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「サイダーのように言葉が湧き上がる(アニメ映画)」

総合得点
71.0
感想・評価
70
棚に入れた
265
ランキング
1395
★★★★☆ 3.7 (70)
物語
3.6
作画
4.0
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.7

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サイダーのように言葉が湧き上がるの感想・評価はどうでしたか?

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

青臭く爽やかで見ていて心地よい青春ラブコメ

 コミュ障で俳句好きな少年と出っ歯にコンプレックスを抱えるマスク少女の王道ボーイ・ミーツ・ガール映画。地方都市のイオンモールを舞台として、多種多様な人々が集合して交流する要素も見どころだった。
 映像面については、特徴のあるポップな色使いと劇場クオリティのヌルヌル動く作画クオリティ、そして地味な話ながらそこを盛り上げるレトロな音楽がなんでもある、というモールの雰囲気をそのままに彩っていて良かった。
 若く青臭さのあるキャラクターたちのたどたどしい交流は見ていて心地よく、ここにしかない感情の高揚があった。物語に大きな起伏がある映画ではなかったが、2人の距離感にドキドキしてしまった。
 どこまでも青くそして臭いまっすぐなすっきりと完結する青春アニメもたまにはいいね。見終わったあとの外の青さを感じてドキドキする。特徴的な色使いや作画、背景も踏まえて素敵な映画だった。

投稿 : 2024/04/04
閲覧 : 23
サンキュー:

1

ネタバレ

ナノトリノ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

さよならレコード

鮮やかな画面から爽やかな青春へ
詩歌の中でもとりわけ音楽的である俳句をフィーチャーした意欲作
見やすくわかり易い


ただ一点だけビックリした事があって
若い子たちのレコードの扱いがとにかく雑で乱暴
再生面にベタベタ素手で触れたりジャケットごと振り回したり

もちろんこれは作劇上そうなってるってのもわかるのですが
画面のこちら側で思わず声が出そうになること数度
私自身世代じゃないし一枚も買ったことないし
詳しくなんかないけど軽くショックを受けました

挙句タタミにレコード直敷きして圧をかけ始めます
虐待シーン見てるようでつらかった

こうして古いものは失われていくのかななんて思ったり
取り扱い技術がもう伝わってないほど歳月が過ぎたのかなとか
「自分の大切なもの」でもなければあんなものなのかもとか
何となくさみしかったです


劇場ではなくEテレで見ました

投稿 : 2023/10/22
閲覧 : 46
サンキュー:

0

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

さわやかで可愛かった!

人前でうまく話せないチェリーと小さい頃のトレードマークの出っ歯が今はコンプレックスのスマイル。
二人と周りの友人たち。デイケアのお爺さんトムさんの話。

トムさんが始終大事に抱えてるレコードジャケットがラストまでいいアクセントになってた!

色使いも80年代のポップな感じ。(わたせせいぞうかと思った)

レコードっていうキーアイテムも相まってどこか懐かしい感じもしたほんわかアニメでした!!!

投稿 : 2023/08/29
閲覧 : 60
サンキュー:

1

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

爽やかなボーイミーツガール作品

チェリーとスマイルのキャラがどちらも良い意味で今風な感じで良いですね。かたやコミュ障な俳句少年とあるが個人的には物静かで承認欲求があるところとかTwitterをやってる若者とかにありがちなところですし、スマイルの出っ歯にコンプレックスを持っていてマスク姿のところは理由はともかくコロナ禍だった時期は自分含め周りがマスク姿だったこともあり、ちょっとタイムリーなところもありました。

田舎のショッピングモールが舞台ながらカラフルな絵柄も相まって不思議な感覚。介護施設の様子だったり、TwitterだとかSNSにスマホと今では当たり前なんだけど、これを20年くらい前の人が見たらドラえもんとかで描かれてる近未来(実際その時代から見たらそうなるから当たり前なんだけど)の世界っぽく見えてしまうんじゃないかな。

雰囲気は清涼感があり、とても良い一方で物語の起伏はやや弱めなので人によっては物足りなく感じるかも。

それでもラストシーンのお祭りで花火が盛大に上がるなかでの臨場感が半端なく、その中心で大勢の人の前で俳句を詠むチェリーに物語を通しての成長を感じさせられました。

投稿 : 2023/08/28
閲覧 : 84
サンキュー:

4

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高にエモくて面白いラブストーリー。ただ2つの見過ごせない点あり。

 夏ですし、今テレビ番組で一番好きなのがプレバトの俳句コーナーということでこの作品再視聴ですね。

 この作品見始めは色調がビビッドすぎるのと、動きが多すぎ、騒がしい演技と効果音で、なんじゃこりゃ?となります。

 が、キャラデザと構図と動きがいいのと、田舎のショッピングモールという、地方においてそこがすべての人が集まる場所という舞台設定が秀逸です。地方社会のコミュニティーとしての機能が言外できちんとでていました。当然文化の発信地でもあります。そういう部分を感じるのが心地よかったです。だから出会いもあったわけで。

 そして、特に2人が一緒にショッピングモールから帰る夕方の風景が、なにか胸に刺さります。同じ道を何度も2人で通る描写がイコール2人の時間の積み重ねにもなっていました。

 また、キャラ造形が比較的スムースに物語の中で説明されるので、いつのまにか面白くなってゆきます。

 色彩の変化には注目すべきでしょう。どんどん淡く彩度が落ちて行くのがとても良かったです。音も静かになって行きます。

 俳句と動画配信者の組み合わせ、人前で話すことと容姿のコンプレックスの対比、老若男女の組み合わせに、声がでかいレコードを探す老人を組み合わせることで、昔と変わらない恋心を見事に描き出していました。

 と、時をこえた2つのラブストーリーに関しては非常に良かったです。最近「耳をすませば」に深く感動しましたが、本作もそれに劣らず感動しました。それとショッピングモールとスマホ、SNSという題材だけに、より身近な物語だったのも良かったと思います。

 で、2点気になるところがありました。これはちょっと物語や作画の良さではカバーできませんでした。一つは俳句と物語の結びつきといいますか「サイダーの様に」だったかです。

 ヒロインスマイルが感動するショッピングモールの帰り道の俳句とか、キーとなる山桜の俳句などとても良かったし、エピソードとも絡んで上手かったと思います。

 ただ「サイダー」というのは俳句がどんどん湧き上がってくる様子だと思うのですがラストの主人公の{netabare} 告白はサイダーの様に…だったかですね。なんか真っ赤になって一生懸命俳句を詠む姿は、もう少し別のものだった気がします。俳句は文字だ、という主人公の主張とあいまって、 {/netabare}本当にいいラストなのは間違いありません。
 言葉を変えると、夏のイメージの重ね方が強引な気がすると言った方がいいかもしれません。

 それと大貫妙子さんの歌です。もちろんシュガーベイブ時代からみんなの歌まで皆好きなんですけど、さすがにもっと若々しい声の歌い手さんじゃないとなあ。あの初々しい少女に合ってましたか?
 ここも容姿と恋愛は関係ない、可愛らしさとは人それぞれだというメッセージが、{netabare}主人公の俳句を読み上げるという告白と重なって、ヒロインがマスクを取って笑うカタルシス {/netabare}になっているので最高でした。ですが、大貫妙子さんでは声がベテランすぎです。


 評価です。作画はいいです。最高です。キャラも同じく性格から内面、感情の動きまで丁寧に描けていました。が、音楽はまあ減点ですねえ。4までかなあ。それとストーリーの「サイダーのように」がやはり見えませんでした。これは大きすぎる部分なので4にしておきます。

 が、主観的には物語にはかなり感動しました。キャラは主人公2人含めて皆良かったです。そして、アニメーションの良さは「ああアニメ映画を見たなあ」という充実感になりました。90点!という感じでしょうか。

 それと劇中、画面に出てくる俳句は、全部拾いきれてないのであとで見返すかもしれません。発見があれば追記をします。

 なお、 ラストは{netabare}引っ越しはするので、一旦は離れ離れですよね?その後はご想像にお任せしますでいいのかな? ただ、SNSでいっぱい俳句を投稿することでしょう{/netabare}

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 327
サンキュー:

10

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

サイダーのように気持ちが湧き上がらず。

【概要】

アニメーション制作:シグナル・エムディ、サブリメイション
2021年7月22日に公開された87分間の劇場版アニメ。

監督は、イシグロキョウヘイ。

【あらすじ】

地方の大型ショッピングモール(イオンがモデル)で出会った、
コミュ障の口下手で気持ちを俳句で表現する少年チェリー(佐倉結以)と、
ネット動画の人気配信者だが、
コンプレックスのある出っ歯をマスクで隠している少女スマイル(星野ユキ)、
この二人が偶然の出会いをきっかけにスマホで交流をして仲良くなる話。

バイト先の福祉施設の利用者の一人であるフジヤマ老人の、
想い出のレコード探しに協力することから、
チェリーとスマイルの心境と関係性が変化していく。

【感想】

今見たら別の感想を持つかもしれませんが、同じくイシグロ監督、愛敬キャラデザの、
『四月は君の嘘』のキラキラした画作りとモノローグポエムが趣味じゃなかった自分としては、
今作でもハマるということもなく、何でもかんでも俳句で感情表現する気障さ、
『ツルモク独身寮』の窪之内英策を思い出させる、キャラデザや作画芝居の古さが、
わたせせいぞうを彷彿させるカラフルさで装飾された田舎の景観。
主人公のチェリー少年が恥ずかしさで顔が茹でダコのように真っ赤になったりする表現、
それらに魅力を感じることなく、淡々とあらすじを消化するだけの87分間でした。

主人公のチェリーくんがコミュ障設定の割に、ビーバー、ジャパン、タフボーイと3人の友人がいて、
口下手なだけで孤独ではなく、彼自身が乗り越えないといけない壁が、
外界から自分を遠ざける小道具として使われているヘッドホンの着脱だけでしか表現されてなくて、
彼の心を理解して感情移入しようという域にまで達することなく、

ヒロインのスマイルも唯自分の容姿を気にしてマスクで出っ歯を隠すコンプレックスが、
シンプルなルッキズムの話であって、それ以上の掘り下げもなく、
浅い悩みの少年少女がなりゆきでボーイ・ミーツ・ガールをして、告白エンドで終わるだけという、
映画館で見たらなりゆきに心を躍らせることもなく、
物足りない時間を過ごしただけだろうという確信が持てますね。

唯一、フジヤマ老人が想い出のレコードを聞いて、昔を思い出して涙するシーンは良かったです。
最後の、チェリー少年が俳句を大声で叫び続けてのスマイルへの告白のシーンは、言葉が過剰すぎ、
出来れば表情の芝居を楽しみたかった自分としてはチェリーとスマイルの作画に惹かれることなく、
『はいはい!良かったね!』止まりで、絶賛するほどのアニメではなかったですね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/05/11
閲覧 : 223
サンキュー:

18

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

綺麗と感じる事

作画が綺麗
色使いが綺麗
人の思いが綺麗
俳句、昭和テイストの唄という古き良き文化の綺麗

色んな綺麗が感じられた作品でした
デジタルとアナログの素晴らしさの融合。。っと思いましたが、デジタル的にはsns検索•発信くらいだったのでアナログ要素が多かった

作中の色合いは新しい感じかなと

若い人も古き良きものに触れるきっかけにもなるのかも。。ってまぁ昭和歌謡も流行ってますものね

探してたレコードはepoさんかと思いましたが、大貫さんって有名な方なんですね、知らなかったので漁ろうかなと

最後の山桜連呼は多過ぎと思ったけど素直に好きと言ったので◎

監督はオカルティックナインの方ではないですかー
ポップな作画と展開の良さは監督の持ち味なのかな。

人の思いが温かく
サイダーのように感情が湧き上がる良き作品でした
青春だなぁ😄

投稿 : 2023/01/29
閲覧 : 143
サンキュー:

5

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

眩しい泡沫

SIGNAL-MD制作。

郊外のショッピングモールを舞台に、
コミュニケーションが苦手な少年と、
コンプレックスをマスクで隠す少女が、
織りなす、ひと夏の青春グラフィティ。

田園風景とショッピングモール、
俳句とSNS、団地とネット空間、
現代のものと、ひと昔前からあるもの、
時代の移り変わりを題材にしながら、
かつてあったポップカルチャーのように、
前向きな物語設定として構成されている。

過去は乗り越えていくだけのものではなく、
そこに素敵な想い出が溢れていることでしょう。

色鮮やかな風景と老人の記憶、
{netabare}探しもののレコードをきっかけに、
少年と少女は次第に心を通わせていく。
どうやら初々しい恋心は見つけたようだ。{/netabare}

眩しい泡沫、なんか良い感じ。

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 514
サンキュー:

31

りんご さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

軽く爽やかにみれるアニメ

鮮やかな色づかいにはじめ驚いたけれど、Z世代ウケしそうなレトロモダンPOPな感じですごくいいなと思った。
アニメ映画としてキャラもテンポもよくまとまっていて、わかりやすいのがいい。あまり頭を使わずにさらっとみれる。ありふれたストーリーかもしれないけれど、まっすぐで爽やかでわたしは好き。ラストに思わず涙。

投稿 : 2022/01/05
閲覧 : 165
サンキュー:

4

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良く出来てる

非常に優秀なアニメ映画です。

キャラクター、構成、音楽、演出すべて高レベルのアニメ映画でした。

特に、背景を濃淡の濃い原色で表現するあたりは、アメリカのポップアートを意識しているので、とても繊細でありながらポップな印象でお洒落でした。
というか、全体的にテイストが80年代っぽいんですよね。そこに懐かしさを感じたのかもしれません。

内容も純愛ものでありながら、キャラクターの細部まで拘っていたので、モブキャラクターまでもリアルさがあり、書き分けられていたのも非常に良かった。

特に、片田舎のショッピングモールをリアルに描きながら、まるで別世界の如く色鮮やかに彩色しているので、現実のリアルさとアートの鮮明さが驚くほど調和していました。これは新たな発見です。

冒険心や野心が垣間見れる近年稀に見る「アート」作品です。

投稿 : 2021/12/02
閲覧 : 394
サンキュー:

15

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2021.11.25

2021.11.25

投稿 : 2021/11/25
閲覧 : 152
サンキュー:

1

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

言葉にすることで

俳句少年と歯矯正少女の出会いの物語。
舞台はショッピングモール、季節は盛夏。
眩いばかりの風景と色とりどりの構造物。
サイダーのように甘くて爽やかな作品です。

出会いは、突発的。
スマホが吹っ飛ぶ、
口元から矯正器がキラリン。
コミカルな衝撃です。

少年はチェリー、少女はスマイル。
チェリーは静、スマイルは動。
俳句とネット配信と興味は対照的。
NとSが引き合うようなものなのでしょう。

レコードに隠された過去。
50年前のフジヤマさんの思い出がシンクロ。
ヤマザクラにそんな意味があるなんて。
「葉」と「歯」かあ、考えたものです。

終盤に向かって、ちょっとした事件により行き違います。
しかし、「ヤマザクラ」の奇跡に再び二人の気持ちは・・・
まるで、サイダーを振ったかのように・・・
青春期の衝動的な恋心が、夢のように気恥ずかしいです。

全く前情報なしに観た作品です。
テンポが良く、目が離せませんでした。
それに、素直な気持ちを読み込んだ俳句が要所を締めています。
俳句ってホントいいものですね。

夕暮れの フライングめく 夏ともし
「めく」が可愛い。
私も瞬時に思いました。
言葉には不思議な表情があるのです。

投稿 : 2021/11/23
閲覧 : 424
サンキュー:

19

ネタバレ

merolin08 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

「分かりやすさ」と「作画」◎

【はじめに大まかな感想】
・全体的に分かりやすい
・作画いい
・劇中歌が素敵

 キービジュアルに一目惚れして遅ればせながら視聴しました。コミュニケーションが苦手で俳句でしか自分の思いを表現できない主人公「チェリー」と、出っ歯がコンプレックスでマスクが手放せないネットアイドル(?)「スマイル」との一夏の思い出。結論から言うと雰囲気で楽しめない人は評価が下がっちゃうかもという印象です。

 まずはストーリー。俳句という取っつきづらいテーマですが、劇中に出てくる俳句はあえて一般の人にもわかりやすいように作ってるっぽいですね。同様に、起承転結の「転」の部分は重要なポイントをガッツリ見せてくれるのでキャラの心情変化なども追いやすく、かなり見やすい構成になっています。考察たくさん系もいいですが、個人的にはこうやって見る人を意識して作られた作品には好感を持っちゃいますね。テンポもよく、ほのぼのした雰囲気がとても好みでした。
 逆に展開の目新しさという点では少し薄いかな、という印象です。個人的にアニメはエンタメ全振りで見るタイプなのでメッセージ性とかはあまり気にしないのですが、アニメ映画はそこを重要視する人も少なくないと思うので、そういう層にはあまり向かない作品かもしれないです。
 ストーリーで気になった部分を一つだけ、個人的には「ラストがちょっとなぁ…」という印象でした。 {netabare}チェリーが「君が好き」と、はっきり言ってしまったところ。ど素人ながら、俳句の良さって間接的な表現っていうのも一つあるんじゃないかと思うんですよねぇ。"I love you"=「月がきれいですね」と似た感じといいますか。「やまざくら~」の俳句で思いは伝わっているのに、そこ直接的な表現する必要あったかな(しかも公衆の面前で)。このラストシーンで俳句の趣が損なわれたというか、俳句好きのキャラ設定と整合性が取れていないように感じてしまいました。あとスマイルのコンプレックスに対する意識は本筋中の本筋だったので、もう少ししっかり描いてほしかった気はします。{/netabare} とかグチグチ言ってますが、ラストの細かい部分に目を瞑れば全体的なストーリーは綺麗にまとまっていると感じましたし満足してます。

 次にこの作品の一番の褒めどころ「作画」。冒頭でも触れましたがキービジュアルが好き、と感じた方は映像だけで見る価値ありです。キャラデザが可愛いのはもちろんのこと、建物などオブジェクトのビビットな色使いや、影の境界に主線を入れる画法など、特殊な作画が随所にちりばめられていて目が楽しいです。あと、スマイルの洋服に結構力が入ってるんじゃないかなと感じました。何種類も出てきたし、どれもユニークで可愛かった!安定感も含めて文句なしの作画だったと思います。

 あとは細かいところですが、劇中歌がとっても素敵だったので注目です。キャストは原作映画お決まりの主要キャラゲスト声優パターン。これについては永遠に賛否両論なテーマだと思いますが、個人的には全然気にならなかったですね。特に杉咲花さんやっぱ上手だなぁ、蒼井優さんと同じ匂いを感じるぞ…!主人公の市川染五郎さんについても、最早なんとなく本業じゃない感じが「アニメ映画見てる!」って感じがしてよくないですか?(笑) 映画のゲスト声優文化意外と嫌いじゃないんですよねぇ(というか見てるうちにそういう体になった笑)。

 まとめの前に小言なんですが、主人公のニックネームね。冒頭でがっつり「チェリーボーイ!」って呼ばれるけど、最後まで童貞がどうのってシーンはないんかい!下ネタ0だったしファミリー層への意識はあったんだろうけど、主人公の性格のメタファーならやんわりでも触れて欲しかったし、結局視聴者の注意を散らしただけだったような。どんな意図だったんだろう(´σ `)?
 という感じで、要所に気になるところはありつつも全体を通したら「観てよかったな」と感じられる作品でした。特に作画が気になる紳士淑女の皆さんにオススメです!

投稿 : 2021/11/18
閲覧 : 251
サンキュー:

7

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

炭酸抜きサイダー

この話は詠むのが苦手な俳句青年の話
ジャンルは恋愛・夏・俳句
まず。本作を見る方へ。俳句の知識の有無関わらず見ないことをオススメします

まぁ見る前から嫌な予感はしてましたよ
pvを見ていないのでまだなんとも言えなかったのですが、「俳句でしか伝えられない青年」と「おそらく顔の何かしらにコンプレックスを抱く少女」がいかにもラブコメしそうな感じでしたもん。しかも主役は声優ではなく俳優女優の起用(これに関しては劇場版ではないアニメ映画は大抵こんなもんですかね)
ハズレの予感しかありませんでした

結果として。(個人的には、というのは忘れないでもらいたい)
拡張性のない、完結する前から完結している、薄っぺらい内容のつまらない作品でした
ひとつの物語としての評価が圧倒的に低いです
ひとつのテーマ(これもテーマと呼べるほどのものではありません)にスポットをあてて、最初から最後までそれを貫く。
よく言えば「すっきり完結している」とも言えますが、言葉を選ばないとすれば「アホつまらない」俳句青年とマスク少女の恋愛を見たことはありませんが、似たパターン(コンプレックス・悩みを抱えた少年少女の恋事情)なんてありふれすぎて、何度も見ましたよ。さらには俳句、という限定的なジャンルに絞り込んだせいで共感もクソッタレもあったものじゃない。まだマスク少女のコンプレックスの方が理解出来ますが、これも後々意味がわからなくなります

本作の大きな欠点のひとつに「完結している」があります。いや完結しないよりはマシですよ。そりゃ。
しかし、完全に全てを終わらせる、という戦法が通じるのは小学生までです。寧ろ我々は未完結の作品にこそ意味を見いだし、想像し、味わなければなりません。
それをまぁ良くも完璧に片付けてくれちゃって。完結を意識しているせいで、ラストへのフラグ(本人たちは伏線だと思っているのでしょうが、流石にアレはないです)が変に立ってしまったり、まとまらない展開になってしまってたりします
個人的にはキャラの数はもっと抑えてた方が面白かったかもです。

俳句の知見がなければ、本作の俳句は良いものなのか悪いものなのか分からなく、ただただ12音で上手く収まってるかを確認する作業と化します
知識がある人は(周りに俳句好きな人がいなのであくまで推測ですが)本作の稚拙な表現に幻滅ないし苛立ちを覚えるでしょう。
要はだれも得しません。なんでこんなものを…

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 186
サンキュー:

4

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

沢山の大切なもの

この作品は、自分の言葉を伝える事が苦手なチェリー君と自分の出っ歯にコンプレックスをもつスマイルちゃんのひと夏の物語。

まず、アクションシーン?
ビーバーのデパートでの逃走劇は躍動感が凄く本当に飛んで跳ねてって言葉がまさにその映像に出ていましたね。
動きが面白く楽しく見えましたが、流石にリアルであんな逃走劇すると大問題ですねww

チェリー君の母が腰を痛めて、パート先の施設に休みの間に息子のチェリー君が代打でお手伝いするのですが、その施設に居るお爺さんはレコードの空箱?ケース?を持っているのですが、肝心の中身がないのです。

そのレコードは、お爺さんにとって、特別な忘れたくないけ忘れてしまいそうな物で、そのレコードを探していたのです。

それは、死別した妻の歌った曲だったのです。
これは探しちゃうよね。
だってさ、大切な人が居なくなってしまうと10年、20年、30年、と経つと、その人が存在した事は覚えてるけど、その人の仕草や声や笑顔が少しづつ記憶から失われてく……

でも、その人が残した物があるのなら?
それは、きっとその人の掛け替えないのない宝物になる。
それが今回はレコードだった。

チェリー君もスマイルちゃんも、そんな気持ちが解るから必至にネットで探して、ヒントになりそうな場所を走り回り探し回る。
そして、2人はそのレコードを見つけだす!
でも、そのレコードを聞く前に、レコードが波打っていて直そうとスマイルちゃんが、パリンッ!って割っちゃった‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬

多分、それでも皆は多分許してくれた。
何故なら、スマイルちゃんが、大変な中、探してくれたのを知ってるから……
だから、きっとお爺さんも。

でも、そうじゃないんです。
大切な人の大切な想いを、知ってるスマイルちゃんは、それでもレコードを接着剤で何度も何度も修復しようとしますが、全然くっつかなくて……なんか凄く解る……

やっとの思いで探し出したレコードを自分が割ったとなれば、どれだけ自分を追い込むか、周りが許してくれても自分が自分を許せない……
だから、中々直らないレコードに涙して、お爺さんにも謝るしかなくて……謝っても罪悪は消えないしレコードも戻らなくても謝るしかなくて……
でも、形だけはスマイルちゃんは直します。
凄く頑張ってたんだなぁ〜と凄く感じたシーンでした。

でも、実は、いかにも灯台もと暗しって言葉が似合う場所に2枚目のレコードを発見www
私も、スマイルちゃんが割ったシーンの次の施設の場面でレコードの裏面と同じものを発見!
ある!ある!あるじゃん!ってなりましたw
だれよwレコードをあんな改造した人w
結局、お爺さんは自分が改造した事を忘れてたのねww


さて、スマイルちゃんはコンプレックスを抱えています。
誰でも多分コンプレックスって抱えてるものだと思います。
スマイルちゃんは、そのコンプレックスが嫌いで人前でマスクを付けたり、口元をかくしてご飯を食べたり、時にはダイエットと言って皆と食べなかったり。

でも、チェリー君は、そんな彼女のコンプレックスを好きだと言ってくれます。
コンプレックスって多分簡単に受け入れられないからコンプレックスなんだと思います。
多分、これはチェリー君だから彼女は最後にそれを素直に喜べたのかな?って。

好きな人が、自分の嫌いな物を好きだと言ってくれたら、それは自信に繋がるのかもしれません。
例え、見知らぬ誰かに受け入れられなくても……例え、自分では中々受け入れなくても、きっと好きな人のその一言なら、そんなコンプレックスな自分と向き合える力になる。



チェリー君は言葉の表現が苦手な男の子
そんな彼は、唄?俳句?を書くのが好きでSNSや俳句?唄?の教室みたいな場所で唄を作っています。
それは文字で自分の気持ちが伝えやすいから。
ですが、唄の先生がチェリー君に自分の創った唄を人前で詠ませるシーンがあります。

この唄の先生はこの時だけの登場ですが、結構好きになれたキャラです。
チェリー君からすれば先生は苦手な事をやらせただけに感じるでしょう。

やらされた側からすれば、放っておいてよ、ウザイなぁ、余計なお世話!と思うでしょう。
私も昔は本当にそれ思いました。
苦手な事を押し付けられて、やりたくない事やら習い事なら、やらされてきました。
当時は嫌いな事をするから苦でよくサボったり逃げたりしました。

ですけど、大人になる事に時間が過ぎ去る事に、それは克服しなければならない事でした。
チェリー君もそうです。
自分の気持ちを素直に伝えるのは難しい事です。
でも、伝えなければいけない事は山ほどあります。

チェリー君はどうして文字で伝わる唄をわざわざ声にだして言わなければいけないのかと、先生に文句を言います。
先生は「声に出して伝わる事もあるでしょう」
と言います。
誰かに、伝えて知ってもらうって大切な事で、黙っていても伝わる事なんて中々ないし、伝わっても伝えたい事の半分も伝わらずに終わることもあります。

優しさは一定値を超えると甘さに変わります。
嫌な事を無理矢理させる事はよくありません。
でも、苦手な事を遠ざけるばかりでは、その人の為にはなりません。
その人を想うなら、苦手な事にチャレンジするチャンスってのを与えてあげる事も優しさだと思います。
だから、先生はそのチャンスを作ってくれたのかな?と。

そして、先生は唄の先生です。
先生はチェリー君の唄にチェリー君の感じた気持ちが凄くピュアに表現されている事に感動したのかな?って思いました。
そう言うのは、第三者じゃなくて本人が読む事でより強く綺麗に伝わるから、人前で読ませたのかな?ってww
唄を聞いて皆さんが拍手をくれました。
それは声に出して伝えたからでしょう。

そして、チェリー君は引越しをするのですが、引越しの前日まで、スマイルちゃんに引越しの事を話してなかった…………(*꒪꒫꒪)

あぁ〜……ダメダメだよ‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬
しかも、スマイルちゃんはいきなりの事で、それをチェリー君の母から聞くオチがつく……
確かに、言い出せないのも解るよ。

でも、相手側に立ったらさ、別れの日がわかっていれば、もっと沢山の時間を共有したりさ、思い出作りしたりさ、その別れの時間までの時間をもっと大切に使えたのにって思っちゃう。

お別れパーティしたりさ、行きたいところに一緒に沢山行ったり、自分の気持ちも伝えられたかもしれないのに……

でも、伝えられないのだ。
チェリー君は言葉で伝える事が苦手だから……
お別れ……言葉にしないと伝わらない事の1つ。


そして、引越しの日に彼のスマホにスマイルちゃんのお祭りのライブ配信が流れる。
それは、2人で一緒に花火を見ようと約束していたお祭り。

そして、スマイルちゃんは彼に沢山の気持ちを伝えようと皆に協力してもらう。
チェリー君もそのメッセージを見て車から降りて走り出す!

彼は祭り会場に行くもスマイルちゃんを見つけられない……そこで、ヤグラに登り身体全体に恥ずかしさMaxで真っ赤かで、マイクをとる!


ステージで何かをした事はありますか?
トークでも歌でもいい何かをした事はありますか?
あの瞬間って緊張と恥ずかしさで心と喉が凄く震えて今自分が凄く震えている事を痛感しませんか?
それを、言葉を伝える事が苦手なチェリー君が必至に伝える!
自分の作った唄をひたすら大きな声で伝える。

それは、周りの人には意味不に聞こえるかもしれない……興味なんて示して貰えないかもしれない……花火が始まると皆、チェリー君を無視して花火をみる。
ただ、1人以外は……

それでいい!
チェリー君の愛の告白は……
チェリー君の気持ちは……
勇気を出して伝えたい言葉は……

たった1人だけのもの。
他者になんて理解されなくても、伝えたい人に伝われば、それだけでいい!
それだけで、苦手な事にチャレンジした意味になる!
それ以上のものは必要ない。

この作品を見て感じたのは。
自分のコンプレックスに悩んだとして好きになれなくて、嫌気がしても世の中生きていれば、いつかは、そのコンプレックスを好きになってくれたり理解してくれる人が現れて、いつかは克服出来るかもしれない。

苦手な事に立ち向かうのは嫌だし怖いけど勇気を振り絞った先にあるのは幸せかもしれない。
自分の苦手を逃げる理由にしないで立ち向かう事で、チャレンジして良かった、頑張って良かったって思えるかもしれない。

そんなメッセージがあった気がします。

投稿 : 2021/10/04
閲覧 : 275
サンキュー:

14

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

山桜、俳句とSNS、正に青春

 俳句好きな少年チェリー、カワイイもの好き矯正中の前歯を気にする少女スマイルは、出会うです。SNS、バイト、特におじいちゃんのレコード探しから縮まる距離、すれ違い、強い思いが動かす青春を描いていたです。

 ショッピングモールを舞台に織りなす設定は、面白かったです。チェリーもスマイルも身近にいる人たちに気にかけられていると思ったです。お話の要となるフジヤマのおじいちゃんの存在が、二人の交流や周囲を巻き込んでいき、盛り上げていったです。

 おじいちゃんの探しているレコードというものが何なのか?、若いころのおじいちゃん、ショッピングモールの過去、レコードのジャケットが導く謎と明らかになったです。
 ついに探し当てても、思わぬトラブル、すれ違いと一体この話どうなるの?と思ってしまったです。

 またもや思わぬことがあって、それが幸運に変わるとき、その後スマイルが選んだ思い、思いを受け止めたチェリーの行動は、大胆かつ「これで、いいのだ!」展開へと進んだことが凄かったです。普通だったら、なんか恥ずかしいことだったと思ったです。
 でも、チェリーらしいと言えばらしい、良い結末だったです。

 流れる歌の曲が、今の時代にないような音程だったことが、印象的だったです。

投稿 : 2021/08/22
閲覧 : 306
サンキュー:

9

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

サイダーの 泡ひかる夏 17歳

ひととき "夏の涼" を楽しむなら、本作はぴったりだと思います。

物語は、俳句少年とSNS少女の "ナチュラルな恋バナ" です。

女の子は、スマイル(星野さん)。
男の子は、チェリー(佐倉くん)。

ふたりとも、生来の性質が、性格にちょっぴり影を落としています。
それが土台になって、趣味の志向性は全然好みが違うわけなんです。

ところが、ほんの偶然のことで、お互いの間を詰めあっていくようになっていきます。
そして、必然の帰結のように、お互いに別れを受け入れていくのですが・・・。

そこには一つのエピソードが盛り込まれてあって、誠実に向き合うふたりに、甘酸っぱさをキュッと強めていくんです。

徒労感や失態を共有しながらも、まるでレモンスカッシュのビタミンCが効いたような爽快さで事が運んでいくのです。

う~ん、これはもう二人の相性が良すぎるのか、それとも周りのサブキャラたちの絶妙な手合いなのか、ちょっと分からないです(笑)。

なので、ここで一推ししておきますね。
キャラ映えさせるグラフィックデザインのワークセンスが、ほんとうに卓抜しています。

あ、音楽もまちがいなく素晴らしいです。
今どきの青春も、昔日の青春も、どちらも美味しく、快く感じさせてくれると思います。


観終わったあとに、ちょっと奮発してパンフレットを購入しました。
それが、店頭に表示されているものとは違うものなんです。

「あれれ?・・・え、そうきたか!これはやられた~。」

なんとも言えない可笑しさ、微笑ましさに、心が "シュワ~" ってなりました。

投稿 : 2021/08/19
閲覧 : 359
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15

ルド さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

平成初期を彷彿させるボーイミーツガール

パステルカラー調の背景に清々しさのある甘酸っぱい青春ラブストーリーでした。
平成初期を思わせる物語の展開や演出でどこか懐かしさを感じる映画で観ていて気持ちよかったです。
この物語の主題の1つでもある俳句ですが、最後の主人公がヒロインへ贈る俳句は直情的で分かり易かったのですが途中で出てくる俳句は意味が不明瞭な物がいくつかありました。
俳句が主人公のその場面の気持ちを代弁している作品なので演出上は難しいと分っていても可能であれば解説等が欲しかった。プレバトの夏井先生のような解説者がいて欲しいと観ていて思った作品でした。

投稿 : 2021/08/15
閲覧 : 176
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4

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「都会」のジャケ(改

2021年8月12日
2回目鑑賞。

今日は特大マスクにしたせいか?
息が苦しくて何回か片耳だけ外し
大人しく鑑賞してきました。

2回目は泣くツボが解ってるので
案の定涙が出ました。

藤山のおじいちゃん
想い出せたのかなあって。
大貫妙子だし。

「竜とそばかすの姫」も音楽は
良かったのですが、如何せん
ストーリーに深みがなくて
泣くまでに至りませんでした。

坊やの落書きは感心しませんが
ストーリーは上出来ですし
ラストは感動しました!


以下は初鑑賞時の感想です。

何人が気付いたかな?
まあ、劇中歌に出てたし。

認知症やらデイサービスやら
若者の彼岸にある現実の中で

自閉症圏内男子と
コンプレックス女子が

SNSという手段で・・・

最後は言葉で繋がりました。

最初の10分は煩かったけど
観終わった感は清々しいです。

暖かいお話し好きです。

投稿 : 2021/08/12
閲覧 : 228
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7

ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あついぞ!高崎

年度:2021年7月22日
製作:シグナル・エムディ/サブリメイション
監督:イシグロキョウヘイ
時間:87:00

公開が延びていましたが
絵図的には真夏の公開となったのはプラスポイントだったのではないでしょうか。

深き青きベタ塗りの背景と人物画のマッチングが素晴らしかった。

俳句・レコードなど懐古的な設定に高崎を舞台(聖地)としたのも◎

軽快な音響

声優さんはもちっと頑張って欲しかったが
キャラ設定は良かった。

アメリカンカジュアルムービーにも通じる善き青春群像映画でした(^ω^)

投稿 : 2021/08/09
閲覧 : 221
サンキュー:

13

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後、動かし過ぎじゃない?

コミュ障の俳句野郎と出っ歯がコンプレックスの女配信者の話。


舞台は高崎で、作中出てくるショッピングモールや周りの風景は全く一緒。最初監督か脚本家が高崎と関係してるのかと思ったけど違った。
制作にアニメ音楽会社が関わってるらしいから、そっちで誰かいるのかな?まあめんどくさいから調べないけど。


作画は細田作品と湯浅作品を足して二で割った感じ。こういう作画は感情表現が分かり易いから、ストーリー抜きにすれば子供でも観れる作品。


内気な主人公作品お約束の恥ずかしいシーンで祭りの矢倉の上で叫ぶシーンがあるけど、メチャメチャ細かく動かしてた。物語の山場だし、主人公の勇気や想いを表現したかったのは分かるけど、少し動かし過ぎじゃない?笑

主役二人は俳優女優だけど、それ以外の声優は豪華。オリジナル作品の劇場版だとよくあることだから珍しくないけど、さすがに神谷さんの父親役は無理ないか?


特別面白いというわけではないけど、映画一本観た後の満足感としては申し分ないから、もし観るアニメに困ったのならオススメする。

投稿 : 2021/08/08
閲覧 : 178
サンキュー:

4

ソース さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:----

爽やか〜

爽やかさを感じる現代チックで王道なボーイミーツガール作品。時間も長くなくて見やすい。杉咲さんとか声優陣も映えてて好きでした。くぅ〜甘酸っぺぇな。まぁ正直人によっては薄味に感じるかも

投稿 : 2021/08/04
閲覧 : 171
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5

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

青臭い

現役の中高生の心に響けば良いのではないだろうかと肯定的な気持ちにもなるが、
もっと文学的で高尚な青春を描けやという気持ちにもなったりする映画だった。
{netabare}
クレジットを見る限り生の高校生が俳句に協力しているっぽいのに、俳句の掘り下げがイマイチで、サイファーに持っていってしまったのが残念。{/netabare}
スケボーシーンに作画の頑張りどころを持ってきて、
(間違いなくこのシーンだけ切り取れば神アニメなんだけど)この作品の描きたいものの主軸では無いところに力が入っているのは違和感があった。

細かいことを申せば、{netabare}イオンモール周辺のあぜ道を自転車も何もなく歩いているの {/netabare}が不自然に感じたり、
テーマを広げた分気になるところが多くあった。

それでも、一見オシャレなだけの、パンチが弱くて、ところどころ雑な物語でも、そんな青臭さが味わいだったりもする。
悪くはない。

投稿 : 2021/08/01
閲覧 : 222
サンキュー:

7

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夏の夜や 想い叫びし 五七五

フライングドッグ10周年記念作品。
『四月は君の嘘』で知られるイシグロキョウヘイ氏が監督を務めており、今年の夏に是非とも見るべき青春映画。

去年から告知は散々されてたんですが、コロナの影響により予定が延びに延びて、この度ようやく劇場公開に。
宣伝時点から見に行く気満々ではあったんですが、いやー、大変満足いく作品でしたね。

作品のテーマとしてはそうですね、自分が感じたのは「コンプレックスとの向き合い方」ですかね。
主人公はチェリー(苗字の佐倉からもじったあだ名)という少年。人から話かけられないようにするため、常にヘッドホンを掛けている口下手な性格なんですが、俳句が趣味という一面があり、SNSに自分の思いを綴った一句を投稿しています。
そんな彼と運命的な出会いをするのがヒロインのスマイル(SNS上でのあだ名)。彼女は日常の可愛いを見つけることをコンセプトとした動画をSNSで配信し、人気を集めるインフルエンサーなのですが、自身が出っ歯であることにコンプレックスを抱いており、人前では常にマスクを着けています。

それぞれ悩みを抱える両者ですが、交流を深めるうちに、互いに相手のコンプレックスに対して好意的な感情を抱くようになります。
皆さんどうでしょう。誰しも自分の中に何かしらのコンプレックスを抱えているとは思いますが、それに対して好意的な言葉を投げかけられたらどう受け止めますか?しかもそれが、自分が好意的な感情を抱いている相手からのものだとしたら?
人によって価値観というものは千差万別であり、嫌いなものを無理に好きになる必要性というのはあまり無いと思います。
しかし、自分が好きな人が好きだと言っているものは、誰しも好きになろう、理解しようと努力しませんか?それが自分に関することだとしら尚更だと思うんですよね。
そしてそれは相手にとっても同じことなんですよ。
自分のことを、短所だと思ってるところも含めて好きだと言ってくれるような人に対しては、こちらも同じように接することが最大級の愛情表現、そんなことを描いていたように感じ取れる作品でした。

鑑賞後の気分が夏の青空のように澄み渡る非常に清々しく爽やかな映画でした。オススメです!

個人的には今作に出てくる句を夏井先生に全力査定していただきたいですねえ、YouTubeとかで。

投稿 : 2021/07/24
閲覧 : 249
サンキュー:

16

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

こういう映画はやっぱりキュンキュンしたい

「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、少年少女が夏に出会い結ばれるまでを描いた青春作品だ。この手の作品で1番大事な事は何なのだろうか?この作品を見終わった後に少し考えてふと思った事があった。それは胸がキュンキュンする事なのではないか?自分の乙女が揺り動かされる時なのではないか?私はアニメを見る時ハマるとのめり込むようにその作品にログインし、終わった後には感動したり、興奮したりする。だが、本作ではそんな事は無くどちらかと言うと1歩引いた目でずっと見ていた事は間違いない。一体何故このような事になったのだろう。

本作で結ばれる2人の少年少女。男の子は普段ヘッドホンをしコミュニケーションから逃げつつ、ネットで俳句を呟いて感情を表現しているチェリーと基本的には明るく笑顔が眩しいが、出っ歯と矯正器がコンプレックスな人気配信者スマイル。この2人がラストに結ばれる事となる。本作の軸となる話は、2人がバイトしているイオンモール内のデイサービスで介護を受ける老人が探しているレコードを探すというものだ。そのレコードは亡くなった奥さんが歌っているもので、もう一度聴きたいと涙を流す程に大事なものだ。

導入自体は悪くないし、この軸となる話の中で2人の距離が縮まる展開もあった。ただ、2人の距離が近くなるにしては描写やパンチがちょっと弱かった。私はこの映画のイメージは2人の恋が結ばれる青春映画よりも、おじいさんのレコード見つかって良かったなぁという印象になってしまっている。2人の恋に感情が追いつかなかったのだ。これが結果的にラストシーンの告白タイムで感情が高まることも無く、1歩引いた目で見てしまった所に繋がっているだろう。

脚本という点では残念な作品であったが、独特な背景や作画などは本作の題材や田舎のテイストと非常にマッチしており、脚本の部分での課題はあるが本作の監督イシグロキョウヘイさんの今後の監督としての作品は期待したい。

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 131

かど さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/11
閲覧 : 3

こはく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/05
閲覧 : 10

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/30
閲覧 : 7

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/28
閲覧 : 7

ゆい さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/27
閲覧 : 8
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サイダーのように言葉が湧き上がるのストーリー・あらすじ

17回目の夏、地方都市⸺。コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女・スマイル。人気動画主の彼女は、“カワイイ"を見つけては動画を配信していた。俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って⸺。物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。(アニメ映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2021年7月22日
制作会社
Signal-MD / サブリメイション
公式サイト
cider-kotoba.jp/
主題歌
never young beach『サイダーのように言葉が湧き上がる』
挿入歌
大貫妙子『YAMAZAKURA』

声優・キャラクター

市川染五郎、杉咲花、潘めぐみ、花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛、諸星すみれ、神谷浩史、坂本真綾、山寺宏一、井上喜久子

スタッフ

原作:フライングドッグ
監督:イシグロキョウヘイ、脚本:佐藤大、キャラクターデザイン・総作画監督:愛敬由紀子、演出:山城智恵、作画監督:金田尚美/エロール・セドリック/西村郁/渡部由紀子/辻智子/洪昌熙/小磯由佳/吉田南、原画:森川聡子、プロップデザイン:小磯由佳/愛敬由紀子、色彩設計:大塚眞純、美術設定・レイアウト監修:木村雅広、美術監督:中村千恵子、3DCG監督:塚本倫基、撮影監督:棚田耕平/関谷能弘、音響監督:明田川仁、アニメーションプロデューサー:小川拓也

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