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「86-エイティシックス-(TVアニメ動画)」

総合得点
83.2
感想・評価
625
棚に入れた
2145
ランキング
327
★★★★☆ 3.9 (625)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.8

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86-エイティシックス-の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

セイギ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

凄く綺麗で儚い、そんな作品

本作の魅力は、美麗な作画、設定の重さ、そしてその演出だと感じた。
予備知識0でアニメから視聴したので、1話からしばらくは用語や設定を想像しながら見ることになり、初見には難しい内容だったかと思った(個人的には、そういうのもアリ)。
特に序盤は登場人物がバンバン死ぬので、覚える前に死んでいってしまって正直軽くパニックだった笑
シンとレーナのW主人公形式もよかった。最初は、86側の方が辛い印象を受けたが、こちらは死というものにある意味で慣れている(それはそれで悲しいが)ので、実は平気っぽいが、共和国側の安全であるはずのレーナは精神的に追い詰められていく。そんなレーナの心理描写の上手さが本作に引き込まれた原因の1つとしてある。
戦争と差別、重いテーマを扱いつつ、重いだけでなく、熱い展開・感動する展開に上手く引き込まれていき、後半につれてドンドン視聴するペースが上がっていった。
後半のクールは、ほぼ完全に86側の話になり、ある意味で俺TUEEEE状態。その中でも、シンのメンタル面にスポットが当てられたり、共和国と連邦の扱いの差が設定に深みを与えていて大変面白かった。
ただ、個人的にはレーナ側ももっと見たかったなと感じてしまった。例えば、レーナの髪が一部赤くなっていたり、軍服が黒基調になったこと。新しい86やティッピーとの絡みなど。
あと、少し惜しいなというのは、戦闘シーンが他の作品に比べると少し淡白気味なのが残念だった。シンと後半のライデンはアグレッシブなんだけどね・・。
音楽は、流石は澤野弘之というだけあり、世界観に見事にマッチしていて良かった。
ラストの2話の追い上げ方が素晴らしく、やはりシンとレーナの絡みが一番だと感じた。特に、後半でほぼ絡みがなく温めてきた甲斐あって今までのそれぞれの想いとか、やっと”初めまして”ができたというのに感動した。
非常に綺麗な終わり方をしたので、これで満足したというのと同時に、シンとレーナ達がどういう絡みを見せていくのかというのが非常に楽しみでもあるので、続編が見たいような見たくないような(また、主要キャラが死んだら嫌だなって・・・)そんな複雑な気持ち。

投稿 : 2024/02/21
閲覧 : 564
サンキュー:

1

ネタバレ

イチゴン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最初の数話を乗り越えたら、最終話で感涙の絶頂へ

原作小説未読。
最初から、なんの説明もない専門用語
設定、そして暗くて重い話が続く。
魅力を感じる仲間も次々と亡くなっていく。

しかし、10話あたりから救いのある話に変わっていき、
鉄クズたちとの戦闘がメインになる。

差別をテーマにした重い話であるが、そこを乗り越えた先には希望がみえる。

最終の二話は、涙なしには観れなかった!!! 最高だったよ

投稿 : 2024/02/20
閲覧 : 223
サンキュー:

5

ネタバレ

45atz さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高

投稿 : 2024/01/25
閲覧 : 63
サンキュー:

0

ネタバレ

gafa1234 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

社畜の私も86!

A1作品のシリアスものは外さないね。
アルドノアゼロが「孤軍の奮闘」だとしたら、
86が「共闘の果て」の世界。こちらも好き。

全編を通した美しい演出で、
キャラ造形と画面が整然として見易く、
ゆえに「複雑な世界観」への理解を妨げない。

没入感してシリアスに思いっきり揺らされる。

本作のテーマかは分からないけど、
人の恐怖は「人による八つ当たり」が根本かなって。
色んな押し付け引き受ければ、お人好しは苦悩する。

アルドノアゼロだと超メンタル強いけど、
86は繊細さんなところが、大きな違いかな。

投稿 : 2023/12/30
閲覧 : 213
サンキュー:

3

ネタバレ

永チャン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

思いの外良かった

原作は未読。第2クール含めての感想(ネタバレ有り)。

総合的には、難しいテーマでもなく第1クールさえ乗り越えてしまえば第2クールはストレスも少なく楽しめると思う。

第1クール
平和な国内と国境付近の前線で戦う86との対比が際立った。現代の人種差別や報道規制などに通じることもあり、世界観は理解しやすかった。
ヒロインにイライラする展開が多いが、それもある意味世界観を表すにはちょうど良かったのかなと...

第2クール
第1クールとは全くの別物だった。戦闘系のアニメとして面白かった。終盤まで、シンが周りを救おうとしながらも自らは孤独で救われようのない展開は辛かったが、最後成長したヒロインに救われたのは結末としてはスッキリするもので良かった。もっとヒロインを登場させてほしかったが、面白かったので問題なし!

投稿 : 2023/11/28
閲覧 : 194
サンキュー:

2

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

色々な面がよく出来ているような

 原作は未読。
 なかなか重たい話で、この重たさはレギオンとの絶望的な戦いという外的要因と
サンマグノリア共和国における86への差別という内的要因の2つからなるもの。

 「スピアヘッド」の戦いという点では思いのほか死んでいくメンバーが多かった。
 長年アニメを視聴している悪い癖だが、「中心メンバーっぽいのはある程度残すだろう」とか、
「キャストが有名声優だから生き残るでは?」などとメタ的な推測をしていたものだから
最終的には5人に減ってしまったのには驚いた。

 戦局にしろ、共和国内部の体制にしろ、ヴラディレーナ・ミリーゼ(以後、レーナと表記)や
シンエイ・ノウゼン(以後、シンと表記)といった個々でどうにかなるものではないため、
展開的には最後まで溜飲が下がるようなものではなかったが、作中でも言っていた
「スピアヘッド」のメンバーの死に至るまでの生き様や、レギオン化したシンの兄である
ショーレイの解放など、絶望的な中で随所に魅入られるところがあった。

 主役格のレーナとシンだが、ミリタリーものとして戦うという部分における主役はシン。
 一方のレーナは前線から離れた場所にいて、現場の実態を分かっていない点など、視聴者の
視点に近い存在で、序盤こそ俯瞰的に全体を語るストーリーテラー的役割が強い印象だったが、
「スピアヘッド」のメンバーと交わっていくことによって次第に行動的になっていく。
 そういう点ではレーナの成長譚とも言えそうな内容。
 成長譚という点では、レーナと「スピアヘッド」の関係性もそんな感じで、最初から86への
差別に反する態度を見せるも、「スピアヘッド」に対する優しさは本人にそんな意識は無くても、
上流階級が可哀想な貧民に見せる優しさのような上から目線であったり、差別に対する行動も
現実性を無視した能天気なものだったりで、そういった意識改革的成長もある。

 結局、レーナはシン、そして「スピアヘッド」の面々と一度も会うことがなく終わって
しまったが、離れているがゆえに、手探りで繋がりを深めていく過程、どうしても踏み込めない
部分、逆に離れているがゆえに踏み込める部分など、この設定はうまく活かされていた感がある。
 この互いが離れている状況は当然、交流自体は言葉のやり取りによるものになるが、
映像的には当人の心情や状況を示唆する描写の演出などがなかなか良かったりする。
 他にも10話のファイドを主軸にしたエピソードを始め、本作は演出の上手さがかなり印象に
残った。

メカバトルものとしては人型ロボットではなく、多脚戦車をメインに据えたことが印象深い。
 この手のメカは「攻殻機動隊」のタチコマのような例外はあるが、「スターウォーズ」の
AT-ATや、それに影響を受けたような「太陽の牙ダグラム」のクラブガンナーのような鈍重な
印象が強かったので、思いのほか軽快に飛び回るのがこれまた印象的。
 その形状もあって、なんか虫みたいだったが、そういえば敵のレギオンも「
マブラヴ オルタネイティヴ」シリーズのBETAを思わせる。
 元々、戦車好きということもあるが、その形状やボロボロの状態も含めて、個人的には
結構ツボで、普段は実在するAFVメインでキャラものはあまり買わないんだけど、つい
プラモデルを買ってしまった。
 また手つかずのが多数残っているのに⋯。

2021/07/29
2023/11/11 加筆・修正

投稿 : 2023/11/11
閲覧 : 391
サンキュー:

5

ネタバレ

uQcus51094 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

全然ライトじゃない

1期だけの感想です。
なんとなく戦記物かと思ってみました
最初は全然話が進まず、登場人物も多すぎてよくわからない…
と思っていましたが…

マヴラブオルタみたいな世界観です。
割と暗いので、心の準備をしてみることをお勧めします。

{netabare}

・テーマが重い
おそらく差別や「いかに生きるべきか」というテーマがあるので、見ながらすごい考えさせられます。

最初のうちは、新米指揮官が育っていく感じの話かと思いきや、話が進むにしたがって、暗い話しかなくなります…

1名亡くなったあたりから、話が急に重くなってきましたね
ただ登場人物が多すぎて、たまに誰が誰なのかわからないのがもったいなかった…

特権が普通の人たちはそれが当たり前なので、ない人達の気持ちはわからない、そんな社会的なテーマが重くのしかかってきます
それは最後まで続きますが…

そんな絶望的な状況でいかに生きるか、もはや死ぬか、みたいな話になります。

非常にテーマ性のあるアニメでした。
しかも今の世情ではひとごとだとは思えない…

そんな中生き抜いてどうなるのか?
今後は非常に気になります。

{/netabare}

投稿 : 2023/02/14
閲覧 : 292
サンキュー:

1

ネタバレ

superior さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

赤と青の対比

原作未読、アニメ版の感想です。

ストーリー、作画、音楽と三拍子揃った作品。
声優さんには詳しくないですが、違和感もなく作品に集中出来ました。
「人種差別と戦争」という物語をベースに仲間との絆、生きる意志を強く感じられる素敵な作品でした。こういう題材の物語は少なくないですが、シーンに合わせた挿入曲が素晴らしい♫
個人的にアニメ音楽の枠を超えていると思ったのは菅野よう子さんくらいでしたが、澤野さんという存在を知ることも出来ました。

22話、23話は鳥肌ものです。
青い世界を彼岸花が塗りつぶすシーンは最高です。
可能であれば1話〜23話まで一気に観て欲しい作品です。

投稿 : 2023/01/22
閲覧 : 139
サンキュー:

4

ネタバレ

yut さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

ちょっとストーリーが難解。いくら何でも86の扱いがひどすぎるのでは(人型の家畜)?ハンドラーはかわいい

投稿 : 2022/12/15
閲覧 : 121
サンキュー:

2

ネタバレ

シン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

重厚感のあるストーリー

戦争、差別、仲間や家族の死、重いテーマが詰め込まれた作品ですが、澤野さんの音楽や戦闘シーンの迫力でとても上質なアニメだと思いました。

〇ストーリー
敵側が全く描かれないので、共和国が何と闘ってるのか、目的がよく分かりませんが、エイティシックスという戦場でしか死ぬ事を許されない存在というのが物語に厚みを出していた様に思います。
レーナの正義感にシンをはじめとしたエイティシックス達が少しずつ心を許していくのが良かったです。
ただレギオンの設定は初見で理解するには複雑…

〇キャラ
レーナの正義感は見ていて清々しい、真面目な軍人と思いきや、シンにときめいたり、スイーツ好きだったり年頃の女の子らしいところも可愛い!
会ったこともなく、立場も人種も違うもの同士が少しずつ歩み寄っていく、レーナとシンの関係性が素敵です。

〇音楽、演出
進撃で澤野さんの音楽のファンになりましたが、今作でも光ってます。シリアスな展開に本当に似合います。

シン達は自由になれるのか、レーナとシンが会える日はくるのか…

投稿 : 2022/12/07
閲覧 : 98
サンキュー:

5

ネタバレ

たむじゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2クール目に期待大!戦争や人種差別をテーマとした物語

【評価】
点数:89点(100点満点中)
ランク:S
※点数の算出方法やランクはプロフィールをご覧ください。

【総評】
これは、86と呼ばれ戦争の最前線で戦う少年・シンと、戦争区域ではない場所から通信で彼らの指揮をとる少女・レーナのW主人公で成り立つ物語です。Aパートはシン目線、Bパートはレーナ目線といったように、1つの出来事を2つの目線から見せていく、少し特殊な話の進め方をします。
テーマは戦争・人種差別といったもので、回の前半はみんなでお花見や花火などして子どもらしく楽しい様子が映し出されるが、後半の戦争パートでは仲間が次々に死んでいくなど、1つの話の中で落差がかなり大きいです。
分割2クールとのことで、最終話はかなり続きが気になるような終わり方をした。シンをはじめとする生き残った86たちはどうなったのか、レーナはこれからどうするのか、2クール目が今からとても楽しみです。

【ここがポイント】
第1話の冒頭1分。この最初の戦闘シーンで自分は魅了されました。ものすごい迫力です。
戦闘シーンだけじゃなく、日常パートの作画もとてもよく、レーナや戦隊員たちの細かな表情や描写に目が離せません。

【好きな回】
第6話「最後まで」
86の良さ(らしさと言ったほうがいいか)がすべて詰まっている回だと思っています。
みんなで仲良くお花見→急転直下で戦闘パートへ(特にアンジュが辛いことになります)→シンが瀕死状態の仲間にとどめを刺す→戦闘後の夜、また何気ない日常(仲間の死に慣れてるけど、慣れてない)→レーナとアネットのおやつタイム→レーナと上官との意見の食い違い→レーナとシンのいちゃいちゃ通信(ここのレーナがメチャクチャかわいいです)
この続きの7話もアンジュ関連の描写でかなり胸にくるものがあるので、ぜひ6話と7話はセットで見て欲しいです。

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 419
サンキュー:

5

ネタバレ

Sophia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:途中で断念した

何一つ始まっていない

正直何の情報もなくアニメだけを見始めたら全く意味が分かりません。あたかも視聴者が知っている前提で最初進んでいくので唐突にイベントが発生してるように感じます。9話まで見ましたがやっとこの物語が書きたい内容がおおよそ推測できるようになりました。まだ全容がいまいちつかめないまま見てますが恐らくここからが本題であり面白いのでしょう。SFメカアニメのように見えて全くその要素はないので、これは原作を読むべきなのかなと思いました。あと恐らく3,4話残っているはずなので、ながら見してその後小説で楽しみたいと思います。

小説で続きを読みました。アニメの内容は序盤も序盤、原作読んでしまうとアニメの物足りなさは感じてしまいます。まぁ序盤だからしょうがないんだけど。

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 416
サンキュー:

3

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名前覚え辛いです……

『86-エイティシックス-』(EIGHTY SIX) は、安里アサトによる日本のライトノベル。イラストはしらび、メカニックデザインはI-IVが担当している。電撃文庫 (KADOKAWA) より2017年2月から刊行されている。各巻冒頭部分が電撃文庫マガジンに連載されているほか、同誌およびカクヨムにて外伝が連載された。
分割2クールで、第1クールは2021年4月から6月までTOKYO MXほかにて放送され*た(wikipedia*一部補完)

ちょっとオサレな近未来バトルもののBGM大体澤野弘之説。
と思って調べたら特にそんなことは無かったので説立証ならず。

それはさておき何やら方々で評判が良かったので視聴してみることに。分割2クールものはレビュー数稼ぐのに助かります。

内容は一口で言うと近未来SF戦争もの、加えて少しのファンタジー要素が添え物としてある感じです。テーマはおそらく「愛」とか「想い」辺りでしょうか。差別意識が蔓延しているからこそより一層対比としてそれが浮かび上がってきている気がします。

難点としては登場人物が多い上にパラレイドを通じた音声通話が多く、またその上にパーソナルネームと呼ばれる厨二風ニックネームのようなものと本名が別々にあるため誰が誰だか把握しづらかったことは否めません。更に言えばその他の用語もオリジナルなのかどこかの外国語なのかわかりませんがとにかく直観的に把握しづらいものが結構多く、さも当然のようにスラスラ使われても正直認識し辛かったです。

それと、そもそもの舞台もちょっとよくわからないんですよね。当初大本営発表がやたらと「人道的」であることをアピールするということは、一般市民たちは86がそのような扱いを受けていると思っていないと推測したのですが、現実はむしろ国民の意志だそう。
だとすると何故わざわざあのような婉曲的な表現をするのが最初理解できなかったのですよ。というのも本作の舞台であるサンマグノリア共和国の86への扱いはほぼナチズムみたいなものなので、だとすれば「豚」を犠牲にすることに異を唱えようなものならそれこそゲシュタポやクリポのようなものに粛清されるわけですから別に隠す必要がないと思うのです。実際ヴラディレーナ・ミリーゼの親友()でもあったアネットが幼少の頃シンエイ・ノウゼン一家を匿うことに反対したのはリスクがあったからなわけですし。

と思って観ていたらどうも国際社会の目を意識しての模様……うーん、だとするとこれはこれであんなあからさまなジェノサイドが出来るのかという疑問があるわけなのですが。ひっそりと殺戮するならともかく散々ジャガーノートで派手に戦わせておいて墓を作らなきゃ死んだことにならないどころかそもそも存在しなかったことになるという発想はあんまりでしょwどう考えたって人のいた痕跡残りますよwよほど長年に渡り鎖国していたとかなら別かもしれませんが「国際社会」を意識している時点でそうではないでしょうし。実際のところ国際ジャーナリスト的ポジションはこの世界には無いんですかね?外交とか交易とかもどうなってるのでしょうね。
それにしても迫害行為がバレたら困るから全滅させるとか……短絡的にも程がありませんかね?アルバ至上主義なのはわかりますが単純に国力の問題とかもどのように考えてるのでしょうか?仮にレギオンがもう少しで動かなくなったとしても、外国がある以上は国防の観点から兵力自体は必要なわけですし。ま、ここまでとち狂ってしまった国家に正論は通じないといったところでしょうか。

そういえば「希望や理想を唱えるのは自由だがそれでは誰も動かせない」とおじ様から教わったミリーゼ少佐、はあさいでっかと言わんばかりに親友ヅラしていたアネットを脅して動かしたくだりが本作のハイライトだったんじゃないかなと思います。なんというかこれぞ「女の友情!」って感じですごく良かったです。

ミリーゼ少佐ことレーナさんは当初理想をこじらせた平等主義者と言った感じで描写されてたように感じましたが、まあ割と筋金入りなのかもしれませんね。少なくともシン自身が自分達が「絶滅」すると表現したところを彼女は「全滅」と言い直してましたし、最低限の配慮は出来る方な様子です。とはいえ「あなた達が全滅するまでに勝ちましょうw」と言った彼女に対するシンのリアクションは「これだから世間知らずのお嬢様はw」的なものなのか「この後に及んで自分は安全圏の銃後にいるつもりかw」なのかどっちかわからなかったですね。最初は後者だと思ってたんですが少なくともそれを揶揄したり皮肉ったような描写はでてこなかったので前者の方だったのかなという気が今はしてます。

本作はアニオリではなくラノベが原作としてあるようなので、読めばその辺の細かい疑問にも答えがあるかもしれないなあと思ってます。

追伸・wikipedia曰く

本作で描こうとしたものは「他人を自分と同じ人間として尊重すること。その上で後悔しないように生きること

だ、そうです。

投稿 : 2022/09/10
閲覧 : 184
サンキュー:

10

ネタバレ

og3jar さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今3周目観終わりました

たった一つのシーンが観たくて周回しています。
9話の『さよなら』
レーナが開き直ってアーネットに『悪魔』と呼ばれるシーンです。
絶交されたアーネットに幼馴染のシンを餌に脅しをかけて失明を覚悟でパラレイドの視覚同調と迎撃砲管制システムへの侵入を飲ませました。

レーナは今までセオ達86にアルバのブタ呼ばわりされていましたが、この瞬間変わりました。

このシーンを描くための今までの話だったんだと思いました。

投稿 : 2022/07/19
閲覧 : 329
サンキュー:

7

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

長い

いろいろ言われたけど、結構面白かったと思う。

投稿 : 2022/05/18
閲覧 : 285
サンキュー:

4

ネタバレ

さとーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最後泣いてしまう・・・

始めは第一話だけ観て意味がわかんなかったんです。
正義感が強くて真っすぐなツンデレお嬢様がAIロボットに指示して戦うアニメだと思ったんです。つまんなそうなので辞めたんですが、こちらの皆さんの評価が高かったので観させていただきました。全然違いましたね・・・。

大迫力の戦闘シーン◎、壮大な劇中音楽◎、ストーリーも続きが気になって夢中になって観てしまいました。最後・・・泣いちゃいそうになりました。良かったです。本当に良かったです。

主題歌が下手なのがとても残念でした。1クール目のED曲以外のあれって素人が歌ってるのかと思いました。本当に残念。

投稿 : 2022/05/05
閲覧 : 672
サンキュー:

5

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

戦争であぶり出される人間の負の側面

作品中の時代は星暦 21XX 年となっているが、舞台は地球っぽいし、だいたい現代から 100 年後くらいであろうか。ある一国が国際条約を使用した AI 搭載無人兵器が暴走して、近隣諸国を圧迫している、という世界設定だと思われる。


1 クール目はサンマグノリア共和国のお話。主人公はレーナという着任したての若い女性将校。この共和国は「平和ボケ」した白肌銀髪蒼眼の人種(=白人)のみが生活している国である。人種差別が横行しており、それ以外の人種は家畜同然の扱いである。

近隣のギアード帝国が作り上げた AI 搭載無人兵器=レギオンと交戦中である。帝国自体はすでに滅亡しており、暴走した兵器と戦闘している。しかし、戦争中でありながら軍部は平穏である。なぜなら、レギオンは 2 年の寿命だとされているからである。(仮にそうだとしても、国家を守る軍隊として、想定が甘すぎると思うが・・・)
それらに対して、共和国は「無人機」で応戦している。といっても、これは国民に報せているプロパガンダで、実際は家畜同然の白人以外の人種を乗せたうえで特攻させている。なんて外道。

レーナはその歪んだ構造を何とかしたいと思う、軍部の中でも異端な存在である。おそらく、同じ軍人であった父親の意志を引き継いでの事であろう。
レーナは最前線部隊の指揮官に任命される。
最前線は86(エイティシックス)と呼ばれる人種で部隊が組まれている。レーナは、彼らと打ち解けようとするも、拒絶される。当たり前である、自分たちを迫害した人種なのだから。
さらに、戦場の残酷な現実をレーナに突きつける。レギオンに脳を回収されないように、戦闘不能になった者たちを味方が銃殺する・・・同部隊で、その役目を担っている、いわばキャプテンのような存在がシンである。

シンには戦う理由がある。兄の脳が敵の AI システムに取り込まれてしまい、それを成仏させてあげるという目標がある。シンは兄に「再会」するため、レギオンの声を聴くという特殊能力を使って、数々の戦闘を乗り越えて、レギオンを撃破していく。その途上で 500 人以上の仲間を失っており、その仲間たちの意志とともに戦い続ける。外から見れば戦闘狂である。
レーナの必死の訴えに応じ、最前線部隊の人間たちも徐々に心を通わせはじめる。ただし、彼らは死ぬために戦う運命は変わらない。

最後に残ったのはシンを含めて 5 人。無数のレギオンに蹂躙される未来しかない中、5 人はいつも以上に死を覚悟して戦い続ける。レーナも軍規に違反しながらも、彼らと一緒に共闘する。絶望的状況を打開し、最終的にシンは兄の成仏という役目を果たす。

自身の使命を果たしたシン、そして仲間たちは、人生で初めての自由を手に入れる・・・束の間ではあるが。レーナと交信できる範囲外のその先へと歩を進める。レギオンの偵察部隊を避けながら先へ先へと進み続けるも、物資の支援もない状態であり、いよいよ物資が底を尽きる。

生きるも死ぬも明日はない状況で、新たな強敵が現れる。シンの兄以上に殺意に満ちた「声」が聴こえた。しかし、勝てる術もなく・・・・5 人の自由の旅路はここで途切れてしまった。


2 クール目はいったいどういう展開になるのだろう。5 人は生存しているのか?レギオンは壊滅できるのか?

投稿 : 2022/05/03
閲覧 : 254
サンキュー:

2

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

86レビン・・・の話ではなかった

原作未読(2022.4)
2期視聴済
なんだなぁ、これも戦争モノでした。6話くらいまではちょっと個人的にしっくりこなくてむーんって思ってたんですがそれ以降はそれなりにすんなり視聴できました。ただ、2期はクオリティ確保の為総集編が多くなんだかなぁ
って所はあります。が、そのおかげか1~2期通じて作画は安定したレベルを維持しており非常に見やすかったです。
物語としては、隣国の帝国が開発した無人兵器が暴走し、まず開発元の帝国が滅び、更に周辺諸国にも侵攻し始め、ある共和国はそれを食い止める為に国内で”86”と呼び差別される境遇の人間?を戦場に送り込みます。その中で”死神”と呼ばれる部隊長の戦いの記録とでもいいましょうか。戦闘開始から数年が経過しており、前線で戦う兵士は殆どが子供しかいない状況になっています。
もうね、戦争、差別、死神ってフレーズだけで重たい気分になりますね。あっけらかんと「なろう系」みたくキャピキャピ無双話ならなんてない作品なんですが、中々にシビアです。戦争ですからね。
前半は結構仲間が戦死しますが後半は逆にどうして助かったって感じでしょうか。まぁそこは御都合ですから。
主人公達は理不尽な差別に憤りと虚無感の中、闘い続ける事で”生きる”事とは何かを模索し続け、差別している側の指揮官もまたその理不尽さと何もできない無力感に苛まれながら自分のできる事を模索し続けます。そして、その先に何を見つけるのか・・・そんな作品です。

私のツボ:ちょっとメカが節足動物ぽくてキモイ

投稿 : 2022/04/10
閲覧 : 362
サンキュー:

7

ネタバレ

いくす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

脚本に動かされてる印象はありますが良作です。

原作未読で2クール一気見しました。

レーナが異常に正義感や人権意識が高かったり、展開が読み易かったりはしますが良作だと思います。

戦争モノということでキャラクター達が打ち解け始めてから仲間が死んだり、
決死作戦なのに主要キャラが誰も戦死しなかったり、
決して届かない距離にいる関係が最終的に合流したりと、
正直展開は王道で分かりやすいです。

が、音楽含む演出が良く、要所の盛り上げどころがすごい良い。
前編と後編の主人公が邂逅する展開とか、王道だけどいいなあと感じました。

わかっていても最後のシーンは感動する。ずるいわw

投稿 : 2022/04/08
閲覧 : 268
サンキュー:

5

ネタバレ

オカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

高評価に納得の名作

周りの評価の高さに期待してみたアニメ、、

86という人間に数されない奴隷。
人間の為の戦争で、人間に数えられない彼らが沢山死にますが、死者0人と人間扱いがされない86の人間部隊の話。

主人公のアンダーテイカーは86のスピアヘッド部隊にいる凄腕パイロット。
共和国軍指揮官として人間側の立場にいるヒロインが配属されて話が始まる。

設定自体は今までにあったような話ではある。

アニメーション、戦闘シーンとても綺麗で迫力もあり。
戦闘中の曲等も良い。

スピアヘッド編隊は死ぬ為の編隊だった。
基本的に仲間がどんどん死んでいく悲しい物語。
帰る事のできない任務へ行った彼らが得たのは死なのか自由なのか、、
第一部終わり

投稿 : 2022/04/01
閲覧 : 382
サンキュー:

7

ネタバレ

誰か さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

有りそうな世界観の未来戦争

悲惨な状態にもかかわらず、戦う86戦闘員~~  日常生活も生き生きと描かれているが、女子の沐浴シーンで誰も上着を脱がない理由が、切ないですね。

無人機による戦争が、いかにも近未来的(現在進行形ですが、兵器的に)それに加え人種差別問題も有り

20年後くらいには、ホントにありそうな話ですよね。 

しかし、レーナと別れてから、作品的な興味がぁ~~  減って、盛り上がりに欠けてきましたねぇ~~

共和国は酷い国で、潰されても当然のような国だったけれど、連邦はホントに良い国だった~ シンたちはずっと信用していなかったけど


レーナ再登場から一気に変わるな~  シンの無くなっていた感情(希望や恋愛感情)が欠落しているのが表面化して苦しんでいるとき、キリとの戦闘中に、共和国の迎撃砲が放たれ、レーナの声が時々聞こえてくる、あたりから



22&23話は、続けて観るのがベストですねっ  3期が待ち遠しいエンディングでした。   

投稿 : 2022/03/30
閲覧 : 614
サンキュー:

7

ネタバレ

くらま さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いやね、だから私ははじめから言ってましたよ?

珍しく原作から知ってる作品です。
野良本屋巡りでひっそりと発売されていた1巻ジャケ、、、
にも目を惹かれましたが、あらすじと中身のメカ設定でイチコロ。

読んだ後の感想は『アニメ化』希望。
出版側の事情は知りませんが、まだシリーズ続くかも決まって無かったと思います。
俺たた要素もそうでなくてもきれいな終わらせ方。

アニメ化に向けて本作戦闘描写ほか構成を蔑ろにすると意味が無い。
 ・作画班の生命危機を感じざるを得ない
 ・原作組からすると一巻分をせめて最低1クールかけて描かないと本作魅力が半減
 ・それぞれの立場での視点がギミックでもあるので理解しない自己満足脚本だと台無し

いやぁ、、、終わってみれば懸念は払拭。
一巻、エピローグを除きなんと1クールを使うという。
まあ飛ばせて良いところないですからね。
上述が最低ラインと考えておりましたが、番組特番、配信などの制作秘話などよくぞこだわってくださいました、としか言えない。

2クール目、とうとう万策尽きた模様ですが、原作組からするとそんな構成にしたらそら完パケ以外そうなるでしょう、としか。
無茶しやがって。

そして待望の終わりが。
泣けました。良かったです。
1クール目も2クール目も続きがあっても無くてもきれいな締め方なので余韻に浸れる作品です。

{netabare}
原作からすると作品全体のプロローグという壮大な物語。
{/netabare}

キャラではカイエが好き。
{netabare}
なのですが、ある程度読み始めると、あ、このキャラは、、、
という登場当初から全てがFになったキャラ。
{/netabare}

ちなみに本作のヒロインはファイド。
原作頃からもともとかわいいファイドでしたがアニメ化でさらにかわいいという神ヒロイン(デウスエクスマキナ)。
ファイドのプラモデル早く出ないかな。

さて、二期が決定しましたが、、、。
一期より特に戦闘時描写がクレイジーになるので生命危機を感じざるを得ない。

投稿 : 2022/03/27
閲覧 : 580
サンキュー:

7

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やればできる!1クールで感情移入

原作未読。
なんとなく視聴開始。

【作品概要】
 無人戦闘機械レギオンを投入し、周辺の小国に
 宣戦布告した大国ギアーテ。
 宣戦布告を受けた小国サンマグノリアは
 今日も平和な日常が続いていました。
 無人機ジャガーノートでレギオンの進行を
 食い止めていたためですが、
 ジャガーノートは本当の無人機ではなく、
 法的に人権をはく奪された
 86と呼ばれる人間が搭乗していました。

 サンマグノリアの大勢は、86を人間とみなしていません。
 86は戦死しても人間が死んだとはカウントされません。 
 しかしサンマグノリア軍の少佐ミリーゼは86を人間とみなし
 サンマグノリアの歪んだ思想に異議を呈していました。

 物語はミリーゼが86の精鋭部隊スピアヘッドの
 後方指揮官として、着任するところから始まります。


【作品に対する感想】
 思ったより3倍良かったと思います。濃密な1クールでした。
 A-1さんといえば、直近のシグルリではかなり
 残念だっただけに、ギャップが凄かったです。

 シグルリのレビューでキャラに感情移入するには
 時間が足りないって書きましたが、
 今作では見事にそれをやってのけました。

 設定としてはコードギアス亡国のアキトとマブラヴを
 足して2で割った感じですかね。
 かなりえぐい設定です。
 不条理に人が簡単に死ぬハードな世界観は、
 物語としては肯定的に捉えてました。

 正しくても大勢に抗うことがどれだけ大変かというのは
 誰もが知るところなんですけど、こういった
 不条理な矛盾に抗う物語は嫌いではありません。

 物語(特にスピアヘッドの面々)を通して、
 生きるって何だろうって思ってしまいます。

 2期が決まったようですが、
 どんな物語が紡がれるのか期待されます。 

1)物語
 割と淡々と描かれてます。
 逆にそういう覚悟、心情でいないと、
 生きてられないくらいの環境なんだと感じました。

 理想と現実、本音と建前、表と裏…
 サンマグノリア、ミリーゼとスピアヘッド隊の
 立ち位置が対照的で、たびたび衝突やズレの原因に
 なってるのが上手いですね。
 悪意はないにしろ、
 ミリーゼの発言が時々地雷踏み抜いてます。
 
 上っ面では繋がった気分でも
 おかれた環境が「死の隣」と「塀の向こうの安全地帯」では
 本当に解り合うのは不可能。
 前線と管理者って、昔からある対立構造なんですけど、
 どっちが欠けてもダメと思うんですよね。
 管理は大まかな方向を示すもので、
 個々のケースとは齟齬が生じます。
 かといって管理を放棄すると、集団の方向性は失われ、
 規模の力も失われます。

 救いのない中で何を見出すか。
 救いって結局他人任せ。
 なら自分で意味を見出せたらそれで納得。
 たとえ待つのが死でも折り合いをつける。
 重かったです。

 
 自分が開発した兵器に滅亡させられる国って…
 FF15みたいですね。
 

2)作画
 戦闘の作画は劇場版かと思う程はすさまじいです。
 
 また、甲殻類を想させる多脚戦車
 レギオン、ジャガーノート共にかっこいいですね。

 ジャガーノートの外装をナイフで切り取ってるシーンが時々
 出てきますが、搭乗者を守る気がないことが伝わってきます。

 TVモニタのモンタージュみたいなシン兄の演出怖すぎです。
 
 
5)キャラ
 1クールで沢山のキャラが登場したにもかかわらず
 死んでほしくないと思えるキャラがたくさんいました。

 ➀ミリーゼ
  今のこの状況はこの娘が作ったものでもないし、
  責められる理由もないんですけど、
  大勢に抗うことで全員を敵に回す羽目になった娘。
  並の精神では折れてしまいそうなものですが、
  さらに踏み込んだこの娘はすごいと思います。
  
  所詮は理想論と断じるのは簡単ですが、
  理想がないというのは停滞を肯定し、
  改善を放棄することと思います。
  
 ➁シン(アンダーテイカー)
  感情の起伏が異常少ない隊長。
  こうしてないとやってられない過酷な環境なんでしょう。
  {netabare}
  ただ最後、彼は自殺しなかったのはなぜ?
  それを示唆する描写もえぐかったです。
  {/netabare}   

 ➂カイエ
  戦場ではいい奴から死んでいく。orz
  
 ➃ライデン
  こ奴の存在、隊のみんなの支えになってましたよね。
  ミリーゼに対しても客観的な立ち位置から
  冷静に話してたのが好印象でした。

 ➄アンジュ
  過去に何があったか、想像することしかできませんが、
  よくこの穏やかな性格を維持できたなと敬意を表します。
  水浴びのシーンでみんな着衣だったのは
  気遣いだったのかなと後で思いました。
  もちろん即応可能だっていうのもあるんでしょうけど。

6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀ミリーゼ 全員にそっぽ向かれる
  視聴しててホントきつかったです。
  ミリーゼの理想論はだれも動かすことはできませんでした。
  むしろ彼女の言動はどうしようもない
  絶望感を思い出させることしか出来なかったんでしょう。
  もう積みやん。 

  しかしミリーゼはそれに屈することなく、
  「正しいやり方」という枷を外して
  なりふり構わずで事に当たります。
  ここで本当にスピアヘッドの面々と
  同じ土俵に立ったんだと感じました。
  
 ➁自由を勝ち取った結果…   
  補給もなく未開の地に行くというのは
  半分死にに行くようなもの。
  彼らもそのまま死ぬと分かっていて
  最後の自由を満喫している印象です。
  死んだら意味ない…。
  確かにそうなんですけど、
  早いか遅いかだけで人はみんな死にますからね。
  最後の数日だけでも自分で選んで生きたって 
  そういう納得の仕方をしたのかなと感じました。

 ➂ファイド視点の映像劇
  この演出凄かったです。
  こんな補完の仕方もあるんや…って。
  仲間に見せられない姿が映ってて、
  特にアンジュのは胸にくるものがありました。

{/netabare}

 
 

 
 
 
 
 

投稿 : 2022/03/26
閲覧 : 371
サンキュー:

24

ネタバレ

Prospero さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まともな戦争もの泣ける作品

相手がロボットだとしても、戦争は人海戦術しかないのか…
最後は騙されました。

投稿 : 2022/03/20
閲覧 : 422
サンキュー:

4

ネタバレ

螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

そういう狙いなのかもしれないが……キャラに感情移入し難い

とにかくキャラに感情移入がし難い。86側と共和国側、どちらにも共感できないのが原因でしょうか。

86はなんか奴隷根性が据わっていて、共和国に悪態を吐きながらも反抗しないで戦うバトルマニアみたいなキャラだらけ。86は過酷な現状に心が屈折して、人間的に壊れている面を表現したいのでしょうか。主人公であるシンがそれを最も強調していますが。
ライデンのレーナへの科白から、スピアヘッド戦隊の全員が散っていった仲間のために戦って死ぬことを誇りに考えているようですが、卑劣な共和国に一矢報いようとする奴がいないのは流石に違和感があります。反逆を狙うのは別に現状に慣れたベテランであるスピアヘッドじゃなくても構いませんが、他の部隊まで挙って同じ考えの持ち主と思わせるくらいに他の部隊の描写が無い。流石にここまで酷い体制に対して反旗を翻す者がいないのはどんなに好意的に考えてもよく分かりませんでした。
キャラクターの死も直前にフラグを立てまくって最期に死ぬというギャグみたいな死に方が目立ち、リアリティはある意味あるものの、心が全く動かない。終始そんな調子なので、もう少し描写があってもなぁと思わされます。

戦略もへったくれもない泥臭いところはなんだかんだ好きなので、キャラクターの死に様がドラマチックでないところが悔やまれます。

共和国側の描写もかなり謎が多い。明らかにやばい状況なのに束の間の生活に胡座をかいて86を神風みたいに適当に使い潰すだけってのが……スペックが圧倒的なレギオンの猛威を見る限りでは死者0人とか悠長に報道してる場合じゃありませんよね。しかもどういう根拠で俺たちは安全だとか思ってるんでしょうか。共和国独自の教えみたいなのが国民に数年がかりで浸透していった末路みたいですけど、いくらなんでもあんなご時世に完全に身を委ねて思考停止している、それもほぼ全員なのはアホ過ぎる。事情を知る上層部も命の危機を目の前にしてもなんか達観してるしそこも謎。
一人このいかれた体制に反抗するレーナもレーナで綺麗事を並べるだけで基本無策で突っ込むのみ。力の無い少数の反体制派が何も考えずに孤軍奮闘したって国家反逆罪で処刑されるのがオチな気がしますが。処刑されてはいないですけど。
86のためを想うなら同じ志を持った味方を集めるなど、それなりの戦い方を考えるべきではないかと思います。

そうした悪い面が目立つ序盤はともかく、後半はかなり面白かったです。シンの目的自体は前々から明確に描かれていたので、そこにまつわる部分はなかなかの出来栄えでした。シンが目的を果たした後の旅の描写も良かったです。
作画やCGも同時期のアニメに比べて抜きん出ていました。

ところどころ惜しい良作……でしょうかね。

投稿 : 2021/12/26
閲覧 : 569
サンキュー:

8

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンターテインメントと差別

普段、我々はアニメをエンターテインメントとして楽しんでいるし、それでいいと思います。
結構評判が良い、2クール目がある、くらいの事前情報しか持たずに本作品を観始めて、かなりの衝撃を受け、連続して観る事ができないくらいの辛さを味わいました。
元々軍事物は好きで、初めは「お、いい感じの硬派なアニメだ」くらいにしか思っていなかったのですが、あれよあれよという間に「うわぁ」という気分にさせられました。
第一話かな、横断歩道のシーンで嫌な予感がしたのは確かですが。

ありえないくらい極端な差別社会が舞台の物語です。
間違いなく本作品を苦手とする方もおいででしょう。
価値観は人によって違うのは当然ですが、私はこの作品は非常に価値のあるものだと感じました。
自分の中の差別意識に向き合うきっかけをくれましたので。

以下、小ネタです。
アクションシーンは機体がグルグル回って、目が回りました。
ミリーゼ少佐は太ももが見えすぎで、スラックスの方が良かったなー。
幼女戦記にも言えますが、「砲兵は戦場の女神」ですね。悪魔でもありますが。
超ハイテクなのに強烈な差別がある、というのは人類は進歩しないことを示唆しているようで暗い気持ちになります。
それにつけてもスピアヘッド戦隊のメンタルの強さよ。

これから「第2クール直前 新情報制圧大作戦」を観ようと思います。
9/11くらいまでア〇マで視聴できます。

追記 上記「第2クール直前 新情報制圧大作戦」を観終わりました。
本編とのテンションの差に・・・。
番組内で言及はなかったのですが、36分あたりの映像でミリーゼが中佐に昇進したのが確認できました。
楽しみにしています。

20210923追記
ネットで少し検索した際に、「ミリーゼは大尉に降格」という記述がありました。検索しなきゃ良かった・・・。まあ、やらかしたので降格が自然ではありますが。
2クール目冒頭で明らかになると思いますので、原作をご存じの方、私に教えないでくださいねw
上記新情報映像では、肩章が「線あり星2」に見えたので中佐だと思ったのですが、大尉だと「線なし星3」になるんじゃないかなぁと混乱しています。
あと、新情報で公開されたメカキットの説明で、メカの主砲が88mmだとわかり、軍事物好きなのでニヤニヤしちゃいます。
それと思ったのですが、ミリーゼの視点が視聴者に近いような気がしました。感情移入しやすい形式になっていると思います。やたらとケーキが出てくるのもその演出なのかなあ。
以上、小ネタ追加のみでスミマセン。

2021-1225お知らせ
アベマであと8時間(夕方くらいまで)、11話までを無料視聴できます。12話以降は、本日12月25日(土) 12:30 〜 16:30放送、以降24時間無料視聴できます。

投稿 : 2021/12/25
閲覧 : 647
サンキュー:

22

ネタバレ

御宅 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

死亡詐欺アニメ

86の悲惨さを表現したいのだろうが、対して思い入れのないキャラが毎回死んでも何も感じない。毎回15分くらいでED挿入して異質感を出しているけど、この澤野氏の手掛ける音楽で何とか保っている感が否めない。

投稿 : 2021/12/22
閲覧 : 666
サンキュー:

4

ネタバレ

kyani さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

幼女戦記の様で面白い!

自分は、幼女戦記やアルドノア・ゼロ、などのバトル系大好きです!なのでやはりこのような戦いあふれているアニメ大好きです。でもたまに主人公空気読めよ適菜とこもあったけどそれだけアニメを意識しワクワクしてきたところは、久しぶり。第2クール今見てますが、めちゃ応援してるは!

投稿 : 2021/10/20
閲覧 : 267
サンキュー:

3

ネタバレ

ハルジオン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

中盤からが最高でした

かなりエグい内容でしたね
その中で頑張る人たちがとても良かったです

投稿 : 2021/10/14
閲覧 : 245
サンキュー:

4

ネタバレ

ASAMHTU15 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今後が気になる

用語の分かりにくさはあると思いますが、そこは正直見ていくうちに慣れると思います
世界観は未来的でもあり前時代的な部分もあり戦争アニメ特有のシリアスともダークとも取れる雰囲気が漂ってるように感じました。一期のテーマはヒロインのレーナの成長にあったように思います。ジェノサイドが当然のように行われている国にいながら聖人君子の心を持つレーナですが、彼女にも86達の苦しみへの認識の甘さや当事者意識が足らずそれを自覚して自己嫌悪に陥りますが、彼女はそれを乗り越えて一皮も二皮も剥けて立派な指揮官に成長します。また軍人として成長していくレーナも良いですが、普段の天然で初心な女の子のレーナが何より可愛くて最高でした。主人公のシンとのお互い顔が見えず通話のみで淡い恋慕をお互いに抱いていく遠距離恋愛のような関係性も好きでした。今後二人の関係も進展していくようなので期待してみていきたい。

投稿 : 2021/10/14
閲覧 : 125
サンキュー:

4

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86-エイティシックス-のストーリー・あらすじ

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。そう、表向きは。本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区"》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)"となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる!(TVアニメ動画『86-エイティシックス-』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
A-1 Pictures
公式サイト
anime-86.com/
主題歌
《OP》ヒトリエ『3分29秒』《ED》SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki『Avid』

声優・キャラクター

千葉翔也、長谷川育美

スタッフ

原作:安里アサト、イラスト:しらび、メカニックデザイン:I-Ⅳ(KADOKAWA/電撃文庫刊)
監督:石井俊匡、シリーズ構成:大野敏哉、キャラクターデザイン:川上哲也、CG制作:白組、音楽:澤野弘之/KOHTA YAMAMOTO

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