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掲載している放送時期と異なる場合がありますのでご了承ください。

「ジョゼと虎と魚たち(アニメ映画)」

総合得点
77.5
感想・評価
44
棚に入れた
214
ランキング
494
★★★★★ 4.2 (44)
物語
4.1
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.2
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ジョゼと虎と魚たちの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

けいぴぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おばあちゃんはジョゼを○そうとした?

映画終了した後に、
ジョゼ虎の映画感想キャンペーンとか言って
スクリーンにQRコードが出てきたんですよね。
それ読み取ろうと思ったけど映画中はスマホの電源切ってたから起動させようとするんだけど時間かかって、起動する前にスクリーンの画面が消えた。
いやいやもうちょい待っててくれよw

そもそも映画中はスマホの電源切って下さいって注意喚起してるのに映画が終わってすぐにQRコード読み取れってどうなの?w

映画の感想?とても良かったですよ。
あーあ、僕にも{netabare} 街歩いてたら可愛い障がい者の女の子が突っ込んできて {/netabare}くれないかな~?笑

2021/2/15{netabare}
数日前のニュースで、障がい者の娘を持つ父親が娘さんと無理心中しようとしたが父親は死にきれず娘だけ亡くなったというニュースを見た。
それでこの映画の事を思い出したけど、もしかしたらジョゼのお婆ちゃんはジョゼを殺そうとしたのかなって思ってしまった。
映画の序盤にジョゼが坂道を車椅子で暴走して主人公にぶつかるシーンがあるが、おばあちゃんは誰かに押されたて言ってだけどもしかしたら自分から落としたのかもって。
おばあちゃんは自分の余生が長くない事を悟って、自分が死んだらこの子はどうなるんだろうと思い詰めてひと思いに殺そうとしたのかなぁなんて思いました。
後にジョゼが「外は虎ばかりじゃないで」て言って元気に外出する様子を見ておばあちゃん笑ってだけど、自分が死んでも大丈夫そうだと安心したのかもしれない。
僕の妄想ですけどね。{/netabare}

投稿 : 2021/02/15
閲覧 : 86
サンキュー:

5

kunkunkunk さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見る価値あり!

作画が綺麗、話のテンポも良いし、声優、音楽も描写にあっていてよかった。

投稿 : 2021/02/10
閲覧 : 10
サンキュー:

2

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

夢を諦めないで

海を添えた物語です。
恒夫には夢があります。
夢のために勉強を頑張り海外留学を目標に頑張っています。
そして彼は目標にしていた留学できる事になります。

ヒロインのジョゼは凄く我儘な女の子で助けてくれた恒夫を変態扱いしてお礼1つ言わない。
最初は私は、あぁ…このヒロイン合わないわ…って思いました…
ずっと捻くれていて当たりがキツくて、ジョゼのお世話を頼まれ始めたバイトの恒夫を無駄に正座させたり、畳の目を数えさせたり、嫌がらせばかり!
本当に何様?って感じ…

でも、物語が進むたび理由がわかりました。
彼女はお婆ちゃんと2人暮らし。
お婆ちゃんは外の世界は危ないからと彼女を外の世界に出してくれません。

何が危ないの?交通事故でしょうか?事件でしょうか?……いぇ違います。
人の心です…海に行くシーンの駅の改札で切符を買おうとして男性が車椅子に乗る彼女が邪魔なのか舌打ちをするシーン…車椅子とぶつかっても謝らないシーン…ジョゼとの出会いのシーンもお婆ちゃんの話によると、坂道で何者かに車椅子を押されたとの事。

もし、事故なら誤って押してしまえば押した人物も来るはずです。
それでも、坂を下ってきたのはお婆ちゃんだけでした。
つまり、シャレにならない悪意あるイタズラをした人物がいるわけです。

実は、私も人の冷たさは経験した事があります。
勿論、優しい方も暖かい方も居ることを知っていますが、実際そんな人ばかりではないのです。

子供の頃…小学生に上がりたてくらの私は歩道で右足首を捻ってしまい激痛で立つ事が出来ませんでした。
痛くて上半身を立たせるだけで精一杯…激痛のあまり私は泣く事しか出来ず恥ずかしくもボロボロ泣きながら20分くらい歩道の真ん中で泣き続けました。
道行く人は、そんな私を見ながら私を避けていきます。

立ち止まる人がいても声を掛けて貰えず手を差し伸べてくれる人さえ居ませんでした。
この時は本当に人が冷たく感じました。
今は沢山の方に助け支えられて生きて来たで、暖かい人がいる事が判りますが、ジョゼもそんな気持ちだったんじゃないかな?

こんな世界しか知らなければ我儘になっちゃうかもしれません。
それを考えるとお婆ちゃんも心配で外には出せなくて…でも、そんな生活はジョゼには窮屈でしかなくて…

そんな中、恒夫はジョゼが海が好きなことを知り海を始め沢山の場所へ連れ出してくれます。
彼女は駅の人混みに驚き、飛行機と聞くとテンションが上がり、海の味に感激して、始めてクレープの美味しさを知る。
私達にすれば当たり前の世界にジョゼは感激する。
それだけ彼女は狭い場所で生きて来たのかもしれません。

そんなある日…お婆さんがお亡くなりになります。
寂しさに打ちのめされるジョゼ…このあたりから彼女は趣味の絵描きを仕事にしたいと夢を持ち始めます。

そんな時に嫌味なオッサンが訪ねて来ます。
近所から心配の通報があったとか生意気なオッサンでジョゼの夢を馬鹿にします。
現実を見ろとか言うけど、ジョゼの夢の理由も絵も見た事がないオッサンが偉そうに!
自分の考える狭い世界の現実で他人の夢を否定するなよ!って私は内心ムカムカしてました!
しかも、最後に余計な事を言いやがって!

さて、お婆さんが亡くなられたので金銭的に余裕がなくて、ジョゼは恒夫のお世話のバイトを雇えなくなってしまうのです。
そして、自分の書いた絵も全て処分してしまい現実に打ちのめされてしまう。

そんな中、ジョゼは恒夫の最後の仕事として海に一緒に行くのですが、恒夫が隠していた留学の件がバレてしまい打ち解け出していた2人の間に亀裂が入り、先に帰ろうとしたジョゼの車椅子がアスファルトの穴に車輪がハマり込んでしまい、それに気づいた恒夫は助けようとして事故にあってしまう。

この事故で怪我をした彼は留学を取り消されてしまう。
留学を取り消されるだけならいいけど…彼の趣味であるダイビングすら出来なくなる…彼の夢はダイビングが必須で、出来ないと夢すら叶わない…治るかもしれないけど、治らないかもしれない…そんな現実を目にして彼は夢を諦めてしまう。
ジョゼも事故でショックを受けていて塞ぎ込んでしまう。

この作品で私が一番好きになったのは、バイト先の後輩の舞
彼女は恒夫が好きでずっと見てきた。
彼女は恒夫の弱音を全て受け入れて告白してくれるけど、舞はその答えも恒夫の気持ちも既に解っていて。
彼女の力では立ち直らせる事が出来ないのを知ってる。

だから、彼女は自分に出来る事を考える。
それは「最低の女」を演じる事。
最低な女になりジョゼを煽る。
全力で嫌な女を演じる。

だって、彼を救えるのはジョゼしか居ないから…舞は、気持ちを伝えても自分には救い出す事すら出来ないのに、それが出来る唯一のジョゼが塞ぎ込んでいるのだから…ジョゼは彼女の言葉で立ち上がる。

舞は自分を「良い女だから」って言うけど本当にその通り!
彼女の気持ちの強さや勇気が凄く伝わる。
本当に恒夫が好きだから選べた選択肢だと思います。
世の中、これはチャンスだと考える人もいると思う。
それも間違いじゃないって思う。

でも、彼女の様に好きな人の気持ちや夢を応援しようと行動に移せるのは本当に好きだから出来る事だし凄く感心する^ ^
本当に良い女ですよ。

そして、同じバイトの同僚の隼人
こいつはチャラチャラしてて女の子ばかり追いかけてる奴なんですが、周りをしっかり見ていて、いつだって恒夫の味方であり、周りの頑張りに一早く気づいてサポートしてくれる本当に良い奴なんです。
恒夫とジョゼは本当に周りに恵まれてると感じます^ ^

話を戻して、ジョゼは自分の夢である絵本作家として出来る事を考え準備する。
恒夫はジョゼの翼としてジョゼを外の世界へ連れ出してくれました…
でも、その足と言う翼は動かなくて…リハビリすら踏み出す勇気がなくて…
でも、今なんだ!ジョゼが恒夫に翼を与えるために恩返しできるのは…

彼女は絵本作家として恒夫に自分の気持ちと思い出と恐怖を交えた物語を書き上げます。
その話は彼を奮い立たせ、もぅ一度夢を取り戻すためにリハビリを決意する。
結果は完治して、夢を追いかける事が出来るようになる。
これが彼女の唯一与えられる翼…心の翼

退院の日にジョゼが姿を隠してしまう…彼女を探して街中を駆け巡る恒夫
そんな中、ジョゼは車椅子が滑ってしまい坂道を下ってしまう…大事故の寸前で救い出してくれた恒夫

「あぁ!また足が!」って私は心で叫んじゃったけど2人は怪我なくて安心しました。
そして、2人は気持ちを確かめ合い恋人になる。
そして、EDですが止め絵が多かったですねw
是非、動いて見たいシーンもありましたがそれでもしっかりEDに後日談をいれてくれてよかったです^ ^

この作品は夢が題材となってるみたいです。

物語で起きる展開は結構リアルに感じられました。
1つ例えを出すと、夢の為に頑張っていたのにこんな形で夢を諦めかけてしまいそうになる恒夫。
この辺りは本当にありそうだと思いました。

でも、そんな絶望の中でも夢を支えてくれる人達が周りに居て自分のことの様に応援して支えてくれる人達がいる。
そこに希望がある気がしました。

夢って時に応援して貰えなかったり否定されたり、自分では、どうしようもない壁を超えられずに立ち止まってしまう人もいると思う。
そんな救いの無い現実でも、きっと周りの人に助けてくれる人もいるよ。って事なのかな?って考えてみたり^ ^

恒夫には夢が有って、だからジョゼの夢も応援したくて、恒夫は夢を失いかけて、それをジョゼの夢が救う。
素敵な連鎖です。

投稿 : 2021/02/08
閲覧 : 87
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14

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

声と空と翼

視聴前 EVEさんが主題歌を担当してるらしい

視聴後 おう

この話は車椅子が下り坂から下ってきた話
ジャンルは恋愛・大学・魚
分かっていると思いますが、恋愛ものです。ゴリゴリの恋愛ものです。ラブコメと呼べるかどうかは微妙ですが。

田辺聖子さん原作小説。一度は目や耳にされたことがある人も多いでしょう。
実写映画もあったそうですね。私は見たこと無いのですが、話を聞く感じ実写映画が一人歩きしたそうですね。原作はアニメ版の方が近いようです。なので実写映画のようなドロドロとした恋愛や濡れ場などはありません。安心して親と見ましょう((

さて全体的な評価としては良いものです。正直そこまで期待はしていなかったのですが、見終わってびっくり、良い話じゃないか。
軽い導入から始まり、転換点の中盤、終盤の持っていき方。大分流れを意識した作りになっていたと思います。まぁその流れを意識したのか、大分長くなり、「長いな」と感じてしまいました。おそらくそれも本作の魅力の一つなのでしょうが。
ドラマ感を感じのは気のせいでしょうか。実写ドラマ特有の人と人のぶつかり、馴染んでいく感じがちょっと肌に合いませんでしたが、面白くなかったわけでは全然ないので、特に気にはしませんでした。

監督はタムラコータローさん。初監督だそうですね。
脚本は桑村さや香さん。初アニメ脚本だそうですね。
キャラデザは飯塚晴子さん。リトバスや変猫などのキャラデザをされてきた方ですね
劇伴はEVAN CALLさん。ハクミコやバイオレットなどの劇伴をされた方ですね
アニメ制作はボンズさん。ヒロアカや血界戦線などを制作したところですね

作画は良かったです。キャラデザも好みですし、表現も素晴らしかったです。特に水中の作画はとても良かったです。
主題歌はEVEさんの「蒼のワルツ」着々と注目され始めてて嬉しい限りです(誰目線)
声優さんは良かったです。

総合評価 損はしない。

投稿 : 2021/02/01
閲覧 : 44
サンキュー:

5

ネタバレ

Kei さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

綺麗だった

 作画が好みに合っていたので観にいきました。
期待通り、作画がきれいでどのシーンもキラキラと輝いて見えました。ジョゼが身体障害をもっているということで重苦しい話だと予想していましたが、観ていてしんどくなるほどの重苦しさはなく、しかし、適度に身体障害を持つ人と彼らとの接し方について考えさせらる部分もありよかったと思います。
 最初、嫌味な態度のジョゼのことが嫌いでしたが、物語が終わるころには好きになっていました。ちなみに恒夫のことは最初から最後まで好きでした。好青年過ぎます。

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 46
サンキュー:

6

デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

起承転結がしっかりした良作

本作を見て100分の中にしっかり起承転結が組み込まれていて話としてまとまっているなと感じました。

若干重い描写もありましたが、しっかりと恋愛ものとしての良さもありましたし、作画も綺麗でした。

またキャスティングも良かったとおもいます。本作はこういった単発のアニメ映画にありがちな「俳優、女優枠」の方が主演を務めていらしたのですが、主演のお2人はかなり違和感なくアニメの絵に馴染んでいてとても見やすかったです。とくにジョゼ役の清原さんの順応度は抜群に高かったです。

障がいを扱う作品でありながら、ときおり残酷な描写もあり、驚く瞬間も多々ありましたが、基本的にはいいキャラクターが多く、話としてもしっかりメリハリがあって、単発のアニメ映画としては非常に完成度の高い作品でした。

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 20
サンキュー:

1

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

PVから外れないけど実際観ると違う。(改

2021年1月27日2回目の鑑賞

コロナの影響で館内5人て
少な!
お陰で、声は出しませんでしたが
人目を憚らず笑えたし泣けました。

行く前に「よりもい」の再放送で
結構泣いてたのに、涙は残ってました。



告知されていたPVから概ね
想定していた通りの内容でした。
主人公ジョゼも解りやす過ぎで、
PVが既にネタバレな感じです。
でも・・・

クリボッチの私はいつも通り

どうせ?とか、
はいはい・・・とか、

引き気味に観ようとしたのですが
アニメーターや声優さんの力なのでしょうか
ついつい入れ込んで観てしまいました。

ED最後まで席を立てないのが
最近は定着してしまったようですね。
原作から改変してくれて良かったです。

投稿 : 2021/01/27
閲覧 : 64
サンキュー:

6

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

素晴らしい物語でした

1回目を鑑賞したのち、すごく気に入ったので、原作を読んだうえで、2回目を鑑賞しました。
あの短い原作を、よくもここまですてきなお話にしたなと感激しております。


ジョゼがとにかく頑なだった理由が原作を読むと少し理解できます。
また、切羽詰まると訛りが出る舞のかわいらしさが際立つお話でした。

投稿 : 2021/01/22
閲覧 : 48
サンキュー:

14

根越 詠汰 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

野球に例えると、逆転ホームランのようだったです。

 劇場CM、TVCM、このお話の始まりしかみていないと、ジョゼに付き添う管理人というイメージしかわかなかったです。この先にある展開、結末を見たとき、予想もしなかった光景が分かるのです。パンフのP.3を先に見てしまったら、楽しみが半減するかもしれないです。

 帰宅途中の恒夫(つねお)が、巻きこまれたような出会いから、クミ子の祖母チヅの提案によりアルバイトという形で、クミ子の付き添いを始まるのです。
 クミ子は自分をジョゼと名乗り、恒夫を管理人と名付けるのです。殆ど自宅で過ごしチヅとしか人との関わりのないジョゼ。口調が見た目と違いきつい上、悪い言い方をすれば、性格が悪くも見えるです。

 管理人と衝突を繰り返しながらも、徐々に通じ合う様が描かれていたです。アルバイト先のことで、ジョゼが悪くいったことは見ているこっちも酷いと思えたです。
 やや順調かと思いきや、まさかの急展開4回ほどか?あって、それが思わぬ方向に進んでいくところ凄かったです。
 管理人って実はモテてた人間関係とジョゼとの絡み、絶望にまみれた管理人、自分の進む道を見出したジョゼだったです。ジョゼの作って読んだお話が、良かったです。

 特にどっかで見たような展開再びより、本当の気持ちを見せた管理人とジョゼには、「これで、いいのだ!」だったです。ただ、次に進めるために業とらしい、仕組まれた展開にも思えもしたですが・・・・です。これを見たとき、初めてこのお話が何なのか?を教えられたようだったです。管理人にしてもジョゼにしても、こんなに思ってくれる人がいて、幸せだなぁと思ったです。
 面白い以上に、予測できない展開の連続が、私を驚かせたです。

 因みに今頃になるけど2020年最後、私が見たアニメ映画になったです。

投稿 : 2021/01/22
閲覧 : 37
サンキュー:

6

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心のバリアを穿つ物

原作小説は未読。実写映画版も未見。サガンも未体験。
鑑賞時は予備知識ほぼゼロで挑みました。

【物語 4.5点】
繊細。

原作よりは明るい方向でのシナリオ改変。
ヒロイン・ジョゼの車椅子設定も障がい者の生き辛さより、
人間社会全体における生き辛さの表現の一つとして。

との事前情報は耳にしていて、
車椅子がぞんざいに扱われたりして興醒めしないだろうか?
などの懸念を私は抱いていましたが、他の方の好評を信じて行ってみたら杞憂でした。
ありがとうございました♪


原作刊行当時の昭和→現代の大阪が舞台となり、
バリアフリーや行政支援など身体・生活面の障壁撤廃策は充実したけど、
最低限の暮らしは保障されるのだから夢だの恋だの自己実現は諦めよ。
といった形で浮き彫りになった心の壁や、障がいの有無以前の人間としての甘えや諦め。
障がい者だけでなく健常者にもある諸々を乗り越えるには?
という主題が{netabare}恒夫のメキシコ留学やジョゼに絵の才能を与える{/netabare}など
突破口となり得る夢の追加設定も交えて、丁寧な描写で伝わって来ます。

(因みに本作では“障がい者”という言葉は一度も出て来ません。
“健常者”なら一回だけ強烈に繰り出されますが。)

新しい日常の一コマかな?と思しきダイジェストで披露された小ネタが、
後々、回収されるなど伏線芸も細かい。

普遍的な青春物として目を懲らして観る価値がある。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・ボンズ

実写とアニメの中間を追求。

背景美術もリアル志向ながら全部描いて圧が強くなりすぎないよう情報量を調整。
フォトリアルにありがちなしつこさが本作は少なく見易いです。

loundraw氏のイメージボードを下敷きにしたヤマ場の背景の美しさは圧巻。
月並みですが{netabare}ジョゼと恒夫の波打ち際{/netabare}は本当に綺麗です♪

鍵となる絵や絵本の素材提供には、プロの絵本作家を起用。
生き辛さや言い訳で、絶やしてはいけない夢や芸術があることを視覚的に証明。
{netabare}あの絵本の虎さん動物園以上の迫力w{/netabare}


人物作画も台詞に表れない、或いは言葉の裏に隠した心情を良く拾う。
最初に、恒夫がジョゼ宅に上がると決まった時、ジョゼの後ろ姿がピクッと反応した瞬間、
私はこれは!とガチ鑑賞モードに切り替わりました。いい“先制ジャブ”頂きましたw


【キャラ 4.5点】
ヒロインのジョゼ。嫉妬などの心情が明快な、どこにでもいる普通のツンデレですw
ジョゼは2020年アニメ映画、私の最萌キャラです。萌えましょうw

そんなジョゼと恒夫の間に、入って来るアニオリキャラの舞。
恒夫に伝えまいとする分り辛い恋心(まぁ、隼人や鑑賞者にはバレバレですがw)
ジョゼの障がい故であっても、舞の一般的な乙女心故であっても、
想いを堰き止める青春の心の壁は共通であることを強調する好材料となる。
{netabare}ジョゼVS舞の無差別級・修羅場舌戦お見事でした。二人は強敵(とも)ですw{/netabare}

アニオリキャラ・その2・隼人。
女好きのチャラ男でも、いざという時はやる典型。
{netabare}恒夫を呼吸させる{/netabare}好アシストはシビれました。

あと、祖母に存在感のあるアニメ映画に外れはないと思います。


【声優 4.5点】
ジョゼ&恒夫。メイン二人は俳優陣。

が、キャスティングもまた実写とアニメの中間領域の開拓精神から、
声優、俳優幅広く検討した結果。
ジョゼ役の清原 果耶さん起用にしても、
大阪府出身で方言をカバーしつつ、実写&アニメ両要素の演技ができる
という勝算があったから。

重要なのは“ちゃんとした声優”か否かではなく、
結局スタッフが熱意を持ってオーダーできるか否かだと改めて痛感する好例。


脇の声優陣も舞役の宮本 侑芽さんが
表情と一致しない台詞など台本の裏を読む好演。
花奈役のLynnさんもサガン好きの“同志”来館に色めき立つ積極的な図書館司書を熱演。


意外性はジョゼ宅に居座る野良猫・諭吉役の河西 健吾さん。
『3月のライオン』主演声優がホンマもんのニャーとなり、闖(ちん)入者・恒夫を威嚇w


【音楽 4.5点】
劇伴はEvan Call氏。恒夫のバイト先で流れるBGMなど
エレクトロポップ配合のオシャレな都会ムードもフォローするが、
やはり魅力的なのは弦楽を生かしたファンタジー風で、海中世界や空想をカバーした仕事。
真骨頂は、その作風でクライマックスを彩った心情曲。

四季の移り変わりも美しい本作ですが、
美術だけでなく環境音の貢献も聞き逃せません。

他には砂浜にめり込む車椅子のタイヤ音や、
古式な和風民家であるジョゼ宅の木珠のれんが擦れる音など、
マニアックな効果音もリアリティや生活感の向上を下支え。


ED主題歌&挿入歌はEve。
今回は二曲共、場面の劇伴ソングとして使用。
“ああこのまま立ち止まってしまったら 涙の味でさえ 知らないままだったな”
などジャストミートな歌詞で{netabare}辛いリハビリ生活{/netabare}も乗り越える。

要するに本作はEDの後まで立ってはいけない作品だと言うことです。


※初回投稿2021/1/7 1/20誤記修正。

投稿 : 2021/01/20
閲覧 : 342
サンキュー:

29

ネタバレ

olmo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

予想の斜め上

ドラマ視聴済

ボンズが制作ということで観にいきました。
最初はドラマでメディア化しているので、爆死するだろうなぁ、と78%感じていました。(ドラマは最終回微妙だったため)
また声優に関しても何か大人の事情を感じるキャスティングでした。

しかし観始めると恒夫の顔と声がしっかりとあっていて、演技に関してもしっかりとした演技でした。
ストーリーは原作やドラマ版とは違い、終盤の紙芝居のシーンがうるっときました。(正直紙芝居の後は必要なシーンだったのかな…)
音楽に関してはヴァイオレット・エヴァガーデンや天晴爛漫
のBGMを作ったEvan callが今作でも輝いていました。
ただ挿入歌の入れるタイミングには少し疑問を持ちましたが、全体的に総評すれば星3.8です。

投稿 : 2021/01/18
閲覧 : 52
サンキュー:

2

M さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

90分でよくまとまっている!

短い時間の中で起承転結を入れつつ上手くまとまっていたと思う。
障害者と健常者の二人が徐々の心の隙間が縮まり、同じ目線になっていく過程が良かった。

投稿 : 2021/01/16
閲覧 : 18
サンキュー:

3

DB さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

予告編で気になっていて我慢できずに見に行きましたw 期待を裏切らないとてもいい作品でした。大阪の下町を中心に感情を揺さぶられるストーリーが展開されていきます。とても幸せな気持ちで映画館を出られました。

投稿 : 2021/01/14
閲覧 : 23
サンキュー:

3

ネタバレ

ブラッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジョゼちゃんかわいい

ハッピーエンドのようでハッピーエンドでない原作や悲しい終わり方をした実写と異なり、王道ではあるもののハッピーエンドで終わった今作。原作や実写のものを期待してると肩透かしを食らうが、アニメ映画単体で見ると面白い。
ジョゼは障碍者に対する世間の冷たさなどもあって外に出ることはほとんどなかったが、あることをきっかけに主人公に協力してもらいながらも外に出るようになった。外に出る中でジョゼは外というものを徐々に知っていくが、その時の無邪気な表情の数々がかわいくてそれだけで尾奈かがいっぱいになる。ストーリーはもちろんいいがなにより彼女の表情の一つ一つや彼女の心情の変化が愛おしい。外に出る中で彼女は絵描きを目指そうと考えるものの、自分を養っていた祖母が亡くなったことにより自立を余儀なくされ、堅実に働くよう周囲から言われる。画材道具を捨て、絵描きをあきらめようと考えていたが、交通事故により足が悪くなり、それにより将来の夢をあきらめようとしていた主人公を励ますために絵本を描き、それを主人公をはじめとした多くの人の前で読み聞かせを行ったことをきっかけに働きながら絵本作家を目指すことを決意した。絵本の内容は物語とマッチしてて思わずうるっときましたね。その後、主人公に頼ってはいけないと主人公と縁を切ることを決意した彼女だが、主人公は彼女を探し当てる。再開した二人は大変なことは多いけどそれでも好きだと告白。遠距離で付き合うことを決意し終わり。
話は結構王道であり、二作とは異なるテイストでしたが、普通に面白かったですね。また見に行けるなら行きたいなとは思ってます。
最後になりますがこの映画韓国でも実写化されてるみたいですね。日本ですでに実写化が公開されてることを考えるとかなり驚きましたがそちらは大丈夫なのか気になりますね。

投稿 : 2021/01/14
閲覧 : 62
サンキュー:

3

はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心の翼

想いがまっすぐ伝わってきた。素敵な作品でした。

投稿 : 2021/01/13
閲覧 : 21
サンキュー:

5

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夢を追う青年と下肢不自由な女性の出会い

監督:タムラコータロー
製作:ボンズ

原作は田辺聖子氏の小説、
青年と下肢不自由な女性の出会いと別れ、
自立と成長譚を描くクール&シャインな物語、

実写映画化は2003年、
監督は犬童一心氏
少し是枝風味と言えば易いかダーク&クール醸し
切なき肌温からの成長譚描く青春群像劇の秀作、

そして今アニメ
シャイン&ポップライトな筋立てと映像、
序盤のファンタジーシーンなどアニメ作画ならでは、
終幕まで高揚す軽やかさと眩しき光溢る作品と相成り、

ジョゼはキャラ可愛く、声もバッチリ!

BGMなども良い感じでしょう、

弱視者が眼鏡を掛ける如く下肢不自由者は車椅子を使う。
当たり前に垣根作らず昨今の世況返す如き、
陽に絞り心軽やかにす青春恋愛アニメの良作でした( ^ω^)

投稿 : 2021/01/13
閲覧 : 43
サンキュー:

12

ハイカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

安定して面白い。

個人的な好みで言えば、もう少し含みが欲しかったなあーと思ったりする。
物語がどんどん展開して、飽きる事は無いのだけど、見せ場がどこかと言われると答えに詰まる。
純愛の映画は過程や、恋愛感情の気持ちの揺らぎが好きなので、この映画のように当たり前のように好きあっているのは引っかかる。面白いと思いつつアウェー感を感じてしまった。
インキャには辛い映画。

投稿 : 2021/01/09
閲覧 : 52
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9

ハムレック さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:----

想像以上に純愛

原作、実写を観てないのでそれらを観ている人がどう思うかは分からない。(バットエンドということは存じている)けれども健常者と障がい者が関わる扱いにくい恋愛物語をここまでピュアに描ける時点で評価せざるを得ないと私は考える。そして恋愛以外に主人公たちの苦悩、成長などがあり努力と諦めないことの大切さを改めて思い知らされた。

さらにBONES制作による美しい映像美、音楽面ではEveさんやEvan Callさんが関わっており、それらが物語と合わさって泣かされそうになった。さらに魅力的なキャラが多かった。個人的に好きなのは二ノ宮舞ですね。

とても素晴らしい音楽、映像美、緻密な描写があわさって素晴らしい作品になってたと思う。こんな情勢だが多くの人に見てもらいたいなぁと感じた。そんな中で悪い点を挙げるなら少し物語が駆け足だった感があったところとか健常者と障がい者との恋愛で起こる問題 生々しさから目を背けすぎた感じがあったところかな。(綺麗に描きすぎ?)

投稿 : 2021/01/08
閲覧 : 81
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11

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

勇気という名の翼を胸に広げて未来へ飛び立とう

心温まる素晴らしい映画でした。
この映画を教えてくださったあにこれの皆さまに感謝します。

映画タイトルの『虎』は恐怖の象徴、『魚たち』は安らぎの象徴。

ジョゼは半身不随の歩けない女の子。
外に出るときはいつも車椅子。
しかし、彼女の祖母は「外は危ない」とジョゼに言い、なかなか外に出してもらえません。
それでも外に出たい。まだ見ぬ世界を見てみたいとジョゼは願っていました。
ジョゼの願いは、誰もが持っているごく普通の願いです。


主人公の鈴川恒夫(すずかわつねお)は大学生。
彼はクラリオンエンゼルの集団を海中で見ることを夢見ており、
そのためにメキシコ留学を目指し、勉強とアルバイトに明け暮れていました。

そんな二人が偶然にも出会います。
恒夫はジョゼの背中を押してくれます。まだ見ぬ世界を見せるためにフォローしてくれます。
砂浜のある海岸、公園の並木道、クレープ屋さん、図書館、…etc
誰もが普通に見ることができる光景ですが、ジョゼにとっては、どれもこれもが新鮮でした。

でも、ある出来事が起こり、それから…、今度は恒夫が夢を見失います。
ジョゼは恒夫を励ますために…あることをします。
それはとても心が暖まることでした。


ジョゼは障害者です。
ですが障害者だから特別ということではなく、
誰でも勇気をもって歩みださねばならないときがあります。
そんなときに友達が背中を押してくれたり励ましてくれたりすると、勇気がもらえます。

勇気という名の翼を胸に広げて未来へ飛び立ちましょう。

投稿 : 2021/01/05
閲覧 : 144
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24

ネタバレ

たわし(冨岡) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

往年の「少女漫画」を彷彿とさせる。。

まず「恋愛映画」としての完成度は、湯浅政明監督の「きみと波に乗れたら」に次ぐ位「映画」として非常に良く出来ています。

個々のキャラクターの心情や四季折々の背景美術などの繊細さは目を見張るものがあり、アクションが得意のBONS制作陣が、ここまで繊細で感情豊かなキャラクターを描けるのかと非常に驚きました。

数年前の実写映画は見ていないのですが、内容は至って王道の「少女漫画」。
最近、少女漫画にヒット作が出ていない分頑張って欲しいところではあります。

本作はアニメーションの可能性を追求しているという意味では、非常に実験的な作品であり、「どこまで実写映画に勝てるのか。」といった挑戦というか。。。スタッフの気概が感じ取れます。

作画陣が女性スタッフで固めている理由もあるのかもしれません。

ただ、「君と波に乗れたら」のようなアニメーション的な躍動感がないので、繊細な表現ではありますが、これだったら実写映画をアニメ的にトレースしているような感じがしてしまうことが気にはなりました。

新海誠監督や庵野秀明監督、湯浅政明監督などの作品は繊細な人間の心情を描きつつ、その「奥」にある哲学やアニメ的快楽まで追求しようとしていることを考えてみると少しアニメとしてはオーソドックスな作りだったかもしれません。

しかし、非常に細部まで気を使った演出は大人が観るに値するレベルで非常に感動できます。アニメが「総合芸術作品」として、幅広い層に支持されるだけのクオリティーを本作は提供しているように思います。

投稿 : 2021/01/04
閲覧 : 83
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10

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

12月25日ロードショーってクリスマスに映画デート中のカップルを地獄に叩き落す気なのか!?と思いきやジョゼの可愛さに全大阪人が泣いた!?

1984年、つまり36年も前の田辺聖子の短篇小説が原作
2003年、つまり17年前にも犬童一心監督の手で実写映画が制作されました
『ノラガミ』のタムラコータロー監督、アニメは初となる桑村さや香の脚本、『たまゆら』や『リトバス』のハルコミンさんこと飯塚晴子のキャラデ総作監、別にアクションアニメじゃないけど(笑)ボンズ制作で98分


舞台は現代の大阪
大学で海洋生物学を専攻する22歳の学生、鈴川恒夫
趣味はダイビングで幻の魚と言われるクラリオンエンゼルを間近で観るという夢を持ち、メキシコ留学をする為のアルバイトと勉学に追われる日々を過ごしていた
ある夜の帰り道、坂道を猛スピードで暴走する車椅子に乗った女の子、山村クミ子を助ける
クミ子は先天性の下半身不随で祖母と二人暮らし
祖母はクミ子に対してやや過保護な面がありつつも、健常者社会の厳しさから孫を守っていた
金に困っていた恒夫はアルバイトを紹介する、という態で祖母からクミ子の世話を依頼される
クミ子は愛読するフランソワーズ・サガンの登場人物から「ジョゼ」と自分を呼ぶように恒夫に言った
ジョゼは不信感の拭えない恒夫に対しキツイ物言いで接し、無理難題な我侭ばかりを押し付ける
渋々とジョゼの我侭に付き合っていた恒夫だが、彼女が家の外にほとんど出た事が無く、そしてまた絵を描くのが趣味であるという事を知るとジョゼの“散歩”に積極的に付き添う様になっていき、次第にジョゼも恒夫に心を開き始めるのだった…


























原作や実写版を知らないまっさらな気持ちで観られる方にはストレートに“純愛映画”としてオススメします
原作や実写版はもっとエロティシズム溢れる内容でしてw
キャラの設定からして全然違うし、中盤以降は今作の完全オリジナルで全く別の作品と思っていただいて結構です


ですが、ややペシミズムの残る原作の終わり方や、恒夫とジョゼが道を分かつ事を決意する実写版のラストを知っていると、今作はハッピーエンドなのか!?バットエンドなのか!?というのがどうしても気になるところでしょう


ですがそんな論争は最早無意味であることを今作は教えてくれました


まず誤解しないで欲しいのですが、この映画のヒロインが車椅子生活者で舞台が現代、ということでハンディキャップのあるジョゼが可哀想…等という安い同情を求める映画では決してありません


そもそも原作、実写版共にハンデを背負ったジョゼと暮らすことは社会的には後ろめたい事、とネガティブに捉えているのですが、今やその価値観は遠く古臭い考え方であり2020年では到底通用しません


原作は社会から隔絶されたとしても自分達なりの幸せを見つければ良いというスローライフの賛歌であり、
実写版はハンデを背負ったジョゼを若者の恒夫が支えるという事の責任の重さを描いていて、
それぞれが別のテーマを扱っています


そして今作は前者どちらとも違い、ハンデのあるジョゼが外の世界に出て行く伸び代よりも、何不自由なく暮らしてきた健常者の方が遥かに心が折れやすいし脆い…という部分がテーマになっています


確かに序盤では道すがらでジョゼに冷たく当たる通行人が登場したりしますが、それはジョゼが車椅子だからではなくオドオドして佇んでいたからです
健常者だろう誰だろうと、突然すれ違い様に舌打ちされたり、逆ギレで捲くし立てられたら竦んでしまいます
ですので序盤のシークエンスはハンデを背負った辛さというより、社会の生き辛さそのものを描写する場面と捉えることが出来ます


根本的なテーマが違うので原作や実写版とは直接比較出来るものでは無いのです


特に大きな改変を感じる部分は登場人物が総じて清々しい人達として描かれているところですね
恒夫のバイト仲間が恒夫の夢を応援してくれてたり、ジョゼに理解者となってくれる友達が出来たりと、前述の通行人のくだりで社会の冷たさを描写しつつも、人間そのものの優しさが描かれている点は原作や実写版には無い部分です
特にジョゼのおばあちゃんはジョゼの存在に後ろめたさを感じていた原作や実写版のキャラから、ジョゼの成長を温かく見守るキャラに改変されていてだいぶ違います


そして恒夫は原作や実写版のモラトリアムを持て余す学生ではなく、夢の為に努力を続ける苦労人
結果として今作はジョゼやジョゼの背負ったハンデの話なのではなく、恒夫やジョゼが抱く“夢”をお互いで支え合う事の尊さが主軸になっているのです


ですからまあデートムービーではありますが老若男女問わずオススメしたい青春映画なのです、今作は


また逆に原作や実写版をリスペクトしてか、部分的に取り入れられた要素もあります
踏み切りの前で海に行きたいと言い出したジョゼが「おっぱい触ったゆうてクビにしたる」と恒夫を脅すくだりは原作や実写版では本当にジョゼにセクハラを働く迷惑人が登場した事へのオマージュでしょう
今作ではそこまでクズな人物は登場しませんので安心して観て下さいw


また原作や実写版との分岐点になるシークエンスが2回ほどあるのでこれらを知ってる僕にとっては、ココでこの映画終わってしまうのか!?っていうドキドキが味わえたのでそれもまた面白かったポイントです
新海誠作品を観すぎて『君の名は。』で「なんでもないや」が流れた瞬間、この映画ぁ…終わったぁ…と早合点したのを思い出しましたわw


さてだいぶ長くなってしまいましたが最後にコレだけは言いたい!
細かい御託は抜きにしても今作、“兎にも角にもジョゼが可愛い!!!”


オシャレな見た目に反して辛辣な口調のギャップ、外の世界にキラキラと目を輝かせるところ、大口を叩く割にコミュ障気味なところ、ややオーバーなリアクションなど、ジョゼのヒロインとしての魅力はかなり丁寧に描かれています
これを実写でやるとだいぶ大袈裟になってしまいますがアニメならではの魅力の伝え方が出来ている部分だと感じました
またリアリティのある可愛さ、現実社会を舞台にしているだけあってその距離感を縮める演出としてジョゼの髪型が劇中で5パターンも出てきます
髪型が変わるってアニメとしては逆に手間の掛かる事なので監督のコダワリが感じられました
特にボブカットになったジョゼはおばあちゃんの面影を感じられるようにと、ハルコミンさんのコダワリがあるようです


個人的には手作りのスケボーに乗ってるシークエンスが最高でしたw


あとまあコレはどうでもいい話なのですが、今は僕も右足の骨が折れて足を引き摺りながらのリハビリ生活中なので、ジョゼの「健常者にはわからん…」って台詞が刺さりました;

投稿 : 2021/01/02
閲覧 : 178
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14

ネタバレ

ハルジオン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジョゼが可愛い!!

王道なストーリーだったけど、とても良い作品でした。もう一回見たいと思いました。

投稿 : 2020/12/28
閲覧 : 58
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7

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

陸の人魚は海の味を知らない

原作は未読です。
ボンズ製作ということもあり、以前からマークしていた作品でした。

話の内容としては王道の純愛ラブストーリー。
生まれつき足の不自由なヒロイン・ジョゼとひょんなことから知り合った主人公の恒夫。その出会いがきっかけで彼はジョゼの祖母からジョゼの面倒を見る仕事を依頼されます。
最初は恒夫に対してぶっきらぼうな態度をとるジョゼ。しかしそれでもなおジョゼに対して付き合おうとする恒夫。日々を重ねるにつれ、いつしか二人は一緒に街中に出かけるほどに。互いに惹かれていく二人でしたが、ジョゼの祖母の死をきっかけに微妙なすれ違いが生まれ・・・・

続きは皆さんの目でお確かめください。

この作品、一言で表すならとにかく繊細。
季節の移ろいとともに変化する街並みや風景の美しい描写、登場人物の感情の機微を表現する細やかな表情の変化、京アニ並とは言い過ぎかもしれませんが、しかし決して見劣りはしない映像表現だったと思います。
正直妙なファンタジー要素ぶち込んでくるより、多少スケールが小さくなってもこれくらい丁寧にまとめてくれた方が私としては好みです。
実写映画でもそうですが、その時その時で様々な顔を覗かせる人間の複雑な感情や人間模様の変化が私自身は好きなので、今作は非常に気に入りました。

あ、余談ですがみなさん車椅子って乗ったことあります?私は実は人生で2回ほど乗った経験があるのですが(1回目は介護体験の現場で、2回目は私自身の膝の手術の影響で)、思った以上に振動とかガッツリ伝わってきます。正直押したりする側も細かな段差とか気にしなくちゃいけないので、結構怖いんですよねアレ。屋外だと特にそう。なので車椅子の人って場所取って邪魔だなーとか思う時あるかもしれませんが、当人たちにとってみれば本当に生命線ですし、一歩間違えればマジで大怪我に繋がりかねないので本当に親切にしてあげてください。
ただアレ乗ってみると意外と新しい発見もあるもので、あの低い目線って普段気にも留めないような風景の一部とか見えたりして、新鮮味ありました。機会があれば(多分普通はないけども)乗ってみるのもいいですよ。

恐らく2020年最後に見るアニメーション映画だったと思いますが、1年を締めくくる見納め作品として満足いくものでした。観客の入り方は鬼滅と比べると慎ましいものでしたが、作品のクオリティは決して負けていません。ありがとうボンズ!!

投稿 : 2020/12/28
閲覧 : 124
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20

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

障がい者、健常者。

田辺聖子さんの原作。1984年です。

1981年は「国際障害者年」でした。
その流れがあったのかもしれませんね。



当時は、「障害者年」という文言それ自体に、障がい者の生き方や社会的な認知を掘り起こす役割があったように思います。

あの頃は、主には身体障がいの方にスポットライトが当てられがちでしたが、今では、知的障がい、精神障がい、難病の方々にも自己表現の機会が創られつつあります。

昨今では、LGBTQ+の方々、HSPの方々からの日々の暮らし向きや生きづらさへの思いなどが発信されるようになってきました。

国会議員にも重度の障がいをお持ちの方が数人いらっしゃいますが、社会的な責任を自ら負い、政策に関わろうとなさる生き様には頭が下がります。



本作は「健常者」の側にいらっしゃる方に是非見ていただきたいと思います。

物語はいわゆる「あるある」な古典的なものに思われるかもしれませんが、障がい者の側からは、その「あるある」自体が「あまりない」のです。

そういう視点から見ていただけると、障がい者、健常者という文言そのものの意味合いに、少し違った印象や感覚をお持ちいただけるのではないかと思います。



社会を変えるのは人間の意志です。

当時の活きのいい「若者」も、国法によればそろそろ「高齢者」と呼ばれます。
障がい者と健常者、ジェンダー、セクシャリティー、ジェネレーション、北国と南国、地方と都市などの違いも、変化に次ぐ変化です。

その変化の入り口として、他者とのぶつかり合い、それぞれの受け止め合い、お互いの補い合いを、シンプルに「ひとの営み」として認めあう気持ちを醸成し、行動に表すことで、社会がまたひとつ変わっていくと思います。

令和3年は「国際障害者年」から40年目を迎えることになります。
あのころの恋も、今年見る恋も、変わることのない素敵な恋バナなのでしょう。

そして、ジョゼの考え方、仲間たちとの生き方を、我がことのそれとして想像できるのが本作の最大の魅力です。

是非楽しんでください、ね。


P.S
できましたら、原作と実写版にも関心を持っていただき、どうぞ触れてみてください。
本作とは異なる印象が得られると思います。

投稿 : 2020/12/27
閲覧 : 172
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19

赤だるま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジョゼが可愛すぎて仕方ない。

原作未読、実写版も未鑑賞
アニメってやっぱり凄いね。実写ではできない表情の変化や綺麗でクリアな景色。そしてキャラが可愛いですしね。ジョゼが個人的にどストライクです。ショートカットの女の子は大好きです。そしてセーターなんか着られたら童貞はうっかり死んじゃうんですよ。
ストーリーはテンポも良くて好きですよ。外に出て管理人といろいろなものに触れていくシーンは「塔の上のラプンツェル」に似た感動が襲ってきました。特に海のシーンですよね。あそこは作画も綺麗でしたしジョゼが一生懸命なところには涙腺が刺激されます。
作画は「僕のヒーローアカデミア」などを制作されているボンズさんなだけあって丁寧ですしスピーディなシーンはハラハラします。
特に伝えたい事は演技です!清原伽耶さんは絶対これからの邦画を引っ張っていく存在になるよ。俳優としては一流なのに声優になった途端下手になる役者さんは何人も見てきましたが、今回はそんな事ありません。ジョゼの芯の強いけれど意外と傷つきやすい様子がよく伝わってきました。また、方言ですよ。方言なんてその土地の方以外が喋るとどうしても偽物感が出てしまいがちですが本当にそこで育ってきたかのように自然です。あ、中川大志さんも上手かったですよ。彼はソニックの時から上手かった。
いやー良い映画だった。日本アカデミー賞のアニメ部門はこの作品が取ってほしいな。
これは余談ですが、エンドロールも終わりおまけ映像も終わった後にあるものが出てきます。僕が見た劇場ではみんな不意を突かれて笑ってましたね。
名作です。是非ご覧ください。

投稿 : 2020/12/26
閲覧 : 26
サンキュー:

6

たいが さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/02/12
閲覧 : 1

an8 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2021/02/10
閲覧 : 2

ばーば さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

投稿 : 2021/02/07
閲覧 : 1

yass さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2021/01/27
閲覧 : 3

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/01/18
閲覧 : 8
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ジョゼと虎と魚たちのストーリー・あらすじ

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。(アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年12月25日
制作会社
ボンズ
公式サイト
joseetora.jp/
主題歌
Eve『蒼のワルツ』

声優・キャラクター

中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸、Lynn

スタッフ

原作:田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(角川文庫刊)、キャラクター原案・コミカライズ:絵本奈央
監督:タムラコータロー、脚本:桑村さや香、キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子、コンセプトデザイン:loundraw、劇中画:松田奈那子、プロダクションデザイン:平澤晃弘/片貝文洋/中村章子、画面設計:川元利浩、美術監督:金子雄司、色彩設計:梅崎ひろこ、撮影監督:神林剛、3DCG監督:三宅拓馬、編集:坂本久美子、音楽:Evan Call、音響監督:若林和弘、音響製作:ソニルード

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