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「映像研には手を出すな!(TVアニメ動画)」

総合得点
80.0
感想・評価
580
棚に入れた
2209
ランキング
465
★★★★☆ 3.8 (580)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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映像研には手を出すな!の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

想像と創造、ワシらの生きる意味。私的2020年No.1TVアニメ。

・今期、いやここ数年のベスト候補かも


・湯浅監督+良い原作=最強


・作画厨の聖地


・イマジネーションは爆発だ!


・原画やストーリーボードのラフな魅力を活かした初のアニメかも


・シロバコ好きにはオススメ


・製作の現場にまで興味がある濃いアニメファンなら必見


・「ラーメン発見伝」の芹沢さん並のリアリストな理想主義者としての金森氏。


・たぬキマリに次ぐ愛嬌キャラな小心狸こと浅草氏


止め絵として小綺麗なことが凄い作画ではない!。本作におけるダイナミズムとイマジネーションの奔流の如き動きを見よ!。


偶然だろうが、本作のテーマはスタプリと同じ想像力=創造力に尽きるだろう。向こうは未来へのサーチライトという意味合いが強いが。


人は単なる必要を超えた価値に目覚めたが故に人になった。ゾンビランドサガが示してくれたように、より強くより高く生きようとする存在こそが人間なのだ。試行錯誤しつつも創造することで、自分自身の人生を創造し、前に進み続ける。ここには浅薄な悲観主義や、安易な現実主義を超えた輝きと力が、なにより希望がある。


最後にバーナード・ショーの「メトセラへ還れ」から緩い引用を


こういう子たち(創造的な子供たち)がやってくると、いつも何かしら驚異の念、新しい希望、生き甲斐が生まれる。あの子達は決して死にたがらない。いつも新しいことを学び、いつも新しい物を創造しているからだ。

投稿 : 2024/01/19
閲覧 : 1922
サンキュー:

85

きゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

声も好き!

世界観、ストーリー、声優全部好き

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 23
サンキュー:

0

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

玄人好みっぽいツマらなさ(褒め言葉)

高校の弱小部、映像研(実態はアニメ制作部)の3人組奮闘記。

割と王道設定の部活モノなんですが、何と言うかだいぶマニアックです。
いわゆるJK部活モノの百合百合萌え萌えとは一線を画し、アニメの構想を練るシーンがかなりの割合を占めますし、製作費の捻出などプロデューサー役の子が大活躍します。
「SHIROBAKO」の5人組でさえ高校時代にはこんなに本格的にやってなかったんじゃないかと思えるくらいです。

私がまず引き付けられたのが声優さんです。
主人公のちいちゃい子、凄く良い声で他何やってる声優さんかと思って調べてみたら女優さんの様です。
アニメーター役の子もこれがデビュー作の様ですが、とても良いです。
その後あまり大役に恵まれてないみたいですが、応援したいです。

それから映像。
劇中で制作しているアニメとこのアニメ自体の映像の境界が曖昧ですが、こちらもちょっとそんじょのアニメと雰囲気が違います。
色使いと言い、私はとても好きな感じでした。
どことなく懐かしい感じは昔のFlashアニメっぽいからでしょうか。

キャラデザも凄く良い。劇伴も良い。

ただ、普通の娯楽アニメ的な起承転結も無いし、前述の通りキャッキャウフフのワチャワチャ劇もありません。
そういった種類の面白さはこのアニメにはありません。
特にアニメを自主制作しちゃうようなガチ勢にはかなり面白い作品なんじゃないでしょうか。
門外漢の私でもそんなオーラをビシビシ感じるアニメでした。

ただ・・・
2話
風車をリアルに描くには、って議論を繰り広げるんですが、風車の回転方向がそもそも逆なんですわ…
メカ的な考証の詰めが甘い所も日本アニメのリアルな現状って所でしょうか。

投稿 : 2023/11/13
閲覧 : 60
サンキュー:

5

Jet Osuga さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

はまったw

皆さん脳内麻薬出っぱなし! さらに浅草氏っなんとひよっこ米屋の娘じゃあ〜りませんかっ!w

投稿 : 2023/09/22
閲覧 : 196
サンキュー:

5

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SHIROBAKOと双璧なアニメ作りアニメの傑作

湯浅監督作品。超高校級の女子高生たちがアニメを作る、アニメ作りフェチアニメ。
※作品データベース様より転載

【良い点】
アニメーション制作の、設定や映像表現など諸々の拘りに焦点を当て、アニメの魅力やその情熱を描き抜いた作風。
アニメ制作アニメの先例「SHIROBAKO」が社会人の職業的なアニメ作り紹介なのに対し、本作はより趣味に凝る事が許される高校生の同人的な活動なので、差別化出来ている。
舞台設定が2050年という今と地続きながら未来とする事で、女子高生が超本格派の拘り抜いたアニメ制作という「フィクションの嘘」を違和感無く見せてくれる。
外部との折衝を金森氏という超人に集約する事で、気持ち良く趣味活動に邁進出来ていた。
生徒会の妨害などあっても金森氏が無敵なので不快要素も少ない。
主人公たちはどう見ても女子高生らしくはないが、どうせフィクションなら女の子にやらせる方が楽しいのは常道。

浅草氏が空想の翼をはためかせる際に現実から虚構にシームレスに移行していく演出。
(的外れかもだけど)「中二病でも恋がしたい」での中二病バトルごっこシーンと同様の構図。
ここでの浅草氏の設定への浪漫や拘りが凄まじく、空想を広げていく楽しさがビンビン伝わってくる。
設定に拘り抜く浅草氏による、設定と空想だけで物語が形になっていく過程がワクワクする。
後半のサイレントアニメのストーリー性の高さは素晴らしく、この物語なら是非アニメで見たいと思わせた。
アニメーションの、設定、世界観構築という側面からの魅力を存分に伝えてくれた。
湯浅監督得意の映像表現が素晴らしく、一気に浅草氏の空想に惹かれた。

キャラクターの強烈な個性。
職人肌の設定厨浅草氏もさることながら、超高校級のマネージメントの鬼な金森氏のインパクト大。
単に金にがめつい底の浅いキャラにあらず、「利益を創造する」こと自体に強烈な信念を持っている。
幼い頃の商売の天才的エピソードや、学生の商業活動を厭う生徒会など学校側と丁々発止とやり合うシーンは、アニメ制作パート以上に面白かった。
本作の面白味の多くは金森氏の存在が絶大。
生徒会長も底の浅い嫌われ役ではなく、大人社会の代弁者としての凄みがある点も見逃せない。

創作意欲に溢れた学園青春物としても活力がある魅力的な雰囲気。
ロボット研究会の情熱も負けてなかったり、その他モブたちもそれぞれ自分たちがやりたい事を全力で謳歌している。
また、現実の高校生よりも高い教養がある(先生の綽名が世界史の古代の王だったりなど)と思わしきシーン多く、教養の高い会話劇は見ていて面白い。
現実(少なくとも自分の)では無かった、創作世界の理想郷というか、(いいなぁ、こんな風に情熱的な学園活動したかったなぁ)と見せてくれるのは魅力だった。
(本作に限らず、現実よりも活気に溢れた学園という王道の一つ)

浅草氏のべらんめえ調が底の浅いキャラ付けにあらず、金森氏との掛け合い会話劇で軽妙な雰囲気を出せている。
例えば11話の、普通なら歩けない川の道を遡る際のやりとり
「落ちたら三途の川渡る」に対し「三途の川は横に渡るもの」(この時、彼女らは川を縦に歩いてる)という返しが小粋で良かった。
「六文銭は自分で用意しろ」など、いちいちセリフ回しがシャレていて印象に残った。
記憶に残る作品は会話劇が独特で魅力的な作品が多い。

【悪い点】
水崎氏が相対的にあまり目立ってない。

本作ではなく自分の問題として、自分は映像表現の拘り自体はあまり重視しないタイプなので、浅草氏と温度差感じる。
浅草氏が熱弁振るってる時の空想シーンが一番面白かった一方、完成品のサイレントアニメは微妙に思えてしまった。
声優の重要性を再認識。尺の問題で仕方が無いが、演劇部辺りも参加してほしかった。

各キャラの人格や立ち位置が最初から完成・固定されていて、キャラドラマという面では薄味。
(この点は大ヒットしたSHIROBAKOとは大きな格差ある)
ただし、あえてキャラドラマ面を削る事で純粋に設定厨の面白味を見せる作品かも知れない。

ラストが締まらない。こういうラストも本作らしさなのかもしれないけれど
やはりラストは分かり易い盛り上がりがほしかった。ラストがカタルシスに欠けるのは残念。
ここ含めてドラマ性・娯楽性に欠ける。そこはアニメ設定作りの魅力一本槍で押し切る、潔い作品ともいえる。

【総合評価】8~9点
SHIROBAKOとは方向性の異なるアニメ作りアニメの力作。
評価は「とても良い」

面白かったんだけど、良くも悪くもマニアックな作品なので、(アニメ好き層からの)評価が高い割には地味な作品止まりでもあり。
後年、地味な良作の一つ、として残っていきそう。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 99
サンキュー:

7

バイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろい!

映像研すげえ!

投稿 : 2023/05/24
閲覧 : 64
サンキュー:

1

甘口なアニオタ見習い さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私の周りの管理はぜひ金森氏にたのみます

とてつもなく胸躍った作品です

映像制作などに興味があったりする人なら私なんかよりももっと胸が踊ることでしょう
臨場感も言葉では言い表すのが難しいです

なによりもそれぞれ個性のある四人のキャラクターたちがどうやって作品と向き合っているのか、それぞれの主張をどうまとめるのか、見ていてワクワクが止まりません。

頭ではこうしたいが、そうするとここがダメになる…うーんみたいな

これは人にもよるのかもしれませんが
小さい頃なんかにいろいろ妄想していた脳内を冒険しているような感覚に陥りました

頭の中で構想を練り、頭の中で作画していくあの感覚
それをずいぶんと久々に思い出させてくれたような気がします

SHIROBAKOなんかもそうですが作品を作るということが題材な作品ってなんかどれも本気度が違うようなw
すごく引き込まれる映像には私も映像制作に手を出したくなるような力がありました

この作品内の温度で私もなにかに打ち込んでいればよかったと、思わされましたねw

突っ走りたいっす…

ありがとうございました

投稿 : 2023/03/30
閲覧 : 56
サンキュー:

2

イザヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

クセが強い作品です

この作品は合う、合わないがあると思います。正直私はそこまで好きではなかったのですが、家族の中では人気でした。ただ、独特な世界観は新鮮でした。

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 137
サンキュー:

2

-Cha sMIN- さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ワクワクでした

ながら視聴が主なのでますが
こちらは映像を楽しみたかったので
作中のアニメは目を離さないようにしました

回が増すごとに
ワクワク ドキドキです

初めはキャラデザに多少の抵抗があったのですが
このキャラにして この声

浅草氏、金森さんにどハマリしました

投稿 : 2022/11/11
閲覧 : 104
サンキュー:

1

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ワタシがアニメに求めていることとはおそらく違うけど、これはこれで楽しかったです。

原作、その他の実写などの派生作品の情報は何も知りません。

公式サイト;
http://eizouken-anime.com/

「ワタシがアニメに求めていることとはおそらく違うけど、これはこれで楽しかったです。」

本作を視て何故か、マンガのビルの描き方で、下から見上げた感を出すために、直線ではなく曲がったビルを描くというのを、小学校の時何かで見て、へぇー、ってなったのを思い出しました。でも、曲がったビルをマンガ内で見た経験は全くないのですがw。
 つまい、キャラの動き方やあるいは構図など、これまで全く気にかけていなかったことの説明が多々あり、アニメを視る上で役立つ情報が沢山あると思います。視聴後何か月も経ちもうほとんど何も覚えていませんがw。
 それはさて置き、ワタシがアニメ作品を視るときに比較的よく気にすることは、キャラの気持ちやお話の流れです。なので、背景の美しさやキャラの身に着けているものに時々見惚れたりしますが、ワタシ的にはあまり動画的な表現には気にしないです。そういった意味で未知のことを知る楽しさはありましたが、振り返って、本作の強調しているであろうことに関心が湧かないので、ワタシ的には、もし尋ねられても、本作を進めていいかどうかわかりません。

投稿 : 2022/08/19
閲覧 : 110
サンキュー:

2

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

C. ネタバレ注意 – 友達じゃなく、仲間

大童澄瞳の漫画 「スピリッツ」で」2016年9月号より連載中
制作: サイエンスSARU

高校の映像研が舞台の青春物語


<メモ>
評価が高かったので楽しみにしていましたが、私には刺さりませんでした。
複雑な芝浜の街並みと浅草氏の空想・妄想を映像に変換したシーンは面白かったですが
彼女たちが作ったアニメーションは何が言いたいのかよく分かりませんでした。

アニメの作り方や
アニメーターのこだわりと納期・予算の折り合いの難しさが分かりました。

田村さんは少年のCVが多いですよね
「吸死」のジョンも意外だったのですが、今回の癖のあるJK役はお見事でした。


<主要登場人物>
映像研究同好会
・浅草みどり:伊藤沙莉
・金森さやか:田村睦心
・水崎ツバメ:松岡美里

音響部
・百目鬼:花守ゆみり   アニメにSEを提供


<ストーリー>
高校に入学した浅草みどりは中学からの友人・金森を誘いアニメ研の上映会に行き、
黒服の男に追われている同じく新入生の水崎ツバメと出会う。
読者モデルとして有名な水崎ツバメはアニメーターを目指していたが俳優の両親から女優になるよう言われていてアニ研入部は許されないという。
それならば新規で部を作ろうと浅草・金森・水崎の3人で映像研を立ち上げる。

監督兼設定兼構成の浅草、人物作画担当の水崎、プロデューサーの金森の3人でのアニメーション制作が始まる。

まずは部への昇格と部費確保のため教師と生徒会に向け「予算審議委員会」で上映するためのアニメーションを作成。
→ 圧倒的映像で生徒会を黙らせ予算承認

次にロボット研究部から依頼を受け文化祭で上映するロボットアニメを制作
→ 資金調達のため水崎ツバメを宣伝に使い上映作品のDVD発売
  作品を観た水崎の両親は娘の夢に理解を示す

「コメットA」(自主制作の展示即売会)での販売を目指しアニメを作成
→ “芝浜UFO大戦” というタイトルで芝浜の街おこしも担うことで商店街から資金援助を受けるが、
そのことで学校から目をつけられてしまう


22.3.13

投稿 : 2022/08/05
閲覧 : 135
サンキュー:

7

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Brain Salad Surgery

ずっと以前のサッカー中継で、印象に残っているシーンがあります。
試合後、三浦知良選手がマイクを向けられ
「今日はやりたいプレ-ができましたか?」と問われたとき、
あたりまえのような顔でこう言い放ったんです。

  プロになってから『やりたいプレ-』なんて一度もしたことないよ。

うわあ~、めっちゃわかる! と思ったアナタ。クリエイティヴ畑ですね。
もちろん例外的な方もいらっしゃるでしょうが、
プロのクリエイティヴって、だいたいそんなもんであります。

とは言っても僕が知っているクリエイティヴの現場って、
ファッション/ゲーム/アニメ/ラジオ/広告/書籍ぐらいのものです。
(一応、音楽と演劇もかじった程度なら)
ですから、てめえ、うちの業界バカにしてんのか、
というふうに思われる方がおられましたら、ごめんしておくんなまし。


さて、本作の舞台は高校の映像研、
つまるところ、女子高生が部活で自主制作アニメを作るお話です。
そう書いちゃうとゆるふわ萌えアニメみたいですが、
中身はがっしり骨太で、
アニメ制作のプロセスがめっちゃ本格的に描かれています。

アニメ好きを自称するなら一度は目を通しておきたい作品ではあるまいかと。

高校生の部活、ということですからプロと違い、
  ・金勘定ばっかでモノづくりがマネジメントできない経営者
  ・過去の成功にすがるばっかの上司・先輩
  ・かき回すだけかき回して何の責任もとってくれない権利者
  ・うわっつらの知識で好き勝手なことを言うブロガー、ユーチュ-バ-
  ・読むのがアホらしくなるレベルの原作
みたいなものに悩まされる必要はまったくありません。

自分の『情熱・欲望・衝動』に正直に、まっすぐ突き進める、
それが高校生というかアマチュアの『良さ』だと僕は考えています。
ちょっとぐらい頭を打たれようが、頭突きでそれをブチ壊す。
それが許される・称賛される『黄金のモラトリアム』時代なんですから、
全力で暴れなきゃ損、というものです。

本作では、それが見事に体現されています。
アニメ制作というジミでしんどくてオタクな活動が、
夢と創造に満ち溢れた青春の一コマみたく描かれています。

 ニューヨーク・タイムズ
  「ベストTV番組2020」「ベストTV番組 海外部門2020」に選出
 ザ・ニューヨーカー
  2020年度のベストテレビ番組(The Best TV shows of 2020)に選出

日本の文化庁なんちゃら賞なんてのは
基本「与える側がなんもわかってない」のでどっちでもいいのですが、
辛口の海外メディアがこんなジミ作品に高評価を与えたことからも、
本作の完成度がうかがい知れるのでは、と。
(一応、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞と
 芸術選奨文部科学大臣賞もとってます)

ちなみに本作の湯浅監督って他にもいろんな賞を取ってて、
日本の誇る芸術家みたく思っている方も多いですが……安定感ありません。
あの『日本沈没2020』みたく、
やらかすときは目も当てられないぐらいやらかしちゃいます。
こっちはいい方の湯浅作品ですね。


ただし、初見の方にとっては、
クセのある映像、可愛くないキャラデ、ヲタまるだし会話などで、
か・な・り、入りにくい作品ではと思います。

実際、僕も初見のときは五分で切っちゃいました。
その後、あまりにも評価が高いので半信半疑で再視聴したところ、
おお、なかなか面白いじゃん、と。

同じように「え~……、こういうの苦手なんスけど」という方も、
とりあえずAパ-ト後半、
唯一の美少女枠である水崎ツバメが出てくるまではガマンして欲しいかも。
できれば、騙されたと思って二話の終わりまで視聴していただいて、
それでダメだったら、ごめんなさい、です。


お話は徹頭徹尾『アニメづくりに関する情熱とウンチク』に振っています。
そのへんに転がっている萌えアニメみたく、
  モチ-フだけぶち上げといて、非実在児童を愛でて楽しむ
みたいにハンパなことは一切していません。
水崎ツバメだって、美少女の皮をかぶった作画オタですしね。

だけどそこが面白い、引き込まれる。

正直、僕はアニメ-タ-さんをリスペクトはしていますが、
制作工程にはたいして興味なかったんです。
だけど、むちゃくちゃ惹き込まれました。
あの『ちはやふる』で全く興味なかった競技カルタに惹き込まれたように、
アニメの設定構築や作画がすっごく面白いものに見えたんです。
{netabare}
  物語の中で映像研は、三本のアニメ作品を作ります。
  正直、その『劇中作』は、そんなに面白いものではありません。
  (高校生が作った、と考えると度肝抜かれますが)
  とりわけ三本目は『なんじゃあ、こりゃあ』の一言かと。

  本作の醍醐味はそこではなく、その『制作工程』にあるわけで。

  本編ではアニメ作りのハウツーだけでなく、
  そこに至る様々なこだわりや信念・情熱・葛藤みたいなものが、
  時にコミカルに、時には熱く、描かれていきます。

  そのバカバカしいまでの真っ直ぐさと、
  めちゃくちゃしんどいことをしているのに心から楽しそうな有り様が、
  観る者をぐいぐい惹き付けていきます。
  ただ楽しそうなだけでなく、そこにある『産みの苦しみ』までもが、
  なんかもう『青春』的に愛おしく感じられて良き。
{/netabare}

そして、そんな工程を魅力的なものに輝かせているのが、
映像研に属している三者三様のキャラクタ-たちですね。
三人とも、ものすごくキャラが立っています。
{netabare}
浅草みどりは、設定大好き監督人間。

  細かな設定だけでなく物語全体の世界観やストーリー性、
  さらには映像からSEにまで、
  作品演出に幅広いこだわりを持つ万能型タイプ。
  次々とイマジネーションが沸き上がってくるだけでなく、
  それを作品に落とし込むロジックまで考えられる右左脳併用型。

  そのくせ対人スキルなどダメなところはとことんダメという、
  弱冠高校生にして、
  まさに業界の申し子みたいなキャラクターです。
  
水崎ツバメは、作画命の熱血アニメ-タ-。

  唯一の美少女枠、人気読モにして俳優夫婦を親にもつお嬢さま。
  しかしてその実態は、エンピツ一本に青春ぜんぶ賭けるアニメ-タ-。
  自分の美貌や人気はきちんと理解しているし、
  作品のため『客寄せパンダ』になるのは厭わないけれど、
  そんなもんで食っていく気はさらさらないという男前気質の持ち主です。

  きれいな止め画より動きの質にこだわる生粋のアニメ-タ-タイプで、
  好奇心と観察眼も人一倍。
  おまけにみどりと同じくポンコツなところはとことんポンコツ。
  自分のこだわりで遅れたスケジュールは努力と根性の力技で回復させる、
  典型的な昔気質の職人さんですね。
  
金森さやかは、マジで現場に欲しい敏腕プロデューサー。

  みどりとツバメだけだと、おそらくモノはできません。
  きちんと制作できる『環境』つまり人・モノ・カネを整えてあげて、
  なおかつお尻をけっとばしてけっとばして、
  ようやくアイディアや技術というものがカタチになっていきます。
  この点において、金森さやかは間違いなく有能。

  おまけに、みどりとツバメに対して
  リスペクトすべきところはきちんとリスペクトし、
  好きにやらせるべきところと締め付けるべきところを瞬時に判断。
  このさじ加減が絶妙というか、
  ほとんど『有能なプロ』の域に入っちゃってます。
{/netabare}
いまや知る人ぞ知るエマーソン・レイク&パ-マ-(古いか)みたく、
誰一人欠けてもダメ、
この三人が揃ってこその映像研なのであります。


僕的な作品のおすすめ度は、文句なしのSランク。
アニメ制作にさして興味のない方にも、
コミカルかつ本気な部活青春ものとしてぜひお試しいただきたく。

  ただし、萌え萌えきゅんだの邪気眼だの妄想ラブコメだの、
  テレビアニメにそういうのを期待している方には
  ほとんど鬼門に近い作品ではないかと。

  美少女枠なんて、ほんとに水崎ツバメ一人だけですしね。

  ただ、それだけに彼女の存在感は鮮烈。一人で作品の色を変えてます。
  ツバメの存在がなかったら、
    アニメづくりなんて結局は非リア充ヲタの趣味なんしょ、
  みたくうがった見方をされてたかもです。


映像は、ガチで好き嫌いの分かれるところかと。
特にキャラデはかなりアクが強く、
見慣れてくるとそれが『味』になるんだけれど、
そこまでに挫折する人、たぶん少なくないと思います。
あと、最終話の劇中作、なんかもう擁護できないほどひどいですし。

  ただ、イメージボードだの中割りだの、
  中間成果物で尺を稼ぐ手法はうまくやったなあ、と。
  物語の進行上、違和感ないどころか『必然』である上に、
  かなり枚数稼げてますしね。
  

お芝居、役者さんの演技品質は「かなりいい」です。
金森さやか役のベテラン田村睦心さんはあたりまえとしても、
  浅草みどり役の女優、伊藤沙莉さん、
  水崎ツバメ役の新人、松岡美里さん、
この二人がここまで演れるなんて、驚きの一言です。

  伊藤さんの、ちょい卑屈さと爆発的な情熱をもったヲタ演技、
  松岡さんの、まっすぐな天使爛漫さと独特のフラをもつ伸びやかな演技、
  それに田村さんの、地に足をつけてドスを利かせた演技が加わり、
  荒ぶるような調和をもって物語が進行していきます。

  まさにエマーソン・レイク&パ-マ-(だから古いって)を彷彿とさせる、
  至高のトリオではあるまいかと。


音楽は、まあ、ふつう。可もなく不可もなく。
ただ、OP・EDの映像はちょい攻め過ぎと思えなくもなく。
(曲調につられて色気出しちゃったんだね、たぶん)
僕個人としては好きじゃないんだけど、
それはあくまでも好き好きの話であって、良し悪しの話ではありません。


とにもかくにも、めっちゃ出来がいい作品ではあります。
アニメ制作という点では同系統にある『SHIROBAKO』よりも、
僕的な評価は一枚も二枚も上です。
{netabare}
  あっちは『プロ』の話であるくせに、
  お金の話がまるっきり出てきませんしね。
  その段階で「高校生かよっ」とツッコミいれたくなります。
  本作、時給換算までして生産性の悪さを指摘する金森さやかの方が、
  よっぽどアニメづくりの本質に迫っているかと。
{/netabare}

個人的に悔しいというか残念なのは、
作中のモノづくりにおいて、
アフレコの演技品質が極端に軽視されていたこと。
{netabare}
映像だけでなくSEにも徹底的にこだわっているのに台詞だけが蚊帳の外。
二作目は素人(ロボ研部員)の生アテ、
三作目なんかオーディションまでやったデータ全消去だもんなあ。
物語の設定やストーリーにはこだわっても、脚本にはそういうの全くなし。
てか、脚本(ホン)読みシ-ンすら一つもないわけで。
{/netabare}
  まあ、そういうのが『アニメ-タ-の習性』なのかも知れません。
  逆に役者サイドにしてみたら、
  画面を横切るタヌキの動きなんか「どっちでもいい」わけで、
  アニメ-タ-のこだわりなんかガン無視ですしね。
  けっきょく、餅は餅屋なのかなあ、と。

  湯浅監督自身、本作の前年に公開した『きみと、波にのれたら』で、
  AKBとか使って自分の映像ブチ壊した前科者ですしね。
  この問題、根はカンタンなんだけど、解消はけっこう難しいかもです。


ちなみに本作って、同じ原作から、
実写ドラマと実写映画が製作されております。
キャストはどっちも同じで、
主演の三人は、みんな乃木坂46のメンバーさんですね。

  映画の興行収入は……一億円ぽっきり。
  制作費どころか広宣費すら回収できてないです。たぶん、おそらく。

僕はYouTubeでダイジェストを見ただけなんですが、
なんというのかその……えっと……

            なんでつくった? こんなもん。

同じ原作から枝分かれしたはずなのに、
どうしてここまで残念な作品が生まれるのか、逆にすごいです。
日本のエンタメの『闇』がギュッと凝縮されてるみたいな。

つまるところ『恐怖の頭脳改革』がほんとうに必要なのって、
こっちの業界の連中なんだなあ、と。
そんなことを考えて、深く深くためいきをつくワタクシでありました。

投稿 : 2022/07/26
閲覧 : 305
サンキュー:

29

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

仕事に責任を持つために金を受け取るんだ

アニメ制作に携わる、「監督」「アニメーター」「プロデューサー」もっと言うと「音響」それぞれの動機、拘りポイントが良く表現されていて感心した。
まぁ「監督」には色々なタイプが居ると思うが、本作の浅草氏が「世界を描きたい」という動機を主軸にリアリティを積み上げていく過程が興味深かった(世界観が先でストーリーは妄想派生という組み立て方も)。
視聴していて「そうそう、「設定世界における」リアリティの追求とセルフツッコミ、虚構とのバランス取りできてない監督と作品は駄目だよね」と思わされた。
最近の若手監督はリアリティ無視が多すぎる。
また、デジタルに頼っても妥協し難いアニメーターの動への拘り、「アニメーション」の魅力、我の強い制作陣と各種マネージメントをまとめるプロデューサーの苦労、地道な活動で蓄えられた膨大なストックから選りすぐられる音響の縁の下の力持ち的活動。
JK自主制作と言いつつ、本格的かつ骨太なアニメ制作の物語で非常に楽しめた。
勿論、物語アニメとしての「ウソ」は山ほどあるが、そこをアニメの力で魅せ、捻じ伏せる力のある。
作品で、今時こんなアニメが作られたのは驚嘆すべきことだ。
作中アニメの動画作画彩色カロリーが高い。
自主製作作品その物もしっかり見せるよう作ってあり、「アニメーション」の質が非常に高い。
唯一の懸念点としてはアニメーションのコアな部分を穿つ内容が魅力という、ややマニアックな作品なので響かない視聴者も居るかもしれない。

投稿 : 2022/07/23
閲覧 : 119
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5

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shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

空想する力

湯浅政明監督、大童澄瞳原作、
サイエンスSARU制作。

小さな頃からスケッチブックに、
様々なアイデアを描き貯めては、
表現したい広い世界を夢見る少女みどり。
彼女は高校生となり、
意気投合した少女たちと空想世界を表現すべく、
映像研を設立することになる。

迷路のような町並みで生きる人々。
全体の質や存在感を支える部分としての細部が、
巧妙に選択されて背景に描かれる。
湯浅的表現の本質はコミカルさにある。
まるで魔法のスケッチブックのようだ。

冒険の匂いがする。
なんて楽しそうな世界なのだ。

8話視聴追記。
主軸、脇役ともに好演の素晴らしい回だ。
{netabare}ロボ研メンバーのコミカルな動きと、
アニメ内アニメでの絶妙なアフレコの下手さ。
アニメーター以前に表現者でありたいと願う、
これはきっと湯浅監督らしい告白であろう。{/netabare}
子供は親の望む通りには育たない、
それは必ずしも間違ってはいないのだ。

最終話視聴追記。
空想が現実を変える。
{netabare}それは子供のようにキャンパス狭しと、
無垢なるものを表現し爆発させる瞬間なのだ。{/netabare}
宝物を詰め込んだおもちゃ箱のような作品。

私にはこれこそアニメなのです。

投稿 : 2022/07/23
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76

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RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作ること、それを表現することに特化したアニメ制作アニメ

あにこれでの評価が高いので視聴開始。

【作品概要】
高校1年3人の物語。
アニメに関して一長一短の力を持つ3人は
映像研を立ち上げ、協力してアニメーションの作成にかかります。

【作品に対する感想】
アニメーション作成事態を作品とした有名どころして
SHIROBAKOがありますが、あれとはかなり差別化した作品です。

SHIROBAKOの主人公宮森あおいが制作進行ということで、
アニメーション制作全体からの視点が多く
個々の要素は程々に、要素間を繋ぐ苦悩が描かれていました。

で、映像研の方はアニメの設定、映像化の部分を
かなり突っ込んで描いていて、マネジメントの部分は
少し裏方です。

この辺の「この作品ならではの特化」は
私は肯定的に捉えました。

1)物語
 リアリティ凄かったです。

 部活でありながら、学校外に出ることのリスクも
 きちんと描かれており、その辺もポイント高かったです。

2)作画
 正直キャラデザで視聴意欲が減衰してたところが大きく、
 「キャラが全然かわいくない」ってのは私的には
 マイナス(▲2点)なんですよ。
 
 ただリアリティの側面からすると、どこもかしこも
 イケメン&美女なんであり得ないわけで、
 そういう意味では
 「媚びてない」「そこを売ってるわけではない」
 という尖がった意思を感じました。

 また浅草と水崎の妄想…というかイマジネーションの世界の
 わくわく感、すごかったと思います。(+3.5点)
 
3)声優
 イマジネーションの世界で、浅草が矢継ぎ早に設定を
 固めていくシーンが凄く印象深いです。
 もはや固有結界といってもいいんではないでしょうか?

 妄想中のSEがキャストさんの声だったのが
 「私の考えた世界」ということを
 主張していて良かったと思います。

5)キャラ
 ➀浅草みどり
  妄想具現化に特化した主人公。
  現実と嘘を交えて魅力的な世界を
  作り上げる力は半端ないです。
  彼女の力だけではアニメーションは成り立ちませんが、
  彼女無くして良いアニメーションになりえません。
  
 ➁金森さやか
  一番えげつないキャラデザで、しかも金や納期など
  リアリティの面でピリッと作品を引き締めるキャラでした。
  芸術的側面だけを推すクリエイターを纏めて
  仕事として成り立たせる彼女は、他の二人と比べて
  異色ではあるんですけど、金森無くしては
  この作品成り立ちませんでした。

 ➂水崎ツバメ
  アニメーターとして成功したいと思っていますが、
  先にモデルとして成功しているため、
  自分のやりたいことと、世間から求められていることが
  大きくずれている娘。
  この娘が凄いのは、世間から求められていることを
  受け入れたうえで自分のやりたいことを
  やろうとしていること。大人です。


6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀金森 子供の頃のバイトの話
  この娘高校生としてはあまりにリアリストで
  金への執着が強いです。
  ともすれば「金に汚い」ともとられかねない
  ピーキーなキャラなんですけど、
  この話で見方が変わったんですよね。

  「いい物なら売れる」という時代はとっくの昔に
  終わっていて見せ方、売り方ひとつで
  「どんな素晴らしいものも認知すらされずに消えていく」
  ことを知ってるからあのドライな言い草なんですよね。
  
  このエピソード、作中で一番好きでした。

 ➁広告塔に使われた水崎ツバメ
  モノの動きを観察し、トレースして絵で表現することに
  特化した彼女。
  それを描くことに自分の価値を見出してる彼女ですが、
  世間はモデルとしての水崎の価値を評価しています。
  映像研のアニメを認知させる広告塔として
  利用されることを言われるシーンがありましたが、
  意外とあっさりと受け入れているところが
  大人だなと思いました。

{/netabare}

投稿 : 2022/07/16
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29

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絵で視聴避けたのに、絵が良かった(笑)

【ストーリー】

高1のJK3人で映像研を設立し、アニメを作る物語。書いてみると、内容としてはこれだけなのか。
想像力、創作、冒険と、惹き込まれる独特な演出と。その他もろもろワクワクする要素が盛り沢山。
あっという間に12話でした。原作漫画未読。

制作活動ゆえの苦労描写もあるけど、1クールだしテンポもよく流れるのが見やすくできていたり、
また会話のテンポそのものも含めて、テンポの良さが1つの演出として飽きない・見やすい内容になってました。
1話の導入なんて、ドタバタ感とワクワク感で、アニメ20分が相当短く感じてしまうほどでした(笑)

設定と想像が生み出すジブリ作品のような雰囲気もあり、設定を命と言ってるだけあります。
また、なぜかアニメ制作が題材のアニメだからか、1カット1カット見入ってしまったりもしました。

リアルなアニメ制作はよく知りませんが、本当にそういうことやってそうな描写がある作品で、
結構コアなこと言ってたりやってるわりには、誰でも見やすく出来てるなあって思えたのもポイント。

制作が始まるところでまたワクワクしてくるし、そもそも3人が常にワクワクしてるから共鳴させれれる感じ。
ワクワクしっぱなしで、1クールがあっという間に感じると思います。そんなアニメです。


【キャラ】

子供の遊びテンションで引っ張る浅草氏・ノリの良い水崎氏・的確のツッコミ金森氏
ただのギャグ3人組としてみるならこんな感じ。ただのギャグとしても普通に面白くなってます。

しかし映像研としては3人ともガチで「最強の世界」を表現してくれそうな曲者揃いという感じ。
特に金森氏。プロデューサーポジションだけど、「手を出すな!」って要素が金森氏に詰まっている…。
浅草&水崎の2人がだいぶコアなこと言っててよく分からないのは、金森目線と視聴者でリンクしますね。
口悪くてゲスいところが個人的には好きなポイント。

そんで「設定が命」の浅草氏。明るい芸人みたいなキャラですが、想像力がハンパない。
主人公かと思ったけど、3人とも主人公なんですね。ポンコツ感がたまらなく面白い。

3人目の主人公は水崎氏。可愛い枠。だがこちらもわりとポンコツ描写があって面白い。
アニメーションのことになるとめちゃんこガチになったり、でも天然でピュアっぽかったりするのがまた良い。

3人しかいないってのもあるけど、この3人の仲間だから出来るっていうのを大いに感じるし、
また、ストーリーの中でもメインが3人しかいないので、1人ずつ深堀りの描写が多いのも良かったです。


この3人で!っていうのが、これからもワクワクするんだろうなあ…って思えます。
続編を待ちたいアニメですね。


【他】

作画ですが、基本的に面白いです。特に、というか、ほぼ浅草氏の絵が面白いです。なんちゅう顔してんだw
また、全体的なキャラデザ含めて、絵で雰囲気とリアクションが分かりやすいです。
浅草氏に限らず、ポンコツ的描写が面白すぎる素晴らしい絵でした。

音楽ですが、BGMが結構独特だけど雰囲気ピッタリな挿入でした。OPとかも良いです。


総括すると、、続きが見たい!

投稿 : 2022/07/11
閲覧 : 120
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12

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自分には合わないようで

非常に評判がよさそうだったので,期待しすぎたかもしれません.
観終わって印象に残っているのはオープニングの変な踊り(盆踊りみたいなヤツ)くらい.
アニメ大好きなので,アニメ制作にかける情熱みたいなものには,もちろん好感を持ちますが,それと作品自体の面白さは別なんですね.
主人公の妄想をどう感じるかが評価の分かれ目なのかも知れません.
最後の作品もそこまでの何かを感じることは正直できませんでした.
あとラストのイベント前に,学校側に手を引かせた手段だけ説明があったのですが,教頭や会長のリアクションを1カットでも入れて欲しかったかな.
「NHKアニメにハズレなし」と個人的には思っていたのですが,これはいまいちだったかな...

投稿 : 2022/04/09
閲覧 : 198
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3

og3jar さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

再放送見ました(録画保存)

あにこれで評価が高かったので観ました。
最初『未来少年コナン』が出てきたのでビックリしました。
よく考えたらどちらもNHKだったので、納得しました。
金森さんのプロデュースが気に入りました。
浅草さんがどんなに才能があっても、金森さんがスポットライトを当てなければ『地上の星』で終わってしまいます。
どなたかが、『SHIROBAKO』と対比したコメントが面白かったです。

投稿 : 2022/02/01
閲覧 : 217
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6

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

女子高生がアニメを作るアニメ。

NHKで放映していた、湯浅政明さんが監督を務めた、漫画原作のアニメです。
割と話題になっていて、実写映画にもなるはずです。
3人の女子高生がアニメを作る話で、とても想像力豊かで、頭の中で浮かんだストーリーをすぐに絵に起こせる「浅草みどり」、アニメには詳しくないけど、お金設けやいろいろな手続などに詳しいプロデューサーみたいな「金森さやか」そしてアニメーターになるのが夢の読者モデルもやっている可愛い女子高生の「水崎ツバメ」の3人が芝浜高校で映像研を作ってアニメを作っていくアニメです。

特に浅草みどりが頭の中で考えた妄想が動く映像はとてもヌルヌル動いていて気持ちいいです。全体的にアニメ動画のクオリティは高いのです。
話も色々と3人それぞれの事を掘り下げて描いていたと思います。
とても見応えがあって、おすすめしたいと思います。

投稿 : 2022/01/24
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41

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

クリエイターとは何か

これは「まだまだ改善の余地ばかりだ」と、主人公のセリフを借りてみます。
それは、最終12話がちょっと拍子抜けな感じがして残念だったからです。
11話までに感じた熱量がすっとしぼんでしまったようでした。
逆に11話までは、非常に面白いと思った作品でした。


この物語の主人公は、映像研の3人の女子高生です。
・浅草みどり…アニメは設定が命が信条の監督・設定・脚本・演出。
・金森さやか…利益を生み出すことが大好きな現実主義のプロデューサー。
・水崎ツバメ…キャラクターの動きを描くことが大好きなアニメーター。

この作品は、この3人を通じてクリエイターとは何かを教えてくれました。
なるほどと思ったところを登場人物のセリフからピックアップしてみます。

{netabare}
■「重ねてみますか」

第1話で、浅草の描いた背景画に水崎の描いたキャラを重ねるシーンのセリフです。
重ねるのは、二人の絵だけではなく、アイデアや想いです。
その想いが重なると次から次へとアイデアが湧いてきて、つながっていきます。
そして、3人の目の前には、壮大なイメージが広がっていきます。
クリエイターが新しいことを始めるときには、このわくわく感が大切です。


■「やってやろうじゃないの」

第3話で、水崎がプレゼン用の作画をやることに覚悟を決めるときのセリフです。
やはりアイデアや妄想ばかりだけではだめです。
想像しているだけでは、創造(クリエイティブ)にはなりません。
創造をするためには、覚悟を決めて行動を起こすのがクリエイターです。


■「こいつら予算なくてもやるタイプじゃん」

第4話で、プレゼン後に生徒会書記が3人を見て言ったセリフです。
普通の人は、予算が無いとできませんと言います。
そうかと言って、予算を付けてもそう言う人に限って、すごいことにはなりません。
逆に、すごいやつは、実は、予算がなくても裏でやれることはやっています。
そう言うやつに予算をつけるともっとすごいことをします。
しかし、ここにも罠があります。
裏で頑張っていても、予算がついた途端しがらみで身動きができないやつもいます。
予算の有無やしがらみに関係なく、熱意と行動があるやつが真のクリエイターです。


■「こいつらめんどくせー」

第5話で、ロボ研が3人に対して言ったセリフです。
普通の人にとってみれば、どちらでもいいことに悩むのがクリエイターです。
妥協とは、一度、悩んだ人が言うセリフです。
なにも悩まずにどちらかに決めるのは、妥協ではなく考えていないだけです。
クリエイターは、妥協はしてもいいですが、考えを放棄してはダメです。
クリエイターから考えることをとったら、それはクリエイターではなくなります。


■「あんたがだめだと思うから、この作品はダメなんですよ」

第6話で、金森が浅草に言ったセリフで、この後こう続けています。
「みんなはあんたが指示したものに近づけるために最善をつくしている
 それは、あんたがいいものを想像(創造)していると期待しているからです」
クリエイターは、自分を信じ、自分を貫いていくしかありません。
また、自分を貫くからには、すべての責任も自分にある、そんな覚悟が必要です。
他人は、自分を信じられない人に対し、信じてついていこうとは思いません。


■「だれも知らない店に客なんか来るわけないんだ」

第9話で、金森が漏らしたセリフです。
いい作品だからと言って、自然と客が観てくれるわけではないことの例えです。
クリエイターが一番無頓着かつ勘違いしているところをバシッと指摘しています。


■映像研には「手を出すな!」

第4話で、金森が「生徒会には手を出すな」と言っています。
この意味は、そのくらいやっかいだから「手を出すな」と言うことです。
これをそのままあてはめると、映像研はやっかいだから「手を出すな」となります。
確かに、個性もこだわりも強いし、詭弁やら屁理屈やらで、まくし立ててきます。
面倒くさいことこの上なく、映像研には手を出さないほうが無難です。

しかし、すごいことを実現し、実績が積みあがってくるとどうでしょうか?
一転して、その意味は「手を出すな!好きにやらせろ。」に変わってきます。
クリエイターとは、最後には、そのくらい人に認められないといけないのです。
また、そうなれば、好きなこともできるようになります。

ここまでくれば、クリエイターとしては、他人から見たらゴールなのでしょう。
しかし・・・、


■「純粋な評価欲しい。この悩みは一生抱えてくんだなぁ」

第12話の水崎のセリフです。
クリエイターにはゴールは無く、一生クリエイターなんだと悟っています。
クリエイターの終わりは、クリエイティブをやめたときだけです。
{/netabare}

■まとめ

この作品は、最後が少し残念でしたが、それを差し引いても面白い作品でした。
特にイマジネーションの広がりと言う抽象的なものの描き方がすばらしかったです。
現実世界からイメージ世界へシームレスにつなぐ演出は、なかなかのものでした。

投稿 : 2022/01/22
閲覧 : 267
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33

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

刺激を受けるがちょいちょい引っかかる笑

こちらも絵が苦手そうで敬遠してたけど視聴

高校生がアニメを作ろうという話
ってあらすじは今更いらんよね


○良い点
三人の三者三様の気持ちが熱い
アニメで妄想をどう分けるかを水彩のような描き方で表現してるのがおもしろい

opが単純にみえる→手抜き。。ではなく同じポーズを色違いにしたり表現を変えたり
アニメの場面を貼り合わせるのが従来だが、チェルミコのクセになる曲にあわせアート感がでており、
このアニメは君たちの感性にゆだねる
と言っているようでよい


△ひっかかるとこ
浅草と金森がジブリのふたりに見える
これ女子高生だからかっこいいかもだけど、記号としてのオタな太っちょ眼鏡な男やおじさんが浅草と同じ妄想して歩いたりしたらキモってならない?

ラストのアニメは説明無いとわからない。。説明あっても意味不明なとこが多々
って商店街を全面に出すのではなかったの?

外部のハプニングに金森氏、動じなさ過ぎ

こだわりがどうでもいいと思って白けるのがたまにある浅草氏とかロボット研究会の熱いやつとか

----
トータル
熱く夢追う人はがんばれ
ってメッセージの作品で
斬新な表現や実験が多々あって良かったと思う

でもなんか会社で起こるようなハプニングや出来事が大人の目線で考えられたりなのでちょっとそこが都度冷めたかなって感じでした

ま、でも安易に別世界行ったり、かわいい女の子出しとけば。。作品が多い中、骨太で恐ることなく実験しまくったいい作品でした

※※※
2週目視聴
ロボ研の部室で部長がおかしくなったのはさきに浅草がロボットについてフィクションとして文句つけるクセに、あとから現実的にはとかノンフィクション的に言い出したからなのね。
結局ロボットを歩かせるのは幻想だ!っと押井さん的な主張を一貫して言ってればいいのにね
。。ってまぁ、浅草氏は思い付いたアイディアを垂れ流し的に出すキャラか。。

金森さんはたまに質問してるけど、でもアニメに関しても詳しいのよね
金のやりくりは天才的でいいが、アニメに関してはわからないので浅草氏に聞く事で視聴者に説明。。だったらよかったかも

最後のアニメは気持ち新たに観てみたけどわからないなぁ
説明なしで感動する画力や爆発力もないし。
金森がいるからコミケで売ることが目標になってしまったけど、映像や映画を評価する大会にだす方がよかったのでは?これは先生方の意見の方が正解な気が。。

あらためて観て
アニメを作るという意味ではSHIROBAKOもあるけど
企画、原案とイチから映画を作る監督の作品かなと思いました。

あと文化祭がなんか泣けたなぁ
やりたい事をやりとげたんだぁ!っという純さがまぶしいなぁと。

投稿 : 2022/01/21
閲覧 : 244
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9

しゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

魅力満載!!これがアニメーションの神髄だっ!!!

【物語の評価】
彼女らのアニメ(うち一人は経営)へのこだわりは個性的で魅力的でした。
【作画の評価】
画用紙に描けれたような、昔こんなんあったようなデザインに、ド派手で動きまくる素晴らしい映像の数々!
彼女たちが思い描いた空想の世界も余すことなく堪能できるのもまた素晴らしい!!
劇中作も本格的に素晴らしく、この世界に引きずり込まれてもおかしくないぐらいこちらを引き付けてきました。
【声優の評価】
すごく良かった。
所謂芸能人声優である伊藤沙莉と松岡美里は本職の声優さんと張り合えるぐらいいい演技でした。
特に伊藤沙莉は芸能人とは正反対の所謂「コミュ障系女子」を上手く演じられたと思う。
また、金森さん役の田村睦心も、少年役とは違う個性あふれる素晴らしい演技だった。
【音楽の評価】
OP/EDともに素晴らしかった。
EDは自分の好きなアーティストの作品だったので、一段と良かった。
【キャラの評価】
ちなみに私が一番お気に入りのキャラは、金森氏かもしれない。
あれはクリエイター・視聴者共に最高のプロデューサーだっ!
【感想】
この作品はアニメ、いやアニメーションが好きなら一度は見るべき作品だろう!

投稿 : 2022/01/12
閲覧 : 169
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12

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

尖った3つの才能

浅草:才能は凄いがスケジュール守れない人
金森:現実主義の策略家
水崎:読モでアニメーター志望

この3人で、映像研究同好会を立ち上げ、各所を巻き込み
アニメを作っていく話。

金森がプロデューサー兼広報的な立ち位置で動き回る所が、
見どころの1つかなと。

投稿 : 2022/01/03
閲覧 : 184
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2

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ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こいつらめんどくせ〜(褒め言葉)

アニメーションへの愛に溢れる作品でした。アニメ好きであればSHIROBAKOとセットで1度は見ておくべき作品かと思います。
SHIROBAKOの方はは制作現場でのあれやこれやだったりアニメーション制作における現場の裏側的なものを描いた傑作ですがこちらはアニメーションへのこだわりであったり作画や音響の知識といったより視聴者のニーズに沿った内容だったと思います。
とはいってもただただアニメ制作の豆知識だったり作っているところをたんたんと書いているだけでは名作たり得ませんから、そこに乗っかってくるストーリーが本作はめちゃくちゃに面白かったです。
世界観や舞台背景に強いこだわりを持ついわゆる設定厨である浅草氏と人物の細かな動きやコマ送りレベルの作画にこだわるまさにアニメーションを作りたいという水崎氏とアニメの知識はないもののプロデュース力はピカイチの金森氏がトリオを組んでアニメを作る。人物像からして面白いです。
ストーリー序盤は金森氏が非常にいい立ち位置となっていて浅草氏と水崎氏の会話から専門用語を拾っていちいち説明を求めてくれるので、アニメ知識がない私も会話について行くことが出来ました。
個人的に好きだったシーンはたくさんありすぎるのですが7話8話あたりは言わずもがなとして敢えてあげるなら2話でしょうか。
風車の回転を描くくだりで彼女たちが描こうとした理想の動きをワンカットで見せてくるのはさすが湯浅監督だなと思いました。
他にも浅草氏や水崎氏の妄想の中でのアニメーションを湯浅監督のイマジネーション溢れる映像で表現していてすごく面白かったです。
2期はあるのでしょうか?是非続きを見たいですし本作は湯浅監督以外ありえない作品だと思います。今後に期待したいです!

93/100点

投稿 : 2021/12/14
閲覧 : 199
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7

どどめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

オタクという才能

私は人生の大半をアニメと共に過ごしてきたけれど、制作する側の視点というのは、まったくもって意識したことがなかったんだなぁと今更ながらに実感
凡人が何気なく当たり前と見過ごしていることに疑問を抱く、突き詰めて情報収集する、突き詰めて考える、突き詰めて表現する
凡人の中に交わって生きると奇異の目で見られ、オタクの一言で片付けられてしまうけど、プロフェッショナルを極める一握りの人とは、こういう人たちなのだろうな

個人的にアニメの評価は基本ストーリー重視なのだけど、そのストーリーだって演出ひとつひとつによって巧みに表されているんだよね

そういう当たり前のようで全く見えていなかった制作の裏側が詰め込まれていて、面白かった!というより、とても興味深かった

現実と想像の入り乱れる、発想の泉のような世界観は、どこか森見登美彦の小説を彷彿とさせるようなところもあり、いやあ、なんというか、発想力も着眼点も、やっぱり天才は違うんだろうなあと、つくづく。

投稿 : 2021/12/07
閲覧 : 139
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1

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日曜夜のお楽しみができました・改題・配信で一気に観ました

第一話を視聴しました。
新しい部活を始めるワクワク感、入り組んでいる謎構造の高校、ファンキーな絵柄とそれにドはまりしてる声優陣(早くも評価★5)、差し挟まれる「未来少年コナン」の懐かしい映像、思い立ったら動かずにいられない不思議な魅力のキャラ達、と面白いに決まってる要素てんこ盛り!
これは毎週、見逃せません。

2021-1111追記
タイトルの通り、NHK+でゆっくり観ようと思ってたら配信がありましたので一気に観ました。右下の契約督促表示が邪魔でしたし。
アニメ制作に天才的な能力を発揮する浅草氏ですが、金森氏のマネージメント力が無いと作品が完成しない構図で、アニメ制作に疎い私にも品質と納期について少しは理解が深まりました。とてつもない労力と調整力が必要な事を、アニメを時間とともに消費している立場である私は忘れてはならないと思いました。
金森氏についてもですが、なんといっても私のツボに入ったのは浅草氏のキャラ造形でした。ちびまる子ちゃん風の見た目に照れ隠しの昭和な語り口、突飛な行動と空想力、さらに画力とそれにかけるすさまじいエネルギーは理想的な青春一直線キャラそのものです。四話後半、予算審議会で作品上映直前の啖呵と涙目は忘れられないシーンとなりました。
水崎氏は超美少女キャラのはずですが、他の二人とのバランスで普通な感じの見た目でした。芸能活動と両立するって超人的ですね。ゆくゆくはしょこたんみたいな立ち位置になるのかな。
声優オーディションの件もそうですが、残念だったのは最後の作品が分かりにくかった事でしょうか。ライト勢である私には初見だったら理解できなかったと思います。ネットで分析が盛り上がったんじゃないかなぁと空想します。
SHIROBAKOは観てて辛く、挫折した私には得難い作品となりました。

投稿 : 2021/12/07
閲覧 : 265
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19

saitama さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エルヴィス・コステロが絶賛。しかも人物説明完璧だった…。

原作未読。

SHIROBAKOとはまた違ったアニメ制作の一端が学べる作品。

プロデューサー、アニメーター、監督と、それぞれの役割や視点の違いがよく出てる。

SHIROBAKOは人間関係に焦点が当てられていたり、技術は説明なく見せる方向性だったけど、映像研はきっちりと説明が入るので色々わかりやすい。

最後、おれたたえんど的に、尻切れトンボになってしまった感じがあるけれど、これは原作が続いているから仕方ないのかな。

ストーリーやテーマ性が後からひねり出すように考えられていたり、設定がオリジナルアニメならではの展開。原作ありきのアニメ化だと、こういう苦悩が出てこないし、時間がないなか、無理やりひねり出す感じはリアリティあった。

できたら2クールくらいでじっくり起承転結見たかった。

あれだけ色濃いサブキャラが揃っていたら、もっと色々展開があったろうから。


■追記

エルヴィス・コステロが絶賛したことで、再び注目が集まっている。

作品はたしかに良いしね。

でも、最後の制作ラストシーンは人によってどう受け止めるかがバラバラというか、どうとでも受け取れる答えを視聴者に託すパターン。

この手のやり方は海外では鉄板でウケるよね。最後説明しないヤツ。

でも、個人的には、宮崎駿作品みたいに、単純なストーリーと終わり方なんだけど、本当の真意はそこじゃない、じつはもっと深いし色々意味が隠れてんだよ! という、分かる人にはわかるパターン路線の方が良かったな。途中、監督姿が明らかに宮崎駿になっていたんだから…笑

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 289
サンキュー:

13

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

JKトリオが部を作って、アニメを自主制作するおはなし

公式のINTRODUCTION
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高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するほどのアニメ好き。スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づいていた。さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明し、3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……
「月刊!スピリッツ」(小学館)にて好評連載中の大童澄瞳のデビュー作に、国内外で数々の賞を獲得してきた湯浅政明監督&スタジオ「サイエンスSARU」が手を出した!!キャラクターデザインは浅野直之、音楽はオオルタイチが加わり“最強の世界”を“最強のスタッフ”でつくり上げる。全世界が注目する電撃3人娘の冒険譚が始まる!!!!
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スタッフ{netabare}
原作:大童澄瞳(小学館「月刊!スピリッツ」連載中)
監督・シリーズ構成:湯浅政明
キャラクターデザイン:浅野直之
音楽:オオルタイチ
アニメーション制作:サイエンスSARU
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キャスト{netabare}
浅草みどり:伊藤沙莉
金森さやか:田村睦心
水崎ツバメ:松岡美里
百目鬼:花守ゆみり
さかき・ソワンデ:小松未可子
藤本先生:井上和彦
ロボ研 小野:小野友樹
ロボ研 小林:小林裕介
ロボ研 後藤:綿貫竜之介
ロボ研 関:井澤詩織
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1話ずつの感想


EPISODE.01 最強の世界!
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公式のあらすじ
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アニメーション制作を夢見る高校1年生の浅草みどりは、同級生の金森さやかとともにアニメ研の上映会へ。 すると、カリスマ読者モデルとして知られる水崎ツバメが声をかけてきた。水崎はなぜか黒ずくめの男たちに追われていた。 浅草と金森は彼女を助け、男たちを撃退する。そして2人は水崎が意外にもアニメーター志望であることを知る。 浅草と水崎の即興での合作が始まり、意気投合した3人の前に「最強の世界」が広がっていく…。
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感想
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前半はみどりが「未来少年コナン」を見てアニメを作りたいって思う話で
中盤はJKになったみどりとさやかがMIBにおいかけられるツバメを助けて
後半、みどりとツバメがおたがいの絵を見せあって世界観をふくらませて
3人が想像のアニメの世界の中で冒険して、仲よくなるの^^



おはなしはテンポがよくって
夢のつまったトリガーのアニメっぽい感じかな。。
アニメ映画とかにありそうで楽しかった♪

でも何だか、ちょっとムリに男子キャラを女子にしたみたいかな?
ツバメなんか読モなのに、下着で外に出ちゃうし。。


絵もよく動いてて、背景のデザインとかもこまかいけど
キャラデザは萌え絵じゃなくって
デフォルメのきいた男子だか女子だかよく分からない絵だから
キャラで見るのやめる人もいそう。。
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EPISODE.02 映像研、爆誕す!
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公式のあらすじ
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水崎がアニメ研究部に入ることを親に禁じられているので、浅草・金森とともにアニメを作るには新しい部活を立ち上げるしかない。3人は職員室に向かう。既にアニ研があるため、アニメを作ると言うわけにはいかない。実写系の部活が教師に求められていることを知った金森は、映像部を名乗ってアニメを作ることを発案する。こうして「映像研」が爆誕した!そして3人がかつてアニ研が使っていたという倉庫を開けると、そこは宝の山?
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感想
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ツバメがアニ研を禁じられてるから
実写を作る、って言いわけで、新しく映像研を作ることになって
部室と道具をGET♪

でも、お金を手に入れるために
みどりが部室の2階から落ちた映像を売りに出したら売れちゃって
その事故映像がTVで流れて、大丈夫!?
ってゆうおはなしかな^^


あんな大きな倉庫みたいな部室と
倉庫いっぱいのアニメを作るための机とか道具。。

すごい夢いっぱい☆

さっそく、風力発電のプロペラを回すアニメを画いてたみたいだったけど
アニメって、たった3人で、そんなに早くかけるのかな?

それとも、動いたのはプロペラだけで、乗り物はただの夢だったのかな?



ツバメはアニメ作ったことがあるみたいに、何でも知ってるけど
本とか読んだだけで、そんなにくわしくなれるのかな?


あと、思ったけど、このアニメを作るところを、撮っておいて
それでドキュメンタリーにしたら、アニメも実写もどっちもできて
実写の活動実績になるから、部費も出してもらえるんじゃないのかな☆彡


それと、映像研がすぐ部にしてもらえたり
こんな道具とかそろってる学校って
もしかして美術の専門高校とかなのかな?
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EPISODE.03 実績を打ち立てろ!
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公式のあらすじ
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映像研の3人に与えられた部室は、天井も壁も穴だらけの古い倉庫。まずは修理が必要である。作業を始めた浅草は宇宙船の修復訓練を夢想する。そして3人は、「予算審議委員会」でアニメを発表し、活動をアピールすることを決める。浅草のスケッチから舞台設定を選んで構想を練る3人。浅草は戦車を発案。水崎は作画の“演技”にこだわる。そして、プロデューサー的視点を持つ金森は、浅草と水崎の創作へのエネルギーを焚きつける。
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感想
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前半は、倉庫の修理のおはなしで
みどりとツバメが、宇宙船のカベを修理するアニメの夢を見ながら
天井の修理していくんだけど、トイレに行きたくなっちゃって
下りようってしたらハシゴがはずれてて下りられなくなって

下のさやかを呼ぶんだけど、さやかも戸をふさいじゃってて開けれなくって
しょうがないからカベの鉄板をぶち破ったら
2人はトイを伝わって下りてた。。ってゆうおはなし^^


にゃんは高所恐怖症だから思ったけど
天井にあれだけ穴が開いてるって、物が落ちてきたからってゆうのはあるけど
板がサビたりして、もろくなってるからじゃない?って。。

ちゃんとプロの人にたのんで足場とか組んでもらわないと
そんなうすい板の天井に、人がのっかったら
この前のみどりみたく落ちて、こんどは大ケガしちゃうと思う。。

夢の中で、操縦してた飛行機が落ちても死なないけど
ヘルメットもなしであの高さからおちたら、って考えただけでこわいから。。

とくに今回のおはなしは
宇宙船の塗装がどうのこうのとか
細かいこと言いすぎて、あんまりおもしろくなかった。。

修理道具とか板のサビてる様子とかは、ちゃんと作画してあるんだから
屋根に上るとき、ヘルメットとかロープをつけるとか
歩くときは横の柱があるところをそっと歩く、とかってゆう
リアルな人の動きにもこだわってほしかった☆彡

アニメだから、そんな細かいことはどうでもいいってゆうんだったら
見てる人たちだってきっと"作ってる人たちのこだわりなんかどうでもいい"
って思ってるんじゃないかな?(ってきつくなっちゃってごめんなさい。。)



後半は予算委員会までの50日くらいで、ハデなアニメ作って上映して
予算をいっぱいもらおうって、3人で作品の相談するおはなし。。


メカにこだわるみどりと人の動きにこだわるツバメ。。
そんな両方やってたら、いつまでたっても完成しない、って
2人のヤル気を下げないように、もっといい案を出させるさやか、ってゆう
3人のキャラがうまく回ってて、いい回だったと思う。。
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EPISODE.04 そのマチェットを強く握れ!
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公式のあらすじ
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予算審議委員会で上映する短編アニメに取り組む映像研の3人。しかし作業はなかなか進まない。風景だけのカットを入れたり見せ場を繰り返すなど、浅草がテクニックを駆使するが、動きの細部にこだわる水崎の作画の遅れは取り戻せない。金森は、脅したりすかしたりして妥協案を提示する。そして迎えた委員会の日。相手となる生徒会は、「生徒会には手を出すな」と言われるやっかいな存在だ。映像研は予算を獲得することができるか?
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感想
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予算審議会が近づいて、いろいろやりたいみどりとツバメだけど
そんな時間がなくって、手抜きするしかなくなって。。ってゆうおはなし

アニメのテ抜きのテクニックのおはなしだからクニック?
苦肉の作で乗り切るってゆう^^
どこでそんな技おぼえたの?って聞きたいくらいw

あと、机の下で寝るとかも^^


いろんな方法が出てきて
自分でアニメを作ってみたい、ってゆう人には役に立ちそう^^


なにげにさやかがいろいろ動いてくれてて
主役みたいでかっこよかった^^



生徒会が反対してたのに
映像を見たら予算が出ることになった、ってゆうのはふつうだったけど
生徒たちを警備部の人たちが押さえてるところがおかしかったw

警備部ってふだんどんな活動してるの^^
それと、炭水化物革命研とかもw


あと、どこから妄想かよく分からないところは、ニガテかも。。
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EPISODE.05 鉄巨人あらわる!
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公式のあらすじ
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浅草は校内であやしげなロボットの痕跡を発見し、追跡を開始する。たどり着いた先にいたのは何やらロボットの作動テストが行う生徒たち。その中にはなぜか金森と水崎の姿もあった。実はロボット研究部から、文化祭で上映するロボットアニメを作ってほしいという依頼があったのだという。テーマは「ロボット対怪獣」だ。映像研の3人は作品のヒントを探して、芝浜高校創立前から存在するという不気味な地下空間にロケハンに向かう。
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感想
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ロボット研からたのまれて、ロボットアニメを作ることになるんだけど
映像研が考えるロボットと、ロボ研が考えるロボットはちがってるみたい。。

それで対立しそうになったんだけど
みどりとツバメのこだわりを聞いた部長が共感して
夢のロボットを考える。。てゆうおはなし^^



にゃんは、ロボットアニメってニガテだから
あんまりロボットのデザインとかに関心ないせいかな?
ロボ研が言ってる、リアルなロボットと
映像研のリアルなロボットの違いってよく分からなくって。。

リアルだったら、人型巨大ロボットなんか作らない
ってゆうのが本当みたい。。

だったら、ロボ研が作りたいって思ってるロボットを
今までアニメで見てきて、こんなロボが作りたい
って思ったロボに近いロボのデザインにしたらいいんじゃない?

それくらいしか思いつかないけど
それより今回、学校の地下の探検に行って、床がくずれたけど
アレってこの前、天井修理したときのほうがよっぽどあぶないよね^^

ロボ研の部長さんのこだわるところもよく分からなかったけど
このアニメの監督さんのこだわるところも、よく分からないみたい^^
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EPISODE.06 前作より進歩するべし!
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公式のあらすじ
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映像研は文化祭で上映するロボットアニメに取りかかった。今回は美術部が背景を手伝ってくれるという。オープニング曲はロボ研が作曲、劇中の音楽は水崎が知り合いに頼むことになった。金森は、効率改善のためにPCの調達に動く。関わる人数が増えていくことに不安を感じる浅草。さらに、音響部についての情報がもたらされ、金森と浅草は部室を訪ねる。そこには膨大な量の音源を守る音響部唯一の部員、百目鬼(どうめき)がいた。
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感想
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音響部をおどして仲間にして、美術部に背景をまかせるおはなしかな^^

もしかして、このおはなしのメインヒロインはさやかじゃない?
って思うくらい活躍してたけど、ヤクザって言われちゃうのかわいそう。。

みどりもツバメも、何にも言わなかったら好きなことだけしてそうだから
映像研にさやかがいなかったら、すぐ廃部だったかも^^



音響部の百目鬼クン?は音のオタク、ってゆう感じで
映像研とうまくやっていけそう^^

いろんなところを走るシーンで
ぜんぶ「たっ、たっ、た。。」だとやっぱり気もち悪いかも^^

草の上だったら「ザっ、ザっ。。」とかって
頭の中でなってる音と違うからかも?



コンテで、カニを食べるシーンは、ほんとにおいしそう。。
カニ型怪獣たおしたら、思わず食べたくなるかも^^

ただ、ラーメンはあんまりおいしそうに見えなかったw


ロボットをリアルっぽくしようってすると、ロボットじゃなくなっちゃう
ってゆうのは、先週も言ってたみたい。。

でも、そう言ったら、SFっぽいメカとかだって
やっぱりちがうんじゃないのかな?って

今ある、ヘリコプターとか、飛行機になっちゃいそう。。

ウジウジ悩むみどりが言ってることは、あんまりよく分からなかったけど
さやかの言った

「文化祭に間に合うなら内容についてとやかく言わないけど
出来上がったものが面白くなかったら責任はぜんぶお前にある!
なぜならあんたは監督だから」

ってゆうのは、おもしろくないアニメを作った監督さんに聞いてほしい^^

でも、プロって、大人の事情とかあって
とつぜん、放送2,3か月前になって、前の企画が打ち切られて
ヒマそうな人のところに、ムチャ振りされたりすることもあるみたいだから
ぜんぶが監督さんのせいじゃないのかも^^
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EPISODE.07 私は私を救うんだ!
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公式のあらすじ
{netabare}
文化祭で上映するロボットアニメの制作は思うように進まずにいた。作画が遅れているため、音響部の百目鬼(どうめき)は効果音の準備が始められない。声優を買って出たロボ研の小野たちの演技は暴走するに違いなく不安だらけ。さらに、美術部の芸術が爆発して背景の描き直しが大量に発生、浅草が肩代わりすることになる。そんな状況に金森はイラ立つが、作画担当の水崎は、動きの表現へのこだわりを絶対にゆずろうとはしなかった。
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感想
{netabare}
今回はツバメの、動きのこだわりのおはなしだったみたい^^

小学生のころだと思うけど
おばあちゃんのお茶の捨て方がかっこよくって
マネしたところからはじまって

劇団で立ち方、歩き方を教わるたびに
こまかいところを観察してスケッチして
リハビリで絵を見せながら説明して
おばあさんが立てたところで、なみだが出そうになっちゃった^^


それから、みんなのこだわりをすり合わせるところ。。

アニメが分かってない人が、背景に動くものを描きこんじゃったりしたり
朝日の方角が逆になってたりするのは分かるけど
ツバメのこだわりはこまかすぎて、にゃんにもよく分からないけど
その動きが見たい自分をすくうために、アニメを作る
ってゆう気もちは分かるみたい^^



それから、今回は人の作画がくずれてたみたい。。
おふろのときのさやかなんか、ずっと歯をとじたまま話をしてて
そうゆうキャラだっけ?って思って見てたら
そのあとの部のシーンでは、ちゃんと歯もあけて話してたから
やっぱり、手抜きだったみたい。。


ちゃんと見てる人がいるから、作画監督さんがんばってね☆彡
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EPISODE.08 大芝浜祭!
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
文化祭当日の朝、現場で生アテレコになってしまったものの、ロボットアニメはなんとかできあがった。浅草と百目鬼(どうめき)はギリギリまで音楽と効果音の調整を続ける。金森は、カリスマ読者モデルとしての水崎の知名度を利用して集客を図る。しかし、小野たちロボット研究部も協力した大がかりな宣伝は、生徒会に目をつけられてしまう。さらに、水崎がアニメを作っていることを隠している両親が、急に文化祭を見に来ることに!
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感想
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文化祭で、映像研のアニメ発表♪

でも、ツバメがナイショでアニメを作ったことが、親にバレちゃった。。
ってゆうおはなし^^


音って大事だとは思ってたけど
ちょっとずらしたり
BGMをわざと入れなかったりするのも大事なんだって、よく分かった^^


ロケット発射とか
違法な宣伝で生徒会がロボット部と追いかけっこをするシーンが
スムーズに流れてたし、よく動いてて楽しかった♪


ツバメのひと言あいさつから
いきなり大画面で映像がはじまるところがかっこよかった☆
会場にいたら、引きこまれそう^^


反対してたはずのお父さんたちがアニメを見ながら話しをして
動きからツバメの演技を感じとって
反対する気がなくなったところはちょっとジーンってしちゃった。。


それと、ハシの持ち方からツバメだって分かるところはおかしかったw

にゃんも小学生のとき、ああゆう持ち方だったけど
からかわれたらイヤだなって思って、自分で直したから分かるけど
人の動きとか気にするツバメが
持ち方に気がつかなかった、ってゆうのはちょっと変かも?


アニメのビデオのプロモーションのしかたとか、さやかっぽくって
あんまり表には出ないけど、ちゃんと仕事をしてるのが分かってよかった^^


全体的に力が入ってて、今までで1番よかったと思う◎
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EPISODE.09 コメットAを目指せ!
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
文化祭での上映会は大成功に終わり、DVDの予約も多数取ることができた。しかし、ロボットアニメの権利はクライアントであるロボット研究部にあり、映像研に残された利益はごくわずかだった。金森は、学校の外に出て、自主制作物展示即売会「コメットA」に参加することを提案する。どこに行こうというのか、金森は浅草と水崎を連れて出かける。芝浜の市街地には、複雑な町並みや入り組んだ水路、地下商店街などが広がっていた。
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感想
{netabare}
今回はさやかのおはなしで、妄想ってゆうか、さやかの回想が多かったかも?

もともとビジネスセンスがあったさやかだったけど
小学校のころ、手伝ってた親戚の雑貨屋さんがつぶれて
商売は宣伝が大事だって分かったみたい^^


それで、学祭のアニメは大成功だったけど、自分たちが製作じゃなかったから
あんまりもうからなくって、さやかはこんど
自主制作物展示即売会「コメットA」に参加するために
芝浜のご当地アニメ作りを決めるの^^


芝浜高校もゴチャゴチャしておもしろそうだけど
芝浜の街も川とか、川だった道とか、地下街まであって、おもしろそう♪
「恋する小惑星」のイノに教えてあげたら、よろこびそう^^

聖地を検索してみたけど、分からなかったけど
実写版のロケは関東のあちこちでやったみたいだから
リアルの聖地はないのかも?

それにあんなに水にかこまれた街だったら
洪水とかになったら、地下街が水びたしで大変そう。。


あとは、みどりが、演出ってゆうのをイシキしたみたい。。

今までテキトーによさげに書いてたコンテだったけど
ちゃんとした演出になってたから、才能あるみたい^^

光線が出たのを書かないで、まわりの物とかを動かすことで
光線が出たってゆうのを分からせたりするのが演出ってゆうみたい。。

みどりも気がつかなかったことに気がついたさやかもすごいよね☆
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EPISODE.10 独自世界の対立!
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
浅草は描きたいシーンを次々と発案、水崎はSNSを使って音楽を発注、金森は声優オーディションを企画――。自主制作物展示即売会「コメットA」での新作発表に向けて映像研は猛進する。しかしその活動は教師たちに目をつけられることとなった。学校外で活動するリスクについて生徒会のさかきにも忠告されるが、3人はアニメ制作を続行。ストーリーを決めるためのヒントを求めて、音響部・百目鬼(どうめき)の音ロケに同行する。
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感想
{netabare}
前半は
映像研が学校と生徒会から、お金もうけにダメ出しされちゃうおはなし。。


にゃんは、お金もうけって大事だと思う。。

たぶんダメなのって、個人的にもうけることで
部活がもうけて、それで活動するんだったら
運動部が遠征費用とか集めたりするのに
バザーしたりするのと、変わらないんじゃないかな?

売るのが自分たちの手作りの物(調理部だったら手作りクッキーとか)だったら
部員のヤル気も出るって思う☆彡


後半は、百目鬼の音ロケに同行した映像部のおはなしで
時計塔とかを見ながら、みどりの頭の中に、アイデアが次つぎ浮かぶんだけど
今やってるおはなしの絵コンテのことだけ考えろ!って
さやかにダメ出しされながら、止まらない、ってゆうおはなし^^


この街って、ほんとにおもしろいよね^^
今までぜんぜん気がつかなかった、ってゆうのがおかしいみたい。。


あと、生徒会の書記?のソワンデってゆう子が
ちょっと目立ってたみたいだけど、どんなキャラなのかな?
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EPISODE.11 それぞれの存在!
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
コメットAでの新作アニメ発表のためにDVDの複製を依頼していた写本筆写研究部が、不正取引で警備部に摘発された。教頭や生徒会による映像研への監視の目は厳しくなるばかりだ。しかし金森は、学校側が活動を認めざるを得ない状況に持ち込む策をめぐらせていた。一方、浅草はなかなか決めきれずにいた「敵」の設定とストーリーの核心についにたどり着く。コンテができあがったことで水崎の作画も順調に進み、完成が見えてきた。
{/netabare}
感想
{netabare}
今回のおはなしは、設定新作アニメのテーマと設定が決まるおはなしと
それにからめて、みどりとさやかががはじめて仲よくなったときのこと
だったみたい。。

あと、学校側と警備部が敵対する、みたいなおはなしがあって
はじめはモメたけど、さやかの作戦で
学校ぐるみで街おこしに協力してる、ってゆう情報を拡散させたから
はじめだけだった。。



おはなしはさやかとみどりの関係だったけど
友だちじゃなくって仲間、ってゆうのは
仲間になることを、友好的な関係になる、とかってゆうから
どっちもそんなに変わらないんじゃないのかな?って^^


それからいつものことだけど、街の中がおもしろいよね^^

用水路だと思ったら、道路が水没してたとか
そんなにたくさんのお水はどこから来てるかフシギw

あと、職員室がプールの中ってゆうのもおかしいw

でも、それくらいだったらいいんだけど、
はじめの警備部がやりすぎだと思う。。

テーザー銃って、心臓が悪い人は死んじゃったり
金属の物を見につけてたりするとやけどしたりするみたいだから
学校で金銭授受禁止するとかより、生徒がやっちゃダメなことだと思う。。


この前屋根に命づなつけないで登ったりもそうだったけど
このおはなしって、リアルと妄想がごっちゃになってるのに
変にお金のことはダメとかってゆうから
何かリアルっぽくなくって、あんまり好きになれないみたい。。
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EPISODE.12 芝浜UFO大戦!
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
SNSで依頼した音楽が映像とまったく合わないという問題が発生した。大団円のダンスシーンはデモ音源に合わせて水崎が作画しており、曲が変わると成立しない。浅草が出したのは、ダンスをやめてラストを作り直すという大胆な結論だった。実は終わり方にずっと疑問を感じていたが、変更すれば納得できるものになるという浅草の説明を、金森と水崎は受け入れる。そしてコメットA当日。映像研の新作アニメ「芝浜UFO大戦」とは?
{/netabare}
感想
{netabare}
はじめは音が合わないってゆうツバメのクレームで
終りのほうを変えることになったってゆうおはなしで
まん中あたりはコメットAの会場のようす
コメットAって、同人誌即売会みたいなものみたい。。


とちゅうからツバメとみどりが紙袋をかぶって売り子。。
ってゆうのは、有名人のツバメがかくれて活動してる
ってゆうのを見せて、興味を持ってもらおうってするパフォーマンス?

どうせだったら、はじめっからやったらよかったんじゃないかな?って思った



後半10分は
ディスクが完売して帰ってから、3人で通しで見てみるおはなし

そのアニメはよく分からないUFOバトルで
陸と水中人のバトルってゆうのは
今までのおはなしに設定が出てきてたから分かるんだけど

鐘が鳴るとビルが大きくなるのはわけが分からないし、終わりのほうも
どうして街の家をこわしてビルみたいなのが出てきたか分からなくって
ナゾのまま、見ながらみどりが寝ちゃってたところで終わっちゃったし
さいごもどこまで現実かよく分からないまま終わった。。


みどりも自分のアニメなのに途中で寝てたけど
にゃんも1回寝ちゃいそうになって、ちょっとお昼寝してからまた見たけど
映像はよく動いててそんなに悪くないんだけど、イミフだし
うるさいだけみたいな気がした。。

このアニメを見るんだったら
都市伝説になった「なつみSTEP!」を見た方がいいと思う^^
{/netabare}
{/netabare}


見おわって。。


アニメ制作の部活モノのおはなしで
主人公3人はJKなんだけど、キャラは萌え絵じゃないのはめずらしいかも。。

おはなしは
アニメとかお金もうけに関心がある主人公たち3人が部活を作って
まわりの人たちを巻きこんで、アニメを作ってくってゆう
日常アニメに近い感じなのかな?

アニメのメカとか、動きとかに関心がある主人公たちが
いつの間にか妄想の世界に入ってくってゆうのはおもしろかったし
学校とか街のようすが、ゴチャゴチャして変わってておもしろかった^^


作画は、動くところはよく動いてて
メカの動きとかにもこだわってる、ってゆうのは伝わってくるんだけど
メインキャラがむき出しの歯を閉じたまま話したりするところとか
ときどき手を抜いてたりしたから☆は4つ

主人公たちが、穴があちこち開いてる2階建ての倉庫の屋根の上に
ロープもヘルメットもなしで登ったりして
こだわってるところ以外は意外とテキトーだったみたい。。


アニメのメカとか動きに関心がある人とか
アニメ作りを知りたいってゆう人にはおすすめかも^^





投稿 : 2021/10/15
閲覧 : 770
サンキュー:

86

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

言われなくても映像研には手を出さない(性的な意味で)

見た目で切るような輩はこちらも切り捨てて、中身で勝負を仕掛けてきた作品。観てくれる人に最高峰のアニメーションとその知識、そして究極のアニメーションを作るために結成された映像研究同好会の青春ドラマを提供する。

【ココがひどい?:可愛くないキャラクター。でもよく動く】
しかし、まあ……本当にキャラが可愛くない(笑)流石、地上波はNHKでやっただけのことがある「萌え」を一切、感じられない作品だ。
幼少期はその中性的な容姿に今後を期待できなくもないのだが、いざ数年経ったら「なんだァ、このカエル人間?」と酷い疑問が浮かんでしまった。それが本作の主人公・浅草みどりの容姿なのである。
さらにつるむのは骸骨みたいな女・金森さやかと普通の容姿だがそれはそれで物足りない水崎ツバメ。そんな外見に関しては残念なトリオが各々【世界観構築】、【マネジメント】、【アニメーション】を担当して映像研(という名のアニ研)を1から設立していく。
キャラデザは原作通りだから仕方ないにしても、演出の一環として第一原画レベルの画像を見せてくることがある。そう、着色も輪郭線も雑なアニメ完成前のラフ画のことだ。演出の一環ならいいのだが、にしてはこの原画状態にしか見えない雑な作画は登場頻度が非常に多い。演出にかこつけて手抜きをしている可能性は十分考えられる。
代わりに本作のアニメーションはよく動く。ジャンル上、劇中映像などの要所で派手に見せればいい筈だが、本作は第1話から逃走劇や妄想癖のあるみどりの脳内世界観なども如実かつ派手に魅せてくれる。
オリジナルメカに搭乗してのスカイチェイス、邪魔なビルを解体する発破作業、たかが部室の壁の補修もみどりがちょいと妄想すれば宇宙船修理のシーンに様変わり。「アニメづくり」という本来は動きがない文化系の題材を、この作品は動かしまくっている。
キャラクターの癖のある動き、キャラクターたちの妄想、キャラクターたちのアニメづくりの情熱が本作に反映されているような荒ぶるアニメーション。その自由奔放で、言い換えればめんどくさい描写の数々にリソースを全投入しているのである。

【ココが面白い:アニメづくりの理想と現実】
映像研を立ち上げた3人の活動は道具や資金集めから始まる。先ずは生徒会から部費を頂戴すべく、少ない元手で成果物を提出する。納期は「予算審議委員会」まで。
しかし、みどりやツバメはアニメが好きな故にアニメ制作へのこだわりが強すぎる、言わば職人気質だ。隙あらばこのデジタル時代に昭和の道具を使った所謂アナログでのアニメづくりに没頭してしまうし、手書きへのこだわりも強い。常に“最強の世界”というものを求める2人にかかれば非常にクオリティーの高いアニメ映像が出来上がるが、2人だけに任せては納期は守れないし制作費はどんどん膨れ上がるだろう。そんな2人を俯瞰で捉えて現実的な落とし所を探るのが金森さやかだ。
{netabare}さやかには強いアニメ愛がない。ツバメの名声を持ってアニメを作ればそれが金になると睨んだ守銭奴である。そんな彼女が2人のやりたいことを「モチベーションの維持」として最大限考慮しつつ、間に合わない部分は口八丁手八丁で妥協させることで現実的なアニメづくりを引っ張っていく。
対象をアップで映す、背景をスクロールさせる、空を撮る、背景だけのカットを増やすetc…作画枚数を減らすテクニックはさやかの技ではないものの、こだわりの強いみどりやツバメに強気で物を言い、屈辱の尺稼ぎに走らせることができるのは彼女だけだ。彼女が映像研で努めるは正に【マネジメント】であり、それができる優秀なプロデューサーがこだわりという夢を現実というアニメにしていく。時としてみどり&ツバメとさやかは衝突するが、そんなアニメーター側の「理想」とプロデューサー側が見据える「現実」を擦り合わせて進むアニメづくりは、シナリオとして確かに面白い。{/netabare}

【キャラクター評価】
浅草みどり
外見から性格まで癖の強い『THE・オタク』な主人公。一人称は「ワシ」、二人称に「○○氏」、語尾には「じゃよ」なんてつける少女は本当に可愛くない。
只、そんなオタク特有の早口や語気を難なく演じる声優・伊藤沙莉さんの演技がキャラクターの個性をぐんと引き上げていることは評価する。あれでアニメ作品は本作が初めてというのだから芸能界にはまだまだ名声優が眠っているかもしれない。

金森さやか
名前に「金」が入る通り、とりわけ対価の要求は欠かさないガチガチの守銭奴。とはいえ、金稼ぎの手段としてみどりやツバメのアニメづくりを部活動として昇華させる辺り、彼女にも仲間への思いやりがあったり、もしくはアニメーションに興味があるのかもしれない。
守銭奴たる彼女の金に対する価値観は感心するところがある。なぜ金をもらうのか、なぜ仕事にお金が絡むのか。きちんと彼女なりの「流儀」がある。金を受け取り、受け取ったからこそ代金に見合ったものを作る。仕事というものの本質を彼女がさらっと告げる様は悔しいがかっこいいと感じた。骨の癖に(笑)

水崎ツバメ
この娘の「美人のカリスマ読モ」という設定でようやく深夜アニメのモブ少女くらいの見た目が確保される。
幼少期から「人の動き」を見るのが好きで、観察し、それを絵にし、動きを追い求めてきた彼女にとって、アニメーションとはアニメーター(自分)の演技そのもの。畑は違えどその並々ならぬこだわりは奇しくも俳優の両親から受け継いでいる。
{netabare}「動きの1つ1つに感動する人たちに、私はここにいるって言わなくちゃいけないんだ!」 {/netabare}
まっすぐな彼女のクリエイターとしての理想と情熱溢れる台詞は見る人をしっかり感動させてくれる。

【総評】
完全に見た目で敬遠していたが、ふと観れば
中々の良作だった。アニメ制作というものを芯に捉えつつ、アニメに対し熱い思いを寄せる2人と支える1人──3人の映像研究同好会の物語がこの作品にはしっかりとある。
1人が啖呵を切るだけあって本作はアニメーションの「動き」に特化した作りになっている。実に作画カロリーの高そうな登場人物のイマジネーションを面倒に感じることなく、理想のままにきちんとアニメーションとして見せることでアニメという媒体の自由奔放さを表現している。そして、それが作品として必ずしも理想のままに出力できるとは限らないという創造の苦しみや予算と時間の壁に表現が阻まれる苦労を、会社などの社会の枠組みではなく学校の部活動を舞台に描いているのが斬新でもある。
それだけに『SHIROBAKO』や『NEW GAME!』のようにもっとキャラクターを可愛くしてほしいと率直に思った。本作を心から愛し、意識も高くなった者にとってこの指摘は所詮“萌え豚”の戯れ言だと鼻で笑うだろう。だがよく考えてほしい。あの癖の強いキャラクターデザインで描かれた女子高生たちにそもそも「女子高生」という設定の意味があるのだろうか。
{netabare}いちご牛乳をひっかけて制服を脱いだ水崎ツバメの下着姿、プロペラスカートでパンツが見えそうになる浅草みどり、銭湯で今後の制作方針を話し合う金森さやか含む3人の裸身……そのどれかに欲情できた視聴者はいるのだろうか。{/netabare}
そういう作品ではないことをわかってはいるが、女性キャラクターを女性として視ることが難しいこの作品はそれこそ創作畑な人にしか面白さは伝わらない。「こだわりだけじゃなく客の購買意欲をかきたてる内容を考えろ!」と劇中に叫ぶが、同じ台詞が本作自体にとてもよく当てはまる。JKを可愛く描けるなら描くに越したことはない。とくにツバメは美人という設定だ。その設定に相応しい画力はあって然るべきではないだろうか。
ただあのキャラデザは原作漫画の再現に過ぎない。下手に小綺麗にすれば原作ファンからの顰蹙も買うだろうし、あのキャラデザだからこそ作画崩壊なんて言葉とは無縁でダイナミックに動かし続けられたのかも知れない。

投稿 : 2021/09/26
閲覧 : 474
サンキュー:

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セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異色の女子高生アニメ

 原作漫画は未読です。
 3人の女子高生が部活動でアニメを制作するお話です。ですが、けいおん!のような可愛い女の子が可愛いことする系のお話ではありません。そもそも3人のうち2人は可愛くありません。また、大きな障害を皆で協力して排除する、みたいなドラマ的要素はほぼありません。あくまで高校の部活動としてのアニメ制作を淡々と描いたストーリーです。また、たった3人の力でアニメを作るわけではなく他のクラブと連携・協力しあいながら制作を進めていく流れがけっこうリアルに感じてよかったです。協力者たちも、友情や恩讐などではなく単に利害が一致したから協力するだけ、というスタンスなのも好みでした。

 この作品の最大の魅力は、なんといってもメイン3人のキャラクターです。クリエイター気質が2人、プロデューサー気質が1人ですが、それぞれの言動が筋が通っていて見ていて気分良かったです。声優さんたちの演技も実にハマっていて素晴らしかったです。メイン3人が際立っていてその他キャラの印象はやや薄かったです。

 作画はまあ普通だったと思いますが、ラフ画のシーンが多くてあまり美麗さは感じませんでした。キャラクターの顔は安定していたと思いますが、そもそも美少女アニメではないのであまり重要ではないかもしれません。

 音楽について、OP曲の中毒性が凄いです。でもアニメーションはものすごく手抜きっぽく感じましたwまた、主人公の構想シーンで流れる曲が個人的にとても不快でした。この辺は好みの問題と思われます。

 萌えは全くなく、笑い・感動もさほどありませんが、マネージメントの大切さを再認識できる作品です。意外と社会人向けの作品かもしれません。1クールですし見て損はない作品だと思います。
 

投稿 : 2021/09/24
閲覧 : 210
サンキュー:

5

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映像研には手を出すな!のストーリー・あらすじ

高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するほどのアニメ好き。スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づいていた。さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明し、3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……(TVアニメ動画『映像研には手を出すな!』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年冬アニメ
制作会社
サイエンスSARU
公式サイト
eizouken-anime.com/
主題歌
《OP》chelmico『Easy Breezy』《ED》神様、僕は気づいてしまった『名前のない青』

声優・キャラクター

伊藤沙莉、田村睦心、松岡美里、花守ゆみり、小松未可子、井上和彦、小野友樹、小林裕介、錦貫竜之介、井澤詩織

スタッフ

原作:大童澄瞳(小学館『月刊!スピリッツ』連載)
監督:湯浅政明、シリーズ構成:湯浅政明、脚本:木戸雄一郎、音楽:オオルタイチ、キャラクターデザイン:浅野直之、美術監督:野村正信、色彩設計:中村絢郁、撮影監督:関谷能弘、編集:齋藤朱里、音響監督:木村絵理子

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