当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「ジョゼと虎と魚たち(アニメ映画)」

総合得点
78.3
感想・評価
183
棚に入れた
757
ランキング
553
★★★★☆ 4.0 (183)
物語
4.0
作画
4.2
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.0

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

ジョゼと虎と魚たちの感想・評価はどうでしたか?

ジョン・ファースト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ある程度好みが分かれそう

鬱展開が想像していたよりもあったのが意外だった。
映画のPVは事前に観ていたけれど、割と青春感ある感じで素直にハッピーエンドかな、くらいに思っていたら終盤から畳みかけるような鬱展開で情緒を揺さぶるものがあったのは好印象。想像していた展開とは異なる感じに物語が動き、次の展開はどうなるんだろうと期待する余地が生まれ最後まで楽しめた。映画となると、ファンタジー色やアクションに手の込んだ作品というのが多く感じるし、実際そういう作品ジャンルが好まれるのはわかる。しかし本作はどちらかというとキャラクターの繊細な心情変化を楽しむタイプの作品だったといえるのでこれはジャンルの好み次第で楽しめる人、そうでない人が分かれる気がした。雰囲気としては「聲の形」なんかが近かったように思う。

投稿 : 2023/05/21
閲覧 : 120
サンキュー:

2

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

出会いで世界が変わる

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。というあらすじ。


田辺聖子の小説が原作。
下肢麻痺で車椅子生活しているジョゼは生活保護を受ける祖母と二人暮らし。
{netabare}祖母は孫に世に出てホッとしたのか心臓病でぽっくりと。引きこもりが市役所に就職は嬉しいもの。にしても突然、引っ越して{/netabare}

障がい者だからこそなのか高飛車な態度のジョゼ。ちょっと後輩女子に嫉妬もあるよ。想いが強い。

障がい者のことを分かったつもりで分かっていなかったことを実感。
人に傷を負わせるのって凄いストレスだけど、そこを乗り越え、恒夫のほうも夢を追って障害を乗り越えていく。

出会いでお互い成長ハッピーエンド。

投稿 : 2023/01/23
閲覧 : 115
サンキュー:

6

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

dream come true

メキシコに留学するために勉強とバイトを頑張る恒夫。
下半身麻痺のために車椅子を使っているジョゼ。
ある夜、恒夫は暴走した車椅子と衝突して怪我をする。
この事故がキッカケとなって、ジョゼと恒夫は知り合いとなった。

障害者をどのように捉えるか。
ジョゼは車椅子が無いと移動できない障害者です。
簡単に”障害者”というくくりで分けられますが、障害の程度などによって、等級があります。

私の父親はクモ膜下出血の後遺症で、言語障害と半身麻痺になりました。
障害等級の審査には医師の診察・立ち合いが必要ですが、診察して数分。
当たり前のように「1級です」と言われた時は力が抜けました。

ジョゼの障害の等級は分かりませんが、障害者年金は貰える程度など推察できます。
祖母との2人暮らし。
生活に余裕があったとは思えないですね。
おそらく、家計の管理は祖母。
ジョゼの手助けをしていた祖母ですが、作品の途中で退場します。
祖母の他界もあって、ジョゼは独り立ちを考えたのでしょう。

ジョゼは想像の世界で生きてきました。
現実世界では、夜の散歩程度がやっとの事。
しかし、恒夫と出会い、世界が広がります。
行動範囲が広がったジョゼには、目新しい物が多かったですね。
海がしょっぱいという事も再確認。
車椅子での電車の利用などもリアルに感じます。

障害者の恋愛について。
ハッキリ言ってキビシイですね。
相手にハンデがあるのに、わざわざ茨の道を選択する人は少ないです。
ジョゼと恒夫の場合はどうだったのか。
ジョゼは障害者、恒夫は健常者です。
恒夫が聖人君主であっても、簡単にジョゼに恋心を抱く事は難しいでしょう。
ジョゼにとっての夢を叶えてくれる恒夫の存在が、信頼から恋心に変わるのは想像できますが。

恒夫は車にはねられて怪我をします。
医師の診断では、リハビリ必須。
後遺症が残るかもしれない、という診断です。
恒夫の絶望と復活の描き方が良いですね。
恒夫は留学ができなくなりました。
ジョゼは、図書館での絵本の読み聞かせで、恒夫を鼓舞します。
恒夫はリハビリの結果、松葉づえで退院。
夢を諦めなかったです。

障害があっても、夢や希望を持ち続ける事が大事だよ、みたいなメッセージかな。
人には色々な個性があり、障害も個性の1つという風に捉える事ができます。
ジョゼは働きながら画を書く事を選択しました。
恒夫は留学して勉強する事を選びました。
本作品を視聴した人にも、夢や希望はあるでしょう。
夢や希望は、些細な事でも構いません。
一歩を踏み出す勇気。
行動を起こさないと何も得られないです。
さあ、あなたも一歩を踏み出しませんか。

投稿 : 2022/11/26
閲覧 : 149
サンキュー:

16

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2022.11.15

2022.11.15

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 111
サンキュー:

0

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

恋愛アニメは素敵なカップルに惚れ込むのが好き。

【概要】

アニメーション制作:ボンズ
2020年12月25日に公開された98分間の劇場版アニメ。
原作は、作家の田辺聖子による同名の小説。

監督は、タムラコータロー。

【あらすじ】

下肢麻痺で幼い頃から車椅子なしでは生活できない山村クミ子(ジョゼ)は、
祖母とふたりで大阪の古民家で暮らしている。

大阪の大学で海洋生物学を専攻する大学4年生の恒夫は、ある夜のバイト帰りに、
天王寺の愛染坂にて車椅子が猛スピードで止まらなくなって投げ出されたジョゼを、
出会い頭に受け止めた。祖母の言うには、ちょっと目を離した隙に車椅子を誰かに押されたとか。

礼にと、ジョゼの祖母に夕飯に招待された恒夫は、帰り際に祖母からバイトを紹介される。
恒夫は、海洋生物学の勉強のためにメキシコ留学費用を貯めている最中であり、
今のダイビングショップなどのバイトと掛け持ちで、仕事を引き受けるが、
仕事内容はジョゼの側にいて、彼女の言うことを聞いて世話をすることであり、
始めて見ると、可愛らしい見た目に反してのジョゼの態度の悪さにムカムカする恒夫なのだった。

【感想】

原作小説も、妻夫木聡さん・池脇千鶴さんが主演の実写映画も観てないですが、好感触の作品でした。
イケメン俳優の中川大志さんが演じる恒夫くんかっこいいですし、
自分の世界に閉じこもりたいのに、垣根を越えてくる恒夫くんをどうにかクビにして排除しようと、
最初はいけずでつっけんどんだったジョゼが心変わりをして、おばあちゃんを目を盗んで、
デートみたいな外出を重ねていくうちに恒夫くんを好きになってくのも可愛いですし、
恒夫くんに惚れてる舞や司書の花菜さんなど含めてキャラデザや表情が良い。
総じて作画のクオリティが高いです。
「ヴァイオレット」「鎌倉殿の13人」のEvan Callさんの劇伴が良かったですし、
ジョゼ役で本職は声優ではない清原果耶さんの関西訛りが良いと思ったら、
彼女は大阪府大阪市生まれのネイティブ関西人。一人称の“あたい”が強烈ですがそれすら可愛い。
おばあちゃん役の松寺千恵美さんは女優として活動してる傍ら、
NHK朝の連続テレビ小説で「大阪ことば指導」でたくさん方言監修してる。
ジブリアニメで声優を排除してタレントを使うのには否定的なのですが、
言葉や声に関してこのアニメでの出演者の俳優への不満は一切なかったですね。
演技のディレクションなどをきちんとやっているからかもですね。

と、映像作品としてはかなりお気に入り尽くしなのですが、
原作や実写映画と違って、お綺麗な話としてまとまっているみたいですね。
ジョゼちゃんが足が動かないことに付け込むスケベエなおじさんに悩まされていて、
それをきっかけに恒夫くんと濡れ場になる原作。実写映画では恒夫くんには江口のりこさんが演じる、
性的な関係のある女友達がいるのですが、アニメは健全ですし恒夫くんは好青年。

やらしくて退廃的な部分を無くして、
障がい者差別的な部分は一部残しているものの全年齢向きの表現にして、
ショッキングな出来事に何度も見舞われて行き詰まりや挫折を感じながらも、
純朴でひたむきに生きる若い男女の物語としての再構築。
原作通りじゃないとダメ!って思う人もいるかも知れませんが、
自分としては有り無しで言えば、有りですね。

夢ややりたいことがある人、自分の殻を破って強くなりたいという気持ち、
辛いことがあっても乗り越えていく強さ、それは一人では無理で、
人の支えになりたい気持ちと行動でお互いに思い合うのが二人の絆を深めていく。
それには頑張って自分の気持ちを伝えて歩み寄っていくことの大切さ。

綺麗な理想主義寄りにアレンジされたアニメ映画版ですが、
映像の美しさと爽やかな気持ちになれるラブストーリーは個人的にはかなり良い作品でした。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/11/08
閲覧 : 237
サンキュー:

31

hidehide さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何という良作

これは、昨今見た作品の中(映画)で、
とても印象に残った作品ですね。
22歳と24歳、
後半は少し歳を重ねているのでしょうかね…
何とみずみずしい、というか、光っている、というか、
何と素晴らしい2人なのだろうか、と。
あわよくば、
そんな恋愛をしたかった…と思ってしまいました。

何より、
諭吉はおろか、図書館の子供達に至るまで、
登場人物の全てに重要な役割があり、
『モブ』的キャラ全くいなかった様に思えました。

漂流する団地的アニメを酷評しましたが、
正直、100倍、グッときましたね。

投稿 : 2022/10/12
閲覧 : 150
サンキュー:

8

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作未読、視聴前収集情報皆無で視ました。

公式サイト;
https://joseetora.jp/

いわゆるアマプラ無料特典で視聴しました。
原作者の田辺聖子氏の本作以外の小説/エッセーは読んだ記憶がありません。ワタシは文学とは無縁の世界でずっと過ごしてきました。なので、フランソワーズ・サガンの小説もやはり読んだことは無いです。なので、原作のテーマやスピリットと劇場アニメ版のそれらの比較はできません。以下の文章は、ワタシというある個人の思込みと偏見をヘタクソな文章で綴ったものです。

満足度とか感動したとか、公式サイトトップ左に凄い率が書いてありました。宜なるかなという気がしますが、いくつか同意できないケド目くじら立てる程でもないかなぁは、無いでは無いです。
まず、ヒロインは偶々足が悪かっただけで、ほぼ引き籠っていて、年齢の割にはそのせいで経験が乏しく社会性がなく、かなり幼く自分の存在を肯定するためだけに人を見下した物言いをする、という設定の合理性を追求した結果なだけでソコを追求しても仕方ない気がします。そして、この物語の人魚姫のアナロジーが埋められていることに、足が不自由な人がどう思うかと考え始めると、ワタシの思慮を超越する次元になるので、言及は御容赦下さい。

 次にお話の流れについてですが、途中主人公の挫折とその克服を挟んで音楽に例えればソナタ形式の如く最初と最後のお話が相似で、車椅子から主人公の胸に飛び込む出合い/再会になっています。それは、お話エンディングの作り方には相応しいのかもしれませんが、特に最後の方の再会の方は、ムリヤリ感を感じます。
 社会性がなく世界は自分を中心に回っているべきと考えるヒロインの勝手な行動だったとしても、または、いわゆる女心的な世間的な発想で思い人に探してもらい見つけ出して欲しい願望の表現だったとしても、あるいは、迎えに来て欲しいとヒロインに告げた、つまり、主人公のヒロインへの好意の表現を受け取り、相思相愛状態なのに自分の存在が思い人の迷惑になると考える自己否定からくる主人公の気持/感情を無視した、不器用さの表現だとしても、ワタシ的には物語としては凄く不自然ではないケド、ヤッパリ腑に落ちないですw。その理由は一言でいえるのですが、メイワク以外の何物でもないと感じるからです。本作はワタシ的にリアル系というよりは、人魚姫物語のアナロジーをバックボーンに持つファンタジーに感じます。
 
 つまり私は本作を、挫折を努力と発想の転換で乗り越え、他者とのコミュニケーションは言語下に本質があると説く、チョットワタシ的にメンドクサイけど少なからず感動する童話的物語だと解釈しました。

 他の人に推すかというと若いカップルには強く推したいですw。そして、できればスナオというのはどういうことか2人で考えて欲しいです。

投稿 : 2022/09/05
閲覧 : 131
サンキュー:

9

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

深海少女ジョゼの解放と成長の軌跡。虎は苛政。魚は憧れ。(追記 原作読みました)

 ファンタジーかと思って敬遠していたのがちょっと悔やまれます。脚本も演出もテーマ性もすべてが高レベルの映画だったと思います。話としては昔ニコニコではやった「深海少女」を思い出しますね。ただ、深海少女よりも更に本作のヒロインは成長しました。

 ジョゼの自立といえば簡単ですが、心の動きが素晴らしいです。障碍者として箱入りで育てられた結果、我儘に外を恐れる何もできない人間に育てられました。
 主人公の出会いから心を開いて行くストーリーはありきたりと言えばありきたりですが、ここの人間の動き…心も含めてですが、非常に自然ですぐに感情移入できました。
 
 演出がいいですよね。猫が主人公に慣れて行く、部屋=内面を見せるタイミング。料理や図書館などできること=世界が広がる。服装で時間の経過も自然に描かれてました。車いすの轍(わだち)などを効果的に使っていたと思います。

 虎は苛政…過酷な社会の象徴でもあり、人間の心の一部でもあるのでしょう。事件事故のようなアクシデントももちろん含むでしょう。冒頭の男に押されたというのは命を狙われるとかの陰謀かと思ってたら結末で理由がわかります。そう…悪意がなくても、普通の生活が障碍者に牙をむく…それが最後にわかります。
 また、時折ひどいことをそれぞれの人間が言います。ひどいなあと思いながらも、虎が心の中にいるのが人間です。

 人魚と海への憧れ、あの部屋の様子。脚が不自由な人の実際の気持ちはわかりませんが、その内面について上手く描いていたなあと思います。
 自由に泳ぎ回る…外への憧れ。深海で一人になることで得られる安寧と暗い部屋と実際の外に出た海の広がりと「しょっぱい」という感覚。
 這って海に向かってゆくシーンで、醒めているようでもジョゼにも執念もこだわりもあるのがわかります。

 障碍者としての人生設計のむつかしさ。保護者がいないと夢も見られない現実もありました。海に向かって這いつくばるシーン。手が届くなら手を伸ばしたい。だけど、手が届かないというテーマと相まっていいシーンでした。

 主人公の手を借りて、というのも一つのポイントでしょう。海に行くのも砂浜を超えるのも、少し手を貸してあげれば子供の頃からの夢に手が届く。それでジョゼも笑えてましたね。

魚が弱い、あるいは人魚姫になっているのは、ひょっとしたら原作との差異なんでしょうか。海あるいは翼ですよね。この話なら。


 一方の主人公ですね。「あれ?不可抗力の『春琴抄』」という感じもありまいた。つまり事件のあとのこの段階で同じ立場にならないと、相互理解ができないのか、というストーリー展開になるのかなあ…と思いました。だとすれば陳腐だなあと思いましたが、そうにはならなかったですね。ジョゼが主人公を助ける。この成長が素晴らしかった。

 ジョゼの成長に胸が痛くなります。成長したからこそ我儘が言えない。主人公との別離の覚悟もあったでしょう。ただ、こうなったから2人は上手くいったんだと思います。

  実際の障碍者の現実はあまり気にすることはないでしょう。もちろんフィクションですから実際と違っていることはあるでしょう。言いたい事が伝わればいいと思います。
 障碍者という少数派ではあるけれど特別ではない「人」のストーリー。非常に感動的でした。「聲の形」は障碍のようで実際はコミニュケーションがテーマでしたが、本作は真正面ドストライクの障碍者を描いていました。
  それも感動ポルノ的な苦労話ではなく、自分と同じ障碍になろうとしている人間の夢を後押しして、本当の意味で対等な立場での恋愛が結論になるという素晴らしい話でした。

 婆さんはジョゼを思いやっているようで、実際は面倒で手間がかかると思っているのが何となく伝わってきますね。自立の助けをしないで囲い込む。我儘を受け入れ、危険だからと家から出さない。この婆さんがジョゼの成長を妨げていましたが、この婆さんと我々は同じことをしているのではないか?という点も注目点でしょう。
 自分が死んだ後の事も考えなかったんでしょうね。社会が手を伸ばしても、それを受け止めるだけの知識も覚悟もジョゼの側にはありませんでした。この婆さんの態度がジョゼの自立の最大の妨げでした。

 サブヒロインの女の子はわかりやすいし、ジョゼに対する態度で嫌な感じもありましたが、良かったですね。ジョゼを障碍とか関係なく、主人公をめぐるライバルだと認定したんでしょう。一番ジョゼを健常者・障碍者ということを分け隔てなく接していたのが、彼女でした。
 その彼女からすると障碍者というだけで、主人公を独占するのが許せなったんでしょうね。

 本作はすべてが高クオリティ―だったと思います。文学的でありながらも、アニメという媒体に合わせてわかりやすく…というと語弊があります。アニメという媒体の特性を生かして、演出や映像、小物などを上手くつかって、より受け取り手に何を考えればいいのか、という視点を沢山くれたと思います。

 素晴らしい作品でした。まあ、5点満点は安易なので、なるべくつけないようにと思っていた矢先にこの作品かあ。ストーリーとキャラは満点つけたいなあ。


 そうそう、原作も読みたい気がしますが、むしろサガンのほうを読みたいですね。何か象徴があるのでしょうか。



追記 原作読みました。

 原作を手に入れたので読みました。なお、サガンの「一年の後に」は絶版で5000円以上の値が付いていたのと、原作を読んだところ「ジョゼ」の名の意味性には「解放性」という意味しかなさそうなので保留ですね。

 結果的に原作と映画ではまったく違う意味と言えるし、ある意味共通性があるとも言えます。
 原作は、どうも結婚して家庭に入ることを「死」と捉えているようです。それを海底水族館の「魚」…おそらくガラスの枠で切り取られてゆらゆらと薄暗い空間に浮いている魚の様子を、アパートの一室で2人で日々を取り留めなく一緒に暮らす様子に見立てているようですね。

 障碍者=女の不自由とみている感じもありました。女を取ってジョゼを捨てた父親への愛着が捨てられないのは、不甲斐ないけど世界を広げてくれたのは父親でした。
 虎については、世間にある恐ろしいものに対して、好きな人と一緒なら立ち向かえる=本当の愛情という意味でしょうか。

 本作のお互いが生きる道を見つけて世界が広がる、というのはある意味原作の裏返しの結果です。が、障碍者でいること、女性でいること。主体性と世界の広がりがないセーフティーゾーンに幸せがあるのか、生きていると言えるのか、という意味では共通なのかもしれません。

 となると、本作のこの先にあるのが「魚」的な死かというと、そうではないと思います。なぜならジョゼは一人で生きる翼を手に入れたからです。そう…「虎」に立ち向かうことが一人でもできるということでしょう。つまり、2人の行先に何があるのかわかりませんが、現時点で2人は自分の「足で立っている」という意味です。ここに障碍者のモチーフが非常に効いていました。

 アニメ版があえてなのか、子供を意識したのかわかりませんが、性的なシーンをカットしたのは意味的に良かったかは考えたいところ。
 ジョゼが主人公を助けるモチベーションに愛情…というか生活とセックス=「依存的」なものがノイズになる可能性があるので、ジョゼの独り立ちの意味性を深くするには、いずれにせよ結ばれるシーンを入れるにしても結末近くでしょうね。そうなると、あまり効果的ではなくなるので、やっぱりセックスシーンは入れなくて正解だったかもしれません。

 原作については変な言い方ですけど、バブル直後、雇用機会均等法が1985年でプラザ合意と同じ年で社会が変わり始めた時代の感覚があります。本作は1987年ですね。これから社会が拡張してゆく雰囲気の中で、この原作に意味性はあったと思います。
 ただし、今現在、社会が停滞し閉塞感がある中の生きる道は意味合いが変わってきています。主人公が公務員になるのと、メキシコに魚を見る夢をもとめて努力して研究者にというマインドが全然違います。

 どちらも、いいと思いますが、今2022年に見るならやっぱりアニメ映画版ですね。これは同じモチーフを上手く換骨奪胎して、現代的にうまく昇華したと言えると思います。ジョゼというキャラ以外はほぼ別のストーリーなのに、原作を原作とクレジットした意図は、その時代の変化を言いたかったのかもしれません。
 
 ということで、書評ではないのでこれくらいにしておきますが、共通性はあって、まったく違うとはいいませんが…アニメ映画版は原作を裏から見た話です。そしてアニメ版の素晴らしさを再認識しました。両方触れるのがお勧めです。

 原作を上手くアップデートして現代の価値観に置き換えられた作品のビフォーアフターを見られたのは非常に良い体験でした。

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 315
サンキュー:

17

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

夢を諦めないで

海を添えた物語です。
恒夫には夢があります。
夢のために勉強を頑張り海外留学を目標に頑張っています。
そして彼は目標にしていた留学できる事になります。

ヒロインのジョゼは凄く我儘な女の子で助けてくれた恒夫を変態扱いしてお礼1つ言わない。
最初は私は、あぁ…このヒロイン合わないわ…って思いました…
ずっと捻くれていて当たりがキツくて、ジョゼのお世話を頼まれ始めたバイトの恒夫を無駄に正座させたり、畳の目を数えさせたり、嫌がらせばかり!
本当に何様?って感じ…

でも、物語が進むたび理由がわかりました。
彼女はお婆ちゃんと2人暮らし。
お婆ちゃんは外の世界は危ないからと彼女を外の世界に出してくれません。

何が危ないの?交通事故でしょうか?事件でしょうか?……いぇ違います。
{netabare} 人の心です…海に行くシーンの駅の改札で切符を買おうとして男性が車椅子に乗る彼女が邪魔なのか舌打ちをするシーン…車椅子とぶつかっても謝らないシーン…ジョゼとの出会いのシーンもお婆ちゃんの話によると、坂道で何者かに車椅子を押されたとの事。

もし、事故なら誤って押してしまえば押した人物も来るはずです。
それでも、坂を下ってきたのはお婆ちゃんだけでした。
つまり、シャレにならない悪意あるイタズラをした人物がいるわけです。{/netabare}

実は、私も人の冷たさは経験した事があります。
勿論、優しい方も暖かい方も居ることを知っていますが、実際そんな人ばかりではないのです。

子供の頃…小学生に上がりたてくらいの私は歩道で右足首を捻ってしまい激痛で立つ事が出来ませんでした。
痛くて上半身を立たせるだけで精一杯…激痛のあまり私は泣く事しか出来ず恥ずかしくもボロボロ泣きながら20分くらい歩道の真ん中で泣き続けました。
道行く人は、そんな私を見ながら私を避けていきます。

立ち止まる人がいても声を掛けて貰えず手を差し伸べてくれる人さえ居ませんでした。
この時は本当に人が冷たく感じました。
今は沢山の方に助け支えられて生きて来たで、暖かい人がいる事が判りますが、ジョゼもそんな気持ちだったんじゃないかな?

こんな世界しか知らなければ我儘になっちゃうかもしれません。
それを考えるとお婆ちゃんも心配で外には出せなくて…でも、そんな生活はジョゼには窮屈でしかなくて…

そんな中、恒夫はジョゼが海が好きなことを知り海を始め沢山の場所へ連れ出してくれます。

{netabare} 彼女は駅の人混みに驚き、飛行機と聞くとテンションが上がり、海の味に感激して、初めてクレープの美味しさを知る。
私達にすれば当たり前の世界にジョゼは感激する。 {/netabare}
それだけ彼女は狭い場所で生きて来たのかもしれません。

そんなある日…

{netabare} お婆さんがお亡くなりになります。
寂しさに打ちのめされるジョゼ…このあたりから彼女は趣味の絵描きを仕事にしたいと夢を持ち始めます。

そんな時に嫌味なオッサンが訪ねて来ます。
近所から心配の通報があったとか生意気なオッサンでジョゼの夢を馬鹿にします。
現実を見ろとか言うけど、ジョゼの夢の理由も絵も見た事がないオッサンが偉そうに!
自分の考える狭い世界の現実で他人の夢を否定するなよ!って私は内心ムカムカしてました!
しかも、最後に余計な事を言いやがって!

さて、お婆さんが亡くなられたので金銭的に余裕がなくて、ジョゼは恒夫のお世話のバイトを雇えなくなってしまうのです。
そして、自分の書いた絵も全て処分してしまい現実に打ちのめされてしまう。{/netabare}

そんな中、ジョゼは恒夫の最後の仕事として海に一緒に行くのですが……
{netabare} 恒夫が隠していた留学の件がバレてしまい打ち解け出していた2人の間に亀裂が入り、先に帰ろうとしたジョゼの車椅子がアスファルトの穴に車輪がハマり込んでしまい、それに気づいた恒夫は助けようとして事故にあってしまう。

この事故で怪我をした彼は留学を取り消されてしまう。
留学を取り消されるだけならいいけど…彼の趣味であるダイビングすら出来なくなる…彼の夢はダイビングが必須で、出来ないと夢すら叶わない…治るかもしれないけど、治らないかもしれない…そんな現実を目にして彼は夢を諦めてしまう。
ジョゼも事故でショックを受けていて塞ぎ込んでしまう。{/netabare}

この作品で私が一番好きになったのは、バイト先の後輩の舞
彼女は恒夫が好きでずっと見てきた。
{netabare} 彼女は恒夫の弱音を全て受け入れて告白してくれるけど、舞はその答えも恒夫の気持ちも既に解っていて。
彼女の力では立ち直らせる事が出来ないのを知ってる。

だから、彼女は自分に出来る事を考える。
それは「最低の女」を演じる事。
最低な女になりジョゼを煽る。
全力で嫌な女を演じる。

だって、彼を救えるのはジョゼしか居ないから…舞は、気持ちを伝えても自分には救い出す事すら出来ないのに、それが出来る唯一のジョゼが塞ぎ込んでいるのだから…ジョゼは彼女の言葉で立ち上がる。{/netabare}

舞は自分を「良い女だから」って言うけど本当にその通り!
彼女の気持ちの強さや勇気が凄く伝わる。
本当に恒夫が好きだから選べた選択肢だと思います。
世の中、これはチャンスだと考える人もいると思う。
それも間違いじゃないって思う。

でも……
{netabare} 彼女の様に好きな人の気持ちや夢を応援しようと行動に移せるのは本当に好きだから出来る事だし凄く感心する^ ^ {/netabare}
本当に良い女ですよ。

そして、同じバイトの同僚の隼人
こいつはチャラチャラしてて女の子ばかり追いかけてる奴なんですが、周りをしっかり見ていて、いつだって恒夫の味方であり、周りの頑張りに一早く気づいてサポートしてくれる本当に良い奴なんです。
恒夫とジョゼは本当に周りに恵まれてると感じます^ ^

話を戻して。
{netabare} ジョゼは自分の夢である絵本作家として出来る事を考え準備する。
恒夫はジョゼの翼としてジョゼを外の世界へ連れ出してくれました…
でも、その足と言う翼は動かなくて…リハビリすら踏み出す勇気がなくて…
でも、今なんだ!ジョゼが恒夫に翼を与えるために恩返しできるのは…

彼女は絵本作家として恒夫に自分の気持ちと思い出と恐怖を交えた物語を書き上げます。
その話は彼を奮い立たせ、もぅ一度夢を取り戻すためにリハビリを決意する。
結果は完治して、夢を追いかける事が出来るようになる。
これが彼女の唯一与えられる翼…心の翼{/netabare}

{netabare} 退院の日にジョゼが姿を隠してしまう…彼女を探して街中を駆け巡る恒夫{/netabare}

{netabare} そんな中、ジョゼは車椅子が滑ってしまい坂道を下ってしまう…大事故の寸前で救い出してくれた恒夫 {/netabare}

「あぁ!また足が!」って私は心で叫んじゃったけど2人は怪我なくて安心しました。
{netabare} そして、2人は気持ちを確かめ合い恋人になる。
そして、EDですが止め絵が多かったですねw
是非、動いて見たいシーンもありましたがそれでもしっかりEDに後日談をいれてくれてよかったです^ ^ {/netabare}

この作品は夢が題材となってるみたいです。

物語で起きる展開は結構リアルに感じられました。
1つ例えを出すと、夢の為に頑張っていたのにこんな形で夢を諦めかけてしまいそうになる恒夫。
この辺りは本当にありそうだと思いました。

でも、そんな絶望の中でも夢を支えてくれる人達が周りに居て自分のことの様に応援して支えてくれる人達がいる。
そこに希望がある気がしました。

夢って時に応援して貰えなかったり否定されたり、自分では、どうしようもない壁を超えられずに立ち止まってしまう人もいると思う。
そんな救いの無い現実でも、きっと周りの人に助けてくれる人もいるよ。って事なのかな?って考えてみたり^ ^

恒夫には夢が有って、だからジョゼの夢も応援したくて、恒夫は夢を失いかけて、それをジョゼの夢が救う。
素敵な連鎖です。

投稿 : 2022/07/29
閲覧 : 428
サンキュー:

29

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作の文学性?哲学性?を削り、素直で分かり易い青春ラブストーリーに仕上げた良作

海洋学者になりたい夢に向かって頑張る22歳の青年と、ずっと車椅子生活で容姿と性格が幼いが実は2歳年上な女性のラブストーリー。
99分の劇場版で、原作の短編恋愛小説とはストーリーやキャラ設定がかなり異なる。

【良い点】
素直で好感が持てるラブストーリーとして王道で手堅く完成度が高い。
原作よりも格段にピュアで親しみ易く分かり易い。
原作は素晴らしい文学性があるかもだけど、100分弱のアニメにするには分かりづらいと思われ。
雪道で車椅子暴走展開はベタながら王道的ラブコメの盛り上がりあって好き。
…シチュエーションは異なるがtrue tearsを彷彿。
(ヒロインめんどくさいし。主人公が全部ちゃんとするから的に吹っ切れてるし)

恒夫は海洋学者、ジョゼは絵という才能と夢を設定、夢を追いかける若者の青春ドラマが眩しい。
障がい故に祖母の過保護で閉じ籠っていたジョゼが、真っ直ぐに夢を追う恒夫と出逢い、自立していく。
ワガママなジョゼが恒夫を振り回しながら微笑ましいラブコメの中で、ジョゼが外の世界を知り、恋を知り、絵という自分の才能、やりたい夢を知っていく。
前半恒夫がジョゼを広い海に連れ出し、中盤事故で夢を諦めかけた恒夫を、今度はジョゼが救う流れが美しい。
絵本朗読が名場面でテーマが分かり易い。
作品タイトルの意味を再解釈?ジョゼは魚で、本当は広い海を泳ぐ自由と力がある。
きっかけをくれた恒夫に恋していくのは実に自然。
ジョゼの自立の物語を素直なラブコメに絡めて活写、EDでのエピローグも希望に満ちていて完璧。

障がい者の自立や距離感といったテーマも無いわけではなかろうが、過度に説教臭くない点も良い。
自立の物語に障がいは関係ない。説教臭い障がい者のドラマにせず、素直なラブコメの中でさりげなく描いた。
障がいは初期設定に過ぎず、きっかけと出会いで未来は変わっていく。
本作は別に障がい者のドラマにあらず。もっと普遍性のある良い意味で普通の物語だった。

ジョゼが大変可愛い。
幼く見えるが実は主人公より年上という設定もエモい。関西弁も萌え。
境遇故の面倒くさい性格(幼く情緒不安定、高飛車など)は何となくとらドラ!の逢坂大河と似ている。(奇しくも両作品タイトルに虎)
両ヒロインとも初見では性格悪い悪印象かもだが、通して見るとそうならざるを得なかったバックボーンあり、それを包容力高い主人公が解き解していく構図も相通じる。
喜怒哀楽の感情が瑞々しく、外の世界を知らなかった故の初々しいリアクションや感情の行き場に戸惑い赤面するシーンが多い辺りも萌える。
ヒロインが可愛い、萌えるというのは自分的に重視ポイント。
これは娯楽映画。どんな高尚な作品でも女の子が可愛いに越したことはないので。

登場人物に悪人がおらず(祖父はちょっときつかったけど孫を思っての善意だろうし、後輩ちゃんは修羅場るけど良い子だし)不快感も殆ど無い。
祖母は初見では孫を籠の鳥にする闇深いキャラかと警戒したが、「外は怖いだけやないで」と自立していくジョゼを見て朗らかに笑うシーンで、素直に孫を愛してたんだなと分かる。
恒夫を轢いた女性が誠実な対応したシーンも地味だが大事、視聴者に不快感を出さない配慮が行き届いている。
また原作の虎、性犯罪者を削除したのも英断。
こいつ出したら一気に不快になるし、映画自体の評価ダダ下がりだったと思う。
虎要素はジョゼの絵本朗読で補完しているのも上手い。

原作から追加された後輩ちゃんや友人など良キャラ揃い。
後輩ちゃんは王道な負けヒロインではあるがとても良い子で可愛い。
ラブコメにメリハリがあったし、ジョゼが葛藤の末成長し恒夫への恋を自覚するのに後輩ちゃんの存在は大きい。

作画は派手さはないが申し分なく綺麗。
特にジョゼのキャラデザ、感情描写が非常に可愛いのがポイント高い。
激しい感情の起伏を可愛らしく描けている。
繰り返すが、女の子がキャラ的にも絵的にも可愛いのは大事。特にラブコメにおいては。

声優陣は主演は本職ではないがジョゼのキャラには合っていて申し分ない。
主題歌も主題が素直で好感が持てた。

【悪い点】
このヒロインめんどくさい。
自分は上記理由でむしろ萌えまくるけれど。好みが割れるのは仕方あるまい。
(勝手な推測だけど)逢坂大河が嫌いな人はジョゼちゃんもダメなのでは?

序盤、ジョゼの車椅子を坂に追い落とした何者かの悪意。
優しい物語を通しているがこれだけは気になる。

作劇上仕方がないが、後輩ちゃんが終始負けヒロインでかわいそう。

【総合評価】9点
素晴らしき青春ラブコメ映画。100分弱で素直に楽しめる良作。
原作派は物足りないかもしれないが、娯楽アニメとしては大正解だと思う。
それでいて普遍性の高い恋と若者の夢や自立も申し分なく、非の打ちどころがあまり無い。
評価は最高とまではいかないが「とても良い」

投稿 : 2022/07/21
閲覧 : 197
サンキュー:

13

九会 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夢幻泡影

原作は実写映画化もされている恋愛小説。原作・実写映画共にアダルトな描写があるそうですが、本作はそのような描写はなく、お子さんに見せても問題のないような作品です。
内容は恋愛モノという事あって、ボーイミーツガール。とはいっても主人公達の年齢は高めです。大きな夢を持つ大学生の「恒夫」と足に障害を持ち外の世界を知らないヒロインの「ジョゼ(クミ子)」の交流を描いたもので、2人が仲良くなっていく過程やその出会いによって起きた変化はニヤニヤして見ていました。作画は映画ということもあって高品質で舞台となる大阪の街並みがきちんと描写されていたり、ヒロインのジョゼも可愛らしく描かれていたと思います。またキャラクターに関してはメインキャラの恒夫には好感が持てますし、サブキャラクター達も良い人達ばかりで良かったと思います。

一方で気になった点としてはジョゼが年齢よりもだいぶ幼ない女性であるので、好青年な恒夫と比較するとそれが際立つ部分。これは対比としては上手く出来ていたと思いますが、気になるといえば気になりました。また障がいを扱う作品で福祉関係の人が無能気味に描かれていた描写は明確にマイナスだったと思います。そこはもっと協力・連携などの描写が見たかったです。

総評としては気になる部分はありますが、原作や実写映画には触れていないので、バイアス無しで素直に楽しむことが出来ました。障がいの描写に重きを置いた作品という訳ではないですが、この作品で提起された「夢」というテーマはしっかり描かれていたので満足感のある作品でした。

投稿 : 2022/07/19
閲覧 : 308
サンキュー:

14

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

童話作家の話だから童話的作品・・・・

現実的ではないという他の方の書評を先に読みました。私もほぼ同意です。障碍者の方にとってはもっと現実は困難なものであると思うし、それがヒロインの性格の悪さ(と書いてしまっていいものか迷いますが、最終場面まで見てその結論になりました)で、障碍者に対するイメージも損なわれており、しかし感動作として描かれているので、なんとも後味の悪い映画だと思いました。

実は図書館でこの映画のコミカライズ作品を借りて先に読んでおり、それからアマプラでアニメ版を見ました。田辺聖子さんの原作小説、また実写版は見ておりません。その上での感想です。

コミカライズ作品では最終場面の、ヒロインの逃避行の場面が描かれておらず、主人公がメキシコに行ってそれを見守るヒロインというだけで終わっておりました。しかし本作では脚本に、病院に主人公が退院時に迎えに来ず逃げていくヒロインという要素が加えられており、それがなんとも後味が悪いことになっています。私はこういうことを言うのもなんですが、足の悪い子供の世話をしたことがあります。足が治って退院した状態であっても、あのように長距離の雪道を松葉づえで歩かせるということをさせるヒロインは、あまりにも他者へのいたわりの気持ちがないように思いました。自身が障碍者であるということについて、本当に心底から考えたことがないように見受けました。それもあの童話的な感動的なオチに進めるための布石だとすれば、この物語は本当に童話でしかないように思いました。

否定的な意見ばかり言ってしまいましたが、全体的な話としてはシナリオはよく組まれていたと思います。また作画も非常に美しく、地元の大阪の街並みがたくさん出てくることは素直にジモティとしてうれしかったです。しかしどうしてこの最終場面だったのか。あれ以外に方法はなかったのか、そう思われてなりません。画竜点睛を欠くという作品だと思います。

投稿 : 2022/07/13
閲覧 : 160
サンキュー:

7

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジョゼの家がボクの家の近所でびっくり。

そーなんですよ!このハナシ大阪ですからですね。
そらもう知った場所がばんばん出てくるんですが。

近鉄河内山本駅から北へ延びる玉串川。
その川沿いにジョゼとおばあちゃんが住んでる家がありました。

なんとまあ。

サクラの季節になるとそれはもうきれいでしてね。
八尾市百景にも選ばれてるとゆう…(そこはどうでもいいか)

昔実写で妻夫木君と池脇千鶴ちゃんがやってましたけど、全然違う話になってましたですよ。

実写版もボク的にはそれなりに面白かったのですが、なんか妻夫木君と池脇さんの夜の営みシーンが結構あって、そのころボクは結構池脇千鶴が好きだったのでブッキーめくそーとなり、ちょっと気分が悪かったのだけれど最後別れちゃったのでほれみろざまあと思ったりしたことをうっすら思い出したりました。

どうでもいいですねそんな話は。


いまこおゆう身障者の話を作るとなると、LGBTやらSDGSやら多様性やらなんやらかんやらでハリウッド版美女と野獣(ほれ、黒人の太い女の人が美女役の…)みたいなああゆうアレになってはしないか心配でしたが、それは全然なくておおさすが日本のアニメはやっぱすごいなとなりまして。


そんなこんなで取り合えずいろいろと素晴らしかったのでした。


とにかくジョゼがとてもとても愛おしく描かれており、口では偉そうなことゆうんですがそおゆうなんてゆうかこんなことゆうたらアレかもなんですが身障者の心情ってこんななのかなとなんとなし思わせる、それがまたとてもとても美しいものでなんかもうやられた―って感じなんですってば。

後半の一番の見どころ図書館で子供たちに絵本の読み聞かせをするシーンはぼっろぼろと涙が出てきます。

あのシーンは泣けたなぁ。

実写版のように最後別れることもなく二人ともに成長してゆき、そしてハッピーエンドとなるのですが、ちょっとうまくいきすぎじゃね?とか一瞬思いましたが、いやいや。それぐらいでちょうどええんですよ!と思いなおしました。

ジョゼ役の清原果耶ちゃんはもうなにやらしてもうまい女の子でNHKドラマ『透明なゆりかご』みてすごい娘が出てきたなと思ってましたが『台風のノルダ』で声の仕事は経験済みだってことを最近知りましてちょっとびっくり。

ストーリーもとてもおもしろくて純粋に恋愛ものとしてわりと心に刺さるいいお話でした。何度も見たいなと思う作品でした。

おススメです。

投稿 : 2022/07/13
閲覧 : 150
サンキュー:

14

らの さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

実に満足度の高い作品

キャラクター、音楽、映像、全てにおいて魅力で溢れていた。
肝心のストーリーは、真っ直ぐで分かりやすく、且つ視聴後の余韻が凄まじかった。
原作を知る人の評価もチラホラ見かけるが、アニメとしては大正義だったと思う。
何百本とアニメを観たが、わたし的評価は近年稀に見る良作。という最高評価。

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 145
サンキュー:

5

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こころの翼を広げて

ジョゼはおばあちゃんと二人暮らし。
外は怖い虎がいるから一人で外に出ちゃいけないって言われてる。
だから彼女は本を読んだり想像する世界を絵に描いたりして過ごしている。

そんなある日、管理人と出会って、他人との接し方がよくわからないながらも少しずつ世界が広がっていくジョゼ。
初めての海、初めての図書館、初めての友達、初めての・・淡い恋。。
初めておしゃれをするジョゼの笑顔に私も嬉しくなりました☀

おばあちゃんの突然の死。
管理人の夢を知ったジョゼは独りで生きていく決意をするけど・・

どれだけ望んでも届かない・・届かない想いは健常者には分からない。
本当の気持ちはわからないかもしれないけど、いつも自分を励まし背中を押して世界を見せてくれた。
その彼に起きてしまった悲しい出来事・・

歩けなくなること、夢をあきらめることへの気持ちが痛いほどわかるジョゼ。
だから彼は夢を絶対あきらめないってジョゼは思いたい・・信じたい!

彼女の思い、気持ちを込めて作った紙芝居のとても素敵なお話を見て、うるっときちゃいました。
そしてジョゼの成長にも。

ラスト。
クリスマスの雪の中の告白とキス。
恒夫がクミ子のことを好きになった理由もかわいそうだから、とかではないところも良かった♡
じんわりした気持ちのまま「蒼のワルツ」(いい歌ですね♫)が流れるEDも後日談が語られてて最後まで楽しめました♪

司書の花菜さん、恒夫のバイト先同僚の舞や隼人など脇役たちも良かったですね。
花菜さんの優しさも好きだし、舞の恒夫への想いも分かるし、隼人の友達思いなところも。

最後、呼び方がいつのまにか管理人から恒夫になってたところはいいなって思ったけどジョゼはジョゼのままなんだwそこはクミ子って言って欲しかった。。

実写映画は見たことあって、あまり面白いと思わなかったのでアニメ版は見てなかったんですけど、ホント見て良かったって思った作品でした♪

アニメを見た後にWikiを見て・・
原作と実写映画とアニメの3つとも話が違うし、3つとも恒夫の設定が性格も含めて全然違うのにびっくりしました!
実写の最後は確かバットエンドだった記憶が・・ジョゼ役の池脇千鶴が独りで真顔でシャケ焼いてるラストだった気がしますw

投稿 : 2022/07/02
閲覧 : 254
サンキュー:

26

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジョゼに振り回されてるうちに。

「ジョゼと虎と魚たち」この特徴的なタイトル
実写映画があったのも知ってはいましたけど、今回アニメで初めて
この作品に触れました。

車椅子の少女ジョゼ。
(作中でも恒夫が驚いてましたけど、実際は24歳です。)

坂道を転げ落ちてきた車椅子のジョゼを救ったことから、
おばあさんに声をかけられて彼女の家に招かれます。
そこでおばあさんの提案で彼女の相手をするって風変わりな
バイトをすることになった大学生の恒夫。

口が悪いし、無茶苦茶な要求ばかりしてくるジョゼに恒夫じゃないけど
気が強くてクセが強い娘だなって思って観てました。

それが恒夫によって外の世界に連れ出された時の感情を抑えきれない
ジョゼを観てくうちに彼女からどんどん目が離せなくなっていきます。

実は外の世界を渇望してて、なんにでも好奇心が向いてしまう
積極的な彼女の一面。
いつも強気な発言なのに、自分が障害者ってこともあって負い目から外の世界、周りが自分を見る目が何よりも怖くて臆病になってしまっている彼女の一面。

そして、そんな彼女が行きたかった海辺でのシーン。
幼少の頃体験出来なかった海の味を知ったその時の感情の爆発。
はしゃぐ彼女が本当に可愛らしくて、夕焼けの海岸で恒夫と抱き合い
笑い合うシーンは本当に素敵で印象的でした。

夢に向かって一生懸命な恒夫。
そんな恒夫が交通事故で歩けなくなるかもしれない大怪我を追うことになります。
留学の夢も断たれて自信を失ってしまう恒夫。
そんな恒夫を心から励ますのはジョゼの役目です。
(恒夫を好きだったバイト仲間の舞が憎まれ口を叩いてまでも
ジョゼを動かすシーンはこんなにも良い子いる~!?ってなるくらい
良かったな)

恒夫の為に一生懸命に描いたジョゼの絵本。
緊張でぎこちなくなってしまいつつ読み聞かせるジョゼ。
一度子供達にそっぽを向かれた過去もあっって今回も早々に一人離脱していく様がリアルでハラハラします。
今回は彼女の絵の素晴らしさも相まって周りの子供達じゃ
ないけど物語の佳境になるにつれて心がこもった語り口にどんどん
引き込まれていきます。

恒夫の為に勇気を出して語り掛ける。
こんなにも彼の事を想い、励まそうと作り上げた
優しくて暖かい物語が素敵すぎます・・・。
いつの間にか恒夫もだけど自分も自然と涙が流れてしまってました。

ラストでの
車椅子から飛び付くシーンへの繋ぎは少々強引な感じもしましたけど
突飛な行動はジョゼらしいって事でありなのかもですね。
お互いに気持ちを伝えてのキスシーンは、本当に良かったねジョゼ!
って素直に嬉しかったです。

エンディングロールは良いシーンばかりで最後まで
ちゃんと観なきゃのやつでした。

感想を書くのにググってたら原作、実写映画とは少し違うようですけど
自分はこのアニメでこの作品を知れて良かったかもって思うくらい
感動出来ました!

投稿 : 2022/06/29
閲覧 : 199
サンキュー:

25

RX-178 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い!

アマゾンプライムで観ました!

めちゃくちゃ良い映画でした!オススメです!

投稿 : 2022/06/29
閲覧 : 95
サンキュー:

3

ネタバレ

Acacia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個性。

ボンズ制作との事で、映画館で鑑賞していて、
ネトフリで改めて視聴しました。

現代が舞台となっており、
原作からかなり色付けされている部分もあるみたいです。

私もここ数年、仕事の関係で障がい者の方々と交流させて頂いているのですが、
この映画、真面目に前向きに、障がい者の方が視ている世界を描いている気がします。

物語は
{netabare}
24歳になっても外の世界を知らず、恐れるヒロインが、
身体を盾にして車椅子を押してくれていた青年から
自立し、対等な関係に近づく過程の中に説明もなく電動車椅子に変わっていたり

仕事をする事も考えていなかったヒロインが、
夢のような将来を望んでしまう。
それでも同じく途方もない夢を掴もうと努力を惜しまない
青年との恋を通じて生きる目的を得ていく。
{/netabare}
ボンズ制作なのに、バトルもない、アクションもない、
現代では「個性」としても扱われる障がいという要素を含みながら、
甘く希望を魅せてくれる、恋愛映画といった感触でしょうか。

少しヒロインの描き方に現実との既視感を覚えた所が、
本作を評価する上で特に良いと感じた点だと思います。

100分未満と手軽に視聴できますので、
お勧めです。

投稿 : 2022/06/26
閲覧 : 139
サンキュー:

13

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こじんまりした大阪ラブストーリー

原作は田辺聖子さんの短編らしいです。
田辺聖子さんといえば大阪のおばちゃん。
この人の随筆を読み終わると、頭の中は大阪弁になったものです。
それほど、引き込まれる文才でした。

Dアニメストアのカテゴリーはラブコメです。
いやいやどうして、立派なラブストーリーではありませんか。
まあ、大阪が舞台だから街自体がすでにコメディーかも。
道頓堀のグリコも出てくるし。

{netabare}主人公とジョゼの衝撃的な出会いがラストに再現される所がくさいです。
しかし、私は嫌いじゃありません。
むしろ、好きです。
大阪らしくて。{/netabare}

ジョゼの性格が攻撃的で、最初はちょっとイラっとします。
ただ、それは彼女の育った環境なんでしょうね。
根は素直で優しい女性ですから。
この作品は、彼女の成長物語の一面も持っています。

感動の場面は{netabare}絵本シーン{/netabare}でしょう。
人は一人では生きていけない。
背中を押してくれる人がいないと。
そんな当たり前に深く感動しました。

このアニメ、大阪の街が綺麗です。
今度じっくり、大阪旅行でもしてみましょう。
思い出のいっぱい詰まった街を散策するのもまたいいものです。

投稿 : 2022/06/26
閲覧 : 215
サンキュー:

21

overnao さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

主人公がまともすぎる

妻夫木聡が主演を務める実写版のほうが、この物語にはハマってたかなぁと思いました。
遊び人でダメ男な主人公と、障碍を言い訳に引き篭もってるヒロインが出会ってしまうというダメダメな構図から引き出される人間味が、本来のこの作品の面白さだと思っています。
しかし、アニメ版は主人公が好青年として描かれているので、まともな主人公と引きこもりヒロインという対比が生まれてしまっています。健常者と障害者の関係性はこの作品の本質ではないはずなのに、そこが際立ってしまい、偽善的な雰囲気を感じてしまいました。

投稿 : 2022/01/28
閲覧 : 188
サンキュー:

4

ネタバレ

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まとまらない感想を散文にて

散文1
「あなたに私の気持ちは分からない」という言葉
本音でもあるし、言い訳でもある。
立場が違う人間の気持ちを、100%理解するのは元々無理なこと。
無理は承知しつつも、願望を持ち、それが叶わないときに発せられる言葉。
お互いが歩み寄ることしか、解決方はないことも理解している。
相手は近づいてくれるのに、自分にはできない。相手のせいにしてしまう。
そしてまた、自分の弱さを責めてしまう。


散文2
二ノ宮舞と松浦隼人の会話(空想)
{netabare}
松浦隼人「やっぱり、悔しい?」
二ノ宮舞「うるさいなぁ。」
隼人 「ジョゼは小さくて可愛いし、移動するにも手が掛かるからね。」
舞  「だから、何?」
隼人 「必要とされてると感じるだろう。
   恒夫のプライドが、いい感じでくすぐられているんだよ。」
舞  「そうだね、優しいからね。優しいから、留学だってためらっていたし。」
隼人 「でも、恒夫が立ち直ったのは、ジョゼのおかげだからね。
   もっとも、舞がケンカ売ったのがきっかけだけど。」
舞  「あの子に会いに行かなければ、良かったのかなぁ。
   でも元気になって欲しかったし。う~、私の方が、前から好きだったのに。」
隼人 「大丈夫だよ。舞ちゃんも可愛いから。」
舞  「何よ!みんなに可愛いって言ってるじゃない。」
{/netabare}

投稿 : 2022/01/27
閲覧 : 178
サンキュー:

4

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

うーん……

ヒロインのジョゼは足に障害がある女の子というより、足に障害があってひきこもっている女の子という方が正しい気がした。

また障害者の描き方が2020年の映画にしては遅れすぎているような気がする。ジョゼ(障害者)の置かれた状況は原作の時代とほとんど変わっていないのに、主人公たちは今時のおしゃれな世界で生きていて、ジョゼ周辺だけ浦島太郎みたいな感じ。社会福祉などとの連携もいまいち描かれていないし、これが現代の世間の障害者像かと思うと残念。

主人公とジョゼとバイト先の女の子の三角関係を描くより、主人公とジョゼの恋愛にフォーカスした方がよかった。またジョゼのおばあちゃんの話をもっと掘り下げてほしかった。


視聴日 21/9/4

投稿 : 2022/01/16
閲覧 : 154
サンキュー:

4

ネタバレ

れるびい さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただ願って 願って

かなり前、妻夫木聡さん主演で実写映画化もされています。
高校生くらいの時に観て、きわどいシーンもあったと記憶しています。

実写作品の印象が強いためかなり不安な気持ちで観ましたが、、
素晴らしかったです。
アニメ表現が完全に良い方に作用していると思いました。


下半身不随の少女ジョゼと健常者の青年恒夫。
ひょんな事から恒夫はアルバイトでジョゼの世話役になります。
一般的な青年の恒夫に対して、外の世界を知らず、
その境遇からか心を閉ざしがちで他人にキツく当たるジョゼ。

恒夫がジョゼを外に連れ出す事でジョゼは色んな物を見たり
友達ができたり、少しずつ閉ざされていた世界は広がって行きます。

一方、メキシコの海で魚を見るという夢を持っていた恒夫ですが、
交通事故にあい大けがをして入院する事になります。

もう海に潜れなくなるかもしれないと医者に言われ、
夢を諦めそうになります。大けがをした事で理解していきます。
ジョゼが抱える苦悩を。手を伸ばす事の恐怖を。


恋愛模様と言うよりもジョゼと恒夫の成長していく姿に
心を打たれ、エンドロールで久々にボロボロ泣きました。

このジョゼというキャラは最初メチャクチャ世間知らずで
メチャクチャわがままで臆病で口が悪い。
しかし最後にはあら不思議、どれも彼女の個性や魅力として映り、
ただのかわいい女の子になっていきます。

困難に直面している状況は実は一番人を成長させる瞬間でもあるし、
乗り越えようとしている姿は何よりも涙を誘います。

投稿 : 2022/01/02
閲覧 : 308
サンキュー:

14

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

恋の浮力、青い世界

田辺聖子、短編恋愛小説。

趣味の絵と本に囲まれ、
想像の世界を生きるジョゼ。
幼い頃から障がいを持つ彼女は、
危うく坂道で転げ落ちそうになり、
通り掛かった大学生の恒夫に助けられる。
夢を追う二人の人生が交差する。

原作からも大きく脚色され、
セクシャルな要素は描かれていないが、
アニメ表現としてはこれで良いのでしょう。

車椅子生活を送るジョゼは、
自己防衛のために高飛車な態度をとる。
他者との接触には恐怖感が募るのである。
恒夫にも悪態を付き困惑させる。
{netabare}好きな時に、好きな場所に行きたい。
絵と本に夢中になり外の世界を夢見ている。
彼女が描く絵が全てを物語っている。{/netabare}

ジョゼの時間は止まっているのだと思う。
{netabare}いくつかの事件を通じ彼との距離は近づき、{/netabare}
様々な人と出会い、触れ合い知る新しい自分。

路面電車は、大阪のローカル線だ。
そこには今でも暮らしが息づく軌道がある。
雪の中の車椅子の轍、彼女の痕跡。
{netabare}季節は廻り、彼女は何を得たのであろうか。{/netabare}

この先、幸せでありますように。

投稿 : 2022/01/01
閲覧 : 718
サンキュー:

44

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

純粋なラブストーリー

配信で見ましたが素晴らしかったです。
やっぱり評判の良い映画は裏切りませんね。

生まれつき足が悪く、車いす生活のクミ子。
海や魚が好きで、いつかメキシコに幻の魚を見に行きたい夢を持つ恒夫。
2人の出会いから好きになるまで?を描く。

ジョゼというのはクミ子のことだが、本好きが高じて登場人物の名を名乗っているのだ。
虎は怖いものの象徴。
そして2人を最終的に繋げる魚。んん?魚?
最終的に繋げたのは心の翼じゃないかなあ。

全編ジョゼは車いすに乗っていて、電車乗るのも大変そうな描写があるが、今やバリアフリーの時代。多少の障害なんて関係ないぞ。
{netabare}
一番驚いたのは恒夫が事故にあってしまうシーンだが、歩けなくなるかもという診断を聴いたときは、え?!ふたり仲良く車いす生活?!
とか思ったけど、そんなことは無かったね。

一番のクライマックスシーンは、ジョゼの絵本読み聞かせ。
これは前半に一度失敗しているのが効いているのだ。
そもそもがうまく行くのか?というハラハラ感をベースにしているだけに、
恒夫までが見ているあのシーンは緊張マックスだろう。
そんな中で紡がれる物語は、ジョゼの恒夫に対する想いが詰まっているだけに感動してしまう。
このシーンは号泣ですよね。
このままリハビリ頑張ろう!で終っても良かったかも。
{/netabare}
それにしてもジョゼは分かりやすい。彼女の心情はすべて髪型が表現している。
恒夫は鈍感すぎ。いくら女子に興味無いとはいえ、クミ子には惚れてんだろう?

大阪の名所観光、素晴らしい海の風景、可愛いジョゼの笑顔、それらで構成された、とても清々しい、青春映画でした。

狙っているんだろうけど、クミ子と二ノ宮、二人とも涙をしょっぱいと叫んだ。似たもの同士なんだね。

投稿 : 2022/01/01
閲覧 : 153
サンキュー:

15

ネタバレ

ごまちる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

恋愛観が分からない

パッ観た感じ、とても絵が美しい。
男性キャラの恒夫は、今風な感じで良い。

ストーリー的には、展開が微妙過ぎた。
車椅子に乗った女性と出会うが、言動が失礼過ぎる。
初対面でその言動を耐えうる人がいるのだろうか…。
しかも助けてもらったというのに。
このやりとりは、現実的にはあり得ないと思うのでバッテン。
こんな女を好きになる心情が全く共感できない。

次に、恒夫が交通事故に遭うのだが、その原因はジョセだ。
こんな女のどこに惚れる要素がある。
留学という夢もダメになり、片足が動かなくなるかもしれないという絶望感。
こんな絶望に耐えうる精神があるのだろうか。
普通の人間なら、恨むだろう。

恒夫を好きな女性のことも微妙。
名前は忘れたのですっ飛ばすが、ジョセが好きな恒夫のためにあれこれする。
普通はしない。
よく素人がやっちゃう展開なので、この展開も飽きた。
というか、そんな簡単ではない。

退院後のストーリー展開も微妙だ。
車椅子の跡が残り過ぎ。
その跡を追うんだろうなぁってのも予想がついたが、いかんせん普通は追えない。

そして車椅子が雪に滑って…普通の人間ならキャッチしたとき骨折するぞ。

ということで、ストーリーが雑です。
現実的ではないので、感情移入ができませんでした。
この作画で人気がないのは、納得です。

投稿 : 2021/11/27
閲覧 : 136
サンキュー:

7

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

初めての世界、初めての夢、そして、初めての恋

この作品は、観ていて純粋に楽しかったです。
もちろん突っ込みどころなんていっぱいありました。
最初の二人の出会いからして、えって感じです。
途中の展開もちょっとそれは無理やりでしょって感じもしなくもありません。
でも、そんなのどうでもいいぐらい、作品の魅力がとても良かったです。
なんと言うか、嫌みなところが全くありませんでした。
それに、自分のことをジョゼと名乗る主人公の女性がとても魅力的でした。

また、遠近感や陰影のある絵、考えられた構図とカメラワーク。
これらを観ていると、今、自分は”映画”を観ているんだなと実感させてくれました。
物語のあらすじだけを見ると王道の展開とやらでくくられてしまうかもしれません。
しかし、それでも全然構わないんじゃないかと、この作品を観ていて思います。
何も奇をてらわなくてもよいのです。
1つ1つの要素をちゃんと積み上げていけば、とても面白い作品に仕上がるからです。


この物語は、ジョゼが男子大学生の恒夫(つねお)に出会うところから始まります。
ジョゼは、生まれながらに下半身に障害があり車いす生活を送っています。
そして、外は危険だからとわずかな時間の散歩以外は外出を許されていません。
家の中では、大好きな絵を描くことと、本を読むことぐらいしかしません。
ジョゼの人生には、自分の世界しかなかったのです。
一方、恒夫は、バイトに明け暮れ、カップ麺生活を送る貧乏大学生です。
でも、それは自分の夢のためにお金を貯めているからです。

ジョゼは、電車のきっぷの買い方すらままならないぐらい外の世界を知りません。
でも、そんなジョゼをあることをきっかけに恒夫が外に連れ出すようになります。
それは、ジョゼが今まで知らなかった「初めての世界」の扉を開いたのです。
見るもの、することすべてが彼女にとって新鮮でした。
そして、その体験を大好きな絵に描いていったのです。
この光景を観ているだけで、じんわりと心にきます。

やがて二人は、お互いに惹かれあっていきました。
しかし、あることをきっかけにジョゼは今までの生活を続けられなくなりました。
そして、大好きだった絵を描くことを捨て、恒夫との別れを選びます。
それを知った恒夫は、「好きなことをあきらめるな」と言います。
この言葉がどれだけジョゼにとって残酷なものか、恒夫には分からなかったのです。
ジョゼは、障がいのせいで、今まで「なにも手が届かない」人生を送ってきました。
それを知っているからこそ、あきらめたのです。
辛いのはもう嫌なので「なにも手を伸ばしたくない」と思ったのです。
そして、「健常者には分からない」と言い残し、恒夫の前から立ち去ります。
楽しい時を過ごし惹かれあっていた仲に”現実”が突き付けられた瞬間でした。

恒夫は、今まで何の迷いも疑いもなく夢を追いかけていた人物でした。
恒夫にとって、ほしいものに手を伸ばすことなど当たり前にすぎなかったのです。
そんな恒夫には、好きなものをあきらめると言う理由が分からなかったのです。

その後、恒夫の身に夢をあきらめなければならないかもしれない状況が訪れます。
これをきっかけに、恒夫は、ジョゼの気持ちを理解することができました。
それは「ほしいものに手を伸ばすことがどれだけ怖いことか」と言うことでした。
一方、ジョゼもこれがきっかけとなり初めて自分の夢を持ちます。
そして、二人の感情が交錯する中、ジョゼにとって初めての恋に発展していくのです。


この作品で、私は、泣いてしまいました。
それは、感動的な展開に泣かされたとかそう言うことではありません。
逆にそんな展開だったら一歩引いて身構えてしまいます。
私がじんわりときたのは、ジョゼの姿そのものです。
それは、初めての世界を見て体験して気持ちで胸が高鳴っていく姿です。
初めて夢を持ちたいと思った心境の変化にです。
そして、初めての恋に気づいていくその純粋な気持ちにです。

この作品は、とにかくジョゼが魅力的です。
とても好きな作品です。

投稿 : 2021/11/21
閲覧 : 240
サンキュー:

23

はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心の翼

想いがまっすぐ伝わってきた。素敵な作品でした。

投稿 : 2021/11/18
閲覧 : 214
サンキュー:

9

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

勇気という名の翼を胸に広げて未来へ飛び立とう

心温まる素晴らしい映画でした。
この映画を教えてくださったあにこれの皆さまに感謝します。

映画タイトルの『虎』は恐怖の象徴、『魚たち』は安らぎの象徴。

ジョゼは半身不随の歩けない女の子。
外に出るときはいつも車椅子。
しかし、彼女の祖母は「外は危ない」とジョゼに言い、なかなか外に出してもらえません。
それでも外に出たい。まだ見ぬ世界を見てみたいとジョゼは願っていました。
ジョゼの願いは、誰もが持っているごく普通の願いです。


主人公の鈴川恒夫(すずかわつねお)は大学生。
彼はクラリオンエンゼルの集団を海中で見ることを夢見ており、
そのためにメキシコ留学を目指し、勉強とアルバイトに明け暮れていました。

そんな二人が偶然にも出会います。
恒夫はジョゼの背中を押してくれます。まだ見ぬ世界を見せるためにフォローしてくれます。
砂浜のある海岸、公園の並木道、クレープ屋さん、図書館、…etc
誰もが普通に見ることができる光景ですが、ジョゼにとっては、どれもこれもが新鮮でした。

でも、ある出来事が起こり、それから…、今度は恒夫が夢を見失います。
ジョゼは恒夫を励ますために…あることをします。
それはとても心が暖まることでした。


ジョゼは障がい者です。
ですが障がい者だから特別ということではなく、
誰でも勇気をもって歩みださねばならないときがあります。
そんなときに友達が背中を押してくれたり励ましてくれたりすると、勇気がもらえます。

勇気という名の翼を胸に広げて未来へ飛び立ちましょう。

投稿 : 2021/10/27
閲覧 : 513
サンキュー:

40

ネタバレ

コタロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夢を追い求める若人達 夢はまぼろし?

夢を追い求め突き進む
目前に迫る危機を克服し
新たに夢に突き進む
若者はいいね!

手に届く事が現実なら
夢は目標に変わるのか・・・

追い求める先に不幸が待ち受ける
あきらめるべきか・・・

きれいにまとめてくれた作品です。
やはり相思相愛がいいでゆよね!

大いに夢に突き進んで下さい。

実行して後悔するより
やらずに後悔するほうが
後悔が大きいとの事。

一人取り残されるが
彼女は大丈夫でしょう。
敵役になるのかな。

人のエゴは間違いなくあります。
しかし
相手の事を考えてのエゴが
相手の為になるとは限らない

やはり、相思相愛ですね!!

投稿 : 2021/10/23
閲覧 : 175
サンキュー:

7

次の30件を表示

ジョゼと虎と魚たちのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ジョゼと虎と魚たちのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

ジョゼと虎と魚たちのストーリー・あらすじ

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。(アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年12月25日
制作会社
ボンズ
公式サイト
joseetora.jp/
主題歌
Eve『蒼のワルツ』

声優・キャラクター

中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸、Lynn

スタッフ

原作:田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(角川文庫刊)、キャラクター原案・コミカライズ:絵本奈央
監督:タムラコータロー、脚本:桑村さや香、キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子、コンセプトデザイン:loundraw、劇中画:松田奈那子、プロダクションデザイン:平澤晃弘/片貝文洋/中村章子、画面設計:川元利浩、美術監督:金子雄司、色彩設計:梅崎ひろこ、撮影監督:神林剛、3DCG監督:三宅拓馬、編集:坂本久美子、音楽:Evan Call、音響監督:若林和弘、音響製作:ソニルード

このアニメの類似作品

この頃(2020年12月25日)の他の作品

ページの先頭へ