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「エスタブライフ グレイトエスケープ(TVアニメ動画)」

総合得点
66.9
感想・評価
103
棚に入れた
246
ランキング
2602
★★★★☆ 3.4 (103)
物語
3.3
作画
3.3
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.4

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エスタブライフ グレイトエスケープの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

おじさんだって少女になりたい!

『エスタブライフ』は、アニメーション監督の谷口悟朗が原案・クリエイティブ統括を務める日本のメディアミックス企画。多様な人種が存在する未来の東京を舞台とする物語が様々な媒体で2022年より展開される。
『エスタブライフ グレイトエスケープ』のタイトルで、2022年4月から6月までフジテレビ『+Ultra』ほかにて放送された
生まれ住むクラスタに馴染めない者を別のクラスタへと移動させる「逃がし屋エクストラクターズ」を描く。作品のテーマは逃亡であり、監督の橋本は、逃げるという言葉にあるマイナスイメージをプラスに描くことを掲げている。またアニメーション制作のポリゴン・ピクチュアズにとっては、自社開発のレンダリングソフトウェア「PPixel(ピクセル)」を初めて全面導入した作品となる(wikipedia)

(おそらく)東京24区を「クラスタ」という単位に置き換え、それぞれが独自の個性をもった集団となっている。原則的に逃げられないというのは、ひょっとしたら一旦所属した集合体からは離脱しにくいという現実に対応させているのかもしれない。

とはいえメディアミックス企画ということもあってか(?)ディティールはかなり甘め。結局最後まで主人公エクア達の掘り下げはほとんど行われてないのでどういう事情で彼女達が逃がし屋を始めたのかわからず共感しにくいというのが最大の欠点か。

一応フェレスだけが過去とチームに加わった経緯を描写されていたが、マルテース、アルガ、ウルラに関しては一切謎のまま。(というか今調べてわかったのだがフェレスって魔族らしいw魔族ってなんだよ魔族ってw)

3DCGとしての質自体はそれほど悪くはないが良くもないという印象。バトルシーンにはある程度躍動感があったもののこれといって特筆すべきものもなし。

シナリオも可もなく不可もなくといったものが最後まで続くのだが、唯一ペンギンが出てくる回だけが突出して良かった。確か3話だったと思うけど、旧東西ドイツをモデルにした資本主義VS共産主義の構図でベルリンの壁を開かずの踏切で喩えている。東側は貧しく、統制が行き届いており、エクアが捕まった際拷問(?)を受けるのだが相手がペンギンキャラのため殴られても痛くなさそうというのがご愛敬。しかもその後西側で自由を満喫できるのかと思いきや稼ぐためにやりたくもない演技をやらされるというアイロニーも盛り込んだ完成度の高い構成だった。
3話という結構早い段階でこのシナリオを見せられたため以降も結構期待してみたのだが4話がある程度似たような構成だったもののその後は(良くも悪くも?)シュールな展開が続く。スタッフを確認してみると、なるほど3,4話を含めある程度IQが高そうなことをやってる回とそうでない回で脚本の人が違う。とはいえ、全体的に見てもあまり高度な内容とは言えないし、そもそもおっさんが魔法少女になったり(そもそも少女になりたいってなんやねん)、パンツ(アンダーウェア)は脱いだとはいえズボンはちゃんと履いてるのにやたらと見られないよう意識したりとかどう反応していいのかわからない展開も含め、単純に面白いとも言いにくかった。

作品を通して「逃げたい」というテーマがあったのはわかるしそれを貫こうとしたのもわかる。依頼するときのへんてこりんな音頭にも意味があったわけだし行き当たりばったりで作ったわけでもないのだとは思う。

ただ如何せんちょっとキャラが弱すぎたんじゃないか。どう見たってエクアは綺麗ごとを言ってるようにしか見えないし(秋葉原の人は、結局エクア以外が頼りなさ過ぎて帰還を選択している)その綺麗ごとを貫く動機も見えない、未来を見通す能力を授けられているとはいえあまりにもご都合主義的に事が進み過ぎるため高揚感も足りない。じゃあ逆に安心して見られる癒し枠かと言えばそこそこシリアスなこともするという、何とも扱いに困る作品だったという印象。

せめて当のエクアが逃がし屋から逃げたいという展開があったりしたら面白かったのかもなあと思わなくもない。

投稿 : 2023/11/13
閲覧 : 97
サンキュー:

8

まいきー007 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

コトブキが好きなら是非

キャラデザ、可愛い。
長縄まりあ、凄くいい!
奇想天外な設定も破綻せずちゃんと出来てる。
そして何より、主役を演じる、廃業してしまった嶺内さんの美しいお声が素敵過ぎる!尊い…
ということで、魅力は満載です。
騙されたと思って最後まで見ましょう。

投稿 : 2023/06/26
閲覧 : 73
サンキュー:

2

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:----

これは好き嫌い分かれそう

逃がし屋という事でそれメインで依頼人を他所へ逃がす為に主人公達が奔走する作品。

掃除屋とか便利屋とかときて逃がし屋。映画だと脱走物の作品にハズレなしと言われるほど傑作が多く、パピヨンとか大脱走とかショーシャンクの空に、といった感じゆえ、期待感は高かったのですが、序盤からSF作品特有の設定に理解が追いつかず面食らったかな。

CGアニメながらなかなか動きも良く女の子も可愛らしく、それでいて二話でのゲストキャラの渋いヤクザのおじさんも良い感じに描かれていてその辺りは楽しめたが、それ以降はいわゆるおバカ回とかあったりして、基本的にそういうのは箸休め的に楽しめるのですが、この独特のノリに合わなかったかな。

メイドラのカンナカムイ役でお馴染みの長縄まりあさんの一人何役の怪演は見ていて楽しいものがあり、ファン必見ものでした。

投稿 : 2023/05/25
閲覧 : 174
サンキュー:

5

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

CGがやっぱりちょっと苦手かなぁ。

でも話自体は面白かった。馬鹿馬鹿しい話から感動回まで、見てて飽きないなぁとは思えた。

好きだったのはペンギンちゃんが逃げる回。
組長さんが逃げる回の理由に「は?」ってなったけど、ラストで見事に回収されててすごいなって…

執事さんが逃げる回はちょっぴり泣けました。

アルガの速水さんはまだしも、ウルラの三木さんは、三木さんの無駄遣いだよ(苦笑)

投稿 : 2023/04/24
閲覧 : 111
サンキュー:

1

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

C. ネタバレ注意 – 逃げればいい

原案、谷口悟朗のメディアミックス  キャラデザ原案:コザキユースケ
制作: ポリゴン・ピクチュアズ

AIに決められた居住区から逃げたい人々を助ける「逃がし屋」の活躍を描く


<メモ>
9話までは1話完結でわかりやすい。
スライムのマルテースが穏健派と強硬派で脳内会議をしたり分裂するのが面白かった。

夜逃げというと家族で逃げるイメージだけどこのアニメでは皆1人。
AIが生態系を管理しているということなので、親兄弟は存在せず皆が試験官ベイビーとか?

東京以外はどうなってるんだろう?

嶺内ともみさんは昨年声優業を廃業されましたが、
置かれた場所から逃げたかったのではなく
新たな夢が見つかったとか、大事な人との時間を大切にしたいとかの前向きな理由だといいな。


<主要登場人物>
・エクア:嶺内ともみ     女子高校生(未来予知能力持ち) 喫茶店「ボストーク」のオーナー
・フェレス:高橋李依     前線担当の魔族 早撃ちを得意とする魔法使い 新宿クラスタ出身
・マルテース:長縄まりあ   工作や戦闘を担当(スライム) エクアが大好き
・アルガ:速水奨       技術、戦術サポートするAIロボット
・ウルラ:三木眞一郎     前衛担当 狼の獣人


<ストーリー>
人類は種の繁栄のため生態系を管理するAIを作り、「人類の多様化実験」を実行。
常人・獣人・魔族などの遺伝子改造による「多様な人種」と、
壁に囲まれた「クラスタ」と呼ばれる「多様な街」を創造した。
数多存在する「クラスタ」は、それぞれ独自の文化を有し、そこに適正をもつ人類が生活している。
そして、滅びることが無いよう、常にAIに管理されながら暮らしているのである──。 HPより


御茶の水クラスタの高校に通うエクアは同級生のフェレス、後輩のマルテース、獣人のウルラ、AIのアルガと共に「逃がし屋」をしていた。
Mという人物から亡命希望者の「とんずらダンス」動画が届くと、自分達のいる御茶の水クラスタ以外の住人でも助けにいく。

御茶ノ水クラスタ  学園都市
新宿クラスタ    仁義を重んじる物騒な街
三軒茶屋クラスタ  魔法少女がいる街
池袋クラスタ    東(共産主義)西(資本主義)に分断されている
上野クラスタ    パンダが住んでいる
お台場クラスタ   パンツの着用禁止
白金クラスタ    心豊かに暮らせる街がコンセプト(住人がモデレーターをお世話する)
府中クラスタ    監獄


府中クラスタに収監されていた人々を解放したあと、
エクアの予知能力がなくなってしまう、待っていたようにエクア達の居場所である喫茶「ボストーク」が監察官ドローンに襲われる。
さらに御茶ノ水クラスタでアップデートが行われ条例が施行。
逃がし屋の取り締まりが強化されエクア達は追われる身となってしまう。

エクアによると3年前に「逃がし屋」をはじめた時から
依頼人を紹介してくれたり、大江戸地下鉄のパスを用意してくれたMさんとは
実は世界の管理者ザ・マネージャー(超AIの神様みたいな存在)だった。

遠い昔、ザ・マネージャーと呼ばれるAIは人類から求められ多様性を尊重した完全なるユートピアを建設したが
人間の理想は多種多様なため生じてしまうクラスタに馴染めない不満因子を他のクラスタに亡命させるため「逃がし屋」を助けていたのだ。

そのため「逃がし屋」の取り締まりはザ・マネージャーの意志とは思えないエクアは状況把握のためザ・マネージャーと連絡が取れる端末(公衆電話)がある三軒茶屋クラスタへ。
ザ・マネージャーから「ここから逃げたい」という音声データ(とんずらダンスのリズム)を受け取ったエクア達は大江戸城を目指す。
ザ・マネージャーはモデレーター(各クラスタの管理者)の制御ができなくなり疲れているようだ。

ザ・マネージャーのコアデータを抽出し人格化(大江戸城には初期化したAIが残る)したMを連れ大江戸城からの脱出を計るが。。。
エクア達は逃げ切れるのか。


22.9.10

投稿 : 2023/03/31
閲覧 : 179
サンキュー:

3

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

逃げるが勝ち

逃がし屋の話

どこから?と聞かれても困ります。
なんせ設定が明言されていないため、何が起きて何が形成されそのようになったのかまるで分からないためです。一応ゲームと映画があるらしいのですが、残念ながらゲームのリリース時期は不明、映画に至っては詳細のしの字もない状況であり、本作の熱が完全に冷めきった頃に分かるようになるのかならないのか果たしてそれすらも不明です

話をもどします。
基本は1話完結。依頼人がいて如何にして依頼人をどこかに逃がすのかというのを描いています。
少しプリンセスプリンシパルの様なものかと思いましたが、どっかの諜報機関とかではなく、単純に逃がし屋として個人営業してるらしいですし、逃がし屋の仕事しかしてないみたいのでスパイものが見たい方は他の作品へ。

本当に唐突に始まり設定の説明がないまま始まるため予測しなければなりません。ですので、ちょっとアニメ初心者には難しい作品と言えるでしょう。自分が話の内容を理解しながら同時進行で世界設定考察を行えるという自信がある方は見ても良いかもしれませんが、多少の慣れは必要だと思われます。

個人的な感想としては「なんかなぁ」という感じ。もちろん面白いことには変わりないのですし、明言されないとはいえ情報はくれるのでそこからある程度の推測は出来るのですが、本作の設定が明記しない利点があまり無いような気がします。もちろん明記されない面白さも存在するのですが、本作の設定は個人的には明記した方が面白いんじゃないか、という感じ。
その他の単純な物語要素も少し物足りない。コメディと1話完結が相まって話のまとまりが無く、せっかく面白そうな設定を有しているのにイマイチ活かせていない印象。

キャラやそれこそ設定は非常に良いためゲームや映画が非常に楽しみなところではありますが、もう少し先らしいので気長に別ゲーでもやって待ってます

{netabare}
主人公()、魔女()、スライム()、狼人()、ロボット()は逃がし屋であり、数々の依頼をこなしていたが、ある日各区で指名手配されるようになり、大ピンチ。しかしそれは逃がし屋の依頼を仲介してくれる全区の管理者、通称Managerが巨大化しすぎたことによる少システムの制御離れが原因だった。小システムである元システムをトンズラさせて活動を再開した

どういう経緯で東京は変わってしまったのか、どういう経緯で多種多様な生物が見られるようになったのか、そこら辺がまだ分かりませんが、なんかHarmonyの理想郷的なやつかな、という単純な予想。戦争によって生まれた共同体的精神に基づく過剰な保護、だと推測してますが恐らく違うんだろうなぁ

個人的にはお台場にガンダムがいなかったのはファーストガンダムにするかユニコーンガンダムにするかで迷っただけであって本来は出そうとしていた説を推します。ないですね。

要約から外しましたが、お嬢様地区の話は良かったですね。本作の鍵となる設定の示唆もあり、なおかつ話として優秀な回でした。
まぁまさかTheManagerがあの見た目になるとは思いませんでしたが。
{/netabare}

総評 逃げるが勝ちで大勝利

投稿 : 2023/03/27
閲覧 : 122
サンキュー:

4

ネタバレ

llil さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最近徐々に3dアニメがよくなってるね

(このアニメとは言っていない)

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 126
サンキュー:

1

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

逃げる事はリスクはあるけど悪い事じゃないんだよ

視聴完了
全12話

ジャンル
近未来SF

あらすじ
エリアごとに定められたエリアの中で生きる世界。逃がし屋として働く主人公の話。
詳しい説明はないがエリアを越える事は重罪のようで、普通に銃弾を使用するドローンが追いかけてくる。

各話それぞれの依頼者がさまざまな理由で逃亡を依頼。実際に逃亡させたり、その世界観を壊したりして、現状から逃がし、ている。

終盤手前で府中プリズンからの依頼により、囚人を皆脱走させ、逃がし屋自身が賞金首となる。そんな最中仕事の仲介人であり、管理者のトップであるMさんより逃げの依頼があり、敵の本拠地に乗り込み、逃亡。

何だかよくわからないが、半年後くらいに全て片付き、元の逃がしやを再開する。

感想
総評40点
最後が、とても残念。
よかった点
絵は個人的は文句なし。
キャラもなかなか個性的でいい感じ。
特にトップのエスカが、逃げるという意志を何よりも重視する、というぶっとび具合なのが良い。作中でも対象を逃すことで、不幸になる人はどうする?という問いに、それでも逃げたいという意志に応えたいと回答している。
また、終盤以外は1話完結で分かりやすくて良い感じ。

悪かった点
終盤がマジ意味不明。
指名手配まではわかるのだが、その指名手配はトップであるMさんは関与していないという。各エリアのトップが共謀したのだろうか。
そういう意味でエリアも意味不明。Mさんの説明で理想郷を目指して作成された都市だったが失敗したという話があったが、現状がどうなっているのか全然わからない。
さらに、半年後解決するのも意味不明。

全国に活動の場を広げるとか、悪の親玉を駆逐するとか何か描写がないと全然意味がわからない。

投稿 : 2022/10/26
閲覧 : 177
サンキュー:

2

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

逃亡

「逃がし屋」彼女達は人を逃がす専門の組織です。
「逃げる」ってイメージはあまり良いイメージはありません。
でも、誰だって逃げた経験はあると思います。

逃げても物事は解決しないし、逃げても回り回って向き合わなければならい日が来る、逃げても何かの報いを受ける場合もある。
だから、逃げる事にはマイナスイメージしかありません。

ですが……逃げる事は悪い事ではありません。
逃げる事で進める事もあります。
逃げる事で再スタートをきれる事もある。
逃げるから切り開ける事もある。

逃げる事を恥ずかしいと思う人もいると思うし、逃げる事を笑う人もいると思う、情けないと言う人もいるかもしれない。

ですが、思うのです。
もしも、立ち向かう事が最大の勇気と攻撃であるなら、逃げる事は最大の勇気と防御であるのではないでしょうか?

そう思える物語です。


主人公のエクアは逃げる人の絶対的な味方です。
彼女は逃げる人の気持ちに寄り添える女の子です。
この作品は様々な依頼者が登場します。

今の現状から逃げ出したい人や、やりたい事をしたくて逃げ出す人、逃げる事に最後まで迷う人。

エクアは必ず依頼者に、とんずら同意書と言う契約書に拇印を押させるのですが、内容は社会的立場、財産、生活保証、生命危機など様々な保証が出来ないと言う契約書。

逃げる事で今の立場を失うし戻れなくなる。
財産なんて持っていく余裕はありません。
逃げる準備なんてして居たら誰かに見つかるかもしれない。
荷物が増えると逃げる上で邪魔になります。

逃げた先では、頼る人もいない、住む場所もない、仕事も見つかるかはわからない。

もしかしたら、逃げる道中命を落とすかもしれないし、逃げた先で命を落とすかもしれない。

そうして、なにより逃げても今より幸せになれるとは限らない……そうした事を理解し覚悟しなければならないのです。
その覚悟が出来てない人を逃がしても無駄死させるだけになる。

そうした覚悟が出来る人だから、エクア達、逃がし屋は本気で逃げる事を助けてくれるのです。

「逃げる事は生きる事です」と言うエクアのセリフがありました。
逃げたい程の環境って本当に苦しいと思う。
そんな環境下で何日も何年も何十年も生きていたくないって考えてしまうかもしれません……

だから、生きる為に生きていこうと思えるように生きていく。
生きていく事に繋がるのかな?ってw

そんな沢山の人達を逃がして来た「逃がし屋」が逆に世間から終われ逃げる立場になります!

逃げるって大変なんですね……
ニュースで発表された「逃がし屋を逃がすな」なんか親父ギャグみたいなキーワードですね

更には、エクアには未来を見る能力があります。
彼女は窮地の度に、その能力で最善の未来を予測し起点を利かして窮地を乗り越えてきた。
その能力を使えなくなってしまう。

最善の未来が見えるのは便利な能力ですが…
普段からこれに頼りきりになってるエクアは不安でしょうね。
未来が解るから守れた仲間や選べた選択肢が選べなくなる。
未来の見えない私から見たら当たり前だけど、彼女からしたらね。

逃げる理由にエクアは自分が狙われてる事に気づいて彼女が狙われる理由について話し始める。
ザ・マネージャー事Mさんなど彼女が逃がし屋をはじめた頃の話しを語り始める。

そんな中、Mさんから逃げたいと言う暗号を受け取り、Mさんを逃がしたいと言う何故なら彼女は逃げたい人の味方だから…
人の役に立ちたいから逃がし屋になった。
自分が逃げないと駄目なのに……自分の事より誰かの為に、それがエクアなのです。

そんなエクアの気持ちに、仲間同士でトラブルになる。
フェレスとの決別……
エクアの気持ちって凄く解る。

自分のせいで仲間を危険な目に合わせるくらいなら…自分のやりたい事が危険だから反対する仲間を巻き込めない……
立ち去る人を引き止める事は出来ないから…

マルテはフェレスを引き止めなかった事を、エクアに「相手に興味が無いから、何も期待してないから腹が立たないんでしょう」と言うけど、これは本当に大切だから引き止められないんですよね……

死ぬかもしれない場所に向う自分の我儘に巻き込めない……大切だから生きて欲しいって思うもん。
後、やっぱり嫌がる人を無理やりには……

でも、フェレスも本当は無理やりでも連れて行って欲しかった。
その気持ちを教えられたエクアは……フェレスを追いかけて……

エクア「来て!私と一緒にきてください!やっぱり貴女が必要です!でも、やっぱり嫌なんです!どれだけ危険でも私と一緒に来て!私を助けて私を支えて!貴女が絶対必要なんです!」

この言葉って中々伝えられません。
エクアだって背中を押されて言い出せたけど……私は人に頼るのが苦手です。
頼る事で負担や負荷をかけるのではないかと思うからです。

でも、友人に頼ってもいいんだって言われて、やっと頼っていいんだって思わされます。
だから、背中を押されてやっと本心を吐けるエクアの気持ちって凄く解りました。

逆の場合、私は多分、負担や負荷には思わないと思うんです。
でも、自分の考えと人の考えってやっぱり違うかもしれないし、物事の大きさにもよるし例え相手も同じ気持ちと思っても……それは私の考えだし、やっぱり中々言い出せなくて、だからマルテの様に言葉にする事って本当に大切なんだと思います。

そうして、Mさん逃亡ミッションが始まる!

たくさんの敵にマルテが1人で足止めをすると言い出しエクアは迷いなくマルテを頼る。
仲間の強さを信じていから、仲間の気持ちを知っているから!

そうして、Mさんの元に辿り着いた彼女達は世界の真実をしる。

この真実が実にわかりやすく、この作品の世界観を上手く考えていると思いました。
なるほどなぁ〜辻褄合ってるなぁ〜って関心させられました。

そして、最後の逃亡劇が始まる!


こちらの作品な物語自体はネタみたいな話も割と多いです。
例えば、エクアが病欠で不在の時があるのですが……エクアが居ないとウダウダw
アルゴは伝達は乱暴だし依頼人の入った防弾ケースを盾にしたりw
でも、エクアが最後に合流すると安定しますねw
ギャグ話や切なくなる話と幅広く描かれています。

ただ、最後まで見て世界観に納得もしたし、好き嫌いは別れそうで途中退屈なシーンもありますが、この作品は一気にみると見やすいかな?と思いました。

不思議と嫌いになれない不思議な魅力を持った作品だと思います。

投稿 : 2022/10/08
閲覧 : 235
サンキュー:

14

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

楽しいアニメ

2022年春アニメもう終了しようかなと思ったら、あれ、りえりー出てるアニメある!これは見ないと。
あー苦手な3DCGアニメかぁ、仕方ないなと思いつつ視聴。私はご都合主義は別に良くて、なんでもありはさすがにダメかなとレビューしてるんですが、このアニメはなんでもありで、説明皆無、何故このメンバーで逃がし屋してるのかすら不明。まるで私達はこのスタンスで作ったのでとりあえず観てくださいと制作側が言ってるようです。

なんか悔しいけど楽しかったんですよね。面白いと言うより楽しいアニメ。依頼の仕方、逃がす方法、クラスタのルールとか、ギャグじゃなくて悪ふざけのように感じました。こういうアニメもあったって良いやんと思ってしまったら負けですね。

詳しくはないですが3DCGも割とスムーズに動いてて気にならなかったですね。逃がし屋のメンバーは面白いですね。主人公のエクアちゃんが可愛いです、声優さん嶺内ともみのゆるふわ声。ピンチでも慌てず可愛いまま、少し不思議ちゃん要素入ってるかもしれません。りえりー平常運転、ロリキャラ任しての長縄まりあも良いです。

絶対このアニメあまり評価高くないなと思ったらその通りでした(^^;
観る人をかなり選ぶし1話ぎりも多そう、ツッコミ所かなりありますからね。たまには何も考えずに観れるアニメないかなーって人にお勧めです。あと楽しいアニメが好きな人も。世界観が独特で面白いですよ。

投稿 : 2022/09/30
閲覧 : 229
サンキュー:

10

ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

はい、優等生です!

谷口五郎3DCGトゥーン逃がし屋アニメ

ストーリー
綺麗にコンパクトに作品としてまとまっていた。優等生な出来。
な反面、1話毎にしても、全体にしても少々綺麗に纏まりすぎていて、見ていて得られる快楽物質が少ない。正直……あんまり……。
しいていえばスライム人間・百合・クソガキロリ属性のマルテウス(属性の渋滞かよ)の脳内大会議シーンと、後半に2体に分裂してどっちがエクア先輩を独占するか自分同士で争う回の発想は抜群に面白かったしかわいかった。クラスターから愛する人間たちを撤収させるためにわざとわがままツンデレを演じるサンドリヨン回はかわいく、映像的にも美しく感傷的になった。あとペンギン回とか。

キャラ
モチーフはマルテース:カエル。フェレス:兎、エクア:………天使!?かな?
頭の中に脳内会議ならぬ、2ランク上の「脳内議場」を備えたスライム人間・百合・クソガキロリのマルテウスがキャラが立っていて断然一番。ライダースーツ着た人の良い人狼の侍、ウルラと速水奨声のイケイケちょい悪・反グレ・コンピューター、アルガの凸凹コンビも面白かった。今になって思うとフェレスが高橋李依の独特な演技で、毎回どのように呆れるか見る……というか聞くのが少し楽しみだったかもしれない。


作画・美術
ウルラのデザインは面白い。3Dでこんな複雑なキャラが動く時代になったのはうれしい。なんでもFEとかのキャラ原案もしているコザキユースケ氏もなかなか気に入っているとか。
漫画絵みたいな線の強弱が加えられたシェーディングによって止め絵としてはかなり最強レベルのトゥーンCGだと思う。いいなあこれ。
が、動きはまだCGだなーって感じだった。あと演出もここぞってタイミングではしっかり決めてきてそこは丁寧で好感触。

またCG会社だけあって、モニターグラフィックス、2Dワーク、編集、グリッチ、エフェクト類はかなり強かった。サイバーパンク世界設定なせいかグリッチ要素はかなり多いね。ただ煙や爆発はリアル系寄りでアニメっぽさが無かったのは少し寂しいかも?
あっそうだ!!調布監獄回で頭の上にホログラムの刑期表示がグルグル回るけど、これってイヴの時間の演出そっくり、じゃない?

あとエスタブライフ・グレートエスケープってタイトル的にちょっと損をしているかも。最初新卒が一人暮らしを始める5分アニメかと思ってしまった。そんな所。

初見
2022/07

投稿 : 2022/09/26
閲覧 : 192
サンキュー:

4

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

逃げるが勝ちになるのかな?

ストーリー原案が「コードギアス」シリーズの谷口悟朗氏
脚本は「フルメタルパニック」「甘城ブリリアントパーク」
の原作者賀東昭二氏
監督は「ご注文はうさぎですか?」シリーズの橋本裕之氏と
オールスターメンバーが揃った本作

放送枠もフジの水曜枠と悪くないのに(前期は平家物語)
レビューが少なく評価も辛い

たまたま日曜日にMXで再放送していたので
この作品を見る事にした

基本設定は架空の東京を舞台に

普段はJKだが依頼があれば逃し屋を行う
エクアとフェレス
二人の後輩で実はスライムであるマルテース

逃し屋のアジトになっている喫茶店で働く小型ロボのアルガ
そしてオオカミの獣人であるウルラ

序盤は1話完結で依頼人を逃す展開が続く
最初の印象は実写ドラマの「夜逃げ屋本舗」かなと思っていた

しかし8話の展開で東京に点在するクラスタは
管理者と呼ばれるAIに管理されていて
依頼人を逃した後にクラスタが消滅するところから
段々とサイバーパンクっぽい風味に

ある日突然エクアの能力で数秒先の未来が見える
「フェイタルラック」がなくなるところから
アジトを襲撃されて全員がお尋ね者になってしまう

唯一の手がかりである管理者Mに接触したところ
実はM自身が逃して欲しいと依頼をしてきた

Mがいる大江戸城に乗り込み
最終的には擬人化したモデルを逃すと言う内容

場当たり的なギャグも多く
キャラクターの動きが硬いので避ける人も多いだろうが

話が進んでいくにつれて伏線回収していくし
サイバーパンクの世界観だからわざと硬い動きとわかると
カタルシスが出てきて面白い

マルテースのエクアに対して行動する脳内会議は
最終回に分裂攻撃という形に繋げてくるとは思わなかった

キャストも嶺内さん座組を支える声優が豪華
ウルラ役の三木眞一郎氏ってカッコいいのに
こういうキワモノをイキイキやってくれるから好きw

見る人選ぶ作品の部類だと思うけど
萌え絵大好き系の人は見ていて損はない

余談

魔法少女になりたいと逃げた親分
まさかのくぎゅエースとはwwwww

投稿 : 2022/09/12
閲覧 : 203
サンキュー:

7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「○○から逃げられない」は思い込み?

「シリーズ構成・脚本 賀東招二」は、さもありなん。社会の捉え方というか、実社会のネタにされ具合には『コップクラフト』なんかと似たような空気は感じます。ストーリー自体は全然違うんですけどね。

なお、「エスタブライフ」は「ESTABLISH in LIFE」のことらしいです。

視聴勘みたいな物のある人には早めに作品世界の空気はわかるんだと思うんですけど、そこが良くわからないまま視聴を止めちゃう人が続出しそうな作風です。各キャラがリアルにそういう生物なのかアバターなのかとか、気になると視聴が進まないタイプの人には向きません。

逆に作品世界自体は単なる舞台装置で、各クラスタの存在は現実の主義や思想に呼応したモデル化だと思えると、それなりに楽しんで視聴できるような気がします。各階で揶揄される思想の元ネタは知っている方が面白いのは間違いないので、ある程度は頭を使って観るタイプのアニメではあるでしょう。

原作なしのオリジナルアニメとしては至極ごもっともな、わりと高めの志で作られた良作だったと思います。そして売れようが売れまいが続編を作るような作品でもない気はしますが、それはそれとしてたぶんあんまり売れないだろうなという気がします。

でも、Ultra+枠で放送されたのに次のクールである今、MXやAT-Xで放送されているのはなぜなんだぜ?

投稿 : 2022/08/19
閲覧 : 336
サンキュー:

18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おっしいなぁ、なんか。

最初はレビュータイトルを「なるほど、わからんw」にしようと思っていましたw。

もちろん、本当に解らなかった訳でもないのですが、なんだか、そういうタイトルにしたくなる様な作品でした(もちろん、個人の感想ですw)。

長らくアニメーションを観続けてきまして、いろいろなストーリーやバックボーンを持つ物語を観てきた私は、1話目を観て直感したのですよ。

 曰く、
 なんだか、いきなり始まる唐突な物語、
 世界観やストーリーの流れをあまり説明しない感じ、
 なんとなく、サイバーパンクな雰囲気、
 メインキャラだけが知った風なセリフをバンバン言う感じ、
 全体的な雰囲気、
 そして、退廃的またはガラリと雰囲気の異なる
 悲哀さえ感じるED。

これは・・・あれですな。

「灰羽」的な何か、
または「Key」系の「リトバス」とか、
「エンジェルビーツ」的な・・・、
あるいはヴァーチャル世界的な・・・に違いない!!

と。


この答えについては、ぜひ視聴してご確認くださいませ。


で、私の独りよがりな直感ネタはここまでとし、作品についてなのですが。

まずもってCGがメインの作品となっておりますので、見た目から合う合わないがあるかもしれません。
私的には、最初は多少違和感があったのですが、まぁ、慣れました。
それに、キャラ造形についても、慣れた上で、冷静に視聴しておりますと、まぁ、よく出来ている方なんじゃないかなぁと思いました。ゲームチックな印象はありましたけどね。
それに、キャラクタ自身もメインの女子3人衆は可愛らしかったですしね。
それぞれが個性的で、お互いのカラミもユニークでした。

私的にはマルテースのウザしゃべりが割と楽しかったです。
あとは、エクアのふわふわ、ゆるゆる系なんでもどんとこいという姿勢も。
フェレスはちょっと地味でしたが、対比として存在感が発揮されるタイプかもしれません。

そしてここでも、視聴を続けていくと直感につながる疑惑が・・・、追加曰く、スライム娘、魔族、細胞レベルで年齢不詳、などなど。


ただねぇ、惜しいと言ったのはですねぇ。
世界観はまぁ、いいでしょう、追って解るという事になっているのでしょうから。
そして「逃がし屋」という設定もまぁ悪くはないと思います。

ただ、一個一個のエピソードのバラバラ感がねぇ。
エクアの「必ず逃がしてあげる」という姿勢については一本筋がとおっているのですが、それぞれのバラバラ感がどうにも「なるほど、わからん」感を醸し出しているのですよねぇ。

逃げたい人の「何からにげたいか」というモノが、ばらばらなんですよねぇ、いや、確かに同じエピソードじゃつまらないので、それで当たり前なのですが、いろいろなメタファーを含んでいたり、人間誰でも逃げたくなる時がありますよねぇ的なレベルから、ちょっと哲学的な理由、あるいはストレス、いろいろなのですが、そのそれぞれの「奥~~~の方」になにか世界観とつながっているモノや「こちらの共感を生む普遍的ななにか」とかがあればもう一つスジというかつながりが出来た気がするんですけどねぇ。
って思ってしまいまいした。

そして、最終的には「とある方?」を逃がすことになるのですが、そのお方の立ち位置こそは、確かに集大成的お方ではあるのですが、一個のエピソードとしては、その前に出てきた多数の「逃げたい人」と同列なんですよねぇ。
お話が最後の最後まで、平坦というか、最後の大物感というか、一大作戦的な印象をあまり受けず、その他大勢の内の一人感しかないという・・・。

なので、全体的にフラットなあまり感情が動かない作品になってしまっていると思います。
あ~CGっていう人工的な印象も影響しているのかなぁ。

まぁ、いずれにしても個人の感想・印象なのですが。


音楽はOPはまぁフツーな感じ、好みで言えばあまり得意では無い方でした。
EDは・・・超苦手なタイプでした。なんなら、少し恐怖と嫌悪すら感じてしまいました、大袈裟に言えばですが。




このタイプの作品は、
大変な発想のひらめきと、努力、そして運も必要かもしれませんが、視聴感想に「驚き」や「衝撃」、「あ~~~そういう事かぁ!」的なものを持たせられれば、語り継がれるレベルになることも多いジャンルだと思っています。
そういう意味でも、レビュータイトルの「おっしいなぁ~」が私の感想となります。


ああ、そう言えば、メンバーにイケメンボイスのロボと犬もいたかw
どちらもヤロウなので、ノータッチにしておきますwww。

やや、クセのあるタイプの作品かもしれませんが、
機会があればご覧くださいませ。

投稿 : 2022/08/10
閲覧 : 336
サンキュー:

17

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

毎週ワリト、ワタシ的に楽しみにしてました。

公式サイト;
https://establife.tokyo/

SF的な世界観は独特です。クラスタから別のクラスタへと脱出したい人のお手伝いをする「逃がし屋」さん達のお話です。
 なんとなくユルイ雰囲気で緊迫感があるような無いような、脱出依頼の仕方も、ネットを通して変な脱出ダンスを送信するだけなのかな?
 何がどう楽しかったのかとか、管理社会批判だとか、そんなことは気にせずに、愛らしいキャラ達、それに充実のCV陣で、毎回楽しみました。
 人に推すかといわれれたら、ドタバタ風の微百合要素有、コメディが好みなら、推せるかもと思うのですが、おそらくそれはワタシの浅すぎる解釈で本作を正確に表せてはいないと思われるので、ワカリマセンと答えておきます。ただワタシ的にはイイ作品だと思います。

投稿 : 2022/08/03
閲覧 : 122
サンキュー:

7

ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

8話まで見よう、は酷だよなぁ

8話までの感想{netabare}
前情報一切ナシで視聴。
で、見てみたら原案が谷口悟朗でビックリ、“バックアロウ”が終わってそんなに経ってないと思うんだけど…次の仕事早っ!

そして本編、1話の段階では“アクダマドライブ”もしくは“プリンセスプリンシパル”みたいなモンかな?と思ったが、2話まで見た段階でふと気がついた。
これ…ひょっとして、世界設定は“拡張少女系トライナリー”みたいな感じ?
もうちょい遠くてもいいならゼーガペインなりまどマギ叛逆なり…それこそ“バックアロウ”も含まれると思うけど、一番近いのはそれな気がする。
要は誰かの作った想像世界で、住人は与えられた役割を演じさせられてる系。
あるいはゲーム内世界でも構わないけど…というか、それならそうだと最初から明言してる作品は多々あって、同期でも“骸骨騎士様~”がある訳で。
で、そっち系はそっち系で上手く言葉にできない違和感を覚えてまして、もしこの作品がそれに対するアンチテーゼというかアンサーを見せてくれる…のなら、それは非常に興味がある。
なにより拡張~は全6話という短い話数のせいか設定を消化し切れずに終わったのが残念だったので、こっちでそれの仇を討ってくれるのをつい期待しちゃいます。
しかも脚本が賀東招二、“コップクラフト”では1クール作品として良くまとまった内容(物語の発端となった事件の黒幕が最終話で倒される)になってて評価が高い、き、期待していいのか?

って感じで普通に楽しんで見てて、4話だっかた5話を見終わった頃にようやく公式のHP見たんですよ。
そしたら…あれ?変だぞ?
今まで本編を見て私が解釈してた世界観と、公式に書かれてるイントロダクション(あにこれの「あらすじ」と同じ)の内容が、違う。
何処にも空想世界とか電脳世界とか書かれてない。
「うそ…わたしの解釈間違ってた?」と一気に不安に陥ったんだけど、よくよく読んでみると嘘は書かれていない。
けどなー、この書き方だと現実世界の延長だと解釈しちゃう人多くない?
イントロダクションと本編から受ける印象とで違和感を覚えて──それが狙いなんだろうけど──タネ明かしを待つ前に離れちゃう人が続出しそう。
実際、あにこれの「途中で断念した」って方の感想では「現実世界にしては生っちょろい」みたいな理由で切ったのが多いし…。
最初から「月にある霊子コンピューターでシミュレーションしてるだけだよ」とでも思えば(それが正解かどうかは置いといて)また印象が変わると思うんだけどなー。
あ、一応言っておくけど途中で切った方が悪いって意味ではないよ、イントロダクションの文言がよろしくないってことね。
そんなミスリード狙ったところで今の時代「わぁビックリ!」にはならんと思うのだが…。

──といいつつ、相変わらず私の解釈が合ってるかどうかの確証は無く、「実際はどうなん?」とヒヤヒヤしながら視聴を続けたら…8話でやーっとタネ明かし来たー!
全貌を明かすまでは至らない大ヒント程度ではあるけど、今まで変だなー変だなーと思ってた人も大体これで「あぁなる程」って気持ちにはなれるかと。
ふぅ、こんなヒヤヒヤしながら視聴を続けたのは久々だよ、デカダンス以来?
ってかデカダンスだって4話でタネ明かししたのに8話って…ロストソングが8話でおせーと叩かれたのに、何故同じことを?
作る側からするとそれ位のペースがやりやすいのかなぁ?
谷口&賀東なので、ここから更に「わぁビックリ!」って展開が用意されてるの…か?


余談
後出しジャンケンみたいで気が引けるんだけど、2話で「ひょっとして…?」と思ったのは、ヤクザ親分が逃亡先のクラスタで魔法少女になる件にて。
そこで最初はバ美肉でもやるのかな?(懲役太郎の美少女版なんてやったらスゲー受けそうではある)と思ったが、そもそもバーチャルではなくあの世界の現実空間はアバター変更が可能なのかも?と思ったから。
「親分がどんな見た目になったのか、それはどの空間で撮られたのか」を見せないのはどう考えてもワザとでしょー。
で、そうであるなら、主要キャラが見た目通りの年齢ではないかも知れないし、かつてヒットマンをやってたフェレスが現在女子高生(という役)をしてるのもそんなにおかしくない。
但し、それだったら7話のメモリーはもっと古いメディアにしてても良さそう(“拡張~”ネタ)ではある。
というか、もしかして…“ID-0”の設定(精神を別のモノに移し変えることができる)を引き継いでたりして?
また、現実ではなく電脳世界であるならエクアの未来予知能力も説明がつくけど…まぁ電脳世界説は安直すぎるので違う予感。

で、そうなってくると次に気になるのは、住人達はどこまで自覚してるのか?、またどこまで干渉できるか。
最初はエクアが唯一自覚していてクラスタより上位のルールに干渉できる存在(だから逃がし屋ができる)かと思ったけど、ひょっとしたら違うかも。
なんか皆、この世界はどうなってるか?は知ってるっぽいし。

──と、なかなかに考察が捗ってるんだけど、これもあくまで谷口&賀東で「お粗末な話は作らんだろう」という信頼があるからに尽きる。
でもなー、そうであるなら尚更、イントロダクションの文章は迂闊・視聴者を試しすぎな気がしてならない。
アニメ本編「外」の情報はどこまで勘案すべきかって問題は、ホントもー自分でも分からなくなって来た…。{/netabare}

総評{netabare}
明言はされてないがVR…最近はメタバースって言うのかい?どうにもその世界が舞台っぽい。
空想が現実空間に物理的に干渉できる世界って線も捨て難いが、それにしては危機意識が薄い。
なので「本体はニンゲンの形を留めてるかどうかは知らんがどこか安全な場所に保管されてて、仮想空間内でどんなヤンチャをしたって本体は傷つかない」と考えた方がシックリする気がする。
スライム人間が居ようがオッサンが魔法少女になろうがペンギンが喋ろうが問題は無い。
フェイタルラックのカラクリもログが残るVR世界ならラプラスの悪魔的なものが容易に再現できるだろう。
なにより、最終回でMが逃亡しようかどうか迷ってる時、「生体プリンタで出力した肉体にその人格を移植すれば…(逃げられる)」と言い、ものの数分で人体を生成して人格をそこに移植して…。
あれ?谷口氏が何年か前に手掛けた“ID-0”では「そんな都合のいい肉体はホイホイ用意できない」が物語の肝だったハズ。
作品が違うんだから設定が違ってても構わないのだけど、それにしたって作中の科学技術的にそこだけ飛び抜けてる感じがして…やっぱVR世界って考えるのが妥当な気がする。
また、このテの設定でよく気になる部分として「記憶(人格)をデータ化できるなら複製を大量に作ればいいんじゃね?」という問題があるんだけど、「それはできない」の説明として4話(スラ子が分裂して思考力が低下する話)があったのかなぁ?と思ったり。

しっかし…そんなの引っ張るほどのネタだったんだろうか?

それと、5話がたまたま「あー、こんな世界ネプテューヌにもあったなぁ(18禁島のこと)」と頭の隅で思ってしまったせいか、9話の所長の目的から「今後シェアエネルギー的なモノを巡るストーリーが展開するのかな?」と思ったら…全然関係無いでやんの。
所長がやろうとしてたことは何だったんだ?という疑問ががが。
ついでに、所長は倒された後トータルリコールよろしくパカっと割れて中から美少女が出てくるのかと思ったらそうじゃなかった。
ケメコデラックス?いやいや、スタッフはそう思わせるように仕向けてたでしょーw 
意図的に視聴者を肩透かしさせることがクールだと思ってそう。
7話もそう、記録メディアはもっと古いモノで良かった気がする。
それこそお嬢は本体が存在しない(鼻ホジ)とかいう展開くらいやって良かったと思うんだが…。


ということで、途中までは色々と考えさせるモノはあったものの、結局オチは有耶無耶にしてはぐらかされた印象が強い。
風刺風に見せてるけど浅い、いや、私が谷口+賀東で身構え過ぎてしまったのか?
とりあえず1話で自分には合わんと思ったら切って(逃げて)大丈夫、タネ明かしされる8話まで耐える必要は無い。
強引に好意的解釈をすると、冒頭でメタバースと書いた通り、仮想現実モノは数多あれど概念は微妙に変化し続けてる…のかも?
今でこそ妙ちくりんな価値観も数年後にはシックリ来る様になるかも知れない、そんな時代を先取りしすぎた作品…なのかも?

しっかしアレだね、谷口氏はバックアロウに続き「作り物の世界」が舞台の作品が続きました、何か悩みでもあるんだろうか。


余談{netabare}
各クラスタは各ゲームで、それこそ「寿司を食わないと死ぬクラスタ」なんてのがあっても構わない。
そして「自分には合わないと思ったゲームは無理に続けなくてもいい(別ゲーへ逃げろ)」というメッセージであるなら、翻って「合わないと思ったアニメは無理に視聴を続けなくて逃げていい」とも言い換えられる。
実際義務感でアニメを見てる人って多くない?かくいう私も…ゲフンゲフン
けどなー、苦痛を乗り越えた先に快楽が待ってる作品ってあるじゃん?谷口氏自身そういうの作ってなかったかい?
そういうことを考えると、やっぱりこの作品には軽薄さを覚えてしまう。
文句しか言わず楽しもうとしない一部の視聴者へ向けての皮肉であるなら、それはブーメランかなぁ、と。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2022/07/28
閲覧 : 919
サンキュー:

10

ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

適当なアニメ

{netabare}
この原案者の作品大体取り合えず勢いで突っ切る感じがあって苦手。
これも同じようにうすら寒くて微妙。

国からの脱出が規制された世界で、毎回国外逃亡を願う依頼者が逃し屋に依頼するというもの。
この設定を見る限りだと面白くなりそうと期待してたが、これはなぜかバカアニメを狙ってしっかりさせなければいけない部分を適当にやった感じ。
こんな設定なら、逃亡を希望する理由、逃亡後の姿などをしっかりと描くべきだろうに、その部分があまりに適当。
その辺りの理由などが滅茶苦茶なので、逃し屋と言う設定がアクションにしか活かされてない印象を受けた。
毎回ふざけた世界観を見せて、ふざけたキャラが逃亡を希望してそれで追っ手を払って逃亡するという内容で、真面目さが足りず全く面白くない。
魔法少女になりたい云々だとかパンツがどうこうだとかほんとに何やってんのとしか。
逃し屋云々じゃなくてバカな展開をやりたいだけと言うのが伝わってきて冷めてしまった。
テーマも世界観も行く先々でまばらで雑、話もシリアスなのかギャグなのかはっきりせず一貫性がなく適当。

キャラも寒い、きつい。主人公やピンクは思考がぶっ飛んでて、どこかしら気持ち悪さを感じるし全く好感が持てない。
そもそもキャラの掘り下げ回もロクになくて...。
獣やロボなど色々変わった仲間がいるのに、スライムのよくわからん掘り下げをしただけでそれっきり他の仲間に関しては全く。

こういう取り合えず勢いで突っ走っとけ見たいな作品は大嫌い。
EDだけはめっちゃ好き。


{netabare}
1話 ☆7
よくわからんな。性病w
まあアクションシーンが結構よかったとしか言えんな。
もう少し依頼人の話を掘り下げても良かった。
あともっと硬派な雰囲気で良かったのでは。

2話 ☆5
主人公が人間味ないw あほの子いらんわ。無自覚主人公が寒すぎる。
主人公がきもい。正直滑ってる。そうはならんやろ。
マジで魔法少女やってんのかよw

3話 ☆5
今回ペンギンかよ、ふざけたいだけ?
乱暴はなしとは...。何故外側に鍵w コスるだけとは
ほんとに自由なんですかね。

4話 ☆2
何が始まった? くっそ寒い。半分消えて頭おかしくなった?
意味わからん。何この茶番。話それてるしくそつまらん。
落下速度は一定...。

5話 ☆0
さっむ。気持ち悪い。しょーもないノリやめろ。
パンツ禁止することによって何がるんだよ。さっむ
本当に気持ち悪いだけで何も面白くない。
設定に全く整合性もないし、この気持ち悪い展開をやりたいだけ。
主人公が寒い。寒すぎる。気持ち悪すぎる。
まあそりゃそうだわなって言う理由。
他国に逃げる理由が毎回本当にしょーもない。
見ててイライラするわこれ。
気持ち悪い展開のために意味不明施設。逃げんのかよ。

6話 ☆3
何この演技。さっむ。
逃し屋設定がアクションにしか活きてないんだよね。

7話 ☆4
箸休め回かな。へそくり探しパートつまらん。
主人公側もつまらんけど。ワニ肉ってなんだよw
何で恥ずかしがる。見た目が時限爆弾な熊
謎映像。何の映像だよ。足止めするとこだけ面白かった。
こういうカフェの話みたいな、逃し屋以外の要素このアニメに必要なんか?

8話 ☆5
世界観が意味不明だ。やってることに一貫性がなさすぎるんだよ。
こういう逃がすことでの影響とかいう話とかを真面目にやってくれるなら高評価なんだが。
唐突に入ってくるファンタジー要素w やっぱ糞アニメだわ。
遠回りすぎるだろ...。普通に事情説明して追い出せやw
ノリが寒すぎる。
真面目な話をやりたいのかしょうもないギャグをやりたいのか全くかみ合ってないんだよ。
唐突に出てきた設定で消えても感動できるわけ。
逃し屋と言う設定を使ってこういう話を作れないものか。

9話 ☆3
主人公人間みがなくて気持ち悪い。もはや設定が意味不明じゃん。
頭おかしい展開ばかりで一貫性がないしキャラに共感し辛い。
バックアロウもそんな感じだったが、この原案者のノリで突っ切る感だ嫌いだわ。何を見せられてんだ。バカアニメにしかなってない。
CGは群青のファンファーレより良くて草。
まあ逃がし屋の立場を優先するのは良かったけど、面白くないな。

10話 ☆4
前回暴れすぎたか? いきなり話動いたな。
このB級臭いノリをわざとやってる感がマジで大嫌い。

11話 ☆3
クソ回線 主人公何者。いきなり魔法少女。ほんとクソアニメだな。
て2話のやつかよ。
ここまでさんざんギャグやっといていきなりシリアスされてもな
この茶番いる? 自分からどっかに行こうとしたんだろ。
かまってちゃんかよ。
大事だから災難から遠ざけたいって普通だと思うが。
演技だけは良かった。

12話 ☆3
ノリが寒すぎる。OPとEDは良かった。
てかキャラの掘り下げも全然なかったな。
スライムの意味不明な回があっただけで。これもAIか。まるで実写。 
じゃあ逃し屋の存在肯定しろ。AIなのにそんなことねーだろw
無能AI。主人公の設定の影の薄さ。
フェイタルラックなんて設定が明かされるまでそんなのあったんだってレベル

曲評価(好み)
OP「ラナ」☆7
ED「0」☆9
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2022/07/16
閲覧 : 369
サンキュー:

6

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっと惜しいけど結構好き

逃がし屋ということで結構期待して見てみたが、中盤までは何とも微妙。
2話まではまあまあかなと思ってたが3話で喋るペンギン出てきてうーん…となり、4話のマルテの脳内会議で更にうーん…となった。

しかし8話でクラスタが消滅するというシリアスな話になって面白くなってきた。
9話の刑務所から受刑者全員を逃がすという話も面白かったし、世界の管理者の存在が仄めかされてきて気になる展開になってきた。
10話からは逃がし屋が逃げる立場になり、最後はザ・マネージャーを逃がすという展開は予想してなくて面白かったし逃がし屋というスタイルが最後までブレなかったもの良かった。

残念なのはエンジン掛けるのが遅すぎた事。
シリアス展開を前倒しするか早めに伏線を仕掛けて欲しかった。
逃がし屋の出会いの話が無かったのも残念。
どうしてこのメンツになったのか説明が欲しかった。
背景の作画は良いけどキャラの作画がちょっと微妙なのと背景に合ってないのが少し気になった。

ゲスト声優が豪華で良かった。
西村知道さんがまだまだ健在なのは嬉しかった。
くじらさんのオバチャン声は替えが効かないと言えるくらい。
ベテラン多めで満足できた。

中盤はいまいちだったけど逃がし屋設定は好きだし終盤は面白かった。
トータルでは良かった方だと思う。
久しぶりのまともなオリアニだった。

最後に1つ
2話で逃がしたヤクザの親分(CV:青山譲)はどうやって魔法少女(CV:釘宮理恵)になったのかそこそこ気になります(笑)

投稿 : 2022/07/10
閲覧 : 209
サンキュー:

6

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大脱走ってことでよい?

谷口悟朗氏が原案・クリエイティブ統括を務めるオリジナルアニメ


ファンには人気が高い『コードギアス』『プラネテス』を作った人の新作。まあ社会派です。

似たような価値観や嗜好を持った者同士がコミュニティを形成するのは自然なことで仮にそのまま外部と遮断したらどうなるの?がテーマ。AIが管理する高い壁に覆われた「クラスタ」毎に社会が形成されクラスタ間の往来は認められず。自身が住むクラスタに適応できるかどうかは別の話で

 ここではない何処かへと

青い鳥を求めるのか、つらい現実からの逃避なのか、あぶれちゃった人たちの「クラスタ」からの逃亡を手助けする逃がし屋さんたちのお話です。

【逃がし屋ゴレンジャー】
 エクア(CV嶺内ともみ)
 フェレス(CV高橋李依)
 マルテース(CV長縄まりあ)
 アルガ(CV速水奨)
 ウルラ(CV三木眞一郎)

見た目ロボや犬の男連中はよいとして、見た目人間に寄せてるフェレスは魔族、マルテースはスライム人間とちょいわかりづらいのですが、人間以外の種族が共生している世界ということみたいです。

多様性が行きつく先とでも言えましょうか。多様な価値観を認め合うにも限界はあるもの。例えば豚肉食いたい社会と豚肉は禁忌の社会とを両立し互いが共生できるようにするには食材のハラール表記を進め一定の供給役を確保する必要があります。しかし一定数なければ高コストで事業が立ち行かないし、小学校給食で豚禁止にしようものなら多数を占める逆サイドからの反発は避けられません。

 多文化強制
 郷に入っては郷“が”従え

そして少数派は先鋭化して多数の支持を失うかヘイトが地下に溜まるようになります。綱引きは必ず発生するため絶えることのない落としどころ探しを続ける必要があるんだけど、なかなか難しいので国家の線引きをするのです。価値観・文化・民族その他諸々を考慮しないで適当に線引きしたアフリカは内戦が絶えません。適当な線引きは南アフリカも一緒ですがここは土着の民を一掃したので摩擦は少ない。それが良いことかと言われるとちょい返答に困りますけどね。
きっとこのアニメの前日譚の世界においても軋轢があったのでしょう。それなら「えーい閉じてしまえ」とクラスタ作ってみました!ってアイディアを形にしたのが本作だと思います。WWⅡ前のブロック化みたいなもんですね。


前置き長くなりましたが、完走理由は第一話。池袋を東と西とで疑似冷戦構造を作ったアイディアが面白かったのでした。これは期待できると。
結果は期待外れです。社会派のノリは以後トーンダウンし相応の結論は終盤まで待たねばなりません。その間はめっちゃ冗長なのでした。これって実は逃げたがってる人達同様に視聴者にも「こんな世界(クラスタ)は嫌だ」と思わせ、単一の価値観に染まるきまりの悪さ・気持ち悪さを体感してほしい作り手の意図だったと最大限好意的に解釈してみます。それがゆえのレビューでの長い前フリなのでした。
扱ってるテーマは悪くはございません。いくばくか社会派なノリが好きだったり、谷口氏の旧作ファンでしたら手にとっても良いかもしれません。



※雑感

■「わかりました。では逃げましょう」
 {netabare}そのクラスタに留まることすら説得しないで、ただちに逃げの手に着手過ぎるのが清々しすぎます。クラスタの目的や概念を否定しているからこそ迷いがない逃がし屋なんでしょうね。よって“パブリックエネミー”扱いとなるのは自然なことだったかと思います。{/netabare}

 {netabare}だから最後は“マネージャー”がその役目から逃げるって結末だったのでは?逃がし屋の大義を正とすれば、『この世界は間違っている』ってことを象徴するエピソードが最終話だったと理解してます。{/netabare}


■グレートエスケープ
 {netabare}…といえば往年の名作洋画『大脱走』(邦題)となるかと。戦時下の捕虜収容所からの脱走劇でした。逃げるとしたらこういうところか刑務所くらいだった数十年前から比べれば、だいぶ対象が広がった2020年代の世界情勢ですね。{/netabare}


深いのかなぁ。そうは思わないんだよなぁ。でも「深い」と言われたいんだろうなぁ。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.05 初稿

投稿 : 2022/07/06
閲覧 : 371
サンキュー:

19

菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2話まで観てほしい

1話で判断するのは違うかなぁ。
そこだけ見ると色々と微妙と言うかガバガバ。
逃し方欠陥だらけに見えるが数話見るにこれは仕様であり持ち味。
そんな気がしたが中盤そこまで逃すわけでもないのでどうせなら毎話ぶっ飛んだ酷い逃し方で締めて欲しかった。
2話まで観て気に入ったら終盤も楽しめると思う。

中盤何とも言えないエピソード多め。
終盤に色々詰め込み過ぎてるから中盤にもっと下ろせなかったのかなと。
そもそも主人公一派が何故逃し屋始めたのかとかどう出会ったのかというのもほぼ説明無いのは勿体無い。

最後まで観て
作品概要は面白いけどもうちょっと中身詰めた方が良かったなというのが正直な感想。

ドローンの射撃精度低過ぎるよね…

投稿 : 2022/07/01
閲覧 : 260
サンキュー:

8

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

逃がし屋さんは逃がさないようにするのは苦手

【紹介】
人々はたくさんのクラスタと呼ばれる区画に隔離され、それぞれがAIに管理されて独自の文化を持つことになった世界で、隔離された区画から逃げ出したい人を逃がす逃がし屋の少女達の話

【感想】
最初は微妙でしたが、後半は面白かったです、微妙なエピソードも多かったけど各話完結型なのもあって全体でみれば見てよかったと思えるアニメでした
中盤までコンセプトはわかるけど何か行き当たりばったりなシナリオで微妙でしたが、中盤~ラストにかけて面白くなっていきました

ただ面白くなるまでもたもたしている間に、視聴者も逃がしてしまったのではないでしょうか?
逃がすのは得意でも、逃がさないようにするのは得意じゃなかったみたいですね

単純に善と悪に分けないシナリオで色々と考えさせられました、細かいことを気にしなければ楽しめる作品だと思います

【キャラクター】
キャラクター付けがなんか令和アニメの感覚とは違っていて多少の古さを感じます

【世界観】
隔離区画という世界観のおかげで統一性のなさに説得力があって、バラエティに富んだ世界観を見せてくれるので飽きない作りがうまいと思いました
ただ、変な設定のクラスタが多く面白い話とよくわからない話の差が激しい
一つ一つのクラスタの世界観は面白いところもあったけど、この世界全体の世界観を小出しに出しすぎで勿体ないかなーと思います
へんにもったいぶらずに全体の世界観について最初に出したほうが良かったかも

【欠点】{netabare}
・5話のパンツ履いてはいけないクラスタに行って、パンツ脱がないと捕まえられるから脱げってやり取りしているのは変な設定すぎて視聴するのがつらかったです、どういう進化をすればそんな文化になるのでしょうか?
{/netabare}

投稿 : 2022/06/28
閲覧 : 260
サンキュー:

23

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

逃げちゃいましょう!

全編CGだが、違和感なく見られる。
ゆるーい逃がし屋のお話だが、
どーでもいいことを大真面目にやっている感のあるアニメ。
逃げたい理由も大したことないのだが、意外と命懸けで脱出している。
というのも、この「逃がし屋」、ポンコツ揃いだからだ。
自力脱出の方が良くない?と思ってしまうぞ。
逃げたい本人も、魔法少女になりたい、とか、パンツ履きたい、とか
なんだそりゃという感じ。
子供向けアニメなのか、これを大真面目にやっていること自体が面白い。

とか言っていると、第8話のような感動回もあるし。
第9話の大脱走もすごい。
そして10話~最終12話まで、逃がし屋が逃げ回る展開。
あなどれないアニメ。
最後に行くほど盛り上がったのだが、ラストはやっぱり?・・
という感じでした。

真面目につらいことに頑張っている人にこそ言いたいですね。
「逃げてもいいんですよ?
 逃げちゃいましょう!」

投稿 : 2022/06/25
閲覧 : 208
サンキュー:

8

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〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

逃がし屋エクストラクターズはコソコソとは逃がしませんよ。

コソコソとは逃がしませんよ。いつの間にか豪快に逃がします。
池袋で逃がして
上野で逃がして
秋葉原、新宿、お台場、白金台でも逃がしちゃいます。

「それでは、逃げましょう!」
と、チームのリーダー、エクアはおっとりとした口調で依頼を請けます。
逃がしプランは何通りかあるのでしょうが主にワイヤー&滑車でシャーッと行くかまたは大砲でドッカンして逃がします。
能天気な逃がし屋ですよ。

また、いつも治安部隊に追われるのですが、不思議と弾幕からも逃げることができます。
なぜでしょう。逃げれる理由はあるのです。実はエクアは {netabare}本編観てください{/netabare} なのです。

本作品、世界設定はしっかりしているからこそ、逃がすというシンプルな設定で、豪快にドンパチして、依頼人のお役に立つ。
深い設定はあえて見せることなく終わらせていることが、このアニメの楽しめるところだと思います。

どうやら、劇場とゲームを組み合わせて制作しているようなので、深い設定はそちらに任せて、ノープランで楽しんでください。

スピード感があるOP、世界感のED。どちらも良い曲です。

投稿 : 2022/06/24
閲覧 : 269
サンキュー:

19

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やん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うん、面白かった

ゲームはじまるのにエクア達死なせちゃダメだよ!必殺技作ったから一回使わせといて!幼女キャラ出来がいいからもっかいどっかで使っといて!
正規空母太鳳が最終回で突然現れた某アニメを思い出しましたが、関係各方面からのオーダーを真面目にこなすプロの仕事で元々の気楽なエンタメに戻してうまくまとめてくれました。面白かったです。個人的にはせっかくの不穏な雰囲気を出せたストーリーをしがらみなくやりたいように終わらせてほしかったなと思います。かわいく見える3Dキャラとか、毎話完結のお気楽エンタメとか、深夜アニメの新スタンダードになる可能性のある面白い作品でした。


元コメント
本気ですねこれは
一話
コードギアスの魅力は沢山あるためあまり語られないのですが、実は効果音や劇伴が素晴らしく作品全体に重要な役割を担っていたと思います。一話見ましたが本作もそのあたりにきっちりこだわって一気にみれました。シナリオ次第ではすごいものになるんじゃないでしょうか。
二話
新宿回。毎話完結で良質エンタメです。これはかなりおもしろいかもしれません。
三話
池袋西口が資本主義、東口が共産主義、開かずの踏切で分断されており逃げたいのはサンシャインのペンギンですか(笑)東口のほうが安全で住みやすいと思いますけどね。徐々にいろんな背景が明かされてきていますが、見てればわかることをいちいち説明しないいい意味昔ながらの脚本で、気楽に楽しく見れる良作です。
四話
西郷さんとパンダ受難のメタルギアスライム上野回でした。お嬢の謎についてのストーリーをうまくすすめてくれると、ここからすごく盛り上がってくるんじゃないかと思います。ここまで各話ほぼ完璧、超期待します。
五話
パンツはいたらダメなお台場クラスタの例によってバカバカしい一話完結のお話で、毎回楽しく見れてます。創造神モデレーターの方針変更を天使であるルクアが知らなかったというシリアス展開も今後の楽しみです。
六話
いつも通りの完結ドタバタ回でしたが、システム側のルクアが風邪をひいて結局逃がさなかったという点が大ストーリーとして進んだ回でした。ルクアさんマジ天使
七話
誰も逃がさずに「俺この戦争終わったら結婚するんだ」を一話まるまるやったギアス学園祭のような回でした。喫茶店の描写はさすがのごちうさリスペクトです。そういえばこの世界でコインを使ってるシーンはなかったですね。ダイバーシティ。
八話
クラスタ消滅とともに神であるモデレーターもまどかのように消えてしまうんですね。ゼロから始まってやがて終焉を迎える物語が予想されます。上位神のマネージャーというワードも出てきました。ようじよキャラへの気合の入りかたはすばらしかったです。
九話
アクションすごかったですね、3Dの本領発揮というところでしょうか。看守はマネージャを倒して何をしたかったのか、エクアはどこからの天使なのか。特殊技能名fatal luckにひっかかっています。
十話
やっぱりそこ気になるよねってところの秘密開示がはじまって、すごく盛りあがってきました。特殊技能は意識して借りてたんですね。Mが乗っ取られた描写があったので、そうではなくM自体の方針が変わったんでしょう。あと三話で残り時間一時間半、エクア先輩消えちゃったら悲しいなあ。

投稿 : 2022/06/23
閲覧 : 788
サンキュー:

11

Franz Kafk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

銃を手に取るチノとココア、AIに管理された東京で「逃亡」を肯定し続ける

 直感だけでいえば、ここ最近で一番楽しめたアニメーションでした。
 各話ごとに話が区切られているタイプの脚本にも関わらず、次の話が見たいという欲求が止まりません。
 各話の脚本の構成がすばらしいのだと思います。起承転結のセオリーを丁寧に踏襲しながら、大胆な展開で視聴者を驚かせ、そのうえ細かい伏線回収を行うことで、ご都合主義の後出しじゃんけんではなく、どんな展開にも説得力をうまく持たせているように感じます。
 世界観は言うまでもなく魅力的です。東京という非常に親しみがある対象だからこそ、池袋がペンギンの国になっていたり、お台場が温泉の国になっていたり、コミカルでありながら大胆な設定に、なぜかとても愛着がわきます。街ごとに全く別の文化と価値観が形成されていて、次の話ではどんな街がでてきて、どんな世界なんだろう?とワクワクが止まりません。またそれぞれの街を象徴する建物の外観のカットが緻密にかつ魅力的に描かれていて、強いこだわりを感じました。お台場の神殿?みたいな温泉施設の荘重な外見が特にお気に入りです。
 人間ドラマ、人格、思想の描写が丁寧です。依頼者たちには、それぞれの逃げたい理由があり、人間関係があります。また逃がし屋のメンバーにも、お互いに思っていることがあり、言えない不満もあります。そういった複雑な感情と、微妙な変化を一話から最終話までかけてゆっくりと描写する。こういうことってすごく難しいことだと思います。また、そういった感情の起伏を"説明しすぎない"ところも見やすいポイントでした。「いま怒ってます!」とか「嫉妬してます!」とか言われ続けると、ちょっとくどいなあと感じますけど、最近ではそういう「説明書付きアニメ」も増えていて、こういう曖昧な感情描写のある作品は貴重かもしれません。
 そして今作のテーマである「逃げ」の描写の素直さにも驚きました。王道な物語では、現実に疲労し、逃げ出したくなった人がいれば「大丈夫、きみはまだやれる」と励ましたり「こんなやりがいがあるんだよ!」といって現実への復帰を支援するのが当然です。「エヴァンゲリオン」ですら最後はそうなりましたからね。でも今作は違います。「わかりました!逃げましょう!」の一点張りで押し通します。視聴者が「おいおい、それ大丈夫なのか」とツッコミたくなるほどに姿勢を変えません。「ここは絶対逃げちゃだめだろ!問題を解決しようよ!」そんなときでも姿勢は崩れません。このアンバランスな要素が、展開を常に予想外な方向にもっていき、物語にエネルギーを与える起爆剤のような役割を果たしているように感じられます。
 もうひとつ印象的だったのが、今作では「逃げることによる問題」もきちんと描写していたことです。当たり前のことですけど、逃げたってどこかでツケを払わなければいけません。逃げることでなにもかもが解決することなんて滅多にありませんし、むしろ大抵は状況が悪化します。この物語は「逃げ」に徹しながらも、「逃げ」を完全肯定しません。実際に話中の「逃げ」にはうまくいったものもあれば、失敗に終わったものもあります。それでも逃がし屋としてのスタンスは変わらない、この剛健さが彼女たちの本当の強みであり魅力ですね。
 声優の方の演技も光っていました。特に長縄まりあさんという方の演技がとびぬけてすばらしく、本作を縁の下から支えています。もちろん全員うまいんですけど、長縄さんは同じセリフでも言い方や雰囲気を変えて、キャラクターの感情をうまく音にしていると感じました。特に第四話は長縄さんの演じるマルテースが大量に登場するので、長縄さんの演じ分けの妙技が実感できます。
 ギラギラしたネオンとサイバーパンク、シリアスなシーンでも絶えないコミカルな描写は「アクダマドライブ」を彷彿とさせます。喫茶店での日常パートはまさに「ご注文はうさぎですか?」であり、各話の構成の美しさは「コードギアス」のようです。
 インターネット上での評判はいまのところボチボチのようですが、数か月後、数年後にカルト的人気を誇ってもおかしくないポテンシャルを感じます。「カルト的人気」といえばCG表現も相まって「けものフレンズ」っぽさもありますね。いつかこのアニメが正当に評価される日を待っています。わたしは劇場版とソシャゲに進みたいと思います。

投稿 : 2022/06/19
閲覧 : 183
サンキュー:

8

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ディストピアSFでコミカルな逃がし屋アクション?

谷口悟朗原案・賀東招二脚本の3DCGアニメ。全12話。
AIによる管理社会で「クラスタ」なる地区単位で人々が暮らす世界で、別のクラスタに逃げたいゲストキャラたちを、主人公ら逃がし屋が幇助する過程でドローンと銃撃戦バトルする感じ。

【良い点】
面白そうな世界観設定。
ディストピアを匂わせる割には作風がコミカルで軽妙。
ゲストの事情が深刻な割には傍から見ると可笑しく、バトルも危なげが無く、コメディータッチ。
あまりシリアスじゃないアクションコメディーとしてそこそこ楽しめる。

逃亡をネガティブではなく人生切り開くポジティブに捉え、ゲストの背中押す感じの作劇。

終盤以前は1話完結、掴みどころは無いが、ユニークな話が多い。
リアルではあり得ないギャグめいたノリは初見戸惑うが、世界観的に実は…を踏まえると理屈は通っている。
4話のペンギンたちの自由主義と共産主義の話が、コメディータッチな風刺回で一番面白かった。
4話ほどではないが、毎話何らかのテーマ、風刺やメッセージを感じる。

逃がし屋たちはそこそこ個性的。
リーダーでいかなる危機にも動じない温和なエクアを中心に、エクア先輩ラブなスライム娘マルテちゃん、ツンデレだが一番常識人なフェレスの二人の百合コメディーも良い。
特にマルテちゃんは自分好み。(キャラ評価+0.5)
速水奨ボイスの真面目なロボット・アルガが一番キャラ立っていた。

キャラデザは可愛い。マルテちゃん好み。
アクションも中々。

【悪い点】
世界観も作風も掴みどころが無い。
ゲストの悩みが現実離れしていて、コミカルに茶化すのもあり、ドラマとしてどう捉えていいのか戸惑う。
コミカルの中にテーマやメッセージ込める個々の話は悪いわけではないけれど、面白さは微妙。

世界観を伏せて後で開示して驚かせるか、早々に開示するのか、中途半端。
前者は8話で唐突に明かして淡々と進行、後者は前半の奇天烈なコメディーに戸惑う要因。
本作の世界観は過去作だと「ガラスの花と壊す世界」に近いイメージだけど、作劇に効果的に活かせていない。
早々に明かす前提での作劇ならばガラスの花と壊す世界や「デカダンス」などは手堅かった、本作は開示が遅い。
大方の視聴者は前半で戸惑うоr飽きるだろうし、世界観重視タイプも8話まで見ても期待した程盛り上がらない。
真相を後半に明かして驚かせるタイプ(谷口作品の「バックアロウ」とか)としては8話以降が淡々とし過ぎている。
9話以降若干の盛り上がりは見せるが、中途半端に終了。

8話のゲストヒロインとの切ないエピソードは良かったけれど、以降に活かされず。

キャラの交流掘り下げも不十分。個性的な割に地味。
狼獣人とか殆ど空気だし。
エクアの悟りきった性格は頼もしくはあるが人間味に乏しいためか、ゲストの背を押す発言に説得力が乏しい。
結局エクアに関する秘密や内面の掘り下げが乏しいのが問題。(キャラ評価0.5減)
またゲストのドラマも、コメディーに振っているのが良し悪し。
見やすい反面、ドラマが浅薄。

アクションシーンは悪くはないが、単調。
毎度同じような銃撃戦と逃走劇でメリハリが乏しい。

【総合評価】3~4点
全く面白くないわけじゃなかった。酷評寄りだけど、嫌いじゃない。
評価は…普通で。

投稿 : 2022/06/03
閲覧 : 248
サンキュー:

11

ネタバレ

Jeanne さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

世界観は結構好きだったけど・・・

3話で視聴断念

東京都内の区ごとが別々の国みたいになっており自由に行き来することができない世界で、依頼者を目的地に逃がす逃がし屋の話です。

コードギアスの谷口悟朗さんが原案の作品と言うことで期待していたのですが、1話からお粗末なCGと微妙なエピソード、キャラもあまり魅力的に感じられずもういいかなと思ってしまいました。

世界観は好きだったのでもう少しハードボイルドな感じの作品だったら面白かったんじゃないかと勿体無い気持ちになりました。

投稿 : 2022/05/09
閲覧 : 351
サンキュー:

4

ざっくり侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

頑張ったけど力尽きた…

大好きな『フルメタル・パニック!』の賀東招二さんが脚本ということで頑張って3話まで視聴したが、特にストーリーに大きな進展が見られず。悪くないんだけどなんか没入感に欠ける。今期は他に観るのが多いので、いったんここで断念します。

投稿 : 2022/05/06
閲覧 : 407
サンキュー:

2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

ディストピアっぽい世界観に惹かれますが、今のところ微妙。谷口悟朗を信じるべきか果たして…

内容はSHIROBAKOの劇中作エクソダスを思い出しましたね。
逃がし屋ということで、どうも世界観がディストピアっぽいところはちょっと気になりました。

ただ、3Dのクオリティはなんか微妙。キャラデザ的にも微妙。

後は、今の所キャラがそんなに好きではないんですよね。
私は百合スキーではないので、また女の子ばかりか、というのはあまり…。

だったら切りどころでは? とも思うのですが、私は谷口悟朗監督は一応評価していて、見ていると結構面白くなる率が高いとは思うのですよ。

私はアニメで重要なのは監督だと思っていますので、直接監督をしているならさらに視聴優先順位を上げたのですが。
といっても直接監督やってるわけでもないしなぁ…。
でも橋本裕之監督もごちうさなど、作った作品は悪くないですね。

正直今の所谷口悟朗の名前とディストピアっぽい世界観以外には惹かれるポイントは無いです。
それだけで見続けるかは悩ましいですね。本数的にも…。
でも、可能なら見てみたいとは思います。

投稿 : 2022/04/09
閲覧 : 364
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

未来の世界の逃がし屋少女たち+αのおはなしで、ノリはいいけどおはなしは薄そう。。

公式情報 
{netabare}
INTRODUCTION
{netabare}
『エスタブライフ』の世界とは──
遠い未来の時代。世界人口がピークを迎え、減少傾向に転じていた。人類は種の繁栄のため生態系を管理するAIを作り、「人類の多様化実験」を実行。常人・獣人・魔族などの遺伝子改造による「多様な人種」と、壁に囲まれた「クラスタ」と呼ばれる「多様な街」を創造した。
数多存在する「クラスタ」は、それぞれ独自の文化を有し、そこに適正をもつ人類が生活している。そして、滅びることが無いよう、常にAIに管理されながら暮らしているのである──。
谷口悟朗オリジナル企画『エスタブライフ』。
魔改造された「東京」を舞台に、TVアニメ・スマートフォンゲーム・映画と、様々な物語を繰り広げてゆく。

「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」
ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。
しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。 そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。 「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。
逃げて、逃げて、逃げまくる!! 逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原案・クリエイティブ統括:谷口悟朗
監督:橋本裕之
原作:SSF
シリーズ構成・脚本:賀東招二
キャラクターデザイン原案:コザキユースケ
音楽:藤澤慶昌
企画・プロデュース:スロウカーブ
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ

主題歌
OP:「ラナ」めいちゃん
ED:「0」GOOD ON THE REEL
{/netabare}
キャスト{netabare}
エクア:嶺内ともみ
フェレス:高橋李依
マルテース:長縄まりあ
アルガ:速水奨
ウルラ:三木眞一郎
{/netabare}
{/netabare}

1話ずつの感想


第1話「学業から逃げられない」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
個々の都市が独立した生活圏“クラスタ”となった未来。
その一つ御茶ノ水大学園都市の学生・エクアの本当の正体は「逃がし屋」。
彼女の元に他の“クラスタ”に逃げたいと依頼が来るが、依頼主はまさかの彼女の学校の教師であった――
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじのおはなしで、作画はあんまりうまくない3DCGで
舞台は「PSYCHO-PASS サイコパス」に出てきそうな未来都市で
獣人と人間がいっしょに暮してる。。

都市はクラスタに分かれてて、ゲートがあって出入り禁止
そこでの仕事は、一生変わらないみたい。。

出だしは3人の女子+犬獣人が、女の子の依頼主を逃がすお仕事で
途中でバレて、バトルしながらゲートにたどり着き、逃がした。。

その次は、3人が登校してるシーンで
エクアがフェレスにベタベタして、嫌がられてるけど
実はフェレスはエクアが好きみたい。。

その時の会話が、何だか寒い^^

それで、今回のメイン依頼主が出てくるんだけど
冴えないおじさん先生で、誰も聞いてない講義をするのがイヤになった
とかの理由で依頼してきて、ほとんど深堀がないから共感もできないし
逃げる間もほとんど会話もなくって、逃げながらバトル。。

さいごはエクアが依頼主を背負って、壁をのぼりながらビルの屋上に到達して
そこから隣町のクラスタに向かってロープを打ち込んで
依頼主の体に付けたフックをロープに引っかけて送り出した。。

そのあと講義中、エクアのところに
依頼主から、新しい仕事が見つかった、って連絡があっておわり。。



見せたいのは、3人の少女の日常とバトルってゆう感じかな?

でも、エクアがフェレスにからんでくところは百合っぽいテンプレ。。
バトル中の会話も、かっこつけてるってゆう感じでなんだか寒い。。

バトルの作画も3DCGでイチオきれいだけど、ゲームのバトルシーンみたい。。

おじさん先生が、死ぬのは恐い、ってゆうのはにゃんも分かるけど
ぜんぶ捨てて、どうなってるか分からないとなりのクラスタに逃げるのも
死ぬのも、変わらない気がする。。

大体、コンピューターで管理されてる世界なら
となりのクラスタで働くことなんかできないはずだし
もし、個人情報を書きかえることができるんだったら
今のクラスタで新しい戸籍を作って、違う人になってもいいはず。。

あと、3人+獣人が、あれだけ顔を出してるのに
捕まらないってゆうのも不思議。。

コンピューターをハックして、情報をいじってるから大丈夫だとしたら
お仕事の時、あんなに簡単にバレるのもおかしいと思う。。


もうちょっと依頼主の深堀りとか、謎みたいなシーンがあったらいいけど
設定もおはなしも、ぜんぶ薄っぺらい感じ。。

それでもノリはいいから
「RELEASE THE SPYCE」「プリンセス・プリンシパル」みたいな
美少女スパイ系アニメが好きなら、もしかして楽しめるかも?


にゃんは、今期は見たいのがいっぱいあるから、いちおパスしちゃうけど
みんなのレビューを読んで、おもしろくなりそうだったらまた見るかも?
{/netabare}
{/netabare}
 
.また来週ノシ

投稿 : 2022/04/09
閲覧 : 270
サンキュー:

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エスタブライフ グレイトエスケープのストーリー・あらすじ

「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」 ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。 しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。 そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。 「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。 逃げて、逃げて、逃げまくる!! 逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
(TVアニメ動画『エスタブライフ グレイトエスケープ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年春アニメ

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