新型コロナウイルス感染症(COVID-19/SARS-CoV-2)の感染拡大の影響を受け、一部作品の放送・配信時期に延期、変更が発生しております。
掲載している放送時期と異なる場合がありますのでご了承ください。

「神様になった日(TVアニメ動画)」

総合得点
74.0
感想・評価
714
棚に入れた
2070
ランキング
882
★★★★☆ 3.4 (714)
物語
2.8
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.2

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神様になった日の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ざっくり侍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観終わるのに2年かかりました

10話で直面した場面があまりにも辛すぎて、残り2話を残して続きをなかなか観ることができず早2年。ようやくラストまで観られました。

はじめはラスト2話だけ観て、なかなかいい話だと思いつつも、おかげですっかりそれまでの話を忘れていたためネットでネタバレサイトを一読。すると、あれ?そんな話だっけ?ともう一周。いや改めて見直したらめちゃくちゃいい話でした。

ぶつ切りで観てしまいましたが、ラスト2話から観て、いろいろ気になってもう一周観たおかげで、逆にいろいろな伏線に気付くことができてよかったです。リアルタイムに毎週最後まで見てたら、もう一周は観なかったかもしれない。

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 56
サンキュー:

1

ネタバレ

ももたろす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

うーん

めっちゃ辛口に書くと見なくていい
この時間に他の作品見て欲しい

展開に終始疑問とツッコミどころが発生する
主人公のノリというか立ち振る舞いがキツい

同じkeyの野球でもABとこの作品とじゃ全然違うし、無駄が多くて話の進み方もワクワクしなかった

投稿 : 2022/10/17
閲覧 : 97
サンキュー:

2

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

うぅぅん、うぅぅん、コマッタなw妄想補完でもするか…。

視聴前情報は、この制作集団の前作としてこのお話には関係ないですが、AB、シャーロットを視たことがあること、番宣番組を視たことです。この番宣番組は視聴意欲を随分高め、期待度は最高に達しました。
 以下は、稚拙な理解力しか持たない私が、本作を解釈してみようと思って書いた雑文です。誤った理解を元に偏った解釈しているので、誤情報や誤解釈が含まれていることを予め了承ください。

公式サイト;
https://kamisama-day.jp/

全12話視終わりました。おおまかな感想は、素晴らしく美しい背景に心地よい音楽、そして能天気な笑い、それと落胆あるいは肩透かしです。
 前半、底抜けに楽しい雰囲気で、少し滑り加減でも、まるで本作は、喜劇だったかなと勘違いするぐらいにそれが続きます。しかし、もちろん本作は全てが喜劇というわけではありません。むしろ悲劇と言わざるを得ないような結末が待っていました。その、悲劇の中で希望を見つける結末にしたかったのでしょうが、そうは見えないように感じます。
 本作でいくつか気になった点があります。たぶんどれも大したことじゃないのかもしれませんが。
まず、主人公は一体誰なのでしょうか、ワタシ的には「ひな」であるべきだと思います。陽太は物語進行補助の役割以上のことは望むべきじゃないと思います。共感を持ちにくい人物像なため、感情移入しにくいことが理由です。それから、タイトルは何故、神「でなくなった」ではなく「になった」日、なのでしょうか?それは、神でなくなったときに本作の全貌が露になり、過去を懐かしむお話へと変貌したからです。もちろんどちらが良いかということを言いたいのではなく、このお話自体が、前半笑わせるだけ笑わしておいて、後半は悲しめと言わんばかりのお話を持ってきていますが、ショックのため悲しみよりも何だか興味や関心がなくなってしまい、後味が悪過ぎるのでチェンジして欲しいくらいです。
 なので、妄想による改変補完でも始めようかなと思います。タトエバ、陽太は5年後に元通り自分の知っているひなを取り戻しました。脳内内臓のコンピュータに万一があったときのバックアップ・プログラムが世界中の何万というコンピュータに分散させて潜ませてあり、それらが協調して機能を始めました。そして5年を費やして生命維持のため残されていた最小機能のコンピュータを、外部のコンピュータの端末として使用することにより外部にスーパーコンピュータを持つことができるようになりました。以前程ではありませんが、記憶の再現と日常会話に軽い運動程度ならできるようになりました。件の映画の続編も制作されメデタシメデタシ、ミタイナ。
 本作を推すかと尋ねられたら、他のKey作品を当たった方がイイのではないだろうかと思いながら、うーん、うーんと唸り続け、察してもらうことにします。

投稿 : 2022/08/21
閲覧 : 159
サンキュー:

1

ネタバレ

ぱちぱちブー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

今さら〜

今さら完走しました。評価が良くないのはわかっていました。感想は、媒体選択間違ったのでは? 映画で90分~120分ならしっかりした構成で、あながち化けた作品かなと思います。最後障がい者になりウソでもいいので希望があるハッピーエンドにしたらまだ良かったかな。視聴年齢層の関係で物語のギャップの激しさに混乱して評価があまりよくなかったのでは。伏せん回収は最初からありわかりやすかった。せっかく映像や音楽など良かったので、リベンジで再編集したOVAでも出してみたら良いのでは…まあ売れないか…

投稿 : 2022/08/18
閲覧 : 163
サンキュー:

2

ネタバレ

Pir さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:----

原点回帰

誰がなんと言おうとも、4話「闘牌の日」が好きです(鋼の意志)。

投稿 : 2022/08/12
閲覧 : 65
サンキュー:

1

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

UNOで出来ることは、大概できる!

世界が終わるとかカウントダウンまでして広げた大風呂敷。
期待だけは一人前で終わってみれば介護エンド、とりあえず泣かせとけみたいなエンディング、終わりよければ精神。
ほとんどのキャラは無意味、天願賀子とラーメン屋の先輩は空気、映画撮影とか無意味。
CEOと鈴木は最終回にも出てこない、ロゴス症候群何だったんだ。
司馬さんの無意味な過去編、どこをとっても駄作。

投稿 : 2022/07/22
閲覧 : 190
サンキュー:

2

アスファルト さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:途中で断念した

続きが楽しみ

【1話まで視聴】
不穏なワードが流れつつも初回はギャグテイスト強めの内容だった。シュタインズゲートみたく1話は話題提起の回なのかな?続きがとても気になる。

投稿 : 2022/07/16
閲覧 : 250
サンキュー:

1

ネタバレ

O.Y さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

うーん、ちょっと期待しすぎてた感

初めてkey作品をリアタイで見ました。過去作品にも数々の名作があります。ということで放送前からかなりの期待を集めていました…。

最後まで見ましたが、ちょっと期待が大きすぎたか…。あまり自分はしっくり来ませんでした。前半はギャグ中心に、後半はシリアス展開を持ってくるというのは見え見えでしたが、後半が詰め込みすぎ…。まあ1クールアニメでやはり物語を仕上げようとするのは本当に難しいということを改めて感じました。でもこれは最初にも書いたように自分達が過度な期待を寄せすぎたというのもあります。他の作品と比べたりせず、フラットな視点で評価できれば少しは変わったのかも…しれない。

挿入曲やBGM、作画などはレベルが高かった。正直前半パートや物語の掴みなどは素晴らしかった。ただ前半パートがちょっとダラダラと長く続いてしまったのはマイナスかも。あと主人公が視聴者に嫌われてるんだろうなあというのは見てて分かっちゃった。自分は基本1回どこかの配信アプリで見た後に、ニコニコでコメントを交えながら見ていくスタイル。前半は期待を寄せる声やオリジナルアニメーションということもあり、今後の展開予想などに盛り上がったが、後半パートに入っていくにつれて、アンチというかマイナスの意見がかなり飛び交うようになっていた。まあ仕方がないとは思うが。だからこそちょっと見ていて残念というか辛かった。

ある意味オリジナルアニメは今後の展開がどうなるか分からないということでハラハラする。それもアニメ視聴の醍醐味。この作品は少し失敗してしまったかもしれないが、今後オリジナルアニメの放送が増えていってほしいなとは思っています。

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 257
サンキュー:

8

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

PA.W…頼む…復活してって感じ…。

全話観た。根性で見きった。いやぁ…PA.Wは凪の~以降、脚本陣が代わってから不作(作画は綺麗よ)だねぇ…。神様~はPVが良かったし、ひなのCVが大好きなあやねる(佐倉綾音さん)だし他の声優陣も良いし、1話の掴みはめっちゃ面白かったので期待して観たけど…。2話からのOPもとても綺麗だし。うん。初手、ひなの回想的セリフがラストへの布石になってるのは構想としては悪くない。ひな登場!「我は全知の神である!にっ!」もガッツリ掴まれて笑えたし。流石に作画(止め描、動画共に)は申し分ないし。YouTubeであやねるが話してたけど、瞳の色に黄色も入れるって凄いって。なんたって可愛いしね!確かノーゲーム~の空が「可愛いは正義だっ!」って言ってたしね。少し脱線。この作品でこのレベルの描画が出来てるのに、何故パリピ孔明は動かせてないんかなぁ?作画、動画作成陣も代替わりってこと?…。PA.Wはメジャー制作会社では珍しく、富山って地方に本社を設け、地方活性化にも尽力してる社風が好きなんだ。戻ります。この物語はAIのひなが製作者の博士との生活の間に「やってみたい事を実現しよう」!世界が滅亡後する前にって前フリなんだけど。
・実は世界の滅亡は違うんだ…が明らかになり
・ひな自身は実は滅亡は違うって知ってて
・だから、やりたい事を1つづつ成し遂げるため
・最後に自分が「幸せだった、楽しい人生だった」と思うための行動をし
・その為に周囲を巻き込み引っ掻き回しつつも、何とかハッピーENDに向かおう!
と奮闘する!がコンセプトなのよ。解る。解るよ描きたい事は…。原作もそうなんだろうね…。読んでないけど。でも、その思いとアニメとしての表現が噛み合わず、着地点をどうするか?脚本が迷走(監督が?)しちゃってる。見終わってから思ったけど、あれぇ?この迷走っぷりって…Shirobakoの監督がやらかしまくった話に似てない?って…。
1話でひな神様として出現、陽太との出会い、雨降るから傘を買うよ予知、渋滞するかバスに乗らないを予知、ラーメン屋で競馬を全的し、陽太が恋する杏子との対面、陽太の家族と対面し、妹の映研の作品のシナリオを書いてみたり…あたりまではギャグ要素もあって面白いしワクワク!因みに私、IT関係者なので、あぁ…ひなはAIだって直ぐに解った。余談だけど、話が現代なのに量子コンピューターをチップ化のAIってすごくねぇ?スパコン富岳超えちゃってるし!本篇。友人の冴えなラーメン屋復活コンサル話まではまぁ楽しく観れる。次のヘンテコな麻雀試合からズレ始める予感が…。中盤の杏子の家族の話、ひなを取り巻く仲間が集合の布石までは中繋ぎ的には悪くはない。初手の布石の本命となる、映画制作が始まるまでは普通に観れる。次にひなの生い立ちが明かされるのもよく描けてる。が…その半ばから、ひなの存在があやふや化するシーンが始まり…遂にひなは陽太や仲間の前から姿を消す。それを思い悩み葛藤し、遂にひなの居場所をハッカー(途中から博士のAI研究成果を探し回るやつとして出現)から聞き出す…そしてひなは…。ひなが居なくなった後、そして再会を果たすも既にひなでは無くなっている事を受け入れられない陽太の心情の描写が余りにも濃くてイラつきが半端ない。ここで切っても良かったが…。頑張って最後まで観た。ラストは何とかハッピーENDの軟着陸だが、その前に、ダダ下げされるのに耐えられれば…。惜しい…。非常に惜しい。愚直にオリジナル脚本に拘り続け、不発を繰り返しても方針を曲げない志は高く評価できるだけに、それが実現できない悔しさは制作者陣営だろう。Sirobakoの中で1度は干されたアニメ監督が、周囲の助けを借りつつ復活するって話を自らが実現したいと制作の想いを成し遂げることを切に願っている。アニメ「ハイキュー」で飛べない烏と呼ばれ続けた烏野高校が春高に出場するような、そんな進化を私はみたい。

投稿 : 2022/07/02
閲覧 : 215
ネタバレ

さんだーばーど さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

名作になり損ねた日。

Key作品初視聴。当時リアタイで観てました。
結論から言うともうKey作品に触れる事は無いでしょう。

予告のひなの可愛さと世界が終わるという不穏さのコントラストに惹かれたのですが、残念なポイントとして

・ハッカー少年の扱いが雑
・麻雀ネタがキツい(これは私が知らないだけ)
・介護END、鬱展開、救いのカタルシスが無い

辺りが挙げられます。
一応ラストは感動しましたが、ちょっと終わり方が重くて私は苦手でした。萌え絵なのにダークな展開がKey作品のウリらしいので、ここは完全に好みが分かれそうです。私はミスマッチだと感じてしまいました(まどマギも苦手です)。

日常回がとても楽しかっただけに…辛い、だからこそ感動出来たとも言えますが。
妹さんはいいキャラしてたし!女の子たちもみんな可愛いだけに…泣けます。

ラーメン回の2話が大好き。1〜3、5〜8話はおススメです。

投稿 : 2022/06/23
閲覧 : 188
サンキュー:

5

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ハイジとクララなら2時間で同じ感動を与えられる

私は予めネタバレを観てしまった状態で視聴を始めたので本作に焦らされることも落胆させられることもない──非常にダメージの少ない状態で完走することができたが、この作品を初見かつ地上波で追った方達の“もどかしさ”と“失望感”はきっと計り知れないものだろう。
作画、音楽、演技がトップクラスの高クオリティを示す中で“泣きのパイオニア”たる麻枝准氏の脚本……『Angel Beats!』も『Charlotte(シャーロット)』も賛否両論な評価であるが、本作は前2作とは比べ物にならないやらかしをしてしまっていた。

【ココが面白い?:のじゃロリ少女の出現と予言による大きな期待】
修道女のような格好をして神を名乗り、爺さん口調で偉そうに喋る典型的な「のじゃロリ」少女・佐藤ひなを、あやねること佐倉綾音が演じる可愛さが一先ず本作のウリと言えるだろう。そんなキャラクターが唐突かつ普通に現れて主人公・成神陽太(なるかみ ようた)に「我は全知の神・オーディンなり」「30日後に世界が終わる」としつこく告げる。
陽太は最初ひなを只の「中二病の迷子」として接していくのだが、少し共にしただけで彼女は「予報にない雨を察知して傘を買い求める」「競馬の馬の順位を全て言い当てる」など神憑りな力を発揮し、驚かされてしまう。
彼女は本当に神様なのか……!?
陽太と視聴者ともにそう思わせていくことで、ひなが告げた世界の終わりという突拍子もない予言に真実味が帯び始める。本当だとしたら世界はどのように終わるのか。それを告げる少女・ひなの正体、世界を終わらせない手段を平凡な日常からどう模索していくのかetc. 色々と考察できる部分が第1話から存分にあり、先の展開がとても気になる構成になっている。

【しかしココがつまらない:日常回が多すぎ】
世界は30日後に終わる。
そんな衝撃的な未来に対して、ひなと陽太は「世界が終わる前に充実した夏休みを過ごす」というどこかズレた方針で動き始める。まるで「明日世界が終わるなら、あなたは今日どんな1日を過ごしますか?」のスケール拡大版だ。もっとも、陽太は世界の終わりを信じきれておらず、受験勉強に手をつけてはひなに「世界が終わるのに勉強なんかしても意味ないやろ!」とノートをひっくり返されるのが御約束となったが。
こうして始まった日常パート、結論から書いてしまえばとんでもなく長過ぎた。
{netabare}毎話の最後に世界の終わりまでの日数が表示される。30日→24日→17日→13日→11日→9日→6日……と刻々と日付が進んでいる。その割には「世界の終わり」に対して何も進展がない。日付を数えてもらえばわかるが7話終了までは全く話が動かない日常回なのである。
何かが起こりそうな伏線めいたシーンはあるものの何も起こらない。日付と本作の尺だけを只々浪費していく様に、何かが起こりそうな期待感となかなか何も起きない焦燥感にやきもきさせられてしまう。{/netabare}
日常の内容も若干キツい。{netabare}第2話ではひたすらに『アルマゲドン』『ロッキー』『シザーハンズ』など、有名ではあるが微妙に古い映画のパロディを連発してスベり倒すシーンが挿入され、非常に共感性羞恥を煽る内容になってしまっている。口で「バシッ」「ドカッ」って擬音をつけるのは小学生時の黒歴史だから止めてほしい(笑)
3話は妹のOGが経営するラーメン店を再生する話だが、これも『情熱大陸』だか『カンブリア宮殿』のパロディ風になっており、陽太役の花江夏樹さんが愉しそうに演技していることだけは伝わってくるが……(汗 と言った内容。
4話に至っては真面目に観ていない。天を仰いだりスマホを弄っていたりした。陽太が麻雀で変なことをしているというのは理解できるのだが、当方、麻雀知識はからっきしなのでどんな面白いことをしているのかがまるで伝わらなかった。{/netabare}
笑える笑えないは個人の好みではある。しかしそれを差し引いても本作はギャグを入れ過ぎていると思う。前半はコメディ、後半がシリアスというのがKey作品の伝統らしいが、日常コメディに割く尺の取り方が明らかに前作の『Charlotte (シャーロット)』より増加しており、悪化の一途を辿ってしまっている。

【ココがひどい:“世界の終わり”の真相】
{netabare}第8話でやっと話が動き出すのだが、ネタばらしは唐突だ。
ひなは生まれた時から「ロゴス症候群」という不治の病に侵されており、本来は歩くことも喋ることもできなかった。私たちの世界で言えば脳障害由来の“筋ジストロフィー”患者だったのだ。
そんな彼女を治療したのが亡き祖父・興梠博士であり、様々な分野の権威であった博士はひなに超高性能な量子コンピュータチップを埋め込むことで健常者──いや、それを通り越して全ての事象を演算によって予知することができる“神”になったんだと。{/netabare}
うーん、チープ(笑) ここまでひなの正体を未来人説や異星人説、はたまた本作が『Charlotte (シャーロット)』と世界観が繋がっている説など様々な考察をしてきただろう視聴者にとって、この真相はそれらで組み上げられたハードルの遥か下を潜ってしまった。
{netabare}そして「世界の終わり」というのも飽くまでも「ひなの世界が終わる」=頭の量子コンピュータが奪われることを指しており、そのことに気付くのが終わりの当日という体たらくである。
そこからシリアスな逃亡劇が始まるようで始まらず、ひなは謎の組織に捕まって行方をくらませてしまう。{/netabare}

【ココもひどい:やらかしまくりな“普通”の高校生】
{netabare}次に陽太が再会できたひなは案の定、難病患者に逆戻りしてしまっており──てか組織はよくひなちゃんを生かしておいたな。人の頭開いてチップ取り出す倫理観なら殺すことにも抵抗無さそうに思えるのだが──、陽太は彼女を引き取るために孤軍奮闘することになる。そんな彼へのヘイトが恐ろしいほどに高まるのが10~最終話だ。
「大きな声を出さないでください」と注意されているのに何度も叫ぶ、そっぽを向くひなを力ずくで自分の方に向かせようとする、ゲームをやらせて指示を出しまくり上手くできないと「あ~○○しちゃった~」と責めるetc. 病人にとっての「無理」を強いる人物というのは観ててどうしても不快に思ってしまうものである。
ただ、成神陽太という人物は良くも悪くも“普通”の高校生だ。特別な能力もなければ秀でた才能があるわけでもない。一朝一夕でサナトリウムの職員と同程度の適切な接し方ができるわけもない。そんなリアルな人物設定がよりにもよってこの終盤に牙を剥いてしまった。制作側にとっては陽太の「努力」ないし「愛情」をトライアンドエラーで描写したつもりなのだろうが、それに病人のひなが嫌がる・苦しむシーンが付随することによってたまらなく不愉快──所謂「胸糞」要素に感じるようにできてしまっている。 {/netabare}

【他キャラ評】
鈴木央人(すずき ひろと)
{netabare}代表として彼の名を挙げておくが、ハッキリ書いて陽太とひな以外のキャラクターは只の舞台装置でしかない。2人だけで回せる終盤になると陽太が北海道のサナトリウムに向かうという形で皆フェードアウトする。これまで登場してきた重要な意味をまるで持ち合わせておらず、個々に与えられた役割はモブでも果たすことができるだろう。
このキャラもそうで、陽太たちの裏で興梠博士の研究を調査・ハッキングすることでひなの頭の中にある量子コンピュータを突き止めてしまう戦犯だ。しかし、それに罪悪を感じて陽太をサナトリウムに連れていくのが最後の出番となる。凄惨な過去も自身の能力を利用し続ける大人への敵意というのも全く活かされない。これならハッカーが量子コンピュータの場所を突き止めていくというシナリオ自体が余計な尺稼ぎにも見える。 {/netabare}

【総評】
冒頭にも書いたが作画は「P.A.WORKS」、音楽はOPとED共に「麻枝 准 × やなぎなぎ」で送るトップクラスの高クオリティを誇りながら、脚本はまるでそれに見合わない出来だった。
描きたかったことは理解できるし、それをなんとか示したい。本作では司波素子(しば もとこ)という名有りのキャラクターだったが、その介護士が問いかける。
{netabare}「あなたの知ってる女の子は本当の彼女ではなく機械が演じたものだったのでは?」{/netabare}と。
この残酷感・絶望感は確かに痛烈であり、それを信じたくない主人公の奮闘、絶対に彼女を連れて帰るんだという信念は熱い。そしてもうダメかと思われた時のわずかな奇跡、主人公の想いが通じたボーイミーツガールとしてのグッドエンディングで視聴者の感涙を狙ったに違いない。この“制作側がやりたかったこと”が詰まった終盤だけを切り取って観れば決して悪い出来ではなかった筈である。
ただ、その感動的な結末から逆算的に物語を作って、そして力尽きてしまったかのような詰めきれていない設定とキャラクター、だのにそれらを意味ありげに見せてくる第1話等の演出が多くの視聴者の考察を促して、そして白けさせてしまったのだと思う。「勝手に期待して勝手に失望したのはそっちでしょ?」とでも言いたげな、ある意味で非常に図太い作品だ。
もう少しシンプルに、2時間映画でぎゅっとまとめられたら評価はまた違ったかもしれない。だがもっと厳しく書けば本作が狙った“泣きの原点”も原点に帰りすぎて最早『アルプスの少女ハイジ』の「クララが立ってる…!」と同じ種類の感動になってしまっている。歩けなくなった少女が歩けた。喋れなくなった少女が「好きだ」と告白した。素直に観れば泣けるけれどもそんな昭和の感動を令和で見せること自体そもそもの間違いだったのではないだろうか。

投稿 : 2022/03/31
閲覧 : 565
サンキュー:

10

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もう1クールあったら、より良作アニメになったはず。

優しくて感動出来て映像も音楽も綺麗で面白くていいアニメです。ボーイミーツガールでちょっとありきたりではあるが、途中からちょっとシリアスにもなって、真実が気になってきます。ただそのシリアス部分の内容が12話ではちょっと厳しいかな・・・。もう12話(せめて3.4話)あったらもっとまとまった深い良作アニメになったと思います。それにしても花江さんの声は優しい男の子にピッタリですね!佐倉さんは元気でぶっ飛んだ女の子にピッタリです。個人的には泣けるアニメのトップ10以内だと思います。

投稿 : 2022/03/28
閲覧 : 162
サンキュー:

1

ネタバレ

『 』 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

面白いわ。

笑い過ぎて妹に引かれたw
まだ途中までしか見ていませんが観る価値は十分かと。

投稿 : 2022/03/13
閲覧 : 150
サンキュー:

1

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ただ単に意識不明だった少女が一時的に回復し夏休みの思い出を宝物と言い残して再度眠りについた位の設定の方が理解しやすかったですね。
このアニメは冒頭とラストに流した映画撮影のエピローグの意味が分かった人と分からなかった人で評価が分かれるのかなと思います。
陽太主観のストーリー展開と全知の神設定で分かりにくいとは思いますが、ひなが限られた時間を量子コンピューターを駆使して何がしたかったのか、何故したかったのかを理解すれば意味が分かると思います。

投稿 : 2022/03/07
閲覧 : 572
サンキュー:

4

ネタバレ

九会 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

音楽と作画は評価できるがストーリー構成が悪い。

「神を殺して世界を守るか、世界を狂わせてまで神を生かすか」(神様になった日第三弾キービジュアルより)
このキービジュアルから世界を取るかヒロインを取るかというセカイ系が始まるとお思いの皆さん、全くそんな事ありません!殆ど日常モノです。毎話、毎話カレンダーで日付こそ変わりますが(この演出は好き)やってるのはギャグ、ギャグ、ギャグ、間に感動系の話が入り、その話自体は普通にいいお話ですが特に本筋には関係ないです。ギャグ自体は好みの問題で自分は嫌いじゃなく、笑った部分もあります。
主人公達が日常物をやってる裏で暗躍こそ描かれますが、8話までずっと日常ものでいつ話が進むのかと思っていました。スタッフ同の「Charlotte」では中盤で話の雰囲気がガラッと変わる部分があった為、中弛みする事がなかったですがこの話は中盤になっても話が動かず、いつシリアスな話が始まるんだ?と思って視聴していました。9話後半でヒロインが誘拐されて主人公が救いに行くのかと思いきや10話冒頭で夏が終わり一気に半年が経ちます。え?セカイ系では選択肢が与えられますが、この作品では選択肢が与えられません。竜王もびっくり。10~12話以降ですが、ヒロインが神様のようであったのは頭の中に入っていた量子コンピュータのお陰で、これは人の世を逸脱してしまう物らしく、放っておくとまずいらしい。ん?その為彼女の頭をかっぴらいてそれを抜くとか。????????
しかもヒロインは元々病気の為にそれを埋め込んでいたようでそれを抜くと廃人になってしまうらしく、10話では既に廃人になったヒロインが登場し、えぇ……となりました。いや人権どうなってるの?キービジュアルに「世界を守るか、世界を狂わせてまで神を生かすか」ってあるよね?選択肢世界を守るかしかなくね?その世界というのも具体的にどう世界が脅かされるのかという描写もなく、実際にヒロインの力によって世界が変革されてしまい悪影響が出たという描写だけでもあれば、納得出来たもののそれがないため、意味が分かりません。ヒロインをさらった機関の正体すらも曖昧なまま終わります。
キャラクターも話に関わると言うよりは賑やかし的な側面が強いキャラが多く、多分この話がギャルゲーであれば掘り下げられるんだろうけどなぁ……というように感じてしまいました。
P.A.WORKSの美麗な作画、やなぎなぎさんと脚本も担当されてる麻枝 准氏の曲は好きで主題歌も購入させて頂きましたが、順当にキービジュアルの宣言通りに出来なかったのか、日常部分が冗長過ぎると感じてしまいました。詰め込み過ぎとはいえ、「Charlotte」では出来ていたテンポや理由付けが出来ていなかったのが残念でした。

投稿 : 2022/02/24
閲覧 : 344
サンキュー:

8

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

物語以外は...ね

いやぁね、ストーリー以外は全部良かったのよ!作画もきれいで、キャラもいい感じだし、音楽も最高なんすよ!特にOPがよき
それを全部ストーリーが台無しにしてるのが...ね

投稿 : 2022/02/19
閲覧 : 330

リアム・ギャラガー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

何をしたかったのだろうか

この作品はあまりにも物語が逸脱しすぎていて、何がしたかったのか皆目見当がつかなかった。突然にして分かる主人公とヒロインの恋愛関係であったり、伏線臭を漂わせていた発言などは一切回収せず、「ヒロインは何者なのか」といったところがおざなりになっていた。また、キービジュアルにも使い重要人物臭を出しておいたハッカーがシリアス回の駒役というありさま。

ギャグ、シリアスの両方ともに中途半端。

麻枝さんの脚本はもう厳しいと思います。10年前から言われているように、麻枝さんに関しては曲だけ制作していてほしい。曲だけは本当に素晴らしいです。

キャスト陣も役柄に合っていないような感じがしました。

投稿 : 2022/02/15
閲覧 : 1644
サンキュー:

18

コラッタ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

惜しい・・・

PAワークスさんと麻枝准さんの作品ということで
恐らく、界隈の期待はものすごいものだったと思います。
そのためか、最初のハードルが高すぎてアレになっちゃったかなあと・・・
普通に好きでしたけど、感動系にもっていこうというあまり設定が
こういう感じになってしまったのでしょうか。
賛否両論でしょうねえ・・・

投稿 : 2022/01/23
閲覧 : 374
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2

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ジャッジ・シャンゴ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

つらいレビューになるけれどいいのかな。

本当に 残念なこと。辛辣なことになりますので覚悟のある方だけが最後まで読んでください。

{netabare} だーまえ氏は本来あの花やユーフォ、よりもい、VEGの打倒を標榜して本作を企画した。

シャーロットの時はまだ、いじめや殺人、戦争だとかダークな展開が忌避的だという人は触れない方がいい、位で済んだんですよ。
けど今回の神なたはどうなのか?ABやシャロでも折り返しで闇展開あってもそうなる前の日常回見る意欲ありました。 ほか原作者のものでもかくしごとの方が序〜中盤明るめで終盤シリアス回になるというものを上手く表現してましたよ。それなのに神なたは何なのだろうか??

中盤までの楽しい日常、映画撮影までは良かったんですよ、 けど終盤以降は何? 二度とこの作品を見たくない、ツイの鍵オリアニプロジェクト公式垢をフォロー解除するほどの悲惨さでしたよ。

アニメーションで配信サイトでの社会問題的なガチなドラマを表現しようとして結果的に二度と触れたくないレベルのトラウマアニメになってしまいましたよ。でもその本放送リアタイ時なんて、まだ序の口で見習いクラスです。

本当の地獄は最終回終了後…
それがBS11での21春季の再放送ですよ。二度と見たくないレベルのものを再放送だとか、恐らくかぎなどの宣伝目的だったのかも知れないけど、そのかぎなどはBS日テレに行ってしまいましたよ! だったらBS日テレでやればよかったじゃないですか!
どうしてこんな作品の再放送セレクトをBS11やアニプレは行ったんだよ!?
MXで同じ時間に俺100再放送やっててそれを喰うような作品は放送許されなかったのか!? 俺100の製作委員会が自分の作った作品に
自信ないから圧力かけてBS11にこれを放送させたんだろ!?とも邪推できるよ。
他にも21春夏秋の9ヶ月間の独自再放送は殆ど醜態だらけじゃねえか! これやひぐらしエウア篇1〜2クール目から始まりシグルリとか残念枠、デビルズライン(公式サイト消滅)、
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(JRPGファンタジー量産型)、
スケートリーディングスターズ(腐夢)、友崎くん&裏世界ピクニック(近辺時期からひろったものでの穴埋め)…殆どが地方にとっての貧乏くじばっかじゃねえか、
まだまともに見れたのは放課後ていぼう日誌、エグゼロスぐらい(きんモザ2期はMXと共有なので独自再放送ではない)。
一方の本州ローカルは一昨年夏からいい再放送が勢ぞろいしてたよ。 日常、らきすた、ひだまりスケッチ無印、ハナヤマタ、ニャル子さん、色づく世界の明日から…
そしてBS11はこの大切な21春夏秋をドブに捨てたままバキシリーズBS初放送だとか舐めてんのかよ!? Aチャンネルも去年アニメ化10周年だったのにBS初放送してくれなかったし! こうなったのは業界やテレビ局だけが悪いのか!?
界隈側も非があるだろ。いや日本社会全体がBS11誰得再放送祭り春夏秋の陣の戦犯ですよ。
出る杭は打たれるだとかズバズバ物言う者たちを疎外して冷笑してきて、その結果こうなってしまったんですよ…。 {/netabare}

投稿 : 2022/01/04
閲覧 : 797
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3

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かがみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ある意味ではAIRを乗り越えているのではないか

「Angel Beats!」「Charlotte」に続く麻枝准氏全話脚本第3作目。Keyの原点ともいえる「泣きゲー的なもの」への回帰を志向した作品である。キャッチコピーは「神を殺して世界を守るか、世界を狂わせてまで神を生かすか」。

本作主人公、鳴神陽太の前に現れた全知の神を名乗る少女、佐藤ひなは「30日後に世界は終わる」と予言する。前半では煌びやかな日常が描かれ、真相が明かされた後半からは物語は急旋回を見せる。

本作は個別に観ると優れたエピソードも多い。個人的には笑える回としてラーメン屋再建回(第3話)、泣ける回として伊座並父娘回(第5話)がそれぞれ印象深い。また第5話の挿入歌「宝物になった日」は「青空」や「小さなてのひら」に匹敵する珠玉の名曲だと思う。

本作の主題は最終話でも明らかなように「理不尽なこの世界を懸命に生きる」という従来の麻枝作品から引き継がれてきた人生賛歌である。ただどうもその主題と作品全体のストーリーテリングが何かうまく噛み合っていないという印象は否めなかった。同作は周知の通り批判も多い。確かに同作を普通に観ると、序盤で壮大な謎のようなものを提示して視聴者の期待値を吊り上げながらも、最後は典型的な美少女ゲーム的構図に回帰した作品のようにみえる。

けれど本作を「陽太の物語」ではなく「ひなの物語」として観直してみると作品全体の印象もまた、だいぶ変わってくるのではないか。

本作の終盤は「AIR」と同様の擬似的母娘関係の布置を形成している。そして観鈴が〈母〉の下でゴールする事を選んだとすれば、ひなは〈母〉に呑み込まれることを拒絶して、外の世界で苛烈な日常を生きていく事を選んだ。その意味で本作はAIRが乗り越えられなかった境域を乗り越えたともいえるのではないか。

投稿 : 2021/12/21
閲覧 : 518
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1

もけもけ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 1.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

さむかった

1話め、設定も面白そうだなとかなり期待したんですが、その後は、使いふるされたような寒いギャグ?みたいなセリフのテンポも悪すぎてひどかった。
最後に無理矢理お涙ちょうだいな展開もどうかと。

投稿 : 2021/12/15
閲覧 : 443
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3

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蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

殆どあらすじみたいな感想。

【概要】

アニメーション制作:P.A.WORKS
2020年10月11日 - 12月27日に放映された全12話のTVアニメ。

監督は、浅井義之。

【あらすじ】

高校三年生の若者・成神陽太は、バスケ部を引退して受験勉強に専念する身である。
勉強の息抜きに、夏休みの公園で同じく元バスケ部で親友の国宝阿修羅と1on1で汗を流し、
休憩して水を飲んでいたところに修道女の格好をした珍妙な少女・佐藤ひなと出会った。

ひなは、全知全能の神のオーディンであると自称して、
「30日後に世界は終わる」と二人に予言する。

頭がおかしな子供と思って取り合っていなかった陽太だが、
ひなは、通り雨・交通渋滞・競馬の着順などを百発百中で言い当て、
彼女の未来視・予知能力は本物であることを陽太は思い知る。

両親があっさり受け入れたことで、ひなは陽太の家に居候することになり、
ひなにふりまわされる陽太の日常が始まった。

ひなの言う「世界の終わり」の最後の30日間を、
幼馴染で密かに想いを寄せている伊座並杏子、そして友人たちと共に、
忘れられないひと夏を過ごすことになる陽太なのだった。


【感想】

麻枝准氏といえば、Keyのビジュアルノベルである『AIR』(18禁)『CLANNAD』(全年齢)
の企画者であり、18禁の意味がないと言われるほどエロ方面は全然ダメですが、
涼元悠一氏や樋上いたる氏らKeyのスタッフと協力して泣きゲーを作った仕事で、
アダルトゲーム業界の寵児になった人物。

Key作品の作風は、長い日常シーンで攻略対象ヒロインに感情移入させた後に、
親に捨てられたり記憶から失われて認識してもらえないなどでの親子関係の破綻、
他には具体的な病名のない難病設定が明かされていったりで、
幼児返りで主人公との思い出を失っていく、呪いで死ぬ、
実は幽霊で願いが叶うと成仏したり、
植物人間の生霊のパターンだと本体が目覚める代わりに生霊時の記憶を失う。
など鍵作品のお約束が決まっているのか、設定かぶりを複数の作品で見かけます。

可哀想な少女の悲劇的な展開を美しい音楽で盛り上げていきながら、
号泣させることに長けた感動メーカーというのが概ねの評価のはず。
悲劇の先にビターエンドであれハッピーエンドであれ、
流した涙で気持ちがスッキリする。
プレイヤーの感情を揺さぶることにかけてはエロゲ業界では随一でしたような。

元々好評だった原作ゲームのイメージを壊さない映像の精度で、
かつ丁寧にアニメ版の制作を担当した京都アニメーションの数々の仕事が、
2000年代の深夜アニメとして傑出度が高かった事実も、
Keyブランドの人気に拍車をかけていましたかな。

麻枝氏は後に数々のオリジナルアニメの企画や脚本を手掛けていますが、
『Angel Beats!』が大ヒット作となったものの、批判の声があるのを気にしていて、
5年後に作った『Charlotte』でもヒロインを演じた佐倉綾音から、
終盤が急展開過ぎることを指摘されて、それも気にして今作ではこれまでの反省を生かして、
「原点回帰」をして、EDから逆算して全12話を構成したとかなんとか。
一年半かけて修正に修正を重ねてアニメ全話の脚本を完成させたそうです。

このアニメは序盤はとにかくギャグ展開だらけで感動要素はないのですが、
陽太やひなや伊座並さん等との会話や日常を視聴者に笑って楽しんでもらって、
キャラに愛着を持たせて『ずっとこのままだといいのに!』と思わせて、
定番の終盤シリアスで突き落として喪失感を出したかったみたいですね。

その日常パートですが、陽太とひなのボケとツッコミの応酬があったりするのですが、
主人公の陽太役の花江夏樹さんの炭治郎声がやたらハイテンションでして、
その会話のノリが好きな人は好きなのでしょうけど、
自分は、『CLANNAD』で春原陽平が坂上智代に喧嘩?で勝負を挑んでは、
格ゲー演出で返り討ちにあったり、
「それと便座カバー」など麻枝ギャグで笑ったことがほぼ無いですので、
面白いことをやっているはずのキャラのテンションとは反比例で、
このアニメではギャグに心が凍えていって置いてけぼりでした。

自主映画撮影で『アルマゲドン』のパロ、『ロッキー』のパロ、『シザーハンズ』のパロ、
売れないラーメン屋に押し掛けて陽太が経営コンサルティング番組の真似事をする話、
陽太が麻雀の試合に出場したもののルールを全く知らずに無茶苦茶をする話。

え?これ?面白いの?現実世界と創作世界が必ずしも同じである必要はないですが、
高3設定にしては子供っぽい反応の陽太役の花江さんの絶叫と寒々しいギャグの空回りで、
面白いことをしてキャラを気に入って愛して貰おうとの麻枝氏の意図は、
私の目線と価値感では早々と頓挫していますね。

5話にて伊座並さんのシリアスエピソードとして亡き母親の話が出てくるのですが、
2話で彼女がピアノを弾いた後は彼女を一旦脇に追いやって放置して、
新キャラ紹介ついでに完全に麻枝氏の趣味で作った、
ラーメン屋と麻雀でそれぞれ下らないギャグ回を重ねた上に、その次の話で、
美人で物静かなトロフィーヒロインでしかない伊座並さんの内面の積み上げがないままに、
そんな彼女の話として、週刊ストーリーランドで放送された『天国からのビデオレター』
から一通目と二通目を飛ばして、最後の三通目だけ抜粋して内容や台詞の丸パクリ。

前半パートで陽太&ひなと、
引きこもりになった伊座並(父)の食べ歩きで尺を費やした上に、
経過を飛ばして、既存の感動作品のクライマックスのみをコピペした泣きイベントで、
「さあ、泣け!」とやられても流す涙は一滴もありませんね。

コピペ元となった『天国からのビデオレター』を自分は既に観ていて、
そっちでは亡き母の娘を思う優しさの数々に感動したことと比較すると話が薄いです。

更には、母から子に送るメッセージの話としては、
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の第10話を何度も観ていて、
幼いアンなりに母に起きた現実を認識して耐えていること、
子供の行く末を案じて手紙を残す、余命幾許もない母・クラーラの心、
(更には原作では生前に弁護士を手配して娘の人生のサポートに手を尽くしています)
幼かったアンも成人して母親になり亡き母から貰った愛情を自分の子供へ受け継いでいく、
代々継がれていく、心の繋がりと血の繋がりを描いていた愛の系譜の物語が、
ヴァイオレットの10話に存在していて、多くの視聴者に涙を流させたことを思うと、
こちらの、泣きイベントをコピーしたに過ぎない話は感動的な音楽で飾り立てようとも、
そこまで染み入るものはなかったですね。

夏祭りの話と自主映画撮影の話を挟んで、

8、9話目で話が動き出して、“ひなの秘密”と“世界の終わりの真相”が暴かれて、
ラスト3話で重めの話が来るのですが、その終盤の展開のために、
陽太の恋愛感情が同学年の伊座並さんじゃなくて小学生程のひなに移っていましたね。

単にひなに振り回されてドタバタやっていただけの陽太の心変わりがいつだったのか?
自分には唐突すぎて意味不明ですね。
人には理解できて自分が理解できてないだけでしょうか?

たった一ヶ月のひなとのハチャメチャな日々であっさり上書きされた、
幼い頃から18歳?の今日まで陽太が伊座並さんに抱き続けていたはずの、
一途な恋愛感情とは一体なんだったのでしょうか?

心の扱いが軽いことに、ラーメン屋と麻雀のエピソードで2回分の尺を丸々潰すよりは、
陽太の心の変遷やキャラ同士の人間関係を丁寧に辿ったほうが良かったと思いますね。

ハッカーの鈴木少年と背中合わせのひなのキービジュアルでは、
世界の命運を握った戦いの話になるのかな?と思えば単なるミスリードで、
鈴木少年は展開を動かす歯車的な脇役でしかなくて、本質は陽太と障碍者のひなの物語。

ロゴス症候群(架空の設定)という治療法が存在しなくて死に至る、
重度な先天的障碍を持って生まれ、
生きてはいるが会話や意思の疎通すらできない寝たきりの娘への介護疲れの末に、
親に見捨てられたひな。引き取った祖父が脳機能を補助するため研究して完成させて、
“神の力”の源でもある、ひなの脳に埋め込まれた量子コンピュータの存在が、
序盤からちょくちょく登場する鈴木少年のハッカーとしての能力と懸命な調査で暴かれて、
神にも等しい演算能力を持つ量子コンピュータは危険と組織によって判断されて、
ひなが連れて行かれて行方不明に。後に鈴木少年は、
自分の行動が事態を招いたことのお詫びにひなの居場所を陽太に教えて物語から退場。
彼は一人の人間と言うよりは物語を動かすのに都合の良い歯車でしかなかったですね。

他のキャラを見ても、陽太に対する気持ちの輪郭が見えてこない伊座並さんが、
2話と5話では見せ場があった以外では顔の綺麗なモブみたいな扱いであったり、
ラーメン屋や芸能人弁護士といった女性キャラも何のために登場したのかわからなく、
脇役らがただの賑やかしの集まりでしかなかったのが、
かつて感動で一世風靡した人間にしてはキャラの扱いが薄くて雑ですね。

量子コンピュータを手術で取り除かれて“神の力”と知能・人格を失って要介護状態になった、
ひなを保護している介護施設から“取り戻す”陽太の奮闘が終盤の第10話からですが、
焦りで冷静さを失っていると解釈しても、陽太の行動の一つ一つが痛々しいですね。
ひなは男性恐怖症になっているので彼女の前で大声を出してはいけないと、
介護施設の女性職員の司波さんから何度注意されても学習しない陽太。

大変な介護は全部職員が献身的にやっていて、陽太が要介護状態のひなに対してやったことは、
ゲーム機を取り寄せて一緒に遊んでと、(それも横で大声で実況して怖がらせて、また叱られる)
ひなが寝ている間に徹夜してのレベル上げで、(ひながレベル上げできないので代行)
光や物音で起こしてしまうからやめるよう注意されています。(しかもこれが美談扱い)

終盤の評判の悪さはひとえに、麻枝氏が頑張ってる陽太として描いたはずのシナリオが、
介護施設での陽太の一連の行動は、無力になった今のひなを思いやってというより、
一緒にバカ騒ぎをして過ごした夏休みのかつての日常の続きをやろうというもの。
自分の目的を叶えるために、我意をひなに押し付けているに過ぎない。
しかもその手段がコントローラーを握らせて好きだったRPGをプレイさせるという。

父親の言葉を介して、子を見捨てるほど苦しい介護の徒労の現実を突きつけた上で、
ひなの介護施設での障碍者描写が比較的に軽度なことで著しく説得力を欠いていますね。

フィクションなのは承知の上ですが、脳や筋力の障害を持った人間の状態はこんなものではない。
障碍者設定もいい加減で、ひなが言葉を覚えたての幼児程度の知能で肉体に対して発達が遅めの、
知的障碍を持った子供にしか見えない。可哀想な可愛い少女とそれを面倒見ている(つもり)の、
ボクにしか見えないのは穿ち過ぎでしょうか?

感動ポルノと言われても仕方ない話な上に、“努力”が徹夜でゲームのレベル上げでは、

脚本を書いた麻枝氏の意図に反して、陽太の行動や思いに共感を覚えるのは困難ではあること。
受け取り方は人それぞれかもしれませんが、私のこのアニメに対しては違和感だらけでした。

麻枝氏が自分が素晴らしいもの、美しいものとして書いたシナリオが、
そうとは受け取ってもらえない現実。それは、他の方のレビューを拝読しても顕著でしたね。

結局最後は障碍はそのままに、『AIR』の最終章の劣化焼き直しで陽太とひなの関係は解決。
神尾晴子→陽太 神尾観鈴→ひな
で置き換えて『AIR』の感動シーンの再現をして『よかったね!』で話は続くのですが、
「原点回帰」とは自分の過去作のパロディだったのですか?

・アニメでこんなに泣ける作品があったのか!って思ってもらいたい。
・誰かの人の心を動かしたい。

と、麻枝氏がインタビューで言っているのですが、
ガワだけ真似ても、過程が無茶苦茶なので美しい音楽と泣き顔で貰い泣きを誘おうとしても、
私には響くものがやはり無かったですね。

引き取られたひなは、再び陽太の家族と一緒に暮らすことになりましたが、
陽太はひなを治す目的で研究者になるために勉強して大学に行くと言っているので、
介護をするのは主に陽太の母親で家族の負担が大きく、
実の親ですら長い介護で心が折れて最後は見捨てた障碍者を引き取って、
介護しながら育てることの責任と覚悟の重さが消し飛んでるのではないか?

普段は車椅子ですが、ひなが立ってバスケットボールを投げてゴールに入れたり、
ヨタヨタとですが歩行可能であったり、ある程度の意思の疎通が可能であったりで、
父親が7年間頑張った末にギブアップするほどの重い障碍とはなんだったのでしょうか?

それらに一切触れてないので最終話の展開も白々しく見えてしまい、
家族と愛情の話としても共感するには及ばないですね。

ひなが連れて行かれて中断していた撮りかけの自主制作映画を完成させるために、
障碍状態にある主演のひなを撮影に駆り出しているのですが、
そのときに周りが見ているのが今のひなではなくて、
修道女の格好をして周りをかき乱していたヘンテコひなの夏休みの思い出であったりで、
陽太と対立してた女性介護職員の司波さんのほうが余程、
今のひなと向き合って接してたじゃないか?と疑問が生じたりしていますね。

陽太が、“神様”だったひなの指示で伊座並さんに告白しようとしたり、
ラーメン屋、麻雀の試合、ビデオレター、夏祭などの30日間が、
どうして、ひなを一生介護するほど好きになる動機になったのかも全く不明瞭であり、
逆算=結論ありき で話を作ってるがために物語の過程での心の流れが不自然ですね。

感動とは、言葉や行動だけでなくて、水面下に人間の様々な思いがあって、
描写を積み重ねに積み重ねた上で表に出てきたキャラの感情に視聴者が触れて、
その思いを理解できたときに、共感などをして自然と涙が出てきたりすると思います。

反面、このアニメでは序盤ではバカみたいなギャグ話に尺を費やし続けた挙げ句に、
後半では展開の重さに反比例してキャラの描写が丁寧でなかったり軽かったりで、
キャラの思いや行動に対しても、普遍的な喜びや悲しみに重なることはなく、
美しい音楽や過去の人気作品の再放送の焼き直しで涙を流させようとしても、
感情の流れと展開のツッコミどころの多さと不自然さに、
評価が妥当な結果に収まっているのではないか?

『ARIA The CREPUSCOLO』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
など毛色が違う様様な作品それぞれできちんと泣けて、
アニメで泣かせることが悪いとは一切思っていない自分でも、
このアニメで流した涙は一滴もありませんでしたな。

結局は麻枝氏はアニメでやりたいことがあっても、
決められた尺の中で伝えたいことを纏めて、配分する能力が些か弱いのではないか?
ビジュアルノベルならば長さは自由であるし、
マルチエンディングで展開の取捨選択を出来ますよね?
アニメ版の『CLANNAD』のように合計4クールを使ってじっくりできたことこそ、
深夜アニメとしてはかなり特殊なケースですね。

正規にアニメの脚本を学んだことのない麻枝氏の悪い部分ばかり出ていまして、
シナリオライターとしての個性が薄まる可能性もありますが、
今一度、脚本の勉強をする必要が彼にはあるように思いました。

仁井学氏など、P.A.WORKSで仕事をしたアニメーターらの働きに敬意を払いながらも、
作品の評価としては“良くはない”にならざるを得ませんでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/12/06
閲覧 : 426
サンキュー:

43

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素塔 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

神様の変容

酷評されてはいるが、一般人の感覚では十分楽しめる作品だったと思う。

聞くところによると、本作では「原点回帰」が目指されていたとか。
ゲームをしない自分は、Keyも麻枝准もよくは知らず、
アニメも「Charlotte」「Rewrite」くらいしか観ていないので
「原点」の意味するところは分からないのだが、素人の想像を逞しくすると
あるいは初心に帰って、シンプルで明快なテーマ性をもった人間ドラマを作ってみる、
そんな意図だったのかとも思う。本作には時間を生きる人間の自然な姿が描かれていて
幸福とは何かという、重要なテーマへのシンプルな答えも織り込まれている。

「麻枝准=泣かせ」といった予断を一旦クリアして
ごくありふれた、平凡なヒューマンドラマとして本作を観た場合、
一貫したテーマとして追求されているものが何であるかを考えてみた。


{netabare}ひな、陽太、伊座並さん。
この三人による恋愛コメディが展開される前半パートは
第五話の伊座並さん回で締め括られ、それに続く後半パートでは
ひなと陽太の二人に焦点が絞られるが、テーマ的な次元では前半部と連続している。

キーワードはおそらく、「変化」である。

前半部のひなは無闇矢鱈に周囲に変化をあおる存在だ。
世界の終わりが目前に迫っていることが直接の理由だが、
彼女自身、生まれて初めて普通の生活を手に入れることができた
その限られた時間を謳歌するためには立ち止まっていられないのだ。

ストーリーの軸となる恋愛では、子供時代からの固定した関係を変化させるに至らず、
実は陽太自身もそれほど強くは変化を望んでいなかったふしもある。
むしろそこから派生的に生じたエピソードに「変化」というテーマが濃厚に表れてくる。
ラーメン回などもこのギャグバージョンとして観られそうだ。
勿論、テーマが凝縮されているのは伊座並家をめぐる変化と再生の物語であって、
この第五話は後半への布石と見なすことができる。それは、この回で追求されたテーマが
後半部の陽太とひなの関係の中で再現されているからだ。
そのテーマとは、「苦しみながら変化を受け容れる」というものである。


後半、陽太は変わり果てたひなと再会する。

ひなを連れ帰るために自分たちのことを思い出させようとする彼の懸命の努力は
ひたすら空回りする。この部分のかなり誇張気味の描写が意図するものはおそらく、
まさに神レベルとも言える、ひなのドラスティックな変化を受け容れることができず、
逆に強引に元の関係を受け容れさせようとする陽太の苦悩の表出ではないだろうか。
本来の彼は高い受容性をもっている。それが時間の制限による焦りに加え、
ひなへの感情がすでに恋愛のそれに変わっていることから来る切実な想いが
この醜態を招いてしまっているように思う。


そして、陽太が強制的に退去させられる問題の場面。

ひなの記憶が戻るのはおかしいという点について自分はこう考える。

記憶が戻ったというのとは多分違うのだろう。
レビュアーさんの一人がいみじくも書いておられるように、
脳ではなく心に刻まれている感覚のようなものを想定してみたい。
記憶を失った人でも、特定の恐怖心などで以前の反応を示す場合があるように、
精神ではなく身体的な次元に残存する何かがあるはずだ。

このシーンが第九話の(反転した)再現であることに注意したい。
連れ去られようとしているひなを陽太が必死に追いかけようとした
あの時と同じく、陽太と引き離されて二度と会えなくなる不安をひなは感じていて
その時の恐怖と悲しみの感情がとっさに甦ったと考えられるのではないか。
だから、その同じ瞬間に陽太に対して抱いていた気持ちが同時に反復されて
「ようたすき。」という言葉がこぼれ落ちたのではないか。

「残ってたんだ、あの時の気持ちが。僕たちは今も想いあっているんだ。
 そんな気持ちもわからずに、そんな想いも僕は気づかずに・・・」

彼の自責の念は要するに、ひながとっくに彼を受け容れていたにもかかわらず
自分の方がそれに気づかずにいたということだ。だがそれも無理はない。
ひなにはもはや持続的な自我はなく、断片的な反応を示しているだけなのだから。
それでも、一個の人格の統合性は精神のみではなく、存在全体に関わるものである。
ひなは確かに、自分の存在のすべてを傾けて陽太を受容した。


記憶は失われても想いだけは消えずに残っていてほしい。
それはひなの最後の願いでもあった。
連れ去られる直前にひなはこう言い残していた。

「貴様と過ごしたこの夏は消えてなくなるが、今感じているこの気持ち、
 せめてそれだけは残っていてほしい。そう願うわしがおる。」

ここでさらにもう一つ、重要な要素がテーマに加えられる。
変化を受容すること。それが出来るのは、変わらないものがあるからなのだ。
そして、変わらないものを心に保つことは、さらに変わってゆくためでもある。
伊座並さん父娘にとってのお母さん、それから鈴木少年の束の間の学校生活。
それぞれがかけがえのない思い出を抱きながら変わっていこうとしている。
ひなにもまた、永遠に変わらない宝箱のような奇跡の夏の思い出がある。
作品冒頭で出会ったのは、それらの日々を回想しながら永遠の幸福感に包まれている
心象の中の現在のひななのだろうか。


人生の本質的な相貌である、「変化」の肯定。
これがヒューマンドラマとしての本作が内包するメッセージだろう。

無事帰宅したひなの変化を周囲は自然に受け容れる。
そもそも友人たちのほぼ全員が、直近に変化を経験している点がポイントだ。
陽太はさらに、ひなの変化をまるごと自分の人生に受け容れる決意によって
自分が変わるきっかけをつかむ。

だが、これは決して感動的な結末ではないように思う。
「奇跡は一瞬だから強く光り輝いて見える」とひなの父も言った。
神様ではなくなったひなには、この先の変化はもはや望めない。
陽太はその奇跡をもう一度起こすために自分の人生のすべてを賭ける決意をする。
これはある意味、ひなの父の予言が的中した事態とも言えるのではないか?
二人で夜景を眺めながら陽太がひなにかけた言葉は、ほぼ完全に
プロポーズになっていることに気づいてはっとした。そして見方によってはこれが
慄然とするような残酷なエンドであることを改めて理解したのだ。

終末の風景の中にただ二人だけがいて、荒涼とした世界と向かい合っている、
映画のこのエンディングは、二人の未来を暗示しているようにも思える。
あるいはゲーム原作者らしく、二つのルートのエンドを並置してきたのだろうか。
だとすればこれがこの作品の本当のエンドだと言っていいのかも知れない。
{/netabare}

(初投稿:20021.1.8)

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 1473
サンキュー:

20

かんろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

心が透明になるKey作品、2020年10月放送予定

2020年10月放送予定。

Key、P.A WORKS。

key作品は、
見始めると直ぐに、
その独特な世界観に飲み込まれます。
そして、心が清らかに透明になって、
普遍的な生きる意味の輝きを
刻み込まれます。

その屋台骨は音楽だと思います。

こんな世知辛い時代に、
現実から隔離された内面に、
普遍的な人の生きる意味を
思い出させてくれるでしょうか。

投稿 : 2021/10/28
閲覧 : 329
サンキュー:

3

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

君には期待してない

ある夏の日。突然「30日後に世界は終わる」と告げる一人の少女が現れてのすったもんだ。
こういったへんてこなツカミは大歓迎。多少アニメを観てる層にはおなじみの『KEY×P.A.WORKS』のゴールデンコンビ。独特なクセの強さにハマるとこのコンビが翼くんと岬くんに見えてくるわりと業界でも成功しているカップリングでございます。
当然のように2020年秋期を牽引することを期待されてた作品だったといえましょう。


さっそくの結論。感想は“つまらない”であり、端的にその理由を述べると主人公がダメ。
その前提で以下長々と失礼します。


keyはわりとプロトコルがきっちりしていて前半のドタバタとおおむね3分の2終わったあたり(8話近辺)での超展開。救いなさげなネタを投じてからのやや前向きな内容で終幕。音楽は独自性ありで映像は綺麗。演出面で秀でてるなと感じるところ。
今回も手順は同様でした。悪い意味ではなく、笑点をマンネリだと眉を上げないのと一緒です。

そのため過去の自身の立ち位置が参考になります。これまでの評価は以下

 クラナド3.9
 アフター4.6
 kanon 3.9
 Air 4.2
 AB 4・0
 シャーロット3.9

面白い/普通の分水嶺を4.0に置いており多くがボーダーライン上なのです。アフターストーリーが突出してプラス。見方を変えればムラがないともいえる実績。
完走し良いほうに転ぶと前半のドタバタ劇は「あの時は平和だったよね」となり、パッケージ全体で落ち着くところに落ち着くのですが今回はそうはいきませんでした。
高い要求レベルを求めるとそもそもクールで一つはある4.3点以上の評価に届かないKey作品群。

 共通する弱みはなにか?

尺不足だと考えます。閉じてない群像スタイルの合う作風でキャラの増加は妥当。超展開を支える骨子の説明に時間を割くのも妥当。
そうするとどうしてもキャラの深掘りはできず説明不足に陥ります。ただしこれは構成上やむを得ない二律背反。超展開止めたらそれこそブーイングの嵐でしょう。工夫は見てとれ、尺を使うキャラの“心情掘り下げ”よりも、キャラの持つ“クセの強さ”でのインパクト狙いにやや軸足置いてますよね。

充分すぎる尺をとった『CLANNAD』や1クールなら登場人物を絞り気味だった『AIR』の評価が高いためより一層そう思ってるところがある私です。


 キャラの心情描写に期待してない
 1クールでそこそこまとめてくるだろう


そんな高すぎない私の期待値すら下回ったのは、ひとえに主人公陽太くんのキャラクター性に負うところが大きい。これは好みではないかと。
私が嫌いなタイプ

 {netabare}やる気のある無能{/netabare}

そのまんまでした。花江さんこういうのやらせるとほんとに上手ですよね。さらにさらに、好き嫌いはしょうがなくても作品評価に直結してしまったのには別の理由があります。

それは大黒柱の性格。好き嫌いじゃないですよ。これまではいくらメイン/サブ問わず歴代ヒロインがぶっ飛んでいても、♂は堅実に狂言回しするタイプを配置してたんだと思います。

【歴代♂】
 岡崎朋也(CV中村悠一)
 国崎往人(CV緑川光)
 相沢祐一(CV杉田智和)
 音無結弦(CV神谷浩史)
 乙坂有宇(CV内山昂輝)

下衆いの一人{netabare}(乙坂くん){/netabare}混ざってますがそんな彼すら当時それほど気にならなかったのは、みんな一歩退いてたり、やや皮肉屋だったりどこか冷めてるところが共通していて既視感があったから。
それが本作では前に出てくるタイプへと変貌を遂げて、バランス崩壊の決定打となりました。

いくら「そう来るか!」のびっくり要素がきても
終盤の泣き要素をかぶせてきても


※ネタバレ
{netabare}ひと夏の恋で廃人の人生を背負うと決意し行動するのが意味不明。{/netabare}
{netabare}ひな父のスタンスが至極真っ当できちんとそういった人も描けているのにどうしちゃったんだろう?{/netabare}


茶番劇にしか見えなかった此度のKEY×P.A.WORKSでした。
プロトコル変にいじっちゃって途端につまらなくなっちゃった例になるのかしら。
おそらく大喜利の特番なんかで座布団運びを山田たかおじゃないアイドルにやらせちゃったことで感じる「コレジャナイ」感に近しいもの。
なんだかんだいつもながらの壮大なマンネリを強く期待してたのは私だったのかもしれません。



※ネタバレ所感

■強く擁護する

腹を抱えて笑いました。牛乳飲んでる途中でなくてほんとよかった。

{netabare}第4話麻雀回。
「二色同順」「ドラ隣」「途中まで通貫」「喰い七対子」で腰を抜かす。
アガられるか?のピンチでスキップとリバース。UNOかよ!
やってることは無茶苦茶でルールを無視したゲームは成り立たないのは承知の上で、「二色同順ドラ隣ドラ隣(2300点)」でドヤられたのが心地よかった第4話でした。{/netabare}


■絆(余談)

10年前に感じた嫌悪感。覚悟無き善意の押しつけと言ったら妥当だろうか。

{netabare}奪還するために施設に乗り込むのは構わないんですけど、普通なら施設で療養を続けるべき事案です。
そんなのを超越する情が芽生えるにはひと夏の恋で説明するには強引と思うのは既述のとおり。
後日譚が描かれることはありませんしできません。単独での介護は不可能で必ず家族を巻き込む未来が見えてます。仕事の選択も限られるし仕事中誰が面倒みるの?とかそもそも高校生は養うための収入がありません。子犬を拾ってきてもおかんに「誰が世話するの?」となるわけだし、おかんに怒られるかもと拾う時に迷うものですが、そんなの描いてたら成立しない物語となってます。

リアリティはないし、ファンタジー路線ですら寓話にもならないんですよね。
キャラクターの弱みがもろに出てました。繰り返しますが“やる気のある無能”なんです。10歳満たない子供が同情心から衝動的に捨て犬を拾うことはあるかもしらんし、「毎日僕(私)が散歩に連れてく!」くらいの言い訳は用意するだろうに、それすら微塵も感じさせない高校生というのが自分には致命的でした。しかも犬ではなく人間だもの。

これは覚悟無き善意の押しつけです。
覚悟の定義にもよりますが、気合だけで思慮のない浅い行動をとることを覚悟とは言いませんよね。考えた形跡がなくヒロイックな気分に浸って酔ってるようにしか見えませんでした。{/netabare}


さらに10年前ということで刃をあなたにも突きつける。


{netabare}「絆」「私たちにできること」という機運が生じた10年前。
震災がれきの受け入れを拒否した人少なくなかったですよね。測定して数値がほぼゼロだったと言おうががれき撤去が進まず復興が進まないと言おうが、測定値が信じられないとか漠たる不安とかやらない理由をあげつらった善意の市民。
当時の東京都知事石原慎太郎が四の五の言わず「受け入れる」と決定したのに反感をもった方々もまあ同じ穴のナントカでしょう。文句言うだけの楽な商売です。某体操選手が言ったように「どうやったらできるかを考えてほしい」の数段前にいながらこういうのに限って似非ヒューマニズムをまき散らす。非を認めず他に責を求める。ついでに感謝の意を示さないと怒る。なんで被災した身ながらお前らの感動ポルノに配慮しなきゃいかんのよと思いましたね。
いまさら掘り返して怒る気もないし、日本全国動揺しまくってた時期だとの情状酌量もあるので「当時私はそう強く思ってた」というそれ以上でも以下でもないです。{/netabare}


同情が欲しいわけではなく関心寄せるなら適切な行動を取ってくれという事案。
身近なものなのに身近なものとして捉えることを拒否したアニメ作品と身近なものになった途端逃走した現実の出来事。
災難だったり不幸を目の前にして当事者意識がないのは一緒なのですよ。


プロトコルの変更(主人公♂)で生じたメッセージ(善意の押しつけ)への非共感で沈んだ一品です。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.01.31 初稿
2021.09.28 修正

投稿 : 2021/09/28
閲覧 : 1052
サンキュー:

57

ネタバレ

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

剥き出しの生を濾過しそこなう贖宥状

例の問題作。意を決して見る。

初見時はやはりというか、かなり辛い印象。ただ、余韻がすごかった。なにか見逃しているような気がした。二日後にもう一度、見た。すこしずつ印象が好転していくのを感じた。結果、他の大部分のレビューと意見が重なるところもありつつ、ズレるところもでてきた。

重なるところは、これがいわゆる「神アニメ」ではないという点だ。それはまちがいない。残念ながら、どうころんでも、それはちがう。そしてズレるところは、これをわたしは「良アニメ」と考える点だ。見所は、ある。一部のヒステリックな否定意見の存在が、それを証明しているとさえ思う。

この作品のなにかが一部の視聴者をいらだたせているのはまちがいない。かくいうわたしも、初見時はたしかにそうだった。かつての『{netabare}Air{/netabare}』や『{netabare}CLANNAD{/netabare}』でも、じつはその苛立ちの種は仕込まれていたのだけれど、発芽からの大繁殖にはいたらなかった。

しかし、この作品では大繁殖した。それはなぜなのか。言うまでも無い。名も無き視聴者でしかない自分の罪を告発するニュアンスが、さりげなくもしっかりと織り込まれているからだ。言い方を換えるなら、ひとりのアニメ好きでしかない自分も強者であって、弱者を虐げることでそこに立っているという事実を突きつけられる、ということだ。

この視聴者の喉元に突きつけられる匕首が、以前の麻枝作品とは比べものにならないほど、直接的に肌に押しつけられる。血が滲む。泣きシーンの涙で洗い落とすことができないほどに、残り続ける、染み。この染みが、一部の視聴者を責め苛み、他のアニメならふつうに流せるであろう瑕疵であってもあげつらうよう仕向けていく。

とりわけ、ロゴス症候群の「デフォルト」に戻った11話以降のヒナの姿は、その匕首として明確に機能する。ヒナを怯えさせるほど大声をあげた陽太に対して、ヘイトが集中している事実などは、その最たる証明。つまり、自分がヒナの側に立っていることをアピールすることで、血の染みを覆い隠す贖宥状を得ようとするかのよう。

もちろん、告白するならわたしも、初見時はその贖宥状に手を伸ばそうとしていた。そしてこれが、余韻の原因だった。余韻の震源地は、アニメのなかではなく、自分のなかだったのだと、いまならわかる。麻枝准は、ふり返ればいつもそうだった。空気を読まず、敢えてマーケティングの逆を行き、その逆張りのギャップを涙で糊塗する。

麻枝准は終わった。・・・とヒトは言うけれど、終わったのはこちらのほうかもしれない。少なくとも、変わったのは視聴者の側であり、社会の方であるのはまちがいない。麻枝准は最初から変わっていないし動いていない。彼だけは定点としてそこにあり、いつも取り残され、ついにはひとりぼっちになろうとしている。

・・・さて、「良アニメ」であっても「神アニメ」ではないというのがわたしの評。ただ、そこでひとつ評価を下げる理由は、ほかのレビュアーがさんざん言ってくれているので、それに乗っからせてもらいたく。わたしが一番いらないなって思ったのは、たとえば12話の以下のセリフとか。

{netabare}
  そうだ、出会った時にまず、これに興味を持ったんだ。
  もしかして、ヒナと出会った日からやってきたことって、
  全部、ヒナが普通の人の暮らしのなかで
  やりたかったことなんじゃ。
{/netabare}

・・・やっぱりこういうのは、説明ゼリフすぎてちょっとげんなりしてしまう。そんなことセリフにしなくても、見てれば誰だって分かる。たぶん、ノベルゲーの地の文(=主人公のモノローグ)とアニメのモノローグはすこし強さがちがう。いや、まさかいまさらノベルゲーの地の文のノリでアニメの脚本を書いていたりしてないとは思うけれど、でも、このセリフにかぎらずすべてを言葉で説明しようとしすぎて、それがちょっとめんどくさくはあった。

もうすこし、視聴者を、ひいては、ストーリー構成を任せられるような誰かスタッフを、信用できるような空気感があれば、いろいろ状況が変わったのかなと思う。京アニと組んでいた頃は、その空気感があったのだろう。いまはいろいろギスギスしている世の中で、透き間が少なすぎて、「正しい」ことがすべてになって。

全話三回目を見終わったいま、そんなふうにまた、辛くなってきたわたしだった。

それにしても、あやねるはすごい演技だった。10話の連れ去られる直前「なぜ自分を連れて逃げるのか」の醒めたトーンは鳥肌が立った。あの場面、ウェットな演技をしても映えるところを、あえて抑えめのドライな演技でまとめたプランは神すぎる。もちろんショートカットになってからのヒナの演技もすごい。

それは「人格」という概念から一切の意味を削ぎ落とすかのような演技だった。「剥き出しの生」の在り方として、適切すぎる演技だった。「剥き出しの生」というフェーズで、ヒトはまだ愛し愛されることが可能なのかという根源的な問いがここにあり、そんなハイブローな問いがブレてしまうことを防ぎきって、どうにかこうにか最後まで駆け抜けたのだから、「良アニメ」以下の評価なんてありえない。

ありえないのだ。

衝撃:★★☆
独創:★★★☆
洗練:★
機微:★★
余韻:★★★★

投稿 : 2021/09/27
閲覧 : 407
サンキュー:

3

ネタバレ

フジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

期待値が高すぎたかなという印象

key作品の最新作アニメという事でかなり期待して視聴したのですが、見終わった今「残念だったな、、、」というのが正直な感想です。作画や曲などは本当に素晴らしかったのでめちゃくちゃ悪いという印象はありません。ですがkey作品の過去作が素晴らしかっただけにそれと比べると、どうしても気になる点などが多かったなという印象です。

 「個人的なマイナス点、気になった点」
1.主人公が物語における重要な問題を抱えていない・夢を持っていない。
2.物語の重要な内容(主にひなの秘密や謎)について、簡易説明という感じで伏線や背景がかなりあっさりめに感じた。
3.後半にかけての主人公の行動←個人的にはここが見ている上でかなりストレスに感じた。

1.について
key作品に限らず、大抵のアニメ作品の主人公は問題や夢などを持っています。key作品で言うのであればCLANNADの主人公の岡崎朋也は家庭環境の悪さから、素行や人付き合いに問題があります。Airの国崎はいつか翼をもった少女と会いたいという明確な夢を持っています。ここから何が言いたいのかと言うと、最初にこういった問題や夢を提示してくれると「こんな感じの結末になってほしいな~」や「こういうのがコンセプトのアニメか~」のようにある程度軸を置いて見ることができます。こういった部分が本作品には、欠けていたのではないかと思いました。

2.について
本作品における一番重要な内容は「ひなの秘密」でしょう。もちろんアニメを最後まで視聴していれば、その秘密について理解はできたと思います。ですが、上記にも書いてある通りそれが私には簡易説明のように感じました。具体的に言えば、量子コンピューターを作った博士の描写があまりにも少ない。他の方も触れていますが、尺の問題なのかやはり結末までが急展開すぎたな~という感じは否めませんでした。これらの影響で物語を見終わった後の満足感や感動が薄れてしまったのでないかと感じました。

3.について
最後に本作品の主人公「成神陽太」の行動についてです。本作の主人公は正直に言ってかなりのボンクラ感を感じます。見ていただいた方なら分かっていただけると思いますが、後半の方は特にそれが酷く感じました。一番やばいなと思ったのは11話の主人公がひなと再開するシーンです。
女性の担当員?が主人公に「驚かせないようにお静かにお願いしますね」と入室前に言います。そして入室した瞬間に主人公は「ひな!!!」と大声で叫びます。これにはたまらず施設の人も「お静かにしてくださいっていいましたよね?」と言う始末。私としては、「そりゃそうだ」と施設側の心境で見ていました。その後も「話をするときは顔を見ないとダメだろ?」と言ってひなの肩に手を出し無理やりこちらに顔を向かそうとする。ひながゲームをプレイする時に、思うように操作が出来ないのに対して「あ~そうじゃないのに~」と急に大声を出してひなを驚かせる。これらの主人公の行動を見ていて私は結構ストレスがたまりました。主人公が頼りなかったり、ポンコツ感が強いというのは割とあります。同じkey作品でいうとシャーロットの主人公もかなり精神的な弱さとかは描写されていました。ですが、物語の終盤でここまで常識のないような行動を連発するのはさすがにどうかな、、、と感じました。最後に思った事として主人公のCVは花江夏樹さんですが、花江さんの勢いのある熱烈な演技が本作の主人公とはあまり合わなかったのではないかと思いました。本来シリアスであるはずの上記のシーンも何故か余計に主人公が場違いな事をしているように私は勘違いしてしまいました。

・最後に
ここまで否定的な事を多く言ってしまいましたが、あくまでもkey作品としてクオリティの高いものを期待していたのが正直な感想であり、それに伴った感想です。普通に1作品としては、全然見れるクオリティだと思います。なのでPVを見て興味が沸いた方は是非見てみてください。そして私同様にkey作品の最新作だから気になる!まだ見てない!という方は、期待しすぎずに見るのをオススメします。
そして、次のkey作品を楽しみに期待して待っていたいと思います。

投稿 : 2021/09/17
閲覧 : 368
サンキュー:

5

ネタバレ

yukki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通に面白いけど、key作品とすると足りない

まず、前半のギャグパートはいつも通り最高です。何度も笑わせてもらいました。
その後、シリアスルートに行ってからがうーんとなってしまいました。主人公が大声を出してしまったりして、何回同じことをするのって思ってしまったらもう主人公と同じ感情に持っていくことが出来なかった。ヒロインも痛々しいだけになってしまった。期待していたので、そこは残念でした。
次の麻枝さんの作品を楽しみにしています。

投稿 : 2021/09/15
閲覧 : 247
サンキュー:

2

ネタバレ

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ひたすら悲しい気分になりました。

リアタイ視聴。

作品を作る側と自分(見る側)との温度差がこれほど感じられたことはないですね。
作品内で「面白い」と思ってる事が自分には全く「面白くない」んですよー
これはもちろん自分の側の問題もあるとは思うんですけど。

色々な意味で見ているのが辛かった作品です。

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 405
サンキュー:

4

ネタバレ

アニマル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

序盤のギャグが苦痛

key作品は以前から合わないものが多かったので、期待はしていませんでしたが見事に転びましたね。

まず、ギャグパートが痛すぎます。
銀魂の長文台詞の如く早口でひたすらギャーギャー言い合いをするシーンはただただ不快でした。
麻雀もルールを知らない側からすると、ネタについていけず。

終盤はみんなが言っているほど苦痛ではなかったです。
ギャグシーンが無くなって静かになったからでしょうか。

主題歌と作画は気合が入っていたと思います。
好みではないですが。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 206
サンキュー:

2

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神様になった日のストーリー・あらすじ

高校最後の夏休み、大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。(TVアニメ動画『神様になった日』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年秋アニメ
制作会社
ピーエーワークス
公式サイト
kamisama-day.jp/
主題歌
《OP》麻枝 准×やなぎなぎ『君という神話』《ED》麻枝 准×やなぎなぎ『Goodbye Seven Seas』

声優・キャラクター

佐倉綾音、花江夏樹、石川由依、木村良平、桑原由気

スタッフ

原作・脚本:麻枝准、キャラクター原案:Na-Ga
監督:浅井義之、キャラクターデザイン・総作画監督:仁井学、美術監督:鈴木くるみ、撮影監督:梶原幸代、色彩設計:中野尚美、3D監督:鈴木晴輝、編集:髙橋歩、音響監督:飯田里樹、音楽:MANYO/麻枝准

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