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「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(アニメ映画)」

総合得点
84.7
感想・評価
563
棚に入れた
2414
ランキング
274
★★★★★ 4.1 (563)
物語
3.9
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.0

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劇場版 鬼滅の刃 無限列車編の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

非の打ち所がないよね

劇場版に+序盤は劇場版にないエピソードがあった!
作画のクオリティーは同じでアニメも劇場版クオリティどちらか見れば良きだと思う!

投稿 : 2023/06/21
閲覧 : 72
サンキュー:

5

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬼の攻め方 あの手この手

TVアニメ版で視聴しました。

【作品概要】
1期の続きの劇場版をTVアニメに分割したものです。
絶賛成長中の鬼狩り、竈門炭治郎。
今度は「無限列車」という汽車に巣食った鬼の退治に向かいます。

【作品に対する感想】
炎の柱煉獄杏寿郎との共闘です。
もうちょい彼に感情移入できる時間とエピソードがあれば
なお良かったかなと思えます。
ただ自分の信念を死んでも曲げない彼の生き様は
共感と憧れに似た感情を抱きました。

まだまだ物語の途中という感じですが、面白かったと思います。

私的問題児、善逸と猪が寝てることが多く、
視界に入ってくることが少なかったのが幸いでした。

戦闘シーンの描写は相変わらず凄まじかったです。
ただ煉獄さんと上弦の参の方とのバトルで
ときどき繋がってないように感じたので
ちょっと違和感がありました。
炎虎どこ行ったん?とか。

演出のくどさ
・戦闘中の説明台詞の多さ
・即死状態の人がなかなか死なない
は気にはなるんですけど、もうこの作品の個性と
割り切ることにしました。


物語面で印象深かったのは
「本当なら…」
これなかなかきつかったです。

失ったものが大切なものであればある程、
取り返しがつかないものであればある程、
失った切っ掛けが不条理であればある程、
「本当なら…」
そう思わざるを得ません。
それが例え夢、幻でもすがってしまいたい…。
この心の隙間に侵食してくる攻め方、
なかなかしんどかったです。
この辺の重たさから物語のポイント、1期より上げました。

次、遊郭編行ってきます♪

投稿 : 2023/05/28
閲覧 : 103
サンキュー:

17

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

千尋よりも熱く、タイタニックよりも涙する名作

刀を振るって鬼を斬る単純明快アニメ第2弾。そのシンプルさが映像や音楽と共に“ウリ”となっているという主張は前作(炭治郞立志編)のレビューで存分に書きなぐったので、読んだことのない方は総評だけでも一読を……m(__)m
そのシンプルさは相も変わらず、主人公・炭治郞の目的は依然ハッキリとしている。しかし立志編終盤では鬼となってしまった妹・禰豆子を連れる=鬼を庇い立てしていると見られ、鬼殺隊最強クラスの剣士に与えられる称号『柱』を持つ面々によってあわや兄妹共々厳罰(処刑)されかかってしまうことがあった。この出来事があって炭治郞は、自分の行いを周囲に認めてもらうためにもより強い力をつけなければならないことを痛感する。
那田蜘蛛山で偶発的に繰り出した『ヒノカミ神楽』の正体を知るため、何かしら関係があるであろう『炎の呼吸』の使い手である煉獄杏寿郎を追う炭治郞。彼もまた兄妹の処遇を「斬首だ!」と即断し、柱の中では決して良いイメージを持たない人物であったが────
今さらですが、当時3回は“乗車”した劇場版のレビュー・感想になります。テレビアニメ版との違いはやはり「音響」にありましたね。

【コイツがカッコいい:炎柱・煉獄杏寿郎(1)】
彼を端的に表すなら「竹を割ったような性格」という言葉が適切だ。悪いことは悪い。そういう芯の通った正義感を持ち合わせているからこそ柱合会議では隊律違反を犯した炭治郞への処罰を求めたが、その遺恨が間もない再会に残ることはなかった。
「うまい!……うまい!……うまい!……うまい!……うまい!……うまいっ!!」
実にコミカルな再登場である。とくに最初の「うまい」は空の弁当箱が宙を舞う演出と共に劇場のスピーカーで微振動を起こしたかのような大音量であり、観ているこちらが「うっさwww」と口角を上げながらツッコミを入れそうになってしまった。
そんな彼が頬張っているのが牛鍋弁当。有志によれば11人前を平らげたのだとか。確かに駅弁は美味しいが“弁当”という時点で出来たてには敵わない限界がある筈だ。ましてや公衆の面前でいちいち腹に力を込めて「うまい」と言いながら食べる程の物ではない。だからこそあの「うまい」の連呼には、
美味しいものは美味しいんだ。こんな美味しい物を作ってくれた料理人に感謝しながら食べることに何の恥じらいがある。
という意味があり、煉獄の「人の善さ」「自信に溢れ堂々とした様」がすぐにわかる名(迷?)シーンとなっている。決して悪人でも炭治郞の敵でもない。前作で僅かばかり抱いた印象の悪さがこの1シーンで瞬時に払拭され、頼りがいのある「正義の味方」として視聴者にきっちり印象づけることに成功している。

【コイツがカッコいい:炎柱・煉獄杏寿郎(2)】
そんな彼の使う呼吸と型は『炎の呼吸』だ。
隙のない構えと踏みしめる脚力から繰り出す斬撃は狭い車内に現れた鬼の頸(くび)を瞬く間に一刀両断する。ヒノカミ神楽とはまた違い、本作唯一のお披露目とも言える炎のエフェクトは見ているだけで心をたぎらせ、そんなエフェクトがなめらかに動き「技」に変わるのだ。
とくに一番最初に繰り出す『壱の型・不知火』の流れるようにボボボボと灯る篝火(かがりび)が炎の道となり、そこからさらに一本の赤い太刀筋に変わる演出に惹き込まれてしまう。
呼吸と型を表現する絵巻物のようなエフェクトはTVシリーズにもあったものの、本作は劇場版ということでそのアニメーションはさらに繊細だ。スクリーンを意識した大きな動き、カメラワークと意味のある「スロー」演出など一瞬の動きをしゃぶり尽くすように見せるような技法で、観る者が「息吹」とも表せる呼吸と日本刀を使った剣技の格好よさにさらに魅了される「芸術」に昇華させている。

【そしてココが面白い:眠り鬼が見せる夢】
「普通のジャンプ漫画をハイクオリティでアニメ化しただけ」とも評される『鬼滅の刃』だが、このシリーズはのっけから主人公が妹・禰豆子以外の全てを喪うという「ダークファンタジー」を描いた作品でもある。王道な少年マンガにしてオタク好みな展開も取り入れたハイブリッドだ。そんなシリーズだからこそ本作ではファンの心をさらに抉る展開も描いていく。
{netabare}「眠り」と「夢」を司る鬼・魘夢(えんむ)が炭治郞に見せた夢は喪った家族との再会だった。その鬼は眠らせた者が望む理想の世界を夢として再現する。その逆も容易い。
夢を夢だと気づくことは当人にとって簡単なことではなく、気付いたとしてもその幸せな夢に抗えるかどうかは意志次第である。
「あぁ……ずっとここにいたいなぁ」
亡くなった弟たち、母、父、鬼殺隊ではない「炭焼き」だった頃の自分。贅沢は出来ないものの家族仲睦まじく、細やかな幸せの中に生きていたあの時間にいたいのが炭治郞の本音だ。視聴者からは格好よく映り児童からの憧れの的になるのだとしても、鬼から人を救い救った人に感謝されるのだとしても、「鬼狩り」をする自分というのは不本意なのだ。ただ鬼になった妹を救うため、家族を殺した鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を討つために仕方なくなっただけ────
「でも…もう俺は失った。戻ることはできない!」
鬼殺隊の一員として鍛え上げられた自分。そしてお館様の前で無惨討伐を宣言した自分が夢の中にいようと甘える「自分」を戒める。まやかしとはいえ再会した家族に背を向け、救えなかったことを謝りつつ、炭治郞が夢から覚める流れには涙腺を刺激されてしまった。この感動は立志編第1話をしっかりと観たファンにしか味わえない。ファンにとって、このシーンが本作のいくつもある「泣き所」の1つであることに間違いないだろう。{/netabare}

【ココも面白い:魘夢vs炭治郞&伊之助】
{netabare}対峙した相手を睨むだけ、囁くだけで眠らせ悪夢を見せる眠り鬼。そして遂には列車と融合し走る巨大な肉塊に成り果てた魘夢に対し、那田蜘蛛山で結成した黄金コンビ・炭治郞&伊之助が挑む。
彼ら2人でも煉獄を始め『柱』と呼ばれる剣士たち1人分にも実力は遠く及ばない。しかし柱にも持ち得ない鋭敏な「感覚(センス)」が人の形を捨てた鬼の頸を見つけ出し、斬り落とすことを可能にする。後の展開の「前哨戦」と揶揄されながらもこの対戦カードは本作の見所の1つであることに相違ない。
魘夢は何度も炭治郎を眠らせるが、その度に彼は夢の中で「自決」することで直ぐに目覚める。自分の家族を悪夢で脚色する魘夢という存在には、時として頸を斬った鬼に同情を向ける彼でも怒髪天を衝く程の怒りを顕にした。
「言うはずが無いだろうそんなことを!! 俺の家族がっ!!」
この若干「倒置法」になっているのが、人がブチギレて文法もマトモに出来ていない様を表してて良い。花江夏樹の怪演も中々。現在ではすっかりネットミームにもなりまして……(笑) 観てる当時は炭治郞というキャラクターの「家族への信頼」をエモーショナルに感じられるこれまた名シーンだ。
激流のような『水の呼吸』、青い稲妻のような『獣の呼吸』のエフェクトも劇場スクリーンで見劣りすること一切なく、ufotableがFateシリーズからこだわり描く「肉塊」や「触手」を捌いていくシーンには観ているこちらが呼吸を忘れてしまいそうになるほど。
車内の乗客およそ200人から犠牲を出さないよう奮闘する善逸・禰豆子・煉獄も加わりゾクゾクするようなエフェクトの嵐と練り込まれたアクションシーンを努力、友情、勝利のジャンプ三大原則と共にしっかりと味わうことができる。{/netabare}

【そしてココがすごい!:猗窩座vs煉獄(1)】
本作最大の山場となる対戦カード。『柱』と呼ばれる最強クラスの剣士と『上弦』と呼ばれるこれまた最強クラスの鬼がぶつかり合う。ここから流れ始めるロックでエレキなBGMがまた大きく印象に残り素晴らしい。
{netabare}炎の呼吸と青い閃光の如き『破壊殺』。対極的かつ拮抗する演舞のような戦いの中でじわじわと煉獄が劣勢に追い込まれていく。その過程は歴代の名作に劣ることのない「苦しい」場面である。
上弦の参・猗窩座(あかざ)は確かに煉獄の太刀を何度も受けていた。両腕も飛ばされ、腸(はらわた)も捌かれていた。だがその確かな技ありでも痛みに呻くことは一切なく、上弦の鬼は何事も無かったかのように瞬時に自己再生してしまう。
一方、煉獄は肋骨を折られ、左目を潰され体力も著しく消耗し息を上げる。鬼の再生する体と再生しない人の体。その相違点をまじまじと見せつけられるような戦闘の棋譜はカロリーの高い作画も相まってとてつもないエグ味が感じられてしまう。
このままでは煉獄杏寿郎は殺される。視聴者含め誰もがそう予感する中で猗窩座は何度も何度も煉獄をこう誘うのだ。
「お前も鬼にならないか?」{/netabare}

【そしてココがすごい!:猗窩座vs煉獄(2)】
{netabare}「鬼になろう杏寿郎。そうすれば100年でも200年でも鍛錬し続けられる。強くなれる」
「鬼になれ杏寿郎。そして俺とどこまでも戦い高め合おう!その資格がお前にはある!」
「死んでしまうぞ杏寿郎!!鬼になれ!!鬼になると言え!!お前はっ!お前は選ばれし強き者なのだっ!!」
戦闘狂(バトルマニア)である猗窩座もこのまま煉獄を殺すのは忍びないようだ。戦いの最中、ずっと上記のような「誘い」の言葉を彼に投げかける。これまで斬撃を受けてきたのも鬼の魅力を見せつけるデモンストレーションだ。鬼は不死身。そして不老。人間を超えてどこまでも強くなれる存在である、と。
最終勧告は煉獄の腹部を貫き懇願するように叫ぶ。演じる石田彰さんのいつまでも残る少年のようなあどけない演技がベストマッチした懇願ぶりだ(笑)
選ばれし者。猗窩座にとっては「自分」が煉獄を選んだという字面通りの何でもない言葉。しかし煉獄にとっては、幼い頃にこの世を去った「母」を想起させる思い出深い言葉だった。
煉獄の走馬灯の中で1、2分登場したかどうかである母親。そんな短い出番の彼女の、床に伏せても凛とした佇まいと赤い目。透き通った台詞と優しい抱擁。それらから「煉獄杏寿郎」という男の半生と信条をさらに読み解くことができる。
「強く優しい子の母になれて幸せでした」
「俺の方こそ、あなたのような人に生んでもらえて光栄だった!!」
人より優れているからと、その才で私腹を肥やしたり人を傷つけたりしてはならない。母から教えを受けた強く生まれた者=選ばれし者・煉獄の選んだ責務は────
「ここにいる者は誰も死なせないっ!!」
貫かれつつも鍛え抜かれた肉体を絞めて猗窩座の右腕を封じ、迫る左も受け止める。そして目の前にある鬼の頸に食らいつくかのように刃を入れていく。逃れようとする猗窩座と逃さないとする煉獄の譲らない足運びに2人の慟哭────間もなく訪れる死を恐れず、幾何もない余命を、心血を全て「弱き人を守ること」に注ぐ姿は全てufotableの最高級の作画で描かれており、観ているこちらの身体は震え、目頭は熱くなるばかりである。
とりあえず鬼になって生き延びる────なんていう選択肢は彼に無い。母が生み、父に鍛えられ弟や鬼殺隊の鑑となったこの“人の身”を最後まで燃やし尽くす。煉獄杏寿郎の戦いは、そんな「侍」の生き様を見事視聴者の目耳に焼き付けて物語のクライマックスを飾ることに大成功したのだ。{/netabare}

【総評】
鏤(ちりば)めた珠玉のごとき素晴らしいアニメ映画と評する。テレビアニメもしくは原作を押さえることを前提とする「続編」として制作されながらも短い描写を効果的に演出する(例えば主人公のこれまでの活躍を知らない人でもOPのお婆さんの荷上げを手伝っている場面で真面目で善人だと解るような工夫がある)ことでキャラクターの性格・信条を誰でもわかりやすく感動させるように魅せており、歴代の単発作品にもヒケを取らない出来栄えで大勢の心を鷲掴んだ作品だ。その成果が前代未聞の国内興収400億。『千と千尋の神隠し』を100億弱も引き離し歴代興行収入1位という記録を叩き出した。これを様々な要因が重なった「ラッキーパンチ」と分析したが最期、千と千尋は?タイタニックは?アナ雪は?君の名ははそうじゃないのか?と切りがなくなる。ならば素直に評価しようじゃないか。この作品もまた素晴らしい映画だったのだ、と。少なくとも私はこの映画を観たことで千尋を観た時よりも身体の血が滾り、タイタニックを観た時よりも涙を流した。
コミカルな描写を除けばどのシーンを切り取っても額縁に飾って恥ずかしくない程の「名画」。鬼の有利な夜闇の中で戦いを描くからこそ鮮やかに輝く水や雷、そして炎を纏った斬撃が美しい。剣士の「残心」も歌舞伎の見得のように力強く、そして前作と変わりなく輪郭を大きく縁取った親しみのあるデザインで描かれていた。
声優の演技も一級品だ。平川大輔さんのねっとりとした演技は魘夢というキャラの蠱惑的な魅力を引き出し、猗窩座を演じる石田彰さんの演技はもはや流石としか言いようがない圧倒感。{netabare}そして逃げる際の小物感は石田彰さんだからこその演技だ(笑)今の炭治郎たちでは倒せないがいつかは───と感じさせる名キャラクターになったであろう。{/netabare}
煉獄杏寿郎を演じた日野聡さん。不快感の無い、真っ直ぐで貫き通しそうな芯の強さのある声と「技名」を叫ぶ瞬間のぶれない演技があるからこそ煉獄の強さをより深く感じられた。鬼や柱をベテランともいえる声優陣が演じるからこそ、この作品のキャラクターもより魅力が深まり、より物語に入り込めたと言える。そんな豪華声優陣を活かした「音響」も映画作品ならではの工夫がされており、(劇場の設備に依るところもあるかも知れないが)魘夢の断末魔や猗窩座の唸り声は劇場全体で響かせて観客を包み込むようであり、観ているこちらもまるで無限列車の乗客になったと錯覚してしまうようだった。本作を観るために映画館に赴くことをファンが“乗車”と呼んでいたのはこういった劇場体験からも来ている。
そして今回ばかりはストーリーを「平凡」とは呼ばせない。主人公が取り戻せない時間を想うエモーショナルな展開は先人の名作に勝るとも劣らず、その卑劣な罠を閃きと強い意志、そして痛々しい方法で打ち破る王道かつダークな逆転劇は深夜アニメオタクをも唸らせる。
単調になるかと不安視されていた連続のバトル展開も巨大な怪物をレイドゲームのように一丸で討伐し、その様を多角的なアングルで写し出すことで視聴者にまるで遊園地のアトラクションに乗ったかのような興奮を与えたかと思えば、終盤では1vs1の息もつかせぬ殺陣を描写する────魘夢戦から間髪入れずに猗窩座戦へと入る無限列車編の、単純に見えてその実バランスの良い構成が演出の妙で一際、輝いた瞬間であった。
強いて────本当に強いて欠点を挙げるならば、製作陣が前作(立志編)の反響を踏まえて今作にも同程度以上の成果を見越した「慢心」が垣間見えたように感じられるところだろう。
{netabare}例えば残虐な描写がありPG12(12歳以下非推奨)となった本作に善逸や伊之助の夢など小学生がケラケラ笑うような描写もあるのでターゲッティング(どういった層に観てもらうのか)がちゃんと定まっていないと言えるのだが、そこにメス(小刀)を入れなかったというのは原作再現の徹底である以上に「鬼滅の刃は既に万人にウケている」という決め付けがあったからではないだろうか。本来ならああいったシリアスな雰囲気を阻害する描写は立志編でも本編終了後のオマケ「大正こそこそ噂話」に押し込んでいた筈。2時間映画である本作には戦闘の合間の箸休めも必要ない。なぜ原作のまま描写してしまったのか不思議だし邪推もしてしまう。
逆に原作の反響から煉獄杏寿郎の戦死という「泣き所」が割れていたことで、その悲しみを原作以上に誇張して描写してしまってたのも視聴者が「まるで泣かせにきてるよな」と思いかねず危うかった部分だ。とくに炎柱の訃報が他の柱に届くまでは忠実に描いていたのに、その後に原作にはなかった炭治郞が一人で泣いているシーンが挿入されている。原作既読勢の私としては鬼滅アニメの「尺の許す限りまで映像化する」スタイルが好きだった故に冨岡義勇の「そうか」で〆るか、尺が延びるが炭治郞が煉獄家を訪問するかのどちらかキリの良い選択肢を選んで欲しかったと思った。{/netabare}
そういう意味では画竜点睛を欠いた作品とも言えてしまうが、その「画竜」そのものが筆舌に尽くしがたいほどの大作。アニメが素直に好きな人ならば間違いなく楽しめる作品であり、そして「劇場」で観る意味の大きな作品だ。作画のクォリティの高さ、全身を包み込むような音響、LiSAの『炎』、そして本作のもう一人の主人公「煉獄杏寿郎」という1人の男の物語を、リバイバル上映などの機会があればもう一度あの大スクリーンで見届けたいと願っている。

投稿 : 2023/03/03
閲覧 : 200
サンキュー:

13

ネタバレ

たま。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

過大評価

少年ジャンプ吾峠呼世晴原作。

人喰い鬼になった妹を人間に戻すため、鬼討伐隊鬼殺隊に入隊し、鬼の秘密を探る。

興行収入が凄い事になっていましたが、本作は、僕的にはそれほど面白いパートでは有りませんでした。
竈門炭治郎 立志編や遊郭編は傑作だと思うけど・・・。
本作では、下弦の鬼1や上弦の鬼3と戦います。
が肝心のバトルシーンは余り必殺技とか出ずにドラゴンボールみたいになってて、余り面白く有りませんでした・・・。

この作品は、鬼滅の刃シリーズを視聴している方にお勧めします。

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 113
サンキュー:

1

ネタバレ

しゆん@異世界 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

美味い!

・戦闘シーンが鳥肌。(上弦vs煉獄)
・煉獄が個性的でハマった。
・炭治郎の無意識の世界が澄み切っており、感動した。

普通に楽しめたけど、シンエヴァには到底及ばんな。

投稿 : 2022/09/01
閲覧 : 95
サンキュー:

0

ネタバレ

ふさをちゃ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本で最も売れたアニメ映画

良い点
・圧倒的な作画
・主題歌は後世に残る名曲
・BGMが素晴らしい
・ストーリーは特に中盤から盛り上がる
・後半から涙腺緩みっぱなしになる
・参ノ型 気炎万象の登場
悪い点
・アニメシリーズ見ないとストーリーがわからない点

非の打ち所がない作品とはまさに無限列車編の事。原作未読でアニメシリーズのみ見ていましたが、思ってた以上に素晴らしい作品で後半号泣し過ぎで翌日目が腫れてしまいました。

日本で最も売れたアニメ映画として恥じない、ジブリ作品を超えた感動を与えてくれる最高傑作だと断言出来ます。

投稿 : 2022/08/03
閲覧 : 132
サンキュー:

4

ネタバレ

学生 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

これが日本一?嘘でしょ?

アニメ映画って最近色々あるけど
その中で一番つまんなかった
作画ももっと上があるし
話は言うまでもなく凡
ジャンプって他にいっぱい名作があると思う
なのにこんなにわかりやすくて単純なアニメがヒットしちゃうんだ、、、ガッカリって感じ

投稿 : 2022/06/29
閲覧 : 232
サンキュー:

5

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

(夢の中に)入って、どうぞ。

 全117分。原作は未読。

 前回書いたことがあまりにもひねくれていたので書き直しますね。不快に思った方、すいませんでした。

 冷静になった感想としては、「そこまで好きじゃないけど、普通に面白かった」です。

 相変わらず伊之助と善逸はギャーギャーうるさいし、変なところでギャグ挟んでくるし、心の声もくどく感じるし。。しかし、テレビ版1期よりは話のテンポは良く、見やすかったと思います。

 なんといっても圧巻の作画・演出・バトルシーン。やっぱり映画ってのはエンタメあってこそなので、ここに関しては最高峰でしたね。特に最後の煉獄VSアカザ(漢字変換出てこない汗)は圧倒的。ここはとても面白かったですね。
 あと印象的なのは炭治郎が夢の中で家族と再会するところかな。別れもつらかったですね。

 ・・・ただ、少し「ん?」と思いまして、話の流れは変に感じました。
{netabare}
 夢から抜け出すとき、論理的に攻略したとは思えず、なんか抜け出せたって感じでした。最初の鬼倒すときも弱点がすぐわかったりと、この辺はご都合主義に感じたような。
 そして、炭治郎と煉獄の関係も浅く、特に泣けなかったです。この辺は感動のごり押し過ぎで、冷めましたね。
 それと名言に重みを感じないところ。終盤に煉獄がいろいろと良いことを言いますが、いかんせんその名言の背景がないため、行き当たりばったりで言っているように思えました。
{/netabare}

 とまあ、いろいろ言いましたが、なんだかんだ面白かったですよ。バトルシーンに限っては、何度も見たいと思いました。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/06/19
閲覧 : 548
サンキュー:

52

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

さすがの劇場版

よかった点
・TVシリーズからのつながりがわかりやすかった
・アクションシーンがとにかくすごい
・声優さんの演技がすごい(特に花江さん)
・煉獄さん(とお母さん)の言葉が胸に沁みる

気になった点
・主人公たちがセリフやモノローグで状況をいちいち説明してくれるので、いろいろと説明過多
・禰豆子の出番があまりなかった
・煉獄さんや鬼の過去の掘り下げがやや不十分
・夢の中での炭治郎の自決シーンはグロテスク

視聴日 21/8/28

投稿 : 2022/02/02
閲覧 : 110
サンキュー:

4

ネタバレ

k57x83 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

それは家族愛か、それとも死神か

202112226
あまりにもお粗末なレビューだったので追記


地上波で超話題作やるというので
とりあえず視聴してみた。があまり頭に入らず。
アマゾンであったので再度視聴。アマゾンは数話になっていたが
話の流れ若干違う・・・?
(・・・ぐらいには頭に全然入ってきませんでした)
原作未読、アニメ版1期は視聴済み


話題性が凄すぎたのでそういったものを極力排除しようと努力し
ハードル上げないよう頑張って視聴しましたが、
感想はまあ中の下
見ても悪くないけど劇場で見ようとは思わない
(そして世間の話題は過熱しすぎ)


●個人の好みも入るが、こういうキャラの投げ捨てが好きではない
なんか煉獄さん、投げ捨てられているような気がして
不憫でならなかった
個人の過去の回想のみで死を演出しているだけで深堀と
特に主人公達とのからみが圧倒的に足りない
主人公等は彼を妄信していることを口で言って表現は
していたが、そこに至る過程も描写不足と思う
ゆえに、死が軽いし、主人公たちに共感できない

のわりにどうでもいい話が入り込んでいる
→これが結果として話がもっさりに感じる要因になっていると思う



●話の取捨選択と描写方法がイマイチ
 上記の通りなんだか話の進みにもっさり感がある
 メイドインアビス劇場版とか見習ってほしい
 劇場版なのに見きったという充実感が少ない
 見た目は頑張っている箇所もあるが盛り上がりもいまいち
 どっか(fate)で見たことあるような3D使いまわしで
 予算削減したい感が半端じゃない
 最近のアニメ業界の悪い癖なんだけど、
 1期はしっかり作って以降雑に作るのやめてもらえませんか


●ご都合展開
 ・ねずこがたんじろうに頭突き
  →ねずこ血が出る
  →夢中たんじろう「これはねずこの血の匂い!」
 ・煉獄さんが眠った状態でやられそうになった時のことも、
  生存本能とかいう一言で説明されてたけど
  納得には至りませんでした


お供たちの、シザーマンのくだりとか
子分の話とか全然いらなかったと思う
そこ削って煉獄さんとのからみを増やせばもっと
マシになっていたと思う
もしそのあたりが今後の「重要な」伏線になっているのだとしたら
評価見直します
見るかわからないけど



総じて、時間とお金を使って見るにはあまり値しないと思う




ところで、アニメ版から見ていて一つ大きな疑問があるんだけど、
あの幽霊が出てくるのは家族愛なのです?

そもそも、アニメ版でも
家族愛溢れていたような描写って少なかったと思うんです
家族愛溢れる描写→幽霊シーン→覚醒
なら納得いくのですが、最初の家族愛のシーンが
印象にないので、どうしても後付け感がある、
もしくは、家族愛とは違う気がしています


攻殻機動隊から引用すれば
トグサ「女房と娘の顔が頭のなか一杯に広がっちまって・・・」
バトー「そいつは女房でも娘でもねぇ。死神ってやつだ」


マザー3のラストの方のも、あれは死神だと思っています


今の人たちは、ああいうのが家族愛なのですかね

投稿 : 2021/12/26
閲覧 : 160
サンキュー:

5

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

歴代の少年ジャンプ作品の中では一番戦う「意味」が深い

おそらく、映画館の入りは「ヴァイオレットエバーガーデン」以上であり、キャラクターグッズやパンフレットが完売になり、行列になるほど。。。社会現象化している。


「鬼滅の刃」はやはり少女漫画のメゾットで作られている。

正直、キャラクター構成も内容も「少年ジャンプ」ならではのド直球の王道であり、正にジャンプのマンガそのもの。。だが、

それは「敵」との駆け引きではなく、「仲間」。。とりわけ「家族」の絆を第一に考える行動そのものが、「少女漫画」的であり。。

少年ジャンプ作品の中でも敵と戦うことに「意味」を持たせている。

これは同じようなテーマ性を持つ荒川弘の「鋼の錬金術師」にかなり似通った共通点である。

必殺技の合理性や努力の結果ではなく、他者を「想う力」が何よりも強いという発想は非常に女性的な感性であり、そこがこの漫画をわずか23巻(完結を含めると)で1億部の発行部数を誇る所以になっている。

今回の映画版は序盤はギャグが中心のお子様向けの少年漫画として描いてるのかと思いきや、原作以上に制作側が「感動させよう」というところがみえるので、夢での回想シーンや煉獄の死闘の演出が非常に丁寧に。。言い方を変えると「粘着」して描いているのは、観る側がどこに「感動する」のかを踏まえた演出方法だったんだと思う。

そこが、他のジャンプのアニメ映画とは決定的に違うところであり、主に女性をターゲットに作っていることが解る。

はっきり言うと、あまり「感動」させよう「泣かせ」ようとしてアニメ作品を作るのはプロの仕事ではなく、「大衆」向けであるので好きではないが、原作ファンの人には最大級の褒美になるような原作準拠な内容になっていることは事実である。

なので本作は間違いなく大ヒットするだろう。
作画のクオリティも高いし、満足度も高い。

実に計算された作品だと思う。

それを踏まえた上で、あえて言おう。。この作品は「駄作」ではないが、「傑作」でもない。

正直、他のジャンプ映画としては制作側の気合の高さも含めて高いレベルで「映画」として観れるが、そもそも煉獄というキャラは原作でもそこまで主人公と絡んでいたキャラクターではなく、炭治郎達があそこまで悲しむほどの「関係性」がない。

なので、他のジャンプ作品の師匠筋のキャラクターとしてもキャラが少し弱いのである。なので原作準拠とはいえ、あそこまで感動的に作られるのは少し違和感があった。

良くも悪くも方向性が解る作り方ではあるが、もう少し多視点で観れるような作風にしてほしかったのだが、「友情」「努力」「勝利」より、なによりも「家族愛」が大事というテーマが現代でこれだけ流行るというのはなにやら社会的にすごい時代になっていると思った。

投稿 : 2021/10/22
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41

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山本隆之 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

各話感想

▼1話
アニオリ回。
お弁当屋さんに会うことはもう無いのよね。。
結末を知っていると切ない。。

投稿 : 2021/10/11
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2

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まじぇⅡ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

拍子抜けな感じかな…

やっぱり曲がいいね。エンドロール、終わったか?のころに盛り返すあの感じ、あそこでグッときた。

しかし、原作は本誌で欠かさずよんでたが、劇場版をみたあとでさえも記憶が蘇らない。
煉獄さん、明るい!強い!眼力やっぱすげぇな!は思い出した。

ただ、みなが報道するほど泣けるか?と言われたらゴメンけどまったく泣けませんでした。

突如として襲いくる強敵による理不尽。
異形すぎてる列車鬼。

ただ、丹治郎の催眠波状攻撃による催眠内での幾度無い自害を毎回行う精神力…ハンパねぇな、そりゃ原作ラストもそれに近いなと。

総評 音楽はすばらしい。ただわたしの肌には元々合わなかった作品であり、興行収益1位については時代の波とその時の状況によったものだったと思っておく。

投稿 : 2021/10/04
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taka0512 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

普通に面白かった

作画綺麗で音楽も良くて楽しめました。
良い作品とは思いますが、空前のヒット作なので自分の中でハードルが上がってて…
鬼が逃げ切った以外は想定内の展開だったし、名言っぽいセリフもどっかで聞いたことあるような感じで、そこまで絶賛される程のものかな?と思ってしまいました。
社会現象になった作品てそんなもんですよね。
好みは人それぞれという事で…

投稿 : 2021/09/30
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アニメ好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これが日本一のアニメと言われるのは納得いかない

ジブリの興行収入を抜いた作品ということで地上波で見てみました。
2時間の放送時間がありましたが50分にまとめられるほど内容が薄かった。
最初30分はイノシシの電車で暴れるギャグ。雷男のしつこいヘタレギャグ。などいつもの面白くもない鉄板ギャグみたいなので間延びさせてただけ。
中ボスとの戦いもすべてのキャラの技をたくさん披露するだけの技紹介パートと化してた。
煉獄の弁当を永遠とうまいうまいって言って食べてるカットは何なの?頭おかしい奴にしか見えない

これら全てが子供受けを狙って作られている。子供は大爆笑だったんだろうか?大人から見たらなんのメッセージ性もないただの家族愛を挟んだ戦闘アニメを見せられた感じだった。

そして結局敵に負けて死ぬ煉獄さん。劇場版で負けるって新しいな!初めてかも
最後のにっこり笑顔はにっこりしすぎてて笑ってしまった。
まさかここでみんなは感動したのだろうか。感動ポイントここで泣けよって感じで作ってあったけど、どのアニメでもあるような、敵にやられておかんの元に行く使いまわしパターンで泣けるわけない。
たんじろうが敵に逃げるな!とまくし立てるシーンのセリフのほうがまだ感動した。
あとカラスが泣いてるカット。あれを見た時、監督!お前正気か!?と言いたくなった。
子供たちや脳死視聴者にわかりやすいようにわざとああいうカット入れたんだよな?子供向けアニメ目指してたからだよな?あれには思わず苦笑い

このアニメを褒めるところは戦闘シーンの作画だろう。これを映画館で見る価値はあると思う。エフェクトだらけなのでおそらく大迫力な感じがするバトルが見れたことだろう。

だがそれ以外のストーリー性のオリジナリティの無さ、間延びさせてただけの脚本。ありきたりな感動シーンどれも目新しさがない。
これが日本一のアニメになったのは何故なのか全く理解に苦しむ。
世の中の消費者チョロいなーって確実に思われてるぞ。
わたしは君の名はも微妙だった派だが、鬼滅に比べたら余程ストーリーが練られててオリジナリティがあった。
ジブリに至ってはコンテから作画まで、作者の命を削って作られた練りに練られた作品として出来上がっている。これが短期間で作られたような薄っぺらいバトルアニメに抜かれたというのは、日本のアニメを侮辱していると言っていい。
漫画やアニメ、ゲームが労力のかかっていないブームや話題、広告に乗っかれば勝ちみたいな、スカスカの出来の作品が増えてきてるし、そういうののほうが稼げるようになってる。もう日本の深い芸術性のあるコンテンツは終わりだと思う。海外資本のアニメに負ける時代も近い

こういう超大衆向けのアニメが興行収入一位を取ることって、良いことなのか悪いことなのか。
この鬼滅の映画を見た超絶アニメにわか層が、深夜アニメを見てみようとか、声優つながりでこのアニメも見てみようとかアニメオタク化していくかもしれない。そういった意味では分母を増やしてくれたということでアニメ界に貢献してくれたのかも。

浅い層を取ると作品としての芸術性が下がるが稼げる。こういった方法でにわか層を取り入れてアニメ業界を盛り上げるのも必要なのかも

投稿 : 2021/09/28
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10

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菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

心の声ダダ漏れ

TVシリーズ観てたけど
劇場版でやる事かどうかはちょっと疑問。
煉獄さん絶命してる脇で青春し過ぎかなって思いました…
すごく状況等分かりやすく語ってるシーン多々あるけど原作通りなんだろうか?
それとも女性の為にわかり易く噛み砕いてるのだろうか?
まぁどうでもいいか…

投稿 : 2021/09/28
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3

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ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

煉獄さ~ん!

原作未読

感想

ちょっと前にようやくDVDレンタルして視聴し、昨日のTV放送で2度目を観ました。

「泣ける」「感動する」などの前情報は耳にしてたので、どうしてもハードル上げ気味だったんだけど、言われる通り あれは泣けますね><

前半は 炭治郎の家族の話で うるうる。
「下弦の壱」の鬼との対決で、夢の中でのセリフは間違ってるかもですが、「俺の家族がそんなこと言うはずないだろ!」とか
家族の絆と愛が感じられる内容でした。

後半は、炎柱・煉󠄁獄杏寿郎 対 「上弦の参」の鬼
列車の乗客全員と、怪我した後輩の炭治郎達を守りきった煉󠄁獄さんがカッコよすぎます。
もう 一番好きなキャラになってしまいました。

切っても切っても超回復で再生される上弦の鬼の身体。
上弦の鬼だけあって、スピードも攻撃力も規格外で、一撃喰らえばこちらは致命傷。
あばらを折られ、内臓を負傷し、片目までつぶされても尚、限界を超えて技を出す煉󠄁獄さん
あと一歩のところで逃げられてしまい、 悔しくて悔しくて 気が付けば炭治郎と一緒に自分も泣いてました。
煉󠄁獄さんが最後に見た 母親の「立派にできましたよ」の言葉で もう号泣です。
こんなカッコよくて良い人を失うのは辛すぎます><

煉󠄁獄さん程の実力でも上弦の鬼相手に1対1では勝てないんだから、もう多勢に無勢で挑まないと上弦には勝てそうにないですよね。
なんたって相手は超回復しちゃうチート持ちなんだし、これは卑怯でも何でもないと思う。
常に鬼の有利な闇夜で戦わなければならない鬼殺隊は不利なんだから。

10月から始まる2期では、7話までが好きになった煉󠄁獄さんが無限列車に乗るまでの話だそうなので嬉しい限りです。
後半は映画の続きが始まるとのこと。
となると、炭治郎が煉󠄁獄さんの実家へ行って、ヒノカミ神楽に関する秘密が知れるのかな?
その前に、炭治郎が上弦の鬼に投げた刀が胸に刺さったまま逃げられてるので、刀をなんとかしなきゃですね。
何にしても楽しみです。

投稿 : 2021/09/27
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25

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ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

各駅停車(一部急行)の無賃乗車で視聴

話題作が地上波でとのことでしたので、視聴しました。
いわゆる無賃乗車です。
開始10分くらいから10分ごとにCMだったので、各駅停車でしたが、バトルのところは急行区間という演出だったので、テレビでの視聴でも満足でしたし、久しぶりにCMを早送りなしで観たので、趣深かったです。

作品としては、誰もがご存じのとおり、一期に続いての劇場版で、2021年10月クールの二期に続く内容です。
ローファンタジーのダークファンタジーのジャンプ作品。

話題どおりに面白いかと聞かれたら、「?」ですが、普通に面白い作品だと思います。
{netabare}私は泣けませんし、涙腺に響くこともなかったのです。煉獄さんとの関係が短かったからですかね ~ {/netabare}

投稿 : 2021/09/27
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9

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ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンタメとして合格点

地上波でも放送されたのをきっかけに。

鬼滅の刃、テレビシリーズの評価も概ね良かった。
自分も評価の中で、次の無限列車編、映画なのかぁ・・と残念に思っていました。
と同時に、無限列車編が映画になると聞いて、これはそれなりにヒットするなと思ったものです。
原作のいいところを映画でやるなあと。
まあ、結果は予想をはるかに超える大ヒットとなったわけですが。
一旦ブームに乗ると怖いですね。

それはそうと、この無限列車編ですが、
{netabare}下限の壱の鬼、魘夢との戦いで映画の尺の半分以上を費やす。
みんなで力を合わせて犠牲を出さずに鬼を倒してほっとしたのも束の間、
上限の参の鬼、猗窩座が現れ、炎柱の煉󠄁獄との一騎打ち。
煉獄は命を落とし、炭治郎はさらに強くなることを心に誓うのであった。
アクションシーンは素晴らしいし、作画も見事。話の流れも意外性があり、何と言っても煉獄さんの遺言が良い。笑顔で息を引き取るシーンのカッコよさ!
{/netabare}
いまさらネタバレなんか関係ないと思いつつ・・。
映画としての完成度が素晴らしいと思う。
鬼滅の刃を知らずにこの映画単体が初見であったとしても、十分楽しめる内容だと思った。

{netabare}
次の遊郭編はだいぶ先の12月。
それまでは無限列車編のテレビシリーズ再編集版をやるんだそうだ。
まあ、12月まで待つしかないか。
{/netabare}

投稿 : 2021/09/26
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12

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レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

旅の途中で出会った炎の輝き

映画館で見てレビュー書きましたが、改めてTVで見て細かいところまで見れたのと、2期の情報を知ってちょっと意見は変わったので全部書き直しています。

【紹介】
劇場版と言うよりも、2時間スペシャルと言ったほうがしっくりくるかも。
話は新規書下ろしではなく、原作をそのまま映画化した作品ですね。(もちろん細かいところは結構違いますが)

しかもこれとは別に、アニメ2期でこのエピソードそのまま全部作り直されるでしょうから、相当好意的に解釈したとしても、先が気になりすぎて早く見たい人向けの映画化ということでしょうか?

まあ、商業的な都合以外の何者でもないですよね・・・

【映画化する必要性はなかった】
ほぼ原作そのままのシナリオなので、本来これは2期でやるべきことで、劇場版にしたのは商業的な都合ですよね。
実際大成功しているわけですが、これは映画として評価してはいけないと思います。
何しろ、実質的にはただの第28話?であり、映画化する必要性がないものですから。
しかもこのエピソードまるまるアニメ2期でやるなら、映画化する必要性そのものがほとんどないですよね。

この売り方そのものには非常に批判的に見ていますが、それと内容は別の話なので、分けて評価したいと思います。


ただ、話としてはとても良かったです。
映画化する必要性はないとは言っても、鬼滅ファンとしてはこれだけのクオリティで制作されたことは素直に嬉しいと思いました。

【作画】
テレビで見ても神作画だけど、やっぱり映画館で見たときの凄まじい映像美が忘れられないですね。できることならもう一度映画館で見たい。
なにがすごいかって、全体的に暗い場面が多いですが、暗い場面って描くのが難しいと思うんですよね。暗くしすぎるとわかりづらくなるし、かといってはっきり描きすぎると雰囲気が出ない。でも陰影のつけ方が絶妙で、状況がわかりやすくかつ雰囲気をしっかり出せています。燃え盛る炎の作画も思っていた以上に凄かった。文句なしの神作画。
たぶん、何度も何度も見直して細かい修正を繰り返した成果なんでしょうね。よくここまで凄い映像にしてくださいました。
作画担当の皆様に感謝したいです。

【主題歌 炎】
エンドロールとともに流れる「炎」は「ほむら」と読みます。
これは煉獄さんの生き様を見てその志を引き継いだ炭次郎が煉獄さんに抱いた憧れの気持ちと、失った悲しみと、誓った決意を歌詞にしたもので、こんなん、泣くなっていうほうがムリ。

物語を締めくくるのに相応しい名曲で、絵と音楽で物語の余韻を美しく彩っている。

【シナリオ】
{netabare}
前半部分では夢の世界で炭次郎や煉獄さんが過去と向き合うところは良かったけど少し長い。
実は原作のシナリオとは結構違うところありますが、私は特に気にしていません。
後半部分は煉獄さんの独壇場。主役が完全に持っていかれてましたね。
煉獄さんの戦闘シーンそのものは最高でしたが、あれだけの死闘繰り広げた幕切れが死に損なって逃亡って言うのはやっぱりこの場面だけで見れば興ざめですね。
原作通りだから仕方ないのですが、劇場版にしたことでスッキリしない終わり方という印象がより強調されてしまっていますね。
原作だと当然この後すぐ次のエピソードが始まりますが、劇場版はこのエピソードだけで一つの物語として表現されていますから。

煉獄さんの柱としての実力が描写不足で、こういうシナリオにするにしても、もう少し派手に暴れさせてからでも遅くないと思うんですよね。
炭次郎の「逃げるな卑怯者!!!!」は良かったんですけどね。

ただ、炭次郎はただ守られてその生き様を黙ってみていることしかできず、己の無力さを感じるとともに、煉獄さんのように強くなりたい、仇を討ちたい、その燃え盛る熱い想いを継ぎたい、と強く決意しました。
今後、さらなる強敵と戦うことになる炭次郎にとって彼との出会いは大きな糧となっているのでとても大事なエピソードです。
そしてエンドロールとともにLiSAの炎の歌詞まで含めて一本のシナリオになっており、その演出がとても良かった。
{/netabare}

【総評】
クオリティは凄い。全力でこの舞台を演出していることはよくわかる。
鬼滅が好きすぎて原作はジャンプで読み、単行本を読み、映画館まで見に行き、本日TVでも視聴しました。
何度見てもやっぱり煉獄さん最高ですね。
原作から見ているのでこんな凄いクオリティで映像として見れたこと自体が感動ものでした。
結構原作と違うところも多いのですが、映画版にブラッシュアップした結果だと思うので気にはならないです。
仕方ないけど、煉獄さん暴れさせるためにもう少し激しい動きができる舞台が欲しかったところ。

この続きはもう少し先になりそうですが、楽しみですね。

【視聴して満足感は得られたが、少し残念なところもあった】
{netabare}
・舞台が列車の中のためどうしても動きに窮屈さを感じ、1期と比べて戦闘シーンの躍動感に欠ける

・炭次郎が戦った魘夢ですが、最初は夢の中で暗殺という卑怯かつ地味な方法、後半は触手の無限沸きで斬っても斬ってもどんどん湧いてくるタイプの敵で、炭次郎達のピンチ感はすごくあったものの、敵の魅力がほぼ0に近く、夢から覚醒後の戦闘シーンも大量に沸く雑魚敵を始末しているようにしか見えず、前半の戦闘シーンは盛り上がりに欠けた。

・今回の敵、猗窩座ですが、登場の仕方も微妙だったし、煉獄さんと初対面のはずですが、実力を見るまでもなくいきなり勧誘を始めるなどその行動には疑問しかなかった。

{/netabare}

投稿 : 2021/09/26
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42

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タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まあ、人気なのはわかります。

詳細は「炭治郎立志編」を観てください。
や、観てない人がいるのかというぐらいの作品ではありますけども。

興行収入400億円。2期「遊郭編」はフジテレビ系列をはじめ、全国30局で放送と、この時代に破格の人気を誇る日本を代表するアニメ作品です。

ストーリーのあらすじを語るまでもないので、感想をば。

まあ、そりゃ人気になりますよねという感じ。
面白いですよ。映像表現も見事ですし、さすがufotableといったところ。

ただ、泣けるかというと、そこまでは…

で、秋アニメで「遊郭編」……とはいかなかったですねw
10月からは「無限列車編」を7話に分けて(1話だけはアニオリで煉獄さんが無限列車に乗るまでのエピソードをやるみたいですが)、12月から「遊郭編」が始まるとのことですね。

なら、なんでこれを今日やった?

って、まあフジテレビ側としては地上波最速で劇場版を放送したんだし、すぐにでも「遊郭編」に行きたかったんでしょうけど、そこは集英社・アニプレ・ufoは立場が強い。テレビオンリーの人や配信のみの人も2期を観られるように配慮して、「無限列車編」をTVアニメで放送しろよと。

まあ、劇場で観た人はともかく、フジテレビで地上波最速で観た僕にとっては「無理して観なくてもよかったじゃん。てか、おさらいのために総集編を5話も観たのに、続きは12月かよ」という気持ちですw

ま、観ますけども。

投稿 : 2021/09/26
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6

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抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作画の凄さ、声優さんの演技力、曲やBGMの美しさ。段違いの完成度で声も出ない(涙は出ました)

劇場で1度視聴し、地上波で2度目の視聴。

戦闘シーンの作画は異次元レベルで何これって感じ。

声優さんの演技力も凄くて胸が高揚しました。特に猗窩座と煉獄さんの最後の方の戦闘での叫び合いはヤバい。

劇中に流れる「竈門炭治郎のうた」や主題歌の「炎」もとても良い曲です。

感動するかしないかは人次第ですが、自分は2回とも泣きました。普段の態度から絶対泣かなそうな伊之助が逃げる猗窩座に対して叫ぶ炭治郎や死に際の煉獄さんの話を聞いてるときに体震わせたりしてる所を見るとウルッときます。

特に弱音を吐いた炭治郎に対して泣きながら喝を入れる所はボロ泣きでした。

唯一懸念する点は「無限列車編」とテーマ付けされてるけど、列車を降りた後の猗窩座と煉獄さんの戦闘がメインになってる?所くらいだと思います。

新作もとても楽しみです!期待しかありません!!

投稿 : 2021/09/25
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5

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ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何度も繰り返し見たい❗

3回観賞して初回より2回目の、2回目より3回目の涙腺の崩壊具合がひどくなって行きました❗
先がわかっているから最初のかまぼこ隊と煉獄さんのわいわいしてるシーンとか、夢の中のシーンとかで泣けてくる

2回目以降はプロローグのお館様が亡くなった子達の名前を呼ぶシーンでも少しうるうるしてた(^^;
ラストでまた出てくるお館様が過っちゃう。

でも初見で一番の衝撃は煉獄さんとアカザの対決!
石田さんの声聴いた途端に………少しだけアカザ寄りになってしまいました~⤵️

石田さんの登場は嬉しかったけど煉獄さんがやられちゃうのも嫌だったしジレンマでした‼️

とにかくどの子も一生懸命でかわいくてかっこ良くて、凄惨なシーンも多いけど見終わったら勇気と頑張ろうと思える、名作だと思う作品でした‼️


最終的に上映終了間際の特典目当てで10回乗車!!
1種類だけ特典もらえなかったけど、あとはどうにかいただけました!

結局、円盤も買っちゃったのですが、何度観ても良い!

テレビアニメ、遊郭編も確定でまだまだ当分キメツ三昧の予感…

・・・2021.9月~テレビ総集編からの劇場版も絶対観るね^^;
総集編をリアルタイムで視聴してたら友達も「何回やるねん」って思いつつ結局見てたら家族から「何回見るねん」って突っ込まれた」いうツイが流れてきて「あるある~、てかまさに今それ!!」って思ってみてたw
提供バックイラスト他描き下ろししてくれて、本当楽しく見ることができる。スタッフさん一同の力の入れようがビシバシ感じられるな^^;

投稿 : 2021/09/13
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13

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蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

批評でなくて感想です。

【概要】

アニメーション制作:ufotable
2020年10月16日に公開された117分間の劇場版アニメ。
原作は、『週刊少年ジャンプ』に連載されていた吾峠呼世晴による漫画作品。

監督は外崎春雄。

【あらすじ】

大正時代、家族で山暮らしをしていた少年・竈門炭治郎は母親弟妹を惨殺されて、
唯一の生き残りの肉親である妹・禰豆子は人から鬼へと変貌していた。
そこに現れ刀を向けて鬼の禰豆子を殺そうとした鬼殺隊の隊士・冨岡義勇ではあったが、
妹を庇う炭治郎、鬼となっても兄を守ろうととする禰豆子の兄妹の絆が義勇の心を動かし、
その義勇から禰豆子を殺さない代わりに鬼殺隊士として生きる道を炭治郎は示された。

禰豆子を人間に戻す。殺された家族の仇を探して復讐をする。
それらを目的に炭治郎は「育手」である鱗滝左近次のもとで修行をし、
数年後には鬼を倒して命がけの最終試験を合格して鬼の妹・禰豆子を連れた鬼殺隊士となっていた。

鬼殺隊士になって初の鬼狩りを終えた炭治郎は浅草で、
家族の仇で鬼たちの黒幕である鬼舞辻󠄀無惨に遭遇するも手出しができなかった。

その後、炭治郎は無惨との因縁がある珠世と、
その助手である愈史郎に出会い協力関係になったり、

鼓屋敷や那田蜘蛛山での鬼たちとの死闘で炭治郎は、
同期の隊士である我妻善逸、嘴平伊之助らと仲間になるのだった。

戦いで重傷を負った炭治郎たち3人は、蝶屋敷で療養と修業をして、
そこで炭治郎は同期の女剣士・栗花落カナヲと心を通わせたりしたのだった。

鬼は殺すのが原則の鬼殺隊であるので、鬼の禰豆子の処遇と兄・炭治郎の責任を巡って、
「柱合裁判」があったりしたが、それも罪に問われること無く炭治郎たちに次なる司令が下る。

短期間に40人以上の行方不明者を出した「無限列車」これは鬼の仕業と推測している。
夜に出発する「無限列車」に乗り込んだ炭治郎たち一行は、鬼殺隊でも並外れた強さを持つ、
炎柱の煉獄杏寿郎と合流をし、行方不明事件の原因と思われる鬼に立ち向かうのだった。

【感想】

2020年12月1日の映画の日(全国一律1000円で入場できる)に観に行きました。
公開から一月半も経過すればさすがに空席が殆どでした。家族連れが数組入っていたことから、
興行収入が高い映画はファミリー単位の入場を当て込んだ鉄則の結果だと推測できますね。
ただ、普段映画に興味なかったり作品のファンでもない人も来るので、
マナーが悪い客との遭遇率が若干上がるかも?
自分の場合は映画序盤で二分間ほど紙袋をくしゃくしゃ丸める音をたて続ける騒音老爺がいて、
孫につきあって観に来たのかな?作品に興味なくて暇だったのかな?と色々と想像してしまいます。

さて、これは興行収入403.2億円と日本歴代興行収入で「千と千尋の神隠し」を抜いて圧倒的首位と、
さぞかし凄い作品なんだろうかな?と思ってみると、ちょっと肩透かしかもしれません。
TVシリーズの続きで、まさに第27話~第31?話な感覚で原作をそのまま映画化していて、
それまでの話を予習していることが前提であって独立した単体の内容としては弱いですね。

鬼滅の刃がどういうアニメかと言うとキャラやストーリーなど原作の内容を全く弄らないですし、
アニメ独自の解釈を入れない。原作を最大限に尊重してクリエイターとしての承認欲求は、
ufotable基準で最高レベルの映像で原作再現することに全振り。
これは原作者から見たらありがたい制作スタンスかも。

従来のヒット作品には“名監督”“巨匠”と呼ばれるクセが強い人物がいて、
原作を跡形もなくぶっ壊して自分の絵柄でアニメを作ったり、
やたら個人の思いでクセが強いアートなアニメを作ったり、
内容が難解であったり演出が奇抜だったりで、
それらの質アニメがマニアに尊ばれ、アニメ監督個人への偶像崇拝に繋がっている。

アニメのタイトルや主人公らの名前よりも、
スーパースター監督の名前が突出して目立つ風潮がありましたね。

逆に鬼滅の監督の外崎春雄さんの名前は、それほど目立っていませんね。作家性は原作に任せて、
演出家は技術者として完全に割り切った作り方であるのが関係あるかもです。

また、本職の声優よりも実写の俳優・女優・テレビタレントを優先して起用して、
ワイドショーなどでそのタレントたちに宣伝させるやり方が、
大ヒットアニメ映画をを成立させる定番の手法になっていたり、
そういった業界の風潮を打ち破って従来のTVアニメの理屈で作られていますね。

声優の起用法をはじめ、芸能界や広告代理店の都合とは逆のスタンスで客を喜ばせるために作られた、
その「鬼滅の刃」が天井を吹き飛ばしたのが面白いですね。

それは、新海誠監督でも、やらなかった出来なかったことです。

喜んでくれるファンがいて、そのファンの満足に合わせてアニメを作って売っている、
このシンプルなWin-Winの関係が、
「千と千尋の神隠し」を20年ぶりに抜き去ったという事実は快挙であるとは思います。

世の中にはこだわりにこだわって作られた芸術的な素晴らしいアニメがあるのを知っていますし、
個人的には贔屓にしているアニメ監督さんが数名いますし、
鬼滅より面白いだろ!と思えるアニメが多数あるとも思っているので、
私自身が酷い二枚舌ですけどね。

まあ、能書きはこれぐらいにして、これは映画作品としては映像と音楽は素晴らしいですし、
アニメーションとしては技術的には高いレベルでまとまっているとは思います。

ただ、面白いか?というとTV版でも劇場版でもつまらなくはないが好きというレベルでもないような。

ジャンプのバトル漫画ってキャラ人気がまずあって、人気キャラの活躍で読者を引っ張っていく。
それが「SLAM DUNK」の花道や流川や三井であったり、
「幽遊白書」の幽助や蔵馬や飛影であったりする。

それが鬼滅では推しキャラが出来なかったですね。
人気キャラの善逸は寝てるときだけはカッコイイけど、
起きてるときはほぼ情けないギャグ顔。伊之助は素顔はイケメンだけど性格が単純すぎますし。
ファンがキャラに愛おしさや楽しさを感じる部分が、
自分には全く合わなかったりギャグが全く笑えなかったり、
これは原作者の作家性が単純に自分には合わないというだけの話ですけどね。

感動的な映像でエモを刺激するシーンであるはずの複数の仕掛けが、
例えば回想シーンの煉獄さんの母君の台詞が、既視感ありまくりでわざとらしく感じたりで、
死期を悟った母親と子供の感動的であるはずの話が単純には自分には嵌らなかったりです。
鬼滅の刃は元々、台詞が説明的過ぎる。何でも口で説明してしまうので、
余韻(言外の余情)が薄くなるのが脚本の構造的な欠陥に思えてしまいます。

それは某TVアニメの第10話など台詞回しや間のとり方や映像の感情芝居で、
言葉にならない思いを見せてきた、情緒面で上位互換な作品を今まで何度も見てきたがゆえに、
比較して泣くまでには至らなかったという単純な話ですね。
ちょうど、某号泣劇場アニメの記憶が新しいときに観たということで、
単純にタイミングが悪かったと言えますが。

戦闘シーンであれ泣くシーンであれ、
いろんな要素を詰め合わせた全部乗せラーメンみたいなのが鬼滅なのですが、
ジャンプアニメとしては高いレベルで卒なくまとまっているものの、
個別の要素ではあの作品の方が良くない?
と思いながら観てしまったのが正直なところですね。

ジャンプアニメでの重要ポイントである戦闘シーンでワクワクが味わえる場面があったり、
戦いが終わったあとで残された者たちが悔しさを滲ませる場面は良かったと思います。
カラスまで泣くのは滑っていますけどね。

やはり人気作品としてのクオリティが技術的に保証されているものの、
ジャンプ愛読者がご馳走と味わえるものが自分には好物でなかったり、
今まで見てきたものや感性の違いなんでしょうかね。
社会現象とも言える超ヒットに同調するまでには至りませんでした。

どの作品が上とか下とかいう話ではなくて、週刊少年ジャンプを卒業してしまっている自分と、
ジャンプ愛読者との価値観の違いが評価の根本的なズレを生んでしまったのかな?
と、しょうもないことを考えてしまった次第でした。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/08/02
閲覧 : 337
サンキュー:

42

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シン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

画と演技はすごい!ストーリーは普通

やっと観ることができました。
「めちゃくちゃ泣ける」と評判なのでハンカチ予備持っていきました。

が、泣きませんでした汗
自他ともに認める涙もろい自分が・・・
やっぱり見る前にハードルを上げるのは良くないです。
でも、すごかったところもたくさんありました。

<良かったところ>
・ものすごく美麗でリアルな風景描写。本当にきれいでした。最初のシーンの森林?の描写は最初実写かと思いました。雪や炎、村の風景など本当に細かく丁寧に描かれていました。

・テーマソング「炎」。任務は果たしたものの失ったものの大きさが伝わってくれるような、どこか切ないメロディ-がとてもよかったです。余韻にひたれました。作曲をみて納得。梶浦さんなんですね。エンドロールの背景があえて煉獄さん(家族も?)だけだったのも切なさ二倍増しで良かったです。

・声優さんの演技。全員素晴らしかったですが、やはり日野さんと石田さん、平川さんが絶品でした。平川さんのどこか常軌を逸している危しい声、日野さんの頼もしさ100点満点の声とバトルの時の力強さ。そして、あまり石田さんに猗窩座のようなパワー系を演じているイメージがなかったのですが・・・すごかった(語彙力がない)。ゲスト声優がいなくて本当に良かったです。(違和感がなければ俳優を起用しても全く構わないのですが・・・)


<残念な点>
・ストーリー展開が読めるところ。
アニメのみ視聴で漫画等は全く読まなかったのですが、次はきっとこうなるんだろうなというのがほぼその通りでした。主人公が絶対的善で敵は悪、主人公の性格があまりに良すぎる、というのも何か物足りない。
予想外だったのは、評判だった猗窩座が後半からの出番だったことですが、その猗窩座もいきなり出てきて、「鬼になろう」と勧誘し、朝になったら去っていたので、何しに来た!?って感じでした。もちろん鬼舞辻の仲間で炭治郎達を倒しにきたもの察しはつくのですが、
もう少し猗窩座の目的と正体とかの描写があれば、煉獄さんの死で泣けたかもしれないのに、なんかいきなり絡まれて、勧誘されたあげく、去られるって、煉獄さんの死を悲しむよりも、クエスチョンが先にきてしまいました。

・泣かせる展開が王道というが安易というか。
炭治郎の夢、煉獄さんの過去、死にざま、亡くなる間際のお母さんの幻影。ああ次泣かせるシーンくるなというのが読めてしまうというか、どこかで見たことあるというか。母子エピソードには特に弱い自分なのに、泣けなかった・・・
唯一ほろりときたのはずっと目を見開いたかのような表情だった煉獄さんが最期にニコっとしたところです。

・最初の対面以来煉獄さんとほとんど会話もしておらず、途中から寝ていたはずの善逸と伊之助がなぜ泣く?驚いて茫然とするのならわかりますが、安易な涙は興ざめしてしまいます。

・魘夢の死に際の説明セリフ。出番の少なかった善逸や禰豆子を引き立たせる為だと思うけど、不自然すぎました。

・そもそもなぜこの列車が鬼達の標的になっていたのか。ストーリーがとても面白い漫画やアニメには設定のすべてに理由があると思いますが、少なくとも劇中内ではこの列車が舞台になった事の意味がよく分かりませんでした。ただ、この作品はあくまで漫画のストーリーの一部なのでこれからわかるかもしれません。



と色々書いたものの、王道だからこそ万人受けしたんだろうなという印象。これまで、アニメどころか漫画やドラマもあまり見てこなかった親戚が漫画全巻買ったと聞いて驚いたのですが、普通のアニメファン+こういう層を取り込めたことが大ヒットの要因ですよね。
コロナでエンタメ業界が大打撃の中のこのスーパーメガヒットはきっと色んな人を救ったはずだし、アニメの地位を押し上げたという意味で素晴らしい作品だと思います。

投稿 : 2021/07/17
閲覧 : 267
サンキュー:

14

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

コロナ禍にも関わらず記録を塗り替えた伝説作品・・・

【2020年12月】映画館

一大ブームを巻き起こした鬼滅の続編。
ストーリーはシンプルに『無限列車編』丸々映画化。
コロナ禍で座席数の制限などもあった中、日本の映画記録を塗り替えたのはすごい!

原作既読なのでストーリーは問題なく面白い。
が、コミック的には映画化できるボリュームではない気がするし、これまでの流れから煉獄さんにここまで感情移入できるほど出番はないので、「泣け泣け」圧力が重かった。
それでもこれだけの功績をした鬼滅人気に驚きました。

アニメシリーズも綺麗だったが映画という事もあって映像美は今まで見たアニメでも1番かも。
冒頭の自然のシーンは「実写の演出か」と思うほどで、炭次郎の心の中のシーンは鳥肌ものでした!

作品自体はとても好きなのでテレビシリーズの続編も楽しみです。

投稿 : 2021/05/21
閲覧 : 186
ネタバレ

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

煉獄さんのカッコ良さマジ半端ない

先日映画館に観に行きました~~めっちゃ面白かった!

単行本も1回最後まで読んでますし、娘(仮に3回くらい視聴済)からも
「ねえ?どこが1番泣けるポイントだと思う?ねえねえねえ(鼻息ムフゥ)煉獄さんの最後の(モニョモニョ)とか煉獄さんのお母さんが(チラッチラ)」
と言った調子で毎日ネタバレ精神攻撃を受け続けていましたので、実際映画館で楽しめるか不安だったのですが杞憂でした。


ぶっちゃけ3回くらい泣きましたw


ネタバレになりますが炭治郎が夢の中で、死んだはずの家族と再会したシーンでもウルウルきちゃうもんなあ~中学生くらいの年齢で家族の殆どを惨殺されるなんて可哀想過ぎますよね。うしとらの鏢さん並に復讐鬼になってもおかしくないですよ。

あと煉獄さん、めっちゃかっこよかったです!!
最初列車内で美味い!美味い!連呼しながら弁当食べてて頭大丈夫か?この人、って思っちゃいましたが、戦闘が始まれば即断即決で指示を出し、炭治郎や禰豆子、伊之助、善逸に対しても面倒見が良くて
まさにリーダーシップの塊って人でした。

母親も病気で失い、元炎柱だったのに突然やる気を失くした親父の跡を継いで炎柱になったり、弟の心の支えになって上げたり、そもそも千寿郎君にはお兄ちゃんがいるけど煉獄さんは1人で辛い境遇を乗り越えたって事ですからね!心も身体も強い人ですね。
炭治郎が叫んだように煉獄さんは負けてないですし勝ったのは煉獄さんですよ!(このシーンで号泣)

元々テレビシリーズで単行本約7冊分を全26話で描いた後のエピソードで、大体単行本2冊分くらいのお話ですが、冗長になることも無く詰め込みすぎることも無く映画の尺的にもピッタリでした。
テレビシリーズ19話で凄い戦闘作画を観せられて期待して観ましたが煉獄さんと猗窩座の戦闘シーンには痺れましたね。作画に関しては文句無しの5点でしょう。

今年中に遊郭編の2期も決定していますしテレビシリーズ→映画公開で今後も行くんですかね。このクオリティなら映画観に行く価値も十分ありますしまだまだ鬼滅ブームは続きそうですね、今後もとても楽しみです。

投稿 : 2021/03/20
閲覧 : 229
サンキュー:

29

ネタバレ

ftdCU91959 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映画館に行ってよかった!

一期の続き
これまでのあらすじ的なのはないため、先に一期を見てください。

感想
内容とかセリフはありがちな感じですが、映画館で見たせいもあるのか、キャラ(特に煉獄や亥之助)のセリフがダイレクトに伝わってきて、一期のアニメよりは感動しました。
そしてそして、なんと言っても鬼滅の刃の良いところは作画。映画館など大きい画面で見ると作画の粗が見えてしまうとかよくあるのですが、そういうのは全く個人的には感じられませんでした。相変わらず、水の呼吸の絵は綺麗。看取れてしまいました。
また、戦闘シーンも迫力がありました。

映画館でお金を払ってまで見て良かったと思える作品でした。
遊郭編も楽しみです。

投稿 : 2021/03/05
閲覧 : 213
サンキュー:

9

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zeroone01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作を読んでからの方が楽しめるかも。

 TV版視聴済み、原作未読での感想です。

 最初に、この作品すっごい人気だし、多分観た人のほとんどは面白かった!って言うと思います。私も嫌いでは無いし、出来れは面白いって言いたいんですがどうしても納得いかない部分もあるのであえて辛口評価します。

 まず映画が始まって「え?これ実写??」って思うくらいびっくりしました。とにかく綺麗です。

 前半はお決まりのコミカルな部分を入れながら話は進んでいくんだけど、
TV版でもそうだったが私は好きになれません。相変わらずうるさい。
善逸の「敵イヤ~!!」ってもういらないんじゃないの??
あと、煉獄の変な人設定。後半ではいたって普通のカッコいい人だし、キャラが良く分かりません。まぁ子供たちが喜ぶように作ったキャラ設定なんでしょうけど。周りの人たち(大人)はくすくす笑いながら観ていたが、この人たちは鬼滅の刃が大好きなんだろうなって思いながら観てました。
言い換えるならお笑い芸人の単独ライブに、好きって程では無いけど見に行ってしまった感覚。

 中盤の下弦の壱との対決、戦闘シーンの作画は相変わらず素晴らしい!
ただ、TV版でも気にはなっていたが、炭治郎の心の声が多すぎる気はします。そこまで説明しなくても観てるこっちは分かるよ?って感じ。あと、欲を言えば禰󠄀豆子と善逸の戦いをもう少ししっかり観たかった。

 そして後半。ここからはネタバレです。
{netabare}上弦の参との戦闘、圧巻です!!とにかく凄い!煉獄カッコイイ!!手に汗握る展開で胸が熱くなりました!
そしてラスト、腹を貫かれながらも絶対に離さないと必死に戦う煉獄。
ここで炭治郎、伊之助が加勢に入り、
「いったれ炭治郎!!!」っと心の中で叫びながら観ていたが・・・

 え?ええ??逃げられるの??

 おいおいおい!それは無いって!!

もう炭治郎が逃げる鬼に向かって何か言ってるが一切耳に入りません。
あんなに必死に戦ったのに何で??
この感じ、TV版の19話で泣くほど感動したのに20話で倒せてませんでしたってオチと同じ感覚。またこの展開かよと正直がっかりしました。20話の方がその後一応倒してるのでまだ良いです。

 煉獄が炭治郎達に後は託した的な事を言って死んで行くのに、一切涙は出ませんでした。煉獄というキャラが出て来たと思ったら感情移入できないまま死んでしまうってのもありますが、もうがっかり過ぎて・・・
 原作は読んでいないので先の話は知らないけど、この後またこの鬼が出てきて炭治郎達が仇を討ってくれるのかも知れません。
でも、原作ありきなので内容を変える訳には行かないのは分かるが、劇場版という一本の作品としてなら、最後は敵はちゃんと倒して終わってほしかった。
 一般的に映画で、ラスボスの四天王クラスに仲間殺されてあと一歩の所で逃げられて終わるって、誰が納得するんですか?って話。
こんな結果なら映画では無く、アニメ2期としてこの後の話も続けて観たかった。
それか、あと一歩では無く、今の炭治郎クラスでは刃も通らないってくらい上弦の鬼ってのは圧倒的に強く、そんな相手と煉獄は互角に闘ったって所を見せて終わって欲しかった。
これじゃ煉獄はただのかませ犬で終わりです。
 これ、原作既読で結果を知ってた方が楽しめたんじゃないかと思います。
原作より良かったとか、カラスが泣くとか反則!とかってレビューをたくさん見るので。
とにかくがっかりした気持ちで観終わりました。{/netabare}

 長くなってしまいましたが、最初にも言いましたが決して嫌いでは無いんです。アニメ2期の製作が決定したようなので期待してます。

(3/3 一部修正)
 

投稿 : 2021/03/03
閲覧 : 406
サンキュー:

20

ネタバレ

byGar61324 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメの続き

映画だからといって特別なものを求めたらいけない
所詮はアニメの続き。このエピソードは鬼滅の一部分にすぎない。
原作知ってる人からすると話が進むだけでも十分。
煉獄さんの掘り下げは少ないけど元々特別なキャラだとは思わない。柱の象徴的な人だと思う
猗窩座とのやりとりからこれまで煉獄さんのように鬼になることを拒否して戦って、命を落としてきたキャラは大勢いたんだろう。煉獄さんもその一人。
ただ煉獄さんが心を燃やしたおかげで炭治郎達を守ることに成功し、そこから鬼殺隊の運命が大きく変わったのではないかと思う。
一見あっさり死んだように見えて想いは不滅であり、次の世代に託すという最終巻に繋がる内容が描かれていた。そんな映画な気がする。

投稿 : 2021/02/23
閲覧 : 213
サンキュー:

4

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劇場版 鬼滅の刃 無限列車編のストーリー・あらすじ

蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。(アニメ映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年10月16日
制作会社
ufotable
公式サイト
kimetsu.com/anime/movie/mugenressyahen/
主題歌
LiSA『炎』

声優・キャラクター

花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔

スタッフ

原作:吾峠呼世晴(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:外崎春雄、キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃、脚本制作:ufotable、サブキャラクターデザイン:佐藤美幸/梶山庸子/菊池美花、プロップデザイン:小山将治、コンセプトアート:衛藤功二/矢中勝/樺澤侑里、撮影監督:寺尾優一、3D監督:西脇一樹、色彩設計:大前祐子、編集:神野学、音楽:梶浦由記/椎名豪

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