当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「Away(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
7
棚に入れた
23
ランキング
7662
★★★★☆ 3.8 (7)
物語
4.0
作画
4.1
声優
3.0
音楽
4.1
キャラ
3.7

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

Awayの感想・評価はどうでしたか?

camuson さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

印象度:75

3DCGの無声アニメ。

主人公が見知らぬ無人の土地に放り込まれ、冒険を始めるという話で、
まんまビデオゲームの冒険系のロールプレイングゲームを
映像に記録したような作品です。


リアル志向ではなく、
粗さの残るポリゴンに対して、陰影をつけずにベタ塗にすることで、
アニメチックなデフォルメ感を出しています。

ただし輪郭線はないので、例えば主人公の少年の場合、角度によって、
顔の肌色と首の肌色が一体化して顎のラインがなくなることがあります。
この割切りはちょっと新鮮だなと思いました。


主人公が一切台詞を発しないため、
受け手が主人公に同化するのが容易なのだと思います。
魅力的な箱庭世界に思わず見入って、堪能してしまいました。

冒険系のビデオゲームだと、探索中の主人公は基本無口だと思いますので、
なおさらゲームの感覚に近く感じますね。


最後は、何かあるのかなと期待してしまったので、
若干、肩透かし感が残りました。

投稿 : 2022/08/25
閲覧 : 134
サンキュー:

2

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

無人島で少年がバイクで影巨人から逃げる?ラトビアの若手監督が一人で制作した75分の無声CG映画

2019年のアヌシー国際アニメーション映画祭で新設された革新性のある長編アニメーション作品に贈られる「コントルシャン賞」受賞作品との事。
当時25歳のラトビア人監督が3年半かけて一人で制作。(ラトビアの新海誠と呼ばれているらしい)
無人島?に一人漂着した?男の子が、謎の影巨人(ゆーっくりと確実に追ってくる、怖い)からバイクで逃げつつ、美しく幻想的な島を冒険する。

【良い点】
良くも悪くも日米などの商業娯楽作品とは異質な作家性?哲学性?を感じさせる。
セリフが無く、主人公の心情や設定やストーリー解説など皆無、そこをセンスの良い映像美やBGM環境音で魅せていく。
理屈やキャラクター性を排し、純粋にアニメーションの力で表現する意欲作。

「ワンダと巨像」に影響受けているらしく、MAPを探索しながら冒険する系のゲームめいた趣がある。
自分はその手のゲームに疎くてよくわからないけれど、喋らず感情も見えない主人公も含めて、何となくゲーム的な感じはする。
良い意味でゲーム的。ゲーム的な雰囲気をアニメーションに落とし込めている。
影巨人はこの手のゲームで移動強要するギミックと取れる。(詳しく知らないが。古い例えだけどファミコンの「妖怪道中記」の地獄火みたいな。アニメだと「Angel Beats!」終盤にユリ達を襲う影に相当?ABもゲーム的だし)
ここに留まるんじゃねーぞ、さっさと移動せい!的な、神(製作者)の意思の具現化。
それはセカイの理であり、そこに理由なんぞ無い。そんな理不尽さを好意的に楽しませるのが本作の肝と見た。
他にも「ファンタジックチルドレン」の閻魔も連想した。捕まった際の描写とか、理不尽に追跡してくる影なところが似ている。

作画は「リアルタイムレンダリング」なる技法を活用したカメラワークが素晴らしく、無人島の幻想的な環境を美しくダイナミックに表現。
多彩な自然環境で飽きさせず、次はどこ行くんだろうとワクワクさせる。
BGMというか環境音のセンスも良く、無声アニメながら雄弁に作品世界の魅力を伝えていた。

バイクアニメな側面も。
主人公のバイクへの信頼感は「スーパーカブ」の小熊ちゃん並み。
バイクがあれば影巨人に追われたって、謎の状況で島彷徨ったって、雪崩に追われて海に飛び込んだってなんとかなる!
リアリティーはともかく、バイクに乗るって楽しそうだなと思わせる魅力はある。
リアリティーの無さ(簡単に起こせたり、雪原普通に走れたり、雪の急こう配を押して歩けたり)はアニメ的なファンタジーとして許容範囲。
(けみかけ氏と同意見)

【悪い点】
尺が長すぎる。
少年がバイクで影巨人から逃げる以上でも以下でも無い内容にしては長い。
多彩で神秘的な自然や動物との交流はあれど、ちゃんとストーリーになっていないので、飽きる。

主人公に感情を感じない。
意味不明かつ危機的状況でも喜怒哀楽動かず淡々としている、ゲーム主人公ならばよいが、これアニメ主人公なので。
他人が操作するゲームキャラを淡々と見せられている感じ。
キャラクター性排除して作家性や哲学性込めた?のは良い点と思われるが、自分のような浅薄なアニオタには難しかった。

哲学性?意匠に関しても、よくわからない。
ラストが後味悪くかつ意味不明なのも悪印象。
結局どういう事だよ…?

【総合評価】5点
一人制作アニメとしては相当なハイクオリティーなのは確か。
ただ正直なところ、視聴者側のセンスや許容度次第な力作だなぁと。
ぶっちゃけ周囲の評価次第で名作とも駄作とも評されるタイプ?
どちらにせよ、こういう主流から外れた力作は応援したいところ。
評価は普通寄りの「良い」

投稿 : 2022/07/09
閲覧 : 147
サンキュー:

4

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 1.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

少年のたどり着く先は?

 パラシュートで木に引っかかっていた少年が、黒透明巨人に食べられそうなったです。それを回避するところから始まる、少年の冒険を描いていたです。
 黒透明巨人が、最初は進撃の巨人のパクリにも見えたです。少年をのろのろ巨人が、必要にストーキングするです。

 声優さんの存在がないようで、動物の鳴き声などが声優さんによるものなのか?実際の動物の声の録音なのか?定かではなかったです。最初の走る少年の息遣いは、何なのかなぁと思ったです。

 少年のいる場所が、どっかの島であることは明らかになり、行く先々で何故か?都合よく落ちているオートバイ、リュックが少年を大きく手助けするです。

 キャラ作画自体は少年も含め、ペンキのようなセル画みたいなCGがある意味個性的だったです。それ以上に、背景などの作画が見事だった印象です。
 青空だったり、平原だったり、湖、行く先に出て来る湧きだかの噴水のウォーターショウなど神秘的に見えたです。
 小鳥、鳥の群れ、バンビ?、像、猫?、大きい亀、それぞれ存在感があったです。特にというと、少年と黒透明巨人ではあったです。

 少年の行動、進む先、自然、猛威を興味深く、見るものを引き付けるどことない進行は、日本アニメに見ない独特なもので良さが出ていたです。

投稿 : 2021/01/22
閲覧 : 216
サンキュー:

6

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バイク描写にツッコミ所満載な事を踏まえた上でバイク大好きけみかけさんがオススメするバイク旅の魅力を正しく伝えるインディ映画

ラトビアで個人制作のアニメを作り続けるクリエイター、ギンツ・ジルバロディス氏が2019年に発表した81分の長篇
当時25歳の氏が劇伴も含めたった1人で3年半の歳月を費やして制作しました
氏にとっては初の長篇作品となります


飛行機事故から奇跡的に生き残った少年が自分を追いかける正体不明の黒い影の様な巨人から逃げつつ、偶然見つけた地図に描かれた集落を目指し、バイクで冒険をしていくロードムービー
全篇はアウトラインと陰影を廃した所謂トゥーンシェードの3DCGで描かれ、主要人物は少年と少年が拾う飛べない小鳥のみで台詞は皆無
全篇は
Forbidden Oasis(禁断のオアシス)
Mirror Lake(鏡の湖)
Dream Well(眠りの井戸)
Cloud Harbor(霧の入り江)
の4つのチャプターに分割されていて、映画というよりかアクションゲームのステージ毎のデモムービーを観ているかの様な構成になっています


まず少年を追いかける黒い巨人がかなり怖い
声を上げるでもなく、動きも鈍重、足音1つも立てず近づく姿はこの世のものとは思えません
しかし確実に少年を追い詰め、彼を取り込もうと追い掛け回す
その意思の疎通が図れなさそうな、何を狙って行動しているかが計り知れない雰囲気は『ナウシカ』の巨神兵や『シン・ゴジラ』に似た恐怖を醸し出しています
ギンツ氏曰く『ワンダと巨像』や『人喰いの大鷲トリコ』といった上田文人作品にも影響を受けているとの事で、ヴィジュアルをご覧になるとすぐピンと来る人も多いはずです
冒険の途中の美しい自然描写とは裏腹に、迫り来る巨人の恐怖というダークな魅力が今作最大のアクセントになっていると感じます


さて、けみかけがこの映画を通して最も訴えたい事は、「この映画を観ると物凄くバイクに乗りたくなる!」というバイクの魅力を十二分に伝えている点、その一点に尽きます


正直、リアリティという面ではお世辞にも褒められたものでなく、ギンツ氏が全くバイクに詳しくないであろう事は容易に受け取れるのですが、『モーターサイクル・ダイアリーズ』や『イージー・ライダー』がそうであったように、“映画的な嘘”の範疇でギンツ氏が“バイクで旅をするのは気持ち良さそうだ”というメッセージを伝えんとしていることは感じます


確かに、「ブレーキ操作を左手でしている」「転倒したのにエンストしてない」「平地を走っているのに変速を繰り返す効果音」「雪山を普通のバイクが登れるワケが無い」「そもそもチャプター2以降はなんでバイクのモデルが左右反転してんだ」等、1回観ただけでもバイクに詳しい人なら違和感を感じる場面は多々あります
それらを押してでも何も無い砂漠、荒涼とした峠道、鏡のような湖面の浅瀬、緑豊かな竹薮など、美しい自然の中をバイクで駆け抜けたら、どれだけ気持ち良い事なのだろうか
まさにバイク旅の魅力とは自然を肌で感じること
その魅力をそのままアニメーションに落とし込めている、という点は評価に値すべきだとけみかけは思います


その昔、バイクの魅力を語るのに御託を並べる変なアニメがあったのですが…この映画を持ってすればバイクの魅力を簡潔に伝えるのに言葉は不要、と感じざるを得ませんね
今後バイクの面白さをアニメで人に伝えたい時には『キノの旅』か『たまゆら~もあぐれっしぶ~』の最終回か『Away』をオススメすることにします
(『ばくおん!!』はギャグアニメですw)


ちなみに少年が手に入れるバイクですが恐らくロイヤルエンフィールドかトライアンフの2気筒モデルをスクランブラー仕様にしたものと推測できますが(氏のモデリングが大雑把すぎてw)完全に一致する車種は見つけられませんでした


バイクに乗りたくなる、バイクで旅をしたくなる美しい映画…しかも個人制作…
と、その素晴らしさの余韻に浸りたいところなのですが、日本での劇場公開版ではエンディングの後に何故かthe pillowsが流れます(爆)
コレ、pilloowsのミュージックビデオとしては申し分ないのですが、如何せん映画本編とは関係が無さ過ぎるので、余計なことをしやがって!とキングレコードを恨まずにはいられませんでしたw

投稿 : 2021/01/20
閲覧 : 412
サンキュー:

8

きよたか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/08/18
閲覧 : 32

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/05
閲覧 : 29

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 48

Awayのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
Awayのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

Awayのストーリー・あらすじ

飛行機事故でたった一人生きのびた少年は、
森で地図を見つけ、
オートバイで島を駆け抜ける。
<黒い影>から逃れて、小鳥とともに。(アニメ映画『Away』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年12月11日

このアニメの類似作品

この頃(2020年12月11日)の他の作品

ページの先頭へ