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「映画 ゆるキャン△(アニメ映画)」

総合得点
76.7
感想・評価
205
棚に入れた
795
ランキング
668
★★★★☆ 4.0 (205)
物語
3.8
作画
4.1
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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映画 ゆるキャン△の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

行動力が凄い

社会人になったみんながキャンプ場を作る話で、みんな行動力が凄いなーと思った。
本編ではまったりしたキャンプを描いていて、見るとキャンプに行きたくなったが、今回は休みの日に草刈りなどの作業をする話で楽しそうというよりはめんどくさそうだと思ってしまった。
とはいえグッとくるシーンも多く、大人になって変わっていくものと変わらないものを描いていてよかった。
特に「嘘やでー」のシーンはシリーズの中でもトップレベルの名シーンだと思った。

投稿 : 2024/03/11
閲覧 : 149
サンキュー:

6

ネタバレ

みゅうたん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

みたいのはこれじゃないんだよ

リンちゃんがくたびれた大人になってるのが残念だった。社会人になればたしかにそうなんだろうけどアニメでまでそういうの見たくない。大人になった後の話でもいいんだけどゆるくキャンプをやってるところなんだよね。

投稿 : 2024/03/10
閲覧 : 61
サンキュー:

1

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ずっと続く友情

大人になったなでしこ達変わらない友情シーン見ていてしんみりしました。ネタバレになるので、あまり言えないのですが大人になって親友とまた何かに取り組むというのもいいなぁと思いました。op と最後の劇場版の曲も作品と合っていて良かったです。

投稿 : 2024/02/08
閲覧 : 39
サンキュー:

1

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まさかの社会人編となったけど

こちらは登場人物が社会人になった原作にはないアニメオリジナルストーリーとなったけど、
最初に社会人編と聞いた時は正直に言ってどうなのかなと疑問が沸いたが
でも実際に観たらこれはこれで結構楽しめた感じで、
そして今度は社会人になってキャンプ場作りを行うストーリーは面白かったというか
これが本シリーズの集大成といえる物でしたね。

【評価】

93点・2A級

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 90
サンキュー:

1

ネタバレ

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おとなになりました

「ゆるキャン△(映画)」
成長してくれていてよかった。
原作はあfろ先生による漫画作品です。

1期を見終わった後、なぜか2期以降を見ることを躊躇していた私ですが、最近ようやく映画まで見終わりました。

どうして躊躇していたのか、、
お話の続きは気になるのに、物語のキャラクターたちの時間を進めたくなくて、見ることができていなかったのかな、、
この感覚、わかっていただけますでしょうか。

でも、見てよかった。
特に映画では、彼女たちがしっかりと成長していました。
この点について賛否両論あるようですが、私は彼女たちの時間が進んでいることに、すごく安心しました。
前までは、日常系のアニメを見るたびに、「時間よ止まれ!」と思っていたのに、どういう心境の変化でしょうか、、

お仕事していて疲れている方、しんみりと見ることができますよ。
是非是非、おすすめです。

以上、感想でした。

P.S:ゆるキャン△に感化されて焚き火をしてみましたが、皆様ご注意ください。想像以上に火はつきません。

投稿 : 2023/06/06
閲覧 : 91
サンキュー:

2

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

仕事で遊ぶ

アマゾンプライムで視聴。

社会人になった、ゆるキャン△メンバー。
学生時代のように顔を合わせる事が少なくなった。
名古屋の出版社に勤めている志摩リンに山梨県の職員になった大垣千明が会いに行く。
話の流れで、志摩と大垣は山梨へ。
最終的には、ゆるキャン△メンバーが集合して、新しいキャンプ場を作ろうと奮闘するのであった。

0からキャンプ場を作ろうとすると、水道やトイレの問題があり、中々難しいかもしれません。
今回の場所は、元々人間が施設を作り利用していた場所なので、
至る所に活用されていない廃墟(?)があります。
一番、印象的なのは鳥籠かなぁ。

メンバーは休日にキャンプ場作り。
勿論、個々の仕事が優先なので、全員が集まる事は稀でしょう。
しかし、仲良きことは美しきこと。
学校時代に友情を育んだメンバーですからね。
故郷の山梨の新しいキャンプ場作りという事もあり、きっと愛着があったのでしょう。

縄文土器が発見されて、キャンプ場作りは、一時中断。
さらに遺跡かも?という事もあり、キャンプ場作りは中断から廃止になるかもと。
私は江戸時代の遺跡の発掘作業をした事があるので、この点ついては強く否定できません。
最終的にはキャンプ場と遺跡の折衷案。
見事に解決しました。

活用されていない場所を放置するのは簡単です。
特に田舎は人口が少ない。
キャンプ場が整備されて賑わってくれたら、新しい観光名所になるでしょう。
特に『ゆるキャン△』などが火をつけたキャンプ人気もありますからね。
山梨の観光に役立っている『ゆるキャン△』シリーズ。
そのメンバーが作ったキャンプ場が実在するのであれば、
アニオタ以外でも利用したいというのが本音でしょう。

社会人になってから学生時代の友人に会うにはキッカケが無いと難しいです。
今回はキャンプ場作り、という目的がありました。
大人になって仕事をして金銭面では裕福になりましたが、
学生時代のような自由時間は少ない。
キャンプ場作りも、毎度全員集合というのは難しかったみたいですね。
名古屋のリンや東京のなでしこのように山梨へ帰郷する事も大変なメンバーもいます。
働きながらのキャンプ場作りは、普通の人でも休日を削るので、大変でしょう。

最近はコロナ禍という事もあり、アウトドアの人気が高いです。
新しくキャンプをする人も増えています。
『ゆるキャン△』の聖地巡礼したい人だったら、キャンプ場は利用したいですね。
キャンプ場と遺跡とのコラボかな?
これで、近場に温泉があったら言う事は無いのですが、それは求め過ぎですね。
今回の映画もキャンプの魅力や仲間の絆が感じ取れる内容でした。

投稿 : 2023/02/04
閲覧 : 142
サンキュー:

24

ネタバレ

月桂樹 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

劇場版向けに仕上げてきた日常系アニメ

原作未読。
アニメは1期2期視聴済み。

JKだったゆるキャン△のキャラ達が社会人になった未来のお話。

最初の1時間くらいは大人になっただけでいつものゆるキャン△と変わらないし、ダレそうと思って観ていたが、中盤以降はそれぞれのキャラが社会人になってから抱える悩みや問題などが描かれたりしていて、2時間を飽きさせないようなストーリーになっていた。
このアニメにそんな話は求めてないよと思う人もいるもしれないが、2時間の尺を考えるとこれで良かったような気がする。

個人的にはなでしこ達が問題に対して前向きに取り組んで解決していく姿が、成長を感じられて観ていて心地良かった。

いつものゆるい展開ばかりではないが、基本的にはいつものゆるキャン△と変わらないので、TVアニメ版が好きな人も安心して観られると思う。
3期も決定しているそうだが、ここで終っちゃってもいいのかなと少し思ってしまった。

投稿 : 2023/02/01
閲覧 : 77
サンキュー:

4

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

よそ行きのストーリーではあるが、スタンスは変わらず

 原作は未読。
 始まってみると、各務原 なでしこや志摩 リンらが成人になっていて驚いてしまったが、
原作継続中で2期以降のアニメ展開があることを考えると、なまじテレビシリーズに近い時期の
話にして、設定の整合性に苦慮するよりも、思い切って未来の話にしたのは正解だったかも。
 また本作のキャンプ場を作る話は主要メンバーが成人じゃないと話作りが難しい面はある。
 逆にテレビシリーズの高校生がワイワイやっている部分が好きだった人にとっては、いきなり
成人になってしまったので肩透かしを食らうような話だったかも。

 社会人になった主要キャラ5人の職業はいずれも「いかにも」といった感じのもので
あるところが面白い。
 それにしても「大人になっても5人のいずれも未だに彼氏や結婚相手がいないのか?」と
思ったりもしたが、作中で描かれないだけで本当はいるのかも?
 まあ、この手のジャンルは男性パートナーの存在を嫌がる人がいるから、これ以上は
触れないけどw。

 メインはキャンプ場作りということで、重機を持ち出しての地ならしから始めるところなど、
「鉄腕ダッシュ」のDASH村作りなんかを思い出した。
 大人になった分、キャンプ場作りとやることの規模は大きくなっても、「皆で楽しもう」と
いう点において、高校生の頃のキャンプとスタンスが同じなところが嬉しい。
 そして、キャンプ場作りだけでなく、それぞれの仕事にも前向きなところが好感が持てると
同時に羨ましくもある。
 年を取れば取るほど、こうやって皆で集まるのは難しくなるだろうけど、できるだけ
この5人の関係は続けてほしいもの。

 ラストは完成したキャンプ場で、5人の家族や知人なども集まって、皆でキャンプという
締めもベタながら良い。
 テレビシリーズより先の話であるが、高齢者であるリンの祖父の新城 肇や、人間より寿命の
短い犬である、斉藤 恵那の飼い犬のちくわが健在だったのは嬉しかった。
 劇場公開版ということで、基本特別ストーリーではあるのだが、テレビシリーズと同じく
美味そうなキャンプ飯が出てくるところも良い。

2023/01/02

投稿 : 2023/01/02
閲覧 : 80
サンキュー:

5

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画版も視てみました。

公式サイト
https://yurucamp.jp/cinema/#top

アマプラ特典で視られるようなので、さっそく視はじめましたが..開始2分で飯テロに会いw、お腹空きましたので、夜食を物色しに台所に行ってきます。

その後、終わりまで視てみました。本作ではキャラ達は高校生ではなくて、いわゆる社会人(この言い方ワタシ的にキライです)で、皆お仕事に就いています。今の時世、一人ぐらい実家からあまり出ない人がいても..って思いましたが、まあそんなことはどうでもイイです。
 流石に大人になったので、おバカ(関西ではあふぉ)な言動や行動は少ないないです。その代りといっては何ですが、キャンプ場を開くという目標(夢レベルかな)に向かって高校卒業後一時期疎遠だった野クルメンバーが結集します。生来のコミュ力や現状改善能力を発揮し、完成が目に見えましたが、あることのせいで完成が遠のきます。そしてついに..っていうお話でしたが..。
 高校生の未来のキャンパーに、なでしこが的確なアドバイスをしているシーンを視て、何故かチョット寂しさを感じました。キャンプ初心者だったこのコがもうキャンプ達人になってしまっているので、もうかつてのようなおバカをやらかしてはくれないんだろうと思ったからです。
 人の推すかと言われたら、夢物語よりもリアるなお話しを好むならば、受けて入れてもらえる気がします。その理由は、まるでPA制作作品のお仕事シリーズのようなマジメさの強い作品で、見方によっては面白みに欠けるかもしれませんが、そのマジメさ故に夢物語じゃない現実味があるからです。ワタシ的にそこが本作の美点だと思います。キャンプ場を作るというある意味夢物語を現実的なお話に落とし込んだら、こうなるのはワタシ的には自然だと考えます。

投稿 : 2022/12/31
閲覧 : 103
サンキュー:

8

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

配信で観てしまい申し訳ありませんでした

これぞ劇場版アニメ作品と言わんばかりに、演出尺の取り方から劇伴まで、テレビアニメから一新されているスタッフの拘った作りに敬意を表する。マジで

夏は映画鑑賞が立て込んでて、本作は2ヶ月くらい上映する勢いだったので後回しにしていて、観ようと思っても2時間と言うアニメ映画では中々な尺も相まって、結果いつの間にか配信開始してて劇場での鑑賞を断念してしまった。そんな事を本気で後悔してしまうほど映画館で観る事への拘りが感じられて、配信で見ることへの罪悪感をチクチク感じながら観た

感情的になるシーンを敢えてキャラ達にそう表現させる描写をしないというのはめっちゃ良い。大人になったと言うのもそうだが、安易な泣き顔やギャグ顔を入れずにセリフや人物の些細な表情で描写して、それを安易に説明しない感じさせる作りにしているのは、しっかり鑑賞する劇場版作品ならでは

本当に劇場で見る作品という作り方に拘っていて、景色描写に尺を割いていたり、無音のシーンで夜や自然を大胆に映していたりと映像の面もそうだが、内容もテレビアニメの頃のワイワイ系とは違って、皆大人になり、時間は過ぎ、時間と共に無くなっていくものもある。という一新した寂しさもある雰囲気に浸れて更に魅入っていく作りになっている。展開はしっかりと起承転結を作り映画として良いのもそうだけれど、原作の要素を入れ込んだ小ネタをサラッとだけでなく本編に絡めていくのも良い

キャンプ場のテーマ自体はよくあるもので、それを作業していく中でだったり久しぶりに昔の友達と会う中で感じると言うこれまたよくあるもので、原作でもそういう描写で気付く展開はあったのだが、今作の場合はパーツが露骨というか、犬子の学校描写 キャンプ場に残った撤去予定の物 縄文時代の遺跡など、それぞれにシナジーを感じない、繋がってやっと一つになれるパーツに過ぎなかったのをメインとしているから“作業中の気付き”と言う部分が弱く感じる。もう少し柱となる重要な描写があれば良かったかな

原作からのifで大人になったとなでしこ達という挑戦的な題材ながら、原作 テレビアニメの系譜も辿りつつ、劇場版作品として作り上げられた、これこそ「アニメ映画」なのだと痛感して称賛したいと思った作品
アニメ 漫画を映画化する中で、映画としてもアニメとしても両方レベルアップしたいのならこれこそ求められている物だと思う。本当によくこれを作ってくれた

投稿 : 2022/12/14
閲覧 : 123
サンキュー:

7

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんか のんびり感がすくなかった

以前 見てた時は のんびり まったり感が少し 減った気がする
それでも 多少ののんびり はできたけど

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 83
サンキュー:

1

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

芯の通った持続可能な物語

高校を卒業して数年後。
皆就職して、経済力や機動力が備わったのが学生時代と異なるところ。
映画版はキャンプするというより、キャンプ場を造ることが描かます。

しまリンは名古屋に就職したんですね。
一宮に住んで名駅で乗り換え、地下鉄桜通線で通勤って。
妙にリアルです。
就職先はしゃちほこ出版。
ガッツリ名古屋です。

なでしこは、富士山の見える東京でキャンプ専門店の店員さん。
趣味と実益を兼ねています。
お客さんへの対応も懇切丁寧。
お客さん第一主義で利益度外視なんて、人の良いなでしこらしいです。

その他の三人もそれぞれの道に。
山梨県職員に転職した千明が計画する再開発事業をきっかけに物語は動きだします。

キャンプ場作成地は山梨県富士川町に位置します。
地図で調べると身延町の北なんですね。
富士山の西北西に位置することから、ダイアモンド富士が有名です。
東に開いた丘陵地で景色もいいので、キャンプ場には最適でしょう。

キャンプ場のコンセプトはサステナビリティ―かな。
今や時代の潮流、持続可能ってやつです。
キャンプだけではなく、付加価値で未来永劫楽しめるキャンプ場ってところでしょう。
こういうキャンプ場造りもありなんだって感心しました。

途中、障害が発生するけど、それさえも利用します。
災い転じて福となすといいますしょうか。
雨降って地固まるといいましょうか。
これまでのゆるキャン△らしくなく、しっかりとした芯の通ったストーリーでした。

キャンプってそんな格式ばったものではないことに気づきました。
なでしこが言うように、野外でお湯を沸かしてカップラーメンを食べるだけでもキャンプなんです。
キャンプの敷居が下がったような。
インドア派の私でさえも外にでて行こうと思わされました。

口の形とか目のたれ具合に、感情が溢れるアニメ。
無言のカニ食べがアニメとして成立するのも、ゆるキャン△ゆえなのでしょう。
面白かったです。

今日、気づきました。
そのうち3期が始まるんですね。
まったりした彼女たちに会えるのが楽しみです。

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 141
サンキュー:

19

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

それぞれの道 時の流れと距離感最高

ゆるキャン△Loveな私としては、視聴は義務でした(笑

【作品概要】
 Season1、2はともに高校時代の話でした。
 この劇場版は5人が社会人になってからの小話。

【作品に対する感想】
 私、時の流れを感じられる作品が好きな傾向があります。
 これはアニメだけでなくゲームなんかでもそうですね。
 古いですけど、ドラクエ4や5はストーリー上時間の流れがあり
 同じ町の同じ人が子供から大人になってたり、
 すでに亡くなられていたり…。

 変わったもの、変わらないものを目にして
 懐かしさや寂寥感を感じるのがたまらないのです。

 つまりはこの作品は私にとってまさに
 約束された勝利の剣!全て遠き理想郷!なわけです。 

 物語としては尺の都合上か、「簡単に運んだな」
 という印象はあるんですけど、そんな些事よりも5人の
 成長した姿に十分満足した2時間でした。

 3期が決まったようです。
 この劇場版に至るまでの彼女たちの物語を
 もう少し堪能できる機会が出来たことが嬉しいですね。

1)物語
 時の流れの良い所は上記の通りなので、
 ちょっと気になったところを。(割と重箱のスミです) 
 {netabare}
 ➀彼女らの財源は?
  皆さん一人暮らしのようですが…。
  タクシー代で10万払っちゃえる千明。
  簡単にユンボ借りてこれちゃうなでしこ。
  週一で名古屋―山梨を往復できちゃうリン。
  
  山梨県の事業?であれば、費用は請求出来てるのかな?

 ➁こんなところに人来ないって評したところにキャンプ場
  キャンプ場って属性がどういったものか分かりかねますが、
  人が来ないって言ったところにどういう設備作っても
  人来ないんじゃないのかな…?

 ➂みんなに意見聞いたら全方位キャンプ場
  まあ、趣味趣向が違う人たちの意見を聞いたら
  あっちゃこっちゃに発散しちゃうのは
  分かり切った話なんですけど…。
  これだと限られたスペースと予算では
  どっちつかずな設備になっちゃいそうです…。
  意見を聞くって大事なんですけど、
  そればっかりだといつまでたっても方向性が決まらない。

 ➃正体不明のリスクに対し、無防備で現場急行
  リスクがあるからぺ…ジンジャーくんで偵察したのに
  対策なしで現場急行って「をい!」って思いました。
  狸で助かりましたが、熊だったら死んでましたね。

 ➄プレゼン資料が「よくあれで説得できたな」(^^;
  土器とキャンプ場って組み合わせは、
  OnlyOneで面白いと思います。
  ただ、プレゼンの内容があまりにも自分たちの都合に
  寄りすぎていて、関係ない人に魅力を訴える内容に
  なっていないと感じました。
 {/netabare}
2)作画
 背景の美しさは相変わらず凄いです。
 アスファルトの経年まで伝わってきますね。


5)キャラ
 Season1、2ともに「キャラの距離感が絶妙」と
 評する方が多かったです。

 そして今作も社会人になった際の距離感がまた絶妙と思います。
 地元にいる人、地元を出た人、地元を出て戻った人…。
 みんなそれぞれなんですよね。
 学生時代の友人といえど、少しずつ離れていってしまう。
 それはスマホというコミュニケーションツールがあっても
 やっぱり変わらないんでしょうね。

 仕事は目の前のことを捌いていかないといけない。
 家庭を持てば守らないといけない。
 時間のかけ方、お金のかけ方、意識の向け方…
 優先順位は変わっていきます。
 全部を満たすことはできません。

 高卒で直社会人になったのか、
 大学や短大を経て社会人になったのかは分かりませんが、
 たたずまいや言動から
 TV版から数年以上は経過していることがうかがえます。

 成長して変わったもの、変わっていないもの。
 たくさん見せていただき、感無量でした。
 

 リンはあれだけ人見知りだったのが、
 人当たりはずいぶん自然になりました。

 なでしこはわりとぐいぐい距離を詰める天然娘だったのが
 相手の心情に合わせて距離と言動を調整できてました。

 千明はあれだけしっちゃかめっちゃかだったのが、
 ちゃんと筋を通して行動できるようになりました。

 いぬこはあれだけほら吹き、ツッコミ娘だったのが、
 もはや安心感さえ感じられる包容力を身につけてました。

6)好きなシーン
 {netabare}
 ➀とっぱちの松竹⇒ゆるキャン△
  こんなところまで仕込んでくるあたり、
  つかみは十分でした!

 ➁できないことだらけ
  社会人になる…経済的には学生より強くなります。
  し・か・し、出来ることが増える一方・・・
  お金、権限、時間…いろんなものがリアルに目の前に
  横たわることで、出来ないことがはっきりしてきます。
  
  こういう事はっきり描いてるところは好感触です。
  夢見る少女じゃいられない♪

 {/netabare}

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 120
サンキュー:

18

ネタバレ

1Elaina さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

星空を見上げる童話

私は外国人ですが、日本語の悪さをお許しください。
映画を見る前に、少し重い映画になるのではないかと思って、何かが起こるのではないかとヒヤヒヤしていました。でも幸い、テレビアニメの味で、私のような単純に物語を楽しむファンにとっては、見終わって満足しています。
{netabare}
見ているうちに、実は少し異様さも感じましたが、良い観影感を保つために、私は無視することを選びました。私が映画評論を書くからには、良いことも悪いことも全部出して言うべきだ。
映画といっても、テレビアニメとの差はそれほどない。テレビアニメを見て映画を見に来た人には、おなじみの味です。
最大の違いはどこかというと、大人になった女の子たちに違いない。映画のいくつかの大まかな推測によると、設定は7 ~ 10年後で、女の子たちが変わった以外は誰もが知っていて変化はありません。もちろん、映画は2時間しかないので、彼らの変化は全く紙面に足りない。
凛は通勤電車の編集部ライターになり、なでしこはキャンプ店の店員、葵は小学校教師、恵那はペットショップの店員、千明は観光振興機構に勤務していた。
一人一人の職業はかなりわかりやすい。彼女たちの職業だけでも、日々の暮らしぶりからすれば、かなり理想的なのではないでしょうか。しかし、凛が残業しているとか、葵が通っている学校が解体されているとか、千明が東京を辞めているとか、社会人の切なさが垣間見える。制作陣は、本アニメに対してテレビアニメの雰囲気を維持しようと躍起になっていることから、社会的に暗く重い部分を捨て、美しい面に重心を置いていることがうかがえる。映画はファンや気軽に見たい人向けであることがわかる。つまり、実は前作に制限されていて、もっと自分らしいスタイルを発揮できなかったのです。映画内の女の子たちの現実的な制約は少なくなったが、映画外の制作チームの制約は多くなった。
立場の違う人に対しては、評価も自然と異なりますが、ファンだけでは、相対的に満足していると思います。社会人にとっては、彼らの社会での心の酸っぱさが表現されていないため、それほど満足していないのかもしれない。より高い階段に立って見ると、より深いことができるのにできなかったので、一部の人の失望を招いた。
しかしいずれにしても、一般の人にとっても、この映画は一度見る価値があり、一度だけです。もちろん、ファンは別。
映画は興味深い話題を提供し、伝承されている。撫子と凛が温泉に入った時に出したものだ。これは、第1期の自然の楽しみ、第2期の人文的な気持ちから、映画のキャンプ伝承に引き上げられた。このキャンプの楽しさを誰かと共有したいからこそ、このキャンプ場を作ったのです。映画には実際の完全なキャンプはあまりありませんが、やはりキャンプの精神が関与しています。彼女たちに楽しみを伝えさせる根本的な原因は、キャンプへの愛情にある。誰もが自分の好きなことをすべきであり、キャンプガールたちがキャンプ場の建設に熱心に参加できる理由がわかる。私自身もそれに感銘を受けました。アニメが大好きな私は、いくつかの夜、自分でアニメ会社を設立し、自分がアニメの制作に参加することを夢見て…
映画の現実には、不思議なものがある。片道4時間もかかるのに、彼女たちは同じ場所にいないのに、いつでもキャンプ場に一緒にいる時間があるような気がして、建設中も大きな挫折はなかった。おとぎ話になっているのではないかと思わずにはいられません。もしかしたら、制作チームは大人の童話を作ることを意図しているのかもしれない?すると、映画のレベルの上昇が制限され、表面に流れているような感じがします。多くの困難に遭遇し、困難な状況に直面した詳細は、もっと素晴らしいだろうと思います。
正直に言うと、構造は非常に普通で、歓楽から哀傷、歓楽まで、少し工夫しているところがあり、残念ながら映画としての特徴を発揮していません。
{/netabare}

要するに、映画は佳作、TVアニメは神作。

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 70
サンキュー:

11

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こういう未来。

詳細はTVアニメ版1、2期でも観てください。

というか、観ていないとキャラの性格などがわからず、半分くらいしか楽しめないかなと思います。ただ、どう考えてもファンムービーといった要素が強い劇場版のような気もします。

というのも…
{netabare}
TVアニメ版では高校生だった「野クル」メンバーと、シマリン、恵那が、なぜかみんな社会人。シマリンは名古屋の出版社に編集者として勤めており、なでしこは東京の都下でアウトドアショップ勤務。そのほか、千明は東京のイベント会社を退職して地元・山梨で観光推進機構に勤めており、その千明の仕事でキャンプ場を作りましょうという話になります。

まあ、本線に影響を及ぼさない劇場版という意味では、「こういう未来」を描くのもありというか、むしろ地続きの高校生のキャンプ女子の日常を描けないからこそ、というストーリーではありますね。

とはいえ、「ゆるキャン△」ファンには満足いく出来だったと思います。あのキャラたちが、女子大生を経て社会人になったら、こんな感じになるんだろうなというのを上手く表現できていたと思います。

それぞれが、それなりに大人になっているのも好感。いぬこ妹も女子大生になってて!!

ワンテーマで2時間。過不足なく、適度に山あり谷ありのストーリー。劇場版でこその表現という感じではなかったのですが、安定して面白くはありました。まあ、ぶっちゃけテレビ特番でもいいのかなという気もしますが…

サイドストーリーとしては上出来だったと思います。
{/netabare}

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 113
サンキュー:

7

ネタバレ

てたい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ゆったり見れる。

こんなん見たら、キャンプしたなるやん?
2.3人で集まって酒飲みながら、のんびり話したなるよな。

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 90
サンキュー:

1

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

TV版本編と違う立場で、でもそれだからこそ描けることを.

劇場版、観たい観たいと騒いでいるうちに上映終わってしまって、
残念~(≧△≦)、、、なんて言っていたら、
土曜日に1日限定で上映があって、
これは!!って勇んで観に行ってしまいました(*^▽^*)

大スクリーンで観られてよかったあぁ

しかも、{netabare}偶然だけど、観に行ったのが昭島のシネコンで、なでしこちゃんの職場が偶然にも昭島のアウトドアショップ!なんだか不思議なご縁、感じてしまいましたー(PR版で見かけた、なでしこちゃんのロードバイク乗車シーンはワンカットだけで、あとは大体自動車移動にがっかりしたのは内緒です){/netabare}ww

お話は、事前にPRされていた通り、みんなが成長した10年後。
それぞれに就職して、バラバラになって生活しています。

TV版といちばん違うのが、{netabare}男性の、編集者さんとか自治体職員さんとか、それぞれに活躍できるシーンがいっぱいあったところ!
これって、きらら枠で展開している原作準拠のTVシリーズでは描けないですからね(≧▽≦)

それでいてやっぱり、いちばん魅力的だった男性がリンのお爺さん。
「いいキャンプ場だ」のひと言、心に沁みました・・・

お仕事アニメと似ていながら、お仕事アニメからいちばん遠いところにいるのが、
メインの5人で、仕事も遊びも本気で楽しむということを、自分たちだけで完結させないで、
他の人たちにも広めていきたいという単純な願望が、キャンプ場づくりに進展する前から、
リンちゃんの編集企画や、
なでしこちゃんの職場での、女子高生にランプ点灯させてあげたり、敢えて向かいのライバル店にあるお勧め商品情報をさらっと教えてしまうあたりで、
しっかり描いてくれるので、説教っぽくならなくて、心地よかったりします。


そしてやっぱり、ゆるキャン△は、みんながどんなに成長しても、
美味しいキャンプご飯とゆる~いキャンプで楽しむ姿なんだなあと、納得しながら、
気持ちよく鑑賞し終えることが出来て、ああ、幸せってこれでいいんだなあ。みんな彼氏も出来ていなさそうwだけど{/netabare}、それでいいよねーって、思える作品でした。

投稿 : 2022/09/18
閲覧 : 168
サンキュー:

25

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マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Sun Is Coming Up!

 全120分。原作未読。

 いつものゆるキャン△でした。もちろんとても楽しめました。テレビ版は日常アニメという感じでしたが、今作はストーリー性があってより楽しめました。

 高校生だった彼女たちはすっかり社会人になり、皆それぞれの場所で立派に仕事をしていました。個人的にこういったところで僕は元気をもらいましたね。僕も仕事とかがんばろって思えてきました。

 話の本筋としては「皆でキャンプ場を作ろう!」です。そのためにそれぞれが自分の強みや職場を使って協力して組み立てていくんです。僕はこの一連の流れを見てなんてしっかりしてるんだ・・・と感銘を受けました。

 途中トラブったりしましたが、、、最後はなんとか完成。家族たちや子供たちが集い仲良く現地を楽しんでました。

 皆で協力して一生懸命同じ目的に向かって作る。そしてみんなが喜んでくれる。そういうのって良いよな~って思わせてくれました。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/09/17
閲覧 : 224
サンキュー:

29

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

5人の友情と青春をキャンプに絡めて描く。これが「ゆるキャン△」

自分語りではあるが、私はレビューを書く際には沢山、他の方のレビューや感想を参考にしている。自分が観て率直に思った・感じたことのみで文章を作るのは正道であるし憧れるのだが、やはり他の人の意見とも擦り合わせて作らないとレビューは主観的な“感想文”に陥りやすい。そう考えての現在の作文スタイルが仇となったか、この稿を起こすにあたっては少し悲しい気持ちになることが多かった。
「ゆるキャンらしくない」
時折、こういった書き込みが散見されているからである。
確かに本作の内容は今までの「女の子がまったり楽しくキャンプする」といったものではない。10年という時間経過の寂しさ、メインキャラクターたちが大人になり仕事を持つことによる窮屈さなども描かれており日常系に求める「癒し」が大分少なくなったな、とは私も感じていた部分である。
しかし「らしくない」とまで書かれたコメントを見る度にこうも思うのだ。
「『ゆるキャンらしい』って何だろう?」と。
「ゆるキャンはこうあるべきだ!」という人も「そんなこと考えたこともなかったよ」という人もちょっとそういうことを頭の隅で考えながら是非私のレビューを読んでほしい。

【ココが変わった!:10年後の『ゆるキャン△』は青春アニメへ様変わり】
そもそも劇中で10年が経過し、大人になったなでしこたちでこれまでと同じくキャンプに絡めたまったりとした日常描写を求めるのはナンセンスな要求だ。そんなものはまだまだ連載中の原作『ゆるキャン△』のストックが溜まり次第、3期が制作される筈なのでそっちに期待すればいい。今回は1本120分の劇場上映という形態の都合もある。
なのでこの作品はこれまでのシリーズとは違う1つの青春物語が設けられている。それは学生時代にキャンプというものを楽しんできたなでしこたちが放棄された土地を活かしてキャンプ場を作り、その楽しさを誰かに伝えることだ。
1・2期などで見せてきた過去、これから作られるだろう3期以降の未来、そして作品としては描写されない合間の期間。全ての時間を考えても常になでしこたちはキャンプを楽しみ、失敗すらも想い出にしていったことで本作の5人が存在していることは想像に辛くない。だがその一方で5人で何か大きなことを「成し遂げる」ということはこれまで描写されなかったし、本作が出るまでは想像もしなかった概念である。
そんな彼女らが地元・山梨県を盛り上げるため、そして沢山の人が楽しいキャンプ体験が出来るようにという想いで、雑草まみれの荒れ果てた土地を開墾していく。キャンプを絡めた日常に明確な目標が加わることで、本作は日常系から“青春系”に進化した。

【ココがすごい!:日の出と環境音】
映画化によって作画や音楽面もさらに向上し劇場に赴く価値をしっかりと持った作品なのだが、中でも特徴的だったのが環境音やBGMである。
砂を踏みしめる音に加え、吹いているのかよくわからない程に細やかな「コォー」という風の音などキャンプ場の雰囲気が音で明確に伝わってくるのは本作ならでは。自然の音ばかりでなく、蛍光灯の音まで再現されている。独り暮らしをしている社会人が夜半に帰宅し、照明を点けた時に微かに聴き取れる“あの音”である。
これらの環境音は新規収録していると音響監督の高寺たけし氏が発言しており、そんな彼のこだわりが抜群に反映されている印象を受けた。
また、尺が2時間(120分)とアニメ映画にしては長い作品ながら飽きることなく見られたのはBGMの力が大きい。吹奏楽を主体にした様々な曲は静的な音が少ないことで学生時代の活気と好きなことへの活力を表しており、およそ1時間以上被りない多くの曲が作品を盛り上げている。
そして映像面。1・2期ともに見どころとして必ず用意している「日の出」のシーンが本作にも盛り込まれており、やはり大きな宝石のように美しく夜を照らすのが圧巻である。今までは1・2期の〆として表現されていた日の出は千明の郷土愛、リンのキャンプ愛とそれらの気持ちを誰かに伝える決意を送り出すかのごとくかなり序盤にも置かれており、これまでとはまるで意味合いの異なる1シーンとなっている。テレビアニメならそこで一旦区切って次回まで待つところをさらに続けて上映するのだから、その満足感は生半可なものではない。

【変わらない魅力:彼女たちはキャンプが好き。友だちとする“活動”が好き】
本作は今まで打ち出された1・2期と比較して変化したところばかり注目されているが、それらは飽くまでもキャラクターを取り巻く環境であり、各キャラクター自身はそこまで大きく変わってはいない。
{netabare}勿論、大人として成長した部分。仕事に関する「行き詰まり」が用意されて陰りを見せる部分もある。今回のプロジェクトも順調に進んでいる時に思わぬ障害が発生し、中止に追い込まれた時の雰囲気も鬱屈としていた。しかし、こういった演出も5人のキャラクターを「キャンプが好き」「食べることが好き」「友達と何かするのが好き」の3つを根幹に据えて描写しているからこそだ。{/netabare}
今一度書くが、キャンプを楽しんできたなでしこたちだからこそ荒れ果てた土地をキャンプ場として甦らせることを思い付き、それが今回の主目的となった。それは今までにない大きな目標ではあるが、実は“目標を達成する”というのは彼女らが学生時代からコツコツと見せてきた部分であることを思い出せないだろうか。
綺麗なランタンのため、美味しいキャンプ飯のため、素晴らしいキャンプ体験のため────学生だったなでしこたちはアルバイトでお金を集め、学業も問題にならない程度に励み、その最中で新しいキャンプ計画を練って実行に移していった。時間がかかっても決して1つも諦めることはしなかった筈だ。
{netabare}だから大人になった5人も諦めない。突然割って入ってきた障害もまた沢山の人に想いを伝えるというキャンプ場作りと同じ意義があった。そこに真っ向から対立せず相手にも利の大きい折衷案を模索しまとめ上げる様は彼女らの今までの人柄もよく表れている。{/netabare}
なでしこたちはファンの見えないところで大人になり、嫌が応にも精神的な成長と負荷を与えられてしまった。それが「彼女たちは変わってしまった」と視られる部分である。だがそれは誰よりも彼女らが自覚し、元に戻ろうとしていたのだと思う。
{netabare}「同じ服を着るなんて、高校の時以来だよね!」
最初の工事日、同じ作業服に身を包んだ時の1人の言葉で私はそう感じた。{/netabare}

【キャラクター評価】
志摩リン
本作がとかく「らしくない」と言われがちなのは我らのリンちゃんが一番、社会人の嫌な部分を背負ってしまったからだろう。満員電車の通勤、多忙な業務、企画のボツ、独り暮らしetc. 鬱々とした事象を5人の代表・主人公として一身に受けている様は同じ立場にいる又はいた人のトラウマをつついたに違いない。
しかしそういった「しがらみ」から一時でも解放してくれるのが趣味・娯楽であり、彼女にとっては当然「キャンプ」が当てはまる。今回のキャンプ場設立プロジェクトは現実的な目線で見てしまうと色々と無理があるのだろうが、そこを成立させるのが各人が好きなキャンプへの「情熱」であり、それが最も強く灯っていたのがやはりなでしこに並んでこのリンちゃんだったと思う。

各務原なでしこ
かつて志摩リンとの出会いでキャンプと富士山をこよなく愛するようになった彼女は本作でアウトドアショップの販売員となり、5人の中で1番自分のやりたいことを仕事に結びつけられた人間に見える。
ただ本作のなでしこは学生時代に比べてなんとなく心の片隅に靄(もや)が立ち込めていたような気がした。それは画の表情の雰囲気だったり声の演技だったりしたのかもしれない。CVの花守ゆみりさんは声幅が広く、クールなキャラであればあるほど声を低く抑揚を抑える演技ができる人だ。本作のなでしこには僅かにそのクールな演技が入っていた様に思う。
{netabare}大人になった5人が全員何らかの行き詰まりや悩みを抱えていたと仮定すると、もしかしたらなでしこは自分の営業スタイルに少し自信を無くしていたのではないかと思った。お客様のニーズと予算を考慮するのはいいのだが、他店の商品を勧めてしまうのは販売職としては致命的だろう。店長は大目に見ていたが、そこになでしこ自身も引っかかっていたのではないだろうか。{/netabare}
そんな気持ちがあったのか定かではないが、「キャンプの楽しさを沢山の人に伝えたい」という台詞はよくこのなでしこの口から発せられていた。彼女らしい台詞であると同時に彼女が大人ではなく「なでしこ」であるために自ら言い聞かせていたのかな、とも思う。

大垣千明
5人の中では良い意味で1番変わっていない。野外活動サークル部長時代を思い出せる適度なリーダーシップとノリの良さ。しかしノリ過ぎて若干ちゃらんぽらんになるのが玉に瑕。でも公共の場ではきちんと礼儀正しく真面目を努める────本作は視聴者にとってわずか1年ぶりでしかない作品だが、視る者に「ゆるキャンといえばこれよ」と言わしめんばかりの大活躍である。個人的には直前に『へやキャン(2020)』を視聴したからか、彼女の郷土愛──山梨への愛──の主張が学生時代から続く不変の想いであることにいち早く気付けた次第だ。
強いて変わった所を挙げるなら、その学生時代のノリをお酒に頼る面が出てきた所か。彼女は案の定というか『2代目ぐび姉え』に就任してしまっている。酒の勢いでリンを連れ出しキャンプ場設営予定地に赴いたときにはタクシーのメーターが10万円を超えてしまったのにツボに入ってしまった様子から、大人になった各キャラの年収が邪推されたそうな……

犬山あおい
{netabare}意外や意外、まさかの小学校教師である。そして勤め先の小学校が劇中で廃校になる。視る人によっては「話を盛り上げるための進路」に受け取られてしまうか。
過疎化と少子化で寂れていく地方の小学校にはこんな終わりがある。本作が10年後という時空を超えた話ゆえに、止められない時間と避けられない別れを受け止めるという儀式を彼女を通して描かれていた。
キャンプ場設営のトラブルに畳み掛ける鬱々とした時間。降り出した雨の中で「うそやでー」と言ったあおいの顔は例のものではなく普通の顔だった。前作が日常系だったこの作品は悲しみや辛さを直接は表現しないのである。それがとても情緒的だ。{/netabare}

斎藤恵那
恵那というかペットのちくわや!劇中何度「死ぬのか……?」と思ったか……( ω-、)
犬の10年は人間にとっておよそ50~60年。その分の歳を取ったちくわは駆け回ろうとしてもすぐにバテてしまうし普段の動きからして緩慢だ。紛れもなく避けられなかった老衰が、直接的な別れを描いたあおいに対して恵那にこれから訪れる別れを暗示させており、1番心苦しい再登場だった。
恵那も大人であり仕事を持ったからこそ、残された時間は少ないのに実家のちくわとは離れて暮らしている。彼女がちくわに1番の愛情を持っているのにそれを注ぐことが無理なためだ。本当に歯痒い現状だと思う。
だからこそ2期の「すごく怖くて悲しいが、仕方のないことなので 今いっぱい遊んであげて楽しかったと思ってもらいたい」という台詞が活きてくる。本作の恵那もちくわを散歩したりキャンプ場設営場所に連れてったりしているが、それは彼女が毎週末に必ず実家に帰省している──つまり神奈川と山梨を毎週往復している──から可能になることだ。現実的に考えればこんな馬鹿馬鹿しい行為は続かない。「有り得ない」と冷めてしまう人もいるのかも知れないが、私は彼女の10年前の覚悟が本作でも活き続けているのだとわかると、架空の人物ながらリスペクトを禁じ得ないのである。

【総評】
起承転結をしっかりとつけた良作。『ゆるキャン△』シリーズに障害や山場を用意するなどちょっと「らしくない」とは思ってしまう所もあるのだけれども1本の映画作品としてなら必要悪であり、およそ2時間に渡る上映の最中で視聴者に間延びを感じさせないといった効果もきちんと発揮されていた。2期の凍死の危機など、前例が無いわけじゃないしね
時を経たせたことによる変化や物事の終わりに打ちのめされそうになりつつも前作とは変わらないもの、また変わってしまったことを自覚するからこそ喪ったものを取り戻そうとする登場人物たちの動きが正にシリーズのアフターストーリーとして王道的であり、これが最終作だと言わんばかりの出来映えである。
強いてダメ出しするなら、むしろ10年後という大胆な設定を持ってきたからこそもっと視覚的にその「時の変化」を感じさせてほしかったな、と思った。とくにキャラデザはファンからのブーイングを恐れたのか殆ど変わっていない印象だ。多少、背が伸びたり髪型が変わったりしているキャラもいるものの、例えば学生の頃から大人びていた志摩リンはお団子ヘアを辞めた以外は全く変わっていないので働いている姿は職場体験、千明とのサシ呑みでは未成年飲酒のシーンに見えてしまった。16歳の頃と10年後とはいえまだ30に充たない女性キャラとでデザインに差をつけることは難しかったのかもしれないが、4年の時で女性キャラの容姿を劇的に変える別作品もあることを私は知っているので、ゆるキャン△ももう少しそこは試行錯誤してほしかったと思う。
そういう意味では声優もまた学生時代のキャラクターとの差を感じることはなでしこの演技以外には無かったので、花守さん以外の4人にはもう少し頑張ってほしかった。全体的に本作のコンセプトと脚本に映像・演技がついてこれなかった印象を抱く。もしくはコンセプトそのものがまだ時期尚早だったのかも知れない。
なので本作に拒否感を持つ人の気持ちも解る。解るのだが「ゆるキャンらしくない」とまで書かれれば私は「いやこれはゆるキャンだ。シリーズの終端だ」と言い返すつもりだ。
確かに「ゆるキャン△」とは字面の通り女子高生5人が弛く楽しそうにキャンプをする日常を眺めて癒される作品だった。しかし物語の火蓋を切った以上、その物語には「終わり」がある。物語の終わりを山も谷もない日常で締めようとしてもいまいち締まりが悪いのではないだろうか。
社会人になって数年目、学生の友達とは別々の道を歩み、互いに変わってしまうことは現実の世界でも避けられない現象だ。それでも本作では大人になってしまったなでしことリン、千明、あおい、恵那が、また「キャンプ」という概念を通じて学生の頃のように繋がる。この5人の「友情」と「青春」をキャンプに絡めて描くことこそ「ゆるキャン△」という作品の定義であり、1期も2期も、そしてこの作品もその定義からは外れていないのである。

投稿 : 2022/09/07
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17

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ゆるキャンをもっと好きになれる映画

キャンプ場を作るという今まで以上のガチ要素が多い一方、5人のほっこりした時間やキャンプへの姿勢、視聴者の空腹を全力で煽る極上のキャンプ飯など、今までと変わらないゆるキャンの良さもぎゅっと詰まっていた。キャンプ場の準備では「今この場所にあるものを使ってより良い場所にしよう」というコンセプトがあったが、ある意味この映画自体もそうなっているのが面白い。

アニメの「自分たちのキャンプ」とは異なり、映画では「大人が力を合わせてみんなで作るキャンプ」がメイン。焦点が当たるのも「大人になってから分かること」「一人ではできないこと」であり、設営に至るまでのいろんな人との繋がりが丁寧に描かれている。千明のご近所仲間の岡崎さんやリンの先輩の刈谷さん、土器発掘員の方から県庁の職員まで、やりたいことをやるために支えてくれる人の存在をしっかり描いてる分、キャンプ場を作る大変さ、完成した達成感、利用する人たちを見た時の喜びが見てる側にも伝わってくる。特に刈谷さんは当然のようにリンの仕事をフォローしてくれるしそれを表に出さず優しく見守ってくれるし、本作の個人的MVPを授与したいくらいイケメンだった。

5人が想像以上にちゃんとした大人になっていて、順調だったキャンプ場企画がいきなり中止になっても、そういうトラブルと誠実に折り合いをつけ、諦めずに自分たちでできることを探そうとする。なので見てて純粋に気持ちがいいし、キャラクターのことを今までよりもっと好きになれる。

あと驚いたのは、企画の発端と運営の中心になるのがリンと千明だったこと。
最初のCMを見た時点でなんとなく、言い出しっぺの撫子が4人を巻き込む話だと思ってたのでこれは意外だった。映画全体でもなるべく5人それぞれの視点が見られるようになっており、"主人公+4人"じゃなくて"5人集まって一つのパーティ"って感じがして……なんかとても良かった。(語彙堤防決壊)

千明にお年玉をねだるチビ犬子、林檎の皮を剥くリンちゃんパパ、相変わらずまったり口調の綾ちゃんなど、サブキャラをなるべく多く登場させてくれたのも地味に嬉しい。
CV 櫻井孝宏 をここまで贅沢に使う作品もそうそうない。


話は面白いし腹は減るしちくわは可愛いしで、これといって悪い部分が見つからないくらいには満足感が高いので、テレビ版を楽しめた方なら確実に楽しめる。

投稿 : 2022/08/28
閲覧 : 84
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しんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「ベストオブ環境アニメ」が映画になったら「ベストオブ人生アニメ」になった

公開初日に観に行ったこの映画を、昨日もう一度観に行ってきました。初回はそんなことなかったのに、昨日は最初から最後まで、ずっと涙が流れてました。心洗われる2時間でした。

テレビ版の「ゆるキャン△」を、「環境アニメ」と評したときに思っていたのは、このアニメの中心は富士山をはじめとする美しい山や湖といった、山梨~長野の自然だということでした。
その雄大で繊細な自然が、しまりんとなでしこという2人の、そして野クルのメンバーたちを出会わせ、優しく温かい人間関係を育んでいく様子を描く物語なのだと。

だから、映画がこの5人が社会人になってからのエピソードだと聞いたときも、不思議に違和感がありませんでした。ロックバンドやサッカーみたいな、若い時分の情熱をぶつける系の活動ならいざ知らず、アウトドアというのは子どもから大人まで誰でも、社会人には社会人の、中高年には中高年の楽しみ方というものがあります。だから、仮に5人がおばあちゃんになって年に1回集まってキャンプしていたとしても何ら不思議ではないし、そこにまた新しい人生の物語が生まれているだろうと思ったからです。

果たして、この映画はまさにそのような「大人になった5人とその回りの人々が、雄大で繊細な自然を通じて生まれた人間関係を優しく温かく育んでいく」物語になっていました。

思わず吹きだしてしまうようなおバカをやっても、事故につながりかねないやんちゃをしても許されていた学生時代と違って、社会人になったら立場も守るものも出てきて無茶はできなくなる。「何でもできるわけじゃないけれど、でも何もできないってわけでもない」ということを、千明の唐突な呼びかけに応じた彼女たちは思い出します。

千明の「住み慣れたこの土地も、戻ってきてみると少しずつ寂れていっているのが分かるんだよな。(中略)でも、人が集まって盛り上がるところは、やっぱりなきゃいけないんだよ」っていうようなセリフから始まるプロジェクトが、今の日本のリアリティを凄くよく捉えていて、でも「社会人への応援歌」にも聞こえて元気が出ます。

あと、テレビ版と違うのは、ふだんは離れた場所にいる5人がそれぞれの日常でさまざまな思いを抱えながら生活している様子が、ていねいに描かれるところ。なでしこは、富士山が見えたり見えなかったりする自宅のベランダでの表情が少しずつ違う。雨模様を眺めながらちくわを抱いてたたずむ恵那、準備室で必死に企画を練り直す千明、昇降口の子どもたちに手を振って見送るあおい、会社帰りの道を歩くりん。セリフは何もないけれど、メンバー1人1人の気持ちが溢れんばかりに伝わってくるそれらのシーンに、しっかりと尺をとって見せようとする映画ならではの演出に、ただただ感動するばかりでした。

あと、個人的にはついに本沢温泉まで「聖地」になったのが、衝撃でした。なでしことりんが出かけたのは、たぶんGW前後だったんじゃないかと思うのですが(八ヶ岳はGW過ぎまでは結構雪が残ってるので。ただ、「冬」ではないので、景色ほどに寒くはないと思います)チェーンスパイクつけないとたどりつけないようなところが聖地になるとは、ファンも大変だなーと(笑)。あの雪景色を真に受けて、真冬に聖地巡礼に挑戦する方が出ないことを祈るばかりです。

投稿 : 2022/08/20
閲覧 : 126
サンキュー:

12

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くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

コンセプトは再生

映画館にて視聴完了
正味120分、予告を入れて130分くらい?

一言感想
ゆるキャンとしては珍しく色々な困難に立ち向かっていく物語。でも最後はハッピーエンドで幸せな気持ちになった。

あらすじ
ゆるキャン本編から10年後くらい?
高校を卒業しそれぞれの道を歩み始め、次第に疎遠になってきたころ。
名古屋の出版会社で編集として働いていたしまりんはいわゆる社会人となっていた。
そんなある日名古屋に来ていたあきと久しぶりに会うことになる。3年ぶりに会ったあきは転職しており、山梨活性化のため広大な空き地の活用を検討していた。
その活用方法についてキャンプ場を提案したしまりん。この提案により物語は始まる。

個々いろんな事情を抱えているが、乗り越え協力してキャンプ場は完成する。

それぞれの現状と事情
なでしこ 東京支部のアウトドア専門店で店員に、日々の仕事は楽しいが心の中で物足りなさを感じていた。
しまりん 名古屋の出版会社で編集、営業から異動になったばかりで編集の仕事に慣れておらず、うまくいかないことを悩んでいた。
あき 東京都内の23区内でイベント企画→山梨開発の社団法人 物語のスタートとなる自分の仕事の企画について悩んでいた。
いぬこ 山梨の地元で小学校の先生 職場の学校が閉校となる
えな 横浜でトリマー 愛犬のちくわの年齢

流れとしてはしまりんの助言でキャンプ場計画始動、計画を記事にすることでしまりんの仕事問題も解決、職場内のチームワークも強化。いぬこの学校は廃校になったが、その一部はキャンプ場に移設。ドッグランを併設したキャンプ場のおかげでちくわも少し元気に。キャンプ場計画は土器の発見で頓挫しかけるが、みんなのやる気とあきの企画力で再会。キャンプ場は完成した。

感想
いい意味で裏切られた作品。

ゆるキャン本編はタイトルの通り女子高生たちがゆるーいキャンプをしながら日々学園生活を送る作品なので、大人になって財力をバックに豪華でゆるーい生活を描くのかと思ったら全然そんなことはなかった。
作中のキャンプ場のコンセプトが再生だったが、それはこの映画にも言えることで、ゆるキャンという世界観を再生する物語だった。
実際3年以上会ってなかった5人が集まり、日々の緊張感のある生活から解放され、それが職場にもいい影響を及ぼす。しまりんはそれが顕著で、キャンプ作りを始めたことがきっかけで職場のコミュニケーションも良くなり、頑張りが空回りしなくなった。また作中年越しを一人で過ごすシーンがあるのだが、最後キャプ場が完成した後で、今年の年末はみんなでキャンプをしよう、と言った仲間の誘いに、考えとく、と答えたのが感動だった。他にも学校が廃校になった時あきが隣にいてくれたのがとても感動的だったいぬこ、作中でちくわのことを聞かれ、今を楽しむんだよ、と答えていたが、いざその時になると割り切れなく悲しい顔をしていたが、キャンプ場作りを通して割り切れたえな。そしてなにより仲間がいなければキャンプ場が完成させるための活動をすることはなかったであろうあき。それぞれが相互に関わり合い良い結果になる素晴らしい作品だった。
え、なでしこ?なでしこは昔から変わらず、やりたいことをやることが周りに良い影響を与える巻き込み系主人公であり、その結果がなでしこにとってのハッピーエンドでだからオッケー。
あとは個人的に、しまりんの取材ということで、本編で訪れていたキャンプ場をしまりんが訪れるところも良かった。

あと、曲は歌詞ありもBGMも最高だった。フジサンノデーマも健在だったし。

それにしても終盤の温泉はすごかったね。あそこにはいけない笑笑

投稿 : 2022/08/09
閲覧 : 115
サンキュー:

7

ネタバレ

くにちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

リアルとユルさの加減が難しかったんでしょーうね。

【7月31日追記】
緩いだけじゃない映画ゆるキャン△、大人になれば何でも出来ると思っていたけれど実際は…。悪戦苦闘しながらも、どうにか理想を追い求め達成する。ある種のカタルシスを感じさせる構成となっております。
「ユルくノンビリと日常を過ごす」というテレビアニメのコンセプトを越えたところに劇場版を設定したことに関しては個人的にはとても共感できたのですが、何か今一つリアリティーにかける印象は拭えませんでした。

細々した点は置いておいて、一番気になったのは5人でキャンプ場は作れるものなのか?といった点
・実際には、シーンに現れていないだけで結構委託業者に任せている?
→もしそうであれば、遠慮なく委託業者を出してもよかったと思います。
・5人だけでもきちんと段取りを組めば1年以内で作れる?
→それであれば、もう少し具体的なスケジュール、工程、工夫した点などを掘り下げてもよかったのかなと思います。

また、「どんなコンセプトのキャンプ場にする?」と議論になった時にみんな思い思いの意見を述べており、これは「多分収拾が付かなくなるパターンや!」と思ったのですが、最終的に特に問題なくみんなが描いた通りのキャンプ場になった点にも物足りなさを感じました。
もう少し予算面の検討とか「ターゲットとする客層がボヤけるのでコンセプトを絞ろう」という議論になっても良かったのではないか!と思う次第です。
逆にいえば、上記の点が解消されれば素晴らしい作品になったのでは?と思うと残念でなりません。
→ただまあ、キャンプシーンがさらに減ってしまい。もしかしたら大多数の方の不興を買ってしまったかもしれませんが…。

演技に関しては、やはりなでしこを演じた花守ゆみりさんでしょうか?元気さはそのままにただ若干声のトーンを落として大人になった雰囲気を醸し出していました。

投稿 : 2022/07/31
閲覧 : 155
サンキュー:

7

ネタバレ

鹿羽 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

【必見】大人になっても変わらないモノ

今回のゆるキャン△はみんなが社会人になってからのお話です。
なでしこはアウトドアショップの販売員、しまリンは出版社、千明は地域再生の公務員、あおいは小学校教員、恵那はペットサロンのトリマーというアニメを見ている人だと千明以外は割と想像の範囲の職業だと思います。
今回の映画のキーパーソンは千明です。仕事の忙しさから、LINEで連絡は取り合うもののどうしても疎遠になってしまっている五人を引き合わせキャンプ場を作るのがこの映画です。
この映画への低評価をつける(普通の作品よりは断然高いですが)理由としては、キャンプシーンが少なく、学生という自由から社会(仕事)という制約があるからだと思います。
しかし、大人になってからもひたむきに頑張る元少女たちには変わらないモノがあります。この作品は、厳しい社会の中で埋もれがちな光をしつこくないように描いています。(SHIROBAKO、NewGame!のような)
この作品は、刺さる人にはちゃんと刺さります。感じるものがあります。お金を払ってみる価値あります!

~余談~
映画館では、音がひどくゆるキャンの音楽に求めていないアクション映画のような迫力があったほか、13.5の単行本がもらえなくて泣きたくなりました。首と頭も痛くなるしで、色紙があおい姉妹の温泉じゃなかったらがちでキレてたかも、、早く家で見れるようになってほしい。

投稿 : 2022/07/17
閲覧 : 131
サンキュー:

11

ネタバレ

抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

わざわざ観る程ではなかった

2期まで視聴済。

社会人になったことでJKブランドが失われたのは痛い。(リンのお団子も)

キャンプ場を作るっていうのが主なストーリーだけど、まあ面白い要素があまり無くて、最後の方にいろいろあったけどキャンプ場出来ました良かったねって感じで終了。笑えもせず感動もせず。楽しめる部分は飯食ってる時や露天風呂入ってる時の登場人物のとろけ顔くらいかな。松ぼっくりは安定。

少なくとも熱狂的なファン以外は高い金払って観る必要は無いです。

投稿 : 2022/07/11
閲覧 : 155
サンキュー:

2

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メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ほっこり

テレビ版のテイストそのままに、随所に劇場版的な演出がなされ、120分という尺を感じさせないまま、ゆったり、ほっこり物語は進みます。
終盤にはオールスターキャスト総出演な感じですし、更にトップガンマーベリックのあの展開ばりの再登場も見られます。

いきなりこの作品から見た人にとってはつまらない、と感じる人もいるかもしれませんが、そんな人でもきっとお気に召す人はいるはず。
もちろん、原作やオンエアからのファンにとっては間違いなく楽しめる、いやさほっこりできる作品です。

惜しむべくは、公開4日目にして既に限定盤、通常盤ともにパンフレットが完売だったこと。
ローカルなシネコンですから入荷が少くないかもしれませんが・・・。
もし、仮に転売屋などという方々の仕業であるならば、この作品をみて穏やかな心になっている私ですから、

https://twitter.com/ysrken/status/1100908201199919105?lang=zh-Hant

追記
あ、肝心なことを忘れてました。
劇中、なんでもないシーンで泣きそうになるというか、なんというか。
別段何があるわけでもないんですが、いつもどおりの彼女らの姿であったりとか、過去のシーンとかそれを踏まえて成長した彼女らの物語がなんとなくウルっときてしまう。
弱っているのかなー笑

投稿 : 2022/07/04
閲覧 : 112
サンキュー:

9

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ごる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

転売ヤーのお陰でパンフも買えない状態だけど…。

早速、劇場まで足を伸ばしてみましたが、全然蛇足なんかじゃなく、本当に良い話だったと思います(o´ω`o)

社会人になって、自由がきかなくなって、それでも好きな事をやろうとする、やりとげようとする気持ち!
そんな気持ちは忘れちゃいけないなって思いますw

こりゃ子供向けの内容じゃないよwww

もうひとつ、話の中でいくつか終息に向かう話や描写が出てきますが、そこの表現がリアルさもあって感慨深いです( ´•_•` )
キャンプ場開発が中止になってしまった時のそれぞれの反応や、犬子の教える学校の閉校、歳をとったチクワのひとつひとつの動きなど。。。

料理は相変わらず美味しそうなのばかりでしたが(º﹃º`)
この映画は大人が見るアニメとしては大いにアリだと思います(*^^*)
こういった気持ちは忘れないで生きていたいね〜( ´◜ з ◝`)

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 132
サンキュー:

9

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ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そうだ、キャンプ場作ろう

なぜけいおんは大学行ったのにも関わらずアニメ化しないのだろう
そんな中、この子らは卒業後、奇跡的に出会った
全ては千明の発言からだった
山梨の高下に草ぼうぼうの場所があるから、そこをキャンプ場にしようと...

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 187
サンキュー:

4

ネタバレ

taketake4 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

正当な成長

成長して社会人になったあとの話と聞いて、正直どうかなとは思いました
が、割と杞憂に終わったのでホッとしたというのが正直なところ
ただ、逆に言えば正当すぎて面白みにかけるのも事実だったかなと
リンだとブーイングの嵐になりそうなので、斎藤あたり結婚とかしててもよかったかも

遺跡の話とかはあったものの、キャンプ場づくりも順調すぎてまあやっぱりファンタジーだなあと
リアルな話だと小規模な開発現場なんかは遺跡とか出てきたら大急ぎでこっそり埋め直すみたいな話や、逆に大資本の開発のせいで貴重な遺跡の調査が十分にできないみたいな話だったり
まあそのへんあんまりシリアスにするのも、ゆるじゃなくなっちゃうからね

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 111
サンキュー:

3

ネタバレ

れい78 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正直キャンプシーンをもっと欲しかった

5人でキャンプ場を作るなんてワクワクするし、みんなボランティアであんな遠くから毎週のように集まってくれるなんて本当に今でも仲良しで素敵でした!話も本当に有り得そうな話で現実味もあり、作画も風景も料理も綺麗で安定していました。

ただキャンプ場を作るのがメインなのでキャンプシーンよりキャンプ場の整備、計画などに多くの時間が割かれているのでもっとみんなでご飯作ったり遊んだりする姿が観たかったなぁというのが本音です。なでしことしまりんの2人登山は最高すぎたのと、先生、あかりちゃんやあやちゃん、その他みんな登場してくれたのもすごく嬉しかったです!!!

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 124
サンキュー:

7

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映画 ゆるキャン△のストーリー・あらすじ

高校時代、キャンプを通じて関係を育んでいった、なでしこ、リン、千明、あおい、斉藤。時を経てそれぞれの道を歩んだ5人が、とあるきっかけでキャンプ場を作ることに。 『ゆるキャン△』が演出する、自然の美しさや美味しい食事、焚火を眺めるようなゆったりと流れる時間――。 「美味しいご飯を食べたり、きれいな風景を眺めたり、温泉にゆっくり浸かったりして……明日もまた頑張ろう」 そんな気持ちになれるひと時の体験。2022年の夏は、映画館で野外活動しよう。 (アニメ映画『映画 ゆるキャン△』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年7月1日

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