れられないでいるかの
繊細な心の動き、ちりばめられた互いの補完が
わざとらしくなく、自然に描かれている。

なぜ大河がここまで嫌われ、また好かれるか分かれるか?は

各視聴者が上記で述べた
『自分基準の常識やルールと違った世界観を受入られるか』
つまり評価者における、
『客観性を持ち合わせて評価出来るか?』の
基準を持ち合わせているかどうかによって変わってくる。


大河というキャラクターは
「自分が主体で、自分の信念の為には顧みない」という
能動的キャラクターだ。
後先なんて考えない、行動行動行動。
この手のタイプが共感を得られない層が一定数存在するのは明白だ。
なぜなら多くの日本人、国民性が
遠慮し、同調圧力に屈し、
自分より他人の価値観を優先する傾向があるからだ。
『普通』『目立ちたくない』『逸脱したくない』『嫌われたくない』
等々を処世術としている。

もっと言うと
『最悪を想定し、最もマイナスな行動をしない事が最善策と妄信』し、
行動における結果など自分次第であることを理解していない層だ。

※だからこそこの物語には意味があり、魅力に溢れているのだが…


顕著なのは特に生徒会長に打ち入りするシーン。

大河『間違ってるかどうかわからないが、わかることはこの足が止まらないという事だけ』
からの
会長「馬鹿になれたらどんなにいいか」
という場面だ。

このセクションストーリーでは
人生の選択において
人に迷惑をかけるかどうか、正解か不正解が重要ではなく、
こうしたいと思う事を決断し、行動する事の美しさ、
その狭間での揺れを、10代の感傷たっぷりに描いている。

ここで、否定的な視聴者は
「木刀なんか当たったら下手したら死ぬかもしれないのにありえない」
と判断する。これは完全な主観的批評だ。
視点を変えれば
・大河は会長が竹刀を持ったのを確認してから殴りかかっている
・そもそも会長は運動神経抜群、頭脳明晰という説明がある
・『下手したら○○』は何に対しても言える=大河は体に当てる瞬間には竹刀を止めるつもりだったとも言える。
つまりどちらも仮定の域を過ぎないからだ。

第一話の大河が竜児の家に忍び込むシーンも同様。
否定する人は「違法だ」「ぶつかったら死ぬかもしれない」こんなことする人は居ない。と否定する。
しかしそれも、主観的批評である。

・物語は冒頭であり、導入箇所で説明領域である。
・犯罪行為であったとして=実行しないとは言えない。
・小さい同級生の女子に夜に忍び込まれ
木刀で殴りかかってくるのはリアリティが無いとするなら
『生まれた時から隣の家に可愛い幼馴染がいる』
『兄弟で宇宙飛行士を目指して近くに居たおばちゃんは有名学者』
『双子のイケメンでどっちが野球やってもプロ級』
『空から女の子が降ってくる』
これらの作品はリアリティがあるのか?
もしこれらにリアリティが~等同じ批判をしていないなら
その批判は好きか嫌いかの主観的判断である。

評価におけるリアリティとは上記に説明した様に、
この現実への再現性で判断するものではないという事だ。

※仮定の域を過ぎない事柄への批判、好き嫌いの主観批判、
これらは短絡的な批評で見受けられる
よくある例であることを追記しておく。

そして、とらドラはこういった突飛な表現を用いたかと思えば、
しっかりと一つ一つの手や、口の動き、寄りだけでない
映画的な遠目からの引きの画だったり、
繊細な手法で、丁寧に感情豊かな映像表現を駆使してくる。

そして魅力あふれる、人間味に溢れたキャラクター達、
大河の性格や、みのりの二面性、亜美の立ち振る舞いは
それぞの背景が次第に描かれ、なぜこういう人物になったのか?が
納得感をもたらしながら説明されていく。

またそれが女性原作者ならではの言動や行動で表現されていて
とても生々しい一面もある。

最後みのりと大河などの教室でのやりとり等、
少々行き過ぎた表現も見られるがそこはご愛敬としてw

見て損はない。一時の青春を体感できる、
切なく、おかしく、泣ける、至極の一作だ。

2021/04/01
低評価レビューを読んで追記…
とらドラ愛伝われ笑
以下、とらドラ嫌いの方へのきっかけとなれば
自分なりの解釈での解説

{netabare}
批判的内容の主な評価に対して

①大河が暴力を振るうのが嫌、許せない
このアニメはラブコメである。
コメディなので、デフォルメされているという前提を視点を
持って見ると許容範囲には収まらないだろうか?
好評価をする人は、いわゆる漫才でいうツッコミ程度でしか
認識していないのである。

②大河は北村が好きだったのに乗り換えた
これは第1話の終わり方をもう一度視聴することを奨める。
この1話ですでに大河は竜児を好きになり始めている描写がされている。
また、2話以降、大河が北村へ寄せる思いは恋愛感情ではなく
感謝と恩返しで描かれている。

③竜児に感謝しないのが嫌
大河は言葉にこそしてないが態度で示し、
それを竜児が受け取って納得してるシーンが沢山描かれている。
炒飯を綺麗に食べる、偽乳パットが完成するまで起きている等々。
そして竜児自体が感謝を目的に世話を焼いていない。
どこかたどたどしく生きる彼女に、自分を重ね、
魅力を感じ、支えようとしている。
感謝を口にすることに重きをおかず
お互いの関係性のあり方に着目してみてはどうだろうか。

④女性三人が良くわからない。
大事なのは関係性の読み解き。
各話の描写や台詞を注意深く見直してほしい。

まず大河と美乃梨の関係性
仲良しの様に説明はされるものの、
物語の冒頭では実は希薄。
なぜなら父親の件では不可侵で終話し、
大河は美乃梨の前では猫をかぶっている事がわかる。
その後も美乃梨が物事に踏み込んで
話をするシーンが描写されるのは
竜児か亜美が殆ど。
故にこの二人は竜児を中心に、
友人としての深い関係性を築いていく事になる。
これがこの物語の1つのサブストーリーでもある。

またそれぞれの行動をひも解く為の
各恋心始まったタイミング

大河→竜児 1話
竜児→美乃梨 物語の開始前からの憧れが19話で打ち消える
竜児→大河 21話
美乃梨→竜児 9話
亜美→竜児 7話

⑤大河がなぜ会長に怒ったのか
まぁこれは大河が説明してるいるのだが
北村が全校生徒の前で好きだと告白したにも関わらず
振ることも受止める事もせずに逃げた事で
整理もつかないまま途方に暮れてしまうことになった。
救ってくれた北村への恩返しに、
その答えを出させるために会長へ殴り込みに向かったのだ。
そしてそれに対して会長は
『好きだけど、受け止めた結果、ついてきてしまい
北村の人生を変える責任を取る覚悟はなく、
好きという感情を突き通す勇気がなかった』という
切ない事実が明かされた

⑥なぜキャットファイトになったか
美乃梨が誰にも隠していた感情を、初めて他人に踏み込まれた。
亜美は竜児の恋愛対象にもなれてない事実と
臆病なまま大河と竜児にも、自分にも嘘をつく
美乃梨に終始苛立ち、許せなかったのだ。
そして自分の本音をさらけ出し、踏み込み、踏み込まれたからこそ
最後、美乃梨が頼るのは亜美になっている。

以上6点、気分を害したら申し訳ない。
好評価した自分の視点を気づきとして受けてめて
いただけたら幸いです。

{/netabare}

投稿 : 2021/04/01
閲覧 : 675
ネタバレ

友利奈緒 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思いっきり泣いた

脳震盪になったかというような衝撃。そして喪失感。
感動するアニメはこういう後味が残る。それが好きだ。

4年前に一回見て再視聴。
全然覚えてなかったけど、面白かったことだけ覚えてた。やっぱりおもろい。まっすぐぶつかり合う少年少女は、不器用ながらも自分の足で歩いていく。その心との向き合いは葛藤し、苦しいものだったろう、でも決めたんだと言ってまた歩き始める。
いやー青春だね。すでに俺も登場人物の一員になってたよ。
すごい泣いた。めちゃくちゃ泣いたね。
特に文化祭後編の13話、生徒会の16話、あと後半のとこ。
最高でした。やっぱ泣けるアニメが好きだわ。
忘れたころにまたもう一回見たい名作。

投稿 : 2021/02/23
閲覧 : 262
サンキュー:

12

ネタバレ

cupiz さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

10年前に見て、改めて見た

登場人物の心模様が伝わりやすくかつ複雑に描写されてる。昔見た時は拾えない物があった。こっちはオッサン年齢になったのにまた変わらぬ新しい感動をくれる。色褪せない素晴らしい作品でした。

投稿 : 2021/01/23
閲覧 : 265
サンキュー:

10

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイガータイガーじれったいがー

超平和バスターズ語るなら、忘れてはならないのがやはりこの『とらドラ!』
長井龍雪×岡田麿里×田中将賀の3人が初めて組んだ作品ですね。
ちなみにヤクザと落語は欠片も出てきません(・ω・)

現在でも高い人気と評価を得ている名作の一つではありますが、個人的には良作止まりな作品ではあります。
うーん、多分ところどころのギャグやノリがラノベっぽいのが引っかかってるのかもしれませんね。いやそれはそれで楽しめるんですが、本作青春モノとしてのしっかりした側面も持ってるので、どうにもそこが個人的にはミスマッチ。どちらか一方に極端に振り切れてくれた方が好みです。
ただ今回見直して見て、大河への印象が昔より強まったのは収穫です。昔はみのりんみたいなキャラクターの方が好きだったのでね、あんま大河のことよく見えてませんでした。「こんなに可愛かったっけ?」ってなりましたもんね、特に終盤。
あと一番大きく変わったのはやはり竜児の母であるやっちゃんに対しての評価。最近はどちらかというと親目線でキャラクターの心情を見がちなので、やっちゃんが竜児を想う気持ちに胸打たれました。

まあでも一番好きなのはやっぱ16話なんですけどね。あそこの大河と会長は完全にカズマと劉鳳です。最後の会長の叫びは何度見ても好きですね。

流石に今見返すと若干の古臭さがありはしますが、充分楽しめますよ。オススメできる作品の一つです。

投稿 : 2020/12/20
閲覧 : 351
サンキュー:

32

ネタバレ

ふとさん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

当時の思い出補正はありますが、

これまでみてきた学園ラブコメの中で最上級でした。
多感な時期にみてほしいアニメです。

投稿 : 2020/12/12
閲覧 : 279
サンキュー:

7

ネタバレ

まさまさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

みんな可愛いけど……

ツンデレヒロインに、コワモテだけど料理上手な主人公というベッタベタな設定だったから(この作品が世に出た頃はそういう設定がまだベタで無かったのかもしれない)正直あまり期待してなかった。でも、後半は期待を大幅に上回る展開だった。
この作品がすごいのは、誰と誰が結ばれるのかという結論だけ見ると全く意外性がない(というかもはやタイトルでバレてる)のに、それでも面白いと感じてしまうところにあると思う。理由は色々考えてみたけど、やはりそこに至るまでの展開がそんじょそこらのラブコメとは違う丁寧さだからではないだろうか。だから、設定だけだとありきたりなのに出来上がったものを見ると唯一無二の作品になっている。
ヒロインの可愛さは言うまでもない。個人的にはあーみん推しだけど、話の展開的に竜児と大河がくっつくのは異論がない。もちろんみのりんもありだぜ。

投稿 : 2020/12/06
閲覧 : 350
サンキュー:

10

ネタバレ

Fanatic さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「聖夜祭(19話)」を思い出すだけで。゚(゚´Д`゚)゚。 ブワ

高校生の男女(主人公)が、ある出来事をきっかけにそれぞれの片想い相手を知ることになり、その相手がお互いの友人であったことから、それぞれの恋愛が成就できるよう協力関係を結ぶことになる、というのが1クール目の内容。
2クールでは、協力関係を続けるうちに、お互いにかけがえのない存在になっていく二人の関係が描かれていきます。

王道ラブコメの傑作と紹介されていることも多いですが、コメディ要素が強いのは前半で、後半はシリアスな展開が増えてきます。
そして恐らく、原作や制作サイドが見せたかったのは登場人物の本音がぶつかり合う後半なのでしょう。
2周3周と視聴を重ねるうちに、コメディ色が強い前半においても、後半への伏線となるような描写が多数散りばめられていることに気がつきます。

メインキャラクターは男女5人。多いとは言えませんが、それぞれキャラは非常に濃いです。

メインヒロインの大河(たいが)は、小柄な体格ながら、常に木刀を持ち歩くような凶暴な性格で知られており、いわゆる暴力系ヒロイン。
泣き虫でドジっ娘という側面も見えてきますが、家事が苦手で部屋はゴミだらけというがさつな私生活の描写もあり、のっけから視聴者をふるいにかける癖の強いヒロインです。
彼女を好きになれるかどうかで大きく評価が分かれそうなので、一話で合わないと思った方は退場が懸命かも?

本作の主人公竜児(りゅうじ)は、目つきの悪さから怖がられることも多いですが、中身は至って普通の男子高生。
最終的には3人のヒロインから好意を持たれる展開になるんですが、ヒロインたちの様々なシグナルに対してとにかく鈍感です。
いわゆる難聴タイプで、もしかするとイライラしてしまう人がいるかも。
ただ、単なるハーレムものではもちろんありません。みな、人間臭いキャラクターばかりで、かなり内省的な内容になっています。

物語は大河と竜児の絡みを中心に進みますが、前半のキーマンとなるのは竜児の片思い相手で大河の親友でもある櫛枝実乃梨(みのり)でしょう。
明朗快活な性格ですが、会話の端々にしょうもないネタを混ぜるなど、天然でマイペースな一面も。

ライバルヒロインですが、思わず竜児とのハッピーエンドを応援したくなるくらい良い子です。夫婦漫才のようなノリの大河と竜児に、明るい実乃梨を加えることで『THE・ラブコメ』といった展開が続きます。

後半のキーマンは川嶋亜美。
登場当初は本性を隠し、うわべだけで人間関係を築くような二面性を持ったキャラですが、竜児達と関わることで徐々に本音を見せるようになります。
後半では逆に、大河や実乃梨の本心を鋭く見抜き、竜児も含めた三人の煮え切らない態度に対して毒を吐くようなシーンも増えてきますが、結果的にそれが三人の関係を前に進めるきっかけにもなります。

癖の強い3人のヒロインですが、ストーリーへの貢献度はそれぞれ非常に高く、それぞれの内面をぐいぐい抉っていく内容はさすが女性の作者さんだと思いました。
煮え切らない実乃梨に対して亜美が突っかかっていき、殴り合いのキャットファイトに発展する流れなんかは、男性原作の作品ではなかなか見られない展開だと思います。

反面、竜児の親友で大河の片思い相手でもあった北村祐作の扱いについてはやや中途半端な印象も。
もう少し、男友達という立場から竜児を絶妙にアシストするような場面が欲しかった所ですが、その辺りの描き込みは逆に女性作者の不得手な点かも知れません。

{netabare}後半、3人のヒロインがそれぞれ竜児に惹かれていくことになりますが、そのように気持ちが変化していった理由やフラグとなる出来事は明確にされていません。
しかし、だからといってご都合主義的な印象もありません。個人的には寧ろ、とても自然な流れのように感じました。

学生時代のクラスメイトと言うのは、気持ちの所在がどうあれ、強制的に近い距離で共同生活を共にすることになります。つまり、自然に惹かれ合うのを待つだけの十分な時間がある時期なんですよね。
何かしらのきっかけで突然気持ちが変わる……ということもあるかも知れませんが、それよりも気がついたら惹かれていたという方が多かったと思います。
そんな、学生時代特有の空気感というか、ゆったりとした心情の変化がよく描かれています。

ただ、メインヒロインの大河に関しては、徐々に竜児に惹かれていった本音が、19話「聖夜祭」で如何なく描き出されていました。
竜児が去った後、これから竜児の隣に並んで歩くのが自分ではないと悟った大河が、ようやく自分の本当の気持ちに気付いて……いえ、もしかすると少し前から覚悟を決めていたのかも知れませんが、思わず冬の夜に駆け出し、抑え切れなくなった竜児への想いを叫ぶシーンは本当に胸に刺ささりました。

いつのまにか、自分でも気がつかないうちに竜児をかけがえのない相手として見るようになっていた大河の溢れ出る想いが、表情や行動に本当によく集約された名シーン。
私も、大河の気持ちと完全にシンクロして、思わずボロボロと泣いてしまいました。
そんな大河の様子を偶然目撃してしまった実乃梨がその後に取る行動も、彼女の心情を慮るととても切なかったです。{/netabare}

全体を通して各キャラの心情描写に関しては非常に優れている作品ですが、中でもクリスマス前後の展開は秀逸で、それだけでも最高評価に値しますが、2クールながら中弛みのないテンポの良さ、引きの強い脚本、シナリオとマッチしたOP&EDなど、あらゆる面で非常に完成度の高い作品でした。

原作者の竹宮ゆゆこさんは、高橋留美子さんの描くラブコメの世界観に大きな影響を受けたと語っておられます。
確かに、プロットは全然違いますが、「めぞん一刻」なんかの空気感にかなり近い気がしますし、めぞんが好きな方なら本作も合うのではないでしょうか。

お気楽に笑えるだけのラブコメではありませんが、ストーリー性と心情描写がしっかりと描かれた恋愛ドラマを堪能したいのであれば、本作は文句無くお勧めです!

投稿 : 2020/11/21
閲覧 : 356
サンキュー:

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とらドラ!のストーリー・あらすじ

その目つきの鋭さ故、不良に見られてしまうことを気にしている高須竜児は高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須は不良」と言う誤解をまた最初から解かなくてはならなくなるのかと憂鬱であったが、「手乗りタイガー」こと逢坂大河との邂逅により意外に早くその誤解は解かれることとなる。
ある放課後、大河は想い人の北村祐作にラブレターを出そうとするがそれを間違って竜児のカバンにいれてしまう。ラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、竜児に闇討ちを決行する。その夜のやりとりがきっかけで一人暮らしである大河の家事の面倒も見るようになって大河は竜児の家に入り浸るようになり、お互いがお互いの親友との恋を応援する共同戦線を張るようになる。(TVアニメ動画『とらドラ!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2008年秋アニメ
制作会社
J.C.STAFF
公式サイト
www.starchild.co.jp/special/toradora/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A8%E3%82%89%E3%83%89%E3%83%A9!
主題歌
≪OP≫逢坂大河・櫛枝実乃梨・川嶋亜美(CV:釘宮理恵・堀江由衣・喜多村英梨)『プレパレード』、堀江由衣『silky heart』≪ED≫堀江由衣『バニラソルト』、逢坂大河・櫛枝実乃梨・川嶋亜美(CV:釘宮理恵・堀江由衣・喜多村英梨)『オレンジ』

声優・キャラクター

釘宮理恵、間島淳司、堀江由衣、野島裕史、喜多村英梨、大原さやか、田中理恵、吉野裕行、興津和幸、野中藍、石川桃子、後藤沙緒里

スタッフ

原作:竹宮ゆゆこ(アスキー・メディアワークス/電撃文庫)、原作イラスト:ヤス、 監督:長井龍雪、シリーズ構成:岡田麿里、キャラクターデザイン:田中将賀、背景:スタジオカノン、音響監督:明田川仁、音楽:橋本由香利、音楽制作:スターチャイルドレコード、プロデュース:GENCO

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