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「86-エイティシックス- 第2クール(TVアニメ動画)」

総合得点
79.5
感想・評価
416
棚に入れた
1379
ランキング
486
★★★★☆ 3.9 (416)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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86-エイティシックス- 第2クールの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

差別こそなくなったが

 原作は未読。
 1期のラストで全滅したかと思われたシンエイ・ノウゼンを始め、スピアヘッドの面々が
ギアーデ連邦で生きていたという始まり。
 ギアーデ連邦はサンマグノリア共和国のような人種差別はないものの、それはそれで別種の
居心地の悪さを感じる。
 サンマグノリアが直接殴られるような感じなら、ギアーデ連邦は笑顔の裏で陰口があったり、
笑顔自体が善意の押し付けだったりといった印象。
 この善意の象徴的人物だったのが、シンエイらの引き取り手となった暫定大統領の
エルンスト・ツィマーマン。
 裏に何かあるかと思っていたら、ただただ善意の人だった。
 ただそれゆえに理想主義にありがちな心が病んでいる感じがあったが。

 もっともこの居心地の悪さはスピアヘッド側にも問題がありそうで、差別された状況で絶えず
最前線で戦い続ける環境からいきなり解き放たれても、単純に喜べずに困惑してしまうのだろう。
 そしてシンエイは1期においてレギオンの羊飼いとなっていた兄ショーレイと決着を
付けたにも関わらず、未だ死に場所を探しているようで、本作はシンエイの救済の物語と
言えそう。
 先にエルンストの心が病んでいると書いたが、それはシンエイ以下スピアヘッドにも
言えることで、更によくよく考えてみると本作に登場するキャラはモブも含めて大なり小なり
異常な感がある。この辺は戦争の影響によるものなのだろうけど。

 シンエイを救う要素の一つにヴラディレーナ・ミリーゼ(以後、レーナと表記)の存在があるが、
逆にシンエイという存在がレーナが歩み続ける要因の一つになっているという、離れた状況で
互いの安否が分からずともそれぞれの支えになっているところが面白いところ。
 それだけにラストの再会はなかなか感動させられる。
 互いの感情の真意は分かりかねるところがあるが、形としてはなかなか会えない
遠距離恋愛ものの図式だよね。

 レーナと言えば、サンマグノリアの滅亡描写はなし。
 1期においてサンマグノリアの86に対する態度や、状況に対する驕りなどに腹を立てていた
人の中には、「ざまー」みたいな感覚でそういうシーンを見たかった人がいたんじゃないかと
思うが、作り手としては前に進むべき人たちを描写したかったようで、その辺は
見せたい部分ではなかったみたい。

 戦闘自体は昆虫を思わせる多脚戦車同士が戦う図式は変わらず。
 今回はキリヤ・ノウゼンを羊飼いとするモルフォとの戦いがクライマックスとなっているが、
羊飼いとなったノウゼン家の人を解放するという点では二番煎じ的な感じは拭えない。
 まあレギオンの設定上、今後も似たような展開にならざるを得ないかも。
 1期では思っていた以上にスピアヘッドに死者が出て驚いたが、本作では逆にシンエイ以下
生き残り組5人がいずれも欠けることがなく終わったのは、これまた驚いた。
 まあ、良かった結末ではあるんだけど。

 搭乗機に関しては、自分語りをすると1期のジャガーノートはその無骨なデザインに惚れて
プラモデルを買ってしまったが、本作のレギンレイヴは幾分洗練されていて、それゆえに逆に
食指が動かず。

 1期もそうだったが、敢えて言葉にせず、映像による暗喩などで状況や感情を表現する演出が
随所にあり、これが上手い。
 原作がラノベであることを考えると、これはアニメスタッフの功績なのかな。

2022/06/26
2023/11/23 加筆・修正

投稿 : 2023/11/23
閲覧 : 187
サンキュー:

9

ネタバレ

トーリ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:今観てる

第一クールはかなり良かった、第二クールはやり直してください

原作未読で、第一クールを見てから一年後に第二クールを見ています、そのため第一クールについて補正がかかっていたら済みません、しかし見返さずに感想を書きます。

王道展開ながらも、独自の世界観にきちんと連れて行ってくれる良作として見ていました。
中の世界と外の世界の分断を映像として分かりやすく表現されていて、文章で読むよりも解像度が高く物語に入り込めると思いますし、声が付くことでキャラ同士の距離感も伝わってきます。

ストーリーとしては連邦に助けられた後戦場に復帰する所まで見たのですが、ここにきてフレデリカにかなり引っ掛かりました、悪い意味で。

どうしてあんな演技をさせることにしたのか理解に苦しみます、この先を見ればこれで良かったと思えるのか…
9-10歳の女の子はあんなに幼い喋り方しませんよ、それが誇りある女帝だというならなおさらです。
女帝感を出すために少し落ち着いた感じの声をあてているのだと思いますが、あの馬鹿みたいな舌っ足らずの甘えた喋り方をさせてはちぐはぐなんですよね。萌えアニメの少女を声だけ大人っぽくして連れてきてどうしようというのか、芯のある女帝を描きたいなら真面目な場面ではあれをさせるべきではなかった。
念のため書きますが、声優の久野さんはお仕事を完璧に全うされていると思っていますよ、何も悪くないです、素敵な声です。

ストーリーの方も一応リアリティのある世界観で(そもそもの舞台設定は除いて)物語が展開していくと思っていたのですが、シンエイ達が来る前からかなり戦えてたはずの連邦の中で、彼らが俺ツエーをしないか心配になって来ました、OP映像見てると熱血ロボットアニメ展開が来る可能性も感じるし。

続きを見て星が減らないといいなー。

17話の途中まで頑張って見ているところで追記

フレデリカもう喋らんで欲しい、続きを見て役回り的に幼さが必要だったのは分かりましたが、酷すぎる。レーナとの差別化で年齢を低く設定したい一方で、あまりに幼いと時間経過が足りないという事で10歳にしたのでしょうね、役回りを分離してキャラを増やせばまだましになった可能性があるかもしれない。フレデリカちゃんが5歳くらいで女帝の自覚とかないならなら、あの甘ったれた感じでも許容出来るのかなと思っています、超能力幼女にしてしまえばいいのか?

本筋の方も見るのつらくなってきていて、ガンダム見ていたと思ったら途中でSEEDになってたくらいのダメージを受けながら見ています。
まだ、ここまで見たという勿体なさと、アニメの終わり方が気になるという気持ちがあるので何とか最後まで見られるかもしれない。

OP曲ですが、画と曲が合ってないですね、タイミングのズレではなくて世界観が違います。どちらかを差し替えれば良くなるかと。

未見の方は絶対に見ない方がいいです、アニメ版のこの部分はクソです。

21話まで来たぞ!フレデリカ「おりょかもにょめぇ」
制作陣に言ってあげて(喜びそうで怖い)

最後まで頑張った結果、12話の次に22話に飛べば良いという結論になりました。
結局、原作を見読なのでアニメだけのせいかは分からないのですが、アニメではシナリオもセリフも設定も練り足りてないし、作画も戦闘に注力した結果、紙芝居や総集編が多く、引き延ばしとしか思えないカットも目に付きました。
勿論最悪なのはフレデリカ周りですが、それを抜きにしても第二クールの13-21話は作り直した方が良いレベルの出来の悪さです。

投稿 : 2023/10/29
閲覧 : 108
サンキュー:

1

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラスト2話が特に良かった

この作品の感想は前半クールと後半クールまとめて述べたいと思います。

この作品に付いて言うと何と言ってもラスト2話が秀逸で特に最終話で
今まで通信だけでのやり取りだったレーナとシン達が初めて対面するシーンは感動しましたが、
この辺りはやはり1話から2クールに渡りレーナとシン達の関係を紡いで来たドラマを描いて来たからこその感動と言えますが、
改めて本作に付いてはSF戦記モノの部分や或いは人間ドラマとしての部分など総合的に面白いストーリーが描かれたのと、
そして戦闘シーンにおけるアニメーションとしてのクオリティも非常に高く
ストーリーやキャラクター、それに作画など総合的に本作に関しては出来が良かったと思います。

【評価】

89点・2A級

投稿 : 2023/09/08
閲覧 : 86
サンキュー:

1

ネタバレ

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

中身以外の部分で著しく評価を落とす

このアニメ。実際のところクソ面白い。
SF戦記物が好きでまだ未視聴の人は今から一気見すれば絶対楽しめると思う。
ただし、内容や演出がいかに良くても「いちアニメ好き」としては承知しかねる点があって、あまり高評価を付けたくない作品になってしまった。
すなわち「決められた放送枠内で終えられず、最終2話が長い間延期になってしまったこと」これはどう考えても批難されて然るべきで、どうしたって擁護できない。

当初は分割2クールアニメで、2021年春クールから前半を、秋から後半をオンエアする予定だったが、物語も佳境に入った12月終盤頃になったところで公式が「クオリティ向上のため翌年3月にオンエアを持ち越します♪楽しみにしていてください♪」とかほざいて一気にテンションが落ちた。
放送中から総集編が多いなとは感じており、あれは予定された総集編ではなく単にいわゆる「万策尽きた」状態だったのだろう。
満を持した最終回はなかなか綺麗な終わり方で、普通にオンエアされてたら「終わりよければ全て良し」的な印象を抱けたはずだが、さすがに3ヶ月も間をあけてしまったらそういうわけにはいくまい。

まぁ、制作部分の失態をネチネチ批難するのもアレなので、作品の感想もちょっと述べるとすると、前半クールと後半クールで内容がガラッと変わった印象が強いストーリーだった。
前半は大勢いた仲間たちが話数を追うごとに次々と戦死し、生き残ってる面子も訪れる自分の番を覚悟している悲壮な展開。最後に残った5人も死地に向かうことを余儀なくされ全滅という形のバッドエンド…かと思ったら奇跡的に他国に救出されて全員生存というところで後半がスタート。
5人にとって初めての平穏な暮らしが始まったものの、やはり自分たちは戦場でしか生きられないことを認識し、戦地に復帰することになったが、死線をくぐり続けた彼らにとってもはや普通の戦場など恐るるに足りず、前半クールのようにいつ誰が死ぬかのような空気は無くなった。
言う慣れれば、前半が「死に場所を求めた物語」だったのに対し後半は「生き様を探す物語」ってのがテーマだったんじゃないかなと。

あと劇中における大きなテーマにもなってる人種差別については、そっち系の話題に関心深い海外ファンからの評価を得られそうな感じだったのではないか。(国内では"亡国のアキト"のパクリという批判が目立ったが)白人、黒人、アジア人とせず、あえて架空の人種で描いたこともプラスに働いた。
86たちを非人間として前線で戦うことを強制するアルバ(白豚)の中で、差別を是としない本作のヒロイン、レーナことミリーゼ少佐。前半の共和国編は彼女の決意と苦悩が、86の悲壮な闘いと並行して作品の主題になっていたものの、ギアーテ連邦編以降はレーナの出番は激減。次に登場するのはいつかな〜と思ってたら結局最終盤まで…まぁでもシンとレーナが対面する最終話は誰もが待ち望んだような完璧な終わり方だったことは間違いない。結局このシーンを迎えるための全23話だったのだと思う。

個人的に不満だったことは、共和国がレギオンに滅ぼされる重要な場面が劇中でカットされてしまったこと。あれだけ異人種を差別してきた白豚がいざ報いを受けるシーンはきっとカタルシスを得れただろうに勿体ない。
そして国が滅亡に瀕しても徹底抗戦を続けたレーナちゃんの活躍、今後OVAで作ってもらえると嬉しいね。
ミニスカ太もも丸出しのエロ娘の戦場での立ち振舞いが如何ほどなのか確認したいw
てか、レーナの格好もそうだが、パイロットが機体内でヘルメットも付けずに戦ってるのは、リアリティの追求という意味では良くなかったわな。そら直ぐ死んでまうわと。
まー、前線に幼女が付いて来るようなラノベ作品にリアリティを求めるのは酷か。

以上。なんだかんだで相当面白かったSF戦記物だったとは思う。
作画も基本的にはハイクオリティ。
普通に放送してたら良アニメ判定にしていただろう。
ただただ、オンエアを落としてしまったこと、それだけが悔やまれる作品。
制作がすべて終わってから放送しろと毎度言ってるが、未だ期待作に限って納期ギリギリのスケジュールになのは嘆かわしい限り。
改めて提言したい。資金に余裕が出来てからアニメ作れや!と。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 185
サンキュー:

2

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「人は二度死ぬ。一度目は自分が死んだ時。二度目はその名がもはや口にされなくなった時」

私が本作を見て真っ先に思い出したことは、大学を卒業した数年後に、大学時代の部活の一学年上の先輩が交通事故で亡くなったときの話だった。

先輩とは、体育会系の厳しい部活で3年間苦楽を共にし、長期休みには一緒に1ヶ月弱の長期海外研修もしていたので、様々な思い出があった。

大学卒業後は、互いに多忙で連絡を取ることもなかったが、先輩の訃報を同期の友人から聞いた時に、私の携帯電話に残された先輩の連絡先を消すかどうかで悩んだ。

当たり前だが、その連絡先から連絡が来ることはもう二度とない。また、鬼籍に入った人間の連絡先を残すことに抵抗がある人もいるだろう。

しかし、このとき、私は先輩の連絡先を消さなかった。なぜなら、今までも卒業後に連絡を取っていなかったけれど、こっちから連絡したらひっこり返答が来るんじゃないかとか、もしかしたらこの連絡先から連絡が来るんじゃないかと思ったからだ。

今思えば、連絡先まで消してしまうと先輩を完全にこの世から消滅させることになるような気がして、それが怖かったからだと思う。
別の言い方をすれば、私は先輩のことを忘れたくなかったし、私が忘れさえしなければ、少なくとも私の中で先輩は生きていると思ったからだ。

「人は二度死ぬ。一度目は自分が死んだ時。二度目はその名がもはや口にされなくなった時」という言葉を思い出した。


(以下、結末に関するネタバレありの感想)
{netabare} さて、本作の主人公シンは、私なんかよりずっと辛い経験をしてきたのであり、私と同列に語るべきでないことはわかっている(しかし、きっと幸福なことなのだろうけれど、私はシンのような過酷な境遇にない中で、彼に共感できる出来事が上の話だった。)。

まして、シンは、辛い思い出の方が多いのだから、自分も死んで楽になりたいという気持ちはよくわかる。加えて、死んだ者たちから、なんでお前だけ生き残ったんだと思われるかもしれないという恐怖もあるだろう。

しかし、ある意味、シンが生き残るために彼らは犠牲になったのだろうし、シンが生き残って彼らのことを「忘れない」ことも「アンダーテイカー」(葬儀屋)として、死んだ者たちがシンに期待した彼の役割なのだろう。 {/netabare}

投稿 : 2023/05/15
閲覧 : 134
サンキュー:

4

ネタバレ

てたい さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

泣けるやん。

1期と2期まとめての感想やけど、初め見出した時は、「なんやねん。この4足ロボット。どーせ微妙なんやろ。」とか思ってたんやけど見出したら止まらへん。普通に話しに吸い込まれてた。
これはロボットアニメの分類に入るん?敵は全員ロボットっちゃロボットやけども。笑
俺はなんかちゃうと思ってんけど。普通に戦争系のアニメやんな?
まぁとりあえず黙って最後まで見て欲しい。
最後泣けるで?普通にボロ泣き。ミリーゼ早よ気づいてくれやーってずっと思ってた笑

個人的にはファイドが、いっちゃん好き。

ありがとう。3期あることを願ってます。

投稿 : 2023/02/25
閲覧 : 189
サンキュー:

2

ネタバレ

uQcus51094 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最後に一気に来る。1期とはかなり雰囲気違う

1クール目にはまり、すぐに見ました。
ただ、1期の暗い感じとはやや異なる感じで進みます。
他の人が書いているように、話に強弱がないので、ずっと同じテンション。
こちらのほうが王道の戦記物ぽい。

しかし、その分最後に一気にきます!
1期からの話をひっぱって!

という感じでした。

なかだるみしそうですが、一気に見ることをお勧めします。

{netabare}

あらすじ
激戦を生き抜き、他国で士官することになった主人公だち。
色々ありますが、結局戦場にもどり、1期で倒せなかったボスを倒すことに。

1期と違って、人がほぼ亡くならないため、悲壮感はないです。

共和国はよっぽどひどい機体だったんだろうか?
見た目は変わりませんが…

ラストのために、23話はあったのではと思うくらい、ラストはよい。

引っかかったところ
・共和国がどのようにダメになるのかは、もうちょっと描いてほしかった。
共和国の話がほぼないので、状況がよくわからない…
気づいたら奪還してるし…

・レギオンが強くなりすぎ
レールガンとか出てきたし、もはや進化というか範疇を超えているような
普通にno faceというか指揮官もいるし…
進化が半端ない
これ以降、勝てるんでしょうか…

色々書きましたが、社会テーマのある戦記ものということで非常に面白かったです。

何よりラストがよかった

{/netabare}

投稿 : 2023/02/14
閲覧 : 129
サンキュー:

3

ネタバレ

あっず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作品雰囲気と合わないキャラの存在が気になった

スピアヘッド戦隊が特別偵察任務の末、ギアーデ連邦に保護され
いくらかの一般的な日常を過ごした後、戦線に復帰
予想されていたレギオンの大攻勢に対して抵抗した後
滅亡してしまったサンマグノリア共和国から生き延びたミリーゼ大尉にドッキリを仕掛けるお話。

1クール目の雰囲気が好みだったので時間は空いたが視聴。
最後の2話だけで見てよかったと思えるぐらいの出来でした。(放送中は3度も万策尽きたようですが…

ただ、サンマグノリア内の戦いの描画あっても良かったんじゃないかなと。
30秒程度さらっと流れて終わりはさすがにもったいなさ過ぎたように感じました。

普段はキャラクターについてどうこう思いませんが
フレデリカがどうしても受け付けませんでした。
もちろん原作に登場するキャラクターだと思うので仕方ないとは思いますが
この作品で一人「のじゃ」という明らかに浮いた語尾をつけながら
普段は5才児みたいな言動でキーキー言ってるのに
急に20歳ぐらい成長したような事喋りだしたり違和感しかありませんでした。

投稿 : 2022/12/13
閲覧 : 109
サンキュー:

3

ネタバレ

シン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

1クールと雰囲気が変わったけど最終回は良かった

1クールがとても面白かったので2クールも楽しみにしていましたが最後まで見続けるのは結構辛い作品になってしまいました。でも最終回はとにかく良かったです。

とても個人的な意見ですがフレデリカというキャラクターが受けつけられなかったです。声がキンキンして
いてロリ少女、安っぽくなった感が否めず、寝起きパジャマ姿で登場した時は引きしました。
フレデリカというキャラそのものは良いのですが、年齢をもう少し年上にして落ち着いた声質の声優さんだったらよかったなぁ

そしてシンとレーナの関係性が好きなのに、レーナはあんまり出てこず…

良かったのは、平和な日常を楽しむライデン達が見れた事と、それでも前線に戻ると決めた彼らの生き様です。

終盤、やっと、、、やっと二人が再会した時は色んな意味で泣きました。レーナの涙と顔を綻ばせるシン、感無量です。

再視聴する時は15-20話は飛ばしてみるかもです。

投稿 : 2022/12/07
閲覧 : 121
サンキュー:

4

ネタバレ

oVvpe24090 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

23話のCパート4分は史上最高

これ以上の4分間を味わうことは二度と出来ないと思います。ここに全てを集約したスタッフに敬意を表します。

投稿 : 2022/12/05
閲覧 : 98
サンキュー:

2

ネタバレ

kochan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

1期は9話で化けた
同様に2期は21話で化けた
終盤まであきらめないで見続ければ幸せになれるアニメ

投稿 : 2022/09/21
閲覧 : 82
サンキュー:

1

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっとエモさに寄り過ぎた感

『86-エイティシックス-』(EIGHTY SIX) は、安里アサトによる日本のライトノベル。イラストはしらび、メカニックデザインはI-IVが担当している。電撃文庫 (KADOKAWA) より2017年2月から刊行されている。各巻冒頭部分が電撃文庫マガジンに連載されているほか、同誌およびカクヨムにて外伝が連載された。
第2クールは同年10月より放送中。尚、第22・23話については、クオリティ確保のため、2022年3月12日以降に放送された。(wikipedia)

最初、この第2クールは初めから想定されたものだったのか、人気が出たため急遽計画した実質2期なのか判断に迷いました。視聴当時は(OPをちゃんと見てないことがバレますが)何となくアニオリだと思ってましたし、実際2クール目の冒頭もあまり1クールラストとの整合性が取れていないような気がしてました。

1クールのラストで何故シンは幼少に戻って騎士の鎧を身にまとった兄に連れて行ってもらったのでしょう?兄であるショーレイ(を基にした羊飼い)はシンを子ども扱いしてはいけないと悟っていたと思いますが、それは単純な思い違いでシン自身はそう望んでいたということだったのでしょうか。でも結局2クール冒頭でシンは置いてかれ大人になるという描写。うーん……
ていうかそもそも何で助かったの?先述の流れもありますし、また羊飼いだけコピーが無いというのも不自然なのでてっきりレイの別機辺りが来て助けてくれたのかと思いましたが特に説明なかったですね。運よく連邦が来てくれて助かったってこと?

更に言うと支援機のファイドを1クールで潰して2クールに入りさっさと復活させたのも流れ的に微妙。あれだとわざわざぶっ壊れた事強調する必要ありましたかね?あの記念碑というかモニュメントを作りたかったから?

まあこういうようなのがあったのでてっきり二期用に新たなシナリオ考えたのだと思ったりしたのですが、原作ラノベだともっと自然な流れをしてるんでしょうかね?

1クール目はファンタジー風味SFという感じでしたが2クール目は逆にSF風味ファンタジーと様相を変えています。そして幼女キャラであるフレデリカの登場によって一気にラノベ臭も強まります。1クールの時は意外と気にならなかった厨二な二つ名も2クールではやたらとこそばゆいです。ブラックウィドウw人斬りカマキリw
……あ、まずい。ブラックウィドウで笑ったらMa〇velさんに怒られちゃうか。というわけで彼女の方は取り消しで。人斬りカマキリwwwwww

それにしても共和国、帝国ときて連邦ですか。連邦なんて言われるとソビエトを彷彿とさせますがどっちかというとガンダムの方の連邦でしょうか。ただやたらと人道的感覚や民主主義を強調するところから見て単純にアメリカをモデルにしてるのかも。

新キャラで友人のユージン君は結構あっさりと退場していきましたね。アルバのように見えるしキーパーソンだと思ってましたがあんまりそんなことありませんでした。あくまでシン周辺のストーリーを彩るものでしかなかったですね。色付きだろうがなかろうがそこは関係ありませんし。

それにしてもまあエモかったですね。あんまりにもエモ過ぎてキリヤとの最終決戦の場にレーナさんが突如として現れても気にもなりませんでしたよ。いや嘘です。何の脈絡もなく唐突に現れよったなとか思いました。しかもあの人片手銃でレギオンぶっ飛ばしてませんでした?何でそんなにお強いん?

というかレーナさん、そこからやることなすこと迂闊だし支離滅裂。まず目の前にいるのがシンと全く気付かない点。毎晩お喋りしてたのってそんな昔のことじゃないですよね?声聞いてもしやと思わないもんですかね?大尉じゃなく少佐とも言ってるし、一度パラレイドで音も拾ってるわけでしょ?しかもその後再開した時顔見てもわかんないし。あんたが後生大事に持ってた写真の人物見た事ないの?見ず知らず(と思ってた相手)に見せつけてドヤるために持ってんの?

まあそんな感じでエモ演出に寄り過ぎなことには結構気になりました。強引に再会現場引っ張るし……別に遠くで音鳴ろうがハッチ急に止めんでもええやん。止めるならすぐに閉じちまわないと意味ないだろとか。

仲間の4人にしてもクレナ、アンジュ、セオ辺りの生死のぼかし方はわかりますがライデンはいくらなんでも強引過ぎでしょ。あれほんとどうやって生き残ったの?

あ、アンジュといえばオーラスでようやくアルバじゃないということに気づきましたよw本物と並ぶと結構違うもんなんですね。1クールの時は一人だけアルバ混ぜていてるもんだから結構重要な人物かと思ったのですが……まあメインキャラという意味では重要人物だったのでしょうが。

最後に作品としては、総じて説明不足感がすごかったですね。特にレーナ側の描写が少なすぎたのは致命的だったと思います。エモきゃ良いってもんじゃないと思うんですよ、少なくとも自分はちょっとがっかりしました。さすがに原作はちゃんとしてるとは思うんですが、あの無駄な総集編を一つでも減らせれば何とかなったのかもしれませんね。作画クオリティを維持するのも痛しかゆしといったところでしょうか。

投稿 : 2022/09/17
閲覧 : 156
サンキュー:

7

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

戦いのその先に

全23話の12話から2クール目です。
本クールは一転、ギアーデ帝国を打倒したギアーデ連邦が舞台となります。
よって、86の5人が主役。
レーナの登場はほとんどありません。

戦場の先にも戦場が・・・
でも意外にも希望の空気が流れています。
それは人を人として扱うギアーデ連邦だからこそ。
それに、はっちゃけた連邦暫定大統領と元女帝陛下フレデリカの存在が大きいです。

日常を経験してもなお残る思い。
それは、死んでいった仲間とレーナに報いるため。
言い換えれば、使命と言ってもいいかもしれません。
86の5人は戦場に戻ります。

ともに戦うギアーデ連邦の戦士たち、しっかりと今を見つめるフレデリカ。
そこには悲壮感はありません。
あるのは未来への希望のみ。
事ある毎に皆を鼓舞するフレデリカの言葉が心に刺さります。

22話と23話はクライマックス。
困難を乗り越えたレーナが登場します。
彼岸花の上を歩くレーナ。
そこには若くして散った86の同士への底知れぬ敬意を感じました。

ちょっとずるいかもしれません。
この感動のラストシーン。
しかし戦いは終わりません。
これは、人類の未来を示唆しているような気がします。

投稿 : 2022/09/10
閲覧 : 164
サンキュー:

21

ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ネタバレ不可避

2022/07/10 初投稿
  同日   微加筆
2022/08/11 加筆

境目がよく分からないのですが・・・

12話からですよね?
スピアヘッド戦隊全滅後新たな部隊を指揮するレーナの物語
(「女王陛下」なんて呼ばれるままにしているのがちょっと気に入らない・・・w)
{netabare}
とおもったら!12話後半で一転
スピアヘッド戦隊生き残り5人の物語でした。
12話前半までが話の一区切りのような気もします。
スピアヘッド戦隊視点でほぼ舞台が固定されます。

たどり着いたギアーデ連邦は民主的で差別も無い国
しかしスピアヘッド戦隊の面々は違和感を覚えるというか,自分たちの存在意義が見いだせないというかそんな感じで再び戦場へ・・・{/netabare}

1クール目{netabare}と対照的に
ハッピーエンドです!少なくともスピアヘッド戦隊では誰も死にません。
180度方向転換と言えなくも無いです。
最後はレーナと再会!1クール終盤の別れの約束を果たす形で,かなり泣けました。(自分チョロいですw)
{/netabare}

音楽面では
OPは無理でした。
歌い方か声質か両方か?拒否反応しか有りませんでした^^;
EDはナシのような・・・あれはあれで,アリのような・・・
歌い方は作り過ぎだけど,後半は感情にうったえてくるような・・・でも,苦手かも^^;


2022/08/11 加筆部分
すごく重要なことを書き忘れていたことに気がつきました。
死者の脳が残っているとレギオンに取り込まれると言う設定について
勝手に思考パターンがレギオンにコピーされると言う風に理解していました。記憶というデータでは無く思考回路的なプログラムだけのコピー的な捉えでした。
しかし,まさかの{netabare}生首が取り込まれている描写・・・
ミリタリーテーストの本作とオカルトホラー的な設定は親和性が低いと感じました。
率直に言えば,しゃべる生首出現で{/netabare}世界観ぶちこわしに感じました(笑)

投稿 : 2022/08/11
閲覧 : 222
サンキュー:

22

ネタバレ

og3jar さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

3周目です。少しはわかったなか・・・

2期は第22、23話のミリーゼ少佐にシンが再開する為に逆算して作られた物語だと思う。

ギアーテ連邦の偽善もフレデリカとその騎士の亡霊キリヤ・ノウゼンの存在も仲間との葛藤もすべてそうだと思う。

ライデン・シュガが『死にたくないから戦っている』と言っていた。

シンだけは生きている理由・意義・目的を持つことが出来なかったが、ミリーゼ少佐に再開する事によって、生きる目的のヒントを持つことが出来たと思う。

投稿 : 2022/07/19
閲覧 : 191
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7

ネタバレ

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

待望の二期。今期も素晴らしい出来で大満足。スケジュール管理についても褒めたい。

1話感想 待望の二期。今期も非常に楽しみです。
前期は面白く見ることができたので、とても楽しみにしていました。
今期も楽しみです。

しかしまあ…
シンが生首、ないしは脳みそを摘出されて機械の体になっての登場でなくて、本当に良かった…。
いや主人公がそんなことになっちゃってたらいくらなんでも…。
と思っていたので非常に安心しました。

新たな舞台となるギアーデ連邦も色々裏がありそうで。
レーナの方も頑張っているようで。
二人は再び出会えるのかなどなど、大いに気になります。

最終話を残して
全話感想と行きたかったのですが、最終話は3月だとか。
なので一度ここで見終わったとしておきます。続きは楽しみです。

申し分なく面白いです。ストーリーも色々気になってますね…
レーナはどうなった。

しかし本作はちょっとスケジュール管理について語りたいですかね。
なかなかスケジュールが苦しいようで休止を挟んで挟んでそして最終話は後回し、と大変なようです。
それ自体は決して褒められたことではないのですが…
ただ、スケジュールを遅らせてもクオリティを一切落とさなかった。
そのことは褒めて良いと思います。
スケジュールだけ守ってぐっちゃぐっちゃに破綻した絵を見せられるより、こちらの方がずっと良いと思います。
他ももっとこうするべき。

…というのは放送局との兼ね合いとか色々あるんでしょうかね?
でも糞な画像を流して放送事故を起こすよりは休んだ方がずっと良いと思いますけれどね。

全話感想
最後まで見れば、本当に素晴らしかったです。
本当に良かった。大変感動的でした。傑作です。


スケジュールの遅延については…視聴者の立場からは、称賛しても良いのでは、と改めて思いました。
結局完成した作品のクオリティが全てだと思うので。

もちろん遅れずに完璧なクオリティが維持できれば、それが一番良いです。
しかしそれが叶わない時は、低品質で出すかスケジュールを遅らせるかの二択です。

視聴者は前者を選ぶことはふざけるなとこき下ろし、後者を選んだら称賛して、いつまででも待ちます! という態度を取るのが正しいと思いました。

今まで多くのアニメが前者を選びました。
そして数多の放送事故を引き起こしてきたわけです。この傑作がそんな黒歴史で語られる台無しになる悲劇を回避したわけですよ。
これは素晴らしい決断です。

大体遅延して困るのは放送局であったり配給元であったり、製作者の側であって、視聴者は別に困らないじゃないですか。

だから本作のように遅延を決断したことについては、実によくやったと称賛し、今後他の作品についても破綻しそうなら遅らせろ、と声を大にして言うべきだと思いました。

投稿 : 2022/06/06
閲覧 : 242
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8

ネタバレ

ひるねのおとも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

原作未読、1クール目から続けて一気見しました。

一気見出来るくらいですから、十二分に面白さ・魅力のある作品だと思います。
正直に言って序盤は、亡国のアキトとオルフェンズあたりの要素をごった煮にした作品とも思いました。ですが、最終的にはそれらの感情は吹き飛んでいました。

話としては、ロボものに加えて戦争・孤児・差別といった重めの要素もありますが、割にキャラクターの個性と描き方は軽めというかポップに寄せてるので、そこをバランスが取れているとみるべきか不釣り合いと見るかの違いはあるかと思います。
個人的には、話が進むにつれてキャラクターへの愛着が湧いてこの先が見たいと思えたので、キャラの個性が軽めなのが良い方に効きました。

本作に限らず戦争が絡む作品になると、シリアスなテーマを扱うだけに、エンディングも様々で賛否両論あるものですが、本作については最後に感動の対面を果たして終了というのは何ともハッピーエンドな感じで良いと思いました。
戦争は全く終わる気配はないし、いろいろ放り投げて終わりな感じもありますが、、、、
でも、感動の対面!!だからOK!!大団円!!
それもいいじゃないですかと全部通して見た時には素直に思えるし、満足感は味わえるのではないでしょうか。

投稿 : 2022/05/23
閲覧 : 134
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6

ネタバレ

はなくそ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高のラストでした

終始絶望感と終末感が漂う展開でしたが最終回で86メンバーが少し救われました。これほど美しい最終回を描いた作品は他に知りません。

投稿 : 2022/05/11
閲覧 : 150
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6

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

戦う理由と戦った先に見える未来

戦闘により死滅したと思われていたシンを含めた 5 人は、新生ギアード連邦に救われる。目覚めると、暫定大統領に出迎えられる。彼らの境遇を知った暫定大統領は、迫害される人生しか歩んでこなかった彼らを保護し、本当の意味での自由を与える。そのうえで、もう戦う必要はないと諭そうとする。(大統領の口調からは、なかなかの狂人ぶりであることが感じられたが・・・)

シンたち 5 人は戦線への復帰を希望するも、認められない。与えられた人生の休息を使い、思い思いのやりたい事を始めるも、やはり彼らは戦う事以外には生きる意味を見出せないらしい、というよりは、戦死する呪いにかけられているようだ。シン達の戦闘能力は抜群に高いこともあり、彼らの希望を尊重し、最終的に彼らはまたもや最前線へと派遣されることになる。

大統領に保護されたのは彼ら 5 人以外にもう一人いた。旧制ギアード帝国の最後の女帝・フレデリカであった。幼くはあるものの、戦争を始めた張本人である。彼女にも戦う理由がある。それは、シンの以前の目的と同じようなものである。フレデリカの兄も、暴走するレギオンたちの中枢 AI に取り込まれた被害者の一人であり、周辺各国を攻撃している前線の指揮系統を担っている。シン自身も、レギオンの声を聴いており、そのことをなんとなく察しているようである。

打倒・フレデリカ兄を目的とし、ギアード連邦と周辺各国の後ろ盾を受けながら、シン達は最前線で戦闘を続ける。だんだんと、その中枢へと近づいていく軍隊であったが・・・大出力荷電粒子砲=モルフォの前に、あっさりと退散させられる。その威力はすさまじく、次のモルフォの攻撃で人類の負けが確定するほどである。

周辺各国との協議の末、モルフォ撃滅を第一目標とする作戦が立案される。新天地でも、結局生存率が限りなくゼロに近い作戦に従事することになるシン達であったが、彼らは元々の運命だったと受け容れる。

その時のサンマグノリア共和国の状況はというと・・・レギオンの防衛線を突破され滅亡した。レーナは生存してるのか?

シン達部隊はモルフォに向けて歩を進めるが、大多数のレギオンに対して劣勢になり始める。仲間たちは、モルフォへの道を作るために、囮となり一人ずつ戦線を離脱していく・・・

なんとかモルフォにたどり着いたシンであったが、その圧倒的な戦力差を前に、絶望の淵に立たされる。駆動装置も損傷・残弾「1」という状況で、ついに終わりを迎えるかと思われた瞬間・・・"見覚えのある砲弾"の援護とフレデリカの決死の覚悟により、モルフォに一瞬のスキが生まれる。そのスキを突き、モルフォを撃破した。

死滅したと思われた 4 人とともにシンは生還する。束の間の休息を楽しんだ後、再びレギオン戦闘の最前線へと復帰する。新しい舞台が組まれ、その指揮官に着いたのは・・・レーナであった。お互いがお互いを死んだものと思っていた、その奇跡の再会の余韻に浸る間もなく、彼らは本当の意味で「共に戦い」始めるのであった。

戦争の終わりと、その先にある未来を信じて。

投稿 : 2022/05/03
閲覧 : 124
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3

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ビマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大望の2期でした!

この作品、撮り溜めてましたが万全の状態で集中して観たかったのでGWの連休を利用してイッキに観ました!

1期で傑作の予感を感じてましたが残念ながら期待が大き過ぎたかな。でも凄くいい作品です!

「ここがこうなら〜」と強く感じたのはストーリー展開です。重要キャラクターである幼い亡国の女帝、彼女のキャラや願いがぼんやりとしたままクライマックスまで突っ走ってしまいました。正直、主人公が彼女や彼女の想いに対して応えようとする気持ちの深さがまったく理解できなかった。多分、この辺はアニメならではのハショられた部分じゃないかな〜?アニメだけ見るとウザくて迷惑な子供といった印象のままクライマックスを迎えるのでどんな気持ちで見たらいいのか困りました。他にも説明不足を感じる部分は目立ちましたね。ちょっとこの2期は12話では収まらなかったと思います。
あと1つ、ストーリー展開が単調で中盤から最終回までの展開までが細かい所まで想像がついて、完全に読めてしまいました。
この2点が残念でした(泣)

でもこの作品、作画という点では秀作です。
背景の切り取り方や美しさ、アニメなのにピントの位置を変えるような表現は実写映画のような映像への強いこだわりとセンスの良さを感じました!
あとはなんと言ってもバトルシーンのカッコ良さと緊張感!目で追えない高速バトルの迫力がスゴイんです!よくここまでと感動しちゃいます。
アニメの進化をを目の当たりにできて嬉しくなってしまいました♪

最後に、
私はこの作品の1期を観て、アニメ史に残る傑作になるかも知れないと強いこだわりを持って視聴したので辛口になりましたが早く布教しなければと思うくらいには面白かったですよ!
是非1期からイッキに観ちゃって下さい。

投稿 : 2022/05/01
閲覧 : 155
サンキュー:

9

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RFC さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高の俺たたエンド

1期の名作ぶりから、2期も継続視聴はもはや義務!
最後の2話が1クール後に伸びたので、
2周してのゴールとなりました。

【作品概要】
 1期の続きです。
 束の間の自由を勝ち得た  
 シンエイ、ライデン、アンジュ、セオト、クレナ。
 レギオンに襲われ、万事休すでしたが、
 ギアーテ「連邦」で目を覚ますところから始まります。

【作品に対する感想】
 レビュータイトル通り、最高の俺たたエンドでした。
 全てにおいて大満足です。

 特に物語に関しては7点付けたいくらいです。

 あまりにキレイに終わっているので、
 アニメ化はここでお終いかな?
 原作読んでみようか迷ってしまいます。

 きつい物語が好きな方にはお勧めです。
  
 
1)物語
 相変わらず濃ゆい物語ですね。
 俺たたエンドってモヤモヤして尻切れ蜻蛉なことが
 多いんですけど、今作の場合は綺麗に着地できています。
 エピローグも完ぺきだったと思います。
{netabare}
 というのは個人的な問題に関して
 きっちり答えが出たからです。
 これは上手いと思いました。
 以降、世界の物語がどんな風になっていくのか
 各陣営の深堀など興味深いですね。
{/netabare}
 
 1点引っかかってるのは1期で死亡したと思われていた
 シンエイをはじめとしたスピアヘッドの面々が生きてた件。
 相当裏切られました。
 いや、嬉しいんですけど。

2)作画
 動的な作画として、戦闘シーンでのレギンレイブの
 立体機動は相変わらず凄まじいです。
 カメラもぐりぐり動きますしね。
 この戦闘だけでも見る価値あると思います。

 静的な作画として、シンエイの心の内をちょっとした
 表情の変化に上手く乗せているなと感じました。
 後シンエイの飲まれかけの狂気の笑みもね。

 ところでEDの演出で赤色、青色をべったり塗ってるのは
 どういう意図なんでしょう?

3)声優
 声優というか、音響というか、
 「殺してやる」のうねりがヤバかったですね。
 四六時中あんなのが頭に響いてたら、
 頭おかしくなりますわ。

4)音楽
 OP「境界線」
 自分の首を持って、首だったところから花が咲いている
 カットが強烈過ぎました。


5)キャラ
 ➀シンエイ・ノウゼン
  感情の起伏が極端に少ない
  人間とはややコミュ障、レギオンとはツーツーという
  変わった御仁なのは相変わらず。

  ただこやつの最後の心の革新は
  見事と言わざるを得ません。
  EVAのシンジ君の補完くらい素晴らしかったです。

 ➁ウラディレーナ・ミリーゼ
  理想を抱きつつ、目的のためには交渉・脅迫など
  使えるものはすべて利用し動くようになったようです。
  いいですね。
  中身の伴わない理想で何も成し得ないことを知った
  彼女は大きく成長したと感じました。
  自分の本当にやりたいことを優先するならば、
  ぬるいことやってる余裕なんてないはずなんですよね。

  86との関係はすごいことになってますね。
  女王陛下って…。
  それだけ信頼関係が築けてると。
  また、共和国内でも新しい風となっているようですね。

 ➂エルンスト・ツィマーマン
  子供の前ではおどけた口調と態度。
  表向きは高い理想を目指す、ご立派な大統領。
  状況判断能力や洞察力もかなり高いですよね。
  
  ただ時折見え隠れする、やや壊れ気味の部分。
  1話視聴時点で、言葉面だけ聞いていてはいけない
  人物だとは感じました。
  なぜ彼がああなったのか見てみたいです。

 ➃フレデリカ・ローゼンフォルト
  こういうお子ちゃま、癇に障ることが多いんですけど、
  この娘の場合折れそうな心を必死で支えながらの
  言動であることが伝わってきたので、大丈夫でした。
  相手を想っての言動でもありますしね。

6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀戦場を選択するみなさん
  一番幼いクレナが
  「もう十分」って言いだしたのが印象的です。
  私的にはエルンスト同様に
  「そこまでせんでも」と思います。
  しかし彼らには彼らなりの価値観あるんでしょう。
  仕方ないかなと。

 ➁レーナとアネットの関係
  アネットと一応仲直りできたんですかね?
  それが例え利害の一致からだったとしても
  いいと思うんです。
  1期の最後の方でお互いに
  ボロクソに叩き合ったんですから。

  そのうえで関係を築けるなら、それでもいいのかなと。
  アネットの部屋でのやり取り、これだけで泣けてきますね。

 ➂ギアーテ連邦側の唯一の友人、ユージンご逝去
  名前ありのキャラも遠慮なしですね、この作品。
  死亡フラグ立てまくってるのを「やめてぇ(T_T」って
  聞いてたらホントにそうなっちゃいました。
  「今どきこんな解りやすくってのはないかも」って
  希望は砕かれました。
  死に様きつかったですね。

 ➃レーナ決死の防衛
  レギオンの数おかしくね?

  レーナがパラレイドで全プロセッサーを
  指揮下に置いたシーンは鳥肌立ちました。
  カールシュタール准将の去り際の表情がまた…。
  この人も理想が折れた人なんだろうなと想像します。

 ➄シンエイの告白
  生きたいと思ってない…。
  だからやりたいと思うことがない。
  初めてシンエイが自分のことを
  不器用ながらしゃべってます。
  気持ちはわかるんですけど、生きる理由が見つからないと
  多分どうにもならないと思うんですよね。
  理由は些細なことでいいと思うんですけど。

  まあでもここで自分を見つめなおして言葉にしたから、
  ⑦に続いたと思うんですよ。

 ➅クズofクズ
  共和国の皆さん、あの状況でよく生きてましたね。
  助けてもらっておいてあの傲慢っぷりは
  まさにクズと言っていいでしょう。
  ただ、特権を享受し続けた人はそれが当たり前になって
  異常とも思わなくなっちゃうんでしょうね。
  目が覚める日が来るのか、そんな間もなく死んでいくのか。
  この辺はリアリティあって、物語としてはプラス点でした。
  胸糞悪いですけど(^^;

 ⑦再会
  直前で書いたウマ娘2のレビューで、
  「空っぽになった心は誰かに埋めて貰っても前に進めない」
  と書きました。
  抜け殻になったシンエイはちゃんと
  自分で生きる理由を見つけました。
  今までの自身をちゃんと見つめなおして、認めたうえで。
  シンエイの一歩にすごく共感して視聴できました。

  世界にとってはほんの些細なレーナの存在。
  でもシンエイにとっては世界をひっくり返すほどの
  大切な理由になったんですね。

  穏やかに挨拶するシンエイの表情がもう神作画に神演技。
  そらレーナ泣くわ!
  そして私も泣くわ!!
  後ろで笑いこらえてる元スピアヘッドの面々が
  余計に泣かせるわ!!!

{/netabare}

投稿 : 2022/04/30
閲覧 : 214
サンキュー:

20

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後までちゃんと観なきゃでした!

共和国を離れ連邦に救われたその後、
今度は連邦の所属としてレギオンと戦うこととなった
シン達のその後の物語です。

違和感あるほどに明るい連邦の大統領やその幼い容姿、甲高い声の
フレデリカの登場など賑やかなシーンはありつつも
やっぱり終始暗い世界観でありやや中盤は重々しく感じてました。

正直、続きを観るのは気分も重いので
どうしようかなって放置してたとこありました。
(そんなわけでよくわかってなかったのですけど、終盤回は
中断もありつつの放送だったんですね~~)

しばらくぶりに、やっぱり気になって後半回を視聴し始めたんですけど
この2期は本当に最後の最後でやってくれてました!!

(ここからはネタバレ全開の感想なので視聴してない人は注意です><!)

圧倒的な戦力差がある中
アンジュを皮切りに仲間を先に進ませるためにセオ、クレナ、ライデンが
次々と脱落していきます。

ここまで生き抜いた彼らなのに、あまりに非常すぎます。
(でもこの最前線アニメはそんな思い入れのあるキャラクター達が次々に
あっさりと死んじゃってたとこもあるんですよね・・・・)

息を飲む激闘の中、やっぱりシンは最後まで一人生き残ります。

そんなシンの前に
レーナが一人現れてからの展開は、それまでの非情で重々しかった世界観
は何処へいったの・・・><!!
て驚くくらいのご都合展開でした。

あっ、でもそんなご都合展開を実は本当に待ち望んでたんです。

ヒロインだったレーナのその後はどうなったの??って気になりつつも
2期では、それまで散々お預けくらってた自分にとって
このレーナ登場からの展開は
泣けたり、笑ったりドキドキしたりで大変でした。

1期であれだけの仲になりつつもレーナを観たことがなかったシンが、
モニター越しにレーナだと気づく瞬間。。
まさかの再会に会話をしつつも気づけないレーナ。
このすれ違いがドキドキなんです!!

一人生き残ってしまったことにいつも苦しんでたシン。
「戦い抜いた、生き抜いたことをもっと誇ってもいいと思います」
レーナの言葉に救われたように涙するシンの姿が泣けるよ~。

そしてレーナとは最後まですれ違ったまま終わっちゃうのかなって
思わせつつ、最終話。

連邦にやってきたレーナ。
墓標を前に声を震わせて
「忘れません、忘れません、忘れません、・・・・」
オープニングテーマが流れつつのエンディングに泣けてしまうよ~><!

終わっちゃった~って瞬間
1期に引き続いてまさかのファイド目線の映像が!!

それはレーナにとっての真の再会となったその瞬間でもあって
最後まで観た人へのご褒美映像でした!

透き通った青空の下、溢れ出るレーナの涙、シンの潤んだ瞳、
初めてみんな一緒に並び立つ姿
「これからは、私も一緒に戦います・・」
 こんなの微笑みながら泣けてしまうよっ><!!

とにかく最後まで脱落しないで
(あっ 半分放置しかけてたです・・・・ごめんなさい)
視聴続けて本当に良かった~~って思えるラストでした。

投稿 : 2022/04/28
閲覧 : 197
サンキュー:

26

ネタバレ

kyani さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もうやばい感動しまくり!!!!

ほんと、見始めたら止まらない!!!作画は、いいしストーリも凄すぎる。アメリカに住んで日本語なまってると思ったけどほんと感動しすぎ。言葉と日本語なっまてる自分では表現できない!!!!!!

投稿 : 2022/04/24
閲覧 : 160
サンキュー:

9

ネタバレ

くにちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

事実は小説よりも奇なり・・・。

第1シーズンで死んだ筈の89の5人が、第2シーズン当初で全員生存していることが判明した時点で、観るのを止めようかと思ったのですが、とうにか踏みとどまり、今期の最終回でもメンバー5人ともが生存していたことに、またかよと思い興醒めするのでした。

最終回も現実世界の話であれば、感動したんだろうなあとは思うのですが、この描き方だと「所詮架空の話だよな」とやさぐれた感じになってしまいました。少しはウルッとはきましたけどね。
確かに、「3月のライオン」の桐山君が藤井聡太さんぐらいに強ければ、プロ野球を扱った作品で大谷翔平選手や佐々木朗希選手なみに活躍する架空の選手が出てくれば、かなりの確率で駄作になってしまうんだろうなあと思い、タイトルの「事実は小説よりも奇なり」という言葉が思い浮かびました。

原作が未読なので実際どう描かれているか分かりませんが、奇跡を演出するには、もう少し丁寧さが必要だったのかな?と思います。5人が何故死ななかったのか、運が良かった?それぞれが努力した?何か別の要因が絡んだ。そこを描けないのであれば、乱暴な話ですが、何人かは戦死した方が「リアリティ」を感じたかもしれません。
あと、これは事象ではないのですが、第2シーズンの最初で一旦兵役?を解かれた後に全員がそれぞれ戦場に戻ったことについてももう少し内心の説明が欲しかったかなとも思います。普通5人いて全員が同じ結論にいたる可能性ってどの程度なんだろ?「死んでいった仲間に申し訳が立たない」とか「今更普通の生活に戻れない」など色々理由があるとは思いますが、そのあたりももう少し描いてもよかったのかなと思います。

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 175
サンキュー:

8

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

営々として不撓不屈へ。

5人の旅程に帯同すること3か月 "+α"。
放送の延期も相まって、シンとレーナとの邂逅は、カタルシスと呼ぶに相応しいエンドシーンとなりました。

長い従軍の果てに、シンへの敬譲から殿(しんがり)に甘んじる4人。
戦友相和の美徳を感じつつも、こぼれ落ちていく亡失感に刻まれました。

フレデリカの寵愛を受けながら、怨嗟に堕ちたキリアの狂奔。
泣いて馬謖を切る悲哀、死して忠義を貫く敬愛には、身を削られました。

そんな紆余曲折からのサプライズシーンは、いくらかファンディスク的な甘やかさもあったような・・・。
でも、安堵の気持ちに弛んだのも "待たされた甲斐もあった" と納得できるものでした。



第1クールのストーリーラインでは、二人にとっては聞きなれている "声" のはず。
だからこそ "+α" で初めて目の当たりにするシンの姿に、呆然とするレーナには、可笑しみを(同時に哀しみも)感じました。

可笑しみは、シンへの想望と称賛を、まるで予定調和のように、巡り合わせするシナリオに落とし込んだこと。
レーナへの "思わぬご褒美" と受け止めてみると、安堵にも慕情が混じります。

哀しみのほうは、ハンドラーとして初めて担当した部隊のリーダーの "その声" を、記憶に思い出せなかったこと。
自国滅亡のショックが、シンへの自意識を全消去してしまったのでしょうか。

とは言えど、レーナがシンと切り結んできた誠実と良心、ぶつけあってきた愚直なまでの理想が、ひとつの形となって、いきなり具現化したわけです。

彼らの表情に窺えるデリケートな感情だったり、声にも理性を効かせたプライドだったりに、ふたたび絆を取り戻せたように感じながら、同時に、最前線へ身を投じようとする固い決意にも気圧されて、胸に熱いものがこみ上げました。



苛烈な戦渦に敢然と立ち向かっていく彼らが手にしているものは、人間への尊厳を蔑ろにしてきた過去への贖いと、未来への挑戦権です。

若さにあっても、クールな判断と大胆な行動で、戦下を百戦錬磨に潜り抜けてきた彼らの心技体。

平和を奪取せんとする気概と、平等を礎とする社会を目指そうする意志とが相まって、営々と前進していくイメージがしっかりと予感できる締めくくりだったと思います。


~     ~     ~


シンとレーナそれぞれの強みを、"声だけ" で繋ぎとめてきたのは、刹那に過ぎるものだったのかも知れません。
でも、たとえそうであろうとも、相身互いの決意を反発させながら、思慮を醸成してきたプロセスに、私は注目しました。

守るべき義務をともに背負い、守られる権利をも掴み取ろうと懸命にもがいてきた彼ら。
深い隔絶感にあっても、命を預かり、また預けられたのは、背中合わせの信頼感があったからだと思いたい。

戦争を媒体として、さまざまな立場性の違いを、まざまざと見せつける本作です。
切り分けられた演出に対して、湧き上がる感情に見合う言葉を整えるのはとても難しかったです・・・。



衝撃的だったのは、時を合わせるかのようにして始まった東欧の戦争のリアルです。

{netabare}
二次元のフレーム内の閉ざされたクリエイティヴィティー(創造)と、等身大の時空間に開かれたディストラクティブネス(破壊)。
レブリミッターを跳ね上げ、レッドゾーンを振り切ってしまった光景を、図らずも直視する毎日となりました。

モニターに映し出されるモザイクは生々しく、阿鼻叫喚に咽ぶ哀しみは痛々しい。
それは、86区の想いになお上書きされるようで、心はいっそうのこと怏々としています。

立場性の違いをフェイクニュースに粉飾して、どんなに正当性を主張しても、一歩街中に立って血の匂いを嗅げば、フェイクファクトは皆無であることを、重く受け止める必要があります。

戦争の悲惨と、その罪業の深さに、真摯に向き合う姿勢と行動とが、真に求められていると感じます。



極東の平和と、東欧の戦禍。
地理学的には "8000km余り" の隔たりがあります。けれど地政学的に "遠い" という見立ては、おそらく的を外すことでしょう。

国境を定めたのが人間の叡智の一つなら、それを覆すのもまた人間の力技の一手。
明日にも創っていかなくてはならないのは、一人ひとりの想いに寄り添った "地球儀的なコンプライアンス" なのではないでしょうか。

戦争は、為政者やそれを正当化する者は "必要悪" と言い張ります。
ですが、どんな理由があったとしても "絶対悪" だと私は思います。
いかなる人の生活も根こそぎ奪われ、人権は蹂躙され、生存をも黙殺されるのが、戦争の本来の姿です。

物語としての大団円は、まだ先のことなのかもしれません。
でも、86から感じ取れる言葉は、タイトルのとおりです。

隔たる声と声を、営々として突き合わせ、ともに進んでいくほかの道はないのでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2022/04/17
閲覧 : 213
サンキュー:

12

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

製作が明らかに追いついていなかったが、何とか終了

しょっちゅう「回想」が入ったので、
「あ、製作追いついてないな」
というのはわかっていたのですが、

ラストが近づくにつれて、
何度か落ちていて、
「え?これ、ちゃんと終わるよね?」
と思っていたところで終了。


「・・・・・・・・」


ただ、ここにきて、
突然放送が再開され、
ラストまでちゃんとやってくれたのはよかったかな。

ただ、途中途中無理やりつなげた感があり、
回想で語られる内容で
「あ、それでこうなのか・・・」
とわかることもあり、原作は必読です。

結果的に間に合わず、あとで放送するのだったら、
きっちり最初から最後まで仕上げてほしかったかも。

終わりまでやってくれたのはよかったが、
ところどころ不完全燃焼。
やっぱり原作読まないと理解が難しいアニメかな。

そしてラストで、
原作1巻の最後が!!!(涙)

長い時間だった・・・。
このシーンを見るためだけに見続けたようなものだ。


さて、今回は、86と言われ、
差別され、生きる方向性を決められながらも
気高く生き続けた彼らが、

生き続けた先に、得た「選択できる」世界で
何を選んで、どんな道に進んでいくのかが
描かれている。

しかし、一度は死ぬ未来に向かって歩んでいた彼らにとって
その世界は「余生」を送っているようなものだったのかもしれない。

何か達観したように、
別の世界を見るように、自由な生活を生き、
何を選んでも、非難もされなければ、制約もされない。

それでも彼らは、戦う道を選んだが、
それが本当に正しい選択だったのか、
なぜ、再び戦いの選択をしたのか自問自答を繰り広げる。

そして最後に再開した「彼女」の存在が
彼らに「正解」を教えてくれるというのが今回のお話。


あまりにも複雑すぎて、かつ、
製作が追い付いていなかったため、省略が多く、
わかりにくい・・・。

非常にアニメがもったいないことになっているので
原作と並行してみていくことをお勧めします。

投稿 : 2022/04/16
閲覧 : 146
サンキュー:

12

ネタバレ

ブリキ野郎 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても良かった。

原作は未読で、アニメから見始めました。
当方は、一般的なアニメ好きであります。
文学的に原作がこうだからアニメのここが残念など、この作品があまり評価されてないことに対してはかなり疑問を呈したいところではありますが、そんな話はまぁいいとして。

差別により人間扱いされない少年少女達が戦場に送られ戦い続けるところから始まるのですが、とてもシリアスで演出に凝っており、映像作品としては相当洗練された作品だと思います。
制作側の力の入れ具合というか、真剣度がよく分かりました。原作も相当しっかり作り込まれているのだろうと分かります。1話目から、これは他の有象無象のアニメとは格が違うのが分かるほどです。
キャラクターや背景にも相当力が入っていて、見ていて全く飽きないし、次どうなるんだ?と止まらず観てしまいました。

アニメの2クールで原作の3巻ほどの内容となっているそうですが、この2クールでも素晴らしかったです。
主人公のシンやレーナを安易に恋愛関係に描かないところも正直よかった。原作もそうなのかな?

戦闘シーンは何度か見直さないと理解できないところもありましたが、それでもそんなことで評価が下がるような作品ではありません。
ストーリーがよく出来てるし、ともかく面白い。
演出の仕方や表現も文句なしでした。

ここ最近2.3年でのアニメの中ではトップになると思います。観たあとの満足感が全然違いました。

これは色んな人にオススメしたい作品です。
原作も絶対読もうと思います。

投稿 : 2022/04/12
閲覧 : 126
サンキュー:

9

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IRON さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

カタルシス。ようやく会えました。

1クール目から陰鬱な展開が続いたが、ようやく救われた。

ラストシーンは良かった。作画的にもふたりの細かな表情の変化などがよく描かれて、臨場感がある。ひねりのある展開は無いが、「あぁ二人共良かったなぁ」と思える、非常にキレイな締め方だった。

アニメのエンディング時点で原作の3巻まで、ということらしいのだが、続編はある意味必要無い。この後イチャイチャしながら戦われても、1・2クールは超えられないだろうし、スッキリ終わった後の蛇足感が半端ない事になるだろう。

相変わらず少佐(大佐)かわいい。

投稿 : 2022/04/08
閲覧 : 169
サンキュー:

7

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正直者のユウキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

少なくとも1クール目より改善されましたので良かったです

総評としては良かったのではないでしょうか?
〈一クール目を通しての感想〉
正直一クール目は構成が残念すぎて酷評な部分がかなりあったのですが、二クール目になってやっと演出の部分で成長があったので少し安心しました。
作っているのも人間ですのでこういうこともあるのだと人間味を感じた作品です。
〈原作との比較〉
原作を表現することに置いては残念な点がたくさんあるかと思いますが、そこを切り離して観ていくとこれはこれでありだと思いました。
最期のシーンも涙をあえて流すことにしたのには意味があったと受け取ってます。
(第一今のシリアス系アニメは演出加減が難しいですし、こういう作品は貴重であるので、毎週楽しみでした。)
今回の第二クールでやっと三巻分くらいでしたか?それくらい原作は濃密なうえ長編なので、物語の序盤における大事な展開を簡単にし分かりやすいストーリー展開でアニメにしたのは意見が分かれるところなのかもしれません。
〈作画・声優・音楽〉
作画においてはやはり背景が素晴らしいです。それ以外は特別凄さを感じない点と、ロボット戦の重力を感じないいかにも微妙な戦闘シーンにおいてはもっとこだわって欲しいですね。敵の砲撃もキャラ視点ではなく客観的に見ているはずなのに何が起きたのかよく分からないのは残念です。
(せっかく敵の新型にゾクゾクするチャンスなのにね)
ですので続編でたらこれも成長に期待です。
声優についてはやっぱり馴染んではいる気がします。(まあ原作とキャラ感が違うのであまりつっこめません)
音楽に関してはOPがだんだん馴染んできてよかったですし、最後のシーンに使われるという王道パターンですがマッチしていてよかったです。
個人的にサントラを活かせた良い演出
(1)フレデリカの覗き見のシーン
(2)共和国滅亡を理解し少佐との別れを理解した(オリジナル演出だったのか忘れました)シーン
(3)モルフォ討伐時に共和国の生き残りの兵士が生き残っていた少佐であると気づく。そしてその彼女から戦う(生きる)意味を見出したシーン
(4)スピアヘッドが連邦近くまで辿り着いたと少佐が知った後、そこで兵士として再開し生き残っていたことに気づいたシーン
これらの演出が2クール目を輝かせたと同時に感動を生んだ要因であり、アニメ86の伸びしろを感じられた部分です。(まあそのまま表現しても感動はしたのでしょうが置いておきます)

続編期待!

投稿 : 2022/04/08
閲覧 : 143
サンキュー:

8

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

焦らされての最終話で気持ちよく泣けた

最終2話で少佐と会う会わないで焦らされ、
このまま会わないで終わったらどうしようと不安になり
思わずシークバーを見て残り時間をチェックしまった人たちはいいね押しておいてくださいね。

物語自体はどうなっていくのか気になる
レギオン殲滅するまでなのか和平なのか、3期きますかねー?

投稿 : 2022/04/05
閲覧 : 125
サンキュー:

6

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86-エイティシックス- 第2クールのストーリー・あらすじ

東部戦線第一戦区第一防衛戦隊、通称スピアヘッド戦隊。サンマグノリア共和国から“排除”された〈エイティシックス〉の少年少女たちで構成された彼らは、ギア-デ帝国が投入した無人兵器〈レギオン〉との過酷な戦いに身を投じていた。そして次々と数を減らしていくスピアヘッド戦隊に課せられた、成功率0%、任務期間無制限の「特別偵察任務」。それは母国からの実質上の死刑宣告であったが、リーダーのシンエイ・ノウゼン、ライデン・シュガ、セオト・リッカ、アンジュ・エマ、クレナ・ククミラの5人は、それでも前に進み続けること、戦い続けることを選択する。希望や未来を追い求めようとしたわけではない。“戦場”が、彼らにとって唯一の居場所となっていたのだから。そしてその願いは皮肉にも、知らぬ間に足を踏み入れた新天地で叶うことになるのだった。(TVアニメ動画『86-エイティシックス- 第2クール』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年秋アニメ

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