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「東のエデン(TVアニメ動画)」

総合得点
86.8
感想・評価
4741
棚に入れた
23230
ランキング
178
★★★★☆ 3.8 (4741)
物語
4.1
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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東のエデンの感想・評価はどうでしたか?

財前 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

隠れた名作

個人的に独特なくら~い雰囲気が好きだったりします。ハラハラドキドキという感じではなく観終わってから満足感を得られるような作品かな

投稿 : 2015/06/22
閲覧 : 195
サンキュー:

2

めがもん。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

裸の王子

すっぽんぽんで出てきてなんでや、と思って

そっから、じーっと画面を観ていないまま聴いていた状態に。

後半の展開に
しゃべりが多すぎてついていけなくなりました(笑)

投稿 : 2015/06/17
閲覧 : 264
サンキュー:

1

ルルるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Cと並ぶ神作

さすがノイタミナである。
この作品の人気ランキングが1位にならないことが不思議でたまらない。
一話だけ観て切ったやつは愚者である。
作画やあらすじで切ったやつは*****である。
そういっても過言ではない作品。
この作品を見て何も感動しない人はいないだろう。
この話はテレビでは完結せず、劇場版に続く。
見ごたえもバツグン!
さあ、今すぐTSUTAYAへGO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

投稿 : 2015/06/04
閲覧 : 215
サンキュー:

1

ゆ き さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

キャラもストーリーも雰囲気だけ。

作画は意見が分かれるかもですが、個人的には雰囲気があって好きです。

肝心の作品性ですが、思いつきばかりで練り込みの足りないストーリーと、ぱっと見だけのキャラクターばかり。おかげで世界観はぐだぐだ。そこにヘタな筋立てや風刺を盛り込むのは無謀という感じでした。

投稿 : 2015/06/03
閲覧 : 208
サンキュー:

3

にいなさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもろー★

最初はだらだらみてたけど話が面白くてひきこまれ一気にみました!

投稿 : 2015/06/02
閲覧 : 248
サンキュー:

2

ネタバレ

askima さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

お金で世界は変えられるのか。

100億円を使って世界(日本)を救うお話です。

主人公の滝沢くんがホワイトハウスの前でいきなりまっぱで登場したり、万年ふられジョニーくんがいたり、スーパーニートがいたりとキャラの個性に溢れている作品です。

1話見たら止まらなくなるタイプのアニメで、劇場版で完結します。
12人のセレソンと呼ばれるプレイヤーが12人いてそれぞれのおもわくで100億円を使い世界を変えていくストーリーなので、わくわくしました。

みっちょんは可愛いです。

投稿 : 2015/05/29
閲覧 : 122
サンキュー:

1

ネタバレ

メイコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

わからなかった!

元々羽海野チカさんの絵が好きで見てみようかと。全話一気見しました。

ちょっとわかりずらかったかも。

いろんな疑問が残されたままのような。

でもあのスケールのお話で11話だから全て説明するのは無理かもしれないですね。

設定はすごく面白いし、展開もわくわくできたし、個々の救世主達のお話もからめて

続編が見たいなと思いました。

滝沢くんの王子様ぶりが見所です♡

投稿 : 2015/05/23
閲覧 : 259
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

裸の王子様が、、

眼前に居たらどうしますか?
拾いますか?拾いませんか?

ヒロインは、王子様を拾ったよ、でしたが、アタシは多分、無理かと(ヾノ・∀・`)

本編は、面白かっです。後、映画が2本あるから、それでなんとか終わりになるのかな?前観たけど、忘れた(>_<)

お気に入りの回は、3・4・6・10・11で特に、第6話が好きです。

登場人物は、魅力的です。主人公と敵役は正反対の位置にいます。その対比が、お話しを分かりやすくしています。

お気に入りのキャラは、ジュイス、葛原みくる、白鳥D黒羽ですね。

投稿 : 2015/05/18
閲覧 : 265
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

お金!

{netabare}本作の終盤では、ショッピングモールに2万人の全裸男子が集結します。
そして彼らは、施設内に居る服を着た女性たちを、全裸のまま集団で追いかけ回します。
それはまるで、ゾンビ映画のワンシーンのようでした。
ともあれ、ヤロウの全裸で幕を開け、ヤロウの全裸で締めくくる、かなり呆れたアニメでした。{/netabare}
「物語は映画へとつづく!」といった終り方をしました。

投稿 : 2015/05/10
閲覧 : 152

tao_hiro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

この国を正しき方向へ導くには

<追記:2015/4/25>

祝!早見沙織アーティストデビュー!!
ってことで、応援のためのレビュー更新です。

この作品は高く評価されていると思います。早見さんは「森美 咲」というヒロインを演じています。ところが、私はこのキャスティングはミスだったと思います。

キャラクター自身の性格付けが良くできていなかった事が原因だと思います。優しくて控えめな様子なのですが、とても行動力があったりして、ちぐはぐな感じがします。

早見さん自身は「先生の絵のやわらかさと優しさを声で表現するように努めた」とおっしゃっています。演じるのは結構な苦労があったのじゃないでしょうか。その早見さんの苦労のおかげでこの作品は成立したのかもしれません。

もともと歌唱力には定評のある早見さんです。ソロアーティストとして、どのように活躍してくれるか期待しましょう!

◆デビューシングル情報
早見沙織デビューシングル
「やさしい希望」
★TVアニメ「赤髪の白雪姫」OPテーマ 収録
__________________________________

【はじめに】
この作品、テレビシリーズ11話に、 劇場版I The King of Edenと劇場版II Paradise Lostを加えて完結します。一気に視聴したのでここでまとめてレビューします。

【高校生の時に考えた】
若い方にはピンとこないと思いますが、私は高校生の頃、社会的なメッセージ性の強い歌を歌う浜田省吾というアーティストにハマっていた時期があります。

日本中がバブル真っ盛りの浮かれた世の中にあって、若者の閉塞感を歌い、将来を憂いていました。(ちなみに「A NEW STYLE WAR」とか「J.BOY」とかは、まるで現代の日本を歌っているかのように聞こえます。)

多感な年頃だった私は大きく影響を受け、「この国を正しき方向へ導く」方法を考えました。

いくつか考えた中に「高校廃止」というものがあります。中学卒業後は「開発途上国での支援活動」または「兵役」に三年間従事し、それが終われば好きな大学や職業に無条件で入れるっていう制度です。高校の存在意義に疑問を持った人間の発想でしょう。

もしかしたらこの作品の主人公、セレソンNo.9滝沢くんの発想に近いかもしれません。

こんなことも考えていました。「定寿命制」です。全ての国民は65歳になったら安楽死させるっていう物騒な考えです。少子高齢化対策が主眼ですが、「ゴール(寿命)が見えていると人間は必死になれる」という心理を期待したものでもあります。

「100万人の命を救うためなら10万人の犠牲はやむを得ない」という考えにもとづいているので、もしかしたらセレソンNo.1物部の発想に近いかもしれません。

【40代のおっさんになって考えた】
この作品のセレソンと呼ばれるメンバーは、日本を良くするために100億円を渡されます。「上がりを決め込んでいるオッサンたち」の方に近い年齢になってしまった私は、100億円の価値を考えざるを得ません。

例)・・・<ざっと調べただけなので正確ではないかもしれません>
・孫正義氏が東日本大震災の復興支援に寄付した額
・アメリカのプロボクサー、メイウェザー選手の年収
・新幹線の線路建設費1km分
・トマホークミサイル100発
・ジャンボジェット1機
・盲導犬3700匹の育成費(盲導犬が必要な方の約半数分)
・東京ドームの一日の電力消費量を賄える風力発電所の建設費
・アナと雪の女王の興行収入の半分以下

・・・まともに考えたら100億円で日本を救うなんて無理な話です。セレソンの全員のお金を合わせても、東京都庁一つも建てられません。

そこで次男(中3)に救いを求めてみました。

私「日本を良くするためにはいくらお金が必要だと思う?」
次男「いくらあっても足りないね。」
私「じゃあ何をしたら日本は良くなる?」
次男「う~ん、人の心を変えることだろうね。」
私「どう変えたらいいの?」
次男「やっぱ敬天愛人でしょ!」

めちゃくちゃ優等生な答えが返ってきたので驚きました(笑)
敬天愛人とは郷土(鹿児島)の英雄「西郷隆盛」の言葉です。

まぁ敬天愛人が日本を救うかどうかは置いといても、次男が言うように「人の心」≒「この国の空気」を変えることが肝心であることは間違いないでしょう。

だからこの作品は「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」というキャッチコピーに落ち着いたんだと思います。

「空気を変える」ってのは難しいようで案外簡単かもしれません。子供文化
で申し訳ないのですが、しばらく前まではポケモンの天下だったのに、今は妖怪ウォッチですよね(笑)

セレソンNo.2辻は、こういったプロデュース力が高いようだったので、案外、一番「あがり」に近かったのかもしれません。

【作品について】
面白かったことは間違いないのですが、残念に思うところが多々ありました。

物語に深みを持たせるために、各セレソンの思惑を交錯させているのですが、それが少し難解な印象を抱かせます。各セレソン個別の「正義」VS滝沢くんの「正義」という構図にした方がわかりやすかったかなっと思いました。

物語を成立させるために、かなり無理(≒ご都合主義)があったように思えます。また、たぶん私の知識不足によりスタッフの意図が良くわからない個所が多々ありました。ひらたく言えばツッコみどころが満載でした。

その結果、7割ぐらいはコメディー作品気分で視聴することになりました。「細かい事は気にしない」という気持ちがないと厳しいかもしれません。

キャラクターも全体にわたって印象が薄かったです。滝沢くんの発するメッセージもあまり力強さを感じませんでした。

【最後に】
ジュイス、有能すぎ!!

投稿 : 2015/04/25
閲覧 : 380
サンキュー:

20

ウイウイ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映画も見切っての感想だよ!

面白かったは面白かったんですけど色々なアニメ見てきたからちょっと消化不良なかんじですねぇ(>_<)

見て損ではないんですけど。。
まぁ現在社会でも解決出来ないような問題をフィクションだからといってチャチャっと解決するわけにもいかなかったのかな?

フィクションだからこそ驚きの結果、納得のいく結果を期待しただけに残念です。

後ジョニージョニーっていうのが(/ _ ; )笑

投稿 : 2015/04/21
閲覧 : 176
サンキュー:

1

don さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

コンシェルジュ強すぎ

だいぶ強引な展開は否めないが、謎を追う面白さがキラリと光る。
劇場版までみて完結になるが、そちらは無理ゲー感が強くごちゃごちゃしすぎで正直分かりにくい。
しかし、アニメ版だけで満足いくはずもなく劇場版まで見たくなるのは当然なので心して見られよ。
王子様要素が意外に見受けられ満足じゃ。
筆者としては、フェリーで手を差し伸べる滝沢王子がベストシーンじゃ。

投稿 : 2015/04/21
閲覧 : 182
サンキュー:

1

future☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

こうして彼は王様のいないこの国で王子になった。

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

2010年、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生するが、奇跡的に1人の犠牲者も出なかった。それから3ヵ月後、アメリカへ卒業旅行に出かけていた大学生・森美咲はホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれる。そこに記憶喪失となった日本人青年・滝沢朗が現れ、森は難を逃れる。意気投合した2人は一緒に日本へ帰国することとなるが、その日東京へ11発目のミサイルが打ち込まれる。その時、滝沢の携帯電話にジェイスと名乗る女性からの謎のメッセージが入る


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

滝沢朗:木村良平
森美咲:早見沙織
大杉智:江口拓也
平澤一臣:川原元幸
みっちょん:齋藤彩夏
おネエ:斉藤貴美子
春日晴男:田谷隼
近藤勇誠:白熊寛嗣
白鳥・D・黒羽:五十嵐麗
火浦元:小川真司
ジュイス:玉川紗己子


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2009年春アニメ(2009年4月~2009年6月)



.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「FALLING DOWN」OASIS
ED「futuristic imagination」school food punishment


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「王子様を拾ったよ」

2話「80億円入りの携帯電話の謎とミサイル」

3話「レイトショーの夜に」

4話「リアルな現実 虚構の現実」

5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」

6話「東のエデン」

7話「ブラックスワン舞う」

8話「あらかじめ失われた道程をさがして」

9話「ハカナ過ぎた男」

10話「誰が滝沢朗を殺したか 」

11話「さらにつづく東」(最終回)

投稿 : 2015/04/18
閲覧 : 365
サンキュー:

8

ノンリニア さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2.5次元の世界

全11話、コンパクトにまとめられたダイナミックな物語。

冒頭のインパクト、矢継ぎ早なイベント、一貫した世界観。
監督のパーソナリティが作品を強くリードし、スタッフ全員がそれを理解・共有していることがうかがえます。

ヌルヌル動く二次元も魅力的だけど、「東のエデン」はそれとは違う。
神山監督+Production I.Gが得意とする、程よい硬さを持つ2.5次元の世界といった印象です。

次元を0.5引き上げている作中の3Dは秀逸で、特に黄色いスクーターの疾走シーンや戦闘機の動きなどはさすがI.G。

個人的には壁や床の光沢の表現が特徴的な背景もお気に入りです。

それらの絵とJAZZYな音楽が創りあげる世界は程よく現実的で、心地好く物語に入り込めました。

現実を舞台に派手な展開をぶちかますので、設定考証を意識しだすと気が逸れますが、骨太なストーリーの流れに身を任せて観ればワクワク楽しめます。

ただ、注意が一つ。
「東のエデン」はTV版だけでは完結しません。
全11話はプロローグに過ぎない……いや、本当にそんな感じなのです。
TV版を観た後は、劇場版Ⅰ、Ⅱを観ることをお勧めします。

というか、観なきゃ気持ちが悪くて眠れませんので。

投稿 : 2015/04/18
閲覧 : 200
サンキュー:

8

ロックさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

評価されてる理由が知りたい

素人の素人による素人のための
感じたことを感じたままに・・・

東のエデン

あらすじや設定は他の人のを見て


主人公はウジウジクダクダ系ではなく積極的かつ行動派なので、前半は物語がテンポ良く感じる

作画だけど、女の子の正面からの絵が絶望的に可愛くない
口が大きすぎるのと、アゴがまん丸だからかなぁ…

あと、
ニートってwww
『東のエデンはニートの楽園だ』
とかマジでキモいwww
とにかくニートニートってさ、なにこのアニメ
ニートに媚びてるの?
ニートのどや顔とかマジワロタwww

あと、ストーリーってか、謎解き、ってか、そーゆーの結構グダグダだから、後半に差し掛かってくると見んのがめんどくさくなってくる
1話1話突っ込みどころが多すぎる

9話以降、謎ってか、ストーリーが一気に進む
というより、ベラベラ勝手にしゃべってくれる
なにこれ?

しかも結局、記憶を失ったことに関するストーリーがしょーもなくておもんなさすぎ
もっとさ、ストーリー練って考えてほしいよ

後半に出まくる社会風刺ってか、社会批判的な台詞の数々がイタすぎる

ラストの終わりかたも意味不明


だいたいね、100億程度の金であんなことできませんから
1000億でも無理やと思われます

リアルタイムで見てた人さ、
こんなアニメ面白かったの?(´・ω・`)?


何がどう面白いのか理解できない
続編の映画二本も見てみるけどさ、
こんなアニメよく映画になったよね、
見に行きたい人いたの?
マジでさ


10人前後に資格や能力を与えてのサバイバルって設定『未来日記』と似てるけど、
キャラの魅力も物語の緊迫感も未来日記の方が遥かに上
未来日記まだ見てないならそっちみた方が絶対いーよ


ラストらへんのさ、ニート大爆走とかさ、
もうね、マジひくから
変な笑いが込み上げてくるよ

投稿 : 2015/04/15
閲覧 : 225
サンキュー:

4

karisuma さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界観が面白い

世界観が独特で引き込まれました!
面白くて最後まで中だるみなく見れます!
そして、絵がかわいいですね!
ノブレスオブリージュ!汝が救世主たらんことを!

投稿 : 2015/04/13
閲覧 : 234
サンキュー:

1

オールドタイプ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

彼は仕方なく王子になった

社会問題(雇用など)を訴えかけているのかな?
内容もしっかりしていて、ほんの少しの恋愛、
仲間なども花を添えていて十分楽しめると思う。


続きに↓が有ります。
『東のエデン 劇場版Ⅰ The King of Eden』
『東のエデン 劇場版Ⅱ Paradise Lost』

合わせて観たらより楽しいですよ。

投稿 : 2015/04/08
閲覧 : 231
サンキュー:

3

ネタバレ

うーろん=ちゃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラブロマンスとしても!

全裸の王子様。これほど好感度のいい主人公はそうそういないのでは。ヒロインが普通すぎるくらい普通の子なので、物語の鏡として重要な役割を演じていたかと。

投稿 : 2015/03/30
閲覧 : 210
サンキュー:

1

ネタバレ

aqua さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

フジテレビの本気

一般受け、玄人受け共に良い作品ではないでしょうか?
大きなテーマとして戦後の日本のあり方にスポットを当てていたり、既存の考えだけではない生き方をする人々、そして若者にせよ年寄りにせよ社会・世界を作るのは人間であることを訴え、自然と「生きること」について考えさせられるアニメです。

投稿 : 2015/03/29
閲覧 : 197
サンキュー:

1

ネタバレ

EV さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

裸の王子は社会へのメッセンジャー?

この作品は前代社会に対して問題を題材にして製作者側の考えを通して描かれる記憶喪失の青年と不思議な携帯電話のサスペンス・アクションなアニメである。

内容としてはNEET問題と現在の雇用体制の歪みについて語られていく感じである。

謎解きなミステリアスな部分もあり、一話から(主人公とヒロインの出会いのシーンもあり)ぐいぐい話に引き込まれていく感覚を感じてしまう。
気がつければ「次の話が気になる!」とどんどん観てしまいました。

その主人公とヒロインの関係に「エデンの東」のメンバーとの絡みが話を盛り上げてくれる要因になっている。他のあるゲームの参加者との駆け引きもその要因の一つとして物語に関わってくる。

正直、TV版だけではお話は完結しないので面白いと感じた方はぜひ!続きのお話である2本の映画を観てほしい!

最後に、ヒロインはもうすこし恋愛だけではなく活躍して欲しかった。

投稿 : 2015/03/23
閲覧 : 219
サンキュー:

3

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

助けてくれた王子様は全裸でした。

私はアニメの男の子キャラでも
エデンに出てくる滝沢くんは上位にくるほど好きです♡

滝沢くんの全裸での登場シーンはとても印象的でした!
私のオススメかつ大好きなシーンは
咲の就職面接がうまくいかず、あげく食堂でスーツに
牛丼をかけられてしまう悲劇にあって落ち込む咲を
バイクに乗せていくシーンとそのあとの
大桟橋での滝沢くんからの不意打ちキスシーンですねヾ(●´□`●)ノ
きゅんきゅんですよ。ナイス滝沢!

私からみる滝沢君はとても魅力的でした。王子様。
そんな滝沢君と咲は観ていてお似合いです。

100億円でこの国を救え!!
セレソンゲームは奥が深くちょっと難しいとも思いました。
ついつい恋愛に目が行ってしまう私ですが、このお話の本筋セレソンゲーム、
もちろんすごく楽しめましたd(>ω<*)☆

アニメとさらに劇場版もオススメのお気に入り作品です(o゚∀゚)ノ

読んでくださりありがとうございました人´Д`*)

投稿 : 2015/03/23
閲覧 : 416
サンキュー:

56

totehi さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

お気に入りの一作

数年前に見たのだけども体調悪くてあまり内容を覚えていなかったんだ。
ただ、面白くて好みの物語だったってことは覚えている
それで今日2週目しました。


衰退する日本という国家の問題と若者の問題というとても現実味のあるアニメだったんだけど全然重くなく見れたのが好感
若者は就職できないいわば就職氷河期問題、ニート問題とか色々抱えていて、日本という国は昔のように陽気ではなく国民の空気が重い。
1人がどうこうしてできないこんな問題を考えても仕方がない。いい案があってもどうしようもない、そんな時100億をわたされたら。
そうして物語は動いていく

よくこういう物語には思想的に正義だの悪だのって決めつけて動くのだけど、そんな内容でもない。
どうしようもない世界で自分1人じゃ何もできない社会でも、理不尽に耐え抜き頑張る一人のヒューマンドラマでもない。

だから滝沢朗という主人公ははどんな人なの?
人を信じることが出来る人。社会に受け入れなかった人でもなく絶望することなく色々な人が居るんだな。おもしろかった
3週目またいつかしたいです

投稿 : 2015/03/14
閲覧 : 263
サンキュー:

12

eKVhm03202 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観たい

主人公かっこいい系

最近の作品は主人公がクズである場合が多いですが、この作品の主人公は顔は普通だけど、かっこいいです。
ヒロインも最初はどうでもよかったのですが、だんだん愛着をもってしまいました。

投稿 : 2015/03/05
閲覧 : 148
サンキュー:

2

タクティクス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1クールアニメとは思えない内容の濃さ

11話完結でここまで内容のしっかりしたアニメを作れるのはすごいです。

ノイタミナ枠でも1,2を争うストーリー性があると思います。
ノイタミナで一番好きって人も多いのではないでしょうか。

伏線等もあまりないので、あまり戸惑うことなくストーリーを楽しめますね。

1クールなのでキャラ付けがはっきりとできてないかなと思うので、もう1クールあったら、主人公以外のキャラも立ったのかな。

続編として、劇場版が2作ありますが、アニメを見てしまうと無性に見たくなってしまいます。

1クールアニメですぐ見れてしまうのでかなりおすすめ!

投稿 : 2015/03/04
閲覧 : 316
サンキュー:

3

ネタバレ

ユウキ栽培 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やばい!!

マジでやばい。

キャラクターひとりひとりの考え方とかが伝わってきて一瞬で引き込まれました。
100億でこの世の中を救えなんて無茶だって思うけどその救い方はその人の主観で
180度変わるなって思いました。

このアニメは俺の人生の考え方をかえた神作品です。

投稿 : 2015/03/03
閲覧 : 209
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

強烈なスタート、唸らせる中盤、ラスト?

1話目から引き込まれる展開。主人公は美男美女では無いがカッケー!
中盤のゲーム展開は社会派アニメ的に作りこまれたサスペンスで飽きさせない。
ラストは好み分かれると思う。
ストーリーが面白いのでサクッと全話見れる感じ。

投稿 : 2015/02/18
閲覧 : 98

K.KYOUSUKE さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

伏線が回収しきれない

主人公がいきなり記憶喪失ってとこから始まる謎ばかりの作品。
劇場版まで話が続き、伏線も回収しきれないので劇場版まで見るのが必須。
でも引き込まれる展開に止まらなくなるので劇場版までという長い道のりは決して苦にはならないと思う。
プレイヤーとの駆け引きや出し抜く頭脳戦。
徐々に明らかになっていく主人公の正体。
主人公が日本を変えるために決行することとは?
1話を見たら最後止まれません!!

投稿 : 2015/02/16
閲覧 : 596
サンキュー:

2

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白すぎ!

一話見たら引き込まれて、一気に見ちゃいました!100億で日本を救え的なストーリーでしたが、12人の選ばれし者達がいろんなやり方で頑張ると言う感じ、内容もそうですが、自分は曲がとても良くて最高ー!でした。映画も見なきゃ!

投稿 : 2015/02/12
閲覧 : 252
サンキュー:

2

ホロムギ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

第一話から引き込まれます!

世界観がしっかりできています。
第一話から惹きつけられ先の展開が気になること請け合いです!

ただし!アニメだけでは最後まで終わりません。劇場版2本でエンディングとなります。!注意!

「設定」「雰囲気」は秀逸です!!

一話から物凄く引き込まれます。私の中では一話を見た後での期待度はアニメ1位です。小説も買いましたよ!

劇場版まで見なければ完結しないので少し間延びしてしまっているのかもしれませんが、文句なく面白い!

とにかく謎に心躍る!

何でもできる携帯。大金。謎のメンバー。失われた記憶。
ノブレス・オブリージュ。(持つべき者の義務)

主人公が登場した瞬間から心躍りっぱなしですよ!


考えるとシリアスな内容なのですが、キャラの雰囲気から深刻さが伝わってきません。派手なアクションがないわけでもないのですが、それも胸を熱くさせるようなものではありません。

そこがこのアニメの雰囲気といいますか、キャラが動じないんですよ。キャラ自身が「なんとかなるっしょ」という深刻さのかけらもないので。

共感できるアニメではなく、主人公がいかにして義務を果たすのか。
それを見守るアニメです。だからこそ、深刻さや派手さはいらない。

彼の後について世界を見ると、世界は違ったものに見えることでしょう。
恋をすれば世界は薔薇色に見えるといいますが、彼は恋と同じようなワクワクとドキドキを与えてくれる救世主です。

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 199
サンキュー:

6

ネタバレ

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ノブレス・オブリージュの導き。

※1、以降の文は、TV版と続編映画二作を総じて書かれたものとなる。
※2、以降の文は、本作から見られる社会学的描写について思考する。
※3、対人関係の考察には触れない。
※4、危機を仰いでいるつもりではない。

目次。
〈書くにあたって、序説らしきもの〉
・社会風刺について。
・空気について、前述。
〈ノブレス・オブリージュの導き〉    目次を作る程でもないのだが、
・ノブレス・オブリージュの描かれ方。    思考の整理の為の試みだ。
・何がセレソンを生んだのか。
・独裁という手段と日本病の行方。   
・空気はやがてどこへ流れ着くか。
・ミサイル攻撃に依る国家骨抜き作戦。
・セレソンNO.の9「日本中ニート化案」。
・そして日本に志士はいない。
・ノブレス・オブリージュの導き。(了)
・台詞集。

〈書くにあたって、序説らしきもの〉
・社会風刺について。
 アニメでの社会風刺らしき描写を程よく見かける。しかし、アニメーションの概念と、大方全ての構想はフィクションであるので、その中で風刺されるものへの影響力はないに等しい。勿論、作り手は鑑賞者側への影響力を求めていない。求めているのなら、非現実及び創作物で描くのは馬鹿であるし、もっと風刺するものへ直接的に関わっていくだろう。
 しかし、そのような作品では、製作者がとにかく自分の作品を面白くしようという浮動した幼稚な思考を基盤として作られ、よってやはり何事も中途半端に物語の幕が降りるものが多い。時にそんな作品の中には、社会を批判した作品であれば鑑賞者側も内容を考察して勝手に売れ行きも伸びるだろうという媚びが感じられるものもある。

 本作がその「媚び」に標準するか見当は明確にはわからない。神山健治という人物像、おそらく違うのだろう。とにかく、下記の文がまったくの私見となるのか、作者の意図を察していたのかは知りえないし、確かめようもない事なので、この度の拝見については適当に受け流して、適度に受け止めてくれたらそれでいい。まあ、その結論なるものについては後述し、結論を朧から明かしたように思える事々について今から書いていくことにする―――。

 匿名の富豪権力者Mr.OUTSIDEから一般人12人に、それぞれ100億の電子マネーがチャージされた携帯電話(ノブレス携帯)が渡され、彼らはその額で自由な権力の行使が容認されるようになり、そして「さあ、これで日本経済を救済してくれ。」と命令される。そして「任務放棄及び逃亡、長期に渡る成果がない、100億を個人の欲望に使用し続ける、国の救済を果たせぬまま残金が尽きる場合は、的確な死が齎される」と。彼ら12人は時の権力者となり、水面下でセレソンと呼称される。12人のセレソン達は特選(国への志がある者をOUTSIDEが選抜)された主権者として、それぞれの意志のもとに行動を開始する。「東のエデン」ではこのようなことが展開される。財産とその自由行使の権利を受け取り、これで日本経済を救え、もし救えずに費用が底を尽きたら死んでもらうよ。そして十二の言動が先にはあるのだ。
 「東のエデン」に社会風刺として視点を置くと(風刺でなくとも、社会学的な視点を据えると)、それは意外性に富み、知見に生まれる物語のプロセスが見えてくる。そして、本作は先ほどのあらすじのような物語の断片の叙述だけでは展開は止まらない。しかも、ダイナミックな思考の展開でもある。

・空気について、前述。
 たとえばひとつ、本作の基盤とは「日本の空気」であるが、惹句(キャッチコピー)にはまさに惹かれるものが私にはあった。
 「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語。」 空気に縛られる。この原因は現代人の弱さであり、現実を見据える勇気の欠如であり、歴史的精神性であり、空気に縛られるという事が一種の日本の国民性と言っても過言でない。日本史を見ても、国民の空気感によって状況が悪く転じたような事が幾度もある。現代社会に於いても、現代学校教育に於いても、空気による束縛は何かをつくづく虚ろにさせ、少年少女の自立と調和を刻々と蔑ろにさせて行っている。「非行」と「空気」は深く関係する。やがては幾つかの思想を壊していくだろう。そして最後には、おそらくみんなして後悔するのだ。「なぜこうなった!」と虚無的な混濁した空に言葉を吐きながら。辺りの空気に流されているものだから、その流れがやがてどこに辿り着くのかがわからないのだ。せめて一度は流れから外れて、岸に登って流れを見つめてみないことには、誰も自分の行動に責任も取れないのだ。
 このような台詞があった。「不確かな情報や、自分にとって都合の良い噂で、簡単に自分の意見を変えてしまう、無責任な大多数。」しごく命令形のメッセージではない。現実問題を伝えているだけだ。この問題を考える中で生まれる「今自分は何をしたらいいか」という考えは、他人から教わるものではなく、自分なりに考えて出すものだ。訳も分からず他人の色に自分の色を同化させてしまう事が、その勇気のなさから人間関係に縛られ、やがて空気に縛られるという事でもあるのだ。「空気」について詳しくは後述する。
 作品への論点の題が「ニート脱出」となっているのを多く見て取るが、本当に合っているのだろうか。本作の主題要点は「空気」であり、その「空気」が今まさに崩落させようとしている日本社会を”セレソン各位がどう救済するか”という「救済手段の掛け合い」がメインであり、主人公(セレソンNO.9)の日本救済手段案の一つである「ニートによるストライキ(日本中ニート化案)」は副題である。日本中ニート化案についてもまた後述する。―――。

 少しずつ本題に入っていこう。
 たとえばひとつ。「その携帯電話には100億円の電子マネーがチャージしてある。それで日本を救え。成果を出せずに金を使い果たせば、それは死を意味する。」と匿名富豪権力者(Mr.OUTSIDE)から強制的に命じられたセレソンたちは、我が国を考えるようになる。今、日本はどういう状況で、今、自分は何が出来るか。時の権力者となった個人が出す、その思考の果ての結論が、現代日本を脱却する手立てとなるかもしれない。
 勿論、私は卓見が出るのを期待した。作者が考える、日本に生きる立場の違う12人のセレソンたちが出すそれぞれの「日本を救済する手段」。結局、それは面白いものだった。とても現実的なセレソン12人の結論だったと言っていい(いや、やはり少し物語としては残念か)。思ったのだが、作者は洞察力もあり、人間観察をしてきたに違いない。作者は「見たくないものを”見た”」。12人分の結論が、その中の核心を突く結論が、或いは作者自身の持論が、あまりにも現実的だからだ。
 この話はレビュー本題の「ノブレス・オブリージュの導き」に繋がるので、後述する。

〈ノブレス・オブリージュの導き〉

「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige優者の責務)」。
 「東のエデン」に於いて、なぜJuiz(ジュイス)はセレソンとの通話の最後にいつもこの言葉を、あたかも戒めるかのように、口にするのだろうか。その作者の意図は何であろうか。本作に於ける、この言葉の本質とは何であろうか。その本質は、やがて何処に直結していくのだろうか。
 ここからは、ノブレス・オブリージュの言葉の真意に、その真意の導くところに迫って行きたい。作者の意図の深みに嵌って行きたい。

・・ノブレス・オブリージュの描かれ方。

 まず、この言葉の本編での登場を説明しないといけない。
セレソンは、100億円の電子マネーがチャージされた携帯電話端末で、自由に、たとえそれが横暴だとしても、権力をチャージ残額の有効範囲内で揮える。その権力を行使する為の方法とは、セレソンがその専用携帯電話で人工知能Juiz(ジュイス。1人のセレソンに1人ずつ付くコンシエルジュ) との通話の中で申請することができる。セレソンが電話を掛け、Juizが電話に出て、セレソンが望み事をJuizに告げて、「受理されました。」とJuizがその望みを承諾し、通話が切れ、やがて望み事が行使される、という工程を経る。言葉はこの一工程の中で必ず登場する。依頼が承諾され、セレソンとの通話を切る時に、Juizが必ず添える台詞だ。
 「(依頼は)受理されました。”ノブレス・オブリージュ”。今後とも貴方が日本の救世主たらんことを。」
 作中、幾度もセレソンたちはJuizに望みを依頼し、その度に幾度も決まってJuizはこう言うのだ。この言葉が作中で多用される自体が、あるところでの世間に向けた作者の言論とも取れるが、鑑賞者側の人間がとやかく作品からメッセージを求め過ぎるのはあまり気に入らないので、そう勝手に捉えてしまう事には触れないでおこう。唯、上記「東のエデン」あらすじの様な事がもし実際に起こったとしたら、そこから物事が派生し拡散して行ったとしたら、現実問題でどうなるのか、それについては推考された現実描写力であることを否定できない(ここで言う現実描写力とは、作中の大まかな設定を指すのであって、内容ではない。内容は、やはり商業作品でもあるのだから、多少大袈裟に描かれている事は否めないし、どうしようもない。そうでなければ、この作品を映画化するなんて出来なかっただろう)。本作品には社会学的視野が根強くも行き渡っていて、その分野で本当はもっと褒められて良いほど、あらすじの初期設定や、派生される物語、セレソンの精神性などは、深く色濃く考えられている。それは作者の人間観察と社会学分野への幾つかの知識の賜物なのだろう。
 その色濃い思考の末の本作の設定の、深い位置のある描写のあるひとつが、作中の先刻説明した状況(セレソンとJuizとの会話)に於ける「ノブレス・オブリージュ」という言語の使い方なのである。
 今日、私はここに注目するのだ。

 では抽象的な説明から、具体的な説明に入って行きたい。
「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige優者の責務)」の意味を、簡単に紹介しているレビュアーを幾人か見た。その紹介はこうだ。「ノブレス・オブリージュとは、フランス語で一般的に、財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴う、ということだ」。
 この文だけを見ると、おそらくこの言葉を今まで知らなかった多くの人は、たとえば会社組織や学校組織を通じて考えるのではないだろうか。企業、会社組織内には位があるから、考えればこれだけでも浅くは理解ができる。平社員より部長の方がもちろん位は高いが、遵って部長の社会的な責任は大きく、時に重くなる。たとえば、大企業の社長は何かしらの不祥事の際には公に謝罪をするし、責任によって辞任する。高い地位の獲得には同時に責任が付属するのか、と。
 しかし、この思考展開だけでは本筋を辿れない。説明不足という事であり、本質がまるでわからない。なぜこの言葉がわざわざセレソンとJuizの会話に引っ付いているのかまるで理解し難い。
 上の説きを、歴史観を交えて押し広げて言い直すと、
「ノブレス・オブリージュとは、天下の事を自らの任務だと自覚し、その為には自己の利益をも犠牲に出来ると言う強き意識であり、責任感とも言える、エリート意識である」。

 史観を含めて説明する。
 元々、この言葉は広く貴族や皇族などの特権階級に対し使われる。たとえば、貴族は、自らが貴族であり続ける為には、その特権による自己の利益を、特権を持たない人民に提供しなくてはならない、というものだ。この例は、階級社会や貴族制度の理念が現代に息づいている英国の、上流階級に浸透している道理だ。イギリス人(キリスト教、ユダヤ教文化圏)が契約を大事にするというのは、必ずこの理念と通じている。長きに渡る歴史、その中の数々の反省から導き出された幾つもの理念、法。特権階級は、その特権を濫用してはならない。特権は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれる。上に立つ者は、それだけ社会の模範となるべき態度を取らねばならないという精神であり、不文の法である。この精神は「ノブレス・オブリージュ」の派生的なものだ。
―――。

・・何がセレソン(特級主権者)を生んだのか。

 さて、匿名富豪権力者に選ばれた12人の日本人は、100億とその自由行使の義務を与えられ、日本社会の中でセレソンという名の特異な時の権力者となった。では、それはどのような特権を持った権力者であろうか。その特権とは、自国を救済する為に100億円分の望みが叶う、というものである。 では、どのような権力者なのか。セレソンは自国を救う為、自国を考える。それは国民主権という立ち位置であり、国民主権に忠実なのを指示し、彼らは「主権者」という名を高めた存在であり、日本の救済を義務とする水面下の権力者なのだ。「特級主権者」と言っていいだろう。
※ 国民主権とは、国民が国家権力の厳選であるということ。自らが国をつくる(自らが国家である)という強い意識のことであるとも言えます。日本人の条件とは日本国籍を保持している人という意味に限りません。本質的には、前提として上の意識があり「私は日本人である」と名乗ってしまえば日本人だと言っていいでしょう。
 日本に於ける主権者とは、日本の国民主権を体得した人間のことです。
 彼等はまっとうな主権者たる主権者となったのです。

 ところで、我々日本人の多くが主権者を思い浮かべたところ、誰が(或はどのような機関が)脳裏に映るでしょうか。教科書には「日本国は民主主義国家であり、主権は国民にある」と書かれていたけれど、しかし国民と国家の間に隔たりが感じられる。国は政府とか何とかかんとかが動かしている、と思っている。自分が主権者という意識に、えぇーマジ?となる。無意識に避けている雰囲気が漂っている。
 そう。我々日本人にはパブリック=公共の概念が根付いていない。公共とは、誰かがやってくれるもの、と認識されている。自ら社会の中で合理的自立を成し得ず、この日本社会とは生まれた時から本来備わっているもの、そこに川があって山があってと同じようになくなることはないし、自分から関わらずとも自然の摂理のように普段から何かが処理、整備してくれるのだろうと思っている。このような民度の低い感性で、社会を営んでいるつもりでいるのである。
 例えば、民主主義とは元々あるものだからなくなることはない、としている。しかし、まるで人間の感受性と同じように、守ろうとしなければ失われてしまうのです。民主主義とは特に怠慢すれば容易く崩れる。資本主義すら怪しい。「日本(近代国家)に生まれてよかった」で完結するのではなく「日本に生まれたからこそ、相応の責務がある」と普通は考えなくてはならないのだ。
 明治以降、日本には「近代」の概念が輸入された。戦前には、その「近代」を更に乗り越えようとせん動き(ムーブメント)まで起こる。そして戦後、民主主義が導入されて日本は真の近代化を果たし、己自ら考え自立する近代的個人となる筈だった。
 戦後、我々は近代への努力に怠慢して来た。その結果が現代日本に刻々と現れんとしている。ハイパーインフレーションは止められるとは思えない。税率3%上がるだけでどんだけ騒いだことか。税率30%でも良いのに(これで半世紀ちょっと払い続けるのだ)。アベノミクスは失敗した。その経済政策についても我々は「月給を上げて欲しい」「政治家の給料を減らせばいいんだ」等としか言えなかった。政府は我々の愚民ぶりにつけ込んでいるのに。
 作中の言う「…自分からは何も行動を起こさないで、事態が外から好転することを夢想し、恨めし気にルサンチマンをかき鳴らし、ひ弱で役立たずのくせして権利だけは主張している…」by滝沢朗に肉まんをあげた元ニート。…である。
 選挙投票が”人気投票”になるのも、この田吾作文化から来ている。
 その怠慢に於ける知識と人間性の無知の中から、個人性が未熟で、物事を尊重しないコミュニケーションが生まれる。その社会関係に於ける相互作用が「空気」である。
 我々が「空気」を生み出さなければ、国に正常な作動が効いていたかも知れない。設定として、セレソンの生みの親とはMr.OUTSUDEではなく、我々なのだ。
 そして作中には、姿を現した日本の救世主セレソンに「任せて自らが自らを決定しない」騒ぎ立てる一部庶民の光景が描かれる。何とも、現実的である。

・・独裁という手段と日本病の行方。

 これが日本という国家レベルの国の抱える、難点である。
 セレソン各位は、日本を変えるには、この「空気感」をどう変えるか、と直結していることに気が付くのだ。
 そこで「リアリスト」ことセレソンNO.1物部は、「国民というのは、一億人のエゴイスト集団だ。」として、国民が気づかない内に自由を奪い、内務省を復活させる、云わば独断場に踏み切ろうとした。
 「ロマンチスト」ことセレソンNO.9滝沢も、「この国の王様になる」として独裁に踏み切ろうとする。((要請は「国王になる」だが、JUIZ(ジュイス、ノブレス携帯に応答しセレソンの要請を、物理法則的に可能な範囲で受理する優秀なコンシェルジュ) は「国王」を「総理大臣」と認識してしまう)) 
 さて、
1・独裁という手段の是非とは。
 独裁者でも、独裁の道理と社会秩序の倫理道徳を弁えた賢人なら別に国を任せても問題はないのです。これは常識。たとえ、デモクラシーが完璧に機能していても、悪政に、人民の生活水準が低いのならば、それは民主主義万歳!とは言難い。独裁制であっても、依って人民の生活が向上していくのなら、独裁イコール悪ではないのです。
 では、
2・なぜ、独裁か。
第一に、間に合わないのである。
 多くの人は疑問を抱くと思うが、一体何が間に合わないのか。独裁でもしなけりゃ治せない日本病とは具体的にどのようなものなのか。
 民主主義国家では国民が国家の厳選である、というのは先刻述べた通り。国を保つ、社会を営むとは、厳選された国民の人間性、知性に問われることとなる。”考える個人”でなければならない。この”考える個人”の社会性が国を形成します。
 ここから多くへ派生するのです。
 では、”考える個人”が欠如した場合、国の基盤に歪みが生じ、悪くて底が抜けます。基盤が頑丈で精巧なものであると、つみきは高く積みあげられますが、基盤が歪めばつみきは低くまでしか積めず、悪くて崩壊します。
 民主主義と取っても取れない表裏一体関係の資本主義ですが、勿論のことダメージ食らいます。
 「財政赤字」ニュースでよく聞きますね。国の歳入が歳出の半額しかないとかかんとか。国の借金は1000兆円を越したとかかんとか(国民一人当たり約800万円の借金)(ギリシャは借金30兆円で国債の暴落、経済破綻)。
 多くの人が、感覚的に茫漠とした不安を感じているのではないだろうか。昨今の選挙で無力感を抱いて更なる不安を。でも、今日も全く変わらぬ陽が昇っているので、考えないようにしようとしてしまっているのでは。国の借金だから、私の借金ではないと。
 歳入が歳出の半額しかない国が、やっていける筈はない。借金を借金して返済しているのですから。
 やがて数年(5年~8年と見積もられている)で日本国債の発行総額が金融資産を上回り、国債の消化は銀行や証券会社などの金融機関だけでは済まないことになる(銀行や証券会社に金を支払っているのは国民である)。国債とは、税収の不足を補う用途で発行される政府の借金です。国債は市場に出回り、国内の金融機関などに買われます。借金なので返済期間と利子がついて、国債が満期になれば政府は額面通りの日本銀行券と交換します(国債償還)。この国債償還を政府が国債所有者に対して(手元にお金がなくて)行えない場合、債務不履行(デフォルト)となります。既にデフォルトしていて可笑しくないのですが、平気な素振りを見せているのは不自然です。どうやら戦後の貯えを使い潰している説が真実かと。切り崩して生きているのですから、すぐ無くなります。それが、新たな天災等の異常時がない場合、あと数年で尽きるとのことです。あと、日本国は通貨「円」を持ち、「円」を発行する機関を持っているので(日銀)、お金を刷ることで国債を埋め合わせることが可能です。けれど、日本は税収の不足分と国債の借り換えを補う為に毎年約160兆円の国債を新規に発行し、この全額を日銀の通貨発行が引き受ければ、たちまち超悪性のインフレに陥ります。
→日本国債の価値が危うくなり、マーケットは国債を手放すでしょうが、買い手はつくはずないので価格が暴落。同じ事情から、新規発行の国債の金利が上昇する。すると発行済み国債が大きく下落。ここまで来ると相当に財界は騒ぎ立て、予算案は圧迫され、売りに売るのスパイラルに陥ります。銀行も負債に依って幾つか倒産し、その頃やっと国民も「空気」に依って騒ぎ出し、銀行から一斉に預金を引き出そうとします。国債の暴落によって銀行は引き出しにストップをかけると考えられます。国民の資産はふっとび、銀行の株価は下がり、企業への融資を止めることで倒産が連鎖的に相次ぎます。失業者に溢れかえり、公共機関が機能不全となります。イギリスの経済情報誌「エコノミスト」に書かれた通り、「国際社会の中で最も苦境な少子高齢化」が、ここに組み合わさることになります。経済は混乱し、多数の死者が出て、「円」、日本株は暴落します。ここで銀行が潰れて行きます。この輸入大国日本で物価が上昇し、ハイパーインフレを招きます。札束を抱えて路頭に迷います。円は瞬く間に国際社会から見放されるでしょう。公務員は大量に解雇され(ギリシャでは三分の二が解雇)、税率を引き上げ、国家規模のダイエットを始めます(セレソンNO.1物部と予見)。混乱に依って前例のない規模の死者(自殺者含む)が出ると思われます。
 経済破綻の文字を通り越していましたが、このように日本は東南アジアレベル、新興国(タイ、インドネシア)などと同程度の国家レベルまで落ち込むと予想されています。戦後から私達はもう一度やり直すのです。あの固定レート1ドル=360円の時代から。

 全ての行動に、当事者の責任が伴う。免れた責任は、必ず時を経て同形のまま再来する。
 当事者を我々日本人とするならば、近代国家としての努力を怠って来たツケが、今回って来たように思えます。

 現代の政治体制では手遅れと思われる。時間が掛かりすぎる。今から急いで踏ん張るとしても、税率を35%に上げて50年間こつこつ借金の返済に充てなくてはならない。自民党が無理やり強行すれば叶わないこともない(?)。国民は当然反対するだろう。先刻言ったように、他人に任せて愚痴を吐露する社会なのだから。
 ここで、独裁というセレソンの結論の意味がわかる。「なるほど、手っ取り早い」と。
 財政だけの話しではない。地球環境の保全についても、様々と例えられるだろう。勿論、有能な人物が独裁権を握ってこその話しだ。セレソンNO.9は力不足と思われる。
 国家規模で変革を求めるなら、国民の空気が充満する辺り、独裁の手段が手っ取り早いとなったのだろう。非現実的かも知れないが、ヒトラーに同じく、国民が愚かであればつけ込むことが出来るのだ。安倍総理もどこかの団体にファシストに任命されたと言うではないか。―――。

・・空気はやがてどこに流れ着くか。

 現代人はインターネット上に個人、或は匿名で全世界に向けて情報、意見主張を発信できるようになった。残念なことに、知識と合理性に欠けたコミュニケーションで、自分の意見を作らず他者の意見を垂れ流す主張が目に見えるようになったということである。
 先日のイスラム国の人質事件にもインターネット上では「自己責任」という意見が強く飛び交った。そんなところに行く、そいつが悪い、というのだ。今、多くの人が社会を知らぬままにプライドの先走る意見をさらけ出しているのだ。顔が見えないという心理的原因もあるかも知れない。2chは典型例である。
 国家とは、人民の生命や財産を守るためにある。国は人質解放に全力を尽くす。今回、尽くせていないが。イギリスやアメリカの対応は俊敏に変わった。これも、残念ながら民度の違いである。
 このように、無作為にがたついたプライドの先走る意見が蔓延することで、やがて日本社会の一部は社会性、連帯感を喪失し、インターネット・アノミーへと陥るだろう。無法状態である。猿並と言えば、猿に申し訳ないぐらいである。ここ5年の内に明確化して来るかも知れない。
 然も、(主に都会で)隣の住民がわからないという社会状況に加え、今後の更なる日本の低迷化。戦後、国を立ち上げられたのは隣人との気さくな仲、「always三丁目の夕陽」のような社会性あってこそだが、これでは社会を立て直す、或いは社会性を取り戻すこともいかんせん難しい。
 空気はやがて、インターネット上でアノミーを生む。インターネット上での無連帯感は、やがて現実問題として姿を現すだろう。―――。

・・ミサイル攻撃に依る国家骨抜き作戦。

 セレソンNO.1物部は、まず国民の自由を奪い、戦前「官庁の中の官庁」と呼ばれた内務省を復活させて、国家規模ダイエットを行い、有能な人材を選抜し再配置し、グローバル社会に通用する部門だけを有効に機能させる「小さくて小回りの効く国」、そして意思決定をアメリカに委ねない国家の自立を目指している。「一億総他人任せ」の空気をも解放すると言う。
 その為にまず現行国家を骨抜きにする手段として「60発のミサイル」の発射に踏み切る。
 国家緊急権が日本にはないに等しい。緊急時の対応が遅れる懸念が心配されている。しかも、日本は東京に心臓と脳を置いている為、山手線の内側を破壊させる程の威力のある爆弾を投下されれば、日本は機能不全に陥るどころか、文字通り崩落するだろう。
 「60発のミサイル」でなくとも、骨抜きにすることぐらい簡単であろうか。この国は危機に脆い。
 実際、これから現実に起こりうる事態である。戦争は五日間で終結するとの意見もあり、腑に落ちる次第だ。―――。

・・セレソンNO.9「日本中ニート化案」の説明。

 題の通り、「日本中がニート化すれば、上の連中も頭下げるってもんよ」という主張である。端的に言って、社会活動をストライキする事によって反抗する、ということ。
 現在進行形のニートがニートしていてもどうにもこうにもならないし、返って日本病が悪性になるだけだが、全国でニート化すればどうだろう。鉄道会社がニート化すれば列車は動かないし、税金払わないでいるのも有効だ。
 ここで「迷惑だから止めてくれ」と文句を言う人こそ、「迷惑」ぐらいにしか認識出来ない、我ら愚民なのである。
「テロは止めてくれ」こんな事を言う人も何もわかっちゃいない。テロは、言論を主張、議論に最善を尽くした後にやっと見えて来る反抗手段だ。明確な殺傷行為である。抵抗権とは見極めなければならない。端に会社を休むだけじゃないか。何がテロだ。
 「反抗ならデモで良いじゃん」という意見が聞こえてきそうだ。
 “デモとは、無意味な抵抗手法である。”というのが私の意見だ。なぜなら、多くの人がデモに関心を示していないからである。
かつて、デモが左翼思想やマルクス主義思想と結びついていた頃、デモ隊には同心円状に共感者、同調者が取り囲んでいた。デモが全体性民意を体現していたのである。だから政治家もマスコミも理解し応答した。しかし、現代のデモはムーブメントとしての内実が変容して来た。同調者はなく、孤島化しているのだ。しかも、デモの参加者(多くは右傾化した若者世代)はそこに自らの居場所を求めてしまっている現状である。同じ価値観を持つ者同士だけで寄り集まり、自己満足感に浸る。しかも、旅費と時間を使って集合し、叫び、解散する、この一連の流れがデモ参加者に達成感を与え、「空気」の”熱”を消費させている面もあるとのことだ。当然、政府もマスコミも呼応しない。今では、デモはパレードと呼称されるらしい。もう開き直って楽しむことが前提らしい。それでは遊び仲間は集まるが、社会への関心は集まらない。
 しかし、実際ストライキをやる人はどこにいるのだろう。誰もが利己的に自分の事情を気にするからだ。
 その例に、作中、日本救済のシンボルとしてセレソンNO.9を盛り立てる大衆のごく一部(ニート諸君)が描かれているではないか。彼らは前述の通りにNO.9に全てを任せっきりで、それは周囲の"空気"に冷ややかな視線を送られ、明らかに孤島化していたではないか(空港のシーンとか)。その孤島の中身も、誰かを象徴化し自らがそれに従属し、居場所と安心を(楽を)求める人々の集合体ではないか。思えば日本の天皇制と同調する話しだ。「空気の海」の中で「空気の島」が孤立化する状態である。どうにもならん。セレソンNO.9の考え至らず、である。―――。

・・そして日本に志士はいない。

では、「もう散々だ!」と思うので、話しを纏めに掛かりましょう。
 女子力がどうとかプリクラでキャーとか、新しいデパートがどうとかパチンコが覚醒だとか、そんな今にも時代が変わろうとしている。私たちがアニメを見ている間にも、刻々と躊躇いも労いもなく現実が押し寄せる。そういえば、地震予期作用とか火山活動とかがまた活発になってきているらしいし(周期がまた回って来たのだ)、地球温暖化(気候変動)も相当に不味い過酷な状況だ。
 バブル期も同様だったらしいが、今が幸せであれば、その後の不幸なんて見る気もしない。そんなのデマだろ、とか。お前が他人の幸福にひがんでいるだけだろ、とか。
 私たちは不幸が現前に正体を現すまで一切判断しようとしないのだ。

 私達は、偶々、古き良き時代に生きているだけなのだ。その終焉に猶予はない。
 そして日本に志士はいない。第二の維新は不可能か。

 では、生き残る人間は、どのような者か。
 ノブレス・オブリージュという概念を体得した人間。
 「我らが国家、社会の中枢である。」という強き意志を抱く者達である。
 まるで幕末の志士のようだ。
 元々「ノブレス・オブリージュ」とは、国を動かせる高位の主権者に向けられた概念だった。しかし、高い位の人しかこの意識を持ってはいけない理由はないし、全ての国民に主権のある今、寧ろ意識持って然るべきものである。 

・・ノブレス・オブリージュの導き。

 他者は自己ではない。他人の人生を生きてはいけないのだ。
 我々は立ち向かわなければならない。そして、立ち向かうとは付き従うことではないのだ。他者に頼り切ることは不自由である。自らの弱さに諦めることは限りなく不自由である。不自由とは、或いは自己逃避とは、現時点で楽な生き方かも知れない。けれど、後で更なる苦境が待っているだけだ。借金を借金して返していることと何ら変わらない。
 壁とは常に自分である。壁を模造するのも自分自身だ。己自身の力で対闘するしか手立てはない。
 人生とは辛い。しかし、最善を尽くしていれば辛くない。全ては、己を知るところから始まる。全てのノブレス・オブリージュの人も、誰もが最初、ここから始めるのだ。1人1人気が付いていかなくてはならない。全員でせーので気が付いた時には全てがとうに遅すぎる。

 明確であるべき目標が曖昧なら、歩き方も曖昧になる。未来はある程度予期できる。予想が立てられる。社会とは大きく人に影響を齎すのだから、自己の問題として自身で対策、処理を出来る範囲で行うべきだ。予想する仕事は学者などの専門家に任せてもいいだろう。今こそ啓発に耳を傾け、考える個人であるべきだ。

 日本を変える手段は教育にある。民度の向上こそ最も良き解決の糸口である。まず、エリート意識の普及である。点と点から、やがて枝分かれして途切れなければ連鎖的に広がっていくだろう。その意識の根拠として、この理念が挙がるだろう。それが此の国の未知なる標である。いつの日か新たなるJapanese democracyの開化に向かう、ノブレス・オブリージュの導きである。


・台詞集
{netabare}「この国には頭の良い連中が一杯いんのに、損な役回るやる奴がいないんだ」
「この国は、どの道一旦は誰かがなんとかしなきゃならないほど、可笑しなことになってんだからさ」

「全共闘時代、当確連がセクトの支持で成田闘争に参加すべく、彼方東を目指して掘ったトンネルです。弾劾世代が闘争ごっこ繰り広げたトンネルにピンチを救われるとは。焚きすべき世代の産物を使って敵を出し抜く、痛快な気分です。じゃが、こういったもんを私も積極的に受け継いでいけんかったんかもわからん。」

「国民というのは、一億人のエゴイスト集団だ。今や総理大臣など、ただの生贄に過ぎない。自由を手に入れ、不自由になった国民のストレスのはけ口というだけだ。」
「国民とは飽く迄、国家を構成するパーツの集まりに過ぎない。個人的な感情を注ぐ対象ではない。「1人1人は皆、何者かになりたいと思っている個人な訳でしょう。」「それが厄介なのさ。全員が何者かになるなど、そもそもありえないことだからね。」
「この国の人間は呆れるほどシニカルだ。」

「新聞を一部、譲って貰えないかね。」「良いっすよ。金はいいよ。一部だけ欲しいって人は、ほんとに新聞読みたい人だから。」「一部とは言え、売り物だろ。」「読まないのに取ってる人から貰うから大丈夫。唯、そういう奴程中々払わないんだけどね。」「たしかにな。時に小僧、なぜ今時に新聞配りなんかやっておる。」「金貰う練習の為、かな。へへっ。人って面白いもんで、金の払い方は五歳からでも知ってんのに、貰い方は大人でも知らなかったりするんだよね。そら、金使うほうが頭下げて貰うより気分良いから。お客様は神様です、なんつって、つい消費者最強を振りかざすけど、あれって本来は売る側の気持ちの話でしょ。」「そうだな。」「だけど、みんなが金を払う側になっちゃったら、一体誰がサービスするんだって話だよね。俺は、金は払うより貰うのが楽しいって社会の方が健全な気がするんだけどな。」

「嘗て、我々はこの国の為に、何かを成そうとがむしゃらにやってきた。だが今になって、あれは過ちだったと歴史の汚点のように言われる。しかし、我々とてあの時代には右も左もわからぬ新人だった。我々の築き上げて来たものが誤りなら、正解はどこにあったのか。しかもようやく何事かを成したと思った頃に、今度は世界のルールが大きく変わってしまった。この国が深みを増す前に、新しい考えが優位性を持って対抗してきた。年寄にそのことを受け入れろというのは酷な話だが、それでも奴らに権限を委譲し、責任を負わせてみろという訳か。日本人が愛して止まない坂本龍馬も白洲次郎も、実際には綺麗な立ち回り方を選んだが故に、その一張羅に土が付かなかったに過ぎん。だがこの国の本当の救世主は、日々をこつこつと生きた名も無き者たちであり、結果一敗地に塗れこの世を去った歴史の敗者たちだ。その事実を無意識に嫌うものを善しとする趨勢(すうせい)の中、NO.9はスケープゴート(生贄、身代わり)となり火中の栗を拾うという。面白い。今回のゲーム、これにて一旦の幕としよう。勝者は決した。」

「ノブレス・オブリージュ。今後も君たちがこの国の潜在的な救世主たらんことを、切に願う。」  {/netabare}



2013/8/2「noblesse oblige今後も貴方がこの国の救世主たらんことを。」投稿。
2014/8/10「ノブレス・オブリージュの導き。」改正。
2015/1/29                 加筆。投稿。

投稿 : 2015/01/30
閲覧 : 727
サンキュー:

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東のエデンのストーリー・あらすじ

2010年、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生するが、奇跡的に1人の犠牲者も出なかった。
それから3ヵ月後、アメリカへ卒業旅行に出かけていた大学生・森美咲はワシントンD.C.を訪れホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれる。そこに記憶喪失となった日本人青年・滝沢朗が現れ、森美は難を逃れる。意気投合した2人は一緒に日本へ帰国することとなるが、その日東京へ11発目のミサイルが打ち込まれる。
その時、滝沢の携帯電話にジェイスと名乗る女性からの謎のメッセージが入る。(TVアニメ動画『東のエデン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
juiz.jp/blog/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%87%E3%83%B3
主題歌
≪OP≫OASIS『FALLING DOWN』≪ED≫school food punishment『futuristic imagination』

声優・キャラクター

木村良平、早見沙織、江口拓也、川原元幸、齋藤彩夏、斉藤貴美子、田谷隼、白熊寛嗣、五十嵐麗、小川真司、玉川砂記子

スタッフ

原作:神山健治、キャラクター原案:羽海野チカ、 監督:神山健治、副監督:吉原正行、脚本:神山健治、音楽:川井憲次、キャラクターデザイン:森川聡子、総作画監督:中村悟、美術監督:竹田悠介、色彩設計:片山由美子、CGI監督:遠藤誠、撮影監督:田中宏侍

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