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「アオアシ(TVアニメ動画)」

総合得点
72.7
感想・評価
152
棚に入れた
473
ランキング
1079
★★★★☆ 3.7 (152)
物語
3.9
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.7

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アオアシの感想・評価はどうでしたか?

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人戦術に重きを置いたスポ根アニメ、おすすめ度★★★★☆

俺に戦術は不要。ってゆーか、俺が戦術!

サッカーのユースチームを題材にしたスポ根漫画。ユースを取り扱ったのは「キャプテン翼」のユース編が前例だが、本格的に取り扱ったのはおそらく今作品が初。

過去に有名選手だった監督が素質はあってもやり方の本質を理解していない未熟な主人公を時に支え、時に厳しく現実を見せるやり方で名プレイヤーへと成長させてゆく。個人の技術に視点を置いた作風が特徴で、動作面での描写が光る。

新人だからかアシトの声優の演技が拙かった所と、アシトが調子に乗りすぎてギャーギャーわめくところや阿久津の嫌味でクズい所など、ムカつく場面もちょくちょくあるのがマイナス。(一応原作だとその後のエピソードで人間的な成長は果たしているが)

試合描写もなかなか面白く、見応え抜群の出来栄えとなっている。スポーツ作品としてはかなりの力作。

投稿 : 2023/11/06
閲覧 : 48
サンキュー:

0

オンルリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新感覚「考えるサッカーアニメ」

本作はサッカーにおける「戦略」を重視する。

キャラクターたちが戦略を考える描写が非常に多く、試合中のプレー1つにしても「今のはディフェンスの位置が悪いからサイドを使うべき」などサッカーを理論的にプレーする。

だからこそ、根性や胆力などで試合に勝つなどご都合主義がほとんどなく、キャラクターたちはサッカーというスポーツに試行錯誤する。

サッカーアニメとしては、専門性やリアリティを重視した描写が多いので、非常に見応えのある作品と言え、現実のサッカーも好きになってしまうほどの面白さである。

さらに、物語の中盤にターニングポイントとなる衝撃的な展開もあるので序盤から終盤まで中だるみせず物語を楽しめることができた。

【総評】
スポーツアニメとしては、段違いの奥深さ

投稿 : 2023/10/08
閲覧 : 40
サンキュー:

1

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

野球漫画的な要素を取り入れた、ある意味挑戦的なサッカーアニメ/2023/7/30原作読みかけ分追記

【レビューNo.38】 (初回登録:2023/3/8)
コミック原作の2022年作品。全24話
超人気作で長期シリーズになるだろうからあまりレビューを書く気になれなかったのだが、今期
の「ブルーロック」を観て「個人的にはこっちのレビューを書きたいかな」って思ったので。

(ストーリー)
愛媛の中学サッカー部のFW・青井葦人(アシト)は、「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチーム
監督の福田達也に見いだされ、ユースのセレクションを受けることになる。晴れてセレクションを
突破したアシトだったが、彼を待っていたのは今まで田舎の弱小チームでやっていたサッカーとは
まるで別次元の世界だった・・・

(評 価)
・NHKの後ろ盾があるのはやはり大きい
 NHKは長期放送枠として「MAJOR 2nd」を抱えていますが、作者の体調不良で原作が長期休載
 という事態に。でアニメの方も続編が不透明な状況でしたので、NHKも思い切って「アオアシ」
 に舵を切ったのかなっていうのが個人的な印象ですね。(知らんけどw)
 (「MAJOR 2nd」の方は、体調と相談しつつも2022/10から連載を再開した模様)
 アオアシ制作陣としても、バックにNHKがついたのは大きいと思います。
 ・資金面で大きなアドバンテージがある
 ・(恐らく長期枠が約束されていると思われるので)原作の面白さを忠実に再現することが可能
 (あと幅広い層に視聴してもらいやすい点もメリットですかね)
 今作を視聴した感想は、作画や演出等アニメとして十分魅力的な出来映えで、本作品の面白さを
 ガッツリ2クールで表現してくれたかなっと。この恵まれた環境にきちんと応えている制作陣の
 仕事ぶりは評価に値すると思います。

・個人戦術に主眼をおいた、ある意味野球漫画的な作品
 サッカーは野球と違い攻守の時間が分かれていないので、どうしても個人技やパスワーク等常に
 ボールがどう動いているかというシーンを要求されがちになりますが、この作品は「戦術」を見
 せることに他のサッカーアニメと一線を画した面白さがあるのかなっと。
 「戦術」といっても「個人戦術」と「チーム戦術」の違いから始まり、本作では特に「個人戦術」
 (選手達がフィールド上で自ら思考して最良手を探り、試合状況に合わせて自分のプレーを変えて
 いくこと)に重きをおいているようです。
 なのでボールを持っていない選手の今の動きにはどういう意図があるとか、解説を挟んでいかない
 と視聴者にはその面白さが伝わらないため、ところどころ流れを切らざる得ない部分があり、従来
 のサッカーアニメを見慣れた方からすると試合のテンポの悪さを感じてしまう部分はあるかも。
 個人的にはある意味「野球漫画の『配球』的なもの」を見せられている感覚でしたね。
 なので「動と静」がはっきりしている野球なら問題ないが、常に「動」であるサッカーにこの手法
 を取り入れているのはかなり挑戦的だなっと。そこにサッカーアニメの新たなる魅力を感じられる
 方には凄くハマる作品だと思います。個人的にはストライクな作品でしたね。

・ヒロインの使い方が抜群に上手い
 本作には2人のヒロインが登場します。
 ・一条花(ハナ):サッカーはそれほど詳しくないが、アシトのプレーに魅了され「ファン1号」に
 ・海堂杏里(お嬢):将来の夢は監督という位でサッカーへの造詣が深い
 (あとおまけに女性記者)
 上述の戦術解説を選手やチーム指導者に語らせるだけでなく、お嬢たちも解説の一翼を担いつつ
 ・お嬢(+女性記者)から見た「『選手』アシトの魅力」
 ・ハナの普段からしっかり人を見てる「『人間』アシトの魅力」
 それぞれのヒロインの視点で語る「『アシト』というキャラの魅せ方」が本当に上手かった!!
 単に主人公が落ち込んでいる時に勇気付ける相棒枠や恋愛要員枠とかに収まっていないところに好感
 が持てましたね。
 (恋愛の方はまだ明確な形ではなくこれからって感じですがw)

原作のサッカーへの造詣の深さもさることながら、一つのシーンを見ても
「アニメとしていかに面白く魅せるか」
という制作陣の熱意が感じられる良作だったと思います。やはり天下のNHKだけあって予算がしっかり
ついてるんだろうなと、俗っぽいことを考えてしまいました(笑)
恐らく原作によほどのことがない限り、2期どころか最後まで面倒見てもらえる可能性も高いと思われる
ので、続編に期待しちゃいますね。

(2023/7/30追記)
原作読みかけ。
これも図書館に原作が置いてあったんだよなあ。図書館にマジ感謝m(_ _*)m
ちょうどアニメ化最後あたりの12巻から置いてあったので、アニメ化部分はほぼすっ飛ばしてますが、
以降の話を半分くらい読んだ感じですかね。
・更に面白くなるか否か
 {netabare}個人的な見解ですが、話は更に面白くなります。アニメではアシトらが「Aチーム昇格」したところで
 終わりますが、ステージが上がるということはそれだけ求められるサッカーのレベルが上がるという
 ことですから、特に(個人)戦術に主眼をおいた本作では、その辺りがより深く掘り下げられますの
 で、更にサッカーの奥深さを知ることになります。{/netabare}
・ちょっと驚いたこと
 {netabare}「エゴ」の話が出てきます。「エゴ」いえば「ブルーロック」の専売特許かと思っていたので、本作
 で「エゴ」の話が出てきたのはちょっと驚きました。
 私の知ってるサッカー漫画は「チームワーク」一辺倒だったので、最近はそういう流れなのかなあ
 ってちょっと考えさせられましたね。
 (「蒼き伝説シュート!」の「ボールを持ったら観客すべてが自分を見ていると思え。」
  は幾分そういう概念を含んでるのかもしれないが){/netabare}
・「ジュニア版」について
 今回のメインテーマが「ジュニア版」の話ですね。図書館にあったのが「ジュニア版」の方で、これ
 には「アオアシ・サッカー教室」として
 「『中村憲剛』が教えるアオアシの見方・楽しみ方」
 という特別企画がついているのですが、これがメッチャ面白いです!!(8ページもの)
 これは漫画のシーンに元日本代表・中村憲剛の解説を加えたものですが、技術・戦術の話の他に
 ・J2→J1に昇格したときに受けた衝撃
 ・監督と選手の関わりについて
 等、自身の経験に基づいて幅広く語っておられるのでサッカー好きには堪らないって感じですね。
 この「ジュニア版」が刊行されたのが2022/3~で「通常版」は27巻まで刊行されていたのですが、
 この特別企画欲しさに更に「ジュニア版」を買い直した方も結構おられるとかw
 一度地元の図書館に「ジュニア版」が置いてないか調べるだけの価値はあると思いますね。

(2023/9/30)
お気に入りへ追加。
「ブルーロック」のレビュー書いていたら、本作はお気に入りでいいかと思ったので格上げ。 

投稿 : 2023/09/30
閲覧 : 365
サンキュー:

15

きよたか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

主人公が壁にぶつかったときの対応が好き、
うじうじ悩んでるのは主人公以外でやっててほしいんで。

序盤の母ちゃんエピソードが好きだな~

投稿 : 2023/05/18
閲覧 : 98
サンキュー:

2

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

好きなスポーツ作品が増えました!!

原作未読、予備知識無しで鑑賞開始。

ジャンルとしてスポーツ作品自体が好きなので
アオアシも普段のテンションで観始めたのですが
1話目から既に惹き込まれる面白さがありました。

今まで何本もスポ根アニメを観てきた中で、
スポーツ作品としての土台はしっかりテンプレですが
アオアシはストーリーの装飾がとても魅力的で
人間関係や展開が素晴らしかったです。

全体的に前向きで明るいのですが
個人的に弱いのがお母さんの登場するシーンです。
何度か登場されていますが、
{netabare}アシトが愛媛から離れて以降の手紙や電話は
100%の確率で涙止まりませんでしたw{/netabare}

音楽はOPのみで評価しています。
EDを歌ってる人が学生時代に冷たくされた同級生で、
作品の内容とは関係ないですが、
それでもせっかく好きな作品なのに物語が終わった瞬間
その人の声が流れ出すと昔を思い出して嫌になりますw

本作は、
{netabare}アシトが愛媛の中学でサッカーをしているところから
福田監督に見つけてもらってエスペリオンユースに入り
自身の技術の低さを知ったり壁にぶつかったり
フォワードからサイドバックへの転向を告げられるが、
腐らず前を向き仲間に支えられながら乗り越えていく。
エスペリオンユースの試験で不合格となった人達が
集まり強くなった無敗の武蔵野チームと戦う事になり
バラバラだったアシト達エスペリオンBチームは苦戦。
しかしアシトの視野の広さが覚醒(?)し途中から
今までの感じとは違い気づいて自分が動くのではなく
指示して周りを動かせるようになった事で4-2で勝利。
その試合の結果で、
アシト・大友・冨樫・黒田の4人がAチームに上がった。
{/netabare}
ここで1期修了となるのですが
続きが楽しみすぎて2期製作全力希望します𖤐⸒⸒

投稿 : 2023/04/21
閲覧 : 156
サンキュー:

14

ネタバレ

みかんちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

メモ

5話、11~12話は良

◆流れ
才能だけでサッカーやって地元で俺つえー
 →プロになってかーちゃん楽させたい

セレクション試験参加でサッカーの基本がガタガタなのがバレる
 →フィールド全体を見る能力の片鱗を見せて大友→橘と共に合格

入団して早速基本ができてないのでハブられる
 →止めて蹴る、トライアングル理解して和解

ポジション移動(FW→DF)で夜逃げ
 →花ちゃんにがんばれされて復帰、花ちゃん良いキャラ

武蔵野ユース戦で橘・冨樫・竹島の問題を解決
 →サイドバックでの生き方を見つけて覚醒

大友が終始影から青井をサポートしていて良

投稿 : 2023/02/14
閲覧 : 113
サンキュー:

1

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

戦術とコミュニケーション、あるいは本当の強さ

アニメーション制作:Production I.G、
監督:さとう陽、シリーズ構成:横谷昌宏、
副監督:曽我準、サッカー監修:竹下健一、曽我準、飯塚健司、
キャラクターデザイン:中武学、川村敏江、山口飛鳥、長谷川早紀、
総作画監督:中武学、山口飛鳥、
アクション作画監督:興村忠美、窪敏、音楽:横山克、
原作:小林有吾(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)

2022年に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会。
日本はベスト16どまりだったが、
ドイツとスペインを破る大金星を挙げた。
交代人数が3名から5名に増え、
より戦術的な要素が大きくなったのが
今大会の特徴のひとつだった。
交代人数が5名に増えるという意味。
基本的には4名までの交代カードが早めに切れる。
1名分はキーパーの負傷など不測の事態に備えていないと、
最悪、本職のキーパーのいない展開になる恐れがある。
そう考えると、3名の交代枠だと2名の交代が
早い時間帯での最大の対応策となるが、
それでは、よほど個の力が優れていないと、
試合展開を変えることなどできない。
ところが、4名となると戦術の大きな変更が可能になる。

日本はその恩恵を最大限に活かし、
後半で三苫や堂安、浅野、冨安たちを投入。
4バックから3バックに戦術変更することで、
悪い流れを一気に断ち切り、
逆転勝利を上げることができたのだった。

今回のワールドカップは、メッシやエムバペという
突出したFWが局面を打開することが注目された。
細かな戦術も、ふたりにかかれば、
いとも容易く突破されてしまうのだ。
こういう選手を育てるのは、チームを勝たせるために
重要な要素のひとつだが、
日本というチームの特性を考えると、
やはりハードな運動量を伴った戦術強化が
今後、世界のトップチームと対抗するために
やっていかなければならないことだろう。

そういうテーマを中心に置いているのがアオアシだ。
各キャラクターの個性を取り上げながらも、
選手たちが戦術や仲間のことを理解しながら、
どのようにまとまっていくのかを描いている。
特にこの作品で新鮮なのはこれまでのサッカー漫画では
扱ったことがないJリーグのユースチームを題材にしていること。
ユースはプロの養成という面が大きいものの
描かれるのは、個人の意識や特徴に
大きな差がある中高生の年代。

ビッグコミックスピリッツの副編集長が
自ら企画を立ち上げ、書き手も選択したという。
戦術面もしっかり描いている『GIANT KILLING』と比較しても
より選手間の確執やまとまりに重点を置いた
作品になっている。

日本のサッカー界はJリーグ発足をきっかけに、
ユースが基礎となるチーム作りが行われてきた。
プロになれる選手は、幼い頃からユースチームで
活躍する選手が中心になっていった。
しかし、それによってユースのトップたちと
一般的な選手との軋轢や差別が生まれた。
1期ではそこをよりクローズアップしつつ、
エリート組と雑草組との違いを明確に表現し、
戦術を絡めながらドラマチックに描き出している。

戦術とはいってもサッカーの基本となる
トライアングルの考え方や片方のサイドバックが上がったら、
逆のサイドバックは下がって中央に寄せて「絞る」ことなど、
基本的なことを分かりやすく解説してくれるので、
知らない人でも楽しく観ることができるだろう。

物語のベースは、サッカーファンが考案したであろう
部分が滲み出ている。
90年代を想起するような表現が多い。
主人公の髪型が一世を風靡した
コロンビアのバルデラマみたいだとか。
中田英寿の代名詞ともいえる「首振り」も出てきて
懐かしい気持ちにさせてくれた。
トップ下が最も注目された時代だった。
そんな時代性も反映しつつ、
原作者は、家族像やキャラクターの性格などの
心の動きについて、かなりしっかりと構築している。
そのため、全体的なバランスがとても良い作品となっている。

原作は現時点で30巻まで刊行。
人気度やアニメ化したのがNHK絡みということから
長く続いていく作品になることが予想される。
今回を長い道のりの1期と位置付けるなら、
環境や立場の違う少年たちがトップチームを目指し、
サッカーを通して自分たちの気持ちを分かち合うための
段階の物語ということもできるだろう。

主人公は、愛媛県の田舎町でサッカーを楽しく一生懸命に
プレーする青井葦人。
点を取ることにこだわりをもつFWのポジションだ。
スナックを経営している母と
年の離れた兄のいる母子家庭の3人家族。
裕福ではないが、お互いを思いやることのできる
とても温かな家族環境で育っている。

そこにJリーグ・東京シティ・エスペリオンFCの育成組織、
ユースチームの監督・福田達也が現れる。
葦人のプレーに興味を抱き、ユースチームの入団試験・
セレクションに誘うところから物語が始まる。

どのストーリーも面白いのだが、
やはり惹かれるのは、昇格組、セレクション組、
そしてJリーグ・ユースに入れなかった雑草組ともいえる
3グループでの自尊と羨望、侮蔑、嫉妬という
感情の入り混じった戦いだ。

特に序盤から登場する、
黒田、朝利、竹島たち昇格組と
葦人、大友、橘、冨樫たちセレクション組との軋轢。
お互いのこだわり、プレーに対する理解など、
個々の考え方がぶつかる場面が面白い。
葦人を中心に意見をぶつけ合いながら、
戦術やプレーの結果につなげていくさまは、
とてもリアリティがあるし、カタルシスを感じさせる。
福田監督や伊達コーチたちのアドバイスや
考え方もとても興味深い。

サッカーの連携と戦術において、いちばん重要なこと。
もちろん、ひとつはチームとしての戦術の理解だが、
試合というのはゲームの展開や相手の長所を見極めながら、
戦術を変化していかなければならない。
例えば、味方が1対1で負ける局面が多いとき。
選手間の距離を詰めて、細かくパスをつなぐサッカーに
切り替えるのもひとつの方法だ。
こんなことは、プレー中にベンチから指示はできない。
とすると、選手自身が試合状況に応じて
自分たちの手を変えていかなければならない。
これをチーム戦術との対比で、個人戦術と呼ぶ。

では、個人戦術を共有するために選手は何をするのか。
試合中にコミュニケーションをとるしかない。
サッカーにおけるコミュニケーション。
アイコンタクト、コーチング、ボールの質
(速いor遅いなど)で理解を深めていかなければならない。
10人もいるフィールドプレイヤーに徹底するのはとても難しい。
先述したように昇格組・セレクション組などサッカー歴によって、
学んできたことの差異がある。
そこにメンタリティの強さ、弱さが加わることで、
チーム全体としての強さが決定づけられる。

チームとしての機能を高めることが、
どれほど難しいのか。
徹底的に描かれている。

1期終盤の武蔵野蹴球団ユース戦は、
それまでの問題を炙り出し、
昇華させる話として、よくできていた。
ひとつの物語の締めとしても完成度が高い。
立場や性格の違いがありつつも、
全員が勝利を目指して戦術を実行していくさまが
とても丁寧に描かれる。

人は窮地に陥ったときに、
どのように考え、行動するのか。
これは経験や性格によってそれぞれ違ってくる。
自分がピンチになったとき、
ほかの人間に責任を押し付ける者もいるし、
自分で全てを抱え込んでしまう者もいる。
周りを動かそうとする者もいる。
私は窮地に陥ったときこそ、
その人の本質が滲み出てくると思っているが、
この作品では「人間の本当の強さとは何なのか」という
テーマを突きつけてくるのがいい。

そんな熱い展開に「ダイアゴナル・ラン」という、
サッカーの試合でたまに見られる仕掛け
(いわゆるボールを持っていない選手の
ゴール前における斜め走りのこと)を
組み合わせたドラマチックな展開に目を瞠った。

しかし、何と言ってもいちばん衝撃を受けたのは、
(以下は強烈なネタバレなので
これから鑑賞予定の人は読まないことをお薦め)
{netabare}フォワードとして点を取ることに
人一倍こだわりを持っていた主人公の葦人が
サイドバックにコンバートされたことだった。

ユースメンバー候補としてスカウトされ、
セレクション組の選考試合をこなし、
フォワードとして結果を残した葦人。
晴れて正式なエスペリオンユース・メンバーとして、
仲間との軋轢も乗り超えた末に待っていたのが
サイドバックへのコンバートだった。
この展開には見ている私も大きなショックを受けるほどだった。

しかし、そこから立ち直るまでの経緯の描写が上手い。
呆然となって彷徨い歩いた葦人が向かったのがバス停。
それは故郷への想いの果てだった。
とても納得できる行動で、ヒロインの花が発見して
正気にさせるまでの流れも良かった。
人物の心の動きの表現が上手く、
こちらにも気持ちが入ってくる。{/netabare}

なぜこの作品がこれほどまでによくできているのか、
よく考えてみると、結局、以下の言葉に尽きるのかもしれない。

サッカーはひとりでは、何もできない。
思っている以上に。
だからこそ、あんなにも楽しい。

福田監督の台詞だ。
ごく当たり前のことだが、
この作品の流れのなかで聞くと、重みを感じる。
仲間や他人のことをこれほど深く意識させられたという意味では、
私が出会った最高の作品かもしれない。
(2023年1月7日初投稿)

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 407
サンキュー:

29

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

母ちゃんの手紙最高。

少年誌ぽいサッカー漫画だけど高校クラブ活動でなくJユース。なのでインハイや国立がない。高校生活がない。
ユースなので弱小チームが這い上がる展開は当然なく、選手みんながプロを目指し同じチームで切磋琢磨する展開が多め。
なので、主人公の葦人は特殊能力を持っているが、挫折と成長を繰り返す展開が多い。成長していく様は見てて気持ちよく、葦人の東京シティ・エスペリオンユースのA昇格までの24話。
作画もよく動き臨場感高い。18話だったか1話だけおやってなったが…

黒子のバスケのイーグルアイ・ホークアイの先入観があって、なんでカラスとなったのだが八咫カラスということで納得。

2期期待

100点中77点

投稿 : 2022/12/13
閲覧 : 116
サンキュー:

2

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

【最終感想】硬派で面白い

最終話視聴後感想

ストーリーの進みが遅めだけどアシトの変化や成長は面白かった。
ストライカーになって点をガンガン取る選手になるのかと思いきやフォワードからサイドバックに配置転換というのはちょっと意外だった。
嫌々ながらも受け入れて自分で考えて試合をコントロールしていくのは違った視点で良いなと思った。
と書いてはいるが自分はサッカーよくわからないんですけどねw
わからない分、疑問に思う所が無くすんなり見れた。

あまりアドバイスとか言わない伊達コーチが終盤の武蔵野戦で指示を出すようになったのが地味ながら良かった。
考えさせるだけじゃ駄目なんだよな。
いい指導者だと思う。

阿久津や金田みたいな嫌なキャラも居るけど見返してやる事でカタルシスを得られるならまあ許容できるかな。

愚直というか泥臭いというか最後までひたすらサッカーしていて良かったです。
無駄なパートが少なくて見てる方もサッカー部分に集中して見れる感じ。
今やってるブルーロックも面白いけどキャラでウケ狙ってるのがちょっとだけ鼻につく。
自分が男だからだろうけど、スポーツアニメに女性ウケ狙ったあざといキャラは要らない。
逆に女性キャラのみのスポーツアニメだったら見方が違うかもしれないがw

それはともかく面白かったので続きをやって欲しい。

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10話まで視聴

ユースチームが舞台という珍しい作品。

最近のスポーツアニメはイケメンや可愛い子にわちゃわちゃさせておけばいいだろって感じでプレーしてるシーンが少ないものばかりなのだが、このアニメはサッカー漬けのスポ根になってて好感持てる。
ユースのシビアさを描いてくれていて、サッカー詳しくないのでこういう感じなのかなと思わせてくれるのがありがたい。
同じ曜日のラブオールプレーもこれくらい頑張ってくれれば見応えあるのだが…
あっちは毒にも薬にもならなくて刺激が無い。

主人公の葦人は一見突っ走りがちのイキり系なのだが、どうしたらいいのか考えたり人の意見を受け入れることができるので不快感は無い。
上手くなるために努力を惜しまない。(あの環境じゃ辞めるか努力するかの二択なのだが)

ギスギスしてるとこが多いけど、楽しく部活をやりましょうみたいな環境じゃないし誰もが昇格目指して貪欲なだけで、醜い争いをしてるわけじゃない。
プロを目指してるんだから厳しくて当たり前。
ぶつかり合うくらい我が強い方がいいでしょう。
合宿行って水着回とか花火やらBBQやら見せられるよりは全然良い(笑)
女キャラは少ないけど花ちゃんがいい子なので出てくるといい感じに息抜きになってる。
進行がゆっくりで早く先が見たいとなるけど、Eテレだし子供にもわかりやすくていいんじゃないかな。

結論面白いです。
こういうのでいいんだよって思う。
スポーツアニメではカバディ以来の良作になりそう。

【余談】
本編の事じゃないけど放送の最後にアオアシチャレンジというのがあってプロの選手が色んなテクニックを見せてくれます。
特に元日本代表の小野伸二選手のトラップが凄かった。
サッカー経験者じゃなくても上手いって事だけはわかる。
そしてまだ現役だったんだと知りました。
放送では15秒のコーナーだけどJリーグのYouTube公式チャンネルに数分の動画が上がってるので興味があれば是非。
他の選手のも凄いです。


評価は視聴終了後に。

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 234
サンキュー:

7

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ダイヤのエースのサッカー版やね

ダイヤのエースのサッカー版やね
他の作品より面白いのは認めるけど そこまで突出はしてないが

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 123
サンキュー:

1

とろろ418 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

苦悩する天才

【魅力的に思った点】
・サッカーの基礎技術や戦術について少し学べる

【残念に思った点】
・主人公に共感しにくい
・過程で努力はするものの、結局才能で解決してしまう
・主人公中心に世界が回ってるように見える
・とってつけたような恋愛要素

【総評】
・60点
  率直に言ってあまり褒められる部分がないです。
  なによりも悩んで課題を解決していくという物語の基本構造と脳筋主人公の相性が悪すぎますね。
  直ぐには自己解決できないので毎回同じパターンを同じ尺使ってやってしまっていて、非常にテンポが悪かったです。
  知的な主人公にしてもっと高度な心理&戦術サッカーにするか、思い切って能力ものに振り切るかしたほうが良かったのではないでしょうか。

【こんな人におすすめ】
・ちょっと変わったサッカーものを見たい方

投稿 : 2022/11/11
閲覧 : 112
サンキュー:

3

ネタバレ

いるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ところどころに目をつぶれば、面白い

 原作未読ながら、ちょっと調べただけでもそこそこ人気があるであろうことは容易に伺える。
 ましてや今年はワールドカップイヤーなので、サッカーがテーマとしても、注目を集めやすい。
 そういう意味では、アニメ放映開始前にお膳立ては充分に整っていたと思われる。

 また、特殊な能力を持っている主人公であっても、その能力のみならず、サッカーの技術も(ユースのレベルからは)未熟、というところが、サッカー初心者や初級者でも何が大事なのかということを読みながら一緒に成長していけるのがいい。
 また、キャラについては、大人も少年・少女たちも個性が目立っててよい。
 ユースという環境を舞台にしたことで、チームメイトとの仲や、大人との関係で、緊張感のあるドラマが生まれやすいのも、面白い。

 なので大別すると、比較的好きな方の部類に入る。


 ただ、おそらく原作の悪いところもアニメで完全再現してしまってるとも感じた。

 まず、スラムダンクを真似たかな?とモヤっとするシーンが、特に前半13話までに多すぎ。
 ・主人公が落ち込みそうな時、話の流れから脈絡もなく「俺は天才だから」と気持ちはあっさり奮起できてしまうシーンが多く、契機こそ違うものの、桜木花道を思い出すきっかけになった。
 ・朝利と主人公が試合中に和解するシーンのハイタッチの止め絵で、「花道と流川の山王戦での名物シーンじゃん。。。」と決定的となり、以降、頭の片隅にこびりついてしまった。
 ・その視点で見てみると、仙道や、清田、山王の深津を想起させるチームメイト。なんなら「主人公の性格の一部と、富樫の髪形とヤンキー趣味、竹島の赤髪と丸坊主」の三位一体で桜木花道とか、あやしく感じる所はある。

これらは「パクリすれすれの、ぎりぎりオマージュ」と、個人的にはとらえたが、ネットで評価を見てみると、同じような懸念を感じてる人は複数いるようなので、やはり欠点かなと。

 もう一つあげるとすれば、主人公の視野の広さを表現するのに、カラスとコインの比喩を多用しすぎ。
 カラスは、サッカーなので日本代表ユニフォームにも採用されたヤタガラスがモチーフなのだろうが、カラスの架空のセリフで「作者が言いたいことを代弁させたな」と思われるシーンがあったのはちょっとやりすぎ。
 視野の広さが有効に作用しているシーンを盛り上げたいのはわかるが、比喩としてのカラスやコインは、効果的に使ってこそ意味があって、多様されると「またかよ感」が先に立ってくる。だったら、アニメならではの演出としてBGMとかSEで協調した方が良かったかも。

 正直これらがうまく転化できてれば、もう少し物語の評価は良かったと思う。


 音楽(特にOp./Ed.)も、雰囲気にはあっているものの、昨今のアニメ曲事情からすると、少し凡庸に感じてしまった。


 とはいえ、Aチーム昇格後も気になるので続きも見たい反面、同じNHKで放送した「GIANT KILLING」同様に続編なしにならなきゃいいと心配もしている。

投稿 : 2022/10/30
閲覧 : 125
サンキュー:

5

白湯 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

昨今のスポ根アニメでもっとも注目すべき作品

片田舎でくすぶってた主人公がユースチームにスカウトされて本格的にサッカーを学んでゆくというあらすじ。未熟な主人公の成長や細部までにこだわりのあるサッカー描写が面白い。戦術やテクニック等参考になる部分が多い。

キャラクターはわりと好みが分かれる感じ。ガラの悪い先輩とかは初見で不快になる感じがする。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 110
サンキュー:

5

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

青井は考える葦である

四国の田舎の中学でサッカー部に所属していた青井葦人。
ユースチーム監督の福田達也に才能を見抜かれる。
青井はユースのセレクションを受けて合格。
プロを目指して、ユースから這い上がろうと頑張るのであった。

今までのサッカー作品だったら、学校の部活でしたね。
高校選手権などの全国大会もあり、描きやすかったのでしょう。
本作品は、下部組織であるユースチーム。
マニアの人だったら若い人を応援するかもしれませんが、まだまだ一般的に馴染みが無いです。
それでも、サッカーのプロ選手になるには、選択肢の1つ。
部活以外の道を作った事には好感が持てました。

サッカーには戦術があります。
点を取らないと勝てませんし、点を取られなかったら負けません。
攻守のバランスが大事。
勿論、個人技がある事は大前提かなぁ。

青井の成長過程について。
青井は井の中の蛙だったのでしょう。
東京のプロチームのユースに入団して、自分の力の無さを実感します。
でも、グラウンドを俯瞰できるという、チート能力の持ち主でした。
これは練習では身につかない天性の才能。
その才能を活かせるために、フォワードではなくサイドバックへ転向。
福田は、最終的には司令塔にしたいみたいですが、青井は、まだまだ未熟。
攻守に忙しいサイドバックというポジションで学ぶ事が多いのかもしれません。

本作品のラストで、青井はBチームからAチームへと昇格します。
当然、レベルも上がります。
近代サッカーでは、重要視されるサイドバック。
運動量・プレーの質・対人の強さ・カバーリング・クロスの精度などなど……
小さな事でも失点に繋がりますし、得点にも繋がります。
青井はサイドバックとして輝く事ができるのか。
NHKの放送枠なので、2期はありますよね。
期待して続編を待ちましょう。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 103
サンキュー:

21

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

俺達の戦いはこれからだ!

原作未読(2022.10)
プロサッカーチームの下部組織?ユースを題材にしたサッカー作品。
特徴は高校サッカーの国立目指そう的な青春モノより、金を稼ぐプロを幼少期から目指す少年達のある意味えげつない群像劇。一応淡い男女の青春ドラマも流石にないと華がありませんのでそういうのも入れてます。
選手の動きは足の角度に至るまで「Production I.G」さんの流石と思わせる作画力です。とはいえ、なんていうか「キャプ翼」みたくボールがネットに突き刺さったままのような過剰な演出もなく迫力という点は良く言えばリアリティ、悪く言えば淡々としたもので胸熱にはなりにくかったかな。
あとは印象ですが、声優陣も若手が多くヒロインも弱めで作品全体の熱量が感じにくかったですね。それと主人公の性格、これは好みがわかれそうです。特に女性に対しての接し方というかなんでこいつ好意寄せられるのか理解できません(笑)。
ちょっと続きが気になる程の存在感がありませんでした。悪くないんですが・・・変な所にリーゼントとか昭和臭が濃い目なんだよな。

私のツボ:いや、結局特殊能力ありきじゃんな

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 128
サンキュー:

7

ネタバレ

Prospero さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今まで見たサッカー系でNo.1!

サッカーの勉強になって、試合の見方が変わった!
前半、愛媛のお母さんには泣かされ、後半は地道な努力で成長していく姿にワクワク感が止まらない。
早く2期が見たい。

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 93
サンキュー:

3

ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

現代型プロセス重視サッカー

▩物語 4.0点→4.5点
※10/14追記(他作品との調整)

▩キャラクター 4.0点→4.5点(最終)

内容を深く理解している方が評価しやすいと思うので詳細に触れておきます。

『アオアシ』は近年のプレッシングなどのサッカースタイルの変化により注目されるようになった、サイドバックが攻撃の起点となるいわゆる「司令塔型サイドバック」を題材として取り扱ったもので、過去のサッカーアニメだと、フォワードや攻撃型ミッドフィルダーのような結果が求められるポジションにスポットが当たることが多かったのですが、それとは異なる守備側の視点から見た戦略的なプレースタイルを捉えた現代型サッカーにおいて、重要な役割を果たすポジションについて触れられたもの。

司令塔の代表例としてトップ下やボランチのような従来型のポジションには、日本の遠藤保仁選手や中村憲剛選手なんかがいましたが、全員でボールを奪いに行く攻撃的スタイルに移行しつつある現代サッカーにおいては従来のものが機能しなくなり、サイドバックのポジションの重要性が増し、元日本代表の内田篤人選手や長友選手のような守備の要でありながら、比較的スペースが広く使えて、後方から全体を広く見渡せる位置でパスセンスが要求される人物の存在が必要になり、青井葦人のような俯瞰能力に優れ、コーチングができるプレイヤーが現代サッカーにおいては重要な位置付けになることを伝えたかったものになります。
それに付随して点を取って結果を求めることではなく、結果に辿り着くまでのプロセス(過程)が重要だということを伝えたかったものでもあり、例えばスペースの作り方だったり、アイコンタクトやパス出し、トライアングル、サイドバックの選手がボランチのポジションまで上がるポジショニング、相手のマークを外してスペースを作るために斜めに走り抜ける技術のダイアゴナルランなどに内容が触れられていて、ゴールを演出するための戦術面の重要性を説く、サッカーの奥深さを感じるとてもよく出来た作品内容だと思いました。

エスペリオンでは葦人だけが優れた俯瞰能力を持っていて、福田監督が構想に描いていたものや義経が羨ましいと言っていたのはゲームメイクできるこの能力のこと。
点取り屋としての嗅覚や体幹を活かした優れたディフェンス能力などではなく、生まれついた天性の素質によるもので、本作では「イーグルアイ」と呼称され、元バルセロナのシャビ選手がモデルだと言われていますが、ダッシュ力やアジリティ(敏捷性)、ボールを足元に収めるテクニック等がなくても適材適所、能力を発揮できるポジションがあり、FWとして大成できなかった葦人がAチームに昇格する決定力となったもので、このことから葦人を見出した福田監督の言葉に信憑性があることが分かり、専門的な内容に踏み込むことで、サッカーに対する見識が広がり現場の臨場感が感じられ、よりリアル寄りで素直に面白かったと言える作品。

作画についてはテーマを理解した上でしっかりとその目線で描かれていました。
質云々ではなく、表現力のある作画。
素早いパス回しや迫力あるゴールの演出シーンなど、テーマを考えると必要ですかね?

原作が28巻まで出版され13巻あたりまでの内容が描かれていて、いよいよAチームでの戦いにステージを移すわけですが、ラスト花ちゃんがしっかりと締めて期待の持てる終わり方をしてくれました。
未完結の作品ですが、期待の意味を込めて物語の評価を+0.5点上げておきます。

長編作品が得意なProduction I.Gが制作会社であること、NHK Eテレのアニメがシリーズ作品が多いこと、原作に多くのファンがいることから2期に期待したいです。

因みに竹島の赤髪リーゼントからの坊主はスラムダンクの桜木花道のオマージュ?


□以下過去レビュー

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

放送回の公式発表がなかった『アオアシ』のBlu-ray&DVDが24話分収録されて発売決定されたことから、24話までが第1クールということがほぼ確定しました。

▩修正
・物語 3.5点→4.0点
原作27巻まで出ているので、2クール分以上のストックを考えればこれからに期待。面白くなる要素は全然あると思う。→後半クールに入ってからは文句なしの面白さで、あと一つ何かパーツが組み合わさるともう一段階上の評価ができる内容。

・作画 4.5点→4.0点
丁寧な作画に留まってるけど、プロチームのプレーではないので相応で悪くない。

・音楽 4.0点→4.5点
Alexandros「無心拍数」、曲も好みだし作風に合っていていいね。Superflyに変える必要なかったね...。

・声優 3.5点→4.0点
エンディングのナレーションの声を聞くと葦人の声は地声じゃないことが判明。監督さんなどの演技指導によるものなのか、ガサツな感じがよく出ていてキャラクターには合っているのかもしれない。

・キャラクター 3.5点→4.0点
富樫はビーバップハイスクールで竹島は東京リベンジャーズ、義経に至ってはサザエさん? に出てきそうな髪型で、キャラクターの個性に関しては事欠かないね。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

誰もレビューしていないので作品の事を知ってもらうためにレビューしましたが、投稿すると空気読めない奴がバリアブル投稿してくるのでやめようと思ったけど、最初に釘刺しときます。(ФωФ)

原作がシリーズ累計1100万部突破の日本サッカー界とも多くのコラボレーションを続ける「いまもっともアツいサッカー漫画」だそうで、主人公の青井葦人が個人技に頼りがちだが、抜群のボールへの嗅覚と、フィールド上の俯瞰能力等を駆使してJリーグ傘下のユースチームで高校生の仲間達とプロを目指し奮闘する青春を描くお話のようです。

正直内容があまり興味ないのですが、初回を見た感想は物語は普通だったけど作画は流石『ハイキュー』で実績のある"Production I.G"といったところで、とても安定していて最後まで問題なく観れそうなクオリティ。

シリーズ構成を担当するのが、『けいおん!!』、『とらドラ!』、『STEINS;GATE』、『Re:ゼロ』、『青ブタ』などを手掛けてきた脚本家の横谷昌宏氏で、ここだけを見れば一見の価値はありそう。

筋によると漫画がとても面白いそうで、一番好きなアニメ制作会社なこともあり最後まで視聴を完走するつもり。
覇権を取れるくらいの面白さがあるそうで、ほんとかよと今のところは半信半疑。
最後に視聴し終わった後、本当に観てよかったと思える時が来るといいですね。

投稿 : 2022/10/14
閲覧 : 641
サンキュー:

16

ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

常に悪者が作られてる作品は苦手。

↓1クール目感想
{netabare}
出だしは悪くなかったが。

まず、サッカーだがかなり強いチーム設定なはずなのにやっていることが初歩的すぎて見たいものと違うな感がすごい。
試合のポジショニング、パスなど、サッカーそんな好きじゃない人でも分かるようなことばっかやるのは本当にどうなのと言いたくなる。
主人公が自分で得点を取ることしか考えてないというのも見てる側ならだれもが気づく欠点だろうし、なんでプロチームに入れたのか。
こんな指摘されて当たり前だろ的なことで内輪揉めしてる場面見せられても、アシトの馬鹿さが際立つだけで何もない。
毎回毎回ロクな試合もなしに、アシトがこの初歩的な知識・基礎を身に着けていく話やそのための特訓ばかりでつまらない。
一般校の部活サッカーアニメだったなら展開や成長過程が丁寧だと評価したくなるが...。

あと、阿久津が不快。
性格悪いキャラとかじゃなくて、わざとケガさせたりしてる時点でただの犯罪者、かつラフプレーでスポーツマンシップの欠片もない。
こういうキチガイが出てくると視聴意欲が一気にそがれる。
こういうマナーのなってないキャラと戦うスポーツアニメは面白くない。ましてや同じチームの仲間内だろうに。
チームのギスギス感はアシトの実力不足や偏見から来てるものと理解できるし段々と打ち解け合ってる感もあっていいんだが、このキャラだけは明らかに度を超えすぎ。
ついでに作品のノリも寒い。

良かったのは家族関係の話。
実際金の問題で行きたい学校への進学をあきらめる家庭も多いだろうし、金銭的な問題による壁は上手く描けていたかなと。
それを意識して家族とサッカーに対して、どのようにして向き合うかアシトが葛藤する場面は感情移入できたし、母が難色を示すのにも理解できた。
そんな母の反対や貧乏さをずっと醸し出していたからこそ、5話で母親が貧乏ながらスニーカーをプレゼントするのは主人公に対する強い愛情や期待が伝わってきていい展開でした。
スニーカーも軽く触れる程度にずっと引っ張られてたのもあって、感動できた回でした。
{/netabare}

↓最終感想
{netabare}
いつか楽しめると思って最後まで見たけど結局最後まで駄目でした。
結局ずっと最後までギスギスしたままで。
良かったのは1クール目の母親の回ぐらい。

常にストーリー上に悪者が作られている作品は苦手。
普通のジャンルのアニメならまだしも、スポーツアニメでキチガイみたいな選手を出されるとスポーツマンシップとかの観点から余計にイライラしてしまう。
実際リアルだと多少性格悪い奴はいるにしてもこの作品に出てくる「悪役」レベルの奴なんて早々いないだろうし、あまりこういうのは現実味もないから好きじゃない。
話が作りやすいんだろうなとは思うけど。
あと、自分より格上の存在を過剰なレベルで神格化して描かれてるのも気持ち悪さがある。
言うても同年代、同学校で、特段凄いことをしているわけではなく常識の範疇のプレーをしているだけなのに。

話もあまり面白くなかった。
このアニメ試合や特訓以外のしょうもない部分に尺を割きすぎてて非常にテンポが悪い。サッカーアニメなのに全然サッカーの試合をやってたイメージがない。
試合が始まっても微妙。
試合中に回想が長々と入ったり、「これはこういう戦術で~」みたいな解説が長々と入ったりしてとにかくテンポが悪い。
この動きにはどんな意味があったんだ...?と考察していく流れがさすがにダルすぎ...。結局そんなのフィーリングと慣れでしょって...。
1クール目にも書いたけど、戦術面ばかりに焦点を当てすぎてて純粋な盛り上がりが作れてない。
間の取り方が最悪でとにかく試合が面白くないサッカーアニメだった。

Superflyが主題歌に使われてたのにはびっくりした。
シュートにフットサル、これに今やってるブルーロック、今年のサッカーアニメは全部微妙な感じ。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
結構動くな。謎特訓。これはやり返されても文句言えんわw
? 顔芸やめろ。スポーツアニメあるある。
監督がケガで引退した元プレイヤーなのね。

2話 ☆7
かわいい。いい監督。ガイジ主人公。監督マジで有能。
選考側が有能すぎる。
主人公独断専行タイプに見えて意外とまともにパス出すんだな。
有能しかいねえ。この子ほんと可愛い。

3話 ☆0
空気が重い。加藤 ほんとに? 手抜くなや。
即席のチームに勝ってイキるなよ。なんだこいつ。
スポーツアニメほんとこういう悪者キャラ大好きでね。
は? ほんとスポーツアニメってゴミしかないな。もういいわ。
なんでこういうキチガイばっか出すんだよ。つまんね。
最近の王道スポーツアニメこういうゴミと腐女子ソシャゲのゴミしかないな。

4話 ☆9
周りやる気なかったらどうしようもなさそう。
主人公チートすぎんか。何でそこいるの。
ラフプレーのハゲ追い出せや。電話かけた意味w

5話 ☆9
まるで彼女。今回感動路線? 話してあげろやそこはw
スパイクのシーンは良かったな。
いや、マジで見送りに来てくれないんかよw

6話 ☆8
優しそうな奴ほど怖そう。
学校も行ってなさそうなのによくスカウトされたな。
あれで才能ない言われるのか。大胆な告白

7話 ☆7
けど2回目は通用しないよね。試合は面白いけどノリは寒いな。
めっちゃ肩入れするじゃんw 終わるの早い。

8話 ☆0
このアニメやっぱ合わんな。チームメイトに煽りすんなや。
こいついる? はぁ。不快なキャラしかおらんし切ろうかなこれ。
ゴミアニメ。結局糞アニメ、クソ中のクソ。
こういう犯罪者のキチガイ選手現実味もないんだよ。
性格悪いレベルならまだしもその範疇超えたキャラ出すのは違うだろ。
この二人の具合でちょうどいい。文句言うにしても健常者の範囲。

9話 ☆0
てかなんで止めてけるとか基礎中の基礎をやってるの?
なんだこいつ。 新入生相手にイキるカス おもんね
不快なキャラしかおらんわ。
互いに高め合わないとダメなとこでしょ。

10話 ☆3
ノリが嫌い。自分が決めることしか考えてないじゃん。
なんだこいつ。正論言われて逆ギレ? は? 事故中にも程がある。
バカしかいないアニメ。見ていて疲れる。
素人目でもわかることをプロチームに入った主人公が分かってないってどういうこと。ストレスでしかない。

11話 ☆3
エリートが集められてるのにこんなバラバラになるって指導者に問題があると思うんですけど。
自惚れんな。何で愛てこんなに態度悪いんだよ。
もうこの「なんで」を考える話いらないよ。

12話 ☆5
見ている側も分かるわそんなん。実際なんでわかんねえんだよw
基礎的すぎるww ラフプレー多すぎ…。謎ボイス。
結局このアニメセオリーばっかやってるよね。

13話 ☆5
もうA目指すんか。シュートが増えてきた。
サッカーアニメとしてはDFって地味だな。本人の意志無視かよ。

14話 ☆3
最初から言っとけや。あれもわざとっていう設定いる?
ここまでシュートへのこだわりを見せてきたからこそDFになるかで葛藤するのは共感できる。
はな可愛い。可愛い。はぁ。クソアニメ。
何でこいつに頭下げんだよ。また基礎かよ。知っとった。

15話 ☆5
フラグ。そりゃ狙われるわな。
今更マークの話やってるってヤバすぎでしょ。

16話 ☆7
何メモしてんだw 主人公のライバルかな?
てかアシトも別の女といい感じになってるしw 入れ替わりか?
こういう特訓はプロ感合ってよさそう。
あんな厳しいセレクションあってこの弱さかよ。むさしの!
一生帰れない可能性もあるだろそれw
いや、ちょっとは責任感感じろ。主人公ぐらいの意識じゃないとな。
誰だこいつ。落ちたやつか。
落ちた組とかがライバルとして再登場する展開はぽっと出のキャラ相手にするよりも断然試合が熱くなるから好き。

17話 ?

18話 ☆7
ギスギスばっかだな。シュート決めたいという気持ちが先行せずにきちんと分析できるのは偉い。
ここも自分で撃たない選択をするのは。
お前がオフサイド責めたから...

19話 ☆2
試合中の解説長すぎてテンポ悪いな。
向こうの方が強いって認めるってことはエスペリオンの監督よりもこっちの監督の方が有能って認めてるようなもんじゃんw
元は合格出来る自分らの方が強いはずなのに。女っぽくねえ。どこもかしこもチームワーク悪すぎでしょ。
こういうゴミキャラばかりのスポーツアニメやっぱ大嫌いだわ。
スポーツアニメで、ファンタジーアニメみたいな分かりやすい悪役作るのほんと大嫌い。見えない。
脳が破壊される。逆に破壊されてんじゃんw

20話 ☆3
なんj? このアニメ強いキャラを神格化というか一般人からかけ離れているような変な描き方しすぎじゃない?
上がなんでこんなにイキったキャラしかいないんだよ。
まあ反応出来ないのは悪いわな。
いくら強いキャラでも理解できないプレーしないだろ。
内輪もめばっかのしょうもないアニメ。曲だけいいアニメ。

21話 ☆4
何やってるんですかね…。丸刈りとか昭和かよ。唯一の利点てw
相手の監督の方が有能って認めてるやん。
パスすら無意識に出来んのかw
ほんとライバルが悪役のように描かれるスポーツアニメ大嫌い。
あいつ目開いてないじゃんw テンポ悪すぎやろ。
この分析を試みるパートマジでいらんわどうせ分からんのに。
戦術面ばかりにスポット当てすぎなんだよこのアニメ。
まあ試合の最後の方は面白かったかな。

22話 ☆7
今回ちゃんと試合してるな。チャレンジしよう。
相手の監督の方がやっぱ有能そう。
結局自分のことしか考えてないのか。オフサイド多すぎやろ。

23話 ☆5
反省会長くね? 金田ビビりすぎやろ。
はよ試合始めろやいつまで雑談しとんねんテンポ悪すぎやろ。は? クソみたいなプレーやめろ。
ゴミキャラばかりのくだらんスポーツアニメ。

24話 ☆7
試験の時と今との比較で何も変わってないことを反省する展開はいいと思う。才能じゃなく気持ち面で対比がされているのも。
俺が決めるとか大声で言うな。
結局入らんかったんか。昇格もっと喜べ。

曲評価(好み)
OP1「無心拍数」☆8.5
OP2「Presence」☆7.5
ED1「Blue Diary」☆6
ED2「カラー・リリィの恋文」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2022/10/14
閲覧 : 250
サンキュー:

5

ネタバレ

Jeanne さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最高に面白いストーリー

全24話

サッカーアニメをまともに見たのは恐らく初めてですがとにかく面白かったです。

まず、とてもリアルなサッカー描写が良かったです。
本作は主人公の葦人が常人以上の視野の広さを持っているという能力はありますが、必殺シュートのようなものはありません。
私自身サッカー経験者ですが、トラップの重要性や周りを見ること、戦術や試合中に考えていることなど共感できる部分が多かったです。

ストーリーに関しては、葦人の成長物語としてとても面白かったです。
周りのチームメイトや監督なども魅力的なキャラが多く、最初は分かり合えなかった仲間同士が繋がっていく展開は最高でした。
フォワードからサイドバックに転向する展開は驚きましたが、最終戦でのサイドバックとして才能を開花したプレーはとても良かったです。

これからが本番というところで終わってしまい続きが気になりますが、漫画で先を読まずに2期を待ちたいと思います。

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 77
サンキュー:

5

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

久々に熱中したスポーツアニメ。面白かった。

弱虫ペダルやハイキューみたいに楽しめました。

投稿 : 2022/10/06
閲覧 : 104
サンキュー:

2

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お前は俺を目指すな

ちゃんとしたサッカーアニメ

前半の感動から引き込まれて作画もキャラも魅力的で良かった

2期が楽しみになるラストの作品

投稿 : 2022/10/06
閲覧 : 96
サンキュー:

5

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「いいぞ言語化できている」

【物語 4.5点】
Jユース世代を題材にした原作漫画(未読)のNHK Eテレ・アニメ化作品。
2クールでユースへのセレクションと、クラブチームと高校サッカー部が混在して戦う東京都リーグを中心に描く。

少年たちをあくまで“戦力”として扱い、長期プランに基いてサッカーも育成も才能も徹底的に言語化してシステムに組み込んでいく。
Jユースの世界はどこまでも論理的でシビア。

主人公の青井葦人は愛媛の弱小中学出身。+貧困家庭のハングリー精神。
+「俯瞰の視点」というギフトは有するが、自身の才能をまだ上手く言語化できていない。
如何にもな青春学園スポ根物のテンプレ主人公を、
ロジカルなクラブユースにぶつけることで、育成システムの完成度の高さを思い知らせていく構成。
サッカーは三角形でボールを前に進めるスポーツなんですよ~。
と初歩的な部分から復習してくれるので、素人の私でも安心ですw

特に13話「転」(※核心的ネタバレ){netabare}葦人に左サイドバック転向を通告した件{/netabare}は震えました。
福田のおっちゃんは、試合の中でも、人生の中でも、コーチングするタイミングを弁えている恐ろしいお方です。

Jユースの育成を絶対視しないのも懐が深い。
スポ根属性の主人公は、逆境でのメンタルという、
ユースに不足している物を補う期待も背負っている。

理詰めでゲームプランを組み立てておいて、結局、最後に勝敗を分けるのは勝利への執念。根性かよ?
が、本作は根性論すらも言語化されている感があります。
地に足の付いた熱さが、説得力のある感動を呼びます。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・Production I.G

試合シーンは、派手に動かして、必殺シュートとかで興奮させるタイプではなく、
サッカーに挑む選手の脳内がどうなっているのか外部化する論理的な構成。

玄人サッカーファン……今の飛び出し凄かった!このパス痺れる!流れが変わるぞ!
(私……でも結局、点入ってねーじゃんw)
などコアファンと“ニワカ”の壁をも突破する可能性が本作には秘められています。

私が印象に残った構図が(※核心的ネタバレ)
{netabare}左サイドバックに下がった葦人から見た、前線の遠さ{/netabare}など選手によって異なる景色を知った渋い場面だったり。
着実にサッカー脳が開発されている?との錯覚をおぼえます。

アイキャッチに作中描き切れなかったカットを挿入するのも○。
私は葦人の実家・飲食店の一コマが妙に心に残っています。
当たり前にサッカーができるのも働く家族の支援があってこそです。


【キャラ 4.5点】
主人公・青井 葦人は外部出身なのでJユースが構築してきたサッカー言語を理解できない。
対立点を先鋭化させたのが、ジュニアユース昇格組のMF黒田勘平。
が、自分たちの当たり前がいつでも正しいと思っている黒田らジュニアユース出身者も身勝手。
目の前の試合を、プロで成功するまでの一過程と割り切るのもどこか冷めている。
そんな黒田らと過去に因縁を持つ外部からのスカウト生のDF富樫慶司が、
Jユースの問題点についての議論を一層白熱させます。

その他、ユースに入れなかった選手の反骨との対峙というクライマックスを演出した橘や{netabare}金田{/netabare}ら、
各選手の背景が、ユース世代の青春の解像度アップに貢献。

その上で繰り広げられるサッカー談義もまた論理的で引き込まれます。
私は意外とクラブオーナーの令嬢・海堂杏里のサッカー監督志望から本木と富樫を巻き込んで始まった議論が好きです。
真ん中が一番偉いと決め付けるなんて勿体ない。サッカーは自由だ。目から鱗でした。


【声優 4.0点】
主人公・青井葦人役には本作が初主演の大鈴 功起さん。
若さ溢れる方言で、逆境を猛進する。
が、第5話では、{netabare}母の手紙で号泣する{/netabare}など繊細な心情表現でも才能の片鱗を見せる。
決して勢いだけじゃない。今後が楽しみな声優さんです。

葦人の心を折りにかかる先輩セレクション組の阿久津渚役の武内 駿輔さん。
ネットリボイスで煽られ、私も何度も胸糞悪くなりましたw
が、彼の嫌味も上昇志向故の、ユースのぬるま湯体質への苛立ちから。
芯も感じる上々のヒールぶり。

大友 栄作役の橘 龍丸さんはコメディーリリーフとしても活躍。
サッカーと恋の成就。お祈りいたしますw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
試合ではエレキギターやシンセサイザーで激しく、ここぞの場面では真骨頂のピアノとストリングスの心情曲で。
相変わらず引き出しの多い“ファンタジスタ”ぶりを発揮。

OP主題歌は前期・[Alexandros]「無心拍数」。後期・Superfly「Presence」。
いずれもOh~Oh~とコーラスをアレンジしてサッカー熱を焚き付ける良曲。
NHKサッカーでSuperflyと言えば「タマシイレボリューション」も思い出します。
OPアニメでも、シュートより過程を重視する主張が鮮烈。
特に後期OPで葦人と朝利が激論するカットと、葦人が転ばされながら食らい付いていく泥臭いプレイが好きです。

ED主題歌は前期・Rin 音「Blue Dialy」。後期・神はサイコロを振らない「カラー・リリィの恋文」
ユースにもまた青春があることを想起させる前期はともかく、
後期はチャラ男の竹島でもあるまいし、このラブソングは大仰ではないか?との第一印象。
が、最終回まで観れば、このタイアップも腑に落ちます。
急速に成長する鳥は、この気持ちが恋心なのかと確かめる間もなく、遠い世界に飛び去ってしまうものなのです。


【余談】
間もなく開幕30周年を迎えるJリーグ。
プロ・アマの垣根にも、サッカーのみにも囚われない欧米型の地域密着スポーツコミュニティの確立という壮大な構想。

本作はJの構想が変革したプロ・アマ入り乱れる青春風景の現在地を描写した作品とも言えるでしょう。
視聴をきっかけに『アオアシ』も協賛するU-18プレミアリーグの情報に久々にアクセスしてみました。
前身のユース選手権で、Jユースが高校サッカー部を圧倒し始めたのを記憶していたので、プレミアリーグもJユースの独壇場かと思いきや、高校サッカーも結構意地を見せているようで熱いですね。
本作中のユースには負けられないというモブ高校サッカー部員の叫びが聞こえてくるようです。

だがマスメディアが持て囃すのは既得権を有した全国高校サッカー選手権ばかり。
我が国のスポーツジャーナリズムは言語化以前の問題か……。

投稿 : 2022/10/05
閲覧 : 499
サンキュー:

20

番長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろすぎ

漫画最新巻まで買いました

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 102
サンキュー:

3

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

続編を強く希望!!!!

田舎のサッカー少年が、ケガで活躍できなかった才能ある元選手・現監督にスカウトされ、サッカー選手としてのプロキャリアをめざすシンデレラストーリー。

ひたすらに夢を追うワクワク感とか、壁にぶち当たった時の挫折感とか、自分の意志とは異なる現実を受け容れなければいけないモヤモヤ感・・・

自分がサッカーをやっていた時の感情がいろいろとよみがえってきた。弱小高校だったから、アシトが感じている感情の何分の一にも満たないとは思うが、アシトにはよく感情移入できた。

アシトが自分の能力に気付きはじめ、希望していた FW から SB への転向を受け容れはじめたところでアニメは終わってしまった。

早く続編が見たい!!!

投稿 : 2022/10/03
閲覧 : 79
サンキュー:

5

けん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもろ!

めちゃおもろいやん!!!
花かわい!

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 84
サンキュー:

5

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

苦しいときは顔を上げろ。困ったときは首を振れ。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
本格サッカー漫画。久しぶりに、アニメ→原作で、全巻揃えた。

そんだけ、先が気になったってこと。

数あるサッカーアニメの中でも、戦術や技術的な部分はかなり詳しく書かれていると思う。のに、マニアックになりすぎず、ちゃんと青春漫画って感じの雰囲気を出せてるのは、流石です。

ややクセのある作品、主人公ですので、私も最初はちょっと拒絶感がありましたが、見続けるうちに、とても人間らしい各キャラ達を好きになってきましたね!

ちなみに、レビュータイトルですが、ダブル・ミーニングにしてみました。

1つ目の解釈は、サッカー用語として。フィールドで求められる立ち振舞いです。

2つ目の解釈は、人間関係として。アシトの生きざまですね。苦しいときこそ、前向きに。困った時は、仲間を頼れ。

本作を表す言葉としてピッタリで、自分の中では、結構気に入っているレビュータイトルです。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「キャプテン翼」は、サッカー漫画の金字塔だが、あれはあくまで、1対1の戦いを描く作品だった。サッカーという媒体を借りた、野球漫画と例えても良いと思う(それが悪いわけじゃない)。

「蒼き伝説シュート」は、サッカー漫画ではあるが、あくまでキャラを描く漫画だった(ちなみに一番好きなサッカー漫画)。

最近のサッカー漫画は、わりと「サッカー」を描くサッカー漫画が増えてきたと思う。その中でも、本作はかなり本質的な「サッカー」を描いていると思う。

技術や戦術だけでなく、育成システムやサッカー界のアレコレにも、裏表なく切り込んでいると思う。それはすごく評価できる。

一方、「エンターテイメント性」という点では、シリアスが多く、万人受けは難しいと感じた。「メジャー」や、「はねバド」みたいな感じ。楽しいというより、興味深い、玄人向けのアニメ。

詳しくは余談に書くけど、ジュニアサッカーにちょっとだけ関わった身からすると、めちゃくちゃリアル。だからこそ、観ていると、ちょっと疲れる(苦笑)

ただ、アシトが成長した後は、ストレスよりもカタルシスの方が強く、ドキドキワクワクして観られた。だから原作も買った。アニメ後もしっかり面白い。

それから、数少ない女の子がみんな魅力的。特に、花は、良ヒロイン。

なんか、アシトに恋愛の矢印向けてる花と杏里だが、なんか、ドラクエ5のバーバラとフローラみたいだなと思った(笑) 性格や立ち位置含め、当然、花がバーバラで、杏里がフローラ。

私は、「1周目のプレイでフローラを選択する奴とは一生分かり合えない」という謎の信念を持っているのでw、もし、アシトが杏里を選んだら、このアニメを嫌いになるかもしれない(笑)

が、リアルサッカー選手ならそれもあり得るという偏見もある(暴言)w
{/netabare}


【余談①~アシトのモデルは?~】
{netabare}
これは公式に発表されているみたいで、原作者がファンの愛媛FCの選手みたいですね。ただ、生い立ちなどがモデルになっているということで、プレースタイルには触れられていませんでした(私も、プレーは見たことないので判断できません)。

個人的にパッと思ったのは(日本人なら)、「内田篤人選手(ウッチー)」ですかね。プレー的には。

アシトが目指すのは、まさにウッチーみたいな(あるいはさらに進化した)、「現代的サイドバック」だと思います。

ウッチーの魅力は、圧倒的なサッカーインテリジェンスの高さ。

プレーの選択がいちいち正確で、「意図がある」プレーをします。そして、それを支えるのが、視野の広さと、ポジショニングの良さ(ドリブルも速いけど、彼のドリブルは、フリーになれる能力が前提で生きている気がします)。

ウッチーに関して、ビルドアップの上手さはよく知られていますが、守備面での貢献が低いと思っている方もいます。確かに、同時期に活躍した長友選手の粘り強い1対1のボール奪取や、酒井宏樹選手のフィジカルの強いショルダータックルや空中戦に比べれば、目立ちはしなかったと思います。

ただ、ウッチーはパスコースに入るのが抜群に上手いので、そもそもパスを出させないんですよね。だから、守備機会自体が少ない(長友、酒井の両選手は、対人は強いけどポジショニングは微妙でした)。

それに、1対1になっても、間合いの取り方が上手いので、攻撃を遅らせながら2対1の状況にもっていくので、実は日本代表でもほとんど彼の右サイドは破られていないと思います。

そもそも、守備下手なSBがチャンピオンズリーグベスト4のチームでレギュラーなんかとれないです。

きっと、青井アシト選手も、こういう守備をやるようになっていくと思います。ウッチーに似て、体格には恵まれてませんからね。

ただ、ウッチー以上になれるとしたら、それはアシトが、右利きの「左」SBだというところですよね。当然、元フォワードの特性を生かしてシュートも打ってくるでしょうしね(ちなみにウッチーも元々はフォワード)。それに、練習熱心なアシトは、スタミナもあると思うので。

私は、「怪我さえなければ」歴代最高の日本人右SBはウッチーだったと思っています。

彼が代表で、そこまで輝ききれなかったのが(怪我もあるけど)、ある意味、サッカーの面白いところで、本作でもしっかり描いている部分です。

つまり、「チームメイト」や「戦術」の相性。

ウッチーは、「味方を生かし」「味方に生かされ」「ゲームを動かすスイッチを入れられる」選手です。

ところが、当時の日本代表では、ウッチーが輝けない要因が揃っていたんですよね。

①試合の組み立ては、ボランチの遠藤(ヤット)から。
②左サイドが、「香川・遠藤・長友・(トップ下が本田や俊輔)」だから、攻撃が左に寄り、右サイドは守備が中心。
③コンビを組む右サイドは岡崎なので、キープにもリターンにも期待が出来ない(なかなか攻め上がれない)。

というところ。特に③が致命的で、(岡崎は大好きな選手ですが)、右サイドからザキオカさんにパス出すなら、スペースに出す1択で、追い越す動きは不要。むしろ、真ん中(本田、前田、大迫)でためて、左で作って、右の岡崎が飛び込むのが、当時の日本代表の一番の得点パターンでした。

あの時代の日本代表の右SBならむしろ、(今の)冨安選手がやっていれば、バッチリハマった気がします。

むしろ逆に、現在の日本代表。つまり、(今は調子悪いけど)溜めを作れる大迫がトップにいて、守備を任せられる遠藤と田中碧(守田)がボランチにいて、テクニカルで周りを生かせる久保が右にいたら、ウッチーが凄く綺麗にハマる気がします(ちさまあ、右に伊東選手だと、相性良くないけどね)。

サッカーって、本当にチームメイトや戦術次第で、そこが、最大の魅力だと思ってます。

「アオアシ」はそこを丁寧描いていますので、今後にも期待ですね♪
{/netabare}

【余談②~少年サッカーに関しての私見~】
{netabare}
私は、「観る」という点なら、サッカーが一番好きなスポーツです(最近、自分的にはラグビーがかなりキテいますが)。バスケも野球もバレーボールもカーリングも、スポーツは大抵好きです。

そして、私自身、昔に少し、地元の少年サッカークラブの運営に首を突っ込ませてもらったことがあるのですが、その経験&本作を見て思ったことがあります。

サッカー経験者の方にはお叱りを受けると思いますが、サッカーは、「一般的な日本人が求める」人間性は育ち「にくい」競技なのではないか、と。

本作の序盤でアシトがぶつかった2つの人間関係の壁。愛媛時代の自己中的なプレーでの孤立。ユースでの下手くそ故の孤立。

プロレベルのことは分かりませんが、あくまで、低レベルでの育成年代の話です(でも、人数的にはそこが一番多いわけで)。

まず、低レベルな少年チームでは、皆でサッカーするよりも、上手い(才能がある)子がある程度1人(数人)でやった方が勝ったりします。また、圧倒的に下手な選手は無視した方が確実に勝てます。

色んな団体競技(球技)の中でも、サッカーは多人数広範囲の競技で、且つ、得点が入りにくい(1点が重い)という特性があります。

バスケで5対4になったらかなり厳しいですが、サッカーなら11対10でもなんとかなります(人数比の問題)。バスケでミスして2点とられても、「ドンマイドンマイ次いこう」だけれど、サッカーでミスって1点とられるのはかなり厳しいです。

つまり、下手な選手目線で見ると、無視されやすく、ミスると責められやすい競技。ただ、上手い選手目線で言えば、合理的に考えれば下手くそを省いて自分が頑張った方が勝てるから必死にやっているだけ。

日本社会において、「無視」や「でしゃばり」は誉めることはない。ただ、それが戦術的に意味があるなら、海外だとちゃんと評価される。

サッカーに必要な人間性って、日本社会とのマッチングはあんまりよくないと思います。だからこそ、世界で活躍したいなら、久保選手みたいに早くから外国の文化の中で揉まれるのは大事な気がします。

一方、「決められたことをキチッとこなす」のが大事な野球に求められる人間性は、実に日本人的だなって思います。

これは優劣じゃなくて、相性の問題なので、野球がこんだけ日本社会に馴染み、世の中的に高校球児が歓迎されるのに、サッカー選手はそこまで社会全体には受け入れてないのは、面白いなって思います。
{/netabare}

投稿 : 2022/09/28
閲覧 : 198
サンキュー:

21

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

無知からはじめるJユース生活

【紹介】
中学とか高校の部活ではなく、プロ候補生みたいな立ち位置のJユースをテーマにしていて粗削りな天才主人公が高い壁に挑んでいく熱いサッカーアニメ

【感想】
久々にこんなに面白いサッカーアニメ見ました、今年のスポーツアニメで今のところNo.1(ナンバー2はリーマンズクラブ)
サッカー好き、スポーツ好きには自信をもってオススメしたい作品です

※最初に言いますが私はサッカー見るのは好きだけどそんなに詳しいわけじゃないので間違ったことを言ってるかもです、間違っていたら教えてくださいねー


スポーツアニメって友情とか根性でなんとかするタイプと、天才的な才能でなんとかするタイプが多いけど、アオアシはそれでは通用しないことを徹底的に描いていて、わたしはそういうスポーツアニメこそが至高だと思っています、スポ魂アニメも好きなんですけどねー

主人公が基礎を知らないので、たびたびチームメイトから蔑みや罵倒を受けるのが見ていてつらいっていう人もいそうだけど、とても面白いので是非最後まで見てください!
最初から面白かったけど1クール目の終盤で大きな変化があって、そこでアオアシは今までにない最高のサッカーアニメになる予感がしました!

「アシトがJユースなのに戦術を何も知らない」設定関係は実際だとあり得ないと思うのですが、基礎戦術を知らないところから始めてステージが上がるごとに一つ一つできないことを身に着けて成長していくアシトの目を通して視聴者に戦術の重要性や組織でサッカーをすることの面白さを見せていく話の作りの良さは抜群でうまいと思いました
{netabare}
また、途中までは他のサッカーアニメにもよくあるフォワードが主役のアニメだったのが、1クールのラストでポジションコンバートという急展開
ここまで聞いたらだいたい「ミッドフィルダーに転向かな?」って思いますが、なんとサイドバック(左右どちらかを守るディフェンダーのこと)、これまでこういうサッカーアニメはなかったように思います

どうやって点をとるかを描くフォワードが主役の話と違って敵の攻撃を止めるだけでなく、攻撃の起点としてゲームメイクする面白さもあって一貫してサッカーの戦術の大事さを描いているところが良くて、こういうところをしっかり描く作品は好きです

練習、試合、チームメイトとの衝突、挫折、最初はうまくいかないことばかりでチームメイトもバラバラだったのがアシトの成長とともに一つ一つできることが増えていってチームの雰囲気も良くなっていくのがとても良かった

【なぜサイドバックなのか?】
サイドバックはディフェンダーなので相手の攻撃を防ぐのが仕事です
だけど世界の強豪チームには守るだけでなく攻撃の要としても機能する司令塔型のサイドバックもたくさんいて、アオアシはそこに目を付けた作品ということみたい

サイドバックは相手からの圧力を受けることが少なくてフィールドの全体を見渡せる位置にいるため、司令塔を置くには絶好の位置というわけです

この司令塔型サイドバックは自陣から敵陣まで縦の運動量がとても多いので、技術力だけでなく豊富なスタミナも要求されるでしょう
アシトもサイドバック転向直後、実際に縦に走らされて無駄な動きが多くスタミナ切れでパフォーマンスが落ちる様子が描かれていました
フォワードの時よりもスタミナを消費する描写をさりげなく入れてくるところがちゃんとしていて素晴らしいです

{/netabare}
【音楽】
OP「無心拍数」Alexandros
とても疾走感のある爽やかな良曲!素晴らしいです!

【キャラクター】{netabare}
好きなキャラはゆうまと花ちゃん、だけどみんないい感じです
アシトは暑苦しいけど、温かみのある家族とか妥協を許さないチームメイトの関係性も良くて雰囲気がいい

どうでもいいことだけど
橘総一朗は、MIXに立花走一郎がいて音がまったく一緒ですが影響されているのでしょうか?性格はだいぶ違うけど
他にも阿久津さんはテニスの王子様にも同じようにアウトロー系のキャラとして出てきますね、もしかしたら影響受けてるかもしれません
{/netabare}

投稿 : 2022/09/27
閲覧 : 145
サンキュー:

19

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

サッカー漫画の最上位<60>

サッカー漫画の最上位な原作を、作画が崩れるわけでもなく止め絵が長い訳でもないが超美麗とかすごい動きとかはない夕方アニメクォリティでアニメ化。

アニメでの一端の終わりに花にフォーカス当ててラブコメっぽくしてたけど、Aチームに上がると阿久津にNTRされるし。
少女漫画の最初の印象最悪彼氏と競技外一応配置されたスポーツ漫画彼女では勝負は・・・
だが、目標とする選手を次々乗り換えてく浮気なダーリンだから本妻ポジションだけ確保しとけば安泰ではある、やったね花ちゃん!

1クール目は収まり良く<55>
12話まで視聴。
主人公の才能の俯瞰視点が発揮される辺りで、1クール目折り返し。
ちょどいい構成になってますね。
原作の高評価とアニメの夕方クォリティのとりあえずOK感の兼ね合いで2クール目視聴の継続も今期アニメが出揃うまで保留なのねん。

葵新伍ならアオンゴ<59>
1話視聴。
サッカーに対する理解の深さから紡ぎ出された展開がたまらない、サッカー漫画の最高作。
ユースでの育成を第一にした舞台が主人公の成長にジャストフィット、サカオタ層だけではなくきちんと少年漫画している展開で一般層もゲットといったところ。
各シーン漫画で受けた印象を越える描写をアニメでやるには超作画とかめっちゃ気持ちのいい動きだとかが必要なんだけど、そこまでではなさそう。
至高の原作に至高のアニメ化を希望し隊からすると、ちょっと丁寧なくらいだと不足を感じてたりするのねん。

投稿 : 2022/09/27
閲覧 : 299
サンキュー:

5

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

続私的アニメ感想簿6

ついにĄチーム入りを決めたアシト
アシト
「おっちゃんのおかげだ。」
「どんどんアオアシが面白くなる、最高の作品を連れてきてくれた。おっちゃんに出会ったおかげだ。ありがとう」
福田監督
「すまない葦人、アオアシは今日で最終回だ(えっ・・・)」
アシト
「今日が最終回?何を言ってるのかよく・・・」
「何だよそれ!じゃあなんで最初から言わなかった!なんで今さら!」
福田監督
「言えば観なかったろ。このタイミングがベストだ」

いや~っ、第13話でディフェンダー転向をおっちゃんに言われたアシトもショックでしたけど、今日が最終回だと知った時の天地人のショックも大きかったです(涙)
一体、来週から何を観ればいいのだろう。
(まあ、多分新番組を喜んで観るんでしょうけど 汗)

某サッカー好きかと聞かれるアニメの続編とか、試合シーンがキチンと表現されてないアニメが多い中、きっちり表現されていて面白かったです。
アシトがまだ上手くなくいろいろと足踏みしてる描写が多く、スッキリした展開を期待して観れる方には不満を感じるかもしれませんが、その分しっかり見せている為、納得できるんですよね。

恐らくNHKのことですから、後日続編も作ってくれるでしょうし、期待して待ちたいと思います。
でも、お得意の冬休み再放送一気見せとかでお茶を濁されたりして
(あわわわっ)

投稿 : 2022/09/26
閲覧 : 128
サンキュー:

12

ぽにぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

漫画を読んでくれ

【総評】
人気サッカー漫画原作のアニメ化作品。
戦術や実際的な技術に重きを置いたサッカー漫画で
Jリーグとタイアップするなど、アニメ化前から注目度の高い作品だった。

原作がめちゃくちゃ面白いのでストーリーは言わずもがな。
ところどころ気になる作画や演出はあったものの全体的に高い水準でまとまっていたと思うが、
一方で漫画の面白さを超えられなかった感は否めない。

以下、各評価基準ごとの詳細
◎物語の評価◎
Jユースを主題にした珍しい作品。
良い素材を十分に生かしたアニメ化だが22話終盤の構成は頂けない。±0

◎作画の評価◎
全体的に大きくは崩れなかったが終盤のもっさり感は少し気になるところ

◎声優の評価◎
はまり役が多かった印象

◎音楽の評価◎
良い。

◎キャラの評価◎
良い。花ちゃん可愛い。
推しの阿久津渚がアニメ化したところまでだと一切推せる要素が出ていないので2期で青森戦までアニメ化してください。

各星の数は3つを基準に下記で採点。
★☆☆☆☆:好ましくない
★★☆☆☆:やや好ましくない
★★★☆☆:可もなく不可もなく
★★★★☆:良い
★★★★★:群を抜いて良い

投稿 : 2022/09/26
閲覧 : 91
サンキュー:

3

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アオアシのストーリー・あらすじ

「世界へ、連れていってやる。」愛媛に暮らす中学生・青井葦人(あおいアシト)は弱小サッカー部のエース。中学最後の大会で負けた日、悔しさをぶつけるように海辺で走り込んでいたアシトは、試合を見ていた一人の男と出会う。その男――福田達也は、J リーグ有数のクラブ「東京シティ・エスペリオンFC」で、高校生年代を育成する組織「ユースチーム」の監督だった。荒削りだが、ある特別な才能を持つアシトに無限の可能性を見出した福田は、自らの野望を語り始める。「俺には野望がある。俺の作り上げたクラブで、世界を掌中に収める。世界への踏み台じゃない。我がクラブこそが世界だと。その野望のすべてを担うもの、育成<ユース>だ。」福田の誘いを受け、入団試験<セレクション>を受けに上京することを決意するアシトだったが──常にサッカー漫画の最前線を走り続ける『アオアシ』が、ついに待望のTVアニメーション化! 挫折、成長、友情―青春の全てがここにある!
(TVアニメ動画『アオアシ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年春アニメ

声優・キャラクター

青井葦人:大鈴功起
大友栄作:橘龍丸
橘総一朗:山下誠一郎
冨樫慶司:八代拓
黒田勘平:堀江瞬
朝利マーチス淳:加藤渉
本木遊馬:榎木淳弥
竹島龍一:熊谷健太郎
福田達也:小林親弘
一条 花:河瀬茉希

スタッフ

原作:小林有吾『アオアシ』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:さとう陽
シリーズ構成:横谷昌宏
サッカー監修:竹下健一、曽我準、飯塚健司
キャラクターデザイン:中武学、川村敏江、山口飛鳥、長谷川早紀
サブキャラクターデザイン:清池奈保、渡部由紀子、大導寺美穂、白井英介
総作画監督:中武学、山口飛鳥
プロップデザイン:伊東ありさ、津坂美織
色彩設計:上野詠美子
美術監督:垣堺司、竹田悠介
美術設定:金平和茂、伊井蔵
2D ワークス:濱中亜希子
プリビジュアライゼーション:前島昌格
3D:森本シグマ
撮影監督:今関舞子
編集:村上義典
音響監督:はたしょう二
音楽:横山克
アニメーション制作:Production I.G

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