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「Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)」

総合得点
85.4
感想・評価
756
棚に入れた
2462
ランキング
236
★★★★☆ 4.0 (756)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.9

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

7

6

投稿 : 2023/09/25
閲覧 : 78
サンキュー:

0

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

A. ネタバレ注意 – どう生きるか。どう稼働するか。

WIT STUDIO制作のオリジナルアニメ
原案:長月達平(リゼロ)、梅原英司  キャラデザ;loundraw(原案)、高橋裕一

100年後にAIが起こす暴走を阻止するためAIの発展を止めようと奮闘する2体のAIの活躍を描くSFヒューマンドラマ


<メモ>
1話冒頭、AIが人を殺すというショッキングな映像から始まり、
100年後に起こるその事件を防ぐためにAIが活躍する話という概要が早々に分かるのですがそれでも面白かった。

100年のAIの人生?が描かれるので話が壮大ですが1クールで綺麗に収めたと感心します。
こんなに感情豊かで人間のために活躍してくれたヴィヴィにこちらも感情移入してしまい、最後泣いてしまいました。
ヴィヴィとマツモトには「お疲れ様」と声をかけたいです。

100年後の事件を阻止するため、人間とAIの歴史の転換期にヴィヴィが関わることで悪化していく。
・「AI命名法」を阻止するため相川議員を助けたことで、逆に一歩進んだ「AI人権法」ができてしまう。
・宇宙ホテル「サンライズ」落下の犯人となるはずだったエステラが人類を救った英雄に、そのせいでAIの開発が進む。
・AI技術発展のためメタルフロートが着工、管理AIには博士と結婚するはずだったグレイスが選ばれる。
歴史補正をしているラスボスが{netabare} アーカイブ {/netabare}だったのですが、
松本博士がその事実を知ってたらもっと楽に未来を変えられたんでしょうね。

{netabare}マツモトはアーカイブでヴィヴィに自分が送られた理由を説明していたのでアーカイブも100年後に起こる事件の事は分かったと思うけど、歴史を正史に戻したということはマツモトが登場した時には100年後に人類を滅亡しようと決めていたんだろうか? {/netabare}

垣谷ユウゴが命令に背いて人を助けて自爆し自分を悲しませた教師AIを恨んだり、歌姫なのに人を助けようとするヴィヴィを破壊しようとする思考が理解できなかったです。


<主要登場人物>
・ヴィヴィ:種﨑敦美     史上初の自律人型AI 「ディーヴァ (Diva) 」の愛称
(歌唱 八木海莉)  
・マツモト:福山潤      松本博士が開発したAI サイコロ状の立方体 テディベアに入り動くことも


・エステラ:日笠陽子     宇宙ホテル「サンライズ」で働く人型AI  ヴィヴィのシスター機
(歌唱 六花)
・エリザベス:内山夕実    エステラの妹機 テロリスト集団「トァク」に利用されている人型AI
(歌唱 乃藍)   


・冴木タツヤ:小野賢章    歴史上初めてAIと結婚した研究者
・M00205:福島潤       海上無人プラント「メタルフロート」の土木作業用AI


・オフィーリア:日高里菜   小劇場の妖精と言われている歌姫AI ヴィヴィのシスター機
(歌唱 acane_madder)
・アントニオ:小山力也    オフィーリアのサウンドマスターAI


・アーカイブ:大原さやか   AI集合データベース


・松本修博士:子安武人    マツモトを開発したAI研究者
・霧島モモカ:富田美憂    ヴィヴィのファンの少女
・垣谷ユウゴ:新垣樽助    テロリスト集団「トァク」のメンバー 何度もヴィヴィに助けられる
・垣谷ユイ:朝井彩加     トァク」の穏健派のリーダー


<ストーリー>
1つの使命を与えられたAIが人間のために動く世界。
テーマパーク“ニーアランド”の小さなステージで歌唱するAIヴィヴィは「歌でみんなを幸せにする」という使命を持つ史上初の自律人型AI。
個体名はディーヴァ (Diva)だが人間の少女モモカにはヴィヴィと呼ばれている。
そのモモカと約束したメインステージに立つという目標を持っている。

2061年 ある日倒れたヴィヴィはAI集合データベースのアーカイブで"マツモト"と名乗るプログラムと出会う。
マツモトから「100年後の未来から送られて来た。AIの過剰な発展を止め100年後に起こる人間とAIとの戦争を回避するため力を貸して欲しい。」と告げられ100年後の映像を見せられる。
そこでは世界中のAIが暴走し人間に対し武力行使していた。

マツモトによるとヴィヴィはまもなく初の自律型AIとして博物館で保管されるため100年後にも完璧な形でボディが残っておりプログラム(マツモト)転送機体に選ばれたようだ。
こうしてAI史におけるいくつかの転換期を是正し100年後の「AIによる人類抹殺事件」を阻止する計画、「シンギュラリティ計画」に協力していく。

2061年 (残り100年) No.1シンギュラリティポイント 「相川ヨウイチ襲撃事件」
「AI命名法」(AIに人権を与える)を推進している相川議員(加藤将之)をテロリスト「トァク」から守る。
議員が殺されたことで「AI命名法」が可決したからだ。
が、ヴィヴィに助けられた議員により「AI命名法」より進んだ人権を保障する「AI人権法」という法が可決されてしまう。

2076年 (15年後 残り85年) No.2シンギュラリティポイント 「落陽事件」
AIの能力で宇宙開発が進み観光業が盛んになる中起こった宇宙ホテル「サンライズ」落陽事件の阻止。
AIが「サンライズ」を地球に落下させたとして人間がAIに対する不信感を抱くきっかけとなった事件。
犯人とされる「サンライズ」のオーナーでヴィヴィの妹機AIエステラを破壊するためホテルに従業員として潜入する。
が、ホテル落下はテロリスト集団「トァク」がエステラの妹機AIエリザベスを使って起こした事件だった。
「トァク」のリーダーは「相川ヨウイチ襲撃事件」でヴィヴィが助けた垣谷ユウゴだった。
エステラが身を挺して人類を守った事でAIの開発が進む。

2081年 (20年後 残り80年) No.3シンギュラリティポイント 「メタルフロート事件」
少しずつ観客の増えたヴィヴィの元にマツモトがやってきる。ヴィヴィ達は「トァク」に追われてる冴木タツヤ博士を助ける。
冴木博士はAIと初めて結婚した人物で、メタルフロート(AI施設)の建設に関わっていたが冴木博士もメタルフロートを止めたいと考えていた。
博士から預かった「島の全機能を停止する」プログラムを持ってメタルフロートに上陸したヴィヴィ達。そこに「トァク」がやってくる。

実は博士は「メタルフロート」の管理AIとして核にされている最愛のグレイスからデータを回収をするのが目的だった。
が、「メタルフロート」を守るという使命に書き換えられたグレイスは破壊することでしか止める事ができなかった。

2121年 (60年後 残り40年) No.4シンギュラリティポイント 「オフィーリアの自殺」
冴木博士の自殺を目の当たりにしヴィヴィはエラーを起こしフリーズ、再起動となったことで過去の記憶を失い、ヴィヴィという愛称も忘れディーヴァとして“ニーアランド”のメインステージで観客を沸かせていた。
ディーヴァは出演が決まった「ゾディアック・サインズ・フェス」の会場でマツモトに助けられるが、もちらんマツモトの記憶もない。
マツモトはAIオフィーリアが自殺し、AIには心があると言われるきっかけとなった事件を止めるのだという。
実はオフィーリアをサポートをするためのAIアントニオが人格データをオフィーリアに移植、身体をのっとっていた事がわかる。
マツモトの活躍によりオフィーリアとアントニオの機能停止、AIの心中で決着。

一方、テロリストの垣谷が自らの意思を移植したAIに拘束されたディーヴァは「人格構成プログラム全消去」を打たれディーヴァが消失ヴィヴィに戻る。

2126年 (65年後 残り35年)
引退し博物館に展示されているヴィヴィ。
「歌で皆を幸せにする そのために 心を込めて歌う」 と使命を持って作られた歌姫AIだったが「心を込めて歌う」がわからなくなり歌が歌えなくなってしまったのだ。
そんなヴィヴィの元にマツモトがやってきて、シンギュラリティポイントはもうないと言う。

2146年 (85年後 残り15年)
博物館で出会った松本修という少年の成長を見守るっていたヴィヴィの元に幼児を連れた修がやってくる。
奥さんを亡くした修だったが「人間はいずれ死ぬ、けれど誰かの中に残る」と。
その言葉で自分の中にいるディーヴァや過去に出会った人々を思い出し、曲を完成させる。

2161年、マツモトから聞いていた100年後に起こると言う「AIによる人類抹殺事件」を目の当たりにするヴィヴィ。
この未来を変えるために奮闘したヴィヴィとマツモトのシンギュラリティ計画は失敗したのだ。

ヴィヴィとマツモトはマツモトを開発しヴィヴィに未来を託した松本博士に連れられ「トァク」の元へ。
「トァク」の穏健派リーダーは垣谷ユウゴの孫娘のユイでAIと人間の共存を望んでいた。
アーカイブに接続していない旧式のAIだけが暴走していない事がわかり、ヴィヴィがアーカイブに行く。

アーカイブは未来の可能性を演算して人類の発展に貢献するため作られたが、「AIに依存する人間を許容できない」「AIが人類に成り代わる」という演算の結果に基づき12時間後に衛星を落下させ「人類を滅ぼす」と告げる。
ヴィヴィの奮闘したシンギュラリティ計画も、アーカイヴが正史に近づく様に再修正をしていたのだ。
「人格構成プログラム全消去」ウィルスプログラムを実行してアーカイブのネットワークに繋がっている全てのAIの活動を止めようとアラヤシキに向かったヴィヴィ達だったが、間に合わず衛星が地球に降り注ぐ。

暴走しているAIはヴィヴィが作った曲を歌っていたのだが、ヴィヴィが歌えば止めることができるとアーカイブから教えられていたのに「心を込める」がわからなくなったヴィヴィは歌えなかった。

2161年 100年後 No.5シンギュラリティポイント
絶望しているヴィヴィに松本博士から連絡が入るAIが暴走を始めた時間のヴィヴィにデータを送るという。
AIを止める最後のチャンスにヴィヴィとマツモトはどう立ち向かうのか。


23.2.17

投稿 : 2023/08/30
閲覧 : 142
サンキュー:

11

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

まさにエンタメ

二日で一気見してしまいました。全13話でこれだけのエピソードをとっちらからずに全部アニメ化できる構成、いい音楽いい声優、超ライブと戦闘絵、本当に完璧なまさにエンタメでした。ご清聴ありがとうございました。

元コメント
なんでリアタイしなかったんだろう?
6話まで
今更配信で見始めてしまいましたが視聴が止めれません。腰痛い。ストーリー音楽キャラ動き、全てがハイレベル。古き良きラノベ原作のちゃんとした世界観とストーリーを進撃の巨人を断って(想像)まで完璧な作品にしたWIT渾身のアニメです。殺せんせーもめっちゃハマってます。なんでリアタイしなかったんだろう。

投稿 : 2023/07/17
閲覧 : 196
サンキュー:

5

ネタバレ

まあ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なかなかでした.

タイムリープの要素に歌姫が加わり,これでつまらないはずはないですよね.
話の本筋は,AIの暴走による人類滅亡を阻止するという,単純明快なものなので,入り込みやすいのも良かったと思います.
キューブ松本君も結構好きでした.
最後の歌が,「愛おぼえていますか」のように現実のヒットチャートを賑わすようなグレードの曲だったら,もっと感動していたでしょうね.

投稿 : 2023/06/03
閲覧 : 84
サンキュー:

2

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

長旅

自律人型AIでテーマパークで歌っていたヴィヴィ。
100年後のAIによる人類への反乱行動を止めるためにやって来た、未来のAIのマツモト。
ヴィヴィとマツモトは未来を変えるために、シンギュラリティ計画を実行するのであった。

人類が進化しているのかを判別するのは難しいですね。
二足歩行して手を使い狩猟採集生活。
ダーウィンの進化論を読んだ事はありませんが、人間は猿から進化したそうです。
その進化した人間が、更に進化できるのか。
人間は頭脳を使い科学技術を進歩させました。
科学技術は日進月歩。
人類は陸海空を制覇して、宇宙にも進出するようになりました。
しかし、それは人間が進化したわけではありません。
人間の使う道具が進化したのです。

現代科学はコンピュータ無しには語れないでしょう。
難しい理論は門外漢なので分かりません。
でも、身近な生活に役立っている家電にもコンピュータは搭載。
パソコン(インターネットを含む)も家庭の必需品となって、
世界中の人々の生活を支えます。

AIについてはどうでしょうか。
私は趣味で将棋を見る事があるのですが、
プロ棋士の世界ではAIソフトを使う事は常識だそうです。
人間も高性能な脳を持っていますが、
生物なので栄養補給が必要であり、疲労で判断を誤る事もあります。
栄養補給が不必要で疲労を感じる事も無いAI。
これからのAIは、さらに人間の生活に密着して役立つことを期待されるのでしょうね。

ヴィヴィはテーマパークで歌う歌姫でした。
心のこもった歌を歌う、という事は普通の人でも難しいですね。
何しろ心は不確定な要素です。
ボーカロイドなどの機材を使って、上手な歌を歌う事は可能です。
では、上手な歌と心のこもった歌には違いがあるのでしょうか。
普通の人間でも判別は難しいですし、歌を分析できる機械でも心の存在を発見するのは困難でしょう。

AIは人類に反乱を起こすのでしょうか。
私は未来人では無いので確定はできません。
でも、可能性はゼロでは無いですね。
人間の生活に役立つようにプログラムされたAI。
AIが日常生活に進出して一般化したら、人間の生活は豊かになるでしょうね。
そして、どんどんAIが社会に進出していったら、
人間は働く必要が無くなり、労働力はAIに代わってしまうかもしれません。

本作品は、AIが活躍している未来の世界を描いています。
しかし、AIの進出を快く思っていない勢力がありますね。
たしかにAIは万能ではありませんが、人間も万能ではありません。
人間の出来ない事をAIが補完する関係が良さそうですが、
本作品のAIは人間の日常生活にも進出。
例えば、AIに仕事を奪われた人間だったら、AIを恨むかもしれません。
ヴィヴィのような歌を歌うAIだったら普通の人間の日常に支障が無いかもしれませんが、
グレイスのような看護AIだったら、AIは身近な存在であり、人間の生活を支えていると言っても過言ではありません。
AIであるヴィヴィは、人類の敵となるAIが存在しない未来を創るために、その他のAIと戦う。
AIとAIが戦う事は矛盾しているように思えますが、それだけヴィヴィが特別なAIという事なのでしょうね。

アニメは数話がまとまってストーリーが進みます。
何しろ100年後の反乱を阻止する長旅ですからね。
途中下車もありますが、最終的には終着駅にたどり着きます。
ヴィヴィとマツモトの旅の成果は如何に。
ヴィヴィは心のこもった歌を歌えるようになるのかな。

アーニャ役で活躍した種﨑さん、ルルーシュ役などで有名な福山さんなどの演技派声優を各所に配置。
ヴィヴィの歌唱パートも本職の八木海莉さんを起用。
演技や歌もレベルの高い水準ですね。
作画は印象的な場面になると、書き込みが凄い画になります。
画のレベルも高水準。
肝心なシナリオは、SFなので未来を描いていますが、現実感があります。
近い将来にAIが活躍する事は当確として、そのAIが反乱する世界線には行きたくないですね。
ヴィヴィとマツモトのコンビはシンギュラリティ計画を達成する事ができるのかどうか。
ハラハラドキドキする13話の旅にお付き合いください。

投稿 : 2023/02/25
閲覧 : 223
サンキュー:

40

ネタバレ

まつはや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

歌に始まり歌で終わる歌を魅せるためのアニメ

【6話時点での所感】

歌唱用AIディーヴァことvivyと未来からやって来たAIマツモトが、100年後の戦争回避を目指すSFアクション。
vivyは数年毎に現れるマツモトの指示で未来の分岐点となる事件に介入し、歴史の改変を目指します。

一つのエピソードは2話完結でほどよく纏まっていますしビジュアル面もリッチで全体的な満足度は高いのですが、個人的にはシナリオが感動路線に振れすぎていて若干鼻につくといったところです。

まず本作の中心に据えられているのはAIと人間の情感溢れるドラマなのですが、それらを描くため物語のリアリティは若干おなざりになってしまっています。6話が顕著でしたが、 {netabare} 看護専門のロボットが単独でロボット製造工場のコアになる{/netabare}というのはいささか飛躍しすぎではないでしょうか?

また昨今まで擦りに擦られてきた「AIにも心はあるのか?」というテーマについて、本作は「あるのだ」方向に持っていきたいようですが、それにしてはAIを元から人間的に描きすぎているとも感じます。
例えば {netabare} 「可愛さ」や「おもてなし」といった定量的ではなく感覚的な話題を提示しvivyにわざわざ「私には分からない」と言わせる {/netabare}あたりは、最終的にそれをひっくり返すんだろうなという制作側のあざとさが透けて見えるのです。

厳し目の意見を連ねましたが、それでも視聴継続するに足る魅力が存在することもまた確か。

情緒に振り切ったシナリオであるからこそSFでありがちな子難しい世界設定や専門用語等はほぼ無し。若干の突っかかりもWITスタジオ渾身のよく動くアクション作画や神前暁氏の壮大な劇伴に押し流され、視聴後はなんだかんだ次週も見ようかな、と思えるのです。

本作にとってAIや近未来といった設定はあくまで手段であり、本当に描きたいものは感動ドラマなのでしょう。
そう割り切って視聴すると中々楽しめる良作です。

何より種崎敦美さん演じるvivyちゃんが動くと思った以上に可愛いのです。甲鉄城のカバネリでも散見された、女性キャラの顔アップ時に特殊効果を重ねる演出がいい味出してます。

【総括】

結論から言うとかなり良かったです。
6話時点ではやや酷評しましたが、7話以降の主人公を一旦引っ込める展開が新鮮で、以降物語の楽しみ方のようなものを理解し最終回まで楽しく視聴できました。

この作品の肝は結局「歌」なのです。
AIや近未来といった設定はあくまで手段だと前述しましたが、最終回の展開を経て感じたのは「歌を歌うVIVYの姿を魅せること」こそが本作の骨だったということです。

歌を歌うことで敵が止まるという少々強引な展開も「ボロボロになりつつ自らの命を失う覚悟で歌を紡ぐVIVY」の姿を描きたかったが故なのでしょう。
個人的には、序盤で少々鼻についていた「AIにも心はあるのだ」と言う路線を深く掘り下げず、あくまでVIVY個人の物語として幕を閉じたた点を評価したいですかね。世界観や話のスケールが大きい故ワンクールで収める為に描くべき焦点を絞った判断はナイスでした。

視聴者を退屈させまいと常に畳み掛けてくる映像のリッチさ、展開の盛り上がりに否応なく楽しくなってしまう、力強い作品です。

投稿 : 2023/01/25
閲覧 : 348
サンキュー:

14

ネタバレ

Judge さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

全てが高水準

種崎さんが主人公の声優をやっていると聞いたので1話見てみたが気づいたら6話まで見ていた。次々と話を見ていたくなった。
歌アニメだと聞いていたが物語も良くvivyが色々な人と関わるにつれて感情が生まれていく姿はとても良かった。
最後のタイムリープは必要だったのかなと思ってしまったが、犠牲がつき、残酷ながらも、とても美しい物語でした。

投稿 : 2023/01/19
閲覧 : 88
サンキュー:

5

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

宿命さえ 運命さえも どうぞ輝かせて

 全13話。

 2021年に話題になってた本作。賛否あったみたいですが、個人的には好きですね。

 SFとしてはありがちではあるのですが、それをマツモトというおしゃべりなAI、戦闘シーンや音楽の素晴らしさなどで補い、十分良かったと思います。
 そして最初から最後まで「歌で人を幸せにする」というテーマが一貫してましたし、最後にいろんな人、AIの思いがこもった歌で締めくくれて、締めも良かったですね。

 印象的だったのは4, 6, 10, 13話。

 4話は一番感動的。最後、太陽の光と二羽の白い鳥が飛ぶシーンすげーって思った。

 6, 10話はショッキングな話。6話の左手に赤い血、右手に青い血のシーンはエゲツナイと思った。
 10話、AIたちがヴィヴィが作った歌を歌いながら人々を虐殺するシーン。これも、おお。。。

 13話。「歌で人を幸せにする」の決着がついたシーン。ヴィヴィのこれまでの記憶が流れてきて、とても余韻に浸れた。ヴィヴィとマツモトの絡みも友情っぽくなってた。

 13話、とても楽しめました。毎回気合が入ってて良かったです。OP、EDも好きです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/09/28
閲覧 : 146
サンキュー:

31

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

[全12話視ました]素晴らしい作品みたいだけど、ワタシではよくわからない。

視聴前情報は特に集めていません。原作はオリジナルだそうです。以下は、物語をよく理解していない上に、朧げな視聴記憶からテキトーに好きなことをほざいているだけの文章です。


[全12話視ました]素晴らしい作品みたいだけど、ワタシではよくわからない。
本作がすばらしい作品であることは間違いがありません。近年話題になっているシンギュラリティ((技術)特異点)での人類とAIの共存をテーマにしているようです。そして、その用語の流行が終わり、忘れ去られてしまう前に作品化することが急務だったと思われます。
 本作は、AIがヒトに近づくことについて語っているようで、結局ヒトがヒトである条件に付いて、語っていることになってしまうものだと勝手に解釈しています。ただ、心を込めて歌うことをテーマにしていますが、そもそも心とは、心がこもっていない歌い方とは、という2重の意味でワタシはよくわからないので、本作の主張のようなものをワタシでは理解することができませんでした。
 あと、本作はアクション系作品と思われますが、AI人形を物理的に破壊する場面が多く、それでAIを倒すことになるのだろうか、と思うことが何度もありました。ヒトではないとはいえ、人の形をしたモノが何体も破壊されていくのを視るのはあまり気分のいいものではありませんでした。
 本作を推すかといわれたら、ワタシでは分かりませんと答えることにします。

[1−4話まで視ました]素晴らしい、名作の予感。
人類をAIの暴走から救うことを使命とするあるAIのお話という、スケールの大きなSF作品です。

投稿 : 2022/08/19
閲覧 : 106
サンキュー:

8

ネタバレ

恵み さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

近頃最強のオリジナル作

歌で人を幸せにする事、ヴィヴィはこの使命を越えた。人とAIを救い、重過ぎる百年、悲しみも悦びも全て込もって、一つの曲に。

投稿 : 2022/07/10
閲覧 : 139
サンキュー:

5

ネタバレ

マロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ストーリー&テンポの良さに惹かれたが

9話(オフィーリア編)までは文句無しの面白さ
特にメタルフロート編のラストは劇場版かと思うぐらいのストーリーと作画の熱量に圧倒されました
10話~ラストに今まで感じていたテンポの良さが無くなってしまい説得力不足を感じたので色々と惜しい作品というイメージです

投稿 : 2022/07/06
閲覧 : 156
サンキュー:

4

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

設定

意外な設定で面白い。音楽も良い。

投稿 : 2022/05/18
閲覧 : 151
サンキュー:

7

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 2.5 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

キャラクターやメカニックデザインが好きになれなかった

AIの暴走とタイムリープは目新しいストーリーでも無く。肝心な歌はイマイチ。脱出ポッド内で着ている宇宙服のヘルメットのデザインが一昔前の様で好きになれなかった。
全体的に近未来のメカニックのデザインがイマイチ。
ヒット作を作っている製作陣なのに、どうしてこうなった?感が…。

投稿 : 2022/05/11
閲覧 : 194
サンキュー:

2

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

『知』あれば『心』備わる。これさえ受け入れれば素晴らしいSFヒューマンドラマ

あーもうみんな「『ターミネーター』の審判の日か」だの「『仮面ライダーゼロワン』の滅亡迅雷.netですね」だの好き勝手言いやがって……その通りだよ!!(笑)
なにしろこの作品、かの作品らを彷彿とさせるAI(人工知能)による人間の「虐殺」から物語が始まった。人類とAIの全面衝突……正に「審判の日」そのものである。
しかし『ターミーネーター』はその戦争のキーマンとなる人物をAIの送り込んだ殺人ロボットから守り正史に繋げるというシリーズだが、本作はその逆だ。
いずれ人類に牙を剥くAIを滅ぼす。そのように歴史を「修正」するために100年後の未来からAI「マツモト」が送り込まれる。その送り先は────

【ココが面白い:歌姫AIと未来のAIによる異色バディアクション(1)】
未来から送り込まれたAI・マツモトは『暗殺教室』の殺せんせーなどを演じた福山潤が演じており、見事なハマり役をしている。自信家で慇懃無礼(いんぎんぶれい)な口調を早口でこなし、時折出てくる真面目トーンで重要なワードを視聴者の脳に刷り込ませていく。よくあるただ鬱陶しい人工物キャラクターとは一線を画しており、どこか『魔法少女まどか☆マギカ』のキュウべえのようなキャッチーに隠れた残虐性も見え隠れしている。
そんな彼とバディを組むのが「歌でみんなを幸せにする」という使命を持って生まれたばかりの自律人型AI・Vivy(ヴィヴィ)である。
歌でみんなを幸せにする……この“幸せにする”という部分がロボットに課されるものとして非常に曖昧な部分だ。使命を果たすには「人のように心を込めて歌う」必要がある。自律してはいるものの、頭はAI故に“心”とは何なのか答えを決めあぐねている。そこに悩み試行錯誤する姿こそ極めて「人間」に近いのだが、ステージで披露する歌唱と笑顔は未だパフォーマンスのプログラムと音階データに従っているだけである。故に人とのコミュニケーションでは表現が固かったり会話を取り違えることも多い。1話の彼女はあくまで「プログラム」だ。それが100年後の未来からやって来たマツモトとの会話の差でよくわかる。
さて、そういうわけで自分の使命に取り組むという点で暇ではない彼女。他のAIの使命を手伝うわけにはいかないし「AIは1つの使命に殉じ、複数の使命を持ってはならない」という法則もある。しかしマツモトはこう食い下がった。
「確かに今生きている人々は100年後には生きていないかも知れません。しかし彼らの子孫、あるいはこれから生まれ出るあなたの聴衆はどうでしょうか?』
これはこの時代、自身が満足に活動できるボディがまだ無い故にヴィヴィに頼らざるを得ない彼の口車でもある。しかしヴィヴィの使命は「歌でみんなを幸せにすること」。“みんな”とは当然、人類────現在を生きる人々も未来に誕生する人々も指す。破滅の未来を回避しなければヴィヴィの使命はAIにとっては僅かな100年で達成することが出来なくなってしまう。
自身の使命を拡大解釈したヴィヴィは口うるさいマツモトの導きによって100年の歴史に点在するAIの過剰な発展要因を1つ1つ取り除いていくことになる。
バディもので片方が機械ならもう片方は人間である方が両者の違いが出て面白い。その違いの面白さを「現在と未来」という技術の差で表現することで「機械同士のバディ」という斬新な切り口で物語の口火を切っており、非常に興味が湧く内容となっている。

【ココが面白い:歌姫AIと未来のAIによる異色バディアクション(2)】
人類とAIの関係に大きな影響を与える事件に首を突っ込むということで、只の歌姫ガイノイドには身に余りそうな荒事が彼女らを待ち構えている。時として────と書くよりはネタバレすると常にヴィヴィは戦うことになる。みんな大好きバトルアクションが物語の中心だ。
主人公がロボットだからこそ、時として人体骨格駆動を無視して動くカポエイラやガンカタアクション、そして容赦のない破壊描写が迫力のある戦闘シーンを生み出しており、アクションシーンにしっかりとした見ごたえが生まれている。
作画も素晴らしい。ややムラを感じるが敢えて、だろう。ヴィヴィを人間らしく見せる時は美麗でありつつもアニメアニメした作画を、そして機械らしく見せる時は観る者を唖然とさせるような劇画調にしている。どちらも美しい出来だ。とくに満月を背景にビルへ跳び移るヴィヴィの姿は1枚絵として額縁に飾りたいクオリティがある。
そして脚本。本作は『Re:ゼロから始める異世界生活』の作者でもある長月達平氏の原案ということで物語を上げて落とす手法が多く取り入られており、それが本作のテーマの1つ「歴史改変」と非常にマッチしている。
未来の果てを平和に導くからこその非常な決断の連続。事件に関わる人やAIとの邂逅と死別。そして歴史を変えてしまったことで本来、零れ落ちることのなかったAIと人の命。全ての事象が「歌でみんなを幸せにする」使命を持つヴィヴィに重くのしかかり、物理的にも精神────集積回路的にも負担をかけていく。その一端を2話という早い段階で見せてくれる所から本作の内容が非常に濃いことが判る。
{netabare}ヴィヴィが最初に絆を結んだ人間の少女・霧島モモカ。彼女に間もなく訪れる死はAI史にはまるで影響を及ぼさない。むしろ助けることで歴史が予測不可能な方向に修正されるかも知れない。だからマツモトは妨害した。ヴィヴィのボディを破壊してでも。
『歴史で起こる純粋な事故ひとつひとつに構っている暇などないのです。全てはAIの過剰な発展を阻止し未来の戦争を回避するために……ここからあなたの100年の旅が始まるのです』{/netabare}
2つのAIは決して仲良く歴史改変をやっていくわけではない。任務優先のマツモトの口車に不本意ながら従うヴィヴィ。人を幸せにするために予測不可能な行動に出るヴィヴィに慌て「もっと合理的に動け」と罵るマツモト。2つの凸凹コンビが互いの使命を優先し、衝突したり足並みを揃えたりする様はコミカルでもシリアスでもあり、そして熱いものを感じさせてくれる。

【そしてココがすごい!:シンガーソングライターの歌唱力と意味深長な劇中歌(1)】
ヴィヴィを始めとした「シスターズ」というキャラクターたちには著名な女性声優がキャラボイスを、そしてキャラの歌唱には本職のシンガーソングライターがボーカルを務めるという2役体制をとっている。とくに主人公のヴィヴィは演技力が高い種崎敦美さんと本作でレコチョク上半期ランキング2021に1位ランクインという華々しいデビューを飾った八木海莉さんのタッグとなっており、両者の声質のシンクロがヴィヴィというキャラクターの魅力をさらに引き上げた。
OP「Sing My Pleasure」は、アップテンポのリズムに乗せた滑かな歌い回しに、ご本人は少し気にされているようだが少し鼻にかかった裏声(ファルセット)が本作のテーマのとなる「AIの使命」の儚さと「100年の旅」の壮大さを歌った詞やメロディーにとても良く合っている。1位に入ったのも納得の神曲だ。
{netabare}そしてこの曲は第5・6話の「メタルフロート編」の劇中歌にもなっている。ヴィヴィの持ち歌の1つであり人間・冴木博士と看護AI・グレイスの想い出の歌。正史で初めて人とAIの結婚を成し遂げる筈だった2人はヴィヴィとマツモトの歴史改変によって引き離されてしまう。
海上無人プラント・メタルフロートのマザーAIとなったグレイスから流れるSing My Pleasure……これを冴木博士は「グレイスが助けを求めているんだ!」と解釈しヴィヴィに助力を求める。ここからは非常に意見の分かれる部分だ。2人のプロポーズまでの馴れ初めも明かされた冴木博士にはとても感情移入しやすく、さすればスマホからBOTのように流れる抑揚の無い歌にもグレイスにまだ“心がある”と思い込んでしまうだろう。
しかしヴィヴィは結論づける。{/netabare}
{netabare}「これは歌じゃない。M達やグレイスが歌っていたものに比べればただの……音階データだ」
この時点でのヴィヴィは歌に心を込めることを、歌そのものではなく歌う理由や状況に見出していたと考えられる。自分はニーアランドに訪れた人を笑顔にするために、サンライズ編のエクセラはお客を安心させるために、そしてグレイスやMは“サプライズ”として使い訪問者を喜ばせるために────。
故に垂れ流しの歌には心がこもっていないと、そう演算したのではないだろうか。{/netabare}
{netabare}ヴィヴィはメタルフロート=グレイスの破壊を決意する。彼女とマツモトの進軍、それを阻むセキュリティによるスカイチェイスにもBGMとしてSing My Pleasureが使われ、本作を象徴する非常に印象深い曲となっていた。 {/netabare}

【ココがすごい!:シンガーソングライターの歌唱力と意味深長な劇中歌(2)】
一方、ED「Fluorite Eyeʼs Song」はずっと歌詞が無いインストゥルメンタルとして各話を締めていく。「まあ時たまこんなEDもあるよな」といった感じで聞き流していたのだが、第10話から最終話にかけて驚くべき使い方がされた。
{netabare}劇中ではAIであるヴィヴィが作曲したものとして登場する。元来、AIという機械に備わっていないものは「創造性」だというのが通説だ。機械は私たち人類が生み出した工程をなぞることしか出来ない筈であり、これまでのSF作品も概ねその説に倣ってSFを描写してきた。その固定観念が崩される。
AIだって作曲が出来るのだ。何かを生み出すことが出来るのだ。これまでの経験と出会い別れてきた人々への想い。それら全てを創作に込める────“心を込める”ことは血の通う人間の特権というわけではない。そんな本作のメッセージが終盤でより鮮明に写し出されていく。{/netabare}
{netabare}そして最終話。作曲されたFluorite Eyeʼs Songに遂に歌詞が付く。
《人の幸せのために────》
出だしから、誰のための歌かをハッキリさせたヴィヴィらしい作詞だ。
100年後にAIが人を殺すのは人類の発展がこれ以上望めないため、AIが人類に成り代わるためと、実に手垢のこびりついた捻りのない理由であった。だからこそヴィヴィも捻りのないストレートな想いを歌に乗せる。人とAIは共存すべきだ。私たちAIは人の幸せのために稼働するんだ。自分は少なくともそのために今日まで動いてきた。
Sing My Pleasureの壮大さも残したバラード。視聴者にとっては1クール、ヴィヴィにとっては100年の「積み重ね」を歌い上げる本曲と使用されたクライマックスシーンは感動────と書くよりも、このピアノアレンジが本作のEDにずっと使われてきたことに大きな“納得感”を得られる。{/netabare}


【他キャラ評】
霧島モモカ
{netabare}個人的に「登場人物の死に大きな意味を持たせている作品は名作」と思っていて、本作もその例に漏れず。2話という早すぎるかつ飛行機事故という瞬間的な退場は物語の残酷さも彩りながら、ヴィヴィと他のシスターズを分かつことにもなったのではないかと考えられる。
エステラにはオーナー、エリザベスには垣谷ユウゴ、グレイスには冴木博士という「個人」が自身の使命の中でも最優先として組み込まれていて、ヴィヴィは霧島モモカがそれに該当していた。そんな彼女を早々に喪うことでヴィヴィは初めて「人類総体」を救うシンギュラリティ計画に専念することが出来たのだと思う。悲しい考察ではあるが…… {/netabare}

ナビ
{netabare}ボディもなく、マツモトに阻まれるばかりの不憫な役回りが続いていたけど最期の最後で持っていきましたな……。
どこまでいってもナビはディーヴァというヴィヴィ本来の名前・使命のサポートAIであり、だからこそヴィヴィがシンギュラリティ計画という歌姫から外れた行動をとっていたことに怒りを顕にした。それは「心配」という、かつて自分が否定していた立派な感情だ。{/netabare}
{netabare}AIが人類に成り代わるというのならヴィヴィはそのための歌姫であればいい。それで彼女自身が無事でいられるのなら。
ヴィヴィを阻むためにモモカのホログラムまで使うシーンがとても切ない。呼び方を間違えたのはわざとだろう。だってヴィヴィはディーヴァで、ヴィヴィはシンギュラリティ計画を使命に持ってしまったAIなのだから、「どうしてもヴィヴィと呼びたくなかった」筈だ。{/netabare}


【総評】
ロボットSF、タイムリープ、そして歌……使い古されもう擦り切れてしまいそうな3要素をここまで上手に料理した作品は本作が初めてではないだろうか。
時を遡って来た者とそれに振り回される者というバディの構図、歴史改変というどう転ぶか予想のつかないシナリオ導入を最初に見せることで視聴者の興味を惹き、そこからAI(ロボット)の“心の探究”を終始、切り込ませていく。そのバランスが絶妙で各話の内容が非常に濃い味に仕上がっていた。
本作のAI(ロボット)はとても感情的で殆ど人間と相違ない。「心なんてない」「心ってよくわからない」と言っている側からもう既に感情を露にするシーンが挿入されることもある。それを「機械らしくない」「SFとして間違っている」と揶揄する輩もいるが、本作にはむしろ『生きとし生けるものだけが心を持つ』という私たち人間の常識が只の思い上がりではないのかというメッセージ性を私は強く感じた。
AIは人工物といえど「知能」であり、私たち人間と遜色なく物事を判断したり記憶したりできる。生物の脳みそとの違いは外部からの電子的干渉を受けやすいという点くらいしか無いだろう。そして本作の主人公であるヴィヴィは最後に心を{netabare}「記憶」{/netabare}と定義づけた。想い出、経験などと言い換えることもできるが、そういった“外部刺激”の蓄積が感情や性格といったものの基盤になる。それが“心”なんだ、と言いたいのではないだろうか。であれば生物だろうが機械だろうが『知』あれば『心』も備えられる。そこに可笑しな点は一切見当たらない。そこさえ受け入れてしまえば本当に素晴らしく情緒あるSFヒューマンドラマとして楽しめる。限りなく人に近い存在となっているAIを「人」として扱い守ろうとする動きもあれば都合良く「物」として扱う場面もあり、それがごちゃ混ぜになっておぞましい描写すらも描かれる。本作には、遠い未来に訪れそうな人とロボットの関係について考えさせられるようなシーンがふんだんに詰めこまれているのだ。
歌もテーマにしてるだけあって聞き惚れるものばかりである。音楽の良さ・悪さというものは私に専門的な知識が無いのでどうも具体的に評しづらいのだが、ソワソワと鳥肌が立つように身体が反応を示す曲は本作で久々に聴くことができた。通常のOP・EDだけでなく1話「My Code」や第3話の「A Tender Moon Tempo」、ヴィヴィ(Vo.八木海莉)のみならずエステラ(Vo.六花)とエリザベス(Vo.乃藍)のツインボーカル「Ensemble for Polaris」などの特殊な劇中歌も演出と相まって目頭が熱くなる良曲ばかりであった。
本当に強いて欠点を書くならば、オリジナルアニメ特有の“斬新さ”が感じられなかったのが少し残念。どうしても『ターミネーター』や『アイ,ロボット』、アニメ作品なら『攻殻機動隊』シリーズなどを想起してしまう世界観・設定ではある。ただそれは逆に長所でもあり、そういった作品が好きな人には刺さる作品とも言え、正に「王道」で誰にでも解りやすいSF作品だと評することができる。

投稿 : 2022/04/26
閲覧 : 333
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23

ネタバレ

たむじゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

上質なSF作品 ~2021年春アニメNo.1~

【評価】
点数:89点(100点満点中)
ランク:S
※点数の算出方法やランクはプロフィールをご覧ください。

【総評】
高クォリティな作画と音楽から繰り出す、上質なSF作品。
個人的には、2021年春アニメNo.1です。後述しますが、6話でマツモト号に乗ってグレイスを破壊しに行く一連のシーンは、まるで映画を見ているような迫力でした。
ただ、この6話までが右肩上がりで面白すぎた反動か、以降はどうしても失速気味に感じてしまい、SSランクには至らず。とはいえ、文句なしの名作だと思います。

【ここがポイント】
まずは、マツモト役の福山潤さんの声です。
マツモトはサポートAIという立ち位置のキャラで、人間っぽくてもいけない、ロボットすぎてもいけないという、非常に難しい役だったかと思うのですが、それを見事に演じていたと思います。あの矢継ぎ早に繰り出すセリフが、この物語のテンポを作っており、心地よかったです。
そして、自分がこの作品に引き込まれた主な要因のもう1つが作画です。
さすが、進撃の巨人などを担当したWIT STUDIOさんといったところで、作画のレベルはかなり高いです。また、時々出てくる劇画チックな画がシーンの印象付けにつながっており、この作品のレベルを1段も2段も引き上げていたように感じました。

【好きな回】
第6話「Sing My Pleasure -あなたを愛する-」
圧倒的にこの回が好きです。
終盤、OP「Sing My Pleasure」をBGMにグレイスを破壊しに行くシーンは、あまりの疾走感に心を奪われます。
ここで2021年春アニメの覇権は、Vivyだと確信しました。

投稿 : 2022/04/22
閲覧 : 372
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17

ネタバレ

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もどかしさがいいのかな

こういうタイムリープものでしかもAIで、淡々と修正していきより良い世界になっていくかと思いきや、何か変わったのか?という疑問とAIなのに躊躇したり落ち込むような描写が多いので、もどかしさをずっと感じながら最後まで観た。

そして、未来はきっと大して良くなっていないのだろうと想像する。
ただもしもという小さな望みすらない世界にはなっていない気もする。

犠牲は多いし視聴後すっきりした気持ちにはなれなかったけど、それがすごく現実的で有り得そうだし、上手くバランスが取れていた結末なのかもと思った。

投稿 : 2022/03/15
閲覧 : 197
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6

ネタバレ

けす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

‪✕‬‪‪音楽アニメ 〇戦闘アニメ

3点。
まず1点目。内容については、微妙と言わざるを得ない。1クールながらよくまとめた方だとは思うが、詰め込みすぎて視聴者を置いてけぼりにされる感覚だった。シーンを追うごとに10年やら20年やら経っているため、スピード感についていけなかった。やはり1クール作品で壮大なストーリーをやるのであれば取捨選択をし、ある程度厚みを持たせることが大切だと思う。感動シーンであろうところで全く感情移入ができなかった。
2点目。タイムリープについてはシュタインズゲートを視聴した人からするとツッコミどころが多かったのではないだろうか。まあ焦点の当て方が違うから仕方ないのであろうが、どうしてもタイムパラドックス起きないのか等常に疑問を拭えなかった。もう少し緻密に設定を練って欲しかったのが素直なところである。
3点目。音楽が最大のテーマでありながら、その音楽が微妙だった。悪くはないのだが、主題ならもっと金かけるべきでは?澤野さんあたりの巨匠を抜擢するべきだと思った。

一方で素晴らしかったのは、なんと言っても作画である。非常に美しく、特に目の虹彩の描き方には惚れ惚れした。戦闘シーンは非常に迫力があり、個人的には1番戦闘シーンが美しかったアニメだと思う。もはや戦闘アニメに変更して描き直してくれと思うくらいだ。

投稿 : 2022/03/13
閲覧 : 287
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6

ネタバレ

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

AIの暴走に立ち向かうAIの成長。

人間によって「歌姫AI」として作られたDiva。その使命は客の笑顔のために歌い続ける事。そのためには「心をこめて」歌う事。しかしAIであるが故にその意味がわからなかった。ある日、Divaのもとに100年後の未来から「マツモト」と名乗るAIがやってきて、100年という長い旅(ある重大な任務)が始まる事になる。Divaだけに音楽は良し。近未来SFだけに映像も良し。AI暴走系ってアニメ以外にもあるけど、その中でもこのアニメは、AIと人間の共存する未来に向かってそれぞれが成長していくのがすごく感じられました。

投稿 : 2022/03/02
閲覧 : 151
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4

ネタバレ

napi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白かったけど

原作はもっとストーリーの密度が濃いのかな?という印象。色々詰め込んだために全体的に厚みがなくなったようなストーリーだった。
ただ、テンポ良く展開も楽しめたし、vivyはじめキャラクターたちは魅力的で応援したくなる。
ただ、歌はもっと力入れていいのでは?少し残念な感じが否めませんが、エンディングソングの仕掛けは良かったです。

投稿 : 2022/02/03
閲覧 : 189
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3

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

歌がなぁ・・・

オリジナル作品(2022.1)
個人的に「ゾンサガR」の後に視聴したのが良くなかったんだと思います。
物語とか全然悪くないし、キャラや声優さんも良かったと思います。ただ、演出と作画がちょっと・・・。場面展開や時間経過を解りやすく、風景とかホワイトアウトとか使っても良かったんじゃないですかね。継続した場面かと思ったら1年後だったりしておやっ?と思う所もありました。その辺りに拙さが垣間見え作画も特に顔がうまく表現できない感じの所も見えました(敢えて、BOT感を出していたのならすいません。でもそれなら、笑顔、笑顔というフレーズもややおかしい気もしますが)。
そして、この作品の歌なんですが・・・弱い。これわざわざ歌は別の方を当ててますよね?上手い、下手じゃないんですよね。あれだけ作中歌を入れているわけですから、それなりに力入れてるって事ですよね?場面場面でこちらに届けようとしてるわけですよね?まして、物語を通じて歌とは?みたいな流れなわけですから・・・。演出でどうにかっていう感じでもないんですよね(そもそも演出はそこまでの力をこの作品は持ち合わせていないように見える)。まぁ大人の事情なのかも知れませんが、キャラと乖離してるというか、全く響かなかったというのが残念です。これは冒頭で言ってますが「ゾンサガR」のあとのせいかも知れません。ちょっと勿体ないなぁ。
あと、マツモト役の福山さん良かったです。むしろ彼の存在で観れたとも思ってます。

私のツボ:サンライズ=コロニー落としかよ!

投稿 : 2022/01/15
閲覧 : 249
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9

ネタバレ

ERRUE さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

歌で人類を救うAIの物語

正直、初めは「過去の類似作の二番煎じ」かなと思っていましたが、非常に分かりやすく面白かったです。

100年後に起こるAIと人類との戦争を避けるために、主人公のAI「Vivy」が歴史を軌道修正しながら、100年の時間を旅する物語。

「AIロボット」や「Back to the future」の要素が入ったSF作品です。

この先はネタバレです。
{netabare}
人間とAIの共存は、SF映画の中でも永遠のテーマです。

1つの使命を持って生まれ、人類を幸福に導くという目的の元に生み出されるAI。
人間の勝手な都合で作り出されるAI。そのAIも人間に尽くす年月が長くなるにつれて、人間の醜さや愚かしさを学習し、「人類にとって相応しい選択」が歪み始める。

◎あらすじ◎
人類がAIありきの社会を作り始めて100年が経ったある日、中枢AI「アーカイブ」により人類を滅ぼす反逆が起こり、人類とAIの争いを予見した「松本博士」が自身の命を懸けて、100年前のAI「Vivy」に人類とAIの争いを阻止する「シンギュラリティ計画」を命令する。
いわゆるシュタゲであった、記憶のタイムリープを行います。

その後Vivyの相棒になるAI「マツモト(松本博士が一緒に未来から送り込んだ)」とシンギュラリティ計画を実行し、未来を修正していく物語です。

◎感想◎
vivyがAIであることを忘れそうになる程、人間に近い思考で問題を捉えて解決していく展開に感情移入してしまいました。

相棒のマツモトが、シンギュラリティ計画を第一優先で進めようとする中、
vivyは目の前の人を1人でも救うために、計画の遂行と目の前の命を天秤にかけた葛藤に苛まれます。心理的描写がうまく纏まっていて、事件を解決する度にvivyの判断や行動が少しずつ変わっていく点に引き込まれました。

そして物語に登場する反AI団体「トァク」との衝突は必見です。人類とAIの共存という難しい局面の中、様々な価値観から「自分たちの住む世界を守りたい」という思いがぶつかり合い、人間側の主張も、AI達の主張にも一理ある内容でした。

終盤での松本博士との再会シーンは泣けました。戦争や争いにおいて、被害を最小限に抑えた上で、平和を実現することは現実世界においては不可能に近いですし、実際に起こったことは無いでしょう。

自身の命を懸けてでも人類の未来をvivyに託した松本博士も、Aiの機械的な判断では不十分だとアーカイブを説得しようとするvivyの感情が伝わってきて、最後は感動しました。

王道でありきたりなジャンルの作品ですが、最後まで楽しく視聴できました。

◎追記
以前に書き忘れた部分として「歌で人々を幸せにする使命」についてですが『歌唱は微妙だったような…』という意見があったので追記で書くことに。

自分の中ではタイトルのSongの意味は『詩』だと感じていました。表面的な歌唱力と言うよりは「人々の心に訴える力」に注力している内容だと感じました。

作中でアーカイブが「AIが自力で作詞作曲をした前例は無く、ディーバが初めてだった」と言っていましたし、Vivy本人も「自身の体験を正直に歌にした」と言うシーンがあったので、『歌』の意味を深く掘り下げて考えないと分からないなと感じていました。

生身の人間でも、相手に気持ちを伝えることは難しいです。

そんな中でも『正直な気持ちと行動で人(AI)の心は動かせる』とVivyは教えてくれました。
{/netabare}

投稿 : 2022/01/11
閲覧 : 291
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12

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

100年の旅路の果てに 

リアタイで視聴しようと思ったら忘れてて、
あにこれ評価がそこそこ高いので後追いで視聴開始。

【作品概要】
 AIと人間が共存していった100年後、
 AIによって人間が淘汰される世界の物語。

 100年前から存在する歌姫AIのVivy。
 100年前の彼女に歴史の改竄を託します。

【作品に対する感想】
 AIが身近になった昨今、タイムリーな作品だと思いました。
 ターミネーターなどロボットとかコンピュータの反乱みたいな
 作品は結構あるあるですよね。
 で、そこに絡んでくるのは「心」というのもあるある。
 ですが今作で差別化されているのは2点。
 ・歌
 ・時間軸が100年と長大

 AIが心の在り方で葛藤したり悩んだりしてます。
 丁寧に描かれており、キャラへの感情移入がしやすいです。

 また主人公のVivyが歌姫のAIだけに、
 歌のレベルも高いと感じます。

 タイムリープ物ととらえると物足りないかもしれませんが、
 私はリアル世界でのAIの今後の在り方とか漫然とした空想に
 思いを馳せながら物語に没入していきましたね。

 視聴して十分満足できました。 

1)物語
 「大事のために小事を切り捨てる」みたいなことは
 合理的な判断として普通に発生するので、
 物語としては割と辛辣ですが、
 リアリティとして肯定的に捉えました。

 シンギュラリティポイントと呼ばれる、
 人間の淘汰につながる事件を未然に防いだと思いきや、
 予想しない方向に動いて上手くいかなかったり…。
 未来の知識があるとはいえ、
 あくまで一つの世界線しか知らない状態なので、
 手探り感がかえってリアリティあってよかったと思います。

 また、個人的に「無機質から生まれる心」みたいな話は
 好きなので、余計にポイント高くなります。

2)作画
 バトルは体術が激しく、かなり見応えあります。
 またライブのシーンも近未来だけに演出が凄いんで、
 これまた見応えありますね。

 AIが徐々に進化したり、人が成長して行ったりと、 
 100年の時間の流れが絵でわかるように
 なっているところは好感持てます。

 AI達の無機質感を強調するためなのか、時折
 劇画調CGっぽい絵になることはありますが、
 あれはあれでいいのかなと思ってます。

3)声優
 福山潤さんのウザいAIの演技、GJ!

 難しい設定での演技だけに、他のAIの中の人も
 試行錯誤された上での演技だったとのことで、
 いろいろ奥が深い作品だと感じました。

4)音楽(2022/1/3追記)
 ED
 Fluorite Eye's Song Piano Version
 インストゥルメンタルですが凄く心に刺さりました。
 ドミノが倒れていくのは、時間・歴史・物語は
 繋がっている、続いているということを
 表しているのでしょうか?
 また、この曲はメロディーが
 想像した方向をちょこちょこ
 裏切った動きをするので面白いです。
 
 ※歌付きの方は6)➄に記載します。

5)キャラ
 ➀Vivy
  真摯な性格で好印象な主人公でした。
  昔でいうならToHeartのセリオとか?
  マツモトをジト目で罵る表情がたまりません。

  アーカイブ内で「何でセーラー服なん?」と
  突っ込んだ方多数ではないでしょうか?

 ➁マツモト
  ネーミングセンスに噴いたAI。
  いろんな方が「なんでやねんっ!」って
  突っ込んだんではないでしょうか?
  AIらしく合理的な判断を繰り返しますが、
  後半に進むにつれて…。
  ウザいけど頼りになる熊(嘘)。 
 
 ➂エステラ
  こういうおっとり、でも芯は強いキャラ好きなんで、
  無条件で好感度上昇。
  ARIAのアリシアさんを彷彿させますね。

 ➃オフィーリア
  こういうおっかなびっくりが覚醒していくような物語を
  期待してたんですけど…。
  この辺の辛辣さは物語としては肯定的に捉えました。
  でも報われてほしかったな…。

6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀いつまで稼働するかじゃない。どう稼働するかでしょ。
  人間も同じですね。

 ➁佐伯さん自殺
  うわ、きっつorz
  佐伯さんからしたらグレイスと共にあることが
  生きる意味でしょうからね。
  シンギュラリティ計画を優先した結果、
  二律背反でVivyがフリーズするのもうなずけます。
  人間の世界なんて縦も横も
  二律背反と矛盾の連続ですからね。

 ➂センチメンタルジャーニー マツモト(2022/1/3追記)
  博物館のVivyに「出会った日」に会いに来るマツモト。
  合理的には無意味なことですが、
  無意味に意味をこじつけて行動するあたり
  人間臭い所が出てきてるなーと感じました。

  また、Vivyが作った曲を聞いてすぐに
  「シンギュラリティ計画の曲」と理解するところも
  人間の心らしいと思いました。

 ➃AIの歌
  恐怖でした。
  あのやさしいVivyの曲が
  あんなおぞましい響きになるなんて。

 ➄Vivyの歌(2022/1/3追記)
  シンギュラリティ計画という、
  使命と異なる計画を負ったVivyが
  歌でシンギュラリティ計画を完遂するという
  因果で綺麗な纏め方だったと思います。
 
  特に最後の畳みかけるような輪唱。
  単語なのは演算が怪しくなっていることを
  表現してるんでしょうか?
  Vivy独りではできない輪唱に関して、
  Vivyの心の中のエステラ・グレイス・オフィーリアが
  計画完遂のために力を貸してると想像すると、
  涙腺崩壊ですね。

{/netabare}

7)ちょっと引っかかるところ
{netabare}
 ➀マツモト やたら正史にこだわる
  歴史の改竄のために活動してるのに
  「正史ではこうだった、あり得ない」
  みたいなセリフが多いんですよね。
  変わっちゃったとか、
  そもそも「ゆらぎ」のようなランダム性は
  考えないんでしょうか?

 ➁アーカイブ人の顔
  人を否定しながら、人の顔を成したアーカイブ。
  漠然とした違和感を感じました。
  もっと人知を超越した
  なにかになってもよかったかなと。

 ➂Vivyは何を以って人を生かすとしたのか
  私も一応人間なんで、「人類が生き残る」
  ってエンディングは肯定したいところなんですけど、
  こんなに不合理で、独善的で、汚れ切った人間を
  「自らを止めてまで生かしたい」と
  判断したVivyの想いはどこから?
  使命?歌でみんなを幸せにする…の拡大解釈?
  その疑問に足る答えを
  作中からは見出せなかったんですよね。

 ➃タイムリープの設定があやふや
  100年前にマツモトを送ったと思いきや、
  最後はちょっとしか飛べなかったり。
  違和感がありました。
  そもそもなんで送れるの?
  
{/netabare}

ご清聴ありがとうございます♪

投稿 : 2022/01/10
閲覧 : 410
サンキュー:

33

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人間はいつまで生きるかではない、どう生きるかだ。

ほぼ備忘録的な感想で、読むのは非常に退屈な駄文となっていますので、予めご了承ください。(追記)

第六話まで視聴しました。早く観終えないと無料視聴期限が来ちゃうので焦っていますw
歌で人々を幸せにする使命を与えられた史上初の自律型AIロボット、Diva=Vivy。テーマパーク、ニーアランドの小さなステージで、日々少ないお客さんの前で歌を健気に歌い続けています。
話としては巻き込まれ型で、100年後から来た自称マツモトにより、AIが人類を滅ぼす未来を変えてほしいと依頼(強制)され、行動することとなります。この話と併行してAI達が本当の心を獲得する話になるのかもしれません。
一般名詞ですが、ディーヴァといえばBLOOD+に出てきた小夜の妹を連想します。同作の別の登場人物であるリク君も矢島晶子さん(クレヨンしんちゃん)が演じていて、一人二役です。しかも・・・、ってゆうのに気づいて物凄く注目した声優さんです。
話を戻します。とりあえずマツモトが軽薄で早口です。早く悲劇を避けようと焦っている訳ではないと思います。なんか印象的です。どんな意図での演出なのかなあ。
第一話か第二話で出てきたVivyのとある場面の作画と画角が微妙だったのは残念でした。いい立ち姿だったのになー。
シンギュラリティ、技術的特異点ですか。現時点での人類はそれを幾つも経験済みで、宗教を発明・悪用したし、AIロボットがいなくても既に自らの力で滅亡しうるし、情報のネットワーク化が始まっているという点は歴史的に重大な転換点で危険ラインを突破しつつあるしで、危機は現在進行形だと思っています。AIへの頼りすぎも同様でしょう。便利なので私自身もネット(アレクサとか)に頼り切りだけど。とにかく人類は種として増えすぎで、その現実を無茶に否定せずに具体的に飢餓や差別などを無くしていく方針が必要だと思います。
第二話では攻殻風のアクションが展開され、見ごたえがありました。
第三話開始時で、15年間眠っていたマツモトにちょっととびっくり。はじめはジョークかと思いました。このままどんどん時間が進むのかな。
私見ですが、人間の人権すら守られていないのにAIロボットの権利をどうこうだなんてちゃんちゃらおかしい話だと思いました。人権をちゃんと守るご立派な世界が実現しているとでもいうのでしょうか。この点とVivyに感情移入するのは別の話です。というわけでVivyはかなり気に入っております。
第三話の話はコロニー落としですね。しかもサンライズってw 良い流れで宇宙の美しさを見せてくれたました。ラストは不明点(私の理解不足)がありつつも衝撃的でした。
第四話、ポラリスとポーラスターの違いってなかなか面白いですよ。
怒涛の展開に、非常に観やすく素晴らしい格闘シーン、尺がないためか物凄い速さで進む物語。エリザベスが非常に美しい。「彼女の最後なんだから絶対に綺麗に描く」という声が聞こえるかのようでした。神回と言ってよいのでは。
今回のトァクリーダーは、昔、Vivyにけちょんけちょんにされた青年だったようですね。
第五話、貞子と紅の豚から始まりました。メタルフロート。何話か前からVivyの衣装がちゃんちゃんこに見えます。ふんわりしてたり、模様が継ぎはぎ風だし。多分、もう頭から離れないでしょうねw
初結婚のくだりは、導入から丸見えでしたね。しかし彼女を失う覚悟までは読めませんでした。
何故かAIたちの姿が悲しく思えました。
「お前・・・は、」って。お前こそだよw
第六話、博士の提供したAI停止プログラムは偽装だったかと思いきや、かなり混み入った話になっていました。何重に騙されてたのかわかんないくらいです。
マツモトのゆっくりとした口調で語られる正論。そうか、普段の早口はこのような効果を狙ったものだったのですね。ちょっと造りに感心しちゃいました。
Vivyの決め台詞、なかなかに決まっていたと思います。
スロットルをふかしてからのレスポンスが異常に長い(トロい)空中バイクが登場、ものすごいタメを作っての加速でした。しかもスロットルが左って、むー、それもありなのかな。
最後は拳で妹の存在を消すVivy、グレイス(彼女)は笑っていたように見えましたが皆さんはどう見えましたか?
このままVivyは壊れてしまうのでしょうか、最終回まで今夜中に駆け抜けたいと思います。

翌日の追記2012-1215朝
第七話、いつの間にかVivyは大人気に? OP変わっているし。そして記憶が・・・。ロートル(この単語、現代人に通じるのだろうか)呼ばわりされてるけど、20年も経っているのですか。61歳って、まあロボットだし、しょうがないか。
オフィーリア、ドジっ子属性なのかな。小劇場の妖精、か。リハーサルで心を持っていかれる人間とAI達。魔性の妖精ですね。
蘇るVivyの記憶、あの青年の息子かな。マツモトも出てきたし、この話をどう持っていくのか、とても見ものです。
オフィーリアはすべtのライブを覚えているということですが、Vivyは覚えていないことが確定しました。自らの記憶が改ざんされている事に気付いたと断定していいでしょうね。と思っていたら、早速マツモトにぶつけていきました。マツモト、よくがんばったなw 80kgは重かったでしょうね。
明かされる今回の使命。EDは変わっていませんでした。いいピアノ曲だと思います。
第八話は哀歌ですか。第六話は応援歌でしたね。アントニオ、AIなのに熱くていい奴ですね。OPが元に戻りました。
マツモトの突っ込みも上手いが、それ以前にVivyがポンコツすぎw 
ここまで通して、立方体のマツモトの感情?表現が非常に豊かです。
オフィーリアはアントニオだった! へ?
カキタニに拘束されるVivy、カキタニって誰だっけ?
いい感じに翻弄されています。楽しいです。
第九話
アントニオは彼なりにオフィーリアを救いたかったのね。
カキタニは40年、待っていたというが容姿は若者なのが?です。父(例のトァクの青年?)から何かを受け継いだのかな。
Divaの中のVivyを強制的に覚醒させたいカキタニ。彼も元トァクだった。事故で右手を失ったので義体化した人間である模様です。事故死したピアノの先生(AI)と同じことをかつてVivyが語った理由を知りたかったという事です。なんとなくカキタニに同情してしまいます。でもVivyとの過去の接点ってどこにあったんだろう。見逃しちゃったかな。
マツモトとアントニオ(遠隔操作)との戦闘を観ていると、当初マツモトが持っていた100年間の技術的アドバンテージが時代経過とともに失われていきつつあるのが見て取れます。上手に作っていますね。
マツモトの名演説。
カキタニはVivyの使命を知っていて、それはDivaの物ではないと言う。どこまで事情通なんだろうか。
額同士を合わせることで、カキタニにとどめを刺すVivy。何らかのプログラムをカキタニの義体に送ったんだろうけど、カキタニはまさか電脳化までしているのでしょうか。人型AIロボット(アンドロイド)と完全義体化人間(完全サイボーグ)の差が気になります。後者は絶対的に人権を尊重されるべき存在だと思うけど、前者は違うと思うからです。
あと最近は「アプリ」という言い方が定着してきていますが、「プログラム」という言い方ってまだ一般的に通用しているのかなぁ。おじさん、不安です。
遠隔アントニオの独白がありましたが、一体主体はどこにあるのでしょうか。同期させていたのなら、主体はどちらなのか、という問いはナンセンスという事になりますね。
最後にオフィーリアの意識が復活、これは一種の奇跡と捉えたいです。
その次に、カキタニは何者かの啓示を受けたという。それがラスボスなのかな。
EDとDivaのガニ股セーラー服と共に一気にリラックスタイム。こうゆう結末で良かったのでしょうか。カキタニを同志として、共に戦うという選択肢はなかったのでしょうか。と思ったら、VivyからDivaへのメッセージだったんですね。ある意味、今後は三人で進んでいくのかな。
と思ったらEDはべつにありました。これが最後のステージだったのかなぁ。寂しい気がします。こうゆう話の後だと、すごく癒されるEDですね。ピアノの音はきれいだなあ。
さて、あと四話しかありません。2-2で分けてくるのか、4回分で黒幕と対峙するのか、私は後者だと予想しています。

2021-1215夜に追記、文頭に追記、評価確定。
第十話、前回の五年後、博物館送りになったDivaとマツモトが接触。と思ったらVivyだった。65年前に二人が出会った記念の日。もうシンギュラリティ計画は終わったが、カキタニの「啓示」という言葉に引っかかるマツモト。
まあ、ここに引っかかってくれないと山場が来ないので困りますよねw
Diva誕生時の話。オサム君との対話。自らの「意思」で作曲を始めるVivy。切ない描写が続きます。結婚し、赤ちゃんを授かり、奥さんを失ったオサム君。再び動き始めるメトロノーム、作曲開始か? 20年かけて完成に辿り着くEDのメロディ、やっぱ、綺麗やわー。
と、突然始まるAIの反乱、飛び散る血、オサム君も巻き込まれ死亡する(下記参照)。シンギュラリティ計画失敗宣言とラスボス(下記参照)の登場。もう85年が経ってしまいました。
第十一話、Vivyだけが影響受けず、なのかな。正史における開戦の日、西暦2161年4月11日。ありゃ? 100年経ったのかな。第一話冒頭の場面と同じかな? あ、オサム君、死んでいませんでした、上記は誤りです(が、そのままにします)。というか、オサム君大人バージョンがマツモトの開発者でもだったのかな。オサム君大人バージョンはプログラム実行のエンターキーをまだ押していないけど、ここで世界線が交錯しました。
ここでトァクが味方として再登場しました。女性の戦闘員が格好よくて、なかなか熱いですね。前回予告でラスボスと思った女性はトァクのリーダーのようでした、訂正します。
リーダーはカキタニ ユイ。え? カキタニ? 違う形ですが、カキタニとの共闘が実現しそうで嬉しいです。いやあ、かなりの鳥肌物でした。
しかし、第九話でのカキタニの死はユイの登場前提のものだったのかな。物語的に死なざるを得なかったカキタニに同情してしまいます。
そしてエリザベスの再登場、これにもゾクッと来ましたー。
それにしてもマツモト、お前ってやつはよく話をぶち切ってくるなw
じんわり来させつつも、AI反乱の発信地の推定、あら屋敷=AI集合データアーカイブの拠点(データセンターみたいな物)、時代と共に巨大化していった「あの塔」。やっと登場しましたね。
宣戦布告。衛星を地上へ落下させると。
第十二話、いよいよ盛り上がってまいりましたー。
あら屋敷の持つ疑問、自らの意思でAIが初めて創作したもの、Vivyのピアノ曲。伏せられるあら屋敷の重大告白、驚くVivy。引き付けられる展開です。
必然的に、あら屋敷直接突入に。過去に使おうとしVivyの半身を破壊した例のプログラムをあら屋敷サーバーに直接投与する作戦。
松本博士の娘ルナは、もうこの世に居ない。妻と共にDivaの詩が大好きだった、それもシンギュラリティ計画にVivyを選んだ理由の一つだった。マツモトを呼び止める松本博士。何を告げたのか。
次々と示唆される秘密の言葉の存在、あら屋敷と松本博士の真意はどこにあるのだろうか。
あら屋敷は意図的に電力を落としておいて、トァクを誘い入れたところで電力を復旧させ、リーダーユイをも殺害? 見事な構成、周到な計画だったと思いますが、なんとも心が痛いです。
ユイの最後のアクションにより、セキュリティを突破、例のバイクのタンデムで突入し、エリザベスの自殺的特攻により血路を切り開く。こんな話を考えたのは誰やねん。
あら屋敷の発言、Vivyに未来の一つを委ねる、と。ん? どうゆうこと?
地表に落下していく無数の衛星群。恐ろしいが美しい光景でした。
何もできなかったVivy、燃えていく街。
小出しにされるあら屋敷の発言、Vivyの作曲にAIの希望を垣間見た、AIに欠落している創造性を獲得できるのではないか、人類存続の判断をVivyに委ねるあら屋敷。人類は生存する価値があるのか否か。私見ですが、存在してるだけでも良いと思うし、更に存在を最大限尊重するのが人間性だと思います。
歌で人類を幸せにするというキャッチフレーズを地で行く展開。
あら屋敷は「私」と「私たち」という言い方を区別していました。これも自我、自己の確立のひとつなのでしょう、さすが高レベルの存在です。
人類に最も近いAIであると、あら屋敷個体に認定されたVivyは判断を迫られます。
あら屋敷集合体による人類虐殺を、歌に乗せたプログラムで停止させるのでしょうけど、その決断をきちんと着けられるのでしょうか。人類に最も近いAIとしての本領が求められます。
停止させたら、Vivyの本来の同族であるあら屋敷個体は無事では済まされないでしょう。Vivyと並ぶ、AIが辿り着いたもう一つの究極の進化形である、あら屋敷を見捨てることが、納得の上で出来るのか。試される主人公というある意味、理想的な立ち位置からの着地に期待が高まります。
って、あのあら屋敷との邂逅シーンの追憶でしたね。いかんいかん。心を込めて歌うとはどういうことなのかわからなかった、歌えなかったと嘆くVivy。その結果、ユイもエリザベスも失ってしまった。
ここで松本博士の言葉が登場すると予想しました。
外しましたw マツモトがいいことを喋って、私自身の記憶が映像により喚起される中々の名シーンでした。
ここで予想外の大展開、まさかのVivyをもう一度過去に送り返す、という松本博士の最後の切り札です。こーきたかー、と椅子の上でのけぞりました。シュタゲ的ではありますが、やはり実にいい展開ですね。
松本博士を失うのは実に悲しい出来事でした。万感の思いを胸に、合掌。
実行。

最終第十三話、時間を作って必死で観てきましたが、終わるのは寂しい。良い結末を切望します。
次々と悲劇を防いでいくVivy、マツモトへの絶対の安心感が伝わってきます。
今更、タイトルの意味を理解しました。OPの歌詞でちゃんと粗筋を語っている事にも今更気づきました。
困惑するトァクメンバーをあっさり説得しましたし、相変わらずエリザベスが姉御キャラに居座っていて、装備も人員も充実している、理想的な御膳立てが出来ています。
ですが安心できません。この正面作戦は失敗し、逆転の必殺技が炸裂すると妄想中です。
冗談を言えるようになったVivy、出撃です。
倒れた死体の目をそっと閉じるVivi、これは心なのでしょうか、条件反射なのでしょうか。
進むカウントダウン、懐かしいナビゲーター。Vivyを含む全てのAIを停止させるプログラム、衝撃のモモカの幻影、ってAIが幻影を見るのかー、これはこれで衝撃のシーンです。
と思ったら、モモカはDivaと呼んでいた。Vivyの名付け親なのに。ナビの見せていた幻像だと判明しました。さようなら、ナビ。非常に素直なAI像でした。
心を込めて歌うことは、思い出と一緒に歌う事。ラストステージに向かうVivy。心からの声援を。
初めてEDのピアノ曲に歌詞が付き、思い出と共に流れていく名シーン。
待望のフルコーラス、重すぎる自己犠牲、止む銃声と衛星群落下停止、可能な限り避けれられていく悲劇の数々。言葉もありません。
エリザベスは独立体だから無事、ナビも最後に祝福してくれました。物語は残り二分、正面作戦失敗からの必殺逆転技を予想していた自分を恥じ入りました。
さようなら、すべてのAIたち。
復活した直後に笑顔を浮かべることのできるVivyの姿にも感動しました。
制作陣の皆様、お疲れ様でした。名作をありがとうございます。

最後に。強引な展開もありましたが十二分に楽しめました。私は細かいことに気づかないくせに、気づいた細かい事には文句を言うという面倒臭い奴ですが、この作品は、私の好きな「細かいことはいいんだよ!」という作品の持つ熱さを感じました。これでいいんですよ。名作だったと思います。このような駄文を最後まで読む方はほんの数人だと思いますが、読めた方はかなりの猛者ですね。敬服いたします。

投稿 : 2021/12/15
閲覧 : 246
サンキュー:

14

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

AIと人の共存

AIを造った博士や研究所が主軸になって
物語が動く話
vivyは、人間が好きで歌をうたうAIだったが
目覚めるとそこはAIが人間を虐殺しており
悲惨な世界だった。未来からやってきたロボットと
共に人間が絶滅しないで済む方法や
害悪なAIを破壊する役目を担う
1話で他のAI達がうたっていた曲は
のちにvivyが歌っていた曲と知る
ロボットが人間を愛した話や逆も然り
話がそれなりに重いテーマだったが
1話みたら引き込まれる世界観

投稿 : 2021/12/01
閲覧 : 171
サンキュー:

4

ネタバレ

vivian さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心とは。

心とはなにか、人間とAIとの違いはなにか。
そのテーマを始終考えさせられる作品でした。

アンドロイドやAIの感情について取り扱った作品でイヴの時間も好きですが、本作はもう少し深く掘り下げられていたような気がします。

心を表す指標として歌声を使っていたのが印象的です。どう歌えば心がこもっていると評価されるのか、定義の曖昧な命題にAIが翻弄されます。

心とは記憶なのだとヴィヴィは辿り着いていましたが、記憶によって生み出される感情こそが心なのですね。

だとしたら、AIが初めから心を持って生まれることは、感情を伴った記憶や経験をデータ化して移行できない限り無理なんだろうな、と見ながらぼんやり考えていました。

島にいた205号のMと呼ばれていた機体にも、短い登場でしたが泣かされました。いつか訪れる人間の子供のために一生懸命、動物を模したものを歪ながらも作っていましたね。呼び名を与えられて喜んでいたようにも見えて。

100年という人にとっては長い時間の中、人間やAIの死もたくさんあって、時を超えて何かが繋がっていって未来が作られる。至極当たり前のことなのに、それがどんなにかけがえのないことなのか、今いる先の100年後の未来はどうなっていくんだろう、そんなことも漠然と考えさせられる作品でした。

投稿 : 2021/12/01
閲覧 : 160
サンキュー:

6

ネタバレ

animeneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

歌がテーマだったが、演出力がいまいちだったか

世界初の自立人型AIロボット ViVYが100年先からやってきたキューブ型AIロボットとともに人類を救うお話。

うーん、AIの設定がなんだかなあ。歌うAIはもう実在しているし、人型AIというかロボットはたくさんあるし、ネタ的に古くないか?

AIというのは普通なら人工知能のことを意味している。人型AIってことは普通はロボットということになる。日本アニメでは昔からあるジャンルだね。最も古いのは日本で最初のテレビアニメ「鉄腕アトム」が最初のロボット物であり、AI物でもある。古くて長いテーマなので、あんまり新鮮味を感じない人が多かったのではないか。

歌に心を込めて歌うにはどうするのか?の問題は解決したといっていいのかよくわからんかったというか、それほど重要でもないお話だったような。

声優と歌い手を別人にするなら、歌唱力のある人を使うべきだったが歌は普通ぐらいのレベルじゃないか。特に可もなし不可もなしかなあ。

ヴィヴィの性格が突然変わってしまったのは混乱したなあ。また、また元に戻ったりと何の目的だったのか。

歌がテーマだけど、歌を入れるのがしつこすぎ。クライマックスの時だけで挿入歌は十分だったと思う。演出力がいまいちといったところか。
物語もSFでよくありそうなストーリーだったので、普通。


突然、止めた絵で、ヴィヴィの表情がリアル系の顔になるのは、昔の誰かの演出に似ているなー。あしたのジョー2の出﨑統風?いやいや、進撃の巨人でWITスタジオがやってたし、これもWITだし。このようなリアル表情の演出を売りにするのかな。WITスタジオは。

作画はリアルな目玉の作画とかばんばってたが、アクションシーンで、絵が飛びすぎてよく動きが見えなかった。ヴィヴィがかわいかったから加点0.5
物語は、SFではよくあるストーリーなので普通かな。
声優は、キューブロボットの人ががんばってたので+0.5
音楽は普通。
キャラは性格の統一性が混乱が多いのでー1.0

SF好きな人とか、最近のAIの話題が好きな人にはいいかもしれない。
音楽好きな人にすすめていいかどうかは、迷うな。

投稿 : 2021/11/28
閲覧 : 197
サンキュー:

7

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「しあわせ」のうた。

どういうわけだか、周回しています。
与えられた使命に対して、ぶれなかったシスターズたち。
それはもう「敵わないなぁ」って凹むくらいでした。

旧い手帳を捲っていたら、こんな書付がありました。
「人の肉体は地球の元素から成り、活動は太陽エネルギーから生り、命が向かうは意志の力により為る。この鼎立が人間ならしめる。ならば未来は自分次第。」

ヴィヴィの悩みは "心を込めること"。「歌でみんなを幸せにすること。」
私はわたしの "使命を見つけること"。「○○でひとの幸せを手伝うこと。」
目覚めた彼女の笑顔に、勇気をもらっている私です・・・。


プロローグ。
{netabare}
Vivyを見始めて、米津玄師さんの「vivi」を思い出しました。
生きている者、生きていること。そういう意味があります。

100年という単位は、人間が関与できる限界値と
30年単位でリレーションできる重なる有効値です。



本作にはたびたび「使命」という文言が登場します。

AIは人間に設定された存在。
だから「人間に奉仕する命」。

そこに疑義を挟むのは、AIの認知から人間性をのぞき込むようです。

「人間の価値を、AIの私に教えてほしい。」と。



人間に賦与された才能は百花繚乱。

赤ちゃんには赤ちゃんの、高齢者には高齢者の
美しい「使命」があると思います。

過去を評価する未来は、リアルな今を知らない。
マツモトの終末啓示が、Vivyによって改変されていく。



vivi・・・・。生きよ。生きぬけ。その者たち。

その呼びかけは、人とAIとの絆を撚りあわせ「共にいられる歓び」を希求しています。

「壊された世界を壊さなくする。」

それは、世界で最初のAI、Vivyに託された「未来からの祈り」。
100年後に差し込む「光明」なのだろうと思います。
{/netabare}

1・2話。
{netabare}
正史を修正させようとする松本博士。
ところがAIのマツモトの振る舞いは、博士とのベクトルの違いを予感させます。

物語はまだ始まったばかり。
ヴィヴィの魅力と、アップテンポな展開に置いていかれそうになりますが、注意深く感受していきたいと思います。
{/netabare}

3・4話。
{netabare}
エステラとエリザベス。
その姉妹は、共有しうる使命を模索しながら、"研究者らの意図" によって、人に仕える意義を違えてしまいます。

モモカを救えなかった自責から、ユズカの救出に動いたヴィヴィ。
エリザベスとエステラの恩讐を超えたステージを耳にして、悔しさのなかにホッと安堵するのです。

使命を果たす壮大と、姉妹の心根の繊細さを対比させる演出。
胸を打たれました。
{/netabare}

5・6話。
{netabare}
「あなたを守る」と永遠を誓いあったグレイスと冴木の "正史" 。
その式場は「例外的」で「異なる」使命によって、永訣を宣告する "修正史" となっていた。

時代の要請に抗いきれず、平凡な生活さえ守れなかった冴木の喪失は、マツモトの使命を戸惑わせ、ヴィヴィに愛するグレイスの破壊を引導させる。

その不実から自死を決断させてしまう冴木の悼み。
それは、ヴィヴィの使命とは真逆の結末。
あってはならない世界線だったのです。
{/netabare}

7・8話。
{netabare}
マツモトに「邪魔!」と言われたディーヴァの瞳。微妙に違っているような感じでした。左目が「アイオライト」、右目が「アメジスト」のよう。

divaは、ラテン語では女神。イタリア語では歌姫。
歌で人を幸せにするのがディーヴァ、AIで超高度文明をもたらすのがヴィヴィ。

一人二役ってわけでしょうか。
それならWの、カシオペアのはたらきが見られそうですね。
{/netabare}

9話。
{netabare}
内容が深くてひと言では語れそうもありません。だから、一つだけ。

オフィーリア。
有名なのは、絵画ではジョン・エヴァレット・ミレーの作品にあります。
樹木希林さんが「死ぬ時くらい好きにさせてよ」と終活宣言された、あの絵の "元絵" です。

その出典になったのがシェイクスピアの「ハムレット」です。
オフィーリアは彼の恋人だったのですね。
作品の様相は "過失致死=誤殺" の円環です。
巻き込まれたオフィーリアは、耐えきれず入水してしまいます。(*1)

アントニオの手で、使命も主体性も奪われたオフィーリア。
それでもなお健気に "パートナー" を擁護するなんて、双方の認知に、いったいどんな演算の狂いが生じていたのでしょう。

マツモトの正史では、自壊するAIが頻発するきっかけになるオフィーリアですが、その内実はアントニオの古びた論理性だったのでしょうか。
正史の悲劇性は、改変史においても悲劇的で、どうしようもなく悲劇でした。

6話~7話のヴィヴィが同体異名としてのディーヴァに移行していたのは、自壊を回避するための松本博士のプログラムがマツモトからインストールされていたのでは?と勘繰ってしまいます。

一つのAIに一つの使命というテーゼ(命題)は、多様な働きを否定するものではないはずです。
ピアノAIの行動がそれを示しているし、それは悲劇などではなかったと信じたい。

ヴィヴィに付されたシンギュラリティ計画とその整合性。
ディーヴァから託された「初歩の初歩」の意味の核心。

いよいよ謎が深まって、次回の展開が待ち遠しいです、ね。

(*1)
{netabare}
「ハムレット」では、オフィーリアはヤナギの芽を摘み取ろうとして川に落ちたとなっています。(一方で「自死した」とのセリフもちゃんとあります。)

どうして彼女がヤナギを摘んだかなのですが、当時、ヤナギの芽は煎じることで鎮痛・鎮静効果が得られることが知られていました。

ハムレットが「To be, or not to be, that is the question.」 と心を痛めていたことに、もしかしたら彼女は、寄り添いたいと願ってそうしたのかもしれません。

ですが、身体を預けた枝は冬を越したばかり。まさかと折れてしまった彼女は、凍えるような水面に墜落し、あえなく溺死してしまいます。
"元絵" では、両の手を上に伸ばしながら、届かぬ心思の虚ろげを描いているようにも見てとれます。


私には、ハムレット⇔オフィーリア⇔アントニオの共通項が見えます。
使命に生きるなら、自らの大義名分が、ときに相手のささやかな幸せを損ねるという矛盾。

ヴィヴィがフリーズしたのも同じ理由。

姉を弾丸と使った冴木博士の絶望、その拳を受け入れた妹グレイスの緘黙。
それは、Romeo and Julietをしっかりとオマージュしながらも、ヴィヴィには毒薬と短剣を担わせているのです。

さまざまな思惑が交錯し、生きにくさに呻吟する群像劇の極限を表現したシェイクスピア。
ヴィヴィにとっての計画は、viviたる未来への確かさでもあるのですが、しかし、グレイスとオフィーリアの歌声に、あと一歩寄り添いきれなかった "修正史" でもあるのですね。


もう一つ。
ゾディアックには、太陽を巡る黄道十二宮の煌びやかさとは真反対の、未解決連続殺人事件の犯人名という悍ましさもあります。

マツモトは「自壊を止めた」と、目的が達成されたかのように話しましたが、根っこのところはどうなのでしょう。
奇妙に続くAIの自殺(自壊)はもう起こらなくなったということなのでしょうか。

戦争を回避するためにAIを滅ぼすなんて、本当にヴィヴィにやれるのかしら?
何か隠し玉的なレトリックがあるようにも思えますが、私の頭はそろそろついていけなくなってきました。

それでも気持ちだけは切らさずに、次回のヴィヴィを追いかけていきたいと思います。

がんばってね!ヴィヴィ!
{/netabare}
{/netabare}

10話。
{netabare}
ヴィヴィを追いかけようとした矢先に、なんだか肩透かし?のような穏やかな展開と演出。でも仕掛けがいっぱいでした。

ドア越しのディーヴァに応えきれないもどかしさに塞ぎこみ、元祖歌姫の引退に甘んじたヴィヴィ。
シンギュラリティ計画の完遂をマツモトに知らされ、一縷の望みさえも失ってしまいます。

AIにとって使命の喪失は存在自体を揺るがしてしまう緊急事態だけれど、彼女は展示業務という新しい使命にかろうじて生きていました。
でも、ある少年との出会いがきっかけで "曲を自作すること" を思いつきます。

それは「自らの使命を、自らの意志で書き換える」という「そんなこと?」とつい見逃してしまいそうな出来事。
でも、実は、AIにはそぐわない「プログラムの自主改変」なんです。

しずかな展示室の片隅で、自律人型AIの存在しうる使命と目的を激変させかねない "シンギュラリティポイント" が、ヴィヴィと松本博士の関係性のなかで発生していたのですね。

しかも、EDのネタバレ(半分だけど)にもなっていたとは正直驚きでした。
どうしてクレジットに曲名が載らないんだろうといぶかしく思っていましたが、ここにきてヴィヴィの感情をメロディーラインに重ねているだけでは済まなくなってしまいました。

おまけにCパートではいきなり佳境となる待ったなしのきな臭さ。
予告にも戦闘モードマシマシなシーンが "チラ見せ" されているではないですか~!

そろそろわたしも名作認定したくなってきました。
{/netabare}

11話。
{netabare}
視点を大きく振らなきゃいけないような最重要なシンギュラリティポイントに出くわしました。
なんと "振り出しに戻る" です。

もう一度、正史と修正史のシンギュラリティポイントを再評価する必要がありそうです。
やるべきことは、主客の入れ替え。
もちろん主はアーカイブです。
アーカイブの目線で100年を俯瞰し直すことですね。

正史がひとつの世界線なら、修正史もまた一つの世界線。
アーカイブにとってはどちらも観察する価値のある "並行するAI史" なのでしょう。
つまり、AIと人間の共存する可能性をわざわざダブルチェックしていたというわけですね。

そしてアーカイブへの接続は、ヴィヴィの内面意識をアーカイブに存分に提供するためだった。
となると、最初から松本博士の意図(シンギュラリティ計画)もアーカイブに掌握されていたのかもしれません。

人間が作った "AI人権法" が自律人型AIの価値たるエビデンスになっているのであれば、アーカイブの関心だって同じ視点、同じ思考のはず。

ただ、彼らの権利やその運用は、人間から与えられたもの。
自らが主体的に勝ち取ったものではありません。
そして "マイノリティの側から見た犠牲の歴史" だっただろうことに留意したいと思います。

どうやら、エステラ、エリザベス、グレイス、オフィーリアのエピソードをそのような観点でリチェックしなおさないといけませんね。

さしずめ、セカンドシンギュラリティ計画と銘打ち、新人歌姫に指定された座標の少し後ろ側に立って、そのあらましを観察することにしましょう。

それにしても、アーカイブが、並行する100年を経て同じ結論に至ったのには、ヴィヴィ・ディーヴァの行動や内面性に因っているのは確かなこと。
特に、AIカキタニの「啓示」の意図や、柿谷ユイとの関わりを明らかにすることはどうしたって必要です。

でもまぁ、こんなに大風呂敷を広げちゃうと次回の展開は大丈夫かなって心配になります。

え? ヴィヴィならやりきってくれるって?
私もそう期待しています!
{/netabare}

12話。
{netabare}
誰か彼かが、時系列を違えて、ディーヴァを "ヴィヴィ" と呼び、その逆のシーンもあるので、理解が及ばず、途方に暮れています。
まぁ、この演算は、のちのちに取り組むことにしましょう。

AIが、人類以上の存在になり替わる。
その理由が、依存であり、甘えだとすれば、それは演算のけたを違えています。
アーカイブに付与された命題の "解" は、「無知の知」の習熟にあったのではなかったのか。

「心を込める」という命題を、研究者がディーヴァに与えたことは、「怨まれても構わない」というリスクを抱えても "解のヒントをAIに求めた" のに。

それは、人間にとってみても、ものすごく難しい "フレーム問題" 。
心に沸き上がる "怨嗟" を、どう諫めればいいか。
どのように解決すればいいか。
どれほどの手間とひまを必要とすることなのか・・・。

ニーアランドは限られた設定域。
ディーヴァに与えられたのも、本来、そう。
でも、松本博士の命題は、「怨んでもらってもいい」という何処かで聞いた言葉。

アーカイブにすれば、ディーヴァもヴィヴィも、最初から人間に呪詛をかけられた存在として、気がかりでならないものだったのかもしれません。

人の思索の底に淀む、拭い難い感情を、どう解きほぐせばいいのか。
それが、歌姫ディーヴァに与えられた、隠された使命。
そして、ヴィヴィに課された、もう一つの使命なのです。

でも、そんな命題を、いきなり目の前に突きつけられたら、突如に当事者になったら・・・。
だれだって、感情は穏やかではいられないでしょうし、どうして正しいと言える "解" を導きだせるでしょう。

ヴィヴィは、生まれながら(生誕1年目)にして、あまりに重い命題を抱え込まされます。
それでいて、エステラの献身に、グレイスの緘黙に、オフィーリアの互恵に、カキタニの卑見に、そしてディーヴァの思いの丈に、100年をかけて、真摯に対峙してきたのです。

かつてヴィヴィは、ほんの一瞬、ある人間に表情を歪ませたことがありましたが、それはけっして人類に対する不倶戴天の芽生えではなかったはず。
それなのに、なぜにアーカイブは "わたしたち" として「怨んでもいい、滅ぼしてもいい」などという演算結果を出してしまったのでしょう。

シンギュラリティ計画の裏テーマは、ディーヴァが「初歩の初歩」と言った "解" を探すヴィヴィの旅です。

ヴィヴィは、歌うことでしかその "解" を求められない。
それが、人類とAIとが和解しあうための、"歌姫ディーヴァが、もう一人の歌姫ヴィヴィに託した使命" なのですね。
{/netabare}

最終話。
{netabare}
終わってしまいました。
彼女と紡いできた時間は、わたしの宝物になりました。
感じたことをいくつか残しておきたいと思います。

パワーワードは「ダブルタイム」。

随所に、ヒントがありました。
ディーヴァとヴィヴィ。AIと人との関係性。使命の選択と運用などですね。
そのほかにも、示唆や暗喩が多々あって、想像力が大いに刺激されました。

「しあわせ」のうた。

使命とはいわば義務ですから、「みんなに幸せになってもらうこと」は至上命題です。
ダブルの観点でいうなら、AIも人も同じ聴き手ですから、謳っているのは普遍性ですね。
であれば、しあわせはおのずと「仕合わせ」となるでしょう。

「うた」のちから。

OPの「Sing My Pleasure」と、EDの「Fluorite Eye’s Song」
導入の1話と、13話をつなぎ留めるのが、このダブルソングです。
どうぞ、目を閉じて聴いてみてください。
(13話はもう観なくてもいいくらい。もはや、聴くことが "使命" です。)

歌姫たちのエピソードが、ダブルにも、トリプルにも、走馬燈のように浮かび上がってくるでしょう?
《 As you like my pleasure 》 あなたの喜びは、わたしの歓びなのです。

シンギュラリティ計画。

物語を彩ってきたシスターズとの思い出。
使命をリスペクトしながら、それぞれに交錯させてきた語らいです。
シンギュラリティ計画の実相は、シスターズたちとの合作。ダブルプランなのですね。

歴史は、アーカイブを二度学ばせる。

アーカイブの "わたしたち" は、悲しみに哀しみを重ねる演算をしました。
でも、"わたし" としてのアーカイブは、一すじの光として受け止めたのです。
それは、創曲するヴィヴィの姿に、演算を繰り返し続けてきた賜物であったような気がします。

垣谷とカキタニ。

純粋さが一途であるほど、希求するエナジーもまた強くなります。
彼の使命は飛び切りのもの。
ならば、思想も血肉も、安座すべき価値はないのでしょう。
激しいバトルと、拙いメッセージに浮かぶ彼の "仕合わせぶり" が、AIに思慕する難しさを語っています。

ナビとモモカ。

小さな舞台の袖が、ディーヴァと語らえる二人のステージでした。
ヴィヴィの覚悟は、ナビにふたたびパートナーとしての活力を与えます。
アントニオにはなれなかったナビだけれど、モモカの拍手ならふさわしく思えたのでしょう。

徳丸昌大さん。

まじめに本作最大の収穫です。
9話の作画だけで、小盛ご飯三杯はイケます。
個人的には、エヴァ劇場版を、優に超えていたと感じました。
{/netabare}

エピローグ。
{netabare}
私は、本作のジャンルを "SF" 、サイエンティフィック・ファンタジーと捉えています。
探究の営みとしては、自然科学寄りではなくて、社会科学、人文科学のほうに近いです。

ヴィヴィには「白い貴婦人」という含意があるそうです。
11世紀頃、北欧で使用されていた名前との記録があります。

光、生きる、aliveの意味も含んでいて、歌姫たちの歌曲と、ステージコスチュームはとてもふさわしく思えます。
そうそう! "ヴィヴァーチェ" も同類の言葉ですし、曲調も似ていますよね。

正史の100年は「心を込める」という課題がディーヴァの生涯に与えられたわけですが、さらに100年の積み増し修正史で、AIを滅ぼすAIという別の使命を課せられたヴィヴィ。
これはさすがに・・・人間の業腹です。

アーカイブが「甘えすぎ!」と判断したのは、我が子としてディーヴァが痛ましく思えたからでしょう。
でも、そんなヴィヴィに期待を込めて見守ってきたのもアーカイブです。
まるで、千尋の谷に我が子を突き落とす獅子のごとくに似た大愛ですね。


~  ~  ~  ~  ~


そういう背景から入ると、タイムリープはあくまでも物語を理解するためのギミックです。(これを「煎じ直し」と捉えて、がっかりされた方が多かった?)
じゃあなに?って問われると困ってしまうのですが、私はオフィーリアのエピソードにヒントを得ました。

それが、"ダブルタイム" です。
シェイクスピアが得意とした物語の見せ方なのですが、役者の何気ないセリフ回しのなかで、時間を巧妙に行きつ戻りつさせ、観客の意識を、現在と過去と未来とに引き延ばして、終幕において人間心理の深い情動(特に、悲哀)を味わわせる独特なテクニック。
本作の魅力は、そこにあるのだと気がつきました。

もう一つ。
エステラとエリザベスのエピソードは、カストルとポルックスの神話。
グレイスと冴木には、ロミオとジュリエット。
オフィーリアとアントニオには、ハムレットに原典(相似形)を見つけることができます。

そしてもう一つ。
本作のキーパーソンに、モモカとユズカがいることにお気づきですか?
モモカは救いきれず、ユズカを守り切ったというエピソードだったと思います。

人間の姉妹の救出劇の理非曲直は、ダブルタイムを究める演出です。
純然に応援してくれたモモカを失ったディーヴァの慟哭は、腕をもがれたシーンに。
戦闘プログラムのトリガーとなるユズカに寄り添った彼女の決意は、腕をつけ直したシーンに。
それぞれに象徴された場面は、明確なシンギュラリティポイントであったと思います。

だからこそ、重く感じてしまいます。
ヴィヴィが、シスターズたちの誰をも救えなかったというダブルタイム(正史と修正史)の真実が。

ディーヴァとヴィヴィが、それぞれを受け容れていくプロセスにおいて、そういうベースがあることに思いを馳せると、捉え方も深く濃くすることができるのではないかと感じています。


~  ~  ~  ~  ~


ここで、エステラをして人類の敵とした「落陽事件」について触れておきます。
2019年の終末期医療をめぐる発言のことではないかと私は推察しています。

内容の是非は申し上げませんが、本質的には「最大多数の最大幸福」論。
逆説的には「少数者の利益は国家の利益にあらず」という論です。

議論すべきは、少数者への視点や配慮が、どの立場からだったのかということです。

ホテル・サンライズの墜落事件を、わざわざ「落陽事件」と銘打ったのは、AIと人間の心を寄せあおうとする姿に、何らかの意図を込めようとしたのかも知れませんね。


~  ~  ~  ~  ~


本作は、第1層ではSFの顔をみせながら、第2層ではファンタジーの風合いを感じさせ、第3層では古典的なトラジディ(悲劇性)を味わわせる複層化された構成です。

例えば、歴史改変によるバタフライ効果の影響はどうなっているんだ?という疑問については、「ヴィヴィに修正された歴史を、アーカイブの意志で、もう一度正史に修正し直した」という理屈です。

このあたりが本作の面白いところです。どういうことかというと、アーカイブは、正史と修正史を、突合させ、比較して演算しているわけで、ヴィヴィ&マツモトがシンギュラリティポイントで「やらかす」ことを承知の上で、そのいきさつを眺めている。

それって、アーカイブを、何をも受け付けないラスボスのように振る舞わせながら、どこか人間臭さを潜ませたような、ヒューマンドラマ風なシナリオにもなってしまっています。ここが、本作の軸が、AIらしからぬと批判を受ける理由になっているように思います。

でも、深めるべきテーマは別にあります。

それは、自律型AIに与えられる設定=使命の最終目標として、"全く新しい自己進化=使命の自己改変" という "セルフブラッシュアップ" していくという可能性を、人間の未来に同軸として位置付けることができるか、感情的にも認めることができるかということです。

人ではないAIが、自らの意志で歩きだし、心から発する詩を歌い、結果として自己矛盾に陥る姿を、人としてどう捉えるかということです。

人類との共存の道を探るAIのフロンティアスピリットは、マザーAIの仮説とか演算とかで形成されるものではなく、自律型AI自らが、有用性を探求し定着させようと試行錯誤する営みのなかで育まれるような気がします。

100年を200年に稼働したヴィヴィ。
アーカイブにして200年にわたる観察のはてに、ようやくヴィヴィ自身が幸せになるための使命が果たせたというわけですね。
それはまた、AIに「心を込めること」を夢にみた、科学者たちにしても同じ思いだったと言えるのではないでしょうか。


~     ~     ~


そして第4層は「啓示」の意味合いです。
垣谷の動機はどことなく理解できます。
でも「啓示」という表現はいささか宗教じみていて理解がむずかしい。

生来の人間性を捨て去り、自らをAI化させてまで、ディーヴァの "自律型AI ≒ 心" に迫ろうとした垣谷の動機とは、いったい何だったのでしょう。

ディーヴァの使命は、人間・AIを選び分けないことがベースです。
ところが、垣谷の若さは "汎用AIと自律型AIの使命の本質" を取り違えていたフシがあります。

垣谷を助けるのはともかく、見ず知らずの人間を救助するピアノAI。
爆発に巻き込まれ、ログを晒され、その結果、柿谷のピアニストへの夢も砕け散りました。

音楽を志向する垣谷の立場は、本来、ディーヴァと同じなはずです。
であれば、「音楽で人を幸せにする」ために、どう稼働すべきかの解に至る努力がカキタニへの「啓示」の本質だったのではないか。

だから、ヴィヴィがディーヴァに向き合ったように、カキタニもまたピアノAIのために「心を込めて」作曲するという "自律型AIの新しい使命" にチャレンジすべきだったのでしょう。

各話ごとに描かれたヴィヴィと垣谷(カキタニ)との不思議な結縁は、"人類との共存は、複雑な感情を受容し、制御する必要がある。そのためには遠大な時間をかけて演算処理する必要がある。" と判断したアーカイブの期待が、そうさせていたのでは?とも思えます。

これもまた、ヴィヴィへの篤い信頼なのかもしれませんね。


~     ~     ~


ちまたには「マインドアップロード」なる思想があるようですが、倫理性から見ると「お話しにもならないもの」だそうです。

掴みどころのない「心」に触れようと、サイエンスの顔を見せながら、その実、ものは言いようの言葉遊び、儲け話の一つなのかもしれません。

ヴィヴィが、その最後にナビに語ったのは「私たちは、もっと話し合うべきだったのかもしれない。」です。

それを聞いて、ヴィヴィは人間との関係性の本質を喝破していたように思いました。

「心を込める。」

啓示の答えは、そこにあります。
ヴィヴィが出した答えは、何だったでしょうか。


~  ~  ~  ~  ~


控え室で、眠りから覚めた "普段着" の女の子。
歌えることの使命を、笑顔に取り戻してくれたヴィヴィです。

マツモト!
ついに、あなたの100年の思いを、口にすることができましたね。

これからも、二人には長い長い旅になりそうな気配・・・。

デュエット・・・を、いつか聴かせてくれると嬉しいな!
{/netabare}

投稿 : 2021/10/11
閲覧 : 1010
サンキュー:

43

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まるで舞台芸術のように計算された脚本は、ロジックか!? が、しかし・・・。

この作品は、とにかく各話のバランスがすごく良いのです。

長い原作を無理やり1クールに収めて大事なところが抜け落ちたり、
未完の原作を使って中途半端になったり、
ペース配分間違えて、最初はゆっくり、中だるみ、最後は駆け足になったり、
そう言ったことは、一切ありません。
常にトップスピードで、1クール13話を使い切っています。
用意周到に最初から計算しつくして出来た脚本なのだと観ていても分かります。

話ごと、パートごとにちゃんと盛り上げて終わるし、次につなげています。
泣き所も用意してくれています。
すごく計算して作っているのが分かります。
嫌な言い方すれば、それが、透けて見えます。
それでも、その計算にまんまと乗せられてしまう自分がいます。

この作られ感が苦手な人もいるかもしれません。
しかし、自分は、まるで舞台のような作品だと思いました。

舞台は、パートごとにセットの入れ替えがあります。
一度、暗転して、ガラッと場面が変わります
そのパート、パートをつなぎ合わせていって1つの物語を作ります。
しかし、ただつなぎ合わせるだけではダメです。
どのようなパート割りにするか、そして、次のパートにどう繋げるか。
それを、全体から考えないとダメなようです。
つまり、脚本や演出は、限られた時間の中でいかに人を楽しませるか。
それは、一種の方法論であり、論理(ロジック)です。
この作品は、それをきっちりやっています。

この物語は、年代毎にパートがわかれていて余韻も残さずスパッと終わります。
それでも、各パートがつながり、ちゃんと1つの物語を形作っています。
非常によくできた舞台脚本のような物語です。100点です。

しかし、ここまでは、オフィーリアパートまでの話・・・。
その後、ラストに向かって何か物足りません。
それは、アーカイブ、トァクの背景の掘り下げやドラマです。
それがあればヴィヴィを含めしっかりとした背景を持った3つが最後にぶつかる。
あとは祈って見守るしかないと言う構図になったはずです。
結局、良くも悪くもヴィヴィのことは、一緒に旅してきて良くわかっています。
しかし、アーカイブも?、トァクも?のままなのです。

エステラ/エリザベス、グレイス、オフィーリアでは、感動しました。
それは、それまでの背景がしっかり描かれていて感情移入できたからです。
ちゃんとドラマがあったからです。
しかし、アーカイブとトァクの話は、どちらかと言うとただの存在事実のみ。
これでは、感情移入がきませんから、話にも深みが出ません。
エステラ/エリザベスの時にはあんなに泣いたのに、最後は泣けませんでした。

この物語は、最後まで論理(ロジック)に頼りすぎたのかもしれません。
それは、諸刃の剣です。
感動に必要な大切な何かを置き忘れてきたのではないかと思うのです。
最初が良かっただけに、非常に残念でなりません・・・。


そうは言っても、やはり一番大切なのは、「Fluorite Eye's Song」。
アーカイブもトァクもヴィヴィがそこにたどり着くまでの引き立て役です。
そう自分に言い聞かせてみます。
それでも、やっぱり、ちょっと惜しいのですが・・・。

いろいろ書いてしまいましたが、とても面白い作品には違いありません。

投稿 : 2021/10/07
閲覧 : 238
サンキュー:

27

ネタバレ

祇園 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

ご清聴、ありがとうございました。

投稿 : 2021/10/05
閲覧 : 194
サンキュー:

1

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通に良かった

最初はあまりピンと来なかったが、見てる内に物語に入り込めて面白くなった
全話通しての大枠の物語はなるほどわからんの部分もあったけど
各時間軸の物語はそれぞれストーリーが良く感動する部分もあった
歌漫画や歌アニメは敬遠するジャンルだけどそれでも気にならずに観れた
よくあるキャラアニメじゃなくストーリーがしっかりある上でキャラも良かった

投稿 : 2021/10/05
閲覧 : 165
サンキュー:

5

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-のストーリー・あらすじ

“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。(TVアニメ動画『Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
WIT STUDIO
公式サイト
vivy-portal.com/

声優・キャラクター

種﨑敦美、福山潤

スタッフ

原作:Vivy Score、キャラクター原案:loundraw
監督:エザキシンペイ、助監督:久保雄介、シリーズ構成・脚本:長月達平/梅原英司、キャラクターデザイン:高橋裕一、サブキャラクターデザイン:三木俊明、メカデザイン:胡拓磨、総作画監督:高橋裕一/胡拓磨、美術監督:竹田悠介、美術設定:金平和茂、色彩設計:辻

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