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「ウマ娘 プリティーダービー Season 2(TVアニメ動画)」

総合得点
88.9
感想・評価
658
棚に入れた
2094
ランキング
93
★★★★★ 4.2 (658)
物語
4.3
作画
4.1
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.3

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ウマ娘 プリティーダービー Season 2の感想・評価はどうでしたか?

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

トウカイテイオー

二期はトウカイテイオーが主人公
一期と制作会社も変わりましたがかなりパワーアップしたと思っています
トウカイテイオーが主人公なのもありますが自分は一期より二期派です

投稿 : 2024/02/28
閲覧 : 98
サンキュー:

4

challia さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2021年度の作品の中では1位に面白かった

1期がスポコンアニメで面白かったので、2期を楽しみにしていましたけど、2期は友情をテーマにしたアニメで、非常に感動を覚えました

投稿 : 2024/01/16
閲覧 : 52
サンキュー:

3

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ソシャゲ原作アニメ史上初の大傑作。それでも現実を乗り越える者に惜しみない喝采を。

♪♪(BGM)「GIRL'S LEGEND U 」FULL ver


 ついに現れてしまったソシャゲ原作アニメの大傑作…、その名は「ウマ娘 プリティーダービー Season 2。


 スタジオ変更があったりしたが、正直1期とは比べ物にならないくらい進化している。アニメとしてのクオリテーの平均値は非常に安定しているし、なにより王道なストーリーが素晴らしい!。1期見てなくても全然問題なく見れるのも良い。


 本作においてはキャラクターもストーリーも実に上手く現実という神様が作った究極の創作物を生かしている。だからこそ、一本芯の通ったブレない無駄のない見事な物語が作られている。それはテイオーの不屈の物語であり、他のウマ娘たちの輝きである。


 本作においては主役のテイオーが気持ちよく勝つのは最初のダービーくらいでそっから殆ど艱難辛苦の連続であり、9話においては近年ではこんなに主人公を追い詰める展開ないわ!って神様の鬼畜ぶりが冴え渡っている。


 王道の作劇の一つはとにかく主人公を追い詰める「我慢劇」と呼ばれるタイプがあるが、本作は近年稀に見るその成功例だろう。


 「我慢劇」は70年代くらいまでは日本だけでなくアメリカ映画の世界でも見られたが、主人公が耐えに耐える展開の連続に観客が飽きちゃう問題が出始めて、80年代からドッカンドッカンノンストップアクションが主流となった。


 本作においてテイオーがひたすら追い込まれる展開なのに暗くもならず飽きずに見れるのは、全体的な作風の楽しさと、テイオー以外のウマ娘たちも非常にキャラが立っていて彼等の物語も凄く面白いからである。


 ソシャゲアニメにおいてはキャラが多すぎて、キャラを出すのがノルマみたいになってるアニメが目立ったが、本作においてはキャラは多いといってもフォーカスするキャラたちをしっかり絞っているし、彼等の物語が充分主役級といっていいくらい素晴らしい。


 そして素晴らしいストーリーとキャラを活かす演出の妙!。1話の引きから、この監督は只者ではないと思ったが、ちゃんと盛り上がる段階を踏み、台詞無しや少なくても魂を震わせる場面をいくつも作ってるのが凄い。そしてコミカルなシーンを適度に入れる大人っぷりも偉いねぇ…。


 大絶賛な本作だが、良かっただけに少々勿体なく感じたのは終盤の11話を丸々百合回に使っちゃった点。やはりaパートだけとかにした方がビワのキャラをもっと積み上げられただろうし、マックイーンの件だってもっと良くなりえたろうし、if展開をもっと描く余地もあったろう。


 ビワとの決着も、マキバオーオマージュでこのレースにいないずっと追い続けてきたルドルフ、そしてマックイーンのイメージと競っているテイオー…とかの方が感動も納得度も高かったかな。ビワ「そうか…、お前は一人で走っているのではないのだな。勝てぬわけだ…。」みたいな。まぁ、無い物ねだりかな。

 
 「諦めないこと」を「ひたむき」であることを無駄だなんて誰にも言わせない!。本作は王道のエンタメを突き詰めた結果、このメッセージを単なる言葉でなく心に刻みつけてくれる。テイオーは選ばれし者じゃない、自ら選択した者なのだ。
 

最期はニコニコの1話についていたあるコメントで締めたいと思います。


「ここに無敗の天才の物語は終わり。不屈の帝王の物語が始まる」

投稿 : 2024/01/15
閲覧 : 3079
サンキュー:

95

ネタバレ

N さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ドラマ性が爆発的に上がった2期、おすすめ度★★★★☆

言わせない、言わせない、言わせない、言わせない!
テイオーが出ていればなんて絶対言わせない!!

競馬ネタに関しては分からないので割愛するが、全体的に1期と比べてレースに力が入っている印象。キャラの描き方も非常に良く、トウカイテイオー、メジロマックイーンを中心に彼女たちを取り巻くウマ娘の激しい競争が物語の軸となる。

ゴルシの奇行も変わらず癖になる面白さで、ギャグ描写も面白かった。戦績の振るわないネイチャの努力、ライスの葛藤と覚醒はつい見入ってしまうほどによく出来ており、展開もなかなか熱かった。

とはいえメインキャラは良くてもサブキャラの扱いは相変わらず微妙。ウオッカとダイワスカーレットは取り巻きポジに収まったまま、マチタンはギャグ要員。扱いが良かったのはギャグ要員と見せかけての覚醒キャラだったターボ師匠くらいしか思いつかない。

あとスペの扱いはなぁ…1期主人公なのに「あげません!」位のセリフでネタにされた感が強く、この扱いはどうなのと思ってしまった。主人公(笑)感が否めない…

総合するとキャラ格差の露骨さは気になったもののシナリオ面で不満を解消できており、見応え抜群の良作だと感じた。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 53
サンキュー:

2

ひゆら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメウマ娘で一番面白いシーズン

1話のEDへの入り方が神掛かっていた

終盤のオールカマー→有馬記念のストーリーも感涙もので競馬やウマ娘に興味がなくとも感動できる最高の作品でした

投稿 : 2023/12/03
閲覧 : 111
サンキュー:

2

ネタバレ

Rye さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こんなにも素晴らしい作品を私は他に知らない。

ゲームでウマ娘を知り、そこからアニメの絵を見てあまりにゲームと違うので、少し最初は見るのを躊躇していました。
ですが、見た瞬間に絵が違うくて受け付けないからと見ていなかった自分をとても愚かに感じるほど素晴らしいものでした。
このアニメは笑いあり、涙ありといったものは勿論なのですが、個人的にはとても感情移入できて、感動できる物語だと感じました。
2期はトウカイテイオーとメジロマックイーンの2人が軸になって物語が展開していくのですが、2期を見て元々ゲームで可愛くて好きだと思っていた2人だったのですが、2期を見て、身勝手な話ですが本当に我が子のような目で見てしまうほどにこの子達に愛が芽生えました。
そして何より、私はアニメの中でのテイオーと少し似たような生き方をした過去があるため、あまりにも共感しかなく、テイオーが怪我を負い憧れの三冠ウマ娘という夢が打ち砕かれたり、その次に掲げた夢である無敗という夢すらも簡単に壊されてしまい、こんなにも無慈悲なのかと思いました。
そして、こんなにも辛く険しく厳しい道を辿っているテイオーを勇気づけるために優しい言葉をかけるのではなく、ずっと圧倒的な走りを魅せて、テイオーにもう一度レースで走って勝ちたいと思わせようとした、自らの態度でテイオーを変えようとしてあげたマックイーンの熱さにもとても感動し、そして、マックイーンが走れなくなってしまった時にテイオーが、3度の骨折からの復帰戦という本調子を出せる確率なんてほぼゼロに近い状態かつ、最適正距離じゃない、なんならマックイーンの最適正距離である長距離の有馬記念で1着になると約束し、奇蹟を起こすために奮起する姿に、なんて素晴らしい関係性なんだろうと涙しました。
また、その他にもライスシャワーの天皇賞・春でメジロマックイーンを下した際に「ブーイングって痛いですね。やっぱり痛かったです。」っていうシーンに対して、ライスはただレースを一生懸命走って、幸せを感じ、観客に幸せを与える存在になりたかっただけなのに、その時にマックイーンが1番人気で、みんなマックイーンを応援していてかつ、勝てば儲かる、そんな考えだけでレースを見ていたんだろうなと思うほどライスの天皇賞・春での勝利はライス自身を祝福の気持ちで満たすものとは程遠いものでした。そんなライスを見て本当に辛かっただろうなとそこでも涙し、またミホノブルボンがレース終わりに優しくライスに言葉を掛けるシーンもグッとくるものがありました。
そして、最後に2期の中でもしかすると1番人気が出たかもしれないと言っても過言では無いターボ師匠ですね。
ターボには10話「必ず、きっと」でとても泣かされましたね。
ターボはテイオーと勝負がしたい。けど、テイオーは怪我の挫折からもう走らないと下を向いてしまっていた。その時にライス達のような強者もいるレースで、1着をとってテイオーに目にもの見せてやる!と言わんばかりに一生懸命頑張り、レースに向けて特訓して、レースの本番ではテイオーがターボのレースを見れないかもしれないと言われても絶対に勝つ姿を見せると、特訓して、レース当日、テイオーは引退前ラストのミニライブをファンの人への感謝を込めてやろうとしていた最中、ミニライブのモニターが急にチームカノープスと、会長の粋な計らいによりジャックされ、大きなモニターにターボのレースオールカマーが映り、ターボが諦めず頑張り1着を取りきった勇姿をを見てテイオーはとても心を動かされ、もう一度走る決意を固めたシーンは本当に今までアニメを見た中で間違いなく1番涙が溢れました。呼吸が乱れるほどでした。(笑)
そして、このアニメのすごいところは、これは個人の意見ですが、私は1度見たことのあるアニメをもう一度見る時はある程度展開を覚えているので、1回目に見た時ほど感動して涙が出るようなことは少なくなるのですが、このアニメはその真逆です。
自分の人生の中でもこんなことはイレギュラー過ぎて本当にびっくりしているほどです。
アニメを1期、2期と見てゲームをプレイしてそのような日々が過ぎれば過ぎるほどウマ娘たちに対する愛が大きく強いものになっていくのか、2週目、3週目と2期を見返せば見返すほど泣く回数や、涙の量が増えてしまう現象に陥っています!
こんな気持ちになった人って自分の他に居ないんじゃないかな?と思うほどです。(笑)
もう、3週目の時は何かにつけては全話で涙が出ていたレベルで感動していましたし、最初は10話で1番泣いていたはずなのに、気づけば1番泣く回は変わっていて、9話「ストップウォッチ」が1番泣く回に変わっていました。これも一重にテイオーへの愛がカンストしたからでしょうか、ここまで来ると重症ですね。(笑)
でも本当に、このような作品に出逢えたのは生まれて初めてなので、とても不思議な感覚です。
あと、このアニメは「え〜、どうせオタクが見るようなやつでしょ〜?」「うっわ、走るだけならまだしもウマが擬人化して歌って踊ってるとか無いわw」「こんなん泣くわけないじゃんw」などと言った馬鹿な偏見を持ってる人ほど見れば沼ると思っています。(笑)
私自身もさすがに「泣かないでしょー」とか思っていたタイプなので、本当に過去の自分をぶん殴ってやりたい気分です!
そして、最後にウマ娘2期の物語に関わってくれた全ての方々には本当に頭が上がりませんし、心からの感謝の気持ちでいっぱいです!
なんでも、競馬好きな人曰くターボとテイオーは史実では全く接点がなかったのにも関わらず、アニメ内で絡みを見せ、その上あそこまで感動的なストーリーを作れるのは相当な愛を持ってなきゃ出来ないとのことを耳にして、とても感動し、本当に愛を持って製作して下さったことに多大なる感謝を申し上げたいなという気持ちでいっぱいです。
この作品を一言で表すとしたら「非の打ち所の無い神作品」の一言で表現します!
長々としたこのレビューをもし、最後まで読んでくださった方がいらっしゃるのであれば、本当にありがとうございました!

投稿 : 2023/11/14
閲覧 : 295
サンキュー:

9

PSvKf07387 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ウマ娘と競馬コンテンツにドップリハマったアニメ

1期は昔ながらの大袈裟なギャグとかが目立ちそこまでって感じでしたが2期のせいで競馬及びウマ娘のコンテンツにどハマりしました
ウマ娘のアニメは実際の競走馬のレース結果に準じたスポ根物ですが初見はレース結果とか見ない方がいいと思います
主人公のトウカイテイオーのストーリーがとにかくえぇ…ってなるくらい波乱で何が起きて先がどうなるか分からないところが面白いと思います
主人公だけでなく一緒に走ったりもした近い世代にスポットが当たる時期もあり、そちらの方も良かったです
1期よりは薄れてますがギャグが凄く面白い時もありますがちょっと滑ってる時もあります
後競馬好きのオールドファンは合う人少ないかもです

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 66
サンキュー:

5

ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

願いのカタチ

2周目

1話
{netabare}一期を観なくても平気な二期。日常の風景、人々の反応等、細かい描写が光っており、キャラ性をとても理解しやすい。細かい史実ネタも流石。テンポも良い。それに加え、作画が素晴らしい。一期とは段違いの作画であり、キャラのバランス、動き、明暗のコントラスト、全てが上位互換。レースのシーンは勢いや躍動感が増しており、芝の凹凸をも細かく描かれ、CGを自然に用いている。一期より少しキラキラした様なキャラデザだが、一期のキャラデザの良さを残しつつ、スタジオ櫂らしく仕上げている。ラストのウイニングライブには圧倒された。この出来栄えで作画が☆4.0(相対的に低い)のはおかしい。トウカイテイオーの栄光から始まり、その先を暗示する様に不穏に終える1話。{/netabare}

2話
{netabare}op ed解禁。opは映像が熱く、曲も勢いが良くて好き。edは入りが良かったですね。希望が差し込むシーンでのこのed曲は素晴らしいと感じた。菊花賞のためリハビリをするも復帰できず、無敗の3冠ウマ娘の目標は失ってしまったが、新たに無敗のウマ娘を目標にすることに。かなり重い話だが、顔芸やキャラのボケ等のコメディ要素もあり、シリアスとの塩梅が良い。スピカメンバーの個性の出ている会話が面白かった。テイオーに目を向けるテイオーの同期(ネイチャ)も描かれ、キャラ描写は一期より改善か。{/netabare}

3話
{netabare}マックイーン回。前半の日常描写は勿論、濃いキャラ達の掛け合いも安定して面白く、レースのシーンは熱い。テイオーとマックイーンの関係性の掘り下げもされる。マックイーンはゴルシとライバル関係になると思っていたのは自分だけではないはず。「強い相手と勝負してこその無敗」というテイオーの考え方がスポ根らしいのが良い。モブも可愛いキャラデザなのが凄いですね。{/netabare}

4話
{netabare}レースシーンでの、作画コストの高い勝負服をも丁寧に動かす作画が素晴らしい。日常描写、史実ネタも安定。2話連続で飴を落とすトレーナーと「ついてく...ついてく...」は笑った。サブキャラの描写が多いが、サブキャラ達の掛け合いも面白く、メインストーリーを引き立てつつ、単体でも楽しめるのが良い所。特にカノープスのキャラが立っており、メインキャラに劣らない魅力がある。スペちゃんの前作主人公の威厳は消え失せましたね。{/netabare}

5話
{netabare}天皇賞(春)。テイオーとターボの会話が印象的。10話が楽しみ。レースの駆け引きが特に熱く、勢いのある作画、躍動感のあるカメラワークも流石。(CGが多かったが)。実質解説役のみなみとますおもキャラが濃い。感情を押し殺して抱き合うラストシーンは観るのが少し辛い。{/netabare}

6話
{netabare}特殊ed!{/netabare}

7話
ライス

8話
opのライスちゃんカッコいい。言っちゃ悪いですが、アニメのライスちゃんはあんまり好きじゃないです。

9話
余りにもひどい追い打ち。

10話
演出と挿入歌ずるい...

11話
{netabare}日常回。百合要素多め。友情描写は良いが、丸々一話使う必要は無かったとは思う。あげません!{/netabare}

12話
{netabare}シリアス。マックイーンが感情を露わにするシーンは演出、作画、演技共に素晴らしい。特殊ed最高{/netabare}

13話
主人公過ぎる!9話分一気観してしまった。

個人的総評
{netabare}物語 ☆4.5
単なるウマの擬人化萌えアニメだと思ったら大間違い。史実を元にウマ娘達の熱く、爽やかな栄光と不屈の帝王トウカイテイオーを描いたスポ根モノである。描かれるキャラは基本物語に関係するキャラに絞って描いている為、テンポが良い。そして、トウカイテイオー、その他ウマ娘のドラマ性が一番の魅力だろう。
憧れを追ったが届かず、何度も挫折を経験するが、仲間達の願いや夢に背中を押され何度も奮起する。13話芯の通った物語が描かれる事で、キャラ達の台詞や感情がストレートに心に響くものになっている。1話の引きは尋常ではなく、テイオーの目標の移り変わりでED映像が少し変化する演出が良かった。一期を観なくても話に入り込みやすいのもお得感がある。テイオーとマックイーンの友情も描かれ、作品に奥行きを作っていた。作品自体は素晴らしい出来だが、苦言を呈するならば、史実とはいえ、若干話がワンパターン化していた。11話の日常回は楽しい回ではあったが、丸々1話使う必要はなかったと思う。そして13話は演出が露骨で少し萎えてしまった。一期に引き続き世界観の掘り下げも特にはされず、やはりウイニングライブという存在は浮いていた(世界観の掘り下げがほぼ必要のないストーリー構成ではあるが)。その辺はゲームをプレイして欲しいのかもしれない。しかし魅力が欠点を大きく上回っているのは事実であり、1クールかつソシャゲ原作でここまでのクオリティの作品はこの作品のみだろう。

作画 ☆4.5
1話のウイニングライブの作画には度肝を抜かれたが、流石に1話以降は少し落ち着いた。レースシーンで作画コストの高い勝負服のウマ娘達をしっかり動かした所が素晴らしい。CGを多用するのが少し残念だが、俯瞰的なカメラワークとアップのカメラワークが交互に移り変わり、臨場感が生まれている。12話後半の作画は見事。

声優 ☆4.0
キャラの魅力、心情を良く引き出せている流石の演技。テイオーの奇声とマックイーンの泣き演技とあげません!が印象的。

音楽 ☆4.5
oped、挿入歌、bgm良。芝を踏み締める時の音がこだわっていた。全体的には一期の方が好きだが、10話の挿入歌が素晴らしい

キャラ ☆4.5
一期の欠点が大幅改善。最終話でボス的立ち位置だったビワハヤヒデの掘り下げがほぼされなかった所が勿体無いが、メインキャラは勿論、サブキャラ達もキャラが立っており、メインキャラに劣らない魅力、ドラマがある。物語を引き立てつつ、彼女らの物語もまた面白い。ひたむきに夢を追い走る爽やかで情熱的な彼女らの姿に、きっと胸を打たれるだろう。

作品☆4.4
{/netabare}

投稿 : 2023/11/05
閲覧 : 120
サンキュー:

5

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「マヤノトップガン」君は寝たまま起きないのか...

主役トウカイテイオーのキャラがいい。衣装も格好いい。
主役の周りを固めるウマ娘達も、いいキャラが揃っている。


「私は何度でも立ち上がる」

常識を覆し奇跡を起こす。
トウカイテイオーの物語り。



天皇賞(春) での熱い頂上決戦。
「地の果てまで駆ける」
トウカイテイオーが語れば

「あちらが地の果てなら私は天まで駆け昇る」
悠然と返すメジロマックイーン。

どんなに才能があろうが努力しようが、勝ち馬は一頭。
非情なる勝負の世界。



トウカイテイオーの挫折期間。
主役が怪我で療養中でも世界はまわる。

日陰から表舞台へ。
渾身の粘りで、春秋グランプリ連覇という大快挙を果たす、爆逃げの
「メジロパーマー」

台頭してくる次世代の新星達
「ミホノブルボン」
「ビワハヤヒデ」

そして忘れてならないのが、オープン馬として長らく活躍するも、G1には届かなかった、チーム「カノープス」の面々。


全てのキャラが混じり合い、ストーリーが綺麗に纏まっている。



第二の主役とも言える「ライスシャワー」も良かった。

「この馬に触れる全ての人に、幸福が訪れますように」
誰よりも優しい願いが込められた名前を持つ、孤高のステイヤー。

大歓声が悲鳴に変わる。
負かした相手が背負う期待が大きすぎた。
図らずも憎まれ役となり「刺客」という呼び名が定着する。

そして強敵メジロマックイーンを倒すため、異例のハードトレーニングを敢行して挑むは、天皇賞(春)。
逃げるメジロパーマーに、襲いかかるメジロマックイーンとライスシャワー。


レース後の特別編成のエンディングは素晴らしかった。



名シーンが多い傑作アニメなのは間違いないが、一つ残念だったのはジャパンカップをカットした事。

この年から国際G1競走となり、多数の海外強豪が集まった1992年のジャパンカップ。
しかも当時は外国勢が強くて、これまでジャパンカップを勝った日本調教馬は、カツラギエースとシンボリルドルフの二頭のみだった。

トウカイテイオーのジャパンカップ制覇は、日本調教馬として最初の国際G1競走制覇ともなった。


トウカイテイオーの挫折期間が長くてくどくも感じたので、挫折期間を削ってジャパンカップ制覇は入れて欲しかった。

投稿 : 2023/11/04
閲覧 : 51
サンキュー:

10

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

競馬界の負の側面を落とし込んだ神作品

第1期はサイレンススズカの怪我以外は、主人公であるスペシャルウィークの成長と快進撃が主な内容であり、実際の競馬でいう所のいわゆる「輝かしい一面」がテーマとして顕著に表れているなと感じました。
しかし第2期は、主役であるトーカイテイオーをはじめ、ライスシャワーやメジロマックイーン、ナイスネイチャ、ツインターボなど、「レースは強いが怪我をしてしまう」、「人気と不人気の観客の反応の差」、「怪我はしないがレースには勝てない」といった競馬界の負の側面が主なテーマであると感じました。

走るという単純明快なスポーツですが、実際の競馬と同じように1000メートル以上を走るため、その際に起こる駆け引きやその演出には目を見張るものがありました。そのため、スポ根物として見るのも非常におすすめです。

と、つらつらと述べましたが、一言でいうなら「泣けるアニメ」です。
正直、自分はスポ根物で泣いたことは無いんですが、トーカイテイオーの気持ちに感情移入するとマジで凄く苦しいし、辛い。
メジロマックイーンというライバルがいて、その子が先に進んでしまうほど焦燥と不安、そして何より自分の不甲斐なさと情けなさに打ちひしがれてしまうのが、もう・・・。

終盤でメジロマックイーンも治るのが難しい怪我に罹ってしまうし、はっきり言ってトーカイテイオーにも視聴者にも優しくない展開が続きます。
しかし、そんな怪我の苦しみと挫折を乗り越えて、トーカイテイオーがレースに返り咲き、1位を獲った展開は非常に、言葉にできないほどの感動を覚えましたし、実際泣きましたね。

メジロマックイーンとのライバル関係も更に互いを高め、支えあう良い関係になりますし、何より忘れかけていた「走る事の楽しさ」が最後のシーンで表現できていたのではないかと思いましたね。

ライスシャワーは本作品の本筋のストーリーとは少しずれますが、誰が勝つかで応援しているファンをがっかりさせてしまう事がある、というウマ娘の世界の現実を知れましたし、ミホノブルボンとの掛け合いも面白かったですね。
そして何より、本作の立役者であるツインターボは私の中でお気に入りのキャラです。凄いよ、ツインターボは。お前がナンバー1だ!

強いて言えば、第1期の主人公や所属するチームメンバーの活躍が少なかったところが、本作の悪い所ですかね。
しかしながらそれらを帳消しにするぐらい、話の完成度も、キャラクター描写も、作画もどれも高水準でまとまっていましたので、稀に見る素晴らしい作品だったと思います。
ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。損はしない作品だと思います。

投稿 : 2023/11/04
閲覧 : 70
サンキュー:

5

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

2期勢はみんな魅力的だったけど1期キャラの扱い方は好きじゃない

ナイスネイチャ、ライスシャワー、メジロマックイーン、トウカイテイオー…

2期で大々的にフォーカスされたウマ娘の話は非常に良かった。特にライスシャワーの話はライスの悲惨な境遇やスペたちとの交流や決意を経て変わってゆく姿が印象的。ブルボンもいいキャラしてたね。
3番手という微妙なポジションでくすぶり、本人も普段は適当に受け流すネイチャが熱心に走る姿も心打たれた。
と、2期中心キャラの話は良かったとして…

1期キャラは仮にも主役なのに出番が減って、ゴルシのギャグに付き合わされるだけだったり妄想シーンの「あげません!」位のネタ要因になったりと散々な扱い。ソシャゲアニメによくあることだけどシーズンのキャラに着目したら他のキャラの扱いが疎かになるのは悪癖だと思う。特にスペはただでさえ1期でも個性薄かったんだから2期でギャグ以外活躍させないものだからマジで主人公(笑)になってる。

どこのサイトでも好評だけど俺は素直にこのアニメは評価できない。

投稿 : 2023/09/08
閲覧 : 106
サンキュー:

3

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2期は1期以上の面白さと感動が有った

ウマ娘の2期はトウカイテイオーとメジロマックイーンが主人公となったが、
因みに個人的にはテイオーとマックイーンの現役時代はリアルタイムでは晩年しか知らないけど
ただ当時はテイオーやマックイーンのレースは何度も振り返ってたというか、
そもそもテイオーやマックイーンの現役時代は競馬ブーム全盛期ですので
そういう意味ではテイオーやマックイーンに関しては個人的には非常に馴染み深い馬でした。

まあ個人的な事情は置いとくとしても改めて2期の内容に付いては1期と同様に、
いや、むしろ1期以上に面白かったのと同時に驚かされた部分や感動も多く有りました。

特に感動した部分に付いて言うとまずは2話の菊花賞に付いてですがこの2話が本当によく出来ていて
3冠を狙ってたテイオーが故障により出走出来なかったのを無念と思いながら
そんな中で菊花賞に出走したウマ娘たちがナイスネイチャを初めとして
「テイオーが出ていたらなんて言わせない」と思いながら走る姿には熱く込み上がる物が有り
まさかテイオーが出れなかった菊花賞をこの様な熱いドラマに仕上げてくれたのを見て
個人的には2期が傑作になる事を2話の時点で確信致しました。

それと他にも言えば史実において世紀の対決と言われたテイオーVSマックイーンの春天と、
また祝福されない勝者という苦悩を抱えたライスシャワーのエピソードとか、
後はネタキャラと思われてたツインターボが10話のオールカマーでまさかの感動回を演出したり、
そして最後は約束されたテイオーの復活勝利でハッピーエンドで締め括りと
本当に2期に関しては色々と心に残るエピソードが多かったですが、
今から思うと本作の題材となってる90年代前半の競馬史は競馬ブーム全盛で世間的に最も競馬人気が高かった時代で
その時代の馬達を下に作られたストーリーとなれば面白い作品に仕上がるのも当然という所でしたね。

【評価】

100点・S級

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 113
サンキュー:

3

ネタバレ

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

諦めなければ奇跡は起きる

俺待望のウマ娘2期制作決定ということで密かに楽しみにしてた!
いや〜、想像以上の神アニメに仕上がりました!
1期から好きな作品だったけど、シナリオはセカンドシーズンのが圧倒的に面白かったように感じる。
なにしろ主人公のトウカイテイオーの物語が良い。
1期の頃はサポート担当だったが、主役にするとこんなにも魅力的なキャラに映るとは…

まず、いまさら言うまでもないことながら、本作は現実の競馬史とシンクロしている。
現実に存在したサラブレットがウマ娘として登場し、現実に開催されたレースがアニメでも行われ、現実に勝利した馬(ウマ娘)がレースを制す。
セカンドシーズンのシナリオモデルとなるのは、90年代初頭の競馬界、トウカイテイオーとその同時期に活躍した名馬たちの闘いである。これがまさに波乱万丈で見応えがあった。
史実そのままの結果を再現してるだけなのに、様々な脚色やドラマを加えることで、これ以上ない極上の作品に仕上がった。
"脚色"と言っても史実を捻じ曲げていたわけでなく、史実で起きた出来事が馬ではなく人だったらば、当人たちはどのような感情を表し行動に出るのかなど、脚本・構成が文句のつけようのない素晴らしい完成度だったのである。
毎週神回なのにそれを上回る神回が待っており、まさに感服の至り。

個別に名シーンを挙げると切りがないので、最も印象に残った2話だけネタバレで語らせてほしい。(史実通りのストーリーなのでネタバレも何も無いかもだが)
1つは第8話で {netabare} 伏兵ライスシャワーが天皇賞でマックイーンを破ってしまう回だ。
テイオーたちの1個下で、ミホノブルボンとのクラシック争いがサブストーリーとしてアニメ序盤から描写されてきたが、いざメインストーリーに絡んで主役になると、これほど胸を熱くさせるキャラに成り上がるとは想像していなかった。
ライスシャワーという馬の生涯をウィキペディアで予習するとなお良い。
7話のタメ回も素晴らしく、悲劇の悪役として語られることの多い馬を、史実通りかつよくぞここまで胸に来るお話に構成できたと関心するしかない。
この回限り、OP絵に特殊演出で一瞬カットインされるライスのカッコよさときたら…!ちなみにこれも実際のJRAのCM"The WINNERシリーズ"のパロ絵とのこと。
「93年天皇賞(春)、王者メジロマックイーンの三連覇を阻んだ漆黒のステイヤー、ヒールかヒーローか、悪夢か奇跡か、その馬の名はライスシャワー」(2012年のCM) {/netabare}

2つ目は第10話、{netabare}挫折に挫折を重ねた主人公トウカイテイオーがついに引退を決意するも、まさかのツインターボが「絶対に諦めない姿」をテイオーに見せ付けて引退を引き止めた回。
第1話から愛すべきギャグキャラとして作品を賑わせてたターボがここにきて奮戦。
第5話でテイオーの「諦めないことが大事」という台詞を聞き、満面の笑みを見せたターボのシーンがあったことから、もしやキーマンとなるのではと予測はしていたが、アニメ史に残るほどの感動回になるとは思いも寄らない。
史実ではテイオーとターボは同世代の馬ながら直接の絡みはあまりない。しかしながら、テイオー三度目の骨折後、ツインターボが伝説的な逃げ切りレース(93年産経賞オールカマー)を行ったことは本当の話。
同様にライスシャワーが観客からのブーイングに心に傷を負った事実はない(馬だし)が、人気馬を下したことから謂れ無いバッシングを受け悪役の汚名を着せられたのは本当。
かつて活躍した「馬」がもしも人の心がある「ウマ娘」だったら…ということを史実に沿ってストーリーする。色んな擬人化作品がある中で、こんな試みができるのは競馬をモチーフにした本作に限られると思う。{/netabare}

というわけで、8話と10話、どちらも甲乙付けがたい神回だった。
この世代に活躍した名馬はテイオーとマックイーンだけではない。
ライスシャワー、ツインターボ、ナイスネイチャ、マチカネタンホイザ、メジロパーマー、etc…すべてのウマ娘が輝いていて、キャラクター評価も満点で間違いないと思われる。
(ちなみに前作主人公スペシャルウィークの扱いがどうしようもなくて笑えた)
ストーリー面も前述2話以外にも全ての回が無駄がなく文句の付けようがない出来。
あえて言うなら最終話にもう一歩だけ感動がありさえすれば…そしたら誇張抜きに歴代アニメナンバーワンの作品になっていたかもしれない。

2期になって勢いが落ちるアニメが大半の中、主人公を交代した本シリーズはさらに進化を遂げた。
1期以上に史実との照らし合わせが顕著となり、レースの順位結果から実況の台詞、何馬身差など極めて忠実に再現されることになる。
1期の時はレース結果を一部変更したり、版権が取れなかったモデルの馬を別時代のウマ娘に差し替えるなどの改変があった。
それによって1期でスズカの同級生だったナイスネイチャが2期だとテイオーのクラスメイトだったり、上級生だったビワハヤヒデらBNWがテイオーの後輩だったり、矛盾は生まれたが、そこはパラレルワールドと考えるしかないかも…。
もしも3期が制作が決定したら主人公を誰にするかだが、スピカの面々のストーリーはやりつくした感があるので、ちょっと考えられないが、いずれにしても3期は大いに期待したい。

長くなってしまったけどもラストにまとめ。
とにかく「諦めなければ奇跡は起こる」こと、これはストーリーだけじゃなくて、本コンテンツ自体にも言えることだったのではないかと。
実際のところ、ついこないだまで不遇なコンテンツの筆頭だったのよ、ウマ娘は。
出来が良かったアニメが正当な評価を受けず、配信予定だったアプリは事前登録が3年近く続くという悲劇…
もはやこのまま閉じコンになるのを9割方覚悟したが、まさかの2期&アプリ開始。
そしてまたたく間にこのブーム到来!!
すべては制作スタッフの不屈の情熱や努力の結晶の賜物、まさに奇跡の逆転劇。
今後も良いものが良いものとして正当な評価を受ける業界であってほしいと願う。
本当に神アニメ&神コンテンツでした。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 228
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17

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

こんなんずるいわ……

『ウマ娘 プリティーダービー』(ウマむすめ プリティーダービー)は、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」を原案としたテレビアニメである。略称は『ウマ娘』。
第2期『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』は2020年9月に製作が告知され、2021年1月から3月まで関西テレビ・TOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)

一期がスペシャルウィークとサイレンススズカの話だとすると、二期はトウカイテイオーとメジロマックイーンの話で現実の時系列としては過去に遡る。個人的にはリアルタイムでこの辺のことを見てたわけではないのだけれど、ダビ〇タをやっていたこと等もあってそこそこ知識自体は色んな媒体からつけていたのである程度の流れは初めから把握していた。

なんだが……まあレビュータイトル通りこれはほんとに「ずるい」。こんなん感動するに決まってるやんっていう。個人的には1期よりも全然感動してしまった。こうやって見るとスポ根に必要なのは「努力」ではなく「怪我との闘い」かも。

1期でも怪我は多かったが(史実だとサイレンススズカは予後不良になるため実際の涙度としてはそちらの方が上だが、アニメだと死なないのでどちらかというと「まあそりゃ殺せんわなー」という反応になってしまった。)2期はそれに輪をかけてずっと怪我してる。ただ史実がそんな感じなのでそれ自体はお涙頂戴のためにわざと「盛った」ということではない。チーム〈スピカ〉を編成する上で初めから見越しての事ではあるのだろうが。

内容自体は日本競馬史の中でも屈指の感動ものの一つをベースに作られているため鉄板であることに違いないのだが、そもそも論として牡馬まで娘にしたり現実には親子関係の馬すら同年代にする等商売上の理由がぷんぷんして受け付けないという人も多くいると思う。生粋の競馬ファンであればあるほど冒涜に映るということはあるかもしれない。そこはまあ、痛しかゆしといったところだろうけど、そういう人は大抵一期で脱落してるかな。(自分はゲームでこういうのがあるとは知ってはいたもののスルーしていたが一期見てハマッたクチです。もっともそれでもゲームには手を出していませんが。)

一方競馬に全く興味のない人達からすれば今のプロスポーツ選手基準で「いくら何でもケガし過ぎでしょ自己管理なってないんじゃない?コンディショニングコーチも何やってんの?後、疲れてんのに歌って踊らすな」みたいな感覚になるかもしれないなというのはちょっと思った。でも元が本当に繊細なサラブレッドの話なのでそれらは仕方のないことなのです。歌って踊ることに関しては同感だけどこれはこれで元がゲームなので仕方ないことなので……す?

投稿 : 2023/05/11
閲覧 : 153
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16

ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ずっと先で待っている。あなたが復活して来るのを…

この物語は、主人公に感情移入できるかどうかで評価が全く異なります。

確かにこのアニメは競馬の馬たちを女性に擬人化させて描いており、受け取る人によっては女性蔑視(セクハラ)だと感じる方もおられるでしょう。

私も以前はそう感じていました。
でも実際に視聴してみると、主人公の心の葛藤にぐいぐい引き込まれてしまい、目が離せなくなります。特に物語の後半は感動の嵐でした。

まだ見てられない方は、見ることをお勧めします。
きっと感動で涙が流れるでしょう。


シーズン2での主人公はトウカイテイオウです。
彼女は無敗のまま2冠を征しており、その優れた疾走は多くのファンを魅了していました。
彼女の目標は、無敗のまま3冠を征してチームメイトのメジロマックイーンと同じレースで走ることです。

その彼女が突然、足を骨折します。馬娘にとって足の骨折は致命的です。
3冠の目標はついえてしまい、無敗の記録も途絶えてしまいます。
それでも彼女は諦めません。レースでメジロマックイーンと共に走る約束を守るために、懸命にリハビリをします。

そして…、{netabare}
ようやく足が完治したかと思ったら、またしても骨折…。それも二回続けて…
折れ癖がついたかもしれない。
三度目の骨折は、トウカイテイオウの心を打ち砕くのに十分すぎる出来事でした。
{netabare}
リハビリの最中にメジロマックイーンの走行時間を測定するトウカイテイオウは、あまりの速さに驚きます。
その速度は、かつて自分が走っていた速さ…。今となっては別次元の速さに思えます。
そしてつぶやくのです。
「そうか。そうなんだ。僕はもう… あんなふうには走れないんだ…」

いつの間にかトウカイテイオウの両頬に涙がこぼれ落ちます。
その涙はいつまでも流れていました。

このときのトウカイテイオウの気持ちが切なすぎて切なすぎて…
思わずもらい泣きしました。
{/netabare}
それでも必死に応援してくれる仲間に励まされて、トウカイテイオウは再びあがき続けます。
周りから何と言われようとも、どんなにみっともなくとも、あがいてあがいて、あがき続けて…
{netabare}
その矢先、今度はメジロマックイーンが繋靭帯炎を発症します。
選手生命にかかわる不治の病です。奇跡でも起きない限り治りません。
残酷な運命の仕打ちにメジロマックイーンは子供のように泣きじゃくります。

そのとき、トウカイテイオウが言うのです。
「今度は僕の番だ。今度の有馬記念で僕は奇跡を起こす。誰よりも速く走る。」

かつてメジロマックイーンが王者としてトウカイテイオウの復活を待ち続けたように、今度はトウカイテイオウが王者としてメジロマックイーンの復活を待つつもりです。
{/netabare}
そして運命の有馬記念が始まります。
有馬記念の出場資格はファン投票で決まります。
一年近く休んでいたトウカイテイオウが出場できたのは、多くのファンが引退セレモニーとして最後の勇姿を見たいがため。投票した人は勝つことなど誰も期待してませんでした。

しかし…、{netabare}ここで奇跡が起きたのです。
手に汗握る感動のレースでした。とめどなく涙が出てきました。
競馬界に奇跡というものがあるのならば、まさにこの瞬間でした。

これは1993年に実際にあった出来事です。競馬史上最も有名な奇跡のレースでした。
トウカイテイオウは実に364日のブランクを克服し、復帰一戦目にして王者へと返り咲いたのです。{/netabare}

{/netabare}
奇跡は、信じ続けて必死にあがき続ける人にのみやってくるのかもしれません。

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 1091
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83

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

競馬を知ってても知らなくても楽しめる物語

1期から注目していたトウカイテイオーが主人公に抜擢され、その時点で「あ、これは1期超えてくるな」と確信(笑) スペよりテイオーの方が好きなんだよね。小柄でボクっ娘、台詞や所作に至るまで常にバイタリティに溢れており、観ているこちらまで元気をもらえるような可愛いウマ娘だ。
そんな彼女の山あり谷ありな人生はきっと涙なしでは見届けられない……その予想がドンピシャリと当たった素晴らしいスポ根アニメだった。

【変わらない魅力:競馬を知ってても知らなくても楽しめる物語(1)】
私がどんな立場から本作を語るかというと、競馬ミリしら勢です(笑) 馬が好きだからではなくウマ娘が可愛かったのが決め手で前作から興味を持ったし、されどアプリゲームが中々リリースされなかった間は他の有象無象に混じって小バカにもしていた大バカ者でございます。そんなバカ者でも楽しめるよう、実際に活躍した競走馬を擬人化するだけでなく、擬人化した馬の実際の史実をこれでもかと物語に取り入れてドラマチックに仕立てているのがこの『ウマ娘』シリーズである。
{netabare}現実のトウカイテイオーは骨折により、走らずして三冠馬の称号を得ることが出来なかった悲劇の競走馬だ。しかし馬にとっては骨折でレースに出られなくても恐らく「悔しい」とも「悲しい」とも思わない。次のレースに早く復帰できるようおとなしく身体を労ることもなかっただろう。それらは人間の感情・思考であり、競馬をよく知るテイオーのファンが現実のテイオーに押し付けてしまっていた“イメージ”である。そのイメージ────キャラクター性を希望通りに再現していくのがトウカイテイオー(ウマ娘)と彼女を主役とする物語だ。{/netabare}
テイオー自身が無敗で三冠馬になることを望んでいる。どんなレースも全力で走ることを望んでいる。そのために自身で挑戦し、努力し、決意を表明する。1頭の競走馬を「1人のアスリート」に見立てることで、競馬ファンを中心とする視聴者が観たかったものを魅せることに成功している。

【変わらない魅力:競馬を知ってても知らなくても楽しめる物語(2)】
競馬の歴史を知らない者は、トウカイテイオー(ウマ娘)の波瀾万丈なアスリート人生を初見で味わえるというメリットがある。しかしそれは決して華々しい凱旋ばかりではない。
{netabare}先ずは彼女の夢が序盤で潰える。この絶望と悲嘆は1期から競馬ミリしらを続けてきた猛者にしか味わえない感動でもある。{/netabare}
テイオーがずっと口にしてきた『無敗の三冠ウマ娘』とは、その世界でも一生に1度しか出られない『皐月賞』『日本ダービー』『菊花賞』の3レースに無敗で出場し、1着制覇したウマ娘に与えられる称号だ。この称号を持つ1人であるシンボリルドルフに憧れ、同じ学園に通い、並び立とうとするのが1期でも描かれたトウカイテイオーというウマ娘なのである。
そして第1話では皐月賞と日本ダービーを制して6戦6勝の二冠、夢を現実にする王手をかけたところまでを描くのだが、『ウイニングライブ』でのわずかな足取りの乱れから、トレーナーは彼女を病院で受診させることにする。その鋭い読みは彼女の選手生命を守ったに違いないが、医者が診断した骨折の全治期間は半年。5ヶ月後の菊花賞に間に合わない日数だったのだ。
競馬を知らなかったからこそ、この「全治6ヶ月」の壁に挑むテイオーを純粋に応援できた。1期でも骨折したウマ娘は描かれていたが、皆揃って俯きがちでどんよりとした姿であった。しかし彼女は明るくめげない。悲壮感に囚われず、トレーナーに菊花賞に出場する決意を伝えて協力を仰ぐ。そしてトレーナーの指示にきちんと従い適切なリハビリを行っていく様を第2話で魅せてくれる。ちょっとばかしギャグ描写も入るけどもウマ娘シリーズではご愛敬だ。

【変わらない魅力:競馬を知ってても知らなくても楽しめる物語(3)】
退院し、松葉杖を置き、ギプスを取り去るトウカイテイオー。この高い回復力の描写から、競馬ファンももしかしたらこの作品では「もしトウカイテイオーが菊花賞に出ていたら」というIFストーリーをやってくれるのか?と期待に胸膨らませたのではないだろうか。
{netabare}だがそんなご都合主義を易々と見せてくれる作品ではない。元々のモチーフが「競走馬」であるこの作品で「骨折」というものを軽々しく扱う筈がない。これは少し調べれば誰でも直ぐにわかる競馬の「現実」だ。
擬人化ならではの魅せ方をしている。10月半ば、テイオー自身が医者を受診し、その帰り道を走ってみせる。そして車に────追い抜かれる。時速70kmに到達するウマ娘の足が車より遅いということは、テイオーの足が完治していないという何よりの証拠であった。
トウカイテイオーが菊花賞に出場する。そう信じて全力のトレーニングに打ち込むナイスネイチャらライバルたちに、不眠不休で自身の復帰プランを練り続けてくれるトレーナー────全てを確かと受け止めて、“テイオー自身”が決断する。{/netabare}
{netabare}「約束、守らなきゃね。『ギリギリまで粘る。でもその時に医者に止められたら止める』だったよね。ボク、菊花賞──」
「まだだ!まだ諦めるのは早い!何かきっと方法があるはずだ!テイオー!俺が絶対お前を無敗の三冠ウマ馬にしてみせる!!」
いつの間にかトレーナーの方が諦めが悪くなっているのが良い。トレーナーというキャラは後のゲーム版の、プレイヤーの分身になるポジションなので個性が与えられているのを疑問視する意見もあるのだが、“ツボ”を外さない間はそれも正義である。今この時だけは「トウカイテイオーのトレーナー」だからこそテイオーの夢────テイオーファンの夢の丈を代弁してくれる良キャラとなっている。
しかし、テイオー自身が諦めた。その理由が本当に良い子で、スポーツマンシップに則っており感動する。{/netabare}
{netabare}「まだ全力で走れない。なのに無理矢理菊花賞に出て全力のみんなと戦うなんて、ボクにはできない」
「……………………」
「ありがとね、いろいろ」
「……………………」
「もう、なんて顔してんのさ」
「…………すまん」
「もういいってば~」
こうして菊花賞を断念したテイオーは観覧場でライバルたちの走りを見届ける。{/netabare}

【変わらない魅力:競馬を知ってても知らなくても楽しめる物語(4)】
{netabare}ファンファーレが鳴り響き、各ウマ娘たちがゲートに入っていくところから、いよいよテイオーの夢が終わっていく。レースの始まりが彼女の夢の終わりであることを決定的な瞬間として描く。その音が遠ざかっていく音響の使い方もとても効果的だ。
遠ざかっていく夢を見ながら、テイオーは自分だったらどうするのか、というイメージをレースに重ねていく。リハビリ序盤にトレーナーから、復帰のためのイメージ作りをメニューに組み込まれた伏線がここに活きてくる。そしてそのイメージこそが「テイオーが菊花賞に出ていたら」というIFであり、そのイメージで自分がトップに立つ瞬間を見ることで、苦渋の決断にも涙は見せなかったテイオーがついに涙を流すという演出組み立てが本当に見事である。ここで個人的にはもう目頭が熱いのだが、ここでは終わらない。{/netabare}
{netabare}(言わせない言わせない言わせない言わせない!テイオーが出ていればなんて絶対言わせない!!)
主人公不在のレースはとても熱かった。
ライバルたちは、テイオー不在で安心してレースに臨んでいたわけじゃない。悔しかったのだ。この場にいないテイオーになお注目する実況解説や観客。そんなテイオーより自分が速いんだと証明出来ない現実。だからこそ彼女らは走って魅せる。「自分たちの方が上なんだ」と。そんな意地と涙の疾走がテイオーのイメージを突き破る演出。ライバルたちは彼女の予想よりもずっと成長していた。
「ずるいよ、みんな。かっこよくなっちゃってさ」
今までシンボリルドルフだけの背中を見ていたテイオーに、ライバルたちの姿がくっきりと浮かび上がった瞬間。溢れだしたかのような自然な声援と可愛げある悪口。これは唯の戦わずして夢破れた菊花賞ではない。その時のライバルと走れない悔しさと、そのライバルたちに一馬身置いていかれたような寂しさも合わさった苦い「不戦敗」である。その描き方が本当に見事であり、これまでキャラクターの死や別れでしか泣けなかった私がボロボロと涙を流す、至高の感動が第2話という序盤から芸術的に盛り込まれている。{/netabare}

【他キャラ評価】
メジロマックイーン
テイオーのライバルであり同じチーム『スピカ』所属。3話からは彼女とテイオーが同じレースに出走する『TM対決』を描く。
彼女もまた史実通り『天皇賞』を制し、その連覇を目標に掲げていた。どちらかが勝つとき、どちらかが負けて目標を見失う。このジレンマな展開を描くために1期でマックを加入させたのかと考えると制作陣の計画力に脱帽してしまう。
1期よりも落ち着いた印象があるのはスピカに馴染んだ証かな。「お嬢様」という恵まれた環境を独占したりひれらかしたりするのではなく自身のライバルであり本作の主人公・テイオーのためにも惜しみ無く提供する……そういった展開がレース外の日常に彩りを与えており、時たまのギャグも面白い(主治医とか)。
{netabare}TM対決を制したのは長距離に適正のあったマックイーン。無敗も三冠も失ったテイオーは燃え尽き症候群に陥る。そんな彼女を療養所に呼び出し、語らいの中で出た台詞が本当に尊い。
「これからは私があなたの目標に。走る理由になって差し上げます」
ここからEDの一枚絵が、シンボリルドルフを追いかけるテイオーから手を差し伸べるマックイーンに変わるのが粋である。{/netabare}

ミホノブルボン
史実の特異な調教エピソードから「サイボーグ」のような無感情でストイックな面を推し出し登場したウマ娘。トレーナーを「マスター」と呼び、テイオーと同じく『無敗の三冠ウマ娘』を目指す理由を「マスターの指示なので」と言ってのける様は『Fate』シリーズのサーヴァントのようでもある(笑)
{netabare}そんなメカメカしい彼女が第7話で感情を剥き出しにする。ライスシャワーに敗れ、マスターとの約束の三冠を奪われた。だからこそ、今後の彼女の走る理由はライスシャワーにある。本作のウマ娘は「大記録」を掲げた夢を喪い、されど「ライバル」の存在によってまた走り出す。
「あなたはヒールじゃない、ヒーローなんです!私より強いウマ娘であることを、レースに出て証明しなさい!」
命令なようで1人のファンによる切実な願い。その願いだけを支えにライスもまた再び走る覚悟を定める。{/netabare}

ライスシャワー
うーん、やっぱり元ネタは競馬だからね。いつでも1着を取った子を讃えてウイニングライブを盛り上げる行儀の良い世界ではないのは納得いくのだけれど……ライスはなぁ、守護らねばなぁ!
{netabare}観客の期待とは違う結果をもたらしたウマ娘にはときにブーイングや陰口に晒されることもある。ミホノブルボンの三冠、マックイーンの天皇賞3連覇────そんな「大記録」だけを阻んできた彼女に付けられた二つ名は“黒い刺客”。完全なる悪役扱いだった。
自分が走ることで他者の夢が壊れるのならば、いっそ走らない方が良いのかも知れない。
そんな葛藤を幼女的なキャラ付けを施されたウマ娘にさせることで反則的な愛おしさを生み出している。{/netabare}

ツインターボ
「幼女的」と言えばもう一人、このツインターボ師匠である。
{netabare}序中盤、チーム『カノープス』を捲き込んでずっと見せてきた「アホの娘」によるコメディリリーフが第10話に効いてくる。駄々っ子当然だからこそ、レース界隈に漂う「テイオーの引退」ムードに真っ向から立ち向かい、心の折れたテイオーに「諦めない心」を自らの走りで伝える姿に、まさかまさかで泣かされてしまった。そりゃあ皆から師匠と呼ばれるでしょうよ(涙){/netabare}
{netabare}師匠が伝えた諦めない心がテイオーに伝わり、そのテイオーが不治の病で苦しむマックイーンを勇気づけるべく有馬記念に向けて立ち上がることになるため、ツインターボ師匠は、主役のさらなる成長と勇気を与えた非常に重要度の高いキャラクターだったと言える。{/netabare}

【総評】
素晴らしい出来映えをした2期である。どうしてもウマ娘のいる世界観説明もしなければならなかった1期と比べて話の厚みが圧倒的に増しており、史実そのものに大きなドラマ性のあるトウカイテイオーを主人公にしたからこそ、期待と不安、希望と絶望を繰り返しながら最後には奇跡を魅せて、視聴者を感動の渦に巻き込む物語となっていた。上記で私が語った部分は1クールのほんの序盤でしかない。3話目以降もウマ娘の様々な苦楽と努力────アスリートによるスポーツ根性モノの醍醐味が詰められている。たった2話であれだけ語れるのだから、本作の物語の部分は濃密以外の何物でもないことはよくわかっていただけるだろう。
主役はテイオーでありストーリー展開も彼女の元ネタに則って描写しているものの、擬人化したことにより加わった独自解釈に他のウマ娘のストーリーが絡み合って影響し、馬ではなく“ウマ娘”である彼女の成長や勇気に繋がるようプロットが組み立てられており秀逸。とくにメジロマックイーンとはライバルであり親友でもあるという関係で描くことで、5話のような激走から6話や11話のような尊いシチュエーションまで幅広く親密な2頭?を描いており非常に眼福である。
あまりに感動回が多すぎて少し押し付けがましく感じてしまう人もいるかもしれないが、このシリーズは他作と違ってコミカルな描写にも余念がなく、レギュラーキャラからモブキャラに至るまで非常にオタクのツボを心得たギャグもかましてくれるので、決して「泣くため」だけに観る作品ではないというのもまたすごいところだ。
とりわけ競馬に詳しい人であればあるほど何気無いところに盛り込んだ競馬の史実ネタに気づくことができるので、その筋の人にとってはさながら「宝さがし」のような気分で本作を何度も見返すこともできるだろう。
作画も1期よりクオリティーが上がっている。
ルーズの部分では露骨に3DCGを使っていたり、簡単に結果のみを流すレースでは棒人間ならぬ棒ウマ娘を描くなど、手を抜くところは抜いているのだが、その分アップになったときの細かな表情、スパートをかける際に踏みこむ脚の伸び具合などはより彼女たちがレースに挑む際の「感情」を見ている側に感じさせてくれる。『アップとルーズで伝える』とは正にこのことだ。
変わらない部分としてはやはり、普通なら前につんのめって転んでしまいそうな彼女たちの前傾姿勢の走りが可愛くも美しく、そしてカッコいい。トップを争う2頭?のウマ娘には毎度、息を呑む迫力がある。2回しかないがウイニングライブもそこらのアイドルアニメに見習ってほしいくらいのクオリティーだ。
音楽も声優演技も見事。Machicoさんは歌手でもありながらテイオーの天真爛漫なキャラを印象付けるとても可愛いアニメ声で吹き込んでくれているし、大西沙織さんも本作では少し落ち着いたメジロマックイーンを難なく演じている。そんな2人が各々のキャラとして歌うED『木漏れ日のエール』は様々なウマ娘の苦楽を描く本作をしっとりと〆る味わい深い良曲だ。話に応じて1枚絵を新規に差し替えたり、歌のパートを入れ替えたりする細かな気配りで視聴者にさらなる感動を一塩、与えることにも成功している。
アニメとして総合的に完成度が高く、競馬ミリしらの私でも楽しめた。競走馬を知らない人とよく知っている人、各々違った観方を交えつつ両者が楽しみ感動に涙できるウマ娘シリーズ屈指の名作と言えるだろう。

投稿 : 2023/04/13
閲覧 : 156
サンキュー:

15

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

予想を超えてきた!

一期が良かったのである程度は期待してたけど、予想を遥かに超える完成度で素直に驚きました。史実も気になるような作りだったり、本編とは関係ないちょっとした所も面白かった。登場ウマ娘が増えてもそれぞれ個性が消えないのが凄いと思う。
スポ根として普通に面白かったな。

投稿 : 2023/04/01
閲覧 : 89
サンキュー:

6

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ウマ娘 番外編

【魅力的に思った点】
・作画がパワーアップした

【残念に思った点】
・続きものではなく、番外編に等しい
・前作と展開が同じ

【総評】
・65点
  完全に主人公交代しちゃってますし、前作の主人公はほぼいるだけに等しいので続編というより番外編に近いですかね。
  全体の感想としては前作と変わりませんが、展開が丸っきり同じだったので私個人としては前作よりも楽しめなかったです。普通の馬ならたぶん気にならなかったのでしょうが、人型なら原因はもっと様々にしたほうがよかったかと。この辺りも擬人化によるデメリットと言えるでしょうか。
  たぶんこの作品はゲームで触れるほうがよさそうですね。
  そちらであればキャラに愛着も沸くでしょうし、視点等も固定化されると思うので個々のエピソードもより重く感じられるかもしれません。機会があれば1度プレイしてみたいと思います。

【こんな人におすすめ】
・前作が好きな人

投稿 : 2023/03/18
閲覧 : 118
サンキュー:

5

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

競馬を知らない私がとても熱くなって泣いた名作

この作品、ちょっとイロモノなイメージがあってスルーしてたんですが、皆さんの評価がすごく高くていつか見ようと気になっていた作品でした。

ゲームは未プレイです。競馬もだいぶ前に友人に誘われていったことあるくらいでウマたちの名前は全くわかりません。
2期から見始めても大丈夫っていうレビュアーさんの言葉もあり、2期から見てみることにしました♪

物語はチームスピカに所属しているトウカイテイオーとメジロマックイーンの2人のライバルを中心に語られていきます。

まず見て感じたのが、レース結構迫力ありますね!
普通のかけっこだと、タッタッタッタッって感じなのに、ドドドドドドド!!って地響きしてる重量感を感じました!

トウカイテイオーもメジロマックイーンもすごく強いウマ娘ではあるけれど、色々な困難や挫折を乗り越えて成長していくところがすごく感情移入できました♡

また、チームスピカをはじめとしたウマ娘仲間たちの優しい気遣いやサポートなどの友情を感じる話が多くてそこも良かったです♪

前半のトウカイテイオーとメジロマックイーンの対決はドキドキして、レース展開に胸が熱くなりました!
そしてその結果にじんわりして・・
ここでトウカイテイオーが好きになって、この作品すごく良いわーって感じた瞬間でした。

後半、トウカイテイオーが {netabare}3度目の骨折をしてしまい、復帰はかなり難しいと言われて{/netabare}からの怒涛の展開はもう泣きっぱなしでした。

{netabare}スクリーンに映ったツインターボの必死の走りを見たトウカイテイオーは・・{/netabare}
ここで私も胸が熱くなり、トウカイテイオーと一緒にマジ泣きしちゃいました。。

そして{netabare}トウカイテイオーが復帰を決めたというのに・・
いつも強くあれと自分を律してきたメジロマックイーンが初めて見せた弱気と涙。
トウカイテイオーはそんなマックイーンに有馬に出ることを伝えて・・
自分のために、マックイーンのために必死で走るトウカイテイオー。{/netabare}
ここでまたマックイーンと一緒にマジ泣きしちゃいました。。

二人の頑張りを見てて私もがんばろうってなんだか元気もらっちゃいました。

評価高いのは知ってたけど、ここまですごい作品だったなんて・・これ文句なしの名作です!
今まで見てなかったのがもったいないくらい。私のお気に入りがまたひとつ増えました。

余談です。
作品を見た後に、実際のトウカイテイオーがどんな馬だったか知りたくなって、Wikiを見てみました。
{netabare} え!?まさかこれ実話だったなんて・・すごく驚きました。そして有馬が最後のレースになったことも・・{/netabare}
これを知って、また涙腺がやばくなっちゃいました。。本当にすごい馬だったんですね・・

あとハチミツジュース美味しそうでした♡
はちみーはちみーはっちっみー♫(これが言いたかったw)

投稿 : 2023/03/12
閲覧 : 506
サンキュー:

56

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絶望に胸が締め付けられたり、感動の涙で喉の奥が痛めつけられたりします、ご注意ください。

2度目の鑑賞。
レビューを書こうと1年ぶりに再鑑賞したのですが、
おそらく1年前レビュー書きながら鑑賞したんだろうな
という下書きがある事に今気がつきました。
あまりにも中途半端な状態で止まってるので
一応、下の方に点線で分けて置いておこうと思います。

2期はスペちゃんではなく
トウカイテイオーとメジロマックイーンに
焦点を当てたストーリーとなっています。

2度目なのに初見かってくらい
絶望と感動に襲われましたやっぱりこの作品好きだな〜
馬のことも競馬のことも
さっぱり分からないのに楽しめるって素敵です!

個人的にウマ娘の中で好きな子はゴルシ♡
メインにならないからこそ輝く
あの緩いのか鋭いのかよく分からない面白さ、いい。
{netabare}今回はマックイーンの特訓に付き合っていて
差し入れが入る度に踏まれるゴルシ、、
背中の蹄跡は仲間思いの印ということでw

何をしてても可愛いの何でなのでしょう、、
ゴルシの校門通過時に言う「グッモーニーン」が
癖になってる人いませんか( ˙˘˙ )ノ?w{/netabare}

癖になると言えば、"はちみーのうた"!!
絶望や感動時の涙で鼻と喉の奥が痛み出したら
是非テイオーのはちみーのうたを思い出してください。
落ち着くのに割と効果的です。

今作は{netabare}テイオーのウイニングライブで始まり
ウイニングライブで終わる{/netabare}素敵なまとまり方でしたが
この2回の間にどれだけの出来事が詰められていたか。
それなのに本当に13話しかなかったの!?というくらい
それぞれの心情などが丁寧に描かれていて
とても綺麗なまとまり方だったと感じました。

またこの作品ではウマ娘達の体型の違いが
分かりやすく表現されていますよね。
これは実際にいるそれぞれの馬の特徴に合わせた
体型を表現されているのでしょうか?

他の作品ではほとんどのキャラが身長の差くらいしか
違いを描かれていない気がするんですよね。
(食いしん坊キャラや悪いお兄さんたちが
大きく描かれているのはよく見かけますがw)

だけどウマ娘だと例えばテイオーなら
小柄で細身だけど筋肉質という印象を与えられたので
細かな特徴を捉えて表現しているのかな〜と。
ゴルシなら長身で他の子より足が細い気がします。
ただ私は実在している馬さん達の特徴など
全く知らないど素人なので勘違いだったらすみませんw

またレース用の衣装は一人一人のデザインがあって
みんな可愛いですし走ってる時と踊ってる時の
衣装の揺れ方も全然気持ち悪くないんですよね!!
私CGを使ったシーンは違和感を覚えやすいのですが
ウマ娘はCGの使い方や使い所が上手だからなのか
観ていてむしろ凄いな!って感じるんです。

ゲーム原作でこんなにもどハマりする作品が出るなんて
今後のアニメ界にも期待を抱く
素晴らしい機会になりました(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク


┈┈┈┈┈┈↓下書き保存されてたもの↓┈┈┈┈┈┈
◆4話【 TM対決! 】
{netabare}
ゴールドシップの上を左右に飛ぶマックイーンの特訓中、
スペの「差し入れです〜 」などという声掛けによって
誘惑に負けるマックイーンがゴールドシップを踏みつける
毎度お決まりになりつつあるパターン面白くて好きw

テイオーの怪我が良くなって三冠とれるか楽しみ!
{/netabare}


◆5話【 無敗と連覇 】
{netabare}
春の天皇賞!!
無敗のかかったテイオーと
連覇のかかったマックイーンの戦いは
マックイーンが勝利を収め連覇達成。

観客にいる男性2人の会話がちょくちょく面白いw
「つまり俺たちの声援は、邪魔だってことだな!」
{/netabare}


◆6話【 なんのために 】
{netabare}
マックイーンが怪我の療養のため
チームから一時離れ自宅療養をすることとなる。

テイオーは三冠も無敗もなくなったことで
走る目的を失ってしまいその後のレースも負けが続くが、
それでもまだ自分の中に「悔しい」という
思いが残っていることに気づく。

リーダーとしてスピカの裏方のような役割を経験し
みんなの走る姿や頑張る源などを意識する。

テイオーはメジロ家で自宅療養中のマックイーンに会い、
マックイーンの走る目的がテイオーだと知り、
そしてテイオーの目的には私がなってあげる
と言ってくれたマックイーンによって気持ちが復活しだす。

最後にマックイーンがテイオーを
お医者さんに診せるシーンがあるので、
テイオーが怪我をしている可能性があることを
マックイーンが疑っているのかも??
{/netabare}


◆7話【 祝福の名前 】
{netabare}
レースに出たくないライスシャワーと
レースに出させようとするテイオーの追いかけっこで
ライスがちょこまか逃げ走るの可愛いw
{/netabare}


◆8話【 ささやかな祈り 】
{netabare}
マックイーンとライスの特訓シーンが多いけど、
個人的にはレースよりもこういう特訓の方が
怪我しないかなトラブル起きないかなってハラハラする。

レース当日、精神力を仕上げてきたライスが
可愛いじゃなくてカッコイイでしかない!!

マックイーンは3連覇がかかってて頑張ってほしいが
ライスの圧力に当てられてて心配(T^T)

勝利したライスが
また沢山の夢を壊してしまいましたと泣く姿は
こちらまで悲しくなってしまう、、
マックイーンは負けてしまって3連覇を逃したけど
ライスが勝てたことが何だか嬉しくなる回でした^^*
{/netabare}


◆9話【 ストップウオッチ 】
{netabare}
テイオーが3度目の骨折。
3度目になると癖になってるかもしれないし
ウマ娘としては引退の文字が世間に広まり、
テイオーが復帰すると思っているのは仲間たちだけ。

マックイーンはずっと先で待ってると伝えるが、、
テイオーは諦めちゃうのかな(>︿<。)?
{/netabare}

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

投稿 : 2023/03/12
閲覧 : 116
サンキュー:

20

ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

たとえ史実だとしても

ウマ娘プリティーダービーSeason2
皆様ご存じの史実に基づいて描かれた作品。

史実にはメリットとデメリットが存在すると鑑みられます。
たとえ史実に沿っていても、その史実をどう再現するのか、が難しいポイントであると感じます。

そこで言えばテイオーのラストランは、史実通り描かれためにギリギリよりも随分前で勝負が決まった感がありました。ラストギリギリで追い抜いて1着ゴールなどの演出の方が燃える展開だと思いますが、あれだけの走りを見せてもらい泣いた私の負けです。

本作はトウカイテイオーとメジロマックイーンをライバル関係に据えた物語になっています。
1期からもそうでしたが、足の骨折という選手生命に関わることが度々起こるシナリオが観ていて苦しくなりました。馬にとっては足は命で何回も怪我をするという演出法は、いくら史実と言えども、観ていて辛すぎて若干の抵抗もありました。まあだからこそ物語になるのですが…

それでも期待を越えていくシナリオと演出(マックイーンの怪我、ダブルターボ師匠の走り)などが発火材となりテイオーの叫びからのラストスパートは、目から汗が止まりませんでした。色々な制限(著作権、史実、ゲームとの関連性、擬人化など)がある中、大ヒット作品にまで昇華させた事は偉業だと思います。

投稿 : 2023/01/29
閲覧 : 430
サンキュー:

32

太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

唯一抜きん出て並ぶ者なし

アスリートの苦難や挫折を描いた、涙なしでは見れないドラマ性の高いストーリー。そのストーリーを支える秀逸な脚本。高いレベルの作画。レースの迫力を最大限に引き出す演出。個性的かつ魅力的なキャラクター。どれをとっても一級品。1期の続きではなく単体で完結しているのも大きい。

競馬やってないとか、擬人化が嫌だとか、ソシャゲ苦手だとか、いろんな理由で見てない方もいると思います。自分もそうでしたが、それで敬遠するにはあまりにももったいない、少しでも興味があるならぜひ見ておきたい名作。

特に素晴らしいのが脚本で、主人公を軸に据えながらも、ライバルや脇役にもたくさん見せ場があり物語に深みがある(キャラは1期よりも増えているのに)。特にライスシャワー、ツインターボのエピソード、そして最終回は号泣もの。

競馬を知っていればもちろんもっと楽しめると思いますが、知らない方が楽しめる部分も多い。それぞれ違った楽しみ方ができると思います。競馬ファンでなくても、ソシャゲをやっていなくても、1期を観ていなくても、みんなにお勧めできる良作です。

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 135
サンキュー:

9

白湯 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

評価されるのもわかるけど

正直競馬に思い入れがないので無難には良かったくらいの印象。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 452
サンキュー:

5

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その走りは、奇跡の証明

すっかり競馬の面白さにハマってしまった遊微々です。
ちなみにスペちゃんたち98世代と同期やらせていただいてます。

さてようやくゲームがリリースされ大好評のウマ娘ですが、アニメの2期もそんなセールスに負けないくらい熱を帯びた素晴らしい作品でした。
というか2021年始まってまだ間もないですが、今年のナンバー1は本作で決定してもいいんじゃないかというくらいの面白さ。
1期はその年で有数の1本という感じの出来がいい競技アニメという評価でしたが、2期に関しては年内有数どころか3年に一本レベルの傑作。そもそも史実の時点で非常にドラマに満ちた展開ではあるのですが、それをさらに独自の解釈を加えて更なる王道展開に練り上げた本作のシナリオはまさに感無量。1クールに込められたその圧倒的な熱量の前には終始涙が止まりませんでした。

個人的には8話の天皇賞春以降はほぼほぼ毎回泣いてた記憶。泣かなかったのは11話くらい。9話以降はラストの有馬記念を考えただけで泣いてましたね。
レースシーンに関しても1期に比べて作画と演出に磨きがかかりさらに迫力が増した印象。8話のライスとか素晴らしかったですねホント。
EDのイラストも
ルドルフを追いかけるテイオー→テイオーに手を差し伸べるマックイーン→マックイーンの手を取るテイオー
と、作中でのテイオーの心情を表した演出が実に効果的。特に12話のアレは泣くなという方が無理。
また暗い描写だけでなく、ネタに富んだ笑いをしっかり入れて暗くさせ過ぎない明るい空気を作っていたのも大事。シリアスな作品でも、それ一辺倒だとやはり見ている分には辛いですからね。
最初見た時は疑問符しかなかったウイニングライブも、競馬を学べば非常によく出来た演出だと思います。パドックの見せ方もそうですが、せっかく女の子に擬人化させてるのにただ同じとこグルグル回って歩かせたり、勝った後場内走るだけの光景見て何が楽しいんだっていうね・・・
あくまでも「競馬」ではなく「ウマ娘」というコンテンツとしての魅力を最大限活かすための工夫だと思います。今となってはウイニングライブはレースと並ぶくらい重要だと思います。


ジャパンカップのカットとライスを余りにもヒールに描きすぎているところが気にはなりましたが、それ以外はほとんど文句の付け所がない素晴らしい出来でした。1ヶ月競馬勉強した甲斐があったというもの。3期以降があるのか分かりませんが、その時に備えてより精進しようと思います。



・競馬歴半年で個人的に好きになった歴代競走馬ランキング
ウマ娘きっかけで競馬史を学ぶようになり、その奥深さに感動してしまった私ですが、現時点で好きになった歴代の競走馬をまとめてみました。
レビュー初投稿時はまだ勉強して1ヶ月程度でしたが、そこからさらに勉強したため一部変更しました。
※2022年10月に追加で修正、競馬ハマる程推しが変わる


1位
{netabare}ナリタブライアン

シンボリルドルフ以来史上5頭目となる三冠馬。
驚異的な末脚で他馬を置き去りにするド派手なレース展開は圧巻の一言。
クラシック3冠レースでは走る度に着差を広げ、2位につけた合計着差は15馬身半。これは今なおトップの記録である。
朝日杯3歳ステークス(現フューチュリティステークス)を制して以降のGI5連勝も驚異的。歴代3冠馬の中で、クラシック路線時点でGI5勝を挙げたのはナリタブライアンただ一頭のみ。
しかし順風満帆に思えた道のりは古馬路線に入ると一変。怪我の影響により勝ちきれない暗黒の時代に突入する。
そんな暗闇の中でもわずかに見せた3冠馬としての光。マヤノトップガンとの激しい競り合いを制した96年阪神大賞典。本調子でないとされた中でも、後にGI4勝を挙げる強敵を制した一戦だった。
終わってみれば古馬路線以降は一度もGI勝利を挙げることなく引退。怪我さえなければあのシンボリルドルフを超えられたのではないか、テイエムオペラオーより前に完全制覇を成し遂げられていたのではないか、そんな考えが頭をよぎる名馬である。

「シャドーロールの怪物」とかいう愛称がとにかくカッコよすぎると思うんですよ。サイレンススズカと同じくらいロマンを感じさせるその走り、本当に魅力的です。

ウマ娘での印象:出番増やせバカ!!!{/netabare}


2位
{netabare}サイレンススズカ

メジロパーマー、セイウンスカイ、ツインターボ等逃げ馬のレース展開は人々を熱くさせるが、中でも異彩を放っているのがサイレンススズカ。
駆け引きなどお構いなしで自分のペースで走るだけでレコードを記録する常識破りなレース展開。「逃げて差す」と称された驚異的な脚質。どの馬にもなしえないその異次元の走りは、多くの人々を魅了した。
古馬路線に入ってから、重賞5勝を含む6連勝。
2着に11馬身差のレコード勝ちを収めた98年金鯱賞。
98世代の2強を相手に、影すら踏ませぬ圧倒的な実力を見せた伝説の98年毎日王冠。
そして、98年天皇賞秋。その伝説に、唐突に幕が下ろされた「沈黙の日曜日」。
終わってみればGIは1勝のみ。その悲劇により美化されていると言われる彼の強さだが、しかし最後の最後まで見せたその輝きはあまりにも眩しく、故に人はいつまでも彼に夢を見る。

知れば知るほどロマンの塊。人気があるのも頷けるというもの。毎日王冠は何度見ても目頭が熱くなります。

ウマ娘での印象:「夢。見ている人に夢を与えられるような、そんなウマ娘」日本一のウマ娘とは何かと聞かれた時のスズカさんのセリフ。まさにサイレンススズカがどういう馬であるかを体現していますね。天皇賞秋からの復活というIF展開はアニメならではの演出。素晴らしかったです。{/netabare}


3位
{netabare}オグリキャップ

天才ジョッキー武豊とともに第二次競馬ブームを牽引し、一大ムーブメントを巻き起こした伝説のアイドルホース。
競走馬としてのデビューは地方競馬の笠松競馬場。序盤こそマーチトウショウに2度の敗北を喫するも、5戦目以降は重賞5勝を含む8連勝という快進撃。最終的に12戦10勝という実績を引っ提げて中央競馬へ移籍する。
地方出身ながら中央移籍後も一線級の競走馬を相手に重賞勝ちを収める等活躍。「平成の3強」と称されることになるイナリワンやスーパークリークといった強力なライバルと鎬を削った。
中でも1歳上のタマモクロスとは同じ芦毛馬として激闘を演じ、「芦毛の馬は走らない」と流布されていた当時の競馬界の通説を覆した。
そして、オグリキャップを語る上で外せないのが90年有馬記念。
イナリワンやスーパークリークと言ったライバルは既にターフを去り、オグリ自身もまた、激闘に次ぐ激闘により限界を迎えていた。
同年の天皇賞秋は6着、ジャパンカップは11着、最早GIを勝ちきれる力は残されていなかった。
それでも彼の最後の雄姿を見届けようと中山に詰めかけた18万の大観衆。誰もが勝ちを諦めていた。しかし人々はこの日、新たな歴史の目撃者となる。
オグリキャップ奇跡のラストラン。彼が最後に見せたそのドラマは、今も競馬史に残る名シーンとして人々の心に刻み付けられている。

フィクションにしても余りにも出来すぎているドラマッチな生涯。そりゃ現実にこんな馬いたら人気も出るわと。

ウマ娘での印象:シンデレラグレイのアニメ化早くしろバカ!!{/netabare}


4位
{netabare}キタサンブラック

長年馬主をやっていることで知られた演歌歌手の北島三郎氏。そんな彼と運命的な出会いを遂げたのがキタサンブラック。
2015年クラシック、同期には日本近代競馬の結晶ともいうべき怪物、ドゥラメンテがおり、皐月賞とダービーでは後塵を拝した。しかし菊花賞ではステイヤーとしての能力を発揮、北島オーナーに初のGIのタイトルをもたらした。
古馬になって以降は多くのライバルと鎬を削りながら、着実にGIタイトルを積み重ね、最終的には当時では歴代1位タイとなるGI7勝、獲得賞金ではテイエムオペラオーを抜き歴代1位となる18億7684万3000円を達成した。
元々はそれまでに有力な馬を持っていなかった北島オーナーの所有馬ということもあり、当初は低評価。しかし着実に実績を積み上げたことにより、最終的には皆に愛される不動の人気馬へと成長した。

逃げのステイヤーってめっちゃロマン感じませんか?天皇賞春のスーパーレコードは果たして破られる日が来るのかなー。

ウマ娘での印象:ゲームやってたら分かる、ウマ娘界の人権。単純にキャラクター自体も滅茶苦茶可愛いいので好き。これはみんなから愛されますわ・・・{/netabare}


5位
{netabare}スペシャルウィーク

黄金世代と称される98世代3強の一角。数多のドラマと共にターフを彩った一頭。
天才騎手・武豊に初の栄光を掴ませた98年日本ダービー。
1番人気ながら、グラスワンダーの末脚の前に屈した99年宝塚記念。
本命から外されるも、苦境を跳ね返すような走りを見せ、鞍上武豊に昨年の悪夢からのリベンジを達成させた99年天皇賞秋。
同期であるエルコンドルパサーの仇を取り、日本総大将の意地を見せた99年ジャパンカップ。
そして、再び宿敵グラスワンダーと大接戦を演じた99年有馬記念。
時代が違えばもっと多くの栄光を手にできたかもしれない。しかしライバルに恵まれたからこそ、その一勝はより輝きを増す。良くも悪くも時代に恵まれた一頭だったと言えるかもしれない。

強力なライバルとともにターフを駆け、ドラマチックなレースで人々を沸かせたその競走馬としての生涯、そりゃあ主人公にも抜擢されるわなと納得しました。

ウマ娘での印象:ウマ娘の看板キャラとして同コンテンツを盛り上げてくれてますが、アニメの方は2期の出来があまりに良すぎたために1期主人公として若干霞みがちに。ここでも時代に阻まれるかスペちゃん・・・{/netabare}


6位
{netabare}ダイワスカーレット

ウオッカと共に牡馬を相手に一線級の活躍を見せ、牝馬最強時代を到来させた稀代の名牝。
同期ということもあり、ライバルであるウオッカとはよく比較される。
64年ぶりの牝馬によるダービー制覇、2009年安田記念で見せた圧巻のパフォーマンス、当時歴代最多タイとなるGI7勝等、話題性ではウオッカに分がある印象。
しかし直接対決では5戦3勝とスカーレットの方が勝ち越しており、伝説の一戦と謳われる2008年の天皇賞秋では敗れこそしたものの鼻差2cmの大接戦、両者の実力が極めて伯仲していることを表している。
何よりデビューから引退までの12戦で古馬や牡馬を相手にしながらも全連対を達成した抜群の安定感は見事。「ミスパーフェクト」「緋色の女王」の二つ名はまさに彼女にこそ相応しい。

幻の三冠馬と言われたアグネスタキオン産駒であり、半兄にダイワメジャーを持つというその良血ぶりも彼女の強さと品位を底上げしているように思います。とにかくその存在が美しいと感じました。

ウマ娘での印象:明らかに狙ったかのようなあざとすぎるキャラデザがとにかく好き。一見品位ある高飛車のようで、しかしその実スペちゃんとかにしっかり敬語使ったりスピカの空気に迎合したりといったギャップも魅力。ぶっちゃけ多分一番好き。ウオッカとのW主人公早くしろ。
{/netabare}


7位
{netabare}ブエナビスタ

牝馬最強時代を作り上げた名牝、ウオッカとダイワスカーレット。その2頭の後を追うように現れた新たなる女王こそがブエナビスタ。
父はかつて黄金世代と呼ばれた98世代の先頭を走り続けた名馬、スペシャルウィーク。その末脚と勝負根性は、産駒であるブエナビスタにも色濃く受け継がれていた。
とにかく抜群の安定感を誇る馬で、大敗することがほとんどなく、国内ではラストランとなった有馬記念を除いて掲示板を外したことがない程。そのポテンシャルの高さと、負ける時もあと一歩、あとゴールが50m先にあれば・・・!と思わせるような走りっぷりにファンも魅了され、デビューから19戦連続で1番人気に推されるというJRA記録を持つ。
まさに日本競馬の最前線に君臨し続けた女王であった。

父親を彷彿させる走りが凄く印象的。前年の雪辱を果たした2011年のジャパンカップは心震えるものがありますね。

ウマ娘での印象:(ry
{/netabare}


8位
{netabare}リスグラシュー

国内レースにおいてあのディープインパクトを破った唯一の馬、ハーツクライを父に持つ最強牝馬の一角。
2歳から3歳にかけ、阪神JF2着、桜花賞2着、秋華賞2着と好走を見せるも、いずれも未勝利。
4歳春を終えた時点で、気づけばGI7戦0勝、その内2着が4回と間違いなくその素質の高さは窺えるものの、どうしてもGIまであと一歩届かない日々が続く。
その中で迎えた18年エリザベス女王杯、8度目の挑戦でようやくGIタイトルの獲得に成功する。
しかし彼女の本領はここから。2度の海外遠征を挟んだ後、翌19年の宝塚記念を制しGI2勝目を挙げると、10月には豪州最高峰のレースであるコックスプレートに出走。日本馬として同レースを初めて制覇する快挙を成し遂げる。
そしてラストランとなった同年の有馬記念。サートゥルナーリアやフィエールマンといったGI馬の豪華な顔ぶれが並ぶ中、一際注目を浴びる一頭がいた。
前年に牝馬3冠を制し、ジャパンカップではワールドレコードとなる2分20秒6という驚異的なタイムを記録。後に史上最多となるGI9勝を挙げることとなる現役最強馬、アーモンドアイである。
ハイレベルな争いが予想された同レースであったが、リスグラシューは上がり3ハロン34秒7という末脚を見せ2位に5馬身差の圧勝。牝馬初となる春秋グランプリ制覇を達成するとともに、真の女王が誰であるかを大観衆に見せつけた。

父と同様に古馬路線後半になってから本格化した「遅咲きの大輪」。加えて現役最強と称された強敵を有馬記念で破る姿もまた、父の背中を追うようなカタチに。親子二代で成し遂げた大仕事、実に素晴らしいと感じます。

ウマ娘での印象:早よ(ry{/netabare}


9位
{netabare}サニーブライアン

ナリタブライアンやマヤノトップガン等を輩出したブライアンズタイムを父に持つ二冠馬。
デビューから8戦2勝、重賞未勝利というもう一つな戦績ながら、クラシック初戦の皐月賞に出走。
11番人気の人気薄ながら、見事同レースを制覇し悲願の重賞初勝利をGIで飾る。
しかしこの勝利は幸運に恵まれただけのまぐれ、フロックとしての評価が大半を占め、次戦の日本ダービーでは皐月賞馬ながら6番人気という低評価。
だがここでまたしても、それを覆すかの如く見せた圧巻の逃走劇。見事日本競馬の最高峰であるダービー馬の栄光を掴んだ。

ダービー以降は怪我の影響もあり未出走のまま引退しましたが、同年のダービーに出走していたシルクジャスティスやサイレンススズカの活躍を鑑みると、決して低い実力ではなかったことが窺えます。
騎手を務めた大西直宏騎手もサニーブライアン同様無名に近い引退寸前のジョッキーであり、そんな二人が成し遂げたこの2つの大仕事はまさにドラマ。
何よりこのレースで実況を務めていたフジテレビ・三宅正治アナウンサーの「これはもうフロックでも何でもない!二冠達成!」の名実況は胸に刺さるものがあり、涙なしでは見られません。

ウマ娘での印象:早よ出(ry{/netabare}


10位
{netabare}カレンブーケドール

2019年牝馬クラシック。振り返れば、3冠馬が誕生した2018年や2020年にも負けない超ハイレベルな争いの世代であった。
桜花賞馬、グランアレグリア。短距離からマイルの絶対女王として君臨し、マイルでは史上最強の女王であるアーモンドアイすらも退け、GI6勝を挙げた。まさに令和のノースフライト。
オークス馬、ラヴズオンリーユー。1つ上の世代にアーモンドアイとラッキーライラックという女傑2頭がいたため古馬の壁に阻まれたが、5歳時に覚醒。日本馬としては史上初となる海外GI3勝の年間記録、さらにBCではマルシュロレーヌと共に同レースで日本に初の戴冠をもたらした。
秋華賞馬、クロノジェネシス。国内では一度も掲示板を外すことはなく、上りのタイムも毎回のようにトップ3。グランプリレースではグラスワンダー以来3頭目、牝馬では史上初となる3連覇を達成し、凱旋門賞にも果敢に挑戦した。麗しき芦毛の女王である。
しかし忘れてはならない。そんな強者たちの影に隠れながらも、その未知数のポテンシャルでファンを魅了させた一頭の「可憐」なる少女がいたことを。
カレンブーケドール、2019年牝馬クラシックにおいて、オークスと秋華賞でそれぞれ2着入線を果たした馬である。
通算戦績は17戦2勝。重賞は未勝利。簡単な戦績だけ見れば、取るに足らない馬である。しかしその内訳は、GI3つを含む重賞6レースで2位。さらには17戦の内16戦で掲示板入り。距離も2000~3200mまで幅広く走れる。性格的に競走馬に向いていなかったとされ、先頭に立つと寂しさから抜いてしまうという気性が災いし重賞勝ちは残念ながら無かったが、そのポテンシャルは一線級の馬にも決して劣っておらず、最終獲得賞金は実に4億5800万。これは同じ「カレン」の冠名を持ち、GI2勝の実績を持つスプリント女王・カレンチャンの賞金額すらも上回る数字である。まさに未知数の実力を秘めた、紛れもない名牝である。

実力は凄いのに勝ちきれない、そんなところに猛烈に惹かれてしまうブーケちゃん。個人的に好きなレースは、2019年のオークスと2020年のジャパンカップ。オークスで見せた勝負根性。普通ならあのラヴズオンリーユーの差し脚の勢いであれば1馬身以上離されそうなものだが、並んでからはピッタリと離されなかったところに、この馬の気性と潜在能力の高さがよく出ています。2020年のジャパンカップ、3冠馬3頭が上位を占める中で、3位のデアリングタクトにハナ差の4位まで迫っているあたりに、この馬の能力の高さを感じずにはいられませんね。

ウマ娘での印象:早よ出せ。{/netabare}


※最初期は4位だった馬
{netabare}トウカイテイオー

無敗の三冠馬、「皇帝」シンボリルドルフの初年度産駒にして最高傑作。
デビューから6戦全勝で見事クラシック2冠を達成し、その血統と才能を証明してみせた。
しかし順調に思えた彼の競技生活はここまで。以降は「ガラスの足」とも形容された自身の怪我との闘いの日々。栄光と挫折を繰り返す苦難の道を歩むこととなる。
「名優」メジロマックイーンの前に屈し、初めて敗北の味を舐めた92年天皇賞春。
5番人気ながら2冠馬としての意地を見せ、父ルドルフ以来となる栄光を日本馬にもたらした92年ジャパンカップ。
そして、93年有馬記念。
前走から中1年空けてのレース復帰。その挑戦を無謀だと思う人がいた。彼の走りにもう一度夢を見る人がいた。トウカイテイオーを、諦めなかった人々がいた。
トウカイテイオー奇跡の復活優勝。それはまさに、3年前のあの光景と同じ。暮れの中山に、再び神が舞い降りた瞬間だった。

とにかくその生き様にはドラマしか感じません。彼の走りとその感動を生で経験していた人たちが羨ましいですね。

ウマ娘での印象:テイオオオオオオオオオオオオ!!!!!
        うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
        テイオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!{/netabare}

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 746
サンキュー:

68

ネタバレ

O.Y さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

競馬好きの自分からしたら超絶神作[95.9点(暫定4位)]

今期は10作品ほど視聴予定でしたが、これ1本に絞って毎話数十回は見ました。ここまで完成度を高めてくるとは思いもしませんでした。

制作陣の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。最初に競馬を冒涜したアニメと心の中で思ってしまい本当に申し訳ありません。凄く競馬愛溢れた作品です。すぐに3期放送してください。どこまでもついていきます…!さて今から1期をもう一度見返すか…。(洗脳済み)

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 418
サンキュー:

29

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

スズカロス

マックイーンが埋めてくれた。

みんな良い子過ぎ。

そして・・・


へろへろで走りながら絶叫するターボ


泣いたわ!


「シンデレラグレイ」アニメ化希望!!

投稿 : 2022/07/10
閲覧 : 233
サンキュー:

18

ネタバレ

大学生 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

社会現象に昇華させた

1期から時間が大分空きその期間中ゲーム版も(延期を重ねまくって)リリースし話題沸騰だったウマ娘を社会現象に昇華させたアニメシリーズだと思う。
私は元々親の影響で競馬が好きでウマ娘に出てくる様な名馬は知っていた。その中でもライスシャワーは競馬史に欠かせない馬だしメジロマックイーンの天皇賞・春のシーンはこういう書き方をするんだと感動した。2期のストーリーはトウカイテイオーとメジロマックイーンが主軸で最後のトウカイテイオーの有馬記念優勝シーンはうるっときた。物語の起点が全てケガなのは史実上どうしようもないがそれらを乗り越えるテイオーやマックイーンのカッコ良さが忠実に描かれた傑作。3期はいよいよキタサンブラックとサトノダイヤモンドに軸がいくのか?

投稿 : 2022/06/30
閲覧 : 260
サンキュー:

5

まあ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

久々の涙

このベタベタな展開とでき過ぎのラストに,ひねくれ者の私としては,いつもなら何かケチを着けたくなるはずなのですが,これはヤバい.
何も言えねぇ...
オグリキャップが有馬記念で第4コーナーを立ち上がってくる時の,あの震えるような感動を思い出しました.

投稿 : 2022/05/29
閲覧 : 284
サンキュー:

8

ネタバレ

恵み さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夢を駆ける

感動したよ、最終話みんなと一緒に泣けました

夢を向かって駆け続ける

奇跡は起こさせる

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 173
サンキュー:

5

ネタバレ

kawadev さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今回の感想(経験談)は長いです…

1期、うまよんをみてからの視聴。

今回は長く語らせてくれ。私の競馬のすべてが詰まった作品。

1期の夢ある話から、一転、もろリアルな話に。これはストーリー作りに苦労したと思う。

なんせ、1期では刺身のつまだったテイオーとマックイーンが、スペシャルウィークを刺身のつまにしたのだから、1期と力関係がバラバラ。競馬知らない子はこんがらがるのでは?

そんな事もあり、☆4.5に落とした。リアルを知っている私でも違和感しか感じなかったから。

<ここからが長い>
まず、競馬とは人間の欲で動くものであり、馬達を恨むのは筋ではない。これはわかっているつもりだが…

私が競馬に興味を持ったのは中校生の頃?ミスターシービーが3冠を取ったと世間が沸いた頃。ただ、あくまでも興味がわいただけ。

翌年、ルドルフが3冠取るが、競馬に力を入れる前だったので、3冠馬誕生シーンを見ることは出来なかった。

大学に入り、馬券を購入するようになってじっくり競馬を見ることになる。ちなみに、成人でも学生は馬券購入はNGのハズ。お気を付けを。

のめりこんだ先に居たのがテイオーだった。ルドルフの子、そして、あっさり皐月を取ったことで、すっかりこの馬にのめりこんだ。

ただ、この頃、あるウマが怪物と称して現れた、オグリキャップであった。全盛期を過ぎたオグリが勝てないのは見ていてちょっと悔しかった。

それだけに武君が有馬でオグリを勝たせたことに泣いていたよ。ホント。

で、テイオーである。ダービーも取った…の先で、アニメにもあるように怪我で菊は回避。ちょっと残念だが、私はこの馬を応援すると決めた。

だが、その後は全くふるわず…。もう一度テイオーが勝つのを見たい。そして、迎えた有馬記念。鞍上はいつもの岡部さんではなく田原さん。

勝利後の田原さんの言葉もあり、画面の前で大泣きした…。

アニメで描かれているファンの言葉は、そのまま世間の言葉だったと言っても過言ではない。

一方、このアニメはマックイーンとダブルヒロインと聞いていた。そして、マックイーンを語る上であの馬は絶対外せないだろう馬もいた。

ライスシャワーである。

ゲーム内で見た時、「コイツはこんなしおらしい女の子」ではない!と口に出して言った記憶あり。

一番最初に書いたが、馬は悪くない。でもライスだけは私にとって、ブルボンの3冠を阻止し、マックイーンの連覇を阻止した、レコードブレイカ-だ。

テイオーがダメだったが、ブルボンが3冠に大手をかけた。当時の上がり3ハロンのタイムが異常だったので、この馬なら取るかも?と期待していた。

しかも、ブルボンは逃げ馬。3200mを逃げ切る??まさに夢だった。そして、その夢はゴール前の直線でライスによって阻まれた。画面の前で真っ白になっていたよ。

こちらも、アニメでスタンドの様子が書かれていたがあのまんまであった。

アニメでは描かれていないが、ライスに負ける前の天皇賞(秋)でマックイーンは斜交で失格になっている。ちなみに、マックイーンは秋天は取っていない。

その事もあり、春天連覇はマックイーンのファンなら…だったと思うが、それもライスに阻止される。

アニメでは優しく書かれていたが、どちらもたった1度の夢を絶たれたのだから…やっぱり、レコードブレイカ-でしょ?

そして、アニメでは書かれていないが、テイオーは有馬が引退レースになっただけで、陣営は有馬の翌年もプランを練っていたハズ。結局、調子が戻らず引退となった。

ブルボンも故障だったかな?菊が引退レースとなった。こうも応援していた馬が表舞台からさったのだから、私の熱も冷め始めていた。

…で、2年後の宝塚記念で競馬に対する火が消えた。

買い物で、家電量販店に居たのだがその売り場のテレビ画面でライスが倒れるのを見た。故障。そして、診断の結果、予後不良。売り場のテレビの前で動けなかった。

馬は500kg程の体重をあの細い足4本で支えている。その内、1つでも大怪我となった場合、歩くのも困難となり、苦しみもがき続けるので、大怪我の場合は薬を使った安楽死となる。

ライスは大嫌いだった。でも、そこに大嫌いな対象がいて、それを負かす者がいるからスポーツは面白いと感じていた。その相手がいなくなった。

まぁ、この前ほどから馬券は買わなくなっていたが、これを機に見るのもやめた。皮肉なのは、この直後、ナリタブライアンが3冠を取る。結局、私は3冠馬誕生の瞬間を見ることが出来ずに今に至る。

最後にチラッとアニメとリアルについて…

テイオーは良い子で書かれているが、メインで乗っていた岡部さんも「乗りやい」的な事を言っていた。
そして、有馬で負けた時には「テイオーに負けるのはしょうがない」と言うような言葉を残した。
一方、勝利した田原さんが「テイオーを褒めてください。この馬自身が勝ちたかったと感じた」と。
本当にテイオーは愛された優等生だったのよ。

劇中、ツインターボの話を絡めたのはすごく良かった。実際はあんな話になっていた訳ないのだが、本当に上手くストーリーにいれていた。
ツインターボは「行きまっせ!逃げまっせ!」の子だったから、リアルとかみ合って面白かった。
ちなみに、逃げ馬は臆病な子が逃げ馬になると聞いたことがあるが…どうなのだろう??

メジロパーマーに逃げ策を提案したダイタクヘリオス。実はこの馬も走るフォームがバラバラでオグリタイプだったらしい。そんなこともあり、あんなチャラいウマではなかった様な。そして、これは漫画内で知ったのだが、ダイイチルビーと良い関係だったらしい。

BNWの一角、ウイニングチケットだが、当時の漫画でチケ坊と書かれていた。春にデビューした時は冬毛ボーボーで競走馬に見えなかったとか。アニメやゲーム内ではチケ憎と呼ばれている(た)が、私の中では彼はチケ坊。ついでで同じく当時の漫画から、ナリタブライアンはナリブ。

最後、キタサンブラックとサトノダイヤモンドが入学し、これが3期となるらしいが…キタサンブラックとテイオーでははなれすぎていませんか??
…たしか、キタサンブラックも3冠馬だよね。

私が離れた後はサンデーサイレンス産駒の子やディープインパクトが話題になったり、ウォッカが牝馬でダービーを取るなど、未だ競馬の話題は豊富。情報だけは耳にいれている。でも、見ることは出来ない。予後不良…もう2度と見たくない。

間違ってもマティリアルやサンエイサンキューの様な馬が出ず、皆、元気に走ってほしいのが心の底からの本音である。

投稿 : 2022/05/12
閲覧 : 273
サンキュー:

12

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ウマ娘 プリティーダービー Season 2のストーリー・あらすじ

「ウマ娘 プリティーダービー」は、Cygamesがゲーム・アニメ・コミックなどで展開するクロスメディアコンテンツで、競走馬の魂を受け継ぐ存在であるウマ娘たちが競い合う架空のレース競技<トゥインクル・シリーズ>と、一流の競技ウマ娘を目指す少女たちが通う「トレセン学園」を中心とした物語が描かれる。作中にはスペシャルウィークをはじめとした名馬たちをモチーフとしたウマ娘や、皐月賞、天皇賞といったレースが実名で登場する。2018年4月~6月にはTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」が放送されたが、2021年1月4日より放送予定のTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」は待望の続編となる。第1期ではスペシャルウィークとサイレンススズカを中心としたストーリーだったが、「Season 2」では伝説の三冠ウマ娘・シンボリルドルフに憧れるトウカイテイオー、そしてそのライバルであるメジロマックイーンにスポットが当たるようだ。(TVアニメ動画『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年冬アニメ
制作会社
スタジオKAI
公式サイト
anime-umamusume.jp/
主題歌
《OP》スペシャルウィーク(CV.和氣あず未)サイレンススズカ(CV.高野麻里佳)トウカイテイオー(CV.Machico)ウオッカ(CV.大橋彩香)ダイワスカーレット(CV.木村千咲)ゴールドシップ(CV.上田瞳)メジロマックイーン(CV.大西沙織)『ユメヲカケル!』《ED01》トウカイテイオー(CV.Machico)『winning the soul』《ED02》トウカイテイオー(CV.Machico)メジロマックイーン(CV.大西沙織)『木漏れ日のエール』

声優・キャラクター

Machico、大西沙織、和氣あず未、高野麻里佳、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、田所あずさ、前田佳織里、花井美春、田澤茉純、遠野ひかる、矢野妃菜喜、立花日菜、沖野晃司、豊口めぐみ

スタッフ

原作:Cygames
監督:及川啓、助監督:成田巧、シリーズ構成:Cygames、キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介、キャラクターデザイン:辻智子、総作画監督:藤本さとる、メインアニメーター:式地幸喜/小畑賢/中島順/宗圓祐輔、制作協力:P.A.WORKS、美術監督:岡本穂高、色彩設計:中野尚美、撮影監督:並木智、3D監督:吉良柾成、編集:髙橋歩、音響監督:森田祐一、音楽プロデュース:岩代太郎、音楽:UTAMARO movement

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