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「喰霊-零-(TVアニメ動画)」

総合得点
88.6
感想・評価
4583
棚に入れた
20585
ランキング
103
★★★★☆ 4.0 (4583)
物語
4.1
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
4.0

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☆の総合評価
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喰霊-零-の感想・評価はどうでしたか?

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的評価 良作アニメ

ストーリー 9点 バトルアニメとしては良好で神楽と黄泉の絆の背景をしっかりと描けているが回想ばかりで退屈に感じる
作画 15点 バトルの作画は結構迫力がある
声優 13点 演技もなかなか
設定 14点 1話で全滅したオリキャラメンバー達は果たして必要だったのだろうか?
音楽 19点 BGMやOPは迫力がある
総得点 70点

投稿 : 2023/08/09
閲覧 : 157
サンキュー:

0

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ザ・エンターテインメント!

少しマイナーな作品なのですが、私はかなり好きです。
たぶん「あおきえい」監督の脚本や演出が好きなんだろうと思います。
他の監督作品には、「アルドノア・ゼロ」、「Re:CREATORS」、「ID:INVADED」等々。
どの物語もテンポが良くて意表を突く展開がすばらしいと思います。
難しいことは抜きにして、ハラハラドキドキな展開の数々。
とにかく視聴者を楽しませようとしてくれます。
そんな「ザ・エンターテインメント!」的なノリがイイんだと思います。

投稿 : 2023/06/12
閲覧 : 153
サンキュー:

16

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

愛という名の犠牲の上に成り立つ幸せ

原作未読。予備知識なしの初鑑賞。

何も知らない状態で観ると1~2話の段階で
始まって早々に置いていかれてる!?
という気分になりましたw

私の場合はどういう事か突き止めたくて継続したけど、
丸々2話も置いていかれると早めに判断して
切っちゃう人はここで中断しそうですね(・᷄֊•̀ก"

実際この最初の2話分を「なるほどな〜」と
思える時が来るのは最終回近くの終盤です。

全体的に暗くて重めの話ではありますが、
いいお話だったので止めずに観てほしいですね( ˊᵕˋ*)

{netabare}最後に繋がる話が最初の2話にあることで、
私には3話目以降の内容が
カテゴリーAの成長日記のように見えてしまい
「でも殺すんでしょ?」とか「でも死ぬんでしょ?」
などと所々で邪魔な感情が入ってきました(T^T)

また1番最後の"2年後"という終わり方は
スッキリしないという意味で微妙だったかな、、
{/netabare}

ほぼ笑いどころのない真剣ストーリー。

大人顔負けの戦いを繰り広げてくれるので、
黄泉と神楽が制服を着用してなかったら
中高生という設定は忘れてしまいそうになりますw

投稿 : 2023/04/23
閲覧 : 324
サンキュー:

18

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

美少女+百合+鬱

1話2話でオチを見せて
3話以降に何故そうなったのかを見せる展開というのは最近のアニメで言うとすかすかすかを彷彿されますね
そして救いがなく鬱アニメ展開ですね
ここまで鬱系だと見るまで全くわからなくて
よくあるバトル物くらいでみてたので1話は衝撃でしたね
そして姉妹の関係がNARUTOのイタチとサスケに似てた切なすぎましたね
オープニング神曲すぎるのでそれだけでも聞いて欲しい

投稿 : 2023/02/25
閲覧 : 290
サンキュー:

5

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛する者を 愛を信じて殺せるか

 「美少女×セーラー服×日本刀×百合×悪霊」という、なんとも面白い組み合わせ。実際見てみて、とても面白かったです。

 ストーリーは、悲しくもあり、主人公の成長物語としてとても秀逸でした。しかもなんか見たことあるな、と思ったら監督があおきえいさんという、Fate/Zeroと同じ人じゃあありませんか!最終話はウルッときましたね。イタチとサスケの関係を彷彿とさせます・・・

 OPの曲もめちゃくちゃカッコいいし、百合シーンは見ててドキッとしました(´ε`;)ゞ。それでいて武器もたくさんレパートリーがあって、主人公二人のスタンドみたいな霊獣、も良かったです。

 ここからはあまり関係のない雑談なんですが、、、こういうアニメを見て思うのが、僕の中では「マイナーなアニメがメジャーなアニメを上回ったことがない」ということなんですよね。
 マイナーなアニメで面白かったのが四畳半神話大系、ピンポン、新世界よりとかです。でも四畳半はアニメ賞取ってましたし、新世界よりは原作はSF賞取っててある程度有名ですかね。

 僕もある程度アニメを見てるので、アニオタを名乗るためマイナーなアニメを絶賛したい気持ちがあるのですが、、、やはりどこかメジャーの方が面白い、といつも感じます。
 メジャーなアニメって、その作品独特の世界観、ストーリー、キャラがいるからこそ受けたのかと。マイナーなアニメでも面白いものはたくさんあります。でも有名なものよりもあと一歩押しが弱く、何か1つ強みがあれば傑作なのに(≧口≦)、、と勝手に思ってます。

 文句みたいですいません人( ̄ω ̄;)。でも押しが1つ弱いだけで、このアニメはとても面白いので、見る価値は十分にあると思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 744
サンキュー:

33

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

後半、OP曲がハマった作品

世界観:7
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:6
合計:32

<あらすじ>
憎しみに揺れる魂を目覚めさせたのは誰?それは――闇の街を彷徨う、哀しみに暮れる迷い人。運命の絆で繋がれた二人は――
――宿命の鎖を断ち切り、悪霊を討つ
首都高速で、大規模火災が発生した。消防活動を行う消防士たちの前に、シーカーを装備した防衛省の特殊部隊が舞い降りる。 彼らは悪霊が原因の災害を専門に扱う部隊であった。特殊武器で次々と悪霊を抹殺し、火災も鎮火へと向かうはず、だったのだが・・・。
(公式サイトより)

キャッチしている方の評価が高いようだったので視聴しました。
元々、「喰霊」という原作があり、その2~5年前が舞台となっているアニメです。だから、零が付いているのでしょう(Fate Zeroと同じ感じでしょうか)。

超自然災害である悪霊が街を襲う設定、ノンストップ放課後退魔アクション物ですが、カテゴリーや乱紅蓮ら霊獣についても物語の進行にあわせて理解できるようになっています。冒頭の{netabare}主人公かと思ったキャラたちが殺されていく{/netabare}エピソードは衝撃的です。

当初は、日本刀を持ち、剣術に長けた女の子たちが戦う展開に違和感があったわけですが、神楽と黄泉の2人が出会い絆を深めていく過程、なぜ死合うことに至ったのかの描写が丁寧で引き込まれました。

{netabare}特に8~9話の流れが凄かったですね。黄泉が許嫁が離れていったこと、家族同然の親友の言葉が引き金となって殺生石を受け入れ、落ちていくところは痛々しいほどの抉り出しでした。神楽に嫉妬して襲った黄泉と神楽を助けたいと願った黄泉、どちらが本当の黄泉の気持ちなのかということに結論が出るほど人間の深層心理は単純じゃありません。どんな人間にも怒り、憎しみ、嫉妬は無意識の層にあるでしょうからね。死なない体が手に入ったら(人間でなくなったら)、そして善良な意識がなくなったら、人間何をするかわかりません。

どうなるかと思いましたが、最後の展開は予想通りに落ち着きました。{/netabare}

後半は、OPソングである「Paradise Lost」に嵌ってしまいリピートしていました^^

1クール12話ですからすぐ見終わりますし、後半の盛り上がりになかなか見ごたえがある良作。ダークな作風(画面は灰色が多かったイメージ)、残酷なシーンもあるので、グロが無理な方でなければおすすめできます。
原作部分もアニメ化してくれれば見たいですね。

<2019.1.15追記>
1話の衝撃、OP曲、黄泉が落ちるエピソードなどで良作評価をしていますが、見直そうという気にはならない点、終盤があまり楽しめなかったこと、他作品との相対評価も踏まえ、調整することとしました。

<2022.8.26追記>
他作品との相対評価も踏まえ、再調整することとしました。

(3話3.8→8話4.0→9話4.2→12話4.1→調整3.9)
(2016.4視聴、2019.1調整、2022.8調整)

投稿 : 2022/08/26
閲覧 : 583
サンキュー:

47

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

理性の箍が外れれば、際限ない貪欲さが牙を剥く

まず、本作は救いはないです。ただ、1・2話切りするのは勿体無い。導入(1・2話)に物語終盤始めの時系列の内容を持ってきているいる以上、数話では良し悪しを判断するのは時期尚早です。
ストーリー構成の緻密さが際立って、12話までたどり着けば報われる?そんな作品です。テレビアニメの時系列についてははまとめサイトなどにあるので、参照ください。

ストーリー進行は、結末手前を見せ、回想するように話を進める形で進行しますが、私が観てきたアニメ中でのこんな見せ方をする類例は覚えがなく新鮮でした。時系列は動かし方次第では、面白みが増し2周してもより楽しめるそんな作品に仕上がっています。

本作を観て2点思ったことですが、
1点目、本能をせき止める理性が破綻すれば、人間は社会的な生活は送れないということを、再確認させてくれます(当たり前のことではありますが..)。2点目、他人への劣等感、憎悪、怒り、妬みなどの負の感情・言動が出ても、愛や常識によって人たらしめる鎖となり、時に己を律する力にもなる。

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 271
サンキュー:

6

ネタバレ

haru さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

性癖に刺さる

姉妹もので、昔は仲良くて、今でも愛し合ってる2人が殺し合う。最後の黄泉が神楽に刺されて、大好きだよ、ごめんねって言ったシーンが最高だった。

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 207
サンキュー:

1

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

喰霊零(ガレイゼロ)

クイダマレイと勝手に読んでました。一文字もかすってねえ。
日本刀を持った女子高生が悪霊と戦うというお話。なんかいくつも同じような話があったような。人気ジャンルなんでしょうか。
女子高生はパンツが見えそうなミニスカでハードアクションをこなしてくれます。ですが絶対パンツは見えません。ですが、1話だけ大サービス回があって、女子高生のなんかが見えます。U-NEXTでは地上波と違って見せてくれるアニメもチラホラあるんですが、女子高生のというのは希少価値高いかも。
主人公の女の子は可愛いんですが、豆腐メンタルなんでイラッとさせられる場面が多々ありました。相方のフィアンセは男のくせに更にメンタル弱くて腹立ちました。お前ら戦場に立つなら覚悟してから来いよ…。
皆さんが言うように、1話は衝撃的な展開でぐっと引き込まれました。
ストーリーは、主人公の姉貴分が闇落ちして姉妹で殺し合うというものです。正直闇落ちした経緯は少し弱く、結局は敵ボスにいいように操られただけにしか見えませんでした。もっと信念と信念のぶつかり合いみたいのが見たかったです。殺生石埋め込めば闇落ちするなら、つぎは神楽に仕掛けりゃいいじゃん。ボスはそれぐらい楽勝なほど強いんだから。
零と題名に付くだけあって、本編の前日譚らしいです。だからストーリーの決着は付きません。本編はアニメ化してないみたいです。まあ色々文句を書きましたが、バトルも迫力があって、十分楽しめました。

投稿 : 2022/04/14
閲覧 : 290
サンキュー:

4

コタロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最大の試練は己の意する思いを乗り越える事

怖い。そして奥底に眠る真意は時としてエゴとかす。
上辺の思いは儚く
真意の思いは
相手に理解されなく
すれ違う可能性がある。

人間の真意をついた作品ですね。
悲しく、せつなく、淋しい思い。
そして、今日もまた使命をこなす。

人は成長します。
出会いと別れを繰り返し
本当の自分にたどり着くことが
試練だとしたら
生きる意味を深く突き詰めなければならないのか・・・

なんてね!

投稿 : 2022/03/26
閲覧 : 184
サンキュー:

5

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

喰霊へとつづく物語

 漫画版「喰霊」の前日譚として描かれたストーリーらしいです。尚、漫画版「喰霊」の方は未履修ですのであしからず。

結論から言ってしまうと個人的には合わなかったです。
まず良かった点としては、やはり皆さん触れられていますが衝撃的な第1話でしょう。序盤から中盤にかけては魔物とのバトルものといった感じでぶっちゃけ退屈でしたが、ラストの主人公ポジ全滅エンドはリアルに( ゚Д゚)←こんな顔になってました笑
興味をひくという点ではこれ以上ない1話だったと思います。
また、茅原実里さんの歌うOPも良かったです。あとから知ったのですが作詞が畑亜貴ということでそりゃあいい曲だろうよといった感じです。てゆうかどこにでもいるなこの人笑

さて、個人的に気になった点としては2点あります。
まず、セリフ回しです。特に黄泉とのりちゃんの掛け合いの際は顕著なんですがちょっとしたセリフが痛くて気になりました。特に7話なんかはこっちまで恥ずかしくなるくらいだったので気になる方は見ていただければと思います。
2点目は全体的に黄泉と神楽にフォーカスしすぎなのか脇を固めるキャラの印象が薄くなってしまったかなと思います。主人公2人に感情を持っていかれることはあったのですが他のメンツに感情移入することがほぼなかったのは残念でした。

とはいえ全体的な話の構成としては面白く、1話でグッと引き込まれ、最終話ではじんわり感動できる話になっていました。
また機会があれば漫画の方も拝読させて頂こうかなと思います。

73/100点

投稿 : 2022/02/28
閲覧 : 328
サンキュー:

5

セシウス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

美少女剣士モノなのに作画が・・

 原作マンガは未読です。
 現代社会の裏に魑魅魍魎が存在する世界で、それらを退治する部隊の活躍と葛藤を描いたお話です。退魔師の家の出である女子高生剣士2人が互いを大切に想いながらも対決することになるというややハードなストーリーです。印象的なシーンはそこそこあるのですが、キャラクターとその行動がありきたりすぎて第2話以降は最終話までほとんど全て予測通りの展開でした。
 そんなわけでキャラクターは印象にあまり残りませんでした。声優さんもやたら下手な人がいたり、演技がシーンにいまいちあっていないと感じるシーンがあったりして、今ひとつでした。

 作画は霊獣や現代兵器を使ったバトルシーンはそこそこ迫力があったと思います。キャラクターの顔が下唇をつきだしたように描かれていて、どんな美形でもブスくれた顔に見えます。よって女子高生モノですが萌え要素は皆無になっています。
 音楽はOP・EDとも良い出来だったと思います。BGMも良かったと思いますが挿入歌が耳障りでした。せっかく作ったから使ったのでしょうが、シーンにあまりあっておらず本編の中には必要なかったと思います。

 色々平凡で、アニメ教材にデフォルトで入っていそうな感じという印象の作品でした。
 あとタイトルになっている「喰霊」はアニメではあまりフォーカスされませんでした。原作ではどのような扱いになっているのか少しだけ気になりました。

 
 

投稿 : 2021/12/30
閲覧 : 269
サンキュー:

4

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作を知らないと

 原作は未読。
 インパクトではやはり1話かなあ。
 前述のように原作を知らないので、テレビ放映時は「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊
第四課の面々が悪霊と戦っていく作品で、初回はメンバー紹介的内容なんだな」と思って
観ていたら、1話の終盤に日本刀持ったセーラー服のお姉ちゃんに皆殺されちゃって、呆気に
取られた。
 この殺された面々、それなりにいいキャスティングで随分と手間暇掛けた仕掛けだったなと。

 以後はこのセーラー服のお姉ちゃんである諫山 黄泉と、彼女の妹分的存在である土宮 神楽が
主体の原作の前日譚となるが、印象としては原作既読者向きの作品といった感じ。
 ストーリー自体はそれほど複雑なものではないし、展開、キャラの関係性などがうまく
まとめられているから、原作未読でも話が判らなくなるようなことはないけど、黄泉が不幸になり、
堕ちていく様とその悲劇的な結末をただただ見せられた感じで、そこにカタルシスはないし、原作
未読ゆえにキャラクターに思い入れもないしで、鬱々たる気持ちだけで終わってしまった。
 黄泉が可哀想だったゆえに、悪霊に転じてからのやりたい放題はむしろ「やれ!やれ!」と
思ってしまったけどw。

2019/12/08
2021/11/01 感嘆符付加

投稿 : 2021/11/01
閲覧 : 734
サンキュー:

4

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

しっかり組み立てられた愛憎のストーリー。面白いです。

 ストーリーの組み立てが最終話までしっかり作り込んであるアニメは本当に見たあとが心地いいです。妖怪バトルものではありますが、それは舞台設定であり、姉妹のように切磋琢磨してきた2人が愛憎で引き裂かれるストーリーが本筋でした。

{netabare} 家督をめぐる思惑と大人の都合に翻弄され、最後は最愛の義父を殺された黄泉が悪霊?墜ちする展開は、言葉で書けばベタではあります。 {/netabare}が、大人を含めた周囲のキャラが描けていたので決して見慣れた展開ではなく、面白かったです。

 黄泉は、姫カット、セーラ服冬服、鉄壁超ミニスカートに日本刀。いいですね。エロいですね。魅力があります。百合もありましたし。このキャラと闇墜ちした後のギャップがあるので迫力がありました。
 各キャラのギャグパートが少し寒かったですが、これも組織が壊れて行くというより追い詰められてゆく感じを演出するためのものでしょう。
{netabare} また、黄泉を騙したあの白髪の女性も言っていましたが、妖怪と戦う能力を持った人はいつか死んでゆくという儚さも表していました。この言葉と裏腹に黄泉の義父を殺した動機が、業というものなのでしょう。 {/netabare}

 ラストもそうなるべくして、そうなりましたが、黄泉の愛情が良かったと思います。

 さて、アニメですがちょっとDアニメで見直したのですが思ってたほど作画が良くはないのですね。止め画も結構ありましたし。必要十分の水準なのでいいんですがもっと高水準だという印象がありました。それだけ以前見たときの評価が高かったのでしょう。

 あと音楽はOPは有名でいい曲ですが、作中の挿入曲がちょっとレベルが低かった気がします。

 構成で、1話は確かに面白い試みですが、作品としては黄泉が墜ちて行くのが楽しめませんでした。殺生石で復活する前後のギャップが驚きポイントなのになぜ?という感じでした。ただ、冒頭に言った通りクリエータが最後までしっかり構成を作り込んだ結果だと思いますので、悪くは無いのでしょう。

「はっろー、神楽」っていうセリフだけが妙に浮いていて、この部分だけ何年も耳に残っていました。不思議なセリフです。

投稿 : 2021/08/10
閲覧 : 361
サンキュー:

4

ネタバレ

300円 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

脚本の妙

第一話の劇的な展開は有名ですが、
其処にばかり注目が行って居ませんか?

この作品の素晴らし所は、
第10話「悲劇ノ裏」から、最終話に向っての伏線の回収。その巧みさにあると言っても過言ではありません。
2周すると、それが実感できます。
たった12話で、此処まで濃密な設定と、その見事な伏線の回収を行うアニメは、滅多にありません。それは、京アニの「Air」にも通ずるものがあります。

漫画の前日譚らしいので、物語は完結しませんが、
これはこれで、納得の結末です。

投稿 : 2021/06/28
閲覧 : 469
サンキュー:

3

萌車王 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

悪落ち

「悪落ち」をい描くことに成功した稀有な作品です。
善側のキャラが悪側に行く「悪落ち」を描いた作品は少なくないのだけれど、意外に「その程度の理由で?」と思うものが多く、成功した作品はまた少ないのです。

投稿 : 2021/05/23
閲覧 : 625
サンキュー:

3

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

リインカーネーション

あおきえい監督作品、原作瀬川はじめ。
少年エースで連載の「喰霊」の前日譚。

この世に跳梁跋扈する悪霊や怨霊。
環境省「超自然対策室」の所属エージェントたち。
彼らの悪霊を祓う戦闘の日々を描く中で、
お互い退魔師という厳格な家系に生まれた、
黄泉と神楽の友情と葛藤をメインテーマに、
セーラー服×日本刀が勇ましいダーク系活劇。

悪霊は心の隙間に忍び込み人格を破壊する。
除霊を生業とする家柄の少女を主人公に、
学園での日常パートもきちんと描かれ、
少し絵柄に時代を感じさせますが、
霊獣や法術や剣術による戦闘も優秀で、
衝撃的な序盤の展開、お勧め出来る作品です。

愛するものを愛を信じて殺せるのか!?
{netabare}まだ半人前の神楽にとって、
憧れであり姉代わりの存在だった黄泉。
宿命の果てに選んだそれぞれの道。{/netabare}
運命的な邂逅をする2人の結末。

美しくも残酷な物語。
楽しめる方も多いでしょう。

投稿 : 2021/05/04
閲覧 : 1024
サンキュー:

73

ネタバレ

アスク さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ただの怪異アニメではない

とんでもない名作を見たような気がするぜ、、、
ジャンルは違うですがひぐらしの綿流し編と目明し編が好きな人なら絶対好きだと思います。
物語★5.0 
人をかなり選ぶ作品だと思います。俗に言う鬱作品と言われるほどは鬱要素は強くないですがグッドエンドとは言えなく主人公の葛藤とかがリアルで終始展開が暗いので苦手な人もいるのかなーと。だとしてもかっこいいし泣けるしめちゃめちゃおもしろいです。
黄泉の親が死ぬ以前と死んだ以降で全然毛色と面白さが違うので2つに分けて話していきたいと思います。
最初は死ぬ以前ですが一話二話の衝撃から。
一話はTHE・ダークホースですね。見事な主人公騙りを見せてくれました。(とは言っても本編の主人公は最終話にしか登場しないがw)当時は予告・キービジュアルから何もかもを使って騙していたようです。一話で出てきた人たちは一人残らずラストシーンで殺されてしまいますが騙りにおいて逸脱だなと思ったのは偽主人公の回想を入れて仇討ちだ!とやるところですね。回想まで入れて恨んでいるという抜けのない徹底ぶりにすごく惹かれました。自分は男の人が喰霊になって復活して現代社会で生きていく話なのかなとか考えちゃったせいでそこまで衝撃を受けなかったりします。
二話はすごいですね。伏線が散りばめられていて最終話見たあとに二話だけもう一回見ました。何が起きているのか、神楽は最後どうなったのか。めちゃくちゃ気になるところでシメてきます。
そして三話以降はやっと零が始まっていくわけですがカテゴリーDの存在が強調されていました。優しく育ち過ぎてしまった神楽は元人間のカテゴリーDを殺すことができない。保健室の先生を殺したときの友人の「好きだったのに!」というセリフは刺さり「なにか言い訳してよ!」というところも本音が見えていて言い訳ぐらいしろよ神楽という感情もありました。また紀之とのデート回とかポッキーゲームでイチャイチャしたり日常的要素という点が後々の展開の辛さを際立たせておりなぜここからどう二話の悲劇につながっていくのかとのめり込んで見ていました。
次に黄泉父が殺された8話以降です。7話のラストで親が死んでからは怒涛の展開が続きます。
誰にも理解されない、そんな辛い思いがぶつかった黄泉vs冥との戦いはあんなBGMとかっこいいアクションだったのにとにかく悲しいそんな複雑な感情を味わいました。冥が父を殺したことは誰も知ることがないってのがまた辛くまたいいところですね。そして入院して以降はしゃべれなく状況説明ができないので勘違いされて勝手に迫害され、どんどん孤独になっていき殺生石により地上にいるものをいづれすべて滅ぼす汚れとなっていきます。そこが喋れない、家督が引き継げないなら結婚はなしだ、冥は自己利益のために冥を殺したんだ、神楽の黄泉は殺しなんかしないよね?、人と人のすれ違いがめちゃくちゃ辛かったです。
それからは悲劇が続き仲間がバコバコ死んでいきますが10話からは鳥肌モノです。二話が別視点で描かれるんですね。背景を知った上で続く展開はそういうことかーってなって素直にお話としてめっちゃ面白かったです。殺せなかった、、、
そして最終話ですが白叡を引き継いだあとの神楽(白叡)vs黄泉(乱紅蓮)のバトルは熱かった。最終的に黄泉を殺してしまうわけですが何度も何度もカテゴリーDに対して躊躇してきた。だからこそ最後の今は近づくな!白叡!喰らえ!のシーンはスカッとしたしかっこよかったです。
黄泉に対してすごく感情移入できて一話二話のなんだこいつからの上がり方がすごかった。
めちゃめちゃ好きな作品になりました。ありがとうございます

声優★4.0 ひとつだけ言いたいです。なんで桜庭一樹と弐村剣輔の声優同じにした?なにか意味でもあるのか

作画 ★3.5 口の影だけが残念ですね。バトルはそこそこたのしめました

音楽 ★5.0 パラダイス・ロストが強すぎる。OP史上一番好きかも知んないです。

投稿 : 2021/03/20
閲覧 : 573
サンキュー:

5

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヨミお姉ちゃん。。わすれないよ。。

あらすじはあにこれのを見てね☆


まえに1話だけ見て
にがてなバトルのアニメだって思って
やめちゃってた。。

でもあにこれですごいレビュー読んで
また見はじめちゃった


はじめはほんとにバトル
しょうがないバトル。。

でも
カグラとヨミお姉ちゃんが会ったときから
おはなしがぜんぜんかわっちゃったネ

しばらくはちょっとくらかったケド
ナブーのふた子の兄弟とか
クスクスってわらっちゃうところは多かったなぁ♪

{netabare}いっしょにおふろに入ったり
クルマの中で2人でポッキーのとり合いとかって{/netabare}
男子むけなんだろうな~って思ったケド
すっごい2人の気もちがつたわってきちゃった(うん)

ほんとに悲しくなってきたのは
4話くらいからだったかな?
{netabare}やさしい先生を。。大すきな先生を。。
かぐらが切らなくっちゃいけなくなってからだよね(ぐすん。。)

自分はイヤなのにおつとめだからって
やっちんとミクちゃんの見てるまえで。。って
見ててなみだが出てきちゃって。。
スグにつぎを見たらもっと悲しくなっちゃった

自分でもイヤなことしちゃって
こころの中ぐちゃぐちゃになっちゃってるのに

2人のお友だちにも分かってもらえなくって
あんまり悲しすぎ。。るよね(うわーん。。)

メイさんが出てきたころから
ちょっとイヤな感じがしてたんだ。。

でも。。あんなことするなんて!

それからいろいろあって
ヨミお姉ちゃん。。ボロボロだったね。。
ツヨイ気持ちもってたから
みんなには分からなかったのかも

でもにゃんには分かったよ
ヨミお姉ちゃんのこころの中も
ぐちゃぐちゃだったんでしょ(ねぇ。。)

自分のほんとの気持ち考える
そんな間もなくって

悲しいのか。。うらんでるのか。。
自分でも分からなくなっちゃったんだよね
そうなんでしょ?

そんなお姉ちゃんの気もちが
あのセッショウセキをもった子が
それはウラミだよ。。ニクシミだよ。。って
おしえて

それで
お姉ちゃんはまちがって信じちゃったんだって
にゃんは思うよ(うん!)

だからそのあと
たくさん人をころしたりしちゃったのは
ゼッタイしちゃいけないことだったケド

おちついてきて
じぶんのほんとの気もちが見えてきたら

これじゃいけない。。って
自分はいなくならなくちゃいけないんだ。。って
分かったんだよね{/netabare}

にゃんはおわりの方
なみだが止まらなかった。。

でも
さいごの方は
ふつうのバトルみたいになっちゃいそうで
もっと2人のおはなし見たかったケド
やっぱり
ここでおわっちゃうのがいいのかなぁ。。

    

投稿 : 2021/03/16
閲覧 : 1953
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290

ガバ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一気見できる良作

物語の要素は王道。ありきたりといってもいい。それでも一気見できたので、それだけ他の部分が優れていたのではないかと思う。中二心をくすぐられる。白叡とかBGMの「霊喰い」とかかっこええやん。心の中学二年生を大切にしたい。

投稿 : 2021/02/19
閲覧 : 339
サンキュー:

3

ネタバレ

海原正吉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ダークファンタジー

アカメが斬るにとても似てます
一話の伏線を上手く回収していて驚きました

投稿 : 2021/02/17
閲覧 : 244
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2

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白いは面白いけど88点は高すぎないか?

一気見するぐらいには面白いけどさすがに88点は高すぎないか?同じ点数のラインナップ見ると、この作品だけ浮いてる気がするんだよな・・・・・

投稿 : 2021/01/21
閲覧 : 353
サンキュー:

3

ネタバレ

mimories さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

序盤は良かったが

{netabare}無自覚残酷自分大好き神楽ちゃんの甘ったるい物語を見せられるのが苦痛だった。黄泉に関しては、深層の闇を殺生石が増幅してると思えば耐えられたが。
話数が進むごとにテンションが下がり、最後は感情が盛り上がらなくなってしまった。

これなら前日譚などに拘らず、防衛省特戦四課の活躍だけを見たかった。
わかってなくて申し訳ないが、特戦四課の1話は時系列でどこにあたるのかな?
墓参りシーンの7話~黄泉がやられる12話の間?じゃなきゃトンデモ展開かな? 霊とかの時点で何でもありだからどうでもいいか。

あとはアクションがわりと雑なのと、なんか脱がせたがるのもマイナス点。あとバチカンというのが薄ら寒かった。{/netabare}

投稿 : 2021/01/08
閲覧 : 258
サンキュー:

3

ネタバレ

Fanatic さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

期待して観たのですが……凡百の退魔バトル(,Ծ‸Ծ,)?

原作未読、アニメ版のみの視聴。

あにこれ初め、各アニメサイトでも概ね評価が高かったので期待して視聴したのですが……。
正直、この作品がなぜここまで高評価なのか、まったく理解できませんでした。
全体的にネガティブな内容となるため、本作を好きな方はご容赦下さい。

時期が前後しますが、制作AIC×監督あおきえいさん×シリーズ構成高山カツヒコさんは「アルドノア・ゼロ」と同様の布陣ですね。

■原作:瀬川はじめ 『月刊少年エース』(2005年12月号 - 2010年3月号)
■制作:
 asread. 「みなみけ(おかわり&おかえり)」「未来日記」他
 AICスピリッツ 「デート・ア・ライブ」「アルドノア・ゼロ」「はがない」他
■監督:あおきえい 「アルドノア・ゼロ」「空の境界」他
■シリーズ構成:高山カツヒコ 「サクラダリセット」「アルドノア・ゼロ」「未来日記」他
■キャラデザ:堀内修 「フルメタル・パニック」「ハヤテのごとく!」他

以下、疑問点を明記する上でもネタバレ全開になってます。ネタバレが視聴感にかなり影響する構成なので、未見の方はご注意ください。
(個人的には、多少ネタバレしてたくらいの方が素直に評価できた気もしますが……)

{netabare} この作品のもっとも特徴的な部分として、多くの方が初話のインパクトを挙げておられますし、私も内容に関する予備知識なく観始めたので驚きました。
……というより、戸惑ったという感想の方が正確かもしれませんが、グロもゴアも平気ですし、あの段階では確かに、物語の先へ対する興味も惹かれました。
ただ、全話通して振り返ると、私の感情ゲージの揺れはそこがピークでした。

結局のところ本作は、環境省の超自然災害対策室のメンバーによる退魔バトルと、それに平行して描かれる黄泉と神楽の前日譚で、初話は視点を環境省ではなく防衛省に変えているだけ。
正直、プロット自体は1クールの半分もあれば充分な内容です。

初話での防衛省の惨状が、その後何らかの伏線として利用されているような構成であれば評価も変わったと思いますが、終盤で使われているのは二話の環境省側の描写だけ。それも、伏線と呼べるほど捻った回収をされるわけではありません。
結局、初話の防衛省については完全に出落ち扱い。
丸々一話使ってサプライズを演出しただけで、本編にはほとんど関係のない内容でした。

よくある手法として、ミスリード的な仕掛けでもあるのかと思ってましたが(冒頭で闇堕ちした黄泉を見せておいて、本編終盤で、実はその黄泉も偽者だった……みたいな)、まあ、今から思えば、原作の内容上それもあり得なかったんでしょうね。

初話の出来は良かったですし、2008年の作品とは思えないほど作画も美麗。
でも、結局は出落ちの為だけの三十分だったと分かり、「ほんとにそれだけ!?」という逆の意味でのサプライズはありました。
結局、作画も初話でパワーを使い切ったのか、中盤以降はクオリティも凡庸に(悪いとは言いませんが)

キャラデザも微妙でした。
なんか、下唇が出張ったような影のつけ方で、スタッフ的には関係なさそうですが「あまんちゅ!」の一期の描き方とそっくりでした。

残りは黄泉と神楽の前日譚となりますが、ここでも特に拾うべきところはあまりありませんでした。
一、二話で現在の黄泉と神楽の関係を出していますから、視聴者にとって黄泉の闇堕ちは既定路線(ネタバレ状態)であり、興味の対象は自然と黄泉が闇堕ちをした原因にフォーカスされます。
が、この点について共感できないのが致命的でした。

黄泉が三途河に敗れた結果、満身創痍となり声も片目も失います。
婚約者も失い(少なくとも黄泉はそう思った)、義父殺害の責任も負わされて跡目争いにも脱落する……確かに、とても過酷な運命ではあります。

でも、それは、これまでずっと戦ってきた悪霊の力を受け入れてまで、人間であることを捨てるほどの絶望なのでしょうか?
家督についてはもともと自分が生まれた家ではないし、婚約者の真意についてもあの段階では黄泉の想像でしかありません(実際、彼女の思い込みでしたし)。
満身創痍で声も出ないと言っても、同じような障害を抱えた人は他にもいますし、親身になって接してくれる神楽の存在もあります。
これだけの描写で、闇落ちの理由付けとして本当に十分だったのでしょうか?

「ベルセルク(鷹の団編)」で、同じようなストーリーラインが描かれています。
一年間拷問を受け続け、舌も、手足の腱も切られ、体は骨と皮だけになり、人前で仮面を外すことも憚られる相貌に変わり果てたグリフィス。
私は、あの作品を読みながら、闇の力を受け入れてでももう一度美しく猛々しいグリフィスの姿が見たいと思ったものでした。
グリフィスの絶望感、人間に対する憎悪は、闇落ちしても仕方がないという共感を読者や視聴者に与えるに十分なものでした。

しかし、本作程度の描写でメインヒロインに闇堕ちさせるのは、個人的には軽すぎると感じました。
三途河が黄泉を倒した後に何もせずに立ち去ったのは、目的を考えれば甘過ぎですし、もっと残酷な、視聴者が思わず目を逸らすような境遇を背負わせる必要があったと思います。
私だって、そんな場面を観たいわけではありません。
でも、そう思わせるような場面を見せなければ(あるいは、あったと想像させなければ)、人間を捨て、人間に仇なす存在となる説得力がないのです。
視聴者が黄泉の闇落ちを望み、その選択に共感して初めて、黄泉と神楽の対峙に必然性を感じることができるのだと思います。

初話で、防衛省のモブキャラに対しては平気で凄惨な最期を描いているのに、メインキャラに対しては手緩い描写しかできないと言うのでは拍子抜けです。
せっかくインパクトのあるシーンを冒頭に持ってきたのに、終盤にそれと釣り合いの取れるイベントや描写を用意できていないせいで、鑑後感はなんだか尻すぼみに終わってしまった印象を拭えません。

また、黄泉が闇落ちしたあとの意識の所在についても疑問があります。
殺生石に操られていた上での行動として描かれていますが、前半で無双を誇っていたヒロインの顛末としては余りにも情けないです。
人間であることを捨てるに値する絶望を描いた上で、殺生石の影響を受けつつも行動主体はあくまでも黄泉にするべきではないでしょうか。
その上で、進むべき道を違えた者同士の信念の激突として描いた方が「愛する者を、愛を信じて殺せるか」というキャッチに合っていたと思います。
(その場合、冥のエピソードについても整合性が取れるよう改変する必要はありますが)

2話のやりとりを見た時点では、黄泉は神楽を愛していると同時に、嫉妬や妬みと言った意識も心の奥底に抱いていて、闇落ちによって負の感情が溢れ出ている……言うような展開を想像していました。
その辺りの微妙な心情の機微が二人の前日譚を通して語られるものとばかり思ってましたが、実際はそんな複雑な心理描写はなく、黄泉は殺生石に操られて人が変わるだけ。

心神喪失による情状配慮を視聴者に求めるための設定だと思いますが、操られている黄泉を倒すだけでは「愛する者」ではなく単なる「カテゴリーA」を退治しただけであり、ヒロインを弁護する手法としては陳腐と言わざるを得ません。
中途半端な黄泉の描写のせいで、殺生石が黄泉にとっての「救い」や「決断」ではなく、ただの「逃避」や「敗北」にしか映りません。
本当にこのテーマでキャラの心情を抉っていくのであれば、もっと黄泉を徹底的に過酷な状況に突き落とす覚悟が必要だったと思います。
よく欝展開と評されているようですが、黄泉の顛末を考えると、個人的にはまったく欝度が足りないと感じました。

最後まで観て改めて振り返ってみると、結局は凡百の退魔バトル物だったな、という感想。
それだけなら普通の評価としたのですが、薄い内容を盛り上げるために初話に劇薬を投与し、それが、黄泉の闇落ちというメインテーマにまったく機能していないことが、個人的にはかなり印象を悪くしてしまいました。{/netabare}

かなりネガティブな感想になりましたが、OP、EDは良曲でした。
特に、神楽役の茅原実里さんが歌う「Paradise Lost」は、一昔前の歌謡曲のようなノリの良い曲で、私にしては珍しく、全部飛ばさずに聴いていました。
(因みに、ED「夢の足音が聞こえる」は、黄泉役の水原薫さん)

評価やランキングを見る限り、私の感想はかなりマイノリティーだと思うので、こんな見方をした人もいるのかぁ、くらいに聞き流して頂ければ幸いです(〃_ _)

投稿 : 2020/12/15
閲覧 : 442
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9

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

2020/12/11 終了

投稿 : 2020/12/11
閲覧 : 447
サンキュー:

0

ネタバレ

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作は喰霊。これはその前日譚だから喰霊~零~

まず始めに、喰霊でガレイと読みますが、当て字なので間違っても「喰」は「が」って読めるんだと勘違いしないようにしましょう。

以降はネタバレになるので視聴した方のみご覧ください。

{netabare}一話目でバイク乗った男が悪霊と戦います。あ、こんな感じのアニメなのか、ふ~ん。と思って観てたら

やられました。

全員死ぬんですか~!?

は!? え? ちょっ、意味わかんない。
と、頭が混乱しながら二話目へGO!

でようやく主人公の神楽ちゃんが登場。
ここから怒涛の勢いで黄泉との戦闘が始まり、いいところでまさかの回想。

くっそ、次が気になる終わり方しやがって(褒め言葉)

もしかして回想で十分に感情移入させてから殺す気ですか~!と一抹の不安を抱きながら観るペースも加速していきます。

ちなみに、桜庭一騎はアニメオリジナルキャラなので殺されるためだけに登場(南無阿弥陀仏)
あとナブーはアニメで兄弟になって片一方死にますね(南無阿弥陀仏part2)

くだぎつねを使役している飯綱紀之は原作だと女たらしの最低男という性格ですが、アニメだと真面目になっちゃってますね。いや、こういうことがあったから原作みたいな性格になったのか?

そしてラストシーンは涙なくしては観れません。観れないですよね?観れないですか?そうですか。僕は涙で滲んでテレビ画面が観れないよ~って感じでした。……すみませんそこまでではないですごめんなさい(誇大妄想)

最後に
アニメではもちろん神楽ちゃんが主人公ですが、原作の主人公はアニメの最後にちょろっとだけ登場していた弐村剣輔なんですよね。

ちなみに原作の漫画はあまり上手くないので、アニメで興味を持って原作も読んでみようかなという方はお気をつけくださいませ。
{/netabare}

投稿 : 2020/10/31
閲覧 : 461
サンキュー:

14

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは、少年と少女が出会う前の物語。少女と少女が出会い、違う物語。

瀬川はじめ氏原作のコミックスを2008年に映像化したもの。
監督を務めるのは後に『Fate/Zero』を手掛けたあおきえい氏。
8年くらい前に中途半端なとこまで見て止まっていたため、今回再視聴。

コミックス原作とは言っても、実際は本編の2年前を描いたオリジナルストーリー。
土宮神楽と諫山黄泉、二人の間に何があったのか。
何故超災害対策室所属のエージェントだった黄泉が修羅の道に走ったのか。
本編では十分に描かれていなかった全ての始まりの物語、その核心に大きく触れた内容が特徴です。
原作を読んでいなくても楽しめる内容ではありますが、原作を読んでいた方が感動はより強いです。
特に前半パートでは二人の仲睦まじい様子が描かれ、本当の姉妹のように戯れる姿が、後の展開を知っているだけに余計に心に刺さります。

今作を見て改めて思ったことですが、本編主人公の弐村剣輔はやっぱり偉大。
そりゃこれだけの悲しみを背負った神楽のためにあそこまで体張って一緒に窮地乗り越えてくれれば、吊り橋効果も相まってそりゃあ惚れるってもんですよ。
最終話見ながら「いやいやこっからでしょうよ!ここから剣ちゃんの活躍描いてこそこの作品はより輝くんでしょうよ!」と思っちゃいましたね。
ホント今作見た人はこれに満足せず本編見ていただきたいです。

OPの「Paradise Lost」は腐るほど聞いてますがやっぱりいいですね。茅原さんの楽曲の中でも一番好きかも。

原作の方は正直中盤以降ダレてしまうところもあるのですが、これ見た後だと思い入れ強くなってなんかより感慨深く見れますね。何だかんだ好きな作品です。

余談①
{netabare}本作のタイトルである『喰霊』。「がれい」って読むんですが、この「喰」という字は通常「が」とは読みません。
何か意味があってこの字を当て字にいているのか?
と考えられてる方、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、実はこれ単純に作者の瀬川先生が「喰」と「餓」の字を間違えていただけです。
後に担当編集の指摘で間違いに気づいたそうですが、その時にはもう連載会議が引けないところまで進んでいたためズルズルと引っ張って完結まで至ったそうです。{/netabare}
余談②
{netabare}有名な話なのでご存知の方も多いと思いますが、今作凄まじいプロモーション詐欺をかましたことで知られています。
第1話放送前までは、観世トオルをはじめとする『防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課』にスポットを当てた作品ということで告知がされていました。この特戦四課に関しては原作には一切登場しない完全オリジナルの設定です。
しかし実際の本編では彼らは1話にして退場、後は前述の通り神楽と黄泉の二人を中心に話が進みます。
ですがこの情報の秘匿っぷりがすごかった。アニメ情報誌に事前に載せた告知は勿論のこと、アニメのキービジュアル、果ては公式サイトに至るまで特戦四課を全面に押し出した徹底したフェイクを用意。当時の視聴者はみんな騙されたそうですね。
とは言ってもこれは全部後から聞きかじった情報なので、原作読んでる自分としては
「え?防衛省?こいつら・・・誰?」
ってな感じでしたね。あとクリーチャーデザインが原作と違いすぎるので一瞬別作品見てる感覚に陥りましたよ。{/netabare}

投稿 : 2020/09/05
閲覧 : 422
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26

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

美少女と刀という鉄板

ハリウッド映画における所謂「お決まりのパターン」と言われる表現を「クリシェ」と呼ぶ。

特に、恋愛を前面に押し出した感動ドラマを「ソープオペラ」、正義漢が悪漢を倒すまるで西部劇のような劇ドラマを「ホースオペラ」と呼び、これが宇宙に広がると「スペースオペラ」になるわけだ。

この「喰霊」シリーズもまた「美少女+刀」といった幾度となく読んできた題材を扱っており、いかんせん新鮮味に欠ける。。

しかし、「西部劇」なども1950年代に乱造され廃れたと言われながらも、クリンストイーストウッドのような「荒野の用心棒」「奴らを高く吊るせ」「荒野のストレンジャー」「許されざるもの」などの変速型西部劇のおかげで未だに人気のあるジャンルとして扱われていることを考えてみても、こういったお約束劇も見方によっては新しい発見があるかもしれない。

投稿 : 2020/08/07
閲覧 : 346
サンキュー:

7

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

意味のある死に方なんて、 あるのかな。

原作未読。


内容は1,2話がいきなりの急展開。多くの視聴者は引き込まれるはず。その後、主要キャラが出てきて分かりやすいストーリーへと変わっていく。いつの間にか感情移入をしていて、中盤、後半とも目が離せない展開が続き、あっという間に最終話まで見てしまう。
若干最初の話が分かりづらいかもしれないが、後半への複線であるので我慢してでも見て欲しい。そうすれば、前述した素晴らしい展開に息を呑むはず。

作画としては上手い。変なデフォルメも無く見やすい。
CGは最初は違和感を感じたが、慣れれば普通。
全体的に暗めだが作風に合っているので○

BGMがまた素晴らしいです。
感動のシーンでは思わず泣いてしまうほど、場面を引き立てていた。その他の戦闘シーンでなどでもそれぞれの場面を引き立てていた。
OP,EDは初回の数回がカットされていた。最初は適当な作りだと思っていたが、急展開であるが故のものだった。落ち着いてくる中盤では一気にOP,EDの存在感が増してくる。

萌要素はなく作品で取り上げてる題材がとても大人向け。
厳しい家柄での父親から娘への愛。
辛い環境で姉が妹を守りたいという愛
妹の姉への尊敬にも似た愛。
自分しかできない仕事をしなければいけないという使命感。
そして叶わない想い。

投稿 : 2020/07/09
閲覧 : 480
サンキュー:

8

MMA原理主義者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

1話で目玉飛び出ました

タイトルの読み方も知らないぐらい情報のない状態で見たので1話の衝撃は大変なものでした。
黄泉と神楽の関係や、何がどうなってああなるのかなど、興味を持って最後まで見れました。
そういう意味ではこの構成にやられたのかもしれません。
黄泉のキャラクターデザインが黒髪姫カットの帯刀JKという好きな要素てんこ盛りなのも良かったです。

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 541
サンキュー:

3

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喰霊-零-のストーリー・あらすじ

憎しみに揺れる魂を目覚めさせたのは誰?
それは闇の街を彷徨う、哀しみに暮れる迷い人。
運命の絆で繋がれた二人は…宿命の鎖を断ち切り、悪霊を討つ 。(TVアニメ動画『喰霊-零-』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2008年秋アニメ
制作会社
AIC / アスリード
公式サイト
www.ga-rei.jp/top.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%B0%E9%9C%8A
主題歌
≪OP≫茅原実里『Paradise Lost』≪ED≫水原薫『夢の足音が聞こえる』

声優・キャラクター

水原薫、茅原実里、高橋伸也、相沢舞、土谷麻貴、白石稔、稲田徹、若本規夫、平松広和、松元惠、小村哲生、麦人、石森達幸、田中涼子、城山堅、升望、堀川千華

スタッフ

原作:瀬川はじめ(月刊『少年エース』連載、角川コミックス・エース刊)、 監督:あおきえい、シリーズ構成:高山カツヒコ、キャラクターデザイン:堀内修、企画プロデューサー:伊藤敦、アニメーションプロデューサー:平松巨規/松嵜義之、プロップデザイン:岡田万衣子/江田恵一、モンスターデザイン:栗田新一、美術監督:海野よしみ、色彩設定:福谷直樹、撮影監督:森下成一、編集:伊藤潤一、音響監督:鶴岡陽太、音楽:上松範康、音楽制作:ランティス

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