当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 (アニメ映画)」

総合得点
68.3
感想・評価
61
棚に入れた
192
ランキング
2082
★★★★☆ 3.6 (61)
物語
3.4
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.5

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

世界名作劇場的内容と作画の高さのアンバランス

今更ファーストの話?
っとも思いましたが
作画は良く
モビルスーツの作画や戦闘シーンは良かった
ザクの方が目立ってたけど
ガンダムは横浜の実物大のようなデザインでおおっと。

声優さん代替わりをしてまでもこの作品やりたかったのかなぁ
もはやサザ◯さん

ファミリー層を観やすいようにか子供達のシーンなどはギャグっぽいところなど多くほのぼのですが

子供が観る作品なのか、大人が観る作品かがよくわからなく

まぁファミリー層狙いなのかな
戦闘シーンは観たいがお話は大人にはちと観てて恥ずかしい。。

ところでラスト付近ククルスドアンにあなたが持っていたのはこれだったのね。。。みたいな台詞があり、ミサイルを発射するための要員だったのっと?
では乗り込んできた連中は同じことをしたので戦う必要あったのかな?っともやっと。まぁ脱走兵だからか。。
なんかもやっとしたなぁ


※※※
ガンダムって一口に言っても
子供が観ない方がいいようなものもあるし
そうでないものもありとなんか変よね
わければ良かったんにねと思うが
まぁヒットシリーズを出すのは簡単じゃないか。。

投稿 : 2024/04/24
閲覧 : 14
サンキュー:

0

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い改変だと思う。

庵野秀明に紫綬褒章をあげるなら、富野由悠季御大や安彦良和さんは「人間国宝」でもいいんじゃないかと思う。

それくらい、今回の「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」は映画としてよくできており、ガンダムが「我々普通の世界の延長線上のSF」作品としてただの「TVまんが」ではないことを実感できる。

特に人物の所作や仕草がやや古臭いものの、丁寧に追っかけて破綻のない動きをしているのは驚いた。とてもリアルでケレン味をできるだけ排した作画は懸最近のアニメでは非常に珍しく、ジブリのアニメのレベルだった。非常に優秀なアニメーターを呼んで来たんだと思う。

今回の内容も良い意味で改変されており、TVアニメでは所謂「捨て話」と言われる外注にまるなげしたお話を、できるだけ現代的にアレンジしているのはすごいと思う。作画の技術もそうだが安彦美和さんがお年74歳とは思えないほどの躍動感のある良いアニメーションでした。

あと、モビルスーツなどのメカの3DCGもこれも過去最高です。というか、「閃光のハサウェイ」が一体何だったのか。。と思ってしまうほど、話が現実的でした。

投稿 : 2023/07/24
閲覧 : 243
サンキュー:

10

ネタバレ

たくと さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

ククルス・ドアンがカッコいい、そして懐かしい面々

去年の新作映画 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 観終わり。

いわゆる翻案(この場合ファーストガンダム内の1話を拡大)なんだけど、
ファーストガンダムの香り、人間模様や手触り感をすごく残してくれていて、まるで懐かしい友人に会ったような感覚でした。
またモビルスーツ達がスムーズにかっこよく動いて、現代でアニメ化するとこうなるんやなあて思いました。


あと、ククルス・ドアンがカッコいい!


うちの自慢のw65インチ有機ELテレビで見たけど、
これは映画館のスクリーンと音響で見るべき迫力だった 笑。

最後に、ドアンのザクを始末しましたが、隠し基地内に高機動型ザクが1機、押し倒して水没しただけの状態で残ってますよね・・・w。
あれはわざとなのかなあ 笑。

投稿 : 2023/05/29
閲覧 : 66
サンキュー:

0

ネタバレ

og3jar さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

苦しくて3回視聴を止めました。

ファンの人はご気分が悪くなってもいけませんので、読まないでください。
{netabare}
①ドアンは最初、ジム2機とガンペリーは破壊したが、ガンダムは助けたのは何故?

②ハモンに『あなたに物を恵んでもらう理由がありませんので』と言ったアムロが食事をあっさり受け取るのが気に入らない。

③ドアンがアムロに『君はこの子供達のために戦えるか? 君の仲間とでも』と言っていたが、早々にガンキヤノン×2台、コア・ブースター、ジムは大破して、仲間たちとの対決は都合よくも不要となった。

④折角スレッガーが出ていたのに、存在感ゼロ。ジムの首が取れて笑えと強要された気分。

⑤マクベの『パリは燃えているか』の台詞の違和感。

⑥『あなたの体に染み付いている戦争の匂いが、戦いを引き寄せるんじゃないでしょうか?それを消させて下さい』と言って、ドアンのザクを海洋投棄したが、最初にドアンがザクでガンダムに対して、同じ理屈でガンダムを海洋投棄してもいいのではないか?と思わせた。何故ガンダムを温存したのか?

⑦声優さん達が変わってしまった違和感。セイラ、ミライ

⑧閃光のハサウェイはお金出しても観たい映画、ククルス・ドアンはお金貰っても・・・
{/netabare}

投稿 : 2023/02/01
閲覧 : 136
サンキュー:

5

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ワタシでは物語の意味が分からなかった。

公式サイト;https://g-doan.net/

まずキャラ絵が私の好みから遠いです。ひどい言い方をしたらジャガイモwっぽいです。それが故か幼い子供たちには合っているかもしれませんが、それ以外には合わない気がします。それに眼の描き方がワタシ的に納得いかないです。
 お話の方ですが、これもいくつか不可思議な点があります。まず、既に撃破されている機体が複数出ているのに何故単機でうかつに行動するのか、です。お話の都合上、どうしてもアムロが孤立する展開に持ち込みたかった、と解釈することにします。
 次にドアンは、何故自ら隠したガンダムを探す許可をアムロに与えたのでしょうか。見つけられては困る筈です。見つからないと高を括っていたのでしょうが、食料や水が貴重な土地で、意味不明の探索をさせる意味がまるで分かりません。
 最後に結末ですが、武装放棄がこの状況で最善策だとはとても思えません。確かにもう使いものにならない機体なのかもしれませんし、防衛すべきICBMもなくなってしまいましたが、お話の流れから、兵器を捨てることが平和につながるようなニュアンスを感じます。時代や地域を選ばず、交渉決裂後の侵略への対処の有効手段として大勢を占める意見は、戦力の均衡、不可能でも抑止力増強でしょう。
 本作元ネタが放送されていた時代では、戦力の不保持が最善というイデオロギーがマスコミ等で喧伝されていました。本作の物語の主張は、旧い時代の名残以外の意味はないのでしょうか?もしそれをこの時代にリバイバルさせたいと思うのならば、ほとんどの人は違和感を感じる筈です。このシリーズの総称タイトルがガンダムという架空の兵器で、その活躍が描かれる戦記物の中で武装放棄を推すというのならば、場違いと解釈せざるを得ません。

投稿 : 2022/12/07
閲覧 : 85
サンキュー:

5

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反攻作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?というあらすじ。


そもそも15話のことを一切記憶していないわけだが。

子供たくさん。ジオンと完全に決別しているドアン。昔の女と思わしき人物も倒してまで守りたい日常の平穏があるんだなあ。

結局、ミサイル打ち上げられている。


主題歌
Ubugoe 森口博子
ガンダムといえばもっぱらこの方。
一番最初若かりし頃はアニソン歌わされて嫌だったらしいけど、もはやガンダムとずぶずぶ。
それもまた一興。

投稿 : 2022/11/19
閲覧 : 72
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

壮年のリグレット

1stガンダムのエピソードの映画化。さすがアマプラ仕事が早い。

良くも悪くも安彦ガンダム。富野信者はキツいかも。攻殻も原作信者はSAC(笑)だし、パトレイバーも漫画版はコミカル。あんな感じで別物だと捉えれば「これはこれで」。押井が厨二なだけとも言えるが。

予想通り賛否両論。叩くのはあまりに簡単だが初代ファンが子供と観る用と思えばまあ。初代原理主義ならコミカル描写が許せないだろうし安彦ファンでもガバい描写にはツッコミどころ多数かと。周囲のモブはしっかり無能で展開を邪魔しません。視聴者を置いてきぼりにするスピード感が富野節でもあるがそれなら劇場版Gレコを観たほうがいい。あれはいいものだ。チョイ出のシャアや名セリフなどオールドファンへのサービスもあるが全体的には一般向けな印象。わかりやすさ重視のためにディティールの齟齬はトレードオフですっぱり諦めている。でも灯台の電源は最初から壊れてなかったとか野暮な説明をしないところはちゃんと映画っぽくていいですね。

もちろん「あんな重要な拠点を放置ってどういうこと?」ってのは致命的ではあるけど戦況は本題ではないので。一番ツッコミどころとして面白かったのはガンダムをキレイに格納してるとこ。ドアンさん無駄に頑張ったね。シート張るの大変だったでしょ。足元見えてたのは吹いた。まあこれも普通なら破壊せずとも念のため稼動不能な状態にはしておくよねってのはいいっこなし。それじゃアニメにならんからね。あと最後の登場シーンは灯台のライトを使うアイデアは上手いとは思うがやっぱり笑う。

流れ自体はガンダムというかこの手のバトル作品ではほぼテンプレなありがちなやつ。初代リアタイの年齢なら漫画や映画で似たような作品を何かしら見てるはず。メインストーリーに直接関係ないからこそ、映画のたたき台としてこういう鉄板の話を素材にしたと思う。

軍属となってしまったアムロを浅薄にガン詰めするだけの母親。息子よりも自身の功績に執着する父親。戦禍の中とはいえ自身のアイデンティティが定まらぬまま、流れに身を任せるままに眼前の戦闘に明け暮れるアムロが巻き込まれ一般人から兵士へと成った瞬間を切り取ったのが、ほとんどの方が違和感を覚えるであろうあの行動。もちろん監督をはじめスタッフがあれに観客が戸惑うことに気づかないわけがない。あえてああいう描写にしているし、あれこそが今作のハイライトかつ本旨であり、本作を作った理由ですらあると思う。直前に両親の回想を挿入して強調するとともに流れもしっかり作ってる。これが普通の深夜アニメなら心の声のモノローグの心理描写の長セリフで丁寧に誤解されないよう説明するんだろうけどそこはほら、ガンダムだし。これが余白ってやつで説明不足というより説明してない。そう言う意味ではこれもアニメの劇場版ではなくアニメで作った映画。

安彦さんはどうしてもアムロが生身の人間を○す描写を入れたかったのでは。

もちろん自分も一瞬「え?」とは思ったけど、その後無人のザクを安易に破壊せずにわざわざ稼動不能な状態にすることでその場の安全を確保するという場面をけっこうな長尺で描写している。なぜかと言うとその場に丸腰のマルコスがいたから。生身の人間を守るために生身の人間を○す。描きたかったこのシーンに説得力を持たせるため、ドアンらのバックストーリー等を削ってまでも、アムロと彼らの交流にしっかりと尺を取る必要があった。そういう意味では作品に必要なことはしっかり時間をとって説明していると思う。もちろんあんなのアムロではないって感想もアリでしょうけど、あからさまにわざとらしくミエミエにやってるのでそういう意図の演出かなあと思った次第。

あとこういうCGロボバトルって高速でガチャガチャしてエフェクトバリバリしがちで3Dモデルがよく見えないもんだけど、しっかりアップでゆっくり見せてくれるところは好き。ガンダムとしては未履修者にはもちろん信者にも勧めにくく、映画としてもそもそもガンダムでなければ特に斬新でもないしそこまで面白いわけでもない。あー安彦さんはこれしたかったのねってくらい。となればガンダムでなければならなかったと言う意味ではしっかりガンダム映画だったとは言えるのかも。でもこの品質をみるとなろうとかしょうもない新作アニメ作るくらいなら、もう過去の名作をキレイにトレースしただけのリメイクばかり作ればいいのでは?とは思う。ゲーム業界もリメイク商法流行ったんだから、アニメ界でも一部そういう流れはあってもいいと思う。

あと森口博子のEDはかなり良かった。曲はもちろん歌唱も。超絶ヴォーカルってわけではないが、年齢を重ねたからこその母性で包み込む優しさとか逞しさとか、そういう深みを感じられた歌で染み入ってくる聴き応え。ちょっとびっくりした。

解釈の違いを楽しむ資料的に観るならアリ。

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 91
ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ニュータイプ論の出てこないリメイク作品の佳編

映画館で見なかったので、悪いと思いますが視聴させていただきました。テレビシリーズでのククルスドアンの回は、見たと思いますがほとんど記憶にないです。旧テレビシリーズは断片的にしか覚えておらず、ムック本も現在手元にはありません。その上での感想です。

作画は好き嫌いが分かれると思いますが、非常に美しいと思いました。安彦監督が自ら修正されていると思われるので、どの場面でも乱れることはないです。ザクやガンダムが現在のメカニック調に仕上げてあり、しかしブライトが大きな無線電話を使っていたりと、オールドファンへのサービスも怠りない感じでした。

ただ要所要所に子供向けっぽい描写があるのが気になりました。他の方が指摘されていましたが、ドアンたちが作っている畑に対して、夕食の食事が妙に豪華というのは、見に来る子供たちががっかりしないようにという配慮からだと思います。しかし現実的ではなかったと思いました。けれども最近ガンダムに目覚めた子供たちには、良い作品だったと思います。反戦的な要素もありましたし、生活に根差したあらすじもわかりやすかったです。要するにこれは本当に、ガンダムエイジぐらいからファンになった子供たちが喜ぶ作品だったのではと思いました。そのため確かにオールドファン向けの描写もありますが、最近の重厚な大人向けのガンダムを期待している向きには、やや見当はずれに映った作品ではないかと思います。

そのあたり安彦監督の人間に向けるまなざしの優しさや持ち味のギャグの乗りについていけない人には、賛否が分かれると思います。ただ一言言わせてもらえば、アムロがドアンが隠したガンダムを発見するくだりは、テレビシリーズに準拠というよりは、昔の洋画によくあるパターンのドラマで、洋物に詳しい人なら先がわかるみたいなドラマでした。そのあたりは決して子供向けとは言えない作品で、監督やスタッフたちの努力の賜物だと思います。またホワイトベース内や連邦とジオンのやりとりも、やや古くはありますが、これもまた昔の洋画っぽく演出されておりました。

とにかく昔のシリーズ、それも忘れ去られたような回をわざわざ取り上げて劇場向け作品に仕上げたというあたりは、本当に評価されていいと思います。アムロをはじめとするキャラクターたちも、逝去された方も多い中で旧シリーズ調にまとめあげた声優さんたちの力も大きかったと思います。決して大作ではありませんが、旧テレビ版を見ていた方は見た方がいいと思う作品です。

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 157
サンキュー:

8

ネタバレ

メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ククルスドアンの島、という話にとっては幸福な出来事。

まさかのリメイク、しかも劇場版ということでちょっと話題になった本作。
大作、名作が目白押しの中でひょいっと公開されました。
作品全体として、つまらないわけでもないし、破綻もしていない。
いやさ、作画、設定が崩壊していたテレビ版が、普通の作品として成立に至ったのは、この物語にとっては暁光と言えよう。
では、視聴者にとってはどうだったか。
ヤフコメやらフィルマークスではちょっと異様に感じるレベルで好評なようです。

・・・・・。
本気か?
確かに前述したとおり、とりあえず破綻なく物語として成立し、絵面的にはまさにマスターグレード化はしている。
面白いと思う人もいるでしょう。

でも、私はそうは思えなかった。
序盤のワクワク感は違和感に変わり、後半は苛々が優っていたほど。
別に私は富野監督信者でもないし、熱狂的なファーストガンダムファンというほどでもない。
加えて、安彦版ガンダムであるオリジンも概ね楽しく視聴できている。
なのに、何故本作は手放しで誉められないのか。
理由は大きく3つ。

1つ、コメディ要素とシリアスのバランス。
2つ、cgの品質はともなく、腕を破壊されたザクが破壊部分を押さえるという頭の悪い描写。
3つ、つまるところ脚本(と絵コンテ)が残念。

1つ目、コメディとシリアスのバランス。
端的に言うと、しょっぱなに登場する小西さん演ずる参謀(キャラ名不明?)。ちょっとオーバーリアクションだなーぐらいに思ってましたが、終盤に至ってはギャグ漫画か?と言わんばかりに涙を流して狼狽してたりする。いやいや、そこ違うでしょう、と。
コメディはあっていいんです。例えば、ヤギの止め絵なんて昭和を彷彿とさせる演出で個人的には受けました。ですが、本来シリアスに描くところをコミカルに描くってどうかと。
カイやハヤトあたりもちょっと鼻につく感じ。いや、テレビでもそうだったろうと言えばそれはそうなんですが、ちょっと・・・。

2つ目、cgの品質はともかく。
何はともあれ新作でザクやガンダムが観れれば嬉しい!という人なら別に良いのでしょうし、なんだかんだで、私もちょっとは「おー」ぐらいには感じ入ります。
が、cg感丸出しはさておいたとしても、単にモビルスーツが動いているだけで、画面構成や演出に力が入っているわけでもない。
そればかりか、岩を投げる時は人間みたいに動くくせに歩行するときはリアルロボット、というかバリバリcgの動きで歩行する。極め付けは腕を破壊されたザクが破壊された箇所にマニピュレータを添える描写とか頭が悪すぎます。ザクには痛覚でもあるんですか?
cg部分、というか作品全体に言える話でしょうけど、つまるところお金がない、言ってしまえば日本のアニメ業界が抱える制作委員会方式の弊害なのでしょうが、本筋から逸れるのでそれはさておきます。
とはいえ、本作におけるモビルスーツのcgは別段悪くはないが、「とりあえず作りました」レベル。

3つ目、脚本。
最近こればかり言っている気がしますが、脚本がダメとは言いませんが、微妙、いやさ残念。
大きな流れでいうと折角劇場版ということで、尺があるのに、ドアンについての描写が無さすぎ。原作にあったカミングアウトもなし。
それでいて、正直キャッキャキャッキャうるさい子供パートが長い。私は別段子供嫌いではないし、満員電車であかちゃんがギャン泣きしてても笑顔でたいへんだなーと思える程度の人間ではあるが、本作は妙に子供達にカメラがフォーカスしていて、それでいて何かメッセージがあるでもなく、描いているだけのようなかんじ。
それぐらいならドアンの過去にもうちょっと触れてもいいと思います。
かつて所属していたサザンクロス隊の美女にしたって、明らかにドアンに対して悪からず思っている感じなのに、さっくり片付けるドアンさん(笑)不憫すぎます。かと思えば、新加入したと思われる、キレている兵士?はありがちなステレオタイプなキャラ設定だし、ドアンにコンプレックスを持っている後釜の隊長も設定からセリフまでありがち。で、くどい安彦オヤジ顔。
既存キャラ性格変更なんてものありますね。巷で言われているブライトについては私はそこまで意義は唱えませんが、1番問題に感じたのは、アムロがガンダムで敵の兵士を踏み潰すシーン。いや、アムロは踏まないでしょう。せめて、崩れた資材に巻き込まれるとか脚本で対応もできたでしょうに。

他にも細々ありますが、こんなところです。
いえ、そんなに悪いわけじゃないですよ?
ですが、世間の空気がちょっと理解出来ない。
これを名作だ!と持ち上げているようではますます日本の映像作品は劣化の一途を辿るのだろうなと危惧する次第。
星の評価上は3.7と妙に高くなってしまいますが、今後の業界を危惧する意味では総合で星2.5といったところでしょうか。

追記
昭和の思想を持ち込んだ令和のそこそこの予算でなんとかファンウケ狙いで作りました!なのが本作の実態かと。

細々追記
描くところはきっちりリアルに描かなければとたんに「子供向けアニメ」になる。
本作がそれでいいというなら構わないかもしれませんが、あの島の生活で物資はどう調達しているのか?やたらおいしそうな晩ごはんシーンがありましたが、野菜は兎も角、小麦は?パンはどう調達しているのか?ドアンが船で買い出し?脱走兵という立場では厳しくないか?等など・・・。

投稿 : 2022/06/09
閲覧 : 135
サンキュー:

7

ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

機動戦士ガンダムの全てが詰め込まれた宝石箱

アニメは素晴らしい
40年という時を越え再びあのキャラクターたちに出会えるなんて
それだけで感涙ものだ
声のオリジナルキヤストはアムロとカイのみだったが
イメージを壊されることは無かった
古谷、古川、両名とも年齢を感じさせない素晴らしい演技でグッときました
ファーストガンダムを知っていても
資料的に見るだけだったり、見なくなってしまった世代にとっては
違和感アリアリだったかもしれないが
もともと機動戦士ガンダムは、こういう物語なんです
そこから取捨選択しながら、人気のあるものや、そうでないもの
膨らませたり削ったりしながら、閃光のハサウェイにまで高めていったのです。
今回ククルス・ドアンの島を見て
そう、ガンダムってこうだった、これがガンダムだったって
記憶の奥の思い出になってしまったあの記憶が蘇りました
ブライトのどこか非情になれない優しさ
ミライに対する下心見え見えの態度や
スレッガーにふと見せる信頼だったり、嫉妬心
逃避的で憎まれ口、ご存知軟弱者のカイ
セイラの少し刺々しいまでの正義感
今回はスレッガーにビンタでしたが「軟弱者!」と聞こえてきそうでした
恋心や嫉妬などもまだ漠然としか理解していない
まだまだ子供のフラウ・ボウ
だらしなさそうに見えて、実は頼りがいのあるスレッガー
ハヤトの柔道の特技まで見られるとは思わなかった!
母性的な魅力で実はとてもクレバーなミライ
カツ・レツ・キッカがガンペリーに同乗する様子なんて
今のガンダムシリーズだと考えられませんが
きっと「アムロにいちゃんを迎えに行く!」とかいって
ブライトも押し切られたのでしょう
そんな設定が許されるのがファーストのガンダムだったのです
そしてアムロは15歳のガキだったんです
カイの通信を無表情でブチッと切ったり
逃げるジオン兵を踏み潰したり
「なんとかしなきゃ!」と思ったら
方法論の取捨選択なんかする前に直感で行動する
そんなやつだったんです
それが、1時間48分の中にギッシリ見事に収まっているんです
ドアンの話に終始してしまうと思っていた私にとって
これは、とても嬉しい誤算でした
今のガンダムシリーズに失われてしまった
40年前見たあのガンダムのスピリッツがそこにはあったんです
ああ、だから安彦さんはドアンをやりたかったんだ
そう感じました。
今のガンタム世代からすれば
ゆるくて仕方がないかもしれません
でもね
たくさんの子供たちがいてアムロやカイ、フラウも含めて
そしてそこに戦争がある
人が死に、泣き叫ぶ子ども
そんな中でも、子どもたちには笑顔が確かにあり
地面を蹴り、生き生きと生活をしている
それが本来の機動戦士ガンダムなんです
ククルス・ドアンの島は
機動戦士ガンダムファーストシリーズの断片です
だからガンダムを全く知らない人にとって
楽しめるかと言えば否です
全てはそのベースを知っていることが前提となった今作です
でもあえて、それでもやらせてくれとやってのけた
安彦監督のガンダム愛、確かに受け取りました。
だから誰がなんと言おうと
今作は最高だと思うし
安彦監督、これで終わりなんて言わないで
これからもどんどん作り続けていって欲しい
そう切に願います

投稿 : 2022/06/06
閲覧 : 136
サンキュー:

6

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

個人的にかなり不満

劇場版オリジナル(2022.6)
劇場に行ってきました。
正直、安彦氏はキャラデだけにしとけ!っと言いたくなる出来でした。途中で欠伸ででしまうというのは、劇場作品としてはどうなんでしょうか?
勿論好みがありますが、自分は初代のキャラデの方が好みで今の安彦氏のキャラデは嫌いです。また、安彦氏のキャラの解釈もややコミカルよりで嫌いです。
セイラ(アルテイシア)は別にすぐ他人をぶつ人間ではありません。スレッガーはセクハラ男ではありません。そして、アムロはMSで逃げる敵兵を踏みつぶしたりしません(敢えて入れる必要ある?)。また、ブライトがアムロをぶつシーンを敢えて入れるのも単にファン受け狙いが透けて見えて失笑ものです。
別に「ククルス・ドアンの島」に焦点をあてて作品を作るのは構いませんが、せっかく100分を超す作品なら、もう少しドアンがジオンを裏切るに至る心理描写や背景、子供たちとアムロの触れ合いの中でより、ドアンの人物像や子供たちがここにきた背景等しっかり描くべきだったと思います。
じゃあ、その分戦闘シーンがメインかというと全く格好よさも尺もありません。無論、このタイトルで派手な戦闘シーンは期待してませんでしたが、少ない戦闘シーンでアムロが逃げるパイロットを踏みつけるシーンが必要でしょうか?なめてんのか?と言いたくなります。F氏の如く、宇宙世紀で小遣い稼ぎするような真似はやめてくれって話です。
初代ガンダムで「世界名作劇場」でもしたかったのかわかりませんが、目の付け所は面白いですがもう少しやりようがあったのではと残念です。

私のツボ:何、あのやられ役のジオン部隊。ダサい。

投稿 : 2022/06/05
閲覧 : 183
サンキュー:

8

challia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/20
閲覧 : 3

ダイクニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/15
閲覧 : 7

stkTQ05559 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2023/08/24
閲覧 : 8

ゆにこん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/14
閲覧 : 8

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/07/23
閲覧 : 8

メモロビー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/29
閲覧 : 19

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/06
閲覧 : 9

カメa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/04/17
閲覧 : 8

± さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/04/08
閲覧 : 10

WzkkL60132 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 12

CTePk34950 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/02/10
閲覧 : 9

ひじけん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/09
閲覧 : 11

gLibh48702 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/31
閲覧 : 9

りゅうへい。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/27
閲覧 : 10

お茶猫@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 14

こすみどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 10

8bit さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 14

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 13

294EY さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/08
閲覧 : 13
次の30件を表示

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 のストーリー・あらすじ

ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?

(アニメ映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年6月3日

このアニメの類似作品

この頃(2022年6月3日)の他の作品

ページの先頭へ