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「岬のマヨイガ(アニメ映画)」

総合得点
67.9
感想・評価
40
棚に入れた
131
ランキング
2211
★★★★☆ 3.5 (40)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.5

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岬のマヨイガの感想・評価はどうでしたか?

challia さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

子供向けの童話のような感じ

童話アニメの様な感じです。戦闘もあるのですが、戦闘風景をあえて描写しないというか、小さい子供が安心して見ていられる内容になってますので、大人が見る分にはつらいかな

投稿 : 2024/01/20
閲覧 : 20
サンキュー:

0

ネタバレ

コタロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

震災を通じた 岩手昔話 ぼうや~良い子だ♪ねんねしな~

綺麗な作画に岩手を舞台とした妖怪大集合!!
なんのこっちゃ~

震災を舞台にした重い内容を
美しく細かい作画、
澄んだ音楽、
綺麗な心が
うまく打ち消し合った作品
なるほど~声優も考えているのですね!!

ちょっとだけ病んだ心に沁みる作品です。


震災の事は忘れてはいけないが、この作品が残ってくれたら
それはそれでいいと思います。

人の心は澄んでいます。
人の心も住んでいます。
この東北の地に・・・

投稿 : 2023/10/02
閲覧 : 35
サンキュー:

0

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

震災と遠野物語の交流映画。淡々としている上に雰囲気が辛気臭い

東日本大震災と遠野物語を題材にした児童文学原作のアニメ映画。105分。
毒親に虐げられた女子高生と、両親を事故で亡くし喋れなくなった小学生女児が、マヨイガのおばあちゃんと交流していく。
※作品データベース様より転載

【良い点】
震災直後の岩手の荒廃と、心に傷を負っている主人公少女が、遠野物語をベースにしたハートフルな交流で救われていく。
女子高生も寡黙で女児は失語症、おばあちゃんも自然体で、淡々としているが、多くを求めない寛容な気風は良かった。
キヨばあちゃんや田舎の民家の温かみのある日々を、淡々と描く雰囲気良し。
作画が綺麗でマヨイガ伝承や料理の描写など見応えがある。
大竹しのぶ氏演じるおばあちゃんが語る遠野物語も良かった。アニメ的な演出も味がある。

淡々と進行するが、クライマックスでふたりが勇気を出して一歩踏み出すに至る成長の成果はちゃんとある。
遠野物語の教訓も下敷きになっており、教育的な良い内容だった。

声優陣は拙いけれど悪くない。 県知事がゲスト出演するなど御当地アニメとしての意気込みも。

【悪い点】
淡々と進行、105分が退屈に感じる。山場の妖怪退治もあまり盛り上がらずアッサリ。
主要キャラ全員あまり喋らず、心情描写や交流掘り下げが分かりづらい。三人は大切な家族だ!と思わせる積み上げが弱い。
文脈で判断はできるが、彼女らを見ていてもあまり楽しくなかった。
マヨイガでの生活や妖怪との交流シーンも弱く、あまり見所になっていない。

毒親関連が極めて生々しく陰鬱。女児の境遇も重い。とにかく楽しくない。
マヨイガでの交流でポジティブに成長するのはラスト分かるが、過程が淡々としていてカタルシスが無い。
ついでに、序盤のモブも不愉快。たぶん震災で人心が荒んでいる描写と思われるけれど、作劇上の意味を感じない。
復興支援作品との事だけど、震災後の人々の描写が殆ど無い上で不愉快モブ、却って岩手の印象悪くなるような。

マヨイガの語りパート自体は面白いが、テンポを損ねている。
同年のサウジアラビア映画「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」と似た感じの構成の拙さ。
ジャーニーよりは説教臭くない点はマシだけど。
説話が成長のきっかけであろう事は理屈ではわかるが、作劇としては分かりにくい。

終始盛り上がりに欠いたまま、毒親との関係など未解決で終了。

【総合評価】2点
吉田玲子脚本のダメな所ばかり出ていた印象。
良質な児童文学なんだろうな?という気配はするんだけど、地味かつ陰気すぎる。
毒親作品は自分にとって鬼門。
評価は「悪い」

投稿 : 2023/07/22
閲覧 : 72
サンキュー:

2

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

『薄暮』の時も思ったけど…

児童文学を基に作られたアニメ映画。


東日本大震災にファンタジー(妖怪)要素を足した作品。
児童文学を基にしたアニメって結構あるけど、道徳の授業とかで見せるように作ったのか、絶対って言っていいほど家庭環境に問題のあるキャラが出てくる。


3.11を題材にした作品って『薄暮』とか『すずめの~』があるけど、この作品は「東日本大震災」っていう名称こそ出てこないけど、他二つに比べると序盤にあった避難場所の様子とか、津波にやられた町なんかを忠実に描いてる。
ただ元が児童向けの作品だからさすがに死体とか人が亡くなるシーンは出てこない。


主役三人は俳優で、ひより役の子以外は有名な女優(芦田愛菜、大竹しのぶ)。この二人に関しては声優初挑戦ってわけではないけど、個人的にキワ役の大竹しのぶの声に違和感を感じる。大竹しのぶって喋り方に特徴があるだけで声質自体は少し低め普通の女性声ってイメージだけど、この作品だと少しどころか、かなり低めにしてる。分かりやすく言うなら湯婆婆の夏木マリに近い。キワの歳に合わせたんだろうけど、そこまでする必要あった?


映画だから作画も悪くないけど、こういう近いものを細やかに書いて、遠くのものを絵具っぽく(悪く言えば雑に)描く手法は子供向け作品だとよくある作画だから、若干細田っぽさを感じる以外はこれといった特徴もない。

キャラデザの原案はイラストレーターの方だけど、どっかで見覚えがあるんだよなぁ…。この人の手がけた作品の中に思い当たる作品は無かったから、おそらく似てるだけなんだろうけど、何の作品か思い出せない…。


正直、東日本大震災ってことを除けば、普通の妖怪(作中では「ふしぎっと」)作品だから、前半のマヨイガに招かれて三人で暮らすシーンは良かったけど、後半のアガメの話はありきたりすぎてつまらなかった。
ただ物語の構成、特におばあちゃんが昔話を語るシーンで、絵柄と音質を変えてあからさまな伏線アピールをしてるのは悪くない。ただ最近この方式を使うサウジアラビアと日本の合作を観たから、いくら子供向けとはいえ、日本だけの作品でここまでする必要はあったのかと思う。笑


結論として、描きたいことは理解できるし、それに震災を絡めたのも良かったけど、肝心のストーリーが面白くない。
子供視点で観ると良いのかもしれないけど、大人から観て楽しめたり考えさせられるようなシーンがほとんどない。せめてひよりの友達の神奈川に引っ越したっていう友達の話以外にも震災の影響がどう出たかを近所の人たち(吉井さんとか)視点で詳しく描いて欲しかった。
『薄暮』の時も思ったけど、せっかく震災っていう重いテーマを描くのなら、シリアス作品になってレイティングが上がっても良いから、震災後の重苦しい雰囲気だったり震災時の様子をリアルに描いて欲しかった。

投稿 : 2023/06/28
閲覧 : 51
サンキュー:

0

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

静かに迎えるクライマックス

ある事情で家を出てきた17歳のユイと、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより。居場所を失った二人は、ふしぎなおばあちゃん・キワさんと出会い、海を見下ろす岬に建つふしぎな古民家“マヨイガ”に住むことに。なりゆきでキワさんに着いて来てしまった二人だったが、訪れた人をもてなす伝説の家“マヨイガ”、そしてキワさんの温もりに触れ、それぞれ傷ついた心は次第に解きほぐされていく。そんなある日、キワさんを訪ねて“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちがやって来た!町で相次ぐ怪異の原因を調べるためキワさんに力を貸しに来てくれた彼らを見て、ひよりは自然にふしぎっとの存在を受け入れるが、ユイは“伝説”と思っていた存在が目の前に現れたことに戸惑いが隠せない。ふしぎっとの存在と共に、キワさんは昔からこの地に伝わる伝説“アガメ”のことを語り出す。というあらすじ。


東北の震災後をイメージしているのかな。
遠野が出てくるから岩手県が舞台の様子。

ユイの父親なかなか酷いもんだ。
妻が逃げたのを娘のせいにするとは無能の極み。

ひよりも声を失って踊りの稽古に誘われても音に反応して辛い思い出でもこみ上げるのか生活が難しい。会話も全て筆談。

もてなしが凄いマヨイガとおばあちゃんのぬくもりで自然と二人は家族並みの強い絆。

東北の妖怪たちが出てくるも静かに進行すると思っていたら急にクライマックス。
でも、意外とあっさり解決。これはあくまで僕の印象であってそうでもないと思う人もいるでしょう。見ながら若干意識飛んでいたので。

ユイが父に連れ去られそうになったところで、ひよりの声が戻って笛吹きもできるように。

おばあちゃんはひよりの実祖母かい。そうでもないように描いているように思えてびっくりした。

主題歌
マヨイガ 羊文学
主題歌は羊文学。なんか独特の世界観。

投稿 : 2022/11/26
閲覧 : 97
サンキュー:

5

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心がざわつく優れた映画だと思います。青少年へのメッセージかな?

 他人が集まることで家族となる疑似家族ものの一種ではあります。東日本大震災の後の復興の一面を切り取ったような話でもあります。さらに、あらすじ通りではない部分もあるので、ネタバレとしておきますが、{netabare} 妖怪大戦争もの{/netabare}でもあります。

 これらがご都合主義的に組み合わさって、比較的派手な絵もなく音楽の無い場面も多く淡々と話が進みますので、退屈する人はするでしょう。

 ですが、この2人の少女が不幸を背負った原因を考えたときに、果たしてそんな単純な話なのか?と気が付きます。震災という大きな大きな不幸と、家族に起こった世間から見たら個人的な不幸。そのどちらも人々にとっては逃げ出したい現実になります。

 その中で自分は誰といたい、どうしたいという気持ちと向き合いましょうと。そして、誰を守りたい、どこで暮らしたいと言えるようになると、不幸から脱するきっかけと新しい何かがみえてくるよ、という風に見えました。

 この3人を助けてくれるのはなんといっても {netabare} 土着の妖怪 {/netabare}たちです。つまり、土地であり共同体です。これは人間も一緒でした。人間は弱いので、辛いもう離れたいと思う気持ちが出てきます。それが地域を滅ぼすことになるという事だと思います。

 本作については、見て欲しい対象年齢を少し低めにしていると思います。それは不幸な現実とどう向き合うか、ということを分かりやすく伝えたいからなのかなあ、と思います。
 震災の不幸も初めは少々デオドランドして、見やすくしすぎでは?と思いました。が、震災の不幸をクローズアップしすぎないように、そしてそこの嫌悪感恐怖感で映画が伝えたい「不幸」の本質を見失わないようにするためかなあと思いました。
 そして、なぜそうしたのかを考えると、逃げる=自殺とか考えてしまう少年青年に対する何かなのかなあ、という気がしました。

 とはいえ、大の大人が見ても、見ている途中で心がざわめく映画ですし、視聴後感はハッピーエンドではありますがこれからもいろんな不幸が起きるけど、戻るべき場所、共同体があるから頑張れるんだ、という風に見えました。

 なお、初めの狛犬のシーンはここでは述べませんが2つの見方ができますね。
 そして、飼われるのが三毛猫です。必ずメスですからあの家には女性しかいません。つまり巫女という風にも取れましたね。

 アニメーションとしての技術的なところは、超一流ではないかもしれません。評価点が平凡なのもそのせいです。が、作品としては、脚本とメッセージ、演出などで良くここまで仕上げたなあという印象でした。青少年向けという前提でいえば、100点中88点くらいつけてもいいかもしれません。

 ということで、隠れた名作だと思います。1回しか見ていないので、もうちょっといろいろあるかもしれませんが、1回集中して見たのでかなり疲労感があります。つまり、出来が良いということです。
 刺激とキャラ萌えを期待すると退屈かもしれませんが、視聴中そして見終わったあと、心が動く映画です。いい映画でした。

投稿 : 2022/10/23
閲覧 : 183
サンキュー:

8

ゆい さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

退屈

まぁ…子供向けだよね
マヨイガに住みたいなとは思った。おもてなししてくれるの最高じゃん

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 86
サンキュー:

0

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ため息つかずに、頑張ろう日本

震災による離散と、新たな家族。
キワばあさん(声優も)の、何とも言えない怪しさが気になる序盤。
「ふしぎっと」たちが動き始める中盤を経て、かなり邪悪なものとの戦い。
そしてまた、少し奇妙な日常が戻ってくるお話。

今時のエンターテインメントとしてのインパクトは弱い。
絵はきれいだけど、内容とマッチしていない感じがした。
ユイをもう少し活発にして、一人称視点を増やした方が良かったかな。

遠野物語との関係も含め、考察することで面白味を増すストーリー。
派手さが無いのが、東北らしいとも言えるかも。(勝手なイメージですが)

水木しげる氏は、電気の灯りの下では妖怪は見えないと言っていた。
静かで薄暗いところが、妖怪は好きらしい。
寡黙で真面目な県民性(勝手なイメージですが)と、妖怪は相性がいいのかも。

投稿 : 2022/07/29
閲覧 : 120
サンキュー:

1

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

表面上は子供向けのほっこりするおとぎ話だけど、その根は深く、とてもよくできた二重構造の物語

異形(妖怪)が出てくる、少しほっこりする「おとぎ話」です。
原作は、児童文学のためか、特に後半の展開は、子供っぽい感じがしました。
しかし、この物語は、それとは反対に思いのほか根が深いものでした。


この物語は、良く晴れた爽やかな青空の下、やわらかい曲とともに始まります。
しかし、そこに広がるのは、愕然とする光景でした。
それは、震災、つまり、地震による津波で壊滅した街並みです。
そこを、この物語の主な登場人物の三人が歩いているのです。

その三人のうち二人は子供で、17歳の「ユイ」と8歳の「ひより」です。
そして、もう一人は、謎のおばあちゃんの「キワ」です。
実は、この3人は、家族ではありません。
当然、二人の少女は、姉妹でもありません。
しかし、あることをきっかけに、岬にある一軒家に一緒に住むことになるのです。
そして、その家とは、なにやら不思議なことが起こる家なのです。
この謎のおかげで、物語序盤からストーリーに引き込んでくれます。


■トラウマの原因の置き場所
{netabare}
ユイは、父親との関係が上手くいかず、自分が壊れそうになり家出をしました。
父親のことを思い出したり、似た人を見るだけでパニックになります。
ひよりは、両親を事故で無くし、失語症になってしまいました。
二人は、トラウマからPTST(心的外傷後ストレス障害)になっていたのです。

この物語の舞台は、震災後の岩手の海沿いの町を舞台にしています。
しかし、二人の少女のトラウマの原因は、実は、震災とは、直接関係のないものでした。
普通に考えたら、震災による不幸が原因のトラウマを描くのではないかと思います。
しかし、この物語では、その原因を震災とは関係のないところに置いたのです。
このことが、とても大きな意味を持ってきます。
{/netabare}


■「なんで私だけ」
{netabare}
二人の少女は、各々、自分の身に起こった不幸に「なんで私だけ」と思っていました。
しかし、おばあちゃんはそんな二人をなぐさめます。
「だれでもつらくて悲しい目に合えば、そう思ってしまうものだ」と言うのです。
おばあちゃんのこの言葉は、この二人に対して向けたものです。
しかし、この物語では、震災で被災した一人一人にもあてはまると暗に言っています。

この物語では、「アガメ」と言う化け物が登場します。
それは、退治すべき対象です。
しかし、その実体は、被災した一人一人が持っている負の感情の集合体です。
被災した地域には、いろいろな思いが渦巻いています。
「あの時ああすればよかった、ああしなければよかった」と言う後悔。
自分だけが生き残ったという悲しみ。
多かれ少なかれ、「なんで私だけ」と思っているかもしれません。
被災地には、そんな思いがたまりにたまって渦巻いていると言うのです。

この物語では、直接的には、二人の少女の負の感情を描いています。
しかし、その裏では、間接的に被災地に渦巻く感情も描いているのです。

二人の負の感情は、トラウマから立ち直ろうとする歩みにブレーキをかけます。
当然、それは、被災地の復興に立ちはだかるみんなの弱音を投影したものです。
{/netabare}


■マヨイガ
{netabare}
「マヨイガ」とは、「訪れた者に富をもたらす山の中の幻の家」のことです。
東北に伝わる伝承とのことです。
おばあちゃんも子供のころ、裏山で迷っていたら、たどり着いたそうです。
この「迷っているとたどり着ける」と言うことがテーマへとつながってきます。
{/netabare}


■「いっぱい考えて迷ってこらん」
{netabare}
おばあちゃんがユイに、「この先、将来どうする?」と問います。
そこで、ユイは「考えたことはない」と答えます。
興味あることも、やっていて楽しいことも、好きなことも無いのです。

そこで、おばあちゃんがユイに言います。
「まぁ、考えてごらん。
 いっぱい考えて迷ってこらん。
 そうすれば、どこかにたどり着けるかもしれないよ。
 マヨイガにたどり着いたように。」

さらに付け加えます。
「そうやって、自分にできることをやるんだ。
 みんな、自分にできることをやるしかないのさ。」

17歳と言ったら、やはり将来に対し悩んでいる時期ではないでしょうか?
おばあちゃんは、そんなユイに対し、夢みたいなことは言いませんでした。
「考え、迷い、そして自分にできることをしろ」と言ったのです。
そうすれば、きっと「たどり着ける」のだと、とても地に足がついたアドバイスです。

実は、これはユイだけに向かって言ったことではないことはすぐに分かります。
そして、これがこの物語のテーマでもあったのだと思います。
{/netabare}


■震災復興へのエール
{netabare}
この物語は、児童文学らしく子供へのエールになってしまいした。
子供は、親との関係、境遇、その他、将来にむかっていろいろな葛藤を持っています。
しかし、そうやって、考え、迷うことは、当然のことであり、大切だと言うのです。
そして、自分にできることをやるしかないと言うのです。
そうすれば、いずれどこかにたどり着けると言うのです。

実は、これは同時に、これから復興していく人々へのエールにもなっていました。
震災後に残された人々の中には、渦巻く葛藤があるにちがいありません。
しかし、そうやって、考え、迷うことは、当然のことであり、大切だと言うのです。
そして、自分にできることをやるしかないと言うのです。
そうすれば、いずれどこかにたどり着けると言うのです。
{/netabare}


■まとめ

主人公の二人の少女は、震災とは関係ない理由でトラウマを抱えていました。
そこがこの作品の上手いところなのです。

もし、震災が原因で抱えたトラウマだとしたら直接的なものになってしまいます。
それは、逆に直接的すぎてエールにはなりません。
ただの慰めにしかなりません。
人によっては、哀れみに捉えてしまうかもしれません。

しかし、この作品は、震災とは関係ないところに二人のトラウマの原因を置きました。
それを、震災の復興のなかで克服していくことにより、間接的にエールとしたのです。
つまり、二人の少女と同じく震災のトラウマを乗り越えてほしいという願いなのです。
このように二重構造になっているこの物語は、なかなか文学的だなと思いました。

最後、化け物の「アガメ」は、退治されましたが、その後、祀られます。
人の思いは、負の感情であっても認めて居場所を作ってあげるべきなのでしょう。
この物語は、最後に負の感情も否定しなかったところも上手だなと思いました。
また、他ではなく被災地の東北の伝承をモチーフに描いたところもまた上手なのです。


この作品は、被災地支援プロジェクトの一環だそうです。
それに相応しく、力強い応援メッセージが込められていた作品だったと思います。

投稿 : 2022/04/10
閲覧 : 234
サンキュー:

17

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

岬のマヨイガに妖怪が

この話は大震災によって帰る場所を失った二人の少女の話
ジャンルは震災・妖怪・ほのぼの
原作は児童文学だったそうですね

昨今では児童文学について触れる論文が増えているらしいですので安易に児童文学と定義してはいけないんでしょうが、まぁ本人たちが児童文学といっているのでここでは児童文学と定義し、本作を児童文学の性質にのっとったものとして評価をさせていただきます

さて本作を良しか悪しかで判断するなら悪しと判断します
単純な話の面白さなら全くもって面白みを感じないのですが、本作は児童文学です。単純な面白さではなく、児童文学としてのあり方に着目して批評をしましょう
まずぶれているというのが一番大きいでしょう。

児童向けか非児童向けか、はっきりしません
{netabare}事象の数々を妖怪(都市伝説)のせいとしたり、蛇のやる事が「追い出す」だけで特段害をなそうとしてる訳では無かったり、その蛇があっけなくやられたり、{/netabare}と、ご都合主義的な展開で子供向けだとはわかるのですが、{netabare}家出の理由が「父親からの圧力」「自分のせいで母親が出ていったかもしれない自責」、地震による残酷さ、暗い思考として「自分が何もできないという無力感」「居場所がなくなるという恐怖」という非常にシリアス、終盤の空の不気味さ、{/netabare}すくなくとも私の知っている児童小説らしくない要素が盛りだくさん。
大人向けと言うにはかなり詰めが甘く、稚拙と言わざる脚本だが、子供向けという言うにはあまりにもそぐわない表現が多すぎる。

純粋に物語として面白くないし、子供連れにもおすすめできない。
微妙に物語を面白くしようとしたせいで何もかもが中途半端な作品となり、誰が得するのかわからない作品となっています

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 192
サンキュー:

1

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

古いけど色々と良い家じゃん

見に行くか、見逃すかを悩んだ作品です。
でも、せっかくなら見に行こう!と見て来ました。
最初は岬の上にある家が頭上から映し出されるシーンの私の感想は。

森と草ばっかり、景色めちゃ綺麗じゃん、絶壁じゃん落ちたら死ぬ、家の庭めちゃデカいじゃんでしたw

私はユイとひよりは姉妹かと思って居たら違うのですね。
元々は他人同士だった2人をお婆ちゃんが引き取りマヨイガで生活する事になります。

ひよりは両親を居眠り運転の車に衝突され失ってしまいます。
きっと、それが原因?で喋れないのだと思いますが、その辺の説明がなくて……多分。

ユイは両親が離婚して父と二人暮しです。
父は、母が出ていったのはユイのせいだと言います。
挙句の果てに、ユイが用意していたご飯を、いきなりキレだして机から弾き飛ばすし。
自分が辛く当たるのは、全てはお前の為だ!と言う始末……

明らかに、奥さんが出てったのは貴方のせいですよ。って思いました。

作中で私が良いシーンだと思ったのは、ラストのユイが偽物の父に無理やり連れていかれそうになるシーンです。
ユイは父が怖くて何も出来なくて何も言えなくて……ひよりも助けようとするけど何も出来なくて……

でも、ひよりにとって、お婆ちゃんとユイと3人は家族だから、新しい家族を二度と絶対失いたくないから、彼女は声を出す!
両親を失って無くした声だけど、姉を失わない為に出した声……血なんて繋がってなくても、出会って数日でも間違えなく家族で大切だから、守りたいって気持ちから出た声。


後は、お婆ちゃんのピンチに駆け着けた、ひよりが、お婆ちゃんの「自分に出来ることを」って言葉から考えて行動したシーンが凄く良かったです。

さて、作品としては面白いと思います。
原作はもしかしたら面白いかもしれません。
でも、映画で見たら……設定がイマイチ理解しにくかったり視聴者側が想像で補わないとならない点が多すぎる気がします。

キャラの心情のヒントが少なすぎて感情移入が出来にくく、最後まで見ても消化不良って感じが残ってしまいます。
うーん、面白くはなくはないですが……普通くらいかな……

声優さんも余り上手くはないかな?
なるほど、ゲスト声優さんですか……
私はアニメでは物語が1番楽しめるポイントで物語が良かったり、キャラに感情移入しやすければ、あまりも酷くない限りは言わないのですが、物語も中途半端と感じる部分もあり。
そちらが更に浮き彫りになって感じたりもしました。

声優さんで言うと、座敷わらし役で、ナナニジの藤間さくら役をしてる天城サリーさんが出てます。
私のアイコンもナナニジの佐藤麗華ですが、ナナニジのアニメはともかく、ナナニジの音楽も聞くし、計算中も見てて好きなので、その辺も楽しみにしてましたが、セリフ少なっ!w(*꒪꒫꒪)

作中には、座敷わらし以外にもカッパや雪女など妖が沢山出てきます。
実は、私は妖怪が割と好きです。
理由としては父が妖怪などが好きで小さい頃から、妖怪番組やら本やらを見て育ちました。

だから、その辺も気にしてましたが、あれだけ妖怪居て殆ど山火事を消す方に回って出番と言う出番もなくw

面白いのは面白いとは思うし作品のメッセージ性も伝わりはしましたが、オススメしますか?となれば話は変わってくるかな?とは思ってしまいます。
好きな人は好きになれそうな作品かな?と思います。

お婆ちゃんの昔話の語りは面白いしわかりやすかったと思います。
作風をガラリと変えてくるのもいいですねꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ

あっ、冒頭の山道の作りもすごく良かったです。
私の母方の実家がド田舎なのですが、山道の再現が凄く良かったです。
後は、落ち葉や枯れ草の種類や葉の色や道の色もリアルで上手く再現してるなぁ〜って少し懐かしい気持ちになりました(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2021/10/04
閲覧 : 385
サンキュー:

7

けいP さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっと退屈だった

物語が単調で中盤まで退屈でしたね。
ストーリーより東北の風習や昔話を紹介したい気持ちが強かったのかな?

投稿 : 2021/09/26
閲覧 : 215
サンキュー:

2

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思いもかけぬ良作でした。

原作は柏葉幸子さん(児童文学作家)。
メインターゲットは子どもたちと思いきや、封切りは8月27日!
夏休みの宿題をやり終えたご褒美?だとしても、このタイミングはそれぞれに悲喜こもごもですね。

脚本は吉田玲子さん(ヴァイオレットエヴァーガーデンなど)。
遠野の隅々に語られる古い妖怪たち(本作では "ふしぎっこ" というそうです)と、身の置き所のない理不尽に傷ついた現代っ子らを、マヨイガという一つの舞台に出会わせて、とても丁寧に綴ってくれています。

マヨイガは「遠野物語」に登場する有名な伝承で、柳田國男の編纂によるものです。
もともとは佐々木喜善(鏡石)という人の口伝を書きとめたもので、明治42年といいますから、今では112年も前のことになります。

初本は "マヨヒガ" と表記されていますので "迷い家" は今風な当て字なのかもしれません。
こうしたお話は、かつてはマタギたちの口で山や谷を越えていったのでしょう。
いつともしれずに木地師たちの手によって形を整えられ、やがては古老の優しい眼差しに語り継がれたのなら、きっと飽きることなく、ずっと聞いていられそうですね。

マヨイガは同名のお話が二篇(六三番め、六四番め)収められていて、本作は第一篇(六三)のコンセプトを基調にし、時代性(津波災害や家族離反)を加味することで、最新版にブラッシュアップし、視聴者のエンパシーを高めています。

本作内で第一篇(六三)がほぼ形を変えずに紹介されています。
吉田さんの妙ですね。温故知新がきちんと押さえられています。

伝承だと "欲張らない素直さで得られる成功譚" がその主旨ですが、やや説諭的なニュアンスが感じられます。
家父長制の下での女性の振る舞い方だったり、棚ぼたチックな幸福論だったりです。

再構成された本作のテーマは "やれることを精一杯の力でやりきる" に置きかえられていて、自己変革への指向性が打ち出されているのが特徴でしょう。
見ず知らずの女性3人であっても、それぞれの主体性が輝くことで、強い絆が生まれるなど、新たな家族像の提案だとも感じます。

目前のハイ・プレッシャーに圧されて、傍観者として座しているだけならそれは何も変えられません。
伝承やお祭りにはいろんな教訓や知恵が語られています。
まずは触れてみるところから始めて、どんな形でもいいので取り組んでみよう。形を守りつつアレンジを加え、自分なりのものにしてみよう。
そういう導きをソフトに打ち出している印象です。

平成・令和の子どもたちに、古き伝統に触れることで、新しい発想力を生みだしていく、そういう学びの気づきの大切さを、表現し伝えようとしているみたいです。

~     ~     ~

本作のテーマの魅力は、人と妖、正と邪、悲しみと歓びなど、それぞれの素性の違いを、アタマでは認めがたくても、そのままを受け入れるココロの寛容さを、強くは語らずに描いているところにもあります。
幸せの種はそうした土壌に根付き、花を咲かせ、実を生らせるというメッセージがあるように感じられました。

でも、もしかしたらそれは、人生一度きりのワンチャンスなのかもしれません。
万一、気づかなければ、見出せなければ、フワリと身体をかすめて消えてしまうのかも・・・。

というのも、遠野の伝承によれば、マヨイガに辿りつけるのは一生にただ一度のこと。
ふたたび見つけることは決して叶わないとされている "神夢" なのだそうです。

~     ~     ~

そんな感じなので、壮大なバトルシーンとか派手なアクションとかは全くなくって、なにかの刺激を期待しているのなら、モノノ怪に化かされたような肩透かしに、がっかりするかもしれません。

でも、3人の女性たちの得も言われぬ心づかいの優しさだったり、暮らしの真ん中に置かれている平穏無事な安堵感だったりは、たっぷりと感じとれると思いますので、醍醐味とすべきならそういった演出なのかもしれません。

ハッとしたのは、たとえ邪悪な敵役であったとしても、同じ土地に棲むものとして、已むに已まれぬ思いがあったのだろうとして敬い、神として祀り、朝礼夕拝のしきたりに思いを馳せる懐の深さの描き方です。

あまりに敬虔で、慎み深くて、高尚な文化性。
しっかり絆されてしまいました。

~     ~     ~

「遠野物語」自体は、多様な媒体で展開されていますので、読むことにそれほど難しさはないと思います。

原文は旧仮名文体なので手こずるでしょうが、現代口語の訳本なら十分に理解できるでしょうし、深い考察を助けてくれる解説本もありますので、案外と気軽に東北の文化を吸収できそうです。

マヨイガであれば、どなたにも、ものの1分で読み終えられます。
全体でも119話ですので、いつか手に取ってお読みいただければと思います。

~     ~     ~

本作は、フジテレビの「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の企画の一つでもあるそうです。

今後、「フラ・フラダンス」、「バクテン!!」など、東北の若者たちを描く劇場アニメが上映される予定とのこと。

身近な劇場に足を伸ばすことで、東北の復興に寄与できそうですし、地元の方々のがんばる姿にも、たしかな共感を深められる一石二鳥の取り組みになっているのですね。

そうした心構えで、全国から応援させていただけるなら嬉しいことですね。

投稿 : 2021/09/11
閲覧 : 255
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9

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夏休みの妖怪映画

妖怪ウォッチが下火になってきたはずが、まさかの妖怪映画バブルが到来しましたねえ。
震災後の岩手が舞台という事で、どんな闇の深い映画なんだろうと気構えていましたが、心配していたような事はなく、10歳未満でも安心して楽しめる物語になっていました。良かった。
だからそうだとは限らないのですが、緊迫感は薄めです。大人が見るにはやや退屈に感じる場面がありました。
じゃあ、面白く無いの?
いえ、そうではありません。流石のデイビッドと思えるだけの作画良さがありました。
(マヨイガのCGはもう一歩踏みこんで欲しかったですが)
作画で楽しめるオタクならそこそこ楽しめるんじゃないでしょうか。

投稿 : 2021/09/04
閲覧 : 244
サンキュー:

6

ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ハートフル的な何か

 この作品は面白いか面白くないかで言えば、面白くはない。というのも明らかに対象年齢が子供向けであり、さらに言えば小学生を対象にしていたからだ。
 原作が児童向け文学なのだから当然なのだが、児童向け文学×脚本 吉田玲子という組み合わせに「若おかみは小学生!」のような作品の再来を期待してしまったこちらが悪い。
 この手の作品にストーリーがどうとか言うのは野暮だとは思うのだが言わせてもらう。PVなどを見ると"ふしぎっと"と呼ばれる妖怪や不思議な家マヨイガが魅力的だと思ったのだが、その辺りはあっさりと済まされていたのが残念だった。全体的に盛り上がりポイントが少ないのでさざ波のように話が進行していく。なので終盤の登場人物の見せ場もいまいち盛り上がらない。途中の昔話のパートは演出が凝っていたが、力を入れる所はここじゃないだろうと思ってしまう。これらの事から見終わった後、もっと面白くできたよなぁというもやっとした気持ちが残る。
 このもやっとの正体はこの作品の企画自体からくるものではないかと私は思っている。
 この作品はフジテレビの「ずっと応援プロジェクト2011+10」という企画の1つとして制作された。簡単に説明すると被災地を舞台にアニメーションを3作品作ろうという企画だ。
 おそらくだが3作品の内1つは子供向け映画を作ろうとなり、被災地を舞台にし、児童文学作家として名を馳せている柏葉 幸子原作で、2016年に野間児童文芸賞を受賞したこの作品に白羽の矢がたったのだろう。
 そこまでは良いのだが、原作では主人公は家出してきた少女ではなく、夫の暴力から逃げ出してきた主婦であった。その他諸々設定が変更されている。
 一概にキャラの設定変更が悪いわけではないが、主人公まで弄ってしまうともうそれは作り手のエゴである。
 確かに子供向け映画の主人公が"DVから逃げてきた主婦"だと注目は受けなさそうではある。しかし、原作はキチンと児童向けとなっており賞まで取っている。 そこをねじ曲げて結果、凡庸な作品に仕上がっているのはなんともいたたまれない。
 この原作をアニメーションで映像化して面白いものを作ってやろう という気概の見えない「ずっと応援プロジェクト2011+10」の企画の1つですよっという腑抜けた作品であった。

投稿 : 2021/08/30
閲覧 : 201
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0

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

マヨイガは、人を取り込む邪悪な魔物でなかった

 避難所でユイが、喋れないひよりと出会い、キワと出会うです。キワが孫として2人を引き取り、人里離れたマヨイガという古民家で一緒に暮らすお話だったです。

 マヨイガというと、「迷家-マヨイガ-」や見たような邪悪な妖魔を思い浮かべるけど、似ても似つかないモテナシガだったです。住む人に尽くし、喜ばせたいと思う自然の精霊??のような存在のようです。

 おかしいと思って警戒するユイだったけど、家族として三人で生活して地元の人たちと仲良くしていくうちに、マヨイガを認めるようになっていったデス。

 ふぃぎっとという妖怪と何気なくコンタクトを取ってるけど、ユイもひよりも何気ないようだったです。キワが、鬼太郎に近いものを持っているです。人と妖怪のつながりも、このお話では面白いものです。
 良い妖怪もいれば悪い妖怪もいるわけで、それが悪さをして対峙することになるのです。キワを思うユイ、ひよりが力を合わすとき、見てのお楽しみになるのです。

 昔話みたいなマヨイガをはじめ妖怪の存在があったです。お互いを大事にしたいという三人の家族として、在り方を見せてくれたどこか心の温まる要素も描いていたと思うです。

投稿 : 2021/08/29
閲覧 : 264
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5

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/16
閲覧 : 7

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/03
閲覧 : 6

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/01
閲覧 : 9

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/16
閲覧 : 9

まかろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/16
閲覧 : 9

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/06
閲覧 : 8

みのるし さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/31
閲覧 : 40

kuronotuki さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 8

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 11

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/20
閲覧 : 9

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2022/05/26
閲覧 : 20

M.M.M さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/04/13
閲覧 : 19

けろっぴ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/02/13
閲覧 : 20

zu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/02/11
閲覧 : 21
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岬のマヨイガのストーリー・あらすじ

居場所を失った17歳の少女。彼女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ"だった。それは、“訪れた人をもてなす家"という、岩手県に伝わるふしぎな伝説。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけどあたたかい共同生活が、新しい居場所“岬のマヨイガ"でいま始まる――。(アニメ映画『岬のマヨイガ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2021年8月27日
制作会社
デイヴィッドプロダクション
公式サイト
misakinomayoiga.com/

スタッフ

原作:柏葉幸子『岬のマヨイガ』
監督:川面真也、脚本:吉田玲子

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