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「勇者、辞めます(TVアニメ動画)」

総合得点
69.3
感想・評価
290
棚に入れた
933
ランキング
1783
★★★★☆ 3.3 (290)
物語
3.3
作画
3.2
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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勇者、辞めますの感想・評価はどうでしたか?

チモクロ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちゃんと完結する

この手のライトファンタジーものをよく観てると、1期だけだと結局どうなったんやって話が多い。
一応ラストに盛り上がりはするけど全ては回収されないってやつ。原作がそこそこ続いてる作品をアニメにするとそうなっちゃうのはしょうがないが視聴者としては消化不良が残る。

その点、この作品は謎や貼られた伏線をキッチリ1クールでまとめている。そこがまず好感触。
チラチラ見せながら大々的にでてくる大きな謎もラストの展開もちゃんと盛り上がるのも良い。
最後まで見ると、とても良くできた話だなと思えるがそこまでがちょっと大変。

難点をいうと、序盤の展開がありきたりでしかない点。
この手の復興ものというか、なんらかの組織立て直しものは「おっなるほど」と思える策略が出てこないと拍子抜けというか違和感を感じてしまう。結局ただの根性論な感じがもったいないと感じた。(あとあとその復興のやりとりが伏線として後に効いてくるのだが、それのためだけに復興そのものは使い捨てられていると感じた)あとキャラクターの個性も突出してないように感じて、やり取りが退屈に感じる。
めっちゃ重要シーンですら安定しない作画。
魔王側の心理描写の物足りなさなどがあげられる。

なんかもうちょっとどうにかならなかったのかな惜しいなという作品だった。

投稿 : 2024/03/06
閲覧 : 32
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

んー微妙

見続ける程おもしろさがなかった
またいつか見直す

投稿 : 2023/12/20
閲覧 : 24

llllllllll さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

量産型なろうかな?って思わせて、実際は量産型ラノベだった魔王勇者

1話見た段階だと、追放勇者系のなろうテンプレ作品かなって印象で、面接ガチ勇者がおもろいのでつかみはまぁ悪く無い。
それ以降の2〜6話でお仕事モノのテイストが出てきて、これが正直微妙。量産型なろうの微妙なタイプの説教が入ったり設定の割に詰めが甘い部分が多くてモニョモニョ...。キャラもテンプレそのもので、作画も尖った場面がなくうーん...。1話で分かってはいたけどテンポが悪いしところどころ見える世界観とか設定は結構ちゃんとしてるのにコンセプト間違えたのか?って感じの生温さ。
とはいえ、後半7話くらいから設定が生きてきて、その辺りは少し古めのラノベみたいな面白さがあって懐かしい気持ちになってきた。ここから終盤まではその勢いでシリアス含め乗り切ったが、結局前半の温さが抜けきらずキャラにあんまり感情移入できないままスッと締めが入ったので物語はこの評価。ちょっと改善したけどやっぱりテンポが微妙なのと、魔法の作画がシリアス入ってなかった前半と同じノリなのは違和感あったかな。
総評としては、テンポ・作画・ストーリーの温さが足を引っ張ったが途中での切り替え自体は中々面白く見れた。とはいえ、結局シナリオもキャラデも昔の量産型ラノベの域を出ず、個人的に主人公の勇者もあまり好きになれなかった。インプのおっちゃんだけは好きかなw

投稿 : 2023/12/07
閲覧 : 83
サンキュー:

2

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

中々良かった

これは最後まで観ると中々
面白いアニメだと思います。

投稿 : 2023/10/04
閲覧 : 41
サンキュー:

1

ネタバレ

shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白かった

久しぶりに良きアニメだった〜
なんか転職を決めた時のようだったな(笑)
残念ながら自己犠牲の精神は無かったので
こんな綺麗な終わり方をしようとも思わなかったし
しなかったけど(笑)

周りにもこんな魔王軍みたいな方々もいなかったのでまぁしょうがないよね〜笑笑

久しぶりに あ〜面白かった

投稿 : 2023/08/22
閲覧 : 186
サンキュー:

4

カービィ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最初は素晴らしかった

序盤から中盤にかけては良い感じでギャグも進み、とても楽しめました。
でも終盤で少し失速した感は否めないと感じ、ちょっとツッコミどころがあったように感じました。

投稿 : 2023/06/07
閲覧 : 166
サンキュー:

0

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

想像以上のアニメでした。

このタイトルとキャラデザで「良くあるハーレムありの無双アニメかな?」と思って視聴しましたが、内容は結構深くていい意味で裏切られました。前半は元勇者がかつて討伐した魔王軍に就職して軍の再建をするという内容ですが、中盤からの展開は結構意外性があっていい感じだったと思います。そして魔王エキドナ可愛すぎです。声優さんも作画も結構私好みだったし、ワンクールでサクッと観れるアニメとして満足できたと思います。

投稿 : 2023/03/16
閲覧 : 341
サンキュー:

4

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

C. ネタバレ注意 – お前の人生、お前の好きに使え

クオンタムのライトノベル 「カクヨム」で2017年1月から2月まで連載 キャラクター原案:天野英
制作:EMTスクエアード

勇者が勇者を辞めるために選んだ方法とは。。。


<メモ>
前半は面接、仮採用からの業務の効率化というお仕事how toのような内容ですが
後半は勇者として生まれた苦しみからの解放という物語でした。

3000年孤独だったレオが使命から解放されて仲間と共に自分らしく生きるという良い終わり方でしたが、
レオの苦しみを理解し寄り添ってあげられたのが人間じゃないのが残念。
3000年前、レオに同情し存在意義を問うたのも魔族でしたね。

魔族の中には長生きする種族もいるのでしょうが、
それでも不死のレオはこれからたくさんの大切な人との別れを経験するわけで、
いつかは死にたい。。。って思う日が来るのでしょうか?

7日後に魔界へ通じる穴が塞がると言っていたけど止まった?


<主要登場人物>
・レオ・デモンハート/オニキス/DH-05:小野賢章  

・エキドナ:本渡楓    魔王
・シュティーナ:伊藤静  魔将軍  全能なる魔 サキュバス
・リリ:大和田仁美    獣将軍  無慈悲の牙 疑似獣人
・メルネス:内山夕実   無影将軍 見えざる刃 半人半魔
・エドヴァルト:稲田徹  竜将軍  赤い咆哮  竜人族 

・エイブラッド:平松広和 レオにお前の人生お前の好きに使えと教えた魔族 インプ族


<ストーリー>
魔王軍に勝利した勇者レオは市民から感謝されるどころか、
その強さのせいで怖れられる存在になってしまい聖王から国外退去を命ぜられる。

勇者レオが向かったのは自分のせいで壊滅的な状態の魔王城だった。
レオは戦力不足の魔王軍の採用面接にやってきたのだ。
魔王エキドナと四天王を前に「過去を忘れ、共におろかな人間を滅ぼそう!」と語りかけるが
当然魔王に拒絶される。
四天王にプレゼンし、人材不足を補うため魔王には内緒で1カ月の試用期間付きという条件で採用される。

魔王城では古参メンバーしか分からない仕事も多く四天王は忙しい。
忙しすぎてマニュアルを作る時間も後継者を育てる時間もないのだ。
それなのに、魔王が望む一日でも早い魔王軍の再建をを叶えたいと働き過労死寸前だった。
みかねたレオは業務の効率化をはかり、人にたよることや、適材適所があること、部下の指導方法を教えていく。

リオは魔王エキドナとの飲み会で魔族が人間界にやってきた目的を知る。
魔界は荒れ果てた大地で残された資源を求め争いがたえない、そんな魔界を理想郷にするため人間界にある賢者の石を手に入れるためだった。
(本当は、賢者の石はエキドナが考えているような何でも願いを叶えるものではない)


リオの過去が明かされる
2060年、聖都が東京と呼ばれていた時代。
突然地下から現れた魔界の住人達と戦うため作られた生体兵器12体の内の1体がレオだった。
1人残ったリオは3000年以上世界を守っていたのだ。

「人間を守る・世界を救う」という義務を放棄することも、
強くなり過ぎたため死ぬこともできないレオは勇者をやめるチャンスと据えて魔王城にやってきたのだった。

平和な世の中が続くと自分の存在意義のため世界を救うため、自ら人類に危機を招くのではないかと恐れていたレオは
自分を殺して胸にある賢者の石(無限エネルギー機関)を奪えと魔王達に告げる。

レオの真意は。。。
魔王達は賢者の石を得ることができるのか。。。


22.6.25

投稿 : 2023/02/05
閲覧 : 127
サンキュー:

3

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ちょうど良い!

1クールの長さとして、ちょうど良い位の話でした。コメディとシリアスのバランスも良くて、1クールだけで十分な面白さがあったと思う。

投稿 : 2023/01/24
閲覧 : 135
サンキュー:

2

ネタバレ

そらはこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

【良作】こういうのでいいんだよ

適合率75-80%

働く魔王さまと似た良さを感じる。

いいね小野賢章ボイス
いいよ全体的に、ボイス

よかったね!!

投稿 : 2022/11/02
閲覧 : 210
サンキュー:

2

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

目的相反してね?

『勇者、辞めます〜次の職場は魔王城〜』(ゆうしゃ やめます つぎのしょくばはまおうじょう)は、クオンタムによる日本のライトノベル。KADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」にて2017年1月12日から2月7日まで連載された。第2回カクヨムWeb小説コンテストファンタジー部門で大賞を受賞した。四六判版は2017年12月10日から2018年10月10日まで同社の『カドカワBOOKS』より全3巻が刊行され、その後文庫版が『富士見ファンタジア文庫』にて2022年2月19日から刊行されている。
『勇者、辞めます』のタイトルで2022年4月から6月までAT-Xほかにて放送された(wikipedia)

内容としては、特に前半は「異世界社会人啓発ファンタジー」とでも言いますか、魔王を倒すための勇者が無双かまし過ぎて人間の方からもビビり倒されたため縋る思いで魔王さまんとこで雇ってもらおうと獅子奮迅するという流れ。
とはいえ結局のところはチートものなので、勇者さんのやることと言えば大上段からあれやこれやと能書き垂れながら超しょーもない極ありきたりな理想論的解決策を提示するというもの。良く言えば人事コンサル業みたいなことをしてるわけなんですが、実情としては下げられまくった四天王に対し相対的に勇者が有能であるかのように見せつけてるだけで爽快感よりストレスの方が個人的には強かったです。

ユーモア水準は上中下三段階の「下」、どれだけひいき目に評価しても「中の下」から「下の上」の間。ただ言い方を変えると一般的ラノベ/なろうの平均的センスであるともいえるので良くも悪くも安定してるとも言えます。

登場するキャラも実にテンプレ的というか平均的。サキュバスなのに男性耐性なし、ガッハッハッ!と豪快に笑う脳筋、すぐに結婚を迫るロり体形獣人、女装の似合う寡黙アサシン、そして美女魔王。ハッキリ言って全く「魔王軍」という感じはしません。これがナンセンス系ならばこういうのでも充分アリだとは思うのですが、どちらかというとシリアス路線でのこれはちょっとどうかな?というのが率直な感想。

パッと見では本作の推奨視聴者は就活生から新人社会人辺りのように思えます。が、何というか実際の社会人経験から来るアドバイスというような感じは全くしないんですよね。なので逆に誤解しちゃう危険性があるのでそういう若年層はむしろ見てはいけないかもしれません。もっともラノベ/なろうの読者視聴者自体がだいぶ高齢化してるとかいう話も聞きますのでいらぬ心配かもしれませんが。

大体こういうのって多かれ少なかれ実体験が反映されがちなんですけどね(よく見かけるのはプログラマー関係)、本作においてはどっかで聞いたような話しか出てきません。特に「努力」を言う人は才能に恵まれてることに気づいてない的なエピソードでしょうか、この手の話最近流行ってますもんね。ただこれ「親ガチャ」の文脈もそうなんですがどちらも世の中が平和で余裕があるからこそ言えるようになってるわけで、一昔前まではずーっと「子ガチャ」の時代ですし運があろうがなかろうが出来ない人は「努力」で補えの時代だったわけなので、そういうこと言えるだけ恵まれてきたとも言えます。「出来る」「出来ない」じゃないんです、「やれ」の時代だったみたいですよ。
ちなみに本作では四天王のエドヴァルトさんが勇者レオから自分が部下にしていたようなのと同様に「努力不足」となじられ目を覚ますわけなんですが、実に柔軟な価値観の持ち主だと思います全然脳筋じゃないです。フツーは「それとこれとは別だ!」になるもんだと思いますが。実際レオさんも魔王エキドナ退治に向かう最中当時の仲間をさっさと放り投げてますしね。

もう一つ特に気になったのは「飲み会」のとこですよね。上司にあんな次から次へとお酌し続けるだなんてできます?若くて可愛い女子(女性上司相手ならイケメン)ならいざ知らず、どっちかというと「お前も飲めよ」になりませんかね?なんというか作品から出るアドバイスのようなものが一々首を傾げたくなるようなものばかりなんですよね。
コミュ能力=接客というのも、まあこれ自体は否定しませんけどもファミレスでの給仕バイトみたいなことしてそこまでつきますかね?自分はやったことないんで偉そうなこと言えないんですが。忙しい飲み屋とかならつくのかな?経験者の方、どうです?

ただ本作における真の問題はそんな似非社会人的なことではなくシナリオそのものにあると感じています。
前半は先述したように「社会人啓発」風のシチュエーションでやってきているわけなんですが、後半に入ると突如として勇者が魔王らと戦うという展開になります。で、一応それまでにそうなるに至るような伏線じみたものが張られていることになってるんですが、何というかちょっと強引が過ぎるんですよね。全体の流れから見てもこの展開自体は初めから決めていたのだとは思いますが、あくまでそれらのシーンを魅力的(?)に演出することを重視していて伏線として活かすことは二の次だったのだろうと思います。

まず本作の基点となるのが勇者レオの人間界からの追放で、あたかもこれをきっかけに魔王軍との合流を考えたように描写されていましたが、実際にはそれ以前から魔王エキドナに目を付けていて暴走の危険の増した自身の代わりにならないか考えていたわけです。ようするに、追放の有無を問わずして魔王軍への合流自体は必然の流れだった筈なのです。

更に言うと、レオは追放されたことにより勇者として働かなくて済むこととなり「嬉しかった」と後に語りますが、実際のところはやはりこの追放劇は彼にとって何ら意味をなしていないのです。もし仮に追放により勇者の役割から逃れることが出来るのならその時点でエキドナのもとに訪れる必要がなくなるのですが、結局自身の暴走対処のために魔王軍のもとに下ります。このように本作の根幹となる追放劇はレオからすれば実質あっても無くても変わらない出来事だったのです。

更に彼は魔王軍に雇用してもらうため志望動機として「人間を滅ぼす」ことを上げます。ですがこれは嘘で、実際は(おそらく)先述したような自身の暴走対処として殺してもらうことだったのでしょう。その時コアである賢者の石も「引き継ぐ」つもりだったのかはちょっとわかりません(忘れた)が、結局のところそうなるのは必然だったと思います。であるならば初めから真意を話しておいた方がすんなり話は通った筈なのです。彼からすれば魔王軍強化も目的の一つだったのかもしれませんが、そもそも魔王軍敗退の主因はレオ自身なのですから軍強化自体はそれほど必要でなく、あったとしても最初からいずれ賢者の石を譲ることを条件に雇用してもらうという流れの方がどう考えても自然です。

四天王をテストしたかったという向きもあるかもしれませんが、本来的にいえばそのためには雇用されることが絶対条件であり、更に実際に彼が行った人事コンサルもどきの役職につけてもらう必要があります。ですが現実には不採用であり、オニキス卿として活動できたのは他ならぬ四天王たちの協力あってのことです。「魔王軍の面々をテストするために嘘の志望動機を言って落ちたが四天王の計らいにより仮採用してもらうことは計画通りだった」というのはさすがにご都合主義が過ぎます。彼はチートなのでひょっとしたら予見なり操作なりの能力も保持している可能性はありますが、いずれにしろ無駄な遠回りであることに違いありません。

では何故勇者レオが志望動機を偽ったのかと言えば、単純に脚本上の都合でしかないと思います。前半はあくまで昨今のなろうの主流にあるような追放/復讐劇的なものであり、その中でスローライフ的に魔王軍の中で主人公が多少ドタバタしながらも無双する……が、実は初めから魔王エキドナには目を付けており丁度折よく賢者の石が急遽必要になったため一度やってみたかった悪役を演じて命を懸けたバトルを始める、という後半の流れ。結局のところ前半と後半がシナリオとしてハッキリと分断されてるのにもかかわらず、あたかも一貫して伏線を仕込んでいたように振舞っているため色々と首を傾げたくなる点が増えてしまっているのです。

冒頭付近でレオが四天王を打ち破った回想でも、どう見ても彼等をテストしていたように見えません。また、機械文明が3000年前であることがわかってるにも関わらずメルネスからの年齢の質問に「1000より先は数えてない」と答えているなど雑な所も見受けられます。
また、そもそも後半の勇者対魔王の構図は早急に賢者の石が必要となったからです。にもかかわらず彼から石を奪わずしてハッピーエンドのように終わるというのはいくらなんでもあんまりです。さすがに原作では別案を用意しているでしょうが、アニメの視聴者としては魔王に直訴にきた魔物と同じ気持ちでした。いやほんと大霊穴どうすんの?

更に更に言えば、もし仮にこの大霊穴問題が生じなかった場合どうなっていたのでしょうか。ストーリー上ではレオは本当の志望動機を話すとしています。つまり、自身の暴走対策であり、賢者の石のことも含んでいると思います。しかし元々レオは魔王軍に(長期)雇用されるために頑張ったのであり、採用そのものがゴールではなかった筈です。ここは矛盾のように感じます。一応作中でレオはこの時点で既に魔王や四天王への「テスト」は終わっています。もしここで真意を話した場合、採用という手順は必ずしも必要なく賢者の石を譲ることが出来ます。逆に採用され雇用されることが主目的であるならば真意を話しづらいのです。確かにこの後の展開では魔王は彼を生かしましたが、それはこの時点ではわからないことです。なので、雇用して欲しかったが本当の志望動機を話したら速攻賢者の石を要求された、みたいなことも想定しなければなりません。勿論レオはそのことを拒否できるでしょうが、根本的に「雇用されること」と「本当の志望動機(自身の暴走対処や賢者の石の引継ぎ)」が相反してしまっているのです。そういう見方をすると、この突然の大霊穴問題自体がシナリオのために引き起こされたように思えます。また、最終的にはエキドナから「アンチレオ」を食らう必要があったとしてもバトル自体は実のところ必須ではありません。そこをレオは「一度悪役をやってみたかった」としてさらっと流しますが、これもやはりシーンのための展開でしかなく必然性に欠けます。

総じて言って、決められたシナリオにキャラ(特にレオ)が動かされ過ぎなんです。魔王たちが最後レオに情けをかけたのはあたかも彼等の間に信頼関係が築かれたから……のように描かれてますが、せいぜい一か月のことですしねw本来的に賢者の石と秤にかけるほどの関係性ではないと思います。信頼関係が出来たのはせいぜいメルネスぐらいなものじゃないでしょうか。逆に言うと、最初四天王は何故彼を受け入れたのでしょうか?リリはわかりますが他は動機が弱すぎます。受け入れることありきなのです。だからエキドナは彼を不採用に出来たのです。全部演出のための流れに過ぎません。レオが人間の仲間を簡単に見捨てたのも無双感と性悪として追放されるお膳立てに過ぎないのでしょう。ですがこのせいで、魔王軍での彼の役回りとの間に違和感が生じる結果となってしまいました。

さて本作はカクヨムのWeb小説コンテストファンタジー部門で大賞を受賞した作品だそうです。なので原作はもうちょっとちゃんとしてるんだろーなと思い一応覗いてみたら……あれ?これもうこの時点で原作でも完結?ってことは大霊穴の問題も解決しないまま?これはいくらなんでも不誠実じゃないですかね?

書籍もわずか全3巻……へえ、四六判版から文庫版まで出てるんですね。こういうのってよくあることなんでしょうか?アマゾンレビュー量的にはそこまで流行ったようには見受けられませんが、漫画化の影響が大きかったのでしょうか。ただ書籍では一応もうちょっと先まで描写されてるようですが完結までかなり早いですね、あまりモチベーションがなかったのでしょうか。

それにしてもカクヨムで大賞取るとこんなにもメディアミックスしてくれるんですね。みなさんも挑戦してみてはいかがでしょう。オチを回収しなくても特に問題ないみたいですし、あんまりシナリオを練る必要はなさそうです。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 231
サンキュー:

12

ネタバレ

上杉達也 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い

悪い部分は特になし。
内容も考えられてて悪くない。
完結しているため続きが気になるなどもなし。
一気に観るにはおすすめかも。

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 120
サンキュー:

3

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

魔王が勇者を面接する時・・・、勇者もまた魔王を面接しているのだ・・・。

1クールでコンパクトに「勇者が勇者を辞めるまで」がまとまった作品!

・・・以上。


と言う訳にもいかないが、総合的にはまずまずの評価でしたよ、私的には。


まず、作品タイトルでもわかるように、切り口がユニーク。
そして、勇者の正体もある意味、私の想像をちょっとだけ超えていた。
また、勇者が勇者を辞めたい理由、さらにその真の理由もちょっとだけ想像を超えていた。
(魔王軍へ採用希望の理由が、魔王エキドナに惚れたから・・・と思っていたボンクラは私ですw)

あとは、これらを含めた全体的なストーリラインの展開が「へー」と思いました。

作画は、標準以上では無いでしょうか。
いわゆるキャラデザは今まで観た「誰か」に似ているところがあったりしますが、これは昨今の作品飽和状態、長らくアニメ作品が作られ続けていることを考えれば、過激にツッコムのは野暮かもしれません。
視聴者も世代交代してると考えれば、そのタイミングの視聴者に刺されば「勝ち」という考え方もありますしね。
私のようにオジサンになっても観続けている方が少数派の可能性も否定しませんし。
ですが、各キャラはそれなりに個性的でした。
好感が持てるキャラクタばかりだったと思います。
楽しく観させていただきました。

声優さんも、特に悪いところは無かった印象です。

音楽もOPは割とキャッチーで好きでした。
EDはちょっとフツーに感じましたw。


この作品、折々に人材育成とか、組織管理、マネージメントに関する基本的な事項、豆知識的なことがポロポロ登場するので、この路線で行くのか?
と思っていたら、ちゃんと最終盤にはメインストーリが盛り上がりました。

ただ、ある意味では「これから・・・」というところで終わっている感覚が大きいので、消化不良な印象も確かに受けるのですが、
「勇者」にフォーカスを合わせれば、過去の呪縛から解き放たれ、あらたな仲間と居場所を手に入れている。
ここできれいなハッピーエンドとも言えるんですよねぇ。

ちょっと、この仲間たちの今後も気になる気もしないではないのですが、
これからの続きとなると、魔王軍を再興しつつ、やんわりと支配エリアを増やし、人間側との理想的な関係を模索する・・・、みたいな話になってしまうような気がします。
そうだとすると、ちょっと魅力が半減しそうなので、ここでコンパクトに終わっておくのが吉かなとも思ったりします。

私のちっぽけな想像を超えるようなストーリーが展開する様であれば、彼らゆかいな仲間たちwの今後を観てみたいです。


ちょっと、切り口がユニークな作品でした。
スピード感もあって、「おっ!」と思うところもあった作品でした。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2022/09/02
閲覧 : 253
サンキュー:

18

ネタバレ

yumeno2019 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:----

感想

はっきり言って面白くないアニメだ。中途半端な物語である。

投稿 : 2022/08/28
閲覧 : 146
サンキュー:

1

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

俺が魔王軍に入るための物語

自分が討伐した魔王軍再興をする、どちらかといってファンタジーではなくお仕事アニメ。
主人公、取り巻き等はよくある、なろうな感じの取り巻きキャラだが、作品の発想がとても面白いため、テンプレ感がない。
話の後半に入っても展開は思いのほか面白くテンプレ感は薄く斬新感がある。
魔王軍に入るための物語ではあるが、魔王軍に入ってからも見たくなるアニメ。

100点中76点

投稿 : 2022/08/22
閲覧 : 139
サンキュー:

2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正体を隠して組織改革! 最強勇者の転職先は魔王城

この作品の原作は未読です。
最近、人生のやり直し系の作品が多いような気がするのは私だけでしょうか?
まぁ、殆どが転生により新たな人生をやり直す、というパターンの作品が多い中、転生せずに人生をやり直すところは、リアルっぽくて良いなと思いました。

まぁ、実際私たちは転生なんて絶対に出来ないので、こちらの方が普通なんですけれど、何故か斬新に感じるのは、多くの転生作品に出会っているからそう思えるんでしょうね。

しかも、本渡さん、伊藤静さん、大和田さんに内山さんが出演されるとあっては視聴しない選択肢はありませんでした。


魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。

しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、
ついには聖都から追放されてしまった。

地位も名誉も居場所も失い、
彷徨う勇者が行き着いた先は――ボロボロの魔王軍!?

人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、
四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。

引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、魔王軍から世界を救った勇者が人類の中に居場所を失い、魔王軍に入って奮戦するという、よくよく考えてみると随分ぶっ飛んだ設定になっていたんですね。

人類ってホント勝手…
自分たちの命を救って貰ったにも関わらず、要らなくなったらポイ…って、酷すぎるにも程があるのではないでしょうか。

まぁ、「昨日の敵は今日の友」という諺があるくらいですからね…
しかも魔王軍の四天王ともなれば、勇者との面識だってある訳ですから、見ず知らずの人を助けるより、よっぽど理にかなっていると思いました。

魔王って、「人間界を暴力で制圧しようとする悪いヤツ」というイメージが定着していると思います。
最近でこそ、真奥貞夫の様に人間界で規律正しく生きようとしている魔王も出てきているので、少しイメージは和らいでいるかもですが、まだまだ残虐なイメージの方が強いと思います。

ですが、この物語に登場する魔王、エキドナ(CV:本渡さん)は、好んで争いをするような方ではありませんでした。
その理由は本編の中で明らかになりますが、荒廃した魔界を元に戻すため人間界に存在する「とあるアイテム」を探しているだけなんだとか…

それに四天王といっても、魔界の立て直しに四苦八苦しており、とても戦える状況にはありませんでした。
「隣の芝生は青く見える」って言いますよね。
きっと勇者も魔王軍がこんなにも状況が火の車になっているとは想像すらしていなかったでしょう。

そこで、勇者が正体を隠して魔王軍に加わり、改革を起こしていく訳ですが…
この日常パートもそれなりに堪能できる構成になっていたと思います。

ですが、この作品の山場は終盤です。
急転直下の展開の連続で、終わってみたらメッチャ良き物語になっていました。
終盤でこの作品の評価も鰻上りです。

まさか、この作品で目頭が熱くなるとは思いもよりませんでしたよ^^;
全ては最終回に向けた布石…そう解釈しても良いと思いました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木みのりさんによる「BROKEN IDENTITY」
エンディングテーマは、奈央ぼうによる「Growing」と「de messiah」
お二人の楽曲は鉄板…という認識は変わりませんが、奈央ぼうの「de messiah」は、これまで歌ってきたきた楽曲と雰囲気がガラリと変わっていました。
この雰囲気も良きだと思いましたよ。

1クール全12話の物語でした。
wikiを見ると、円盤には第13話として「研修旅行は目的を見失うな(前編)」が封入されているそうです。
こういう優しい作品は、気持ちも優しくしてくれますね。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2022/08/18
閲覧 : 259
サンキュー:

17

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

そういう感じですか

とあるフォロワーさんのレビューで慎重勇者に似た作品だ的なものを見たので、気になって視聴してみた。

結果、おおむねその通りであった。

勇者辞めますってそういうことねっていう。現在の話と過去回想を織り交ぜながら伏線回収?と言っていいのかラストに繋がる話を断片的に拾っていく感じ。
最初のほうは強すぎて一般人に忌避されたことにうんざりして自分が倒したはずの魔王軍になんとか取り入って人材育成するだけの話に見えてうんざりするような内容にも思えるが、個人的には段々と目が離せなくなった印象。
理想を語る魔王がかっこいい。貢献したい気持ちにもなるかも。

{netabare}実は3000年も生きていて機械文明の出身。人間を守るために生み出された人工生命体の最後の生き残り。伝説の人物との交流もある。超成長が売りで今まで戦った全ての敵の能力を吸収している。人間を守ることをプログラムされたため、平和な世界に違和感があり、自ら世界を滅ぼす行動をして人間を守る環境を生み出すのではないかと予期不安に襲われて魔王軍に殺してもらいたいと考えていた。自分の命を託せるか見極めるために魔王軍に入ったというわけ。心臓が賢者の石だったとはね。まあ限界あるでしょうね。
魔王が最後の力を振り絞ることで発動した勇者封じの術でもってようやく行動を停止し、やっと死ねると安堵するも情もあってか魔王は死なせないと決意。プログラムに実際逆らえる能力あるわけだから、勇者辞めるようにやってみろと。見事辞められましたね!最後の最後にやっぱ死にたくないとはなるんすね。{/netabare}

予期不安から行動に移せないけど、やってみたら案外いけました。
案ずるより生むが易しとはまさにこのことな作品。


OP
BROKEN IDENTITY 鈴木みのり
ED
Growing 東山奈央
de messiah 東山奈央
主題歌は地味に良かったぞ。
EDの2曲目が凄いTK感溢れすぎ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は--ボロボロの魔王軍!?人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?


1. 次の職場は魔王城
世界を救ったにも関わらず、その強さ故に人々から恐れられ、居場所を失った勇者レオ。彷徨の末に辿り着いたのは、自ら半壊滅に追いやった魔王軍だった。レオは元勇者として採用面接に挑むが、魔王エキドナに追い返されてしまう。それでも諦めないレオが頼ったのは、かつて戦った四天王たちだった。

2. 明日の自分が楽になる仕事をしろ
魔王軍に仮採用された勇者レオ。正規採用のためには、正体を隠しつつ魔王軍復興に貢献し、四天王の推薦を得なければならない。手始めに、四天王の中で最も頭脳明晰な魔将軍シュティーナを手伝うことにしたレオは、黒騎士オニキスを名乗って行動することにする。しかし、シュティーナの仕事量は完全に限度を超えていて……

3. ちょっとした気付きが仕事の効率をあげる
魔王軍にとって最重要任務の一つである兵站を任された獣将軍リリ。その大らか過ぎる性格のせいで、仕事の効率はまったくあがらず、部下も困惑するばかり。そんなリリのサポートをすることになったレオは、頭ごなしに注意するのは効果的ではないと判断。なんとかリリ自身が状況改善の必要性に思い至るよう一計を案じることに……

4. 地獄の飲み会

5. 仕事を辞めたくなったら一度相談しろ
突如として魔王軍にもたらされた衝撃的な二つの報告。なんと竜将軍エドヴァルトが自刃を申し出る一方で、無影将軍メルネスは旅に出てしまったという。ひとまずメルネスの対応を引き受け、その後を追うレオ。なんとかメルネスに追い付いて旅の理由を尋ねると、思わぬ答えが返ってきて……

6. 勇者、長年の悩みを聞いてもらう

7. 良い戦士が良い上司になるとは限らない

8. A.D.2060東京某所にて
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は--ボロボロの魔王軍!?人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?

9. 勇者、辞めたい

10. 世界を滅ぼしてでも、世界を救おう
エキドナと四天王に対し、自らが『賢者の石』の持ち主であると明かしたレオ。さらにエキドナが守ろうとした世界を滅ぼすと宣言し、石を手に入れたくば自分を止めてみろと言い放つ。突如として勇者と魔王の立場が逆転した状況に動揺を隠せないエキドナと四天王。幾度となく魔王を打ち倒してきたレオの力が、エキドナたちに牙を剥く。

11. 勇者の資格
3000年前、魔族から人々を守るために生み出されたレオにとって、仲間と共に強敵を倒し、勇者として世界を救うことが唯一の存在意義だった。しかし長きに渡る平穏の中で、それは刻一刻と薄れゆき、失われていく。自らの存在意義を保つため、レオの頭の中に一つの計画が思い浮かぶ。それが、この物語の始まりだった--

12. 勇者、辞めます

投稿 : 2022/08/15
閲覧 : 258
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11

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

モノローグと回想の有効活用

2022/08/11 初投稿

タイトル,ビジュアルから濃いB級臭が漂っています。
いわゆる量産型異世界物の一つでしょう。
でも,「勇者の転職先は魔王城」ってキャッチコピー,「まおゆう」好きの自分にとっては,気になります。

序盤:へーなるほど異世界お仕事日常系か!元勇者が魔王城に転職し組織改革をどんどん進めていく話なわけだ!やや,薄さは感じる物のそれなりに興味深い話っぽい印象。

ところが4話のエキドナとの飲み会あたりから,ちょっと感じが変わってきますとくにレオとエキドナがバルコニー(テラス?ベランダ?)に移動した当たりから両者の背景や心情にぐいぐい切り込んでいきます。
6話メルネス,8話エイブラッドとのエピソードとたたみかけてきます。
そして8話以降は作画以外はB級臭は影を潜めます。

会話とモノローグ,回想を融合させ,人物の背負った物,歩み,心情などを限られた尺の中でかなり効果的に表現することに成功したと思います。
さらに,その際の語り口はあくまでも穏やかで物静かです。特にレオの抑えた演技は素晴らしいと思いました。さらに,そこにピアノを中心に演奏されるエモイBGM!音の面ではかなりすばらしいと思います。

終盤のストーリーがややテンポが悪く感じたところが残念でしたが傑作と言っていいと思います。
続きが作られるかは不明ですが,1クール12話で綺麗にまとまっているのも高評価です。


おまけ
エキドナについて
角のデザインがカマドウマに見えてしまいます・・・
尻尾はウナギ犬っぽい・・・
キャラクターデザイン的には微妙に感じました。

投稿 : 2022/08/11
閲覧 : 302
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21

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

追放ざまぁ系の先鋒かと思いきや

2年程前から、なろうやカクヨム界隈で悪役令嬢物の派生として、勇者パーティから追放されて見返そうとしたり、戻ってと言われてももう遅いみたいな、「小説家になろう」のタグとしては「ざまぁ」として何故か急激に増えている系統の、初期に作られた作品(ちなみに本作はカクヨム発)

追放ざまぁ系にしてはどちらかと言えばギャグ寄りではあるけれど、そもそも主人公の性格が最強やれやれ俺様系だから、“普通だったらギャグに取れる描写”にホンモノ感が出て、ただの痛々しい奴にしか見えないという最悪なミスマッチが起こっており、見ていてツラい
本当の就活だったらこの勇者は一次はまぁ用意してきたデータを台本通り読むことで通るかもしれないけれど、二次以降の選考では人事がこの内の性格を見抜いてお祈りをしてきそう。いや、しなきゃダメでしょ

主人公がなんかよくわかんないけど凄いことしていてギャグ要因四天王が勘違いしたが、第三者の介入アンド説明によって「うわーーーーすごーーい!!」ってなる展開が最初は多くてキツかった
今回は何故説明しなかったかは一応理由付けされてるが、終わった後に見て改善案を出してはいたがわざわざ目の前で寝ている理由は説明されて無い。二重トラップに自分が引っかかってるパターン

とは言ってもなんだかんだ見続けていたら、途中から一気にジャンルが変わってコメディから一気に暗い話へとなり、主人公は異世界勇者転生と見せかけて過去に魔物と人間の争いで生まれた兵器だったという衝撃展開
ここら辺の展開は結構面白く、良い魔物さんとの関わりから人間兵器が心を開いていくどっかで見たことあるような部分もあるけれど、なんだかんだ燃える展開もあり、嫌いだった主人公の深掘りの仕方は、凡庸なオレツヨ作品かと思っていたから不意を突かれた

ラストの主人公の処遇は続きを見てないので分かりかねるが、個人としては死んで石を得た世界という展開も見て見たかった気がする
そうなると“本当に自由に生きた”事が無いまま死んでしまう悲しい主人公になってそれはそれで良いと思ったが、仮にそれを描いたとして結局、“自由に生きたかった主人公”という像を補完する描写としては明らかに不足しているので、生かして後でどう生きるの方がやっぱり良いな
つまり、主人公が死んでもそこまで心は動かされないという感じです

ちなみに今のなろうの流行りは女性向けの婚約破棄 公爵令嬢だったりの恋愛系らしい
女性ターゲットで母数自体も増えているのを鑑みるとこっちの方がメディアミックスするのが早いのかもしれない

投稿 : 2022/08/10
閲覧 : 139
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10

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

全12話目まで視ました。

公式サイト; 
https://yuuyame.com/index.html

「全12話目まで視ました。」
ファンタジー系としては変化球に感じさせて、その実王道な気がします。落としどころは最初から見えているので、11話目のお話の内容は冗長に見えてしまいますが、その他のお話、特にビジネスマネジメント改善系の内容は若年や中年のサラリーマン層に共感を呼ぶことでしょう。割を喰う人が出ない、オールハッピー系のお話ばかりなので、へんな後味悪さもなく楽しめました。
 ビジネスマネジメントに関心があり、ちょっと毛色の変わった異世界ファンタージを求めるなら、本作は観て損はない気がします。


「1−2話目まで視ました。」
1話目は勇者が魔王側に寝返った話の始まり、2話目は組織管理モノのお話でした。
どうもこの勇者の性格や価値観がよくわからないです。なぜ寝返ったのか、説得力に欠ける感があります。今のところガッカリするほどでもないのでもう少し見てみようと思います。

「視聴前感想w。」
原作完全無知。なんだかおもしろそうなストーリー。放送開始が待ち遠しいです。評価は暫定で視聴後に修正予定です。

投稿 : 2022/08/07
閲覧 : 157
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7

白玉SP さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

勇者が転職

視聴終了!!

原作等は未読。

今作は、簡単にいうと魔王軍から世界を救った最強勇者がとあることから魔王軍に転職するといった話

はじめは、ラブコメかゆるいお仕事系かなんかかと軽い気持ちで見ていました。
実際始めはそんな感じ、しかしこの話の本番は終盤にあるといっても過言ではない。(序盤も嫌いではない)

なぜ、勇者はこんなに強いのか、魔王軍に入ろうと思ったのか、シリアスな要素も強くかなりメリハリのある展開に。

少しでも気になってる方がいれば視聴してみてはいかがでしょうか。

原作未読のため分からないのだが、終わり方がもはやこの1期(続編あれば)はエピローグなのではないかといった終わり方。続きがあるのなら見てみたいそんなお話でした。

投稿 : 2022/08/07
閲覧 : 92
サンキュー:

4

ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観終わった

2022の4~6月に放送された作品のうち、複数に共通して「ん?」と思うことがありまして…いや実際は前からモヤっとしてたことがあって、それが確信に近付いたというか。
複数の作品にまたがった感想なのでどこに書けばいいのやら、また、どの様にまとめればいいのやら分からなくて、とうとう投稿するのが8月になってしまいました。
まぁ要はなろう『系』作品、“史上最強の大魔王、村人Aに転生する”“骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中”“乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です”そして厳密にはなろうじゃないけど「系」ってことで“勇者、辞めます”(ついでに“このヒーラーめんどくさい”)含め、これらに共通して思ったのが──

序盤「なんだこりゃ?」と顔をしかめる内容だけど、途中からマトモorマシになる

これは…“スライム倒して~”で痛感したことなんだけど、作者目線で考えたら、web投稿作品はとにかく閲覧してもらわないことには何も始まらない。
なので最初はプライドや拘りなんかかなぐり捨てて、とにかく注目を集めそうなその時の流行りのネタを散りばめて、閲覧数が目標(いくつに設定してるか知らんが)に達しなかったらさっさとボツにして次の注目を集めそうなネタでまたスタートを繰り返し、閲覧数が目標に達したらそこでようやく「とっておきの温めてたネタ」を始める…という方法が通例化してる?
そりゃあ書き出し時点で人気が無く、今後伸ばすのが難しそうな作品に「とっておきのネタを使え」と言うのは酷っちゃあ酷ではある。
だけど、既にある程度の人気が獲得できてる前提のアニメで「注目を集めそうなその時の流行りのネタ=くっそつまらんパート」をまるっと再現する必要はあるんだろうか?
──と考えたら頭をよぎったのが“クマくま熊ベアー”。
あのアニメは序盤ヘンテコな構成になっていて「どうしてこんなことを?」と不思議だったのだけど、ひょっとしたらアニメスタッフが必死に「くっそつまらんパート」をどうにか見れる形にしようと足掻いた結果なのかも知れない。
ただ、くまクマ~は個人的には中盤以降も「う~ん」って出来で途中脱落しちゃったんだよねぇ…。

あくまで「とっておきの温めてたネタ」は便宜的にそう言っただけで、ロクなアイデアを持ってなさそうなのも居るってのがこれまた厄介でして。
テキトーに始めたら閲覧数稼げちゃって、①そのままテキトーに続ける、②どうしようどうしようと迷う、③よっしここで温めてたネタを使うぞと真面目に取り組む…とタイプが別れるんだと思う。
さすがにアニメ化までなる作品は2・3番目が多いと信じたいけど、1番に該当する(と思われる)のもそこそこあって…結局、ある程度まで見てみないと分からないってのがなかなか大変なトコロ。

因みにくまクマ~の監督&シリーズディレクターは勇者辞めますの総監督&監督。
くまクマ~の改変が不評だったので悪い意味で反省しちゃったのか、勇者辞めますはクッソつまらん部分をクッソつまらんまんまアニメで再現した感じ。
つまりは序盤が辛い。



ということで、ここからようやく“勇者、辞めます”の感想~(ってかここまでの文章どうしようね?他の作品にコピペは規約的にOKなんだろうか?)。

とくにかく序盤がキツい。
特に2話、いくら手が空いていようが、必死に書類仕事をしてるシュティーナの前であの態度は、無い。
士気が下がる。
その後手柄を上げて「コイツ使えねー」と思ったシュティーナに罪悪感を与えて…いわゆる「不良が猫に餌やる理論」で手柄を効果的にアピールするテクだとでも言いたいのだろうか?
ビジネス書みたいなノリだったせいかそう受け取ってしまったんだが、ちと人心を舐めてる。
糞ビジネス書に限って同僚から嫌われることしか書かれてない、これはそのタイプか?
と、不満MAXだったんだけど3話でガラっと変わる。
ダメななろう系って主人公の立案した計画は何のトラブルもなく恙なく完遂しちゃうものなんだけど、こっちの作品ではリリが計画通りに動いてくれないという展開に。
最終的には計画は上手く行っちゃうんだけど、この「主人公≒作者の想定外の事態が起きる」は、ただダラダラと書いてるだけでは出来ないことなんじゃないかな。
ここで「あれ?作者変わった?」もしくは「クッソつまらんパート終わって本気出してきた?」と、ちょっと期待する方向に。

で…もったいぶってもしょうがないので結論を言うと、最後まで見てみて…う~ん残念。
上記の①②③(もしくはそれ以外)の分類にかけると、これは…②じゃないかな?テキトーに始めたら閲覧数伸びちゃってどうしようどうしようと迷った系。
なんせ後半、勇者が実はうんたらかんたらでそのうち自分が人類の敵になるので自殺したがってて──って話、何かで見たことあるぞ?
アニメだったかマンガだったか映画だったかゲームだったか、そこら辺ハッキリしなくてモヤっとするし、あにこれだったら気付く人居るんじゃね?と思ったがイマイチぴんと来る書き込みは無い。
ロックマンは私が知らないので違うなぁ、けどそういうネタに使われるくらいにはよくある設定じゃない?むしろ使われすぎて擦り切れてそう。
(メガゾーン23 part3?思い出したくもない)


で、ここからまた半自分語りの面倒な話になるんだけど──。
個人的には「パクり」は否定的な意味ではなかったのだけど、世間の認識とは違うみたいなので考えを整理してみる。
ネタが繰り返されるのは別に構わないんだ、そこは変わらない。
但し、元ネタから劣化してりゃ劣化コピーでパクり、進歩してりゃ(面白ければ)ブラッシュアップでリスペクト、こんな感じで一般では使い分けられてるんじゃね?

で、この定義をこの作品に当てはめると…劣化コピーかなぁ、と。
全く新しさを感じなかった、引き込まれなかった。
それと心情の台詞多くね?

なんか、序盤で受けの良さそうなネタを無責任に突っ込んで、ちょいと人気出ちゃったんで「あ、どうしよう」となって、どっかで見たことのあるネタを拝借してきた──みたいな?
ずっと温め続けてたアイデア(つまり③)には思えない、拝借してきただけで咀嚼できてない。
なぁんかそんなのが透けて見えるんだよなぁ。
それでも序盤のノリを「これでいいのだ」と続けなかったのは評価したいところなんだけど、序盤ででっち上げたクソ設定に縛られて身動きが取れなくなっちゃった様な、自業自得的なものも感じたり感じなかったり。
もっと有体に言っちゃえば、1話を書いた時に最終回(12話)の内容は考えてなかったっぽい。
あ、但し、但しだ、原作はそれでもいい、合ってるかどうかも知らんし。
ただ、アニメがそう感じさせてしまうのはどうなんだろう?ということ。

やっぱアレかなぁ、くまクマ~で叩かれて、もうアニメ用のアレンジは入れないと固く誓っちゃったとか、そんなことがあったりして…?

投稿 : 2022/08/01
閲覧 : 207
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11

ネタバレ

オカ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

期待はずれた

最初は性格面に問題のある勇者との事で期待した。

のだが、話が進むと性格が普通になっていく、、
性格に問題あるままの方が面白かったんじゃないかな。

魔王軍を滅ぼして世界を救った勇者。
ただ強すぎて守ったはずの人間から追放され魔王軍へ再就職って設定は良い。
が、、物語としては俺つえぇ勇者が傾いた魔王軍を再構築していく流れが、実は死に場所を探していた古からの勇者だった的なぁー。
結局かぁー、、的なぁー。

ラストは魔王が良い人なので、死んで勇者の魔石を譲る展開がだけど、感動を誘うには魔王との接点少ないし、感情入らない。

初期設定の勇者の性格どこいったのだ。。

投稿 : 2022/07/31
閲覧 : 145
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5

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良き♪

原作未読(2022.7)
あーーー、いいんだけどなぁ。
{netabare}3000年の孤独(凄いお酒になりそうだ)と葛藤、恐怖、自己満、呪縛、使命、自棄それらを己の中に同居させながら、最後にわずか1カ月程度心の安穏を得た長年の宿敵に救われる勇者と呼ばれた兵器の物語{/netabare}
全体的に綺麗に纏まっており良い余韻も残しつつ1クールで締められている。
タイトル的に異世界アニメツクールかと期待してなかったが、ちゃんと導入から結末までスマートに考えてあるのが伝わってくる。
これは言うべきじゃないが、KADOKAWAがケチりさえしなければもっと壮大なスケールで一人の半生を表現できたのではないかと思うと残念でならない。
こじんまりとスケールの小さい出来のいい「なろう系」みたくなってしまったのは痛恨の極みである。
KADOKAWAはさぁ、薄利多売の商品と大事な作品は区別しないとさ。クリエーターという資源を無駄にしちゃだめよ。もう少し謙虚にね。

私のツボ:厨房のねずみたん

投稿 : 2022/07/25
閲覧 : 147
サンキュー:

9

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

意外な展開は良かったが…

中盤まではお仕事系異世界アニメで、中学生にでも教えるようなレベルの内容だしレオが説経臭いしつまらなかった。
話が折り返したところでレオが遥か昔に作られた生体兵器という事実が分かってからはまあまあ面白くなった。

レオが生体兵器というのは意外かつ予想外でちょっとびっくりした。
設定に意外性があるのは良い事だと思うが、気になる所があった。

3000年前はビルが立ち並び機械文明が発展している自分らが住んでるリアルな世界と同じような世界。
アニメの舞台は魔法文明が発展した、よくあるファンタジー世界。
機械文明が滅びて3000年の間に魔法文明になるというのがどうもしっくりこない。
しっくりくる・こないという表現はおかしいんだけど(笑)
機械文明滅びて面影すら無いってのはなんかなぁと思って変にきになってしまった。

もう1点、レオは3000年もあれば、その間に何とかできたんじゃないかと思ってしまった。
魔王軍に人類と魔族の懸け橋になってもらおうって、3000年も悩んで出す結論とは思えない。
自分の意志を託す存在が居なかったと言えばそれまでだが…

最後レオが生き残った事により茶番感が出てしまった。
どうせ生き残るんでしょとは思ってたけど。
長年悩んで苦しい思いをして大変だっただろうから救われて良かったけど、レオが死ぬエンドもアリだった気がする。


全体的に会話が多めで長い。
序盤のレオは説経臭くてウザい指示厨みたいだった。
シリアス展開になってからも説経臭くて回りくどい面倒臭いキャラだった。
レオとエイブラッドのエピソードも1話丸々使って長かったし、終盤の展開も冗長に感じた。
もっとテンポ良く進めて欲しかった。

作画は崩れてないけど足りない。
色素が薄いというか、もうちょっと綺麗に仕上げてくれれば。
女キャラのデザインは好みだっただけに少し残念。
レオの見た目が量産型ファンタジーアニメ主人公で似たような奴しか居ないのかと(このアニメに限った事ではないが)

設定や展開の意外さは良かったけどスケールの大きさと噛み合ってないかなと。
もう一つ工夫なり捻りがあれば良作になれたかも…惜しかった。

投稿 : 2022/07/24
閲覧 : 177
サンキュー:

10

ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いつもの、よくある、異世界ものではありませんでした^^

原作未読 全12話

勇者を辞めて、魔王軍幹部をサポートしながら魔王軍に入隊するために頑張っているお話です。

序盤から中盤までは、コミカルなお話が多くいつものよくある異世界ものと思って観ていました。

終盤になって序盤や中盤に撒いた伏線を回収しつつ次第にシリアスな展開になってきます。

あれ〜こんな作品でしたけwと実は観ていて急にシリアス展開になったので戸惑いましました。

何故勇者を辞めたのか、そして魔王軍に入ろうとするのか、そして主人公は何を望んでいるのか、結構深いお話でした。
{netabare}
3000年、ほぼ1人で生きるというのは、想像もできませんね。
{/netabare}
もし、観る機会がありましたら最後まで観て欲しい作品です。

OPは鈴木みのりさん、EDは東山奈央さんが歌っています。

最後に、展開がガラリと変わる異世界ものというので印象的だったのは慎重勇者以来のような感じがします。

投稿 : 2022/07/22
閲覧 : 458
サンキュー:

23

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

めちゃくちゃ面白い

最初ちょっとふざけた内容のアニメかと思って観てたのですが、良い意味で裏切られました。エイブラッドが出てくる8話から最終話までの流れが面白過ぎます。
個人的にキャラクターの魅力がいまいちだったのですが、ストーリーは割りと好きな部類に入ります。
勇者とか魔王とか出てくる系の作品で、ちょっと変わったのが観たいという方におすすめのアニメです。

投稿 : 2022/07/21
閲覧 : 148
サンキュー:

4

ネタバレ

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最初で切らずに最後まで見よう!

いきなり勇者が魔王軍に寝返るところから始まるので、またよくある系のファンタジー物語だと思ってましたが、後半から怒涛の展開でシリアスになっていきます\( ゚д゚)/!!

タイトルの勇者辞めますってのも軽い感じではなく、かなり重い言葉だと言うことが分かります( ˇωˇ )

物語の世界も今のような文明世界が崩壊してからの世界だと言うことが判明したり、勇者は実は生態兵器だったりと意外すぎる展開が逆に面白かったです(。-∀-。)

最後も感動的だったので良かった、良かった( ¨̮ )

投稿 : 2022/07/13
閲覧 : 204
サンキュー:

4

ネタバレ

たまき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

もうすこしだった...

流行りのなろう系ですが、魔王を助けて復興させるというテーマは新鮮でした。
無双してトントン拍子に話が終わるかと思ったら、
割とシリアス展開に変わっていったのも◯。

ただ、最近のなろう系テンプレの枠から出ない内容でした....

投稿 : 2022/07/13
閲覧 : 166
サンキュー:

3

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ファンタジーお仕事アニメと思いきや感動系。シナリオのテンポは悪いが、プロットが秀逸かつキャラが良い

人間側から危険視され追放された勇者が、正体隠して、かつて自分が打ち破り壊滅寸前の魔王軍に仕官、魔王や幹部たちにお仕事指南しながら交流していくが、実は彼には悲しき目的があった云々…

【良い点】
プロットが秀逸。1クール起承転結奇麗に纏まっている。
勇者が魔王軍にお仕事指南、彼らとの丁寧な交流で確かな絆を深めた後に、本命の感動劇に持っていく。
前半勇者の上から目線も、通して見れば理由付け(超ベテランな理由判明)がある辺りも上手い。

前半は最強やれやれ系主人公による魔王軍の働き方改革、異世界ファンタジーを活かした改善案で分かり易い。
底は浅くはあるが、ライトな娯楽作品としては申し分ない。
貧すれば鈍ずる、余裕の無さで人材が育たず負の連鎖はリアルにありがち、非常に分かり易い。
勇者レオの助言の肝は、知識やノウハウもさることながら、同僚や部下を「信頼」する大切さ。
本作は信頼の物語で、前半レオと魔王と四天王との交流でそれが十分伝わった。

魔王軍が善意の集団で、対人関係の不快さが無い点も爽やかで見やすい。
リアルでは残念ながら有り得ないが、娯楽ファンタジーだからこそアリ。
魔王軍は善意と勤勉さが既に十分基盤が出来ていたからこそ、レオのちょっとした助言で劇的に改善されるのは分かる。
そんな彼らとの交流でレオの方も実は大切な事を学んでいた、それが終盤活きてくる展開が良い。

キャラが良い。
魔王エキドナの悲壮な決意や信念、シュティーナとの関係など、魔王と四天王全員を丁寧に掘り下げている。
女の子3人(とエドヴァルドの娘ちゃん)ら女の子の可愛さは申し分ない。
特に無邪気な獣人幼女リリ大変可愛い。
男子ふたりも良き武人にして良き父なエドヴァルト、なんとなくかぐや様の石上ぽいメルネスと負けていない。
特にコミュ症と思われたメルネスが一番レオの心情察せていたり、細かい機微でキャラの良さを出せていた。
8話ゲストのエイブラッドも非常に良キャラ。

戦闘シーンも本格派のバトルアニメには及ばないが申し分ない。
戦闘の仕方でキャラの良さも出せている。特にメルネス。

8話から急転直下、レオの秘密と目的が明かされる。
レオの境遇は「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」少し彷彿。
ここからタイトルの意味、勇者だったレオがエキドナ達魔王軍を「勇者ども」と称する逆転の構図は非常に熱い。
結末もベタではあるが後味爽やかで1クール視聴して良かったと思えた。

テーマとして「自由に生きていいんだ」を強く感じる。
前半のお仕事編と併せて、現代社会の生きづらさ感じている読者視聴者に訴える良いテーマだと思った。
追放系、役割に縛られるな、「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」とも相通じるテーマを感じる。
(不人気の模様だけど自分は高評価)

作画は特に悪くない。
女の子のキャラデザは2022春でも可愛い方。
またOP主題歌がかなり良い。勇者レオのテーマを真摯に再現している。
主題歌が良いアニメは良作。

【悪い点】
良い点と裏腹、前半の仕事改革編がややチープ。
分かり易い娯楽性と引き換えに、主人公の有能さ見せる為に周囲を無能にする作劇が目立つ。
それでも個々の話は悪くないが、7話もあるとやや飽きる。

急転直下な8話や9話は素晴らしいが、真相開示から以降が冗長でテンポが悪い。
良く言えば王道だが、意地悪く見ると予定調和。
結論分かりきっているドラマを3話連続で見せられても間延びしてしまった。

【総合評価】6点
このプロットでもっと圧縮して纏めれば更に良作足り得たかもだけど、仕事指南編の交流も大事なので悩み所。
前後半間延びした感は残念ではあるが、そこを差し引いても良き物語だった。
評価は「良い」

投稿 : 2022/07/10
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勇者、辞めますのストーリー・あらすじ

魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。 しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。 地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は――ボロボロの魔王軍!? 人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。 引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?
(TVアニメ動画『勇者、辞めます』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年春アニメ

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