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「かがみの孤城(アニメ映画)」

総合得点
74.0
感想・評価
108
棚に入れた
317
ランキング
936
★★★★☆ 3.8 (108)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.4
音楽
3.7
キャラ
3.8

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かがみの孤城の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かがみの向こうのおとぎ話。照り返されるリアリズム。

私の受け止めは四つです。

一つには、とにもかくにも初見(初読)が肝心。
アイディアにもギミックにもびっくりです。

二つには、何気にみんなフリークアウト。
なぜ? どうして? 
7人の会話に耳を聳て、違和感を感じてほしい。

三つめは、本作のテーマは人類史に深くねざす普遍的な主題。
避けては通れない命題ってこと。
生き抜くには、そういうビジョンと覚悟とが必要ってこと。

四つめは、だとしたら、どうその深い爪痕からリカバリーするのかと。
だれもが、その認識と責任を、行動と言葉にしなきゃいけないってこと。


~      ~      ~


リアルが辛すぎて、フィクションの世界に逃げ込んでしまいたくなる。
だけど、振り返れば、どうしたってリアリズムの闇が待ち構えている。

永遠にも思えるそのループは、当事者にとってはとんでもなく重いもの。
かがみの孤城は、彼らが唯一繋がれる、とっておきの場所なのですね。


今日、当事者でなくても、傍観者だったとしても、いつでも、どこでも、誰にでも、それは「不慮の事故」のように身に振りかかってきます。

物語は、スクリーンのなかだけに収まるものではありません。
生々しい現実味を帯びて、問題提起しているのです。

おとぎ話は、リアリズムを内包するのです。


~      ~      ~


物語の幕が下り、ED(優里さん、メリーゴーランド)が流れてきました。
その歌詞は誰の心情を歌っているんだろうと、目を閉じてその姿をまぶたに思い浮かべようとしました。

最初は、7人のうちの誰かかな?って思っていて・・・。
う~ん、こころ、かな?
いいや、アキかな?って思っていたんですが・・・。

どうやら違っていたみたいです。
(2回めの鑑賞は目を開けて確かめました。)


学校への憧れ、友だちとのじゃれ合い。
勉強も、部活も、もしかしたら恋愛も。

どれだけ手を伸ばしたくて、どんなに追いかけても、叶わなかった彼女がそこにいました。

明日に行けなかった彼女だから、7人にそれぞれの未来を創ってあげたいと思ったのでしょうね。


EDの歌詞を聞き返すほどに、さめざめと泣いています。


~      ~       ~


原作にも深い感動を得ていた私だったので、帰宅したあとに、久しぶりに表紙を開きながら、劇場でいただいた配布物を何となしに開封しました。

そうしたら・・・・ハッと気づかされて、じんわりと涙が込み上げてきました。


ああ・・・。
このシーンが、7人に望んだ彼女の夢だったのか・・・。
映画のエンドシーンだけではなかったんだ・・・。


どうしようもなく胸がつまり、やがてゆっくりと温かくなりました。


いい作品だな、と改めて思いました。


~      ~      ~


おまけ。
{netabare}
本作が上映中ということもあってステキなレビューがアップされてきています。
その中からいくつかの気づきを感じましたので、追記しておきたいと思います。


~      ~      ~


こころたち7人の子どもたちが「狼と七匹の子山羊」にモチーフがあることは明白だと思います。
狼は、子山羊には肉体的な破滅を、こころたちには精神的な絶望という "リスクをもたらす脅威の存在" の象徴なのでしょう。

同時に、狼は "現実的なルール=社会の実相・仕組み" も表象しているのでしょう。
リアル的には自宅で、フィクションでは孤城で、どんなに身を隠していても、自分の内面を根本的に律しない限り、狼(社会)は問答無用で子どもたちを圧迫し破壊していきます。

まだ知恵の届かない子山羊は、てんでに逃げ回ってあちこちに隠れますが、狡猾で横暴な狼に次々と呑み込まれます。
こころたちも同じです。
誤解を解く術もなく、親にもなかなか理解されず、なお教師にも無体を言われ、ただ無抵抗のままに社会的孤立に陥るだけです。


中学校は、一方では自由と規律、平等と公平、友情や共同を学ぶ場所なのですが、他方では成績という名の序列づけや、多元的無知という不条理も体験させます。
その意味では、未熟で繊細な子どもたちは、義務教育というの名の強制執行で、苛烈な生存競争の渦中に放り込まれるのです。

狼は有象無象の強者たち、七匹の子山羊は無抵抗の弱者として、絶対的な立ち位置が確定してしまっています。
なので、こころたち7人それぞれの境遇も、シナリオ的には個別の時系で絶対的に成立しており、その意味で過不足なく描かれていると考えています。

何十年も放置され、今も繰り返され、その結果、何十万人もの子どもたちが、同じような苦しみの輪廻に突き落とされるという事実。
今もなお、義務教育の枠組みには、彼らが居られる "時間と空間と有効なシステム" を持ち合わせていない現実があるんですね。


かがみの孤城という舞台は、グループカウンセリングの実践です。
彼らは、協同しながら心を通わせ、リアルとフィクションの時系を紡いでいきます。
そして見えない絆をそれぞれの時代を生き抜く糧につなげていくのです。

その結語として、ついに現実世界にも帰れなくなって自己亡失に陥ってしまったアキが6人に救われます。
やがてアキは現実世界でスクールカウンセラーとなり、6人の時系を確かにつなげ、彼らの自己肯定の再獲得に尽くそうとする姿が描かれているのです。

アキの絶対的なピンチからの起死回生を助けたミオ。
同じように、6人から起死回生へと助けられたアキ。

きっとアキはかがみの孤城での体験を一生懸命に内省したのだろうと思います。
それは、リオンの姉、ミオが願ったこと、アキに託したことなのかもしれません。

二人に共通するのは、バトンする意志の意味を深く自覚しているということなんです。
ミオの遺志を、アキが引き継いだのですね。


~      ~      ~


二つめは、午後5時以降になると狼が孤城を支配する "謎ルール設定" についてです。

本作のシナリオベースには、認知心理学、カウンセリング理論、その他のメソッドが物語に組み込まれているようです。
こころたちのリアルな現実と、孤城というフィクション世界とが "かがみ" で繋がっていることや、彼らの意志で出入りできていることがその一例でしょう。

本作が、いわゆる「死に戻り」や「死後の異世界人生」設定でないのも、カウンセリングの視点や手法がどっしりとした土台になっています。
母親や喜多嶋先生ら "支援する側" からしてみれば、子どもたちを現実の世界から切り離して扱うことなど絶対にあり得ないのですね。

ここを押さえれば、どうしてオオカミ様が孤城のマイスターでいるのか、狼が子どもたちのウォッチドッグなのかを理解する一助につながるのではないかと思います。

この不可思議な設定は、子どもたちにとって、どれほど孤城が「フィクション=仮りの場所=隠世(カクリヨ)=安息地」であったとしても、夕方5時以降は、「リアル=現実の場所=現世(ウツシヨ)=閉塞地」に立ち戻り、どうしたって各々のトラブルに向き合わなくてはならない "縛り" になっているのですね。


ところで、日本神話では、カクリヨは永遠に変わらない神域と称されていますが、それなら現代の子どもたちにも、ダイナミックに躍動できるウツシヨがあっても良さそうなものです。

古神道の世界観においても、この二律する概念規定はきわめて重要な位置づけになっていて、隠世は純然な魂の修養の場、現世は肉体を伴った魂の修行の場としています。


日本固有の文化性や感性から見ると、日中の孤城は、こころたちに安全地帯での魂を修養する50%であり、夕方からの家庭はイジメられる当事者としてリアルを受け止める修行の50%という "二律性" が設定されていることが分かります。

24時間孤城に入り浸ってもいけないし、24時間自宅に引きこもってばかりでもいけないという "重し" を子どもたちにかけているのですね。

さて、これらのルール設定は、何もせずに過ごすだけでも一定の安全が保障されるわけですが、万一、そうでなければ、痛いしっぺ返し(積みあげた交友関係の記憶を無くす。=全てを無かったことにしてしまう。)という選択肢も準備されています。

救いなのは、この孤城は、リオンの姉、ミオが創り上げた "創作世界" ということ。
「自分の人生を自分らしく生きることの尊さ」という愛に満ちた "隠れルール" も設定されているわけですね。

それを解くキーマンがこころであり、こころを陰ながら支えた東条萌との関係性が、終盤において素晴らしいエンパワメント(自律性の高揚、自発性の向上)を利かせています。
萌が転校生であることや、1年間限定という設定も、こころが冒頭で願った「一期一会の救済」にシンクロしているものと受け止めるなら、私は十分納得できます。

何を置いても、萌は、秘密の鍵を探し出すヒントと "覚悟" とをこころのリアルに授けたのですから。
こころは、胸を開いて語り合うことで「たかが学校のこと」というパワーワードを入手できたのですから。

一番身近にいる友だちの存在が、如何に大切なことかと教えてくれています。


~      ~     ~


ちょっとしたミステリーっぽさや、年時差という凝ったギミックも面白いなと思います。

でも、私は、本屋大賞を受賞した理由はそれだけではないと感じます。

自己肯定感を高めていく集団的セルフマネジメントの有効性だったり、スクールカウンセラーやフリースクールの活用にこそ、これからの子どもたちに、そして親にも社会にとっても、重要な意味と示唆を感じさせる識見ある作品だった。

そんなふうに評価したいなと思っています。
{/netabare}

投稿 : 2023/07/27
閲覧 : 286
サンキュー:

22

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

オチ付近は◎それまでちょっと△

んーたいくつー
っと観てて
1時間くらいから早見

パラレルワールドだっ!
は、えーーっとドン引きしましたが
違ってよかった

お話としてはオチはよかったので
それまでの盛り上がりやコミカルな描写で楽しめたら良かったのになぁ。。
どうもまたいじめかぁ。。なんて思ったりするのも最近の綺麗系な作画のアニメは多いと感じているからか。

集団で家来るってちょっとやばいよね。。
隣人引っ越して復帰してもいじめの対象は繰り返されそう


それとこの作品ターゲットは中高生向けっぽいのに親戚のおっさん?に暴行されそうになるって。。いる?
親に聞くよね、あれなーにって。。


名前はよく見るとキラキラネームと古い◯◯子など散りばめててヒントのようであるが、なんかほぼ今風と思ってしまった
スマホとか理解してないとか、なんか古風や食べ物粗末にすることに過敏とかも散りばめるてたら時代が違うヒントになって面白かったかと

『真実はいつも。。』はあの声優さんだからのギャグね。
芦田愛菜ちゃんはよかったかと。

いじめと思われるシーンはちとうんざりだがあったけど
全編通して考えると
もう少し起伏やワクワクなどあった方が良かったかな。。

んーおしかった。。

投稿 : 2023/06/30
閲覧 : 84
サンキュー:

5

ネタバレ

Kansan さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

感動より驚きを楽しむ映画

物語としては不登校児が仲良くなって成長していくって感じの話。

良い点: 脚本はギミック的な面白さがあり、それを映像的伏線でしっかり伝えられていた。またそれにより物語全体は綺麗にまとまっていたと思う。後半パートの物語が動くシーンは一瞬ホラー作品でもいけるのではないかと思える展開の面白さがあった。

悪い点: 主人公が虐められてる描写が悪い意味でアニメ的で重みがなかったり、他の子についても深く描写されなかったりでこの映画の大事な要素であろうキャラクターの成長による感動やテーマ性は感じられなかった。本来盛り上がるシーンで流れるような劇伴が多用されすぎていてシーンに対して少し外してるように感じた。また演出もよく見るテレビアニメと同じレベルで映画ならではの作り込まれた世界観や雰囲気はなかった。

投稿 : 2023/06/22
閲覧 : 62
サンキュー:

1

ネタバレ

たつや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

世間の評価は高すぎる、が心に刺さる良作ではある。

なんとも評価のしがたい作品であった。僕はあまり細田守監督の「サマーウォーズ」を評価していないのだが、それと同じく話がちょっとごちゃっとしていて、分かりにくいところも僕の中では結構あった。正直世間がここまで評価しているのはちょっと信じられない。失礼な言い方になるが最後の怒涛の伏線回収の展開やアニメチックな終わり方で浅い層は騙されているのかなと。それと「竜とそばかすの姫」のような、おおかみの正体そこ!?みたいなのもあった。

ただいじめをテーマに取上げたこと、それに対してどう向き合っていくかという過程に対しては良かったと思う。いじめで本当にきついのは「心が休まる時間がないこと」だと思っていて、学校ではいじめられ家が唯一の心を休める場だったのに、家まで押しかけてきてひどい仕打ちをされたのだから、そりゃ壊れてしまうというか、不登校になるよな。この見せ方がベタではないというか、本質を突いていて良いと思った。ただそれ以外の6人の過去エピソードについては、おそらく小説だと細かく書かれているのだろうが、映画で尺を短くしたのか少し浅いなと感じた。

伏線について、7人それぞれ時系列が違うという設定は僕も途中から気づいていたし、割と製作者側も気づいてくれるようにヒントを出してくれていたと思う。喜多嶋先生について、正体はアキであったのだが、喜多嶋先生が1回こころの家に来た時に「ストロベリーのティーバッグ」を渡していて、その時に「あれ、アキちゃんもこの先生の世話になっているのかな」と推察していたけれど、そのミスリードを誘って本当は同一人物だったっという伏線回収は見事だった。後から思うと1番そういうことかー、ってなった所でもあった。

最後の「大人になって」というメッセージについて、僕も噛み砕ききれていないのだが、おそらく喜多嶋先生が昔のアキに対して送ったメッセージであり、昔のアキによく似た境遇のこころちゃんが来たから、昔の自分と照らし合わせて呟いた言葉ではないかと考えた。

この作品のメッセージは、最後は学校に行けてハッピーエンドっていう締め方でそこは良いと思うが、「学校に行け」って事じゃなくて、「死ぬな」ってことだと思う。今がしんどくても、大人になったら楽しいこと沢山あるよってメッセージを今不登校の中高生達に伝えたかったのかなと思った。

声優面について、主人公初めみんなの声はあっていたように思うが、オオカミちゃんだけ、聞いた瞬間に芦田愛菜だ!と分かってしまうから、芦田愛菜にしか見えなくてキャラクターが薄れていたようには感じた。

アニメーション面についてはほぼほぼ文句なし。さすがA-1 Pictures。総合評価は84点。

投稿 : 2023/03/29
閲覧 : 204
サンキュー:

9

ネタバレ

eee さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

タイトルなし

っk

投稿 : 2023/03/02
閲覧 : 92
サンキュー:

0

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

世間の評価は高い。。。。が

「クレヨンしんちゃん モーレツ大人帝国の逆襲」や「あっぱれ戦国大合戦」で有名な原恵一監督のオリジナルアニメ映画(原作有り)

この前の「バースデーワンダーランド」が個人的に原監督の大失敗作だと思いましたが、今回は少し持ち直した感じです。

しかし、個人的に大傑作といっていい13年前の「カラフル」に比べると、思春期の悩みや苦しみの描写が正直薄いと感じました。

原作を読んでないのですが、恐らく原作準拠なんでしょう。しかし、現代の中高生の悩みとしては描写が薄いです。

なので、映画館にはかなりご高齢の子供を持った大人が多かったですが、それではまずいでしょう。ジュブナイルは「子供に向けた」話だと思うので、10代や20代の若い子が映画館に足を運んでくれないとまずいと思います。そういう意味では「すずめの戸締り」や「スラムダンク」は成功していると言えるでしょう。

しかも。。。。正直、現代の子供の問題「パパ活」「東横キッズ」、悪質な死を連想させるようなイジメが描かれているかというと。。「カラフル」では描かれていたその問題については描かれていない気がします。

なので、同じ現代ファンタジーでも13年前の映画より薄い内容になっている気がしました。正直13年前より現在の方がもっと深刻だと思います。

投稿 : 2023/02/11
閲覧 : 268
サンキュー:

11

ネタバレ

Judge さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

永遠の問題

いつまでもいじめは無くならない。
作画がいいという簡単な理由で見始めたが、内容もとても考えさせる内容で、最後の怒涛の伏線回収は見入ってしまった。
7人(8人)の子供たちの掘り下げがしっかりされていて、感情移入がしやすかった。
子供たちのそれぞれの関係も見ててほほえましかった。
いじめられた人の感情なんて本当に体験した人にしかわからないっていうのが、喜多嶋さんがみんなを救えた理由なんだなって感じた。

投稿 : 2023/01/20
閲覧 : 96
サンキュー:

4

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

現代的なテーマ、等身大のリアルとファンタジーが上手い。こころちゃんが可愛かった

いじめ等で不登校になった中学生たちが、鏡の向こうの孤城に集い、共に過ごしたり、各々成長していく感じのジュブナイル映画。

【良い点】
現代的な病理であるいじめや不登校を真っ向から描いたテーマ、七人全員の個性や悩みや交流を瑞々しく描く群像劇、異世界を拠点としながら現実に向き合う構図など。
プロットも非常に上手く、七人の群像劇の過程で伏線があり、童話調ファンタジーと思いきやタイムトラベル要素で綺麗に感動させてくる。
スバルとマサムネの交流や、こころと喜多嶋先生の関係など、タイムトラベルSFの王道も抜群に上手い(そういう事だったか!)と驚いた&感動。
ミステリー要素も巧みで飽きさせない。

伏線としては、各キャラの世代ギャップを示唆するちょっとした違和感仕込むのも上手かった。
スバルがイケメンの意味を知らなかったり、アキがポケベル持っているらしいなど。
視聴中じわじわ違和感仕込み、(あれ?もしかして彼らは…)と予想させ、これをきちんと回収してくる。
(Angel Beats!を想起。ユイちゃんがマラドーナファンだったり。終盤、モラトリアム世界崩壊の危機も)

かがみの孤城は、リアルに居場所の無い子供たちの避難場所にしてモラトリアムの異世界で、この点もAngel Beats!と相通じると思った。
また異世界とリアルの関係は、デジモンアドベンチャー02的な要素も。
近年のなろう系に多い、現実か異世界を拠点に少しずつ行動範囲拡張していく、流行の作劇も上手く取り入れつつ、童話ファンタジーと切実な問題を描いた児童文学に昇華させており、非常に上手い作品。

重いテーマに真っ向勝負な割に作風が辛気臭くなり過ぎず、個性的な七人の掛け合いや関係ドラマから清々しく纏めている。
「かがみの孤城」がセーフシェルターの役割果たしつつ、ファンタジーでの学びを現実の成長に生かす理想的な作劇。
一歩間違えれば更生セミナーめいた辛気臭さになりそうなもの、そこを絶妙に回避し、過酷な現実との向き合いや、真相判明からのカタルシスで飽きさせず。
これはストーリーとキャラクターが良い故。

キャラ造形も上手いというか、どの子も現実にいそうなリアルリティーありつつも、良い感じに関係深められる性格なのも良かった。
2時間弱で7人全員魅力あり掛け替えのない仲間、視聴後は誰一人欠けても成立しない物語として印象に残る。

七人全員がコミュニケーション不得手で、当初の無関心やディスコミュニケーションによるぎこちなさがリアル。
そこから徐々に孤城の謎を追うサスペンスの過程でコミュニケーションを取り成長していく。
このもどかしさから徐々に物語に引き込んでいく過程は素晴らしかった。
凡作であれば良くも悪くもスムーズに冒険やミステリーに邁進する所を、本作は呑気に進行、だがそれこそか本作特有の魅力。
焦らなくっていいんだよ的な優しい物語。

監督役?のオオカミさんが示唆する通り、最初からしっかりコミュニケーションを取っていれば容易に解決する問題に中々気付けぬもどかしさ、もどかしいが決して焦らせず、次第に心地良い居場所となっていく孤城での自然体な交流を通して、大切で優しいメッセージが込められている。
これにタイムトラベルミステリーも絡めて、とても分かり易くテーマを描いていた。
自分と向き合う事、誰かに助けを求める事、子供にはその権利がある事、そして大人や社会はどうあるべきか。
ファンタジーでありながら、現実的に納得がいく内容だった。

作画は高水準。
こころちゃんのキャラデザが自分好みで大変可愛い。
なんというか、児童文学寄りの素朴さと、萌えではないが現代アニメ的な洗練のバランスが良い。
こころちゃんの服装が孤城に来る度に変化するおしゃれも良かった。

声優陣は下手ではあるが、等身大の中学生らしくて悪くなかった。
高山みなみ氏の名探偵コナンのパロディーもクスリとする。

楽曲は主題歌が素直にテーマ込めていて良い。

【悪い点】
コンセプト上仕方がないが、イジメや虐待などが題材なので話が重い。

七人の境遇故のコミュニケーションややる気の無さから、スロースターター気味。
アキちゃんが制服着て来た事で話が動き出すまでがもどかしい。

かがみの孤城の描写も、子供たちがアグレッシブに動くタイプではないためか、探索が物足りず。
好意的に見れば、贅沢な過ごし方とも取れるが。

ラブコメ要素はやや物足りず。
また、こころにとって別格な存在だったアキとの交流に関しても、もう少しあざとく見たかった。
2時間弱でキャラ多い割にかなり良く出来た交流劇ではあるが、七人多すぎた感も。

声優陣は作風に合っていて好意的に見たいが、やはり上手いに越したことは無い。
オオカミ様の棒読み嫌いじゃないけれど、東山氏だったらクライマックスでもっと感動したような。

【総合評価】9点
イジメ題材のアニメ映画としては「聲の形」より好み。
この手の作品は苦手だけど、本作は清々しく楽しめた。
異世界を避難場所、交流から成長の場と捉える作劇はかくあるべし的なお手本のような良作。
評価は「とても良い」

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 138
サンキュー:

11

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こころ揺さぶられるファンタジー。映像で観れて良かった。

本屋大賞受賞作で辻村深月のベストセラー小説。
自分は挿絵の狼の少女が気になって当時原作を手に取りました。

しばらくぶりアニメで振りかえったのですけど
うろ覚えながらも原作知っているからこそ気づけるんだろうなって
シーンも序盤から散りばめられていたし、
全ての謎が明らかになっていくラストへの展開は改めて
振りかえれて観て良かったな~って思えました。

そして今回、中学生の娘と一緒に劇場で観ることが出来たのも
学校生活について語り合える良いきっかけになったかなと思います。

伏線回収が醍醐味の作品なのでここから先はネタバレしてますので
原作未読、観視聴の方は読まないで下さい。


人間関係、勉強、親!?、様々なストレスを抱えてる。
ヒロインを始め孤城に集うのはそんな中学生の男女です。

それも学校生活で心が傷ついてしまった子供達。
学校へ行くことが出来なくなってしまった理由がそれぞれあるのですが
決してその理由がその子自信に非がある訳ではありません。

その証拠にお城に集められた彼らは、
常に相手を想いやって、薄々とは気づいてる傷、疑問についても
触れようとしません。
でも相手を気遣っているだけで、現実の世界から抜け出した
としても、彼らの本当の苦しみから救われるわけではありません。

こころの
勇気を出して、一歩踏み込んでの涙の告白は、その虐めの惨さ
怖さが十二分に描かれてて怖かった~~。
家に大勢で押しかけてきての窓、ドンドンはヤバすぎます。
(こんなの怖くて簡単に誰かに話せなかったこころの心情も
お腹痛くなるのもわかります)
突然ターゲットにされてしまった不条理さ、理不尽さに
胸が苦しくなりました。

虐められていることを誰かに話すって相当難しいと思います。
なんなら今回のイケメン?先生みたいに話をしたところで救われない
展開だって十分ありえます。

それでもだからといって誰にも打ち明けなければ、何も変わりません。
きたじま先生や母親、信頼出来る大人の役割は重要ですね。
自分も親としてその時、どうあるべきか考えさせられました。

こころ一人だけでなくこの短い時間でリオン、アキを含めて
孤城のみんな(オオカミ様)までの伏線をまとめあげていく
展開は原作ありきではありますけど、上手くまとまってたと思います。

原作を知らない娘は最後の最後、全てが繋がった時にめっちゃ
びっくりしたって言ってました。
(この部分は原作未読のほうが感動したかも・・・)

今、色々な悩みを持っている学生も
そんな子を持つ親にしても気づきの多い物語だと思います。

なにより、あの散りばめられた伏線が回収されていく展開はエンタメとしても非常に良く出来た素敵な作品だったと思います。

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 128
サンキュー:

18

ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ミステリチック香る真っ当なサイエンスファンタジー

まず原作物語が良いんでしょう。
童話を上手く取り込む繊細で真っ当なサイエンスファンタジー

シンプルながら緩急付けた構成

アニメ映画監督は原恵一氏
「クレヨンしんちゃん」から「カラフル」「百日紅」等々、
日差す笑いや日常にもミステリチックな影落とす作風良し。

派手さ無きキャラの構図や静動作上手い、
EDクレジットにて原画頭に井上俊之氏確認し成程流石。

背景美術抜群、昭和セルアニメ名作群を彷彿し2D作画人物との溶け込みが素晴しかった。

その分3DCGの粗際立ってしまった。
昨今良く見るキャラ風情と声演もチト残念、

ではありましたが、

そんなん全て吹っ飛ばす理音くんのカッコよさ!

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 107
サンキュー:

13

ネタバレ

ゆい さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

名作すぎる

本当に良かった。 中高生向けってレビューあるけど、大人だけど泣けて感動の嵐だった。
私自身、中学の頃主人公と同じく不登校になったりしてたから、自分と重ねてより感情移入してしまった。 深いしリアル、けどファンタジーも混ざってる。
真実がどんどん明らかになっていき、伏線回収もすごくて最後まで予想できなかった。
特典でイラスト貰えて、観賞後に開けるものだったんだけど、それ見てまたうるっときた。

自分用のメモ↓
主人公こころはイジメにあって学校に行けなくなってたら、ある日鏡が光って近づいたら吸い込まれた。
目を覚ますとお城の前にいた。
狼の仮面をつけた少女に、「あなたは選ばれた。お城を探索して鍵をみつけられたら願いを一つ叶えてあげる。その代わりここでの出来事は忘れる。願わなくてもいい。 9時から17時までお城は開いているから来て。 ただし17時過ぎても居ると狼に食べられる。」と言われる。
帰りたがる主人公を強引にお城に連れて行くと、他に6人先客がいた。
アキ、フウカ、ウレシノ、リオン、マサムネ、スバル みんな同じく連れてこられた。
ここに選ばれた子達は何かしら悩みを抱えて学校に行けてない子。
次第にみんな仲良くなって、居場所になった。今まで誰にも言えなかったイジメの事も打ち明けられた。
どうやらみんな同じ中学だと判明。 フリースクールの先生のこともみんな知ってた。
けど中学にみんなで集まろうって約束したのに、誰もこなかった。
保健室の先生にみんなの名前を言って来てないか聞いたけど、そんな名前の人は学年にいないと…
けどみんなは、行ったって。
後日、アキが17時までのルールを破って、その場にいなかったこころ以外連帯責任で本物狼に食べられた。 こころは、狼と七匹の子ヤギのイラストをみて閃いて、鍵を見つけた。
みんなの人生が走馬灯のようにみえて、実は時間軸が違ってて、それぞれの時代が違った事も分かった。
アキは性的虐待を受けて、彼氏には浮気され、学校にみんなも来なくて裏切られたと思い掟破りをしたことが判明。
お願い事は、「掟破りを無かった事にして」で無事みんなを助け出した。
リオンは姉を亡くしていて、狼少女は実は姉だった。 記憶を消去しないでとリオンがお願いし、消えないで済んだ。
アキは実はフリースクールの先生だった。 それぞれ年齢は違えど、現実世界で再会してハッピーエンド

投稿 : 2022/12/28
閲覧 : 132
サンキュー:

9

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

現実にもこんな鏡があれば良いのに…

原作未読。
昨日、たまたまこの作品のCMをテレビで見て、こんなのやってるんだーちょっと観に行ってみるかー
って感じで観に行きました。

あらすじとかも特に読まず見ましたが、、、


はっきり言って、観に行ってよかった!
個人的にはめちゃくちゃ面白かった。感動して涙出た。

話としては、それぞれ悩みを持つ7人の中学生たちが繰り広げるリアル×ファンタジーの成長ストーリーなのですが、とても丁寧に描かれていたと思います。

序盤、狼の面?を被った少女が突然現れるのですが、
正直、序盤の感想はなんだこいつ?って感じで、
話し方がぶっきらぼうで、
キュウべぇみたいに、重要なことを後出しするし、
こいつやべ~~~
みたいな感じで見てたんですが、終盤で全部ひっくり返されましたね……。

声優については、まぁ一部棒っぽい感じの人もいましたが、
私はそこまで気にならなかったです。
でも、気になる人はちょっと気になるかも…?

あと、すごいなと思ったのは、本作では
{netabare}いじめの描写{/netabare}
があるのですが、
{netabare}それが物凄くリアルで怖かった。
映画館で見てるから迫力があったというのもありますが、
本当に、心がキュってなるくらいリアルで怖い描写が
物凄く印象的でした。{/netabare}

まぁ、一つ難癖つけるとしたら、声優つながりネタは
この作品には相応しくなかったかもなぁって思いました。

まぁ、高山みなみさんといえば、、、ね?
ご存知真実がどうのこうの言っちゃうアレがありますけども
あれは、まぁ面白かったけど、あの場面ではないかなーって思いました。

劇伴もすごくかっこよかった。

なんというか、上手く言えないんですが、
昔いじめられてたり、いじめてた大人や
今いじめられてたり、いじめてる子供に
是非見てほしい作品だと思いました。

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 72
サンキュー:

10

ぱぴこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/23
閲覧 : 0

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 0

ハナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/10
閲覧 : 0

ゆゆゆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/09
閲覧 : 0

クラーリィ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/05
閲覧 : 0

セイ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/03/31
閲覧 : 0

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/29
閲覧 : 0

RX-178 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/27
閲覧 : 0

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 4

BJ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/20
閲覧 : 2

Metamon! さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/07
閲覧 : 3

Ricky さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/27
閲覧 : 6

しゃーくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:----

投稿 : 2024/02/16
閲覧 : 2

老倉育 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/15
閲覧 : 1

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/13
閲覧 : 2

± さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/13
閲覧 : 1

スイキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/12
閲覧 : 2

サルモネラ菌 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/11
閲覧 : 2
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かがみの孤城のストーリー・あらすじ

学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。

ある日突然部屋の鏡が光り出し、

吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。

さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、

「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。

期限は約1年間。

戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。

互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。

そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――――

果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集められたのか?

それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?(アニメ映画『かがみの孤城』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年12月23日

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