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「かげきしょうじょ!!(TVアニメ動画)」

総合得点
85.1
感想・評価
492
棚に入れた
1439
ランキング
248
★★★★★ 4.1 (492)
物語
4.2
作画
3.9
声優
4.2
音楽
4.1
キャラ
4.2

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かげきしょうじょ!!の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いけどアニメとしては物足りない

本作は『ジャンプ改』の連載から少女向けマンガ雑誌『MELODY』に移籍という異例の経歴を持つ作品だ。なので原作は女性読者を対象としながらも、アニメでは男性視聴者もしっかりと高い評価を下している。
少女マンガらしいタッチの作画で男性オタクが求める「萌え」からは程遠い。しかしそんなものが必要ないほどに、歌劇団の主演を目指して切磋琢磨する少女たちの熱い姿を描いており、それに誰もが見惚れてしまう快作である。

【ココがすごい!:如実に再現された某有名音楽学校】
そのまま名前を出せなかったようだが、この作品は見るからに「宝塚音楽学校」をモデルとした舞台を描いている。卒業生は意志あれば某有名歌劇団に入団する、そんな養成学校の校風を本作は『紅華歌劇音楽学校』という名で如実に再現しており、授業は「芸能」に特化して厳しく、生徒間の人間関係もピリピリとした雰囲気を常に醸し出す。
当然である。歌劇の花形は『男役』と『娘役』。それは紅華も同じだ。役の奪い合いは入学したその時から始まっており、生徒は夢や憧れを実現させるために自身を磨くだけでなく、ライバルを蹴落とすための精神攻撃や工作を行うのも辞さない。創立100年を迎える歴史ある女子校には本科生(上級生)が予科生(下級生)を「教育」する習わしもあり、出る杭となりかねない予科生を本科生が叩いても、とくにお咎めのない環境が劇中でも決して壊されることはないのである。
{netabare}その点を嫌というほど見せてくれたのがざーさんこと花澤香菜演じる野島聖(のじま ひじり)だ。彼女は彼女なりに面倒を見ることになった奈良田愛を守ろうともしたのだろうか、それとも「オスカル(本作では紅華歌劇団のトップを表す隠語)」になることを宣言した渡辺さらさを単に嫌っただけなのだろうか────さらさへのあたりは最後まで全く緩むことがなかった。裏打ちされた実力もある設定だから、そこまで苛烈な嫌がらせをするわけじゃないんだけどね。リアリティはあるのだけど、嫌がらせという罪に対する罰や制裁が描かれず“やり逃げ”で終わったのがモヤモヤする部分ではある。とくに運動会は酷かったなぁ。
ざーさんももう10年以上活動されているベテラン声優。カワイイ系を通してきた彼女もそろそろこういう毒女役をやり始めても可笑しくはないと思っていたが、本作の野島聖というキャラでその華々しいデビューを飾れたのではないだろうか。ほんと、嫌いになりそうなくらいの「上級生」を見事に演じている。{/netabare}

【そしてココが面白い:丁寧なキャラクター描写と緻密な構成】
1歩間違えばギスギスとした暗い雰囲気になりかねない音楽学校が迎える記念すべき100期目の新入生。総勢40名の中で7人の少女がメインキャラクターとして毎話、大きくピックアップされる。この掘り下げ方が本当に素晴らしい。
その長身と物怖じしない性格によって異彩という名の圧倒的主人公オーラを発する渡辺さらさ、対照的に過去のトラウマから徹底して他者との壁を構築し平和かつ凡庸に過ごそうとする元有名アイドル・奈良田愛については真っ先にスポットライトが当たり、2人が現在の姿となった背景(バックボーン)と濃密な友情物語が序盤から中盤にかけて丁寧に語られる。特筆すべきはそれをしながら残り5人の少女も然り気無く、そして深く掘り下げていく、その構成の緻密さにある。
{netabare}とくに第3話はさらさと愛の相容れない程に遠い距離感を描きながら山田彩子を主役に立てるための「前振り」をしっかり入れていることが通しで観ることでわかり、感嘆した。
厳しい授業の中で教師に「デブ」と罵られて泣いてしまった彩子を持ち前の優しさで唯一人、慰めるさらさ。予科A組に起きている1つの事件を関係無い、うるさいとばかりにロッカーを強く閉めて誰よりも早くその場を去る奈良田愛。その心の内では人に干渉するさらさを強く非難していた。
後に話数をかけて2人は和解し、愛は他者へ心を開くようになる。しかし彩子を絡めた出来事は2人の地を固めるための雨としては終わらない。元アイドルという設定のある奈良田愛だからこそ、体型を罵られた彩子がその後何をしでかすのか誰よりも早く察知した。

『ここ(背中)、そろそろ痛いんじゃない?胃液が逆流して食道を焼くから痛いの。食道って体の後ろ側に付いてるの、背中側に。アイドルにもそういう娘がいたけど、そんな風に痩せても綺麗にならない』

『だから何!? そんなこと、初めっから綺麗な人に言われたくないよ!!』

さらさの影響を受けて、彼女なりに彩子を助けようとした忠告。恵まれた彼女が放ったからこそ“普通”の娘だと思い込む彩子は嫉妬混じりに激昂する。
彩子は自らの喉に指を突っ込み、食べた物を吐き出す危険なダイエット法を実践していたのだ。{/netabare}
各キャラクターの設定と感情、そして成長を互いに影響し合わせて、1人1人の物語を同時並行で進めることで彼女らの主役回に「前振り」をしっかりと入れ込むことに成功している。だからこそ話が進めば進むほどキャラクター全員の印象が深まり、彼女たちに降りかかる「試練」とそれを乗り越えた時の成長を心行くまで楽しめるのだ。
まだ何者でもない少女たちがどんな役を勝ち取るのか。さらさ&愛という主軸を据えながら本作はさながら「群像劇」風に魅せてくれる。

【でもココがひどい:演出と批評】
欠点を挙げるなら、トップスターを目指す少女たちで送る感動的なドラマと「歌劇」を題材とする筈の本作の演出やアニメーションで釣り合いが取れていないことだ。ざっくり書くと本作は「歌劇学校に通う少女たち」による青春群像劇であるため、本格的な舞台に立って演目を1本通しで観客に披露することはない。煌びやかな衣装や舞台はヴァンガードよろしくイメージで済ませ、実際は体育館・体操着(勿論ブルマなんて夢はねぇよ)で演技を行うというちょっとシュールな展開を送る。
また「芸術」を扱う作品の共通問題として、視聴者の感じ方と劇中でのキャラクターの評価に齟齬が出やすいのが決して小さくない欠点と言えるだろう。例えば「すごい」と思えないような箇所で登場人物が一斉に褒め称えるし、逆に少女たちの演技に息を呑む最中で教師が厳しく批評する、なんてパターンもある。
{netabare}第6話ラストでは『ロミオとジュリエット』のティボルトを演じたさらさが安道先生にダメ出しされる。『それはコピーだ、コピーじゃ紅華のトップにはなれない』と。本当にそうかな?と疑うのがこちらの正直な感想だ。
一応、次話でコピーでは成り上がれない理由を説明してはいるのだが、「コピーではオリジナルには勝てないという創作共通の通説」で納得するしかないようなふわっとした説明であった。台詞に出てきた『スターシステム』を調べれば理解できるのだろうか?『個性がない』という指摘に思い悩む主人公という流れも、それこそが芸術を扱う作品においては手垢の付きまくった個性のない展開だと私は思う。
そもそも視聴者としてはコピー元の演技(あの場面では里美星のティボルト)を殆ど描写してくれなかったので、さらさが「過去作をコピーした」という事実も劇中の流れ(さらさが作品観て台詞を呟くシーンなど)や他の人物の台詞でようやく解るようになっている。本当に里美星という人物の演技と瓜二つだったのかはアニメーションで知る由もなく、さらさの演技自体はアニメならではのオーラやドスを効かせた男らしい発声によって「上手くティボルトを演じていた」と視聴者は評する他にない。丸々コピーしたが故に役者の悪癖もコピーしてしまって失敗────なんて展開を入れれば少ない納得感も補填されたのではないだろうか。{/netabare}
{netabare}他にも授業でタップダンスを習っているシーンで教師はさらさのステップを『うるさい・重い』、愛を『物覚えが良い』と評するのだが、そんな2人のステップを比較するシーンが無く、やはり台詞で流してしまっている。一応、2人は並んで授業を受けているのだが、最前列にいたためか肝心の足が画角から外れてしまっていた。{/netabare}
{netabare}終盤の文化祭オーディションは色んな意味で激動だ。親友のさらさをロミオに見立て、取り戻した笑顔と重曹ちゃん顔負けの泣きの演技で挑んだ奈良田愛のジュリエットが「大人っぽ過ぎる」という理由で落選したり、レギュラーキャラで唯一人ロミオ役に挑んだ星野薫が何のドラマも無くモブキャラに負けてしまっていたり。40人が4枠の座を懸けて演技を競い合うオーディションと書けば聞こえは良いが、その実態は採点する教師陣の匙加減1つで確かな実力を魅せたキャラクターが続々と切り捨てられる、時として直視したくない残酷な現実描写と歌劇の素人には理解しがたい批評の数々が飛び交うラストエピソードだった。

『渡辺さんのティボルトの方が幸甚指数(こうじんしすう)がちょっぴり多いと判断しました!今風に言い換えるなら、渡辺ティボルトの方が若干“萌え”が高かった!』

渡辺さらさは確かにこの物語の主人公で魅力的なキャラなのだが、個人的には杉本沙和の方へ僅かに上回る愛着を寄せていた。そんな私が、ここまでこの作品が匂わせもしなかった「萌え」というものを持ち出し、萌えに優劣をつけて沙和を落とした教師の批評に納得することは断じて無いのである。{/netabare}
「芸術」における優位点が劇中の登場人物による専門的な評語だけでは、その点の素人も多い我々視聴者に納得感を与えることは難しい。折角の原作マンガからのアニメ化、ダンスや歌唱のある本作はもう少し止め絵・流し絵を減らしアニメーションに「動き」を取り入れて、悪い見本と良い見本をハッキリと描写してくれた方がより評価は上がっていただろう。

【キャラクター評価】
渡辺さらさ(わたなべ - )
彼女を一言で表すならば“破天荒”という言葉が相応しい。178cmもの長身と物怖じしない性格、紅華の風習や一般常識に染まらず場の空気を読まない発言・行動を繰り返し、良くも悪くも学内で誰よりも目立ってしまう。初見では苦手に思う視聴者も出るだろう。
成績も下から数えた方がダントツ早い、委員長曰く「問題児」。そんな馬鹿っぽい明るさを振り撒く彼女にもある1つのトラウマがある。
{netabare}さらさは嘗て「歌舞伎」に憧れ「助六」という役を目指した少女だった。1本の柱を身中に立てるような優れた体幹など歌舞伎に役立つ才能に恵まれた彼女が間違えたのは────書き方は悪いが「性別」だ。紅華(宝塚)歌劇が女性だけの世界であるように、歌舞伎も男性だけの世界なのである。「絶対」「なれない」。この2語に泣かされた幼少期と祖母の死が重なり、もはやさらさにとっては「呪いの言葉」として心の奥深くに突き刺さっている。紅華の周辺人物はそれを知らないだけに易々とその2語を使い現在の彼女も傷つけていく。{/netabare}
けれど、さらさは負けない。絶対になれないと言われても彼女はくじけず、自身が新たになりたいもの──『ベルサイユのばら』のオスカル──を勝ち取ろうと常に前向きだ。

『おい渡辺!分かってんのか?オスカルになるってことはな、紅華歌劇団のトップに君臨するってことだ!』

『そうなんですね!ではなります!さらさ(一人称)はトップになりますよ!』

こんな宣言も公の場でしてしまったことで彼女は早々に同級生や本科生(先輩)に目をつけられることになる。
只でさえ楽ではない歌劇の道と学校生活に多くの敵を作ってしまうものの、それらに負けない「芯の強さ」が様々な人物に好影響を与えていく。

奈良田愛(ならた あい)
彼女に夢や憧れはない────いや、ある意味では紅華に入学したことで本懐を遂げたと、彼女自身はそう思っていた。
奈良田は意外と浅はかな少女だ。序盤の彼女の行動基盤は「男のいない世界」へ逃げ込むというものであり、倍率東大越えの紅華を受験したことも、その前は大手の女性アイドルグループに身を置いていたこともそこに起因する。こういうネガティブな事情で学校へ逃げ込んでいくというのは新鮮な導入だ。
浅はかだが、裏を返せば「形振り構っていられない」心境が常にあったとも考えられる。そんな暗い少女となった奈良田の過去はストーリーを進める上で不可欠なエピソードであるものの、そのおぞましさは戦犯と同姓でも目を背けたくなる程の衝撃だった。それを件の第3話に持っていったのは最早、アニメの御約束である。
努めて明るく周囲と接する幼女時代、そんな幼女がトラウマを負って感情を押し殺すようになった現在、そんな現在の奈良田愛が未来──物語の転換──によって無理くりにこじ開けられることで狼狽し、激情を魅せていく。この3面を見事に演じ分けている花守ゆみりさんはやはりすごい役者(声優)である。

山田彩子(やまだ あやこ)
上記でも書いたが、この娘の主役回の前にはフリがしっかり導入されている。原因があって結果が生まれ、その結果がまた次の原因となり結果を生む……このスパイラルこそ“因果”────良い物語の形成する方法の1つである。
{netabare}教師や本科生の厳しい目があり、同級生とも差をつけられる毎日。成績も最下位に転がり落ち、彼女は3話・4話・5話と進むごとに追い詰められていく。
紅華(宝塚)という夢の世界にしがみつくために、彩子は自らの喉に指を突っ込み嘔吐を促す。胃液が喉を焼き歌うことすらままならない、栄養が身体に回らない状態で授業を受けても成績なと上がるわけがない。けれど吐き続け、食べた物を無かったことにする。紅華に普通の娘、余分な肉のついた美しくない乙女は要らないから。
夢の世界に入れた喜びと、そこで苦しむ自分の「不相応さ」に悩む彼女の姿は観る者の心をきつく締め付けていく。そんな彼女を救ったのは家族でも主人公らでもなく、飛田展男さん演ずる“おネエ”な教師だった。
貴女には「歌」がある。貴女の下には100期生になれなかった1095人もの女の子たちがいる。何もない娘が紅華に入ることはできない。僕は貴女に辞めて欲しくない。
規律を破り教師として相応しくない行いをしながらも彩子を学校に留めようとする小野寺先生は、その時からずっと彼女の教師ではなく「ファン」となるのだろう。{/netabare}
学校には様々な者が集う。自身を否定する者。真意を隠して渇を入れてくれる者。才能に期待し要求をつり上げる者。そして打ちのめされた自身を全肯定してくれる者────全てが少女たちの「糧」となり成長に繋がる。彩子の『エトワール』としての片鱗を見せる第5話の独唱は、中の人の歌唱力も相まってとても感動できるシチュエーションであった。
{netabare}ただ5話にしろ12話にしろ、この娘が歌唱や演技をやっている時だけやたら他キャラの台詞を被せているのはなぜだったのだろうか?彩子個人に集中して観ることも聴くことも出来ず、かなり残念な構成が宛がわれている。{/netabare}

杉本紗和(すぎもと さわ)
上記でも書いたが主人公よりも愛着の湧いた、個人的に1番気に入ったキャラクターだ。
最初こそいけ好かない娘だと思っていたけれども話を追ってみれば要所要所で面白いキャラ性を発揮している。主人公ら予科生をまとめる委員長であると同時に紅華(宝塚)オタクという二足のわらじを履く、そのギャップがたまらない。「ベルばらしか知らない」と言うさらさに対し落ち込んだ────風に見せかけて『ちょうどいい』と布教する気満々でポーズを決めながら返す委員長は、さらさとはまた違った芯の強さが感じられる(笑)
他キャラと違い各々が現在の自分を形成するような重い過去が描写されなかったのも逆に良い。「私は可哀想な娘なんですよ」とでも言うような押し付けがましさが抑えられている唯一のレギュラーキャラと書いてもいいだろう。
{netabare}その分、なんと最終話で彼女を掘り下げるという斬新な構成で本作は締め括られた。真面目だからこそ1度の我儘すら許されないのではという「委員長」ならではのプレッシャー。それに耐える甲斐もなく僅差でさらさに敗北し、真面目な秀才は破天荒な天才に敵わないのかと愛想のよい面持ちの裏で膨らませるコンプレックス。そんな思いを同じく本科生の委員長である竹井さんと共有し理解してもらう“救い”────杉本沙和というキャラクターは現在の時間軸だけで十分に完成されていた。
真面目で遠慮がちで気を遣える人が損をするのが世の常でもある。そこを突っぱねて栄光を掴み取る感動的なドラマと、オタクが高じて本物を目指し本物となる面白さを期待して、『かげきしょうじょ!!』の物語の続きを是非、追ってみたいと感じさせてくれた。{/netabare}

【総評】
シナリオ面では非常に完成度の高い作品だと評する。
第1話からテンポ良く話が進み、初回ならではの過多な説明が極力気にならないようなセリフ回し、主人公2人の桜の木の下での出会いとそのミスマッチさを身長差でも表して至極、丁寧に描いている。この2人がどうしてOPで手を繋ぎ踊るような良好な関係に育っていくのかを考えると、それまでにどんなドラマが待っているのか期待感が高まる作りになっており、後の展開もその期待感を裏切らない。
宝塚をモチーフにした女性だけの世界、紅華歌劇音楽学校に入った少女たちの青春物語。1行で本作を現すとシンプルなものの、そんなシンプルな物語だからこそキャラクター描写が光る。2人の主人公と5人の同級生────厳しい世界の中で夢を抱く少女たち1人1人の物語を丁寧に描いており、話が進めば進むほど彼女たちに感情移入できるよう作られている。
ただ、それらは飽くまでも原作の良さらしく、アニメーションとしては物足りない部分がある。1枚絵のみを使っているであろう止め絵・流し絵は様になっているものの、それ故に多用し過ぎている感があり、「歌劇」を題材としている本作に求められて然るべき「動き」の部分が疎かになっているなと感じた。とくに第10話は紅華(宝塚)の10年に1度の大運動会を描いているのに、スケールがかなりショボくて「リハーサルかな?」と勘違いするほど残念な仕上がりである(調べたところグロス回だったらしい。手抜きはアカンよ)。
歌劇の演出がイマイチが故に教師が生徒の演技に優劣を付けるのにも説得力に欠けているし、何よりも登場人物による批評がうるさい。漫画は1コマで演技を表現し何が良くて何がダメかを語らなければならないため、どうしても状況説明や批評するための台詞を多く入れ込まなければならないのはわかるし、そういった知見を得られるのも『かげきしょうじょ!!』の魅力なのだろう。
ただアニメ化した時にそれをそのまま持っていってしまったのは悪手。『鬼滅の刃』と同じく解説ばかりのアニメ化に陥っているし、それが赦されるだけの「作画力」が無い。『指先の細やかな表現が素晴らしい』?それをアニメーションで描いてくれ、という話である。
なのでこの作品、評価が分かれて“なんぼ”だろう。コンテや動画や演出など「アニメーション」に重きを置いて観る方には微妙に感じる。これは仕方ない。ただ現在のアニオタはアニメーションよりも「脚本・物語」を重点的に観ているため本作の評価は平均的に高く付けられているのである。作画に目を瞑れるくらいに物語やキャラが魅力的であることには違いない。

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 145
サンキュー:

8

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ミュージカルは苦手だけど、かげきしょうじょは大好きです。

ついでにいうと、恋愛ものの少女漫画も苦手である(本作は少女漫画が原作)。
そんな私でも続きが気になる作品であり、あっという間に視聴完了。

本作は、現実世界でいうところの「宝塚歌劇団」の団員を育成するための養成学校のお話である。
もっとも、当然というべきか…話がミュージカルで構成されているわけではなく、恋愛要素も薄めで、十代後半の女性たちが華やかなショービジネスの世界を一生懸命に目指すところが話のメインとなる。
したがって、上記のような属性を持つ私にとっても、とっつきやすい作品であった。

本作のおすすめポイントは、キャラの魅力とそれを引き立たせる物語の巧さにある。

主人公のさらさは、身長178センチ、手足は長く、屈強な体幹は常に安定した姿勢をもたらし、立ち居振る舞いの華麗さを現出させる(例えば、フィギュアスケートでジャンプ後に体がブレるときれいに見えない)。加えて、機転の良さというスター性も兼ね備えている。
誰から見ても、男役のトップスターになれるほどの天賦の才を有している。

サブヒロインのあいは、幼い頃から可愛いといわれるのが挨拶代わり、ほとんどファンに笑顔を振りまくことなく日本のトップアイドルグループの人気選挙で13位になるほどの美貌の持ち主である。
誰から見ても、娘役のトップスターになれるほどの天賦の才を有している。

しかし、才能があってもそれを自覚して磨かないことには輝かない。

(以下、若干のネタバレを含む本作の紹介)
{netabare} まず、さらさは、性格が祖父譲りの下町気質で天真爛漫なのだが、幼少期に歌舞伎役者を目指し女人禁制であるがゆえに挫折せざるをえなかったという心の闇を抱えている(なお、出生に梨園との関わりがあるようだ)。

次に、あいは、性格が暗く、ファンに気持ち悪いといってグループを辞めさせられた過去を持つ(ただ、そうなってしまってもやむを得ない事情がある。美人が常に得をするわけではない)。
また、自分の居場所を確保することが入学の目的だったため、自分の才能を磨いて歌劇団の上を目指す必死さはなかった。

本作は、両者の対照的な性格が互いに影響を与えつつ、様々な問題を抱えるダイヤの原石をどう磨いていくかという成長ストーリーにあくまで主眼を置きながら、彼女たちを取り巻く人たちの背景を丁寧に描くことで話に厚みを持たせている。
さらさとあいが持つ圧倒的な才能を前にして、それに引け目を感じる子、歌劇団OGを祖母と母に持つ娘の苦悩、いつも一緒だった双子が一緒になれなかった苦悩、僅差で役を貰えなかった苦悩…
歌劇団という配役の重要性の差に天と地ほどもあるヒエラルキー社会(シビア)で、自我やアイデンティティを確立し、大人の階段を駆けあがっていく、若いっていいね! {/netabare}

(おまけ)
最近観たYouTubeの動画で、津田健次郎さん(本作には出ていない…)が、演技とは、自分が過去に経験した感情をどれだけリアルに再現できるかだというようなことを言っていた。
要するに、自分が経験したことのない作った感情にリアリティは感じられないということらしい。
これを知っていたので、本作では、恋したことがない、人を○したことがない、自らが経験したことがないことをどう表現するのかという過程にリアリティを感じられた。津田さんありがとう。

なお、花澤香菜さんが、生き生きと意地悪な先輩役を演じられていたが、あの声でその役ってある意味ホラーなので声優ってすごいと思った(一般論として、普段演じることの少ない悪役を演じるのは楽しいものらしい)。

投稿 : 2023/05/15
閲覧 : 140
サンキュー:

10

ネタバレ

はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全員が主役!

女性向けアニメがシーズンランキングTOPになる事があまり無いので気になっていました。
視聴して納得、ストーリー・構成・キャラクター・曲・声優(合っているキャスティングかつ歌が上手い方ばかり・元宝塚の方々)全てが丁寧に作られており作品を良くしています。

宝塚をモチーフ?トレース?していますが、宝塚に詳しくない人間でも楽しめました。逆に一度公演を観てみたい!と思うほどに興味が湧きました。
ストーリーが進みながら一人ずつ主役になるような話の構成がとても良かった。全員が歌劇団の養成所に入団(選ばれた人間)なだけあって全員が主役級。
全話見応えありですが、8話「薫の夏」最高に好きでした。

オープニングのポップな曲も良かったですが、エンディングが良すぎる…!
物語の展開に合うように歌うキャラクターと歌詞と映像が変わります。

見終わった後、漫画も一気読みしちゃいました。
二期があると嬉しいですが今期のような素晴らしい構成にするのは難しいのかな…期待して楽しみに待っています♪

恋愛モノではない少女漫画原作のアニメが観たい人に、とにかくオススメできる作品です!

投稿 : 2023/05/11
閲覧 : 61
サンキュー:

4

ネタバレ

meme さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

OPが神。

知り合いから勧められて視聴。
かげきしょうじょってタイトルの意味が最初は
分からなかったんだけれど、宝塚って事なのね。
歌劇ってことかと1話観て理解。

OP主題歌が神曲過ぎてびびった。
絵も可愛いし曲がめちゃくちゃキャッチーだし
すぐにsajiさん調べた。

ボーカルの方がめちゃくちゃアニメ作品の曲書いてる有名な人なんですね。ハガレンとかシャーマンキングの曲もやってたし、後で気が付いたけどツキヨミの人だ。中学生の時めちゃくちゃ聴いてた。。phatmans after school


音楽は素晴らしいのは勿論、アニメ本編も超面白くて、母に勧めたら母の方がハマって二人で漫画全巻買いました。星さまカッコいいー。星さまの学生時代編やって欲しい。

二期もあるかなー。二期やってほしいアニメNo.1

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 105
サンキュー:

6

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

清く正しく美しく

女性だけで構成されている紅華歌劇団。
その劇団員を育成している紅華歌劇音楽学校。
毎年、多くの受験生がいるが、
合格したのは、元アイドルの奈良田愛や高身長の渡辺さらさ達であった。

作中の紅華歌劇団ですが、おそらく宝塚歌劇団をモデルにしていますね。
女性が演じる男役と女役。
男役は男らしく。
女役は女らしく。
舞台には華が無いと立てない世界。
トップになるには難しいです。

渡辺さらさは歌舞伎に絶望していたのでしょうね。
歌舞伎の世界は男の世界。
女役を演じるのも男です。
歌舞伎は女性の出雲阿国が発祥。
しかし、江戸幕府の施策により野郎歌舞伎へと変わり、女性は排除されました。
今でも男性しか入れない歌舞伎の世界。
さらさは歌舞伎に別れを告げて紅華に来たのでしょう。

もう1人にヒロインである、奈良田愛。
幼少の頃のトラウマによって、極度の男嫌いとなります。
唯一の例外は叔父の奈良田太一くらい。
元アイドルという事もあって学校からも世間からも注目されます。
紅華にはアイドルから逃げてきた側面もあります。
しかし、さらさと出会い自分自身を変える事に成功します。

俗世間から隔離された学校生活。
普通の学校だったら五教科などの勉強ですが、紅華は特殊ですね。
紅華の学生は、バレエ・日本舞踊・タップなど色々な事を学びます。
舞台に立つ劇団員としての学び。
仕草や礼儀作法などもあるかなぁ。
普通の教育とは違います。

私が注目したのは、渡辺さらさ役のCV千本木彩花と奈良田愛役のCV花守ゆみり。
作中で担当役が劇を演じるので、作中作という奴かなぁ。
私は声の演技で魅せられました。
千本木さんと花守さんの演技だけでも、十分に視聴して良かったと思えます。

女性の世界なので、ドロドロしている所も多少はありますが、比較的に見やすいです。
さあ、一緒に観劇しませんか?

投稿 : 2022/08/27
閲覧 : 195
サンキュー:

38

ネタバレ

のね さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

キャラが好きになれない

青い髪の子は色々あったかもしれないけど、流石に夢を目指す場所にいて欲しくなかった。普通の女子校行けばいいじゃん。みんな必死に頑張ってるのに、どうでもいいですの顔にむかついてしまいました。
どうして入学出来たのか、コネですか

プレッシャーある中四年間頑張ってきた薫さんに一番同情できます。ED好きです。

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 127
サンキュー:

2

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

There's No Business Like Show Business

恥を忍んで申し上げますと、
ワタクシは『ベルサイユのばら』を観ても読んでもおりません。
ふざけんなよ、とか言う方、ごめんしておくんなまし。

いや、もちろん大名作なのは知ってるんですが、
たまたま機会がなかったというか何というか……うにゃうにゃ。

ですから『オスカルさま』と言われても、
サッカ-選手や一字違いのアライグマぐらいしかイメ-ジできず、
このレビュ-を書くにあたって慌てて下調べしたところ、

  え゛、女の子なの?

となってしまったわけで……、

すいません、いやほんとすいません。
ちなみに『アンドレ』と言われてもプロレ……
あ、いえ、なんでもありません。ほんとすいません。ごめんなさい。


さて、本作はそんな『ベルばら』で1970年代に超ブレイクし、
いまなお絶大な支持を集める宝塚歌劇団をモチ-フにしたお話です。

  ちなみに日本で2000席以上のハコを年間埋め続けられる劇団って、
  たぶんタカラヅカだけじゃないでしょうか。
  劇団四季だって、ハコは1000~1500席がほとんどですしね。

宝塚歌劇団に入るには、付属の宝塚音楽学校を卒業せねばならず、
ここの入試倍率は25倍前後と『ブルピリ』並みの超難関です。

本作品は、それらをモチ-フにした
 『紅華歌劇団』と『紅華歌劇音楽学校』が舞台。
立地は宝塚市ではなく神戸市になってますが、
劇団の社会的位置づけだの仕組みだのは、おおむねタカラヅカに準拠。

物語全体の構成としては、
東大以上の倍率を突破して紅華歌劇音楽学校に入学し、
明日のスターを夢見て頑張る女の子たちの青春群像劇になっております。

じゃあもうタカラヅカでいいじゃん、と思う方も多いだろうし、
僕も最初は、名前の違いは権利上の問題だけかと考えていたのですが
  ……ちょっと調べてみたところ、
    なんかそれだけでもないみたい。
    正直、リアル宝塚って、かなりきっつい側面が。

ここからちょっと、何の役にも立たないタカラヅカ豆知識。
本編に直接関係ない話ですから飛ばしても全然OK。
ネタバレで隠しておきますので、興味のある方だけ、どうぞ。
{netabare}

調べてみたところ、本家の宝塚音楽学校は、
  入学生(予科生)は、男役:リーゼント、娘役:三つ編みおさげ。
  白の三つ折りソックスを着用すること。
  腕時計は黒皮ベルトのもの。
などとアレな校則が多く、アニメの絵面的にちょっとナニな感じです。

そして、外観上もそうなんですが、中身にもかなり昭和体育会系の香りが。
2020年に廃止はされたものの、予科生の不文律として、
 ・電子レンジ、目覚まし時計といった、音の出る物品の所有は禁止。
 ・本科生に気づいたら遠くからでも大声で挨拶しなければならない。
 ・本科生の前では笑顔を見せてはならない。眉を寄せ口角を下げた悲しげな表情であること。
 ・本科生への応答は「はい」「いいえ」や依頼・謝罪・謝礼の言葉以外であってはならない。
 ・電車では着座厳禁。下車駅では走り去る電車を最敬礼で送る。
  (電車に本科生が乗っている可能性があるため)
などがあり、違反すると反省文提出等の制裁が加えられていたそうです。
しかも反省文の出来が悪いと突き返され、延々とリテイクが。
僕も体育会系なんですが、こんなルールはさすがになかった……かな?

こんな生活してて人間性とか歪まないのかなあ、とか思ってたら、
案の定、裁判沙汰にもなった
  『96期生の同期への壮絶ないじめ事件』というのがありました。
かいつまんで内容を紹介すると、以下のような感じ。

 ・洗濯機の使用を一人だけ禁止し、早朝5時に手洗いさせる。
 ・「死ねばいいのに」「私の視界に入るな」といった罵詈雑言を浴びせる。
 ・私物をゴミ箱に捨てる。
 ・メーリングリストから一人だけ外して情報を与えない。
 ・携帯電話を取りあげ通話履歴やメールの内容を確認する。
 ・密室で取り囲み平手打ちを繰り返す。
 ・寮の一室に数時間にわたって監禁状態に置く。
 ・ありもしない盗難事件をでっちあげて強制退学に持ち込む。

で、この強制退学はいくらなんでも無効でしょ、
ということで被害者生徒が退学取り消しを裁判所に申し立て、
学校側がその命令に従わなかったため本訴にまで至った事件です。

この事件、裁判記録を読むと学校側の対応もエグいです。

地裁・高裁で退学取り消しの仮処分命令を受けているにも関わらず、
いったん下した結論を変えると面子に関わると思ったのか、
本校は正しい、悪いのは被害者生徒だ、の一点張り。
関係者の証言も歪曲し、なんとか被害者生徒を『悪者』に仕立てようと画策します。

で、本訴にまで至った裁判の結果は
形式上は『和解』だったけれど、内容はタカラヅカの全面敗訴。
双方の主張を精読する限り、まあそれ以外ないよなあ、と。

  ちなみにこの裁判の間に、
  被害者生徒に有利と思われるブログを書いていた同期生は、
  次席という優秀な成績で卒業したにも関わらず、
  歌劇団から入団拒否されてタカラジェンヌになれませんでした。

もちろん、ブラックだけの学校というつもりは全くありませんし、
歴史と伝統に裏打ちされた名門ではあるのですが、
甘く麗しい乙女の園、的な感じとはかなり違うみたいなんですよね。
というか、ふつうにこえ~よ。
リアルに寄せたら『鬱アニメ』になっちゃうんじゃないか、みたいな。
{/netabare}

そんなわけで本作は、本家よりはかなりゆるめ、
それなりに上下関係は厳しいけれど一般的な常識の範囲内にある、
架空の『紅華歌劇音楽学校』が舞台になっております。

メインになるのは、
女であるがゆえに歌舞伎役者になれなかった下町の天然児、渡辺さらさと、
有名女優を母に持つ元アイドルグループの陰キャ美少女、奈良田愛。

リアルだと真っ先にロックオンされそうなこの二人を軸に、
100期生の主要メンバーの抱える背景にも次々とスポットをあてながら、
授業や行事を経て少しずつ成長していく若者の姿が描かれていきます。


僕が感じる本作の魅力は、大きく分けると三つあります。

① きちんと掘り下げられた、生徒一人一人のキャラクター力
② まず目にすることはないであろう、音楽学校の授業・生活風景
③ きちんと演じられた歌唱・演劇


まずは①のキャラクター力。

 これはもう、主人公の渡辺さらさの存在感が『圧倒的』です。
 物怖じしない天真爛漫さと天性の才能、歌舞伎で培われた身体能力。
 まさに、紅華の型にはまらない『規格外』のキャラクター。

 もちろんそれだけなら、昔風の直進バカキャラなのですが、
 あにはからんや、きちんと周囲を見渡す目と心を搭載しているんです。

 そもそも『天真爛漫』と『無神経』は別のもの。
 彼女は決して他者への配慮やリスペクトを忘れることはありません。
 この辺り、おじいちゃんや歌舞伎の世界から鍛えられてるんですね。
{netabare}
 そして、学業は残念ですが、生き方はしっかり計算できる知恵の持ち主。
 とりわけ「ううむ」と唸らされたのが、
 12話、暁也くんと付き合い始めるくだりです。

 正直、さらさには、暁也への恋愛感情の存在が感じられません。
 とても仲のよいお友だち感覚、
 あるいは、場所は違えど同じ舞台を目指す仲間感覚であったりします。

 それでも、偶然に煌三郎と暁也の会話を聞き、
   煌三郎が何を求めているのか、
   自分がどうすることが暁也のためになるのか、
   自分を育んでくれた歌舞伎の世界と今後どう関わっていきたいのか、
 そんなことを僅かな時間で熟考します。

 そして選んだのが、
 将来のために打算的な告白をすることを逡巡する暁也くんに変わり、
 自分から「彼氏になってください」と切り出すこと。

   水族館での告白シ-ン。
   自分から切り出すことに罪悪感を覚えて話題を変える暁也に対し、
   無言で水槽を見つめるさらさの目のカット、

                    鳥肌ものです。

   好きな相手と告白の駆け引きをする少女の目じゃない。

 これに続くシ-ン、「彼氏になってください」とは言ったものの、
 ひとことも「好きです」とは言ってませんしね。
 それは彼女の誠意でもあり、意地でもあり、みたいな。

 ちなみに、最終話でさらさが演じたティボルトですが、もちろん
   『自分からジュリエットを奪ったロミオ』と
   『自分から助六を奪った暁也くん』が掛かっています。
 だからこそ最後「おまえにやられるとはな……ロミオ……」
 という台詞が『悪意の希薄な嫉妬と絶望』に彩られていたわけで。
{/netabare}

 そして、さらさの脇を固める100期生仲間のキャラ造形も、いい感じ。

   変態オヤジにキスされ、極度の男性恐怖症に陥った、奈良田愛。
   紅華出身の母と祖母を持つプレッシャーまみれのサラブレッド、星野薫。
   極度の紅華オタ、常に全力姿勢を崩さない委員長の中の委員長、杉本紗和。
   特徴のなさを双子でカバー、ミス平凡、沢田千夏・千秋姉妹。
   抜群の歌唱力を持ちながらも、メンタル最弱の劣等生、山田彩子。

 物語は、そんなメンバー達が入れ替わりでスポットを受けながら、
 少しずつ劇団員に向けて成長していく様が、
 緻密に、そしてメリハリをもって描かれていきます。
 (個人的には山田の高校時代エピソードが一番好きかも♪)

 その描き方自体が青春群像劇でもあり、
 同時に『どんなに努力してもトップになれるのは一握りだけ』という、
 彼女たちが目指すものの厳しさを表しているんですよね。
 

そして②の、音楽学校の授業・生活風景は、単純に見てて楽しいです。

 そもそも、紅華音楽学校は宝塚のそれに準拠したものだから、
 学校教育法における一条校とは全く別物。
 予備校などと同じく、都道府県認可の『各種学校』なんですね。
 卒業しても高卒資格は得られず、学歴としては中卒か高校中退のまま。
 (本家の宝塚には、希望者用の高校修学サポート制度があります)

 要するに、単純に『学校青春モノ』とくくっても、
 そもそも学校の性質が一般の高校とはまるで違うわけです。
 当然ながらカリキュラムも、へえ、こんなんやるんだ的な新鮮さが。

 それに加えて、授業や課題に取り組む生徒たちが必死そのもの。
 親に行けと言われて無目的に行くガッコ-と違い、
 プロの舞台に立つための『訓練』を受けに行ってるのですから、さもありなん。
 ここで頑張っとかないと、いい役引けないわけですしね。
 クラスメイトは全員が『仲間』であると当時に『ライバル』なわけで、
 ぽわんとしていたら置いてけぼりを食らう、熾烈な環境なんです。

 ただ、そうは言ってもただ座って聞いているだの『座学』はダルいわけで、
 ここのあたり、リアルというか、わかるわかる的な雰囲気も。
 そういうのも含めて、実に興味深い授業・生活風景なのであります。


そして③の、きちんと演じられた歌唱・演劇、というのがこれまた良き。

 お話の舞台が歌劇団の付属学校なのだから、
 お芝居と歌唱のシ-ンはあたりまえに出てきます。
 それを、役者さんが頑張って演じているわけなのですが、
 これって実はかなり難しいんです。
 だって『ダメ出しをくらう理由がはっきりした芝居』を求められてるんですから。

{netabare}
 最初にさらさが演ったティボルトは、
  『先輩の完コピで自分のモノになっていない』演技。

 奈良田愛が演ったジュリエットは、
  『情感は充分だけど、少女としては大人び過ぎた』演技。

 杉本紗が演ったティボルトは、
  『激情に身を任せ、上手いけれど萌えの足りない』演技。
 
 その他のみんなが演ったのも、
  『若々しく、一般の水準以上でありながら、際立った魅力のない』演技。

 ね。ふつうに演じるよりずっと難しそうでしょう?

   たぶん実際のアフレコ現場では音監さんから
   「あ~、いまのちょっと上手すぎたから、もうちょっと学生っぽく」
   なんて普段とは真逆の修正が入ったりしてたのでは。

 その甲斐あってか、
 かなり説得力やリアリティのある、楽しい演技になってます。
 一度見られた方も、再聴の価値アリです。

 かたや評判の山田彩子の歌唱は、まあ、それなりって感じでした。
 上手いか下手かで言えばもちろんすごく上手いのだけど、
 声楽科の上位クラスの人はたいていこのレベルかと。
 少なくとも歌劇団の講師が耳を奪われるほどの声質ではなかったような。

 そして、思わず吹いちゃったのが、諏訪部さんのロミオ。
 本人の前ではぜったい言えないけど、

     誰がどう聞いてもおっさんじゃん。

 脇キャラのいろんな台詞かぶせて何とかごまかそうとしてたけど、
 やっぱ無理があるって。上手い下手ではなく、声質の問題。
 マクベスならよかったんだけど、諏訪部さんにロミオはさすがにきついです。
{/netabare}


作品の僕的なおすすめ度としては、堂々のAランクです。
モチ-フが目新しく、かつ、人物造形のしっかりした青春群像劇。
あまり人を選ばない、万人向けのテイストではないかと。

タカラヅカとか女の園に興味がない方でも、
なんとなく読み始めたらついつい完読してしまった少女マンガ、
ぐらいの面白さは感じていただけると思います。

ちょっと重い・暗い・痛いエピソードもけっこう含まれてますが、
それはまあ少女マンガの王道ってことで。
きらら的お花畑を期待している方にはちょいしんどいかも知れません。


映像は可もなく不可もなく。
リキの入った画はそれなりだけれど、
つなぎのカットはかなり流しちゃってます。もうちょいがんばれ。


お芝居は、いい役者さんが多く、心地よい感じにまとまっています。
全体的に振り幅を小さめにしたリアル寄せの芝居なので、
けっこう細かいところにこだわり見せてる役者さんもいて、思わずニヤリ。

  そんな中で一人だけ全開許可の、さらさ役千本木彩花さん、良きです。

  この方って、どんな役を演らせても、
  きっちりとキャラを立ち上げてくるんですよね。
  それも、ただ器用なだけじゃなくて、
  キャラの『心のひだ』みたいなものを繊細にとらえて消化する感性と、
  それを言霊に載せて表現する技術があります。

  まだ26歳と若いし、しょうもないアイドル活動もしてないみたいだし、
  二年前に結婚して落ち着きもあると、いいことづくめ。
  息の長い、いい役者さんになると僕が期待している一人であります。


音楽は、他の方も書いてるけど、EDはかなり良き。
曲自体もヅカっぽくて素敵なんですが、
後ろで流れてる止め画のデッサンがめっちゃよくできてます。

  OPは……『のだめ』っぽくって、なんかやだわ。


とにもかくにも、見て損をするアニメではありません。
  きららこそ人生の真実、とか
  イモウト以外は女と認めん、百歩譲ってロリ、
なんて方には無理かもですが、
それ以外のフツ-の方、一度お試しになってはいかがでしょうか。


*****************************************************


ちなみに、このレビュ-のタイトルである
 『There's No Business Like Show Business』って、
あの古典名作『ショウほど素敵な商売はない』の原題であります。

意訳としては、なかなか秀逸な邦題なのでは。

日本アニメの英題って、
 『鬼滅の刃』    →Demon Slayer(悪魔殺し)
 『名探偵コナン』  →Case Closed(一件落着)
みたいな一部の例外を除き、だいたい、原題に近い感じになってます。
 『僕だけがいない街』→ERASED(抹消された)
みたいな意訳題もありますが。

なかにはニュアンスのだいぶ違う意訳もあって、
 『うらみちお兄さん』→Life lessons with Uramichi(うらみちの人生講座)
 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
  →Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?
   (ダンジョンで女の子ナンパしたらダメっすか?)
なんてのもあり、ちくちく調べているとけっこう楽しめます。

まあしかし、外国映画の邦題ほどめちゃくちゃではありません。
僕はむかし、デミ・ムーアの主演作品で
 『The Butcher's Wife』直訳すると「肉屋の女房」って作品に、
 『夢の降る街』ってタイトルがつけられてて呆然としました。
リスペクトもなんもあったもんじゃないな。ふぁっきん〇ゃっぷっ!

投稿 : 2022/05/12
閲覧 : 320
サンキュー:

34

ネタバレ

nishi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2021年1番面白かった

なんか久しぶりに見たくなったので見たら第8幕が何度観ても神だったので6000字ちょっとにまで感想がかけてしまいました
これを読んでぜひ、かげきしょうじょと言うアニメに触れて欲しいです

かげきしょうじょ全13話
ホントここ数年でも素晴らしいアニメだった
面白くない回が1回も無かった

近年でも稀に見る素晴らしく面白い作品だと個人的に思いました
素晴らしいストーリー、演出
毎話変わるエンディングも今期最高いや、アニソン史に残る名曲ばかりだと思いました
毎回歌う人が変わるしサビに入った部分で心が震えて鳥肌が立って久々に名曲を聴けたと思いました
作画も文句の付け所が無かった

特に第8幕は2021年1番の神回でした(ガチで)
第8幕感想 を語ります
ストーリー 11 作画10 演出11 声優・曲11
個人的だと10段階評価だけどもそれを余裕で超えました

第8幕感想
{netabare}
星野薫ちゃんの回はガチで感動しました(語彙力皆無)
最初は自我が強い女の子やなーと思っていたけど
星野ちゃんにこんな過去があって今に繋がっているのは感動😭しました

・ストーリー
前回の続き
新幹線の中、東京に戻るさらさと愛ちゃん
落ち込んでいるように見えるさらさに助言をする愛ちゃん

【もう花道を歩け無くても私たちには銀橋があるよ】

これも何気に名セリフですよね

歌舞伎はダメだっただけど
紅華歌劇団に入った2人だから銀橋を目指せて
頑張ることが出来ることがあるよと教えてあげる愛ちゃん

深く考えるといいセリフですね

そしてOPに入り本編にいきます
{/netabare}

Aパート
{netabare} ~

夏休みが終わった予科生達
みんなで雑談や夏休みの思い出を語っています

薫ちゃんが髪を切った事に気づくさらさ
バッサリいったショートやな
カッコイイと言うさらさ
ほんま薫ちゃんは可愛いとカッコイイだよな

カッコイイと言われて照れる薫ちゃんツンデレですねぇ‪(^ω^)

さらさと愛ちゃんに怒る薫ちゃん
その理由は 2人とも日焼けをしている
あ、と気づくさらさと 他人事のような顔をする愛ちゃん
言い訳をする愛ちゃん可愛いです

日焼けの注意をする薫ちゃんの紅華への愛とリスペクトが凄かったです

ここから薫ちゃんの回想に入ります
⚠️ここからが本番
ガチで神なので見てない人はぜひ見ないと損してます

日傘を刺して夏を過ごす薫ちゃん
日傘を刺して帰っていることに周りから少し浮かれた存在の薫ちゃん

バス停ではしゃいで喋るJK2人
うるせぇな

隣にはなんとイケメンメジャーリーガーを兄貴に持つ野球部の少年が居た

ほの少年を冴えないと悪口を言うJK
最低ですね
こいつらとは仲良くもなりたくないしくたばれ
ため息を吐く少年

そこに制服で日傘を差して歩いてくる薫ちゃんがやってきた
驚くJK
片方のJKは同じ中学だったと発言

薫ちゃんに見惚れている少年
これは一目惚れか⁉️
ピアノの流れるタイミングが最高ですね

1番後ろに座る少年と2つ前の斜めに座る薫ちゃん
うーん距離がありますねぇo(^o^)o ワクワク

薫ちゃんはおばあちゃんのお見舞いに行くためにバスに乗り病院にやって来た

おばあちゃんはなんと
春の白雪姫と言われた紅華歌劇団トップの娘役だったという
すげぇ家だな

おばあちゃんのファンに応援されたけど心の中でネガティブな事を考えてしまう薫ちゃん

{/netabare}

Bパート

{netabare} ~

期末テストが終わって友達に遊びに誘われるがレッスンがあるのでキッパリ断る薫ちゃん

夢の為に努力を毎日する薫ちゃん
こういう人ってカッコイイよね

母から留守電がかかってきていた
おばあちゃんに本を届けて欲しいと頼まれた薫ちゃん
バス停にやってきた薫ちゃん
座っている野球部の少年に声をかけられる
おばあちゃんを言い訳にちょっとしたナンパをする少年

そこに女の子がやってきた
その子はラブレターを少年に渡すかと思ったらその少年の兄貴にラブレター渡して欲しいと頼まれた少年
断る少年
無く少女
ため息を履く少年

その場面を見ていた薫ちゃん
自分とどこかを照らし合わせて少年に名前を教える薫ちゃん

その少年の名前は辻陸斗

お互いに名を知りバスに乗った2人
バスの中ではまだ少し距離感がある2人

そこで紅華歌劇団について質問する辻くん
優しく答える薫ちゃん
薫ちゃんは男役を目指しているので体を鍛えていると言って二の腕を見せる
すげぇと驚く辻くん

二の腕を出すことによってこのアニメへのリスペクトを制作会社から感じます

薫ちゃんが髭を付けるのが気になって聞いたら
薫ちゃんはクラスの男子にもバカにされると解釈してしまいます
バカにしてないよと言い訳して薫ちゃんの顔に近づき話が進んで行く

今度は薫ちゃんが質問する

辻くんのお兄ちゃんをテレビで見たことあるよと言うが
薫ちゃんは辻くんと似てるなと思い少しずつ辻くんに惹かれ合う

南高野球部に所属している辻くん
南高は毎年県の決勝で毎回負けてしまっている
万年ベンチで部活動内でも毎回期待されているが結果が出ず、マネージャーなどから兄と比べられてしまう

いやマネージャー可愛いな‪w
LINEをする薫ちゃんと辻くん
いつ交換したんやお前ら

紅華歌劇団の校歌を歌って砂浜を走って体力を付ける薫ちゃん
しかも帽子被って長袖長ズボン
日焼け対策もバッチリ
凄いですね👏

バス停で日焼け比べをする2人

1⃣バスの中で紅華の銀橋について語り
男役のトップとして銀橋を渡りたいと発言する薫ちゃん

なれなるか分からないのになるって言ってなれちゃう人

は正直羨ましいけど薫ちゃんはそこまで行く苦労、努力、大変さを誰よりも知っている
中3、高1、2年生で3回も落ちた薫ちゃんだからこそ言えますよね
この覚悟が他の子との違い
マジでかっこよすぎます

最近よく来てると気づくおばあちゃん
これは何かに気づいているなおばあちゃん‪w

おばあちゃんのお見舞いと言うのを言い訳に辻くんとバスで会話する薫ちゃん
惹かれあっていってますね
青春ですねぇ〜

間、間に辻くんの練習でホームランが打つシーンを入れて バスの中での2人の会話を糧に頑張る辻くんの描写も描かれているのが素晴らしいです

2️⃣スカートを履いて女の子らしい服装で乗ってきた薫ちゃん
紅華で男役志望の薫ちゃんはスカートはもう紅華では履けないから高校生活で
【今のうちにスカート履いておくんだ】というセリフは女の子らしい発言だけども
普通の女子と違って薫ちゃんの覚悟のレベルが違くて心に刺さるものがありました
このセリフで涙がウルっと来てしまいました

この後に辻くんが 【星野さんは髭を付けてもきっと可愛いんだろうな】
と辻くんに可愛いと言われてもうデレにデレて反応に困ってしまう薫ちゃん
可愛いすぎまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす

レッスン教室でLINEする薫ちゃん
レッスン教室に紅華学校の合格者がやってくる
その子の名は山岸さん
夏休みに自主練で一緒に使って練習するらしい
薫ちゃんと面識があり近づく山岸
なんとこの子は薫ちゃんよりも先にしかも1回で受かってしまった

1⃣の伏線回収
更衣室で山岸さんについて話す女子2人
薫ちゃんが言っていた 入りたいって言っただけで受かる子がたまにいる それは山岸さんだった
更衣室に入ろうとする薫ちゃん
3️⃣その中で陰口を聞いてしまった薫ちゃん
3代続けて合格とはならず3度も落ちてしまっている薫ちゃん
それはコネではなく、実力でしか受からない世界 と言われてしまう薫ちゃん

これは心に来てしまいますね
薫ちゃんからしたらとても悔しすぎて
なんとも言えませんよね


3️⃣そして薫ちゃんに追い討ちをかけるようにおばあちゃんがこんな事を言ってしまいます

【ほかのあなたの好きな事、やりたい事をやってもいいんだからね】

このセリフは薫ちゃんにとってはマジでショックですよね

3️⃣それは何故か?
祖父、母、薫ちゃん
親とおばあちゃんが紅華で活躍しているので紅華に入ろうとするのではなく、
自分が紅華歌劇団で男役トップになりたいと言う夢、それを叶える為にやってきた覚悟で高校生活や人生をかけて薫ちゃんが頑張っているのに紅華学校に3度も受からなかったからこんな事を言われた

つまり おばあちゃんに紅華歌劇団に入る事を諦められてしまっている。と捉えることが出来てしまう

男役になる自分の夢をこんな風に思われてしまえばショック所じゃなく俺だったら諦めてしまうかも知れません

で言われた後、コーヒーカップの取手で拳を少し握る薫ちゃん
小さい声で うん と返事をする薫ちゃん
心の中で薫ちゃんが思っている心情はさぞ悔しく、悲しいことだったでしょうに

僕は少し涙が出てきてしまいました

{/netabare}

そして大詰めCパート
2021年1番の神シーンともいえる場面登場

{netabare}

薫ちゃんを花火を見に行こうとに誘う辻くん
浴衣姿を見て普通と言ってしまう辻くん
浴衣薫ちゃん可愛いすぎだろ

子供にぶつかられる薫ちゃん
少しバランスを崩してしまい倒れそうだが辻くんに手を握られたままそのまま祭りに連れていかれる

辻くんのいる南高は神奈川予選4勝で勝ち進んでいた

見た目の反応が薄いけど心の中では喜んでいるという表現を出す為に喜んだ瞬間に花火が上がる

喜んでいる所を花火にする演出
これもまた素晴らしい

試合中の最中なのにこんな所に来て大丈夫かと心配する薫ちゃん
全てにおいて反応が薄い辻くん
露骨に元気が無いこと出すなよ
女子が居るんやぞ

辻くんが元気が無いことに気づく薫ちゃん
理由は薫ちゃんと出会ってから調子が良かったけど試合に出るチャンスが無くて落ち込んでおり野球をやっている意味があるのかと考えてしまう

ベンチに座って薫ちゃんがいる横でそこから愚痴を言いまくる辻くん
ネガティブ発言やめろよ
2人ともシリアスの時に禁句を言ってしまい薫ちゃんに投げかけてしまった辻くん

【無理して頑張るかいがあったのか】

この発言が薫ちゃんを泣かせてしまう
辻のバカヤロぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

薫ちゃんは自分の意思で決めて選んだ道
無理なんてしてない
何がなんでも紅華に入学する
そして涙を流しながら怒り辻くんの所から離れる
心の中で普通のJKを羨ましく思ってしまったり、手を繋いだり、辻くんに優しい言葉を掛けてあげたりしてしまいたい薫ちゃん

4⃣紅華の歌を歌いながら
花火が海で起きている時に涙を流しながら砂浜を走り駆け抜ける

心の中では、絶対に諦めない気持ちがずっとあった

歌い終わって花火のシーンは終わり

バスに乗っている薫ちゃん
5️⃣LINEを見て辻陸斗のLINEをブロックしてしまいます
あーあ薫ちゃんの短い恋が終わってしまいましたね
と誰もが思いました
商店街を歩く薫ちゃん
商店街のテレビに南高が9回裏2アウトランナー一塁3対2で負けている状況が放送されている

6️⃣そこに代打辻くん
初球から打ってたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
代打逆転サヨナラ2ランホームラン

打った瞬間
7⃣日傘が捨て飛ばされテレビに泣きながら張り付く薫ちゃん
大号泣の薫ちゃん

その後南高は甲子園で1回戦敗退
これがまた良い
そのまま甲子園優勝じゃなくて甲子園1回戦敗退と現実味がある終わり方素晴らしい
まぁ金足農業は決勝まで行ったんですけど‪w

ラストシーン
ここで大号泣 最後まで神でした

おばあちゃんが退院してバス停に行かなくなった薫ちゃん

現代に戻る
さらさが変な声を出す
さらさのスマホにはなんとあの薫と辻が通ってたバス停が載っていた

そのバス停の壁に 辻陸斗が書いた手紙が貼られていた

めっちゃ辻くんイケメン‪w‪w‪w

心の気持ちの薫ちゃんのナレーションが入り
締めに相応しい最高のセリフが登場

【好きでしたって言ってあげてもいい】

バス停でバスが過ぎた後に2人がバス停のベンチに座っている絵で終わり

。゚∵・(ノД`)∵゚。 うわああん😭😭😭
最高すぎた

そしてED
これもまた歌詞と曲が神でした
{/netabare}

かげきしょうじょ第8幕の見どころ(神演出や伏線回収語り、第8幕の凄さ
番号が同じ所の解説をしていきます

{netabare}

2⃣の場面の注目ポイント☝
2人の座る位置がどんどん近くなっていき
徐々に惹かれあっていくとつり革がどんどんどんどん揺れていく演出
薫ちゃんの気持ちをつり革で表す演出
これは神
そして急カーブでつり革が激しく揺れる

薫ちゃん、辻くんに堕ちましたぁぁぁ
この地点で完全に恋に堕ちてしまった
可愛いすぎまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす

3️⃣それは何故か?
祖父、母、薫ちゃん
親とおばあちゃんが紅華で活躍しているので紅華に入ろうとするのではなく、
自分が紅華歌劇団で男役トップになりたいと言う夢、それを叶える為にやってきた覚悟で高校生活や人生をかけて薫ちゃんが頑張っているのに紅華学校に3度も受からなかったからこんな事を言われた

つまり おばあちゃんに紅華歌劇団に入る事を諦められてしまっている。と捉えることが出来てしまう

男役になる自分の夢をこんな風に思われてしまえばショック所じゃなく俺だったら諦めてしまうかも知れません

4⃣これは知って欲しい
この時に薫ちゃんが着ているアサガオの浴衣に注目
そのアサガオの花言葉は
_人人人人人人人人人_
>短い恋<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y ̄
いやーこの場面で花言葉を使って何が起きたのかを伝える
制作陣の演出凄すぎないか?

5️⃣極限の最高の伏線回収
薫ちゃんがLINEをブロックしていたから辻くんがこういう伝え方をして神シーンになる
パインジャムさんスゴすぎるだろ

6⃣アニメあるあるだと思うじゃん?
第8幕放送当時の日にち8月22日
この放送約1週間前の夏の甲子園

8月11日の試合
横浜(神奈川)VS広島新庄(広島)
⬆️南高がある神奈川代表高校

横浜(神奈川)VS広島新庄(広島)0-2
の9回裏2アウト一、三塁から1年生のが左越えに逆転サヨナラ3ランホームラン

アニメでは1点差で9回2アウト一塁
辻くんサヨナラ2ランホームランを超える3対2での逆転勝利

アニメでも王道展開でみんなが予想ついてたけどそれを現実でやってしまい奇跡的にアニメ臭さが無くなる

良きアニメには良い風が吹く
この第8幕はどれだけ凄いんだ

7⃣何故日傘を捨てられたのか
紅華歌劇団への道を歩もうとして
常にずっと日傘を差してた薫ちゃんが
ホームランを打った瞬間だけ、日傘を捨てる事によって、薫ちゃんが普通のJKに一瞬だけ戻るという演出
凄すぎますパインジャムさん
ここの制作会社エグいて〜

{/netabare}

演出、声優、曲のまとめ
{netabare} ~
・演出 一言で言うなら神
演出がなにより素晴らしく薫ちゃんの感情をバスの吊り革で表したりするのは凄かったです

このかげきしょうじょという作品への思いがとても篭っていてリスペクトしている素晴らしい演出

・声優、曲
大地葉さん 歌上手すぎませんか?
この人と、薫ちゃんはマジで合ってました
声優を大地葉さんに起用した人も凄すぎます
そしてEDで薫ちゃんのソロパート
これまた歌詞が神➕大地葉さんの歌声が神
EDがマジで神でした
2021年1番ともいえるEDでした

{/netabare}

まとめ
演出がマジで神だった

この恋があったからこそ薫は紅華に受かった

恋とは素晴らしいものですね

第8幕だけでも良いからかげきしょうじょは絶対見て欲しいです
2021年個人的覇権アニメでした

投稿 : 2022/04/20
閲覧 : 243
サンキュー:

16

ネタバレ

てんてん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

爽快に駆け抜けていった

才能ある少女たちが目標に向かって成長していく熱い作品でした。女性特有の友情・共感・嫉妬など様々な感情が入り乱れ少女たちがどんどん成長していく様に爽快感さえ覚えました。ただ、主要キャラを掘り下げるためのエピソードはあまりハマらなかったかな。特に奈良田さんと母親の恋人のやつは気持ち悪すぎて今からでもエピソードを差し替えてほしいくらい。男性嫌いにするためのエピソードならもっとやりようがあったはずなのにあまりにも短絡的なエピソードだったので嫌悪感も相まって非常に不快な話になりちょっともったいなく感じてしまいました。

投稿 : 2022/04/13
閲覧 : 161
サンキュー:

6

ネタバレ

うにおいくら さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宝塚歌劇に興味がなくても楽しめるアニメ

『かげきしょうじょ』というタイトルを見た時『かくしごと』というアニメの事を思い出した。

その時は大して期待もせずに『かくしごと』を観たが、見事に期待を裏切られてハマってしまった。

そんな嬉しい裏切りを感じさえるタイトルなのが『かげきしょうじょ』。

 間違いなくかげき=歌劇だろう。それもタカラヅカジェンヌ系のアニメだろうと予想はその通りだった。

内容は主人公の背の高い女の子が紅華歌劇音楽学校に入学して『オスカル様』を目指すという内容。

はっきり言ってオジサンは全く宝塚歌劇に興味はない。

私は宝塚と言えばファミリーランドとその中にあった温泉ぐらいにしか思い浮かばないオジサンである。
そのファミリーランドも温泉もう無くなって久しい。

そんなオジサンが見て楽しめるアニメだ。

元タカラジェンヌの声優が沢山出ている。

葛城七穂・七海ひろき・内海安希子・岸本望・森なな子・前田真里……などそれだけでもこの制作陣のこだわりが見てとれる。

拘りと言えばエンディングにかかる曲も拘っている。
基本的には同じ歌のなのだが、話毎に歌う声優が変わり歌詞も変わる。

これも楽しみの一つだった。

という事でこのアニメはオジサンにもお勧め。

ちなみにうちの食わず嫌いの高校生の娘は興味がないのか観もしなかったが、同世代のオバサマにお勧めしたところ、速攻でハマっていた。

投稿 : 2022/03/22
閲覧 : 190
サンキュー:

9

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

C. ネタバレ注意

斉木久美子の漫画 制作:PINE JAM

宝塚歌劇団を彷彿させる「紅華歌劇団」付属の「紅華歌劇音楽学校」に入学した少女達の1年が描かれる青春物語


<メモ>
登場人物が男性ばかりのアニメを好まない方がいるように
女性ばかりのアニメが苦手なので数話みて面白くなかったらやめようと思っていましたが、最後まで飽きずに見られました。

少女達が目標に向かってがんばってる姿だけではなく、
夢のために諦めなきゃいけないことや、女性独特のいじわるな所も描かれていて面白かったです。

何度も書くけど、過去の悲しいエピソードでいじめを描くのはやめて欲しい。


21.10.26

投稿 : 2022/02/20
閲覧 : 230
サンキュー:

9

ネタバレ

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

役者の卵たち

2022.2.10 視聴完了。

紅華歌劇音楽学校に入学し日々頑張る乙女たちの姿に
若干スポ根的要素もありながら楽しめるアニメでした。
歌って踊って演じるのはすごいな。
というか入学できた時点でホント選ばれし者だよね。
彼女たちの過去のエピソードを織りまぜながらの
良い出来だと思います。
文化祭直前くらいまでの話だったので続きの期待大です。

歌舞伎役者になぜ女性がなれないのか
少しばかり興味があったのでwikiで軽く調べてみました。
一説によると(諸説あり)
遊女歌舞伎、若衆(男娼で12~18歳の少年)歌舞伎が
刃傷沙汰が多く国から禁止され
野郎(成人男子による)歌舞伎が生き残ったようですね。
だから女性がいないのか。

さらさは歌舞伎役者になれなくったって
寺島しのぶさんのような大女優になればいいさ。

投稿 : 2022/02/10
閲覧 : 208
サンキュー:

19

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そっちのかげきか

原作未読(2022.2)
歌劇学校へ入学した未来のスターを夢見る少女達の熱く可憐な物語。
宝塚歌劇団には全く興味ないのですが、実は人生で1度だけ舞台を生で鑑賞した事があるのです。多分もう二度とないでしょうね。
何故、鑑賞したかというと、実は中学の修学旅行が京都・奈良だったのですがなんと運悪く、その年は京都市と有名寺院の拝観料を巡るいざこざが表面化し、毎年のお約束コースが巡れなくなってしまったのです(涙)。
多分それで先生方が苦肉の策で宝塚をコースに入れたんだと思われます。でもね、中坊で宝塚歌劇団に興味ある男子ってどれだけいますかね?女子なら親の影響とかで多少いたかも知れませんが、ド田舎中学で果たして・・・。
でも、自分としては結局その旅行で一番インパクトあったのはこの宝塚でした。当然、トップ組の舞台じゃなかったと思いますが、未だに最後の「レビューそれは愛のシンフォニー」という歌は鮮明に覚えてます。美しいとかじゃなくすげえなって印象で近くの席のおば様たちが拍手して盛り上がってたのをこちらもすげぁなと。
さて、作品としては一際目立つ主人公を中心に主要キャラの面々のここまでの回想やバックボーンを織り交ぜながら学校生活を描いています。作りも丁寧で色使い、表情なども好感を持てる雰囲気でした。勝手な想像ですが、作中のオーディションとかは声優さんならリアルな話で日頃仲の良い友人であっても役を取り合うライバルという点で多少シンクロする部分はあるんじゃないかと感じました。また、双子姉妹も声優さんが実際の双子?でされているしそういう部分も作品にフィクションだけではないリアルな雰囲気を醸し出していたのではないかと思います。
そういった部分もありちょっと続きが気になりますね。

私のツボ:上坂さんの委員長

投稿 : 2022/02/08
閲覧 : 211
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13

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2期希望。良作でした

宝塚のような華やかで厳しい役者の世界に飛び込み、ともに高め合う少女たちの青春ものとしてとても楽しめた。女子特有の少しギスギスする部分とか、先輩後輩関係とか、女の子のきれいなところだけでなくてリアルな部分もしっかり描いていて好印象だった。

「ロミオとジュリエット」など作中で披露される演劇の知識がなくても、アニメの画や声優さんの演技力で情景や雰囲気が分かるのがすごいなと思った。この作品は同じ演劇の舞台で活躍している声優さんご自身にとってもすごく刺さる内容だったのではないか。

1クールでさらさたちの1年を描く綺麗なまとめ方で、各キャラのお当番回もあってよかった。個人的には「薫の夏」がとても好きだった。続編があればまた見たい。

視聴日 21/9/26

投稿 : 2022/02/02
閲覧 : 136
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12

ネタバレ

脳トレ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いろんな意味で物足りない

第一話でしっかり主人公の魅力を示して掴みは上々、大筋部分は最後まで楽しく観れた。
ストーリーも重すぎず軽すぎず(一部の設定がかなりヘビーだけど)全体としてはいい塩梅でテンポよく見れたが、半面「このアニメの見せ場はここだ!」という突き抜けた部分もなかった気がする。

ストーリー自体はいいのに演出がアッサリ過ぎたり、もう半歩踏み込んで欲しい所で話が解決したり、尺の都合もあるとは思うが全体的にもっと勿体付けてみせて欲しかった箇所がチラホラ。
また扱うネタ的に作画の力がそのままキャラの演技、表現力に直結すると思うのだがその点も、大きく外すことはなかったがしっかり描き切ったといえる箇所もなく物足りなさを感じる原因か。
キャラの描写については各キャラをきちんと掘り下げて群像劇としての満足感はあったが、1話を見て期待していたより渡辺さらさが大人しかったというか、もっと主役が物語の中心として皆を引っ張ったり、あるいは引っ掻き回して欲しかった。
 
他に気になった点として {netabare}さらさの歌舞伎の経験だったり奈良田愛の男性恐怖症の設定などがそれ程活かされてないと感じた。
特に愛の性虐待については一生引きずるレベルのトラウマだと思うがキモオタ君とのエピソード以外はほぼ触れられない。アニメ以降のエピソードでまた掘り下げるのかもしれないが男性教師に対してもすっかり克服してしまったかのように恐怖症の影も形もなくなって、あれでは単に愛の男の好みの問題で「イケメン無罪」程度の話にしか見えない。性暴力被害を軽んじるような内容に見えてその点に関しては明確に不快に感じた。もしアニメの尺の都合であれ以上掘り下げられなかったのだとしたら尺に応じた設定に変更するべきだったと思う。
あと細かい部分だがさらさが最後にちょこっと言及する以外キモオタ君を名前で呼ばなかったのもキャラ的に違和感があった。{/netabare}

主役のさらさだけでなくどのキャラも好感が持てたし話も十分面白かったので余計に上記の問題点などをしっかり描いて欲しかったと思う。良い意味でも悪い意味でも、もっとガッツリ見せて欲しいと感じた。
見過ごせないようなツッコミ所もあったが総合的にはアニメ2期も実現して欲しいと思えるくらいに楽しく見れた。

投稿 : 2022/01/23
閲覧 : 206
サンキュー:

8

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

続きが楽しみ

やはり原作で出ないかなと思ったセリフやシーンは出なかった。

投稿 : 2022/01/18
閲覧 : 170
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10

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

夢は始まったばかり

これはすごい作品でした。全てにおいて見事なまでに完成されており、ここまでおよそ欠点の見つからない、誉めることしかできないアニメは稀です。

渡辺さらさと奈良田愛をダブル主人公とし、皆それぞれの思いを胸に紅華歌劇音楽学校へと入学するところから始まります。

主要キャラを7名と必要以上に出さない構成は素晴らしかったです。キャラを絞れているだけあってそれぞれのキャラを十分掘り下げることができ、全ての主要キャラに感情移入していました。

また、声優さんの演技も素晴らしかったです。テーマが宝塚歌劇団ということだけありその声の演技や迫力で他とのさを明確にしなければならず、それを見事に演じきっていました。

さらに今作において私が最も突出していると感じた点は音楽です。というよりEDです。
作詞作曲を斉藤恒芳さんが担当されており実際の宝塚歌劇団の舞台でも音楽を手懸けており賞までとっておられる方です。EDはそれぞれのキャラの境遇に合わせて作曲を一切変えず作詞のみを変えるというやり方をとっていました。このEDは10年語られる名曲であると言えると思います。

そうですね、、強いて欠点を挙げるとするなら13話という話数が短く、少し物足りなさが残ってしまったことでしょうか。
原作のストックが足りていないみたいなので2期に繋げられるか不安ではありますが続きが非常に気になります!

93/100点

投稿 : 2022/01/17
閲覧 : 190
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18

ネタバレ

愛好家 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

好みは別れると思うが、良作!

PV等を見てなくて、パッケージ画像だけで、とりあえず見てみようと思って見始めた。

宝塚をモチーフにした作品と少女漫画の作画で好みは別れると思うし、主人公の性格がさらに好き嫌いを加速させると思う。

私は作中のとある人の発言の「ミュージカルは舞台の総合格闘技」このワードが刺さりましたね!実際にミュージカルを見た事ないのですが、私が好きな物をミュージカルの所を入れ替えると刺さりました。
大きな一撃になるかならないかは個人それぞれだけど、もしかしたら、それは誰かの大きな一撃になっているかもしれない。
そんな自己解釈をしたらかなり好きになりましたね。

投稿 : 2022/01/07
閲覧 : 168
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6

ネタバレ

くらま さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

毎話のEDが至高

前回途中視聴だったので追記。

全話視聴し、どハマりし原作も買いました。
原作も面白いです。
(見途中。JUMP版が先にあるそうでJUMP版買わないと)
特にアニメ第六幕『スターの片鱗』ですかね、
アニメで描いていない話しがあるのですが、いわば始まりの物語。
深掘りして劇場版とかで描いて欲しいてす。
この製作陣ならいい作品が出来ると期待。

第五幕『選ばれし乙女』は、、、なんど観てもくる。。。
教育教材、義務教育にすべき。
イベントにも参加したのですが、演者さん達も、、、。

そういえば当方大好きな推し回、
第八幕『薫の夏』ですが、な、なんと原作のスピンオフ回だそうで。
よくぞアニメ化してくださいました。
当時も書きましたがこの作品、EDが至高なのですが、この第八幕のED、通常EDの別バージョン(当時は2番かと思ってましたが)なのですが、ほんと歌声が圧巻です。
当方好みの声質、というのもあるのですが。

今回はトークイベントだけでしたが、歌系イベントもあったらいいなぁ。

本当に良い作品なので二期に期待します。

以下、2021/9/2初期投稿
原作未読です。

普段は作品のあらすじなど読み、興味あるものからリアタイ、録画視聴してるのですが忙しくタイトルのみで優先決めてました今期。

タイトルだけ見た時は、なんたら特殊戦うんたら、みたいな過激な作品かと思いきや。。。

歌劇モノだけに声優さんの歌唱力も素晴らしく、作品の質を幾重にも向上しています。
特に野球回のEDは衝撃的でした。

撮り溜めを一気見し、Blu-ray購入を即検討するも、、、
早期予約特典が終わってるという。

ほとんど観れてないのですが、恐らく今期一番面白い作品です。
一つだけ文句を言うとしたら放送時間がもう少し早ければ、と思います。

全話視聴後、原作購入検討しようかと。
(絵柄耐性が無く長考してます)

投稿 : 2021/12/23
閲覧 : 313
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14

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私的アニメ感想簿1

「おい、今度始まるかげきしょうじょってどんなアニメなんだ?」
「少女が過激なことをしまくるとか(ある意味間違ってないような)」
「そういえば九州に華☆激というプロレス団体があったはず、まさかプロレスを(違)」
「そうじゃなくて女性だけで構成される紅華歌劇音楽学校が舞台のアニメなんだよ。」
「な~んだ宝塚のパク(言ってはならんことを)ぎゃ~っ」

まあ、観た人のほとんどが宝塚を連想すると思いますが(汗)
予備情報無しで見たんですけど、面白くなかったら1話で切ろうと思って観始めたら・・・何だこれ、面白いじゃないですか。
という訳で最後まで見終わりました(笑)

身長178cm体重550t(おいっ)じゃなくて、178cmの長身で天真爛漫な渡辺さらさ。
国民的アイドルグループの元メンバーで、感情表現が苦手ゆえにATフィールド(待て)を使う奈良田愛。
この二人をメインに他の100期生を絡めた物語です。
定番の先輩によるいじめ(?)っぽい描写や他の生徒の成長を見て自信喪失となる生徒、双子ゆえの悩みなど見てて飽きない内容は面白かったです。

女性だけの紅華歌劇音楽学校に、男性だけの歌舞伎をベースに持つ主人公というのも良かったですね~。
あっ、それと1カットだけ入った銀英伝のコスプレが最高でした。
はっ、もしかしてこれを観るために俺はこのアニメを見続けたのかっ!
(無い無い)
物語は途中で終わってしまいましたが、原作マンガはこの後も続いてますし、101期生が入って先輩となったさらさ達の活躍をぜひ見てみたいです。

おまけ
あにこれに書き込んだ感想の内容に悩む天地人(こらっ)
リサ
「サンキューもらうんでしょ!」
「どういう理由であれ、ネタを書き込んだから人から反感を買うんだから。ネタを書かなかったら書かないで、やっぱり反感を買うんだから。」
「あにこれに書き込むって、多分そういう事だと思うから。」
「もう逃げられないんだからね、最後まで責任をもってネタを書き込みしなさい!」
(そ、そうかそうなんだよな。反感をおそれてネタを書かないのは間違ってるんだ、よし書き込むぞ)
ならっち
「(ぼそっ)でも、ネタがつまんない」

うぎゃ~~~~~~~っ(バタッ)

※2021/09/26ちょっと私的アニメ感想簿72として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2021/12/19
閲覧 : 221
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13

ネタバレ

クソアニメの魔女 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良作。だが、1クールだとやや物足りない作品でした

歌劇をテーマした古き良きスポ根もの。スターを目指す少女たちの苦悩や葛藤、成長を描いた群像劇です。
全13話を通して各キャラクターを掘り下げた手堅い展開をしており、確実に良作ではあるのですが、いかんせん導入部を終えた段階なので語ろうと思ってもそこまでの感想は出てきませんでした。
1から4話のさらさと愛が友情を育むエピソードと、5話の山田彩子のエピソードは印象に残りました。
2クールならこの不完全燃焼な気持ちは変わっただろうなと思います。

投稿 : 2021/12/16
閲覧 : 202
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10

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今時珍しい「少女漫画」路線

とあるアイドル好きの女の子の話を聞くと、最近のアイドル好きの子は「男女」関係なく好きになるんだそうで、そこに性別の壁はなく、ましてや2次元でも3次元も関係なく好きなんだそうです。

そういうわけで、このアニメはアイドルアニメとしてだけではなく「少女漫画」としてもよくできており、今時こういうタイプの所謂「少女漫画」的な絵柄も珍しいと思いました。

キチンと年頃の女の子の気持ちを描けているので、そういったアイドルが好きな若い世代には非常に訴求力があると思います。

「推しが武道館に行ったらしぬ」などもそうですが、「ラブライブ」のようなロリコン路線を脱した子達が、次にハマるようにキチンと年齢層を考えて発表している点も非常によく練られており、しかもよくできた青春モノなので、現代の「のだめ」や「ハチクロ」のような作品と呼べる気がします。

「少女漫画」としての評価と、キャラクターデザイン、脚本、構成のうまさもあって得点高いですが、このもう一歩先の「芸能界」の厳しさやリアルさなどが表現できれば、ドラマや映画に勝る重厚な作品になった気がします。

しかし、「青春モノ」として十分に面白いので、中高生にはおすすめできますね。大学生には厳しいかもしれません。

投稿 : 2021/12/10
閲覧 : 288
サンキュー:

18

ネタバレ

ぺたまる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全話見終わって

この手のスポ根と言うか青春群像劇的な作品が好きな人なら見始めたら止まらなくなる位の面白さはあると思いますが、原作が完結していないという事もあってアニメで描かれるのはあくまで序章。
アニメが面白かったのでアニメで続きを見たいという理由で原作は読んでいませんが、本作が7巻までのストーリーで現在11巻まで発刊との事なので、2期があるとしたら放送は恐らく数年後。
気長に待ちたいと思います。

投稿 : 2021/12/08
閲覧 : 134
サンキュー:

9

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 こういう作品は文系、あるいはアート系スポ根とでも言うのかな。
 最近、とみに増えている感があり、本作のテレビ放映時期を見ても、前クールに
「ましろのおと」があり、次クールに「ブルーピリオド」がありといった具合。

 本作のモチーフは歌劇で、現実の「宝塚歌劇団」をモデルにしたような「紅華歌劇団」が舞台。
 演劇ものと言うと、「ガラスの仮面」を始め、ストイックでシリアスな印象がある。
 本作の舞台となる紅華歌劇団も厳しい世界ではあるが、主役の渡辺 さらさの柔らかい
ほんわかした雰囲気が、作品自体の空気感を柔らかくしていたように思えた。
 この辺はやはり厳しいクラシック音楽の世界を描きながらも、主人公の緩さが作品自体の
空気感を柔らかいものにしていた「のだめカンタービレ」に通じる感も。

 柔らかい印象のさらさとは対照的に固さが前面に押し出されていたのがもう一人の
主人公格である奈良田 愛。
 この愛がさらさとの出会いにより次第に軟化していき、軟化しつつも生来の不器用さが
コメディ要素として機能していったのに対して、逆にさらさは表面上の明るさの裏にある重い
過去が描かれるようになるなど、それぞれがキャラの幅や深みを広げていっている感じ。

 さらさや愛以外の第100期生にも焦点が当てられることが多く、群像劇的印象が強い。
 こういった脇キャラ描写も多い作品の場合、それぞれの問題点は主人公の働きによって
解決したり、解決の糸口となることが多かったりするが、本作に関してはそういった役回りは
講師、先輩、校外の人間が担うことが多く、それがより群像劇感を感じさせた要因だったのかも。
 このため、より多くの魅力的な脇キャラが登場することになるが、その反面主人公の活躍は
減るわけで。
 神視点による見方をしている分には主役であるさらさを中心に話が進んでいるが、作中世界の
第100期生の中では成績の悪さもあるのか、まだ中心軸とは言い難い感じで、皆に愛されては
いるようだが、いじられキャラの範疇といった感じ。
 ただ演技力の片鱗は徐々に顔を出しており、ストーリー展開的にも本格的な演技はこれからと
いうこともあって、さらさ以外の100期生も含め、それぞれの動向や互いの関係性など、先が
楽しみな作品。

2021/11/15

投稿 : 2021/11/15
閲覧 : 212
サンキュー:

9

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

結局、最後まで分からなかった

最初は、1話からイカニモーな少女漫画っぽいし、さらさのキャラが最初は嫌いだったのでなんとなく見なくなってしまっていたが、面白いと言われてるので続行してみたら、本当に面白くて一気見した

調べてて面白かったのが、現在は移植して他雑誌で連載しているが、この作品、一応ジャンプ系列の雑誌から始まったらしい

以下感想
ならっちがオタク騒動後いつデレるのかと思っていたら、すぐ次の話で落ちてて以降はずっと可愛かったです。そのカワイー描写も、くどくない程度に適度に入ってるから良い

他のキャラも目標や悩みをそれぞれ持っていて、エピソードが用意されていて、個人的には副委員長の青春ストーリーが意外というか不意をつかれて思いがけない良一話完結ストーリーだった

ラストのロミジュリ余興の配役、ある意味リアルではあるけど、モブちゃんが著名を蹴ってたのを見て、結局主人公達の立ち位置が分からなかったのが不満かな
群像劇的要素もあり、メインキャラ達が立ってたからこそ、予想外の突き落としに残念

ならっちやいいんちょと比べてさらさと山田さんの何が凄かったのかを、視聴者が演劇を知ってる知らないに関わらず理解できるようになってない。特に山田さんのは、もちろん歌は凄かったけれど、乙女先生が贔屓したような描写のせいでそのおかげで受かったともとれる

まぁ尺の都合もあるかもしれないが、そこら辺の合格 不合格の理由、特にモブ子が受かった理由をやらないのは、ラストの展開としては不完全燃焼だったから尚更そう思う

たった13話見て演劇を理解したつもりになろうとは微塵も思ってないが、結局このアニメを見て演劇に関して思ったのは"実力よりも審査員の好みか"ということ。ちなみに貶すつもりは全くありません。この作品で描写されていることを素直に受け取った結果です

投稿 : 2021/11/10
閲覧 : 273
サンキュー:

22

ネタバレ

にゅい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

期待、こえた。

女の園といえば
陰口(´・д・`)や、嫌がらせ(´・д・`)など
地獄絵図ばかりを想像していましたが

(実際そうだし・・・)


とても爽やかでコミカルな青春群像劇でした。


ちょっと刺々しい人はいるものの
それを跳ね返せるパワーが爽快すぎます。


口うるさい金髪の先輩にも
主人公の天然パワーが炸裂。
嫌なことを言われてても、それが面白くみえたり。

(隣でジト目になる愛ちゃん可愛い)


ギスギスした関係でも
仲良しごっこでもない
わたしの理想の女の園でございました。


みんな可愛くていい子たちで
推しはまだ決められないけど
今のところどんどん可愛くなる
愛ちゃんに目が離せません。

(無表情でデレワード連発とかそりゃ萌えますよ〜)


ほかにも
乙女♡な心をもつ先生とか
トップスターの星様♡とか
好印象なキャラが多かったと思います。


そして
期待を裏切らない声優さんたち。

(歌うっま〜〜〜!)


毎回エンディングが超楽しみでした。

(エンディング飛ばしちゃう人って
結構多いと思うんですけど
エンディングにもこういう
仕掛けがあるアニメが最近多いので
飛ばすのは損かなぁと思うのですが
なかなか分かってるくれる人はおりません。とほほ。)


もうひとつ期待を上回ったといえば
最後のオーディションの選考理由。


(先生)

"渡辺ティボルトの方が若干
萌え(幸甚指数)が高かった・・・!"


(私)

!!超納得っっっ!!←声出た


乙女心を持つ者であれば
この先生の言っている意味が、きっとわかるはず。

投稿 : 2021/11/08
閲覧 : 200
サンキュー:

21

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

絶対 途中断念すると思ってた

絶対 途中断念すると思ってた ただ ただ 面白かった・・
これに 続きがあるなら 見たい

投稿 : 2021/11/02
閲覧 : 221
サンキュー:

6

ネタバレ

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

堅すぎず見やすい

実際の学校の話では、もっと厳しく苦労する環境だと耳にし、伝統や上下関係や凄まじい苦労を味わってるんだなー別世界だ、と思っていた。

でもアニメでは、嫉妬や争い、弱点などに苦労をしながらも成長していく姿や、まだ学生らしい可愛さも上手く表現されていて観やすくなってると思う。

普通の学生が経験出来ないような、特殊で厳格な場面のみを沢山観せられるだけでは、こんなフラットな気持ちで楽しめなかったと思う。

華やかで、でも真剣で感情も個性もしっかり描かれているキャラ達がとても素敵だった。 

ただ男性陣がたまに登場するけど、彼らの関係性のシーンはあるんだけど、イマイチ絡み方がピンと来ない。

今調べたら、原作とちょっと順序?が違うのと色々と端折ってる事と、これから分かる事があって違和感があるみたい? 原作も読んでみたくなった。

投稿 : 2021/10/31
閲覧 : 201
サンキュー:

13

ネタバレ

だいちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

食わず嫌いせず絶対に観るべきアニメ

前知識が全くなかった自分。
「ひらがなでかげきしょうじょ!?あざといな。どうせ乙女たちが萌えバトルでもするんだろ。あのアサルトリリィ(つまらなすぎて三話切り)みたいな感じだろ」と舐めてた。
斜に構えて一話を観てみたら歌劇の方かよ!まあ過激も多少かかってるんだろうけど。

宝塚とか全く興味ない上に少女漫画風作画。女の園のドロドロした感じ、主人公の天然長身少女&不愛想な元アイドル。余りパッとしない他キャラ達。
これはハズレかな・・・と思ってたけど、規格外な主人公に興味が沸き最後まで観れた。
そして二話三話と続けて観る内に、どんどん引き込まれている自分がいた。五話の拒食症回ではオカマ先生の熱い説得にグッと来て泣いてしまった。

単なる歌劇アニメじゃない。
少女達一人一人に歴史があり、歌劇団を目指す意味がある。心に傷や闇を持っていたり、困難に潰されそうになったりするけど、仲間や自分の強さでそれを跳ね返して成長していく。

今まで観た中でトップ10に入るアニメだと思っている。
タイトルや先入観で一話切りしなかった自分を褒めてあげたい、それくらい面白い。
これは二期が出る、そう確信している。
あと、OPが男性バンドでノリ良くてお気に入り。歌詞もアニメの内容にピッタリ。EDも非常に良かった。紗和と彩子の中の人、リアルで歌上手いなあ。

投稿 : 2021/10/27
閲覧 : 216
サンキュー:

12

ネタバレ

どどめ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

奈良の開国の破壊力よ

良作。純粋に面白かったけど、何より愛ちゃんがひたすらに可愛すぎる
ここまで刺さるキャラはなかなかいないぞ
愛ちゃんかわいい…奈良の開国拝みたい…
そしてなぜか一人異様に髪が伸びる愛ちゃん
でも個人的にはショートの方が良かった残念…

宝塚や演目の知識があればきっと更に楽しめたのだろうなぁと思いつつ、知識がなくても十分に引き込まれるし、女の子たちがギスギスドロドロしたりないのもよい。やさしい世界好き。

たまに唐突に飛び出すパロディ小ネタも意外性も相まっていい味出してます

今回は全然まだまだこれからっていうところで終了してしまったので、是非とも2期期待したいところ

投稿 : 2021/10/26
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かげきしょうじょ!!のストーリー・あらすじ

未来のスターを目指し、輝く舞台へ情熱をそそぐ歌劇少女たちの〈青春スポ根ストーリー〉!!大正時代に創設され、未婚の女性だけで作り上げる美しく華やかな舞台で世代を超えて人々の心を魅了する「紅華歌劇団」。その人材を育成する「紅華歌劇音楽学校」に、高い倍率をくぐり抜け入学してきた第100期生たち。“オスカル様"に憧れる、178cmの長身を持った天真爛漫な少女、渡辺さらさ。夢も友達も、すべてに無関心な元・国民的アイドル、奈良田 愛。何もかもがバラバラな彼女たちの、希望と葛藤に満ちた音楽学校生活が今、幕を開ける──!!(TVアニメ動画『かげきしょうじょ!!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年夏アニメ
制作会社
PINE JAM
公式サイト
kageki-anime.com/

スタッフ

原作:『かげきしょうじょ!!』 斉木久美子(白泉社『メロディ』連載)
監督:米田和弘、シリーズ構成:森下直、キャラクターデザイン:岸田隆宏、サブキャラクターデザイン:飯田恵理子/髙田晃/牧孝雄、プロップデザイン:古賀美裕紀、総作画監督:飯田恵理子/髙田晃/福永智子、美術設定・美術監督:谷川広倫、色彩設計:坂上康治、撮影監督:浅黄康裕、編集:今井大介、音響監督:長崎行男、音楽:斉藤恒芳、音楽制作:キングレコード

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