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「劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[後編]僕は君を愛してる(アニメ映画)」

総合得点
71.1
感想・評価
18
棚に入れた
96
ランキング
1375
★★★★☆ 3.8 (18)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[後編]僕は君を愛してるの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

こちらも総集編。。っと思ったが

まぁそうなんだが

ちょっとわかりやすくなったかな

一昨日TV版を観おえたばかりだが
ラスト付近いまひとつわからず

YouTubeにもあまり考察ないのね。
観た中では24話で24駅ってのはおおっと思いましたが。

TV版、よくわからない話の中に核となる話がはいってたりする気がしたのでなんかごちゃっとした感が。
それの伝えたい話をピックアップしたのが本編かなと。

銀河鉄道も改めて関連づけたので
この世界は死んで迷ってるか、パラレルに行ける世界なのかと。
デフォルメペンギンがいるのが現実ではない世界で。。っとも思ったけど水族館でリアル系とデフォルメ2種類いるし。。

TV版は筋が気になったので後半ちょっと駆け足的に観たので覚えてないけど
ひなたの変身モードあんなに少なかったっけ?
この後編はお話のリアルなところをわかりやすくかいつまんだので、あのシーンが少なくてちょっと暗い感じになったかな。

元にしてるあの事件はもう少し考えたらそうかくらいにした方がいい気がしたけど。
まぁ直接加害者ではないが身内とかで巻き込まれた人もいて、それ故に不遇になってしまった主人公達がその境遇故に命に変えても助け合いたい
というところが焦点でもあったのかなと。

あとうさぎ飼ってたので、うさぎの作画は二重丸◎でした。
さてテレビ版2週目いくかな

改めて名作だなぁという感想でした。

投稿 : 2024/03/08
閲覧 : 32
サンキュー:

1

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ももかちゃんの要素は必要だった?

これは、ある兄弟妹と、突然やってきたペンギンと、この世界の過去と未来についての物語である——。病気の妹・陽毬の命を救うため、謎のペンギン帽の命令により「ピングドラム」を探す高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬。自身の運命を信じて日記に書かれた出来事を実現しつづける荻野目苹果。新たな運命を導くため萃果の日記を手に入れようとする夏芽真砂子。大切な運命の人を取り戻すために目的を果たそうとする多蕗桂樹と時籠ゆり。彼らはそれぞれの運命と大切な人の為に「ピングドラム」を追い続けたのだった。あれから10年——かつて運命を変える列車に乗り込んだ冠葉と晶馬が、運命の至る場所からひととき戻ってきた…。

これまた、総集編
話が一気に動きすぎたせいか全く記憶に残っていなかった
冠馬が父の親友の子供だったということで近親相姦にはならんね
実の妹話あったなあ
愛のためとはいえ、つぎつぎと罪を犯していくう
高倉父に対して実は復讐考えていたとか、人間ブロイラーから救ってもらった話とか少しずつ思い出してきた
運命が入れ替わったというか生まれ変わったのかな?世界線が変わった?
陽毬ちゃんの兄がいなかったことになっているけど、痕跡は少し残っている
結局、謎な作品なままだったような気もする
愛してるって言い合っているさまはヱヴァンのTV放送でおめでとうってなぜか言われているあれを彷彿とさせる感。
ペンギンが泳いでいる姿はいいよね


主題歌
僕の存在証明 やくしまるえつこメトロオーケストラ
挿入歌
Private Girl 秘め事 トリプルH
灰色の水曜日 それからの私たち トリプルH
AFTER'45
Just a 16
MURDER GAME
HEROES~英雄たち 運命の乗り換え~
ED
少年よ我に帰れ やくしまるえつこメトロオーケストラ
少年よはEDで大好きやったなあ。
電車絡む作品なだけあるな。

投稿 : 2023/11/24
閲覧 : 34
サンキュー:

3

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場版の意味は?分かりやすくした?東日本大震災を受けて?

 TV版と主題は同じですが、若干分かりやすく修正されていました。ただ、前半よりは後半の方がTV版の再編集の印象は強かったです。

 テーマとしては、全体としては宮沢賢治的な利他・生命の循環というテーマ。家族とは家族愛とは?という子供に必要なのは愛であり、誰からも必要とされないと感じると透明になるという親による精神的虐待・ネグレクトを含むテーマ。
 そしてそう言うものが生み出した破壊衝動というか破壊に向かわざるを得なかった社会が生み出した悪意のようなモノです。

 こうやって見ると、例の宗教テロ事件をモチーフにしたというよりも宗教テロ事件とサカキバラ事件に着想を得て、その原因となった親と家族・教育問題を描きたかった、と見る方が自然だったかも、という気付きはありました。が、どちらが先でもいいと思います。

 後半は結末の修正でTV版よりも子供ブロイラーと透明な存在についてが分かりやすく描かれたこと、ピングドラムが生命の循環でありペンギンは陰陽の象徴であることが、分かりやすく描かれていた気がします。一方でオープンエンディングで余韻だった部分を見せてしまったのは、あまり関心しませんでした。

 悪意の象徴である渡瀬眞悧と善意の象徴である桃果の対の表現が、チビペンギンにより直接表現されたものの、一方でその対立が希薄になっています。全体的に悪意というか悲惨な出来事が省略されて一旦どん底に落ちる部分がマイルドだったのでカタルシスは弱い気がします。あわせて日記の方のピングドラムがちょっと希薄になったかなという気がします。

 例の白黒のクマがいる空間で鏡が割れていて、そこを歩くと傷がつくというのはそう考えると分かりやすいアナロジーで、あの空間は生きるということそのものだったのかもしれません。

 で「かえるくん、東京を救う」を入れた理由ですねえ…うーん。本作の舞台が2011年で、重要な出来事が95年。本作のTV版が7月からだったらしいので、おそらく東日本大震災は入れられなかったのでしょう。

 重要な震災2つの年と絡みながら、それを描けなかったことを修正しようとしたのかもしれませんし、家族・疑似家族の絆と愛情の問題より、広くとったほうが利他とか人間には誰にでも役割ある、みたいなことがが分かりやすくなるし、桃果と眞悧が活きてくる気がしたのかもしれません。
 ですが、ここは教育・親問題→子供ブロイラー→疑似家族で愛と承認と命の輪廻の話で良かった、気がします。大衆が人形みたいな理由はそこからわかりますし。

 となった時に、名作のテレビ版を越えたか、ですね。

 こうしてみると蛇足感はあります。面倒ではあってもテレビ版で十分言いたい事を言いきった感じでした。ただ、やっぱり2011年の東日本大震災問題です。
 ここで起きた創作上のパラダイムシフト…人間の間の悲劇よりあらがえない惨劇を経験しました。平穏な生活はいつでも破壊される。その現実の上で日本人は生きているという事実です。
 これがあるから新海3部作のともすればハッピーエンドは内容が無いと言われながらもそうしたのは、マーケティング的な思惑は別にして東日本大震災後に悲劇の在り方が変わったのでは?と思うからです。現実は悲惨だ。だったらせめてハッピーエンドを目指して生きようよというメッセージが必要になったと思っています。

 そうなったとき、この作品の最後に希望を持たせるためにこの作品が出来たと考えることはできます。それを想起させるための「かえるくん、東京を救う」を入れたのかな、と思わなくはありません。

 一方で大衆特に若い人がストレス耐性がなくなったから、バッドエンド・作品上のストレスに耐えられないという言説を聞きます。まあ、そういう面も必ずしも否定しませんが、そうなった原因にこの作品の主題である、親・教育・社会と子供の乖離が考えられます。子供は蝶よ花よで育てられて、ネグレクトというよりもスポイルされているからでしょう。その意味で新しい問題かもしれません。

 バッドエンドが駄目なのか?東日本大震災とストレス耐性などを含めて考えてみると、このリメイクに意味があるとするとそこかなあ…という気がしなくはないです。

 それとダブルHを登場させた意味がやっぱりちょっと消化不良だったかなあ。友情というには薄いですよねえ。TV版のEDを考えると運命論の話なんでしょうか?ここはやっぱりわかりませんでした。

 更にいじわるな見方をすると「RE:cycle of the PENGUINDRUM」の「RE:cycle」はリサイクルです。つまり、中古品を見せられている可能性はあります。お前らわからないみたいだから、中古品でもう1回分かりやすくしてやんよ?かもしれません。

 評価は…うーん、難しい。正直第一印象はTVでいいじゃん、ではあります。が、冒頭とラストの変更ですねえ。難しいので、取り敢えず保留の意味でまた、オール4にしておきます。

 テレビ版をまた見るかなあ…






 

投稿 : 2023/11/14
閲覧 : 129
サンキュー:

4

御宅 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

僕は幾原邦彦を愛してる

非の打ち所がない完璧な作品。幾原監督は庵野秀明監督に次ぐ演出監督として名前を刻んで良い。アニメオリジナルでは群抜きで1番。

投稿 : 2022/10/20
閲覧 : 141
サンキュー:

2

ネタバレ

ソース さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:----

愛 し て る。 ほんのりとした優しさを感じる。

まず正直言うと、自分はこの劇場版に「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」のようなぶっ飛び具合を密かに期待していた所があったので、封切り前の期待値を上回ったかと言われると肯定しかねる部分はある。(まぁ総集編としての枠は飛び越えれてないよね)

しかし、純粋にTVアニメの際でも盛り上がった後半の部分を総集編としている為、前編よりも濃密なものに仕上がっている。そして前編同様、挿入歌などもいい感じにリニューアルされていて新鮮であった。そして {netabare} 運命の乗り換えのときの苹果の「私も...!」 {/netabare} というセリフ追加は秀逸。悲しい別れであるが愛を伝えられた!言えたじゃね〜か〜!

新作パートでは、自己犠牲否定でいくのかなと思っていたのだが、違った。私の見識が甘かった。{netabare} 自己犠牲,TVアニメラストの展開を認めながらの希望を感じさせる優しいエンド。冠葉達がこれから何者になっても、幸せになるのだろうな,大丈夫だろうな {/netabare} と感じさせてくれた。TVアニメラストよりも明るい雰囲気を漂わせていた。 {netabare} ペンギン眞悧そっちのけで「俺たちは陽毬のお兄ちゃんだ!」 {/netabare} のシーンは爽快だった。まぁ正直もっと先の未来を見せて欲しかった感はある。




あと 「少年よ我に帰れ」を流すタイミングが完璧だったぞ〜...とも言っておく(小声)





順当に良質な総集編でした。
幾原邦彦監督の今後のご活躍に期待をしております。

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 146
サンキュー:

2

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「愛」は自分から差し出すことによって「輪り」始め、そして、「再び」自分に戻ってくる

劇場版の[後編]です。

※ここからは、ネタバレです。

この作品は、TV版に新しい要素を追加して再構成した作品です。
しかし、基本的にはTV版と結末は変わっていません。
にもかかわらずTV版とは観終わった後の印象が180度違う作品になっています。
こんな総集編は初めてです。
さすが、幾原監督。


■「輪るピングドラム」ってなに?
{netabare}
まず、「ピングドラム」ってなんでしょう?

これは、いろいろな解釈ができるのだと思います。
物語を観ていると、その1つは「愛」なんだろうなと思います。

では、「輪る」ってなんでしょう?

リンゴのまわりを円形の矢印がくるくる「輪る」絵。
この物語では、この絵が場面の切り替わりにアイキャッチのように頻繁に登場します。
リンゴは、「ピングドラム」のシンボルなのは分かるのですが・・・。
では、いったい、なんで「輪っている」のでしょう?

この劇場版は、TV版を再編成したものです。
もちろん全部詰め込むには、あまりにも短すぎます。
そこで、二人の兄弟が妹を助けると言うストーリーに集中した構成になっています。
すると、この「輪る」と言う意味がとても分かりやすく浮かび上がってくるのです。

冠葉と晶馬は、小さい頃、檻に入れられ、何も食べるものがなく餓死寸前でした。
恐らくこれは、親から愛されていなかったことの比喩だと思います。
親から愛情をもらえず、「愛」に飢えて死にそうだった二人です。
そんな中、冠葉が発見したリンゴの半分を晶馬に分け、二人は助かります。

ここで二人は、大切なことを学びます。
「愛」は、誰かからくれるのを待っているだけではダメなのです。
「愛」は、自分から差し出すことができるのです。
その象徴がリンゴでした。

そして、物語は、クライマックスです。
陽毬を助けるために冠葉が自分を犠牲にし、死にそうになります。
そこで、晶馬は、冠葉を救うために自らの命を陽毬に託します。
それは、かつて、冠葉からもらった「愛」でした。
つまり、冠葉に助けてもらった命です。
最後に陽毬は、その命、すなわち「愛」を冠葉に届けて助けます。

最初、冠葉から差し出した愛が、輪り輪って再び冠葉にめぐってきたのです。
これで、「愛」は、ひと「輪り」しました。
「輪るピングドラム」です。
リンゴのまわりを矢印がまわるアイキャッチは、これを象徴していたんですね。


「愛」は、求めるだけじゃダメ。
「愛」は、この世界の誰かから与えられるのを待っているだけじゃダメ。
そんなことをしていたら、いつか飢え死にしてしまう。
だったら、自分から差し出せばいい。
そうすれば、それが輪り輪って、再び自分にも返ってくる。
「RE:cycle」。
ただそれだけ。
「愛」って、そう言うものだよね!
この物語のテーマは、そんなシンプルなものだったのではないかと思うのです。
{/netabare}


■「愛」は、観客の中も「輪る」!?
{netabare}
「愛」は、「輪る」もの。

この作品には、これを象徴するシーンが他にもいくつかあります。

クライマックスで晶馬が苹果に「愛してる」と言いました。
TV版では、それに対して苹果は何も答えられないまま、晶馬は消滅してしまいます。
しかし、劇場版では、苹果が「私も」と返事をしました。
ここでも「愛」は、お互いを「輪り」ました。
TV版を知っていると、この違いには、インパクトがあります。
なぜなら、「愛」は、「輪る」ものと言うことがとても印象付けられるからです。

そして、エピローグの浜辺のシーンです。
今度は、幼い登場人物たちがスクリーンのこちらに向かって「愛している」言います。
「愛」は、「輪る」もの。
それは、スクリーンの中だけの話ではなかったのです。
観客をも巻き込んで「愛」は、みんなの中を「輪る」ものと言いたかったのでしょう。
{/netabare}


■『銀河鉄道の夜』
{netabare}
この物語は、『銀河鉄道の夜』をモチーフにしています。
そのため扱っている「愛」が自己犠牲のような崇高なもののような印象を受けます。
でも、実は、それは深く難しく考えすぎているのではないでしょうか?
なぜならカムパネルラからは、そんな崇高な印象はうけないからです。
もっと単純です。
カンパネルラは、川に落ちた子供をただただ助けたかっただけのような気がします。
それが、結果的に自己犠牲となっただけです。

この物語でも、二人の兄弟は、妹の陽毬をただただ助けたかっただけなんです。
二人は、陽毬のお兄ちゃんになりたかっただけなんです。
それが、結果的に自己犠牲となっただけなんです。
{/netabare}


■言葉にすることの危うさ
{netabare}
物語は難しい部分がありましたが、伝えたいことはすごくシンプルだったと思います。
そんな簡単なことをなにも難しくしなくてもと思わなくもありません。
でも、それが大切なんです。
ストレートに「愛は輪るもの」と言われても、逆に心に残らないでしょう。
伝えたいことをいかにストーリーと映像で表現するか。
そこに深みがでます。

言葉と言うものは分かりやすくて便利です。
しかし、その反面、表現したいものを狭めてしまう可能性があります。

先日、美術館で絵画を鑑賞しました。
そしたら、まぁ、これはいったい何を描いているのか、全然わからないのです。
でも、その絵の下にプレートがあり、題名が書いてありました。
それを見るとなぜだかその絵が分かるようになります。
言葉ってすごいなと思いました。

でも、同時にその題名の範囲内でしか、その絵を見れなくなっていたのです。
恐らく絵で表現しようとしていることは、その題名の範囲で収まらないであろう世界。
でも、それに題名をつけてしまうと、その枠をはめてしまう感じになってしまいます。
そうです、作者の表現したいことに制限がかかってしまうのです。

そして、もう一つ気づいたことがあります。
それは、展示されている作品には、「無題」もかなり多いと言うことです。
最初、「無題」って、作者もわけもわからないものを描いたのかな?って思いました。
でも、実は、恐らく作者は、描いたものに言葉がつけられなかったのかと思います。
どんな題名をつけてもしっくりこなかったので、「無題」のままにしたのでしょう。
でも、そのおかげで、鑑賞者の目には、無限の想像が働くのです。

この作品もそうです。
「ピングドラム」とは、具体的に何かとは、語りません。
それを一言で「愛」と置き換えてしまえば、それ以上でも、それ以下でもなくなる。
もちろん、「愛」と言う言葉自体は、いろいろな意味が含まれます。
でも、「愛」と言う言葉の枠でくくってしまっていることに変わりありません。
つまり、「愛」とは、「愛」と言う一言でひとくくりにできるものではないのです。
その証拠にこの作品でもいろいろな形の「愛」が描かれていました。
{/netabare}


■「きっと何ものにもなれる」
{netabare}
TV版では、「きっと何ものにもなれない」と言う命題を突きつけました。
しかし、これに対する明確な答えは示されなかったような気がします。
最後、二人の幼い兄弟は、「どこへ行く?」となって終わります。
なんだかはっきりした答えが出ないままのような感覚をうけます。

この劇場版では基本的な結末は何も変わっていません。
でも、桃果が最後に「きっと何ものにもなれる」と肯定して終わりました。
これだけもこの劇場版には、価値があります。
なぜなら、TV版に対する正統な答え明示したからです。
最後、二人の幼い兄弟は、同様に「どこへ行く?」となって終わります。
しかし、この二人からは、「何もの」かになれた自信のようなものを感じられました。

これがTV版と同じ結末にもかかわらず、印象が180度違う理由です。

ところで二人は、「何もの」になりたかったんでしょうね?
それはきっと単純で、ただただ「陽毬のお兄ちゃん」だったのだと思うのです。
{/netabare}


■まとめ

この劇場版は、TV版の「リサイクル(再利用)」です。
でも、その域を超え、再び何かが「輪り」始めたのを見た気がしました。
タイトル通り「RE:cycle」な作品です。

『銀河鉄道の夜』が、近代の児童文学なら、この作品は、現代の児童文学です。
人間の根源的で、核心的で、そして繊細な部分に触れようとします。
そのため、難しく感じてしまうこともあります。
でも、伝えたいことはすごくシンプルなことなんだと思うのです。

投稿 : 2022/09/14
閲覧 : 191
サンキュー:

19

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

きっと何者にもなれるお前達に告げる

前編は1日に4回くらいの公開があったのに後編は1日に2回でしかも昼と夜しかなくて、前編の動員数がよくなかったのかな?と思っています。

前編が殆ど総集編であり後編はアニメとは別の終着駅につくとの事で気になりますね。

さて、物語としては総集編でした。
運命の乗り換えまでは総集編ですね。
で、物語の結末を気にしていた人は多いと思うのですが、これは視聴者が、どの様な最後を想像していたかで評価が別れると思います。

運命の乗り換え……

子供の高倉冠葉と高倉晶馬が希望を見つけ出し走り出して、ペンギンマークのラベルが空を舞うのは凄く綺麗でワクワクする表現がされてました。
「陽鞠のお兄ちゃんだ」ってピンクの熊のぬいぐるみを投げるシーンが良かったですね。

前編にて、ダンボールに3匹のペンギンが入れられていた箱に、彼が兄妹であった証を一緒にいれる事で運命の乗り換えをしても彼らが過ごした時間は確かにあった事を残したかったのでしょうね。

お兄ちゃんからのメッセージを読んだ陽鞠は涙をします。
記憶にも残っていない2人のお兄ちゃん。
顔も声も記憶も覚えてないけど、心にはしっかり刻み込まれていたから涙が溢れたのだと思います。


後は、荻野目桃果……彼女の登場には安心しました。
前編では完全にやられましたが、運命の乗り換えに成功したから彼女はまた力を取り戻せた。
桃果は最初から死者だったので回想でしか出なかった彼女が現在活躍しているのが新鮮で素敵な演出でした。

小学生の高倉冠葉と高倉晶馬が宮沢賢治の銀河鉄道について語るシーンが出てきます。
死した後も終わらない、そこから始まる物がある。
多分、それが荻野目桃果の現在の状況なのかもしれません。
彼女は死しても終わらない。


さて、乗り換え結果としては……

運命の乗り換えの結果は私の予想以上の物はありませんでした。


私は高倉家がまた元の三兄妹に戻れるのだと思っていたので……

結果だけ言うと確かに改変された部分はあるものの大まかは物語はアニメのラストから変化していないように思いました。

悪く言えば予想を越えられなかった総集編。

良く言えば輪るピングドラムと言う作品のラストを崩さずに忠実に再現させて居て、作品の根本を大切に貫き通している作品。

ラストに「愛している」って言葉が沢山出てくるのですが、運命の乗り換えはするけど、ピングドラムと言う作品のラストは崩さない何故ならピングドラムと言う作品を「愛している」と言う制作側の愛なのかな?

確かに、変に物語が変わったら逆に作品の評価を下げる結末になりかねませんが、運命の乗り換えなんて大胆な事をするのでしたら、やっぱりあの三兄妹が、これからも仲良く笑っていてくれる未来を作って欲しかったなぁ〜w

まっ、でも多分、運命の乗り換えを終えた過去の世界。
小学生の高倉冠葉と高倉晶馬が元の自分達が本来居るはずの世界に戻ったので、そんな未来は彼らに託されたのかもしれません。

投稿 : 2022/09/13
閲覧 : 155
サンキュー:

6

蛍火 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2024/01/07
閲覧 : 7

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/02
閲覧 : 11

kuronotuki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/05
閲覧 : 19

きで さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/04/21
閲覧 : 10

gLibh48702 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/30
閲覧 : 11

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2023/02/01
閲覧 : 18

ニノマエ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/11/03
閲覧 : 14

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 13

sarari さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 12

kunka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/28
閲覧 : 15

しむらうしろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/11
閲覧 : 13

劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[後編]僕は君を愛してるのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[後編]僕は君を愛してるのストーリー・あらすじ

これは、ある兄弟妹と、突然やってきたペンギンと、
この世界の過去と未来についての物語である——。

病気の妹・陽毬の命を救うため、謎のペンギン帽の命令により「ピングドラム」を探す
高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬。
自身の運命を信じて日記に書かれた出来事を実現しつづける荻野目苹果。
新たな運命を導くため萃果の日記を手に入れようとする夏芽真砂子。
大切な運命の人を取り戻すために目的を果たそうとする多蕗桂樹と時籠ゆり。

彼らはそれぞれの運命と大切な人の為に「ピングドラム」を追い続けたのだった。

あれから10年——
かつて運命を変える列車に乗り込んだ冠葉と晶馬が、運命の至る場所からひととき戻ってきた…。

謎の赤ちゃんペンギンに導かれるままに巨大な本棚で埋め尽くされた
不思議な図書館へたどり着いた冠葉と晶馬。
「ようこそ、運命の子供たちよ!」
突然、本棚が割れて、ペンギン帽をかぶった少女が二人の前に現れる。
「それはあなたたちの物語」
図書館の司書を名乗る荻野目桃果は一冊の本とともに”大切な使命”を二人に授ける。
「きっと何者かになれるお前たちに告げる。己のなすべきことを見つけ、この世界を救うのだ!」
果たして冠葉と晶馬は何を見つけるのか…!?(アニメ映画『劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[後編]僕は君を愛してる』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年7月22日

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