ももたろす さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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(C) 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
かくしごとの感想・評価はどうでしたか?
ももたろす さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
けむ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
劇場編集版も観てのコメントです。
1クールアニメの中ではかなり面白い作品の一つだと思います。8~9割くらいはギャグ要素の強い内容なのですが、時折入り込む1~2割位のハートフルな話がいい感じで優しい涙を誘います。主人公の父親が必死に自分の職業を隠す様や、周りのキャラクターとの絡み、業界あるあるの話などめちゃくちゃ面白いので、毎回腹を抱えて笑えるのですが、前述したハートフルな部分の話がいい感じのスパイスになっていて、この作品の魅力を倍増させいます。亜細亜堂さんの演出や作画も綺麗ですし、音楽もOP,EDとも作品にいい感じでマッチしていて、毎回飛ばさずに聴いていました。最終回に向けての伏線が所々に張られていますが、この辺りは鈍感な私でもある程度予想がつくくらい分かりやすい伏線もありました。逆にその予想が的中した時に「やっぱり!」って感じになって逆に嬉しかったりしましたが(笑)最終回は今までのギャグメインの内容とは一変して、父と子の関係に感動させられる内容には思わずめちゃくちゃ泣いてしまいました。このあたりの笑いと感動のバランスの演出がとてもすばらしい作品だと思います。あとEDの「君は天然色」の歌詞とがマッチした劇場編集版の最後の追加エピソードはとても良かったですね!
「かくしごと」・・・私のアニメベスト10入りに入るくらい、大好きな作品になりました。
でも、こういう作品に出合えるのがアニメの魅力ですよね!これを安易に実写映画とかでやっても多分ダメだと思います。アニメだからこその演出があっての魅力ですから!本当に人気アニメを安易に実写化するのは正直やめて欲しいとは思います。今までアニメを実写化してそれを超えてきた作品は観たことが無いのですが・・・
wkr さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギャグ漫画家の主人公が職業のことについて娘にバレないように日々奮闘するコメディ作品。作者の経験が活きた漫画ネタのギャグがキレキレでキャラの掛け合いも面白いです。それに加えて家族愛の描写とコメディがうまく馴染んでいると思います。最終話までの流れが綺麗で最終話は少し駆け足かつベタな展開ではあるものの感動します。1クールで綺麗に完結するのでサクッと観たい人にはおすすめ、ギャグや掛け合いはさよなら絶望先生が同じ作者なのでそれが好きならハマるでしょう。作画はキャラが背景から浮いていなかったのが良く、キャラデザも原作の絵を上手く踏襲していましたが、止め絵が多くあまり動いていなかったようにも感じたので評価はちょっとsage。ed曲が君は天然色で驚きました。
人類の宝 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
レオン博士 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
エッチな週刊連載漫画を描く仕事を娘に隠しながら暮らすマンガ家の話
純粋無垢な娘に仕事のことを知られたくないお父さんが必死すぎて面白いですね
マンガ家あるある+ギャグ+父と娘のほのぼのホームドラマ+なんか意味ありげなシリアスパートという構成
ギャグアニメをベースにいい具合にいい話がちょいちょい混ざっています
笑うために見るアニメというより、温かい家庭を見守るようなアニメでしょうか
毎回入ってくる意味ありげなシリアスパートの見せ方が上手い
父の無償の愛と父を信じる娘の姿がとても良かったです
OPアニメもEDアニメも良いできでした
名作だと思います!
以下、ネタバレあり
{netabare}
回を追うごとにシリアスパートの伏線が気になって仕方なかった
「かくしごと」は「隠し子と」という意味かと思っていたので
最終話で姫が言っていたように本当の娘じゃないのか?とか色々考えたけど
最終回は思っていたよりずっと幸せな結末で、娘ちゃんが幸せそうでホント良かった
{/netabare}
takato さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
諸君、私は久米田作品が好きだ。
親子愛もベタな泣ける話も好きだ。
しかし、本作には完全には乗り切れなかったと言いたい。
そもそも、久米田作品と感動路線って相性があまり良いとは言いがたい。
シャフトがアニメ化した代表作である「絶望先生」、「かってに改蔵」いずれも感動路線とは水と油な、距離をとったメタでブラックな大笑いとも涙とも無縁な作風だった。
本作の感動要素は悪くないが、正直無理に良い話にしようとしてしまっている人工さを感じてしまった、特に終盤。いくら良い話でも納得させる流れがないと呑み込みづらい。
あと、その要素を入れるため+1クールしかないから久米田さんの本来の持ち味のギャグもキャラの深堀りも物足りなくってしまったかな。漫画家漫画なら「吼えろペン」とかの方がずっと攻めたネタをやってたし。
アメリカ映画が顕著だが、やたら家族愛を押し出されるのは正直勘弁…って感じである。「リメンバー・ミー」とか悪い映画ではないが、これはどうなんだ…って飲み込みづらさがあった。
色々PC的に問題があったりする世の中だから万人が同意できるような価値観は家族愛しかないのかもだが。どんな価値観でも自然にすっと心に染み透る上手さと、充分なセットアップがなければならない。
おジャ魔女どれみのあいちゃんがお母さんと再会するシチュエーションなんて、何万回描かれたんだって展開だけど、画面と同じく涙でお母さんが歪んで見えなくなってしまう。
別に奇抜な事をしなくても、しっかり基本が出来ていれば号泣させるには充分なのだ。
ShouyouACL さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
軽く優しい絵で綴るストーリー。
ホワっと進んでホロっとさせる脚本。
キャラとシーンにマッチした豪華な声優陣。
特に10GAUGEさんのEDは、私世代には絵のタッチといい選曲といい、どストライクでした。
自分の娘が姫ぐらいの年に可久士ほどやなくても、もう少し娘に接しとくべきやったかなと思いました。
テンポが良くおもしろく、そしてちょっと泣けるいい作品でした。
ERRUE さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ゆp さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
うぐいす さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
父子家庭で下ネタ漫画家の父が一人娘にあの手この手で職業がばれないように奮闘するお話。
ギャグが面白くないしテンポもイマイチ。
神谷浩史と佐倉綾音のツッコミや言い切りに助けられた部分は大いにある。
7年後を毎話チラ見せするやり方自体は面白いが、それが不安に思わせる内容なので通常時のコメディ部分を気持ち良く受け入れられない。
キャラも十丸院をイラつくキャラにし過ぎていて笑えない。
ラスナさん空気読めるし可愛い。
Prospero さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
セシウス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作マンガは未読です。
下ネタ漫画家が一人娘に自分の仕事を隠そうとする日常系コメディですね。
娘の方は小学4年生です。そろそろ友達の影響(特に姉のいる子)を受け始める年頃ですが、この子は純粋培養で無垢なイイコちゃんです。溺愛している父親が仕事を隠してドタバタする様子をコミカルに描いています。
一方で母親についての情報がなく、なぜ父娘2人暮らしなのか、海近くの別宅はなんなのか、など隠された要素があって興味をひきます。特にCパートで娘が高校生になっているシーンが流れるのですが、雰囲気が本編と全く違っていてその間に何が起こったのかなどが気になる仕様になっています。この辺の構成は良く出来ていて、平穏なギャグストーリーに深みを持たせています。ただそれは「ギャグストーリーにしては」であって、母親の件、実家の件、仕事の件などは掘り下げが浅く薄味です。
キャラはとにかくヒロインの少女が絵に書いたような純粋可憐な子で、父親やその周囲の大人達はその引き立て役になっています。声優さん達の演技はそれぞれ上手だったと思います。ただ主人公はものすごく「アララギさん」していてちょっとイメージがかぶりすぎ、と思いました。
作画は全体的にまあまあでキャラクターの作画は良く出来ていたと思いますが、動画がイマイチでした。EDでヒロインが走っているシーンの手の動きとかはもう少しなんとかならなかったのかな、と思いました。
音楽はなんといっても大瀧詠一のEDですね。40年以上前の曲ですがヒロインのイメージにぴったりだったと思います。
なんといいますか性格が異常に良いヒロインがいて、そのおかげで周りにいる大人も子供も汚い行動ができず、キレイなお話としてリラックスして見れる、そんな作品だと思いました。
RFC さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
をれ、 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
m3 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
恵み さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
天地人Ⅱ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
御宅 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
個人的に好き嫌いが分かれるアニメだなと感じました。
漫画家である事を隠す父と小学四年生の姫の日常を描いた物語です。
この作品の「漫画あるある。漫画家あるある。」というテーマ自体僕はあまり好きになれませんでした。でも嫌いではないです。
お父さんと姫のやりとりを純粋に楽しむことができず、物語の後半からはくどいなぁと思ってしまいました。1話ずつ最後に父と姫のその後の展開とはというシリアスな話が加えられています。
最後の最後まで「漫画あるある」という作品なので、シリアス展開をまとめた最終話でも「まぁそうだよね」と思ってしまいました。とにかく好き嫌いが分かれる作品です。
opとedはとても良かったです。爽快感溢れるopが映像とマッチしていて素晴らしかったです。そして何といってもedの大瀧詠一さん選出が素晴らしすぎました。しかも原曲を使ってくれたスタッフに感謝したいです。
STONE さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
nyaro さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「隠し事」と「書く仕事」のダブルミーニングは活かせていましがが、「隠し子と」のトリプル目が弱かったですね。
家との関係または両家の確執についての2人で結婚して娘を生んだあとの奥さんのストーリーがほとんど見えないこと、なぜ漫画家になったのかという動機の部分描けていませんでした。
特にあの年齢が書いた箱。活かせてませんでしたね。奥さんは{netabare}事故死だったというオチにすると、我が子を思いやって自分の残された時間で{/netabare}母親の愛を実践するみたいな意味ではなかったことになります。というかあの箱の存在自体が不自然な気がしました。そういうストーリーの伏線にしていたのに急に畳んだ感じがしました。
まあ、映画マイライフ(ガンを宣告された父親が生まれてくる息子に生き方を教えるためにビデオを残す話)とか、ヴァイオレットエヴァーガーデン10話の模倣ではなかったのは逆にホッとしたともいえますが。
マンガ家の仕事を隠すという表面を流れる話の裏で、姫ちゃんが自分の家族の問題、奥さんと主人公の「隠し事」を知ってゆくという風に見せたかったんだと思いますが、ですが、結果としてバックに流れる伏線の説明と回収が無い事、主人公の事故に至る動機がギャグだか真面目だかわからないところ、記憶というありきたりな結末だったことなど、イマイチで中途半端でした。
せっかくここまで設定を考えたのなら、こういった部分の深掘りをもっともっと追及すれば良かったのに、と思います。
(実は奥さんは無理やり他の人と結婚していて、姫は主人公との間に独身時代に作った隠し子だった、あるいは主人公とは血がつながらない奥さんの隠し子みたいなストーリーを想像していたんですけどね。そうするとトリプルミーニングとか箱の意味とか活きてくると思うのですが、まあ、これは妄想です)
アニメ全体として、面白いのは非常に面白いと思います。重くなりがちなテーマをギャグの中に混ぜ込んで、見やすくしたのはなかなかの工夫だと思います。マンガ家あるある的なノリや、女性比率高めのサブたちも華やかで良かったと思います。いつの間にか先生が刺股(さすまた)を持っているキャラ付けも、原作者らしい面白みでした。
ただし、ニーズというかターゲットになる視聴者はどういう人たちを想定していたか、ですよね。ギャグと感動、家業と恋愛という悲恋もの。一体どれなのか。そして80年代的な演出(これはアニメの演出?)。沢山女の子達が出てきて主人公がモテまくる意味。
やり散らかして焦点が定まらないのが、味にもなりましたが、やっぱり中途半端でした。
キャラとして姫ちゃんに感情移入できれば、高評価になるのではないでしょうか。私もそういう見方をしたので楽しめました。ただ評価すると、ギャグとしては普通に面白い、感動巨編としては粗が見えるという感じで勿体ない話でした。
追記 そういえば主人公は「かくし」という名前なので「かくし」の「出来事」で「かくし事」のフォースミーニング目もありましたね。「姫の事」「秘め事」で「ひめごと」というサブタイトルがありましたので、当然狙っていたと思います。
後藤という苗字も「ごと」に引っかけていたのでしょう。劇場版によると奥さんは「小鞠(こまり)」となっていましね。
アニメは奇麗でした。80年代の永井博のイラストっぽいイメージは気持ちがいいです。江口寿史つながり(永井博オマージュのイラストを描いている)でいえば2021年夏アニメでSONNY BOYがありましたが、格段に本作の方が良かったですね。あっちのアニメにはこの雰囲気が欲しかったところです。
この雰囲気は特に湘南鎌倉との相性は最高ですし、EDは君は天然色、大瀧詠一です。今や80年代シティポップは流行の最先端です。その意味では20年代において非常に「新しい画」だと思いますし雰囲気の良いアニメでした。
(追記 どなたか鈴木英人風のイラストと書いていましたが、確かにそうも見えますね。ただ、大瀧詠一のジャケットは永井博、鈴木英人は山下達郎を描いていました)
声が絶望先生と同じで糸色望先生にしか見えなくて、話になれるまでちょっと苦労しました。声優さん同じ方ですよね?なぜ同じ人にしてしまったんでしょう。これは駄目だと思います。
そういえば絶望先生の原作最終回もやらかしていましたね。違う先生ですが奇面組もそうでした。ギャグの人って最終回描くのが苦手なんでしょうか?
Howell さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ギャグテイストなのに面白いところがない。特別ふりおちもないし洒落た言い回しもない。番町皿屋敷寒すぎる。担当がずっとうざい。
キャスティングが硬すぎる。「とりあえず人気声優使っとけばいいだろう」みたいな感じが強い。
良いところは
親子の日常がほっこりする。基本1話2パート構成で見やすい。日常でありながら物語自体は進んでゆくので飽きは来ずらい。
久米田先生の作風が好きな人には受ける。
最終話まで観るべき。キャスティングの硬さがメチャクチャ活きてる。
アルジャーノン さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ダビデ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
絶望先生の久米田康治先生原作
Rere さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
フリ-クス さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
押しも押されぬ大人気、
なかなかスケジュールが出ないと評判の神谷浩史さんですが、
みなさんもご存じの通り、バイク事故で死にかけちゃったことがあります。
僕も事故の詳細はぜんぜん知らないのですが、
そのときは某スタジオへ収録に向かっている途中だったようです。
で、そのスタジオの方からお聞きしたのですが、
事故の直後に本人から直接、
すみません……事故を起こしてしまって、今日の収録、伺えません
という電話がかかってきたそうです。
怪我の状態など詳しい話は聞けなかったものの、
まあ、本人が電話してくるぐらいだから大丈夫だろう、と
心配しつつも、その時は安堵したらしいです。
ところが、その後どうなったかと言うと、
一か月近く意識が戻らず、一時は心肺停止になったとか。
よくもまあそんな状態で電話ができたものだと、
そのプロ意識と責任感に頭がさがる思いです。
トップ役者なら「あたりまえだ」と言われそうですが、それでも。
さて、本作『かくしごと』は、
そんな神谷さんの魅力が十全に味わえる逸品です。
原作は久米田康治さんですが、
『絶望先生』のようにぶっ飛んだところはありません。
よくできたハートフルコメディ、ぐらいのテイストです。
メインになるのは、アニメではわりと珍しい父子家庭の親娘です。
下ネタ漫画家である主人公が、
そのことを幼い娘(姫)に知られたくなくて会社員のふりをしており、
それにまつわる様々なドタバタが、
コミカルに、そしてまったりと、日常系のように描かれていきます。
ただし、すんなりと笑って見ていることはできません。
なぜなら、そのギャグパ-トを『過去』とする、
現在の重苦しいストーリーが並行して進み続けるからです。
{netabare}
毎回、高校生になった姫が少しずつ映し出されます。
そのモノローグを聞いているだけで、
主人公である父親に何か致命的なことが起こったこと、
コメディパ-トで描かれている子供のころの幸せな生活が
既に終わってしまったものであることがわかります。
つまりコメディパ-トは単なる『楽しかった思い出』ではなく、
切なくも『失われてしまった日々』であることが、
第一話からずっと、暗示させられ続けているんです。
だから、ただ笑って見ているだけでは納まらず、
続き・真相が気になってしょうがない。
これ、ずるいなあ、と思うぐらい見事な構成です。マジで。
コメディパ-トの途中でも、行方不明になった妻の父親から
自分が結婚した相手も誰かの娘だった
と気づかされるシ-ンもあり、決してお笑い一辺倒ではありません。
{/netabare}
そして最終回で、伏線がすべて回収され、物語が見事に畳まれています。
{netabare}
予定調和と謗られようが何と言われようが、
ほとんどの方が「ああよかった」と胸をなでおろすであろう着地点です。
そして最後の最後、主人公と編集者十丸院とのメタっぽい会話や
姫のかわいらしい『かくしごと』など、
心地よいくすぐりを入れながらの大団円となります。
{/netabare}
この作品での神谷浩史さんは、まさに三面六臂の大活躍です。
時に大真面目に、時に振り切ったお芝居で笑いを取る、
コミカルで喜怒哀楽豊かなマンガ家の顔。
やさしく姫の成長を見守っている、
ハ-トフルで情愛豊かな父親の顔。
さまざまなしがらみや妻の死などに苦悩する、
シリアスで一所懸命にもがき続ける男の顔。
それらを声質を変えることなく演技力だけで、完璧に、
そして瞬時に切り替えて、
ギャグとシリアスが織りなす物語をぐいぐい引っ張っていきます。
それが、あまりに自然過ぎて『スゴいこと』に聴こえてこない。
レベルが高すぎて、逆にレベルを感じさせない、みたいな。
神谷さんに引っ張られて、
ほかの役者さんもギアが一つ二つあがった感があります。
特に姫役の高橋李依さんは、まさに好演でした。
{netabare}
実は本作を制作する前、
シャフトが作ったPVでは、姫役は安済知佳さんだったんです。
安済さんも、もちろん素晴らしい役者さんです。
ただ、発声のクセから、ほんの少し『気だるさ』が混じるんですね。
それは、発想を変えれば『リアリティがある』のですが、
村野監督は姫を『理想の娘』として描こうとしたのではないかと。
高橋さんにキャラ替えになったのは、
おそらくそのあたりが理由であるような気がします。
ちなみに、PVやドラマCDなどから、
あるいは一期・二期で特定のキャラの役者さんが変わることを、
業界では『キャラ替え』と呼びます。
このキャラ替えによって姫の『無垢さ』が際立つようになりました。
純真無垢であるがゆえに守ってあげたくなる、というのは、
見方によっては『短絡的』『昭和的』『非現実的』ではあります。
ただ、ストーリーパ-トが重めである分、
監督はその軽重をはっきりつけたかったのではないか、と。
少なくとも僕の耳には、それが成功しているように聞こえます。
あ、いえ、
安済知佳さん大好きですし、あくまでもこの作品に限っては、の話です。
僕にもリアルで娘がおりますし、現実を知った身としては
こんなんじゃね-よ
とか思わなくもないですが。正直、眩しくて目ェつぶれそうです。
このメイン二人に次ぐ功労賞は、
僕的には、おっとり癒し系の羅砂を演じた安野希世乃さんにあげたいなと。
ナレも含めた彼女のゆるいお芝居は、
作品全体の色調を決めるのに必要不可欠なものでした。
キレキレのツッコミを入れる佐倉綾音さんとの対比も絶妙でしたし。
その他、チョイ役に
大塚明夫さん、緑川光さん、浪川大輔さん、能登麻美子さんとか、
豪華すぎるだろ。音響費いくら積んでるんだ。
{/netabare}
僕的なおすすめ度としては、Sランクの作品です。
コメディパ-トを楽しく観ながらもストーリーの続きが気になり、
最後は納得の大団円。
コメディとストーリーものを両立させようとして失敗した作品は、
それこそ星の数ほどありますが、
この作品はそれに成功した例の一つだと思います。
物語の性質上『絶望先生』みたいな尖り方はしていませんが、
それでもマンガ家を対象にした自虐ギャグや黒ギャグは痛快そのもの。
{netabare}
そもそも漫画家なんて全員ロリコンじゃねえかっ
{/netabare}
なんて台詞、ふつうはオンエアしませんて。
いや、オレはもっと久米田のキレキレのギャグが見たいんだ、とか、
親子愛だとか昭和の感性おしつけんじゃね-よ、
なんて言っちゃう方には、正直、おすすめはできません。
そうではない方、ほどほどの業界コメディを楽しく観て、
ときおり、そして最後に、
家族愛というものをじんわり感じたい方には、好適の逸品であります。
ちなみに、評判のいい大滝詠一さんのED曲『君は天然色』、
それにまつわる逸話を、
ほかの方のレビューではじめて知りました。
いやあ、あにこれって勉強になりますね。ほんと感謝です。
にゅい さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
REI さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作未読
あらすじはアニコレで見てください。
基本、コメディですが、時折シリアスが入ります。
このアニメの私の一押しはとにかく姫ちゃんが可愛いに付きます(*^^*)
姫ちゃん見るだけでもいいかと思います。
十歳の姫ちゃんも可愛いですが成長した姫ちゃんも可愛いですね(*^^*)
(十丸院は見たくないですが(^_^;))
私としては見ても損はないかと思います。
漫画家が好きな方や、可愛い女の子が好きな方は是非!
全てのアニメに携わる人に感謝を!
コロコロすけ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
かくしごとのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
かくしごとのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。一人娘の小学4年生の姫。可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。それは……自分の仕事が『漫画家』であること。自分の“かくしごと"が知られたら娘に嫌われるのでは!?“愛と笑い、ちょっと感動のファミリー劇場がはじまる――"(TVアニメ動画『かくしごと』のwikipedia・公式サイト等参照)
神谷浩史、高橋李依、花江夏樹、八代拓、安野希世乃、佐倉綾音、村瀬歩、内田真礼、加藤英美里、浪川大輔、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未、逢田梨香子、古城門志帆、原由実、小山力也、沼倉愛美
原作:久米田康治(講談社『月刊少年マガジン』連載)
監督:村野佑太、シリーズ構成・脚本:あおしまたかし、キャラクターデザイン:山本周平、総作画監督:西岡夕樹/遠藤江美子/山本周平、プロップデザイン:ヒラタリョウ、美術監督:本田光平、美術設定:岩澤美翠、美術:草薙、色彩設計:のぼりはるこ、撮影監督:佐藤哲平、撮影:旭プロダクション白石スタジオ、編集:白石あかね、音楽:橋本由香利、音響監督:納谷僚介、音響制作:スタジオマウス、音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
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ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2008年冬アニメ
『俗・さよなら絶望先生』はさよなら絶望先生の続編。 漫画版は一話完結式。毎回時事ネタ、自虐ネタ、作者の知識などを使って、特定の言葉や事柄に焦点を当てたギャグを展開する。伏字などを使い、分かる人には分かる時事ネタやパロディ、ギャグが特徴。 これは、前作『かってに改蔵』から続く作...
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放送時期:2009年夏アニメ
糸色望は、どのやうなこともネガティブにしかとれない青年である。 横に繋げて書くと、とてもせつなくなるやうな名前をもつ彼は、ことあるごとに「絶望した」と死にたがり、でも本当には死ねないような、困つた人間だ。 そんな彼が、風浦可符香たちの通ふ学校の、二のへ組に、担任教師として赴任...
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放送時期:2012年夏アニメ
別冊少年マガジン(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中。さよなら絶望先生の久米田康治原作、ヤス作画による別冊少年マガジン連載の女子落語漫画「じょしらく」のTVアニメ化が決定!アニメーション制作をJ.C.STAFF、監督を「Another」の水島努。キャラクターデザインを「あの夏で待ってる」...
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放送時期:2012年秋アニメ
とある理由により、現代から「ミラ」と呼ばれる異世界へと飛ばされた主人公、火風紺(ほかぜ・こん)。 そこは「アルマ」という神秘のエネルギーが万物に宿る世界。 敵に襲われて絶体絶命のピンチの渦中だったエカルラート姫一行の前に現れた紺は、姫を助けることになる。 右も左もわからない...
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放送時期:2020年春アニメ
秀才たちが集うエリート校・秀知院学園その生徒会で出会った副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行誰もがお似合いだと認める2人の天才は、すぐに結ばれるのかと思いきや高すぎるプライドが邪魔して告白できずにいた!!“如何にして相手を告白させるか"という恋愛頭脳戦に知略を尽くす2人…その類い稀...
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放送時期:2020年春アニメ
ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。一人娘の小学4年生の姫。可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。それは……自分の仕事が『漫画家』であること。自分の“かくしごと"が知られたら娘に嫌われるのでは!?“愛と笑い、ちょっと感動のフ...
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放送時期:2020年春アニメ
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『 FORTUNE LOVER 』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、良くて国外追放…最悪、殺されてしま...
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放送時期:2020年春アニメ
海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ、釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの!?
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2020年春アニメ
本のためなら巫女になる!「三度の飯より本が好き」な女子大生・本須麗乃が兵士の娘・マインとして転生した世界には、本がなかった。平民は識字率が低く、羊皮紙で作る本は高価でお貴族様のもの。そこでマインは決意する。「本がなければ作ればいい!」試行錯誤の末、商人のベンノと出会い、商人見習...
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放送時期:2020年春アニメ
いやあ~~~~ッ、25過ぎてから男と別れるってキツいですね!」札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った地元FM局のディレクター・麻藤兼嗣に失恋トークを炸裂させていた。翌日、いつものように仕事をしていると、店内でかけていたラジオから元カレを罵倒するミナレの声が……!...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2020年春アニメ
大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている"リクオ"。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女―“ハル"が現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生“榀子"が東京に戻っ...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2020年春アニメ
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2020年3月27日
2120年、東京。シビュラシステムによって管理された社会で、刑事課一係を率いて事件を解決してきた二人の監視官、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフは、事件を捜査していく渦中で真実と正義を巡り決裂してしまう。それらの事件の裏で暗躍する梓澤廣一は、ついに刑事課そのものを標的に定め、公安局...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2020年春アニメ
魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、 ある日突然人間界に召喚されてしまう。 彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。 「邪神ちゃん」を召還したものの 彼女?を魔界に帰す方法がわからない。 仕方なく一緒に暮らし始めた邪神...